JP2003245842A - 制御盤冷却システム、制御盤冷却方法および制御盤冷却用プログラム - Google Patents

制御盤冷却システム、制御盤冷却方法および制御盤冷却用プログラム

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JP2003245842A
JP2003245842A JP2002043395A JP2002043395A JP2003245842A JP 2003245842 A JP2003245842 A JP 2003245842A JP 2002043395 A JP2002043395 A JP 2002043395A JP 2002043395 A JP2002043395 A JP 2002043395A JP 2003245842 A JP2003245842 A JP 2003245842A
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Hideki Nomura
秀樹 野村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度が上昇した場所に拘わらず制御盤の冷却を
開始することのできる制御盤冷却システムを提供するこ
と。 【解決手段】CPU31は、まず、主軸10の制御状態
を監視して(s11)、制御盤1内部の温度上昇を伴う
第1の制御状態となった場合に(s12:YES)、冷
却ファン40の動作を開始させる(s13)。次に、主
軸10の制御状態を監視して(s14)、制御盤1内部
の温度上昇を伴わない第2の制御状態となった場合に
(s15:YES)、所定時間が経過してから冷却ファ
ン40の動作を停止させる(s16)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具によってワー
クを加工する機械の制御盤に設けられる制御盤冷却シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工具によってワークを加工する機
械の制御盤には、制御盤内部の温度を検出する温度セン
サと、温度センサにより検出された温度に基づいて冷却
装置(例えば、冷却ファン、電子冷却装置(ペルチェ方
式)など)を制御する制御装置とからなる制御盤冷却シ
ステムが備えられていた。そして、制御装置は、温度セ
ンサにより検出された温度が所定のしきい値以上となっ
た際に冷却装置の動作を開始させて、温度が所定のしき
い値より低くなった際に冷却装置の動作を停止させてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような制
御盤冷却システムでは、温度センサが設置された場所周
辺の温度に基づいて制御盤内部の冷却を開始しているに
過ぎない。そのため、温度が上昇した場所によっては温
度センサが温度上昇を検出できないことがあり、このよ
うな場合には制御盤内部の冷却を開始させることができ
なかった。
【0004】本発明は、温度が上昇した場所に拘わらず
制御盤の冷却を開始することのできる制御盤冷却システ
ムおよび制御盤冷却方法を提供すること、さらに、この
制御盤冷却システムにおいて利用される制御盤冷却用プ
ログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記問
題を解決するため請求項1に記載の制御盤冷却システム
は、まず、第1判定手段が、機械の制御状態が制御盤の
温度上昇を伴う第1の制御状態になったかどうかを判定
する。そして、第1判定手段により機械の制御状態が第
1の制御状態になったと判定された際に、冷却開始手段
が冷却装置の動作を開始させる。
【0006】このように構成された制御盤冷却システム
によれば、機械の制御状態が第1の制御状態となった際
に冷却装置の動作が開始されるため、温度が上昇した場
所とは無関係に制御盤の冷却を開始することができる。
さらに、第1判定手段による判定結果に基づいて冷却装
置の動作を開始させるため、制御盤の温度上昇を検出す
る温度センサが必要ない。通常、温度センサは、その設
置場所として制御盤全体の温度上昇を的確に検出できる
場所を探したり、温度センサの配線を敷設するといった
手間が必要となるが、この制御盤冷却システムによれ
ば、温度センサを設置する必要がないことから、温度セ
ンサの設置に伴う手間を削減することができる。
【0007】なお、第1の制御状態とは、機械を制御す
るために制御盤内の回路に電流が流れた際に、この電流
によるジュール熱で制御盤自体の温度が上昇する制御状
態であって、あらかじめ計算または実験的に求められた
制御状態である。例えば、ドリルを回転させることによ
ってワークを加工する機械である場合、ドリルを回転駆
動する主軸を所定の回転数で回転させた際、所定時間内
に主軸を所定回数以上動作(加速または減速)させた際
などに、制御盤内の回路に流れる電流で制御盤の温度が
上昇すれば、このような制御状態が第1の制御状態とな
る。
【0008】また、請求項2に記載の制御盤冷却システ
ムは、第2判定手段が、機械の制御状態が制御盤の温度
上昇を伴わない第2の制御状態になったかどうかを判定
する。そして、第2判定手段により機械の制御状態が第
2の制御状態になったと判定された際に、冷却停止手段
が冷却装置の動作を停止させる。
【0009】このように構成された制御盤冷却システム
によれば、機械が制御盤の温度上昇を伴わない制御状態
となった際に、冷却装置の動作を停止させて制御盤の冷
却を終了させることができる。なお、第2の制御状態と
は、機械を制御するために制御盤内の回路に電流が流れ
た際に、この電流によるジュール熱で制御盤自体の温度
が上昇しない制御状態であって、あらかじめ計算または
実験的に求められた制御状態である。例えば、ドリルを
回転させることによってワークを加工する機械である場
合、ドリルを回転駆動する主軸を所定の回転数で回転さ
せた際、所定時間内に主軸を所定回数以上動作(加速ま
たは減速)させた際などに、制御盤内の回路に流れる電
流で制御盤の温度が上昇しなければ、このような制御状
態が第2の制御状態となる。
【0010】ところで、上述した冷却停止手段は、機械
の制御状態が第1の制御状態から第2の制御状態となっ
た直後に冷却装置の動作を停止させるように構成すれば
よいが、この場合、直前まで第1の制御状態で機械を制
御していたことから、制御盤が充分に冷却されていない
恐れがある。
【0011】そこで、請求項3に記載の制御盤冷却シス
テムのように、前記冷却停止手段が、前記第2判定手段
により機械の制御状態が前記第2の制御状態になったと
判定されてから、所定時間経過した後に前記冷却装置の
動作を停止させるとよい。
【0012】このように構成された制御盤冷却システム
によれば、機械の制御状態が第1の制御状態から第2の
制御状態となった以降も所定時間だけ冷却装置が動作し
続け、制御盤の冷却を継続することができる。そのた
め、機械の制御状態が第1の制御状態から第2の制御状
態となった直後に冷却装置の動作を停止する構成と比べ
て、制御盤の温度を低下させやすい。
【0013】また、請求項4に記載の制御盤冷却方法
は、工具によりワークを加工する機械の制御盤を冷却装
置によって冷却する制御盤冷却方法であって、機械の制
御状態が制御盤の温度上昇を伴う第1の制御状態になっ
たかどうかを判定し、該第1の制御状態になったと判定
した際に、前記冷却装置の動作を開始させることを特徴
とする。
【0014】このような制御盤冷却方法により制御盤を
冷却すれば、請求項1に記載の制御盤冷却システムと同
様に、機械の制御状態が第1の制御状態になった際に冷
却装置の動作を開始させることになるため、温度が上昇
した場所とは無関係に制御盤の冷却を開始することがで
きる。
【0015】また、この制御盤冷却方法において、機械
の制御状態が制御盤の温度上昇を伴わない第2の制御状
態になったことを判定した際に、前記冷却装置の動作を
停止させるようにしてもよい。このような制御盤冷却方
法により制御盤を冷却すれば、請求項2に記載の制御盤
冷却システムと同様に、機械が制御盤の温度上昇を伴わ
ない制御状態となった際に、制御盤の冷却を終了させる
ことができる。
【0016】また、この制御盤冷却方法において、機械
の制御状態が制御盤の温度上昇を伴わない第2の制御状
態になったことを判定してから、所定時間経過した後に
前記冷却装置の動作を停止させるようにしてもよい。こ
のような制御方法により制御盤を冷却すれば、請求項3
に記載の制御盤冷却システムと同様に、機械の制御状態
が第1の制御状態から第2の制御状態となった直後に冷
却装置の動作を停止する場合と比べて、制御盤の温度を
低下させやすい。
【0017】また、請求項5に記載の制御盤冷却用プロ
グラムは、工具によりワークを加工する機械の制御盤を
冷却装置によって冷却するための制御盤冷却用プログラ
ムであって、コンピュータシステムに、機械の制御状態
が制御盤の温度上昇を伴う第1の制御状態になったかど
うかを判定する第1判定手順と、該第1判定手順におい
て機械の制御状態が前記第1の制御状態になったと判定
された際に、前記冷却装置の動作を開始させる冷却開始
手順とを実行させるための制御盤冷却用プログラムであ
る。
【0018】このような制御盤冷却用プログラムによっ
て制御盤を冷却するコンピュータシステムは、請求項1
に記載の制御盤冷却システムとして機能することができ
る。また、この制御盤冷却用プログラムを、機械の制御
状態が制御盤の温度上昇を伴わない第2の制御状態にな
ったことを判定する第2判定手順と、該第2判定手順に
おいて機械の制御状態が前記第2の制御状態になったと
判定された際に、前記冷却装置の動作を停止させる冷却
停止手順とを実行させるためのプログラムとしてもよ
い。
【0019】このような制御盤冷却用プログラムによっ
て制御盤を冷却するコンピュータシステムは、請求項2
に記載の制御盤冷却システムとして機能することができ
る。また、この制御盤冷却用プログラムを、前記冷却停
止手順において、前記第2判定手順で機械の制御状態が
前記第2の制御状態になったと判定されてから、所定時
間経過した後に前記冷却装置の動作を停止させるための
プログラムとしてもよい。
【0020】このような制御盤冷却用プログラムによっ
て制御盤を冷却するコンピュータシステムは、請求項3
に記載の制御盤冷却システムとして機能することができ
る。なお、上述した制御盤冷却用プログラムを実行する
コンピュータシステムとは、例えば、制御盤に内蔵され
ているものであればよいし、制御盤にケーブルなどを介
して接続されるものであってもよい。
【0021】また、上述した制御盤冷却用プログラム
は、コンピュータシステムの備える記憶装置内にあらか
じめ記憶された状態で利用者に提供されるもの、また
は、例えば、CD−ROMなどの記録媒体、インターネ
ットなどの通信回線を介して利用者に提供されるもので
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
例を挙げて説明する。制御盤1は、図1に示すように、
ドリルを回転駆動する主軸10など各種アクチュエータ
の配設された加工室100と共に工作機械200を構成
している。
【0023】この制御盤1には、主軸10を駆動させる
主軸アンプ20、工作機械200全体の動作を制御する
NC制御装置30、制御盤1内部を冷却する冷却ファン
40、主軸10の減速時に発生する回生電流を熱として
消費させる回生抵抗50、回生抵抗50を冷却する回生
抵抗用ファン60などを備えている。これらのうち、回
生抵抗50および回生抵抗用ファン60は、制御盤1の
外部に配設されている。なお、この制御盤1の備えるN
C制御装置30、冷却ファン40および回生抵抗用ファ
ン60は、本発明における制御盤冷却システムとして機
能するものである。
【0024】NC制御装置30は、工作機械200全体
の動作を制御するCPU31、CPU31の処理手順な
どを記憶しているROM32、CPU31による処理結
果などを記憶するRAM33、CPU31の指令を受け
て冷却ファン40および回生抵抗用ファン60を動作さ
せる入出力回路34などを備えている。
【0025】CPU31は、ROM32に記憶されてい
る制御プログラムに従って、各種アクチュエータの動作
を制御してワークの加工を行う。また、後述する制御盤
冷却処理において冷却ファン40の動作を制御すると共
に、後述する回生抵抗冷却処理において回生抵抗用ファ
ン60の動作を制御する。
【0026】以下にCPU31が実行する制御盤冷却処
理を図2に基づいて説明する。この制御盤冷却処理は、
工作機械200が起動(電源ON)されて以降、工作機
械200が終了(電源OFF)されるまで繰り返し実行
される。まず、CPU31は、主軸10の制御状態を監
視する(s11)。この処理においては、所定時間(本
実施形態においては、10分)内における主軸10の制
御状態が監視される。具体的には、主軸10の作動回
数、主軸10の加速(または減速)の回数、主軸10の
回転数の推移である。
【0027】次に、CPU31は、s11の処理で監視
された主軸10の制御状態が第1の制御状態かどうかを
判定する(s12)。第1の制御状態とは、主軸10を
制御するために制御盤1内の主軸アンプ20の回路に電
流が流れた際に、この電流によるジュール熱で制御盤1
内部の温度が上昇する制御状態であって、あらかじめ実
験的に求められた制御状態である。例えば、主軸10の
作動回数、主軸10の加速(または減速)の回数、およ
び、主軸10の回転数の推移(回転数と回転時間)のう
ちのいずれかが、あらかじめ設定されたしきい値以上と
なった状態である。
【0028】この処理においては、s11の処理で監視
された制御状態が、それぞれのしきい値と比較されて、
いずれかがしきい値以上となっている場合に、第1の制
御状態であると判定される。このs12の処理で主軸1
0の制御状態が第1の制御状態であると判定された場合
(s12:YES)、CPU31は、冷却ファン40の
動作を開始させる(s13)。これによって、制御盤1
内部の冷却が開始される。
【0029】次に、CPU31は、主軸10の制御状態
を監視する(s14)。この処理は、s11の処理と同
様に、所定時間(10分)内における主軸10の制御状
態が監視される。次に、CPU31は、s14の処理で
監視された主軸10の制御状態が第2の制御状態かどう
かを判定する(s15)。第2の制御状態とは、主軸1
0を制御するために制御盤1内の主軸アンプ20の回路
に電流が流れた際に、この電流によるジュール熱で制御
盤1内部の温度が上昇しない制御状態であって、あらか
じめ実験的に求められた制御状態である。例えば、主軸
10の作動回数、主軸10の加速(または減速)の回
数、および、主軸10の回転数の推移(回転数と回転時
間)のうちのいずれかが、あらかじめ設定されたしきい
値より小さくなった状態である。
【0030】この処理においては、s14の処理で監視
された制御状態が、それぞれのしきい値と比較されて、
いずれかがしきい値より小さくなっている場合に、第2
の制御状態であると判定される。このs15の処理で主
軸10の制御状態が第2の制御状態ではないと判定され
た場合(s15:NO)、s14の処理に戻る。
【0031】一方、s15の処理で主軸10の制御状態
が第2の制御状態であると判定された場合(s15:Y
ES)、CPU31は、所定時間(本実施形態において
は、5分)経過した後に冷却ファン40の動作を停止さ
せる(s16)。こうして、s16の処理を終えた後、
または、s12の処理で主軸10の制御状態が第1の制
御状態ではないと判定された場合(s12:NO)、本
制御盤冷却処理を終了する。
【0032】なお、本制御盤冷却処理において、s12
の処理は本発明における第1判定手段、s13の処理は
本発明における冷却開始手段、s15の処理は本発明に
おける第2判定手段、s16の処理は本発明における冷
却停止手段である。また、以下にNC制御装置30の備
えるCPU31が実行する回生抵抗冷却処理を図3に基
づいて説明する。この回生抵抗冷却処理は、工作機械2
00が起動(電源ON)されて以降、工作機械200が
終了(電源OFF)されるまで繰り返し実行される。
【0033】まず、CPU31は、主軸10の制御状態
を監視して、主軸10が減速を開始したかどうかをチェ
ックする(s21)。このs21の処理で主軸10が減
速を開始した場合(s21:YES)、CPU31は、
回生抵抗用ファン60の動作を開始させる(s22)。
これによって、回生抵抗50の冷却が開始される。
【0034】次に、CPU31は、主軸10の制御状態
を監視して、主軸10が減速を終了するまで待機する
(s23:NO)。このs23の処理で主軸10が減速
を終了した場合(s23:YES)、CPU31は、所
定時間(本実施形態においては、5分)経過した後に回
生抵抗用ファン60の動作を停止させる(s24)。
【0035】こうして、s24の処理を終えた後、また
は、s21の処理で主軸10が減速を開始していない場
合(s21:NO)、本回生抵抗冷却処理を終了する。
なお、本回生抵抗冷却処理において、s21の処理は本
発明における第1判定手段、s22の処理は本発明にお
ける冷却開始手段、s23の処理は本発明における第2
判定手段、s24の処理は本発明における冷却停止手段
である。
【0036】このように構成された制御盤1によれば、
主軸10の制御状態が第1の制御状態になったと判定さ
れた場合(図2におけるs12の処理)に、冷却ファン
40の動作が開始される(s13の処理)。そのため、
温度が上昇した場所とは無関係に制御盤1内部の冷却を
開始することができる。
【0037】また、主軸10の動作状態が第1の制御状
態であると判断された場合(s12の処理)に冷却ファ
ン40の動作を開始させることができるため(s13の
処理)、制御盤1内部の温度上昇を検出する温度センサ
が必要ない。通常、温度センサは、その設置場所として
制御盤全体の温度上昇を的確に検出できる場所を探した
り、温度センサの配線を敷設するといった手間が必要と
なるが、この制御盤1には、温度センサを設置する必要
がないことから、温度センサの設置に伴う手間を削減す
ることができる。
【0038】また、主軸10が制御盤1内部の温度上昇
を伴わない第2の制御状態となったと判定された場合
(s15の処理)に、冷却ファン40の動作を停止させ
て(s16の処理)、制御盤1内部の冷却を終了させる
ことができる。また、主軸10の制御状態が第1の制御
状態から第2の制御状態となった以降も所定時間(5
分)だけ冷却ファン40が動作し続けて、制御盤1内部
の冷却を継続することができる。そのため、主軸10の
制御状態が第1の制御状態から第2の制御状態となった
直後に冷却ファン40の動作を停止する構成と比べて、
制御盤1内部の温度を低下させやすい。
【0039】また、主軸10が減速を開始した場合(図
3におけるs21の処理)に回生抵抗用ファン60の動
作を開始させることができるため(s22の処理)、回
生抵抗50の温度上昇を検出する温度センサが必要な
い。よって、温度センサの設置に伴う手間を削減するこ
とができる。
【0040】また、主軸10が減速を終了した場合(s
23の処理)に、回生抵抗用ファン60の動作を停止さ
せて(s24の処理)、回生抵抗50の冷却を終了させ
ることができる。また、主軸10の減速が終了した以降
も所定時間(5分)だけ回生抵抗用ファン60が動作し
て、回生抵抗50の冷却を継続することができる。その
ため、主軸10の減速が終了した直後に回生抵抗用ファ
ン60の動作を停止する構成と比べて、回生抵抗50の
温度を低下させやすい。
【0041】[変形例]以上、本発明の実施形態につい
て説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定
されず、このほかにも様々な形態で実施することができ
る。例えば、本実施形態では、同一のCPU31によっ
て、制御プログラムに従ったワークの加工、制御盤冷却
処理および回生抵抗冷却処理を実行するように構成され
たものを例示した。しかし、これらの各処理を、制御盤
1にケーブルなどを介して接続された他のコンピュータ
システムによって実行するように構成してもよい。この
ように構成すれば、CPU31にかかる処理の負荷を軽
減することができる。
【0042】また、本実施形態では、冷却ファン40に
よって制御盤1内部を冷却して、回生抵抗用ファン60
によって回生抵抗50を冷却するように構成されたもの
を例示した。しかし、制御盤1内部および回生抵抗50
を冷却するための構成としては、例えば、電子冷却装置
(ペルチェ方式)などを利用することもできる。
【0043】また、本実施形態では、図2の制御盤冷却
処理において、主軸10の制御状態に基づいてのみ冷却
ファン40の動作を制御するものを例示した。しかし、
冷却ファン40の動作を制御する対象として、主軸10
以外のアクチュエータ(例えば、ワークが取り付けられ
るテーブルを駆動する駆動モータなど)を採用してもよ
い。
【0044】また、本実施形態では、主軸10の制御状
態が第2の制御状態となった後(s15の処理)、所定
時間経過した後に冷却ファン40が動作を停止する(s
16の処理)ように構成されたものを例示した。このと
き、冷却ファン40の動作を停止させるまでの時間を、
第2の制御状態となる以前の主軸10の制御状態に応じ
て変更するように構成してもよい。冷却ファン40は、
主軸10の制御状態が第2の制御状態であると判断され
る(s15の処理)までの間、制御盤1内部を冷却し続
けているため、制御盤1内部の温度は、冷却ファン40
の動作時間に応じた温度だけ低下していると想定でき
る。そのため、例えば、冷却ファン40の動作が開始さ
れてから(s13の処理)、主軸10の制御状態が第2
の制御状態であると判断される(s15の処理)までの
時間に応じて、冷却ファン40の動作を停止させるまで
の時間が短くなるように構成すればよい。このように構
成した場合でも制御盤1内部を充分に冷却でき、冷却フ
ァン40の動作時間を短くできるため、消費電力を抑え
ることができる。
【0045】また、本実施形態では、主軸10の所定時
間内における制御状態を監視して(s11の処理または
s14の処理)、この制御状態に基づいて冷却ファン4
0の動作を制御(s13の処理またはs15の処理)す
るように構成されたものを例示した。しかし、主軸10
の瞬間的な制御状態に基づいて冷却ファン40の動作を
制御するように構成してもよい。瞬間的な制御状態と
は、例えば、主軸10の回転数が所定のしきい値以上と
なったときなどである。このように構成すれば、所定時
間内における制御状態をデータとして蓄積する必要がな
いため、制御盤冷却処理の処理に対するCPU31への
負荷を軽減できる。
【0046】また、本実施形態では、図3の回生抵抗冷
却処理において、主軸10が減速を終了した後(s23
の処理)、所定時間経過した後に回生抵抗用ファン60
が動作を停止する(s24の処理)ように構成されたも
のを例示した。このとき、回生抵抗用ファン60の動作
を停止させるまでの時間を、主軸10が減速を終了する
以前の主軸10の制御状態に応じて変更されるように構
成してもよい。回生抵抗用ファン60は、主軸10が減
速を終了する(s23の処理)までの間、回生抵抗50
を冷却し続けているため、回生抵抗50の温度は、回生
抵抗用ファン60の動作時間に応じた温度だけ低下して
いると想定できる。そのため、例えば、回生抵抗用ファ
ン60の動作が開始されてから(s22の処理)、主軸
10が減速を終了する(s23の処理)までの時間に応
じて、回生抵抗用ファン60の動作を停止させるまでの
時間が短くなるように構成すればよい。このように構成
した場合でも回生抵抗50を充分に冷却でき、回生抵抗
用ファン60の動作時間を短くできるため、消費電力を
抑えることができる。
【0047】また、本実施形態では、主軸10が減速を
開始した際に(s21の処理)、回生抵抗用ファン60
の動作を開始させて(s22の処理)、主軸10が減速
を終了した際に(s23の処理)、回生抵抗用ファン6
0の動作を停止させる(s24の処理)ように構成され
たものを例示した。しかし、主軸10の所定時間(例え
ば、10分)内における減速した回数を監視して、この
減速した回数が所定のしきい値以上となった際に回生抵
抗用ファン60の動作を開始させて(s22の処理)、
減速した回数が所定のしきい値より少なくなった際に回
生抵抗用ファン60の動作を停止させる(s24の処
理)ように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】工作機械の要部構成を示すブロック図
【図2】制御盤冷却処理の処理手順を示すフローチャー
【図3】回生抵抗冷却処理の処理手順を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
1・・・制御盤、10・・・主軸、20・・・主軸アン
プ、30・・・NC制御装置、31・・・CPU、32
・・・ROM、33・・・RAM、34・・・入出力回
路、40・・・冷却ファン、50・・・回生抵抗、60
・・・回生抵抗用ファン、100・・・加工室、200
・・・工作機械。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具によりワークを加工する機械の制御
    盤を冷却装置によって冷却する制御盤冷却システムであ
    って、 機械の制御状態が制御盤の温度上昇を伴う第1の制御状
    態になったかどうかを判定する第1判定手段と、 該第1判定手段により機械の制御状態が前記第1の制御
    状態になったと判定された際に、前記冷却装置の動作を
    開始させる冷却開始手段とを備えていることを特徴とす
    る制御盤冷却システム。
  2. 【請求項2】 機械の制御状態が制御盤の温度上昇を伴
    わない第2の制御状態になったかどうかを判定する第2
    判定手段と、 該第2判定手段により機械の制御状態が前記第2の制御
    状態になったと判定された際に、前記冷却装置の動作を
    停止させる冷却停止手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載の制御盤冷却システム。
  3. 【請求項3】 前記冷却停止手段が、前記第2判定手段
    により機械の制御状態が前記第2の制御状態になったと
    判定されてから、所定時間経過した後に前記冷却装置の
    動作を停止させることを特徴とする請求項2に記載の制
    御盤冷却システム。
  4. 【請求項4】 工具によりワークを加工する機械の制御
    盤を冷却装置によって冷却する制御盤冷却方法であっ
    て、 機械の制御状態が制御盤の温度上昇を伴う第1の制御状
    態になったかどうかを判定し、該第1の制御状態になっ
    たと判定した際に、前記冷却装置の動作を開始させるこ
    とを特徴とする制御盤冷却方法。
  5. 【請求項5】 工具によりワークを加工する機械の制御
    盤を冷却装置によって冷却するための制御盤冷却用プロ
    グラムであって、 コンピュータシステムに、 機械の制御状態が制御盤の温度上昇を伴う第1の制御状
    態になったかどうかを判定する第1判定手順と、 該第1判定手順において機械の制御状態が前記第1の制
    御状態になったと判定された際に、前記冷却装置の動作
    を開始させる冷却開始手順とを実行させるための制御盤
    冷却用プログラム。
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