JP2003235491A - 味付け油揚げの製造方法 - Google Patents
味付け油揚げの製造方法Info
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Abstract
色をした味付け油揚げを大量生産するのに最適な味付け
油揚げの製造方法を提供する。 【解決手段】 油揚げ収納ケース内に油揚げを複数枚積
み重ねて収納し、次にステンレス製枠組内に油揚げ収納
ケースを複数段積み重ねて収容した後、ステンレス製枠
組を油抜釜に入れて熱湯で油揚げの油抜きを行なった
後、ステンレス製枠組を調味液が入った真空圧力二重釜
内に入れて釜内の温度を調節し、かつ、釜内の気圧を下
げながら油揚げをたきあげて味付けを行う。
Description
造方法に関し、特に調味液を多く含んだソフト感のある
キツネ色をした味付け油揚げを大量生産するのに最適な
味付け油揚げの製造方法に関する。
としては、レトルト商品にかかる製造方法が一般的に実
施されている。
ば、油揚げの油抜きをしていないそのままの生あげと調
味液を袋に入れて真空包装した後、130〜140℃の
高温状態で味付け及び殺菌等の処理を行うものである。
では、100℃を超える高温処理を要することから、油
揚げの表面に黒っぽい波ができたり、破れやすくなるば
かりでなく、油揚げの皮が固くなるため、ふっくらした
ソフト感がある美味しい味付け油揚げを製造することは
困難である。
の味付け油揚げの製造方法については、例えば、味の濃
度に変化のない安定した味付けができる油揚げの味付け
方法を提供する発明が考えられている(特開平2−92
250号公報)。
ともに入れた状態において、釜を密閉し加熱することに
より釜の中を加圧に保持する工程と、釜を密閉して冷却
することにより釜の中を常温よりも高い調味液の温度で
減圧に保持する工程とを繰り返して行う油揚げの味付け
方法が記載されている。
圧によって油揚げが収縮と膨張を繰り返し、油揚げに調
味液を浸透させるようにしたものであるから、味付けを
行っている過程において、油揚げがしわになったり折れ
曲がったりすることになるので、後でこれを拡げる手間
が必要となるばかりでなく、油揚げの型くずれが起きや
すく商品価値が著しく低下するという問題がある。
の釜で順次実施するようにすると、釜内の油抜き用熱湯
と味付け用調味液をその都度入れ替える作業が必要にな
るので、作業工程が煩雑になる。
問題を解決するためになされたものであり、調味液を多
く含んだソフト感のあるキツネ色をした味付け油揚げを
大量生産するのに最適な味付け油揚げの製造方法を提供
することを目的とする。
に、請求項1にかかる発明は、油揚げ収納ケース内に油
揚げを複数枚積み重ねて収納し、次にステンレス製枠組
内に前記油揚げ収納ケースを複数段積み重ねて収容した
後、前記ステンレス製枠組を油抜釜に入れて熱湯で油揚
げの油抜きを行なった後に水分を十分に取り除き、その
後前記ステンレス製枠組を調味液が入った真空圧力二重
釜内に入れて釜内の温度を100℃以下の所定温度に加
熱調節し、かつ、釜内の気圧を下げながら油揚げをたき
あげて味付けを行うことを特徴とする。
適温範囲内で十分時間をかけてじっくりと油抜き及び味
付け処理を行うことにより、レトルト商品にかかる製造
方法により味付け処理された油揚げとは異なり、外観、
食感等が非常に良くて美味しい油揚げを製造することが
可能となる。
より、加圧と減圧によって油揚げが収縮と膨張を繰り返
して油揚げに調味液を浸透させるような従来考えられて
いる方法とは異なり、味付け処理の過程において、油揚
げの型くずれを防止することが可能となる。
1に記載の味付け油揚げの製造方法により油揚げの味付
けを行なった後、油揚げを取り出して真空パック包装し
たものを高温状態でボイル殺菌した後直ちに低温状態で
冷却することを特徴とする。
げ収納ケースの各側面部及び底面部に多数の小孔を設け
たことを特徴とする。
いて、図面を参酌しながら説明する。
造方法の一連の製造工程を示すフローチャートである。
油揚げの製造方法の一連の製造工程は、油揚げ収納ケー
ス内に油揚げを収納し、そのケースをステンレス製枠組
内に収容する工程(S10)、熱湯で油揚げの油抜きを
行なう工程(S20)、調味液で味付けを行う工程(S
30)、真空パック包装を行う工程(S40)、ボイル
殺菌する工程(S50)、冷却する工程(S60)から
構成される。
る工程は、油揚げの油抜き及び味付け処理に直接関係す
るものであるが、S40乃至S60からなる工程は、味
付け油揚げの商品価値を保存維持するための工程である
ので、この商品価値を保存維持するための工程について
は、商品の保管・流通の形態に応じて適宜最適な方法を
採用することができる。
る装置について順次説明する。
揚げを収納し、そのケースをステンレス製枠組内に収容
する工程(S10)について説明する。
の一実施例を示す斜視図である。また、図3及び図4
は、本発明にかかる油揚げ収納ケース内に油揚げを収納
した状態(正面及び平面)の一例を示す説明図である。
各側面部及び底面部には、多数の小孔2が設けられてい
る。これにより、後述する後工程において真空圧力二重
釜10内で油揚げをたきあげて味付けを行うときに(図
7参照)、真空圧力二重釜10内の調味液が対流して多
数の小孔2を通し全ての油揚げに十分浸透する。
うに、油揚げ収納ケース1内に油揚げ(生揚げ)Aを5
枚積み重ねたものを縦横4列並べて収納する。油揚げ
(生揚げ)Aの収納枚数については、油揚げ(生揚げ)
Aの大きさ・形状によって適宜変更することができる。
なお、本発明にかかる味付け油揚げの製造方法では、特
注の特厚すしあげ(厚さ15ミリメートル、重量14グ
ラム)に対しても調味液を多く含んだソフト感のある味
付けを行うことが可能である。
の一実施例を示す斜視図である。また、図6は、本発明
にかかる油揚げ収納ケースをステンレス製枠組内に収容
した状態(正面)を示す説明図である。
油揚げ(生揚げ)Aを複数枚積み重ねたものを縦横に並
べて収納した後、図6に示すように油揚げ収納ケース1
をステンレス製枠組3内に複数段積み重ねて収容する。
枠組3の上面中央部に係止部4が設けられており、前面
中央の縦方向に縦枠5が留め具6により着脱自在に取り
付けられる。
に取り付けたフックを係止させるものである。ステンレ
ス製枠組3は、電動クレーンにより吊り上げられて、油
抜釜(図示省略)又は真空圧力二重釜10に搬入され、
油抜き又は味付け処理後は、油抜釜(図示省略)又は真
空圧力二重釜10から搬出される。係止部4の形状・構
造等は、図示したものに限られず任意のものを適宜選択
することができる。
は、油揚げ収納ケース1が左右2列に並べられ9段に重
ねて収容される。各列の最上段の油揚げ収納ケース1の
上面には、小孔付き板7が載置されている。
3内に収容した油揚げ収納ケース1が、作業工程中にお
いてステンレス製枠組3の正面から脱落しないように、
作業の安全性を高めるために設けられている。縦枠5及
び留め具6の形状・構造等は、図示したものに限られず
任意のものを適宜選択することができる。
行なう工程(S20)について説明する。
収納された状態のステンレス製枠組3を油抜釜(図示省
略)に入れて、90〜100℃の熱湯で約1時間程度か
けて油揚げの油抜きを行なう。このように、釜内の温度
を100℃以下の適温範囲内で十分時間をかけて油抜き
を行うことが、レトルト商品にかかる製造方法と相違す
る点であるが、油を抜きすぎると光沢がなくなるという
問題が生じるので、90〜100℃の熱湯で約1時間程
度かけて行うのが最適である。
略)の熱湯に蒸気を入れて加熱する方法を採用すること
ができる。この場合、油揚げAから抜き出た油分は、熱
湯の上方に浮き出てくるため、油抜釜(図示省略)の上
部内面の所定箇所に油分を排出するための排出口を設け
ておくと、油抜き後の油抜釜(図示省略)の洗浄処理を
簡素化できる。
出する又はステンレス製枠組3を油抜釜(図示省略)か
ら搬出すると、油揚げAが含んでいる水分は、複数枚積
み重ねられた油揚げAの自重により絞り出されるため、
水分が十分に取り除かれることになる。
程(S30)について説明する。
ステンレス製枠組を入れた状態を示す説明図である。
ス製枠組3を調味液が入った真空圧力二重釜10に入れ
る。図7に示すように、真空圧力二重釜10は、密閉蓋
11、釜本体12、外釜13から構成されている。釜本
体12と外釜13の間には、蒸気を通す空間14が形成
されおり、真空圧力二重釜10の正面の上部付近には、
釜内の調味液の量を視認するための窓15が設けられて
いる。
空圧力二重釜10に入れられたステンレス製枠組3が全
体的に調味液内に浸かるように調味液を適宜補充しなが
ら、釜内の温度を87〜92℃に加熱調節し、かつ、別
途設置された真空ポンプにより釜内の気圧を下げながら
約1時間程度かけて油揚げをたきあげて味付けを行う。
このとき、油揚げAが多数収納された油揚げ収納ケース
1の各側面部及び底面部並びに小孔付き板7に多数の小
孔が設けられているため、釜内の加熱された調味液が対
流して多数の小孔を通し全ての油揚げAに十分に浸透す
る。
適温範囲内で十分時間をかけてじっくりたきあげること
が、レトルト商品にかかる製造方法と相違する点であ
る。このため、レトルト商品の如く油揚げの表面に黒っ
ぽい波ができたり、破れやすくなるのを防ぐことができ
るばかりでなく、油揚げの皮が固くなることもなく、ふ
っくらしたソフト感があるキツネ色をした美味しい味付
け油揚げを製造することができる。
したので、加圧と減圧によって油揚げが収縮と膨張を繰
り返して油揚げに調味液を浸透させるような従来考えら
れている方法とは異なり、味付けを行っている過程にお
いて、油揚げがしわになったり折れ曲がったりすること
を防ぐことができる。
工程(S40)、ボイル殺菌する工程(S50)、冷却
する工程(S60)について簡単に説明する。
げAを油揚げ収納ケース1から取り出して真空パック包
装する(S40)。そして、おいしさを保つために真空
パック包装したものを約98℃の高温状態で1時間30
分〜2時間かけてボイル殺菌した後(S50)、直ちに
約−2℃の低温状態で約1時間程度かけて冷却すること
により(S60)、菌の増殖を防止する。このように、
上記製造工程により出来上がった商品は、チルド商品で
あるため10℃以下の温度で冷蔵することが必要であ
る。
℃以下の適温範囲内で十分時間をかけてじっくりと油抜
き及び味付け処理を行うことにより、レトルト商品にか
かる製造方法により製造された味付け油揚げとは異な
り、調味液を多く含んだソフト感のあるキツネ色をした
味付け油揚げを大量生産することが可能となる。
とにより、味付け処理の過程において、油揚げの型くず
れを防止することが可能となる。
個の釜で順次実施するようにしたので、同一の釜で処理
する場合と比較して釜内の油抜き用熱湯と味付け用調味
液をその都度入れ替える作業が不要であるから、作業工
程が簡素化され作業の効率性を高めることが可能とな
る。
連の製造工程を示すフローチャートである。
を示す斜視図である。
を収納した状態(正面)の一例を示す説明図である。
を収納した状態(平面)の一例を示す説明図である。
を示す斜視図である。
ス製枠組内に収容した状態(正面)を示す説明図であ
る。
製枠組を入れた状態を示す説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 油揚げ収納ケース内に油揚げを複数枚積
み重ねて収納し、次にステンレス製枠組内に前記油揚げ
収納ケースを複数段積み重ねて収容した後、前記ステン
レス製枠組を油抜釜に入れて熱湯で油揚げの油抜きを行
なった後に水分を十分に取り除き、その後前記ステンレ
ス製枠組を調味液が入った真空圧力二重釜内に入れて釜
内の温度を100℃以下の所定温度に加熱調節し、か
つ、釜内の気圧を下げながら油揚げをたきあげて味付け
を行うことを特徴とする味付け油揚げの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の味付け油揚げの製造方
法により油揚げの味付けを行なった後、油揚げを取り出
して真空パック包装したものを高温状態でボイル殺菌し
た後直ちに低温状態で冷却することを特徴とする味付け
油揚げの製造方法。 - 【請求項3】 前記油揚げ収納ケースの各側面部及び底
面部に多数の小孔を設けたことを特徴とする請求項1又
は2に記載の味付け油揚げの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002036366A JP3865302B2 (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 味付け油揚げの製造方法 |
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2002
- 2002-02-14 JP JP2002036366A patent/JP3865302B2/ja not_active Expired - Fee Related
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