JP2003240130A - 水中構造体のシール装置とこれに用いる組み立てユニット - Google Patents

水中構造体のシール装置とこれに用いる組み立てユニット

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JP2003240130A JP2002043676A JP2002043676A JP2003240130A JP 2003240130 A JP2003240130 A JP 2003240130A JP 2002043676 A JP2002043676 A JP 2002043676A JP 2002043676 A JP2002043676 A JP 2002043676A JP 2003240130 A JP2003240130 A JP 2003240130A
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sealing device
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Seiji Yamatake
政治 山丈
Itsuki Matsuoka
厳 松岡
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアシールタイプのシール装置を製造するに
当たって、造船所等における配管作業や据え付け作業の
手間を少なくし、もって配管の接続ミスに伴うトラブル
を防止する。 【解決手段】 本発明に係る水中構造体のシール装置に
用いる組み立てユニット2は、内部に潤滑油が貯留され
る重力タンク16を有するタンクユニット17と、重力
タンク16に貯留されている潤滑油を加圧して推進軸5
の周囲に形成された潤滑チャンバー10に供給するため
の油圧ポンプ18を有する油圧ユニット19と、推進軸
5の周囲における潤滑チャンバー10の外側に形成され
た空気チャンバー8に供給される加圧空気の圧力を制御
するための空気圧制御ユニット20と、各ユニット1
7,19,20間の配管接続を済ませた状態でかつその
各ユニット17,19,20が一つの纏まりをもった構
造物として搬送可能となるように搭載されている架台4
3と、を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、船尾管等
に代表される水中構造体のシール装置と、これに用いる
組み立てユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、油潤滑式の船尾管シール装置にお
いては、船舶の大型化に伴う喫水圧の増大のために、シ
ールリングが早期に損傷して潤滑油が船外へ漏洩し、こ
のため環境汚染に繋がるという問題がある。そこで、従
来より、潤滑油が封入されている潤滑チャンバーの船外
側に空気チャンバーを設け、この空気チャンバー内に加
圧空気を供給してそのチャンバーから船外水に向かって
常に空気を吹き出させたり(実公平5−35249号公
報、特開平11−304005号公報参照)、喫水圧の
変動に対応して変化しかつその喫水圧よりも所定の差圧
だけ低い加圧空気を空気チャンバー内に供給したりして
(特許第2778899号公報参照)、シールリングの
リップ部に作用する摺動負荷を低減させ、シールリング
の耐久性を向上させるようにしたエアシールタイプの船
尾管シール装置が知られている。
【0003】そして、かかるエアシールタイプの船尾管
シール装置では、潤滑チャンバー内の圧力を空気チャン
バー内の圧力よりも常に高めに設定するために、船外に
空気を吹き出すことによって検出した喫水圧に連動して
変化する圧力を、潤滑チャンバーに潤滑油を供給するた
めの重力タンクに付加する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記エアシールタイプ
の船尾管シール装置においては、船体内に配置される構
成要素として、タンクユニット、油圧ユニット、空気制
御ユニット及びドレン回収ユニット等が必要であり、こ
れらの各ユニットを正常に作動させるには、潤滑油の配
管系統と空気の配管系統の双方を適切に接続せねばなら
ない。しかるに、従来では、上記各ユニットがそれぞれ
の専門メーカによって個別に製作されていることから、
シール装置を構成するのにそれら個別の各ユニットを造
船所で配管接続して据え付けるようにしていたので、潤
滑油のみを利用するシール装置の場合に比べて配管作業
が格段に複雑であり、しかも、船体内への各ユニットの
据え付け作業も煩雑であった。
【0005】このため、従来のエアシールタイプの船尾
管シール装置では、各ユニット間の配管作業において取
り付けミスや接続ミスが起こりやすく、これがシールシ
ステムのトラブル発生の主原因となっている。本発明
は、このような事情に鑑み、エアシールタイプのシール
装置を製造するに当たって、造船所等における配管作業
や据え付け作業の手間を少なくし、もって配管の接続ミ
スに伴うトラブルを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明に
係る組み立てユニットは、内部に潤滑油が貯留される重
力タンクを有するタンクユニットと、前記重力タンクに
貯留されている潤滑油を加圧して推進軸の周囲に形成さ
れた潤滑チャンバーに供給するための油圧ポンプを有す
る油圧ユニットと、前記推進軸の周囲における前記潤滑
チャンバーの外側に形成された空気チャンバーに供給さ
れる加圧空気の圧力を制御するための空気圧制御ユニッ
トと、前記各ユニット間の配管接続を済ませた状態でか
つその各ユニットが一つの纏まりをもった構造物として
搬送可能となるように搭載されている架台と、を備えた
ものである。
【0007】また、本発明に係る水中構造体のシール装
置は、水中構造体の後端に固定された筒状のケーシング
と、このケーシング内に同軸心状に挿通された推進軸
と、この推進軸と前記ケーシングとの間に複数本のシー
ルリングを設けることによって形成された潤滑チャンバ
ー及びその外側の空気チャンバーと、前記潤滑油が内部
に貯留される重力タンクを有するタンクユニットと、前
記重力タンクに貯留されている潤滑油を加圧して前記潤
滑チャンバーに供給するための油圧ポンプを有する油圧
ユニットと、前記空気チャンバーに供給される加圧空気
の圧力を制御するための空気圧制御ユニットと、前記各
ユニット間の配管接続を済ませた状態でかつその各ユニ
ットが一つの纏まりをもった構造物として搬送可能とな
るように搭載されている架台と、を備えたものである。
【0008】上記の本発明によれば、タンクユニット、
油圧ユニット及び空気圧制御ユニットが、その配管接続
をシール装置の製造工場等において予め済ませた状態で
架台に搭載されているので、これら各ユニット間の配管
接続を造船所で行う必要がなくなる。このため、シール
装置を構成するのに必要な造船所における配管作業を可
及的に少なくすることができる。また、上記架台によっ
て各ユニットが一つの纏まりをもった構造物として搬送
可能となっているので、船体等の水中構造体の内部に当
該架台を搬入して据え付けるだけで、各ユニットの搬入
及び据え付け作業が完了する。このため、シール装置を
構成するの必要な造船所における据え付け作業も可及的
に減少させることができる。
【0009】なお、本発明において、ドレン回収ユニッ
トを架台に搭載していないのは、重力タンクを有するタ
ンクユニットは推進軸よりも上方に配置する必要があ
り、かつ、ドレンタンクを有するドレン回収ユニットは
同推進軸よりも下方に配置する必要があるため、これら
を一つに纏めてユニット化することは、スペース的に無
理があるからである。上記の本発明において、架台の具
体的構造は特定のものに限定されないが、かかる架台と
して上板と下板を有する二階建て構造のものを採用し、
その上板にタンクユニットと空気圧制御ユニットを搭載
するとともに、下板における前記タンクユニットの直下
に油圧ユニットを搭載することが好ましい。
【0010】この場合、タンクユニットと空気圧制御ユ
ニットを上板に搭載しているので、その間の空気配管が
短くなり、また、タンクユニットの直下に油圧ユニット
を配置しているので、その間の油配管が短くなるという
利点がある。また、上記の本発明において、各ユニット
に設けられている計器類を架台の一方側に集中的に配置
するようにすれば、例えば、重力タンクの油面変動を注
視しながら空気制御ユニットにおける空気量を調整する
等、ある特定のユニットを操作する場合に他のユニット
に対する影響を見ながら操作を行うことができ、シール
装置をより正確に制御できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、エアシールタイプの船尾
管シール装置1の配管系統図であり、図2は、同シール
装置1に使用される組み立てユニット2を示している。
図1に示すように、本実施形態のシール装置1は、水中
構造体として例示される船体3の後端部に接続された筒
状のケーシング4と、このケーシング4内に同軸心状に
挿通された推進軸5と、この推進軸5外周面に摺接して
外部水Wを密封する複数のシールリング11〜14と、
を備えている。
【0012】上記推進軸5は、船体3を内外方向に貫通
しているシャフト本体6と、このシャフト本体6におけ
るケーシング4と対応する軸方向部分に取り付けられた
円筒状のライナー7とから構成されており、このライナ
ー7の外周面に、基端部分がケーシング4の内周面に固
定された前記各シールリング11〜14のリップ部が摺
接している。なお、この推進軸5は、ライナー7を設け
ないでシャフト本体6のみで構成することもできる。本
実施形態では、ケーシング4の内部に空気チャンバー8
とこの前部側及び後部側の双方に潤滑チャンバー9,1
0を区画する関係で、シールリング11〜14は合計四
本設けられている。
【0013】このうち、最も後部側(図1の左側)の第
一シールリング11とそれより一つ前部側に位置する第
二シールリング12は、そのリップ部の先端縁が後部側
に向くように配置されており、最も後部側から数えて三
つ目の第三シールリング13とそれより一つ前部側に位
置する第四シールリング14は、そのリップ部の先端縁
が前部側(図1の右側)に向くように配置されいる。な
お、すべてのシールリング11〜14のリップ部にはリ
ング状のガータスプリング(図示せず)が巻き付けられ
ている。
【0014】そして、上記第二シールリング12と第三
シールリング13との間で区画されるチャンバーは、加
圧空気で内部が加圧される空気チャンバー8とされ、こ
の空気チャンバー8を区画する一対のシールリング1
2,13のうちの後部側の第二シールリング12とその
更に後部側に配置された第一シールリング11との間で
区画されるチャンバーは、内部に高粘性の潤滑剤が充填
される、第一潤滑チャンバー9とされている。すなわ
ち、この第一潤滑チャンバー9の内部には、空気チャン
バー8から吹き出した加圧空気によっても船外に吹き飛
ばされない程度の高粘性を有するグリース等よりなる潤
滑剤が充填されている。
【0015】また、空気チャンバー8を区画する一対の
シールリング12,13のうちの前部側の第三シールリ
ング13とその更に前部側に配置された第四シールリン
グ14との間で区画されるチャンバーは、後述する油圧
ユニット19によって十分な流動性を有する潤滑油が内
部に充填される、第二潤滑チャンバー10とされてい
る。本実施形態の船尾管シール装置1は、また、内部に
潤滑油が貯留される重力タンク16を有するタンクユニ
ット17と、重力タンク16に貯留されている潤滑油を
加圧して推進軸5の周囲に形成された前記第二潤滑チャ
ンバー10に供給するための油圧ポンプ18を有する油
圧ユニット19と、推進軸5の周囲における前記第二潤
滑チャンバー10の外側に形成された空気チャンバー8
に供給される加圧空気の圧力を制御するための空気圧制
御ユニット20と、空気チャンバー8内に漏洩してきた
潤滑油や外部水Wを船内に回収するためのドレン回収ユ
ニット21と、を備えている。
【0016】このうち、空気圧制御ユニット20は、船
体3内に配置されたコンプレッサー等よりなる圧縮空気
源23の吐出側に、フィルター24、減圧弁25、流量
計26、流量調整弁27及び逆止弁28を上流側から順
に接続することによって構成されており、その流量調整
弁27の下流側は空気配管29を介して空気チャンバー
8に接続されている。本実施形態では、圧縮空気源23
として空気圧が7〜8(kg/cm2 )のものが使用さ
れ、この空気圧を減圧弁25で2〜3(kg/cm2
程度に減圧している。また、流量調整弁27によって加
圧空気の流量を20〜60(Nl/分)程度に設定し
て、空気チャンバー8に一定流量で加圧空気を送り込む
ことにより、第一及び第二シールリング11,12のリ
ップ部から常に加圧空気を外部に向かって吹き出すよう
にしている。
【0017】また、シールリング11〜14のガータス
プリングての締め付け力は概ね0.1(kg/cm2
になっているから、外部水Wによる推進軸5の中心位置
での喫水圧をP(kg/cm2 )とすると、上記した加
圧空気の吹き出しにより、空気チャンバー8内の空気圧
P1は、P+0.1(kg/cm2 )に設定され、喫水
圧Pよりも常に一定の差圧だけ高い状態でかつその喫水
圧Pの変動に対応した圧力に制御されることになる。上
記空気制御ユニット20の空気配管29における流量調
整弁27よりも下流側の部分に分岐管30が接続されて
いて、この分岐管30の吐出端はタンクユニット17を
構成する重力タンク16の上部に接続されている。この
ため、重力タンク16の内部は、常に空気チャンバー8
内の空気圧P1とほぼ同じ圧力、すなわち、喫水圧Pよ
りも常に一定の差圧だけ高い状態でかつその喫水圧Pの
変動に対応した圧力に制御されるようになっている。
【0018】タンクユニット17は、円筒ドラム形状に
形成された検査窓32(図2参照)付きの上記重力タン
ク16と、このタンク16内部に収納されたレベルスイ
ッチ33とを備え、ドレン回収ユニット21は、空気チ
ャンバー8に通じる排出管路34に接続されたドレンタ
ンク35と、このタンク35の内部に収納されたレベル
スイッチ36とを備えている。また、油圧ユニット19
は、重力タンク16の吐出側から順に、フィルター3
7、油圧ポンプ18、流量計39、オイルクーラ40を
接続することによって構成されており、そのオイルクー
ラ40の下流側は潤滑配管41を介して第二潤滑チャン
バー10に接続されている。従って、第二潤滑チャンバ
ー10の内部は、重力タンク16内の空気圧(空気チャ
ンバー8内の空気圧P1と同じ)に対して、概ね当該重
力タンク16のヘッド圧を加えた分の圧力に設定され
る。
【0019】図2に示すように、本実施形態の組み立て
ユニット2は、図1に示すシール装置1を構成する各ユ
ニット17,19〜21のうち、タンクユニット17、
油圧ユニット19及び空気圧制御ユニット20を、一つ
の纏まりをもった構造物として搬送可能となるように、
一台の架台43に搭載することによって構成されてい
る。すなわち、本実施形態の船尾管シール装置1は、同
装置1の製造工場内において、上記三つのユニット1
7,19,20が一つの架台43に対して集中的に纏め
たられた状態で組み立てられている。
【0020】また、本実施形態の架台43は、上板44
と下板45を有する二階建て構造になっている。そのう
ち、上板44にはタンクユニット17と空気圧制御ユニ
ット20が搭載されていて、下板45におけるタンクユ
ニット17の直下に油圧ユニット19が搭載されてい
る。更に、各ユニット17,19,20に設けられてい
る計器類46(前記検査窓32を含む。)は、架台43
の一方側(図2ではその手前側)に集中的に配置されて
いる。なお、図2において図示を省略してあるが、上板
44に搭載されている重力タンク16と空気圧制御ユニ
ット20とは、シール装置1の製造工場において、前記
した分岐管30(図1参照)によって予め接続されてい
る。また、上板44に搭載されている重力タンク16と
下板45における同タンク16の直下に配置されている
油圧ユニット19とは、シール装置1の製造工場におい
て、前記した潤滑配管41によって予め接続されてい
る。
【0021】次に、上記構成に係る船尾管シール装置1
の作用を説明する。すなわち、本実施形態では、空気制
御ユニット20がケーシング4の空気チャンバー8内に
加圧空気を供給しているので、この空気チャンバー8を
区画するシールリング12,13のリップ部に作用する
摺動負荷が低減し、そのシールリング12,13の耐久
性が向上する。特に本実施形態では、第二シールリング
12から常に加圧空気が吹き出しているので、そのリン
グ12のリップ部が推進軸5の外周面に殆ど摺接しなく
なり、第二シールリング12の寿命を大幅に増大させる
ことができる。
【0022】他方、第二潤滑チャンバー10は、喫水圧
Pの変動に対応して変化する空気チャンバー8内の空気
圧P1よりも常にほぼ重力タンク16のヘッド圧分だけ
高い状態で加圧されているので、上記のようにシールリ
ング12,13のリップ部に作用する摺動負荷を低減さ
せたことによって空気チャンバー8内に外部水Wが侵入
してきても、その外部水Wが更に第二潤滑チャンバー1
0内に漏洩するのが有効に防止される。このように、本
実施形態のシール装置1によれば、第二潤滑チャンバー
10内に外部水Wが漏洩するのを有効に防止しながら、
空気チャンバー8に加圧空気を供給することでシールリ
ング12,13のリップ部に作用する摺動負荷を低減さ
せることができ、このため、船内の内部機器の故障や腐
食を伴わずにシールリング12,13の耐久性を向上さ
せることができる。
【0023】また、本実施形態のシール装置1によれ
ば、空気チャンバー8にドレン回路ユニット21を接続
しているので、潤滑油や外部水Wが空気チャンバー8内
に漏洩してきてもそれらを船体3内に回収することがで
きる。このため、潤滑油が外部に吹き出されることに伴
う環境汚染を有効に防止しながら、シールリング13,
14を潤滑状態にすることができる。更に、本実施形態
では、第一潤滑チャンバー9内の潤滑剤が後部側に吹き
飛ばされない程度の高粘性を有しているので、空気チャ
ンバー8から空気が吹き出す程度に加圧空気の圧力を増
大させても、潤滑剤が外部に飛散することがなく、この
点でも環境汚染を未然に防止することができるし、油漏
れの防止対策のために更に後部側にシールリングを追加
する必要もなくなるので、シール装置1の軸方向寸法を
コンパクト化することができる。
【0024】なお、本発明は上記した各実施形態に限定
されるものではなく、種々に変更することができる。例
えば、第一シールリング11を省略して第一潤滑チャン
バー9を設けない構造にすることもできる。また、上記
実施形態では、船体3の船尾部分に設けた船尾管シール
装置1を例示しているが、本発明は、海上に浮かぶ海底
油田掘削プラントや空港等の種々の浮上構造物に設けら
れるポッドプロペラ推進システム(水中構造体)のシー
ル装置としても使用することができる。
【0025】更に、上記実施形態では、空気制御ユニッ
ト20の空気配管29を空気チャンバー8に接続して同
チャンバー8から船外に空気を吹き出しているが、例え
ば、特許第2778899号公報に記載されているよう
に、圧縮空気源23からの空気を船外に直接吹き出して
検出した喫水圧をパイロット圧として出力圧を出力する
エアリレーにより、空気チャンバー8内の空気圧を喫水
圧と連動するように制御することもできる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シール装置を構成するのに必要な造船所等における配管
作業や据え付け作業の手間が可及的に少なくなるので、
配管の接続ミスに伴うトラブルを有効に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船尾管シール装置の配管系統図で
ある。
【図2】本発明に係る組み立てユニットの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 船尾管シール装置 2 組み立てユニット 3 船体(水中構造体) 4 ケーシング 5 推進軸 8 空気チャンバー 9 第一潤滑チャンバー 10 第二潤滑チャンバー 11 第一シールリング 12 第二シールリング 13 第三シールリング 14 第四シールリング 16 重力タンク 17 タンクユニット 18 油圧ポンプ 19 油圧ユニット 20 空気制御ユニット 43 架台 44 上板 45 下板 46 計器類

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に潤滑油が貯留される重力タンク
    (16)を有するタンクユニット(17)と、 前記重力タンク(16)に貯留されている潤滑油を加圧
    して推進軸(5)の周囲に形成された潤滑チャンバー
    (10)に供給するための油圧ポンプ(18)を有する
    油圧ユニット(19)と、 前記推進軸(5)の周囲における前記潤滑チャンバー
    (10)の外側に形成された空気チャンバー(8)に供
    給される加圧空気の圧力を制御するための空気圧制御ユ
    ニット(20)と、 前記各ユニット(17,19,20)間の配管接続を済
    ませた状態でかつその各ユニット(17,19,20)
    が一つの纏まりをもった構造物として搬送可能となるよ
    うに搭載されている架台(43)と、 を備えている水中構造体のシール装置に用いる組み立て
    ユニット。
  2. 【請求項2】 架台(43)は上板(44)と下板(4
    5)を有する二階建て構造になっており、その上板(4
    4)にタンクユニット(17)と空気圧制御ユニット
    (20)が搭載され、下板(45)における前記タンク
    ユニット(17)の直下に油圧ユニット(19)が搭載
    されている請求項1に記載の組み立てユニット。
  3. 【請求項3】 各ユニット(17,19,20)に設け
    られている計器類(46)が架台の一方側に集中的に配
    置されている請求項1又は2に記載の組み立てユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 水中構造体(3)の後端に固定された筒
    状のケーシング(4)と、 このケーシング(4)内に同軸心状に挿通された推進軸
    (5)と、 この推進軸(5)と前記ケーシング(4)との間に複数
    本のシールリング(12〜14)を設けることによって
    形成された潤滑チャンバー(10)及びその外側の空気
    チャンバー(8)と、 前記潤滑油が内部に貯留される重力タンク(16)を有
    するタンクユニット(17)と、 前記重力タンク(16)に貯留されている潤滑油を加圧
    して前記潤滑チャンバー(10)に供給するための油圧
    ポンプ(18)を有する油圧ユニット(19)と、 前記空気チャンバー(8)に供給される加圧空気の圧力
    を制御するための空気圧制御ユニット(20)と、 前記各ユニット(17,19,20)間の配管接続を済
    ませた状態でかつその各ユニット(17,19,20)
    が一つの纏まりをもった構造物として搬送可能となるよ
    うに搭載されている架台(43)と、 を備えている水中構造体のシール装置。
  5. 【請求項5】 架台(43)は上板(44)と下板(4
    5)を有する二階建て構造になっており、その上板(4
    4)にタンクユニット(17)と空気圧制御ユニット
    (20)が搭載され、下板(45)における前記タンク
    ユニット(17)の直下に油圧ユニット(19)が搭載
    されている請求項4に記載の水中構造体のシール装置。
  6. 【請求項6】 各ユニット(17,19,20)に設け
    られている計器類(46)が架台(43)の一方側に集
    中的に配置されている請求項4又は5に記載の水中構造
    体のシール装置。
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