JP2003246344A - キャップ付き密封容器 - Google Patents

キャップ付き密封容器

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JP2003246344A
JP2003246344A JP2002050479A JP2002050479A JP2003246344A JP 2003246344 A JP2003246344 A JP 2003246344A JP 2002050479 A JP2002050479 A JP 2002050479A JP 2002050479 A JP2002050479 A JP 2002050479A JP 2003246344 A JP2003246344 A JP 2003246344A
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cap
inner cap
container
score groove
sealed container
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JP2002050479A
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English (en)
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Wataru Kurokawa
亙 黒川
Tomosane Kobayashi
具実 小林
Kazuhiko Tsukada
和彦 塚田
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 力の弱い者でも開封が容易にでき、耐久性と
生産性に優れ、飲み口や注ぎ口等になる開口部を清潔に
維持できるキャップ付き密封容器を提供する。 【解決手段】内キャップ11と内キャップ11を内部に
装着するキャップ装着部12とを備えるキャップ付き密
封容器10であって、内キャップ11は、キャップ装着
部12に螺合するネジ部11aと、下方突出部11cを
有する底部11bとで形成され、キャップ装着部12
は、内キャップ11に螺合するネジ部12dと、スコア
溝12f及びヒンジ部12gを有する底部12eとから
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料缶等に適用さ
れるキャップ付き密封容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ジュース缶、ビール缶、炭酸飲料缶、コ
ーヒー飲料缶、紅茶飲料缶等の密封容器を開口させる開
口手段として、従来、イージーオープン蓋を用いるもの
が普及している。このイージーオープン蓋は缶容器本体
の開口端部に巻締められ固定され、開口部を形成させる
ためのスコア溝が設けられ、蓋本体にリベットで固着さ
れた摘みタブを用いてスコア部分を押し下げて、飲み口
等となる開口部を形成させるようにしている。また、摘
みタブとは異なる開口手段を用いたものとして、例えば
特開2000−191020号公報には、開口部にキャ
ップとなる開口仮封止栓を装着し、開口部突出缶蓋の窪
み部に形成されたスコアとなる開口片に開口仮封止栓の
押圧面を当接させて下方へ押し下げて開蓋し、使用後に
キャップで再封止するようにした再封止用キャップ付き
缶容器が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
摘みタブを用いたイージーオープン蓋では、一旦開口す
ると再封止ができず、飲み口等が不衛生になり易いとい
う問題点があった。また、特開2000−191020
号公報に記載の再封止用キャップ付き缶容器では、キャ
ップとなる部分がそのキャップ装着部の外側部分に螺合
されるので、キャップの内蓋面から下側に突出して形成
された押圧部に力を伝えるのが困難であり、特に幼児や
高齢者等ではスコア部を容易に開口できないという問題
点があった。さらに、樹脂製のキャップが金属製の容器
本体とは別体に構成されているため、容器製造の際に金
属缶の製造工程と樹脂キャップの製造工程とを要して工
程が煩雑になって生産性が悪いという問題点があった。
また、輸送中等の振動や衝撃により、キャップが容器本
体から脱落する場合があり、使用時における耐久性に乏
しいという問題点があった。本発明は、前記従来の問題
点を解決するためになされたもので、力の弱い者でも開
封が容易にでき、耐久性と生産性に優れ、飲み口や注ぎ
口等になる開口部を清潔に維持できるキャップ付き密封
容器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のキャッ
プ付き密封容器は、内キャップと前記内キャップを内部
に装着するキャップ装着部とを備えるキャップ付き密封
容器であって、前記内キャップは、前記キャップ装着部
に螺合するネジ部と、下方突出部を有する底部から形成
され、前記キャップ装着部は、内キャップに螺合するネ
ジ部と、スコア溝及びヒンジ部を有する底部から形成さ
れていることを特徴とする。これによって以下の優れた
作用を有する。 (a)内キャップがキャップ装着部に内側から装着され
るので、内キャップを回転させて内キャップの先端側の
底部に設けられた下方突出部に、スコア溝を破断させる
のに必要な押圧力を有効に付与することができる。特
に、容器本体上部の底部(頂板部)から円筒状等に突出
して形成されたキャップ装着部の内周面側にネジ部を設
けてキャップのネジ部と螺合させるようにした場合は、
キャップの回転によるトルクをその底部にある下方突出
部に直接的に伝えることができ、キャップやキャップ装
着部の材料が金属に比べて軟質の合成樹脂等であっても
スコア溝を容易に破断できる。 (b)スコア溝を破断して押し下げることで開口部を形
成できる。この開口部はヒンジ部を介して容器本体の底
部に連接されて保持され、この開口部と底部の間から容
器内の飲料を飲んだり、コップ等に注いだりできる。飲
み残しがある場合は、内キャップをキャップ装着部に螺
合させればよく、再封止が容易にできる。 (c)開口部が形成される容器本体側の底部(頂板部)
は、使用前にはキャップで覆われているので、開口部を
常時、清潔に維持できる。 (d)密封のためにキャップをシール部を介して強く押
圧しておく必要がなく、また、内キャップをねじ込むだ
けで開封でき、特別の道具を要しない。
【0005】請求項2に記載のキャップ付き容器は、請
求項1に記載の発明において、前記内キャップの底部の
下方突出部が、前記キャップ装着部の底部のスコア溝及
び/又はヒンジ部の内側に位置するように形成されてい
る。これによって、下方突出部がキャップ装着部の底部
に当接して、内キャップがキャップ装着部に螺合されて
いるため、開封の際に内キャップをねじ込むと、下方突
出部がキャップ装着部底部のスコア溝の内側に接近、接
触する。さらにねじ込みを続けると、下方突出部が底部
と接触する時の位置が、スコア溝及び/又はヒンジ部の
内側にあるので、下方突出部の回転に伴って先端に応力
が集中され、スコア溝が順次、又は同時に破断し、ヒン
ジ部を基部として、スコア溝の内側の部分、すなわち破
断片が容器の内側に大きく折り曲げられて、破断片がヒ
ンジ部に付着したままで開口部が形成される。
【0006】請求項3に記載のキャップ付き容器は、請
求項1又は2に記載の発明において、前記キャップ装着
部の底部に上方突出部が、前記内キャップの底部の下方
突出部に対して内側近傍に位置するように形成されてい
る。上方突出部が下方突出部に対して内側近傍に位置す
るようにしているので、切断されるスコア溝の周囲の剛
性を高めることができ、さらに少ない回転力を内キャッ
プに付与することでスコア溝を効果的に破断させること
ができる。
【0007】請求項4に記載のキャップ付き容器は、請
求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記キャ
ップ装着部が容器本体と一体に成形又はフランジ部を介
して前記容器本体に形成されて構成されている。これに
よって、全体の接合部分を少なくでき、密閉性や耐衝撃
性に優れた容器を提供できる。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
実施の形態1のキャップ付き密封容器の要部外観斜視図
である。図2は内キャップを取り外したときのキャップ
装着部の外観斜視図である。図3はキャップの組み立て
状態の左側を示す一部破断断面図である。図4はキャッ
プ付き密封容器の使用の状態を示す一部破断断面図であ
る。図5(a)は本発明の実施の形態1のキャップ付き
密封容器の要部断面図であり、図5(b)はその一部拡
大図である。図6はその使用状態を示す模式的断面図で
ある。図1〜図6において、本発明の実施の形態1のキ
ャップ付き密封容器10は、キャップ付き密封容器10
の内キャップ11と、該内キャップ11が装着され容器
本体40の上部に円筒状に突出して形成されたキャップ
装着部12とを有する。内キャップ11は、その内側壁
側にキャップ装着部12に螺合されるネジ部11aと、
該ネジ部11aの下部に連設された底部11bと、該底
部11bから下方に突出して設けられた下方突出部11
cと、該ネジ部11aの上端部11dで外側に折り返し
て形成された外周壁部11eとを有して形成されてい
る。キャップ装着部12は、容器本体40上部に形成さ
れた頂板部12aと、該頂板部12aから円筒状に突出
して形成された外周壁部12bと、該外周壁部12bの
上端部12cで内側に折り返して略円筒状に形成され内
キャップ11のネジ部11aに螺合されるネジ部12d
と、該ネジ部12dの下部に連設して形成された底部1
2eと、該底部12eに円形状に形成されたスコア溝1
2fと、該スコア溝12fの一部を分断して形成された
ヒンジ部12gと、該スコア溝12fの内側近傍に突出
して配置された上方突出部12hとを有している。
【0009】内キャップ先端側の底部11bに形成され
る下方突出部11cは、キャップ装着部12のスコア溝
12fの内側を押圧し、該スコア溝12fを開口させる
部分であり、その配列形態としては、例えば図7(a)
〜(d)に模式的に示すようなものが適用できる。図7
(a)〜(d)のそれぞれの上に示すものは内キャップ
底部11bに形成された下方突出部11cを平面視した
模式的に示した図であり、それぞれの下に示すものはそ
れらのそれぞれa−a,b−b,c−c,d−d断面図
である。図7(a)に示すものは、いわゆるポッチ状に
突出して形成された下方突出部13を円形状の底部11
bの中心位置から離れた位置に1箇所配置した例を示し
ており、図7(b)はの底部11bの円周方向を4分割
する位置にポッチ状の下方突出部14を4箇所配置した
例を示し、図7(c)は底部11bの円周方向を4分割
する位置に円弧状の下方突出部15を間隔をおいて配置
した例を示し、図7(d)は底部11bの全円周状に突
出して配置させた下方突出部16の例を示している。特
に、下方突出部を底部11bに複数配置した図7(b)
〜(d)の場合には内キャップ11をわずかな角度回転
させるだけで、スコア溝12fの内側を下方突出部で全
周押さえ、スコア溝12fを破断開口させることができ
るので好ましい。
【0010】スコア溝12fはV字状の切り込みや薄肉
部などを有して底部12eに円形状や矩形状等に形成さ
れており、その円形状等の周縁のスコア溝12fの一部
は折り曲げ可能となるように厚肉等に形成したヒンジ部
12gを備えている。図4及び図6に示すように、矢印
P方向に回転させてスコア溝12fを破断分離させたと
きにも、開口した底部12eをキャップ装着部12にヒ
ンジ部12gで担持させることができるようになってい
る。スコア溝12fに形成されるV字状等切り込みや薄
肉部等の深さは、底部12eの肉厚に対して1/5〜3
/4程度の範囲とすることが好ましい。これは、スコア
溝12fの深さが1/5よりも浅くなると、スコア溝1
2fを切断するのに必要な上方突出部12hによる押圧
力が大きくなり、力の弱い幼児等では開口が困難にな
り、逆に3/4を超えると、V溝加工の際の加工精度を
高くしなければならず、その製造が困難になるからであ
る。
【0011】図3〜図6に示すように、上方突出部12
hは、円形状に形成されたスコア溝12fに沿ってその
内側に円周状に配置され、底部12eの剛性を高めて、
スコア溝12fを下方突出部11cで押圧して切断させ
るのを容易にしている。図3、図4に示すように、上方
突出部12hは連続した略円形状やその円形を複数に分
割した分割円形状等に配置されており、その突出高さは
0.5〜3mmの範囲とすることが好ましい。これは、
その突出高さが0.5mmより小さくなると、底部12
eにスコア溝12fの切断の際に必要な剛性を保持させ
るのが困難となり、逆に3mmを超えるとその成形が困
難になる上に、下方突出部11cをスコア溝12fやそ
の内側に当接させるのに際して、内キャップ11をねじ
込む回転量が多くなり開口性が悪くなるからである。
【0012】内キャップ11及びキャップ装着部12は
それぞれスチールやステンレス、アルミ、アルミ合金等
の薄い金属板を素材として、公知のプレス成形、絞り成
形、しごき成形等の金属加工技術を適用して形成するこ
とができる。また、内キャップ11は、プラスチック材
料、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカー
ボネイト等、適宜選択して適用することができ、内キャ
ップ11及びキャップ装着部12を材料コストやその強
度特性、成形性等に応じてそれぞれ異なる材料を選択し
て適用することもできる。なお、容器本体40が金属素
材からなる場合は、内キャップ11は金属材料を適用す
る方が容器リサイクルの観点から好ましい。この内キャ
ップ11が装着されたキャップ装着部12の頂板部12
aを容器本体40等の開口部に溶接、巻き締め、接着等
の手段で固定して、キャップ付き密封容器10を製造す
ることができる。
【0013】また、本実施の形態1では、キャップ付き
密封容器10は、果汁やコーヒー等が入れられた略円筒
状の外観を有する飲料缶であり、アルミニウムやアルミ
ニウム合金、スチール、ステンレススチールなどの金属
からなる薄肉のブランク材から形成される。キャップ付
き密封容器10の内面には、合成樹脂等からなる保護塗
料や樹脂フィルム等の被膜を予め形成させたブランク材
を用いることもできる。合成樹脂としては、フェノール
−エポキシ塗料、アミノ−エポキシ塗料等の変性エポキ
シ塗料、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エポキシ−
フェノール変性ビニル塗料等のビニルまたは変性ビニル
塗料等が単独で、または複数組み合わせたものが使用で
きる。また、樹脂フィルムとしては、エチレン−テレフ
タレートを基本構成とするポリエステル樹脂、例えばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト−イソフタレート等が適用できる。
【0014】以上のように構成された実施の形態1のキ
ャップ付き密封容器10の使用方法について図1〜図6
を参照しながら説明する。まず、キャップ付き密封容器
10のキャップ装着部12に装着された内キャップ11
の外周壁部11eを把持して右回り(図4の矢印P方
向)に回転させる。これにより内キャップ11のネジ部
11aが螺合されたキャップ装着部12のネジ部12d
に沿って移動する。こうして、内キャップ11の底部1
1bをキャップ装着部12の底部12eに近接させ両者
の間に押圧力を付与させた状態で、内キャップ11の下
方突出部11cをスコア溝12fに沿って回転させる。
このとき、スコア溝12fの内周に沿って上方突出部1
2hが形成されているので底部12eに剛性を持たせる
ことができ、これによってスコア溝12fを容易に切断
して開口させることができる。次に、図4に示すよう
に、内キャップ11を左回りに回転させて(図4の矢印
Q方向)、螺合された内キャップ11のネジ部11aを
ネジ部12dから取り外して(図2に取り外した状態を
示す)、スコア溝12fが切断されて形成された開口部
Oから容器内のジュース等の内容物を飲用することがで
きるようになる。飲み残し等が生じた場合は、図4に示
すように、内キャップ11を矢印P方向に回転させ再度
キャップ装着部12に装着して開口部Oを内キャップの
底部11bで封口し内容物を保持させることができる。
なお、互いに嵌合される内キャップ11とキャップ装着
部12との接触面にシール材を設けることにより内容物
の漏洩を防ぐことができる。例えば、キャップ装着部1
2の上端部12cと内キャップ11の上端部11dとの
間に合成樹脂等からなるリング状のシール材を配置すれ
ば、再封止時における密閉性を高めることができる。
【0015】実施の形態1のキャップ付き密封容器10
は以上のように構成されているので以下の作用を有す
る。 (a)容器本体上部の頂板部12aから円筒状等に突出
して形成されたキャップ装着部12の内周面側にネジ部
12dを設けて内キャップ11のネジ部11aと螺合さ
せるようにしているので、内キャップ11の回転による
トルクをその底部11bに配設された下方突出部11c
に直接的に伝えることができ、スコア溝12fを容易に
破断できる。 (b)スコア溝12fを破断して押し下げることで開口
部を形成でき、内キャップ11をキャップ装着部12に
再度、螺合させることで再封止が容易にできる。 (c)開口部が形成されるキャップ装着部12の底部1
2eは、使用前には内キャップ11の底部11bで覆わ
れるので、開口部を常時、清潔に維持できる。 (d)密封のために内キャップ11をシール部等で強く
押圧しておく必要がなく、また、内キャップ11をねじ
込むだけで開封でき、特別の道具を要せず、利便性に優
れている。 (e)上方突出部12hが下方突出部11cに対して内
側近傍に位置するようにしているので、切断されるスコ
ア溝の周囲の剛性を高めることができ、少ない回転力で
スコア溝12fを効果的に破断できる。
【0016】(実施の形態2)図8(a)は本発明の実
施の形態2のキャップ付き密封容器の要部断面図であ
り、図8(b)はその拡大図であり、図9はその使用状
態を示す模式的断面図である。図8及び図9において、
本発明の実施の形態2のキャップ付き密封容器20は、
キャップ付き密封容器20の内キャップ21と、該内キ
ャップ21が装着され容器本体40の上部に円筒状に突
出して形成されたキャップ装着部22とを有する。内キ
ャップ21は、二重円筒状に形成されその外円筒の側壁
に設けられたキャップ装着部22に螺合されるネジ部2
1aと、内円筒の下部に連設された底部21bと、該底
部21bから下方に突出して設けられた下方突出部21
cと、該ネジ部21aの上端部21dで内側に折り返し
て形成された内周壁部21eとを有して形成されてい
る。キャップ装着部22は、容器本体上部に形成された
頂板部22aと、該頂板部22aから円筒状に突出して
その外壁に形成され内キャップ21のネジ部21aに螺
合されるネジ部22bと、該ネジ部22bの上端部22
cで内側に折り返して略円筒状に形成され内壁部22d
と、該内壁部22dの下部に連設して形成された底部2
2eと、該底部22eに円形状に形成されたスコア溝2
2fと、該スコア溝22fの一部を分断して形成された
ヒンジ部22gと、該スコア溝22fの内側近傍に突出
して配置された上方突出部22hとを有している。ま
た、内キャップの底部の下方突出部21cは、キャップ
装着部22の底部22eに設けられたスコア溝22f及
び/又はヒンジ部22gの内側に位置するように形成さ
れている。なお、実施の形態2のキャップ付き密封容器
20は、内キャップ21のキャップ装着部に螺合される
ネジ部21aが外周側に設けられている点で前記実施の
形態1のものと異なっている。以下においては、実施の
形態1と同様の名称を有するものについては同様の機能
を有するものとしてこれらの説明を省略する。
【0017】実施の形態2のキャップ付き密封容器20
は以上のように構成されているので以下の作用を有す
る。 (a)内キャップ21のネジ部21aをその外周側に形
成しているので、螺合状態の確認が容易であり、これを
把持する場合にネジ部21aの凹凸により滑りにくくで
き取り扱い等が容易である。 (b)内キャップ21をねじ込むことにより、下方突出
部21cをキャップ装着部底部のスコア溝22fの内側
に接近、接触させ、さらにねじ込みを続けると、下方突
出部21cが底部22eと接触する時の位置が、スコア
溝22f及び/又はヒンジ部22gの内側にあるので、
下方突出部21cの回転に伴って先端に応力を集中で
き、スコア溝22fが順次、又は同時に破断させ、ヒン
ジ部22gを基部として、スコア溝22fの内側の部
分、すなわち破断片が容器の内側に大きく折り曲げられ
て、ヒンジ部22gに付着させたままで開口部を形成で
きる。 (c)キャップ装着部22の底部22eに上方突出部2
2hが、内キャップ21の下方突出部21cに対して内
側近傍に位置するように形成されているので、切断され
るスコア溝22fの周囲の剛性を高め、さらに少ない回
転力を内キャップ21に付与するだけでスコア溝22f
を効果的に破断させることができる。
【0018】(実施の形態3)図10は本発明の実施の
形態3のキャップ付き密封容器の要部断面図である。図
10において、本発明の実施の形態3のキャップ付き密
封容器30は、キャップ付き密封容器30の二重円筒状
に形成され内筒及び外筒にそれぞれネジ部31a、31
bが形成された内キャップ31と、該内キャップ31が
装着され容器本体40上部の頂板部32aから円筒状に
突出して形成されネジ部31a、31bにそれぞれ螺合
するネジ部32b、32cを備えたキャップ装着部32
と、該頂板部32aから一体に延設された缶胴部33
と、容器本体40の底部にその円周状の縁部が巻き締め
られて接合される底板部34とを有する。また、図10
に示すように、キャップ装着部32の頂板部32aの縁
部にフランジ部を設けて容器本体40の缶胴部33に巻
き締め部35を形成し連設するようにしてもよい。な
お、実施の形態3のキャップ付き密封容器30は、内キ
ャップ31にキャップ装着部32のネジ部32b、32
cにそれぞれ螺合されるネジ部31a、31bが設けら
れている点と、キャップ装着部32がその端部側で一体
に延設された缶胴部33を有している点とで前記実施の
形態1のものと異なっている。なお、以下においては、
実施の形態1と同様の機能を有するものについては同一
の符号を付してこれらの説明を省略する。実施の形態3
のキャップ付き密封容器30は以上のように構成されて
いるので実施の形態1の作用に加えて以下の作用を有す
る。 (a)円筒状に形成された内キャップ31とキャップ装
着部32とのそれぞれの内円筒部及び外円筒部にネジ部
31a、31b、32b、32cが設けられて螺合され
るので、内キャップ31の回転力を確実に下方突出部1
1cに付与することができ、さらに容易に開封できる。 (b)内外二重構造のネジ部を有するので、内キャップ
31の保持力を高めて輸送中の過酷な振動や衝撃に耐
え、耐久性に優れたキャップ付き密封容器を提供でき
る。 (c)キャップ装着部32が容器本体の缶胴部33と一
体に成形又はフランジ部を介して連設されているので、
全体の接合部分を少なくでき、密閉性や耐衝撃性に優れ
た容器を提供できる。 以上の実施の形態1〜3のいずれにおいても、内キャッ
プの外周壁部11e裾部に開栓時に外れるバンドを形成
したいわゆるタッパーエビデント機能を有する加工を施
した内キャップとしてもよい。なお、前述の実施の形態
では、内容物として飲料などを例に説明したが、本発明
のキャップ付き密封容器は飲料以外の容器にも適用でき
ることはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】本発明のキャップ付き密封容器によれ
ば、力の弱い者でも開封が容易にでき、耐久性と生産性
に優れると共に、飲み口や注ぎ口等になる開口部を清潔
に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のキャップ付き密封容器
の要部外観斜視図である。
【図2】実施の形態1の内キャップを取り外したときの
キャップ装着部の外観斜視図である。
【図3】実施の形態1のキャップの組み立て状態を示す
一部破断断面図である。
【図4】実施の形態1のキャップ付き密封容器の使用の
状態を示す一部破断断面図である。
【図5】(a)は本発明の実施の形態1のキャップ付き
密封容器の要部断面図であり、(b)はその一部拡大図
である。
【図6】実施の形態1のキャップ付き密封容器の使用状
態を示す模式的断面図である。
【図7】実施の形態1の下方突出部の配列形態を示す概
略図である。
【図8】(a)は本発明の実施の形態2のキャップ付き
密封容器の要部断面図であり、(b)はその一部拡大図
である。
【図9】実施の形態2のキャップ付き密封容器の使用状
態を示す模式的断面図である。
【図10】本発明の実施の形態3のキャップ付き密封容
器の要部断面図である。
【符号の説明】
10:実施の形態1のキャップ付き密封容器 11:内キャップ 11a:ネジ部 11b:底部 11c:下方突出部 11d:上端部 11e:外周壁部 12:キャップ装着部 12a:頂板部 12b:外周壁部 12c:上端部 12d:ネジ部 12e:底部 12f:スコア溝 12g:ヒンジ部 12h:上方突出部 13〜16:下方突出部 20:実施の形態2のキャップ付き密封容器 21:内キャップ 21a:ネジ部 21b:底部 21c:下方突出部 21d:上端部 21e:内周壁部 22:キャップ装着部 22a:頂板部 22b:ネジ部 22d:内壁部 22e:底部 22f:スコア溝 22g:ヒンジ部 22h:上方突出部 30:実施の形態3のキャップ付き密封容器 31:内キャップ 31a,31b:ネジ部 32:キャップ装着部 32a:頂板部 32b,32c:ネジ部 33:缶胴部 34:底板部 40:容器本体 O:開口部 P:内キャップねじ込み方向 Q:内キャップ取り外し方向
フロントページの続き (72)発明者 塚田 和彦 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岡沢町22番地4 東洋製罐グループ綜合研究所内 Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AA22 AA23 AB01 BA03 CA01 CB01 CC01 CC02 CC03 CC04 CC05 DA01 DB12 DC01 DC02 DC03 DC04 DC05 EA03 EC01 EC02 EC03 EC04 EC05 FA09 FB02 FB03 FD08 FD13 GA01 GB01 LA01 LA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内キャップと前記内キャップを内部に装着
    するキャップ装着部とを備えるキャップ付き密封容器で
    あって、前記内キャップは、前記キャップ装着部に螺合
    するネジ部と、下方突出部を有する底部から形成され、
    前記キャップ装着部は、内キャップに螺合するネジ部
    と、スコア溝及びヒンジ部を有する底部から形成されて
    いることを特徴とするキャップ付き密封容器。
  2. 【請求項2】前記内キャップの底部の下方突出部が、前
    記キャップ装着部の底部のスコア溝及び/又はヒンジ部
    の内側に位置するように形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のキャップ付き容器。
  3. 【請求項3】前記キャップ装着部の底部に上方突出部
    が、前記内キャップの底部の下方突出部に対して内側近
    傍に位置するように形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のキャップ付き容器。
  4. 【請求項4】前記キャップ装着部が容器本体と一体に成
    形又はフランジ部を介して前記容器本体に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキ
    ャップ付き容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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