JP2003244693A - 映像配信システムおよび方法 - Google Patents

映像配信システムおよび方法

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JP2003244693A
JP2003244693A JP2002035639A JP2002035639A JP2003244693A JP 2003244693 A JP2003244693 A JP 2003244693A JP 2002035639 A JP2002035639 A JP 2002035639A JP 2002035639 A JP2002035639 A JP 2002035639A JP 2003244693 A JP2003244693 A JP 2003244693A
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JP
Japan
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frame
unit
video data
gop
frames
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JP2002035639A
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English (en)
Inventor
Satoru Makimoto
哲 牧本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視聴者が不快感を感じることの少ない映像を
表示する映像配信システムを提供する。 【解決手段】 送信装置から到着したフレームは、ヘッ
ダ除去部301によってヘッダが除去され、整列部30
2によって先頭から順にペイロード分離部303に出力
される。ペイロード分離部303は、ヘッダが除去され
て整列された各フレームを、MPEG映像データと、フ
レームシーケンス番号と、GOP境界ポインタとに分離
する。読み出し制御部307は、境界判定部305によ
って検出されるGOP境界と、連続到着判定部306に
よって判定されるフレームが連続して到着しているかど
うかの判定結果とに基づいて、データバッファ304に
格納されているMPEG映像データの読み出しを制御す
る。また、読み出し制御部307は、選択部308によ
って復号化部309にMPEG映像データを復号化する
か否かを制御する。表示部309は、復号化された映像
データを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像配信システム
に関し、より特定的には、IPマルチキャスト技術を用
いて送信側から複数の受信側に対してMPEG映像デー
タを配信する、映像配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、MPEG映像データをIPマ
ルチキャスト技術を用いて、1台の送信装置から複数の
受信装置に対して映像を同時配信する映像配信システム
がある。このようにマルチキャスト方式で通信を行う場
合、1対1の転送を前提としたTCP/IPは使用でき
ず、UDP/IPに基づいて転送することになる。しか
し、UDP/IPでは、各々の受信装置において途中で
何らかの障害等によってIPフレームが欠落した場合で
あっても、TCP/IPによる場合のようにデータ再送
制御を行わない。そのため、UDP/IPに基づいた転
送を行う場合、UDP/IPフレームの欠落に伴うMP
EG画像の再生品質の劣化はある程度やむをえない。
【0003】従来の映像配信システムにおいて、受信装
置は、伝送途中でIPフレームが欠落した場合、フレー
ムが欠落したことを検出し、MPEG復号化処理におけ
る初期化処理等を行う。検出方法としては、送信装置側
で各々のUDP/IPフレームに対して順番付けを行
い、受信装置においてこの順番通りに正しくフレームが
到着しているかどうかチェックを行う方法が通常用いら
れる。
【0004】また、MPEGデータが配信される場合、
受信装置で行われる復号化は、GOP(Group O
f Pictures)を単位として行われる。ここ
で、1つのGOPは、複数のフレームに分けて配信さ
れ、GOPの境界は、UDP/IPのフレームの境界と
一致するようには整合がとられないのが通常である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、上述
のように、フレームが正しく到着しているか否かについ
てチェックが行われるが、フレームが欠落していた場合
であっても、復号化はそのまま行われる。すなわち、復
号化する映像データが完全に揃わない状態であっても、
復号化が行われる。そのため、典型的にはブロックノイ
ズのようなノイズが生じてしまい、ノイズの入った映像
によって視聴者は不快感を感じてしまう。
【0006】それ故に、本発明の目的は、視聴者が不快
感を感じることの少ない映像を表示する映像配信システ
ムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ネットワ
ークを介して送信装置から複数の受信装置に対して、U
DP/IPプロトコルによりMPEG映像データの配信
を行う映像配信システムであって、送信装置は、各受信
装置に送信すべきMPEG映像データを、UDP/IP
のフレームにして送信し、受信装置は、送信装置から到
着したフレームから、MPEG映像データを復元する復
元部と、復元部によって復元されたMPEG映像データ
を復号化する単位であるGOPごとに、GOPを構成す
るためのフレームがすべて到着したか否かを判定する判
定部と、復元部によって復元されたMPEG映像データ
の内、判定部によってフレームがすべて到着していると
判定されたGOPのみを復号化する復号化制御部と、復
号化制御部によって復号化された映像データを表示し、
復号化制御部によって復号化されなかったMPEG映像
データがある場合、次にMPEG映像データが復号化さ
れるまで、直前に表示している映像データを表示し続け
る表示部とを備えている。
【0008】上記第1の発明の構成により、GOPを構
成するデータを含むすべてのフレームが到着しなけれ
ば、復号化が行われない。従って、GOPを構成するす
べてのデータが到着して、正しく復号化することが可能
な映像データのみが表示されることとなる。
【0009】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、送信装置は、各フレームに先頭から順に識別
番号を付与し、復元部は、送信装置から到着した各フレ
ームに含まれている識別番号に基づいて、各フレームを
先頭から順に整列する整列部と、整列部によって整列さ
れた各フレームに含まれているデータを組み立てて元の
MPEG映像データに復元する組立部とを含んでいる。
【0010】上記第2の発明の構成により、受信装置
は、フレームに予め付与されている識別番号を用いて、
到着するフレームの整列を行う。UDP/IPプロトコ
ルが用いられるシステムでは、フレームが送信された順
番と、フレームが到着する順番は必ずしも一致しない。
従って、上記復元部が上記整列部を有することにより、
容易にMPEG映像データを復元することができる。な
お、識別番号は、例えば、実施形態に示すフレームシー
ケンス番号のように、フレームを識別することが可能な
情報であればよい。
【0011】第3の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、送信装置は、各フレームに、識別番号に加
え、MPEG映像データのGOPに関するGOP情報を
さらに付与し、判定部は、整列部によって整列された各
フレームから、フレームに含まれるGOP情報に基づい
て、GOP境界を含むフレームを特定する境界特定部
と、整列部によって整列された各フレームから、フレー
ムに含まれる識別番号に基づいて、識別番号が直前のフ
レームと連続していないフレームを特定する連続到着特
定部とを含み、復号化制御部は、整列部によって整列さ
れたフレームについて、連続到着特定部によって特定さ
れるフレームから、次に境界特定部によって検出される
フレームの直前のフレームまでの各フレームに対応する
GOPについては、復号化を行わないことを特徴とす
る。
【0012】上記第3の発明の構成により、受信装置
は、フレームの欠落を検出した場合、それ以降GOP境
界を検出するまでの間に到着したMPEG映像データに
対して、復号化処理を行わない。
【0013】第4の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、整列部は、送信装置から到着する各フレーム
について、識別番号が1つ前のフレームが到着してから
所定時間内にフレームが到着しなかった場合、その後到
着してもフレームを廃棄する。
【0014】上記第4の発明の構成により、上記所定時
間内にフレームが到着しなかった場合、それに含まれる
MPEG映像データのGOPは復号化されないこととな
る。従って、フレームの到着が遅すぎる場合であって
も、MPEG映像データの復号化処理および映像データ
の表示処理を一定時間以内に行うことができる。
【0015】第5の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、整列部は、送信装置から到着する各フレーム
について、フレームより識別番号が後のフレームが所定
の個数到着してもフレームが到着しなかった場合、その
後到着してもフレームを廃棄する。
【0016】上記第5の発明の構成により、フレームの
到着が大幅に遅れた場合、それに含まれるMPEG映像
データのGOPは復号化されないこととなる。従って、
フレームの到着が遅すぎる場合であっても、MPEG映
像データの復号化処理および映像データの表示処理を一
定時間以内に行うことができる。
【0017】第6の発明は、ネットワークを介して送信
装置からUDP/IPプロトコルにより配信されるMP
EG映像データを受信する受信装置であって、MPEG
映像データは、UDP/IPのフレームとして送信さ
れ、送信装置から到着したフレームから、MPEG映像
データを復元する復元部と、復元部によって復元された
MPEG映像データを復号化する単位であるGOPごと
に、GOPを構成するためのフレームがすべて到着した
か否かを判定する判定部と、判定部によってフレームが
すべて到着していると判定されたGOPのみを復号化す
る復号化制御部と、復号化制御部によって復号化された
映像データを表示し、復号化制御部によって復号化され
なかったMPEG映像データがある場合、次にMPEG
映像データが復号化されるまで、直前に表示している映
像データを表示し続ける表示部とを備えている。
【0018】第7の発明は、第6の発明に従属する発明
であって、送信装置は、各フレームに先頭から順に識別
番号を付与し、復元部は、送信装置から到着した各フレ
ームに含まれている識別番号に基づいて、各フレームを
先頭から順に整列する整列部と、整列部によって整列さ
れた各フレームに含まれているデータを組み立てて元の
MPEG映像データに復元する組立部とを含んでいる。
【0019】第8の発明は、第7の発明に従属する発明
であって、送信装置は、各フレームに、識別番号に加
え、MPEG映像データのGOPに関するGOP情報を
さらに付与し、判定部は、整列部によって整列された各
フレームから、フレームに含まれるGOP情報に基づい
て、GOP境界を含むフレームを特定する境界特定部
と、整列部によって整列された各フレームから、フレー
ムに含まれる識別番号に基づいて、識別番号が直前のフ
レームと連続していないフレームを特定する連続到着特
定部とを含み、復号化制御部は、整列部によって整列さ
れたフレームについて、連続到着特定部によって特定さ
れるフレームから、次に境界特定部によって検出される
フレームの直前のフレームまでの各フレームに対応する
GOPについては、復号化を行わないことを特徴とす
る。
【0020】第9の発明は、第7の発明に従属する発明
であって、整列部は、送信装置から到着する各フレーム
について、識別番号が1つ前のフレームが到着してから
所定時間内にフレームが到着しなかった場合、その後到
着してもフレームを廃棄する。
【0021】第10の発明は、第7の発明に従属する発
明であって、整列部は、送信装置から到着する各フレー
ムについて、フレームより識別番号が後のフレームが所
定の個数到着してもフレームが到着しなかった場合、そ
の後到着してもフレームを廃棄する。
【0022】第11の発明は、ネットワークを介して送
信装置から複数の受信装置に対して、UDP/IPプロ
トコルによりMPEG映像データの配信を行うシステム
において用いられる映像配信方法であって、送信装置
は、各受信装置に送信すべきMPEG映像データを、U
DP/IPのフレームにして送信し、受信装置は、送信
装置から到着したフレームから、MPEG映像データを
復元し、復元されたMPEG映像データを復号化する最
小であるGOPごとに、GOPを構成するためのフレー
ムがすべて到着したか否かを判定し、復元されたMPE
G映像データの内、フレームがすべて到着していると判
定されたGOPのみを復号化し、復号化された映像デー
タを表示し、復号化されなかったMPEG映像データが
ある場合、次にMPEG映像データが復号化されるま
で、直前に表示している映像データを表示し続けること
を特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る映像配信システムの構成を示すブロック図ある。図1
において、映像配信システムは、送信装置1と、ネット
ワーク2と、受信装置3とを備えている。なお、図示し
ないが、映像配信システムは、受信装置3の他に複数の
受信装置を含んでいる。送信装置1は、複数の受信装置
に対して、ネットワーク2を介してMPEG映像データ
をIPマルチキャストフレーム化して送信する。受信装
置3は、送信装置1から送信されてくるMPEG映像デ
ータを受信し、デコードして表示する。
【0024】まず、送信装置1におけるMPEG映像デ
ータの送信処理を、図1および図2を用いて説明する。
図1において、送信装置1は、符号化部11と、ペイロ
ード組立部12と、フレーム数カウント部13と、ヘッ
ダ付加部14とを備えている。また、図2は、MPEG
映像データと、それから生成されるUDP/IPフレー
ムとを模式的に示す図である。図2のように、MPEG
映像データ21は、複数に分割され、複数のUDP/I
Pフレームが生成される。なお、図2では、UDP/I
Pフレーム22〜26のみを示す。以下、UDP/IP
フレーム23が生成される場合を例として説明する。
【0025】UDP/IPフレーム23は、分割された
MPEG映像データ231と、フレームシーケンス番号
232と、GOP境界ポインタ233と、UDP/IP
フレームヘッダ234とを含んでいる。なお、他のUD
P/IPフレームもUDP/IPフレーム23と同様の
構成である。また、UDP/IPフレーム23では、分
割されたMPEG映像データ231の中にGOP境界2
35が含まれている。
【0026】まず、符号化部11は、映像データをMP
EG形式で符号化する。符号化されたMPEG映像デー
タ21は、ペイロード組立部12へ出力される。なお、
MPEGデータのGOP境界についての情報も同時にペ
イロード組立部12へ出力される。また、フレーム数カ
ウント部13は、フレーム数をカウントする。フレーム
数は、カウントされるごとに、フレームシーケンス番号
として、ペイロード組立部12へ出力される。従って、
UDP/IPフレームには、MPEG映像データ21の
先頭から順にフレームシーケンス番号が割り振られる。
図2においては、UDP/IPフレーム22〜26に
は、それぞれ、フレームシーケンス番号M〜M+4(M
は自然数)が割り振られる。
【0027】ペイロード組立部12は、符号化部11か
ら入力したMPEG映像データ21と、フレーム数カウ
ント部13から入力したフレームシーケンス番号とを入
力し、UDP/IPフレーム23のペイロードを組み立
てる。具体的には、まず、ペイロード組立部12は、M
PEG映像データ21を、ペイロードとしてフレームに
搭載する単位に分割する。次に、ペイロード組立部12
は、分割されたMPEG映像データ231中にGOP境
界235が含まれるか否かを、符号化部11から入力し
たGOP境界についての情報に基づいて判断する。GO
P境界235が含まれている場合、ペイロード組立部1
2は、分割されたMPEG映像データ231中のGOP
境界235の先頭からの位置を算出する。GOP境界ポ
インタ233の値Aは、このようにして算出された位置
を示すものである。また、GOP境界235が含まれて
いない場合、GOP境界ポインタ233の値は、0に設
定される。
【0028】さらに、ペイロード組立部12は、上記の
ように算出したGOP境界ポインタ233の値と、フレ
ーム数カウント部13によってカウントされたフレーム
シーケンス番号232の値(UDP/IPフレーム23
においては、M+1)とを、分割されたMPEG映像デ
ータ231に加えて、UDP/IPフレームのペイロー
ドを生成する。生成されたペイロードは、ヘッダ付加部
14へ出力される。以上のように組み立てられたUDP
/IPフレーム23のペイロードは、ヘッダ付加部14
へ出力される。
【0029】最後に、ヘッダ付加部14は、ペイロード
組立部12から入力されたペイロードにUDP/IPフ
レームヘッダ234を付加して、UDP/IPフレーム
23を生成する。以上のようにUDP/IPフレーム化
されたMPEG映像データは、ネットワーク2を介して
各受信装置に送信される。
【0030】次に、受信装置3について説明する。図3
は、図1に示す受信装置3の詳細な構成を示すブロック
図である。図3において、受信装置は、ヘッダ除去部3
01と、整列部302と、ペイロード分離部303と、
データバッファ304と、境界判定部305と、連続到
着判定部306と、読み出し制御部307と、選択部3
08と、復号化部309と、表示部310とを備えてい
る。
【0031】ヘッダ除去部301は、UDP/IPフレ
ームのUDP/IPヘッダを除去する。整列部302
は、ヘッダが除去されたUDP/IPフレームのペイロ
ードを、UDP/IPフレームが送信装置1によって送
信された順に整列する。ペイロード分離部303は、U
DP/IPフレームのペイロードの内容を分離する。デ
ータバッファ304は、典型的にはコンピュータのメモ
リ、ハードディスク等により構成され、ペイロード中の
MPEG映像データを格納する。境界判定部305は、
MPEG映像データ中のGOP境界があるか否かを判定
する。連続到着判定部306は、データバッファ304
に格納されるMPEG映像データが、直前に格納された
MPEG映像データと連続しているか否かを判定する。
読み出し制御部307は、境界判定部305および連続
到着判定部306の結果に基づき、データバッファ30
4の読み出しを制御する。選択部308は、データバッ
ファ304から読み出されたデータを、復号化するか、
または廃棄するかを選択する。復号化部309は、MP
EG映像データを復号化する。表示部310は、表示装
置により構成され、復号化された映像データを表示す
る。
【0032】次に、受信装置3の動作について説明す
る。まず、ヘッダ除去部301、整列部302、ペイロ
ード分離部303およびデータバッファ304は、UD
P/IPフレームからMPEG映像データを復元する処
理を行う。次に、境界判定部305、連続到着判定部3
06および読み出し制御部307は、GOPを構成する
ためのUDP/IPフレームがすべて到着したか否か判
定を行う。さらに、選択部308、復号化部309は、
UDP/IPフレームがすべて到着したGOPのみを復
号化する。最後に、表示部310は、復号化された映像
データを表示する。以下、上記動作をより詳細に説明す
る。
【0033】送信装置1からネットワーク2を介して送
信されたUDP/IPフレームは、ヘッダ除去部301
によって受信される。なお、受信されるUDP/IPフ
レームは、必ずしも送信された順番で到着せず、送信さ
れた順番と受信した順番とが異なる可能性がある。ヘッ
ダ除去部301は、受信したUDP/IPフレームか
ら、UDP/IPヘッダを除去し、ペイロードを整列部
302に出力する。整列部302では、入力されたペイ
ロードの整列処理を行う。以下、整列処理の詳細を説明
する。
【0034】図4は、整列部302におけるペイロード
の整列処理の流れを示すフローチャートである。ここ
で、整列処理において用いられるカウンタC1は、整列
処理開始時に、C1=1に設定される。まず、整列部3
02は、ヘッダ除去部301からペイロードを受け取る
(ステップS401)。次に、整列部302は、ステッ
プS401において受け取ったペイロードを廃棄すべき
か否かを判定する(ステップS402)。ステップS4
02の判定は、ステップS401で受け取ったペイロー
ドに含まれているフレームシーケンス番号と、カウンタ
C1の値とを比較することにより行われる。すなわち、
フレームシーケンス番号がカウンタC1よりも小さい場
合、ペイロードは廃棄すべきと判定される。一方、フレ
ームシーケンス番号がカウンタC1以上である場合、ペ
イロードは廃棄しないと判定される。
【0035】ステップS402において、ステップS4
01において受け取ったペイロードは廃棄すべきと判定
された場合、整列部302は、当該ペイロードを廃棄し
(ステップS403)、ステップS401の処理に戻
る。一方、ステップS401において受け取ったペイロ
ードは廃棄しないと判定された場合、整列部302は、
当該ペイロードを出力すべきか否かについて判定する
(ステップS404)。ステップS404の判定は、ス
テップS401で受け取ったペイロードに含まれている
フレームシーケンス番号と、カウンタC1の値とを比較
することにより行われる。すなわち、フレームシーケン
ス番号がカウンタC1と等しい場合、ペイロードは出力
すべきと判定される。一方、フレームシーケンス番号と
カウンタC1とが異なる場合、ペイロードは出力しない
と判定される。
【0036】次に、ステップS404において、ステッ
プS401において受け取ったペイロードは出力しない
と判定された場合の処理を説明する。この場合、整列部
302は、当該ペイロードを一時的に格納する(ステッ
プS405)。さらに、整列部302は、ステップS4
05において、ペイロードを所定量格納したか否かにつ
いて判定する(ステップS406)。ここで、所定量
は、予め定められる任意の数でよい。
【0037】ステップS406において、ペイロードを
所定量格納していないと判定された場合、整列部302
は、ステップS401の処理に戻る。一方、ペイロード
を所定量格納したと判定された場合、整列部302は、
格納されているペイロードの内、フレームシーケンス番
号が最小のペイロードを、ペイロード分離部303に対
して出力する(ステップS407)。さらに、整列部3
02は、カウンタC1の値を変更する(ステップS40
8)。ステップS408において、カウンタC1の値
は、ステップS407において出力されたペイロードの
フレームシーケンス番号に1を加えた値に変更される。
【0038】ステップS408の後、整列部302は、
出力すべきペイロードが、ステップS405の処理によ
って格納されたペイロードの中にあるか否かを判定する
(ステップS409)。ここで、出力すべきペイロード
のフレームシーケンス番号は、ステップS407におい
て出力されたペイロードの次の番号、すなわち、ステッ
プS408において変更されたカウンタC1の値であ
る。従って、ステップS409の判定は、フレームシー
ケンス番号の値が、カウンタC1の値と等しいペイロー
ドがあるか否かを判定することにより行われる。
【0039】ステップS409において、出力すべきペ
イロードが、ステップS405の処理によって格納され
たペイロードの中にないと判定される場合、整列部30
2は、ステップS401の処理に戻る。一方、出力すべ
きペイロードが、ステップS405の処理によって格納
されたペイロードの中にあると判定される場合、整列部
302は、出力すべきペイロード、すなわち、カウンタ
C1の値と等しいフレームシーケンス番号を有するペイ
ロードを、ペイロード分離部303に対して出力する
(ステップS410)。さらに、整列部302は、カウ
ンタC1の値を変更する(ステップS411)。ステッ
プS411において、カウンタC1の値は、変更前の値
から1増加され、ステップS410において出力された
ペイロードのフレームシーケンス番号に1を加えた値に
変更される。ステップS411の後、整列部302は、
ステップS409の処理に戻る。
【0040】次に、ステップS404において、ステッ
プS401において受け取ったペイロードは出力すべき
と判定された場合の処理を説明する。この場合、整列部
302は、当該ペイロードをペイロード分離部303に
対して出力する(ステップS412)。さらに、整列部
302は、カウンタC1の値を変更する(ステップS4
13)。ステップS413においては、カウンタC1の
値は、変更前の値から1増加され、ステップS412に
おいて出力されたペイロードのフレームシーケンス番号
に1を加えた値に変更される。
【0041】ステップS413の後、整列部302は、
出力すべきペイロードが、ステップS405の処理によ
って格納されたペイロードの中にあるか否かを判定する
(ステップS414)。ステップS414の判定は、フ
レームシーケンス番号の値が、カウンタC1の値と等し
いペイロードがあるか否かを判定することにより行われ
る。
【0042】ステップS414において、出力すべきペ
イロードが、ステップS405の処理によって格納され
たペイロードの中にないと判定される場合、整列部30
2は、ステップS401の処理に戻る。一方、出力すべ
きペイロードが、ステップS405の処理によって格納
されたペイロードの中にあると判定される場合、整列部
302は、出力すべきペイロード、すなわち、カウンタ
C1の値と等しいフレームシーケンス番号を有するペイ
ロードを、ペイロード分離部303に対して出力する
(ステップS415)。さらに、整列部302は、カウ
ンタC1の値を変更する(ステップS416)。ステッ
プS416において、カウンタC1の値は、変更前の値
から1増加され、ステップS415において出力された
ペイロードのフレームシーケンス番号に1を加えた値に
変更される。ステップS416の後、整列部302は、
ステップS414の処理に戻る。以上の処理により、ペ
イロードは、整列部302によってフレームシーケンス
番号順に出力される。
【0043】なお、本実施形態においては、図4のフロ
ーチャートに示す処理によってペイロードの整列処理が
行われるが、整列処理は、上記に限るものではない。整
列処理は、送信装置1から送信されてくるペイロードを
フレームシーケンス番号順に整列する処理であれば、ど
のような処理であっても構わない。
【0044】また、整列処理は、フレームシーケンス番
号の小さいものから順に整列する処理をいい、フレーム
シーケンス番号が必ずしも1ずつ増加するように整列す
るものではない。図4のフローチャートに示す処理で
は、ステップS403において、ペイロード分離部30
3にすでに出力したペイロードよりもフレームシーケン
ス番号が小さいペイロードを受け取った場合、それを廃
棄する。従って、整列部302では、ペイロードを必ず
しも完全に順番通りに整列させるわけではなく、出力さ
れるペイロードのフレームシーケンス番号が抜けている
場合もある。他の整列処理を用いる場合においても、図
4に示す処理と同様、ペイロードを完全に順番通りに整
列させる必要はない。
【0045】さらに、ヘッダ除去部301と整列部30
2とは、構成が逆であってもよい。すなわち、整列部3
02は、ヘッダが除去されたフレーム(ペイロード)を
整列するものであっても、ヘッダが除去されていないフ
レームを整列するものであってもよい。さらに、フレー
ムからMPEG映像データを分離した後、フレームから
分離されたMPEG映像データを先頭から整列するよう
にしてもよい。
【0046】図5は、ペイロード分離部303にペイロ
ードが入力された場合の処理の流れを示すフローチャー
トである。ここで、以下に説明する処理において、デー
タ廃棄フラグT、および、データ量カウンタC2という
変数が用いられる。データ廃棄フラグTは、データバッ
ファ304に格納されているMPEG映像データを廃棄
するか否かを示す変数である。また、データ量カウンタ
C2は、データバッファ304に格納されているMPE
G映像データのデータ量を示す変数である。処理開始時
には、T=0、C2=0に設定される。
【0047】ペイロード分離部303は、整列部302
から入力したペイロードを、MPEG映像データと、G
OP境界ポインタと、フレームシーケンス番号とに分離
する(ステップS501)。なお、MPEG映像データ
はデータバッファ304に、GOP境界ポインタは境界
判定部305に、フレームシーケンス番号は連続到着判
定部306にそれぞれ出力される。
【0048】ペイロード分離部303からフレームシー
ケンス番号を入力した連続到着判定部306は、フレー
ムが受信装置2に連続して到着しているか否か、すなわ
ち、ペイロードがペイロード分離部303に連続して到
着しているか否かを判定する(ステップS502)。ス
テップS502の判定は、入力されるフレームシーケン
ス番号が連続しているか否かにより行われる。連続到着
判定部306は、フレームが欠落することなしに連続し
て到着しているか否かの情報を、読み出し制御部307
に出力する。
【0049】連続して到着していない旨の情報が連続到
着判定部306から出力された場合、読み出し制御部3
07は、データ廃棄フラグTの値を変更する(ステップ
S503)。ステップS503においては、データ廃棄
フラグTの値は、T=1に変更される。一方、連続して
到着している旨の情報が連続到着判定部306から出力
された場合、読み出し制御部307は、上記処理を行わ
ない。
【0050】次に、ペイロード分離部303から出力さ
れたMPEG映像データは、データバッファ304に書
き込まれる(ステップS504)。また、ペイロード分
離部303から出力されたGOP境界ポインタは、境界
判定部305に入力される。GOP境界ポインタを入力
した境界判定部305は、ステップS504においてデ
ータバッファ304に書き込まれたMPEB映像データ
中に、GOP境界が存在するか否かを判定する(ステッ
プS505)。ステップS505の判定は、GOP境界
ポインタの値が0であるか否かにより行われる。すなわ
ち、GOP境界ポインタの値が0であれば、GOP境界
は存在しないと判定され、GOP境界ポインタの値が0
でなければ、GOP境界は存在すると判定される。境界
判定部305は、GOP境界位置の情報として、ステッ
プS505の判定結果と、GOP境界がある場合はその
位置、すなわち、GOP境界ポインタの値とを、読み出
し制御部307に出力する。
【0051】ステップS505の判定の結果、GOP境
界が存在しない場合、読み出し制御部307は、データ
量カウンタC2の値を変更して(ステップS506)、
ステップS501の処理に戻る。ステップS506にお
いて、データ量カウンタC2の値は、変更前の値にペイ
ロード長のバイト数を加算した値に変更される。
【0052】一方、ステップS505の判定の結果、G
OP境界が存在する場合、読み出し制御部307は、デ
ータバッファ304および選択部308をコントロール
して、データバッファ304に格納されているデータ
を、復号化部309に出力するか、それとも廃棄するか
の判定を行う(ステップS507)。ステップS507
の判定は、データ廃棄フラグTの値が、1であるか否か
により行われる。すなわち、データ廃棄フラグT=0の
場合、データバッファ304に格納されているデータは
復号化部309に出力すると判定される。一方、データ
廃棄フラグT=1の場合、データバッファ304に格納
されているデータは廃棄すると判定される。以上のよう
に、読み出し制御部307は、境界判定部305からG
OP境界到着の情報が届かない間、データバッファ30
4に格納しているデータを出力しない。
【0053】ステップS507において、データを復号
化すると判定された場合、読み出し制御部307は、デ
ータを復号化するための指示を行う(ステップS50
8)。具体的には、読み出し制御部307は、データバ
ッファ304に対して、格納しているデータの内、デー
タ量カウンタC2にGOP境界ポインタの値を加算した
バイト数だけ、選択部308に出力するように指示す
る。ここで、GOP境界ポインタの値は、境界判定部3
05から直前に入力されたものである。また、読み出し
制御部307は、選択部308に対して、データバッフ
ァ304から送られてきたデータを復号化部309に出
力するよう指示を行う。復号化部309に入力されたM
PEG映像データは、復号化され、表示部310によっ
て映像データが表示される。
【0054】一方、データを廃棄すると判定された場
合、読み出し制御部307は、データバッファ304に
格納されているデータを廃棄する処理を行う(ステップ
S509)。具体的には、読み出し制御部307は、デ
ータバッファ304に対して、格納しているデータの
内、データ量カウンタC2にGOP境界ポインタの値を
加算したバイト数だけを選択部308に出力するように
指示し、選択部308に対して、データバッファ304
から送られてきたデータを廃棄するよう指示を行う。
【0055】また、本実施形態において、復号化部30
9によって復号化されずに廃棄された映像データがある
場合、表示部310は、直前に表示していた映像データ
をそのまま表示しておく。これによって、映像は少しの
間フリーズすることになるが、受信装置3は、ノイズの
入った映像を表示せず、また、廃棄された映像データの
間は、何も表示されないということもない。以上より、
本実施形態に係る受信装置によって視聴者の不快感を軽
減することができる。
【0056】次に、読み出し制御部307は、データ廃
棄フラグTの値を0に設定する(ステップS510)。
さらに、読み出し制御部307は、データ量カウンタC
2の値をペイロード長からGOP境界ポインタの値を減
算した値に変更して(ステップS511)、ステップS
501の処理に戻る。
【0057】次に、受信装置3にフレームが到着した場
合の動作例を説明する。図6は、受信装置3において到
着したUDP/IPフレームと、それから生成されるM
PEG映像データの一例を模式的に示す図である。な
お、ここでは、図2に示したUDP/IPフレーム22
からUDP/IPフレーム26までを例にとって説明す
る。また、UDP/IPフレーム22からUDP/IP
フレーム26の内、UDP/IPフレーム24が届かな
かった場合を例として説明する。
【0058】まず、受信装置3にUDP/IPフレーム
22が到着したものとする。ここで、UDP/IPフレ
ーム22以前のUDP/IPフレームは正常に到着して
いたものとする。UDP/IPフレーム22は、ヘッダ
除去部301によってヘッダ部分が除去され、ペイロー
ド部分が整列部302を介してペイロード分離部303
に入力される。ペイロード分離部303は、フレームシ
ーケンス番号の値としてMを連続到着判定部306に出
力し、GOP境界ポインタの値として0を境界判定部3
05に出力し、MPEG映像データをデータバッファ3
04に出力する。ここでは、UDP/IPフレーム22
は連続して到着しているので、データ廃棄フラグTの値
は変更されない(ステップS502参照)。また、UD
P/IPフレーム22のMPEG映像データにはGOP
境界がないので、読み出し制御部307は、図5のステ
ップS507の判定を行わない(ステップS505参
照)。
【0059】次に、受信装置3にUDP/IPフレーム
23が到着したとする。ヘッダ除去部301、整列部3
02およびペイロード分離部303では、UDP/IP
フレーム22が到着したときと同様の処理が行われる。
ここで、UDP/IPフレーム23のMPEG映像デー
タにはGOP境界が含まれているので、境界判定部30
5は、読み出し制御部にGOPが含まれている旨を通知
する。この場合、読み出し制御部307は、ステップS
507の判定を行う(ステップS505参照)。また、
UDP/IPフレーム23は連続到着(フラグT=0)
であるので、読み出し制御部307は、復号化するため
の指示を行う(ステップS508参照)。その結果、デ
ータバッファ304に格納されているデータから、デー
タ量カウンタC2の値にGOP境界ポインタAの値を加
算したバイト数だけ、データが読み出される。読み出さ
れるデータは、1つのGOPに相当するデータ量のMP
EG映像データ27である。読み出されたMPEG映像
データ27は、選択部308を介して復号化部309に
出力され、復号化が行われる。この後、データ廃棄フラ
グTの値は0に設定され(この場合、Tの値はもともと
0である。)、データ量カウンタC2の値は、L−Aに
変更される(Lはペイロード長のバイト数を示す。)。
【0060】次に、受信装置3にUDP/IPフレーム
25が到着したものとする。UDP/IPフレーム24
が到着していないので、UDP/IPフレーム25のペ
イロードは整列部302から出力されない。UDP/I
Pフレーム25に続いて、UDP/IPフレーム26が
到着したものとする。整列部302においてUDP/I
Pフレーム25以降のUDP/IPフレームが一時的に
格納されるが、格納しているデータ量が所定量に達して
もUDP/IPフレーム24が到着しない場合、UDP
/IPフレーム25のペイロードがペイロード分離部3
03に出力される。続いて、UDP/IPフレーム26
のペイロードがペイロード分離部303に出力される。
ペイロード分離部303に入力されたUDP/IPフレ
ーム25のペイロードは、UDP/IPフレーム22お
よび23と同様、MPEG映像データ、GOP境界ポイ
ンタおよびフレームシーケンス番号に分離される。
【0061】ここで、UDP/IPフレーム25は連続
到着でないので、連続到着判定部306は、読み出し制
御部307にその旨を通知する。これに応答して、読み
出し制御部307は、フラグTの値を1に変更する(ス
テップS503参照)。また、UDP/IPフレーム2
5のMPEG映像データにはGOP境界が含まれている
ので、読み出し制御部307は、境界判定部305から
の通知によって、ステップS507の判定を行う(ステ
ップS505参照)。さらに、読み出し制御部307
は、UDP/IPフレーム25は連続到着でない(フラ
グT=1)ので、データバッファ304に格納されてい
るデータを廃棄する処理を行う。その結果、データバッ
ファ304に格納されているデータから、データ量カウ
ンタC2の値にGOP境界ポインタBの値を加算したバ
イト数だけ、データが読み出される。読み出されたMP
EG映像データは、選択部308によって廃棄される。
この後、データ廃棄フラグTの値は0に設定され、デー
タ量カウンタC2の値は、L−Bに変更される。
【0062】次に、ペイロード分離部303は、UDP
/IPフレーム26のペイロードを分離する。ここで、
UDP/IPフレーム26は連続到着であるので、フラ
グTの値は変更されない。また、MPEG映像データに
はGOP境界が含まれていないので、ステップS507
の判定は行われず、データ量カウンタC2の値にはペイ
ロード長のバイト数であるLが加算される(ステップS
506参照)。さらに、ペイロード分離部303は、整
列部302から入力されるUDP/IPフレームを待
ち、次のUDP/IPフレームが入力されればステップ
S501以降の処理を行う。
【0063】なお、本実施形態においては、UDP/I
PフレームにGOP境界ポインタとフレームシーケンス
番号とを予め付与しておき、当該GOP境界ポインタお
よびフレームシーケンス番号に基づいて、各GOPを構
成するすべてのデータが到着しているか否かを判定した
が、GOPを構成するすべてのデータが揃っているか否
かの判定は、どのような方法を用いてもよい。例えば、
GOPの長さ、すなわちデータ量は予め決められている
ので、到着したMPEG映像データのGOPのデータ量
が予めわかっているデータ量より小さいGOPは、デー
タがすべて揃っていないと判定することができる。ま
た、GOP境界ポインタに代えて、各UDP/IPフレ
ームに、GOPを識別する番号を付与しておいてもよ
い。この場合、到着しなかったUDP/IPフレームの
GOP識別番号は、1つ前のUDP/IPフレーム等か
ら算出することができる。これによって、算出されたG
OP識別番号に対応するGOPは、データがすべて揃わ
なかったと判定することができる。
【0064】なお、以上に説明した本実施形態に係る映
像配信システムの送信装置1および受信装置3は、以上
において説明した機能がプログラムされたソフトウェア
をコンピュータにインストールすることによって実現さ
れてもよいし、上記の機能が組み込まれたハードウェア
として実現されてもよい。また、ソフトウェアとして提
供される場合、当該ソフトウェアは、フロッピー(R)
ディスクやCD−ROM等の記憶媒体によって提供され
てもよいし、インターネットを介してサーバからダウン
ロードすることによって提供されてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明では、GOPを構成
するデータを含むすべてのフレームが到着した場合の
み、復号化を行い、表示する。これによって、MPEG
復号化処理では必ずすべてのデータが到着したGOPに
ついてMPEG復号化処理を実行することから、ブロッ
クノイズに代表される、視聴者が不快を感じる映像を表
示せず、視聴者が不快を感じることの少ない映像を表示
するという効果を有する映像配信システムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る映像配信システムの
構成を示すブロック図ある。
【図2】MPEG映像データと、それから生成されるU
DP/IPフレームとを模式的に示す図である。
【図3】図1に示す受信装置3の詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図4】整列部302におけるペイロードの整列処理の
流れを示すフローチャートである。
【図5】ペイロード分離部303にペイロードが入力さ
れた場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】受信装置3において到着するUDP/IPフレ
ームと、それから生成されるMPEG映像データの一例
を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 送信装置 2 ネットワーク 3 受信装置 11 符号化部 12 ペイロード組立部 13 フレーム数カウント部 14 ヘッダ付加部 21,27 MPEG映像データ 22,23,24,25,26 UDP/IPフレーム 231 分割されたMPEG映像データ 232 フレームシーケンス番号 233 GOP境界ポインタ 234 UDP/IPフレームヘッダ 235 GOP境界 301 ヘッダ除去部 302 整列部 303 ペイロード分離部 304 データバッファ 305 境界判定部 306 連続到着判定部 307 読み出し制御部 308 選択部 309 復号化部 310 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK03 MA00 PP04 RB01 RB11 RC22 RC24 RF00 RF01 SS06 TA76 TB03 TC22 TD07 TD11 UA02 UA05 UA32 5C063 AB03 AB07 AC01 AC10 CA12 CA23 DA01 DA07 DA13 DB10 5K030 HB02 JT04 KA19 LD04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して送信装置から複数
    の受信装置に対して、UDP/IPプロトコルによりM
    PEG映像データの配信を行う映像配信システムであっ
    て、 前記送信装置は、前記各受信装置に送信すべきMPEG
    映像データを、UDP/IPのフレームにして送信し、 前記受信装置は、 前記送信装置から到着した前記フレームから、前記MP
    EG映像データを復元する復元部と、 前記復元部によって復元されたMPEG映像データを復
    号化する単位であるGOPごとに、当該GOPを構成す
    るためのフレームがすべて到着したか否かを判定する判
    定部と、 前記復元部によって復元されたMPEG映像データの
    内、前記判定部によってフレームがすべて到着している
    と判定されたGOPのみを復号化する復号化制御部と、 前記復号化制御部によって復号化された映像データを表
    示し、前記復号化制御部によって復号化されなかったM
    PEG映像データがある場合、次にMPEG映像データ
    が復号化されるまで、直前に表示している映像データを
    表示し続ける表示部とを備える、映像配信システム。
  2. 【請求項2】 前記送信装置は、各フレームに先頭から
    順に識別番号を付与し、 前記復元部は、 前記送信装置から到着した各フレームに含まれている前
    記識別番号に基づいて、当該各フレームを先頭から順に
    整列する整列部と、 前記整列部によって整列された各フレームに含まれてい
    るデータを組み立てて元のMPEG映像データに復元す
    る組立部とを含む、請求項1に記載の映像配信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記送信装置は、各フレームに、前記識
    別番号に加え、MPEG映像データのGOPに関するG
    OP情報をさらに付与し、 前記判定部は、 前記整列部によって整列された各フレームから、当該フ
    レームに含まれる前記GOP情報に基づいて、GOP境
    界を含むフレームを特定する境界特定部と、 前記整列部によって整列された各フレームから、当該フ
    レームに含まれる前記識別番号に基づいて、前記識別番
    号が直前のフレームと連続していないフレームを特定す
    る連続到着特定部とを含み、 前記復号化制御部は、前記整列部によって整列されたフ
    レームについて、前記連続到着特定部によって特定され
    るフレームから、次に境界特定部によって検出されるフ
    レームの直前のフレームまでのフレームに対応するGO
    Pについては、復号化を行わないことを特徴とする、請
    求項2に記載の映像配信システム。
  4. 【請求項4】 前記整列部は、前記送信装置から到着す
    る各フレームについて、識別番号が1つ前のフレームが
    到着してから所定時間内に当該フレームが到着しなかっ
    た場合、その後到着しても当該フレームを廃棄すること
    を特徴とする、請求項2に記載の映像配信システム。
  5. 【請求項5】 前記整列部は、前記送信装置から到着す
    る各フレームについて、当該フレームより識別番号が後
    のフレームが所定の個数到着しても当該フレームが到着
    しなかった場合、その後到着しても当該フレームを廃棄
    することを特徴とする、請求項2に記載の映像配信シス
    テム。
  6. 【請求項6】 ネットワークを介して送信装置からUD
    P/IPプロトコルにより配信されるMPEG映像デー
    タを受信する受信装置であって、 前記MPEG映像データは、UDP/IPのフレームと
    して送信され、 前記送信装置から到着したフレームから、前記MPEG
    映像データを復元する復元部と、 前記復元部によって復元されたMPEG映像データを復
    号化する単位であるGOPごとに、当該GOPを構成す
    るためのフレームがすべて到着したか否かを判定する判
    定部と、 前記判定部によってフレームがすべて到着していると判
    定されたGOPのみを復号化する復号化制御部と、 前記復号化制御部によって復号化された映像データを表
    示し、前記復号化制御部によって復号化されなかったM
    PEG映像データがある場合、次にMPEG映像データ
    が復号化されるまで、直前に表示している映像データを
    表示し続ける表示部とを備える、受信装置。
  7. 【請求項7】 前記送信装置は、各フレームに先頭から
    順に識別番号を付与し、 前記復元部は、 前記送信装置から到着した各フレームに含まれている前
    記識別番号に基づいて、当該各フレームを先頭から順に
    整列する整列部と、 前記整列部によって整列された各フレームに含まれてい
    るデータを組み立てて元のMPEG映像データに復元す
    る組立部とを含む、請求項6に記載の受信装置。
  8. 【請求項8】 前記送信装置は、各フレームに、前記識
    別番号に加え、MPEG映像データのGOPに関するG
    OP情報をさらに付与し、 前記判定部は、 前記整列部によって整列された各フレームから、当該フ
    レームに含まれる前記GOP情報に基づいて、GOP境
    界を含むフレームを特定する境界特定部と、 前記整列部によって整列された各フレームから、当該フ
    レームに含まれる前記識別番号に基づいて、前記識別番
    号が直前のフレームと連続していないフレームを特定す
    る連続到着特定部とを含み、 前記復号化制御部は、前記整列部によって整列されたフ
    レームについて、前記連続到着特定部によって特定され
    るフレームから、次に境界特定部によって検出されるフ
    レームの直前のフレームまでの各フレームに対応するG
    OPについては、復号化を行わないことを特徴とする、
    請求項7に記載の受信装置。
  9. 【請求項9】 前記整列部は、前記送信装置から到着す
    る各フレームについて、識別番号が1つ前のフレームが
    到着してから所定時間内に当該フレームが到着しなかっ
    た場合、その後到着しても当該フレームを廃棄すること
    を特徴とする、請求項7に記載の受信装置。
  10. 【請求項10】 前記整列部は、前記送信装置から到着
    する各フレームについて、当該フレームより識別番号が
    後のフレームが所定の個数到着しても当該フレームが到
    着しなかった場合、その後到着しても当該フレームを廃
    棄することを特徴とする、請求項7に記載の受信装置。
  11. 【請求項11】 ネットワークを介して送信装置から複
    数の受信装置に対して、UDP/IPプロトコルにより
    MPEG映像データの配信を行うシステムにおいて用い
    られる映像配信方法であって、 前記送信装置は、前記各受信装置に送信すべきMPEG
    映像データを、UDP/IPのフレームにして送信し、 前記受信装置は、 前記送信装置から到着したフレームから、前記MPEG
    映像データを復元し、 前記復元されたMPEG映像データを復号化する最小で
    あるGOPごとに、当該GOPを構成するためのフレー
    ムがすべて到着したか否かを判定し、 前記復元されたMPEG映像データの内、フレームがす
    べて到着していると判定されたGOPのみを復号化し、 前記復号化された映像データを表示し、復号化されなか
    ったMPEG映像データがある場合、次にMPEG映像
    データが復号化されるまで、直前に表示している映像デ
    ータを表示し続けることを特徴とする、映像配信方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006295537A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Sony Corp 通信システム、通信装置および方法、プログラム、並びにデータ構造
WO2007007526A1 (ja) * 2005-07-12 2007-01-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 映像ストリーム処理装置、集積回路装置、及び方法
JP2008071267A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Fuji Xerox Co Ltd 節電システムおよび節電プログラム

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