JP2003241630A - 動画配信方法、動画表示システム、教育モデル、ユーザーインターフェース、手動操作手順 - Google Patents

動画配信方法、動画表示システム、教育モデル、ユーザーインターフェース、手動操作手順

Info

Publication number
JP2003241630A
JP2003241630A JP2002027229A JP2002027229A JP2003241630A JP 2003241630 A JP2003241630 A JP 2003241630A JP 2002027229 A JP2002027229 A JP 2002027229A JP 2002027229 A JP2002027229 A JP 2002027229A JP 2003241630 A JP2003241630 A JP 2003241630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving image
video
blackboard
board
lecturer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002027229A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Akama
啓之 赤間
Tomotaka Osumi
知孝 大角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rikogaku Shinkokai
Original Assignee
Rikogaku Shinkokai
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rikogaku Shinkokai filed Critical Rikogaku Shinkokai
Priority to JP2002027229A priority Critical patent/JP2003241630A/ja
Publication of JP2003241630A publication Critical patent/JP2003241630A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drawing Aids And Blackboards (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Electrically Operated Instructional Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板書者とこの板書者が板書するボードとを撮
影した撮影動画と、この板書者がボードに板書した板書
動画とを同期してウェブ閲覧ソフト上の表示領域に表示
することを可能とした動画配信方法、動画表示システ
ム、教育モデル、ユーザーインターフェース、手動操作
手順を提供することにある。 【解決手段】 講義室などに設置されたDVカメラと適
当な白板付属板書記録装置の提携によって、講義者の講
義実況の動画と講義者の板書自体の動画を同時に録画す
る。そして、DVカメラと白板付属板書記録装置および
連結したパソコンによる録画と再生に、厳密な手順を適
用し、パソコン上のマルチメディアオーサリングツール
を用いて、両動画をウェブ閲覧ソフトの画面上で一定の
寸法と位置に固定した枠内に填め込み同期させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェブを通じて発
信・受信される、あるいはウェブ閲覧ソフトをローカル
に使用して閲覧される電子教材、電子作品の作成技術に
関わる教育アート等に適用される動画配信方法、動画表
示システム、教育モデル、ユーザーインターフェース、
手動操作手順に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、話し言葉や身振りに板書という
行為を交え知識等メッセージを伝えるパフォーマンスに
関し、その知的なコンテンツの特性を生かした構成、再
構成には、動的内容の分節化、特に複数の動画の同期化
という点で、著しい困難が伴っていた。例えば、衛星回
線やコンピュータネットワークを利用した遠隔教育を例
にとると、講義者(板書者)と受講者の間に置かれたメ
ディア固有の限界によって、対面関係による生の授業と
異なり、授業効果を高めるための現場情報が大きく欠損
してしまい、その結果、ノートを取るなど、受講者が知
識を定着させようとして自然に行う自発的な反応動作が
惹起されにくい、という限界があった。
【0003】ビデオ・オン・デマンド(VOD)の教材
構成のように、授業をそのままビデオで撮り配信するも
のであれば、講義者の表情、教室の雰囲気は伝わるが、
板書や提示教材に対しても同時に焦点を当てることが困
難なため、受講者はノートが取りにくく、「授業を受け
た」という感触が得られない。講義は単に見る・聞くだ
けのものではなく、受講者は聴講しながらノートを取
り、テキストの重要個所はマーカーを塗り、資料に線を
引く、という自発的な作業をしている。対面関係による
授業においては、このような「受講者の作業」が重要性
を占めているのに、現行の遠隔教育では、そういった受
講者に作業を要求する「授業の再現性」があるとはいえ
ない。
【0004】一方、従来の技術では、受講者にノートを
取らせるなど、学習行為を触発するための様々な工夫と
して、教材提示用ソフトによって作成された要約、図版
などのスライドを挿入するなど、映像教材として編集作
業を行うことが多い。しかし、作り込んだコンテンツに
関しては、著作権に抵触することなく見栄えがして人を
惹きつけるデザインを求めるあまり、作り込みに著しく
時間とコストがかかってしまう。そればかりか、かえっ
て「電子紙芝居」などと称されるような、授業の臨場性
の欠如という結果を生む。コンテンツとして作り込めば
作り込むほど、映像教材としては優れたものになるかも
しれないが、それがゆえ受講者は見ることに専念してし
まう、という弊害が生まれる。そのコンテンツを見ただ
けで、授業内容を理解できたかのような気になるわけで
ある。重要なのは授業を見ることではなく、授業を受け
ることで作業をし、自分なりにその内容をまとめること
である。
【0005】遠隔教育を対面関係の講義に近づけるため
には、臨場性と作業喚起性を両立させる必要があり、そ
のためには、講義者と教材が連結して動作する生成の現
場を、複数の視点で分節化して提示することが、不可欠
である。作り込まれたコンテンツではなく、即興的、身
体的な板書の意味を再発見する必要があるが、遠隔教育
の教材の場合、講義者の講義実況全体の動画と、講義者
の板書だけを抽出した動画を同期させ、一括提示するこ
とは、板書の動画に対し講義者自身の像が被さるので、
困難であった。
【0006】従来の技術では、2地点から撮った映像を
2つのスクリーンで同時に再生するということが可能で
あるが、この場合、カメラで撮った映像のみに頼らざる
をえず、板書を映す動画は講義者の身体がしばしば、背
後の板書を遮蔽することになる。講義者の立ち位置など
で遮断されることなく板書した内容のみを時系列的に追
った動画が、講義者自身の講義する姿を追った動画とユ
ーザーインターフェース上で併置され同期しあう電子教
材は、いまだ提案されていない。
【0007】特に、従来のVOD教材では、インターフ
ェース上でフレーム分けができないので、2つ以上の動
画を同期させることはできない。講義者の姿勢と板書内
容の画面切り替えが考えられるが、これはいつも一方し
か前面に出ないので、同期が取れたとは言えない。ま
た、複数のビデオカメラを使い、講義者と板書とを複数
の視点から同時に撮ることがあるが、これは反復学習が
必須な継続的遠隔教育には使用に耐えない。確かに、臨
場性と作業喚起性を両立させるため複数の動画間で同期
を取るという観点からすると、講義のライブ配信であれ
ば2つのビデオカメラで従来の方法でも同期を取ること
が可能である。
【0008】しかし、その場合も、板書の部分的遮蔽の
問題は解決されず、また講義録画を2次的、事後的に使
用する場合、収録したビデオテープ2本の同期を取るの
は実質的に困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術では、遠隔教育において、臨場性と作業喚起性を
両立させることができないため、授業効果の点で問題が
あった。本発明はかかる従来の問題点を解決するために
為されたもので、その目的は、板書者とこの板書者が板
書するボードとを撮影した撮影動画と、この板書者がボ
ードに板書した板書動画とを同期してウェブ閲覧ソフト
上の表示領域に表示することを可能とした動画配信方
法、動画表示システム、教育モデル、ユーザーインター
フェース、手動操作手順を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
板書者と該板書者が板書するボードとを撮影した撮影動
画を表示する第一動画と、前記板書者が前記ボードに板
書した板書動画を表示する第二動画と、前記第一動画と
前記第二動画との同期を取る同期手段と、前記第一動画
と前記第二動画とを同時に表示するウェブ閲覧ソフト上
の表示領域と、を用意し、前記同期手段によって前記第
一動画と前記第二動画との同期を取り、前記ウェブ閲覧
ソフト上の表示領域に前記第一動画と前記第二動画とを
表示することを特徴とする。
【0011】請求項2に係る発明は、板書者と該板書者
が板書するボードとを撮影した撮影動画を表示する第一
動画を配信する第一動画配信装置と、前記板書者が前記
ボードに板書した板書動画を表示する第二動画を配信す
る第二動画配信装置と、前記第一動画配信装置から配信
される第一動画を表示する第一ウィンドウと、前記第二
動画配信装置から配信される第二動画を表示する第ニウ
ィンドウと、前記第一ウィンドウと前記第ニウィンドウ
とを表示する表示装置と、前記第一動画と前記第二動画
との同期を取る同期手段と、前記第一ウィンドウと前記
第ニウィンドウとを同時に表示するウェブ閲覧ソフト上
の表示領域と、を備え、前記同期手段によって前記第一
動画と前記第二動画との同期を取り、前記ウェブ閲覧ソ
フト上の表示領域に前記第一動画と前記第二動画とを表
示することを特徴とする。
【0012】請求項3に係る発明は、講義を2つの画面
を同時に流すことで配信するものである。請求項4に係
る発明は、講義を2つの画面を同時に流すことで配信す
る教育モデルであり、2つの画面はともに動画である。
請求項5に係る発明は、講義を2つの画面を同時に流す
ことで配信する教育モデルであり、2つの画面の動画は
同じシーンを撮影したものであり、同期を取っている。
【0013】請求項6に係る発明は、講義を2つの画面
を同時に流すことで配信する教育モデルであり、2つの
動画のうち、ひとつは授業者の表情や授業風景を映し、
他方は板書された内容を映すものである。請求項7に係
る発明は、講義を2つの画面を同時に流すことで配信す
る教育モデルであり、ひとつは授業者の表情や授業風景
を映した動画、他方は板書された内容の動画で、かつ授
業者の立ち位置に関わらず、板書した内容のみを時系列
をもった動画であり、両動画が同期を取って配信され
る。
【0014】請求項8に係る発明は、遠隔教育のための
マルチメディア教材、通常のウェブ閲覧ソフト上(ブラ
ウザ)で、講義の動画を閲覧できる教材において、講師
の講義実況の動画と講師の板書自体の動画とからなり、
それら二種類の動画に対し、ウェブ閲覧ソフト(ブラウ
ザ)上で同期を取らせ、それら二種類の動画を埋め込ん
だウィンドウを、ウェブ閲覧ソフト上に並列配置するこ
とにより、ウェブ上でも、臨場感にあふれ、即興性に富
む、生の授業を伝えると同時に、ノートを取るなど、受
講者の明確な作業動作を引き出すことを特徴とする。
【0015】請求項9に係る発明は、請求項8のユーザ
ーインターフェースにおいて、講師の講義実況の動画と
講師の板書自体の動画を、ウェブ閲覧ソフト上で同期を
取らせるための手動操作手順である。
【0016】(作用)本発明に係る遠隔教育のためのマ
ルチメディア教材のユーザーインターフェースおよびそ
のユーザーインターフェース作成のための手動操作手順
は、具体的には以下のような手段によって達成される。
まず、講義者の授業を、講義者が対面関係にある出席者
に対し振り向く側から、DVカメラで動画(第一動画)
として収録する。同時に、白板もしくは白板に準ずる平
面板(ボード)上に板書された内容を、白板もしくは白
板に準ずる平面板に取り付けられた白板付属板書記録装
置を介し、講義者の身体で遮蔽することなく、そのまま
白板上で動画(第二動画)として記録する。
【0017】ここで、白板に準ずる平面板とは、凹凸が
なく板書可能な適当な面積の平面を指す。さらに、白板
もしくは白板に準ずる平面板に取り付けられた白板付属
板書記録装置とは、白板もしくは白板に準ずる平面板に
取り付けられた受信装置に対し、板書可能なマーカーを
装填する筆記用具形状の携帯送信装置から信号を送信す
ることで、その送信装置の種別と位置情報を取得し、マ
ーカーで書かれた板書情報を時系列に従い正確にパソコ
ンに表示保存するデバイスを意味する。白板もしくは白
板に準ずる平面板に取り付けられた白板付属板書記録装
置としては、mimio(商品名)(U.S.Patent 6,100,877;
6,104,387; 6,111,565; 6,124,847; 6,147,681; 6,17
7,927; 6,191,778; 6,211,863; 6,217,686; 6,232,962;
UK Patent 2,337,330B; 2,340,605B; 2,340,606B; 2,3
40,632B; 2,340,712B; 2,349,449B)あるいはそれと類
似した機能をもつデバイスなどが、具体的実施形態の一
例として考えられる。
【0018】本発明に係る遠隔教育のためのマルチメデ
ィア教材のユーザーインターフェースは、ウェブサイト
から配信されたコンテンツを受講者がウェブ閲覧ソフト
で受信するという形態を取るので、2つの動画をHTM
Lファイル上で2つのフレームにはめ込み、HTMLフ
ァイル上で同期を取らせ実時間的に同時進行を図る。第
一動画は、ビデオカメラで取った映像そのものであり、
講義者の表情やアクション、パフォーマンスをダイナミ
ックに伝えることができる、つまり、臨場感を与えるパ
ートである。これに対し、第二動画は、板書を明確に伝
え、授業のイメージ、即興性をひきだすパートである。
【0019】第一動画が、講義者の現前により受講者を
視覚音声的に刺激しつつ、その一方でそれと同期した第
二動画が板書の明確さを伝えるため、単に映像単発の教
材を見るという限界を超え、そこからノートをしっかり
取るといったアナログ的な動作にスムーズにつながり、
第一動画と第二動画の立体的な相乗効果を生み出す。第
一動画と第二動画の同時進行をウェブ閲覧ソフト上で実
現するための手動操作手順は、講義者の白板に対する
「最初の一筆」で同期を取るという方法による。この方
法は助手一人で実施可能である。
【0020】具体的には、収録段階で第一動画の録画を
早く開始させる。その場合、2つの動画を同時に再生す
れば、第二動画より、第一動画の方が「遅れ」をとるの
で、この遅れを利用して同期を図る。第一動画の再生と
第二動画の再生を同時に開始させ、板書の「最初の一
筆」の直前で第二動画を停止させる。そして、第一動画
が追いついたところで、第二動画の一時停止を解除する
ことにより、2つの動画が同期することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に
係るウェブ連動モデルを実現するための録画の方法を示
す。本実施形態では、講義者5の講義実況の動画と、講
義者5の板書自体の動画を同時に録画するため、講義室
に設置されたDVカメラ1と適当な白板付属板書記録装
置2の提携によって実現される。
【0022】講義者5の講義実況の動画による映像は、
講義者5が対面関係にある出席者(図示せず)に対し振
り向く側に設置されたDVカメラ1で収録したものを、
適当なマルチメディアオーサリングツール上で編集可能
なように、適当なデジタル動画に変換される。このマル
チメディアオーサリングツールとは、ウェブ閲覧ソフト
の基本的な提示ファイル形式であるHTML文書に、テ
キスト、静止画像のみならず、音声や複数個の動画をも
挿入し、それらが一定の時間やフレーム位置に再生可能
なよう、編集可能な条件を備えたLive Creator(商品
名)などの市販ソフトのことを指す。
【0023】また、講義者5の板書自体の動画は、パソ
コン4に接続した白板付属板書記録装置2を介して、適
当なデジタル動画像に変換される。白板付属板書記録装
置2とは、mimio(U.S.Patent 6,100,877; 6,104,387;
6,111,565; 6,124,847; 6,147,681; 6,177,927; 6,191,
778; 6,211,863; 6,217,686; 6,232,962; UK Patent 2,
337,330B; 2,340,605B; 2,340,606B; 2,340,632B;2,34
0,712B; 2,349,449B)など、白板もしくは白板に準ずる
平面板3に取り付けられたデバイスであり、白板もしく
は白板に準ずる平面板3に取り付けられた受信部6に対
し、板書可能なマーカー8を装填する筆記用具形状の携
帯送信装置7から超音波、赤外線等の信号を送信するこ
とで、その送信装置7の種別とその送信装置7の三角測
量法に基づく位置情報を取得し、マーカー8で書かれた
板書情報を時系列に従い正確にパソコン4に表示保存す
るデバイスを意味する。送信装置7の種別とその送信装
置7の三角測量法に基づく位置情報は、デバイスの受信
部6に無線(または有線)で接続されたパソコン4にお
いて、ソフトウェア的に処理される。白板付属板書記録
装置2は、講義者5の立ち位置などで遮断されることな
く、白板もしくは白板に準ずる平面板3に板書した内容
のみを時系列を以て動画にする。
【0024】次に、本実施形態に係るウェブ連動モデル
による記録、編集前の準備について説明する。図3に示
すように、まず、白板もしくは白板に準ずる平面板3を
講義室に設置する。次に、講義者5と白板もしくは白板
に準ずる平面板3を俯瞰できる位置にDVカメラ1をセ
ットする。次に、白板付属板書記録装置2を白板もしく
は白板に準ずる平面板3に設置する。次に、有線あるい
は無線で白板付属板書記録装置2をパソコン4に接続す
る。パソコン4には、板書信号を受信・表示・保存する
ソフトウェアを前もってインストールしておく。以上に
より、準備を完了する。
【0025】ここで、ウェブ連動モデルにおいて重要な
部分である白板付属板書記憶装置2についてその用法を
説明する。白板付属板書記憶装置2を介して録画された
板書情報、すなわち第二動画は、信号の有無の二値情報
と信号の種類による色彩などの質的情報から構成され
る。信号は間歇的に発信されるので、信号の有無の時間
的間隔を記録するために、白板付属板書記憶装置2を接
続したパソコン4のソフトウェアレベルで、記録開始ボ
タンを押した瞬間から、停止ボタンを押す瞬間までを厳
密に講義時間=録画時間と設定する。すなわち、ソフト
ウェアの記録開始ボタンを押した瞬間から、実際の板書
行為を開始したか否かにかかわらず、第二動画の記録を
開始する。その場合、板書に移る前の講義者5の語り
も、第二動画において板書中かどうかによらず音声記録
することが可能になる。すなわち、ここで、記録と述べ
たのは、録画すなわち録画と録音の同時記録を意味す
る。
【0026】講義者5とこの講義者5が板書する白板も
しくは白板に準ずる平面板3とを撮影した撮影動画、す
なわち第一動画では、DVカメラ1によって撮影される
ので、最初から音声が随伴している。一方、白板付属板
書記憶装置2を介して録画された板書情報、すなわち第
二動画もまたデジタル動画化されるので、それ自体に音
声を随伴させることが可能である。
【0027】もし、第二動画に音声が随伴しない場合、
第一動画と第二動画の同期を取るための手掛かりは、動
画像に限定される。しかし、第一動画では、「最初の一
筆」における板書の手元は、逡巡など微細な動きがあっ
た時や、講義者5の身体などにより偶々遮蔽されてしま
った時など、必ずしも明確に録画されるとは限らないの
で、「最初の一筆」のコマ特定は、第二動画を基準に行
う。
【0028】次に、収録したコンテンツをウェブ連動モ
デルに編集する方法を説明する。「最初の一筆」を同期
の基準点とする場合、タイミングは第二動画において、
音声を伴う空白表示に「最初の一筆」が浮き出る時点で
計る。編集時には、このタイミングを計る補助手段とし
て、第一動画と第二動画の音声比較を頼りにすることが
有効であり、作品完成にあたっては、どちらかの音声を
ひとつ選択し、他方を消去すればよい。
【0029】第二動画における「最初の一筆」を基準に
タイミングを計る場合、第二動画の動きが先行している
必要があるので、後の編集作業の効率化のために、図4
に示すように、DVカメラ1による収録を開始した後、
白板板書記録装置2による収録を開始し、講義を開始す
る。そして、白板板書記録装置2による収録が終了した
後、DVカメラ1による収録を終了する。
【0030】この順序ならば、講義者動画(第一動画)
が板書動画(第二動画)より若干遅れ、同時編集時に講
義者動画(第一動画)が板書動画(第二動画)に追いつ
くようになり、編集がしやすい。編集作業は、パソコン
4上のマルチメディアオーサリングツールを用い、図2
に示すように、講義者5の講義実況の動画(Sub Windo
w)と講義者5の板書自体の動画(Main Window)とを、
一定の寸法と位置に固定した枠内にはめ込み、本ウェブ
連動モデル作成の手順に従い同期させる。これは、講義
者5の白板もしくは白板に準ずる平面板3に対する「最
初の一筆」で同期を取るという方法による。すなわち、
講義者動画の再生と板書動画の再生を同時に開始させ、
板書の「最初の一筆」の直前で板書動画を停止させる。
そして、遅れていた講義者動画が追いついたところで、
板書動画の一時停止を解除することにより、2つの動画
がうまく同期することが可能になる。編集画面で第一動
画および第二動画をウェブ閲覧ソフト上の表示領域10
上に配置する。
【0031】マルチメディアオーサリングツールで、時
間軸を編集する、すなわち、2つの動画の再生や停止を
制御するには、まず、2つの動画にタイムスタンプ(あ
る特定のシーンの編集上の目印)をつける。タイムスタ
ンプを押すのは、「最初の一筆」の部分である。この
「最初の一筆」で2つの動画が同時再生になるようにそ
れ以前の部分の再生・停止を制御する。
【0032】以上で、実際にウェブ閲覧ソフト上で同期
確認をして、ずれがあるようであれば、再度この作業を
繰り返し同期を完全に取るために手動操作を行う、とい
う形をとる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、講義者の講義
実況の動画と講義者の板書自体の動画をウェブ閲覧ソフ
ト上で同期を取らせる構成にしたので、臨場感にあふ
れ、立体的で躍動的、即興性に富み、受講者の明確な作
業動作を引き出すことのできる電子教材が、遠隔講義に
おいても可能になる。すなわち、非同期的な遠隔教育を
「生の授業」の域に近づけることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るウェブ連動モデル録
画の方法を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るウェブ連動モデルの
ウェブ閲覧ソフト上に表示されるユーザーインターフェ
ースの例を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るウェブ連動モデルの
記録、編集前の準備を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るウェブ連動モデルで
同期を取る手動手順操作を示す図である。
【符号の説明】
1 DVカメラ 2 白板付属板書記録装置 3 白板もしくは白板に準ずる平面板 4 白板付属板書記録装置2を制御するパソコン 5 講義者 10 ウェブ閲覧ソフト上の表示領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C028 BA05 BB04 BD01 CA09 CA10 CA13 2C071 CA02 CA04 DB01 DB04 DC04 5B068 AA15 BE14 CD06 5C064 AA02 AA06 AB04 AC04 AC12 AC20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板書者と該板書者が板書するボードとを
    撮影した撮影動画を表示する第一動画と、 前記板書者が前記ボードに板書した板書動画を表示する
    第二動画と、 前記第一動画と前記第二動画との同期を取る同期手段
    と、 前記第一動画と前記第二動画とを同時に表示するウェブ
    閲覧ソフト上の表示領域と、 を用意し、 前記同期手段によって前記第一動画と前記第二動画との
    同期を取り、前記ウェブ閲覧ソフト上の表示領域に前記
    第一動画と前記第二動画とを表示することを特徴とする
    動画配信方法。
  2. 【請求項2】 板書者と該板書者が板書するボードとを
    撮影した撮影動画を表示する第一動画を配信する第一動
    画配信装置と、 前記板書者が前記ボードに板書した板書動画を表示する
    第二動画を配信する第二動画配信装置と、 前記第一動画配信装置から配信される第一動画を表示す
    る第一ウィンドウと、 前記第二動画配信装置から配信される第二動画を表示す
    る第ニウィンドウと、 前記第一ウィンドウと前記第ニウィンドウとを表示する
    表示装置と、 前記第一動画と前記第二動画との同期を取る同期手段
    と、 前記第一ウィンドウと前記第ニウィンドウとを同時に表
    示するウェブ閲覧ソフト上の表示領域と、 を備え、 前記同期手段によって前記第一動画と前記第二動画との
    同期を取り、前記ウェブ閲覧ソフト上の表示領域に前記
    第一動画と前記第二動画とを表示することを特徴とする
    動画表示システム。
  3. 【請求項3】 講義を2つの画面を同時に流すことで配
    信する教育モデル。
  4. 【請求項4】 講義を2つの画面を同時に流すことで配
    信する教育モデルであり、2つの画面はともに動画であ
    る教育モデル。
  5. 【請求項5】 講義を2つの画面を同時に流すことで配
    信する教育モデルであり、2つの画面の動画は同じシー
    ンを撮影したものであり、同期を取っている教育モデ
    ル。
  6. 【請求項6】 講義を2つの画面を同時に流すことで配
    信する教育モデルであり、2つの動画のうち、ひとつは
    授業者の表情や授業風景を映し、他方は板書された内容
    を映す教育モデル。
  7. 【請求項7】 講義を2つの画面を同時に流すことで配
    信する教育モデルであり、ひとつは授業者の表情や授業
    風景を映した動画、他方は板書された内容の動画で、か
    つ授業者の立ち位置に関わらず、板書した内容のみを時
    系列をもった動画であり、両動画が同期を取って配信さ
    れる教育モデル。
  8. 【請求項8】 遠隔教育のためのマルチメディア教材、
    通常のウェブ閲覧ソフト上(ブラウザ)で、講義の動画
    を閲覧できる教材において、講師の講義実況の動画と講
    師の板書自体の動画とからなり、それら二種類の動画に
    対し、ウェブ閲覧ソフト(ブラウザ)上で同期を取ら
    せ、それら二種類の動画を埋め込んだウィンドウを、ウ
    ェブ閲覧ソフト上に並列配置することにより、ウェブ上
    でも、臨場感にあふれ、即興性に富む、生の授業を伝え
    ると同時に、ノートを取るなど、受講者の明確な作業動
    作を引き出すことを特徴とするユーザーインターフェー
    ス。
  9. 【請求項9】 請求項8のユーザーインターフェースに
    おいて、講師の講義実況の動画と講師の板書自体の動画
    を、ウェブ閲覧ソフト上で同期を取らせるための、手動
    操作手順。
JP2002027229A 2001-12-11 2002-02-04 動画配信方法、動画表示システム、教育モデル、ユーザーインターフェース、手動操作手順 Pending JP2003241630A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027229A JP2003241630A (ja) 2001-12-11 2002-02-04 動画配信方法、動画表示システム、教育モデル、ユーザーインターフェース、手動操作手順

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001402605 2001-12-11
JP2001-402605 2001-12-11
JP2002027229A JP2003241630A (ja) 2001-12-11 2002-02-04 動画配信方法、動画表示システム、教育モデル、ユーザーインターフェース、手動操作手順

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003241630A true JP2003241630A (ja) 2003-08-29

Family

ID=27790903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002027229A Pending JP2003241630A (ja) 2001-12-11 2002-02-04 動画配信方法、動画表示システム、教育モデル、ユーザーインターフェース、手動操作手順

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003241630A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162692A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Hosei Univ 講義コンテンツ自動作成システム
WO2007049999A1 (en) * 2005-10-26 2007-05-03 Timetomarket Viewit Sweden Ab Information intermediation system
JP2007267262A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Kanazawa Gakuen 通信回線を使用した対話型教育システム
CN102646346A (zh) * 2012-05-10 2012-08-22 北京中熙正保远程教育技术有限公司 用于远程授课的移动视频播放系统和移动视频播放方法
CN105118342A (zh) * 2015-09-09 2015-12-02 唐敏君 一种农村数学教学系统及其方法
CN105291652A (zh) * 2015-09-28 2016-02-03 北京沃富瑞德文化传播有限公司 一种多媒体电视黑板
CN106162023A (zh) * 2016-06-29 2016-11-23 北京朗星耀世光学技术有限公司 一种课件制作设备及其使用方法
CN111290583A (zh) * 2020-03-02 2020-06-16 北京萌科科技有限公司 三维立体板书的生成方法、电子设备及教学系统
CN112040185A (zh) * 2020-08-28 2020-12-04 深圳市融讯视通科技有限公司 一种改善远程教育课件共享的方法及系统
WO2022019478A1 (ko) * 2020-07-24 2022-01-27 삼성전자주식회사 전자 장치 및 이의 제어 방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000250392A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Kansai Tlo Kk 遠隔講義装置
JP2000321968A (ja) * 1999-05-13 2000-11-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> リモート学習システム及び教育ビデオコンテンツ作成方法
JP2003029610A (ja) * 2001-07-13 2003-01-31 Mega Chips Corp 講義配信方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000250392A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Kansai Tlo Kk 遠隔講義装置
JP2000321968A (ja) * 1999-05-13 2000-11-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> リモート学習システム及び教育ビデオコンテンツ作成方法
JP2003029610A (ja) * 2001-07-13 2003-01-31 Mega Chips Corp 講義配信方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162692A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Hosei Univ 講義コンテンツ自動作成システム
WO2007049999A1 (en) * 2005-10-26 2007-05-03 Timetomarket Viewit Sweden Ab Information intermediation system
JP2007267262A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Kanazawa Gakuen 通信回線を使用した対話型教育システム
CN102646346A (zh) * 2012-05-10 2012-08-22 北京中熙正保远程教育技术有限公司 用于远程授课的移动视频播放系统和移动视频播放方法
CN102646346B (zh) * 2012-05-10 2014-05-07 北京中熙正保远程教育技术有限公司 用于远程授课的移动视频播放方法
CN105118342A (zh) * 2015-09-09 2015-12-02 唐敏君 一种农村数学教学系统及其方法
CN105291652A (zh) * 2015-09-28 2016-02-03 北京沃富瑞德文化传播有限公司 一种多媒体电视黑板
CN106162023A (zh) * 2016-06-29 2016-11-23 北京朗星耀世光学技术有限公司 一种课件制作设备及其使用方法
CN111290583A (zh) * 2020-03-02 2020-06-16 北京萌科科技有限公司 三维立体板书的生成方法、电子设备及教学系统
WO2022019478A1 (ko) * 2020-07-24 2022-01-27 삼성전자주식회사 전자 장치 및 이의 제어 방법
CN112040185A (zh) * 2020-08-28 2020-12-04 深圳市融讯视通科技有限公司 一种改善远程教育课件共享的方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Whatley et al. Using video to record summary lectures to aid students' revision
US9164590B2 (en) System and method for automated capture and compaction of instructional performances
US10354540B2 (en) Method for generating a dedicated format file for a panorama mode teaching system
JP2002202941A (ja) マルチメディア電子学習システムおよび学習方法
US7352385B2 (en) Video editing system, video editing method, recording/reproducing method of visual information, apparatus therefor, and communication system
JP2004336364A (ja) Sngネットワーク・アクティブ・スタジオの生放送方法及びそのシステム
EP0469850A2 (en) Method and apparatus for pre-recording, editing and playing back presentations on a computer system
CN203588489U (zh) 一种情景教学设备
JP2011040921A (ja) コンテンツ生成装置,コンテンツ生成方法およびコンテンツ生成プログラム
CN107155080A (zh) 一种模仿现场授课场景的课程视频制作方法
JP2003241630A (ja) 動画配信方法、動画表示システム、教育モデル、ユーザーインターフェース、手動操作手順
JP2021006894A (ja) コンテンツ配信サーバ、コンテンツ作成装置、教育端末、コンテンツ配信プログラム、および教育プログラム
JP2005524867A (ja) 低ビットレートの分散型スライドショウ・プレゼンテーションを提供するシステムおよび方法
KR20150112113A (ko) 이벤트 처리 기반의 온라인 강의 콘텐츠 관리방법
KR101776839B1 (ko) 휴대용 강의저장 및 방송 시스템
JP6766228B1 (ja) 遠隔教育システム
KR20010096010A (ko) 통신망을 이용한 원격 강의 시스템 및 인터넷 서비스
Kassis et al. LIGHTS, CAMERA, ACTION! RECORDING CLASSROOM LECTURES–A SIMPLE AND AFFORDABLE APPROACH
Teneqexhi et al. Making virtual classrooms of Google platform more real using transparent interactive Screen-board (tiSb-Albania)
KR19990037877A (ko) 양방향교육시스템과그제어방법
CN111726692B (zh) 音视图数据的互动播放方法
KR20020016509A (ko) 멀티미디어 전자 학습 시스템 및 방법
JP3703190B2 (ja) 遠隔教育システム及び遠隔教育用処理装置
Ehret Moving Off-Screen: Pathways for Understanding an Adolescent's Embodied Experience of New Media Making
TWI291142B (en) Method and system for producing and propagating the multi-media

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050524

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051004