JP2003239226A - 吸遮音パネルのリフレッシュ方法、透視性を有する吸遮音パネル及びその作製方法 - Google Patents
吸遮音パネルのリフレッシュ方法、透視性を有する吸遮音パネル及びその作製方法Info
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Abstract
音パネルのリフレッシュ方法を提供する。 【解決手段】多数の開孔11を有する前面板12とその
背後に設けられた背面板13とにより形成された中空内
に吸音材14が内装された吸遮音パネル1の一部をくり
抜き、該くり抜き部15に透明板21を用いて形成され
た透視性を有する遮音パネル2を取付ける。吸遮音パネ
ル1により遮音性能と吸音性能とが具備されると共に、
透視性を有する遮音パネル2から周囲の景色が見えるの
で、吸音性能を重要視する場所や景観を重要視する場所
のいずれの場所においてもリフレッシュすることができ
る。
Description
フレッシュ方法、透視性を有する吸遮音パネル及びその
作製方法に関するものである。
の騒音を低減させるための防音壁として、多数の開孔を
有する前面板とその背後に設けられた背面板とにより形
成された中空内に吸音材が内装された吸遮音パネルが一
般に用いられている。この吸遮音パネルは、前面板の開
孔より中空内に入射した騒音が吸音材により吸音される
ようになされたものである。
音壁に用いられる吸遮音パネルは、吸音材による吸音性
能と背面板による遮音性能とを兼ね備えたものであるた
め、防音性能に優れているものの、透視性を有しないも
のであるので、周囲の景色が遮られて見えない。従っ
て、この吸遮音パネルが長い距離にわたって道路に沿っ
て続いた場合は、道路空間の景観が殺風景で変化に乏し
くなるので、ドライバーに与える精神的な緊張や圧迫感
等の心理的影響が大きく、心身共に疲労し易いという問
題がある。又周りの景色を見る楽しみも半減される。
間風雨や車両の排気ガス等にさらされると、汚れて見苦
しいものとなる。この汚れは、周囲の景色が遮られて見
えないことから、余計に目に付く。
脂板やガラス等からなる透視性を有する遮音パネルを用
いた防音壁がある。この遮音パネルは、周囲の景色が透
過して見えるので、ドライバーの疲労が少なくなるし、
周りの景色を見る楽しみも減少しないので好ましいもの
である。又、この遮音パネルについては、排気ガス等に
よって汚れると、透視性が損なわれることから、汚れを
解消するための洗浄方法が色々と提案されているが、周
囲の景色が遮られる吸遮音パネルと比べ、周囲の景色が
見える遮音パネルでは、周囲の景色を見ることに意識が
向くため、多少の汚れは、目に付かない。
パネルは、前記の如き利点を有しているが、本来の目的
である防音性能については、吸音性能と遮音性能とを有
する吸遮音パネルに比べて、吸音性能に乏しく、主に遮
音性能によって防音するのみである。
る遮音パネルとを2種類用意し、例えば吸音性能を重要
視する場合は吸遮音パネルを用い、景観を重要視する場
合は透視性を有する遮音パネルを用いたり、又吸音性能
と景観の両方を重要視する場合は、透視性を有する遮音
パネルの上に 吸遮音パネルを段積みする等、設置する
場所の要請に応じて、これらを使い分けるようにしてい
る。
性を有する遮音パネルとを2種類用意しておくのは手間
であり、コスト高になる。又既に設置された吸遮音パネ
ルを透視性を有する遮音パネルに変更し、逆に設置され
た透視性を有する遮音パネルを吸遮音パネルに変更しよ
うとすると、既に設置された吸遮音パネル又は透視性を
有する遮音パネルを撤去廃棄し、新たに作製した透視性
を有する遮音パネル又は吸遮音パネルを設置し直す必要
があることから、施工が複雑になり、又撤去廃棄する吸
遮音パネルや透視性を有する遮音パネルが無駄になり、
さらに廃棄物処理の問題もある。
し、既設の吸遮音パネルに透視性を具備させるようにリ
フレッシュする吸遮音パネルのリフレッシュ方法、透視
性を有する吸遮音パネル、及びその透視性を有する吸遮
音パネルを容易に作製する方法を提供せんとするもので
ある。
に、本発明は次のような構成としている。すなわち本発
明に係る吸遮音パネルのリフレッシュ方法は、多数の開
孔を有する前面板とその背後に設けられた背面板とによ
り形成された中空内に吸音材が内装された既設の吸遮音
パネルの一部をくり抜き、該くり抜き部に、透明板を用
いて形成された透視性を有する遮音パネルを取付け、こ
の透視性を有する遮音パネルによって、既設の吸遮音パ
ネルに透視性を具備させることを特徴とするものであ
る。
次のような効果を期待することができる。すなわち、透
視性を有しない既設の吸遮音パネルに、この吸遮音パネ
ルが元々有していた背面板による遮音性能と吸音材によ
る吸音性能とを兼ね備えた状態で、透視性を具備させる
ので、既設の吸遮音パネルに対して、防音性能をさほど
低下させずに、透視性を有する吸遮音パネルとして新た
な活用を図ることができる。しかも、透視性を有する遮
音パネルのコストと、既設の吸遮音パネルの一部をくり
抜き、このくり抜き部に透視性を有する遮音パネルを取
付けるに要する加工しか発生しない。又、既に設置され
た吸遮音パネルを透視性を有する遮音パネルに変更する
場合に従来要していた、吸遮音パネルの撤去及び透視性
を有する遮音パネルの設置等の施工の手間が解消される
と共に、撤去した吸遮音パネルの廃棄物処理の問題も解
消される。さらにこれら従来の方法に比べて要するコス
トも低減されると共に、資源の有効利用も図ることがで
きる。
ルとして、大きさや機能等、形態の異なるものを規格化
して予め複数種類用意し、既設の吸遮音パネルの設置場
所や施主の要望等に応じて、それらの中から適合する遮
音パネルを適宜選択し、該選択した遮音パネルを既設の
吸遮音パネルに取付けるようにすれば、合理的且つ素早
くリフレッシュすることができる。この場合、吸遮音パ
ネルに対する遮音パネルの取付手段を、各遮音パネルに
ついて共通としておけば、取付作業が標準化される。加
えて取付手段が取り外し自在にしておけば、大きさの同
じ遮音パネル間で相互に取り替えが可能となるので好ま
しい。
ルを形成する透明板として、その透明板の透視性を損な
わない程度に太陽電池が設けられているものを用いるよ
うにすれば、この遮音パネルによって周囲の景色を透視
できると共に、太陽電池による発電電力を周囲の施設に
利用することができる。
池にすれば、時間の経過によって変化する太陽の位置に
かかわらず太陽電池の受光面に太陽光が当たるので、発
電効率が高まる。
損なわない程度に導電体が設けられ、該導電体に電力を
供給することにより、前記導電体で透明板が加温される
ようになされているものを用いれば、透明板の面への雪
の付着や結露、凍結等が防止され、透視性が損なわれる
ことがない。
の外面に酸化チタン等の光触媒が担持されているものを
用いれば、太陽光に含まれる紫外線によって光触媒が活
性化し、その活性化によって発現された強い酸化力によ
り、空気中の窒素酸化物等は硝酸等に酸化されて除去さ
れ、道路環境を向上させることができる。又活性化され
た光触媒により透視性を有する遮音パネルの外面を親水
化させ、表面に付着した汚れが雨水等により洗い流れる
ようにすることもできる。この透視性を有する遮音パネ
ルに加えて、吸遮音パネルの外面にも光触媒を担持させ
れば、道路環境の向上や汚れ除去に対してより効果的で
ある。
て、前記遮音パネルを形成する透明板の上部に、吸遮音
パネルの面上に降った雨水を透明板の面上に導く導水枠
が設けられているものを用い、降った雨水により透明板
が洗われるようにしておけば、汚染物質の付着を防止す
ることもできる。この場合、透明板の面上を前記の如き
光触媒を担持させて親水化しておけば、この光触媒と導
水枠とによって、より効果的に汚染物質の付着を防止す
ることができる。前記導水枠は、遮音パネルに直接形成
されていてもよいし、吸遮音パネルに形成されていても
よく、又遮音パネルと吸遮音パネルとによって形成され
ていてもよい。
ネルは、多数の開孔を有する前面板とその背後に設けら
れた背面板とにより形成された中空内に吸音材が内装さ
れた吸遮音パネルの一部がくり抜かれ、該くり抜き部に
透明板を用いて形成された透視性を有する遮音パネルが
取付けられ、この透視性を有する遮音パネルによって透
視性が具備されていることを特徴とするものである。
は、吸遮音パネルを用いているので、遮音性能と吸音性
能とを兼ね備えると共に、透視性を有するので周囲の景
色が見える。従って、吸音性能を重要視する場所や景観
を重要視する場所のいずれの場所においても使用するこ
とができることから、従来の如く、吸遮音パネルと透視
性を有する遮音パネルとを2種類用意しておく必要がな
い。
パネルの作製方法は、多数の開孔を有する前面板とその
背後に設けられた背面板とにより形成された中空内に吸
音材が内装された吸遮音パネルの一部をくり抜き、該く
り抜き部に透明板を用いて形成された透視性を有する遮
音パネルを取付けることを特徴とするものである。
の作製方法は、道路に施工する前の新規な吸遮音パネル
の一部をくり抜いて作製されてもよいし、道路に既に設
置されている既設の吸遮音パネルから作製されてもよ
い。新規な吸遮音パネルから作製する場合は、予めくり
抜いていない吸遮音パネルを作製し、その後それをくり
抜くようにしてもよいし、最初からくり抜いた吸遮音パ
ネルを作製するようにしてもよい。
遮音パネルを容易に作製することができ、又透視性を有
する遮音パネルと、吸遮音パネルにくり抜き部を形成
し、このくり抜き部に透視性を有する遮音パネルを取付
ける等の加工費のコストしか発生しないので安価に作製
することができる。
き図面に基づき具体的に説明する。図1は本発明により
リフレッシュされた吸遮音パネルの実施の一形態を示す
正面図、図2はその主要部の断面図、図3は本発明によ
りリフレッシュされた吸遮音パネルの実施の他の形態を
示す主要部の断面図、図4は本発明によりリフレッシュ
された吸遮音パネルの実施の他の形態を示す正面図、図
5はその主要部の断面図、図6は本発明によりリフレッ
シュされた吸遮音パネルの実施の他の形態を示す断面
図、図7は本発明によりリフレッシュされた吸遮音パネ
ルの実施の他の形態を示す正面図、図8は本発明により
リフレッシュされた吸遮音パネルの実施の他の形態を示
す正面図である。
て、透視性を有する遮音パネル2が取付けられている。
吸遮音パネル1は、多数の開孔11を有する前面板12
と、その背後に設けた背面板13とにより形成された中
空内に吸音材14が内装された通常のものであり、前面
板12の開孔11より中空内に入射した騒音が吸音材1
4により吸音されると共に、外部に漏れないように背面
板13により遮音されるようになされているものであ
り、その形状は高さ方向に対して垂直状でもよいし、湾
曲状のものでもよい。
て、透明板21の周縁部が枠材22に取付けられて形成
されている。透視性を有する遮音パネル2は、前記吸遮
音パネル1の一部がくり抜かれ、そのくり抜き部15に
嵌め込まれ、取付けられている。前記遮音パネル2を形
成する透明板21は、ポリカーボネート等の透明合成樹
脂板やガラス等から形成することができ、必ずしも完全
な透明である必要はなく、周囲の景色が透視できる程度
の透明であればよい。
れていてもよいし、本形態の如く二個並列に取り付けら
れてもよく、さらに三個以上であってもよい。又その取
付位置は特に限定されるものではないが、車窓から見る
ドライバーの視界領域を含む位置に取付けるのが好まし
い。
ル2を取付けるに際し、吸遮音パネル1は、道路に施工
する前の新規なものであってもよいが、本形態では、道
路に既に設置されている既設の吸遮音パネル1の一部を
くり抜き、そのくり抜き部15に透明板21を用いて形
成された透視性を有する遮音パネル2を嵌め込むことに
より、既設の吸遮音パネル1を透視性を有する吸遮音パ
ネル1にリフレッシュしている。
5に、透視性を有する遮音パネル2を取付ける手段は、
特に限定されるものではないが、吸遮音パネル1のくり
抜き部15側を加工して取付手段を形成するのは手間で
あるため、透明板21の周縁部の枠材22を前記くり抜
き部15に嵌合可能な形状とする等、遮音パネル2側に
取付手段を形成し、遮音パネル2を、吸遮音パネル1の
前面側から、くり抜き部15に容易に取付けることので
きるようにしておくのが好ましい。
うに、遮音パネル2の上部の枠材22aと下部の枠材2
2bとに、それぞれ吸遮音パネル1の前面板12及び背
面板13のくり抜き端部が挿入可能な溝幅及び溝間隔で
相対向する二つの取付溝23,24をそれぞれ形成する
と共に、上部の枠材22aの取付溝23を下部の枠材2
2bの取付溝24より深く形成する。そして、先ず遮音
パネル2をくり抜き部15にあてがい、遮音パネル2を
上方に持ち上げつつ、上部の取付溝23に、くり抜き部
15上縁の前面板12及び背面板13のくり抜き端部を
挿入し、次にその状態で、遮音パネル2を下方に落と
し、下部の取付溝24に、くり抜き部15下縁の前面板
12及び背面板13のくり抜き端部を挿入するようにす
る。かようにして遮音パネル2を、吸遮音パネル1の前
面側から取付けるようにすることができる。この取付手
段は、吸遮音パネル1に対して遮音パネル2を取り外し
自在に取付けられる。
機能を付与するだけのものであってもよいが、この透視
機能に加えて発電機能を具備させてもよい。すなわち、
図4〜5に示される形態は透視性を有する遮音パネルに
発電機能を具備させたものであって、図4はその正面
図、図5は主要部の断面図である。
は、透視性を有する遮音パネル2を形成する透明板21
に、両面受光型の太陽電池25が、前記透明板21の透
視性を損なわない程度に設けられている。具体的には、
二枚のポリカーボネート等の透明合成樹脂板やガラス等
からなる透明板材26の間に透視性を損なわない接着層
27を介して複数の両面受光型の太陽電池25が設けら
れているものである。太陽電池25を一個取り付ける場
合は、その太陽電池25の周囲から透視できるようにす
る。太陽電池25を複数個取り付ける場合は、各太陽電
池25は、透視性を損なわない程度の間隔を開けて取付
ける。透視性を損なわない程度の間隔とは、走行する車
両の車窓からドライバーが周囲の景色を透視し得る程度
の間隔であり、これは車両の速度とドライバーの目の残
像現象等を考慮して適宜決定される。
6及び透明板材26と太陽電池25とを接着すると共
に、透明板材26の熱膨張や変形から太陽電池25を保
護するために用いられている。又両面受光型とは、表裏
両面を受光面とし、いずれの受光面においても、照射さ
れた太陽光を受けて発電するものである。
によって洗浄させるようにしてもよい。すなわち、図6
に示される形態は発電機能を具備させた図4〜5の形態
の透視性を有する遮音パネル2を雨水によって洗浄させ
るようにしたものである。
を有する遮音パネル2を形成する透明板21の上部に設
けられた導水枠であって、水受部31とそれに連通する
導水部32とから形成され、吸遮音パネル1の面上に降
った上方よりの雨水Wを水受部31で受けると共に、そ
の水受部31で受けた雨水Wが導水部32を伝って、透
明板21の面上に導かれるようになされている。
道路に設置されている場合には、水受部31は降雨に晒
されやすい道路とは反対の面側に設けられ、水受部31
で受けた雨水が、導水部32によって降雨を受けにくい
透明板21の道路側の面上に導かれるようになされる。
この導水枠3によって、透明板21の降雨に晒されやす
い道路とは反対の面は、雨が直接当たることによって洗
浄され、降雨を受けにくい道路側の面は導水枠3によっ
て導かれた雨水によって洗浄される。
遮音パネル2以外、図1〜3で示された形態にも取付け
ることができ、さらに任意の形態の透視性を有する遮音
パネル2に取付けることができる。又導水枠3の形態
は、前記形態に限定されず、吸遮音パネル1の面上に降
った雨水が透明板21の面上に導かれるようになされて
いればよい。
成する透明板21や吸遮音パネル1の外面に、酸化チタ
ン等の光触媒を担持させ、この酸化チタンを紫外線によ
り活性化させ、その活性化によって発現された強い酸化
力により、周辺の空気中に含まれる汚染物質としての窒
素酸化物等を除去させたり、活性化された光触媒により
透明板21や吸遮音パネル1の外面を親水化させ、表面
に付着した汚れが雨水等により洗浄されるようにしても
よい。この場合、前記の導水枠3を設け、光触媒を担持
させた透明板21の面に雨水を導き、雨水によって洗浄
するようにすれば、光触媒と導水枠3とにより、効果的
な洗浄が期待できる。
る透明板21に、図7に示される形態の如く、透視性を
損なわない程度に、透明板21に導電体28を設け、そ
の導電体28に電力を供給して発熱させることにより、
透明板21を加温するようにしてもよい。かようにすれ
ば、透明板21の面への雪の付着や結露、凍結等が防止
され、透視性が損なわれることがない。
明板21には、前記太陽電池25や導電体28以外に、
透視性を損なわない限りにおいて、あらゆる機能を付加
することができ、従来の吸遮音パネルに比べて用途を拡
大させることができる。
設置される場所の風圧に対応できるように各種の異なる
大きさのものを用意したり、前記の如き太陽電池25や
導電体28等の機能を付加したものを各種用意する等、
これら大きさや機能等、形態の異なるものを規格化して
予め複数種類用意し、既設の吸遮音パネル1の設置場所
や施主の要望等に応じて、それらの中から適合する遮音
パネル2を一種類又は組み合わせて選択し、該選択した
遮音パネル2を吸遮音パネル1に取付けることができる
ようにしておけば、合理的且つ素早く、しかも多様にリ
フレッシュすることができる。
合わせて取付けた例を図8で示した。この例では、透視
性を有する遮音パネル2が、下方に二個、その上方に三
個それぞれ並列に取付けられ、そして下方の遮音パネル
2は透視性のみを有するものを用い、上方の遮音パネル
2は太陽電池25が設けられ、且つ上方は風当たりが強
いことから、下方の遮音パネル2より大きさの小さいも
のを用いたものである。この場合、吸遮音パネル1に対
する遮音パネル2の取付手段を、各遮音パネル2につい
て共通とし、且つ図3に示されるように取り外し自在に
しておけば、大きさの同じ遮音パネル2間で相互に取り
替えが可能となるので好ましい。
ば、透視性を有しない既設の吸遮音パネルに透視性を具
備させるので、既設の吸遮音パネルに対して、透視性を
有する吸遮音パネルとして新たな活用を図ることがで
き、しかも、透視性を有する遮音パネルのコストと、既
設の吸遮音パネルの一部をくり抜き、このくり抜き部に
透視性を有する遮音パネルを取付ける加工しか発生せ
ず、又、既に設置された吸遮音パネルを透視性を有する
遮音パネルに変更する場合に従来要していた、吸遮音パ
ネルの撤去及び透視性を有する遮音パネルの設置等の施
工の手間が解消されると共に、撤去した吸遮音パネルの
廃棄物処理の問題も解消され、さらにこれら従来の方法
に比べて要するコストも低減されると共に、資源の有効
利用も図ることができる等の効果を期待することができ
る。
は、吸遮音パネルを用いているので、遮音性能と吸音性
能とを兼ね備えると共に、透視性を有するので周囲の景
色が見える。従って、吸音性能を重要視する場所や景観
を重要視する場所のいずれの場所においても使用するこ
とができることから、従来の如く、吸遮音パネルと透視
性を有する遮音パネルとを2種類用意しておく必要がな
い。
パネルの作製方法によれば、透視性を具備させた吸遮音
パネルを容易に作製することができ、又透視性を有する
遮音パネルと、既存の吸遮音パネルをくり抜き、このく
り抜き部に透視性を有する遮音パネルを取付ける等の加
工費のコストしか発生しないので安価に作製することが
できる。
の実施の一形態を示す正面図である。
の実施の他の形態を示す主要部の断面図である。
の実施の他の形態を示す正面図である。
の実施の他の形態を示す断面図である。
の実施の他の形態を示す正面図である。
の実施の他の形態を示す正面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 多数の開孔を有する前面板とその背後に
設けられた背面板とにより形成された中空内に吸音材が
内装された既設の吸遮音パネルの一部をくり抜き、該く
り抜き部に、透明板を用いて形成された透視性を有する
遮音パネルを取付け、この透視性を有する遮音パネルに
よって、既設の吸遮音パネルに透視性を具備させること
を特徴とする吸遮音パネルのリフレッシュ方法。 - 【請求項2】 透視性を有する遮音パネルとして、大き
さや機能等、形態の異なるものを予め複数種類用意し、
それらの中から一つ以上の遮音パネルを選択し、該選択
した遮音パネルを既設の吸遮音パネルに取付けることを
特徴とする請求項1に記載の吸遮音パネルのリフレッシ
ュ方法。 - 【請求項3】 既設の吸遮音パネルに対する透視性を有
する遮音パネルの取付手段が、各遮音パネルについて共
通であることを特徴とする請求項2に記載の吸遮音パネ
ルのリフレッシュ方法。 - 【請求項4】 透明板として、その透明板の透視性を損
なわない程度に太陽電池が設けられているものを用いる
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の吸遮音パ
ネルのリフレッシュ方法。 - 【請求項5】 太陽電池は、両面受光型太陽電池である
ことを特徴とする請求項4に記載の吸遮音パネルのリフ
レッシュ方法。 - 【請求項6】 透明板として、その透明板の透視性を損
なわない程度に導電体が設けられ、該導電体に電力を供
給することにより、前記導電体で透明板が加温されるよ
うになされているものを用いることを特徴とする請求項
1、2又は3に記載の吸遮音パネルのリフレッシュ方
法。 - 【請求項7】 透視性を有する遮音パネルとして、その
外面に光触媒が担持されているものを用いることを特徴
とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸遮音パネ
ルのリフレッシュ方法。 - 【請求項8】 透視性を有する遮音パネルとして、前記
遮音パネルを形成する透明板の上部に、吸遮音パネルの
面上に降った雨水を透明板の面上に導く導水枠が設けら
れているものを用いることを特徴とする請求項1〜7の
いずれか1項に記載の吸遮音パネルのリフレッシュ方
法。 - 【請求項9】 多数の開孔を有する前面板とその背後に
設けられた背面板とにより形成された中空内に吸音材が
内装された吸遮音パネルの一部がくり抜かれ、該くり抜
き部に透明板を用いて形成された透視性を有する遮音パ
ネルが取付けられ、この透視性を有する遮音パネルによ
って透視性が具備されていることを特徴とする透視性を
有する吸遮音パネル。 - 【請求項10】 多数の開孔を有する前面板とその背後
に設けられた背面板とにより形成された中空内に吸音材
が内装された吸遮音パネルの一部をくり抜き、該くり抜
き部に透明板を用いて形成された透視性を有する遮音パ
ネルを取付けることを特徴とする透視性を有する吸遮音
パネルの作製方法。
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---|---|---|---|
JP2002039588A JP3958599B2 (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 吸遮音パネルのリフレッシュ方法、透視性を有する吸遮音パネル及びその作製方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003239226A true JP2003239226A (ja) | 2003-08-27 |
JP3958599B2 JP3958599B2 (ja) | 2007-08-15 |
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---|---|
JP (1) | JP3958599B2 (ja) |
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