JP2003244412A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003244412A
JP2003244412A JP2002035884A JP2002035884A JP2003244412A JP 2003244412 A JP2003244412 A JP 2003244412A JP 2002035884 A JP2002035884 A JP 2002035884A JP 2002035884 A JP2002035884 A JP 2002035884A JP 2003244412 A JP2003244412 A JP 2003244412A
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JP2002035884A
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Yasuhiro Inoue
康弘 井上
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿毎に必要に応じて、同報送信宛先リストの
データを適宜編集しつつ、原稿に付与されたマーキング
情報に基づいて様々な同報送信を行うことが可能な画像
処理装置を提供する。 【解決手段】同報送信されるべき原稿に、複数の色
(赤、黄、青、緑、橙、および紫)と複数の書法(塗
り、下線、および囲み)とにより構成されるマーキング
を施すことにより、複数の処理のなかから該原稿に対し
て行う処理が決定される。また、同報送信宛名リストの
編集が必要な場合にも、マーキング情報を用いて、一時
的に、または恒久的に同報送信宛名リストの変更等が行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、いわゆる同報送
信機能とマーキング認識機能とを備え、ファクシミリや
複写機等に搭載される画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の宛先に連絡書等を発行する
ような場合、連絡書のオリジナルの原稿を必要部数だけ
複写機等で複写するとともに、連絡書の1枚1枚に手書
きで宛先を記入したり、タイプライタやスタンプ等を用
いて前記連絡書が作成されることがあった。
【0003】ところが、連絡書等の1枚1枚に対して宛
先等の記入等を行う場合には、その枚数に比例して宛先
等の記入等の作業に要する時間が増加して作業者の負担
が増大することになる。特に、企業から取引先への連
絡、企業から顧客への連絡、および各企業間での連絡等
においては、迅速に同一の内容の連絡書を膨大な数の宛
先に送信または送付等することが要請されるところ、上
述のように連絡書等の1枚1枚に対して宛先等の記入等
を行っていたのでは、かかる要請を満たすことが困難と
なる。
【0004】そこで、同一内容の文書等を複数人に同時
に送信等することが可能な同報送信機能が開発されるこ
とになった。一般的に同報送信機能は、あらかじめ装置
内の記憶部に格納されている同報送信リストから文書毎
に送信すべき宛先を選択して同時に送信するものであ
る。
【0005】さらに、このような同報送信機能を応用す
るために、原稿にマーカでマーキングを行い、任意の位
置にマーキングを配置することにより原稿の任意の場所
に宛先を表示させたり、容易に同報送信リストから送信
すべき宛先を選択したりする構成が採用されることがあ
った。
【0006】例えば、特開平4−104573号に記載
の複写機では、マーカ位置記憶部と本スキャン時にマー
カを除去するマーカ除去部とを設けることにより最初の
原稿にマーカペン等で宛先を指定しておけば、自動的に
送信等すべき宛先が表示された連絡書を1通ずつ作成で
きる機能が採用されている。
【0007】また、特開平6−303344号に記載の
ファクシミリ装置では、同報送信時に宛先コードおよび
宛先ファイルをスキャナで読み取ることで、各宛先コー
ドごとに送信原稿に宛先ファイルを付帯して送信する機
能が採用されている。
【0008】そして、上述の同報送信機能やこの同報送
信機能を応用した機能によれば、原稿を膨大な数の宛先
に送信等する場合であっても、迅速にかつ容易に作業を
行うことが可能であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の送信機能において同報送信を行う場合、宛先リ
スト等の書面内に記載された宛先の一覧、または機械本
体内に格納されている宛先の一覧を参照して同報送信さ
れているところ、同報送信宛先リストの宛先の一覧にお
いて、一時的に宛先に関する書誌的事項の追加、修正、
または送信方法の変更が必要な場合に、直接格納されて
いる同報送信宛先リストのデータを更新することが必要
であった。このような更新を行うと、それが一時的なも
のであった場合、当該同報送信完了後に、更新したデー
タをもとに戻すことが必要となり、同報送信宛先リスト
のデータの一部を適宜変更して使用することができない
ため、ユーザの利便性を損なうという不都合があった。
【0010】この発明の目的は、原稿毎に必要に応じ
て、同報送信宛先リストのデータを適宜編集しつつ、原
稿に付与されたマーキング情報に基づいて様々な同報送
信を行うことが可能な画像処理装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は以下の構成を
備えている。
【0012】(1)同一の原稿を複数の宛先に同時送信
する同報送信機能を備えた画像処理装置であって、前記
原稿に付されるとともに、複数の色および複数の書法か
ら任意の色および書法が選択的に用いられることにより
表されるマーカの形態を含むマーキング情報を解析する
マーキング情報解析手段と、該マーキング情報解析手段
の解析結果に基づいて、行うべき同報送信機能に関する
送信条件の設定処理の内容を決定する処理内容決定手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0013】この構成においては、複数種類の色からマ
ーカの色が選択されるとともに、複数種類の書法のいず
れかの書法が選択されることにより表されるマーカの形
態等から所定の処理内容等の情報を示すマーキング情報
が表現され、マーキング情報解析手段により該マーキン
グ情報が示す内容が認識されるとともに、マーキング情
報解析手段により認識された内容が処理内容決定手段に
伝達される。
【0014】これにより、該マーキング情報に対応する
処理の内容をあらかじめ規定しておくことにより、原稿
等の表面上に描かれる線図の色や書法等のバリエーショ
ンの数に対応した数の同報送信機能に関する送信条件の
設定処理が任意に選択され実行される。
【0015】(2)前記処理内容決定手段は、前記マー
キング情報解析手段の解析結果に基づいて、同報送信す
る宛先を格納した同報宛先リストから、原稿を同報送信
すべき宛先を選択することを特徴とする。
【0016】この構成においては、例えば、同報送信す
る宛先を格納した同報宛先リストがリストの属性等に基
づいて分割され、任意のグループ等が作成されている場
合に、原稿等の表面に描かれる線図の色や書法等のバリ
エーションに対応した同報宛先リストにおける任意のグ
ループの宛先に対して同報送信が行われることから、同
報送信処理の度に複数の送信先を設定等を行う必要がな
くなる。
【0017】(3)前記処理内容決定手段は、前記マー
キング情報解析手段の解析結果に基づいて、同報送信す
る宛先を格納した同報宛先リストを編集するリスト編集
手段により同報宛先リストの編集処理を実行させること
を特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【0018】この構成においては、同報送信処理時に格
納されている同報宛先リストの一部を改変等して同報送
信処理が行われる際には、原稿に同報宛先リストの一部
の改変等を行う旨のマーキングを施すことにより同報送
信処理の一連の流れにおいて容易に同報宛先リストに対
する必要な編集が行われる。
【0019】(4)前記リスト編集手段は、原稿に施さ
れた所定のマーキング情報に基づいて、編集されるべき
同報宛先リストを出力するとともに、出力された同報宛
先リストに施されるマーキングによって行うべき編集内
容を選択することを特徴とする。
【0020】この構成においては、同報送信処理時に格
納されている同報宛先リストの一部を改変等する場合
に、原稿に同報宛先リストの任意の範囲の編集を行う旨
のマーキングを施すことにより、編集を行う範囲の同報
宛先リストが印刷され、印刷された同報宛先リストに所
望の編集内容を示すマーキングを施すことにより、所望
の編集が行われるため、同報宛先リストの編集が迅速か
つ簡易に行われる。
【0021】(5)前記リスト編集手段は、マーキング
情報に基づいて編集の内容を一時的に使用するか、恒久
的に使用するかを選択することを特徴とする。
【0022】この構成においては、例えば、ユーザが同
報宛先リストに施すマーキングによりユーザが行った編
集の内容が一時的に使用されるものか、同報宛先リスト
の内容に反映され恒久的に使用されるものかが選択され
ることから、特に、一時的に同報宛先リストの内容を改
変して同報送信処理が行われる場合に、その旨を示すマ
ーキングが施されていれば、該同報送信処理後に編集し
た部分の同報宛先リストの内容を元に戻す手間が省略さ
れる。
【0023】(6)前記リスト編集手段は、所定のフォ
ーマットで作成された用紙上に記載されたマーキング情
報を認識することを特徴とする。
【0024】この構成においては、リスト編集手段は、
特定の原稿や同報宛名リスト以外の用紙上に施されたマ
ーキングを認識することから、マーキング情報に基づい
て任意の用紙に記載されている宛名等の情報を、同報宛
名リストに追加する等、同報宛名リストの編集の容易化
が図られる。
【0025】(7)前記マーキング情報解析手段は、前
記マーキング情報に含まれる文字列を認識する文字列認
識手段を備えたことを特徴とする。
【0026】この構成においては、マーキング情報解析
手段により、原稿等の表面上に描かれる線図の色や書法
等に加えて、該マーキングとともに表記される文字列が
認識されることから、同報宛先リストから任意の文字列
やID等を用いて任意のリストの特定がされたり、より
きめ細かく同報宛先リストの編集が行われる。
【0027】(8)前記マーキング情報解析手段は、前
記マーカの色およびマーカが付与されている位置に基づ
いて、同報送信される原稿における前記同報宛先リスト
に関する事項を挿入すべき位置を認識することを特徴と
する。
【0028】この構成においては、原稿の同報送信処理
の際に、該原稿に宛名、会社名、役職等の相手方を特定
する事項が挿入されるところ、マーキング情報により挿
入すべき事項とその挿入される位置が任意に決定される
ことから、マーキングにより同報送信される原稿のレイ
アウトが容易に設定される。
【0029】(9)前記マーキング情報解析手段は、前
記マーキング情報に基づいて前記原稿の機密性に関する
情報を認識することを特徴とする。
【0030】この構成においては、マーキング情報から
該マーキングが施されている原稿の機密性のレベル等が
把握されることから、原稿毎に段階的に機密レベルの設
定が行われ、該原稿の取り扱いの便宜が図られる。
【0031】(10)前記処理内容決定手段は、前記機
密性に関する情報に基づいて、前記同報宛先リストから
送信すべき宛先を選択することを特徴とする。
【0032】この構成においては、あらかじめ同報宛名
リストのそれぞれに、該リストの人物等との続柄、間
柄、および交遊関係等に基づいて該人物等の信頼性等を
示す機密レベルを割り振っておくことより、原稿の機密
性のレベルに応じて同報送信すべき宛先が選択されるた
め、例えば信頼性のない人物に機密文書等が送信される
ことが防止され、例えば、社外秘の機密レベルの場合に
は同報宛先リストの送信等の対象が社内の者のみに限定
され、社外の者に対して送信等されることが防止される
等、セキュリティの向上が図られる。
【0033】(11)前記処理内容決定手段は、前記機
密性に関する情報に基づいて、前記同報宛先リストから
送信すべき宛先への同報送信方式を選択することを特徴
とする。
【0034】この構成においては、例えば、同報宛先リ
ストの出力先情報としてFAXが設定されている場合、
その出力先情報にE−MAILアドレス、または住所が
記録されているか否かが調べられ、E−MAILアドレ
スが設定されている場合は、暗号鍵により暗号化して、
出力先にネットワーク経由で送信し、住所が記録されて
いる場合には、一旦紙面にプリントした上で、送信者が
郵便親書として出力先に送付する等、読み取った原稿の
データが機密文書であることが判明した場合、あらかじ
め本体内で設定してある同報宛先リストの出力方式の設
定値より、機密性の良い出力方式が選択されることか
ら、機密文書等の送信におけるトラブルが防止され、機
密文書のセキュリティが向上する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
るが、本実施形態において、マーカとは、蛍光ペン等の
マーキングに用いられる文房具を意味するとともに、蛍
光ペン等により用紙上に描かれた線図等を意味するもの
とする。そして、マーキングとは、用紙上に線図等を印
すことをいい、マーキング情報とは、用紙上に印された
線図等の色や書法等の組み合わせ、またはこれらと文字
列との組み合わせにより得られる情報をいうものとす
る。
【0036】図1は本発明の画像処理装置の構成の概略
を示している。同図に示すように、画像処理装置100
は、原稿読取部1、原稿読取部1によって読み取られた
内容からマーカによるマーキング情報を検出したり、マ
ーキングが施されている位置に基づいて後述する差込宛
名データを原稿情報に付加する等の処理を行う画像処理
部2、画像処理部2によって検出されたマーカの位置や
あらかじめ本体内に登録されている宛名リスト等を記憶
する記憶部3、前記原稿を印刷するプリンタ部5、電話
回線を通じてFAXの送受信するFAX部6、ネットワ
ークを介してE−MAIL等の通信をするネットワーク
部7、およびこれらの構成要素やこれらの構成要素間の
データの通信を統括する制御部4を備えている。
【0037】ここで、本発明は、宛名欄等を有する原稿
において、宛名欄等の領域をあらかじめ本体側で規定し
ておいた方法でマーキングすることにより、マーキング
の種類により通常の同報送信モード、または宛先編集か
つ編集後の宛名データによる同報送信モードに手段が切
り替わる機能を有することを特徴としている。
【0038】また、宛先編集の際、あらかじめ同報送信
として本体側に保存されている宛先リストを出力して、
その出力データに対して、あらかじめ本体側で規定して
おいた方法でマーキングすることにより、宛先リスト内
の宛先の送信リストからの除去、送信リストへの入力、
送信方法の変更、または送信リストへの追加等が選択的
に、かつ容易に行えることを特徴としている。
【0039】図2は、画像処理部2および記憶部3の機
能ブロック図である。同図が示すように、画像処理部2
は、原稿読取部1において読み取られた画像データより
マーカの有無を検出する画像解析部8と、画像解析部8
において検出されたマーカの色および書法等で構成され
るマーキング情報を解析し、マーキング処理方法データ
の作成等を含む前処理を実施するマーカ解析部9と、マ
ーカ解析部9における前処理に従って本体内の同報送信
宛名リストを選択または加工し、送信すべき宛先等を示
した送信リストに加える宛名処理部10と、宛名処理部
10で処理された送信リストを参照しながら宛名入り文
書を作成するとともに、プリント出力、FAX送信、ま
たはE−MAIL送信のいずれかの出力方式を決定する
出力処理部11と、を備えている。
【0040】また、記憶部3には本発明の実施に必要と
なる様々なデータが格納される。この実施形態では、宛
名処理部10で利用される同報送信宛名リストD1 、マ
ーカ解析部9で利用されるマーキング規定データD2
宛名処理部10で作成され出力処理部11で利用される
送信リストデータD3 、マーカ解析部9で作成され出力
処理部11で利用される原稿データD4 、マーカ解析部
9で作成され出力処理部11で利用される差込枠位置デ
ータD5 、マーカ解析部9で作成され宛名処理部10で
利用されるマーキング処理方法データD6 、およびマー
カ解析部9で作成され宛名処理部10で利用される追加
リストデータD7 が記憶されている。
【0041】なお、マーカ解析部9におけるマーキング
の認識の処理方法は特に限定されることがなく、マーキ
ングの認識の処理方法の公知技術を用いた場合であって
も、本発明の効果を奏することができる。なお、例え
ば、特開2001−230919に記載されている画像
処理装置に用いられるマーカ編集機能の構成を用いれ
ば、マーキングのずれによる欠落等の発生が防止される
ため、より本発明の効果を奏することができる。
【0042】ここで、本実施形態において、読み取られ
る原稿等に施されるマーキングについて説明する。
【0043】図3は、本発明の画像処理装置100で使
用されるマーキングが施された原稿等を示している。図
3(a)は、同報送信されるべき原稿である。原稿に
は、後述するマーキングM(M1〜M3)が施されてい
る。マーキングM1は、黄色のマーカにより表されてお
り、会社名を表示する位置を示している。マーキングM
2は、赤色のマーカにより表されており、宛名を表示す
る位置を示している。加えて、マーキングM2には、グ
ループIDが記載されており、このグループIDは画像
解析部8のOCRによって読み取られる。マーキングM
3は、青色のマーカにより表されており、電話番号およ
びファックス番号を表示する位置を示している。
【0044】図3(b)は、同報送信宛名リストの所定
の範囲を印刷したものである。これは、図3(a)の原
稿に宛名編集モードを示す紫色のマーキングがされてい
る場合には、予め画像処理装置100の記憶部3に格納
されている同報送信宛名リストを編集するために所定の
範囲の同報送信宛名リストが印刷されユーザに提供され
る。
【0045】この実施形態では、印刷された同報送信宛
名リストにマーキングM(M4〜M6)を付与してい
る。マーキングM4およびM5は、赤色のマーカにより
表されており、宛名差込枠の記載を今回の原稿の出力に
関して変更することを示している。マーキングM6は、
青色のマーカにより表されており、送信方法を恒久的に
変更することを示している。なお、プリントアウトされ
た同報送信宛名リストに任意にマーキングを施した後、
同報送信宛名リストを原稿読取部1に読み取らせること
により、編集の内容が画像処理装置100に認識され
る。また、同報宛先リストを出力するという場合は、通
常、同報宛先リストを用紙に印刷することをいうが、容
易に視認でき、かつ、マーキングが可能であるときに
は、用紙に印刷する以外の方式で同報宛先リストを出力
するようにしてもよい。
【0046】図3(c)は、追加リストを示している。
これは、記憶部3に格納されている同報送信宛名リスト
に記載されていないデータを追加する際に用いられる。
ここでは追加リストにマーキングM7およびM8が付与
されている。このマーキングM7およびM8は、緑色の
マーカにより表されており、マーカで囲まれた領域のデ
ータを一時送信リストへ追加することを示している。な
お、本実施形態で用いられるマーカとして通常の蛍光ペ
ンが用いられているが、用いられるマーカに特に限定は
ない。
【0047】図4は、画像処理装置100が保有するデ
ータの一例を示している。図4(a)は、記憶部3に格
納されている同報送信宛名リストのデータを示してい
る。図4(b)は、記憶部3に格納されている送信リス
トデータおよび追加リストを示している。本実施形態で
は、原稿に付与されたマーキング情報に基づいて送信等
するべき宛名リストが選択されて送信リストへ送られ
る。よって、送信リストにデータとして入力されている
宛名が原稿の出力先となるのである。
【0048】図5(a)は、本発明の画像処理装置にお
けるマーキング規定データを示している。これは、マー
キングに用いられたマーカの色と書法等によって構成さ
れるマーキング情報により、読み取られる対象が文書原
稿である場合と宛名リストである場合とのそれぞれにお
いてどのような処理を行うかを規定するものである。な
お、上述のマーキング情報に基づく処理の内容はすべて
このマーキング規定データに従っている。
【0049】図5(b)は、マーキング処理方法データ
および宛名リストを示している。これは、画像解析部8
で解析されたマーキング情報に基づいてある原稿に対し
て行うべき処理や、追加すべきリストデータを示したも
のである。
【0050】図6(a)は、原稿データを示している。
これは、マーキングを付与された原稿の該マーキング情
報を削除した部分の画像データを示すものである。ま
た、図6(b)は、差込枠位置データを示している。こ
れは、マーキング情報に基づいて、原稿のどの位置に宛
名等を挿入するかを示すものである。
【0051】次に、本実施形態について図7から図11
を用いて具体的に説明する。
【0052】図7は本実施例の全体の動作を示すフロー
チャートである。まず、原稿読取部1において原稿が読
み取られる(S1)。読み取られた原稿は、画像解析部
8においてマーカの有無が検出される(S2)。このと
き、マーカが原稿内に存在しない場合には、本体の操作
パネルにおいてマニュアル操作にて設定される方法で送
信方式が決定され(S3)、プリンタ部5、FAX部
6、またはネットワーク部7のいずれかの出力方式によ
り原稿の出力が行われる(S4)。
【0053】マーカの有無の判断において(S2)、マ
ーカが原稿内に存在することが検出された場合、マーカ
解析部9において、マーキングがどのような意味を表す
かを規定したマーキング規定データD2 を参照した上
で、会社名や宛名部等の差込枠部を削除した原稿データ
4 、差込枠位置を設定した差込枠位置データD5 、お
よびマーカの種類による処理が何かを記載したマーキン
グ処理方法データD6 が作成される(S5)。
【0054】S5の工程において宛名リスト印刷必要と
いう指示のマーカが無かった場合(S6)、すなわち、
原稿に宛名編集モードへの移行を示す紫色のマーキング
がされていない場合には、宛名処理部10において、マ
ーキング処理方法データD6に記載された処理方法に従
い、指定された同報送信宛名リストD1 から選択的に送
信すべき宛名等が選択され、送信リストデータD3 の作
成等が行われる(S7)。
【0055】その後、作成した送信リストデータD3
記載されている各宛先情報が読み込まれ、あらかじめ保
存されている原稿データの規定の位置に送信リストデー
タD 3 の貼付が行われて、宛名入り原稿が作成される
(S8)。なお、宛名データ等の貼付位置は差込枠位置
データD5 によって指定される。作成された宛名入り原
稿は、送信リストデータD3 に設定されている送信方法
に従い、プリンタ部5、FAX部6、ネットワーク部7
のいずれかにより出力される。
【0056】一方で、あらかじめ本体内に登録された同
報送信宛名リストD1 をそのまま使うことができず修正
が必要な場合は、マーカ処理により指定することができ
る。この場合は、S5の工程において、マーキング情報
が解析され、S6の工程で宛名リストの印刷が必要と判
断され、宛先編集モードに移行する。つまり、ユーザが
宛名リストの内容を確認し、任意の編集を行うことがで
きるように宛名リストが印刷される(S9)。
【0057】このときユーザは、出力された宛名リスト
に対して、図5(a)のマーキング規定に従ってマーキ
ングを施すことにより宛名リストの削除、変更、または
追加等の指示をすることが可能である。そして、ユーザ
によりマーキングが施された宛名リストは、再度、画像
読取部1で読み取られる(S10)。これにより、マー
キングされた宛名リストは、マーカ解析部9にて、S5
の工程とは、異なるマーキング規定データに基づいて所
定の処理がされる。なお、同時にマーキング情報に基づ
く処理が何であるかを示したマーキング処理方法データ
6 が作成される(S11)。
【0058】また、マーカにより追加の宛名がある指示
が出ていた場合は、そのマーカ部分が画像解析部8のO
CRにより読み取られ、解読された上で、追加リストデ
ータD7 が作成される。そして、上述の宛名処理(S
7)および出力処理(S8)の工程を経由してデータが
出力される。なお、追加リストデータはS7の工程で宛
名処理部10にて送信リストデータD3 が作成される際
に、既存のデータに追加されることになる。
【0059】例えば、図3(a)のようにマーキングさ
れた原稿が原稿読取部1において読み取られた場合(S
1)、画像解析部8において、図5(a)に規定されて
いるマーキング規定データに従い「会社名」「宛名」
「TEL/FAX」のような差込枠位置を示すマーカの
存在が認識される。
【0060】このときマーカ認識により、図6(a)に
示すようなマーキング部を除去した原稿データD4 と、
図6(b)に示すような差込枠位置データD5 が作成さ
れる。また同時に、どのようなマーカがこの原稿に使用
されているかを記載した図6(b)のようなマーキング
処理方法データD6 が作成される。さらに、マーカの指
定によって、図4(a)のような同報送信宛名リストD
1 が選択され、その同報送信宛名リストに何も修正の必
要が無ければリストに記載されている全員に対して原稿
の送信等が行われる。
【0061】もし修正の必要があれば、図3(b)に示
すような修正宛名リストの読取、または図3(c)に示
すような追加リストの読取が実施され、あらかじめ本体
内に記憶されていた同報送信宛名リストD1 の追加、削
除、または修正がされた後に、特定された対象に原稿の
送信等が行われる。なお、データ出力を行う際は、まず
同報送信宛名リストD1 、修正宛名リスト、追加リスト
データD7 、およびマーキング処理方法データD6 が参
照され、図4(b)に示すような送信データD 3 が作成
される。
【0062】そして、その送信データD3 のデータに記
載されている宛先が最初から順に読み取られ、差込枠位
置データD5 に記載された位置に「会社名」「宛名」
「TEL/FAX」のデータが差し込まれて、原稿デー
タD4 と合成される。この差込枠データと原稿の画像デ
ータとの合成に後に、原稿が送信リストデータに表示さ
れている出力方式で出力される。
【0063】次に、各処理部の詳細のフローチャートに
ついて説明する。
【0064】図8および図9は、本実施形態の文書原稿
に対するマーカ解析処理(S5)の詳細を示すフローチ
ャートである。
【0065】まず、マーキング規定データD2 を参照し
た上で、マーカ部の領域位置や、マーカの色および書法
(色、塗り、囲み、アンダーライン等)を含むマーキン
グ情報が確認される。マーキング情報が確認されると、
そのマーカ部を削除した状態の原稿の画像データが記憶
部3の原稿データD4 として保存される(S12)。
【0066】このとき、原稿の紫色のマーキングが施さ
れており、「宛名編集モード」の指定が認識された場合
であって(S13)、宛名欄を示すマーキングが特定の
同報送信宛名リストが示されるときは(S80)、その
同報送信宛名リストのみが印刷する対象として設定され
る(S81)。
【0067】また、宛名欄を示すマーキング部分に送信
先IDが規定されていたときには(S82)、その送信
先IDをOCRで読取り、そのIDに対応する同報送信
宛名リストが印刷する対象として設定される。宛名や送
信先IDの表示がないときには、本体内に保存されてい
る同報送信宛名リストの全てが印刷する対象として設定
される(S28)。
【0068】以上のようにして、文書原稿に対するマー
カ解析処理(S5)が完了すると、宛名印刷処理(S
6)に移行する。
【0069】S13の工程にて、「宛名編集モード」の
指定が認識できなかった場合には以下の処理が実行され
る。まず、会社名欄を示すマーカの有無が確認され(S
14)、その存在が確認された場合には会社名欄として
の差込枠位置情報が差込枠位置データD5 に保存され、
マーキング処理方法データD6 に会社名の差込枠の存在
が記載される(S15)。会社名欄を示すマーカの存在
が確認されなかった場合には、そのまま次の処理に移行
する。
【0070】次に、宛名欄を示すマーカの有無が確認さ
れ(S16)、その存在が確認された場合には宛名欄と
しての差込枠位置情報が差込枠位置データD5 に保存さ
れ、マーキング処理方法データD6 に宛名の差込枠の存
在が記載される(S17)。宛名欄を示すマーカの存在
が確認されなかった場合には、そのまま次の処理に移行
する。
【0071】次に、TEL/FAX欄を示すマーカの有
無が確認され(S18)、その存在が確認された場合に
はOCRでTELの欄およびFAXの欄が判別された後
に(S19)、各々TEL欄/FAX欄としての差込枠
位置情報が差込枠位置データD5 に保存され、マーキン
グ処理方法データD6 にTEL/FAXの差込枠の存在
が記載される(S20)。TEL/FAX欄を示すマー
カの存在が確認されなかった場合には、そのまま次の処
理に移行する。
【0072】ここで、宛名欄にてマーカ色によって使用
する同報送信宛名リストを設定している場合は(S2
1)、使用すべき同報送信宛名リストが選択され、マー
キング処理方法データD6 にその同報送信宛名リストの
リスト番号が記載される(S22)。そして、マーカの
色等による同報送信宛名リストの設定がない場合には、
そのまま次の処理に移行する。
【0073】マーカの色等による同報送信宛名リストの
リスト番号の設定がなく、宛名欄のマーキング部に送信
先IDの設定がされている場合は(S23)、そのID
をOCRで読み取りIDで指定された同報送信宛名リス
トが選択され、マーキング処理方法データD6 にその同
報送信宛名リストのリスト番号が記載される(S2
4)。
【0074】ここで、マーキング領域に送信先IDの記
載がない場合には、同報送信宛名リストの指定がされて
いないことになり、後述の宛名処理(s7)で送信リス
トに送信すべき宛先等がなく、出力処理(s8)で行う
べき処理が存在しないという不都合が生じる。このよう
な場合には、画像処理装置100の記憶部3内の全宛名
リストを印刷して(S28)、ユーザに対して宛名の選
択や追加を促すことになる。
【0075】次に、機密管理のマーキングの有無が判断
され(S25)、機密管理のマーキングが存在する場合
にはそのマーキングが示す機密管理レベルおよび種類が
マーキング処理方法データD6 に記載される(S2
7)。
【0076】機密管理のマーキングが存在しない場合に
は、機密管理レベルの設定がない旨がマーキング処理方
法データD6 に設定され、文書原稿についてのマーカ解
析処理(S5)が終了する。
【0077】図10および図11は、本実施形態の宛名
処理(S7)の詳細を示すフローチャートである。ま
ず、前段のマーカ解析処理において、解析された対象が
文書原稿(S5)であるか、宛名リスト(S11)であ
るかが判断される(S29)。
【0078】前段のマーカ解析処理において、解析され
た対象が文書原稿である場合(S5)について説明す
る。
【0079】あらかじめ文書原稿のマーカ解析処理(S
5)にて保存されていたマーキング処理方法データD6
を参照して、使用する同報送信宛名リストD1 が読み取
られる(S30)。そして、機密管理レベルが設定され
ているか否かが判断され(S31)、機密管理レベルが
設定されていなければ同報送信宛名リストに記録されて
いるデータが全て送信リストD3 に原稿を送信すべき宛
先として設定される(S32)。
【0080】機密管理レベルが設定されているか否かの
判断において(S31)、機密管理レベルが設定されて
いる場合は、さらにその機密管理の方法が暗号化なの
か、送信制限なのかがマーキング処理方法データD6
ら読み出される(S33)。
【0081】ここで、機密処理の方法として、マーキン
グが出力先情報に含まれる出力方法で、もっとも機密性
の良い出力方法を選択する方式が指定されていれば、同
報送信宛名リストD1 の最初から宛名データを順番に読
み取る動作が開始される(S34)。
【0082】このとき、リストの各宛名データで指定さ
れている送信方法で機密保護可能か否かが判別され、機
密性が不十分であれば適切な代替方法を選択するように
後述するS72〜S79の処理が実施される。
【0083】まず、読み取った宛名データで印刷が指定
されていた場合(S72)は、そのまま印刷が行われる
ように設定される(S76)。一方宛名データでプリン
ト印刷が指定されていなかった場合、つまりファクシミ
リやE−MAILで送信するように指定されていた場合
は、その送信手段で機密保護可能かどうかが解析される
(S73)。例えばファクシミリの場合は親展機能が利
用できるかどうか、E−MAILの場合は相手から暗号
鍵を取得するなどして本文や添付データを暗号化して送
信できるかどうかが解析される。
【0084】上述の出力方法として、機密性の高い出力
方法を選択することができない場合には、その宛先をデ
ィスプレイに表示または、E−MAIL等で送信者あて
に送付して、ユーザに確認させることができる。
【0085】このような機密保護手段の利用が可能であ
れば、指定された送信方法で機密保護手段を用いて送信
するように設定される(S77)。また、同時に、代替
方法で機密送信する旨の定型通知を相手先へ送信して注
意を促すように設定される。また、指定された送信方法
に機密保護手段がなければ、その宛名データで機密保護
手段を利用可能な代替通信方法が存在しないかが解析さ
れ(S74)、代替通信手段があれば上述のS77の工
程に移行する。
【0086】機密保護手段を利用可能な代替通信方法も
無い場合は、この宛先については機密性の確保できる通
信方法が設定されていないので郵便等での送付が必要で
ある旨が送信者にディスプレイ等で報知されるとともに
(S75)、出力方式が印刷出力に設定される(s7
6)。
【0087】以上の処理が同報送信宛名リストD1 の全
データに対して行われたか否かの判断がされ(S7
8)、全データに対する処理が終了しているときには、
送信リストに出力方式を更新した全リストが設定され
(S32)、未処理のデータが存在するときには上述の
処理が繰り返し行われる(s72〜s79)。
【0088】一方、機密処理の方法の判断(s33)に
おいて、送信制限の処理方法が指定されている場合は、
同報送信宛名リストに記載されている各個人の機密管理
レベルを参照し、その機密管理レベルに適合する者のみ
を抽出した形の送信リストD 3 が作成される(S3
5)。
【0089】次に、マーカ解析処理の対象が宛名リスト
(S11)である場合について説明する。あらかじめ宛
名リストのマーカ解析処理(S11)用に保存されてい
るマーキング処理方法データD6 を参照して、使用する
同報送信宛名リストD1 およびそれに対する削除、入
力、または変更等の編集用コマンドのデータが適用さ
れ、変更した形式の同報送信宛名リストD1 が一時的に
作成される(S36)。
【0090】さらに追加リストD7 がある場合(S3
7)、その同報送信宛名リストD1 に追加リストD7
追加され、最終の形式の同報送信宛名リストD1 が作成
される。以降は、上述のS31の工程に移行し、宛名リ
ストのマーカ解析処理(S11)による宛名リストの変
更の処理が反映された状態の送信リストD3 が作成され
て宛名処理(S7)が終了する。
【0091】図12および図13は、本実施形態の出力
処理(S8)の詳細を示すフローチャートである。ま
ず、画像処理装置100の記憶部3に保存されている原
稿データD4 が読み取られる(S39)。なお、この原
稿データは上述のようにマーカが削除されている画像デ
ータである。
【0092】次に、その原稿データにデータを差し込む
ためにはその位置とサイズが必要なため、差込枠位置デ
ータD5 が読み込まれる(S40)。そして、その差込
枠に差し込む会社名または宛名等が記載された送信リス
トD3 が読み込まれる(S41)。
【0093】送信リストのデータを順に差込枠に挿入し
ていくため、一番最初のデータが読み込まれる。ここ
で、この最初のデータ自体に何も記載されていない場合
(S42)は、出力処理(S7)が終了する。データが
記載されている場合は次の処理を行う。
【0094】まず、差込枠位置に会社名の差込部分が存
在する場合には(S43)、送信リストD3 のデータの
会社名が差込枠に貼付される(S44)。会社名の差込
部分が存在しない場合には、そのまま次の処理に移行す
る。
【0095】次に、差込枠位置に宛名の差込部分が存在
する場合には(S45)、送信リストD3 のデータの宛
名が差込枠に貼付される(S46)。宛名の差込部分が
存在しない場合には、そのまま次の処理に移行する。
【0096】差込枠位置にTEL(電話番号)の差込部
分が存在する場合には(S47)、送信リストD3 のデ
ータのTELが差込枠に貼付される(S48)。TEL
(電話番号)の差込部分が存在しない場合には、そのま
ま次の処理に移行する。
【0097】次に、差込枠位置にFAX番号の差込部分
が存在する場合には(S49)、送信リストD3 のデー
タのFAX番号が差込枠に貼付される(S50)。FA
X番号の差込部分が存在しない場合には、そのまま次の
処理に移行する。
【0098】最後に、送信リストD3 に設定されている
印刷出力、FAX出力、またはネットワーク出力のいず
れかの出力方式が読み込まれ、原稿を出力する際の出力
方式として設定される(S51)。S51の工程におい
て設定された出力方式が、ネットワーク出力であるか否
かが判断され(S52)、ネットワーク出力であれば原
稿データD4 に差込データを合成した形で文書が作成さ
れ、そのままデータとしてE−MAILで宛先のメール
アドレスに送信される(S53)。
【0099】ネットワーク出力でない場合には、FAX
出力であるか否かが判断され(S54)、FAX出力で
あれば、同じく原稿データD4 に差込データを合成した
後の文章が、FAXとして宛先のFAX番号に送信され
る(S55)。
【0100】また、ネットワーク出力およびFAX出力
のいずれでも無い場合は、原稿がユーザによって持参さ
れ、または、郵送によって配布されるものと判断して、
画像処理装置より印刷出力される(S56)。
【0101】宛先の1レコードの出力が終了したら、次
の宛先について同じように処理するためにS42の工程
から再度同様の処理が繰り返される。そして、S42の
工程においてデータが存在しないと判断された場合、つ
まり全てのデータについて出力処理が終了したと判断さ
れた場合は、出力処理(S8)が終了する。
【0102】図14は、本実施例の宛名リストのマーカ
解析処理(S11)の詳細を示すフローチャートであ
る。まず、マーキング規定データD2 を参照した上で、
マーカ部の領域位置、マーカの色および書法(色、塗
り、囲み、アンダーライン等)を含むマーキング情報が
確認される(S58)。その際、マーカの種類が同報送
信宛名リストD1 へのデータ追加を表すか否かが判断さ
れる(S59)。
【0103】まず、データ追加を表すマーキングが確認
されなかった場合について説明すると、宛名リストにお
いて、各宛先のいずれかに送信リストへの入力を表すマ
ーキングの有無が判断され(S60)、その存在が確認
された場合、マーキング処理方法データD6 に、その入
力を表すマーキングがされている宛名のみが設定され
る。入力を表すマーキングがされていない宛名に対して
は、非送信が設定される(S61)。
【0104】送信リストへの入力を表すマーキングが無
い場合、各宛先のいずれかに送信リストからの削除を意
味するマーキングの有無が判断されるが(S62)、そ
の存在が確認されたときには、マーキング処理方法デー
タD6 に、その削除を行う宛名が削除対象として設定さ
れる。また、削除対象のマーキングがされていない宛名
については、全て送信リストへの入力対象として設定さ
れる(S63)。
【0105】次に、E−MAILからFAXに変更する
等の送信方法の変更を意味するマーキングの有無が判断
され(S64)、その存在が確認された場合、マーキン
グ処理方法データD6 に対して、マーキング指定されて
いる宛先について送信方法が変更される旨とその送信方
法についての記載がされる(S65)。最後に、以上の
変更が今回の送信だけの一時的なものか、恒久的なもの
かがマーキング情報から判断され(S66)、恒久的な
変更であるときには、本体の同報送信宛名リストD1
マスターデータについても当該変更が適用される(S6
7)。一時的であれば、マスターデータには当該変更が
適用されることはなく、編集前のマーキング処理方法デ
ータD6 が以降の同報送信処理に使用される。
【0106】一方、データ追加を表すマーキングが確認
された場合について説明すると、データ追加を表すマー
キング部分は、まず読み込んだ原稿よりマーキング部分
の文字認識が実施されて、会社名、宛名および電話番号
等のデータが抽出されてその結果がディスプレイに表示
される(S68)。その文字認識したデータについての
ユーザからの入力を待つ(S84)。
【0107】ここで、ユーザから誤りがない旨の入力が
あった場合、例えばユーザにより「OK」のボタンが押
された場合には、抽出されたデータにより送信リストD
3 に加える追加リストデータD7 が作成される(S6
9)。
【0108】これに対して、ユーザから誤りがある旨の
入力があった場合、例えばユーザにより「修正」のボタ
ンが押された場合には、ダイレクト修正モードに移行
し、本体操作パネルに備えられたボタンを使って、直接
にユーザが認識されたデータの修正が行われる(S8
5)。
【0109】修正が終了したら、修正された追加データ
を送信リストD3 に加えるための、追加リストデータD
7 が作成される(S69)。
【0110】なお、この場合も、この追加リストデータ
7 が今回の送信だけの一時的なものか、恒久的なもの
かをマーキング情報から判断されることになる(S7
0)。そして、当該追加が恒久的な変更である場合は、
本体の同報送信宛名リストD1のマスターに追加リスト
7 のデータが追加される(S71)。その際、宛名処
理部(S7)以降の処理で2重に追加分がリストに記載
されることを防止するため、先に作成した追加リストデ
ータD7 は削除される。これに対して、当該追加が一時
的な変更である場合は、追加データの内容はマスターデ
ータに反映されることはなく、現在の追加リストデータ
7 を用いて以降の処理が続けられる。
【0111】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、以下
の効果を奏することができる。
【0112】(1)複数種類の色からマーカの色を選択
するとともに、複数種類の書法のいずれかの書法を選択
することにより表されるマーカの形態等から所定の処理
内容等の情報を示すマーキング情報を表現でき、マーキ
ング情報解析手段が該マーキング情報により示される内
容を認識するとともに、マーキング情報解析手段により
認識された内容を処理内容決定手段に伝達することか
ら、該マーキング情報に対応する処理の内容をあらかじ
め規定しておくことにより、原稿等の表面上に描かれる
線図の色や書法等のバリエーションの数に対応した数の
同報送信機能に関する送信条件の設定処理を任意に選択
し実行することができる。
【0113】(2)同報送信する宛先を格納した同報宛
先リストをリストの属性等に基づいて分割し、任意のグ
ループ等を作成している場合に、原稿等の表面に描かれ
る線図の色や書法等のバリエーションに対応した同報宛
先リストにおける任意のグループの宛先に対して同報送
信を行うことができることから、同報送信処理の度に複
数の送信先を設定等を行うことを不要にできる。
【0114】(3)同報送信処理時に格納されている同
報宛先リストの一部を改変等して同報送信処理を行う際
には、原稿に同報宛先リストの一部の改変等を行う旨の
マーキングを施すことにより同報送信処理の一連の流れ
において容易に同報宛先リストに対する必要な編集を行
うことができる。
【0115】(4)同報送信処理時に格納されている同
報宛先リストの一部を改変等する場合に、原稿に同報宛
先リストの任意の範囲の編集を行う旨のマーキングを施
すことにより、編集を行う範囲の同報宛先リストが印刷
され、印刷された同報宛先リストに所望の編集内容を示
すマーキングを施すことにより、所望の編集を行うこと
ができるため、同報宛先リストの編集を迅速かつ簡易に
行うことができる。
【0116】(5)ユーザが同報宛先リストに施すマー
キングによりユーザが行った編集の内容が一時的に使用
されるものか、同報宛先リストの内容に反映され恒久的
に使用されるものかを選択できることから、特に、一時
的に同報宛先リストの内容を改変して同報送信処理を行
う場合に、その旨を示すマーキングを施していれば、該
同報送信処理後に編集した部分の同報宛先リストの内容
を元に戻す手間を省略することができる。
【0117】(6)リスト編集手段は、特定の原稿や同
報宛名リスト以外の用紙上に施されたマーキングを認識
することから、マーキング情報に基づいて任意の用紙に
記載されている宛名等の情報を、同報宛名リストに追加
する等、同報宛名リストの編集の容易化を図ることがで
きる。
【0118】(7)マーキング情報解析手段により、原
稿等の表面上に描かれる線図の色や書法等に加えて、該
マーキングとともに表記される文字列を認識できること
から、同報宛先リストから任意の文字列やID等を用い
て任意のリストの特定をすることができ、よりきめ細か
く同報宛先リストの編集を行うことができる。
【0119】(8)原稿の同報送信処理の際に、該原稿
に宛名、会社名、役職等の相手方を特定する事項を挿入
できるところ、マーキング情報により挿入すべき事項と
その挿入される位置を任意に決定できることから、マー
キングにより同報送信される原稿のレイアウトを容易に
設定することができる。
【0120】(9)マーキング情報から該マーキングが
施されている原稿の機密性のレベル等を把握できること
から、原稿毎に段階的に機密レベルの設定を行い、該原
稿の取り扱いの便宜を図ることができる。
【0121】(10)あらかじめ同報宛名リストのそれ
ぞれに、該リストの人物等との続柄、間柄、および交遊
関係等に基づいて該人物等の信頼性等を示す機密レベル
を割り振っておくことより、原稿の機密性のレベルに応
じて同報送信すべき宛先を選択できるため、例えば信頼
性のない人物に機密文書等を送信することを防止でき、
例えば、社外秘の機密レベルの場合には同報宛先リスト
の送信等の対象を社内の者のみに限定でき、社外の者に
対して送信等されることを防止できる等、セキュリティ
の向上を図ることができる。
【0122】(11)例えば、同報宛先リストの出力先
情報としてFAXが設定されている場合、その出力先情
報にE−MAILアドレス、または住所が記録されてい
るか否かを調べ、E−MAILアドレスが設定されてい
る場合は暗号鍵により暗号化して出力先にネットワーク
経由で送信し、住所が記録されている場合には、一旦紙
面にプリントした上で送信者が郵便親書として出力先に
送付する等、読み取った原稿のデータが機密文書である
ことが判明した場合、あらかじめ本体内で設定してある
同報宛先リストの出力方式の設定値より、機密性の良い
出力方式を選択できることから、機密文書等の送信にお
けるトラブルを防止し、機密文書のセキュリティを向上
させることができる。
【0123】よって、原稿毎に必要に応じて、同報送信
宛先リストのデータを適宜編集しつつ、原稿に付与され
たマーキング情報に基づいて様々な同報送信を行うこと
が可能な画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の画像処理部近傍の構成を示す図であ
る。
【図3】マーキングが施された原稿等を示す図である。
【図4】本発明で用いられる同報送信宛名リストを示す
図である。
【図5】本発明のマーキング規定データ等を示す図であ
る。
【図6】送信等される原稿を示す図である。
【図7】本発明の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図8】本発明のマーカ解析処理の動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明のマーカ解析処理の動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明の宛名処理の動作を示すフローチャー
トである。
【図11】本発明の宛名処理の動作を示すフローチャー
トである。
【図12】本発明の出力処理を示すフローチャートであ
る。
【図13】本発明の出力処理を示すフローチャートであ
る。
【図14】本発明のマーカ解析処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1−原稿読取部 2−画像処理部 3−記憶部 4−制御部 5−プリンタ部 6−FAX部 7−ネットワーク部 8−画像解析部 9−マーカ解析部 10−宛名処理部 11−出力処理部 100−画像処理装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一の原稿を複数の宛先に同時送信する同
    報送信機能を備えたファクシミリおよび複写機等に備え
    られる画像処理装置であって、 前記原稿に付されるとともに、複数の色および複数の書
    法から任意の色および書法が選択的に用いられることに
    より表されるマーカの形態を含むマーキング情報を解析
    するマーキング情報解析手段と、該マーキング情報解析
    手段の解析結果に基づいて、行うべき同報送信機能に関
    する送信条件の設定処理の内容を決定する処理内容決定
    手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記処理内容決定手段は、前記マーキング
    情報解析手段の解析結果に基づいて、同報送信する宛先
    を格納した同報宛先リストから、原稿を同報送信すべき
    宛先を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】前記処理内容決定手段は、前記マーキング
    情報解析手段の解析結果に基づいて、同報送信する宛先
    を格納した同報宛先リストを編集するリスト編集手段に
    より同報宛先リストの編集処理を実行させることを特徴
    とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記リスト編集手段は、原稿に施された所
    定のマーキング情報に基づいて、編集されるべき同報宛
    先リストを出力するとともに、出力された同報宛先リス
    トに施されるマーキングによって行うべき編集内容を選
    択することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】前記リスト編集手段は、マーキング情報に
    基づいて編集の内容を一時的に使用するか、恒久的に使
    用するかを選択することを特徴とする請求項3または4
    に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記リスト編集手段は、所定のフォーマッ
    トで作成された用紙上に記載されたマーキング情報を認
    識することを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載
    の画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記マーキング情報解析手段は、前記マー
    キング情報に含まれる文字列を認識する文字列認識手段
    を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】前記マーキング情報解析手段は、前記マー
    カの色およびマーカが付与されている位置に基づいて、
    同報送信される原稿における前記同報宛先リストに関す
    る事項を挿入すべき位置を認識することを特徴とする請
    求項2〜7に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】前記マーキング情報解析手段は、前記マー
    キング情報に基づいて前記原稿の機密性に関する情報を
    認識することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
    載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】前記処理内容決定手段は、前記機密性に
    関する情報に基づいて、前記同報宛先リストから送信す
    べき宛先を選択することを特徴とする請求項9に記載の
    画像処理装置。
  11. 【請求項11】前記処理内容決定手段は、前記機密性に
    関する情報に基づいて、前記同報宛先リストから送信す
    べき宛先への同報送信方式を選択することを特徴とする
    請求項9または10に記載の画像処理装置。
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