JP2003238917A - ヒートシンク固定用両面粘着テープ - Google Patents

ヒートシンク固定用両面粘着テープ

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JP2003238917A
JP2003238917A JP2002046640A JP2002046640A JP2003238917A JP 2003238917 A JP2003238917 A JP 2003238917A JP 2002046640 A JP2002046640 A JP 2002046640A JP 2002046640 A JP2002046640 A JP 2002046640A JP 2003238917 A JP2003238917 A JP 2003238917A
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heat sink
double
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adhesive tape
pressure
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JP2002046640A
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Kazuma Sasaki
一磨 佐々木
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップ及びヒートシンク表面の微細な
凹凸への追従性を改善して、反りへの追従性を保ちつ
つ、熱伝導性を確保し得る比較的安価なヒートシンク固
定用両面粘着テープを提供する。 【解決手段】 ヒートシンクと被冷却部品との間に配設
する両面粘着テープであって、軟質金属層4の片面に粘
着剤層5が積層されており、他面に積層された粘着剤層
3の表面に不織布層2が設けられ、更にこの不織布層の
表面に粘着剤層1が積層されてなる、好ましくは総厚み
が130〜260μmのヒートシンク固定用両面粘着テ
ープD。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の電気・電子
機器に使用される部品を冷却する際に、部品とヒートシ
ンク(冷却用部品)とを接合するために用いられる両面
粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】電気・電子装置は、多機能化・小型化及
びモバイル化に対応する一方、装置の発熱量の増大によ
り、近年、冷却の問題が重要な課題として認識されてい
る。このような冷却が必要な半導体素子等の冷却方法と
しては、それが搭載される機器にファンを取り付け冷却
する方法や、その冷却すべき半導体素子等にヒートシン
ク(冷却用部品、又は冷却体等と称される)を取り付け
て冷却するのが一般的である。
【0003】このヒートシンクを半導体素子等に固定す
る方法にも様々なタイプがある。半導体チップの発熱量
により、大きく大別されるが、発熱量が大きいハイエン
ドタイプでは、シリコーングリスやフェイスチェンジタ
イプの熱伝導シートを用いて、半導体チップとヒートシ
ンクを固定している方法が多く見られ、発熱量の少ない
ローエンドタイプでは、多くの場合、半導体チップとヒ
ートシンクとの固定を両面粘着テープで行う方法が採用
されている。
【0004】一般に、ヒートシンクは熱伝導性に優れて
いるアルミニウム材料等が好適に使用されており、被冷
却部品である半導体素子はそれより大幅に熱膨張率が小
さい場合が多いので、半導体チップとヒートシンクは熱
膨張率の相違が大きく、大きな反りの発生や接合部での
剥離の発生などが生じ易いという問題があった。この傾
向は発熱量の大きいハイエンドタイプに顕著であり、様
々な手段を用いて改良が行われている。
【0005】一方、ローエンドタイプに求められるの
は、半導体チップ及びヒートシンク両者の表面の微細な
凹凸に対する接着性、ヒートシンクの反りに対する追従
性と適度な熱伝導性である。不織布を基材とした汎用の
両面粘着テープを用いて両者を接合する際に、厚みが薄
いと表面凹凸への追従性が劣り、結果的に反りに追従す
ることができずに接着不良となる問題点があった。
【0006】また、厚みを確保するために単に両面粘着
テープの粘着剤層を厚くすると、熱伝導性が低下する。
他方、シリコーングリース等を被冷却部品とヒートシン
クの間に介在させることにより、両者を単に接触させた
場合に比べてその接触部の抵抗値を小さくする方法も知
られているが、この方法ではコストが割高になるという
実用面での問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
ローエンドタイプについての問題点を解決することを目
的とする。即ち、本発明の目的は、発熱量が小さいロー
エンドタイプにおける問題点である、半導体チップ及び
ヒートシンク表面の微細な凹凸への追従性を改善して、
反りへの追従性を保ちつつ、熱伝導性を確保し得る比較
的安価なヒートシンク固定用両面粘着テープを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ヒートシンクと被冷却部品
との間に配設する両面粘着テープであって、軟質金属層
の片面に粘着剤層が積層されており、他面に積層された
粘着剤層の表面に不織布層が設けられ、更にこの不織布
層の表面に粘着剤層が積層されてなるヒートシンク固定
用両面粘着テープを提供する。請求項2記載の発明は、
両面粘着テープの総厚みが130μm〜260μmであ
る請求項1記載のヒートシンク固定用両面粘着テープを
提供する。
【0009】本発明において軟質金属層を構成する軟質
金属の材質は、軟質であれば特に限定されないが、アル
ミニウム又は銅が、熱伝導性、半導体チップとヒートシ
ンク表面の微細な凹凸への追従性を発揮し得る柔軟性及
びコストの総合的観点から、実用的であり、好ましい。
軟質金属層は、厚み25〜50μmのものであるのが望
ましい。25μm未満では熱伝導性が不十分な場合があ
り、50μmを越えると硬くなって表面の凹凸への追従
性が悪くなり冷却効率が低下する場合があるからであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のヒートシンク固定
用両面粘着テープを図面を参照しながら説明する。図1
は、ヒートシンク固定用両面粘着テープの実施の形態の
1例を示す断面図である。ヒートシンク固定用両面粘着
テープDは5層構造からなり、軟質金属層4の片面に粘
着剤層5が積層されており、軟質金属層4の他面に積層
された粘着剤層3の表面に不織布層2が設けられ、更に
この不織布層2の表面に粘着剤層1が積層されている。
【0011】粘着剤層1を構成する粘着剤としては、ア
クリル系・ゴム系等粘着剤が使用できるが、一般的に耐
熱性に優れているアクリル系粘着剤が好ましく用いられ
る。不織布層2を構成する不織布は、例えば、パルプ、
レーヨン、マニラ麻等の繊維からなるものや、ポリエス
テル等の化学繊維からなるものが用いられるが、これら
に限られるものではない。また、秤量は10〜30g/
2 のものが好ましく使用される。
【0012】粘着剤層3を構成する粘着剤は、不織布2
と軟質金属層4との接合のために用いられるものであ
り、アクリル系・ゴム系粘着剤等が用いられるが、一般
的に耐熱性に優れているアクリル系粘着剤が好ましく用
いられる。粘着剤層5を構成する粘着剤は、アクリル系
・ゴム系粘着剤等が用いられるが、一般的に耐熱性に優
れているアクリル系粘着剤が好ましく用いられる。
【0013】上記のような構成において、ヒートシンク
固定用両面粘着テープDの5層の総厚は130μm〜2
60μmであることが望ましい。総厚が130μmより
薄いと反りに対して弱く、260μmより厚いと全体に
占める粘着剤層の厚みの割合が高くなり、十分な放熱性
が得られないからである。
【0014】本発明のヒートシンク固定用両面粘着テー
プは、不織布2の両面に粘着剤層が積層されてなるの
で、容易に粘着剤層の厚みを確保することができて凹凸
への追従性が良好であると共に、工業生産上、或る程度
幅広のテープを製造後に所定幅に切断加工して製品幅と
する工程を容易に採用することができる利点を有する。
【0015】
【実施例】(実施例1〜5)以下に本発明の実施例を説
明する。
【0016】1)不織布両面粘着テープの作成 離型紙:SLB−80C(カイト化学工業社製) 不織布:レーヨン系、厚み40μm、秤量14g/m2 粘着剤:SK−1717(綜研化学社製、アクリル系粘
着剤) 硬化剤:コロネートL−28E( 日本ポリウレタン社
製) 離型紙に、粘着剤と硬化剤との添加混合物(粘着剤:硬
化剤=重量比で100:2.5)を塗工し、乾燥後に不
織布と貼り合わせ、不織布のもう一方の面にも同様に粘
着剤層を貼り合わせて、両面粘着テープを作成した。粘
着剤層/不織布層/粘着剤層の3層の厚みが合計で70
μm、80μm、140μm、210μm、220μm
となるように各試験片を調整した。
【0017】2)アルミニウムテープとの貼り合わせ 1)で作成した不織布を芯材とする両面粘着テープを、
アルミニウム粘着テープ#955(積水化学工業社製、
アクリル系粘着剤25μm)のアルミニウム面に貼り合
わせを行い、5層構造の目的とするヒートシンク固定用
両面粘着テープを作成し(試料番号1〜5、表1参
照)、実施例1〜5における評価用サンプルとして供し
た。
【0018】
【表1】
【0019】(比較例1、2)アルミテープと貼り合わ
せることなく、不織布を芯材とする両面粘着テープ単体
(不織布厚40μm、粘着剤層厚65μm×2相当量を
塗工、試料番号6、総厚140μm)(比較例1)、及
びこの不織布両面粘着テープを2枚重ねたもの(試料番
号7、総厚280μm)(比較例2)を使用したこと以
外は、実施例と同様にして評価した。
【0020】〔両面粘着テープの評価〕図2に示す簡易
熱抵抗評価装置を作成し、実施例・比較例において示し
たそれぞれの両面粘着テープを用いて半導体チップG
(発熱量3.5W)とヒートシンクSとを貼り合わせた
後、所定の締め付けトルクにて締め付け、通電10分後
の半導体チップGの表面温度Th及び両面粘着テープ近
傍のヒートシンクSの表面温度Tcを測定し、次の計算
式で熱抵抗を計算した。尚、図2は、図1に示した両面
粘着テープDをそのまま、軟質金属層4がヒートシンク
Sに近くなる様に(不織布2が半導体チップGに近くな
る様に)配置した状態を示したものであるが、比較例で
用いた不織布両面粘着テープも同様に配置して評価し
た。また、テープの貼付面積は30mm×30mmとし
た。
【0021】 熱抵抗=(Th−Tc)/発熱量(3.5W) また、反りへの追従評価として、以下の如く反発性試験
を行った。即ち、厚さ1mmのアルミニウム板10mm
×20cmに同サイズの評価用両面粘着テープを貼付
け、更に、これを直径20cmのアルミニウム製の円筒
に貼付けた後、2kgローラーで1往復圧着後、0℃雰
囲気下に30分、60℃雰囲気下に30分放置すること
を1サイクルとして、これを3サイクル繰り返した後、
アルミニウム板の端部の浮きの有無を確認した。
【0022】評価結果は表2に示す通りであった。
【表2】
【0023】
【発明の効果】本発明のヒートシンク固定用両面粘着テ
ープは、上述の通り構成され、軟質金属層の片面に粘着
剤層が積層されており、他面に積層された粘着剤層の表
面に不織布層が設けられ、更にこの不織布層の表面に粘
着剤層が積層されてなるので、半導体チップ及びヒート
シンク表面の微細な凹凸への追従性、を従来品より改善
して反りへの追従性を保ちつつ、熱伝導性を確保し得る
ものである。また、不織布の両面に粘着剤層が積層され
てなるので、容易に粘着剤層の厚みを確保することがで
きて凹凸への追従性が良好であると共に、工業生産上、
或る程度幅広のテープを製造後に所定幅に切断加工して
製品幅とする工程を容易に採用することができる利点を
有する。また、シリコーングリース等と比較してコスト
的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両面粘着テープの実施の形態の1例を
示す断面図である。
【図2】両面粘着テープの熱伝導性(放熱特性)を評価
するために用いた簡易熱抵抗評価装置の模式的断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・粘着剤層 2・・・不織布層 3・・・粘着剤層 4・・・軟質金属層 5・・・粘着剤層 D・・・ヒートシンク固定用両面粘着テープ G・・・被冷却部品(半導体チップ) S・・・ヒートシンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートシンクと被冷却部品との間に配設
    する両面粘着テープであって、軟質金属層の片面に粘着
    剤層が積層されており、他面に積層された粘着剤層の表
    面に不織布層が設けられ、更にこの不織布層の表面に粘
    着剤層が積層されてなることを特徴とするヒートシンク
    固定用両面粘着テープ。
  2. 【請求項2】 両面粘着テープの総厚みが130μm〜
    260μmであることを特徴とする請求項1記載のヒー
    トシンク固定用両面粘着テープ。
JP2002046640A 2002-02-22 2002-02-22 ヒートシンク固定用両面粘着テープ Pending JP2003238917A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007176963A (ja) * 2005-12-26 2007-07-12 Shimizu Corp 気密用粘着テープ
CN107124853A (zh) * 2017-05-17 2017-09-01 加弘科技咨询(上海)有限公司 液冷装置及其应用的电子设备
WO2022075411A1 (ja) * 2020-10-08 2022-04-14 北川工業株式会社 熱伝導シート

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