JP2003242635A - 磁気転写方法 - Google Patents

磁気転写方法

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JP2003242635A
JP2003242635A JP2002034108A JP2002034108A JP2003242635A JP 2003242635 A JP2003242635 A JP 2003242635A JP 2002034108 A JP2002034108 A JP 2002034108A JP 2002034108 A JP2002034108 A JP 2002034108A JP 2003242635 A JP2003242635 A JP 2003242635A
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magnetic
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Kazuhiro Niitsuma
一弘 新妻
Shoichi Nishikawa
正一 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気転写により情報が転写される磁気記録媒
体においてCN比の高い良好な再生信号を得る。 【解決手段】 磁気記録媒体2の半径方向に延びる長さ
のギャップを有する電磁石5a,5bを備えた電磁石装
置5と、該電磁装置5の上下磁石5a,5bの間に配置
されたホルダー8を矢印A方向に回転させる図示しない
回転手段とで構成された磁気転写装置において、スレー
ブ媒体2への初期直流磁界印加時および転写用磁界印加
時に、印加磁界中で回転手段によりホルダー8を少なく
とも一回転させてトラック面全域の初期磁化および磁気
転写を行い、ホルダー8を回転させたままの状態で、該
ホルダー8を矢印X方向に移動させ、磁界から十分離れ
た後にホルダー8の回転を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に情
報を転写するためのパターン状の磁性層を有する磁気転
写用マスター担体を用いて、スレーブ媒体である磁気記
録媒体の磁性層に前記情報を磁気転写する磁気転写方
法、特に、その転写工程の終了方法に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】磁気記録媒体においては一般に、情報量
の増加に伴い、多くの情報を記録する大容量で、安価
で、かつ、好ましくは短時間で必要な箇所が読み出せ
る、いわゆる高速アクセスが可能な媒体が望まれてい
る。それらの一例としてハードディスク装置やフレキシ
ブルディスク装置に用いられる高密度磁気記録媒体(磁
気ディスク媒体)が知られ、その大容量化を実現するた
めには、狭いトラック幅を正確に磁気ヘッドを走査す
る、いわゆるトラッキングサーボ技術が大きな役割を担
っている。このトラッキングサーボを行うために、ディ
スク中に、ある間隔でトラッキング用のサーボ信号、ア
ドレス情報信号、再生クロック信号等が、いわゆるプリ
フォーマットとして記録されている。 【0003】このプリフォーマットを正確にかつ効率よ
く行う方法として、マスター担体が担持するサーボ信号
等の情報を磁気記録媒体へ磁気的に転写する磁気転写方
法が特開昭63−183623号、特開平10−405
44号、特開平10−269566号等に開示されてい
る。 【0004】この磁気転写は、例えば、磁気ディスク媒
体等の磁気記録媒体(スレーブ媒体)に転写すべき情報
に対応する、少なくとも凸部表面に磁性層を備えた凹凸
パターンを表面に有するマスター担体を用意し、このマ
スター担体とスレーブ媒体を密着させた状態で、転写用
磁界を印加することにより、マスター担体の凹凸パター
ンが担持する情報(例えばサーボ信号)に対応する磁気
パターンをスレーブ媒体に転写するもので、マスター担
体とスレーブ媒体との相対的な位置を変化させることな
く静的に記録を行うことができ、正確なプリフォーマッ
ト記録が可能であり、しかも記録に要する時間も極めて
短時間であるという利点を有している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】また、本出願人は、特
開2001−14667において、スレーブ媒体の磁性
層を予めトラックの一方向に初期磁化し、その後、初期
磁化されたスレーブ媒体とマスター担体とを密着させて
転写用磁界を印加する磁気転写方法を提案している。初
期直流磁界の印加、転写用磁界の印加方法として最も簡
便な装置構造として、トラックの一領域に磁界を発生さ
せ、該磁界に対してスレーブ媒体(もしくはスレーブ媒
体とマスター担体の密着体)を回転させることによりス
レーブ媒体のトラック全面に亘る磁界印加を行う装置が
考えられる。しかしながら、このような装置を用いた磁
気転写方法において、スレーブ媒体トラック全面への磁
界印加後転写を終了する際、印加磁界中でスレーブ媒体
の回転を止めると、回転停止時に磁界が印加されている
スレーブ媒体上の領域に、印加磁界の漏れ磁界による磁
化の乱れが生じ、結果として媒体ノイズが生じるという
問題がある。 【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、転写終了時における漏れ磁界による影響を低減
し、磁気転写済みスレーブ媒体において、CN比の高い
良好な再生信号を得ることが可能となる磁気転写方法を
提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の磁気転写方法
は、円盤状のスレーブ媒体に初期直流磁界を印加して該
スレーブ媒体の磁性層の磁化を同心円状のトラックの一
方向に初期磁化し、前記スレーブ媒体の磁性層に対して
情報を転写するためのパターン状の磁性層を表面に備え
たマスター担体と、前記初期磁化されたスレーブ媒体の
磁性層とを密着させた状態で前記初期磁化の方向と反対
方向に転写用磁界を印加して、前記スレーブ媒体の磁性
層に前記情報を磁気的に転写する磁気転写方法におい
て、前記初期直流磁界の印加および前記転写用磁界の印
加の少なくとも一方を、前記スレーブ媒体の一箇所に磁
界を印加しつつ前記スレーブ媒体を該磁界に対し回転さ
せて行い、該印加後、前記スレーブ媒体を回転させたま
まの状態で、該スレーブ媒体の中心が前記磁界から半径
方向に離れるように、該スレーブ媒体と前記磁界とを相
対的に移動させることを特徴とするものである。 【0008】ここで「スレーブ媒体の・・・同心円状の
トラック」とは、磁気転写によってスレーブ媒体に形成
されるトラックを意味するものである。 【0009】「情報を転写する」とは、スレーブ媒体の
磁性層の磁化の配列を該情報に応じたパターンにパター
ン化することを意味する。 【0010】「密着」とは、必ずしも両者が完全に密着
した状態のみならず、一様な間隔で近接して配された状
態をも含むものである。 【0011】また、スレーブ媒体の磁性層の初期直流磁
化は、スレーブ媒体とマスター担体を密着させた状態で
行ってもよいし、マスター担体とは密着させていない状
態で行ってもよい。マスター担体と密着させずに初期直
流磁化を行った場合には、初期直流磁化を行った後に、
マスター担体と密着させればよい。 【0012】前記初期直流磁界の最適強度は、前記スレ
ーブ媒体の磁性層の保磁力以上、好ましくは該保磁力の
1.2倍以上である。 【0013】また、前記転写用磁界の最適強度は、前記
スレーブ媒体の磁性層の保磁力の0.6倍以上1.3倍
以下程度である。 【0014】前記スレーブ媒体の回転数は数rpm〜数
百rpm程度であることが好ましい。 【0015】なお、「該スレーブ媒体と前記磁界とを相
対的に移動させる」とは、スレーブ媒体と磁界の一方を
移動させるものであってもよいし、両方を移動させるも
のであってもよい。 【0016】なお、前記初期直流磁界、転写用磁界を発
生させる手段としては、電磁石装置、永久磁石装置等を
用いることができる。 【0017】 【発明の効果】本発明の磁気転写方法によれば、スレー
ブ媒体を磁界に対し回転させて転写を行い、その磁界の
印加後、スレーブ媒体を回転させたままの状態で、スレ
ーブ媒体の中心が磁界から半径方向に離れるように、ス
レーブ媒体と磁界とを相対的に移動させるようにしたた
め、印加磁界中で回転を止める際等に、電磁石からの漏
れ磁界によりスレーブ媒体の磁化の乱れが生じるのを防
止し、転写後のスレーブ媒体において良好な再生信号を
得ることができる。 【0018】なお、上記方法は、初期直流磁界印加時、
転写用磁界印加時の一方のみで行われても効果を奏する
が、両磁界印加時に行えばより効果的である。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は本発明の第1の実施形態にかかる磁
気転写方法を実施する磁気転写装置の要部斜視図であ
る。図2は、スレーブ媒体2およびマスター担体3,4
を示す斜視図、図3は磁気転写の基本工程を示す図であ
る。 【0020】図1に示す磁気転写装置1は、電磁石装置
5と、該電磁石装置5の上下磁石5a,5bの間に配置
された、円盤状のホルダー8(8’)を矢印方向に回転
させる図示しない回転手段とを備えている。 【0021】円盤状のホルダー8(8’)は、スレーブ
媒体2の初期磁化の際にはスレーブ媒体2を保持するホ
ルダーであり、転写用磁界印加時には、スレーブ媒体2
とマスター担体3、4とを密着させた状態で保持するホ
ルダーである。したがって、ホルダー8もしくは8’を
回転させるとは、スレーブ媒体2を回転させる、もしく
はスレーブ媒体2とマスター担体3,4を密着させた状
態で回転させることと同義である。 【0022】スレーブ媒体2は、両面または片面に磁気
記録層(磁性層)が形成されたハードディス、フレキシ
ブルディスク等の円盤状磁気記録媒体である。図2に示
したスレーブ媒体2は、円盤状の基板2aの両面にそれ
ぞれ磁性層2b、2cが形成された両面記録可能な磁気
記録媒体である。 【0023】マスター担体3,4は、ディスク状に形成
され、その片面に磁性層による微細凹凸パターンが形成
された転写情報担持面を有し、これと反対側の面が不図
示の密着手段に保持され、スレーブ媒体の磁性層と密着
される。図2に示すマスター担体3、4は、それぞれス
レーブ媒体2の下側記録層2b、上側記録層2cへ記録
するための情報に応じた凹凸パターンを表面に有するも
のであり、それぞれ凹凸パターンを有する基板3a,4
aと該基板3a,4aの表面に形成された軟磁性層3
b、4bとからなる。なお、スレーブ媒体の片面にマス
ター担体を密着させて片面逐次転写を行う場合と、スレ
ーブ媒体の両面にそれぞれマスター担体を密着させて両
面同時転写を行う場合とがある。 【0024】電磁石装置5の上下磁石5a、5bは、少
なくとも図2に示すスレーブ媒体2の最小半径トラック
minから最大半径トラックrmaxに亘って半径方向に延
びるギャップ51を有するコア52にコイル53が巻き
つけられてなり、上下で同じ方向にトラック方向と平行
な磁力線を有する磁界を発生する。なお、必ずしも上下
に磁石を配する必要はなく、片側のみに配するようにし
てもよい。 【0025】トラック全面への磁界印加は、磁界に対し
てスレーブ媒体もしくはスレーブ媒体およびマスター担
体を一体的に保持したホルダーを回転させて行う。図示
のように、スレーブ媒体2の最小半径トラックから最大
半径トラックに亘って半径方向に延びる磁石5a,5b
を備えた装置を用いれば、スレーブ媒体2を磁石5a,
5bに対してトラックに沿って1回転させるだけでトラ
ック全面に亘って均一な磁界を印加させることができ
る。ただし、最小半径トラックから最大半径トラックに
亘る長さを有しない磁石を用い、スレーブ媒体を回転さ
せると共に、該スレーブ媒体もしくは磁石を半径方向に
移動させることによりトラック全面に亘って磁界印加を
行うようにしてもよい。 【0026】次に、図1に示した磁気転写装置1を用い
た磁気転写方法を説明する。 【0027】まず、スレーブ媒体2の磁性層2b、2c
の初期磁化を行う。スレーブ媒体2をスレーブホルダー
8にセットし、該ホルダー8を、ギャップ51に実線矢
印で示す向きの初期直流磁界Hinを発生させている電磁
石装置5の上下磁石5a,5bの間の規定の位置にセッ
トする。この際、ホルダー8の半径方向(スレーブ媒体
の半径方向)と磁石5a,5bの長さ方向とを一致させ
るように配する。その後、磁石5a,5bに対してホル
ダー8を矢印A方向に回転させる。磁石に対してホルダ
ー8を1回転させた後、ホルダー8を回転させたままの
状態で、ホルダー8の中心M、すなわちスレーブ媒体2
の中心が磁界Hinから半径方向に離れるように、ホルダ
ー8を電磁石に対して図中X方向に移動させる。ホルダ
ー8を、磁石によって生じている磁界からのスレーブ媒
体の磁化への影響が十分に小さくなる程度に移動させた
後、該ホルダー8の回転を停止させる。なお、初期直流
磁界Hinの強度は、スレーブ媒体2の磁性層の保磁力H
cs以上、より好ましくはHcsの1.2倍以上であ
る。 【0028】その後、スレーブ媒体2の磁性層2b、2
cの各面にマスター担体3、4の情報担持面を密着させ
た状態でホルダー8’に支持させ、該ホルダー8’を初
期直流磁界Hinと逆向き(点線矢印で示す)の転写用磁
界Hduを発生させている電磁石装置5の上下磁石5a、
5bの間の規定の位置にセットする。この場合もホルダ
ー8’の半径方向と磁石5a、5bの長さ方向とを一致
させるように配する。その後、磁石5a、5bに対して
ホルダー8’を図示しない回転手段により矢印A方向に
一回転させて磁気転写を行う。 【0029】ホルダー8’を1回転させた後、ホルダー
8’を回転させたままの状態で、ホルダー8’の中心
M、すなわちスレーブ媒体2の中心が磁界Hduから半径
方向に離れるように、ホルダー8’を図中X方向に移動
させる。ホルダー8’を磁石によって生じている磁界か
らのスレーブ媒体2の磁化への影響が十分に小さくなる
程度に移動させた後、該ホルダー8’の回転を停止させ
る。なお、転写用磁界Hduの強度は、スレーブ媒体2の
磁性層の保磁力Hcsの0.6倍〜1.3倍、より好ま
しくは0.8倍〜1.2倍、さらに好ましくは1倍から
1.1倍である。 【0030】なお、上記において、初期直流磁界、転写
用磁界中でホルダーを一回転させた後、ホルダーをX方
向に移動させて磁界から遠ざけることとしたが、上下磁
石5a,5bを図中Y方向に移動させるようにしてもよ
い。 【0031】図3は、上述の磁気転写方法の転写工程を
示す図である。図3(a)は磁界を一方向に印加してス
レーブ媒体を初期直流磁化する工程、同図(b)はマス
ター担体とスレーブ媒体とを密着して初期直流磁界とは
逆向きの転写用磁界を印加する工程、同図(c)は磁気
転写後の状態をそれぞれ示す図である。なお、図3にお
いてスレーブ媒体2についてはその下側記録層2b側の
みを示し、該下側記録層2bへの磁気転写についてのみ
説明するが、上側記録層2cについても同様である。 【0032】図3(a)に示すように、予めスレーブ媒体
2に初期直流磁界Hinをトラック方向の一方向に印加し
て記録層2bの磁化を一方向に揃えておく。その後、図
3(b)に示すように、このスレーブ媒体2の記録層2b
側の面とマスター担体3の凸部表面の軟磁性層3bとを
密着させ、前記初期直流磁界Hinとは逆向き(すなわ
ち、初期直流磁化の方向と逆向き)の転写用磁界Hduを
印加して磁気転写を行う。その結果、図3(c)に示すよ
うに、スレーブ媒体2の記録層2bにはマスター担体3
の凹凸パターン状の磁性層に応じた磁化パターンが転写
記録される。 【0033】なお、マスター担体3の凹凸パターンが図
3のポジパターンと逆の凹凸形状のネガパターンの場合
であっても、初期直流磁界Hinの方向および転写用磁界
Hduの方向を上記と逆方向にすることによって同様の情
報を磁気的に転写記録することができる。 【0034】 【実施例】以下、本発明の磁気転写方法の具体的な実施
例について従来例と比較して説明する。 【0035】スレーブ媒体としては保磁力Hcが278.8
kA/m(3500Oe)の磁気記録媒体を使用した。初期
直流磁界Hinは557.2kA/m(7000Oe)、初期直流
磁界印加時の磁極先端からスレーブ媒体表面までの距離
は2.5mmとした。転写用磁界Hduは278.8kA/m(35
00Oe)、このときの磁極先端からスレーブ媒体表面ま
での距離は10mm、スレーブ媒体とマスター担体との接
触圧力は2kg/cm 2とした。磁気転写装置として
は、上述の実施の形態で示した磁気転写装置と略同一の
構成のものを用いた。 【0036】上記条件の下、従来例および実施例1〜6
としてそれぞれ以下の転写方法により磁気転写を行っ
た。 【0037】従来例は、初期直流磁界の印加時、転写用
磁界の印加時のいずれの場合にも、磁界中にホルダーを
挿入し、該ホルダーを回転させ、1回転以上回転させた
後回転を停止し、印加磁界中から引き抜く方法を用い
た。 【0038】実施例1は、初期直流磁界の印加時は、磁
界中にホルダーを挿入し、60rpmで回転させ、1回転
以上回転させた後、ホルダーを回転させたままの状態で
1mm/Secの速さで磁界から該ホルダーの中心が遠
ざかるように半径方向に移動させ、磁場から20cm離
れた後に回転を停止させる方法を用い、転写用磁界の印
加時は従来例と同様とした。 【0039】実施例2は、初期直流磁界の印加時は、磁
界中にホルダーを挿入し、600rpmで回転させ、1回
転以上回転させた後、ホルダーを回転させたままの状態
で10mm/Secの速さで磁界から該ホルダーの中心
が遠ざかるように半径方向に移動させ、磁場から20c
m離れた後に回転を停止させる方法を用い、転写用磁界
の印加方法は従来例と同様とした。 【0040】実施例3は、初期直流磁界の印加方法は従
来例と同様とし、転写用磁界の印加時は、磁界中にホル
ダーを挿入し、60rpmで回転させ、1回転以上回転さ
せた後、ホルダーを回転させたままの状態で1mm/S
ecの速さで磁界から該ホルダーの中心が遠ざかるよう
に半径方向に移動させ、磁場から20cm離れた後に回
転を停止させる方法を用いた。 【0041】実施例4は、初期直流磁界の印加方法は従
来例と同様とし、転写用磁界の印加時は、磁界中にホル
ダーを挿入し、600rpmで回転させ、1回転以上回転
させた後、ホルダーを回転させたままの状態で10mm
/Secの速さで磁界から該ホルダーの中心が遠ざかる
ように半径方向に移動させ、磁場から20cm離れた後
に回転を停止させる方法を用いた。 【0042】実施例5は、初期直流磁界の印加および転
写用磁界の印加いずれの場合にも、磁界中にホルダーを
挿入し、60rpmで回転させ、1回転以上回転させた
後、ホルダーを回転させたままの状態で1mm/Sec
の速さで磁界から該ホルダーの中心が遠ざかるように半
径方向に移動させ、磁場から20cm離れた後に回転を
停止させる方法を用いた。 【0043】実施例6は、初期直流磁界の印加および転
写用磁界の印加いずれの場合にも、磁界中にホルダーを
挿入し、600rpmで回転させ、1回転以上回転させた
後、ホルダーを回転させたままの状態で10mm/Se
cの速さで磁界から該ホルダーの中心が遠ざかるように
半径方向に移動させ、磁場から20cm離れた後に回転
を停止させる方法を用いた。 【0044】従来例により磁気転写したスレーブ媒体に
ついての信号C、ノイズN、および信号ノイズ比CNR
を0dBとし、各実施例により磁気転写したスレーブ媒
体についての信号、ノイズ、信号ノイズ比の従来例から
の相対値を求めた結果を表1に示す。 【0045】 【表1】 表1に示すように、実施例1〜6は、初期直流磁界の印
加および/または転写用磁界の印加後に、ホルダーを回
転させたままの状態で、磁界中から徐々に遠ざける本発
明の磁気転写方法を用いたことにより、従来と比較して
CNRが高く良好な再生信号を得ることができた。 【0046】特に、初期直流磁界は強度が高いため、本
発明の効果が顕著に現れた。また、実施例5、6の結果
から、初期直流磁界および転写用磁界の印加の両方を本
発明の方法で行えばさらによい効果を得ることができ、
好ましいことが明らかである。 【0047】また、回転数が遅く、ホルダーの磁界から
の移動速度が小さい方が、回転数が早く、移動速度が大
きいものと比較してCNRが大きく、より良好な再生信
号を達成できる傾向にあった。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態にかかる磁気転写方法
を実施する磁気転写装置の要部斜視図 【図2】マスター担体とスレーブ媒体を示す斜視図 【図3】磁気転写方法の基本工程を示す図 【符号の説明】 1 転写用磁界印加手段 2 スレーブ媒体 3,4 マスター担体 5 電磁石装置 5a,5b 電磁石

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 円盤状のスレーブ媒体に初期直流磁界を
    印加して該スレーブ媒体の磁性層の磁化を同心円状のト
    ラックの一方向に初期磁化し、前記スレーブ媒体の磁性
    層に対して情報を転写するためのパターン状の磁性層を
    表面に備えたマスター担体と、前記初期磁化されたスレ
    ーブ媒体の磁性層とを密着させた状態で前記初期磁化の
    方向と反対方向に転写用磁界を印加して、前記スレーブ
    媒体の磁性層に前記情報を磁気的に転写する磁気転写方
    法において、 前記初期直流磁界の印加および前記転写用磁界の印加の
    少なくとも一方を、前記スレーブ媒体の一箇所に磁界を
    印加しつつ前記スレーブ媒体を該磁界に対し回転させて
    行い、該印加後、前記スレーブ媒体を回転させたままの
    状態で、該スレーブ媒体の中心が前記磁界から半径方向
    に離れるように、該スレーブ媒体と前記磁界とを相対的
    に移動させることを特徴とする磁気転写方法。
JP2002034108A 2002-02-12 2002-02-12 磁気転写方法 Withdrawn JP2003242635A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8208211B2 (en) 2009-07-15 2012-06-26 Fuji Electric Co., Ltd. Magnetic transfer device and magnetic transfer method

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US8208211B2 (en) 2009-07-15 2012-06-26 Fuji Electric Co., Ltd. Magnetic transfer device and magnetic transfer method

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