JP2003242830A - 放熱構造を有するインバータ及び直下型バックライト - Google Patents

放熱構造を有するインバータ及び直下型バックライト

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JP2003242830A
JP2003242830A JP2002043554A JP2002043554A JP2003242830A JP 2003242830 A JP2003242830 A JP 2003242830A JP 2002043554 A JP2002043554 A JP 2002043554A JP 2002043554 A JP2002043554 A JP 2002043554A JP 2003242830 A JP2003242830 A JP 2003242830A
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inverter
heat
enclosure
casing
lamp
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JP2002043554A
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English (en)
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Atsushi Haniyu
篤史 羽生
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な放熱構造を有するインバータを提供し
て、ランプの雰囲気温度上昇を防止する。 【解決手段】 回路基板18にインバータ用回路素子1
9を搭載してなるインバータ本体20と、当該インバー
タ本体20を包囲する包囲体21と、を備え、当該包囲
体21は、包囲体21内から包囲体21外へ放熱するた
めの放熱体22によってインバータ本体20を包囲する
放熱範囲と、包囲体21内から包囲体21外へ放熱され
るのを防ぐ断熱材23によってインバータ本体21を包
囲する断熱範囲とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱構造を有する
インバータ及び当該インバータを備えた直下型バックラ
イトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、15インチを超える大型の平面発
光装置として、直下型のバックライトが多く用いられて
いる。例えば、液晶表示装置用の直下型バックライトは
発光面となる拡散板を有するケーシングの内部において
拡散板の背後に位置するようにランプ(冷陰極管タイプ
の蛍光灯)を配して構成されている。
【0003】直下型バックライトの場合、所望の輝度に
応じてランプの数を変更することが容易であり、特に大
型で高い輝度が要求される場合には、ランプの数を増や
すことで容易に対応できるため、大型の場合には直下型
のバックライトが適している。そして、背面照明として
の直下型バックライトは、写真のネガを見るためのライ
トボックス、看板、X線写真をみるシャウカステン等と
して用いることもできる。
【0004】ここで、ライトボックス、看板、シャウカ
ステンのように直下型バックライト自身が最終製品にな
る等の場合には、ランプを点灯させるためのインバータ
が外部に露出しないように、インバータをケーシング内
部に配置することが求められることがある。
【0005】ところが、直下型バックライトは、その構
造上、ケーシング内部に熱がこもりやすく、インバータ
をケーシング内部に配置するとケーシング内部が高温と
なるという問題がある。すなわち、直下型バックライト
は、ケーシング内部が中空構造であり、導光板等の樹脂
で内部が満たされているサイドライト型バックライトに
比べて、中空のケーシング内部に熱がこもりやすい構造
となっている。
【0006】しかも、大型の直下型バックライト場合、
ランプを多数使用する必要があり、例えば、15インチ
では4本から8本、20インチでは8本から14本程度
のランプが使用される。このように、インバータに接続
されるランプ本数が多くなることからコンデンサ等のイ
ンバータを構成する回路素子部品点数が多くなり、発熱
エリアが大きくなる。このように、バックライトが大型
になるほど発熱の問題が大きくなる。
【0007】そして、ケーシング内部が高温になってラ
ンプの雰囲気温度が50℃を超える高温となると、ラン
プの発光効率が落ちて発光面が暗くなり、ランプ等のバ
ックライトを構成する部品の寿命が短くなる等の問題を
生じる。
【0008】ここで、従来のインバータの放熱構造とし
ては、インバータに放熱板を取り付けものや、放熱性を
有するケーシングの中にインバータを入れたものがある
(例えば、特開2001−196515号公報、特開2
000−76924号公報参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の放熱構
造を持つインバータを直下型バックライトのケーシング
内部に配置しても、前述のような直下型バックライトに
おける発熱問題の解決とはならない。すなわち、従来の
放熱板や放熱性のケーシングは、「インバータ」自体の
放熱性しか考慮されておらず、従来の放熱板又は放熱性
ケーシングを有するインバータをケーシング内部に配置
しても、放熱板又は放熱性ケーシングからの放熱により
ケーシング内部の温度が上昇することには変わりなく、
ランプ雰囲気温度の上昇によるランプの発光効率の低下
等の問題が依然として生じる。
【0010】また、ケーシング内部の温度上昇を防止す
るために、外気を取り入れるための空気孔をケーシング
に設けることも考えられるが、空気孔を大きくするとケ
ーシング内部にホコリ等の異物が進入して発光品位低下
の原因となるので、あまり大きな空気孔を設けることは
困難である。したがって、インバータの熱が外気によっ
て冷却されるよりも、ランプ雰囲気温度が上昇し易くな
り、特にランプ本数が多くなってインバータの発熱範囲
が広がると外気による冷却効率が低下し、ランプ雰囲気
温度が上昇し易くなる。
【0011】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであって、従来に比して適切な放熱構造を有するイン
バータを提供し、更に、そのインバータを用いることに
よって、ランプの雰囲気温度上昇を防止することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインバータ
は、回路基板の一面にインバータ用回路素子が搭載され
たインバータ本体と、当該インバータ本体を包囲する包
囲体と、を備え、当該包囲体は、包囲体内から包囲体外
へ放熱するための放熱体によってインバータ本体を包囲
する放熱範囲と、包囲体内から包囲体外へ放熱されるの
を防ぐ断熱材によってインバータ本体を包囲する断熱範
囲とを有している。
【0013】放熱範囲と断熱範囲を持つ包囲体によって
インバータ本体を包囲することで、包囲体全体から放熱
するのではなく、包囲体の放熱範囲から部分的に放熱が
生じ、断熱範囲からは放熱がほとんど生じない。このよ
うに、包囲体の放熱範囲が部分的に存在するので、外気
などによって冷却しやすい包囲体の箇所を放熱範囲と
し、外気などによって冷却しにくい場所や高温となるこ
とを避けたい包囲体の箇所を断熱範囲にするというよう
に、インバータが配置される環境に応じた放熱構造が得
られる。
【0014】前記放熱体は、前記インバータ用回路素子
のうち絶縁性を有する回路素子(コンデンサ等)に当接
して設けるか、前記インバータ用回路素子に非当接で近
接して設けるのが好ましいく、この場合、回路素子から
の発熱が効率的に放熱体に伝わる。また、前記放熱体
は、熱伝導率が100W/m・K以上であり、前記断熱
材は、熱伝導率が0.2W/m・K以下であるのが好ま
しい。
【0015】さらに、本発明に係る直下型バックライト
は、底面と側壁を有するケーシング内部の前記底面にラ
ンプが設置された直下型バックライトであって、前記ケ
ーシング側壁と前記ランプとの間に、当該ランプを点灯
させるためのインバータが配置され、当該インバータ
は、回路基板にインバータ用回路素子を搭載してなるイ
ンバータ本体と、当該インバータ本体を包囲する包囲体
と、を備え、当該包囲体は、包囲体内から包囲体外へ放
熱するための放熱体によってインバータ本体を包囲する
放熱範囲と、包囲体内から包囲体外へ放熱されるのを防
ぐ断熱材によってインバータ本体を包囲する断熱範囲と
を有し、前記放熱範囲は前記包囲体の前記ケーシングの
側壁側に位置し、前記断熱範囲は前記包囲体の前記ラン
プ側に位置している。
【0016】この直下型バックライトによると、放熱範
囲と断熱範囲を持つ包囲体によってインバータ本体が包
囲され、さらに放熱範囲がケーシングの側壁側に位置
し、断熱範囲がランプ側に位置しているので、ケーシン
グに近い放熱範囲は効率的に冷却される一方、ランプに
近い断熱範囲ではほとんど発熱が生じない。したがっ
て、ランプ雰囲気温度の上昇を避けることができる。
【0017】また、前記インバータ本体は、前記インバ
ータ用回路素子が前記ケーシングの側壁側に位置し、前
記回路基板が前記ランプ側に位置するように配置されて
いるのが好ましい。インバータ用回路素子から発熱が生
じるため、高温となるインバータ用回路素子を冷却効率
の良いケーシングの側壁側に位置させ、比較的低温の回
路基板をランプ側に位置させることで、効率の良い冷却
とランプ雰囲気温度の上昇を避けることができる。
【0018】さらに、前記ケーシングには、ケーシング
内外に貫通した空気孔が形成され、当該空気孔近傍に前
記放熱範囲が位置していれば、放熱範囲が外気により効
率的に冷却される。あるいは、前記放熱範囲が前記ケー
シングの外表面の一部をなすように前記ケーシングに取
り付けられている場合にも、放熱範囲が外気により効率
的に冷却される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本実施形態では、直下型バックライ
トの一例としてX線写真などを観察するためのシャウカ
ステンを挙げて説明する。図1〜図4は第1実施形態に
係るシャウカステン1を示している。このシャウカステ
ン1は、厚みが60mm以下の薄い箱状に形成されたケ
ーシング2を有しており、このケーシング2には、発光
面部となる拡散板3を備えている。このケーシング2内
部には、ランプ4と、ランプを高周波(70kHz程
度)で点灯させるためのインバータ5が設けられてい
る。
【0020】ケーシング2は、金属製であり、下ケーシ
ングとなる第1ケーシング体7と、上ケーシングとなる
第2ケーシング体8とを備えている。第1ケーシング体
7は、矩形状の底面7aと底面7aの周縁から立設され
た側壁7bとを有し、上部開口状に形成されている。第
1ケーシング体7の長辺側の側壁7b−1,7b−1に
は、ケーシング内外に貫通した空気孔7cが形成されて
おり、これらの空気孔7cからケーシング2内に外気を
導入することができる。第2ケーシング体8は、枠状の
上面8aと、上面8aの外周縁から垂下して設けられた
側壁8bとを有し、第1ケーシング体7の上部から外嵌
状に装着され、ネジで固定される。
【0021】図2に示すように、第2ケーシング体8の
枠内周部8cには、矩形状の拡散板3が取り付けられ、
図1に示すように拡散板3の周囲において額縁状に第2
ケーシング体8が位置する。拡散板3は白色透明のアク
リル板によって形成されており、ランプ4からの光を拡
散させて均一な発光面を形成する。また、矩形枠状の第
2ケーシング体上面8aの一方の長辺部8a−1(図1
において上側の長辺部)には、X線写真を固定するため
のクリップ部11が設けられており、クリップ部11と
拡散板3との間にX線写真を差し込んで挟み込ませるこ
とによってX線写真をシャウカステン1に固定すること
ができる。
【0022】第1ケーシング体7の底面7aには、ラン
プ4からの光を反射するための反射板13が配置されて
いる。反射板13は、効率よくかつ均一に光を反射させ
るために白色塗装された金属板によって構成されてい
る。反射板13は、大陸サイズのX線写真と略同じ大き
さに形成されており、4枚(複数枚)が横方向に並設さ
れている。各反射体13の四隅は、ネジ15によってそ
れぞれ第1ケーシング体7に対して取り外し自在に取り
付けられている。
【0023】ランプ4は、前記反射板13が背後に位置
するように、第1ケーシング体7の底面7aに配置され
ており、各反射板13の上に、それぞれランプ4が6本
(複数本)ずつ設けられ、シャウカステン1全体で計2
4本(6本×4)のランプ4が備わっている。ランプ4
としては、冷陰極管タイプの蛍光ランプが用いられてお
り、ランプの長手方向両端からは図示しないコードが延
設され、コード先端にはインバータ5に接続するための
コネクタ(図示省略)が設けられている。なお、ランプ
4の管径φは2〜6mmである。
【0024】ランプ4は、長手方向両端部4aと第1ケ
ーシング体7の長辺側の側壁7b−1との間に間隔が存
在するように配置されており、ランプ4を点灯するため
のインバータ5は、ランプ4長手方向端部4aと第1ケ
ーシング体7の長辺側の側壁7b−1との間に配置され
ている。インバータ5は、第1ケーシング体7内に4個
(複数個)設けられている。これらのインバータ5はケ
ーシング2外に露出していないので外観上優れている。
また、インバータ5の数は反射体13の数に対応してい
る。図1に示すように、インバータ5は、ランプ4の長
手方向一方側の側壁7b−1と他方側の側壁7b−1と
に分散して配置され、いずれのインバータ5もランプ4
の長手方向端部4aと第1ケーシング体7の側壁7bと
の間に位置している。
【0025】インバータ5は、回路基板(プリント基
板)18にインバータ用回路素子19を搭載してなるイ
ンバータ本体20と、当該インバータ本体20を包囲す
る包囲体21とを備えている。図3に示すように、イン
バータ本20のインバータ用回路素子19としては、コ
ンデンサ19a、トランス19b、コイル19cなどが
備わっている。
【0026】包囲体21は、中空直方体形状であり、放
熱体22と断熱材23との組合せによって構成されてい
る。この包囲体21は、細長いインバータ本体20の形
状に応じて細長い直方体である。包囲体21の表面のう
ち放熱体22からなる範囲は、インバータ本体21(特
にコンデンサ等の回路素子19)から発生する熱を包囲
体21外部へ放熱する放熱範囲となる。一方、包囲体2
1の表面のうち断熱材22からなる範囲は、インバータ
本体21から発生する熱が外部に伝わらないように断熱
して、熱を放熱範囲22から集中的に効率よく放熱させ
る断熱範囲である。
【0027】放熱体22としては、熱伝導率が高く放熱
性の良い材料を用い、熱伝導率が100W/m・K以上
の材料とするのが好ましい。具体的には、放熱性の良い
アルミニウム、銅若しくは真鍮等の金属、合金からなる
板材を採用できる。また、放熱体22としては、非金属
の放熱シートでもよい。非金属の放熱シートとしては、
信越シリコン株式会社製の放熱シート、又は3M社製の
放熱シート(例:放熱シート5507)を採用できる。
また、放熱体22は、単なる板状ではなく、放熱性を高
めるために凹凸又はフィンを備えることができる。
【0028】第1実施形態では、インバータ本体20の
回路素子19に対して当接して放熱体22が取り付けら
れている。具体的には、コンデンサ19a等の発熱が大
きく絶縁性を有する素子19に接着剤等を介して取り付
けられている。放熱体22を発熱の大きい回路素子19
に取り付けることで効率良く放熱をすることができる。
また、放熱体22をコンデンサ等の絶縁性素子19aに
取り付けることで、放熱体22が導電性であっても、放
熱体22を介した漏電を防止できる。なお、放熱体22
を、回路素子19を介さずに基板18に設けた放熱体取
付具を介してインバータ本体20に取り付けても良い。
【0029】断熱材23としては、熱伝導率が低く断熱
性の良い材料を用い、熱伝導率が0.2W/m・K以下
の材料とするのが好ましい。具体的には、筒中プラスチ
ック工業株式会社製絶縁用難燃フィルムであるサンロイ
ドバリア(商品名)を採用できる。放熱体22及び断熱
材23をともに絶縁材で構成することで、包囲体21で
インバータから金属製ケーシング2への漏電を防止でき
る。なお、本発明の断熱材23としては、断熱材として
一般に用いられている材料の他、断熱材に準ずる断熱性
を有する材料でもよい。
【0030】図4にも示すように、断熱材23は、一面
が開口した中空直方体形状に形成されており、断熱材2
3の開口を閉じるように前記放熱体22を当該断熱材2
3に取り付けて包囲体21が構成され、包囲体21の内
部にインバータ本体20が位置する。
【0031】包囲体21には、図示しない配線用の孔や
各種部品用の孔、切り込みなどが必要に応じて形成され
ており、包囲体21が完全な密封状にインバータ本体2
1を囲む必要はない。また、実施形態では、包囲体21
は6面体であり、放熱と断熱を効率良く行うために6面
すべての面でインバータ本体20を囲んでいるが、所望
の放熱機能及び断熱機能が得られれば、包囲体21は3
〜5面でインバータ本体21を部分的に囲んでいてもよ
い。さらに、包囲体21の形状は、直方体に限られず、
例えば中空円筒体でもよい。
【0032】インバータ本体20が包囲体21によって
囲まれてなるインバータ5は、枠状第2ケーシング体8
(第1ケーシング上面8a)の背後に配置されており、
ケーシング2内部にインバータ5を配置しても発光面部
である拡散板3からはインバータ5は見えないようにさ
れている。
【0033】このインバータ5は、包囲体21の放熱範
囲22が第1ケーシング体7の空気孔7cを有する側壁
7b−1の近傍で当該側壁7b−1に対向するように配
置されている。かかる配置により、インバータ本体20
は、放熱体22に取り付けられている回路素子19が第
1ケーシング体7の側壁7b側に位置し、回路基板18
がランプ4側に位置する。
【0034】回路素子19と放熱範囲22とが外気に面
する第1ケーシング体7(ケーシング2)の近傍に位置
していることで効率的に冷却が行われる。しかも、外気
が流入する空気孔7cの近傍に放熱範囲22があること
で、外気が直接放熱範囲22に当たり一層効率的に冷却
が行われる。また、インバータ本体20のランプ4側に
は発熱の少ない基板18が位置しているので、インバー
タ本体20のランプ4側の温度は低く、ランプ雰囲気温
度の上昇が防止されている。
【0035】しかも、包囲体21の第1ケーシング体側
壁7b側には放熱範囲22が位置しているのに対し、包
囲体21のランプ4側には断熱範囲23が位置している
ので、インバータ本体20から発熱があっても包囲体2
1のランプ4側は温度が高くならない。したがって、ラ
ンプ雰囲気温度の上昇がより一層防止されている。この
ように、本実施形態では、冷陰極管ランプ4の雰囲気温
度が防止されているので、冷陰極管ランプ4を長時間発
光させても雰囲気温度上昇による明るさの低下がさほど
なく、ランプ4等の部品の長寿命化も図ることができ
る。また、ケーシング内部が効率的に冷却されることか
ら、ケーシング自体の温度上昇も防止できる。
【0036】図5及び図6は、第2実施形態に係るシャ
ウカステン1を示している。第2実施形態は、以下に説
明する点以外は、第1実施形態と同様の構成を備えてい
る。第2実施形態において、シャウカステン1の第1ケ
ーシング体側壁7b−1には、空気孔7cの代わりに放
熱体22装着孔25が形成されている。この装着孔25
は、放熱体22を内嵌できるように放熱体22とほぼ同
程度の大きさに形成されている。図5に示すように、装
着孔25にインバータ5の放熱体22を装着すると、放
熱体(放熱範囲)22の表面が第1ケーシング体側壁7
b(ケーシング2)の外表面の一部をなすように第1ケ
ーシング体側壁7bに対して面一となる。この第2実施
形態では、放熱体22が外気に直接触れるので冷却効率
が高く、しかも、ケーシング内部にある包囲体22表面
は断熱範囲だけなので、ケーシング内部の温度上昇、ひ
いてはランプ雰囲気温度の上昇がより一層抑えられる。
【0037】図7は、第3実施形態に係るシャウカステ
ン1を示している。第3実施形態も、以下に説明する点
以外は、第1実施形態と同様の構成を備えている。第3
実施形態において、インバータ5の放熱体22と回路素
子19とは非当接で配置されている。放熱体22と回路
素子19とが非当接であることで、放熱体22が導電性
材料であっても放熱体22を介した漏電を防止できる。
【0038】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の範
囲内で様々な変更が可能である。例えば、上記シャウカ
ステンと同様の構成を液晶表示装置用のバックライトそ
の他のバックライトに採用することもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明の放熱構造を有するインバータに
よれば、包囲体の放熱範囲から部分的に放熱が生じ、断
熱範囲からは放熱がほとんど生じないため、外気などに
よって冷却しやすい包囲体の箇所を放熱範囲とし、外気
などによって冷却しにくい場所や高温となることを避け
たい包囲体の箇所を断熱範囲にする等、インバータが配
置される環境に応じた放熱構造が得られる。
【0040】また、本発明の直下型バックライトによれ
ば、放熱範囲と断熱範囲を持つ包囲体によってインバー
タ本体が包囲され、さらに放熱範囲がケーシングの側壁
側に位置し、断熱範囲がランプ側に位置しているので、
ケーシングに近い放熱範囲は効率的に冷却される一方、
ランプに近い断熱範囲ではほとんど発熱がなく、ランプ
雰囲気温度の上昇を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るシャウカステンの平面図で
ある。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】インバータ本体の平面図である。
【図4】第1実施形態におけるインバータと第1ケーシ
ング体の分解斜視図である。
【図5】第2実施形態に係るシャウカステンの一部断面
図である。
【図6】第2実施形態におけるインバータと第1ケーシ
ング体の分解斜視図である。
【図7】第3実施形態におけるシャウカステンの一部断
面図である。
【符号の説明】 1 シャウカステン(直下型バックライト) 2 ケーシング 4 ランプ 5 インバータ 7a ケーシング底面 7b ケーシング側壁 7c 空気孔 18 回路基板 19 回路素子 20 インバータ本体 21 包囲体 22 放熱体(放熱範囲) 23 断熱材(断熱範囲)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路基板にインバータ用回路素子を搭載し
    てなるインバータ本体と、当該インバータ本体を包囲す
    る包囲体と、を備え、 当該包囲体は、包囲体内から包囲体外へ放熱するための
    放熱体によってインバータ本体を包囲する放熱範囲と、
    包囲体内から包囲体外へ放熱されるのを防ぐ断熱材によ
    ってインバータ本体を包囲する断熱範囲とを有している
    ことを特徴とする放熱構造を有するインバータ。
  2. 【請求項2】前記放熱体は、前記インバータ用回路素子
    のうち絶縁性を有する回路素子に当接して設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の放熱構造を有するイ
    ンバータ。
  3. 【請求項3】前記放熱体は、前記インバータ用回路素子
    に非当接で近接して設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の放熱構造を有するインバータ。
  4. 【請求項4】前記放熱体は、熱伝導率が100W/m・
    K以上であり、 前記断熱材は、熱伝導率が0.2W/m・K以下である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の放熱
    構造を有するインバータ。
  5. 【請求項5】底面と側壁を有するケーシング内部の前記
    底面にランプが設置された直下型バックライトであっ
    て、 前記ケーシング側壁と前記ランプとの間に、当該ランプ
    を点灯させるためのインバータが配置され、 当該インバータは、回路基板にインバータ用回路素子を
    搭載してなるインバータ本体と、当該インバータ本体を
    包囲する包囲体と、を備え、 当該包囲体は、包囲体内から包囲体外へ放熱するための
    放熱体によってインバータ本体を包囲する放熱範囲と、
    包囲体内から包囲体外へ放熱されるのを防ぐ断熱材によ
    ってインバータ本体を包囲する断熱範囲とを有し、 前記放熱範囲は前記包囲体の前記ケーシングの側壁側に
    位置し、 前記断熱範囲は前記包囲体の前記ランプ側に位置してい
    ることを特徴とする直下型バックライト。
  6. 【請求項6】前記インバータ本体は、前記インバータ用
    回路素子が前記ケーシングの側壁側に位置し、前記回路
    基板が前記ランプ側に位置するように配置されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の直下型バックライト。
  7. 【請求項7】前記ケーシングには、ケーシング内外に貫
    通した空気孔が形成され、 当該空気孔近傍に前記放熱範囲が位置していることを特
    徴とする請求項5又は6記載の直下型バックライト。
  8. 【請求項8】前記放熱範囲が前記ケーシングの外表面の
    一部をなすように前記ケーシングに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の直下型バックラ
    イト。
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