JP2003240381A - 吸収式冷暖房機 - Google Patents

吸収式冷暖房機

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JP2003240381A JP2002043617A JP2002043617A JP2003240381A JP 2003240381 A JP2003240381 A JP 2003240381A JP 2002043617 A JP2002043617 A JP 2002043617A JP 2002043617 A JP2002043617 A JP 2002043617A JP 2003240381 A JP2003240381 A JP 2003240381A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不凍液を使用することなく暖房運転時に運転
中以外の室内端末機の冷温水循環回路に対する冷温水の
確実な凍結防止が可能となり、特に運転時の室内端末機
の台数が少なく、運転中以外の室内端末機の台数が多く
なっても、暖房能力の低下を来さず、暖房時の室内の快
適性を損なわないようにする。 【解決手段】 運転中以外の室内端末機には、冷温水が
単一台数あるいは所定台数づつ順繰りに循環するので、
特に運転中の室内端末機の台数が少なく、運転中以外の
室内端末機の台数が多くても、冷温水が一度に多系統に
分散することがない。これにより冷温水の温度が急激に
低下せず、凍結防止運転が運転中の室内端末機に暖房能
力不足をもたらさず、暖房時の室内への暖風が冷風感を
伴うことがないので、暖房時の室内の快適性を損なわな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内端末機として
複数台の室内機および床暖房パネルを設ける吸収式冷暖
房機に係り、特には暖房運転時に運転中以外の室内端末
機の冷温水循環回路に対する冷温水の凍結防止を図る吸
収式冷暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷暖房機では、冷房運転時に空調
機本体(室外機)側の再生器でガスバーナの加熱により
低濃度吸収液から冷媒蒸気が分離され、分離後の冷媒蒸
気は凝縮器により冷却されて冷媒液となって蒸発器に供
給される。再生器により冷媒蒸気が分離されて高濃度と
なった吸収液は吸収器に送られる。冷媒液は自らの蒸発
により熱を奪って冷却源を形成し、蒸発器内に配した熱
交換用配管内を循環する冷温水を冷却し、冷温水流路
(冷温水循環回路)内の開閉弁を介して室内機の空調用
熱交換器に循環させて室内の冷房を行う。
【0003】暖房運転時には、再生器と蒸発器とを連通
する吸収液流路内の冷暖切替え弁を開き、ガスバーナに
より加熱された吸収液を蒸発器内に供給する。これによ
り、蒸発器内の熱交換用配管を通過する冷温水を加熱
し、開閉弁を開いて室内機および床暖房パネルといった
室内端末機へ循環させる。このため、吸収サイクルを形
成する吸収式冷暖房機は、大きな空調能力を持たせた一
台の空調機本体に対して複数の室内端末機を設けること
が可能なマルチエアコンとして商品化されている。
【0004】この種の吸収式冷暖房機に、特開2000
−186868号公報に記載されたものがある。この吸
収式冷暖房機では、冷寒期などに暖房運転を行っている
際、外気温度が所定温度(3℃)以下になると、運転中
以外の室内端末機の開閉弁を開く。これにより、空調機
本体と運転中以外の室内端末機とを連結する冷温水配管
内に冷温水を循環させ、運転中以外の室内端末機に対す
る冷温水配管内の冷温水の凍結を防止する凍結防止運転
を実施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−186868号公報の吸収式冷暖房機では、暖
房時の凍結防止運転時、運転中以外の室内端末機の全台
数に対して冷温水を循環させるようになっている。この
ため、特に運転中の室内端末機が1台か2台の少台数
で、運転中以外の室内端末機が5台、6台、7台など多
数台となる場合、冷温水が冷温水流路から運転中以外の
室内端末機の多系統に一度に分散するため冷温水の温度
が急激に低下する。これに伴い、運転中の室内端末機を
循環する冷温水が降温し、暖房能力が低下する。この結
果、床暖房パネルに暖房不足が生じたり、暖房中の室内
に供給される暖風が冷風感を持った温風(コールドドラ
フト)になって室内の快適性を損なう虞がある。
【0006】とりわけ厳冬期、上記吸収式冷暖房機とは
別に、凍結防止運転時に冷温水の温度が極端に低下する
と、冷温水が室内端末機から冷温水流路に戻る時、冷温
水流路の内圧が急激に減少することがある。これが最悪
の事態になった場合、冷温水流路内に設けられた冷温水
ポンプの吸込口でキャビテーション(低温沸騰現象)が
発生する虞がある。キャビテーションが起こると、冷温
水流路内に生じた気泡により冷温水ポンプが泡がみを起
こして冷温水ポンプのインペラが空転し、異音や振動を
伴って冷温水の安定した流れを乱す(最悪の場合には流
れが停止する)。また、キャビテーションの発生時、冷
温水ポンプの泡がみにより負荷が減少して空転数が急上
昇したり、冷温水ポンプが冷温水の流れによる負荷を断
続的に受ける場合がある。この場合、冷温水ポンプの回
転数が不規則に変化して振動音を発生するとともに、無
理な力により冷温水ポンプのインペラの軸受部が磨耗す
る虞がある。
【0007】もっとも、冷寒期に冷温水の凍結を防止す
るには、冷温水にエチレングリコールなどの高分子の不
凍液を加えることが考えられる。冷温水に不凍液を加え
ると、冷温水は−20℃程度まで凍結しなくなる。とこ
ろが、冷温水が3〜15℃程度になる夏期の冷房運転時
に冷温水が不凍液により粘性を増し、その流量が大きく
低下(暖房時の半分以下)する。このため、十分な冷熱
の搬送ができず、冷房能力が大幅に低下して冷房効果が
損なわれる不都合がある。冷寒期に不凍液を一旦、冷温
水に加えると、夏期に使用者サイドで不凍液のみを抜い
たり、冷温水を全量入れ換えたりするのは事実上不可能
である。ここに、冷寒期に不凍液に頼らず冷温水の凍結
防止を確実に行うことの必要性がある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は不凍液を用いることなく冷寒期の暖房運
転時に運転中以外の室内端末機の冷温水循環回路に対す
る冷温水の確実な凍結防止が可能となり、特に運転時の
室内端末機が少台数で、運転中以外の室内端末機が多数
台になっても、凍結防止運転の影響で暖房能力の低下を
来さず、暖房時の室内の快適性を損なう虞がなく、併せ
てキャビテーションの発生を抑制し、キャビテーション
に起因する冷温水ポンプの軸受部の磨耗を防止できる吸
収式冷暖房機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(請求項1について)冷
媒を含む吸収液を加熱手段により加熱し、吸収液から冷
媒蒸気を分離する再生器と、この再生器によって分離し
た冷媒蒸気を冷却して凝縮する凝縮器と、この凝縮器に
より生じた冷媒液を低圧下で蒸発させる蒸発器と、前記
再生器により冷媒蒸気が分離された吸収液に前記蒸発器
により蒸発した冷媒蒸気を吸収させる吸収器と、前記吸
収器から前記再生器へ吸収液を戻すための吸収液ポンプ
を有する吸収サイクルと、冷暖切替え弁を有し前記再生
器と前記蒸発器とを接続してなる暖房用吸収液流路と、
前記冷暖切替え弁の閉弁時には、前記吸収サイクルの作
動により前記蒸発器を冷却源とし、前記冷暖切替え弁の
開弁時には、前記再生器により加熱された吸収液を前記
暖房用吸収液流路を介して前記蒸発器に供給して加熱源
とする吸収式熱源機と、冷暖房運転に応じて前記蒸発器
の熱交換用配管により冷却あるいは加熱された冷温水を
冷温水ポンプにより前記熱交換用配管から開閉弁を介し
て複数の室内端末機に循環させる冷温水循環回路とを備
え、前記室内端末機の全台数が所定台数以上の場合、暖
房運転時に外気温度が所定温度以下になると、運転中の
室内端末機の台数と運転中以外の室内端末機の台数との
関係に基づき、運転中以外の室内端末機の開閉弁を単一
台数あるいは所定台数づつ順繰りに開閉制御して運転中
以外の室内端末機の冷温水循環回路に対する冷温水の凍
結防止運転を行う制御部を有することを特徴とする。
【0010】(請求項2について)前記室内端末機の全
台数が所定台数以下の場合、暖房運転時に外気温度が所
定温度以下になると、運転中以外の室内端末機の全台数
の前記開閉弁を開弁制御して運転中以外の室内端末機の
冷温水循環回路に対する冷温水の凍結防止運転を行うこ
とを特徴とする。
【0011】(請求項3について)暖房運転の停止時に
外気温度が所定温度以下になると、前記室内端末機の全
台数の前記開閉弁を開弁制御し、外気温度が更に低下す
ると、吸収液ポンプおよび加熱手段を作動させて前記室
内端末機の全台数の冷温水循環回路に対する冷温水の凍
結防止運転を行うことを特徴とする。
【0012】(請求項4について)運転中以外の室内端
末機の開閉弁を単一台数あるいは所定台数づつ順繰りに
開閉制御する際、前記開閉弁の閉弁制御は、運転中以外
の室内端末機から冷温水循環回路に戻る冷温水の温度が
所定温度以上、あるいはその冷温水の温度低下率が所定
以下になると行われることを特徴とする。
【0013】(請求項5について)前記開閉弁の閉弁制
御時に外気温度と冷温水の温度、あるいは外気温度と冷
温水の温度低下率との関係から前記開閉弁の閉弁制御後
の待機時間を計時設定するタイマを備えることを特徴と
する。
【0014】
【発明の作用および効果】(請求項1について)暖房運
転時には、加熱手段により再生器で加熱された吸収液が
蒸発器へ供給され、蒸発器内の熱交換用配管を循環する
冷温水が加熱される。加熱された冷温水は、室内機およ
び床暖房パネルといった複数の室内端末機の空調用熱交
換器に供給されて室内の暖房が行われる。
【0015】暖房運転時に室内端末機が一定の台数以上
で、外気温度が所定温度以下になると、運転中の室内端
末機の台数と運転中以外の室内端末機の台数との関係に
基づき、運転中以外の室内端末機の開閉弁を単一台数あ
るいは所定台数づつ順繰りに開閉制御して冷温水の凍結
防止運転を行う。
【0016】このため、暖房運転時、運転中以外の室内
端末機の冷温水循環回路には、冷温水が単一台数あるい
は所定台数づつ順繰りに循環する。これにより、冷温水
に不凍液を用いることなく、暖房運転時に運転中以外の
室内端末機の冷温水循環回路に対する冷温水の確実な凍
結防止が図られる。運転中以外の室内端末機には、冷温
水が単一台数あるいは所定台数づつ順繰りに循環するの
で、特に運転中の室内端末機の台数が少なく、運転中以
外の室内端末機の台数が多くても、冷温水が一度に多系
統に分散することがない。
【0017】これにより、冷温水の温度が急激に低下す
ることがなくなり、運転中の室内端末機が凍結防止運転
の影響で暖房能力不足になることがない。この結果、暖
房時の室内への暖風が冷風感を持った温風程度になって
しまうことがなく、暖房時の室内の快適性を損なうこと
がない。併せて、床暖房パネルを使用した場合、床暖房
パネルに暖房不足を生じることがない。また、凍結防止
運転時に冷温水の温度が極端に低下することもないの
で、冷温水循環回路内の圧力の急減に起因するキャビテ
ーションの発生がなく、泡がみによる冷温水ポンプの振
動や騒音を伴う空転や冷温水ポンプの軸受部の磨耗を防
止することができる。
【0018】(請求項2について)暖房運転時に室内端
末機の全台数が所定台数以下の場合は、外気温度が所定
温度以下になると、運転中以外の室内端末機の全台数の
開閉弁を開弁制御して冷温水を全台数の冷温水循環回路
に対して流すことにより凍結防止運転を行う。室内端末
機の全台数が少ない場合は、運転中以外の室内端末機の
全台数の冷温水循環回路に対して冷温水の凍結防止運転
を行なっても、冷温水が一度に多系統に分散することが
ない。このため、冷温水を全台数の室内端末機に対して
流しても、冷温水の急激な温度低下を来すことがなくな
り、請求項1と同様に暖房時の室内の快適性を損なうこ
とがない。
【0019】(請求項3について)暖房運転の停止時に
外気温度が所定以下になると、室内端末機の全台数の開
閉弁を開弁制御し、冷温水を室内端末機の全台数の冷温
水循環回路に対して流すことにより凍結防止運転を行
う。外気温度が更に低下した場合は、吸収液ポンプおよ
び加熱手段を作動させ、昇温した冷温水により凍結防止
運転を行う。このため、暖房運転の停止時は、外気温度
の低下の程度に拘らず、室内端末機の全台数の冷温水循
環回路に対する冷温水の凍結を確実に防止することがで
きる。
【0020】(請求項4について)運転中以外の室内端
末機の開閉弁を単一台数あるいは所定台数づつ順繰りに
開閉制御する際、開閉弁の閉弁制御は、運転中以外の室
内端末機から冷温水循環回路に戻る冷温水の温度が所定
温度以上、あるいはその冷温水の温度低下率が所定以下
になると行われる。このため、室外の周囲温度を忠実に
捕捉して確実かつ合理的な凍結防止運転に寄与する。
【0021】(請求項5について)開閉弁の閉弁制御
時、外気温度と冷温水の温度との関係から開閉弁の閉弁
後の待機時間を計時設定するタイマを有している。この
ため、閉弁後にタイマによる待機時間だけの時間間隔を
置いて次の凍結防止運転に備える。これにより、外気温
度と冷温水の温度との関係に基づいた時間間隔で凍結防
止運転が繰り返され、燃料や消費電力の観点から無駄の
ない合理的な凍結防止運転に寄与する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を各図に基づい
て説明する。図1は、制御部1により制御される吸収式
冷暖房機を示し、図2に示すように室外機2と室内端末
機として複数台の室内機Rおよび床暖房パネルFpを備
えている。この室外機2は、冷媒および吸収液としての
臭化リチウム水溶液を用いて吸収サイクルを形成する吸
収式熱源機3、ならびに冷却塔ファン4および散水器5
とからなる冷却塔CTを備えている。吸収式熱源機3
は、主にステンレスにより形成されているため、吸収液
内には臭化リチウムのステンレスに対する腐食を抑制す
るインヒビターを含む。
【0023】加熱手段としてのガスバーナ6には、燃焼
ファン7によりガス源8からのガス燃料がガス元電磁弁
9および比例弁10を介してガスバーナ6に送られ、点
火プラグ11により着火する。着火によりガスバーナ6
に炎が形成されると、フレームロッド12からの出力が
制御部1に送られる。
【0024】吸収式熱源機3は、さらに高温再生器1
3、低温再生器14、吸収器15、蒸発器16、凝縮器
17を有する。高温再生器13では、加熱タンク18の
内部に供給された低濃度吸収液をガスバーナ6により加
熱する。加熱後の吸収液が中濃度吸収液分離筒19と吸
収液仕切り容器20との間に形成された筒状の吸収液上
昇流路21を上昇する。この際、低濃度吸収液中の冷媒
としての水が蒸発し、冷媒蒸気(水蒸気)として分離さ
れる。
【0025】冷媒蒸気の蒸発により濃縮された中濃度吸
収液は、吸収液戻し板22により内方に方向転換して加
熱タンク18内に戻る。また、高温再生器13は、サー
ミスタなどの温度検知部Tvを設置し、通常は高温再生
器13の温度を検知・測定して後述する吸収液ポンプP
1の制御および異常などを検出するのに使用する。
【0026】冷媒蒸気が分離されて高濃度化された中濃
度吸収液は、吸収液仕切り容器20の側部に設けた中濃
度吸収液流路L1を介して低温再生器14へ供給され
る。高温再生器13で分離した冷媒蒸気は、低温再生器
14により凝縮して冷媒吸収タンク23に回収され、冷
媒流路L5を介して凝縮器ケース24内へ供給される。
吸収液仕切り容器20の底部は、暖房運転時に加熱され
た吸収液を蒸発器16内へ供給する暖房用吸収液流路L
4の流入口を連結している。
【0027】冷媒吸収タンク23内の下部内側には、冷
媒仕切り筒25が中濃度吸収液分離筒19の外側面部に
接合され、中濃度吸収液分離筒19との間に断熱用間隙
19aを形成している。冷媒仕切り筒25の外側は、分
離された液冷媒を貯留する冷媒貯留部25aを形成し、
冷媒貯留部25a内の冷媒は冷媒流路L5を介して凝縮
器ケース24内へ供給される。
【0028】低温再生器14では、中濃度吸収液が熱交
換器Hを経由する中濃度吸収液流路L1を介して低温再
生器ケース26の上面開口部から流入し、低温再生器1
4の外壁を熱源として再加熱される。再加熱された中濃
度吸収液は、気液分離部27により冷媒蒸気と高濃度吸
収液とに分離される。冷媒蒸気は、冷媒蒸気出口28お
よび連通間隙29から凝縮器ケース24内へ供給され
る。高濃度吸収液は、高濃度吸収液受け部30に貯留さ
れ、高濃度吸収液流路L2を介して吸収器15へ供給さ
れる。
【0029】中濃度吸収液流路L1内には、中濃度吸収
液の流量を制限するオリフィス(図示せず)が設けられ
ている。中濃度吸収液は、低温再生器14内と高温再生
器13内との圧力差により供給される。ちなみに、低温
再生器ケース26の内圧は約70mmHg、高温再生器
13の内圧は約700mmHgに設定されている。
【0030】吸収器15は、蒸発・吸収ケース31内に
銅管を縦型円筒状に巻設され、内部に冷却水が流れる吸
収管としての吸収コイル32を有する。吸収コイル32
の上端には、高濃度吸収液流路L2および低温再生器1
4の高濃度吸収液受け部30を介して高濃度吸収液が流
入し、高濃度吸収液散布具33により下方に散布され
る。なお、図1の吸収コイル32は、後述する冷却コイ
ル44および蒸発コイル39とともに、簡略して把握し
易くするために蛇行状に示してある。
【0031】散布された高濃度吸収液は、吸収コイル3
2の表面に薄膜状に付着して重力の作用で流下し、水蒸
気を吸収して低濃度吸収液となる。水蒸気を吸収する際
に吸収コイル32の表面に発生する吸収熱は、吸収コイ
ル32内を循環する冷却水により奪われる。
【0032】吸収器15内の低濃度吸収液は、蒸発・吸
収ケース31の内底部34から吸収液ポンプP1によ
り、熱交換器Hを経由する低濃度吸収液流路L3を介し
て加熱タンク18内に戻る。吸収コイル32は、凝縮器
17の冷却コイル44と連結され、冷房運転時に冷却塔
CTの散水器5を介して冷却された冷却水が吸収コイル
32および冷却コイル44内を循環する。
【0033】蒸発・吸収ケース31の内底部34は、ガ
ス抽気部としてのエジェクター35に連結されている。
このエジェクター35は、吸収サイクルで発生する不凝
縮性ガス(水素ガス)を抽出するために設けられてい
る。これは、吸収器15内の冷媒蒸気および不凝縮性ガ
スをエジェクター効果により、吸導管36から気液分離
管37に導き、不凝縮性ガスを吸収液から分離させて不
凝縮性ガス貯留部38aに貯留する。
【0034】蒸発器16は、蒸発・吸収ケース31内の
吸収コイル32の外周に設けた縦型円筒形で連通口(図
示せず)付きの仕切り板38の外周に同心的に配設され
ている。蒸発器16は、内部に冷暖房用の冷温水が流れ
る縦型円筒形の蒸発コイル39を有し、その上方に冷媒
液散布具40を取り付けている。蒸発器16の底部41
は、電磁式の冷暖切替え弁42を有する暖房用吸収液流
路L4を介して吸収液仕切り容器20の底部に連通す
る。
【0035】冷房運転時に、冷媒液散布具40により冷
媒液(水)を蒸発コイル39上に流下させると、冷媒液
は表面張力により蒸発コイル39の表面を濡らして膜状
となって滴下する。この際、冷媒液は、低圧(例えば
6.5mmHg)の蒸発・吸収ケース31内で蒸発コイ
ル39から気化熱を奪って蒸発し、蒸発コイル39内を
循環する冷温水を冷却する。
【0036】凝縮器17を収容した凝縮器ケース24内
には、皿状の冷媒液受け部43が凝縮器ケース24の内
底部から上方に離間した状態で設けられている。冷媒液
受け部43は、冷媒蒸気が凝縮器ケース24内に供給さ
れた時に冷却コイル44により冷却・液化した冷媒液を
受ける。冷媒液受け部43は、蒸発器16の冷媒液散布
具40の上方に位置し、冷媒液を冷却する冷媒冷却器4
5に冷媒液供給路L6を介して連通されている。
【0037】凝縮器17は、冷媒流路L5により冷媒吸
収タンク23の冷媒貯留部25aに連通する一方、冷媒
蒸気出口28および連通間隙29を介して低温再生器1
4にも連通する。冷房運転時に凝縮器ケース24内に供
給された冷媒蒸気は、冷却コイル44により冷却されて
液化し、冷媒液受け部43から冷媒液供給路L6を介し
て冷媒冷却器45に供給される。
【0038】冷媒液受け部43から溢れ出た冷媒液は、
凝縮器ケース24の内底部により形成される冷媒液貯留
部46に貯留され、吸収サイクルを循環する吸収液の濃
度を実質的に高く保って冷房運転時の冷房性能を確保す
る。この冷媒液貯留部46と冷媒冷却器45とは、冷媒
弁47を備えた冷媒液流路L7により連通している。冷
媒液の凍結の虞がある場合、冷媒弁47の開弁制御によ
り冷媒液を蒸発器16に供給して蒸発器16内の蒸気圧
を高くして凍結を防ぐ。暖房運転の開始時にも冷媒弁4
7は開弁され、冷房運転時に冷媒液貯留部46内に貯留
された冷媒液が全て蒸発器16内に供給されるため、暖
房運転時の加熱により循環する吸収液の濃度を低く維持
して晶析の発生を抑制する。
【0039】冷房運転時、吸収液は、高温再生器13→
中濃度吸収液流路L1→高濃度吸収液流路L2→高濃度
吸収液散布具33→吸収器15→吸収液ポンプP1→低
濃度吸収液流路L3→高温再生器13の順に循環する。
この際、冷媒は、高温再生器13(冷媒蒸気)→冷媒流
路L5(冷媒蒸気)または低温再生器14(冷媒蒸気)
→凝縮器17(冷媒液)→冷媒液供給路L6(冷媒液)
または冷媒液流路L7(冷媒液)→冷媒冷却器45→冷
媒液散布具40(冷媒液)→蒸発器16(冷媒蒸気)→
吸収器15(吸収液)→吸収液ポンプP1→低濃度吸収
液流路L3→高温再生器13の順に循環する。
【0040】吸収液と熱交換する吸収器15の吸収コイ
ル32と凝縮器17の冷却コイル44とは連結により連
続コイルを形成している。この連続コイルは、冷却水流
路48によって冷却塔CTに接続されて冷却水循環路を
形成する。この冷却水循環路において、吸収コイル32
の入口と冷却塔CTとの間に存する冷却水流路48に
は、冷却水を連続コイル内へ送り込む冷却水ポンプP2
が設けられている。この冷却水ポンプP2の作動によ
り、連続コイルを通過する冷却水は、吸収コイル32で
吸収熱を奪い、冷却コイル44で凝縮熱を得て比較的高
温となって冷却塔ファン4を有する冷却塔CTに供給さ
れる。
【0041】冷房運転時には、冷却水ポンプP2の作動
により冷却塔CT内の冷却水が冷却塔ファン4の送風に
より蒸発を促されながら、散水器5→冷却塔CT→冷却
水ポンプP2→吸収コイル32→冷却コイル44→散水
器5→冷却塔CTの順で循環する。貯水用のシスターン
49は、ある程度高い位置に設置され、電極50、51
により給水路52から給水弁53を介して供給される水
の水位を検知する。検知された水位により、給水量を判
断してシスターン49に対する給水を断続(オン・オ
フ)する。給水路52は、電磁弁54および連通路55
を介して冷却塔CTの貯水部56に連通している。シス
ターン49から溢れ出る給水は、溢水路57を介して貯
水部56に排出される。
【0042】蒸発器16の蒸発コイル39の出口は、冷
温水循環回路を形成する冷温水往経路58に連結されて
いる。蒸発コイル39の入口は、冷温水ポンプP3およ
びシスターン49を介して冷温水循環回路を形成する冷
温水戻経路59に連結されている。冷温水往経路58
は、冷温水循環回路を形成する往側の冷温水流路60の
往用分岐路61を介して室内機Rおよび床暖房パネルF
pといった複数の室内端末機の入口62に連結されてい
る。
【0043】冷温水戻経路59は、冷温水循環回路を形
成する戻側の冷温水流路63の戻用分岐路64を介して
室内機Rおよび床暖房パネルFpといった複数の室内端
末機の出口65に連結されている。冷温水流路60の往
用分岐路61には、各室内端末機に対してワックスの溶
融・固化により開閉する熱動弁としての開閉弁Vpが設
けられている。戻側の冷温水流路63に連通する温水戻
経路59には、室内端末機からの冷温水戻り温度Xを検
知するためにサーミスタなどの温度検知部Txを設けて
いる。往側の冷温水流路60に連通する冷温水往経路5
8には、室内端末機に対する冷温水入り温度uを検知す
るためにサーミスタなどの温度検知部Tuを設けてい
る。
【0044】各室内端末機においては、冷暖房運転に応
じて室内端末機用のリモートコントローラ(図示せず)
の操作信号により運転が指示された室内端末機の開閉弁
Vpのみが開弁される。この開閉弁Vpは、冷温水が室
内機Rに流入する往側の冷温水流路60内に設ければよ
いが、開閉弁Vpをモータバルブとして室内端末機に内
蔵してもよいし、冷温水流路60内に設けた開閉弁Vp
と、室内端末機に内蔵した開閉弁Vpとが混在してもよ
い。
【0045】冷暖房運転時、蒸発コイル39からの冷温
水は、開閉弁Vpが開弁駆動された室内端末機について
は、蒸発コイル39の出口→冷温水往経路58→往側の
冷温水流路60→往用分岐路61→開閉弁Vp→入口6
2→室内端末機→出口65→戻用分岐路64→戻側の冷
温水流路63→冷温水戻経路59→シスターン49→冷
温水ポンプP3→蒸発コイル39の入口の順で循環して
空調循環路を形成する。
【0046】暖房用吸収液流路L4に設けた冷暖切替え
弁42は、暖房運転時に開弁駆動される。吸収液ポンプ
P1の作動により吸収液仕切り容器20内の高温度の低
濃度吸収液が暖房用吸収液流路L4を介して蒸発器16
内に流入する。このため、低濃度吸収液の高温蒸気(冷
媒蒸気)によって蒸発コイル39内の冷温水が加熱され
る。加熱された蒸発コイル39内の冷温水は、冷温水ポ
ンプP3により冷温水循環回路の冷温水流路60を介し
て室内端末機へ供給されて暖房の熱源となる。蒸発器1
6内の低濃度吸収液は仕切り板38の連通口から吸収器
15側に入り、低濃度吸収液流路L3を経て吸収液ポン
プP1により加熱タンク18へ戻る。この場合、吸収サ
イクルにおいて吸収液を循環させる吸収液ポンプP1
と、蒸発コイル39で冷却または加熱された冷温水を冷
温水流路60によって室内端末機へ循環させる冷温水ポ
ンプP3とは、それぞれ別のモータによって個別に駆動
される。
【0047】吸収式冷暖房機の制御部1は、ガスバーナ
6の燃焼制御、吸収液ポンプP1、冷却水ポンプP2お
よび冷温水ポンプP3の駆動制御ならびに冷却塔CTの
冷却塔ファン4の回転制御を行う。また、制御部1は、
冷暖切替え弁42および冷媒弁47の制御などにより吸
収式冷暖房機の冷暖房運転の各制御を行う。さらに、制
御部1は、凍結防止運転時に温度検知部Tu、Txおよ
び後述する外気温度サーミスタ67からの出力を受けて
開閉弁Vpの開閉制御を行うとともに、高温再生器13
の温度検知部Tvからの出力を受けて冷媒切替え弁4
2、冷媒弁47、吸収液ポンプP1、冷温水ポンプP3
およびガスバーナ6についての制御を行う。
【0048】[冷房運転]冷房運転は、使用者により室
内機Rが設置された室内に存するリモートコントローラ
の冷房運転開始の指示に応じて冷暖切替え弁42を閉弁
し、吸収液ポンプP1および冷温水ポンプP3を駆動す
る各モータの作動を開始し、冷却水ポンプP2および冷
却塔ファン4を駆動してガスバーナ6の燃焼により行わ
れる。
【0049】[暖房運転]暖房運転は、使用者により室
内機Rが設置された室内に存するリモートコントローラ
の暖房運転開始の指示に応じて冷暖切替え弁42を開弁
し、吸収液ポンプP1および冷温水ポンプP3を駆動す
る各モータの作動を開始し、冷却水ポンプP2および冷
却塔ファン4を駆動してガスバーナ6の燃焼により行わ
れる。この際、室内に床暖房パネルFpが設置されてい
るか否かを、床暖房パネルFpに別途設けられた床暖房
パネル用リモートコントローラ(図示せず)からの指示
信号の有無によって判別して制御を行う。
【0050】リモートコントローラから指示信号を発
し、その信号が床暖房パネル用リモートコントローラか
らの床暖房運転信号と判別されると、モータ制御用のイ
ンバータを例えば110Hzに制御し、吸収液ポンプP
1および冷温水ポンプP3を例えば3300rpmの高
回転で駆動して大きな揚程を確保する。床暖房運転信号
でない場合は、吸収液ポンプP1および冷温水ポンプP
3は、室内機Rの運転台数に応じた回転数に制御され
る。ちなみに、室内機Rの運転台数が1台の場合、吸収
液ポンプP1および冷温水ポンプP3を1800rpm
(インバータ:60Hz)の低回転で駆動し、室内機R
の運転台数が2台以上の場合、吸収液ポンプP1および
冷温水ポンプP3を2100rpm(インバータ:70
Hz)の中回転で駆動する。ガスバーナ6の燃焼量(1
500〜8000kcal/h)は、冷温水往経路58
内の温度検知部Tuにより検知される冷温水入り温度u
(例えば60℃)を一定に保つように制御される。
【0051】暖房運転時、室外機2と運転中以外の室内
端末機(室内機Rおよび床暖房パネルFp)との冷温水
流路60、63において、厳冬期などに外気温度tが低
下すると、冷温水流路60、63内の冷温水が凍結する
虞がある。これを避けるため、運転中以外の室内端末機
への冷温水流路60、63の凍結防止運転を室内端末機
の全台数、運転台数および運転中以外の台数との関係に
よって下記のように行う。
【0052】[暖房時の凍結防止運転]図3において、
ステップS1で吸収式冷暖房機が暖房運転中か否かが判
別される。暖房運転中でない場合は、図7のステップS
71に移行するが、暖房運転停止時の凍結防止運転は後
述する。暖房運転中と判別されると、ステップS2に移
行する。
【0053】ステップS2では、室外機2内に外気温度
検知部として設けた外気温度サーミスタ67により検知
した外気温度tが例えば3℃以下か否かを判別する。否
の場合はステップS1に戻り、外気温度tが3℃以下の
場合はステップS3に移行する。
【0054】ステップS3で室内端末機の台数を検出
し、その台数が3台以下であるか否かを判別する。室内
端末機が3台以下であると判別した場合、ステップS4
で暖房サーモセンサにオン信号が送られない運転中以外
の室内端末機の全台数の開閉弁Vpを通電により開く。
ステップS5でモータのインバータを130Hzに制御
して冷温水ポンプP3を3900rpmに回転制御す
る。この時、温度検知部Txにより冷温水戻経路59を
戻る冷温水戻り温度Xを検出し、表1の外気温度tから
冷温水戻り温度Xの規定値を求める。
【0055】例えば、外気温度tが−15℃より低い時
は、冷温水戻り温度Xの規定値は30℃となる。冷温水
戻り温度Xの規定値を設定した後、タイマにより例えば
210秒間の計時動作を開始する。タイマの設定時間2
10秒のうち、120秒は開閉弁Vpが通電により開く
までの時間差を見込み、残りの90秒は冷温水が冷温水
流路60、63に流れるまでの時間を想定している。
【0056】
【表1】
【0057】ステップS6でタイマの210秒間の計時
動作が終了したか否かを判別する。否の場合はステップ
S6を繰り返し、終了した場合はステップS7に移行し
て冷温水戻り温度Xが規定値以上であるか否かを判別す
る。否の場合はステップS7を繰り返し、規定値以上と
なった場合は、図4のステップS8に移行して開閉弁V
pを断電により閉じる。開閉弁Vpを断電した後、閉弁
までの時間差を考慮し、タイマにより例えば60秒間の
計時動作を開始する。ステップS9でタイマの60秒間
の計時動作が終了したか否かを判別する。否の場合はス
テップS9を繰り返し、終了した場合はステップS10
に移行し、表2に示す外気温度tおよび冷温水戻り温度
Xから決まる計時時間Tを待機時間としてタイマをセッ
トする。ちなみに、外気温度tが−15℃より低く、冷
温水戻り温度Xが30℃の場合、タイマの計時時間はT
=30/2.5により12分となる。ステップS11で
タイマの計時時間Tが終了したか否かを判別する。否の
場合はステップS11を繰り返し、終了した場合はステ
ップS1に戻って上記と同一の手順を行う。
【0058】
【表2】
【0059】図3のステップS3で室内端末機の台数を
3台以下でないと判別した場合、同図のステップS12
に移行し、その台数が4台以上で5台以下であるか否か
を判別する。4台以上で5台以下と判別した場合(例え
ば5台)、ステップS13に移行して運転中の室内端末
機の台数が2台以下か否かを判別する。2台以下(例え
ば1台)と判別した場合、ステップS14で暖房サーモ
センサにオン信号が送られない運転中以外の室内端末機
に番号、、、を割り付けする(図2参照)。ス
テップS15で室内端末機、の開閉弁Vpを通電に
より開き、インバータを150Hzに制御して冷温水ポ
ンプP3を4500rpmに回転制御する。室内端末機
、の開閉弁Vpを開いた後、ステップS6で行った
ようにタイマにより例えば210秒間の計時動作を開始
する。
【0060】ステップS16でタイマの210秒間の計
時動作が終了したか否かを判別する。否の場合はステッ
プS16を繰り返し、終了した場合はステップS17に
移行して室内端末機、の開閉弁Vpを断電により閉
じる。開閉弁Vpを閉じた後、タイマにより60秒間の
計時動作を開始する。ステップS18でタイマの60秒
間の計時動作が終了したか否かを判別する。
【0061】否の場合はステップS18を繰り返し、終
了した場合は、図4のステップS19に移行し、表2に
示す外気温度tおよび冷温水戻り温度Xから決まる計時
時間Tに基づいてタイマをセットし、インバータを13
0Hzに低下して冷温水ポンプP3を3900rpmに
回転制御する。ステップS20でタイマの計時動作が終
了したか否かを判別する。否の場合はステップS20を
繰り返し、終了した場合はステップS21に移行する。
ステップS21では、室内端末機、に代わって室内
端末機、の開閉弁Vpを通電により開き、インバー
タを150Hzに制御して冷温水ポンプP3を4500
rpmに回転制御する。ステップS21の後は、室内端
末機、について行ったステップS16〜ステップS
20と同様な手順を経る。すなわち、ステップS21で
室内端末機、の開閉弁Vpを開いた後、タイマによ
り210秒間の計時動作を開始する。
【0062】ステップS22でタイマの210秒間の計
時動作が終了したか否かを判別する。否の場合はステッ
プS22を繰り返し、終了した場合はステップS23に
移行して室内端末機、の開閉弁Vpを断電により閉
じる。開閉弁Vpを閉じた後、タイマにより60秒間の
計時動作を開始する。ステップS24でタイマの60秒
間の計時動作が終了したか否かを判別する。否の場合は
ステップS24を繰り返し、終了した場合はステップS
25に移行し、表2に示す外気温度tおよび冷温水戻り
温度Xから決まる計時時間Tによりタイマをセットする
とともに、インバータを130Hzに戻して冷温水ポン
プP3を3900rpmに回転制御する。ステップS2
6でタイマの計時動作が終了したか否かを判別する。否
の場合はステップS26を繰り返し、終了した場合はス
テップS1に戻る。
【0063】図3のステップS13で運転中の室内端末
機の台数が2台以下でないと判別した場合、同図のステ
ップS27に移行し、暖房サーモセンサにオン信号が送
られない運転中以外の室内端末機の全台数の開閉弁Vp
を通電により開く。ステップS28でインバータを15
0Hzに戻して冷温水ポンプP3を4500rpmに回
転制御するとともに、表1から冷温水戻り温度Xの規定
値を求める。求めた冷温水戻り温度Xの規定値を設定し
た後、タイマにより210秒間の計時動作を開始する。
ステップS29でタイマの210秒間の計時動作が終了
したか否かを判別する。否の場合はステップS29を繰
り返し、終了した場合はステップS30に移行し、冷温
水戻り温度Xが規定値以上となったか否かを判別する。
否の場合はステップS30を繰り返し、規定値以上とな
った場合はステップS31に移行し、運転中以外の室内
端末機の開閉弁Vpを断電により閉じる。開閉弁Vpを
断電した後、ステップS9で行ったように開閉弁Vpが
閉じるまでの時間差を考慮し、タイマにより60秒間の
計時動作を開始する。
【0064】図4のステップS32でタイマの60秒間
の計時動作が終了したか否かを判別する。否の場合はス
テップS32を繰り返し、終了した場合はステップS3
3に移行し、表2の外気温度tおよび冷温水戻り温度X
から決まる計時時間Tによりタイマをセットし、インバ
ータを110Hzに低下して冷温水ポンプP3を330
0rpmに回転制御する。ステップS34でタイマの計
時動作が終了したか否かを判別する。否の場合はステッ
プS34を繰り返し、終了した場合はステップS1に戻
る。
【0065】図3のステップS12で室内端末機の台数
が4台以上で5台以下でないと判別した場合、図5のス
テップS35で室内端末機の台数が6台以上か否かを判
別する。否の場合はステップS12に戻り、室内端末機
の台数が6台以上(例えば7台)の場合はステップS3
6に移行する。ステップS36では、運転中の室内端末
機の台数が2台以下か否かを判別する。2台以下(例え
ば1台)であると判別すると、ステップS14と同様に
ステップS37で運転中以外の室内端末機に番号、
、、、、を割り付ける。この後、ステップS
15〜ステップS20と同様な手順を経る。すなわち、
ステップS38で室内端末機、の開閉弁Vpを通電
により開き、インバータを130Hzに制御して冷温水
ポンプP3を3900rpmに回転制御する。室内端末
機、の開閉弁Vpを開いた後、タイマにより210
秒間の計時動作を開始する。
【0066】ステップS39でタイマの210秒間の計
時動作が終了したか否かを判別する。否の場合はステッ
プS39を繰り返し、終了した場合はステップS40に
移行して室内端末機、の開閉弁Vpを断電により閉
じる。開閉弁Vpを閉じた後、タイマにより60秒間の
計時動作を開始する。ステップS41でタイマの60秒
間の計時動作が終了したか否かを判別する。否の場合は
ステップS41を繰り返し、終了した場合はステップS
42に移行し、表2に示す外気温度tおよび冷温水戻り
温度Xから決まる計時時間Tによりタイマをセットし、
インバータを110Hzに低下して冷温水ポンプP3を
3300rpmに回転制御する。図6のステップS43
でタイマの計時動作が終了したか否かを判別する。否の
場合はステップS43を繰り返し、終了した場合はサブ
ステップS44に移行する。
【0067】サブステップS44は、破線の矢印により
簡略的に示すが、この中間的な手順により運転中以外の
室内端末機、について、ステップS38〜ステップ
S43で行ったと同様な指示命令が行われる。サブステ
ップS44が終了すると、ステップS45〜ステップS
50で運転中以外の室内端末機、についてステップ
S38〜ステップS43で行ったと同様な指示命令が行
われる。
【0068】図5のステップS36で運転中の室内端末
機の台数が2台以下でないと判別した場合、同図のステ
ップS51に移行し、その台数が3台以上か否かを判別
する。3台以上(例えば3台)であると判別した場合、
ステップS52で運転中以外の室内端末機に番号、
、、を割り付ける(図2参照)。以後のステップ
S53〜ステップS58(図5および図6参照)は、運
転中以外の室内端末機、についてステップS15〜
ステップS20(図3および図4参照)で行ったと同様
に実行される。図6のステップS59〜ステップS64
は、運転中以外の室内端末機、について、図4のス
テップS21〜ステップS26で行ったと同様に実行さ
れる。
【0069】すなわち、室内端末機に番号、につい
てステップS53で室内端末機、の開閉弁Vpを通
電により開き、インバータを150Hzに制御して冷温
水ポンプP3を4500rpmに回転制御する。室内端
末機、の開閉弁Vpを開いた後、タイマにより21
0秒間の計時動作を開始する。ステップS54で210
秒間の計時動作が終了したか否かを判別する。否の場合
はステップS54を繰り返し、終了した場合はステップ
S55に移行して室内端末機、の開閉弁Vpを断電
により閉じ、タイマにより60秒間の計時動作を開始す
る。ステップS56でタイマの60秒間の計時動作が終
了したか否かを判別する。否の場合はステップS56を
繰り返し、終了した場合はステップS57に移行し、タ
イマを表2に基づいて決まる計時時間Tにセットし、イ
ンバータを130Hzに低下して冷温水ポンプP3を3
900rpmに回転制御する。図6のステップS58で
タイマの計時動作が終了したと判別すると、ステップS
59に移行し、終了していない場合はステップS58を
繰り返す。
【0070】室内端末機、については、ステップS
59で室内端末機、の開閉弁Vpを通電により開
き、インバータを150Hzに制御して冷温水ポンプP
3を4500rpmに回転制御する。室内端末機、
の開閉弁Vpを開いた後、タイマにより210秒間の計
時動作を開始する。ステップS60でタイマの210秒
間の計時動作が終了したか否かを判別する。否の場合は
ステップS60を繰り返し、終了した場合はステップS
61に移行して室内端末機、の開閉弁Vpを断電に
より閉じる。開閉弁Vpを閉じた後、タイマにより60
秒間の計時動作を開始する。ステップS62でタイマの
60秒間の計時動作が終了したか否かを判別する。否の
場合はステップS62を繰り返し、終了した場合はステ
ップS63に移行し、表2に基づいて決まる計時時間T
にタイマをセットし、インバータを130Hzに戻して
冷温水ポンプP3を3900rpmに回転制御する。ス
テップS64でタイマの計時動作が終了したか否かを判
別する。否の場合はステップS64を繰り返し、終了し
た場合はステップS1に戻る。
【0071】図5のステップS51で運転中の室内端末
機の台数が3台以上でないと判別した場合、同図のステ
ップS65に移行し、運転中以外の室内端末機の全台数
の開閉弁Vpを通電により開き、インバータを150H
zに上昇して冷温水ポンプP3を4500rpmに回転
制御する。全台数の開閉弁Vpを開いた後、タイマによ
り例えば210秒間の計時動作を開始する。
【0072】ステップS66でタイマの210秒間の計
時動作が終了したか否かを判別する。否の場合はステッ
プS66を繰り返し、終了した場合はステップS67に
移行して室内端末機の全台数の開閉弁Vpを断電により
閉じる。開閉弁Vpを閉じた後、タイマにより60秒間
の計時動作を開始する。ステップS68でタイマの60
秒間の計時動作が終了したか否かを判別する。否の場合
はステップS68を繰り返し、終了した場合はステップ
S69に移行し、タイマを計時時間Tにセットし、イン
バータを130Hzに低下させて冷温水ポンプP3を3
900rpmに回転制御する。ステップS70でタイマ
の計時動作が終了したか否かを判別する。否の場合はス
テップS70を繰り返し、終了した場合はステップS1
に戻る。
【0073】[暖房運転停止時の凍結防止運転]図3の
ステップS1で、暖房運転停止時で室内端末機の全台数
が運転を行っていないと判別した場合、図7のステップ
S71に移行する。ステップS71では、室外機2の外
気温度サーミスタ67により検知した外気温度tが例え
ば3℃以下か否かを判別する。否の場合はステップS1
に戻り、外気温度tが3℃以下であると判別した場合、
ステップS72に移行して室内端末機の全台数の開閉弁
Vpを通電により開く。
【0074】ステップS73で冷温水ポンプP3に通電
し、インバータを110Hzに制御して冷温水ポンプP
3を3300rpmに回転駆動する。これにより、冷温
水を冷温水往経路58および往側の冷温水流路60から
開閉弁Vpを経て室内端末機の全台数(全台数の室内機
Rおよび床暖房パネルFp)に流し、戻り側の冷温水流
路63を介して冷温水戻経路59に帰還する循環によ
り、冷温水循環回路内の冷温水の凍結を防ぐ。冷温水ポ
ンプP3を回転駆動して冷温水を冷温水循環回路内に循
環させた後、ステップS74で5分の時間が経過したか
否かを判別する。
【0075】否の場合はステップS74を繰り返し、5
分が経過した場合はステップS75に移行し、外気温度
サーミスタ67により検知した外気温度tが例えば0℃
以下か否かを判別する。否の場合はステップS75を繰
り返し、0℃以下の場合は、ステップS76で温度検知
部Txからの出力により冷温水戻り温度Xが例えば3℃
以下か否かを判別する。否の場合はステップS75に戻
り、冷温水戻り温度Xが3℃以下の場合はステップS7
7に移行してインバータを150Hzに上昇して冷温水
ポンプP3を4500rpmに回転制御する。このた
め、ステップS73で行った時よりも大きな流速で冷温
水を冷温水循環回路内に循環させることになり、外気温
度が更に低温となっても冷温水の凍結を防ぐ。
【0076】ステップS77で冷温水ポンプP3の回転
駆動して冷温水を循環させた後にステップS78に移行
する。ステップS78では、外気温度tが−5℃以上0
℃未満かつ温度検知部Txにより検出された冷温水戻り
温度Xが1℃以下で、この状態が30秒間継続した(第
1条件と称す)か否かを判別する。第1条件を満たす場
合、図8のステップS82に移行し、否の場合はステッ
プS79に移行する。ステップS79では、外気温度t
が−9℃以上−5℃未満かつ冷温水戻り温度Xが1.5
℃以下で、この状態が30秒間継続した(第2条件と称
す)か否かを判別する。第2条件を満たす場合はステッ
プS82に移行し、否の場合はステップS80に移行す
る。
【0077】ステップS80では、外気温度tが−9℃
未満かつ温度検知部Tuにより検出された冷温水入り温
度uが2℃以下で、この状態が30秒間継続した(第3
条件と称す)か否かを判別する。第3条件を満たす場合
はステップS82に移行し、否の場合はステップS81
に移行する。ステップS81では、高温再生器13の温
度検知部Tvを利用し、外気温度tが−9℃未満かつ温
度検知部Tvにより検出した高温再生器13の温度vが
0℃以下で、この状態が30秒間継続した(第4条件と
称す)か否かを判別する。第4条件を満たす場合、ステ
ップS82に移行し、否の場合はステップS78に戻
る。
【0078】第1条件ないし第4条件のいずれかを満た
して移行したステップS82では、冷暖切替え弁42を
通電により開き、冷媒液を暖房用吸収液流路L4から蒸
発器16内に流入させる。これと同時に、冷媒弁47を
開いて冷媒液を蒸発器16に供給し、蒸発器16内の蒸
気圧を高くして冷温水を凍結し難い状態にする。この
後、ステップS83で点火動作によりガス元電磁弁9を
開いてガスバーナ6に炎を形成し、高温再生器13の加
熱タンク18を加熱する。ステップS84で冷温水戻り
温度Xが10℃以上かつ高温再生器13の温度検知部T
vで検出した温度vが10℃以上となる定常状態が10
秒間継続したか否かを判別する。否の場合はステップS
84を繰り返し、10秒間の定常状態を満たす場合はス
テップS85に移行する。
【0079】ステップS85では、ガス元電磁弁9を閉
じてガスバーナ6の炎を消す(消火動作)。ステップS
86でインバータを110Hzに低減して冷温水ポンプ
P3を3300rpmに回転制御する。ステップS87
で吸収液ポンプP1を断電により停止し、ステップS8
8で冷暖切替え弁42および冷媒弁47を断電により閉
じる。この後、ステップS89で外気温度サーミスタ6
7により検知した外気温度tが7℃以上か否かを判別す
る。否の場合、図7のステップS75に戻り、外気温度
tが7℃以上の場合、ステップS90に移行して室内端
末機の全台数の開閉弁Vpを断電により閉じ、ステップ
S91で冷温水ポンプP3を断電により閉じてステップ
S1に移行する。
【0080】上記構成では、図3ないし図6のフローチ
ャートに基づいて暖房運転時に室内機Rおよび床暖房パ
ネルFpといった室内端末機が一定の台数以上か否かが
判別される。一定の台数以上の場合、外気温度tが3℃
以下になると、運転中の室内端末機の台数と運転中以外
の室内端末機の台数との関係に基づき、運転中以外の室
内端末機、、、、、を所定台数づつ順に繰
り返して凍結防止運転を行う。これにより、冷温水が運
転中以外の室内端末機に対する冷温水流路60、63に
所定台数毎に順繰りに循環するので、不凍液を用いるこ
となく冷温水流路60、63内の冷温水の凍結を確実に
防止することができる。
【0081】運転中以外の室内端末機、、、、
、を所定台数づつ順に繰り返して凍結防止運転を行
うので、特に運転中の室内端末機の台数が少なく、運転
中以外の室内端末機の台数が多くても、冷温水が一度に
多系統に分散されることがない。このため、冷温水の温
度が急激に低下せず、凍結防止運転が運転中の室内端末
機に影響を及ぼすことがなくなる。この結果、暖房時の
室内の暖風が冷風感を持った温風にならず、暖房時の室
内の快適性を損なうことがない。併せて、床暖房パネル
Fpを使用した場合、床暖房パネルFpに暖房不足が生
じることがない。
【0082】これに伴い、凍結防止運転時に冷温水の温
度が極端に低下することもないので、冷温水循環回路と
して冷温水流路63を含む冷温水戻経路59内の圧力が
急減することがない。このため、急激な減圧に起因する
キャビテーションの発生がなく、泡がみによる冷温水ポ
ンプP3の振動や騒音を伴う空転や冷温水ポンプP3の
軸受部の磨耗を防止することができる。
【0083】暖房運転時に室内端末機の全台数が所定台
数以下の場合は、運転中以外の室内端末機の全台数の開
閉弁Vpを開き、冷温水ポンプP3により冷温水を冷温
水流路60に流して凍結防止運転を行う。室内端末機の
台数が少ない場合は、運転中以外の室内端末機の全台数
に対して凍結防止運転を行なっても、冷温水が一度に多
系統に分散することがない。これにより、冷温水の急激
な温度低下を来さず、暖房能力が低下せず暖房時の室内
の快適性を損なうことがない。
【0084】暖房運転の停止時は、図7および図8のフ
ローチャートにより室内端末機の全台数の開閉弁Vpを
開いて冷温水を冷温水ポンプP3により冷温水流路60
に流して全台数に対して冷温水の凍結防止運転を行う。
外気温度tが更に低下した場合、吸収液ポンプP1およ
びガスバーナ6を作動させて凍結防止運転を行う。この
ため、暖房運転の停止時は、外気温度tの低下の程度に
拘わらず、運転中以外の室内端末機の全台数に対して冷
温水の凍結を確実に防止することができる。
【0085】なお、上記実施例では、同一趣旨で「冷温
水の凍結防止」と「冷温水循環回路の凍結防止」という
文言を用いたが、いずれも冷温水循環回路内で冷温水が
凍りつくのを防ぎ、暖房運転の妨げる原因をなくすこと
を意味する。
【0086】運転中以外の室内端末機については、室内
機Rと床暖房パネルFpとを任意の組み合わせにより順
繰りに凍結防止運転を行ったが、室内機R同士あるいは
床暖房パネルFp同士といった同種類同士を組み合わせ
てもよい。表1に示した外気温度tの温度範囲と冷温水
戻り温度Xの規定値との関係は、一例であって吸収式冷
暖房機が設置された気候や環境などに応じて種々変更す
ることができる。表2で示した外気温度tの温度範囲、
冷温水戻り温度Xおよびタイマの計時時間Tとの関係に
ついても所望に変更することができる。
【0087】表1および表2では、冷温水戻り温度Xの
代わりに、冷温水往経路58内で室内端末機へ往く冷温
水入り温度uを採用してもよく、冷温水の温度低下率を
検知するようにしてもよい。また、表2では、冷温水戻
り温度Xの規定値を一定にし、外気温度tとの関係から
タイマの計時時間(T=t×const.(絶対値))
を設定してもよい。開閉弁Vpについては、熱動弁ばか
りでなく電磁弁などの電気式の電動弁を用いてもよい。
温度検知手段については、外気温度サーミスタ67、温
度検知部Tx、Tuや高温再生器13の温度検知部Tv
は、サーミスタばかりでなく、これと同様な機能を有す
る測温抵抗体であってもよい。
【0088】本発明に係る吸収式冷暖房機を2重効用式
として説明したが、1重効用式、多重効用式であっても
よい。加熱源には、ガスバーナ6の代わりに灯油バー
ナ、石油バーナあるいは電気ヒータなどを用いてもよ
い。
【0089】本発明の具体的な実施にあたっては、室内
端末機は7台に限らず、6台、8台、9台、10台など
所望の台数に設定でき、貯水用のシスターン49や床暖
房パネルFpは不要な場合は省いてもよいなど発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸収式冷暖房機の概略構成図である。
【図2】室内機、室外機および床暖房パネルの概略図で
ある。
【図3】暖房運時の凍結防止運転を制御するフローチャ
ートである。
【図4】図3から続くフローチャートである。
【図5】図3から続くフローチャートである。
【図6】図5から続くフローチャートである。
【図7】図3から続くフローチャートである。
【図8】図7から続くフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御部 2 室外機 3 吸収式熱源機 4 冷却塔ファン 6 ガスバーナ(加熱手段) 13 高温再生器(再生器) 14 低温再生器 15 吸収器 16 蒸発器 17 凝縮器 18 加熱タンク 39 蒸発コイル(熱交換用配管) 42 冷暖切替え弁 46 冷媒液貯留部 48 冷却水流路(冷却水循環路) 58 冷温水往経路(冷温水循環回路) 59 冷温水戻経路(冷温水循環回路) 60、63 冷温水流路(冷温水循環回路) 67 外気温度サーミスタ(外気温度検知部) R 室内機(室内端末機) Fp 床暖房パネル(室内端末機) CT 冷却塔 L4 暖房用吸収液流路 P1 吸収液ポンプ P2 冷却水ポンプ P3 冷温水ポンプ Tx、Tu Tv 温度検知部 Vp 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L054 BF04 3L060 AA01 AA06 CC03 CC08 CC19 DD03 EE31 3L093 AA05 BB22 BB29 BB42 CC03 DD10 EE00 GG02 GG05 HH19 JJ04 KK01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を含む吸収液を加熱手段により加熱
    し、吸収液から冷媒蒸気を分離する再生器と、 この再生器によって分離した冷媒蒸気を冷却して凝縮す
    る凝縮器と、 この凝縮器により生じた冷媒液を低圧下で蒸発させる蒸
    発器と、 前記再生器により冷媒蒸気が分離された吸収液に前記蒸
    発器により蒸発した冷媒蒸気を吸収させる吸収器と、 前記吸収器から前記再生器へ吸収液を戻すための吸収液
    ポンプを有する吸収サイクルと、 冷暖切替え弁を有し前記再生器と前記蒸発器とを接続し
    てなる暖房用吸収液流路と、 前記冷暖切替え弁の閉弁時には、前記吸収サイクルの作
    動により前記蒸発器を冷却源とし、前記冷暖切替え弁の
    開弁時には、前記再生器により加熱された吸収液を前記
    暖房用吸収液流路を介して前記蒸発器に供給して加熱源
    とする吸収式熱源機と、 冷暖房運転に応じて前記蒸発器の熱交換用配管により冷
    却あるいは加熱された冷温水を冷温水ポンプにより前記
    熱交換用配管から開閉弁を介して複数の室内端末機に循
    環させる冷温水循環回路とを備え、 前記室内端末機の全台数が所定台数以上の場合、暖房運
    転時に外気温度が所定温度以下になると、運転中の室内
    端末機の台数と運転中以外の室内端末機の台数との関係
    に基づき、運転中以外の室内端末機の前記開閉弁を単一
    台数あるいは所定台数づつ順繰りに開閉制御して運転中
    以外の室内端末機の冷温水循環回路に対する冷温水の凍
    結防止運転を行う制御部を有することを特徴とする吸収
    式冷暖房機。
  2. 【請求項2】 前記室内端末機の全台数が所定台数以下
    の場合、暖房運転時に外気温度が所定温度以下になる
    と、運転中以外の室内端末機の全台数の前記開閉弁を開
    弁制御して運転中以外の室内端末機の冷温水循環回路に
    対する冷温水の凍結防止運転を行うことを特徴とする請
    求項1に記載の吸収式冷暖房機。
  3. 【請求項3】 暖房運転の停止時に外気温度が所定温度
    以下になると、前記室内端末機の全台数の前記開閉弁を
    開弁制御し、外気温度が更に低下すると、吸収液ポンプ
    および加熱手段を作動させて前記室内端末機の全台数の
    冷温水循環回路に対する冷温水の凍結防止運転を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷暖房機。
  4. 【請求項4】 運転中以外の室内端末機の開閉弁を単一
    台数あるいは所定台数づつ順繰りに開閉制御する際、前
    記開閉弁の閉弁制御は、運転中以外の室内端末機から冷
    温水循環回路に戻る冷温水の温度が所定温度以上、ある
    いはその冷温水の温度低下率が所定以下になると行われ
    ることを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷暖房機。
  5. 【請求項5】 前記開閉弁の閉弁制御時に外気温度と冷
    温水の温度、あるいは外気温度と冷温水の温度低下率と
    の関係から前記開閉弁の閉弁制御後の待機時間を計時設
    定するタイマを備えることを特徴とする請求項1、請求
    項2または請求項4のいずれかに記載の吸収式冷暖房
    機。
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