JP2003245984A - リブ付きfrp筒状体の製造方法 - Google Patents

リブ付きfrp筒状体の製造方法

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JP2003245984A
JP2003245984A JP2002049853A JP2002049853A JP2003245984A JP 2003245984 A JP2003245984 A JP 2003245984A JP 2002049853 A JP2002049853 A JP 2002049853A JP 2002049853 A JP2002049853 A JP 2002049853A JP 2003245984 A JP2003245984 A JP 2003245984A
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Japan
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tubular body
resin
rib
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frp tubular
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JP2002049853A
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Masaki Fukuma
正樹 福間
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FRP筒状体の本体12の外周面に、均一な
繊維含有率を有し、しかも高さの高いリブ13を、フィ
ラメントワィンディング法により製造することができる
ようにすること。 【解決手段】 樹脂含浸強化繊維束14をマンドレル1
1に巻き付けてマンドレル11の外周にFRP筒状体の
本体12を巻付け形成した後、本体12の巻付層の外面
に、所定の間隔で対向する一対の成形板15aからなる
リブ成形型15を配置し、この一対の成形板15aによ
って形成される溝内に樹脂含浸強化繊維束14を巻き重
ねてFRP筒状体の本体12の外周面に、リブ13を一
体成形するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、FRP(繊維強
化プラスチック)筒状体の製造方法、特に、筒状体の本
体の外周面に補強用のリブが一体に成形されたリブ付き
FRP筒状体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、FRP筒状体の製造方
法として、樹脂含浸強化繊維束をマンドレルに巻き付け
て成形する、いわゆるフィラメントワインディング成形
法と呼ばれる方法がある。
【0003】ところで、このフィラメントワインディン
グ成形法によって、筒状体の本体の外周面に補強用のリ
ブを一体に成形したリブ付きFRP筒状体を製造する場
合、リブの成形位置で樹脂含浸強化繊維束の巻き重ね量
を多くすることによって、リブの成形が可能である。
【0004】ところが、図10に示すように、リブ3の
成形位置で、マンドレル1の周囲に樹脂含浸強化繊維束
4を、リブ3の高さ分だけ嵩高く巻き重ねていくと、巻
き重ねた樹脂含浸強化繊維束4の山の裾野部分で樹脂含
浸強化繊維束4が巻付け圧力により滑って広がるため、
高さの高いリブを形成することができないと共に、リブ
3側面が筒状体の本体2に対し、直角に起立するものを
製造することができない。なお、図10において、一点
鎖線aはリブ3の目的形状を示している。
【0005】特に、筒状体の本体2の形状が角形の場
合、平面部分での巻付け圧力が不足するため、均一な繊
維含有率を有する強度の高いリブ3を成形できないとい
う問題があった。
【0006】上記のように、フィラメントワインディン
グ成形法により、筒状体の本体2の外周面に高さの高い
リブ3を成形することは樹脂含浸強化繊維束4が滑って
困難であるため、高さの高いリブ3を形成する場合に
は、図11に示すように、テープ状にしたクロス5に樹
脂を含浸させて、これをフィラメントワインディング成
形法により成形した筒状体の本体2の上に巻き付け、テ
ープ状にしたクロス5の巻き重ねによってリブ3を成形
することも行われている。
【0007】しかしながら、テープ状にしたクロス5の
巻き重ねによってリブを成形した場合、リブ3の側面
に、テープ状にしたクロス5による凹凸ができるため、
樹脂硬化後に、この凹凸を機械加工により仕上げる必要
がある。
【0008】また、テープ状にしたクロス5の巻き重ね
によってリブ3を成形した場合、周方向の強度及び弾性
率が低くなるため、目的のリブ性能を得るためには、リ
ブ3を大きくしなければならないという問題もあった。
【0009】そこで、この発明は、筒状体の本体の形状
が角形であっても、外周面に高さの高いリブをフィラメ
ントワインディング成形法によって成形することができ
る方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、樹脂含浸強
化繊維束をマンドレルに巻き付けてマンドレルの外周に
FRP筒状体の本体を巻付け形成した後、本体の巻付層
の外面に、所定の間隔で対向する一対の成形板からなる
リブ成形型を配置し、この一対の成形板によって形成さ
れる溝内に樹脂含浸強化繊維束を巻き重ねてFRP筒状
体の本体の外周面に、リブを形成するようにしたもので
ある。
【0011】この発明では、一対の成形板によって形成
される溝内で、樹脂含浸強化繊維束を巻き重ねるため、
巻付け圧力により樹脂含浸強化繊維束が広がらず、一対
の成形板の内面形状に沿ったリブを形成することが可能
となる。
【0012】上記一対の成形板は、巻付け圧力によって
広がらないように、溝の底に、一対の成形板を連結する
連結バンドを設け、連結バンドの上に樹脂含浸強化繊維
束を巻きつけるようにすることが望ましい。
【0013】この一対の成形板を連結する連結バンドと
しては、極力薄いものが望ましく、金属、FRP、強化
繊維織物又は強化繊維製のものを使用することができ
る。
【0014】上記連結バンドは、樹脂の硬化後、リブ成
形型を外し、成形品の外部に突出する部分は切断除去す
るようにする。
【0015】上記一対の成形板によって形成される溝内
で、樹脂含浸強化繊維束を巻き重ねるため、所定の巻付
け圧力で巻き重ねることができるが、FRP筒状体の本
体の形状が角形で平面部の巻付け圧力が不足するような
場合には、一対の成形板の間で巻き重ねられた樹脂含浸
強化繊維束を、押さえ型によって外側から押さえること
により、圧力不足を補い、均一な繊維含有率とリブ肉厚
を得ることができる。
【0016】また、上記一対の成形板の内側下縁に、面
取り部を形成しておくと、巻付け圧力により、樹脂含浸
強化繊維束が面取り部に広がるため、リブのコーナー部
分のフィレットも同時に成形することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、この発明で製造しようと
するリブ付きFRP筒状体10の一例を示しており、本
体12が角形をし、本体12の外周面にリブ13が形成
されている。
【0018】上記リブ付きFRP筒状体10は、図2及
び図4に示すように、樹脂含浸強化繊維束14をマンド
レル11に巻き付けてマンドレル11の外周にFRP筒
状体の本体12を巻付け形成した後、本体12の巻付層
の外周面に沿って、所定の間隔で対向する一対の成形板
15aからなるリブ成形型15を配置し、この一対の成
形板15aによって形成される溝内に、図3及び図5に
示すように、樹脂含浸強化繊維束14を、FRP筒状体
の本体12の外周面に巻き重ねてリブ13を形成したも
のである。
【0019】上記一対の成形板15aの下端には、補強
用の外向きの鍔部15bが形成されている。また、一対
の成形板15aは、溝の底部分で、連結バンド16によ
って互いに連結され、一対の成形板15a間の溝内で樹
脂含浸強化繊維束4を巻きつけた際に、巻付け圧力によ
って一対の成形板15a間の間隔が広がらないようにし
ている。連結バンド16と一対の成形板15aとの連結
は、成形板15aの下端の鍔部15bの外側まで延ばし
た連結バンド16を上方に折り曲げ、折り曲げ部分をボ
ルト17によって鍔部15bに固定することによって行
っている。
【0020】上記連結バンド16としては、極力薄いも
のが望ましく、金属、FRP、強化繊維織物又は強化繊
維製のものが使用されており、図2の例では、角形の本
体12の各面に、各2本配置している。
【0021】そして、樹脂含浸強化繊維束4の樹脂の硬
化後、リブ成形型15を外し、図6に示すように、成形
品の外部に突出する連結バンド16の両端部分を切断除
去し、リブ付きFRP筒状体10を完成させている。
【0022】上記マンドレル11は、モータ、あるいは
モータと減速機との組合せ等からマンドレル回転駆動手
段により、所定の回転速度で回転駆動され、樹脂含浸強
化繊維束14がマンドレル11上に所定の角度で所定の
層数巻き付けられる。
【0023】樹脂含浸強化繊維束14は、ガラス繊維等
の強化繊維束に、FRPのマトリクス樹脂を含浸させた
ものである。上記マトリクス樹脂としては、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ビニルエステル
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂の他、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド等
の熱可塑性樹脂を使用することができる。
【0024】図7〜図9は、リブ成形型15の他の例を
示しており、一対の成形板15aの内側下縁に、面取り
部15cを形成している。一対の成形板15aに面取り
部15cを形成しておくと、巻付け圧力により、樹脂含
浸強化繊維束4が面取り部15cに広がるため、図9に
示すように、リブ13のコーナー部分に、フィレット1
3aを同時に成形することができる。
【0025】また、この例では、図8に示すように、角
形の本体12の平面部の巻付け圧力が不足しないよう
に、一対の成形板15aの間で巻き重ねられた樹脂含浸
強化繊維束4を、押さえ型15dによって外側から押さ
えるようにしている。この押さえ型15dにより、リブ
13の平面部の圧力不足を補い、均一な繊維含有率とリ
ブ肉厚を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、筒状
体の本体の外周面に、均一な繊維含有率を有し、しかも
高さの高いリブが一体に成形されたリブ付きFRP筒状
体を、フィラメントワィンディング法により製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で製造しようとするリブ付きFRP筒
状体の一例を示す斜視図
【図2】リブ成形型の設置状態を示す斜視図
【図3】リブ成形型の溝内に樹脂含浸強化繊維束を巻き
重ねた状態を示す斜視図
【図4】リブ成形型の設置状態を示す部分断面図
【図5】リブ成形型の溝内に樹脂含浸強化繊維束を巻き
重ねた状態を示す部分断面図
【図6】樹脂硬化後にリブ成形型を取り除いた状態を示
す部分断面図
【図7】リブ成形型の別な例を使用してリブ成形型の溝
内に樹脂含浸強化繊維束を巻き重ねた状態を示す部分断
面図
【図8】図7のリブ成形型に押さえ型を装着した状態を
示す部分断面図
【図9】樹脂硬化後にリブ成形型を取り除いた状態を示
す部分断面図
【図10】従来のリブ付きFRP筒状体の製造方法の一
例を示す断面図
【図11】従来のリブ付きFRP筒状体の製造方法の他
の例を示す断面図
【符号の説明】
10 リブ付きFRP筒状体 11 マンドレル 12 本体 13 リブ 13a フィレット 14 樹脂含浸強化繊維束 15 リブ成形型 15a 成形板 15b 鍔部 15c 面取り部 15d 押さえ型 16 連結ベルト 17 ボルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂含浸強化繊維束をマンドレルに巻き
    付けてマンドレルの外周にFRP筒状体の本体を巻付け
    形成した後、本体の巻付層の外面に、所定の間隔で対向
    する一対の成形板からなるリブ成形型を配置し、この一
    対の成形板によって形成される溝内に樹脂含浸強化繊維
    束を巻き重ねてFRP筒状体の本体の外周面に、リブを
    形成することを特徴とするリブ付きFRP筒状体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 上記一対の成形板によって形成される溝
    の底に、一対の成形板を連結する連結バンドを設けた請
    求項1記載のリブ付きFRP筒状体の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記連結バンドの材質が、金属、FR
    P、強化繊維織物又は強化繊維である請求項1又は2記
    載のリブ付きFRP筒状体の製造方法。
  4. 【請求項4】 樹脂の硬化後、リブ成形型を外し、成形
    品の外部に突出する連結バンドを切断除去する請求項2
    又は3記載のリブ付きFRP筒状体の製造方法。
  5. 【請求項5】 一対の成形板の間で巻き重ねられた樹脂
    含浸強化繊維束を、押さえ型によって外側から押さえる
    請求項1〜4のいずれかに記載のリブ付きFRP筒状体
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記FRP筒状体の本体形状が、円形又
    は角形である請求項1〜5のいずれかに記載のリブ付き
    FRP筒状体の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記一対の成形板の内側下縁に、フィレ
    ット形成用の面取り部を設けたリブ成形型を用いる請求
    項1〜6のいずれかに記載のリブ付きFRP筒状体の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜7のいずれかに記載の方
    法により製造したリブ付きFRP筒状体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102009482A (zh) * 2010-11-24 2011-04-13 西安交通大学 一种低阻力防扭转纤维带输送通道

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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