JP2003237916A - アスファルト備蓄施設 - Google Patents

アスファルト備蓄施設

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JP2003237916A
JP2003237916A JP2002038021A JP2002038021A JP2003237916A JP 2003237916 A JP2003237916 A JP 2003237916A JP 2002038021 A JP2002038021 A JP 2002038021A JP 2002038021 A JP2002038021 A JP 2002038021A JP 2003237916 A JP2003237916 A JP 2003237916A
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Seiichi Kumano
清一 熊野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 備蓄したアスファルトの取り出し時におい
て、所望のアスファルト塊を容易に取り出せるアスファ
ルト備蓄施設1を提供する。 【解決手段】 アスファルトを層状に備蓄するアスファ
ルト備蓄施設1において、各アスファルト層2の間に、
隣り合うアスファルト層2が互いに接触しないようにす
ると共に、アスファルト層2同士が、分離自在となるよ
うな中間層3を介設したこと特徴とするアスファルト備
蓄施設1である。また、中間層3が石粉からなるアスフ
ァルト備蓄施設1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルト備蓄
施設に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、アスファルトは、骨材、フィ
ラーなどと共に道路舗装で用いられるアスファルト混合
物の主要材料である。このアスファルトは、天然アスフ
ァルトと石油アスファルトに2つに大別される。
【0003】前記天然アスファルトは、埋蔵量が約20
00万t〜3000万tと推定されており限りある資源
である。また、前記石油アスファルトも原油中から精製
されたアスファルト分を主成分とすることから、限りあ
る資源である。しかしながら、そのアスファルトの主用
途であるアスファルト舗装は、施工供用後、経時的に摩
耗し、劣化するため、今後もアスファルトの必要性がな
くなることはない。その一方、道路舗装に使用されるコ
ンクリート舗装は、アスファルト舗装と比べて、四季の
温度変化に対する追従性が低くひび割れを生じやすいな
どの欠点を有している。
【0004】したがって、今後、確実になくなると思わ
れるアスファルトを、将来に備え長期にわたり確保して
いくことは、天然アスファルトや石油資源を所有しない
日本にとって非常に重要な課題である。
【0005】ところで、このアスファルトは、約150
℃で液体となり、常温で固体となる性質を有している。
この性質を利用し、前記課題の解決を図るものとして、
本願出願人による特開2001−114408号公報に
記載されたアスファルト備蓄施設が提案されている。こ
のアスファルト備蓄施設は、アスファルトを湖状に備蓄
するアスファルト備蓄施設であって、非常に大容量でか
つ非常に長期にわたり安定的に備蓄できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアスフ
ァルト備蓄施設は、アスファルトを連続的に層状に備蓄
するものであり、備蓄後に非常に大きなアスファルトの
塊が形成される。これは、アスファルトを層状に備蓄す
るときに、流し込んだアスファルトの熱により、先に層
状に備蓄したアスファルト層の表面が溶融し、溶融した
アスファルト同士が結合し、一体化するためである。こ
のため、備蓄したアスファルトの取り出し時において、
アスファルトが非常に大きな塊となっているので、この
塊を分割して取り出す必要があり、取り出す作業が困難
であるという問題点を有している。
【0007】そこで本発明は、前記問題点を解決するた
めになされたものであり、備蓄したアスファルトの取り
出し時において、所望のアスファルト塊を容易に取り出
せるアスファルト備蓄施設を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る本発明は、アスファルトを層状に備
蓄するアスファルト備蓄施設において、各アスファルト
層の間に、隣り合うアスファルト層が互いに接触しない
ようにすると共に、前記アスファルト層同士が、分離自
在となるような中間層を介設したことを特徴とするアス
ファルト備蓄施設である。
【0009】なお、アスファルト備蓄施設とはアスファ
ルトを層状に備蓄する施設であって、アスファルトを備
蓄するとき、経時的(例えば、1ヶ月おき)に複数回に
わたってアスファルトが当該施設に流し込まれ、流し込
まれたアスファルト毎に、各アスファルト層が形成され
て、アスファルトが備蓄されているものである。
【0010】ここで、アスファルトとは専ら石油アスフ
ァルトのことを指しており、石油アスファルトには、ス
トレートアスファルトだけでなく、ブローンアスファル
ト、改質アスファルトなども含むものとする。ただし、
石油アスファルトに限定するものではなく、従来の技術
で説明した天然アスファルトも含むものである。また、
アスファルト備蓄施設の規模は、本願出願人による特開
2001−114408号公報に記載される非常に大容
量でかつ非常に長期間にわたり安定的にアスファルトを
備蓄できる、大規模なアスファルト備蓄施設に限定され
ず、小規模であり、また備蓄期間が短期間であるアスフ
ァルト備蓄施設まで含むものとする。
【0011】つまり、請求項1に記載の発明では、各ア
スファルト層の間に、隣り合うアスファルト層が互いに
接触しないように中間層を介設することにより、この中
間層の隣り合う位置にあるアスファルト層は、互いに浸
透、接触、混入、結合、一体化することなく、接触しな
い状態で備蓄される。このため、備蓄後に大きなアスフ
ァルトの塊が形成されることはない。したがって、備蓄
したアスファルトの取り出し時において、中間層からア
スファルト層が分離自在であるため、容易に所望のアス
ファルト塊を取り出すことができる。
【0012】さらに、請求項2に係る本発明は、前記中
間層が石粉からなることを特徴とするアスファルト備蓄
施設である。石粉は、石灰岩、火成岩などを粉末体状に
したものであるので、散布して中間層を容易に形成する
ことができる。また、石粉は、容易に相当量、日本各地
で入手可能であるので、立地場所が制限されずにアスフ
ァルト備蓄施設を築造することができる。さらに、石粉
は安価なため経済的である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について詳細に説明する。なお、各実施形態の
説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を
付し、重複した説明は省略するものとする。
【0014】(アスファルト備蓄施設の構成)まず、本
発明の実施形態に係るアスファルト備蓄施設1の構成に
ついて説明する。図1はアスファルト備蓄施設1に、ア
スファルト層2と中間層3とが層状に積層された状態を
図示したものである。
【0015】このアスファルト備蓄施設1は、側部流出
防止手段4と底部流出防止手段5から構成されており、
この側部流出防止手段4と底部流出防止手段5とで囲ま
れた内部に、アスファルト層2と中間層3とが層状に交
互に積層され、アスファルトが備蓄される。つまり、ア
スファルト層2は、中間層3と交互に重なり合う状態で
備蓄され、中間層3を介して上下に隣り合う位置の他の
アスファルト層2と接触しない状態にある。
【0016】アスファルト層2は、アスファルト備蓄施
設1にアスファルトを備蓄するとき、高温に加熱され流
動性のあるアスファルトがアスファルトローリー(図示
せず)などの運搬手段によって経時的(例えば、1ヶ月
おき)に複数回にわたって搬入され、流し込まれ、固化
冷却後、再びその上にアスファルトが流し込まれること
を繰り返すことにより形成されるものである。
【0017】ここで、固化冷却後とは、流し込まれて形
成したアスファルト層2が完全に固体化している状態に
なることを指すのではなく、明らかに流動性を失った状
態になること、すなわち、明らかなアスファルトの流出
がない程度の状態になることをいう。同様に、備蓄期間
中においても、外気の温度が上昇した程度では、アスフ
ァルトは明らかに流出がない状態にある。また、各アス
ファルト層2は必ずしも正確に水平方向に広がっている
必要はなく、傾斜した状態であってもよい。また、表面
に多少の凹凸があってもよい。
【0018】中間層3は、アスファルト層2の固化後、
当該アスファルト層2の表面に積層し形成されるもので
ある。なお、詳細については後で説明する。
【0019】側部流出防止手段4は、備蓄したアスファ
ルトが側部から流出することを防止するための手段であ
る。底部流出防止手段5は、備蓄したアスファルトが底
部から流出することを防止するための手段である。
【0020】側部流出防止手段4とは、大規模なアスフ
ァルト備蓄施設にあっては、本願出願人による特開20
01−114408号公報に記載されているように、平
地上に築造した盛土の提体、または山間の谷部に備蓄す
る場合の地山など、また、小規模なアスファルト備蓄施
設にあっては、アスファルトタンクの側壁など、備蓄し
たアスファルトが側部から流出することを防ぐ手段であ
ればその形状には拘らない。
【0021】同様に、底部流出防止手段5とは、大規模
なアスファルト備蓄施設にあっては、本願出願人による
特開2001−114408号公報に記載されているよ
うに、地山、盛土、アスファルト舗装、コンクリート舗
装など、また、小規模なアスファルト備蓄施設にあって
は、アスファルトタンクの底部分など、底部よりアスフ
ァルトが浸透流出し、流出することを防ぐ手段であれば
その形状には拘らない。
【0022】ここで述べる地山には、表面に地山が露出
している場合のほか、表面に地山が露出してはいない
が、本備蓄施設の規模と対比してみて地山と同一視しう
る場合も含む。したがって、例えば、表面に植物が生息
している場合や、表面に小規模構造物(排水構造物、法
面構造物など)が残存する場合も地山に該当する。
【0023】前記したように、アスファルト層2の上面
に中間層3を積層し、さらにその上面にアスファルト層
2を積層することによって、隣り合うアスファルト層2
同士が接触しない状態にあるため、各アスファルト層2
同士の結合、一体化が生じず、より大きなアスファルト
層2が形成されることはない。
【0024】また、アスファルトの塊(流動性を失った
状態もの)を別のアスファルトの塊(流動性を失った状
態もの)と隣接し、互いに接触した状態で備蓄する場合
においても、従来ならば、アスファルトの特性により、
互いに結合し、一体化し、より大きなアスファルトの塊
(流動性を失った状態もの)が形成されるが、中間層3
を介設することにより、アスファルトの塊(流動性を失
った状態もの)同士が接触しない状況にあるので、より
大きなアスファルトの塊が形成されることはない。
【0025】(中間層の詳細な説明)ここで中間層3に
ついて詳しく説明する。中間層3は各アスファルト層2
の間に介設している(図1参照)。中間層3の間隔は、
各アスファルト層2の厚さにともなって適宜変更されて
よい。また、アスファルト層2と同様に、中間層3は必
ずしも正確に水平方向に広がっている必要はなく、傾斜
した状態であってもよいし、また、表面に多少の凹凸が
あってもよい。さらに、図1に示すように、アスファル
トの側部流出防止手段4および底部流出防止手段5と、
各アスファルト層2との間においても、中間層3を延長
して設けてもよい。これより、備蓄したアスファルトの
取り出し時において、アスファルトと側部流出防止手段
4および底部流出防止手段5との分離においても容易と
なることは明らかである。
【0026】さらに、この中間層3が隣り合うアスファ
ルト層2同士が接触しないようにすると共に、各アスフ
ァルト層2同士が分離自在であることを担保するため
に、好適な具体的な態様について、以下に述べる。 (1)中間層3は、備蓄期間中に反応、変形、変質をお
こし消滅するものでなく、長期間にわたり、存続し性能
が維持できる材料で構成されることが好ましい(耐久
性)。 (2)中間層3は、アスファルトの熱により溶融しない
ように、融点の高い材料で構成されることが好ましい
(耐熱性)。ただし、アスファルトを備蓄施設1に流し
込んだときに、アスファルトの熱により多少溶融して
も、中間層3が消滅しないように中間層3の厚さを設け
れば、この要件を満たす。 (3)中間層3に大きな空隙が形成されないように、粒
径の小さな材料で構成することが好ましい(形状)。た
だし、アスファルトを流し込んだときに、高温で粘度の
低いアスファルトが中間層3の空隙に多少浸透しても、
下方のアスファルト層2と接触しないように中間層3の
厚さを設ければ、この要件を満たす。 (4)備蓄後、取り出すときに、分離自在となることが
好ましい。以上の4種の態様のうち、(1)から(3)
は、中間層3を介して隣り合うアスファルト層2同士が
接触しないようにするための具体的な態様である。
(4)は分離自在となる態様であり、詳細については後
で説明する。以上の好適な態様を満たすものとして、中
間層が石粉からなる場合がある。
【0027】(中間層が石粉からなる場合)石粉は、石
灰岩、火成岩などを粉末体状にしたものである。適宜な
厚さで中間層3が石粉で形成されることにより、中間層
3を介して隣り合うアスファルト層2は、備蓄期間中に
互いに接触し、結合し、一体化し大きなアスファルトの
塊が形成されることはない。
【0028】つまり、石粉は、流動性のあるアスファル
トの熱にさらされても、溶融することもなく、備蓄期間
中も消滅することなく安定して存続する。さらに、備蓄
後のアスファルト取り出し時において、石粉から形成さ
れる中間層3は容易に破壊されるため、アスファルト層
2の分離は自在であり、取り出しが容易になされる。こ
のとき取り出したアスファルトの塊に石粉が付着し混入
するが、アスファルトの主用途である道路舗装におい
て、アスファルト合材の主要な材料として使用されてい
るので、石粉が取り出したアスファルトの塊に混入して
も問題ではない。
【0029】また、石粉は、粉末体状であるため、中間
層3の形成時において所望量を容易に散布することがで
き、さらには、重機を用いて散布することもできる。ま
た、石粉はアスファルト合材作製において日本各地に既
設のアスファルト合材プラントで使用されており、相当
量を容易に調達できるので、アスファルト備蓄施設1の
立地場所が制限されることはない。さらに、安価に調達
できるので、経済的である。
【0030】アスファルト層2と石粉からなる中間層3
とが、交互に層状に構成されるアスファルト備蓄施設1
を築造するときに、アスファルト層2または石粉からな
る中間層3の形成後に、アスファルト層2または石粉か
らなる中間層3の表面に水を散布してもよい。このよう
な水の散布は石粉の飛散を防止すべくなされるものであ
る。ただし、水を過剰に散布すると、過剰な水の気化に
より危険を伴うので注意を要する。水の散布方法は、散
布する面積に応じて、人力による方法、散水車を使用す
る方法などが任意に選択される。
【0031】(アスファルト層を分離したときの中間層
に関する説明)ここで、図2を参照して、備蓄後アスフ
ァルトを取り出すときの中間層3の状況について説明す
る。備蓄後アスファルトを取り出すとき、中間層3から
アスファルト層2が分離自在となる場合は、例えば、中
間層3自体が破壊し隣り合うアスファルト層2が自在と
なる場合(図2(a)と図2(b)参照)と、アスファ
ルト層2が中間層3との界面から剥離し自在となる場合
(図2(c)参照)とがある。
【0032】中間層3自体の破壊により、隣り合うアス
ファルト層2が自在となる場合は、例えば、中間層3が
図2(a)に示すように、中間層3が粉末体または粒状
物からなる場合3aと、図2(b)に示すようにゲル状
物からなる場合3bとがある。ただし、これらの場合は
取り出したアスファルトの塊に、中間層3を構成するも
のが含まれ、その後の使用時において、その取り出した
アスファルトと混合される可能性があるため、使用時に
アスファルト中に含まれても、影響を及ぼさないものか
ら選択する必要がある。例えば粉末体または粒状物とし
ては、アスファルトの主用途である道路舗装において使
用されるフィラー、または、改質アスファルトの製造に
おいて使用されている、高融点であるゴム材料、熱可塑
性エラストマー、または石油樹脂などなどのチップがあ
る。また、ゲル状物としては、シリカゲルなどがある。
先に述べた石粉からなる中間層3が分離自在となる場合
は、図2(a)に該当する。
【0033】次に図2(c)に示す、アスファルト層2
が中間層3との界面から剥離し自在となる場合は、例え
ば、中間層3がアスファルト層2と接着しにくい板状物
からなる場合3cがある。例えば板状物としては、アス
ファルトと接着しないシリコーンを表面に含有する離型
板、化学的に安定なフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエ
チレン)シートなどがある。
【0034】以上、本発明の好適な実施形態についての
一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可
能である。
【0035】
【実施例】次に本発明に関し、具体的な実施例を記載す
る。この具体的な実施例は、図1に示したアスファルト
備蓄施設1にアスファルトを備蓄する工程を説明すると
共に、図3を参照してアスファルトの塊を取り出す工程
を説明したものである。
【0036】図1に示したアスファルト備蓄施設1にア
スファルトを備蓄するとき、まずアスファルトローリー
(図示せず)から高温で流動性のあるアスファルトが流
し込まれる。流し込まれたアスファルトの厚さが40c
m乃至50cmで一旦流し込みを中断する。そして、流
し込んだアスファルトが常温付近まで冷却され固化し流
動性を失った後、所望量の水を散水車(図示せず)でア
スファルト層2の表面に散布する。その後、表面に水分
が存在する状態で、石粉をアスファルト層2の表面に厚
さ2mm乃至3mm散布する。石粉の散布が全面終了
後、石粉からなる中間層3が形成される。その後、再び
その中間層3の表面上にアスファルトを流し込む。これ
らの作業を繰り返し行い、所望のアスファルトが備蓄さ
れた後、作業を終了する。この作業により、アスファル
ト備蓄施設1に、各アスファルト層2は、隣り合うアス
ファルト層2が互いに接触しないよう、石粉からなる中
間層3が介設された状態で備蓄される。
【0037】この後、図3に示すように、アスファルト
備蓄施設1から、所望のアスファルト塊2aを取り出す
とき、バール7を所望の位置にあてがい、ハンマー5で
叩くことにより切断面を形成するだけで、所望のアスフ
ァルト塊2aを分割し、取り出すことができる。このと
き、石粉からなる中間層3により、アスファルト層2は
隣り合うアスファルト層2と接触しない状態にあるた
め、備蓄されたアスファルトの表面から、垂直方向に所
望の間隔で切断面を形成することだけで、所望のアスフ
ァルト塊2aを分割することができ、容易に取り出すこ
とができる。
【0038】また、アスファルト備蓄表面に対して垂直
方向に40cm乃至50cm間隔の格子状に切断面を形
成すれば、一辺が40cm乃至50cmで、重量が60
kg乃至100kg程度の立方体状のアスファルト塊2
aを形成でき、何人かの人間の人力を持って運び出すこ
とができる。
【0039】ここで、切断方法について説明する(以
下、図示せず)。切断方法には、バックホーなどの建設
重機械のバケットの爪を使用して分割してもよい。ま
た、取り出したアスファルト塊2aの搬送用ベルトコン
ベアを取り出し箇所付近に設置すれば、よりスムーズに
取り出し作業は進行する。さらにまた、ベルトコンベア
の出口に、取り出したアスファルト塊2aを溶融するた
めの加熱装置を設置したり、隣接してアスファルト合材
プラントを設置させ、溶融したアスファルトをポンプな
どを使用して、合材プラントに搬送する手段を設けれ
ば、連続的に作業は進行する。
【0040】
【発明の効果】本発明に係るアスファルト備蓄施設によ
れば、各アスファルト層の間に、隣り合うアスファルト
層が互いに接触しないように中間層を介設することによ
り、この中間層の隣り合う位置にあるアスファルト層
は、互いに浸透、接触、混入、結合、一体化することな
く、接触しない状態で備蓄され、備蓄後に大きなアスフ
ァルトの塊が形成されることはない。よって、備蓄した
アスファルトの取り出し時において、中間層からアスフ
ァルト層が分離自在であるため、容易に所望のアスファ
ルトの塊を取り出すことができる。さらに中間層を石粉
で形成することにより、石粉は、石灰岩、火成岩などを
粉末体状にしたものであるので、散布して中間層を容易
に形成することができる。また、石粉は、容易に相当
量、日本各地で入手可能であるので立地場所が制限され
ずにアスファルト備蓄施設を築造することができ、さら
に安価なため経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るアスファルト備蓄
施設の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るアスファルト備蓄
施設において、アスファルト層と中間層の分離状況概略
図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るアスファルト備蓄
施設において、アスファルト塊の取り出し状況概略図で
ある。
【符号の説明】
1 アスファルト備蓄施設 2 アスファルト層 2a 取り出したアスファルト塊 3 中間層 4 側部流出防止手段 5 底部流出防止手段 6 ハンマー 7 バール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルトを層状に備蓄するアスファ
    ルト備蓄施設において、 各アスファルト層の間に、隣り合うアスファルト層が互
    いに接触しないようにすると共に、前記アスファルト層
    同士が、分離自在となるような中間層を介設したこと特
    徴とするアスファルト備蓄施設。
  2. 【請求項2】 前記中間層が、石粉からなることを特徴
    とする、請求項1に記載のアスファルト備蓄施設。
JP2002038021A 2002-02-15 2002-02-15 アスファルト備蓄施設 Pending JP2003237916A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3604184A1 (de) * 2018-07-31 2020-02-05 BPB Beton- und Prüftechnik Blomberg GmbH & Co. KG Verwendung von umweltfreundlichem streugranulat

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3604184A1 (de) * 2018-07-31 2020-02-05 BPB Beton- und Prüftechnik Blomberg GmbH & Co. KG Verwendung von umweltfreundlichem streugranulat

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