JP2003236295A - 電気洗濯機 - Google Patents

電気洗濯機

Info

Publication number
JP2003236295A
JP2003236295A JP2002036196A JP2002036196A JP2003236295A JP 2003236295 A JP2003236295 A JP 2003236295A JP 2002036196 A JP2002036196 A JP 2002036196A JP 2002036196 A JP2002036196 A JP 2002036196A JP 2003236295 A JP2003236295 A JP 2003236295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing tub
washing machine
machine according
electric
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002036196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kosaka
宏 高坂
Shinya Takagi
真也 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002036196A priority Critical patent/JP2003236295A/ja
Publication of JP2003236295A publication Critical patent/JP2003236295A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄効果の高い電気洗濯機を提供する。 【解決手段】エンボス加工をした材料を用いて洗濯槽6
を形成することにより、洗濯槽6の側壁6aにエンボス
を形成する。エンボス加工は、洗濯槽6の側壁6aに、
凸部25と凹部26とが周方向に規則正しく並んで配列
するように施される。凸部25の頂面は、曲面とされ
る。また、洗濯槽6の内面に、低摩擦性有機樹脂よりな
る被膜を形成することにより、低摩擦性の表面処理22
を施す。また、洗濯槽6の側壁6aの内面の下方に、突
起体24を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄効果の高い電
気洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯機の洗浄性能を向上する手段
として、洗濯槽や回転翼の形状を改良して洗濯物の運動
力を上げたり、洗濯槽の表面に撥水系被膜を設け、錆や
カビの発生を抑え基材の劣化を防いだりする手法があ
る。
【0003】また、洗濯槽の内面に突起体を設けること
により洗濯物に複雑な動きを与え、洗濯槽内面に低摩擦
係数の表面処理を施すことにより、洗濯槽と洗濯物との
摩擦を減らして攪拌効果を向上させ、洗浄効果を向上さ
せた電気洗濯機が知られている(特開平9−25337
6号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方式でも洗浄効果は十分ではなく、さらに
は、衣類に装着された金属製ボタンやチャック等の硬質
物により表面処理が傷ついてしまい、効果を長期にわた
り持続させることは困難であった。
【0005】本発明は、上記に鑑み、洗浄効果を向上さ
せ得る洗濯機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、回転可能である洗濯槽を、エンボス加工
を施した材料を用いて形成したことを特徴とする。
【0007】この構成によると、洗濯槽内面にエンボス
加工を施すことにより、洗濯槽回転方向と異なる方向に
も水流が生まれ、また、エンボス加工の凸部に洗濯物が
接触することにより、洗濯物の動きが複雑となるので、
その洗浄効果を向上させることができる。特に、洗濯槽
の側壁に多数の穴が形成されていない、いわゆる穴なし
タイプの洗濯槽に本発明を適用した場合に、その効果は
大である。なお、洗濯槽は、縦軸周りの回転式でも横軸
周りの回転式でもよく、また、軸を傾斜させたものであ
ってもよい。
【0008】エンボス加工は、凸部と凹部とが一定方向
に規則正しく並んで配列された構成や、山形状の凸部が
規則正しく並んで配列された構成が好ましい。凸部及び
凹部あるいは山形状の凸部を規則正しく配列することに
より、複雑ながらも規則正しい水流が形成されるので、
洗濯物がからまりにくくなるからである。凸部の頂面を
曲面とすれば、洗濯物との摩擦を減らすことができ、洗
濯物が撹拌されやすい。また、これらのエンボス加工
は、高さ20〜500μm、間隔30〜10000μm
の範囲で施すのが好ましい。この範囲でエンボス加工を
すれば、各種洗濯モードに対応可能な最適な形状とでき
る。
【0009】洗濯槽内面には表面処理が施されるが、こ
のとき、低摩擦性の表面処理を行えば、洗濯物が洗濯槽
内を円滑に動くことができるので、洗濯物の攪拌が促進
され、洗浄効果が上がる。洗濯物の洗濯槽内面との摩擦
が減るので、洗濯物を痛めにくい。また、エンボス加工
上に表面処理を施すことにより、衣類に装着された金属
製ボタンやチャック等の硬質物による表面処理の傷つき
を低減し、目的とする低摩擦性を長期にわたり持続させ
ることが可能となる。合わせて、洗濯槽の表面に撥水系
被膜を設ける表面処理を施せば、錆やカビの発生を抑
え、基材の劣化を防げる。
【0010】低摩擦性の表面処理は、四フッ化エチレン
樹脂、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体
樹脂及び四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニル
エーテル共重合体樹脂の群から選ばれる1又は2以上の
低摩擦性有機樹脂を用いて、被膜を形成する。
【0011】被膜は、低摩擦性有機樹脂の塗料を用い
て、塗装により形成してもよいし、低摩擦性有機樹脂の
フィルムを用いてラミネート加工により形成してもよ
い。予めラミネート加工を施した材料を用いて洗濯槽を
形成すれば、大幅な量産効果が得られる。また、低摩擦
性の表面処理としては、洗濯槽内面を磨いて滑らかな面
とすることにより、低摩擦性を発揮できるようにしても
よい。
【0012】被膜の厚さが、10μm以上55μm以下
とするとのが好ましい。被膜の厚さが10μmより薄け
れば、十分に低摩擦性を発揮できない。また、55μm
より厚くては、被膜にクラックやフクレが生じ、コスト
もかかる。10μm以上55μm以下とすれば、効率よ
く低摩擦係数の表面処理を提供することが可能となる。
【0013】また、被膜の光沢度は、50以下とするの
がよい。衣類に装着された金属製ボタンやチャック等の
硬質物により表面処理に細かい傷が入った場合でも、そ
の傷を目立ちにくくすることができ、長期にわたり初期
の外観を保つことができるからである。なお、光沢度と
は、JIS Z8741の測定方法によって測定した物
体表面の光沢の程度のことである。光沢度は、物体表面
からの鏡面反射光(面の入射光に対して等しい角度での
反射光)の、基準面における同じ条件での反射光に対す
る百分率で表される。光沢度が大きいほど、光沢が強く
ピカピカ輝いている。
【0014】また、洗濯槽の内面に、特開平9−253
376号公報記載のものと同様な突起体を設けてもよ
い。突起体を設ければ、洗濯槽内の水流の方向を変換又
は複雑にできるので、洗浄効率を上げることができる。
突起体の形状は、種々の形態を採用可能であるが、角柱
状に形成して洗濯槽の底面に対して傾斜するように設け
れば、水流を上下方向に変換できると共に、洗濯物が上
方に突き上げられ、複雑な動きをすることができる。洗
浄効果が上がる。また、突起体の角部を曲面とすれば、
洗濯物との摩擦が減るので好ましい。
【0015】洗濯槽は、ステンレス、アルミニウム、ア
ルミニウム合金、メッキ処理鋼板、チタン及びチタン合
金の群から選ばれる1又は2以上の金属を用いて形成す
ることができ、表面処理に使用する低摩擦性有機樹脂に
あわせた材料選択や、各種要求品質と作業条件に応じて
素材を選択できる。なお、洗濯槽は、合成樹脂を用いて
形成してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の電気洗
濯機を図面に基づいて説明する。図1は、本電気洗濯機
の断面図である。図1に示すように、電気洗濯機本体1
は、その上面に、洗濯物aを後述する洗濯槽6内に投入
するための投入口2と、投入口2を開閉する蓋3とが設
けられ、電気洗濯機本体1の内部に、支持杆4に懸架さ
れた水槽5が配され、水槽5内に洗濯槽6が配設され
る。洗濯槽6は、縦軸周りの回転式とされる。
【0017】水槽5は、底面7に開口が形成され、その
開口に水槽5内の水を循環させるための還流管8が接続
される。還流管8は、循環ポンプ9を介して、電気洗濯
機本体1内を水槽5の後板外面に沿って上方に伸び、先
端口が洗濯槽6の上面に望む。その還流管8の先端に
は、噴出しノズル10aが設けられる。また、還流管8
は、分岐され、給水管10に接続される。この給水管1
0の下端は、給水バルブ11を介して水道パイプに接続
される。
【0018】洗濯槽6の底面7には、水槽5の下方に設
置されたギアボックス14より、水槽5を貫通して導出
された洗濯槽回転軸15が固定される。洗濯槽回転軸1
5は、ギアボックス14内のギア(図示せず)を介して
回転軸16と接続される。回転軸16は、ギアボックス
14下方に導出され、従動プーリー17が取り付けられ
ている。従動プーリー17は、ベルト18を介し、駆動
モーター19のモーター軸20に取り付けられた駆動プ
ーリー21に接続される。このような構造により、駆動
モーター19の動力が洗濯槽6に伝えられ、洗濯槽6は
水槽内で水平回転できる。
【0019】洗濯槽6は、ステンレス製であるが、アル
ミニウム、アルミニウム合金、メッキ処理鋼板、チタン
及びチタン合金等のその他の材料を適宜選択可能であ
る。洗濯槽6の内面には、エンボス加工及び低摩擦係数
の表面処理22が施され、突起体24が固着される。
【0020】エンボス加工は、その形状により、プレス
時に施してもよいし、または、予め鉄鋼メーカーの圧延
時において施されたものを使用してもよい。コイルや切
板に、たとえばエンボス形状の高さが深いものを施す場
合は、素材をはさみこみながら両面より加工を行うダブ
ルエンボス加工が好ましい。そのダブルエンボス加工
は、洗濯槽6の側壁6aに渡って施される。エンボスの
高さは、20〜500μm、間隔は、30〜1000μ
mで施すのが好ましい。
【0021】エンボス加工は、図3及び図4に示すよう
に、凸部25と凹部26とが洗濯槽6の側壁6aに、周
方向に規則正しく並んで配列するように施され、洗濯槽
6の回転軸と垂直な断面形状は、図4に示すように、曲
面状の波形形状とされる。エンボスの高さ(凸部25と
凹部26との差)は20〜500μmとされ、凸部と隣
接する凸部との間の距離が30〜10000μmとされ
ている。
【0022】また、エンボス加工の別の形状として、図
5及び図6に示すように、山形状でドーム状の凸部25
を洗濯槽6の側壁6aに規則正しく並んで配列するよう
にしてもよい。このエンボス形状は、凸部25が略菱形
形状とされ、洗濯槽6の回転軸と垂直な断面形状は、図
6に示すように、その頂面25a及び凸部25と隣接す
る凸部25との連結面25bが曲面に形成される。エン
ボスの高さ(凸部25の高さ)が20〜500μmとさ
れ、凸部25とそれに隣接する凸部25との頂点間の距
離が30〜10000μmとされている。
【0023】表面処理22は、エンボス加工面に、低摩
擦性有機樹脂の塗料を用いて、塗装をすることにより被
膜22を形成してもよいし、低摩擦性有機樹脂のフィル
ムを用いてラミネート加工により被膜22を形成しても
よい。被膜は、厚さを10μm以上55μm以下、光沢
度を50以下に形成するのが好ましい。低摩擦性有機樹
脂としては、四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレン
・六フッ化プロピレン共重合体樹脂及び四フッ化エチレ
ン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂の
群から選ばれる1又は2以上の低摩擦性有機樹脂を用い
る。また、表面処理の工程は、エンボス加工工程の前で
も後でもよい。
【0024】突起体24は、截頭の三角柱状で、その角
が曲面に形成され、洗濯槽6の側壁6aの内面の下方
に、洗濯槽6の底面7に対して傾斜するように固着され
ている。この突起体24を設けることにより、洗濯槽6
内の水流を上下方向に変換し、洗濯物aを上方に突き上
げるなどして、複雑な動きとさせることができ、洗浄効
率を上げることができる。
【0025】
【実施例】以下、洗濯槽6にエンボス加工及び表面処理
を施した実施例1〜3について説明する。 (実施例1)実施例1は、素材にエンボス加工を施し、
洗濯槽6の形状に加工した後、表面処理を施す場合の例
である。洗濯槽6の素材には、ステンレスを用い、ま
ず、ステンレス表面にエンボス加工を行う。本実施例で
は、ダブルエンボス加工により、図3及び図4に示され
る凸部25と凹部26とを周方向に規則正しく配列し、
凸部25頂面が、曲面となるように加工する。凸部25
の高さを200〜250μm、間隔を3800〜400
0μmとした。なお、この際、後工程で加工曲げや接合
部をする部分には、エンボス加工を施さない。
【0026】次に、パンチング、ロールや溶接による接
合等をすることにより、洗濯槽6の形状に加工を行い、
突起体24を固着した後、洗濯槽6の下地処理を行う。
下地処理は、下地を整えることにより、表面処理の塗料
の密着性を確保し、外観不良の発生を防ぐ。本実施例の
ように、洗濯槽6の素材にステンレスを用いた場合は、
80〜#100メッシュのアルミナ製サンドを用いブラ
スト処理を行うが、溶剤やアルカリによる脱脂、また
は、脱脂と燐酸塩系被膜処理、クロメート処理、サンド
ブラスト処理等、各金属素材に適した方法を用いてもよ
い。
【0027】次に、低摩擦性有機樹脂塗料を用い、塗装
を行う。塗装は、下塗り塗料と上塗り塗装とを用いて行
う。下塗り塗料には、シリコーン樹脂と四フッ化エチレ
ン樹脂との混合樹脂に着色顔料(カーボンブラック、酸
化鉄、TiO2等)、体質顔料(Ti−K等)などの無
機物と添加剤(沈降防止剤等)とを添加し塗料化したも
のを用いる。上塗り塗料には、シリコーン樹脂と四フッ
化エチレン樹脂との混合樹脂に、着色顔料(カーボンブ
ラック、酸化鉄、TiO2等)や分散剤を添加し塗料化
したものを用いる。下塗り塗料により形成される下塗り
被膜22bは、Ti−K等の働きにより、面抵抗を軽減
する適度な表面粗さと、磨耗耐久性能との向上を発揮す
る。また、上塗り塗料により形成される上塗り被膜22
aは、低摩擦性を発揮する。
【0028】塗装は、まず、洗濯槽6の内表面にスプレ
ーガンを用い下塗り塗料を塗装する。下塗り塗料は、あ
らかじめ混合溶剤で吹き付けに適した粘度に調整し、焼
付け乾燥後の下塗り被膜の厚みが10〜35μmになる
よう吹き付ける。そして、室温で1〜5分セッティング
乾燥を行うことにより、下塗り被膜を形成する。
【0029】次に、下塗りと同様の方法で粘度調整を行
った上塗り塗料を用い塗装する。上塗り塗料を焼付け乾
燥後の上塗り被膜の厚みが、10〜20μmになるよう
吹き付け、80〜120℃で5〜10分程度の予備乾燥
後、380〜400℃で焼付けを行うことにより、上塗
り被膜を形成する。これのようにして、エンボス加工さ
れた洗濯槽6の内面に、下塗り被膜及び上塗り被膜から
なる被膜22が形成される。
【0030】なお、最適膜厚として下塗り被膜、上塗り
被膜共にそれぞれ10〜15μm、総合した被膜の厚さ
は、20〜30μmとなるよう仕上げるのが最適であ
る。下塗り被膜が薄いと摩耗耐久性が低下し、上塗り被
膜が薄いと低摩擦性能に劣る。また、総合した被膜の厚
さが厚いと、焼付け後、被膜にクラックやフクレが発生
するなど、被膜として不良となる頻度が高くなる。ま
た、塗料も無駄である。
【0031】(実施例2)実施例2は、鋼板に表面処理
を施した後にエンボス加工を施し、洗濯槽6に形成する
例である。鋼板の素材としては、ステンレス板を用い、
まず、ステンレスに実施例1と同様に下地処理を施す。
【0032】次に、塗料を用い、塗装を行う。本実施例
では、ポリエーテルスルホン樹脂に、四フッ化エチレン
樹脂パウダーと着色顔料(カーボンブラック、酸化鉄、
TiO2等)と無機物(Ti−K、シリカ、アルミナ
等)と添加剤(沈降防止剤等)とを添加し、さらに、コ
イルや切板などフラットな材料を塗装するに適したロー
ルコーターやカーテンコーター用に粘度調整し、塗料化
した塗料を用いる。四フッ化エチレン樹脂パウダーは、
低摩擦性を有し、Ti−K、シリカ、アルミナ等の無機
物は、磨耗耐久性能を向上させる。なお、後工程で加工
曲げされる部分が塗装されないように、コーターの巾を
調整し、10〜18μmの厚みに塗装する。なお、乾燥
は400℃30秒の高温短時間焼付けを行う。
【0033】次に、プレスによりエンボス加工を行う。
本実施例では、ダブルエンボス加工により、図5及び図
6に示されるような、山形状の凸部25を洗濯槽6の側
壁6aの内面に規則正しく並んで配列するように形成す
る。エンボスの高さを320〜400μm、間隔370
0〜5200μmとした。
【0034】その後、洗濯槽6の形状に加工し、表面処
理を施した突起体24を固着する。なお、エンボス加工
や洗濯槽13の形状に加工するうえで設計上、表面処理
の被膜22に加工性能が要求される場合、塗料中の摩耗
耐久性能を向上させるTi−K、シリカ、アルミナ等の
無機物の添加量を必要最低限まで少なくするとよい。
【0035】(実施例3)実施例3は、被膜22を塗装
でなく、ラミネート加工により形成する場合の例であ
る。まず、低摩擦性有機樹脂フィルム22をステンレス
の平板にラミネートする。このラミネート板に、面抵抗
を軽減するエンボス形状となるように平板加工を行った
後、洗濯槽6の形状になるように成形し、成形後に洗濯
槽6の内面に突起体25を固着する。
【0036】ラミネートする低摩擦性有機樹脂フィルム
22は、四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレン・六
フッ化プロピレン共重合体樹脂、四フッ化エチレン・パ
ーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂を材料と
する。
【0037】エンボス加工は、本実施例では、ダブルエ
ンボス加工により、図5及び図6に示されるような、山
形状の凸部25を洗濯槽6の側壁6aの内面に渡って規
則正しく並んで配列するように形成する。この場合の凸
部25の高さは、320〜400μm、間隔は、370
0〜5200μmとした。
【0038】上記実施例1〜3に示す工程を経て作成さ
れた洗濯槽6を用いた電気洗濯機で傷つき促進試験を実
施した結果、本実施品1〜3は、従来に比べて、被膜2
2に傷つきが少なく、傷が入っていても、エンボス加工
の凸部25のみで凹部26まで達することがないので、
表面処理の寿命が延びることがわかった。また、光沢が
低いために傷が目立ちにくく、外観的に良好な結果を示
した。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、洗濯槽表面にエンボス加工を施したので、洗浄
効率を上げることができるとともに、低摩擦性有機樹脂
加工による耐磨耗性が良好とできる。したがって、攪拌
効果を向上させることが可能となり、洗濯物を傷めるこ
となく洗浄効率が上がると共に、消費電力の削減や洗濯
時間の短縮、水や洗剤使用量の低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の電気洗濯機の側面断面図 (b)(a)の一部拡大図
【図2】同じく洗濯槽の断面斜視図
【図3】同じく洗濯槽の内面を示す図
【図4】図3におけるA−A断面図
【図5】他の実施形態の洗濯槽の内面を示す図
【図6】図5におけるB−B断面図
【符号の説明】
5 水槽 6 洗濯槽 22 被膜 24 突起体 25 凸部 26 凹部 a 洗濯物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA01 BA08 BB08 BB14 BB16 CB06 DC11 DC16 DC18 GC08 GC09 MA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能である洗濯槽が、エンボス加工を
    した材料を用いて形成された電気洗濯機。
  2. 【請求項2】回転可能である洗濯槽が、エンボス加工を
    した材料を用いて形成され、前記洗濯槽の内面が表面処
    理された電気洗濯機。
  3. 【請求項3】前記洗濯槽内面に突起体が設けられた請求
    項1又は2記載の電気洗濯機。
  4. 【請求項4】前記エンボスは、凸部と凹部とが一定方向
    に規則正しく並んで配列され、凸部の頂面が曲面とされ
    た請求項1〜3のいずれかに記載の電気洗濯機。
  5. 【請求項5】前記エンボスは、山形状の凸部が規則正し
    く並んで配列され、凸部の頂面が曲面とされた請求項1
    〜3のいずれかに記載の電気洗濯機。
  6. 【請求項6】エンボス加工は、高さ20〜500μm、
    間隔30〜10000μmとされた請求項1〜5のいず
    れかに記載の電気洗濯機。
  7. 【請求項7】前記表面処理として、四フッ化エチレン樹
    脂、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体樹
    脂及び四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエ
    ーテル共重合体樹脂の群から選ばれる1又は2以上の低
    摩擦性有機樹脂を用いて、被膜を形成した請求項2〜6
    のいずれかに記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】前記被膜は、ラミネート加工により形成し
    た請求項7記載の電気洗濯機。
  9. 【請求項9】前記被膜の厚さが、10μm以上55μm
    以下である請求項7又は8記載の電気洗濯機。
  10. 【請求項10】前記被膜の光沢度は、50以下とされた
    請求項7〜9のいずれかに記載の電気洗濯機。
  11. 【請求項11】前記洗濯槽は、ステンレス、アルミニウ
    ム、アルミニウム合金、メッキ処理鋼板、チタン及びチ
    タン合金の群から選ばれる1又は2以上の金属からなる
    請求項1〜10のいずれかに記載の電気洗濯機。
JP2002036196A 2002-02-14 2002-02-14 電気洗濯機 Pending JP2003236295A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002036196A JP2003236295A (ja) 2002-02-14 2002-02-14 電気洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002036196A JP2003236295A (ja) 2002-02-14 2002-02-14 電気洗濯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003236295A true JP2003236295A (ja) 2003-08-26

Family

ID=27778146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002036196A Pending JP2003236295A (ja) 2002-02-14 2002-02-14 電気洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003236295A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010172436A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Hitachi Appliances Inc 洗濯乾燥機並びに洗濯乾燥機の外槽用断熱塗料及びその塗装方法
WO2013026232A1 (zh) * 2011-08-22 2013-02-28 海尔集团公司 洗衣机及洗涤方法
US8438883B2 (en) 2007-02-28 2013-05-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Washing machine improving washing efficiency
WO2013163938A1 (zh) * 2012-05-03 2013-11-07 海尔集团技术研发中心 一种洗衣机的洗涤内筒及具有该内筒的洗衣机
KR20150105092A (ko) * 2014-03-07 2015-09-16 삼성전자주식회사 세탁기 및 이에 구비되는 세탁조의 제조방법
JP5869478B2 (ja) * 2010-07-07 2016-02-24 Ykk株式会社 装飾部品及びその形成方法
US9624615B2 (en) 2013-03-15 2017-04-18 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
US9702074B2 (en) 2013-03-15 2017-07-11 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8438883B2 (en) 2007-02-28 2013-05-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Washing machine improving washing efficiency
JP2010172436A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Hitachi Appliances Inc 洗濯乾燥機並びに洗濯乾燥機の外槽用断熱塗料及びその塗装方法
JP5869478B2 (ja) * 2010-07-07 2016-02-24 Ykk株式会社 装飾部品及びその形成方法
WO2013026232A1 (zh) * 2011-08-22 2013-02-28 海尔集团公司 洗衣机及洗涤方法
CN102953262A (zh) * 2011-08-22 2013-03-06 海尔集团公司 洗衣机及洗涤方法
JP2014526931A (ja) * 2011-08-22 2014-10-09 海爾集団公司 洗濯機及び洗濯方法
WO2013163938A1 (zh) * 2012-05-03 2013-11-07 海尔集团技术研发中心 一种洗衣机的洗涤内筒及具有该内筒的洗衣机
US9624615B2 (en) 2013-03-15 2017-04-18 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
US9631310B2 (en) 2013-03-15 2017-04-25 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
US9644301B2 (en) 2013-03-15 2017-05-09 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
US9689101B2 (en) 2013-03-15 2017-06-27 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
US9702074B2 (en) 2013-03-15 2017-07-11 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
US9758914B2 (en) 2013-03-15 2017-09-12 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
US10011935B2 (en) 2013-03-15 2018-07-03 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
US10017893B2 (en) 2013-03-15 2018-07-10 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
US10072373B2 (en) 2013-03-15 2018-09-11 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
US10266981B2 (en) 2013-03-15 2019-04-23 Whirlpool Corporation Methods and compositions for treating laundry items
KR20150105092A (ko) * 2014-03-07 2015-09-16 삼성전자주식회사 세탁기 및 이에 구비되는 세탁조의 제조방법
KR102295607B1 (ko) * 2014-03-07 2021-08-30 삼성전자주식회사 세탁기 및 이에 구비되는 세탁조의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103142132B (zh) 一种不锈钢或复合钢的不粘锅的制造方法
CN101659175B (zh) 一种抗刮耐磨彩色涂层钢板
US20190217336A1 (en) Methods for forming stainless steel parts
CA2081615C (en) Cabinet structure and method of producing same
EP0909800B1 (en) Coating composition and coating film
CN101664734B (zh) 一种抗刮耐磨彩色涂层钢板的制备方法
JP2003236295A (ja) 電気洗濯機
US20060117813A1 (en) Door for drum type washing machine and method of manufacturing door with decorative part
CN1012470B (zh) 喷漆用薄钢板及其生产方法
CN103586179B (zh) 一种耐磨耐火彩色涂层钢板的制备方法
JP2009228286A (ja) シャッタースラット
JP5746868B2 (ja) 水槽付き厨房用天板およびその製造方法
CN201494233U (zh) 一种抗刮耐磨彩色涂层钢板
JP2002360989A (ja) 電気洗濯機
CN207308180U (zh) 一种用于喷涂手机涂层的治具
CN115153285A (zh) 复底锅及其制备方法
CN100483162C (zh) 可见光反射板和装有该反射板的电气电子设备
JP4083920B2 (ja) 金属缶
JPH1044309A (ja) 意匠性塗装金属板の製造方法
KR20080096002A (ko) 장식용 알루미늄판 및 그 제조방법
JP2003155883A (ja) シャッター
JP5203016B2 (ja) 意匠性に優れた塗装金属板とその製造方法
JP6659838B2 (ja) 塗装金属板
CN111195585A (zh) 一种改良的彩色涂层钢板加工工艺
JPH10305516A (ja) 摺動性複合材