JP2003240706A - 生物学的試料を収容するための容器 - Google Patents

生物学的試料を収容するための容器

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JP2003240706A
JP2003240706A JP2003000934A JP2003000934A JP2003240706A JP 2003240706 A JP2003240706 A JP 2003240706A JP 2003000934 A JP2003000934 A JP 2003000934A JP 2003000934 A JP2003000934 A JP 2003000934A JP 2003240706 A JP2003240706 A JP 2003240706A
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Sergey Shnizer
サージェイ シュナイザー,
Abraham Resnik
アブラハム レスニク,
Amos Lanir
アモス ラニール,
Piuk Vladimir
ヴラディミール ピウク,
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Lumitest Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱化学ルミネセンス(TCL)の強度と時間
との間に安定した相関を確立せしめる測定方法での利用
に適した生物学的試料を収容するための容器を提供す
る。 【解決手段】 金属箔から形成されてなる底面と側壁と
を具備した使い捨てのカップ状プレートを含む容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、生物学的流体、
特にヒトの体液および組織懸濁液での脂質過酸化の程度
を測定するための方法および装置に関し、試料を含んだ
脂質を調製し、これを熱に曝すことで試料から熱化学ル
ミネセンス光を発光せしめ、そして、特殊用途光検出器
によって検出可能な量にまでその光量を増大せしめる。
この光を測定することで、過酸化物のおおよその量が
決定でき、そして、脂質過酸化の正確な評価が可能とな
る。 また、本願発明が、脂質を含んだ他の物質での脂
質過酸化の評価にも適用できることを理解されたい。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】酸素
は、生命維持に関わる多くの代謝反応において必要とさ
れる。 一般に、不飽和脂肪酸に作用する酸素の活性型
(フリーラジカル)は、過酸化脂質を生成する。 酸素
分子が二重結合に取り込まれることで、不飽和脂肪酸は
酸化される。この反応において、シス型の二重結合部位
は共役二重結合に転化され、これにより、共役二重結合
を持ったヒドロペルオキシド型の過酸化脂質が生成され
る。
【0003】感光性酸化反応において酸素分子が飽和ま
たは不飽和脂肪酸に直接導入されると、共役二重結合を
持った/持たない脂質ヒドロペルオキシドが生成され
る。分解および重合反応において、酸化して得られた第
一産物としての脂質ヒドロペルオキシドは、異なるタイ
プの第二の酸化物を生成する。
【0004】酸素とその活性中間体は、細胞成分と反応
して、分子の分解または失活を招く。
【0005】スーパーオキシドラジカル、過酸化水素、
過酸化脂質またはこれらの関連物質のような反応性酸素
含有物質の化学的または代謝産生を可能とする細胞内ま
たは細胞外の条件は、酸化ストレスとして知られてい
る。 通常、細胞の代謝活性によって、酸化ストレスに
よる副作用は制御または回避できる。 酸化ストレスに
対する感受性は、酸化ストレスをもたらす要素と抗酸化
体として機能する要素との間での優位差の相対関係によ
る。
【0006】フリーラジカルによって引き起こされる膜
脂質の過酸化障害は、細胞の損傷に至る決定的なきっか
けとして永らく知られていた。 フリーラジカルまたは
フリーラジカル開始剤の存在下で、生物学的物質、特
に、ポリ不飽和脂質を比較的多く含む細胞膜は、酸化に
対して感受的になる。
【0007】このように、脂質過酸化のプロセスは、生
体膜でのポリ不飽和脂肪酸の喪失、そして、ヒドロペル
オキシド、フリーラジカル中間体および他の二次産物の
形成に関与する。 必須脂肪酸の過酸化は、生体膜の微
細構造を攪乱し、また生体膜の透過性と機能に影響を与
えかねない。 脂質過酸化のプロセスが順調に進行すれ
ば、細胞膜の断裂や分解物の放出を招く。 その結果、
これらプロセスは、細胞に不可逆的な傷を与える上に、
ある一定の傷や疾患の病因の進行を開始および/または
促進する。
【0008】酸素およびその反応性中間体による副作用
は、細胞中にすでに存在する幾つかの抗酸化体防御系、
または異なる形態の人工の抗酸化体を外部から導入する
ことで防止できる。
【0009】それ故、生物学的流体、特にヒトの体液お
よび組織での脂質過酸化の程度を測定するための、簡便
で、感度および信頼性の高い方法は、例えば、栄養失
調、遺伝疾患、心臓血管疾患、癌、糖尿病、成人呼吸器
疾患症候群(ARDS)などの疾患での様々な病理を研究する
上での重要な手段を構成する。
【0010】過酸化物が分解すると、化学ルミネセンス
の形でエネルギーが放出される。化学ルミネセンスの強
度とヒドロペルオキシドの分解速度との間に相関がある
ことは、すでに周知の事実である。 化学ルミネセンス
は、熱化学ルミネセンス(以下、単に「TCL」と称す
る)プロセスにおいて熱を加えることで誘発できる。
【0011】TCLの現象は、主に、2つのタイプの基本
反応によって引き起こされる。 1.ジオクサンタン−環状過酸化物の熱分解は、下記の
通り進行する。
【0012】
【化1】
【0013】2.加熱中の脂質ラジカルの酸化は、下記
の通り進行する。
【0014】
【化2】
【0015】式中、1O2は一重項酸素、C=O*は不安定カ
ルボニル化合物、そして、ROOoは脂質ペルオキシラジカ
ルである。
【0016】双方のタイプの反応は、脂質物質の可能性
を示すものであり、この物質は生物学的流体および組織
に存在し、フリーラジカル酸化連鎖反応を介して反応し
て、不安定なカルボニル産物を形成する。
【0017】起源を異にするカルボニル断片の不安定性
によって、低強度の化学ルミネセンスが、400〜600nmの
範囲の可視光として検出できる。
【0018】脂質過酸化の程度を測定するためのたいて
いの従来法、例えば、普及が進んでいるTBA-RS脂質過酸
化試験法は、化学ルミネセンスを利用していない。
【0019】脂質を含む試料を脂質クロマトグラフィー
に適用して脂質の等級分けを行い、次いで、発光試薬と
接触せしめて脂質ヒドロペルオキシドの含有量に応じた
光量で発光させてる方法がある(例えば、特許文献1を
参照)。
【0020】シュナイザーらによる生物学的流体中のル
ミネセンスを測定するための方法と装置(例えば、特許
文献2を参照)が、本願発明に最も近いと思われる公知
技術であると考えられる。 この公知技術では、生物学
的流体の試料調製のための方法が記載されており、その
方法は、試料の凍結点から試験試料からルミネセンスを
発光させるに十分な温度に至る温度範囲にて、真空下
で、試料を加熱することを含んでいる。
【0021】
【特許文献1】米国特許第4、900、680号
【0022】
【特許文献2】ドイツ国公開特許公報第4、421、7
92号 残念なことに、これら公知の方法によれば、信頼のおけ
る方法でルミネセンスの強度を測定することも、またTC
Lの強度と時間との間に安定した相関を確立することも
望めない。 その理由は、凍結した試料は連続しておら
ず、また液相の排出に伴う空隙を含んでいることにあ
る。 他の理由として、比較的緩慢に試料が加熱される
ので、TCLを測定するに十分な時間にわたって試料を留
め置けない点が挙げられる。
【0023】信頼のおけるLPXの量の測定方法に関連す
る問題点の解消が、未だ待望されているのである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本願発明の主たる目的
は、上述した問題点を十分に緩和あるいは解消せしめ
る、TCLを測定するための方法と装置を提供することに
ある。
【0025】特に、本願発明の主たる目的は、信頼のお
けるLPXの測定を可能ならしめ、またTCLの強度と時間と
の間に安定した相関を確立せしめる、脂質過酸化の程度
を測定するための新規で改善された方法と装置を提供す
ることにある。
【0026】本願発明の上記および他の目的と利点は、
その他の実施態様に関して後述する、本願発明の必須の
特徴部分の組み合わせに従って実現することができる。
【0027】本願発明の実施態様において、生物学的流
体、生物学的組織の懸濁液などでの脂質過酸化を測定す
る方法、すなわち、前記流体または懸濁液の試料を加熱
して、熱化学ルミネセンス(TCL)を誘発せしめ、そし
て、前記TCLの量を測定できる方法は、以下の一連の工
程、すなわち; (a) 前記流体または懸濁液の試料を、実質的に平坦な底
面を具備した容器に移し、(b) 前記容器を昇華室内に入
れ、そして、実質的に金属物質からなる支持体の上に置
き、(c) 前記試料が実質的に均質に分散するように、前
記容器の底面を介して前記容器を往復運動せしめ、(d)
前記室内に残留している前記試料を、前記試料から液相
を排出するに十分な時間をかけて減圧下にて昇華し、ま
た、乾燥固形残留物からなる実質的に連続なフィルムを
前記容器の底面で形成し、(e) 前記残留物と共に前記容
器を処理室に移し、そして、TCLの誘発と前記残留物に
よるその放出に十分な温度のプレート上に置き、(f) TC
L強度と時間との間に安定な相関を確立するに十分な時
間内に、例えば、光学光検知器によって、前記TCLの感
知およびその強度を測定する、工程を含む。
【0028】本願発明の好ましい一実施態様によれば、
金属箔から形成された使い捨てのカップ状プレートを含
み、かつ当該プレートが、実質的に平坦な底面と直立し
た側壁とを具備している、TCLの測定に適した生物学的
試料を収容するための容器が提供される。 好ましく
は、当該プレートは、アルミニウム箔で形成し、また、
前記平坦な底面が、ヒートシンク材との熱伝導性に優
れ、しかも側壁と一体化形成する。 さらに好ましく
は、平坦な底面を円形とし、かつその直径が側壁の高さ
より大きい寸法とする。
【0029】他の好適な実施態様によれば、前記往復運
動は、少なくとも40秒の間に、前記容器の底面を介して
前記試料を0.3〜0.5mmの厚みの層として分散する。
【0030】その他の好適な実施態様によれば、前記昇
華工程は、2ミリバール(mbar)を超えない減圧下で、10
分を超えない時間内で実施される。
【0031】さらにその他の好適な実施態様によれば、
前記容器を前記プレート上に置く前に、前記容器は少な
くとも60℃にまで加熱される。
【0032】そして、方法に関するさらにその他の好適
な実施態様によれば、前記TCL強度は、少なくとも300秒
の間に、400〜600nmの範囲で測定される。
【0033】生物学的流体、生物学的組織の懸濁液など
での脂質過酸化を測定するための装置に関する好ましい
第一態様によれば、前記流体または懸濁液の試料を加熱
することで、熱化学ルミネセンス(TCL)を誘発せしめ、
そして、前記TCLの量が測定できるものであり、前記装
置は; (a) 容器内で前記試料を均質に分散するための手段と、
乾燥固形残留物からなる実質的に連続な薄いフィルムを
形成するために前記試料から液相を排出できる昇華手段
を具備した昇華室、すなわち、均質に分散するための前
記手段が、好ましくは金属物質からからなる支持体を含
み、前記支持体が、そこに前記容器を受け入れるための
凹部を具備し、そして、前記支持体に往復運動を付与す
るための駆動手段を具備している昇華室、(b) 前記容器
を置くためのプレート、前記プレートを加熱するための
加熱手段、および前記CTLを検出および測定するための
手段を具備した加熱室、(c) 前記TCLの測定結果を視覚
的表示に供するためのデータ記録ユニット、(d) 均質に
分散するための前記手段、前記駆動手段、前記昇華手
段、前記加熱手段、前記TCLを検出および測定するため
の前記手段、および前記データ記録ユニットを制御する
ための制御およびデータ処理ユニット、を含む。
【0034】装置の好ましい一実施態様によれば、前記
昇華手段は、前記昇華室を減圧することができる真空ポ
ンプを含む。
【0035】他の好ましい実施態様によれば、前記支持
体は、アルミニウム製のディスクとして形成され、前記
ディスクが、前記昇華室の土台と前記ディスクを接続す
る弾性管状要素によって支持されており、そして、前記
駆動手段は、カムを介して前記プレートに往復運動を付
与するモーターを含む。
【0036】さらにその他の装置の好適な実施態様によ
れば、前記加熱手段が、トランジスターと温度センサー
を含み、そして、TCLを検出および測定するための前記
手段が、光電増倍管を含む。
【0037】本願発明の様々な実施態様について簡潔に
まとめた。 本願発明とその利点をより良く理解する上
で、本願発明の実施態様に関する以下の記載を参照され
たい。
【0038】
【発明の実施の形態】図1(a)を参照すると、本願発明
によるTCLを測定するための装置は、試料調製ユニット
1と測定ユニット2を含む。 図1(b)を参照すると、
脂質過酸化の量が試験される、少量の、通常は150mlの
生物学的流体の試料を、通常は直径5cmの平坦な底面を
具備した、好ましくは使い捨て可能なキュベットとした
容器3に移す。
【0039】液体試料を含んだ前述のキュベットを、円
筒形の昇華室4、すなわち、昇華室内部を外部から遮蔽
するために、O−リングシール5を、カバー(図示せ
ず)でぴたりと閉じることができる昇華室4とした試料
調製ユニットに入れる。
【0040】昇華室内部には、ブラケット6'によって昇
華室の土台に固定したモーター6が具備されている。
このモーターには、昇華室の土台に設けられた開口7を
通された電線を介して電力が供給される。 このモータ
ーのシャフト8は、固定ネジ9'によってシャフトに固定
されたカム9を具備している。 支持要素10の上には、
その上面に容器3を収容するための凹部12が形成され
た、実質的に平坦なプレート11が置かれる。 このプレ
ートの下面には、円筒形の穴13が設けられており、その
直径は、その中にカムを入れることができ、そして、モ
ーターによってカムを回転することでプレートに往復運
動を付与できる大きさの直径を選択する。
【0041】カムによって駆動した時に、プレートが実
質的に平坦な往復運動を可能とすべく、支持要素10は、
弾性物質からなる薄い管として形成する。 生物学的流
体の試料が入った容器をプレートの凹部12に入れ、プレ
ートを往復運動せしめるためにモーターを駆動させる
と、試料が震とうされる。 震とうの振動数と時間は、
基本的には、容器の底面に液体試料層が均質に分散する
ように選択する。 実際問題として、震とう後に0.3〜
0.5mmの厚みの試料層を得るためには、震とう作業を40
〜60秒の間で実施すべきである。 上述した実験的に決
定した液体試料層の厚みは、液体試料での好ましくない
気泡の発生を回避し、また、以下に詳述する、震とう後
に行う乾燥(昇華)工程での気泡による影響を回避する
上で必須である。
【0042】この震とう工程が適切に実施されれば、来
たるべき昇華工程を終えた後に、容器の底面に均質には
分散した薄い連続したフィルム形状の乾燥残留物(昇華
物)が形成される。
【0043】この乾燥(昇華)工程は、減圧された昇華
室内で実施され、その減圧状態は、引込口14を介して昇
華室内に連絡している真空ポンプ(図示せず)によって
もたらされ、そして維持されている。 引込口15を介し
て昇華室内に連絡せしめることで、昇華室内の圧力を測
定するための好適な真空感知手段も提供される。 減圧
状態を得るに必要な乾燥プロセスに割り当てる適当な時
間と、信頼度の高いTCLの測定を可能ならしめる乾燥残
留物の良好な性状との間には、ある種のバランスがある
ことが経験的に知られている。 これらには、残留薄層
フィルムでの乾燥物質の量も含まれ、この量は少なくと
も99.9%であり、また昇華中に流体から発生する気泡に
よる空隙は伴わない。
【0044】昇華室の気圧を少なくとも2ミリバールに
まで減圧するために1〜3分間脱気し、そして、この気
圧を少なくとも6〜8分間維持することで、短期間の乾
燥プロセスおよび最も信頼度の高いTCLの測定を可能な
らしめる乾燥試料で得られる性状に関して、最良の結果
が得られることが経験的に知られている。 この目的の
ために、20ml/分の脱気速度と1×10-3トルの最高圧力
の性能を備えた自動真空ポンプが好適に用いることがで
きる。 迅速に乾燥を行うことによる乾燥試料の凍結を
回避するために、プレート11は、熱伝導性の高い物質、
例えば、金属物質で作製する。 試料を収容した容器を
プレートの凹部12に移す場合には熱の移動が行えるよう
互いに接触せしめること、そして、プレートの高い熱伝
導性によって乾燥中に試料の凍結が認められない、こと
は容易に理解されよう。 実用面からして、良好な熱伝
導性と可削性とを兼ね備えたアルミニウムでプレートを
作製するのが好ましい。
【0045】しかしながら、他の金属材料または非金属
材料であっても、熱伝導性、可削性およびコストが、ア
ルミニウムのそれらと遜色無ければ同様に利用すること
ができる。
【0046】乾燥プロセスが終了すれば、真空ポンプを
停止し、次いで、昇華室内の気圧を常圧に戻すために、
引込口16を介して昇華室と周囲環境とを連絡せしめる。
【0047】カバーを開蓋し、そして、乾燥した試料が
収容された容器を、試料調製ユニット1から、そこでTC
Lが測定される、測定ユニット2内の処理室20に移す。
【0048】この処理室は、光検出手段18の真下に配置
される、凍結試料を収容した容器を置くためのプレート
17、このプレートを加熱するための加熱手段19、および
このプレートの温度を測定するための感知手段21を具備
している。
【0049】従来周知の方法にあっては、TCLを誘発す
るために、プレートに置かれた凍結試料はプレートと一
緒に加熱すべきところ、本願発明にあっては、容器が置
かれる以前にすでに所定温度域にまで加熱されたプレー
ト上に試料が置かれる。
【0050】強力なトランジスターを加熱手段として利
用することが、非常に有用であることが明らかになって
いる。 このトランジスターの温度は、トランジスター
本体に添設された温度センサーによって制御される。
このトランジスターの反応時間の短さが故に、ルミネセ
ンス測定を適切に行う上で重要な、安定した温度管理が
図れる。 実用面からすれば、容器を処理室内に移して
プレートの上に置く前に、このプレートを約60℃にまで
加熱すべきである。
【0051】試料の解析は、光検出手段18、例えば、TC
Lの強度を300〜650nmの可視領域で測定できる従来の光
電子増倍管によって行うことができる。
【0052】高周波ダイオード標準信号発振器22から出
される較正信号は、試料からのTCL放出の測定前および
測定後に測定され、そして、増幅器23によって増幅され
る。
【0053】増倍管のアノードから出力される信号は増
幅され、そして、データ回収末端として機能し、放出さ
れたルミネセンス光の時間と強度も同時に記録するコン
ピューターに送られる。 得られたTCL曲線は数学的に
処理され、そして、その処理のための二つの主要なパラ
メーター、すなわち、加熱したプレート上に試料が入っ
た容器が置かれて以後の120〜140秒の間に測定された、
(1)TCLの大きさと(2)TCL曲線の勾配が得られる。 この
時間が経過すれば、測定は終了する。 解析結果の加工
および数学的処理は、制御およびデータ処理ユニット24
にて、周知の信号処理方法によって行われる。
【0054】TCL強度と時間に関する測定結果は、デー
タ記録ユニット25のコンピュータースクリーンおよび/
またはプリンターに表示される。 装置を稼働するに必
要な電力を供給するために、電源ユニット26も設けた。
【0055】ここで、図4、図5(a)〜(b)、それに、後
述する実施例を参照すれば、いかにして本願発明に従っ
てTCLの測定を行えうるのか、そして、従来の方法と比
較して、実用面で、これら測定結果がいかに有効に利用
できるかが明らかになるであろう。
【0056】図4には、昇華した試料をプレートと共に
加熱する従来技術の方法に従って測定した、時間に関す
るTCL強度の一般的な依存関係が示されている。 この
依存関係が、単調な特性を指し示すものではなく、ま
た、二つの区間からなることが容易に理解できよう。
最初の上昇区間は、試料の加熱に関連するものであり、
ルミネセンスの開始に対応する。 第二の区間は、試料
から放出された幾分かの量のルミネセンスに関連するも
のである。 この区間のグラフ形状では、ルミネセンス
の速度を決定することは難しく、TCL強度が時間により
大きく変化するようにも見えず、それ故、前述の依存関
係の傾向を明確に予測できない。
【0057】
【実施例】以下に、急性呼吸器疾患症候群を患った患者
での脂質過酸化の程度の測定のために、いかにして本願
発明の方法に従ったTCL測定を使用したかについて記載
した。 これら実施例の開示に基づいて、本願発明を限
定的に解釈すべきでないことは勿論である。
【0058】急性呼吸器疾患症候群(ARDS)を患った患者
から得た、12個の気管支肺胞洗浄液(BALF)の試料につい
て試験を行った。
【0059】すべての患者が、肺損傷スコアが2.5を超
える重度の肺機能不全を患っており、正圧換気によって
機械的に換気されていた。 対照のグループは、正常の
呼吸活動が可能な6人の患者から構成されていた。 患
者に徹底した腔内処置を施した後に術後ブロックを行
い、そして、2〜4時間後に抜管した。 その抜管に先
駆けて、TCL分析を行った。
【0060】150mlのBALFが入ったキュベットを、装置
の昇華室に移し、次いで、プレート上に置き、そして、
キュベットの底面を試料が均質に分散するように、水平
方向に40秒間震とうした。 次に、その気圧を2ミリバ
ールにまで低減するために、この昇華室を脱気した。
0.3mmの厚みを持ったBALFの乾燥残留物の比較的薄い連
続フィルムがキュベットの底に形成されるまで、この圧
力を6〜8分間維持した。 このキュベットを測定室に
移し、そして、予め80℃にまで加熱した加熱用プレート
の上に置いた。
【0061】市販の光増倍管によって、TCLの測定を実
施した。
【0062】測定の結果を、図5(a)および(b)に示し
た。
【0063】対照のグループの患者でのBALF TCL(図5
(a))は、下降勾配によって定義されたTCL強度の降下が
特徴であった。 ARDS患者でのTCL運動曲線(図5(b))
は、非常に明確な上昇勾配によって定義されたTCL強度
の素早い上昇が特徴であった。TCL強度の雪崩様の増大
が、ARDS患者のBALFでの高い脂質過酸化(LPX)状態と関
連していることが認められた。
【0064】上記したTCLの測定方法とそれを実行する
ための装置は、LPX生成物として活性反応性カルボニル
を測定する上で、実用上、非常に有用である。 簡単な
試料調製手順にて素早くデータが取得され、そして、時
間との相関関係におけるTCL強度の確かな予測と、それ
による、LPXに関連した病因に関するより貴重な診断を
可能ならしめる。
【0065】本願発明は、LPXの評価が必要とされ、TCL
の測定によりそれが実行される様々な分野、例えば、栄
養失調、環境露出、遺伝疾患、癌、肝障害、糖尿病、腎
機能不全、不妊症などによって引き起こされる特定疾患
の評価、新規形態の抗酸化体の活性評価、酸化などに対
する新規医薬物質の耐性評価、に応用することができ
る。
【0066】
【発明の効果】このように本願発明によれば、所期の目
的の通り、信頼のおけるLPXの測定を可能ならしめ、ま
たTCLの強度と時間との間に安定した相関を確立せしめ
る、脂質過酸化の程度を測定するための新規で改善され
た方法と装置が実現されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)および(b)は、本願発明に従って脂質過酸
化の程度を測定するための装置と、生物学的流体の試料
を収容するための容器の概略を示している。
【図2】 (a)および(b)は、それぞれ、昇華室の縦横断
面図と部分断面平面図である。
【図3】 本願発明による脂質過酸化の程度を測定する
ための方法の工程系統図である。
【図4】 従来の方法によって得たTCL強度と時間との
相関を示すグラフである。
【図5】 本願発明の方法によって確立されたTCL強度
と時間との相関を示す2つの曲線を表している。
【符号の説明】
1……試料調製ユニット 2……測定ユニット 3……容器 4……昇華室 5……O−リングシール 6……モーター 6'……ブラケット 7……開口 8……シャフト 9……カム 10……支持要素 11……プレート 12……凹部 13……穴 14、15、16……引込口 17……プレート 18……光検出手段 19……加熱手段 20……処理室 21……感知手段 22……高周波ダイオード標準信号発振器 23……増幅器 24……制御およびデータ処理ユニット 25……データ記録ユニット 26……電源ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラニール, アモス イスラエル 34406 ハイファ シュロン ジオン ストリート 29 (72)発明者 ピウク, ヴラディミール イスラエル 29000 キリアト ヤム ピ ンカス ストリート 2/1 Fターム(参考) 2G045 BB50 CB01 CB30 DA60 HA02 HA14 JA01 JA04 2G054 AA06 AA08 CA30 GB01 2G057 AA04 AA14 AC01 AD12 BA01 BB08 BC07 EA06 EA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱化学ルミネセンス(TCL)の測定に
    適した生物学的試料を収容するための容器であって、当
    該容器が、金属箔から形成された使い捨てのカップ状プ
    レートを含み、かつ当該プレートが、実質的に平坦な底
    面と直立した側壁とを具備している、ことを特徴とする
    容器。
  2. 【請求項2】 前記プレートが、アルミニウム箔で形成
    されており、しかも前記平坦な底面が、ヒートシンク材
    との熱伝導性に優れ、かつ前記側壁と一体化されている
    請求項1に記載の容器。
  3. 【請求項3】 前記平坦な底面が円形で、かつその直径
    が前記側壁の高さより大きい寸法である請求項2に記載
    の容器。
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