JP2003235908A - 寝台部昇降可動ベッド - Google Patents

寝台部昇降可動ベッド

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JP2003235908A JP2002042794A JP2002042794A JP2003235908A JP 2003235908 A JP2003235908 A JP 2003235908A JP 2002042794 A JP2002042794 A JP 2002042794A JP 2002042794 A JP2002042794 A JP 2002042794A JP 2003235908 A JP2003235908 A JP 2003235908A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつコンパクトであって組立容易であ
り、そのうえ、寝台部を鉛直方向に昇降させることがで
きる寝台部昇降可動ベッドを提供する。 【解決手段】 寝台部前方を昇降支持する寝台部前方昇
降手段と、寝台部後方を昇降支持する寝台部後方昇降手
段とにより寝台部を昇降可能とした寝台部昇降可動ベッ
ドであって、寝台部前方昇降手段は、回動駆動する前方
回動軸から前方に突設した前方第1連結アームに、前方
第2連結アームを介して寝台前方支持アームを接続して
構成し、寝台部後方昇降手段は、回動駆動する後方回動
軸から後方に突設した後方第1連結アームに、前後方第
2連結アームを介して寝台後方支持アームを接続して構
成し、前方回動軸と後方回動軸とは互いに逆方向に回動
駆動させ、寝台前方支持アームと寝台後方支持アームと
を互いの間隔を一定に保ちながら鉛直方向に昇降させる
べく構成した寝台部昇降可動ベッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝台部を昇降自在
とした寝台部昇降可動ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベッドの一形態として、寝台部を
昇降させる寝台昇降機構を具備することにより、必要に
応じて寝台部を昇降させて適宜の高さに調整可能とした
寝台部昇降可動ベッドが知られている。
【0003】かかる寝台部昇降可動ベッドの寝台昇降機
構としては多種多様な形態の寝台昇降機構が提案されて
おり、通常は、適宜の平行リンク機構と、同平行リンク
機構を作動させる駆動装置とにより構成している。
【0004】このような寝台部昇降可動ベッドは、病院
や、老人ホームなどの施設で使用されることが多く、ま
た、永続的に使用することがほとんどであるため、極め
て頑丈な設計となっていることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
急速に高齢化が進むことにより、所要の介護施設では収
容しきれなくなった介護を要する高齢者などを一般家庭
内において介護する機会が増大し、介護補助の道具とし
て一般家庭においても寝台部昇降可動ベッドの需要が生
じているものの、現状の寝台部昇降可動ベッドは、上記
したように病院や老人ホームなどにおいて永続的に使用
することを想定しているため、寝台部昇降可動ベッドの
サイズが大きすぎたり、あるいは、重量が大きすぎたり
し、一般家庭の室内に設置することが困難であったり、
あるいは、設置作業が困難であったりすることが多く、
一般家庭への普及の障害となっていた。
【0006】特に、寝台部の昇降機構において、寝台部
を鉛直方向に昇降運動させるためには、昇降機構が複雑
かつ大型となりやすいため、大出力の駆動装置や大型の
支持枠を必要とすることにより重量が嵩みやすいという
問題があった。
【0007】一方、安価であって簡潔に昇降機構を構成
した場合には、使用する平行リンクの構造上、寝台部が
鉛直方向ではなく、鉛直方向と水平方向との移動を合成
した斜め方向の昇降となることが多く、寝台部の昇降を
邪魔しないようにスペースを確保しておく必要があり、
設置場所の確保が困難となるという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明の寝台部昇降可動ベッドでは、寝台昇降
手段を具備した基台部の上端に寝台部を配設し、同寝台
部を寝台昇降手段によって昇降自在とした寝台部昇降可
動ベッドであって、寝台昇降手段は、寝台部の前方を昇
降させる寝台部前方昇降手段と、寝台部の後方を昇降さ
せる寝台部後方昇降手段とにより構成し、寝台部前方昇
降手段は、基台部に寝台部の左右方向と略平行に架設し
て駆動手段によって回動駆動する前方回動軸と、同前方
回動軸から前方に突設した前方第1連結アームと、同前
方第1連結アーム先端部に枢着した前方第2連結アーム
と、同前方第2連結アームを略起立状態に支持する前方
起立支持アームと、略起立状態とした前方第2連結アー
ム上端に配設して寝台部を支持する寝台前方支持アーム
とにより構成し、寝台部後方昇降手段は、基台部に寝台
部の左右方向と略平行に架設して駆動手段によって回動
駆動する後方回動軸と、同後方回動軸から後方に突設し
た後方第1連結アームと、同後方第1連結アーム先端部
に枢着した後方第2連結アームと、同後方第2連結アー
ムを略起立状態に支持する後方起立支持アームと、略起
立状態とした後方第2連結アーム上端に配設して寝台部
を支持する寝台後方支持アームとにより構成し、前方回
動軸と後方回動軸とは互いに逆方向に回動駆動させるこ
とにより、寝台前方支持アームと寝台後方支持アームと
を互いの間隔を一定に保ちながら鉛直方向に昇降させ
て、寝台部を鉛直方向に昇降させるべく構成した。
【0009】また、前方回動軸には前方連動連結補助ア
ームを突設し、後方回動軸には後方連動連結補助アーム
を突設し、前方連動連結補助アームと後方連動連結補助
アームとを連動連結用ロッドで連結することにより前方
回動軸と後方回動軸とを連動連結するとともに、連動連
結用ロッドには長さ調整手段を設け、連動連結用ロッド
の長さ調整を行なうことにより基台部上に配設した寝台
部を略水平姿勢に調整すべく構成した。
【0010】また、寝台部は、寝台板支持フレームと、
同寝台板支持フレーム上に載設する寝台板とにより構成
し、寝台板支持フレームには、寝台前方支持アーム及び
寝台後方支持アームを回動自在として係合する支持アー
ム受け部を固定配設した。
【0011】また、寝台前方支持アーム及び寝台後方支
持アームはそれぞれ寝台部の左右方向と略平行に伸延し
た略円筒体とし、支持アーム受け部には寝台前方支持ア
ーム及び寝台後方支持アームの外周面と摺接する上に凸
とした略半円弧形状の湾曲状受け板を設け、寝台部の昇
降にともなって湾曲状受け板内側面に沿って寝台前方支
持アーム及び寝台後方支持アームを摺動させながら回動
させるべく構成した。
【0012】また、湾曲状受け板には、どちらか一方の
端部に、他方の端部よりも下方側に突出させたガイド片
を設けた。
【0013】また、支持アーム受け部には、湾曲状受け
板と摺接した寝台前方支持アーム及び寝台後方支持アー
ムの下側を係止して、支持アーム受け部からの寝台前方
支持アーム及び寝台後方支持アームの脱離を防止する係
止手段を設けた。
【0014】また、寝台板支持フレームは、基台部上に
載設する昇降フレームと、同昇降フレームの前後端にそ
れぞれ着脱自在に連結する前端フレームと後端フレーム
とにより構成し、前端フレーム及び後端フレームには、
昇降フレームと連結するための略矩形状のフレーム係合
連結板を突設し、昇降フレームの前後端には、フレーム
係合連結板と係合することにより前端フレーム及び後端
フレームを連結する係合連結手段としての第1係合用突
起と第2係合用突起を互いに離隔してそれぞれ設けると
ともに、第1係合用突起は第2係合用突起よりも前端フ
レーム寄り及び後端フレーム寄りに設け、かつ、第2係
合用突起は第1係合用突起の斜め上方位置に設け、第1
係合用突起はフレーム係合連結板の下側部分と係合させ
るとともに、第2係合用突起はフレーム係合連結板の上
側部分と係合させることにより前端フレーム及び後端フ
レームを昇降フレームに連結すべく構成した。
【0015】また、昇降フレームの第1係合用突起と第
2係合用突起の配設部分には補強板を重着し、フレーム
係合連結板は同補強板に重合させて連結し、さらに、重
合したフレーム係合連結板と補強板とを貫通するフレー
ム固定ピンを挿着することにより前端フレーム及び後端
フレームの昇降フレームへの固定を行ない、かつ、フレ
ーム固定ピンには、第1係合用突起と第2係合用突起と
を用いて配設した固定ピン脱落防止体を当接させるべく
構成した。
【0016】また、寝台板支持フレームの前端に前端板
を装着するとともに、寝台板支持フレームの後端に後端
板を装着すべく、寝台板支持フレームの前端及び後端に
は、上部係止ピンと下部係止ピンとを鉛直方向に並べて
突設した前端板用連結板及び後端板用連結板をそれぞれ
突設し、前端板には、前端板用連結板の上部係止ピンと
係合する上部係合溝と、下部係止ピンに係合する下部係
合溝とを形成した端板係合連結板を突設し、また、後端
板にも、後端板用連結板の上部係止ピンと係合する上部
係合溝と、下部係止ピンと係合する下部係合溝とを形成
した端板係合連結板を突設し、かつ、端板係合連結板に
は、前端板用連結板または後端板用連結板を貫通する端
板固定ピンを進退自在に配設し、端板係合連結板を介し
て前端板を寝台板支持フレーム前端に取着した後、端板
固定ピンを前端板用連結板に貫通させることにより前端
板を寝台板支持フレームに固定するとともに、端板係合
連結板を介して後端板を寝台板支持フレーム後端に取着
した後、端板固定ピンを後端板用連結板に貫通させるこ
とにより後端板を寝台板支持フレームに固定すべく構成
した。
【0017】また、上部係合溝と下部係合溝の伸延方向
は、前端板及び後端板の上下方向と略平行方向とし、か
つ、下部係合溝は上部係合溝よりも短く形成した。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の寝台部昇降可動ベッド
は、寝台昇降手段を具備した基台部の上端に寝台部を配
設し、同寝台部を寝台昇降手段によって昇降自在とした
寝台部昇降可動ベッドであって、寝台昇降手段は、寝台
部の前方を昇降させる寝台部前方昇降手段と、寝台部の
後方を昇降させる寝台部後方昇降手段とにより構成し、
同寝台部前後方昇降手段によって寝台部を鉛直方向に昇
降自在としているものである。
【0019】特に、寝台部前方昇降手段は、基台部に寝
台部の左右方向と略平行に架設して駆動手段によって回
動駆動する前方回動軸と、同前方回動軸から前方に突設
した前方第1連結アームと、同前方第1連結アーム先端
部に枢着した前方第2連結アームと、同前方第2連結ア
ームを略起立状態に支持する前方起立支持アームと、略
起立状態とした前方第2連結アーム上端に配設して寝台
部を支持する寝台前方支持アームとにより構成し、ま
た、寝台部後方昇降手段は、基台部に寝台部の左右方向
と略平行に架設して駆動手段によって回動駆動する後方
回動軸と、同後方回動軸から後方に突設した後方第1連
結アームと、同後方第1連結アーム先端部に枢着した後
方第2連結アームと、同後方第2連結アームを略起立状
態に支持する後方起立支持アームと、略起立状態とした
後方第2連結アーム上端に配設して寝台部を支持する寝
台後方支持アームとにより構成し、前方回動軸と後方回
動軸とは互いに逆方向に回動駆動させることにより、寝
台前方支持アームと寝台後方支持アームとを互いの間隔
を一定に保ちながら鉛直方向に昇降させるべく構成して
いる。
【0020】すなわち、寝台部前後方昇降手段を簡潔な
構成で構築することができ、その結果、軽量化すること
ができるので、一般家庭においての設置が可能であり、
また、設置・組立作業を容易に行なうことができる。
【0021】そのうえ、寝台前方支持アームと寝台後方
支持アームとを互いの間隔を一定に保ちながら鉛直方向
に昇降させることにより、寝台部を鉛直方向に昇降させ
ることができるので、寝台部の前後左右において昇降の
妨げとならないようにスペースを設ける必要がなく、設
置場所の確保を容易とすることができる。
【0022】寝台部前方昇降手段と寝台部後方昇降手段
とを同期させて可動させるべく前方回動軸と後方回動軸
とを連動連結するために、前方回動軸には前方連動連結
補助アームを突設し、後方回動軸には後方連動連結補助
アームを突設し、前方連動連結補助アームと後方連動連
結補助アームとを連動連結用ロッドで連結しており、さ
らに、連動連結用ロッドには長さ調整手段を設けてい
る。
【0023】従って、連動連結用ロッドの長さを調整す
ることにより、前方回動軸及び後方回動軸の回動状態の
調整を行なうことができるので、それにともなって寝台
前方支持アームと寝台後方支持アームの高さ調整を行な
うことができる。従って、寝台前後方支持アームで支持
した寝台部を略水平姿勢に調整することができる。
【0024】寝台部は、寝台板支持フレームと、同寝台
板支持フレーム上に載設する寝台板とにより構成してお
り、寝台板支持フレームには、寝台前方支持アーム及び
寝台後方支持アームを回動自在として係合する支持アー
ム受け部を固定配設している。
【0025】従って、支持アーム受け部を介して寝台板
支持フレームに係合させた前方連動連結補助アームと後
方連動連結補助アームとの間隔を、寝台板支持フレーム
によって一定間隔に保持することができ、寝台部前方昇
降手段及び寝台部後方昇降手段による昇降操作をスムー
ズとすることができる。
【0026】寝台部を支持する寝台前方支持アーム及び
寝台後方支持アームはそれぞれ寝台部の左右方向と略平
行に伸延した略円筒体としており、一方、支持アーム受
け部には寝台前方支持アーム及び寝台後方支持アームの
外周面と摺接する上に凸とした略半円弧形状の湾曲状受
け板を設けており、寝台部の昇降にともなって湾曲状受
け板内側面に沿って寝台前方支持アーム及び寝台後方支
持アームを摺動させながら回動させている。
【0027】従って、寝台部前方昇降手段及び寝台部後
方昇降手段によってスムーズに寝台部を昇降させること
ができ、かつ、寝台部を鉛直方向に昇降させることがで
きる。
【0028】湾曲状受け板には、どちらか一方の端部
に、他方の端部よりも下方側に突出させたガイド片を設
けている。従って、寝台部を基台部上に設置する際にガ
イド片によって、湾曲状受け板に寝台前方支持アーム及
び寝台後方支持アームを速やかに案内して寝台部の設置
を容易に行なうことができる。
【0029】また、支持アーム受け部には、湾曲状受け
板と摺接した寝台前方支持アーム及び寝台後方支持アー
ムの下側を係止して、支持アーム受け部からの寝台前方
支持アーム及び寝台後方支持アームの脱離を防止する係
止手段を設けている。従って、支持アーム受け部と寝台
前方支持アーム及び寝台後方支持アームの連結結合を非
常に簡単に行なうことができる。しかも、寝台部を基台
部上端に確実に連結することができるので、使用時にお
ける寝台部の脱離を確実に防止することができる。
【0030】寝台板支持フレームは、基台部上に載設す
る昇降フレームと、同昇降フレームの前後端にそれぞれ
着脱自在に連結する前端フレームと後端フレームとによ
り構成しており、前端フレーム及び後端フレームには、
昇降フレームと連結するための略矩形状のフレーム係合
連結板を突設している。
【0031】そして、昇降フレームの前後端には、フレ
ーム係合連結板と係合することにより前端フレーム及び
後端フレームの連結を行なう係合連結手段としての第1
係合用突起と第2係合用突起を互いに離隔してそれぞれ
設けている。特に、第1係合用突起は第2係合用突起よ
りも前端フレーム寄り及び後端フレーム寄りに設け、か
つ、第2係合用突起は第1係合用突起の斜め上方位置に
設けており、フレーム係合連結板を介して前端フレーム
及び後端フレームを昇降フレームに連結する際には、第
1係合用突起はフレーム係合連結板の下側部分と係合さ
せるとともに、第2係合用突起はフレーム係合連結板の
上側部分と係合させている。
【0032】従って、前端フレーム及び後端フレームの
昇降フレームへの連結をきわめて容易に行なうことがで
き、組立作業を速やかに行なうことができる。
【0033】特に、昇降フレームの第1係合用突起と第
2係合用突起の配設部分には補強板を重着し、フレーム
係合連結板は同補強板に重合させて連結し、さらに、重
合したフレーム係合連結板と補強板とを貫通するフレー
ム固定ピンを挿着することにより前端フレーム及び後端
フレームの昇降フレームへの固定を行なっている。
【0034】そのうえ、フレーム固定ピンには、第1係
合用突起と第2係合用突起とを用いて配設した固定ピン
脱落防止体を当接させるべく構成している。
【0035】従って、前端フレーム及び後端フレームを
フレーム固定ピンによって昇降フレームに確実に固定す
ることができ、しかも長期間の使用においてもフレーム
固定ピンが昇降フレームから脱落するおそれを解消する
ことができる。
【0036】寝台板支持フレームの前端には前端板を装
着するとともに、寝台板支持フレームの後端には後端板
を装着すべく、寝台板支持フレームの前端及び後端に
は、上部係止ピンと下部係止ピンとを鉛直方向に並べて
突設した前端板用連結板及び後端板用連結板をそれぞれ
突設している。
【0037】そして、前端板には、前端板用連結板の上
部係止ピンと係合する上部係合溝と、下部係止ピンに係
合する下部係合溝とを形成した端板係合連結板を突設
し、また、後端板にも、後端板用連結板の上部係止ピン
と係合する上部係合溝と、下部係止ピンと係合する下部
係合溝とを形成した端板係合連結板を突設し、端板係合
連結板を寝台板支持フレームの前端板用連結板及び後端
板用連結板に係合させることにより、前端板及び後端板
を寝台板支持フレームの前後端にそれぞれ装着してい
る。
【0038】さらに、端板係合連結板には、前端板用連
結板または後端板用連結板を貫通する端板固定ピンを進
退自在に配設しており、端板係合連結板を介して前端板
を寝台板支持フレーム前端に取着した後、端板固定ピン
を前端板用連結板に貫通させることにより前端板を寝台
板支持フレームに固定するとともに、端板係合連結板を
介して後端板を寝台板支持フレーム後端に取着した後、
端板固定ピンを後端板用連結板に貫通させることにより
後端板を寝台板支持フレームに固定している。
【0039】従って、前端板及び後端板の寝台板支持フ
レームへの装着・固定を極めて容易に行なうことがで
き、組立作業を速やかに行なうことができる。
【0040】しかも、上部係合溝と下部係合溝の伸延方
向は、前端板及び後端板の上下方向と略平行方向とし、
かつ、下部係合溝は上部係合溝よりも短く形成してい
る。従って、前端板及び後端板を寝台板支持フレームに
装着する際に、寝台板支持フレームの前後端板用連結板
の上部係止ピンを端板係合連結板の上部係合溝に係合さ
せるだけで、前後端板用連結板の下部係止ピンを端板係
合連結板の下部係合溝に係合させることができるので、
前端板及び後端板の寝台板支持フレームへの装着作業を
速やかに行なうことができる。
【0041】
【実施例】以下、図面に基づいて次の順番で本発明の寝
台部昇降可動ベッドについての説明を行なう。 1)寝台部昇降可動ベッドの基本構成 1−1)基台部の構成 1−2)昇降駆動部の構成 1−2−1)寝台部前方昇降手段の構成 1−2−2)寝台部後方昇降手段の構成 1−2−3)電動アクチュエータ部分の構成 1−2−4)前方回動軸と後方回動軸との連動連結部分
の構成 1−3)寝台板支持フレームの構成 1−3−1)昇降フレームの基本構成 1−3−1−1)昇降フレームと基台部と連結構造 1−3−1−2)昇降フレームと前後端フレームと連結
構造 1−3−1−3)昇降フレームへの腰部支持寝台板の配
設構造 1−3−1−4)昇降フレームにおける背中支持寝台板
及び足支持寝台板の起立機構の構造 1−3−2)前端フレームの構成 1−3−3)後端フレームの構成 1−4)背側寝台板の構成 1−5)足支持寝台板の構成 1−6)前端板及び後端板の構成 1−7)左側縁カバー及び右側縁カバーの構成 2)寝台部昇降可動ベッドの組立方法 2−1)基台部の設置 2−2)基台部への昇降フレームの載設 2−3)昇降フレームへの前後端フレームの連結 2−4)寝台板支持フレームへの背中支持寝台板及び足
支持寝台板の載設 2−5)寝台板支持フレームへの前端板及び後端板の装
着 2−6)寝台板支持フレームへの左側縁カバー及び右側
縁カバーの装着 3)寝台部昇降可動ベッドの昇降機構
【0042】1)寝台部昇降可動ベッドの基本構成 図1は、本発明の寝台部昇降可動ベッドAの平面視によ
る部品図であり、寝台部昇降可動ベッドAは、昇降駆動
部1を配設した基台部2と、同基台部2の上部に取着し
て昇降する昇降フレーム3aと、同昇降フレーム3aの前端
と後端とにそれぞれ取着して寝台板支持フレーム3を構
成する前端フレーム3bと後端フレーム3cと、寝台板支持
フレーム3における背中支持領域、すなわち、昇降フレ
ーム3aの前端フレーム3b側上面から前端フレーム3b上面
にわたる領域に配設する背中支持寝台板4と、寝台板支
持フレーム3における足支持領域、すなわち、昇降フレ
ーム3aの後端フレーム3c側上面から後端フレーム3c上面
にわたる領域に配設する足支持寝台板5と、前端フレー
ム3bの前方端部に配設する前端板6と、後端フレーム3c
の後方端部に配設する後端板7とから構成し、背中支持
寝台板4と足支持寝台板5とにより形成する寝台面にベ
ッド用マットレス(図示せ)を載設して使用すべく構成
している。図2は、寝台部昇降可動ベッドAの組立状態
を示した斜視図である。
【0043】さらに、昇降フレーム3aと、前端フレーム
3bと、後端フレーム3cとにより構成する寝台板支持フレ
ーム3の左側縁には左側縁カバー8を嵌着すべく構成す
るとともに、寝台板支持フレーム3の右側縁には右側縁
カバー9を嵌着すべく構成し、同左右側縁カバー8,9で
寝台板支持フレーム3の左右側縁を被覆することによっ
て、過って体の一部を寝台板支持フレーム3に打ち付け
ても怪我をしないようにしている。以下、各部の構成に
ついて順次詳説する。
【0044】1−1)基台部2の構成 図3及び図4の寝台部昇降可動ベッドAの一部切欠側面
図、及び、図5の基台部2平面図を用いて基台部2につ
いて説明する。基台部2は、昇降駆動部1と、同昇降駆
動部1の下方において昇降駆動部1を支持する基台部基
体10とにより構成している。
【0045】基台部基体10は、前後方向に伸延させた左
基台用桟11aと、同左基台用桟11aの右側方に前後方向に
伸延させて配設した右基台用桟11bと、同左右基台用桟1
1a,11b間であって後方寄り位置に架設した中央連結用桟
12とにより構成している。
【0046】左基台用桟11aの前端には、端部に左前脚
体13aを取着した左前連結縦用桟14aを連設するととも
に、左基台用桟11aの後端には、端部に左後脚体13bを取
着した左後連結縦用桟14bを連設し、また、右基台用桟1
1bの前端には、端部に右前脚体13cを取着した右前連結
縦用桟14cを連設するとともに、右基台用桟11bの後端に
は、端部に右後脚体13dを取着した右後連結縦用桟14dを
連設している。
【0047】左基台用桟11a、右基台用桟11b、中央連結
用桟12、左前後連結縦用桟14a,14b、右前後連結縦用桟1
4c,14dはそれぞれステンレス製であって、断面略矩形の
中空の筒状体で構成している。
【0048】左基台用桟11aと右基台用桟11bとの間隔
は、基台部2上に配設する寝台板支持フレーム3の左右
方向の幅寸法よりも小さくし、寝台板支持フレーム3の
左右側縁下方にそれぞれ十分なスペースを設け、車椅子
が寝台部昇降可動ベッドAの側縁まで接近することがで
きるようにし、寝台部昇降可動ベッドAから車椅子への
移動、逆に車椅子から寝台部昇降可動ベッドAへの移動
を容易としている。
【0049】左基台用桟11aの前後端に連設した左前後
連結縦用桟14a,14bは、それぞれ左基台用桟11aの外側、
すなわち、左基台用桟11aのさらに左方向に屈曲させて
連結している。また、右基台用桟11bの前後に連設した
右前後連結縦用桟14c,14dも、それぞれ右基台用桟11bの
外側、すなわち、右基台用桟11bのさらに右方向に屈曲
させて連結している。これにより、左前連結縦用桟14a
と右前連結縦用桟14cとは前方に向けて拡開状となって
おり、また、左後連結縦用桟14bと右後連結縦用桟14dと
は後方に向けて拡開状となっている。
【0050】すなわち、左右方向に隣り合った左前脚体
13aと右前脚体13cの間隔、及び、左右方向に隣り合った
左後脚体13bと右後脚体13dの間隔を大きくし、4つの脚
体13a,13b,13c,13dによって基台部基体10を安定的に立
設すべく構成している。
【0051】なお、左前脚体13aと右前脚体13cとの間隔
寸法、及び、左後脚体13bと右後脚体13dとの間隔寸法
は、寝台板支持フレーム3の幅寸法以下とし、寝台板支
持フレーム3の面積を設置面積の略最大として、寝台部
昇降可動ベッドAをコンパクト化すべく構成している。
また、左右基台用桟11a,11bの前後端に左前後連結縦用
桟14a,14b、右前後連結縦用桟14c,14dを接続するのでは
なく、左右基台用桟11a,11bの前後端縁をそれぞれ屈曲
させて左前後連結縦用桟14a,14b及び右前後連結縦用桟1
4c,14dとしてもよい。
【0052】4つの脚体13a,13b,13c,13dは、図3及び
図4に示すように、それぞれ支柱部15と、底板部16とで
構成しており、しかも、底板部16上面には連結ネジ17を
突設し、同連結ネジ17を介して支柱部15下部に底板部16
を螺着している。そして、底板部16を回転させることに
より支柱部15に対して底板部16を進退させ、基台部基体
10の上面を略水平に調整可能としている。
【0053】また、支柱部15は、適宜の延長ユニット
(図示せず)を接続することにより長さ調整を可能とし
ており、同延長ユニットを用いて寝台板支持フレーム3
の最下位置を所要の高さに調整可能としている。さら
に、支柱部15には底板部16ではなくキャスターを取着し
て、寝台部昇降可動ベッドAを移動可能としてもよい。
【0054】1−2)昇降駆動部1の構成 図3及び図4に示すように、基台部基体10の上部に設け
た昇降駆動部1は、寝台部を構成する寝台板支持フレー
ム3の前方を支持して昇降させる寝台部前方昇降手段
と、寝台板支持フレーム3の後方を支持して昇降させる
寝台部後方昇降手段とにより構成し、寝台部前方昇降手
段と寝台部後方昇降手段とを電動アクチュエータ29によ
って駆動させることにより、寝台板支持フレーム3を昇
降させるべく構成している。
【0055】図5に示すように、寝台部前方昇降手段
は、基台部基体10の左右基台用桟11a,11b間に回転自在
に架設した前方回動軸18aと、同前方回動軸18aから前方
に突設した左右前方第1連結アーム19a,20aと、同左右
前方第1連結アーム19a,20a先端部と枢着する左右前方
第2連結アーム21a,22aを突設した寝台左右前方支持ア
ーム23a,24aとにより構成し、さらに、寝台左前方支持
アーム23aに突設した左前方第2連結アーム21a中途部に
は前方起立支持アーム30a端部を枢着し、左右前方第2
連結アーム21a,22aを略起立状態に保持している。
【0056】また、寝台部後方昇降手段は、基台部基体
10の左右基台用桟11a,11b間に回転自在に架設した後方
回動軸18bと、同後方回動軸18bから後方に突設した左右
後方第1連結アーム19b,20bと、同左右後方第1連結ア
ーム19b,20b先端部と枢着する左右後方第2連結アーム2
1b,22bを突設した寝台左右後方支持アーム23b,24bとに
より構成し、さらに、寝台右後方支持アーム24bに突設
した右後方第2連結アーム22b中途部には後方起立支持
アーム30b端部を枢着し、左右後方第2連結アーム21 b,
22bを略起立状態に保持している。
【0057】さらに、前方回動軸18bには略下方に向け
て前方連動連結補助アーム25aを突設し、また、後方回
動軸18bには略上方に向けて後方連動連結補助アーム25b
を突設し、前方連動連結補助アーム25aの端部と後方連
動連結補助アーム25bの端部とを連動連結用ロッド26で
連結することにより前方回動軸18aと後方回動軸18bとを
連動連結している。
【0058】そして、前方回動軸18aには、回動操作ア
ーム27を介して電動アクチュエータ29を連動連結し、電
動アクチュエータ29を駆動させてロッド28を進退させる
ことにより前方回動軸18aを回動させるべく構成してい
る。なお、電動アクチュエータ29の本体部は、後端部に
おいて基台部2の中央連結用桟12に枢着している。
【0059】このように構成することにより、電動アク
チュエータ29の駆動にともなって前方回動軸18bと後方
回動軸18bとを回動させ、寝台左右前方支持アーム23a,2
4aと寝台左右後方支持アーム23b,24bとを、互いの間隔
を略一定に保持させながら略鉛直方向に昇降させてい
る。以下において、各部の構成について詳説する。
【0060】1−2−1)寝台部前方昇降手段の構成 寝台部前方昇降手段の前方回動軸18aは、図5に示すよ
うに、左基台用桟11aの前方寄りの位置に上方に突設し
た左前方支持板31aと、右基台用桟11bの前方寄りの位置
に突設した右前方支持板32aとの間に回動自在に架設し
ている。前方回動軸18aは、寝台部昇降可動ベッドAの
左右方向と平行に、かつ、略水平に配設している。
【0061】前方回動軸18aには、同前方回動軸18aの左
基台用桟11a寄りに前方に向けて左前方第1連結アーム1
9aを突設し、また、前方回動軸18aの右基台用桟11b寄り
に前方に向けて右前方第1連結アーム20aを突設してい
る。特に、左右前方第1連結アーム19a,20aは前方回動
軸18aに対して同一方向に突設し、側面視において互い
に重なり、かつ、平面視において互いに平行としてい
る。さらに、左右前方第1連結アーム19a,20aは、前方
回動軸18aの回動にともなって回動する。
【0062】左右前方第1連結アーム19a,20aは断面略
矩形の中空のフレームにより構成しており、同左右前方
第1連結アーム19a,20a先端の左右側面にはそれぞれ連
結板33a,33aを取着している。そして、左右前方第1連
結アーム19a,20a先端の連結板33a ,33a間には、寝台左
右前方支持アーム23a,24aに突設した左右前方第2連結
アーム21a,22aの端部を挿入し、枢軸34aにより枢着して
いる。
【0063】寝台左右前方支持アーム23a,24aは、中空
円筒状のフレームであって、前方回動軸18aとそれぞれ
略平行として左右方向に伸延させている。左右前方第2
連結アーム21a,22a及び寝台左右前方支持アーム23a,24a
も側面視において互いに重なるべく構成している。
【0064】本実施例の場合、寝台左前方支持アーム23
aと寝台右前方支持アーム24aとを一本の連続体によって
構成せず、二つに分離して別々に設けているのは、寝台
左前方支持アーム23aと寝台右前方支持アーム24aとの間
に、後述する背中支持寝台板4の起立機構を設けるため
であり、場合によっては、寝台左前方支持アーム23aと
寝台右前方支持アーム24aとを一本の連続体で構成して
もよい。
【0065】なお、左前方第2連結アーム21aと右前方
第2連結アーム22aの間には、背中支持寝台板4の起立
機構を避けた位置において前方補強横杆35aを架設して
いる。
【0066】さらに、本実施例の場合、一端を左前方支
持板31aに枢着し、他端を左前方第2連結アーム21aの中
途部に枢着した前方起立支持アーム30aを設けている。
同前方起立支持アーム30aによって左前方第2連結アー
ム21aを略起立状態に保持し、かつ、同左前方第2連結
アーム21aの上端部に位置する寝台左前方支持アーム23a
を略鉛直方向のみに略規制しながら移動させるべく構成
している。
【0067】なお、前方補強横杆35aを介して右前方第
2連結アーム22aが左前方第2連結アーム21aと協動する
ことにより、右前方第2連結アーム22a側に前方起立支
持アーム30aを設けることなく、右前方第2連結アーム2
2aを略起立状態とするとともに、右前方第2連結アーム
22aの上端部に位置する寝台右前方支持アーム24aを略鉛
直方向のみに移動させるべく構成している。従って、部
品点数を削減することができ、基台部2を軽量化するこ
とができる。
【0068】1−2−2)寝台部後方昇降手段の構成 寝台部後方昇降手段の後方回動軸18bは、左基台用桟11a
の後方寄りの位置に突設した左後方支持板31bと、右基
台用桟11bの後方寄りの位置に突設した右後方支持板32b
との間に回転自在に架設している。特に、後方回動軸18
bは、寝台部昇降可動ベッドAの左右方向と平行に、か
つ、略水平に配設しており、前方回動軸18a及び後方回
動軸18bは互いに略平行としている。
【0069】後方回動軸18bには、後方回動軸18bの左基
台用桟11a寄りに後方に向けて左後方第1連結アーム19b
を突設し、また、後方回動軸18bの右基台用桟11b寄りに
後方に向けて右後方第1連結アーム20bを突設してい
る。特に、左右後方第1連結アーム19b,20bは後方回動
軸18bに対して同一方向に突設し、側面視において互い
に重なり、かつ、平面視において互いに平行としてい
る。さらに、左右後方第1連結アーム19b,20bは、後方
回動軸18bの回動にともなって回動する。
【0070】左右後方第1連結アーム19b,20bも断面略
矩形の中空のフレームにより構成しており、同左右後方
第1連結アーム19b,20b先端の左右側面にはそれぞれ連
結板33b,33bを取着している。そして、左右後方第1連
結アーム19b,20b,先端の連結板33b,33b間に寝台左右後
方支持アーム23b,24bに突設した左右後方第2連結アー
ム21b,22bの端部を挿入し、枢軸34bを用いて枢着してい
る。
【0071】寝台左右後方支持アーム23b,24bも中空円
筒状のフレームであって、後方回動軸18bと略平行とし
て左右方向に伸延させている。左右後方第2連結アーム
21b,22b及び寝台左右後方支持アーム23b,24bも側面視に
おいて互いに重なるべく構成している。
【0072】ここでも、寝台左後方支持アーム23bと寝
台右後方支持アーム24bとを一本の連続体によって構成
せず、二つに分離して別々に設けており、寝台左後方支
持アーム23bと寝台右後方支持アーム24bとの間に、後述
する足支持寝台板5の起立機構を設けるべく構成してい
る。また、左後方第2連結アーム21bと右後方第2連結
アーム22bの間には、足支持寝台板5の起立機構を避け
た位置において後方補強横杆35bを架設している。場合
によっては、寝台左後方支持アーム23bと寝台右後方支
持アーム24bとを一本の連続体で構成してもよい。
【0073】さらに、一端を右後方支持板32bに枢着
し、他端を右後方第2連結アーム22bの中途部に枢着し
た後方起立支持アーム30bを設けている。同後方起立支
持アーム30bによって右後方第2連結アーム22bを略起立
状態に保持し、かつ、同右後方第2連結アーム22bの上
端部に位置する寝台右後方支持アーム24bを略鉛直方向
のみに移動させるべく構成している。
【0074】なお、後方補強横杆3 5bを介して左後方第
2連結アーム21bが右後方第2連結アーム22bと協動する
ことにより、左後方第2連結アーム21b側に後方起立支
持アーム30bを設けることなく、左後方第2連結アーム2
1bの端部に位置する寝台左後方支持アーム23bを略鉛直
方向のみに移動させることができる。従って、部品点数
を削減することができ、基台部2を軽量化することがで
きる。
【0075】また、後方起立支持アーム30bを前方起立
支持アーム30aと反対側に設けることにより、基台部2
の重量バランスを整え、後述するように基台部2を搬送
する場合に、搬送を容易としている。
【0076】1−2−3)電動アクチュエータ29部分の
構成 図3〜5に示すように、前方回動軸18a及び後方回動軸1
8bを回動駆動させる駆動源となる電動アクチュエータ29
は、左右基台用桟11a,11bの略中間に前後方向に伸延さ
せて設けており、特に、電動アクチュエータ29の後端
を、枢軸36を介して中央連結用桟12に枢着している。重
量のある電動アクチュエータ29を左右基台用桟11a,11b
の略中間に位置させることにより、基台部2の重量バラ
ンスを整えることができ、基台部2を搬送する場合に搬
送作業を容易とすることができる。
【0077】さらに、電動アクチュエータ29は、中央連
結用桟12と略平行に伸延させた枢軸36を介して中央連結
用桟12に枢着し、同枢軸36を回動中心として上下に回動
自在としている。
【0078】一方、電動アクチュエータ29のロッド28端
部は、前方回動軸18aから下方に突設した回動操作アー
ム27先端と枢着し、電動アクチュエータ29の作動にとも
なうロッド28の伸縮によって、回動操作アーム27を介し
て前方回動軸18aを回動させるべく構成している。
【0079】本実施例では、回動操作アーム27は、ロッ
ド28先端を挿入可能な間隔を設けて並設した2枚の平板
で構成しており、同平板先端間にロッド28先端を挿入
し、枢軸37を用いて連結している。
【0080】なお、電動アクチュエータ29の作動にとも
なうロッド28の伸縮にともなって回動操作アーム27が前
方回動軸18aを中心として回動する際に、ロッド28と回
動操作アーム27との連結部の高さ、すなわち、枢軸37の
高さが変動することにともなって、同アクチュエータ29
は、中央連結用桟12への枢着に用いている枢軸36を中心
として回動する。
【0081】1−2−4)前方回動軸18aと後方回動軸1
8bとの連動連結部分の構成 電動アクチュエータ29によって回動する前方回動軸18a
の回動運動を後方回動軸18bに伝達するために、図3〜
5に示すように、前方回動軸18aには下方に向けて前方
連動連結補助アーム25aを突設するとともに、後方回動
軸18bには上方に向けて後方連動連結補助アーム25bを突
設し、前方連動連結補助アーム25aの先端と、後方連動
連結補助アーム25bとの先端とを連動連結用ロッド26で
連結することにより、前方回動軸18aと後方回動軸18bと
を連動連結している。
【0082】本実施例において、前方連動連結補助アー
ム25aは、連動連結用ロッド26の先端を挿入可能な間隔
を空けて並設した2枚の平板で構成しており、同平板先
端間に連動連結用ロッド26先端を挿入し、前方枢軸38a
を用いて枢着連結している。
【0083】また、後方連動連結補助アーム25bも、連
動連結用ロッド26の先端を挿入可能な間隔を空けて並設
した2枚の平板で構成しており、同平板先端間に連動連
結用ロッド26先端を挿入し、後方枢軸38bを用いて枢着
連結している。
【0084】さらに、連動連結用ロッド26には長さ調整
手段を設けており、連動連結用ロッド26の長さを調整す
ることにより、基台部2上に載設される寝台板支持フレ
ーム3を略水平に調整可能としている。
【0085】すなわち、本実施例では、連動連結用ロッ
ド26は、雌ネジ部を設けた前方ロッド体26aと、同前方
ロッド体26aの雌ネジ部と螺合する連結用雄ネジ体26c
と、同連結用雄ネジ体26cの他端と螺合する雌ネジ部を
設けた後方ロッド体26bとにより構成し、前方ロッド体2
6aと連結用雄ネジ体26cとの螺合の長さ、及び、後方ロ
ッド体26bと連結用雄ネジ体26cとの螺合の長さを調整す
ることにより前後方ロッド体26a,26b間の距離を調整
し、連動連結用ロッド26の長さ調整を行なうべく構成し
ている。
【0086】連動連結用ロッド26の長さ調整によって前
方回動軸18aと後方回動軸18bの回動状態を調整すること
により、寝台左右前方支持アーム23a,24aと寝台左右後
方支持アーム23b,24bの高さを調整することができ、そ
の結果、寝台板支持フレーム3を略水平に調整するだけ
でなく、たとえば寝台板支持フレーム3を足下がり気味
に調整することもできる。連動連結用ロッド26の長さ調
整手段は上記の形態に限定するものではなく、適宜の形
態としてよい。
【0087】上記したように、前方回動軸18aと後方回
動軸18bとを連動連結用ロッド26により連動連結するこ
とによって、前方回動軸18aと後方回動軸18bとを互いに
逆方向に、かつ、同角度量だけ回動させることができ、
寝台左右前方支持アーム23a,24aと寝台左右後方支持ア
ーム23b,24bとの昇降運動を同期させることができる。
【0088】左基台用桟11aに突設した左前方支持板31a
と、右基台用桟11bに突設した右前方支持板32aとの間に
は、過回動防止横杆39を架設している。すなわち、電動
アクチュエータ29の駆動にともなって前方回動軸18aが
回動する際に、所定の回動量を超えて前方回動軸18aが
回動した場合、連動連結用ロッド26あるいは回動操作ア
ーム27が過回動防止横杆39に当接することにより前方回
動軸18aの過回動を防止し、寝台板支持フレーム3の昇
降操作における異常操作を抑止すべく構成している。
【0089】1−3)寝台板支持フレーム3の構成 寝台板支持フレーム3は、図1に示すように、基台部2
上に載置して同基台部2の昇降駆動部1によって昇降操
作される昇降フレーム3aと、同昇降フレーム3aの前端に
取着する前端フレーム3bと、昇降フレーム3aの後端に取
着する後端フレーム3cとにより構成している。すなわ
ち、大面積となる寝台板支持フレーム3を、昇降フレー
ム3aと、前端フレーム3bと、後端フレーム3cの3つの部
品から構成し、小型化及び軽量化して搬送容易としてい
る。以下において、各部の構成について詳説する。
【0090】1−3−1)昇降フレーム3aの基本構成 昇降フレーム3aは、図6において基台部2に載設した状
態の平面図として示すように、前後方向に伸延させた左
側寝台用桟40aと、同左側寝台用桟40aの右側方に前後方
向に伸延させて配設した右側寝台用桟40bと、同左右側
寝台用桟40a,40b間の前後方向略中央部に架設した腰部
支持寝台板取着用桟41,41と、同腰部支持寝台板取着用
桟41,41の上側に取着した腰部支持寝台板42と、腰部支
持寝台板取着用桟41よりも前方の左右側寝台用桟40a,40
b間に回動自在に架設した背上げ用回動軸43aと、腰部支
持寝台板取着用桟41よりも後方の左右側寝台用桟40a,40
b間に回動自在に架設した足上げ用回動軸43bとにより構
成している。
【0091】左側寝台用桟40a及び右側寝台用桟40bはそ
れぞれステンレス製であって、断面略矩形の中空の筒状
体で構成している。同左右側寝台用桟40a,40bの上側面
には所定間隔で転落防止柵取着孔44を設け、転落防止柵
(図示せず)を装着可能としている。また、左右側寝台
用桟40a,40bには、所要の位置に、寝台板支持フレーム
3内側方向に向けて受け板45を突設しており、同受け板
45によって後述する背中支持寝台板4及び足支持寝台板
5を支持すべく構成している。
【0092】1−3−1−1)昇降フレーム3aと基台部
2との連結構造 図6に示すように、左側寝台用桟40aには、前端側に基
台部2の寝台左前方支持アーム23aと係合する左前方支
持アーム受け部46aを設けるとともに、後端側に基台部
2の寝台左後方支持アーム23bと係合する左後方支持ア
ーム受け部46bを設けている。また、昇降フレーム3aの
右側寝台用桟40bには、前端側に基台部2の寝台右前方
支持アーム24aと係合する右前方支持アーム受け部47aを
設けるとともに、後端側に基台部2の寝台右後方支持ア
ーム24bと係合する右後方支持アーム受け部47bを設けて
いる。
【0093】左前後方支持アーム受け部46a,46b及び右
前後方支持アーム受け部47a,47bはそれぞれ、図7及び
図8に拡大して示すように、左側寝台用桟40a及び右側
寝台用桟40bから下方に突設した取着板48と、同取着板4
8の内側面側に突設した湾曲状受け板49とにより構成し
ている。
【0094】取着板48は、左側寝台用桟40a及び右側寝
台用桟40bの内側面側に取着しており、そのうえ、取着
板48には内側方に張り出させた張出し部48aを設けてい
る。
【0095】同張出し部48aは、後述するように取着板4
8の外側面に取着した係止用第1ロックピン50の端部
が、左側寝台用桟40aあるいは右側寝台用桟40bから外方
に突出することを防止するために設けており、左側寝台
用桟40aあるいは右側寝台用桟40bから係止用第1ロック
ピン50が突出した場合に、同係止用第1ロックピン50が
体に当たったり、衣服に引っかかったりすることを防止
している。すなわち、張出し部48aの張出しの寸法は、
使用する係止用第1ロックピン50の長さ寸法に基づいて
設定している。
【0096】また、取着板48下端の先端部48bは外側方
に屈曲させてテーパ状としており、寝台左前後方支持ア
ーム23a,23b及び寝台右前後方支持アーム24a,24bを、湾
曲状受け板49に案内すべく構成している。
【0097】湾曲状受け板49は、取着板48の内側面側に
突設した板体であって、上に凸とした略半円弧状に湾曲
させている。特に、湾曲状受け板49の内周面は、円筒状
とした寝台左前後方支持アーム23a,23b及び寝台右前後
方支持アーム24a,24bの外周面と略接するように略円弧
状に湾曲させており、寝台左前後方支持アーム23a,23b
及び寝台右前後方支持アーム24a,24bが、湾曲状受け板4
9の内周面に沿って円滑に摺動すべく構成している。
【0098】なお、本実施例の場合、寝台左前後方支持
アーム23a,23b及び寝台右前後方支持アーム24a,24bの先
端にはプラスチック製の円筒状キャップ51を装着し、同
円筒状キャップ51を介して各湾曲状受け板49と寝台左前
後方支持アーム23a,23b及び寝台右前後方支持アーム24
a,24bとを係合させることにより、湾曲状受け板49の内
周面に沿って寝台左前後方支持アーム23a,23b及び寝台
右前後方支持アーム24a,24bを摺動させやすくしてい
る。
【0099】さらに、湾曲状受け板49の前後両端部分は
下方に向けて略拡開状としており、しかも、一方の端部
には他端部よりも下方に突出させたガイド片49aを延設
している。特に、ガイド片49aは、左右前方支持アーム
受け部46a,47aでは前方側の端部に設け、左右後方支持
アーム受け部46b,47bでは後方側の端部に設けている。
【0100】従って、基台部2上部への昇降フレーム3a
の載設に際して、ガイド片49aによって寝台左前後方支
持アーム23a,23b及び寝台右前後方支持アーム24a,24bを
案内することにより、昇降フレーム3aを所定位置に容易
に位置させることができ、基台部2上部への昇降フレー
ム3aの載設作業を容易に行なうことができる。
【0101】取着板48に取着した上記の係止用第1ロッ
クピン50は、左前後方支持アーム受け部46a,46b及び右
前後方支持アーム受け部47a,47bとそれぞれ係合した寝
台左前後方支持アーム23a,23b及び寝台右前後方支持ア
ーム24a,24bが、左前後方支持アーム受け部46a,46b及び
右前後方支持アーム受け部47a,47bから脱離することを
防止すべく設けているものであり、左前後方支持アーム
受け部46a,46b及び右前後方支持アーム受け部47a,47bと
摺接しながら係合した寝台左前後方支持アーム23a,23b
及び寝台右前後方支持アーム24a,24bの下方に、取着板4
8に穿設した係止ピン挿入孔48cから係止用第1ロックピ
ン50の係止ピン50aを突出させて、寝台左前後方支持ア
ーム23a,23b及び寝台右前後方支持アーム24a,24bを係止
ピン50aで係止すべく構成している。
【0102】係止用第1ロックピン50は、係止ピン50a
と、同係止ピン50aを進退自在に保持するとともに係止
ピン50aの回転によってロック状態・非ロック状態の切
替を行なう係止ピン保持体50bと、係止ピン50aの端部に
取着して係止ピン50aの進退操作及び回転操作を行なう
操作ハンドル50cとによって構成しており、操作ハンド
ル50cによって係止ピン50aを所定角度だけ回転させた
後、操作ハンドル50cを係止ピン保持体50bに押し込むこ
とにより、係止ピン50aの先端を取着板48の内側面側に
突出させた状態でロックすべく構成している。
【0103】なお、係止用第1ロックピン50は、取着板
48の係止ピン挿入孔48cに係止ピン50aの進退通路と連通
させて取着した連結体50dに螺着することにより、取着
板48への取着を行っている。
【0104】本実施例では、左前後方支持アーム受け部
46a,46b及び右前後方支持アーム受け部47a,47bに係合し
た寝台左前後方支持アーム23a,23b及び寝台右前後方支
持アーム24a,24bの係止に係止用第1ロックピン50を用
いているが、係止手段としては係止用第1ロックピン50
に限定するものではなく、適宜の係止手段を用いてよ
い。
【0105】1−3−1−2)昇降フレーム3aと前後端
フレーム3b,3cとの連結構造 図6に示すように、左右側寝台用桟40a,40bの前端内側
面には、それぞれ前端フレーム3bを係合連結するための
第1係合用突起52aと第2係合用突起52bとを突設して連
結手段としている。また、左右側寝台用桟40a,40bの後
端内側面にも、それぞれ後端フレーム3cを係合連結する
ための第1係合用突起52aと第2係合用突起52bを突設し
て連結手段としている。
【0106】同第1係合用突起52a部分及び同第2係合
用突起52b部分に、前後端フレーム3b,3cに設けた後述す
るフレーム係合連結板53を係合させることにより、前後
端フレーム3b,3cを昇降フレーム3aの前後端にそれぞれ
連結している。
【0107】図9に拡大して示すように、第1係合用突
起52aと第2係合用突起52bとは互いに所定間隔だけ離隔
させており、しかも、第1係合用突起52aは、第2係合
用突起52bよりも左右側寝台用桟40a,40bの端部寄り、す
なわち、前端フレーム3b寄り及び後端フレーム3c寄りに
位置させ、さらに、第2係合用突起52bは、第1係合用
突起52aよりも水平方向で上方位置、すなわち、第1係
合用突起52aの斜め上方位置に設けている。
【0108】なお、第1係合用突起52a及び第2係合用
突起52bを配設した左右側寝台用桟40a,40bの前後端内側
面には補強板54を重着しており、軽量化すべくできるだ
け薄肉とした左右側寝台用桟40a,40bの内側壁が、第1
係合用突起52a及び第2係合用突起52bに作用した荷重に
よって変形することを防止している。
【0109】第1係合用突起52a及び第2係合用突起52b
の先端部には、第1係合用突起52a及び第2係合用突起5
2bよりも太径とした略円柱状の係止鍔55を取着していて
おり、さらに、同係止鍔55には外周面に係着溝56を刻設
し、同係着溝56を利用して第1係合用突起52aと第2係
合用突起52bとに後述する固定支持輪ゴム126を係回すべ
く構成している。
【0110】補強板54には、第1係合用突起52aと第2
係合用突起52bとを結ぶ第1仮想直線57aよりも上方とな
る位置に補強板側第1貫通孔58aを穿設するとともに、
第1仮想直線57aよりも下方となる位置に補強板側第2
貫通孔58bを穿設しており、補強板側第1貫通孔58aと補
強板側第2貫通孔58bとを結ぶ第2仮想直線57bが第1仮
想直線57aを横断すべく構成している。このとき、補強
板側第1貫通孔58aと補強板側第2貫通孔58bとの中間点
が、第1仮想直線57a上に位置すべく構成することが望
ましい。
【0111】また、補強板54を重着した左右側寝台用桟
40a,40bの先端内側面には、補強板側第1貫通孔58a及び
補強板側第2貫通孔58bと連通する連通孔(図示せず)
を穿設している。
【0112】1−3−1−3)昇降フレーム3aへの腰部
支持寝台板42の配設構造 図6に示すように左右側寝台用桟40a,40b間の前後方向
略中央部に架設した腰部支持寝台板取着用桟41はステン
レス製であって、断面略円形の中空の筒状体で構成して
いる。特に、腰部支持寝台板取着用桟41は、図4に示す
ように、両端を屈曲させて傾斜状連結部41aを形成して
おり、腰部支持寝台板取着用桟41の中央部を上方に突出
させて、突出部分上面に腰部支持寝台板42を取着するこ
とにより、同腰部支持寝台板42を寝台板支持フレーム3
上に形成する寝台面の一部とすべく構成している。
【0113】本実施例では、左右側寝台用桟40a,40b間
には2本の腰部支持寝台板取着用桟41,41を架設してお
り、同腰部支持寝台板取着用桟41,41上に腰部支持寝台
板42を取着している。
【0114】腰部支持寝台板42は、本実施例では、細径
の針金を格子状に組み合わせて形成した格子状フレーム
としており、軽量でありながら、十分な強度を有するべ
く構成している。なお、腰部支持寝台板42の前方側端縁
及び後方側端縁はそれぞれ下方に屈曲させている。
【0115】1−3−1−4)昇降フレーム3aにおける
背中支持寝台板4及び足支持寝台板5の起立機構の構造 図6に示すように、左側寝台用桟40aの内側面には、前
方寄りの位置に左前側支持板60aを下方に向けて突設す
るとともに、後方寄りの位置に左後側支持板60bを下方
に向けて突設しており、また、右側寝台用桟40bの内側
面には、前方寄りの位置に右前側支持板61aを下方に向
けて突設するとともに、後方寄りの位置に右後側支持板
61bを下方に向けて突設し、左前側支持板60aと右前側支
持板61aとの間に背上げ用回動軸43aを回転自在に架設
し、左後側支持板60bと右後側支持板61bとの間に足上げ
用回動軸43bを回転自在に架設している。
【0116】さらに、背上げ用回動軸43a及び足上げ用
回動軸43bを回動駆動させる寝台形状操作駆動部62を、
背上げ用回動軸43aと足上げ用回動軸43bとの間に架設し
ている。寝台形状操作駆動部62には、背上げ用回動軸43
aを回動させる背上げ操作用モータ63aと、足上げ用回動
軸43bを回動させる足上げ操作用モータ63bとを設けると
ともに、同背上げ操作用モータ63aと背上げ用回動軸43a
とを連動連結する連動連結機構(図示せず)、及び、同
足上げ操作用モータ63bと足上げ用回動軸43bとを連動連
結する連動連結機構(図示せず)を設けている。
【0117】本実施例の場合、図示していないが、寝台
形状操作駆動部62のケーシング64で被覆された背上げ用
回動軸43a部分及び足上げ用回動軸43b部分にそれぞれ回
動操作アームを突設し、同回動操作アーム先端に、背上
げ操作用モータ63a及び足上げ操作用モータ63bの駆動に
ともなって進退するロッドの先端を枢着し、ロッドを進
退させることによって回動操作アームを回動させ、背上
げ用回動軸43a及び足上げ用回動軸43bとをそれぞれ回動
させるべく構成している。背上げ用回動軸43a及び足上
げ用回動軸43bの回動機構はこの形態に限定するもので
はなく、適宜の回動機構を用いてよい。
【0118】背上げ用回動軸43aには、左側寝台用桟40a
寄りに左前方起倒操作アーム65aを突設するとともに、
右側寝台用桟40b寄りに右前方起倒操作アーム66aを突設
している。特に、同左右前方起倒操作アーム65a,66aは
前方に向けて互いに平行として突設している。
【0119】そして、同左右前方起倒操作アーム65a,66
aの先端は背中支持寝台板4裏面に当接させ、背上げ用
回動軸43aの回動にともなって左右前方起倒操作アーム6
5a,66aを水平状態から上方に向けて起立させることによ
り背中支持寝台板4を起立させ、逆に、背上げ用回動軸
43aの回動にともなって左右前方起倒操作アーム65 a,66
aを斜め上方に向けて起立させた状態から水平状態とす
ることにより、背中支持寝台板4を傾倒させるべく構成
している。これが背中支持寝台板4の起立機構である。
【0120】さらに、左右前方起倒操作アーム65a,66a
による背中支持寝台板4の起倒の機構を簡潔とするため
に、左右前方起倒操作アーム65a,66aの先端にはそれぞ
れ当接ローラ67aを回転自在に配設し、同当接ローラ67a
を介して背中支持寝台板4を支持している。すなわち、
左右前方起倒操作アーム65a,66aの先端を背中支持寝台
板4裏面に枢着した場合には、左右前方起倒操作アーム
65a,66aの傾斜角度の変動にともなって左右前方起倒操
作アーム65a,66aの長さ調整機構が必要となるが、左右
前方起倒操作アーム65a,66aの先端に当接ローラ67aを設
けることにより、左右前方起倒操作アーム65a,66aの回
動にともなって当接ローラ67aが背中支持寝台板4裏面
に沿って転動し、背中支持寝台板4裏面との当接位置を
変移させることにより、左右前方起倒操作アーム65a,66
aの長さ調整機構を不要とすることができる。
【0121】本実施例では、背上げ用回動軸43aに左前
方起倒操作アーム65aと右前方起倒操作アーム66aの2本
の起倒操作アームを突設しているが、2本に限定するも
のではなく、1本であってもよいし、3本以上であって
もよい。
【0122】足上げ用回動軸43bには、左側寝台用桟40a
寄りに左後方起倒操作アーム65bを突設するとともに、
右側寝台用桟40b寄りに右後方起倒操作アーム66bを突設
している。特に、同左右後方起倒操作アーム65b,66bは
後方に向けて互いに平行として突設し、同左右後方起倒
操作アーム65b,66bの先端を足支持寝台板5裏面に当接
させている。
【0123】なお、足支持寝台板5は、図12に示すよ
うに、大腿支持部5aと、同大腿支持部5aの後端に回動自
在に連結した脛支持部5bとにより構成しており、左右後
方起倒操作アーム65b,66bの先端は大腿支持部5aの裏面
に当接させている。
【0124】そして、足上げ用回動軸43bの回動にとも
なって左右後方起倒操作アーム65b,66bを水平状態から
上方に向けて起立させることにより大腿支持部5aを起立
させ、逆に、足上げ用回動軸43bの回動にともなって左
右後方起倒操作アーム65b,66bを上方に向けて起立させ
た状態から水平状態とすることにより、大腿支持部5aを
傾倒させるべく構成している。なお、後述するように、
大腿支持部5aが起立するにしたがって脛支持部5bが略並
行移動しながら上昇し、足支持寝台板5が屈曲状態とな
ることにより、寝台部昇降可動ベッドAの使用者の膝部
分において足を折り曲げながら足部分を持ち上げるべく
構成している。これが足支持寝台板5の起立機構であ
る。
【0125】左右後方起倒操作アーム65b,66bの先端に
も当接ローラ67bを回転自在に配設し、同当接ローラ67b
を介して大腿支持部5aを支持し、左右後方起倒操作アー
ム65b,66bの回動にともなって当接ローラ67bを大腿支持
部5aの裏面に沿って転動させ、当接ローラ67bによる大
腿支持部5aの裏面との当接位置を変移させることによ
り、左右後方起倒操作アーム65b,66bに長さ調整機構を
設けることを不要として、左右後方起倒操作アーム65b,
66bによる大腿支持部5aの起倒の機構を簡潔としてい
る。
【0126】ここでも、足上げ用回動軸43bに左後方起
倒操作アーム65bと右後方起倒操作アーム66bの2本の起
倒操作アームを突設しているが、2本に限定するもので
はなく、1本であってもよいし、3本以上であってもよ
い。
【0127】1−3−2)前端フレーム3bの構成 図10に示すように、前端フレーム3bは、前後方向に伸
延させた前端左側寝台用桟68と、同前端左側寝台用桟68
の右側方に前後方向に伸延させて配設した前端右側寝台
用桟69と、前端左右側寝台用桟68,69の前端を連結した
前側連結用桟70と、前端左右側寝台用桟68,69の中途部
に架設連結した後側連結用桟71とにより構成している。
【0128】前端左右側寝台用桟68,69及び前後側連結
用桟70,71はそれぞれステンレス製であって、断面略矩
形の中空の筒状体で構成している。前端左右側寝台用桟
68,69の上側面には、転落防止柵を取着可能とした転落
防止柵取着孔68a,69aを設けている。
【0129】前端左右側寝台用桟68,69の後端内側面に
は、図9に示すように、昇降フレーム3aへ係着手段とし
てのフレーム係合連結板53を後方に突出させて取着して
いる。
【0130】フレーム係合連結板53は側面視略矩形状の
板体としており、フレーム係合連結板53を介して前端フ
レーム3bを昇降フレーム3a前端に連結した際に、フレー
ム係合連結板53が左右側寝台用桟40a,40bの前端内側面
に重着した補強板54と重合すべく内側方向にクランク状
に屈曲させている。
【0131】これにより、前端フレーム3bを昇降フレー
ム3aに取着した際に、前端左右側寝台用桟68,69を昇降
フレーム3aの左右側寝台用桟40a,40b直前方にそれぞれ
位置させることができ、前端左右側寝台用桟68,69と左
右側寝台用桟40a,40bとを連続状態とすることができ
る。
【0132】フレーム係合連結板53には、左右側寝台用
桟40a,40bの前端内側面に突設した第1係合用突起52a及
び第2係合用突起52bと係合する第1係合用凹部72a及び
第2係合用凹部72bを設けている。
【0133】すなわち、第1係合用凹部72aは、突出し
たフレーム係合連結板53における突出の基端寄りの位置
であって、フレーム係合連結板53の下側縁に側面視略U
字状に凹設して形成している。また、第2係合用凹部72
bは、突出したフレーム係合連結板53の突出先端近傍の
上側縁を側面視略U字状に凹設して形成している。特
に、第1係合用凹部72aには、下方に向かって側面視拡
開状とすべくフレーム係合連結板53の突出先端側の側縁
を緩やかな傾斜状とした傾斜部73を形成している。
【0134】また、フレーム係合連結板53には、前端フ
レーム3bを昇降フレーム3aに取着した際に、補強板54に
設けた補強板側第1貫通孔58a及び補強板側第2貫通孔5
8bと連通する係合連結板側第1貫通孔74a及び係合連結
板側第2貫通孔74bを穿設している。前端フレーム3bの
昇降フレーム3aへの取着作業の方法については後述す
る。
【0135】前端フレーム3bの前端外側面には、図6に
示すように、前端板6を連結する連結手段として、前端
板用連結板75,75を前方に突出させて取着している。
【0136】前端板用連結板75の内側面には、図11に
示すように、上部係止ピン75aと、下部係止ピン75bとを
鉛直方向に並べて突設しており、同上下部係止ピン75a,
75bに前端板6に突設した後述する端板係合連結板76を
係合させることにより前端フレーム3bの前端に前端板6
を係合連結すべく構成している。
【0137】また、前端板用連結板75の上部係止ピン75
aと下部係止ピン75bとの間には、端板係合連結板76に設
けた後述する係止用第2ロックピン77の端板固定ピン77
aを挿入する端板固定ピン挿入孔75cを穿設している。
【0138】1−3−3)後端フレーム3cの構成 図10に示すように、後端フレーム3cは、前後方向に伸
延させた後端左側寝台用桟78と、同後端左側寝台用桟78
の右側方に前後方向に伸延させて配設した後端右側寝台
用桟79と、後端左右側寝台用桟78,79の後端を連結した
後側連結用桟80と、後端左右側寝台用桟78,79の前端に
架設した前側連結用桟81とにより構成している。
【0139】後端左右側寝台用桟78,79及び前後側連結
用桟81,80はそれぞれステンレス製であって、断面略矩
形の中空の筒状体で構成している。後端左右側寝台用桟
78,79の上側面には、転落防止柵を取着可能とした転落
防止柵取着孔78a,79aを設けている。
【0140】後端左右側寝台用桟78,79の前端内側面に
は、前端フレーム3bの前端左右側寝台用桟68,69後端内
側面に取着したフレーム係合連結板53と同一のフレーム
係合連結板53,53を、昇降フレーム3aへ係着手段として
取着している。また、後端フレーム3cの後端外側面に
は、前端フレーム3bの前端外側面に取着した前端板用連
結板75と同一の後端板用連結板83,83を後方に突出させ
て取着している。フレーム係合連結板53及び後端板用連
結板83の構成は、上述したフレーム係合連結板53及び前
端板用連結板75の構成と同一であるので、説明は省略す
る。
【0141】なお、前端フレーム3bと同様に、後端フレ
ーム3cを昇降フレーム3aに取着した際に、後端左右側寝
台用桟78,79は昇降フレーム3aの左右側寝台用桟40a,40b
直後方にそれぞれ位置させている。従って、前端左側寝
台用桟68と、左側寝台用桟40aと、後端左側寝台用桟78
とを略直線状に縦列させて寝台板支持フレーム3の左側
縁を形成することができ、前端右側寝台用桟69と、右側
寝台用桟40bと、後端右側寝台用桟79とを略直線状に縦
列させて寝台板支持フレーム3の右側縁を形成すること
ができる。
【0142】図10中、84は後端左右側寝台用桟78,79
の内側面にそれぞれ突設した受け板であり、足支持寝台
板5の脛支持部5bを支持すべく構成している。
【0143】1−4)背中支持寝台板4の構成 図12に示すように、背中支持寝台板4は、前後方向に
伸延させた背側寝台板左側桟85aと、同背側寝台板左側
桟85aの右側方に前後方向に伸延させて配設した背側寝
台板右側桟85bと、背側寝台板左右側桟85a,85bの前端を
連結する背側寝台板前端桟85cとにより形成した背側寝
台板基体85と、同背側寝台板基体85上面に張設した格子
状フレーム86とにより構成している。
【0144】本実施例において、背側寝台板左右側桟85
a,85bと背側寝台板前端桟85cとはそれぞれ略円弧状に連
続的に連結し、背側寝台板基体85は平面視略コ字状とし
ている。当然ながら、背側寝台板左右側桟85a,85b間の
幅寸法は、寝台板支持フレーム3の幅寸法、すなわち、
左右側寝台用桟40a,40b間の間隔寸法よりも小さくして
いる。
【0145】背側寝台板左右側桟85a,85b間には、背側
寝台板前端桟85cと略平行として第1連結桟87aと第2連
結桟87bとを架設しており、さらに、第1連結桟87aと第
2連結桟87bとの間に、上述した左右前方起倒操作アー
ム65a,66aの先端に取着した当接ローラ67aが当接する当
接ローラ受け板88,88を架設している。
【0146】なお、当接ローラ受け板88,88には、図示
していないが傾斜面を設けながら背中支持寝台板4の裏
面側に突出させた傾斜状突出部を設け、当接ローラ67a
が同傾斜状突出部の傾斜面と当接することにより、同傾
斜面の傾斜角にともなって左右前方起倒操作アーム65a,
66aによる背中支持寝台板4の起倒操作における背中支
持寝台板4の回動の回動量を調整可能としている。
【0147】格子状フレーム86は、細径の針金を格子状
に組み合わせて形成しており、軽量でありながら、十分
な強度を有するべく構成し、背中支持寝台板4上面に載
設するマットレスを支持可能としている。
【0148】背側寝台板左側桟85aの後端外側面には左
側連結板89aを取着しており、同左側連結板89aの外側面
には、左側寝台用桟40aの内側面に突設した背側寝台板
左側軸受体90aの軸受孔に挿入する左側連結回動軸91aを
突設している。
【0149】また、背側寝台板右側桟85bの後端外側面
には右側連結板89bを取着しており、同右側連結板89bの
内側面には、右側寝台用桟40bの内側面に突設した背側
寝台板右側軸受体90bの軸受孔に挿入する右側連結回動
軸91bを進退自在に保持する背側寝台板連結回動軸保持
体92を取着している。
【0150】背側寝台板連結回動軸保持体92は、右側連
結回動軸91b先端を同背側寝台板連結回動軸保持体92か
ら突出させる方向に付勢しており、右側連結回動軸91b
の他端に取着した操作ハンドル92aを内側方向に引張る
ことにより右側連結回動軸91b先端を背側寝台板連結回
動軸保持体92内に後退させ、操作ハンドル92aから手を
離すことにより右側連結回動軸91b先端を右側連結板89b
の外側面に突出させるべく構成している。
【0151】左側連結回動軸91aを背側寝台板左側軸受
体90aの軸受孔に挿入し、次いで、背側寝台板連結回動
軸保持体92を操作して右側連結回動軸91bを背側寝台板
右側軸受体90bの軸受孔内に挿入することにより、図1
3に示すように寝台板支持フレーム3に背中支持寝台板
4を取着している。このとき、背中支持寝台板4は、左
側連結回動軸91a及び右側連結回動軸91bを中心として寝
台板支持フレーム3に対して回動自在となっていること
により、左右前方起倒操作アーム65a,66aによって起倒
操作可能としている。
【0152】1−5)足支持寝台板5の構成 図12に示すように、足支持寝台板5は、大腿支持部5a
と、同大腿支持部5aの後方に回動自在に連結した脛支持
部5bとにより構成している。
【0153】大腿支持部5aは、前後方向に伸延させた大
腿支持部左側桟93aと、同大腿支持部左側桟93aの右側方
に前後方向に伸延させて配設した大腿支持部右側桟93b
と、大腿支持部左右側桟93a,93bの前端を連結する大腿
支持部前端桟93cと、大腿支持部左右側桟93a,93bの後端
を連結する大腿支持部後端桟93dとにより形成した大腿
支持部基体93と、同大腿支持部基体93上面に張設した格
子状フレーム94とにより構成している。
【0154】当然ながら、大腿支持部左右側桟93a,93b
間の幅寸法は、寝台板支持フレーム3の幅寸法、すなわ
ち、左右側寝台用桟40a,40b間の間隔寸法よりも小さく
している。
【0155】格子状フレーム94は、細径の針金を格子状
に組み合わせて形成しており、軽量でありながら、十分
な強度を有するべく構成し、大腿支持部5a上面に載設す
るマットレスを支持可能としている。
【0156】大腿支持部前後端桟93c,93d間には、上述
した左右後方起倒操作アーム65b,66bの先端に取着した
当接ローラ67bが当接する当接ローラ受け板95,95を架設
している。
【0157】大腿支持部左側桟93aの前端外側面には左
側連結板96aを取着しており、同左側連結板96aの外側面
には、左側寝台用桟40aの内側面に突設した足支持寝台
板左側軸受体97aの軸受孔に挿入する左側連結回動軸98a
を突設している。
【0158】また、大腿支持部右側桟93bの前端外側面
には右側連結板96bを取着しており、同右側連結板96bの
内側面には、上記した背側寝台板連結回動軸保持体92と
同一の足支持寝台板連結回動軸保持体99を取着し、足支
持寝台板連結回動軸保持体99が進退自在に保持した右側
連結回動軸98bの先端を右側連結板96bの外側面に突出さ
せ、右側寝台用桟40bの内側面に突設した足支持寝台板
右側軸受体97bの軸受孔に挿入すべく構成している。99a
は足支持寝台板連結回動軸保持体99の操作ハンドルであ
り、同操作ハンドル99aを用いて右側連結回動軸98bの進
退操作を行なっている。
【0159】左側連結回動軸98aを足支持寝台板左側軸
受体97aの軸受孔に挿入し、次いで、足支持寝台板連結
回動軸保持体99を操作して右側連結回動軸98bを足支持
寝台板右側軸受体97bの軸受孔内に挿入することによ
り、図13に示すように寝台板支持フレーム3に大腿支
持部5aを取着している。このとき、大腿支持部5aは、左
側連結回動軸98a及び右側連結回動軸98bを中心として寝
台板支持フレーム3に対して回動自在となっていること
により、左右後方起倒操作アーム65b,66bによって起倒
操作可能としている。
【0160】大腿支持部左右側桟93a,93bの後端には、
それぞれ脛支持部連結片100,100を突設しており、後述
するように脛支持部左右側桟101a,101bの前端に突設し
た大腿支持部連結片102,102と重合させ、脛支持部連結
片100と大腿支持部連結片102とを連結用枢軸103を用い
て枢着することにより、大腿支持部5aと脛支持部5bとを
回動自在に連結している。
【0161】脛支持部5bは、前後方向に伸延させた脛支
持部左側桟101aと、同脛支持部左側桟101aの右側方に前
後方向に伸延させて配設した脛支持部右側桟101bと、脛
支持部左右側桟101a,101bの後端を連結する脛支持部後
端桟101cと、脛支持部左右側桟101a,101bの後端を連結
する脛支持部前端桟101dとにより形成した脛支持部基体
101と、同脛支持部基体101上面に張設した格子状フレー
ム104とにより構成している。
【0162】本実施例において、脛支持部左右側桟101
a,101bと脛支持部後端桟101cとはそれぞれ略円弧状に連
続的に連結している。なお、脛支持部左右側桟101a,101
b間の幅寸法は、大腿支持部左右側桟93a,93b間の幅寸法
と略一とし、脛支持部左右側桟101a,101bの前方に大腿
支持部左右側桟93a,93bがそれぞれ位置すべく構成して
いる。
【0163】格子状フレーム104は、細径の針金を格子
状に組み合わせて形成しており、軽量でありながら、十
分な強度を有するべく構成し、脛支持部5b上面に載設す
るマットレスを支持可能としている。
【0164】脛支持部左右側桟101a,101bの前端には、
上述したように大腿支持部連結片102,102を突設してお
り、連結用枢軸103を介して大腿支持部5aの脛支持部連
結片100,100と枢着すべく構成している。
【0165】脛支持部後端桟101cの下側面には、図13
に示すように、寝台板支持フレーム3を構成している後
端フレーム3cの前側連結用桟81と連結する脛支持部連結
アーム105を枢着する枢着体106を取着している。
【0166】枢着体106は、図14に示すように、互い
に離隔して略平行に配設した第1支持板106aと第2支持
板106bと、同第1支持板106aと同第2支持板106bとを左
右両側にそれぞれ突設した連結板106cとにより構成して
おり、第1支持板106a及び第2支持板106bには枢着ピン
挿入孔107a,107bを穿設し、第1支持板106aと第2支持
板106bとの間に枢着ピン108を架設すべく構成してい
る。
【0167】枢着ピン108は、一端に係止鍔108aを突設
しており、他端に割りピン109を装着するための割りピ
ン取着孔108bを設けている。
【0168】脛支持部連結アーム105の端部には枢着ピ
ン108を挿入可能とした枢着ピン挿入孔(図示せず)を
穿設しており、第1支持板106aと第2支持板106bとの間
に脛支持部連結アーム105の端部を挿入し、第1支持板1
06a及び第2支持板106bの枢着ピン挿入孔107a,107bと脛
支持部連結アーム105の枢着ピン挿入孔とを連通させて
枢着ピン108を挿入し、同枢着ピン108の割りピン取着孔
108bを用いて割りピン109を装着することにより、脛支
持部連結アーム105の後端を脛支持部後端桟101cに枢着
している。
【0169】一方、脛支持部連結アーム105の前端を枢
着する後端フレーム3cの前側連結用桟81にも脛支持部後
端桟101cに設けた枢着体106と同一の枢着体110を配設
し、脛支持部連結アーム105の前端を枢着ピン111で同様
に枢着すべく構成している。
【0170】脛支持部連結アーム105によって脛支持部5
bの脛支持部後端桟101cと後端フレーム3cの前側連結用
桟81とを連結することにより、昇降フレーム3aの左右後
方起倒操作アーム65b,66bによって大腿支持部5aを起立
させた際に、脛支持部5bの前端は大腿支持部5aによって
前方に引っ張られながら上昇し、それにともなって脛支
持部5bの後端部分は脛支持部連結アーム105に支持され
て、脛支持部5bの上面を略水平状態としたまま前方斜め
上向きに上昇させることができる。すなわち、脛支持部
5bの起倒操作にともなって脛支持部5bを昇降可能として
いる。従って、大腿支持部5aの起立にともなって、寝台
部昇降可動ベッドAの使用者の膝部分において足を折り
曲げながら足部分を持ち上げることができる。
【0171】なお、脛支持部連結アーム105前端の後端
フレーム3cへの連結位置を調整するとともに、脛支持部
連結アーム105の長さを調整することにより、大腿支持
部5aの起立にともなって上昇する脛支持部5bを、たとえ
ば略水平ではなく足先下がりとしながら上昇させること
もでき、脛支持部5 bの昇降姿勢を調整可能としてもよ
い。
【0172】本実施例では、図12及び図13に示すよ
うに、後端フレーム3cと脛支持部5bとを連結する脛支持
部連結アーム105は2本としているが、2本に限定する
ものではなく、1本であっても3本以上であってもよ
い。
【0173】脛支持部後端桟101cの略中央部の上側面に
は、図12、図13、及び図3、図4に示すように、マ
ットレス係止アーム112を上方に向けて突設している。
すなわち、上述した足支持寝台板5の起立機構を作動さ
せた場合、足支持寝台板5上に載置したマットレスは屈
曲しながら持ち上げられるため、マットレスにズレが生
じやすく、足支持寝台板5を起立状態から水平状態に戻
した際に、マットレス係止アーム112でマットレスの後
端を規制することによりマットレスのズレを補正すべく
構成している。
【0174】1−6)前端板6及び後端板7の構成 前端板6及び後端板7は、本実施例では木製の平板とし
ており、図1に示すように寝台板支持フレーム3の幅寸
法と略同等な幅寸法とし、かつ、寝台板支持フレーム3
への取着時に、図2に示すように、寝台板支持フレーム
3上面から所定寸法だけ上方に突出する略矩形状として
いる。
【0175】なお、前端板6及び後端板7の上端縁113
は、中央部分を上に突出させた略円弧状としており、上
端縁113の両側角部分を鈍角状としている。
【0176】また、前端板6及び後端板7の上方左右側
にはそれぞれ左右開口部114a,114bを設け、同左右開口
部114a,114bと前後端板6,7の上端縁113との間を把持部1
15としており、同把持部115を用いることにより前後端
板6,7の搬送、及び、前後端板6,7の寝台板支持フレーム
3への着脱作業を容易としている。
【0177】なお、左右開口部114a,114bの開口部上側
縁は、前後端板6,7の上端縁113と略平行としており、把
持部115を全体的に等幅としている。
【0178】前端板6及び後端板7の内側面には、上述
したように前端フレーム3bの前端に突設した前端板用連
結板75、及び、後端フレーム3cの後端に突設した後端板
用連結板83と係合する端板係合連結板76を突設してい
る。
【0179】本実施例では、図11に示すように、端板
係合連結板76は平板状の金属板で構成しており、前端板
6及び後端板7の内側面に取着したL字状アングル材11
6に取着することによって前端板6及び後端板7に突設
している。図11中、117はL字状アングル材116を前端
板6及び後端板7に取着するために用いた木ネジであ
り、端板係合連結板76は、前端板6及び後端板7の裏面
から突出したL字状アングル材116の突出片116'に溶接
によって取着している。
【0180】さらに、端板係合連結板76は前後端板用連
結板75,83の内側面と重合すべく突設しており、端板係
合連結板76には、前後端板用連結板75,83の内側面に突
設した上部係止ピン75a及び下部係止ピン75bと係合する
上部係合溝118a及び下部係合溝118bを設けている。
【0181】上部係合溝118a及び下部係合溝118bは、前
端板6及び後端板7の上下方向と略平行方向としてお
り、かつ、上部係合溝118aの下方に下部係合溝118bを位
置させている。
【0182】さらに、上部係合溝118aの下端には、上部
係合溝118aと略直交する方向に挿入用切欠溝119を連通
させ、上部係合溝118aに上部係止ピン75aを挿入する連
通路を形成している。
【0183】挿入用切欠溝119の下側縁には、上部係合
溝118aの方向に進むにつれて挿入用切欠溝119の溝幅を
細幅とすべく傾斜状としたガイド用傾斜部120を形成し
ている。同ガイド用傾斜部120に上部係止ピン75aを当接
させながら前端板6を前端フレーム3 b側に押進させ、
または、後端板7を後端フレーム3c側に押進させること
により、上部係止ピン75aを容易に挿入用切欠溝119内に
挿入して上部係合溝118aと係合させることができる。
【0184】下部係合溝118bの下端は、端板係合連結板
76の下側縁121まで伸延させることにより、端板係合連
結板76の下側縁121に、下部係止ピン75bを下部係合溝11
8bに挿入する下部係止ピン挿入口122を形成している。
【0185】さらに、下部係合溝118bは上部係合溝より
も短く形成しており、上記したように、上部係止ピン75
aを挿入用切欠溝119内に挿入して上部係合溝118aの下端
に位置させた際に、下部係合溝118bの下部係止ピン挿入
口122直下方位置に下部係止ピン75bを位置させることが
でき、その状態で上部係止ピン75aによる規制を受けな
がら前端板6または後端板7を押下することにより下部
係合溝118b内に下部係止ピン75bを挿入して係合させる
ことができる。
【0186】これにより、上部係止ピン75a及び下部係
止ピン75bを介して端板係合連結板76を前端板用連結板7
5及び後端板用連結板83に係合させることができ、前端
板6及び後端板7を寝台板支持フレーム3の前端及び後
端に容易に装着することができる。
【0187】さらに、端板係合連結板76には、上部係合
溝118aと下部係合溝118bとの間の内側面に、係止用第2
ロックピン77を取着している。係止用第2ロックピン77
は、前端板用連結板75及び後端板用連結板83に設けた端
板固定ピン挿入孔75cに挿入する端板固定ピン77aを進退
自在に保持しており、端板係合連結板76を前端板用連結
板75及び後端板用連結板83に係合させた後、係止用第2
ロックピン77を操作して端板固定ピン77aを端板固定ピ
ン挿入孔75cに挿入することにより同端板固定ピン77aを
前端板用連結板75及び後端板用連結板83に貫通させた状
態とし、前端板6及び後端板7を寝台板支持フレーム3
の前端及び後端に固定装着することができる。
【0188】係止用第2ロックピン77は、上記の係止用
第1ロックピン50と同一構造のものを用いている。すな
わち、係止用第2ロックピン77は、端板固定ピン77a
と、同端板固定ピン77aを進退自在に保持するとともに
端板固定ピン77aの回転によってロック状態・非ロック
状態の切替を行なう係止ピン保持体77bと、端板固定ピ
ン77aの端部に取着して同端板固定ピン77aの進退操作及
び回転操作を行なう操作ハンドル77cとによって構成し
ており、操作ハンドル77cによって端板固定ピン77aを所
定角度だけ回転させた後、操作ハンドル77cを係止ピン
保持体77b側に押し込むことにより端板固定ピン77aの先
端を端板固定ピン挿入孔75cに挿入した状態でロックす
べく構成している。
【0189】1−7)左側縁カバー8及び右側縁カバー
9の構成 左側縁カバー8及び右側縁カバー9は合成樹脂製であっ
て、寝台板支持フレーム3の左右側縁を被覆すべく構成
している。
【0190】すなわち、左側縁カバー8は、寝台板支持
フレーム3の左側縁を構成する前端左側寝台用桟68と、
左側寝台用桟40aと、後端左側寝台用桟78とを被覆すべ
く構成しており、右側縁カバー9は、寝台板支持フレー
ム3の右側縁を構成する前端右側寝台用桟69と、右側寝
台用桟40bと、後端右側寝台用桟79とを被覆すべく構成
している。
【0191】左側縁カバー8には、前端左側寝台用桟68
と、左側寝台用桟40aと、後端左側寝台用桟78にそれぞ
れ設けた転落防止柵取着孔68a,44,78aと一致する部分
に、転落防止柵用貫通孔8aを設けており、また、右側縁
カバー9にも、前端右側寝台用桟69と、右側寝台用桟40
bと、後端右側寝台用桟79にそれぞれ設けた転落防止柵
取着孔69a,44,79aと一致する部分に、転落防止柵用貫通
孔9aを設けている。
【0192】より詳細に説明すべく図15に左側寝台用
桟40a部分の断面図として示すように、左側縁カバー8
は、中途部分で屈曲させて左側寝台用桟40aの上側面を
被覆する上面壁123aと、左側寝台用桟40aの外側面を被
覆する側面壁123bとにより構成しており、さらに左側寝
台用桟40aの内側面側における上面壁123a先端に内側係
止突片123cを下方に向けて突設するとともに、側面壁12
3b下端に嵌着用突出体123dを左側寝台用桟40a内側方向
に向けて突設している。
【0193】そして、内側係止突片123cを左側寝台用桟
40aの内側面に係合させ、上面壁123aを左側寝台用桟40a
の上側面に当接させるとともに、側面壁123bを左側寝台
用桟40aの外側面に当接させながら上面壁123aと嵌着用
突出体123dとの間に左側寝台用桟40aを嵌着することに
より、寝台板支持フレーム3の左側縁に左側縁カバー8
を装着すべく構成している。
【0194】嵌着用突出体123dは、本実施例では中空の
角筒状としており、左側縁カバー8を装着した寝台板支
持フレーム3の左側縁から左側縁カバー8を脱離させる
場合に、角筒状とした嵌着用突出体123dの内側面123eに
指を掛けて手前に引張らせることにより、容易に脱離さ
せることができる。
【0195】右側縁カバー9は左側縁カバー8と対称形
状として、寝台板支持フレーム3の右側縁に装着可能と
している。
【0196】2)寝台部昇降可動ベッドAの組立方法 寝台部昇降可動ベッドAを設置する場合には、設置場所
に、基台部2、昇降フレーム3a、前端フレーム3b、後端
フレーム3c、背中支持寝台板4、足支持寝台板5、前端
板6、後端板7、左右側縁カバー8,9を順次搬入しなが
ら組立作業を行なう。
【0197】特に、基台部2や昇降フレーム3aのように
重量の大きい構成体を搬入する場合には、図16に示す
ように、肩掛けベルト124を用いて搬送作業を行なうこ
とにより一人で搬送作業・組立作業を行なうことがで
き、作業効率を向上させることができる。
【0198】すなわち、肩掛けベルト124の一端を搬送
する構成体、図16の場合では基台部2の一部に取着
し、肩掛けベルト124の他端を基台部2の他の部分に取
着して、肩掛けベルトにより構成体を吊下状態として搬
送作業を行なうものである。
【0199】搬送作業・組立作業は、以下の手順で行な
っている。
【0200】2−1)基台部2の設置 まず、基台部2を設置場所まで搬入して設置する。その
際、4つの脚体13a,13b,13c,13dにおいて底板部16を適
宜回転させ、基台部基体10の上面を略水平に調整する。
【0201】また、搬送時に、搬送形態を小さくすべく
前方起立支持アーム30a及び後方起立支持アーム30bを取
り外して搬送した場合には、前方起立支持アーム30a及
び後方起立支持アーム30bを取着して左右前方第2連結
アーム21a,22a及び左右後方第2連結アーム21b,22bを略
起立状態としている。
【0202】2−2)基台部2への昇降フレーム3aの載
設 次いで、肩掛けベルト124を用いて昇降フレーム3aを設
置場所に搬入し、図6に示すように、同昇降フレーム3a
を基台部2上に載設する。
【0203】この場合、上記したように、昇降フレーム
3aに設けた左右前方支持アーム受け部46a,47a及び左右
後方支持アーム受け部46b,47bに、基台部2の寝台左右
前方支持アーム23a,24a及び寝台左右後方支持アーム23
b,24bをそれぞれ係合させることにより載設を行ない、
さらに、左右前方支持アーム受け部46a,47a及び左右後
方支持アーム受け部46b,47bに設けたそれぞれの係止用
第1ロックピン50で基台部2の寝台左右前方支持アーム
23a,24a下端及び寝台左右後方支持アーム23b,24b下端の
係止を行ない、昇降フレーム3aが基台部2から脱離する
ことを防止している。
【0204】2−3)昇降フレーム3aへの前後端フレー
ム3b,3cの連結 次いで、前端フレーム3b及び後端フレーム3cを設置場所
に搬入し、図10に示すように、昇降フレーム3aの前端
に前端フレーム3bを連結し、昇降フレーム3aの後端に後
端フレーム3cを連結する。
【0205】昇降フレーム3aへの前後端フレーム3b,3c
の連結に際しては、上記したように、前端フレーム3bの
後端、及び、後端フレーム3cの前端にそれぞれ突設した
フレーム係合連結板53を、昇降フレーム3aに突設した第
1係合用突起52aと第2係合用突起52bとにそれぞれ係合
させて連結する。
【0206】フレーム係合連結板53を第1係合用突起52
aと第2係合用突起52bに係合させる際には、図17
(a)に示すように、まず、第1係合用突起52aと第2
係合用突起52bとの間にフレーム係合連結板53を挿入
し、第2係合用突起52bにフレーム係合連結板53の第2
係合用凹部72bを係合させる。
【0207】次いで、図17(b)に示すように、第2
係合用突起52bを回転中心として前端フレーム3bまたは
後端フレーム3cを反時計回りに回転させることにより、
第1係合用凹部72aと第1係合用突起52aとを係合させ
る。ここで、第1係合用凹部72aには傾斜部73を設けて
いることにより、第1係合用凹部72aをスムーズに第1
係合用突起52aに係合させることができる。これによ
り、フレーム係合連結板53を介した前端フレーム3b及び
後端フレーム3cの昇降フレーム3aへの係合連結を行なう
ことができる。
【0208】さらに、フレーム係合連結板53による係合
連結後、連結状態を保持させるべく、補強板54に設けた
補強板側第1貫通孔58aと連通した係合連結板側第1貫
通孔74a、同じく補強板54に設けた補強板側第2貫通孔5
8bと連通した係合連結板側第2貫通孔74bにフレーム固
定ピン125を挿入することにより、重合状態のフレーム
係合連結板53と補強板54とにフレーム固定ピン125を貫
通させて一体化し、連結状態を強固に固定している。
【0209】本実施例では、フレーム固定ピン125は、
係合連結板側第1貫通孔74aに挿入する第1フレーム固
定ピン125aと、係合連結板側第2貫通孔74bに挿入する
第2フレーム固定ピン125bと、第1フレーム固定ピン12
5aと第2フレーム固定ピン125bの後端部を連結した連結
アーム部125cからなる略コ字状としている。従って、連
結アーム部125cは、上記した第1仮想直線57aと交差す
る。
【0210】さらに、フレーム固定ピン125の挿着後、
図18に示すように、第1係合用突起52aの先端部に取
着した係止鍔55の係着溝56と、第2係合用突起52bの先
端部に取着した係止鍔55の係着溝56とに固定支持輪ゴム
126を係回することにより、フレーム固定ピン125の連結
アーム部125c部分に固定支持輪ゴム126を当接させ、フ
レーム固定ピン125が脱落することを防止している。す
なわち、固定支持輪ゴム126が固定ピン脱落防止体であ
る。
【0211】フレーム固定ピン125の連結アーム部125c
部分に固定支持輪ゴム126を当接させておくことによ
り、寝台部昇降可動ベッドAの使用時に発生する振動に
よってフレーム固定ピン125が勝手に外れることを防止
でき、長期間安全に使用することができる。
【0212】図9及び図17中、125dは、係合連結板側
第1貫通孔74a及び係合連結板側第2貫通孔74bに挿入し
たフレーム固定ピン125を取り外す際に使用する引張り
用補助リングである。
【0213】このようにして、昇降フレーム3aの前後端
に前端フレーム3b及び後端フレーム3cをそれぞれ連結
し、寝台板支持フレーム3を形成する。
【0214】2−4)寝台板支持フレーム3への背中支
持寝台板4及び足支持寝台板5の載設 次いで、背中支持寝台板4を設置場所に搬入し、寝台板
支持フレーム3上に載設する。
【0215】すなわち、図13に示すように、左側寝台
用桟40aの内側面に設けた背側寝台板左側軸受体90aの軸
受孔に、背中支持寝台板4に設けた左側連結回動軸91a
を挿入し、次いで、右側寝台用桟40bの内側面に設けた
背側寝台板右側軸受体90bの軸受孔内に、背中支持寝台
板4に設けた背側寝台板連結回動軸保持体92の右側連結
回動軸91bを挿入することにより、寝台板支持フレーム
3に背中支持寝台板4を回動自在に装着する。
【0216】次いで、足支持寝台板5を設置場所に搬入
し、寝台板支持フレーム3上に載設する。
【0217】すなわち、図13に示すように、左側寝台
用桟40aの内側面に突設した足支持寝台板左側軸受体97a
の軸受孔に、足支持寝台板5の大腿支持部5aに設けた左
側連結回動軸98aを挿入し、次いで、右側寝台用桟40bの
内側面に設けた足支持寝台板右側軸受体97bの軸受孔
に、足支持寝台板5の大腿支持部5aに設けた足支持寝台
板連結回動軸保持体99の右側連結回動軸98bを挿入する
ことにより、寝台板支持フレーム3に足支持寝台板5の
大腿支持部5aを回動自在に装着する。
【0218】さらに、枢着ピン108を介して足支持寝台
板5の脛支持部5b後端に枢着した脛支持部連結アーム10
5の前端を、枢着ピン111を介して寝台板支持フレーム3
の後端フレーム3cに枢着する。
【0219】なお、背中支持寝台板4と足支持寝台板5
は、どちらを先に寝台板支持フレーム3上に載設しても
よい。
【0220】2−5)寝台板支持フレーム3への前端板
6及び後端板7の装着 次いで、前端板6及び後端板7を設置場所に搬入し、寝
台板支持フレーム3に装着する。
【0221】すなわち、図11に示すように、寝台板支
持フレーム3の前端に突設した前端板用連結板75の上部
係止ピン75aと下部係止ピン75bとに、前端板6裏面に突
設した端板係合連結板76に設けた上部係合溝118aと下部
係合溝118bとをそれぞれ係合させて連結し、さらに、前
端板用連結板75に設けた端板固定ピン挿入孔75cに、端
板係合連結板76に設けた係止用第2ロックピン77の端板
固定ピン77aを挿入して、寝台板支持フレーム3の前端
に前端板6を固定装着する。
【0222】また、寝台板支持フレーム3の後端に突設
した後端板用連結板83の上部係止ピン75aと下部係止ピ
ン75bとに、後端板7裏面に突設した端板係合連結板76
に設けた上部係合溝118aと下部係合溝118bとをそれぞれ
係合させて連結し、さらに、後端板用連結板83に設けた
端板固定ピン挿入孔に、端板係合連結板76に設けた係止
用第2ロックピン77の端板固定ピン77aを挿入して、寝
台板支持フレーム3の後端に後端板7を固定装着する。
【0223】2−6)寝台板支持フレーム3への左側縁
カバー8及び右側縁カバー9の装着 最後に、左側縁カバー8及び右側縁カバー9を設置場所
に搬入し、寝台板支持フレーム3に装着する。
【0224】すなわち、寝台板支持フレーム3の左側縁
を構成する前端左側寝台用桟68、左側寝台用桟40a、後
端左側寝台用桟78の内側面に左側縁カバー8の内側係止
突片123cを係合させて、左側縁カバー8の上面壁123aと
嵌着用突出体123dとの間に前端左側寝台用桟68、左側寝
台用桟40a、後端左側寝台用桟78の外側面側を嵌入させ
て装着する。
【0225】同様に、寝台板支持フレーム3の右側縁を
構成する前端右側寝台用桟69、右側寝台用桟40b、後端
右側寝台用桟79の内側面に右側縁カバー9の内側係止突
片123cを係合させて、右側縁カバー9の上面壁123aと嵌
着用突出体123dとの間に前端右側寝台用桟69、右側寝台
用桟40b、後端右側寝台用桟79の外側面側を嵌入させて
装着する。
【0226】なお、寝台板支持フレーム3への前端板6
及び後端板7の装着、及び、左側縁カバー8及び右側縁
カバー9の装着は、どちらを先に行なってもよい。
【0227】このようにして、寝台部昇降可動ベッドA
を組立てることができる。組立後、基台部2の電動アク
チュエータ29と、昇降フレーム3aの背上げ操作用モータ
63a及び足上げ操作用モータ63bとを図示していないコン
トローラと電気的に接続し、同コントローラによる操作
によって、寝台部昇降可動ベッドAの寝台部を昇降操作
したり、背上げ操作したり、足上げ操作したりする。
【0228】上記のように、寝台部昇降可動ベッドAを
基台部2、昇降フレーム3a、前端フレーム3b、後端フレ
ーム3c、背中支持寝台板4、足支持寝台板5、前端板
6、後端板7、左右側縁カバー8,9のユニットで構成
し、これらを上記の手順で組立てて寝台部昇降可動ベッ
ドAとすることにより、組立作業者一人で3分程度で組
立てることができ、非常に短時間で組立作業を完了する
ことができる。
【0229】3)寝台部昇降可動ベッドAの昇降機構 上記したように、本実施例の寝台部昇降可動ベッドAで
は、寝台部を構成する寝台板支持フレーム3を昇降させ
る昇降手段を、寝台板支持フレーム3の前方を昇降させ
る寝台部前方昇降手段と、寝台部の後方を昇降させる寝
台部後方昇降手段とにより構成している。
【0230】すなわち、図3及び図4に示すように、寝
台部前方昇降手段は、基台部2に寝台板支持フレーム3
の左右方向と略平行に架設して電動アクチュエータ29に
よって回動駆動する前方回動軸18aと、同前方回動軸18a
から前方に突設した左右前方第1連結アーム19a,20a
と、同左右前方第1連結アーム19a,20a先端部に枢着し
た左右前方第2連結アーム21a,22aと、同左前方第2連
結アーム21aを略起立状態に支持する前方起立支持アー
ム30aと、略起立状態とした左右前方第2連結アーム21
a,22a上端に配設して寝台板支持フレーム3前方部分を
支持する寝台左右前方支持アーム23a,24aとにより構成
している。
【0231】また、寝台部後方昇降手段は、基台部2に
寝台板支持フレーム3の左右方向と略平行に架設して電
動アクチュエータ29によって回動駆動する後方回動軸18
bと、同後方回動軸18bから後方に突設した左右後方第1
連結アーム19b,20bと、同左右後方第1連結アーム19b,2
0b先端部に枢着した左右後方第2連結アーム21b,22b
と、同左右後方第2連結アーム21b,22bを略起立状態に
支持する後方起立支持アーム30bと、略起立状態とした
左右後方第2連結アーム21b,22b上端に配設して寝台板
支持フレーム3後方部分を支持する寝台左右後方支持ア
ーム23b,24bとにより構成している。
【0232】すなわち、寝台部前方昇降手段及び寝台部
後方昇降手段は、側面視における寝台板支持フレーム3
の中央部分に鉛直方向の鏡面対称線を想定して、左右対
称に構成しているので、寝台部前方昇降手段の前方回動
軸18aと、寝台部後方昇降手段の後方回動軸18bとを互い
に逆方向に回動駆動させることにより、寝台左右前方支
持アーム23a,24aと寝台左右後方支持アーム23b,24bとを
互いの間隔を一定に保ちながら鉛直方向に昇降させるこ
とができ、寝台板支持フレーム3を鉛直方向に昇降させ
ることができる。
【0233】従って、従来のように寝台板支持フレーム
3が昇降にともなって前後方向に移動することがなく、
寝台板支持フレーム3、すなわち、寝台部部分を鉛直方
向に昇降可能とすることができる。これにより、本実施
例の寝台部昇降可動ベッドAを一般家庭の室内に設置す
る場合に、壁との間に余分な隙間を設けることなく、壁
に沿わせて設置することができるので、あまり広くはな
い部屋でも圧迫感を与えることなく設置することがで
き、かつ、部屋をより広く使用することができる。
【0234】なお、本実施例では、前方起立支持アーム
30a及び後方起立支持アーム30bは、軽量化を目的として
前後に1本ずつ配設しており、かつ、前方起立支持アー
ム30a及び後方起立支持アーム30bは、中途部で屈曲させ
た略ヘ字状としている。
【0235】すなわち、寝台部前方昇降手段の前方回動
軸18a、及び、寝台部後方昇降手段の後方回動軸18bの回
動にともなう寝台左右前方支持アーム23a,24a及び寝台
左右後方支持アーム23b,24bの昇降を略鉛直方向に規制
すべく屈曲させているものであり、前方起立支持アーム
30aの一端を上記の左前方支持板31aに枢着し、他端を左
前方第2連結アーム21aの中途部に枢着する場合、及
び、後方起立支持アーム30bの一端を上記の右後方支持
板32bに枢着し、他端を右後方第2連結アーム22bの中途
部に枢着する場合には、本実施例のように中途部で屈曲
させる必要があるが、前方起立支持アーム30a及び後方
起立支持アーム30bの取着位置によっては屈曲させる必
要がない場合や、本実施例とは逆方向に屈曲させる場合
もある。
【0236】前方起立支持アーム30a及び後方起立支持
アーム30bは、左右前方第2連結アーム21a,22a及び左右
後方第2連結アーム21 b,22bを略起立状態に保持して、
寝台部前方昇降手段の前方回動軸18a、及び、寝台部後
方昇降手段の後方回動軸18bの回動にともなう寝台左右
前方支持アーム23a,24a及び寝台左右後方支持アーム23
b,24bの昇降を略鉛直方向に規制することができるので
あれば、どのように配設してもよい。
【0237】寝台部前方昇降手段の前方回動軸18aと、
寝台部後方昇降手段の後方回動軸18bとを互いに逆方向
に回動駆動させる構成としては、様々な構成が考えられ
る。たとえば、前方回動軸18aと後方回動軸18bのそれぞ
れに電動アクチュエータ29を連結して、同電動アクチュ
エータ29同士を同期させて駆動させたり、複数のギヤを
用いて前方回動軸18aと後方回動軸18bとを連動連結し、
前方回動軸18aと後方回動軸18bのいずれか一方を電動ア
クチュエータ29等の駆動装置により回動駆動させたりす
ることもできる。
【0238】しかし、本実施例では、前方回動軸18aに
前方連動連結補助アーム25aを突設し、後方回動軸18bに
後方連動連結補助アーム25bを突設し、前方連動連結補
助アーム25aと後方連動連結補助アーム25bとを連動連結
用ロッド26で連結することにより前方回動軸18 aと後方
回動軸18bとを連動連結し、さらに、前方回動軸18aを電
動アクチュエータ29により回動駆動させている。
【0239】従って、前方回動軸18aと後方回動軸18bと
の連動連結構造を軽量とすることができるので、基台部
2の軽量化をはかることができる。
【0240】特に、前方連動連結補助アーム25aは下方
に向けて前方回動軸18aに突設し、後方連動連結補助ア
ーム25bは上方に向けて後方回動軸18bに突設し、前方連
動連結補助アーム25aの端部と後方連動連結補助アーム2
5bの端部とに連動連結用ロッド26の端部をそれぞれ枢着
することにより、電動アクチュエータ29による前方回動
軸18aの回動にともなって、前方回動軸18aと後方回動軸
18bとを互いに逆方向に回動駆動させることができる。
【0241】なお、前方回動軸18aに対する前方連動連
結補助アーム25aの突出方向、及び、後方回動軸18bに対
する後方連動連結補助アーム25bの突出方向は、前方連
動連結補助アーム25aの長さ、後方連動連結補助アーム2
5bの長さ、及び、連動連結用ロッド26の長さによって異
なるので、それらを勘案して適宜の方向とすればよい。
【0242】さらに、連動連結用ロッド26は、上記した
ように前方ロッド体26aと、同前方ロッド体26aの雌ネジ
部と螺合する連結用雄ネジ体26cと、同連結用雄ネジ体2
6cの他端と螺号する雌ネジ部を設けた後方ロッド体26b
とにより構成し、連動連結用ロッド26の長さを調整可能
としている。
【0243】従って、連動連結用ロッドの長さ調整を行
なうことにより基台部2上に配設した寝台板支持フレー
ム3を容易に略水平姿勢に調整することができ、また、
場合によっては寝台板支持フレーム3を足下げ状態に傾
斜させることもできる。
【0244】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、寝台部を
昇降させる寝台昇降手段を、寝台部の前方を昇降させる
寝台部前方昇降手段と、寝台部の後方を昇降させる寝台
部後方昇降手段とにより構成し、寝台部前方昇降手段
は、基台部に寝台部の左右方向と略平行に架設して駆動
手段によって回動駆動する前方回動軸と、同前方回動軸
から前方に突設した前方第1連結アームと、同前方第1
連結アーム先端部に枢着した前方第2連結アームと、同
前方第2連結アームを略起立状態に支持する前方起立支
持アームと、略起立状態とした前方第2連結アーム上端
に配設して寝台部を支持する寝台前方支持アームとによ
り構成し、寝台部後方昇降手段は、基台部に寝台部の左
右方向と略平行に架設して駆動手段によって回動駆動す
る後方回動軸と、同後方回動軸から後方に突設した後方
第1連結アームと、同後方第1連結アーム先端部に枢着
した後方第2連結アームと、同後方第2連結アームを略
起立状態に支持する後方起立支持アームと、略起立状態
とした後方第2連結アーム上端に配設して寝台部を支持
する寝台後方支持アームとにより構成し、前方回動軸と
後方回動軸とは互いに逆方向に回動駆動させることによ
り、寝台前方支持アームと寝台後方支持アームとを互い
の間隔を一定に保ちながら鉛直方向に昇降させることが
でき、従って、寝台部を鉛直方向に昇降させることがで
きる。
【0245】これにより、寝台部昇降可動ベッドを設置
する際に、従来のように寝台部の昇降を阻害しないよう
に余分なスペースを設ける必要がなく、一般家庭におけ
る狭い室内でも寝台部昇降可動ベッドを設置可能とする
ことができ、かつ、寝台部昇降可動ベッドが不必要に室
内空間を占有することを防止できる。
【0246】さらに、寝台昇降手段を軽量な構成とする
ことができるので、寝台部昇降可動ベッドの搬送作業及
び組立作業を容易に行なうことができる。
【0247】請求項2記載の発明によれば、前方回動軸
には前方連動連結補助アームを突設し、後方回動軸には
後方連動連結補助アームを突設し、前方連動連結補助ア
ームと後方連動連結補助アームとを連動連結用ロッドで
連結することにより前方回動軸と後方回動軸とを連動連
結するとともに、連動連結用ロッドには長さ調整手段を
設け、連動連結用ロッドの長さ調整を行なうことによっ
て、寝台前方支持アームと寝台後方支持アームの高さ調
整を行なうことができ、基台部上に配設した寝台部を容
易に略水平姿勢に調整することができる。あるいは、寝
台部を足下げ姿勢とすることもでき、多様な使用形態を
提供することができる。
【0248】請求項3記載の発明によれば、寝台部は、
寝台板支持フレームと、同寝台板支持フレーム上に載設
する寝台板とにより構成し、寝台板支持フレームには、
寝台前方支持アーム及び寝台後方支持アームを回動自在
として係合する支持アーム受け部を固定配設したことに
よって、略鉛直方向に昇降する寝台前方支持アーム及び
寝台後方支持アームと寝台部とを確実に連結させること
ができ、寝台部を鉛直方向にスムーズに昇降させること
ができる。
【0249】請求項4記載の発明によれば、寝台前方支
持アーム及び寝台後方支持アームはそれぞれ寝台部の左
右方向と略平行に伸延した略円筒体とし、支持アーム受
け部には寝台前方支持アーム及び寝台後方支持アームの
外周面と摺接する上に凸とした略半円弧形状の湾曲状受
け板を設け、寝台部の昇降にともなって湾曲状受け板内
側面に沿って寝台前方支持アーム及び寝台後方支持アー
ムを摺動させながら回動させるべく構成したことによっ
て、寝台前方支持アーム及び寝台後方支持アームと支持
アーム受け部との係合連結を容易に行なうことができ、
寝台部を確実に基台部上に載設して、鉛直方向に昇降さ
せることができる。
【0250】請求項5記載の発明によれば、湾曲状受け
板には、どちらか一方の端部に、他方の端部よりも下方
側に突出させたガイド片を設けたことによって、寝台部
を基台部上に載設する際に、ガイド片に案内されて寝台
前方支持アーム及び寝台後方支持アームを速やかに支持
アーム受け部の湾曲状受け板と係合させることができ、
組立作業の作業性を向上させることができる。
【0251】請求項6記載の発明によれば、支持アーム
受け部には、湾曲状受け板と摺接した寝台前方支持アー
ム及び寝台後方支持アームの下側を係止して、支持アー
ム受け部からの寝台前方支持アーム及び寝台後方支持ア
ームの脱離を防止する係止手段を設けたことによって、
寝台部の基台部上への載設後、寝台部が基台部から脱離
することがなく、安全に使用することができる。
【0252】請求項7記載の発明によれば、寝台板支持
フレームは、基台部上に載設する昇降フレームと、同昇
降フレームの前後端にそれぞれ着脱自在に連結する前端
フレームと後端フレームとにより構成したことにより、
大面積となる寝台板支持フレームを分割して搬送するこ
とができ、搬送作業性を向上させることができる。
【0253】さらに、前端フレーム及び後端フレームに
は、昇降フレームと連結するための略矩形状のフレーム
係合連結板を突設し、昇降フレームの前後端には、フレ
ーム係合連結板と係合することにより前端フレーム及び
後端フレームを連結する係合連結手段としての第1係合
用突起と第2係合用突起を互いに離隔してそれぞれ設け
るとともに、第1係合用突起は第2係合用突起よりも前
端フレーム寄り及び後端フレーム寄りに設け、かつ、第
2係合用突起は第1係合用突起の斜め上方位置に設け、
第1係合用突起はフレーム係合連結板の下側部分と係合
させるとともに、第2係合用突起はフレーム係合連結板
の上側部分と係合させることにより前端フレーム及び後
端フレームを昇降フレームに連結すべく構成したことに
よって、前端フレーム及び後端フレームの昇降フレーム
への連結作業を極めて容易に行なうことができるので、
組立作業の作業性を向上させることができる。
【0254】請求項8記載の発明によれば、昇降フレー
ムの第1係合用突起と第2係合用突起の配設部分には補
強板を重着して、フレーム係合連結板は同補強板に重合
させて連結し、さらに、重合したフレーム係合連結板と
補強板とを貫通するフレーム固定ピンを挿着することに
より前端フレーム及び後端フレームの昇降フレームへの
固定を行ない、かつ、フレーム固定ピンには、第1係合
用突起と第2係合用突起とを用いて配設した固定ピン脱
落防止体を当接させるべく構成したことによって、寝台
部昇降可動ベッドの使用時にフレーム固定ピンが脱落す
ることを防止できるので、分割可能となっている寝台部
の寝台板支持フレームから前端フレーム部分あるいは後
端フレーム部分が過って外れることを防止できる。
【0255】請求項9記載の発明によれば、寝台板支持
フレームの前端に前端板を装着するとともに、寝台板支
持フレームの後端に後端板を装着すべく、寝台板支持フ
レームの前端及び後端には、上部係止ピンと下部係止ピ
ンとを鉛直方向に並べて突設した前端板用連結板及び後
端板用連結板をそれぞれ突設し、前端板には、前端板用
連結板の上部係止ピンと係合する上部係合溝と、下部係
止ピンに係合する下部係合溝とを形成した端板係合連結
板を突設し、また、後端板にも、後端板用連結板の上部
係止ピンと係合する上部係合溝と、下部係止ピンと係合
する下部係合溝とを形成した端板係合連結板を突設し、
かつ、端板係合連結板には、前端板用連結板または後端
板用連結板を貫通する端板固定ピンを進退自在に配設
し、端板係合連結板を介して前端板を寝台板支持フレー
ム前端に取着した後、端板固定ピンを前端板用連結板に
貫通させることにより前端板を寝台板支持フレームに固
定するとともに、端板係合連結板を介して後端板を寝台
板支持フレーム後端に取着した後、端板固定ピンを後端
板用連結板に貫通させることにより後端板を寝台板支持
フレームに固定すべく構成したことによって、寝台板支
持フレームに前端板及び後端板を装着する組立作業の作
業性を向上させることができる。
【0256】請求項10記載の発明によれば、上部係合
溝と下部係合溝の伸延方向は、前端板及び後端板の上下
方向と略平行方向とし、かつ、下部係合溝は上部係合溝
よりも短く形成したことによって、上部係止ピンと下部
係止ピンとの2本の係止ピンを設けた前端板用連結板及
び後端板用連結板と、上部係止ピンと下部係止ピンと係
合する上部係合溝と下部係合溝を設けた端板係合連結板
との係合の際に、上部係止ピンと上部係合溝の係合にだ
け注意して係合を行なうことにより、下部係止ピンと下
部係合溝との係合も自動的に行なうことができるので、
作業を容易とすることができ、組立作業の作業性を向上
させることができる。
【0257】以上のように、寝台部昇降可動ベッドを構
成したことによって、極めて組立作業性が良好な寝台部
昇降可動ベッドとすることができ、通常数10分要して
いた組み立て作業を3分程度で、かつ、一人の作業者で
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る寝台部昇降可動ベッドの平面視に
よる部品図である。
【図2】本発明に係る寝台部昇降可動ベッドの組立状態
斜視図である。
【図3】本発明に係る寝台部昇降可動ベッドの寝台部降
下状態の一部切欠側面図である。
【図4】本発明に係る寝台部昇降可動ベッドの寝台部上
昇状態の一部切欠側面図である。
【図5】基台部の構成を説明する平面図である。
【図6】基台部に載設した状態の昇降フレームの構成を
説明する平面図である。
【図7】昇降フレームの支持アーム受け部と、基台部の
寝台前後方支持アームとの連結形態を説明する説明図で
ある。
【図8】昇降フレームの支持アーム受け部と、基台部の
寝台前後方支持アームとの連結形態を説明する説明図で
ある。
【図9】フレーム係合連結板を介して連結する前端フレ
ームと昇降フレームとの連結構造の説明図である。
【図10】基台部に載設した状態の昇降フレームの前端
に前端フレームを連結するとともに、昇降フレームの後
端に後端フレーム構成を連結した状態の平面図である。
【図11】端板係合連結板を介して連結する前端板と前
端フレームとの連結構造の説明図である。
【図12】背中支持寝台板及び足支持寝台板の構成を説
明する平面図である。
【図13】基台部に載設した寝台板支持フレームに背中
支持寝台板及び足支持寝台板を載設した状態を説明する
平面図である。
【図14】脛支持部への脛支持部連結アームの取着構造
を説明する説明図である。
【図15】寝台板支持フレームの左右側縁に取着する左
右側縁カバーを説明する断面説明図である。
【図16】基台部や昇降フレームの搬送に用いる肩掛け
ベルトの説明図である。
【図17】端板係合連結板を介して連結する前端板と前
端フレームとの連結構造の説明図である。
【図18】端板係合連結板を介して連結する前端板と前
端フレームとの連結構造の説明図である。
【符号の説明】
A 寝台部昇降可動ベッド 1 昇降駆動
部 2 基台部 3 寝台板支
持フレーム 3a 昇降フレーム 3b 前端フレ
ーム 3c 後端フレーム 4 背中支持
寝台板 5 足支持寝台板 6 前端板 7 後端板 8 左側縁カ
バー 9 右側縁カバー 10 基台部基
体 11a 左基台用桟 11b 右基台用
桟 12 中央連結用桟 17 連結ネジ 13a 左前脚体 13b 左後脚体 13c 右前脚体 13d 右後脚体 14a 左前連結縦用桟 14b 左後連結
縦用桟 14c 右前連結縦用桟 14d 右後連結
縦用桟 15 支柱部 16 底板部 18a 前方回動軸 18b 後方回動
軸 19a 左前方第1連結アーム 19b 左後方第
1連結アーム 20a 右前方第1連結アーム 20b 右後方第
1連結アーム 21a 左前方第2連結アーム 21b 左後方第
2連結アーム 22a 右前方第2連結アーム 22b 右後方第
2連結アーム 23a 寝台左前方支持アーム 23b 寝台左後
方支持アーム 24a 寝台右前方支持アーム 24b 寝台右後
方支持アーム 25a 前方連動連結補助アーム 25b 後方連動
連結補助アーム 26 連動連結用ロッド 27 回動操作
アーム 26a 前方ロッド体 26b 後方ロッ
ド体 26c 連結用雄ネジ体 39 過回動防
止横杆 28 ロッド 29 電動アク
チュエータ 30a 前方起立支持アーム 30b 後方起立
支持アーム 31a 左前方支持板 31b 左後方支
持板 32a 右前方支持板 32b 右後方支
持板 33a 連結板 33b 連結板 34b 枢軸 34a 枢軸 35a 前方補強横杆 35b 後方補強
横杆 36 枢軸 37 枢軸 38a 前方枢軸 38b 後方枢軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝台昇降手段を具備した基台部の上端に
    寝台部を配設し、同寝台部を寝台昇降手段によって昇降
    自在とした寝台部昇降可動ベッドであって、 寝台昇降手段は、寝台部の前方を昇降させる寝台部前方
    昇降手段と、寝台部の後方を昇降させる寝台部後方昇降
    手段とにより構成し、 寝台部前方昇降手段は、基台部に寝台部の左右方向と略
    平行に架設して駆動手段によって回動駆動する前方回動
    軸と、同前方回動軸から前方に突設した前方第1連結ア
    ームと、同前方第1連結アーム先端部に枢着した前方第
    2連結アームと、同前方第2連結アームを略起立状態に
    支持する前方起立支持アームと、略起立状態とした前方
    第2連結アーム上端に配設して寝台部を支持する寝台前
    方支持アームとにより構成し、 寝台部後方昇降手段は、基台部に寝台部の左右方向と略
    平行に架設して駆動手段によって回動駆動する後方回動
    軸と、同後方回動軸から後方に突設した後方第1連結ア
    ームと、同後方第1連結アーム先端部に枢着した後方第
    2連結アームと、同後方第2連結アームを略起立状態に
    支持する後方起立支持アームと、略起立状態とした後方
    第2連結アーム上端に配設して寝台部を支持する寝台後
    方支持アームとにより構成し、 前方回動軸と後方回動軸とは互いに逆方向に回動駆動さ
    せることにより、寝台前方支持アームと寝台後方支持ア
    ームとを互いの間隔を一定に保ちながら鉛直方向に昇降
    させて、寝台部を鉛直方向に昇降させるべく構成したこ
    とを特徴とする寝台部昇降可動ベッド。
  2. 【請求項2】 前方回動軸には前方連動連結補助アーム
    を突設し、後方回動軸には後方連動連結補助アームを突
    設し、前方連動連結補助アームと後方連動連結補助アー
    ムとを連動連結用ロッドで連結することにより前方回動
    軸と後方回動軸とを連動連結するとともに、連動連結用
    ロッドには長さ調整手段を設け、連動連結用ロッドの長
    さ調整を行なうことにより基台部上に配設した寝台部を
    略水平姿勢に調整すべく構成したことを特徴とする請求
    項1記載の寝台部昇降可動ベッド。
  3. 【請求項3】 寝台部は、寝台板支持フレームと、同寝
    台板支持フレーム上に載設する寝台板とにより構成し、 寝台板支持フレームには、寝台前方支持アーム及び寝台
    後方支持アームを回動自在として係合する支持アーム受
    け部を固定配設したことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の寝台部昇降可動ベッド。
  4. 【請求項4】 寝台前方支持アーム及び寝台後方支持ア
    ームはそれぞれ寝台部の左右方向と略平行に伸延した略
    円筒体とし、支持アーム受け部には寝台前方支持アーム
    及び寝台後方支持アームの外周面と摺接する上に凸とし
    た略半円弧形状の湾曲状受け板を設け、寝台部の昇降に
    ともなって湾曲状受け板内側面に沿って寝台前方支持ア
    ーム及び寝台後方支持アームを摺動させながら回動させ
    るべく構成したことを特徴とする請求項3記載の寝台部
    昇降可動ベッド。
  5. 【請求項5】 湾曲状受け板には、どちらか一方の端部
    に、他方の端部よりも下方側に突出させたガイド片を設
    けたことを特徴とする請求項4記載の寝台部昇降可動ベ
    ッド。
  6. 【請求項6】 支持アーム受け部には、湾曲状受け板と
    摺接した寝台前方支持アーム及び寝台後方支持アームの
    下側を係止して、支持アーム受け部からの寝台前方支持
    アーム及び寝台後方支持アームの脱離を防止する係止手
    段を設けたことを特徴とする請求項4または請求項5に
    記載の寝台部昇降可動ベッド。
  7. 【請求項7】 寝台板支持フレームは、基台部上に載設
    する昇降フレームと、同昇降フレームの前後端にそれぞ
    れ着脱自在に連結する前端フレームと後端フレームとに
    より構成し、 前端フレーム及び後端フレームには、昇降フレームと連
    結するための略矩形状のフレーム係合連結板を突設し、 昇降フレームの前後端には、フレーム係合連結板と係合
    することにより前端フレーム及び後端フレームを連結す
    る係合連結手段としての第1係合用突起と第2係合用突
    起を互いに離隔してそれぞれ設けるとともに、第1係合
    用突起は第2係合用突起よりも前端フレーム寄り及び後
    端フレーム寄りに設け、かつ、第2係合用突起は第1係
    合用突起の斜め上方位置に設け、 第1係合用突起はフレーム係合連結板の下側部分と係合
    させるとともに、第2係合用突起はフレーム係合連結板
    の上側部分と係合させることにより前端フレーム及び後
    端フレームを昇降フレームに連結すべく構成したことを
    特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の寝台部
    昇降可動ベッド。
  8. 【請求項8】 昇降フレームの第1係合用突起と第2係
    合用突起の配設部分には補強板を重着し、フレーム係合
    連結板は同補強板に重合させて連結し、さらに、重合し
    たフレーム係合連結板と補強板とを貫通するフレーム固
    定ピンを挿着することにより前端フレーム及び後端フレ
    ームの昇降フレームへの固定を行ない、かつ、フレーム
    固定ピンには、第1係合用突起と第2係合用突起とを用
    いて配設した固定ピン脱落防止体を当接させるべく構成
    したことを特徴とする請求項7記載の寝台部昇降可動ベ
    ッド。
  9. 【請求項9】 寝台板支持フレームの前端に前端板を装
    着するとともに、寝台板支持フレームの後端に後端板を
    装着すべく、 寝台板支持フレームの前端及び後端には、上部係止ピン
    と下部係止ピンとを鉛直方向に並べて突設した前端板用
    連結板及び後端板用連結板をそれぞれ突設し、 前端板には、前端板用連結板の上部係止ピンと係合する
    上部係合溝と、下部係止ピンに係合する下部係合溝とを
    形成した端板係合連結板を突設し、また、後端板にも、
    後端板用連結板の上部係止ピンと係合する上部係合溝
    と、下部係止ピンと係合する下部係合溝とを形成した端
    板係合連結板を突設し、 かつ、端板係合連結板には、前端板用連結板または後端
    板用連結板を貫通する端板固定ピンを進退自在に配設
    し、端板係合連結板を介して前端板を寝台板支持フレー
    ム前端に取着した後、端板固定ピンを前端板用連結板に
    貫通させることにより前端板を寝台板支持フレームに固
    定するとともに、端板係合連結板を介して後端板を寝台
    板支持フレーム後端に取着した後、端板固定ピンを後端
    板用連結板に貫通させることにより後端板を寝台板支持
    フレームに固定すべく構成したことを特徴とする請求項
    3〜8のいずれか1項に記載の寝台部昇降可動ベッド。
  10. 【請求項10】 上部係合溝と下部係合溝の伸延方向
    は、前端板及び後端板の上下方向と略平行方向とし、か
    つ、下部係合溝は上部係合溝よりも短く形成したことを
    特徴とする請求項9記載の寝台部昇降可動ベッド。
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