JP2003243673A - 光半導体装置 - Google Patents

光半導体装置

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JP2003243673A
JP2003243673A JP2002214397A JP2002214397A JP2003243673A JP 2003243673 A JP2003243673 A JP 2003243673A JP 2002214397 A JP2002214397 A JP 2002214397A JP 2002214397 A JP2002214397 A JP 2002214397A JP 2003243673 A JP2003243673 A JP 2003243673A
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Masami Yoshikawa
雅実 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光半導体素子の受光部の上面と透光性蓋体の
下面とが平行に保持されたものとすること。 【解決手段】 上側主面に凹部1aが形成されていると
ともに上側主面の凹部1aの周囲または凹部の底面の外
周部に4つ以上の電極パッド4が形成された基体1と、
凹部1aの底面に載置され、上面の中央部に受光部2a
が設けられているとともに外周部に4つ以上の電極3が
形成された光半導体素子2と、電極3とそれに対応する
電極パッド4とを電気的に接続した4本以上のボンディ
ングワイヤ5と、上側主面の凹部1aの周囲の略全周に
設けられた樹脂層6と、樹脂層6の上部で接着されて光
半導体素子2を封止する透光性蓋体7とを具備し、ボン
ディングワイヤ5は、3本以上の最高位置が他より高く
なっているとともに略同じ高さになっており、最高位置
の部位が透光性蓋体7の下面に当接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトダイオー
ド、ラインセンサ、イメージセンサ等の受光素子である
半導体素子またはこれらの受光部を有する半導体素子を
具備した光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフォトダイオード(PD)、ライ
ンセンサ、イメージセンサ等の受光素子である光半導体
素子またはこれらの受光部を有する光半導体素子を具備
した光半導体装置を図7に示す。図7において、1はセ
ラミックス等からなる基体で、1aは基体1の凹部、1
bは凹部1aの底面、1cは基体1の枠体、2は基体1
に実装する光半導体素子、2aは光半導体素子2の受光
部、3は光半導体素子2上に設けられた電極、4は基体
1に設けられた電極パッド、5は光半導体素子3の電極
2と基体1の電極パッド4とを電気的に接続するボンデ
ィングワイヤ、6は接着用の樹脂層、7はガラス等から
なる透光性蓋体であり、樹脂層6によって基体1と透光
性蓋体7とが気密に封止される。
【0003】そして、上記構成に類似した従来例とし
て、外部光を受光して光電変換する受光素子部を含む光
半導体素子と、光半導体素子用のパッケージと、受光素
子部への光の入射を可能にするためにパッケージの光半
導体素子と対向する位置に配置された透明保護部材と、
透明保護部材の外側表面において受光素子部以外の光半
導体素子表面に相対する部分に設けられた遮光部材とを
有することにより、不要光を遮光することにより高画質
の画像を検出可能な固体画像素子が提案されている(特
開平8−88339号公報参照)。
【0004】また、他の従来例として、印刷回路基板の
所定領域に取り付けられる半導体チップと、半導体チッ
プ上部に付着され受光ないし発光作用を行う光素子と、
半導体チップを側面から保護するように印刷回路基板上
の両側に取り付けられるウインドフレームと、ウインド
フレーム上部に付着されるガラスリッドとを具備するこ
とにより、フォトダイオード等の光素子の光透過率を阻
害せず、低コストに製造可能で実装面積を低減できる光
電変換用半導体パッケージが知られている(特開平5−
259483号公報参照)。
【0005】さらに、近年、光半導体素子2の受光特性
をより良好にするために、紫外線領域の光を遮断する光
学膜が予め被着された透光性部材7を用いた光半導体装
置が使用されつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例においては、セラミックス等から成り光半導体素
子を載置する底板としての基体1の厚み公差や反り、ま
たセラミックス等から成り、基体1の上側主面の周縁部
に光半導体素子2を囲むように設けられた枠体1cの厚
み公差、光半導体素子2を接着固定する際の接着厚みの
ばらつき、および枠体1c上面の外形と略同形状のガラ
ス等からなる透光性蓋体7を枠体1c上面に載置し接着
封止するための樹脂層6の厚みのばらつき等により、光
半導体素子2の上面と透光性蓋体7の下面とを平行にす
ることが困難であるという問題があった。
【0007】このような問題があることから、上記光半
導体装置をカメラ等に組み込んだ場合、レンズを備えた
鏡筒と光半導体装置との位置合わせに透光性蓋体7の表
面が使用されるため、鏡筒のレンズに対して光半導体素
子2上面の受光部2aが傾き、画像の取り込みに不具合
が生じるといった問題点が発生していた。
【0008】また、紫外線領域の光を遮断する光学膜が
予め被着された透光性部材7を用いた光半導体装置の場
合、基体1と透光性蓋体7を接合するために、紫外線硬
化性の樹脂層6を用いるが、紫外線波長領域(320〜425
nm)の光を遮断する光学膜が被着された透光性蓋体7
の場合、その上方から紫外線を照射しても樹脂層6が硬
化しないという問題があった。この問題を解決するため
に、透光性蓋体7の横方向(水平方向)から樹脂層6に
紫外線を照射していたが、この場合、樹脂層6内におけ
る紫外線透過性を良くするために樹脂層6の厚みを100
μm以上に厚くする必要があった。即ち、樹脂層6の厚
みを100μm以下とした場合、透光性蓋体7の横方向か
ら樹脂層6に紫外線を照射すると、樹脂層6の紫外線の
透過性が悪く、紫外線が樹脂層6の全体には効果的に照
射されず、樹脂層6の枠体1cの内面付近の部位は完全
に硬化しない。その結果、基体1と樹脂層6と透光性蓋
体7との接合強度が不十分となるとともに、十分な気密
性が保たれないといった問題点があった。
【0009】一方、樹脂層6の厚みを100μm以上に厚
くした場合、樹脂層6の厚みのばらつきが大きくなり、
光半導体素子2の受光部2aの上面と蓋体7の下面とを
平行にすることが困難になり、光半導体素子2の受光特
性に悪影響を与えるといった問題があった。
【0010】また、上記紫外線硬化性の樹脂層6が完全
に硬化しないといった問題を解決するために樹脂層6に
熱硬化性の樹脂を用いた場合、樹脂を硬化させる加熱の
際に半導体装置の内部の空気の熱膨張が発生し、透光性
蓋体7が膨張した空気に押し上げられた状態で樹脂層6
が硬化する。その結果、光半導体素子2の受光部2aの
上面と蓋体7の下面とを平行にすることが困難になり、
光半導体素子2の受光特性に悪影響を与えるといった問
題点があった。
【0011】従って、本発明は上記問題に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、光半導体装置内に収納さ
れた光半導体素子の受光部の上面と透光性蓋体の下面と
を平行にすることにより、光半導体装置の受光特性を良
好なものとすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光半導体装置
は、上側主面に凹部が形成されているとともに前記上側
主面の前記凹部の周囲または前記凹部の底面の外周部に
4つ以上の電極パッドが形成された基体と、前記凹部の
底面に載置され、上面の中央部に受光部が設けられてい
るとともに外周部に4つ以上の電極が形成された光半導
体素子と、前記電極とそれに対応する前記電極パッドと
を電気的に接続した4本以上のボンディングワイヤと、
前記上側主面の前記凹部の周囲の略全周に設けられた樹
脂層と、該樹脂層の上部で接着されて前記光半導体素子
を封止する透光性蓋体とを具備した光半導体装置であっ
て、前記ボンディングワイヤは、3本以上の最高位置が
他より高くなっているとともに略同じ高さになってお
り、前記最高位置の部位が前記透光性蓋体の下面に当接
していることを特徴とする。
【0013】本発明の光半導体装置は、ボンディングワ
イヤのうち3本以上の最高位置が他より高くなっている
とともに略同じ高さになっており、それらの最高位置の
部位が透光性蓋体の下面に当接していることにより、こ
れら3本以上のボンディングワイヤによって透光性蓋体
下面を光半導体素子の受光部の上面に対して平行になる
ように支持することができる。従って、本発明は、光半
導体装置の各構成部材の寸法公差や反り等の影響を受け
ずに、光半導体素子と透光性蓋体との平行精度を保持で
きるという作用効果を有する。
【0014】また本発明の光半導体装置は、好ましく
は、前記透光性蓋体は上下面の少なくとも一方に紫外線
を遮断する光学膜が被着されており、前記樹脂層は厚さ
100〜250μmの紫外線硬化性の樹脂から成ることを特徴
とする。
【0015】本発明の光半導体装置は、3本以上のボン
ディングワイヤによって光半導体素子と透光性蓋体との
平行度が保持されているため、基体と透光性蓋体を接合
する樹脂層の厚みを、樹脂層内の紫外線透過性を良好に
できる厚みである100μm以上とすることができる。即
ち、樹脂層内の紫外線透過性を良好にできるため樹脂層
の硬化が十分になり気密性が向上し、また光半導体装置
の内部に水分が侵入するのを抑制して内部に曇り等が発
生するのを防ぐことができる。さらに、光半導体素子と
透光性蓋体とを平行にするための支持部材や突起等が一
切不要であるため、光半導体装置を小型軽量化すること
ができる。
【0016】また本発明の光半導体装置は、好ましく
は、前記透光性蓋体は上下面の少なくとも一方に紫外線
を遮断する光学膜が被着されており、前記樹脂層は厚さ
が150乃至300μmとされ幅が前記基体の上側主面の前記
幅の方向の長さの20乃至25%とされた紫外線硬化性の樹
脂から成ることを特徴とする。
【0017】本発明の光半導体装置は、3本以上のボン
ディングワイヤによって光半導体素子と透光性蓋体との
平行度が保持されているため、基体と透光性蓋体を接合
する樹脂層の厚みを、樹脂層内の紫外線透過性が良好な
厚みである100μm以上の厚みとすることが可能とな
る。即ち、樹脂層内の紫外線透過性を良好にできるため
樹脂層の硬化が十分になり気密性が向上し、また光半導
体装置の内部に水分が侵入するのを抑制して内部に曇り
等が発生するのを防ぐことができる。また、樹脂層は、
厚さが150乃至300μmとされ幅が基体の上側主面の幅の
方向の長さの20乃至25%とされた紫外線硬化性の樹脂か
ら成ることから、後工程や二次実装時の半田リフロー等
において高温加熱された場合に生じる、基体と透光性蓋
体との熱膨張係数差による歪みや変形を樹脂層が吸収し
やすくなり、気密性が維持される。従って、光半導体装
置の耐熱信頼性が大幅に向上する。
【0018】また本発明の光半導体装置は、好ましく
は、前記透光性蓋体は上下面の少なくとも一方に紫外線
を遮断する光学膜が被着されており、前記樹脂層は厚さ
50乃至100μmの紫外線硬化性かつ熱硬化性の樹脂から
成ることを特徴とする。
【0019】本発明の光半導体装置は、透光性蓋体の横
方向(水平方向)から樹脂層に紫外線を照射し、紫外線
が効果的に照射された部位を硬化させ、基体と透光性蓋
体を十分に固定した後に、上記紫外線が十分に照射され
ずに完全硬化しなかった枠体内面付近の樹脂層の部位を
加熱硬化させることができる。これにより、透光性蓋体
の下面と光半導体素子の受光部の上面の平行状態を保っ
たまま樹脂層を完全に硬化させることができるととも
に、樹脂層の厚みを水分が侵入しにくい50乃至100μm
とすることができる。従って、光半導体装置の各構成部
材の寸法公差や反り等の影響を受けずに、3本以上のボ
ンディングワイヤによって光半導体素子と透光性蓋体と
の平行度を保持できるとともに、光半導体装置の耐湿性
を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の光半導体装置について以
下に詳細に説明する。図1,図3および図5は本発明の
光半導体装置の断面図、図2,図4および図6は本発明
の光半導体装置の平面図である。これらの図において、
1は、上側主面に凹部1aが形成されているとともに上
側主面の凹部1aの周囲または凹部1aの底面の外周部
に4つ以上の電極パッド4が形成された基体である。2
は、凹部1aの底面に載置され、上面の中央部に受光部
2aが設けられているとともに外周部に4つ以上の電極
3が形成された光半導体素子であり、フォトダイオード
(PD)、ラインセンサ、イメージセンサ、CCD(Ch
arge Coupled Device)、EPROM(Erasableand Pro
grammable ROM)等の受光素子である光半導体素子また
はこれらの受光部を有する光半導体素子である。5は、
電極3および電極パッド4を電気的に接続するAu,A
l等から成るボンディングワイヤ、6は、基体1の上側
主面の凹部1aの周囲の略全周に設けられた樹脂層であ
る。7は、樹脂層6の上部で接着されて光半導体素子2
を封止する透光性蓋体であり、ガラス、石英、サファイ
ヤ、透明樹脂等から成る。この透光性蓋体7は、その上
下面の少なくとも一方に紫外線を遮断する光学膜が被着
されていてもよい。
【0021】本発明において、光半導体素子2は、その
上面の中央部に受光部2aが設けられており、その上面
の受光部2aの周囲の外周部には、入出力用の電極3が
形成されている。また、光半導体素子2が載置される基
体1の上側主面には、光半導体素子2を収容し底面に載
置するための凹部1aが形成されており、上側主面の凹
部1aの周囲または凹部1aの底面の外周部に4つ以上
の電極パッド4が設けられている。この電極パッド4
は、基体1の側壁をなす枠体1c外面および基体1の下
側主面等に形成されたメタライズ層等から成る配線パタ
ーンやリード端子等(図示せず)を介して外部電気回路
等に接続される。
【0022】本発明の電極パッド4の設置については、
図1,図2に示すように凹部1aの底面の外周部に階段
部を設け、その階段部の上面に形成する構成、図3,図
4に示すように凹部1aの底面の外周部に形成する構
成、図5,図6に示すように基体1の上側主面の凹部1
aの周囲に形成する構成等が採り得る。
【0023】本発明の基体1は、アルミナ(Al23
セラミックス,窒化アルミニウム(AlN)セラミック
ス,炭化珪素(SiC)セラミックス,窒化珪素(Si
34)セラミックス,ガラスセラミックス等のセラミッ
クス材料、またはFe−Ni−Co合金,Fe−Ni合
金,Al,Cu等の金属材料から成る。また、枠体1c
も基体1と同様の材料から成る。図1では、基体1と枠
体1cは別体であり、板状の基体1の上側主面の外周部
に枠体1cがロウ材等の接着剤で接合された構成である
が、基体1と枠体1cとが一体化された構成であっても
よい。
【0024】樹脂層6は、アクリル系樹脂,エポキシ系
樹脂,シリコーン系樹脂,ポリエーテルアミド系樹脂等
から成り、紫外線硬化性樹脂、または紫外線硬化性と熱
硬化性の両特性を有する併用型のものから成る。この樹
脂層6は、余計な外光の入射を遮断するために、黒色、
茶色、暗緑色、濃青色等の暗色系の染料や顔料を混入さ
せてもよい。
【0025】本発明において、図2,図4,図6に示す
ように、例えばボンディングワイヤ5a,5b,5c,
5dの4本について、それらの最高位置は残りの全ての
ボンディングワイヤ5e,5f,5g,5hより高くな
っているとともに略同じ高さになるようにワイヤリング
されている。そして、透光性蓋体7の下面は、ボンディ
ングワイヤ5a,5b,5c,5dにて支持されてお
り、これにより透光性蓋体7の下面および上面は光半導
体素子2の受光部2a上面に対して平行に保持される。
【0026】本発明のボンディングワイヤ5は、3本以
上の最高位置が他より高くなっているとともに略同じ高
さになっているが、そのようなボンディングワイヤ5は
3〜30本あるのがよい。3本未満では、透光性蓋体7が
傾き易くなるとともに透光性蓋体7を長期にわたり平行
に支持するのが難しくなり、30本を超えると、高価なボ
ンディングワイヤ5の使用量が増えるためコスト高とな
る。
【0027】また、最高位置が他より高くなっていると
ともに略同じ高さになっているボンディングワイヤ5が
奇数本の場合、それらが接続される電極3は光半導体素
子2上面の中心に対して略等角度間隔で位置しているの
がよい。偶数の場合、それらが接続される電極3は光半
導体素子2上面の中心に対して略等角度間隔で位置して
いるか、または2個づつが互いに対向するように位置し
ているのがよい。このような構成により、透光性蓋体7
が傾くのを抑制でき、また透光性蓋体7を長期にわたり
平行に支持することが容易になる。
【0028】さらに、最高位置が他より高くなっている
とともに略同じ高さになっているボンディングワイヤ5
と、その他のボンディングワイヤ5との高さの差は50〜
200μm程度あるのがよい。50μm未満では、ボンディ
ングの位置精度(高さ精度)によりその他のボンディン
グワイヤ5が透光性蓋体7下面に接触する場合があるた
め、光半導体素子2と透光性蓋体7との平行精度を保持
しにくくなる。200μmを超えると、ボンディングワイ
ヤ5の長さが長くなって高価なボンディングワイヤ5の
使用量が増えるためコスト高となる。
【0029】また、最高位置が他より高くなっていると
ともに略同じ高さになっているボンディングワイヤ5の
光半導体素子2の上面からの高さは60〜550μm程度あ
るのがよい。60μm未満では、光半導体素子2の上面に
十分な空間を形成することができない点で不都合があ
り、550μmを超えると、ボンディングワイヤ5の長さ
が長くなって高価なボンディングワイヤ5の使用量が増
えるためコスト高となる。
【0030】本発明のボンディングワイヤ5は、その直
径が20〜50μmであるのがよく、20μm未満では、ボン
ディングワイヤ5の強度が低下して3本以上であっても
透光性蓋体7を定位置に支持するのが困難になり、50μ
mを超えると、微細な間隔の電極3にボンディングする
ことができなくなる。
【0031】本発明において、透光性蓋体7は上下面の
少なくとも一方に紫外線を遮断する光学膜が被着されて
おり、樹脂層6は厚さ100〜250μmの紫外線硬化性の樹
脂から成ることが好ましい。即ち、最高位置が他より高
くなっているとともに略同じ高さになっているボンディ
ングワイヤ5について、基体1の上側主面の凹部1aの
周囲からの高さが100〜250μmであることがよい。100
μm未満では、樹脂層6に対し、透光性蓋体7の横方向
(水平方向)より紫外線を照射した場合、樹脂層6内の
紫外線透過性が低下し、樹脂層6が十分に硬化せず気密
性が劣化し易くなる。250μmを超えると、ボンディン
グワイヤの長さが長くなるためコスト高となるととも
に、樹脂層6を介して光半導体装置の内部へ侵入する水
分の量が増えるため、光半導体装置の内部に曇り等が発
生し、光半導体素子2の受光特性に悪影響を与えること
となる。
【0032】また、透光性蓋体7の上下面の少なくとも
一方に形成された紫外線を遮断するための光学膜は、酸
化チタン(TiO2)、酸化シリコン(SiO2)、ジル
コニア(ZrO2)、アルミナ(Al23)、フッ化マ
グネシウム(MgF2)等の誘電体層を、真空蒸着法、
高周波イオンプレーティング法、スパッタリング法等に
より、多層積層して形成される。その層数や厚みや層構
成は要求される光学特性により異なるが、光学膜の総厚
みは0.1〜5.0μmが好ましい。0.1μm未満だと、耐ス
クラッチ性が不十分なため、紫外線の透過防止効果が不
安定になり易く、5.0μmより大きくなると、膜応力に
より光学膜が剥離することがある。
【0033】また本発明において、樹脂層6は、厚みが
150〜300μmで幅が基体1の上側主面の上記幅の方向の
長さの20〜25%であり、アクリル系樹脂,エポキシ系樹
脂等の紫外線硬化性の樹脂から成ることが好ましい。即
ち、最高位置が他より高くなっているとともに略同じ高
さになっているボンディングワイヤ5について、基体1
の上側主面の凹部1aの周囲からの高さが150〜300μm
であるのがよい。
【0034】樹脂層6の幅が、基体1の上側主面の上記
幅の方向の長さの20%未満、また樹脂層の厚みが150μ
m未満では、後工程や二次実装時の半田リフロー等で高
温加熱された場合、基体1と透光性蓋体7との熱膨張係
数差による膨張変形の差を吸収しにくくなり、基体1と
樹脂層6の接合面あるいは透光性蓋体7と樹脂層6の接
合面に剥離が生じ易くなる。樹脂層6の幅が、基体1の
上側主面のその幅方向の長さの25%以上となると、光半
導体素子2に対し基体1が大型化しコスト高となる。ま
た、樹脂層6の厚みが300μmを超えると、ボンディン
グワイヤの長さが長くなるためコスト高となる。
【0035】また本発明においては、上記のように樹脂
層6の幅が広くなっているため、樹脂層6を通して外部
から水分が侵入するのを有効に抑制できる。
【0036】さらに、透光性蓋体7の下面の少なくとも
ボンディングワイヤ5が当接する部位に、紫外線を遮断
する光学膜を保護する保護層やハードコート層を形成し
てもよい。その場合、紫外線を遮断する光学膜の耐久性
が向上する。
【0037】本発明の光半導体素子2は画素数が400万
以上であるのがよい。このような高画素数の光半導体素
子2はその大きさが十数mm角以上と大型となり、基体
1も20mm角以上の大きさとなる。この場合、後工程や
二次実装時の半田リフロー等で高温加熱され際に、基体
1と透光性蓋体7との熱膨張係数差による膨張変形の差
が大きくなるため、樹脂層6が基体1と透光性蓋体7と
の膨張変形の差を吸収しきれずに基体1と樹脂層6の接
合面あるいは透光性蓋体7と樹脂層6との接合面に剥離
が生じ易くなり、十分な気密性が保持されにくくなると
いう不具合が発生し易いが、本発明の光半導体装置は、
上記の不具合が発生しにくいものとなる。従って、画素
数が400万以上の解像度の高い光半導体素子2を収納し
た高性能の光半導体装置を作製できる。
【0038】さらに本発明において、樹脂層6は、50〜
100μmの厚みのアクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂
等からなる紫外線硬化性かつ熱硬化性の樹脂から成るこ
とが好ましい。即ち、最高位置が他より高くなっている
とともに略同じ高さになっているボンディングワイヤ5
について、基体1の上側主面の凹部1aの周囲からの高
さが50〜100μmであるのがよい。この場合、透光性蓋
体7の横方向(水平方向)より紫外線を照射し、効果的
に紫外線が照射された部位のみを硬化させ基体1と透光
性蓋体7を十分に固定した後に、上記紫外線が十分に照
射されずに完全硬化しなかった基体1の枠体内面付近の
樹脂の部位を加熱により完全硬化させる。
【0039】樹脂層6の厚さが50μm未満では、樹脂層
6に対して透光性蓋体7の横方向から紫外線を照射した
場合、樹脂層6内での紫外線の透過性が極端に低下し、
樹脂層6がほとんど硬化せずに基体1と透光性蓋体7の
固定が不十分となる。その結果、紫外線により完全硬化
しなかった樹脂の部位を加熱硬化させる際、基体1と樹
脂層6と透光性蓋体7の内部すなわち半導体装置の内部
に閉じ込められた空気の熱膨張により透光性蓋体7が押
し上げられ、透光性蓋体7の下面および上面を光半導体
素子2の受光部2aの上面に対して平行にすることが困
難となる。また、100μmを超えると、ボンディングワ
イヤ5の長さが長くなるためコスト高となるとともに、
樹脂層6を透過して光半導体装置の内部へ侵入する水分
の量が増えるため、光半導体装置の内部に曇り等が発生
し、光半導体素子2の受光特性に悪影響を与えやすくな
る。
【0040】かくして、本発明は、ボンディングワイヤ
の3本以上の最高位置が他より高くなっているとともに
略同じ高さになっており、これらの3本以上のボンディ
ングワイヤで透光性蓋体を支持しているため、光半導体
素子の上面と透光性蓋体の下面とを平行に保持すること
が可能になる。
【0041】
【実施例】本発明の光半導体装置の実施例を以下に説明
する。
【0042】(実施例1)基体1および枠体1cともに
アルミナセラミックスから成り、基体1の上側主面(枠
体1c部を含む底面1b)は14.2mm角であり、枠体1
cは厚さが1.4mm、高さが1.0mmである。また、凹部
1aの底面1bの外周部には、各辺12個で計48個の電極
パッド4を形成した。光半導体素子2は、上面の外周部
に各辺12個で計48個の電極3が形成されており、外形寸
法が7.5mm角、厚みが700μmである。
【0043】まず、光半導体素子2を受光部2aを上に
して、基体1の底面1b上に100μm厚みの樹脂接着剤
で接着した。次に、太さ(直径)が30μmのボンディン
グワイヤ5を用いて、光半導体素子2の各辺12本のうち
7本の計28本のボンディングワイヤ5のループの最高位
置を光半導体素子2の上面から同じ高さとした。その高
さを下記表1に示すように種々に設定したサンプルを各
20個作製した。
【0044】なお、各サンプルについて上記28本のボン
ディングワイヤ5の残りの20本については、上記28本と
比較してループの最高位置が70μm低くなるように結線
した。
【0045】次に、各サンプルについて、枠体1cの上
面の全面に紫外線硬化性の樹脂層6を塗布し形成した。
次に、紫外線を遮断する厚さ2.0μmの光学膜が下面に
被着されたガラスから成る透光性蓋体7を、上記28本の
ボンディングワイヤ5のループの最高位置で支持するよ
うに設置した。その後、透光性蓋体7の横方向から樹脂
層6に紫外線を照射し、樹脂層6を硬化させ、基体1と
透光性蓋体7を固定した。このとき、各サンプルの樹脂
層6の厚みは表1に示すように種々の値とした。
【0046】そして、完成した各サンプルについて、半
導体素子2と透光性蓋体7の平行度が保持されているか
を確認した。その結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1より、サンプルNo.1〜10について
は、光半導体素子2と透光性蓋体7の平行度が保持され
た状態であり、全く問題なかった。
【0049】次に、No.1〜10について耐湿性試験を
行った。まず、125℃で24時間のベーキングを行い、温
度30℃かつ湿度60%の高温高湿環境下に500時間放置し
た後に、温度25℃かつ湿度50%の環境下で、透光性蓋体
7の内側もしくは光半導体素子2の受光部2aの曇り
(結露)を確認した。その結果、No.3〜8では全く
問題なかったが、No.1では20個中3個、No.2で
は20個中1個、No.9では20個中1個、No.10では
20個中2個に、透光性蓋体7の内側に曇りが確認され
た。
【0050】よって、樹脂層6の厚みが100〜250μmで
あるNo.3〜8では、光半導体素子2と透光性蓋体7
との平行度が保持され、かつ耐湿性が向上していること
がわかった。
【0051】(実施例2)図1の光半導体装置におい
て、基体1は、底部および枠体1cともにアルミナセラ
ミックスから成り、上側主面(枠体1c部を含む底面1
b)の大きさは30.0mm角であり、枠体1cは枠部の厚
さが8.0mm、高さが1.0mmである。また、凹部1aの
底面1bの外周部には、各辺9個で計36個の電極パッド
4が形成されている。光半導体素子2は上面に画素数44
0万の受光部2aと外周部に各辺9個で36個の電極3が
形成されており、外形寸法が12.0mm角、厚みが700μ
mである。
【0052】まず、光半導体素子2を受光部2aを上に
して、基体1の底面1b上に100μm厚みの樹脂接着剤
で接着した。次に、太さ(直径)が30μmのAuから成
るボンディングワイヤ5を用いて、光半導体素子2の各
辺9本のうち6本で計24本のボンディングワイヤ5のル
ープの最高位置を光半導体素子2の上面から同じ高さと
し、その高さを下記表2に示すように種々に設定したサ
ンプルを各20個作製した。
【0053】なお、各サンプルについて上記36本のボン
ディングワイヤ5の残りの12本については、上記24本と
比較してループの最高位置が70μm低くなるように結線
した。次に、各サンプルについて、基体1の枠体1cの
上面全周にエポキシ樹脂から成る紫外線硬化性の樹脂を
塗布し、紫外線を遮断する2.0μm厚の光学膜が下面に
被着されたガラスから成る27.2mm角の透光性蓋体7
を、上記24本のボンディングワイヤのループの最高位置
で支持するように設置した。その後、透光性蓋体7の横
方向から紫外線硬化性の樹脂層6に紫外線を照射して、
樹脂層6を硬化させた。
【0054】かくして、光半導体素子2と透光性蓋体7
との平行度を維持し、樹脂層6の幅が底面1bのその幅
方向の長さの22.0%であって、樹脂層6の厚みを各サン
プルについて表2のようにした光半導体装置を作製し
た。各サンプル(各20個)について、ピーク温度240度
のリフロー耐熱試験を行った。その結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】表2より、サンプルのNo.13〜21につい
ては問題はなかったが、No.11では、枠体1cの上面
と樹脂層6との界面での剥離が2個発生した。また、N
o.12では、枠体1cの上面と樹脂層6との界面での剥
離が1個発生した。よって、樹脂層6の厚みが150μm以
上のNo.13〜21においては耐熱信頼性が向上している
ことが確認された。
【0057】次に、上記No.15と同様に作製した光半
導体装置において、下記表3に示すように、樹脂層6の
幅を種々に設定したサンプル(No.22〜30)を各20個
作製した。なお、透光性蓋体7の大きさは、No.22で
は24.8mm角、No.23では25.4mm角、No.24では26.0
mm角、No.25では26.6mm角、No.26では27.2mm角、
No.27では27.8mm角、No.28では28.4mm角、No.
29では29.0mm 角、No.30では29.6mm角とした。これ
ら各サンプル(各20個)について、ピーク温度240度の
リフロー耐熱試験を行った。その結果を表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】表3より、No.24〜30については問題な
かったが、No.22では枠体1cの上面と樹脂層6との
界面での剥離が3個発生した。また、No.23では枠体
1cの上面と樹脂層6との界面での剥離が1個発生し
た。よって、底面1bの長さに対し樹脂層6の幅が20%
以上であるNo.24〜30においては耐熱信頼性が向上し
ていることが確認された。
【0060】(実施例3)基体1および枠体1cともに
アルミナセラミックスから成り、基体1の上側主面(枠
体1c部を含む底面1b)は14.2mm角であり、枠体1
cは厚さが1.4mm、高さが1.0mmである。また、凹部
1aの底面1bの外周部には、各辺12個で計48個の電極
パッド4を形成した。光半導体素子2は、上面の外周部
に各辺12個で計48個の電極3が形成されており、外形寸
法が7.5mm角、厚みが700μmである。
【0061】まず、光半導体素子2を受光部2aを上に
して、基体1の底面1b上に100μm厚みの樹脂接着剤
で接着した。次に、太さ(直径)が30μmのボンディン
グワイヤ5を用いて、光半導体素子の各辺12本のうち7
本の計28本のボンディングワイヤ5のループの最高位置
を光半導体素子2の上面から同じ高さとした。その高さ
を下記表4に示すように種々に設定したサンプルを各20
個作製した。
【0062】なお、各サンプルについて上記28本のボン
ディングワイヤ5の残りの20本については、上記28本と
比較してループの最高位置が70μm低くなるように結線
した。
【0063】次に、各サンプルについて、基体1の枠体
1cの上面全周に紫外線硬化性の樹脂6を塗布した。次
に、紫外線を遮断する厚さ2.0μmの光学膜が下面に被
着されたガラスから成る透光性蓋体7を、上記28本のボ
ンディングワイヤ5のループの最高位置で支持するよう
に設置した。その後、透光性蓋体7の横方向から樹脂層
6に紫外線を照射し、紫外線が効果的に照射される部位
を硬化させ、基体1と透光性蓋体7を固定した。このと
き、各サンプルの樹脂層6の厚みは表4に示すように種
々の値としてある。
【0064】次に、紫外線が十分に照射されずに完全硬
化しなかった枠体1c内面付近の樹脂層6の部位を加熱
硬化させることで、樹脂層6を完全に硬化させた。
【0065】そして、完成した各サンプルについて、半
導体素子2と透光性蓋体7の平行度が保持されているか
を確認した。その結果を表4に示す。
【0066】
【表4】
【0067】表4より、サンプルNo.33〜41について
は全く問題なかったが、No.31については、透光性蓋
体7とボンディングワイヤ5のループの最高位置との間
に隙間が生じるているものが8個発生した。また、N
o.32についても、透光性蓋体7とボンディングワイヤ
5のループの最高位置との間に隙間が生じているものが
2個発生した。すなわち、No.31,32については、樹
脂層6の厚みが薄いため、紫外線の透過性が悪く、紫外
線を照射した時点での基体1と透光性蓋体7との固定が
不十分であったため、その後の加熱を行った際に、光半
導体装置の内部の空気の熱膨張により透光性蓋体7が膨
張した空気に押し上げられ、透光性蓋体7とボンディン
グワイヤ5のループの最高位置との間に隙間が生じた。
その結果、光半導体素子2と透光性蓋体7の平行度が保
持されない状態となった。
【0068】次に、No.33〜41について耐湿性試験を
行った。まず、125度で24時間のベーキングを行い、温
度60度かつ湿度90%の高温高湿環境下に500時間放置し
た後に、温度25度かつ湿度50%の環境下で、透光性蓋体
7の内側もしくは光半導体素子2の受光部2aの曇り
(結露)を確認した。その結果、No.33〜38では全く
問題なかったが、No.39では20個中1個、No.40で
は20個中1個、No.41では20個中2個のサンプルにつ
いて、透光性蓋体7の内側に曇りが確認された。
【0069】よって、樹脂層の厚みが50〜100μmであ
るNo.33〜38では、光半導体素子2と透光性蓋体7と
の平行度が保持され、かつ耐湿性が向上していることが
わかった。
【0070】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれ
ば種々の変更は可能である。
【0071】
【発明の効果】本発明の光半導体装置は、上側主面に凹
部が形成されているとともに上側主面の凹部の周囲また
は凹部の底面の外周部に4つ以上の電極パッドが形成さ
れた基体と、凹部の底面に載置され、上面の中央部に受
光部が設けられているとともに外周部に4つ以上の電極
が形成された光半導体素子と、電極とそれに対応する電
極パッドとを電気的に接続した4本以上のボンディング
ワイヤと、上側主面の凹部の周囲の略全周に設けられた
樹脂層と、樹脂層の上部で接着されて半導体素子を封止
する透光性蓋体とを具備し、ボンディングワイヤは、3
本以上の最高位置が他より高くなっているとともに略同
じ高さになっており、最高位置の部位が透光性蓋体の下
面に当接していることにより、これら3本以上のボンデ
ィングワイヤによって透光性蓋体下面を光半導体素子の
受光部の上面に対して平行になるように支持することが
できる。従って、光半導体装置の各構成部材の寸法公差
や反り等の影響を受けずに、光半導体素子と透光性蓋体
との平行精度を保持できる。
【0072】本発明の光半導体装置は、好ましくは、透
光性蓋体は上下面の少なくとも一方に紫外線を遮断する
光学膜が被着されており、樹脂層は厚さ100〜250μmの
紫外線硬化性の樹脂から成ることにより、3本以上のボ
ンディングワイヤによって光半導体素子と透光性蓋体と
の平行度が保持されているため、基体と透光性蓋体を接
合する樹脂層の厚みを、樹脂層内の紫外線透過性が良好
な厚みである100μm以上の厚みとすることが可能とな
る。即ち、樹脂層内の紫外線透過性を良好にできるため
樹脂層の硬化が十分になり気密性が向上し、また光半導
体装置の内部に水分が侵入するのを抑制して内部に曇り
等が発生するのを防ぐことができる。また、光半導体素
子と透光性蓋体とを平行にするための支持部材や突起等
が一切不要であるため、光半導体装置を小型軽量化する
ことができる。
【0073】また本発明の光半導体装置は、好ましく
は、透光性蓋体は上下面の少なくとも一方に紫外線を遮
断する光学膜が被着されており、樹脂層は厚さが150〜3
00μmとされ幅が基体の上側主面の上記幅の方向の長さ
の20〜25%とされた紫外線硬化性の樹脂から成ることに
より、3本以上のボンディングワイヤによって光半導体
素子と透光性蓋体との平行度が保持されているため、基
体と透光性蓋体を接合する樹脂層の厚みを、樹脂層内の
紫外線透過性が良好な厚みである100μm以上の厚みと
することが可能となる。即ち、樹脂層内の紫外線透過性
を良好にできるため樹脂層の硬化が十分になり気密性が
向上し、また光半導体装置の内部に水分が侵入するのを
抑制して内部に曇り等が発生するのを防ぐことができ
る。また、樹脂層は、厚さが150〜300μmとされ幅が基
体の上側主面の上記幅の方向の長さの20〜25%とされた
紫外線硬化性の樹脂から成ることから、後工程や二次実
装時の半田リフロー等において高温加熱された場合に生
じる、基体と透光性蓋体との熱膨張係数差による歪みや
変形を樹脂層が吸収しやすくなり、気密性が維持され
る。従って、光半導体装置の耐熱信頼性が大幅に向上す
る。
【0074】また本発明の光半導体装置は、好ましく
は、透光性蓋体は上下面の少なくとも一方に紫外線を遮
断する光学膜が被着されており、樹脂層は厚さ50〜100
μmの紫外線硬化性かつ熱硬化性の樹脂から成ることに
より、透光性蓋体の横方向(水平方向)から樹脂層に紫
外線を照射し、紫外線が効果的に照射された部位を硬化
させて基体と透光性蓋体を十分に固定した後に、上記紫
外線が十分に照射されずに完全硬化しなかった枠体内面
付近の樹脂層の部位を加熱硬化させることができる。こ
れにより、透光性蓋体の下面と光半導体素子の受光部の
上面の平行状態を保ったまま樹脂層を完全に硬化させる
ことができるとともに、樹脂層の厚みを水分が侵入しに
くい50〜100μmとすることができる。従って、光半導
体装置の各構成部材の寸法公差や反り等の影響を受けず
に、3本以上のボンディングワイヤによって光半導体素
子と透光性蓋体との平行度を保持できるとともに、光半
導体装置の耐湿性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光半導体装置について実施の形態の例
を示す断面図である。
【図2】図1の光半導体装置の平面図である。
【図3】本発明の光半導体装置について実施の形態の他
の例を示す断面図である。
【図4】図3の光半導体装置の平面図である。
【図5】本発明の光半導体装置について実施の形態の他
の例を示す断面図である。
【図6】図5の光半導体装置の平面図である。
【図7】従来の光半導体装置の例の断面図である。
【符号の説明】
1:基体 1a:凹部 1b:底面 1c:枠体 2:光半導体素子 3:電極 4:電極パッド 5:ボンディングワイヤ 6:樹脂層 7:透光性蓋体
フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA06 AA10 AB01 BA03 BA10 CA02 FA06 FA08 GC20 HA02 HA05 HA10 HA11 HA14 HA25 HA30 5C024 CY48 CY49 EX22 EX24 EX25 5F044 AA07 JJ03 5F088 AA01 BA11 BA15 BA20 BB02 BB03 JA03 JA05 JA10 JA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側主面に凹部が形成されているととも
    に前記上側主面の前記凹部の周囲または前記凹部の底面
    の外周部に4つ以上の電極パッドが形成された基体と、
    前記凹部の底面に載置され、上面の中央部に受光部が設
    けられているとともに外周部に4つ以上の電極が形成さ
    れた光半導体素子と、前記電極とそれに対応する前記電
    極パッドとを電気的に接続した4本以上のボンディング
    ワイヤと、前記上側主面の前記凹部の周囲の略全周に設
    けられた樹脂層と、該樹脂層の上部で接着されて前記光
    半導体素子を封止する透光性蓋体とを具備した光半導体
    装置であって、前記ボンディングワイヤは、3本以上の
    最高位置が他より高くなっているとともに略同じ高さに
    なっており、前記最高位置の部位が前記透光性蓋体の下
    面に当接していることを特徴とする光半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記透光性蓋体は上下面の少なくとも一
    方に紫外線を遮断する光学膜が被着されており、前記樹
    脂層は厚さ100乃至250μmの紫外線硬化性の樹脂
    から成ることを特徴とする請求項1記載の光半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記透光性蓋体は上下面の少なくとも一
    方に紫外線を遮断する光学膜が被着されており、前記樹
    脂層は厚さが150乃至300μmとされ幅が前記基体
    の上側主面の前記幅の方向の長さの20乃至25%とさ
    れた紫外線硬化性の樹脂から成ることを特徴とする請求
    項1記載の光半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記透光性蓋体は上下面の少なくとも一
    方に紫外線を遮断する光学膜が被着されており、前記樹
    脂層は厚さ50乃至100μmの紫外線硬化性かつ熱硬
    化性の樹脂から成ることを特徴とする請求項1記載の光
    半導体装置。
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