JP2003238335A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
- Publication number
- JP2003238335A JP2003238335A JP2002031829A JP2002031829A JP2003238335A JP 2003238335 A JP2003238335 A JP 2003238335A JP 2002031829 A JP2002031829 A JP 2002031829A JP 2002031829 A JP2002031829 A JP 2002031829A JP 2003238335 A JP2003238335 A JP 2003238335A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- structure portion
- branched
- cyclic structure
- glucan
- branched cyclic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
る。 【解決手段】内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを
有する、重合度が50から5000の範囲にあるグルカ
ンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−1,
4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合とで
形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造部分
とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造部分
であるグルカンを含有することを特徴とする化粧料。
Description
優れた、内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有す
る、重合度が50から5000の範囲にあるグルカンで
あって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−1,4−
グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合とで形成
される環状構造部分であり、そして外分岐構造部分と
は、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造部分で
あるグルカン{以下、高度分岐環状デキストリンと称
す。]を含有する化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】高度分岐環状デキストリンは特開平8-
134104号公報に記載されているように、内分岐環
状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50
以上であるグルカンであり、澱粉加工工業における原
料、飲食用組成物、食品添加用組成物、糊料あるいは生
物崩壊性プラスチック用の澱粉の代替物質として有用で
あることが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同公報
には澱粉と比べて安定性に優れるとの記載はあるもの
の、高度分岐環状デキストリンが化粧品についても有効
であるか否かは不明であった。一方、化粧料に要求され
る一つの性能として、皮膚などのかさつきを防ぎ、しっ
とりさせる、保湿性があり、そのために種々の化粧料が
提案されているが、必ずしも満足できる効果のものは少
なかった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明人らは、高度分岐
環状デキストリンを化粧品に応用できるか否かについて
検討を行ったところ、高度分岐環状デキストリンは保湿
性に優れ、製剤での安定性も良いことを見出し、本発明
を完成した。 【0005】すなわち、本発明は、内分岐環状構造部分
と外分岐構造部分とを有する、重合度が50から500
0の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環状
構造部分とはα−1,4−グルコシド結合とα−1,6
−グルコシド結合とで形成される環状構造部分であり、
そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結
合した非環状構造部分であるグルカンを含有することを
特徴とする化粧料である。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明で用いる高度分岐環状デキ
ストリンは、特開平8-134104号公報記載の方法
に従い、1,4−α−グルカン分枝酵素(枝作り酵素、
Q酵素)、4−α−グルカノトランスフェラーゼ(D酵
素、アミロマルターゼ、不均化酵素)、サイクロデキス
トリングルカノトランスフェラーゼ(CGTase)等
の枝作り酵素を澱粉(ワキシーコーンスターチが好まし
い)に作用させて得られる。これらの酵素は、内分岐環
状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50
から5000の範囲にあるグルカンであって、ここで、
内分岐環状構造部分とはα−1,4−グルコシド結合と
α−1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部
分であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構
造部分に結合した非環状構造部分であるグルカンを生産
する能力を持っている。本発明では、酵素として特にα
−1,4−グルカン分岐酵素(EC2.4.1.18)を用いるこ
とが好ましい。本発明で用いる高度分岐環状デキストリ
ンとしては、江崎グリコ(株)製のクラスターデキスト
リン(商標)が、入手が容易であり、量的な供給安定性
に優れていることから好ましい。 【0007】本発明の化粧料における高度分岐環状デキ
ストリンの配合量としては、化粧料の総量に対して0.
1〜99質量%が好ましく、特に好ましくは0.1〜1
0質量%である。 【0008】本発明の化粧料としては、ローション、ク
リーム、美容液、パック料、マッサージ料、化粧下地等
の基礎化粧料、ファンデーション、チークカラー、頬
紅、アイライナー、アイシャドウ、マニキュア等のメイ
クアップ化粧料、養毛料、シャンプー、トニック等の頭
髪化粧料、洗顔料、ボデイ化粧料、入浴剤、石鹸、香水
等が挙げられる。 【0009】 【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
更に詳細に説明する。 【0010】[高度分岐環状デキストリンの製造]環状
構造を有するグルカンの製造は、基本的に特開平8−1
34104に開示される方法にしたがって以下のように
行った。市販のワキシーコーンスターチ5kgを25リ
ットルのリン酸ナトリウム緩衝液(pH7程度)に懸濁
し、加熱糊化させた。約50℃まで放冷後、2,00
0,000単位の枝作り酵素(EC. 2.4.1.18)を作用さ
せた。反応終了後、加熱により枝作り酵素を失活させて
除去し、脱塩、脱色後、乾燥して、粉末の環状グルカン
約4kgを得た。枝作り酵素は、バチルスステアロサー
モフィラスTRBE14株(寄託番号P−13916)
の菌体抽出液より精製したものを用いた。 【0011】次に、実施例および比較例で得られた各化
粧料の各種特性の評価方法を以下に示す。 【0012】[皮膚有用性評価]各評価品目ごとに、1
0名の専門パネラー(但し、品目によりパネラーが重複
する場合もある)が、表1に示す評価基準に従って評価
を行い、全パネラーの合計点数を以て評価結果とした。
従って、点数が高いほど評価項目に対する有用性が高い
ことを示す(満点:50点)。 【0013】(表1) 基 準 点 数 ------------------------------------------ 効果が高く感じられる 5 効果が感じられる 4 効果はやや感じられる 3 効果はわずかしか感じられない 2 効果が感じられない 1 【0014】実施例1 上記の高度分岐環状デキストリンを用いて、表2の処方
によりスキンローションを得た。尚、配合量の単位は質
量%である(以下同様である)。 【0015】(表2) 成 分 配合量 ------------------------------------------------ 高度分岐環状デキストリン 2 1.3−ブチレングリコール 10 防腐剤 適量 精製水 残量 【0016】比較例1 実施例1の高度分岐環状デキストリンの代わりに、精製
水を同量用いた他はすべて実施例1と同様にしてスキン
ローションを得た。 【0017】比較例2 実施例1の高度分岐環状デキストリンの代わりに、澱粉
を同量用いた他はすべて実施例1と同様にしてスキンロ
ーションを得た。本品は経時でおりを発生し、安定性に
問題があった。 【0018】実施例1および比較例1,2の各スキンロ
ーションを、冬場にファンデーションの下地料として左
右半顔ずつ使用してもらい、その特性を評価した。ファ
ンデーションとしては市販のものを使用した。 【0019】 (表3) 保湿性に優れる ファンデーションののりが良い 製剤の安定性 ----------------------------------------------------------------- 実施例1 40 42 良い 比較例1 15 30 良い 比較例2 16 22 悪い 【0020】表3の結果から、本発明の実施例1は比較
例1,2と比べて保湿感(肌のしっとり感)に優れると
共に、ファンデーションののりを良くし、かつ製剤の安
定性にも優れていることがわかる。比較例2は澱粉を用
いた場合であるが、塗布時にファンデーションのよれが
生じ、またつっぱり感などが感じられた場合もあったた
め、保湿感の評価が悪くなっていた。これに対して実施
例1はつっぱり感も発生せず、官能特性的な問題はなか
った。 【0021】 【発明の効果】以上のことから、本発明は、内分岐環状
構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50か
ら5000の範囲にあるグルカンであって、ここで、内
分岐環状構造部分とはα−1,4−グルコシド結合とα
−1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部分
であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造
部分に結合した非環状構造部分であるグルカンを配合す
ることで、保湿性などに優れ、製剤の安定性にも問題の
ない化粧料が得られることは明らかである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内分岐環状構造部分と外分岐構造部分と
を有する、重合度が50から5000の範囲にあるグル
カンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−
1,4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合
とで形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造
部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造
部分であるグルカンを含有することを特徴とする化粧
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002031829A JP2003238335A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002031829A JP2003238335A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | 化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003238335A true JP2003238335A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27775123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002031829A Pending JP2003238335A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003238335A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314400A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Showa Denko Kk | 皮膚外用剤 |
-
2002
- 2002-02-08 JP JP2002031829A patent/JP2003238335A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314400A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Showa Denko Kk | 皮膚外用剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1453475A2 (fr) | Utilisation cosmetique d'au moins une hydrophobine pour le traitement des matieres keratiniques | |
Savary et al. | Cosmetics and personal care products | |
JP2006232820A (ja) | 毛髪セット力増強剤及び毛髪セット力増強方法並びに毛髪セット用組成物 | |
JP2005330257A (ja) | 化粧料 | |
EP0595209A2 (en) | Cosmetic composition | |
JPS62205008A (ja) | 化粧品等の添加剤 | |
JPH02204407A (ja) | 毛髪化粧料組成物 | |
EP0975322B1 (fr) | Utilisation d'une fraction proteique extraite de graines d'hibiscus esculentus en cosmetique | |
NO20004309L (no) | HÕrmiddel | |
EP0975315B1 (fr) | Composition cosmetique a base de polyurethannes associatifs et de silicones quaternaires | |
JP2009196915A (ja) | 化粧品用組成物 | |
WO2013073350A1 (ja) | 化粧品基材及び該化粧品基材を含有する化粧品 | |
JP4916143B2 (ja) | ビール酵母で発酵させたアルコール飲料からコラーゲン産生促進作用を有する組成物を製造する方法及びその組成物 | |
JP2640349B2 (ja) | 養毛料 | |
JP2006131862A (ja) | カチオン変性精製ガラクトマンナン多糖及び該物質を含む化粧料組成物 | |
JP2003238335A (ja) | 化粧料 | |
JPS63130514A (ja) | 粉末化粧料 | |
JPS6253909A (ja) | 植物種子蛋白の水溶性加水分解物を含有する化粧料 | |
JP2953529B2 (ja) | 新規化粧料 | |
JP2003238375A (ja) | 香料組成物及び化粧料 | |
JP2001511437A (ja) | 官能化されたポリオルガノシロキサンを含む化粧品組成物 | |
JP2003238338A (ja) | 化粧料 | |
JP2009024075A (ja) | 多糖体、その製造方法及びその用途 | |
JPH01197423A (ja) | 化粧品基剤 | |
JP2017197533A (ja) | 毛髪洗浄剤用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050117 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20050117 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051206 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20060203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060516 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |