JP2003244217A - 光電気パス統合網およびノード - Google Patents

光電気パス統合網およびノード

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JP2003244217A JP2002045092A JP2002045092A JP2003244217A JP 2003244217 A JP2003244217 A JP 2003244217A JP 2002045092 A JP2002045092 A JP 2002045092A JP 2002045092 A JP2002045092 A JP 2002045092A JP 2003244217 A JP2003244217 A JP 2003244217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気サブネットワーク間の交流トラヒック量
に応じて最適な光パスの設定または解放を自動的に行
う。 【解決手段】 電気ボーダノードは光ボーダノードへ測
定したLSP毎の交流トラヒック量を通知する。それを
受信したら光ボーダノードは他の光ボーダノードへ通知
する。光ボーダノードは相互に交流トラヒック量を交換
し合うことで、各電気サブネットワーク間の交流トラヒ
ック情報を得る。これらの情報を元に光ボーダノードが
光パスを自律分散的に設定あるいは解放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電気パス統合網に
利用する。特に、サブネット間の交流トラヒック量に関
する情報の通知技術に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量のネットワークを構築する技術と
して光電気パス統合網の研究開発が進められている。光
電気パス統合網では、送受信端点を光パスにより接続す
る。送受信端点にはパケットのヘッダ情報によりルーテ
ィングを行うノードを備えた電気サブネットワークが接
続される。図6に光電気パス統合網を示す。
【0003】光電気パス統合網は光コアネットワークC
と電気サブネットワークS1〜S4とから構成される。
電気サブネットワークS1〜S4間は光パスで接続され
ないと通信ができない。
【0004】光コアネットワークCは光ボーダノードと
光コアノードから構成される。電気サブネットワークS
1〜S4は電気ボーダノードと電気コアノードとから構
成される。電気コアノードと光コアノードとは電気サブ
ネットワークS1〜S4と光コアネットワークCとの境
界で隣接しており、光ファイバリンクで相互に接続され
ている。
【0005】光パスは光コアネットワークC上に設定さ
れ、異なる電気サブネットワークS1〜S4にいる電気
ボーダノード同士を相互に接続する。電気ボーダノード
間の情報は光パス上にトランスペアレントに転送され
る。
【0006】図6のように光パスが4本設定されている
場合は、電気サブネットワークS1〜S4のビューは図
7のようになる。図7はパケット処理を行うことができ
るノードからなるネットワークトポロジのビューであ
り、光コアネットワークC内のトポロジは隠蔽される。
図8は電気サブネットワークS1〜S4と光コアネット
ワークCとを合成したビューである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電気サブネットワーク
は相互に接続される必要がある。しかしながら、全ての
電気サブネットワークが光パスで相互に直接接続される
必要はなく、マルチホップされればよい。
【0008】図9は、図6の4つの電気サブネットワー
クS1〜S4が接続される例である。電気サブネットワ
ークS1はS2とS3と直接光パスで接続されており、
S2はS1とS4と、S3はS1とS4と、S4はS2
とS3と、それぞれ直接光パスで接続されている。
【0009】電気サブネットワークS1からS4へパケ
ットを転送するにはS1からS2を経由してS4へ、あ
るいは、S1からS3を経由してS4へマルチホップで
転送する経路をとることができる。図10は、図9と同
様に図6の4つの電気サブネットワークS1〜S4が接
続される例を示す。電気サブネットワークS1とS4と
の間と、S2とS3との間に対角線経路の光パスが設定
されている。
【0010】図9も図10も各電気サブネットワークS
1〜S4の電気ボーダルータは2つの電気パケット送受
信ポートを光コアネットワークCに向けて持っている。
各電気ボーダルータに配備されている2つの電気パケッ
ト送受信ポートを、どの電気ボーダルータ同士のものを
光パスで直接接続すればよいかは、各電気サブネットワ
ークS1〜S4間の交流トラヒックによって決まる。対
角線上の経路のトラヒックが少ない場合には図9が有利
であり、逆に多い場合は図10が有利である。
【0011】交流トラヒック量を考慮せずに光パスを設
定すると、例えば、交流トラヒックが多い電気サブネッ
トワーク間同士が直接光パスで接続されなくなり、マル
チホップでパケット転送を行う必要が生じ、光パスが輻
輳することが問題となる。
【0012】交流トラヒックは時間的に変化するもので
あり、いったん、光パスを設定した後でも、状況に応じ
て光パスを動的に設定しなおすことが必要である。この
ようなトラヒックの変動に応じて光パスの設定をネット
ワーク管理者が手作業で行うことは保守のための稼働が
増大して望ましくない。
【0013】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、電気サブネットワーク間の交流トラヒック量
に応じて最適な光パスの設定または解放を自動的に行う
ことにより、ネットワーク管理者の手間を要さず、ネッ
トワークリソースを有効利用できる光電気パス統合網お
よびノードおよびプログラムおよび記録媒体を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】全ての電気サブネットワ
ーク同士がシングルホップもしくはマルチホップで連結
となるように光パスで接続される。これにより、全ての
電気サブネットワーク同士は電気の仮想ラベル交換パス
(LSP:Label Switched Path)で接続される。LS
Pは光パス上に設定される。電気サブネットワーク同士
がマルチホップで接続される場合は、それらを接続する
LSPは複数の光パスを経由する。
【0015】電気サブネットワークの電気ボーダノード
は自分の属する電気サブネットワークから他の電気サブ
ネットワークを宛先とするパケットの流量を測定する。
これはそれら電気サブネットワーク同士を接続するLS
P上を転送されるパケット数およびバイト数を計測する
ことで得られる。これらの計測値を単位時間で正規化す
ることでビットレートを算定することができる。
【0016】電気ボーダノードは光ボーダノードへ測定
したLSP毎の交流トラヒック量を通知する。それを受
信したら光ボーダノードは他の光ボーダノードへ通知す
る。光ボーダノードは相互に交流トラヒック量を交換し
合うことで、各電気サブネットワーク間の交流トラヒッ
ク情報を得ることができる。
【0017】このように交流トラヒック量の測定結果を
交換することでどこの電気サブネットワーク間のトラヒ
ックが多いかを各光ボーダノードが自律分散的に知るこ
とができる。これらの情報を元に光ボーダノードが光パ
スを自律分散的に設定あるいは解放することが可能とな
る。
【0018】さらに設定あるいは解放された光パスの情
報を各光ボーダノード間で交換し合い、各光ボーダノー
ドはその情報を電気ボーダノードへ通知することで、電
気ボーダノードは電気サブネットワークのトポロジが変
更されたことを知り、それに応じてLSPの経路を変更
することが可能となる。図4に交流トラヒックに応じた
光パスの動的な設定または解放の概念を示す。
【0019】すなわち、本発明の第一の観点は、パケッ
トのヘッダ情報に基づきルーティングを行うノードを備
えた複数の電気サブネットワークと、光パスにより相互
に接続されるノードを備えた光コアネットワークとを備
え、前記光コアネットワークと複数の前記電気サブネッ
トワークとの間は、それぞれ電気ボーダノードと光ボー
ダノードとが相互に光パスにより接続された光電気パス
統合網である。
【0020】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記電気ボーダノードは、自電気サブネットワークと他電
気サブネットワークとの間の交流トラヒック量を測定す
る手段と、この測定する手段の測定結果に基づく交流ト
ラヒック量に関する情報を前記光ボーダノードに通知す
る手段とを備え、前記光ボーダノードは、前記電気ボー
ダノードから通知された前記交流トラヒック量に関する
情報を他の前記光ボーダノードとの間で交換する手段
と、この交換する手段により交換された複数の前記交流
トラヒック量に関する情報に基づき複数の前記電気サブ
ネットワーク相互間における交流トラヒック量に関する
情報を収集する手段と、この収集する手段により収集さ
れた前記交流トラヒック量に関する情報に基づき前記電
気サブネットワーク相互間の接続形態を設定する手段と
を備えたところにある。
【0021】前記接続形態を設定する手段は、前記交流
トラヒック量の大きさに反比例して当該交流トラヒック
を生じる電気サブネットワーク相互間の距離を設定する
手段を備えることが望ましい。
【0022】さらに、前記光ボーダノードは、前記接続
形態を設定する手段により前記電気サブネットワーク相
互間の接続形態が変更されたときには当該変更内容の情
報を含む光パス設定変更情報を他の前記光ボーダノード
との間で交換する手段と、この交換する手段により交換
された複数の前記光パス設定変更情報に基づきネットワ
ークトポロジ情報を収集する手段と、この収集する手段
により収集された前記ネットワークトポロジ情報を前記
電気ボーダノードに通知する手段とを備えることが望ま
しい。
【0023】本発明の第二の観点は、パケットのヘッダ
情報に基づきルーティングを行うノードを備えた複数の
電気サブネットワークと、光パスにより相互に接続され
るノードを備えた光コアネットワークとを備え、前記光
コアネットワークと複数の前記電気サブネットワークと
の間は、それぞれ電気ボーダノードと光ボーダノードと
が相互に光パスにより接続された光電気パス統合網に適
用される前記電気ボーダノードである。
【0024】ここで、本発明の特徴とするところは、自
電気サブネットワークと他電気サブネットワークとの間
の交流トラヒック量を測定する手段と、この測定する手
段の測定結果に基づく交流トラヒック量に関する情報を
前記光ボーダノードに通知する手段とを備えたところに
ある。
【0025】本発明の第三の観点は、パケットのヘッダ
情報に基づきルーティングを行うノードを備えた複数の
電気サブネットワークと、光パスにより相互に接続され
るノードを備えた光コアネットワークとを備え、前記光
コアネットワークと複数の前記電気サブネットワークと
の間は、それぞれ電気ボーダノードと光ボーダノードと
が相互に光パスにより接続され、前記電気ボーダノード
は、自電気サブネットワークと他電気サブネットワーク
との間の交流トラヒック量を測定する手段と、この測定
する手段の測定結果に基づく交流トラヒック量に関する
情報を前記光ボーダノードに通知する手段とを備えた光
電気パス統合網に適用される前記光ボーダノードであ
る。
【0026】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記電気ボーダノードから通知された前記交流トラヒック
量に関する情報を他の前記光ボーダノードとの間で交換
する手段と、この交換する手段により交換された複数の
前記交流トラヒック量に関する情報に基づき複数の前記
電気サブネットワーク相互間における交流トラヒック量
に関する情報を収集する手段と、この収集する手段によ
り収集された前記交流トラヒック量に関する情報に基づ
き前記電気サブネットワーク相互間の接続形態を設定す
る手段とを備えたところにある。
【0027】前記接続形態を設定する手段は、前記交流
トラヒック量の大きさに反比例して当該交流トラヒック
を生じる電気サブネットワーク相互間の距離を設定する
手段を備えることが望ましい。
【0028】さらに、前記接続形態を設定する手段によ
り前記電気サブネットワーク相互間の接続形態が変更さ
れたときには当該変更内容の情報を含む光パス設定変更
情報を他の前記光ボーダノードとの間で交換する手段
と、この交換する手段により交換された複数の前記光パ
ス設定変更情報に基づきネットワークトポロジ情報を収
集する手段と、この収集する手段により収集された前記
ネットワークトポロジ情報を前記電気ボーダノードに通
知する手段とを備えることが望ましい。
【0029】本発明の第四の観点は、情報処理装置にイ
ンストールすることにより、その情報処理装置に、パケ
ットのヘッダ情報に基づきルーティングを行うノードを
備えた複数の電気サブネットワークと、光パスにより相
互に接続されるノードを備えた光コアネットワークとを
備え、前記光コアネットワークと複数の前記電気サブネ
ットワークとの間は、それぞれ電気ボーダノードと光ボ
ーダノードとが相互に光パスにより接続された光電気パ
ス統合網に適用される前記電気ボーダノードを制御する
装置に相応する機能を実現させるプログラムである。
【0030】ここで、本発明の特徴とするところは、自
電気サブネットワークと他電気サブネットワークとの間
の交流トラヒック量を測定する機能と、この測定する機
能の測定結果に基づく交流トラヒック量に関する情報を
前記光ボーダノードに通知する機能とを実現させるとこ
ろにある。
【0031】あるいは、本発明の第四の観点は、情報処
理装置にインストールすることにより、その情報処理装
置に、パケットのヘッダ情報に基づきルーティングを行
うノードを備えた複数の電気サブネットワークと、光パ
スにより相互に接続されるノードを備えた光コアネット
ワークとを備え、前記光コアネットワークと複数の前記
電気サブネットワークとの間は、それぞれ電気ボーダノ
ードと光ボーダノードとが相互に光パスにより接続さ
れ、前記電気ボーダノードは、自電気サブネットワーク
と他電気サブネットワークとの間の交流トラヒック量を
測定する機能と、この測定する機能の測定結果に基づく
交流トラヒック量に関する情報を前記光ボーダノードに
通知する機能とを備えた光電気パス統合網に適用される
前記光ボーダノードを制御する装置に相応する機能を実
現させるプログラムである。
【0032】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記電気ボーダノードから通知された前記交流トラヒック
量に関する情報を他の前記光ボーダノードとの間で交換
する機能と、この交換する機能により交換された複数の
前記交流トラヒック量に関する情報に基づき複数の前記
電気パケット網相互間における交流トラヒック量に関す
る情報を収集する機能と、この収集する機能により収集
された前記交流トラヒック量に関する情報に基づき前記
電気サブネットワーク相互間の接続形態を設定する機能
とを実現させるところにある。
【0033】前記接続形態を設定する機能として、前記
交流トラヒック量の大きさに反比例して当該交流トラヒ
ックを生じる電気サブネットワーク相互間の距離を設定
する機能を実現させることが望ましい。
【0034】さらに、前記接続形態を設定する機能によ
り前記電気サブネットワーク相互間の接続形態が変更さ
れたときには当該変更内容の情報を含む光パス設定変更
情報を他の前記光ボーダノードとの間で交換する機能
と、この交換する機能により交換された複数の前記光パ
ス設定変更情報に基づきネットワークトポロジ情報を収
集する機能と、この収集する機能により収集された前記
ネットワークトポロジ情報を前記電気ボーダノードに通
知する機能とを実現させることが望ましい。
【0035】本発明の第五の観点は、本発明のプログラ
ムが記録された前記情報処理装置読取可能な記録媒体で
ある。本発明のプログラムは本発明の記録媒体に記録さ
れることにより、前記情報処理装置は、この記録媒体を
用いて本発明のプログラムをインストールすることがで
きる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバ
からネットワークを介して直接前記情報処理装置に本発
明のプログラムをインストールすることもできる。
【0036】これにより、コンピュータ装置等の情報処
理装置を用いて、電気サブネットワーク間の交流トラヒ
ック量に応じて最適な光パスの設定または解放を自動的
に行うことにより、ネットワーク管理者の手間を要さ
ず、ネットワークリソースを有効利用できる光電気パス
統合網およびノードを実現することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明実施例の光電気パス統合網
を図1ないし図5を参照して説明する。図1は本実施例
の光電気パス統合網を示す図である。図2は本実施例の
電気ボーダノードのブロック構成図である。図3は本実
施例の光ボーダノードのブロック構成図である。図4は
本実施例の接続形態#1および#2を示す図である。図
5は本実施例のBGP−4プロトコルを説明するための
図である。
【0038】本実施例は、図1に示すように、パケット
のヘッダ情報に基づきルーティングを行うノードを備え
た複数の電気サブネットワークS1〜S4と、光パスに
より相互に接続されるノードを備えた光コアネットワー
クCとを備え、光コアネットワークCと電気サブネット
ワークS1〜S4との間は、それぞれ電気ボーダノード
11、12、21、22、30、32、40と光ボーダ
ノード1、2、3、4、5とが相互に光パスにより接続
された光電気パス統合網である。
【0039】ここで、本発明の特徴とするところは、電
気ボーダノード11、12、21、22、30、32、
40は、図2に示すように、自電気サブネットワークと
他電気サブネットワークとの間の交流トラヒック量を測
定する交流トラヒック測定部50と、この交流トラヒッ
ク測定部50の測定結果に基づく交流トラヒック量に関
する情報を光ボーダノード1、2、3、4、5に通知す
る交流トラヒック情報編集部51とを備え、光ボーダノ
ード1、2、3、4、5は、図3に示すように、電気ボ
ーダノード11、12、21、22、30、32、40
から通知された前記交流トラヒック量に関する情報を他
の光ボーダノードとの間で交換する交流トラヒック情報
交換部60と、この交流トラヒック情報交換部60によ
り交換された複数の前記交流トラヒック量に関する情報
に基づき電気サブネットワークS1〜S4相互間におけ
る交流トラヒック量に関する情報を収集する交流トラヒ
ック情報収集部61と、この交流トラヒック情報収集部
61により収集された前記交流トラヒック量に関する情
報に基づき電気サブネットワークS1〜S4相互間の接
続形態を設定する光パス設定部62とを備えたところに
ある。
【0040】光パス設定部62は、図4に示すように、
前記交流トラヒック量の大きさに反比例して当該交流ト
ラヒックを生じる電気サブネットワーク相互間の距離を
設定する。図4の例では、電気サブネットワークS1〜
S4間の交流トラヒック量がほぼ均等である場合は接続
形態#1が設定され、電気サブネットワークS1←→S
4、S2←→S3間の交流トラヒック量が多い場合には
接続形態#2が設定される。
【0041】これにより、電気サブネットワークS1←
→S4、S2←→S3間の交流トラヒック量が多い場合
にはこれらの電気サブネットワークS1〜S4間が直接
接続されることになり、輻輳の発生を抑えることができ
る。
【0042】さらに、光ボーダノード1、2、3、4、
5は、光パス設定部62により電気サブネットワークS
1〜S4相互間の接続形態が変更されたときには当該変
更内容の情報を含む光パス設定変更情報を他の光ボーダ
ノードとの間で交換し、この交換された複数の前記光パ
ス設定変更情報に基づきネットワークトポロジ情報を収
集し、この収集された前記ネットワークトポロジ情報を
電気ボーダノード11、12、21、22、30、3
2、40に通知するネットワークトポロジ情報収集部6
3とを備える。
【0043】これにより、電気ボーダノード11、1
2、21、22、30、32、40は電気サブネットワ
ークS1〜S4のトポロジが変更されたことを知り、そ
れに応じてLSPの経路を変更することが可能となる。
図4に交流トラヒックに応じた光パスの動的な設定また
は解放の概念を示す。
【0044】本実施例の光電気パス統合網あるいは電気
ボーダノードの制御装置、電気コアノードの制御装置、
光ボーダノードの制御装置、光コアノードの制御装置
は、情報処理装置であるコンピュータ装置を用いて実現
することができる。すなわち、コンピュータ装置にイン
ストールすることにより、そのコンピュータ装置に、本
実施例の電気ボーダノード11、12、21、22、3
0、32、40を制御する装置に相応する機能を実現さ
せるプログラムであって、自電気サブネットワークと他
電気サブネットワークとの間の交流トラヒック量を測定
する交流トラヒック測定部50に相応する機能と、この
交流トラヒック測定部50の測定結果に基づく交流トラ
ヒック量に関する情報を光ボーダノード1、2、3、
4、5に通知する交流トラヒック情報編集部51に相応
する機能とを実現させるプログラムをコンピュータ装置
にインストールすることにより、そのコンピュータ装置
を本実施例の電気ボーダノード11、12、21、2
2、30、32、40を制御する装置に相応する装置と
することができる。
【0045】さらに、コンピュータ装置にインストール
することにより、そのコンピュータ装置に、本実施例の
光ボーダノード1、2、3、4、5を制御する装置に相
応する機能を実現させるプログラムであって、電気ボー
ダノード11、12、21、22、30、32、40か
ら通知された前記交流トラヒック量に関する情報を他の
光ボーダノードとの間で交換する交流トラヒック情報交
換部60に相応する機能と、この交流トラヒック情報交
換部60により交換された複数の前記交流トラヒック量
に関する情報に基づき電気パケット網S1〜S4相互間
における交流トラヒック量に関する情報を収集する交流
トラヒック情報収集部61に相応する機能と、この交流
トラヒック情報収集部61により収集された前記交流ト
ラヒック量に関する情報に基づき電気サブネットワーク
S1〜S4相互間の接続形態を設定する光パス設定部6
2に相応する機能とを実現させ、さらに、この光パス設
定部62に相応する機能として、前記交流トラヒック量
の大きさに反比例して当該交流トラヒックを生じる電気
サブネットワークS1〜S4相互間の距離を設定する機
能を実現させ、さらに、光パス設定部62により電気サ
ブネットワークS1〜S4相互間の接続形態が変更され
たときには当該変更内容の情報を含む光パス設定変更情
報を他の光ボーダノードとの間で交換し、この交換され
た複数の前記光パス設定変更情報に基づきネットワーク
トポロジ情報を収集し、この収集された前記ネットワー
クトポロジ情報を電気ボーダノード11、12、21、
22、30、32、40に通知するネットワークトポロ
ジ情報収集部63に相応する機能を実現させるプログラ
ムをコンピュータ装置にインストールすることにより、
そのコンピュータ装置を本実施例の光ボーダノード1、
2、3、4、5を制御する装置に相応する装置とするこ
とができる。
【0046】さらに、電気コアノードおよび光コアノー
ドの制御装置についても、コンピュータ装置を用いて実
現することができる。
【0047】また、本実施例のプログラムは本実施例の
記録媒体に記録されることにより、コンピュータ装置
は、この記録媒体を用いて本実施例のプログラムをイン
ストールすることができる。あるいは、本実施例のプロ
グラムを保持するサーバからネットワークを介して直接
コンピュータ装置に本実施例のプログラムをインストー
ルすることもできる。
【0048】これにより、コンピュータ装置を用いて、
電気サブネットワーク間の交流トラヒック量に応じて最
適な光パスの設定または解放を自動的に行うことによ
り、ネットワーク管理者の手間を要さず、ネットワーク
リソースを有効利用できる光電気パス統合網およびノー
ドを実現することができる。
【0049】以下では、本実施例をさらに詳細に説明す
る。
【0050】光ボーダノード同士および光ボーダノード
と電気ボーダノードとの間で行う交流トラヒック量の情
報の交換については標準のインターネットプロトコル改
造したものを使う例を示す。
【0051】BGP−4プロトコルは標準のインターネ
ットプロトコルである。これは自律分散システム(A
S:Autonomous System)間で経路情報を交換するため
のプロトコルである。ASのボーダルータ同士でセッシ
ョンを確立し、経路情報の交換を行う。セッションは異
なるAS間のボーダルータ同士の場合はI−BGP(Int
enal BGP)セッションと呼ばれ、同一のASに属するボ
ーダルータ同士の場合はE−BGP(External BGP)セッ
ションと呼ばれる。
【0052】図5にI−BGPセッションとE−BGP
セッションの概念を示す。I−BGPセッションは同一
AS内のボーダルータ間にフルメッシュに接続される。
AS間は到達可能な経路情報をE−BGPセッションを
用いて伝達する。E−BGPで伝達された経路情報はI
−BGPセッションを使って同一AS内の全てのボーダ
ルータへ伝達される。
【0053】この伝達の仕組みを用いて、光ボーダルー
タ同士および光ボーダノードと電気ボーダノード間で交
流トラヒック量の情報を交換する。図1に本実施例にお
ける交流トラヒック情報の伝達の概念を示す。電気ボー
ダノード11、12、21、22、30、32、40で
測定された交流トラヒック情報はE−BGPセッション
を介して光ボーダノード1、2、3、4、5へ伝達され
る。それを受信した光ボーダノード1、2、3、4、5
は、I−BGPセッションを介して光コアネットワーク
C内の他の光ボーダノードへ交流トラヒック情報を伝達
する。各光ボーダノード1、2、3、4、5は受信した
交流トラヒックの情報を元に、電気サブネットワークS
1〜S4間のLSPの交流トラヒック情報を収集し、交
流トラヒック量の大きさに反比例して当該交流トラヒッ
クを生じる電気サブネットワーク相互間の距離を設定す
るために、自律分散的に光パスの設定あるいは解放を行
う。
【0054】光ボーダノードは光パスを設定あるいは解
放すると、その光パスの情報(どの電気サブネットワー
クの間のものか)をBGPを用いて伝達する。電気ボー
ダノードに対してはI−BGPセッションを介して、光
ボーダノードに対してはE−BGPセッションを介して
伝達する。
【0055】また、光ボーダノード同士および光ボーダ
ノードと電気ボーダノードとの間で行う交流トラヒック
量の情報の交換については標準のインターネットプロト
コルであるOSPF(Open Shortest Path First)を改
造したものを使う例を示す。
【0056】OSPFは標準のインターネットプロトコ
ルである。これは自律分散システム(AS)内のノード
がリンクステートを交換するためのプロトコルである。
リンク情報を生成元のノードはリンクステートパケット
と呼ばれるパケットを隣接ノードに公告し、隣接ノード
はさらにその隣接ノードへリンクステートパケットを公
告することで、AS内のすべてのノードがリンクステー
トを把握するものである。このようにして、OSPFを
使うことでネットワーク内のすべてのノードでリンクス
テートを共有することが可能となる。
【0057】この伝達の仕組みを用いて、光ボーダルー
タ同士および光ボーダノードと電気ボーダノード間で交
流トラヒック量の情報を交換する。図11に本実施例に
おける交流トラヒック情報の伝達の概念を示す。
【0058】電気ボーダノード140は交流トラヒック
情報をリンクステートパケットに搭載し、光ボーダノー
ド103に公告する。光ボーダノード103は受信しリ
ンクステートパケットをさらに自身が隣接する光ノード
102、107、106へ公告する。これらの光ノード
はさらに隣接光ノードへリンクステートパケットを公告
する。各光ノードはいったん受信したリンクステートパ
ケットを重複して受信した場合はそれ以上再公告の処理
は行なわない。このような処理を繰り返すことにより、
各光ボーダノードおよび電気ボーダノードは各電気サブ
ネットワーク間の交流トラヒックを収集することが可能
となる。このようにしてOSPFを改造したものを用い
ることで各光ボーダノードおよび電気ボーダノードは各
電気サブネットワーク間の交流トラヒックを収集するこ
とが可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気サブネットワーク間の交流トラヒック量に応じて最
適な光パスの設定または解放を自動的に行うことによ
り、ネットワーク管理者の手間を要さず、ネットワーク
リソースを有効利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の光電気パス統合網を示す図。
【図2】本実施例の電気ボーダノードのブロック構成
図。
【図3】本実施例の光ボーダノードのブロック構成図。
【図4】本実施例の接続形態#1および#2を示す図。
【図5】本実施例のBGP−4プロトコルを説明するた
めの図。
【図6】光コアネットワークと電気サブネットワークと
の関係を示す図。
【図7】電気サブネットワークのみによるビューを示す
図。
【図8】電気サブネットワークと光コアネットワークと
の合成ビューを示す図。
【図9】電気サブネットワークの接続形態の例を示す
図。
【図10】電気サブネットワークの接続形態の例を示す
図。
【図11】本実施例における交流トラヒック情報の伝達
の概念を示す図。
【符号の説明】
1〜5 光ボーダノード 6、7 光コアノード 10、20、31、41、42 電気コアノード 11、12、21、22、30、32、40 電気ボー
ダノード 50 交流トラヒック測定部 51 交流トラヒック情報編集部 60 交流トラヒック情報交換部 61 交流トラヒック情報収集部 62 光パス設定部 63 ネットワークトポロジ情報収集部 C 光コアネットワーク S1〜S4 電気サブネットワーク
フロントページの続き (72)発明者 片山 勝 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA11 HA08 HB08 HD01 JL03 KA05 LB05 MA04 MB07 MB09 MC07 MC08 5K033 CB06 CB08 DA05 EA02 EA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケットのヘッダ情報に基づきルーティ
    ングを行うノードを備えた複数の電気サブネットワーク
    と、 光パスにより相互に接続されるノードを備えた光コアネ
    ットワークとを備え、 前記光コアネットワークと複数の前記電気サブネットワ
    ークとの間は、それぞれ電気ボーダノードと光ボーダノ
    ードとが相互に光パスにより接続された光電気パス統合
    網において、 前記電気ボーダノードは、 自電気サブネットワークと他電気サブネットワークとの
    間の交流トラヒック量を測定する手段と、 この測定する手段の測定結果に基づく交流トラヒック量
    に関する情報を前記光ボーダノードに通知する手段とを
    備え、 前記光ボーダノードは、 前記電気ボーダノードから通知された前記交流トラヒッ
    ク量に関する情報を他の前記光ボーダノードとの間で交
    換する手段と、 この交換する手段により交換された複数の前記交流トラ
    ヒック量に関する情報に基づき複数の前記電気サブネッ
    トワーク相互間における交流トラヒック量に関する情報
    を収集する手段と、 この収集する手段により収集された前記交流トラヒック
    量に関する情報に基づき前記電気サブネットワーク相互
    間の接続形態を設定する手段とを備えたことを特徴とす
    る光電気パス統合網。
  2. 【請求項2】 前記接続形態を設定する手段は、前記交
    流トラヒック量の大きさに反比例して当該交流トラヒッ
    クを生じる電気サブネットワーク相互間の距離を設定す
    る手段を備えた請求項1記載の光電気パス統合網。
  3. 【請求項3】 前記光ボーダノードは、 前記接続形態を設定する手段により前記電気サブネット
    ワーク相互間の接続形態が変更されたときには当該変更
    内容の情報を含む光パス設定変更情報を他の前記光ボー
    ダノードとの間で交換する手段と、 この交換する手段により交換された複数の前記光パス設
    定変更情報に基づきネットワークトポロジ情報を収集す
    る手段と、 この収集する手段により収集された前記ネットワークト
    ポロジ情報を前記電気ボーダノードに通知する手段とを
    備えた請求項1記載の光電気パス統合網。
  4. 【請求項4】 パケットのヘッダ情報に基づきルーティ
    ングを行うノードを備えた複数の電気サブネットワーク
    と、 光パスにより相互に接続されるノードを備えた光コアネ
    ットワークとを備え、 前記光コアネットワークと複数の前記電気サブネットワ
    ークとの間は、それぞれ電気ボーダノードと光ボーダノ
    ードとが相互に光パスにより接続された光電気パス統合
    網に適用される前記電気ボーダノードにおいて、 自電気サブネットワークと他電気サブネットワークとの
    間の交流トラヒック量を測定する手段と、 この測定する手段の測定結果に基づく交流トラヒック量
    に関する情報を前記光ボーダノードに通知する手段とを
    備えたことを特徴とする電気ボーダノード。
  5. 【請求項5】 パケットのヘッダ情報に基づきルーティ
    ングを行うノードを備えた複数の電気サブネットワーク
    と、 光パスにより相互に接続されるノードを備えた光コアネ
    ットワークとを備え、 前記光コアネットワークと複数の前記電気サブネットワ
    ークとの間は、それぞれ電気ボーダノードと光ボーダノ
    ードとが相互に光パスにより接続され、 前記電気ボーダノードは、 自電気サブネットワークと他電気サブネットワークとの
    間の交流トラヒック量を測定する手段と、 この測定する手段の測定結果に基づく交流トラヒック量
    に関する情報を前記光ボーダノードに通知する手段とを
    備えた光電気パス統合網に適用される前記光ボーダノー
    ドにおいて、 前記電気ボーダノードから通知された前記交流トラヒッ
    ク量に関する情報を他の前記光ボーダノードとの間で交
    換する手段と、 この交換する手段により交換された複数の前記交流トラ
    ヒック量に関する情報に基づき複数の前記電気サブネッ
    トワーク相互間における交流トラヒック量に関する情報
    を収集する手段と、 この収集する手段により収集された前記交流トラヒック
    量に関する情報に基づき前記電気サブネットワーク相互
    間の接続形態を設定する手段とを備えたことを特徴とす
    る光ボーダノード。
  6. 【請求項6】 前記接続形態を設定する手段は、前記交
    流トラヒック量の大きさに反比例して当該交流トラヒッ
    クを生じる電気サブネットワーク相互間の距離を設定す
    る手段を備えた請求項5記載の光ボーダノード。
  7. 【請求項7】 前記接続形態を設定する手段により前記
    電気サブネットワーク相互間の接続形態が変更されたと
    きには当該変更内容の情報を含む光パス設定変更情報を
    他の前記光ボーダノードとの間で交換する手段と、 この交換する手段により交換された複数の前記光パス設
    定変更情報に基づきネットワークトポロジ情報を収集す
    る手段と、 この収集する手段により収集された前記ネットワークト
    ポロジ情報を前記電気ボーダノードに通知する手段とを
    備えた請求項5記載の光ボーダノード。
  8. 【請求項8】 情報処理装置にインストールすることに
    より、その情報処理装置に、 パケットのヘッダ情報に基づきルーティングを行うノー
    ドを備えた複数の電気サブネットワークと、 光パスにより相互に接続されるノードを備えた光コアネ
    ットワークとを備え、 前記光コアネットワークと複数の前記電気サブネットワ
    ークとの間は、それぞれ電気ボーダノードと光ボーダノ
    ードとが相互に光パスにより接続された光電気パス統合
    網に適用される前記電気ボーダノードを制御する装置に
    相応する機能を実現させるプログラムにおいて、 自電気サブネットワークと他電気サブネットワークとの
    間の交流トラヒック量を測定する機能と、 この測定する機能の測定結果に基づく交流トラヒック量
    に関する情報を前記光ボーダノードに通知する機能とを
    実現させることを特徴とするプログラム。
  9. 【請求項9】 情報処理装置にインストールすることに
    より、その情報処理装置に、 パケットのヘッダ情報に基づきルーティングを行うノー
    ドを備えた複数の電気サブネットワークと、 光パスにより相互に接続されるノードを備えた光コアネ
    ットワークとを備え、 前記光コアネットワークと複数の前記電気サブネットワ
    ークとの間は、それぞれ電気ボーダノードと光ボーダノ
    ードとが相互に光パスにより接続され、 前記電気ボーダノードは、 自電気サブネットワークと他電気サブネットワークとの
    間の交流トラヒック量を測定する機能と、 この測定する機能の測定結果に基づく交流トラヒック量
    に関する情報を前記光ボーダノードに通知する機能とを
    備えた光電気パス統合網に適用される前記光ボーダノー
    ドを制御する装置に相応する機能を実現させるプログラ
    ムにおいて、 前記電気ボーダノードから通知された前記交流トラヒッ
    ク量に関する情報を他の前記光ボーダノードとの間で交
    換する機能と、 この交換する機能により交換された複数の前記交流トラ
    ヒック量に関する情報に基づき複数の前記電気サブネッ
    トワーク相互間における交流トラヒック量に関する情報
    を収集する機能と、 この収集する機能により収集された前記交流トラヒック
    量に関する情報に基づき前記電気パケット網相互間の接
    続形態を設定する機能とを実現させることを特徴とする
    プログラム。
  10. 【請求項10】 前記接続形態を設定する機能として、
    前記交流トラヒック量の大きさに反比例して当該交流ト
    ラヒックを生じる電気サブネットワーク相互間の距離を
    設定する機能を実現させる請求項9記載のプログラム。
  11. 【請求項11】 前記接続形態を設定する機能により前
    記電気サブネットワーク相互間の接続形態が変更された
    ときには当該変更内容の情報を含む光パス設定変更情報
    を他の前記光ボーダノードとの間で交換する機能と、 この交換する機能により交換された複数の前記光パス設
    定変更情報に基づきネットワークトポロジ情報を収集す
    る機能と、 この収集する機能により収集された前記ネットワークト
    ポロジ情報を前記電気ボーダノードに通知する機能とを
    実現させる請求項9記載のプログラム。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし11のいずれかに記載
    のプログラムが記録された前記情報処理装置読取可能な
    記録媒体。
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