JP2003237822A - 熱可塑性樹脂バンドおよびその製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂バンドおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2003237822A
JP2003237822A JP2002037530A JP2002037530A JP2003237822A JP 2003237822 A JP2003237822 A JP 2003237822A JP 2002037530 A JP2002037530 A JP 2002037530A JP 2002037530 A JP2002037530 A JP 2002037530A JP 2003237822 A JP2003237822 A JP 2003237822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
band
resin
resin band
irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002037530A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Koide
小出崇志
Satoru Tachika
悟 田近
Tetsuya Marutani
哲也 丸谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
Priority to JP2002037530A priority Critical patent/JP2003237822A/ja
Publication of JP2003237822A publication Critical patent/JP2003237822A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Package Frames And Binding Bands (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 熱可塑性バンドの延伸方向の強度向上をは
かり、かつ幅方向の力に対しても強くすることによっ
て、応力緩和による緩みを原因とする結束後の荷崩れを
防止し、またクリープによる経時変化による伸びが少な
く、縦割れの発生がないバンドを提供する。 【解決手段】熱可塑性樹脂バンド1の製造工程を表す一
連の製造工程内においてA、B、またはCに示すいずれ
かの工程内に感応(光)波長の照射工程を設け、感光性
樹脂を用いた感光波長の照射によって延伸という物理的
分子配向と併せて分子間架橋を促進して3次元構造の分
子構造として、強靱で耐縦割れ性や応力緩和性の向上し
た、また収縮率の低い熱可塑性樹脂バンドを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梱包用の熱可塑性
樹脂バンドの改質の、ことに延伸という物理的な特性に
加えて分子構造面からもたらされる特性向上に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート等オレフィン系の熱可塑性樹脂は分子構造中に極
性基または反応性のある活性基をもたず、化学的に安定
物質でかつ機械的特性に優れていることから梱包,流通
用資材としても広く活用され、なかでも押出成形により
延伸加工を加えることによって伸びが少なくかつ強靱な
梱包紐(熱可塑性樹脂バンド)が得られることから多用
されている。
【0003】かような熱可塑性樹脂バンドは、オレフィ
ン系の熱可塑性樹脂が化学的に安定している反面、分子
構造中に極性基または反応性のある活性基をもたないこ
とで添加物との相溶性が必ずしも良くなく添加剤の種類
や添加量には製品の品質安定上一考を要すことも多く、
また製造方法では押出機で原料樹脂材料を押出成形、冷
却工程、延伸工程を経てアニール処理、冷却工程を経て
最終巻取工程に至り、アニール処理を経るとはいえ物理
的な強延伸という手段で成形されていることによって、
長さ方向の強度は強靱でもバンドの幅方向の力には弱く
縦割れが発生したり、あるいは応力緩和によって結束後
に荷崩れを起こすようなことも見られ、特に重量物用と
しては厚さを増して強度を上げる等の対策がとられてき
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発明者は、上述した従
来の熱可塑性樹脂バンドの素材そのものの分子構造自体
の改質から工夫を試み、従来の製造方法を大きく変える
ことなく、さらに強靱で対縦割れ性や対応力緩和性の向
上した、また収縮率の低い(経日変化の少ない)熱可塑
性樹脂バンドおよびその製造方法を研究の結果、感光性
樹脂を用いた感光波長の照射によって、分子構造を3次
元構造にして改質を達成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明熱可塑
性樹脂バンドは、感応性樹脂を添加させた樹脂材料によ
り成形されたことを特徴とするものである。
【0006】本発明により、延伸による縦方向の分子配
向による長手方向の強靱さに加え、感応性樹脂の反応に
より分子間の架橋が促進されて長手,幅両方向での結合
力が強化されて強靱さを増すとともに、幅方向に継がる
分子によって縦割れに対して強い性質を有する熱可塑性
樹脂バンドを製造することができる。
【0007】また、本発明熱可塑性樹脂バンドは、熱可
塑性樹脂バンドの素材表面に感応性樹脂の層を形成させ
たことを特徴とするものである。
【0008】本発明により、熱可塑性樹脂バンドそのも
のの配合を変えるなどの従来方法を変更することもな
く、その表層において硬い表面が形成されて外力などに
対して傷がつき難いなどの、強靱な熱可塑性樹脂バンド
が得られる。
【0009】また、モノマーやオリゴマー等バンド素材
レベルで感応性樹脂を加えておき、その表層に形成させ
た感応性樹脂の層との間で分子間結合させるようになさ
れた場合には、バンドの表層とバンド素材との分子間結
合による一体化がなされて、より強靱な熱可塑性樹脂バ
ンドが得られる。
【0010】そして、本発明熱可塑性樹脂バンドにおい
て、上記感応性樹脂が感光性樹脂であり、感光性樹脂は
紫外線硬化型、または可視光線硬化型であることを特徴
とするものである。
【0011】紫外線硬化型、または可視光線硬化型の感
光性樹脂を用いて重合開始剤を配合しておくことで、比
較的低価格の照射設備により手軽に照射させることがで
き、多様な製品仕様毎に適合させて改質を行うことが可
能である。
【0012】あるいは、本発明熱可塑性樹脂バンドにお
いて、上記感応性樹脂が電子線硬化型であることを特徴
とするものである。
【0013】電子線硬化では通常の雰囲気の中で空気中
の酸素との間に反応が起こりやすく窒素置換槽などの設
備投資が必要となるが、電子線は高エネルギーで樹脂素
材の内部まで電子線が深く透過してモノマー等の材料分
子に対し直接的にラジカル化させて架橋が促進されるこ
とから重合開始剤や増感剤などの添加剤は不要なため樹
脂材料コストが安価で済み、また紫外線による酸化防止
剤の変色などのような異変がみられず製品価値を損なう
ことがないので好ましい。
【0014】ところで、本発明熱可塑性樹脂バンドの製
造方法は、上記感応性樹脂に感応させるための照射工程
が、原料樹脂材料が押出機により押出成形された後、冷
却工程、延伸工程を経てアニール処理、冷却工程から最
終巻取工程へと導かれ生産される工程の、前記延伸工程
段階内において設けられることを特徴とするものであ
る。
【0015】この発明により、延伸倍率が設定され熱可
塑性樹脂バンドとしての製品形態が定まる段階での分子
間架橋の促進により、延伸という物理的分子配向が強制
的になされるだけでなく安定した分子構造が構成され、
したがって生産後の素材収縮を極めて少なくすることが
でき、また生産工程の初期段階での改質によって素材強
さが増して、その後の生産工程内で、例えば巻き取りロ
ール周辺に発生し易いバンド素材の削れによる粉ふきの
ような問題などを未然に防ぐことができる。
【0016】そしてまた、本発明熱可塑性樹脂バンドの
製造方法は、上記感応性樹脂に感応させるための照射工
程が、原料樹脂材料が押出機により押出成形された後、
冷却工程、延伸工程を経てアニール処理、冷却工程から
最終巻取工程へと導かれ生産される工程の、前記延伸工
程後でアニール処理工程の手前内において設けられるこ
とを特徴とするものである。
【0017】熱可塑性樹脂バンドの製造工程において、
延伸工程はその前後の引取機の引取速度の差によって延
伸倍率がコントロールされており、この発明では架橋の
程度との兼ね合いで延伸倍率を設定することもなく従来
の方法と変更することなく、製造方法を複雑化させず生
産することができる。また、延伸工程を経た後で薄い素
材になっているため、紫外線や可視光線がより深部まで
侵透して感光性樹脂に働きかけるので、十分な照射が促
進され所定の架橋効果が得られて好ましい。
【0018】あるいはまた、本発明熱可塑性樹脂バンド
の製造方法は、上記感応性樹脂に感応させるための照射
工程が、原料樹脂材料が押出機により押出成形された
後、冷却工程、延伸工程を経てアニール処理、冷却工程
から最終巻取工程へと導かれ生産される工程の、前記ア
ニール処理工程後において設けられることを特徴とする
ものである。
【0019】この発明により、前述した薄い素材ゆえの
十分な照射が促進される点に加え、アニール処理工程を
経ることによって素材に残留する応力が最低レベルの段
階で分子間架橋が促進され、安定した品質で従来の寸法
等の製品規格を維持しながら強度,耐縦割れ性,応力緩
和性,耐クリープ性の特性の向上が得られるとともに、
収縮が小さいことから曲がりの少ない(直伸性の良い)
バンドが得られる。
【0020】そしてまた、感応性樹脂を感応させて分子
間結合をさせる工程を、被梱包物に熱可塑性樹脂バンド
を架けた後に行うようにし、しかもこの分子間結合によ
ってバンドが所定の比率だけ収縮するようにされて荷物
がより引き締められるような感応性樹脂の種類や配合量
が設定されていてもよく、その場合感応性収縮バンドと
しての用途展開がなされる。
【0021】さらにまた、本発明熱可塑性樹脂バンドの
製造方法は、上記感応性樹脂に感応させるための照射工
程において、紫外線をパルス化させた高出力エネルギー
のものを照射させることを特徴とするものである。
【0022】従来より、紫外線や電子線を連続照射して
感応性樹脂を重合硬化させるという方法自体公知である
が、熱可塑性樹脂バンドの如き薄い素材の場合紫外線照
射による素材の発熱によって材料が変質したり変色し易
いという問題が発生したり、あるいは電子線による周辺
への電磁公害の問題など懸念された。そこで、本発明に
おいては、紫外線照射の場合従来の連続照射での酸素阻
害反応の起こる前に樹脂硬化を行って、素材の発熱や変
色を避けるために間欠照射を行うものである。すなわ
ち、瞬時に極めて高いエネルギーをもった紫外線を照射
でき、熱可塑性樹脂バンドのように薄い素材でも損傷さ
せることなくその内部まで透過させることができるた
め、素材内部まで難なく分子間架橋を行わせることがで
きる。
【0023】上述してきたように、本発明においては延
伸という物理的分子配向が強制的になされるだけでなく
分子間架橋によって縦・横方向の分子のズレが押さえら
れて応力緩和現象を押さえることができて重量物の梱包
での荷崩れが防止できたり、さらには例えば繊維製品や
廃棄物としてのペットボトルなど圧縮した状態で樹脂バ
ンドを締めつけて梱包するような場合(所謂、ベール梱
包)でのクリープ現象によって起こるバンドの伸びなど
も解消できる。そしてなお、延伸による縦方向(素材押
し出し成形の流れ方向)の強靱化に加え素材幅方向での
分子間架橋により、縦割れがなくバンドの幅方向にも強
度の備わった樹脂バンドが得られる。
【0024】そして、バンド素材や素材表面の感応性樹
脂層への感応性樹脂の添加方法は、バンド素材樹脂に共
重合させたり、非感応性樹脂に対し感応性樹脂をモノマ
ーやオリゴマーとして混練させればよい。また、必要に
応じて重合開始剤や増感剤等の添加剤が適宜加えられれ
ばよく、感応(光)源にはそれぞれに適応した波長,出
力で、その形成条件に最適な照射時間や方法を選択して
照射されればよい。
【0025】なお、バンドに用いる熱可塑性樹脂として
は、延伸により引張強度が向上するものであればよく、
上述したPPやPETなどオレフィン系樹脂の他に、例
えばポリエステルやポリアミド等の熱可塑性樹脂が用い
られてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づいて説明する。図1は、熱可塑性樹脂バンドの製
造工程を表す。図中、破線で表す1は熱可塑性樹脂バン
ドであって、一般的には以下のからEnd.(=10) への一
連の工程で生産される。
【0027】押出機〔原料である熱可塑性樹脂を溶融
状態でテープ状に押出成形する。〕冷却槽〔水槽内で
60°程度に冷却して原反とする。〕 引取機〔第
一〕延伸槽〔約100〜200°程度で5倍〜10倍
程度(PP樹脂)に延伸;第一,第二の引取機の引取速
度の差で、押出速度よりも引取速度を速くする。〕引
取機〔第二〕 アニール槽〔延伸工程よりもやや高め
の温度条件で。〕冷却槽〔水槽内でほぼ常温程度近く
まで冷却して樹脂バンド素材を得る。〕引取機〔第
三〕 巻取機〔所定長さ寸法毎に。〕End.製品送りコ
ンベア
【0028】本発明においては、感光性樹脂を用いた感
光波長の照射によって3次元構造の分子構造として強靱
で対縦割れ性や対応力緩和性の向上した、また収縮率の
低い熱可塑性樹脂バンドを得ようとするもので、感応性
樹脂を添加させた樹脂材料で成形させ、あるいはバンド
素材表面に感応性樹脂の層を形成させようとするもので
ある。感応性樹脂としては紫外線、または可視光線によ
りバンド素材を構成する分子間相互の架橋が促進される
ものや、電子線によるものが用いられる。
【0029】感応波長の照射工程として、図1の一連の
製造工程内の、A、B、またはCに示す工程での照射が
有効となる。つまりまず、Aの延伸工程段階内において
設けられ、この場合延伸倍率が設定され熱可塑性樹脂バ
ンドとしての製品形態が定まる段階で延伸という物理的
分子配向と併せて分子間架橋の促進により安定した分子
構造が構成され、したがって生産後の素材収縮を極めて
少なくでき、また生産工程内の初期段階でバンド素材強
さが増すことから、以後の生産工程内でバンド素材の削
れを原因とする巻き取りロールの周辺での粉ふきのよう
な問題などを未然に防ぐことができる。
【0030】あるいはまた、Bの前記延伸工程後でアニ
ール処理工程の手前内において設けられる場合、延伸工
程を経ているので架橋の程度との兼ね合いで延伸倍率を
設定する必要なく従来の方法を変更しなくてよく製造方
法が複雑化せずに、また延伸工程後の薄い素材のため紫
外線や可視光線がより深部まで侵透して感応性樹脂に働
きかけるので、十分な照射が促進され所定の架橋効果が
得られて好ましい。
【0031】さらにまた、Cの前記アニール処理工程後
において設けられる場合には、前述同様薄い素材ゆえの
十分な照射が促進される点に加え、アニール処理工程を
経ることによって素材に残留する応力が最低レベルの段
階で分子間架橋が促進され、安定した従来の寸法等の製
品規格を維持しながら強度,耐縦割れ性,応力緩和性,
耐クリープ性等の特性の向上が得られる。
【0032】なお、この前記アニール処理工程後とは、
一旦梱包用バンドの巻体として生産されたものが、別の
工程、例えば被梱包物に架け渡される直前に紫外線や可
視光線、あるいは電子線が照射されるような形態を含む
ものである。
【0033】図1において、前述のBに示す工程におい
て照射装置2が設けられたもので、ここでは熱可塑性樹
脂バンド1の樹脂材料に紫外線硬化型の感光樹脂を添加
し、重合開始剤および、適量の増感剤を添加しておき、
照射工程において、紫外線をパルス化させた高出力エネ
ルギーのものを照射させるようにしたものである。ここ
で、本発明においては、紫外線照射の場合従来の連続照
射での酸素阻害反応の起こる前に樹脂硬化を行って素材
の発熱や変色を避けるようになされており、例えばパル
ス回数8〜10回/秒、1パルスは100万分の数秒の
照射というきわめて瞬時であるが、従来の連続照射に比
較して10の6乗W/1パルス程度という高エネルギー
の間欠照射を行うものである。すなわち、瞬時に極めて
高いエネルギーをもった紫外線を照射できて、熱可塑性
樹脂バンドのような薄い素材の場合でも素材を損傷させ
ることなくその内部まで透過させることができるため、
その素材内部まで難なく分子間架橋を行わせることがで
きるものである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
延伸という物理的分子配向が強制的になされるだけでな
く分子間架橋によって縦・横方向の分子のズレが押さえ
られて応力緩和現象を押さえることができて重量物の梱
包での荷崩れが防止できたり、さらには例えば繊維製品
や廃棄物としてのペットボトルなど圧縮した状態で樹脂
バンドを締めつけて梱包するような場合(所謂、ベール
梱包)でのクリープ現象によって起こるバンドの伸びな
ども解消できる。そしてなお、延伸による縦方向(素材
押し出し成形の流れ方向)の強靱化に加え素材幅方向で
の分子間架橋により、縦割れがなくバンドの幅方向にも
強度の備わった樹脂バンドが得られる。
【0035】また、本発明熱可塑性樹脂バンドの製造方
法は、感応波長の照射工程として、押出成形〜冷却〜延
伸〜アニール処理〜冷却〜最終巻取の一連の製造工程内
の、A;延伸工程段階内、B;前記延伸工程後でアニー
ル処理工程の手前、C;前記アニール処理工程後それぞ
れにおいて、各特性を考慮して設定される。 A;延伸という物理的分子配向と併せて分子間架橋の促
進により安定した分子構造が構成され、したがって生産
後の素材収縮を極めて少なくできて、また生産工程内の
初期段階でバンド素材強さが増すことから、以後の生産
工程内でバンド素材の削れを原因とする巻き取りロール
の周辺での粉ふきのような問題なども未然に防ぐことが
できる。 B;延伸工程後のため架橋の程度との兼ね合いで延伸倍
率を設定する必要なく従来方法の変更がなくて製造方法
が複雑化せず、また延伸工程後の薄い素材で紫外線や可
視光線がより深部に侵透して感応性樹脂に働きかけるの
で、十分な照射が促進され所定の架橋効果が得られて好
ましい。 C;前記アニール処理工程後で薄い素材への十分な照射
が促進される点に加え、アニール処理工程を経ることに
よって素材に残留する応力が最低レベルの段階で分子間
架橋が促進され、安定していて従来の寸法製品規格を維
持しながら強度,耐縦割れ性,応力緩和性,耐クリープ
性等の機械的特性の向上が得られ、また収縮が小さいこ
とから曲がりの少ない(直伸性の良い)バンドが得られ
る。
【0036】さらにまた、本発明熱可塑性樹脂バンドの
製造方法は、上記感応性樹脂に感応させるための照射工
程において、紫外線をパルス化させた高出力エネルギー
のものを照射させることを特徴とするもので、紫外線照
射の場合従来の連続照射での酸素阻害反応の起こる前に
樹脂硬化を行って、素材の発熱や変色を避けるために間
欠照射を行い、瞬時に極めて高いエネルギーをもった紫
外線を照射でき、熱可塑性樹脂バンドのように薄い素材
でも損傷させることなくその内部まで透過させることが
できるため、素材内部まで難なく分子間架橋を行わせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明熱可塑性樹脂バンドおよびその製造方法
に係る、熱可塑性樹脂バンドの製造工程の実施形態の一
例を示す。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂バンド 2 照射装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 Fターム(参考) 3E085 BD08 BE06 BE10 BH03 4F073 AA07 BA08 BA24 BB01 CA42 CA45 4F100 AK01A AK01B BA02 BA07 BA15 EJ521 GB90 JB14B JB16A JK01 JK08 JN17B 4J002 AA011 AA032 BB121 CF051 GG02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感応性樹脂を添加させた樹脂材料により
    成形されたことを特徴とする熱可塑性樹脂バンド。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂バンドの素材表面に感応性
    樹脂の層を形成させたことを特徴とする熱可塑性樹脂バ
    ンド。
  3. 【請求項3】 感応性樹脂が感光性樹脂であり、感光性
    樹脂は紫外線硬化型、または可視光線硬化型である請求
    項1または2記載の熱可塑性樹脂バンド。
  4. 【請求項4】 感応性樹脂が電子線硬化型である請求項
    1または2記載の熱可塑性樹脂バンド。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4に記載の熱可塑性樹脂
    バンドの製造方法であって、照射工程が、原料樹脂材料
    が押出機により押出成形された後、冷却工程、延伸工程
    を経てアニール処理、冷却工程から最終巻取工程へと導
    かれ生産される工程の、前記延伸工程段階内において設
    けられることを特徴とする請求項1、2、3または4記
    載の熱可塑性樹脂バンドの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4に記載の熱可塑性樹脂
    バンドの製造方法であって、照射工程が、原料樹脂材料
    が押出機により押出成形された後、冷却工程、延伸工程
    を経てアニール処理、冷却工程から最終巻取工程へと導
    かれ生産される工程の、前記延伸工程後でアニール処理
    工程の手前内において設けられることを特徴とする請求
    項1、2、3または4記載の熱可塑性樹脂バンドの製造
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4に記載の熱可塑性樹脂
    バンドの製造方法であって、照射工程が、原料樹脂材料
    が押出機により押出成形された後、冷却工程、延伸工程
    を経てアニール処理、冷却工程から最終巻取工程へと導
    かれ生産される工程の、前記アニール処理工程後におい
    て設けられることを特徴とする請求項1、2、3または
    4記載の熱可塑性樹脂バンドの製造方法。
  8. 【請求項8】 照射工程は、紫外線をパルス化させた高
    出力エネルギーのものを照射させることを特徴とする請
    求項5、6または7記載の熱可塑性樹脂バンドの製造方
    法。
JP2002037530A 2002-02-15 2002-02-15 熱可塑性樹脂バンドおよびその製造方法 Pending JP2003237822A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002037530A JP2003237822A (ja) 2002-02-15 2002-02-15 熱可塑性樹脂バンドおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002037530A JP2003237822A (ja) 2002-02-15 2002-02-15 熱可塑性樹脂バンドおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003237822A true JP2003237822A (ja) 2003-08-27

Family

ID=27779087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002037530A Pending JP2003237822A (ja) 2002-02-15 2002-02-15 熱可塑性樹脂バンドおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003237822A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005046974A1 (de) * 2003-11-06 2005-05-26 Poloplast Gmbh & Co. Kg Verfahren zur herstellung eines hochfesten kunststoffmaterials sowie verwendung des kunststoffmaterials
JP2005152552A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Kowa Co Ltd ブラシ用毛材
JPWO2010061851A1 (ja) * 2008-11-28 2012-04-26 株式会社きもと 被膜を持つシート及びその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005046974A1 (de) * 2003-11-06 2005-05-26 Poloplast Gmbh & Co. Kg Verfahren zur herstellung eines hochfesten kunststoffmaterials sowie verwendung des kunststoffmaterials
JP2005152552A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Kowa Co Ltd ブラシ用毛材
JP4554196B2 (ja) * 2003-11-21 2010-09-29 株式会社コーワ ブラシ用毛材
JPWO2010061851A1 (ja) * 2008-11-28 2012-04-26 株式会社きもと 被膜を持つシート及びその製造方法
JP5872770B2 (ja) * 2008-11-28 2016-03-01 株式会社きもと 被膜を持つシート及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11236210B2 (en) Heat shrinkable film composition comprising polyethyleneterephtalate resin and polyester based copolymer, and heat shrinkable film
KR100844632B1 (ko) 폴리락타이드 수지를 이용한 사출 스트레치 블로우 성형방법
AR003076A1 (es) Proceso para remover acetaldehido de poliester y articulos polimericos formados, extruidos o moldeados que tienen bajo contenido de acetaldehidoproducidos por dicho proceso.
US20130216753A1 (en) Polyester Composition And Method For Preparing Articles By Extrusion Blow Molding
EP1181140B1 (en) A process for rapid crystallization of polyesters and co-polyesters via in-line drafting and flow-induced crystallization
JP2017527684A (ja) ポリ(エチレン−2,5−フランジカルボキシレート)を含む配向フィルムの製造方法
EP3012286A2 (en) Heat-shrinkable film comprising copolymer polyester resin
CN1276009C (zh) 热收缩性聚酯系薄膜
JP6212008B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物及びそれからなるブロー成形品
JP2003237822A (ja) 熱可塑性樹脂バンドおよびその製造方法
US20120201921A1 (en) Extrusion Blow Molding Apparatus For Preparing Polyester Articles
US20070232716A1 (en) Cross-linking resins
JP2006321933A (ja) ポリエチレンナフタレート樹脂組成物およびその製造方法
JPH02255710A (ja) 耐熱性高分子成形品及びその製造法
JPH02208325A (ja) 耐熱性高分子成形品およびその製造法
JPH0392327A (ja) 透明な高密度ポリエチレン製ブロー瓶容器類の成形方法
KR100503440B1 (ko) 폴리에스테르 수지의 프로파일 압출 성형방법 및 장치
CA1049211A (en) Process for producing molded article composed of pullulan
JPS6229203B2 (ja)
JP3323247B2 (ja) 成形品の製造方法
JP2020045451A (ja) ポリエステル樹脂及びそれからなるブロー成形品
JP6297351B2 (ja) ポリエステル樹脂及びそれからなるブロー成形品
KR101204169B1 (ko) 폴리에스테르의 프로파일 압출 성형방법, 이의 장치 및이로 부터 제조된 성형품
KR19980030536A (ko) 선형 저밀도 폴리에틸렌 열수축성 필름 조성물 및 그 필름의 제조방법
JP2020105266A (ja) ポリエステル樹脂組成物及びそれからなるブロー成形品