JP2003247193A - カレンダー加工用の加熱ロール - Google Patents

カレンダー加工用の加熱ロール

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JP2003247193A
JP2003247193A JP2002041263A JP2002041263A JP2003247193A JP 2003247193 A JP2003247193 A JP 2003247193A JP 2002041263 A JP2002041263 A JP 2002041263A JP 2002041263 A JP2002041263 A JP 2002041263A JP 2003247193 A JP2003247193 A JP 2003247193A
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shell
heating
heating roll
calendering
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Toshiomi Ono
豪臣 小野
Masaaki Nakatochi
正明 中杤
Masakatsu Yoshimoto
正勝 吉本
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Yodogawa Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カレンダー装置の加熱ロールの熱伝導特性と
機械的強度を向上して、所定温度に加熱するための準備
作業時間を短縮でき、しかも高温・高圧の作業条件でカ
レンダー処理できる加熱ロールを提供する。 【解決手段】 加熱ロール5のシェル10を、高炭素ク
ロム鋼を素材にして鍛造によって形成する。その主な組
成はC/0.70〜1.20、Cr/1.20〜3.00とす
る。鍛造後のブランクシェルに、焼ならし処理を施して
球状化焼鈍を行い、抗張力、熱伝導率、弾性係数を好適
化する。ブランクシェルに焼き入れおよび焼き戻し処理
を行ってロール表面を硬化し、必要な表面硬度と耐磨耗
性を得る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、紙などのカレン
ダー加工に適用される加熱ロールに関する。 【0002】 【従来の技術】カレンダー加工法には、鋳鉄製の一対の
カレンダーロールでカレンダー加工を行うハードカレン
ダー法と、鋳鉄製のカレンダーロールと周面に弾性体が
巻層された弾性ロールでカレンダー加工を行うソフトカ
レンダー法があり、いずれの場合にもカレンダーロール
を加熱し加圧した状態でカレンダー処理を行う。カレン
ダーロールを加熱するために、ロールの周面寄り内部に
ロール軸心と平行な一群の通路を設け、これらの通路に
高温の伝熱油を循環させている。この種の加熱ロールは
特表平11−509584号公報に見ることができ、そ
こでは左右一対のジャーナルと、両ジャーナルで支持さ
れる円筒状のシェルとで加熱ロールを構成し、シェルの
肉壁内に伝熱油用の通路の一群を形成している。 【0003】カレンダー加工用の加熱ロールの殆どは鋳
鉄製のチルドロールからなり、その化学組成の概略は、
C/3.3〜3.5、Si/0.6〜0.8、Mn/0.6〜0.
4、Ni/4.0〜4.5、Cr/1.7〜1.9、Mo/0.1
〜0.3、となっている(「紙の抄造」344ページ、紙
パルプ技術協会発行)。この種のチルドロールは、ロー
ルの表面側と内部とで鋳鉄の組成が異なっており、表面
から内部へ向かってクリアチル層と中間層と内層とが形
成される。クリアチル層は白鋳鉄からなりその硬度はH
s70°前後である。内層は炭素がグラファイト状に存
在する低硬度のグレー鋳鉄からなり、中間層はクリアチ
ル層と内層の中間の性質を備えたモルト鋳鉄からなる。
この中間層とクリアチル層はトータルチルと総称されて
おり、先に説明した伝熱油用の通路は、トータルチルを
避けて内層に形成してある。内層とクリアチル層とは熱
伝導率が異なっており、内層の熱伝導率が0.08〜0.1
0cal/cm.s.℃位であるのに対し、クリアチル層
の熱伝導率は0.05〜0.06cal/cm.s.℃位と小
さく、その抗張力は35〜40kgf/mm2 である。因み
に、加熱ロールの概略の大きさは、外直径が400〜1
500mm、胴長が2〜10m、シェル厚みが170〜2
00mmであり、クリアチル層の厚みは7〜20mm、中間
層の厚みは25〜35mmである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この種の加熱ロール
は、操業前に所定の温度にまでロールを加熱するが、ロ
ールの加熱に長時間を要する欠点がある。元来、加熱ロ
ールは充分な硬度と耐磨耗性を得るために、ロール全体
をチルドロールで形成している。ところが、先に述べた
ようにクリアチル層の熱伝導率が内層の熱伝導率に比べ
て小さいため、ロールの昇温を急ぐと、ロール内層の温
度がクリアチル層の温度を越えて高くなり、内層の熱膨
張作用でクリアチル層に大きなループ引張応力が作用す
る。このループ引張応力がクリアチル層の抗張力を越え
て大きくなるとトータルチル層は破壊する以外に無く、
従ってロールの加熱はゆっくりと時間をかけて行わざる
を得ず、そのため準備作業に多くの時間を要していた。
具体的には、伝熱油による温度上昇速度の上限を60℃
/Hとし、冷却速度を30℃/Hとしており、例えばロ
ール温度を200℃に加熱する場合には、3時間以上も
の時間を要することとなる。 【0005】クリアチル層の熱伝導率の低さは、操業時
の加熱ロールによる総伝熱量にも制約を及ぼしている。
加熱ロールの熱は、処理対象の紙によって奪われ、さら
にロール表面から空気中に放出される。しかも、処理対
象の紙の送給速度が大きければ大きいほど、加熱ロール
から奪われる熱量は増加する。ところが、熱伝導率の低
いクリアチル層による総伝熱量には限界があるので、こ
の限界を越えてロール表面を所定の高温状態に維持でき
ないこととなる。従って、クリアチル層の熱伝導率の低
さは、加熱ロールの高温化に制約を及ぼすばかりではな
く(約200℃が限度)、処理対象紙の送給速度の向
上、つまりカレンダー加工を含む抄造の生産性の向上に
限度がある。 【0006】先に説明したように、加熱ロールの胴長さ
は2〜10mにも達する。そのため胴長が長ければ長い
ほど、加熱ロールの中央部に大きな曲げモーメントが作
用し、弾性ローラーとのニップ圧に実用上の限界を生じ
る。因みに、チルドロールからなる加熱ロールの強度は
内層の強度に左右されるが、その弾性係数は概ね120
00〜13000kgf/mm2 であり、このロール強度を
越えてニップ圧を増強することはできない。現状の加熱
ロールにおける最大ニップ圧は概ね350KN/m前後
である。現状の加熱ロールを用いて最大ニップ圧をさら
に増強しようとすると、ロール直径を大きくする以外に
ないが、そうするとカレンダー装置が大形化し、設置に
要するスペースが大きくならざるを得ない。 【0007】この発明の目的は、加熱ロールの熱伝導特
性と機械的強度の向上とを同時に実現して、従来の加熱
ロールに比べて高温、高圧の条件でカレンダー加工を行
えるうえ、加熱ロールを所定の温度に昇温させるための
準備作業を短時間で行うことができ、全体としてカレン
ダー加工の生産性を向上できるカレンダー加工用の加熱
ロールを提供することにある。この発明の他の目的は、
左右一対のジャーナルと、両ジャーナルで支持される円
筒状のシェルとで構成してある加熱ロールにおいて、よ
り高温で、しかも高いニップ圧でカレンダー処理を行う
ことによって、紙内部を嵩だかにしたままで紙表面に平
滑さと光沢を与えて多種の高品位の紙を製造するのに好
適な加熱ロールを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明のカレンダー加
工用の加熱ロールは、左右一対のジャーナル8・9と、
両ジャーナル8・9に締結固定されるシェル10とを備
えている。シェル10の周面寄り内部にはロール軸心と
平行な一群の通路12・13を設け、これらの通路12
・13に高温の伝熱油を循環させて、高温状態でカレン
ダー加工を行う。シェル10は、C/0.70〜1.20、
Cr/1.20〜3.00を主成分とする高炭素クロム鋼を
素材にして鍛造により形成する。鍛造後のブランクシェ
ルに焼ならし処理と、球状化焼鈍処理を施して、抗張力
が60kgf/mm2 以上、熱伝導率が0.10cal/cm.
s.℃以上、弾性係数が21000kgf/mm2 以上に調
整されている。得られたブランクシェルに焼き入れおよ
び焼き戻し処理を施して、シェルの表面硬度がHs75
°以上に調整してあることを特徴とする。 【0009】 【発明の作用効果】この発明では、C/0.70〜1.2
0、Cr/1.20〜3.00を主成分とする高炭素クロム
鋼を素材にして、鍛造によりブランクシェルを形成した
うえで熱処理を施して、シェル10のロール表面の硬度
と耐磨耗性を確保しながら、熱伝導特性と機械的強度と
を向上できるようにした。具体的には、抗張力が60kg
f/mm 2 以上、熱伝導率が0.10cal/cm.s.℃以
上、弾性係数が21000kgf/mm2 以上、シェルの表
面硬度がHs75°以上になるようにした。従って、こ
の発明の加熱ロール5は、従来のチルドロールに比べて
熱伝導率が高く、しかもロールの抗張力が大きいうえ、
ロール内部における組織の違いに由来する熱膨張作用を
解消できるので、ロール温度を所定の高温状態に加熱
し、あるいは常温にまで降温する際の昇温速度や降温速
度を大きくすることができ、ロールを加熱しあるいは冷
却するための準備作業をより短い時間で行うことができ
る。同様の理由から、加熱ロール5をより高い温度に加
熱し、さらに高いニップ圧にした状態でカレンダー加工
を行うことができ、従来のチルドロールを用いてカレン
ダー加工を行う場合に比べて、カレンダー加工を能率よ
く行うことができる。 【0010】上記のように、従来のチルドロールに比べ
て、加熱ロール5の抗張力、および弾性係数を大きくで
きるので、カレンダー加工時により高いニップ圧を作用
させることができる。換言すると、胴長が大きな加熱ロ
ール5であっても、そのロール径を大きくする必要もな
くより高いニップ圧を負荷できるので、カレンダー装置
を小形化できる。また、より高温・高圧の加工条件でカ
レンダー処理を行うことによって、紙内部を嵩だかにし
たままで紙表面に平滑さと光沢を与えることができ、多
種の高品位の紙を製造するのに好適な加熱ロールが得ら
れる。 【0011】 【実施例】図1ないし図4は、この発明に係るカレンダ
ー装置と加熱ロールの実施例を示している。図1におい
て符号1は抄造された紙の原反ロール、Wは原反ロール
1から繰り出される広幅の紙ウェブであって、紙ウェブ
Wは第1カレンダー装置2と、第2カレンダー装置3と
を通過する間に、上面と下面とが各装置で仕上げられ
る。両カレンダー装置2・3において、符号4はフレー
ム、5は加熱ロール、6は弾性ロール、7はロール加圧
用の油圧シリンダーであり、第1カレンダー装置2では
加熱ロール5の下面側に弾性ロール6を配置し、第2カ
レンダー装置3では弾性ロール6の下面側に加熱ロール
5を配置している。これらのカレンダー装置2・3は、
図1に示すようなカレンダー処理ラインに適用する以外
に、抄紙ラインの終段に配置して使用することができ
る。 【0012】図2において加熱ロール5は、左方のジャ
ーナル8と、右方のジャーナル9と、両ジャーナル8・
9に締結固定される円筒状のシェル10とで構成されて
おり、左方のジャーナル8の軸端に装着したロータリー
ジョイント11を介して、シェル10内に伝熱油を送給
し、循環できるようになっている。図3ないし図5に示
すように、シェル10の周面寄りの肉壁内には、伝熱油
を左側のジャーナル8から右側のジャーナル9へ向かっ
て送給案内する第1送給路(通路)12と、伝熱油を逆
向きに送給案内する第2送給路(通路)13とが軸心と
平行に形成してある。ロータリージョイント11を介し
て送給された伝熱油は、左側のジャーナル8の内部に設
けられた送給通路14を介して第1送給路12へ送り込
まれ、右側のジャーナル9に設けたグルーブ15で反転
案内されて第2送給路13へ循環流動し、左側のジャー
ナル8の内部に設けられた回収通路16を介して回収さ
れる。 【0013】加熱ロール5の熱伝導特性と機械的強度を
向上するために、シェル10は高炭素クロム鋼を素材に
して鍛造により形成し、得られたブランクシェルに各種
の熱処理や機械加工を施して形成する。素材となる高炭
素クロム鋼の化学的組成は、C/0.70〜1.20%、C
r/1.20〜3.00%、Mn/0.30〜0.80%、Si
/0.30〜0.80%、Ni0.75%以下、Mo0.1%以
下とし、上記の元素以外は、鉄基合金の不純物を除く鉄
とする。不純物として主なものはPおよびSであるが、
脆化防止のためにPは0.03%以下、Sは0.03%以下
となるようにする。なお、各組成物の比率は重量%であ
る。 【0014】上記の組成において、Cは炭化物を生成し
硬さを得るための必須成分であるが、多量に添加する
と、耐磨耗性は向上できるものの、靭性および鍛造性が
低下するので、0.70〜1.20%とするのが好ましい。
CrはCと結合して複合炭化物を形成し、耐磨耗性の向
上に大きく寄与できるうえ、基地中に固溶して焼き入れ
性を向上できる。しかし、多量に添加すると靭性の低下
を招くうえ、低硬度のクロム炭化物が過多となって耐磨
耗性が低下するので、1.20〜3.00%とするのが好ま
しい。Mnは脱酸剤として添加するが、焼き入れ性の向
上にも寄与できる。但し、多量に添加すると、Mn化合
物(MnS)を析出して靭性の低下を招くうえ、残留オ
ーステナイトが生じやすいため、安定した硬さを維持で
きない。SiはMnと同様に脱酸剤として添加するが、
炭化物の微細化と焼き入れ性の向上にも役立つ。さら
に、固体基地を強化し降伏点を高めることにも役立つ。
しかし、多量に添加すると、熱伝導性の低下と靭性の低
下を招く。Niは焼き入れ性の向上や結晶の微細化によ
る靭性の向上に寄与する。しかし、大量に添加すると残
留オーステナイトが増加し、靭性の低下を招く。Moは
焼き入れ性の向上に効果があるが、その添加量が多い
と、靭性を低下させる。 【0015】シェル10は以下の過程を経て製造する。
まず、高炭素クロム鋼に鍛造加工を施してブランクシェ
ルを形成するが、1000〜1200℃に加熱維持し鍛
造することにより、鋼塊凝固時の結晶の偏析を消滅させ
る。鍛造後に900〜1000℃で焼ならし処理を施
し、網状炭化物を消失させるか、切れ切れにして基地を
微細なソルバイト組織に改質する。次に、焼き入れ後の
組織を好適化するために、球状化焼鈍処理を行う。この
球状化焼鈍処理においては、シェルブランクを変態点の
直上(約780℃)と直下(約720℃)の温度帯に長
時間保持して冷却する。得られたシェルブランクは、抗
張力が60kgf/mm2 以上、熱伝導率が0.10cal/
cm.s.℃以上、弾性係数が21000kgf/mm2 以上
であることが好ましいが、実際に製造されたシェルブラ
ンクの物理特性は以下のとおりであった。 抗張力・・・・68kgf/mm2 熱伝導率・・・0.103cal/cm.s.℃ 弾性係数・・・21300kgf/mm2 熱膨張係数・・11.5×10-6/℃ 比熱・・・・・0.11kcal/kg.℃ 降伏点・・・・36kgf/mm2 伸び・・・・・20% 【0016】次に、オーステナイト領域まで加熱し、焼
き入れを施してロール表面を硬化処理する。この後、急
冷に伴う内部応力の除去、および靭性の改善のためにA
C1点以下の適当な温度に再加熱して、焼き戻し処理を施
す。得られたロールの表面硬度はHs75°であった。 【0017】上記のように、この発明においては、シェ
ル10を鍛造によって形成したうえで、ロール表面を焼
き入れにより硬化させることにより、必要な硬度と耐磨
耗性とを発揮できるようにするので、従来のチルドロー
ルのチル層に比べて熱伝導率が2.0〜1.7倍、抗張力が
1.7〜1.9倍、弾性係数が1.68〜1.7倍にそれぞれ増
強され、しかも、ロールの表面硬度も必要な硬度を上回
るシェル10を得ることができる。つまり、カレンダー
加工に不可欠な表面硬度と耐摩耗性を備えていながら、
熱伝導率が高く、従って加熱ロール5を所定の温度に昇
温させるための準備作業を短時間で行うことができ、し
かもチルドロールに比べてシェル10の抗張力を大きく
して、従来の加熱ロールに比べて高温、高圧の条件でカ
レンダー加工を行える加熱ローラーが得られることとな
った。 【0018】具体的には、伝熱油による温度上昇速度は
360℃/Hが可能であり、シェル10に加熱ストレス
を与えない実用温度ですら180℃/Hを実現でき、チ
ルドロールの温度上昇速度が60℃/Hであるのに比べ
て、加熱ロールの加熱準備作業に要する時間を3分の1
〜6分の1に短縮できる。シェル10の弾性係数、およ
び抗張力のいずれもが、チルドロールに比べて数段大き
いので、最大ニップ圧を問題なく大きくでき(Max4
00kgf/cm)るうえ、シェル10の加熱温度をさらに
高温化(〜250℃)できる。しかも、高温時の過酷な
熱応力にも問題なく耐えることができる。従って高温、
高圧の加工条件下であっても、適正にカレンダー加工を
行える。また、より直径の小さな加熱ロールでより高い
ニップ圧を発揮できるので、カレンダー装置を小形化で
きる点でも有利である。 【0019】カレンダー装置に適用される弾性ロール6
としては、各種のクラウンコントロール型の鉄ロールの
周面に、ポリウレタン系、エポキシ系、ポリエーテル系
などの厚さ10〜30前後のプラスチックカバーを巻層
したロールが適用される。上記のカレンダー装置を用い
てカレンダー加工を行う事により、最高線圧400kgf
/cmの条件下でカレンダー処理を行えるうえ、紙ウェブ
Wの最大送り速度を1800mにまで向上できた。な
お、カレンダー加工の対象ウェブとしては、新聞紙、上
質紙、中質紙、グラビア紙などの非塗工印刷用紙や、塗
工用印刷紙がある。 【0020】上記の実施例以外に、加熱ロール5は、伝
熱油が片方のジャーナル8からシェル10内の通路14
・16を介して他方のジャーナル9へ向かって一方向へ
のみ流動するように構成してあってもよい。
【図面の簡単な説明】 【図1】カレンダー装置の概略側面図である。 【図2】加熱ロールの正面図である。 【図3】加熱ロールの縦断正面図である。 【図4】図3におけるA−A線断面図である。 【図5】図4におけるB−B線断面図である。 【符号の説明】 5 加熱ロール 6 弾性ロール 8・9 ジャーナル 12 第1送給路 13 第2送給路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉本 正勝 大阪府大阪市中央区南本町4丁目1番1号 株式会社淀川製鋼所内 Fターム(参考) 3J103 AA02 AA47 AA85 BA09 EA20 FA20 GA26 HA03 HA32 4L055 CG03 CG04 CG05 CH02 CH03 EA19 EA27 FA30

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 左右一対のジャーナル8・9と、両ジャ
    ーナル8・9に締結固定されるシェル10とを備えてお
    り、シェル10の周面寄り内部にロール軸心と平行な一
    群の通路12・13を設け、これらの通路12・13に
    高温の伝熱油を循環させて、高温状態でカレンダー加工
    を行う加熱ロール5であって、 シェル10が、C/0.70〜1.20、Cr/1.20〜3.
    00を主成分とする高炭素クロム鋼を素材にして鍛造に
    より形成されており、 鍛造後のブランクシェルに焼ならし処理と、球状化焼鈍
    処理を施して、抗張力が60kgf/mm2 以上、熱伝導率
    が0.10cal/cm.s.℃以上、弾性係数が2100
    0kgf/mm2 以上に調整されており、 得られたブランクシェルに焼き入れおよび焼き戻し処理
    を施して、シェルの表面硬度がHs75°以上に調整し
    てあることを特徴とするカレンダー加工用の加熱ロー
    ル。
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