JP2003235218A - 永久磁石電動機とその製造方法およびそれを用いた密閉型圧縮機 - Google Patents

永久磁石電動機とその製造方法およびそれを用いた密閉型圧縮機

Info

Publication number
JP2003235218A
JP2003235218A JP2002029249A JP2002029249A JP2003235218A JP 2003235218 A JP2003235218 A JP 2003235218A JP 2002029249 A JP2002029249 A JP 2002029249A JP 2002029249 A JP2002029249 A JP 2002029249A JP 2003235218 A JP2003235218 A JP 2003235218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
rotor
permanent magnet
mark
pole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002029249A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Fukuhara
弘之 福原
Hideki Murakami
秀樹 村上
Takushi Sasa
卓士 佐々
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002029249A priority Critical patent/JP2003235218A/ja
Publication of JP2003235218A publication Critical patent/JP2003235218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の回転子位置と第2の回転子位置でそれ
ぞれN極またはS極の着磁を行う際に回転子の位置決め
が困難であるため、高い着磁率を安定して保つことが困
難である。 【解決手段】 固定子に目印を設け、回転子に第1の回
転子位置と第2の回転子位置に対応する位置にそれぞれ
目印を設ける。この目印を機械的に一致させることによ
り、第1および第2の回転子位置の位置決めが容易とな
り、高い着磁率を実現することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型電動圧縮機
に使用される永久磁石電動機およびその製造方法で、特
に着磁方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁性材からなる固定子に装着されたコイ
ルへの通電により回転磁界を発生する固定子と、この固
定子内に回転可能に配置され内部に永久磁石を配設され
た回転子とを備えた永久磁石電動機は従来から良く知ら
れており、省エネルギー化の観点から例えば空気調和機
用圧縮機の電動機として使用されている。
【0003】このような永久磁石電動機の組み立て時に
回転子を固定子内に挿入する場合、回転子の永久磁石が
着磁されていると、その強力な磁力により回転子が固定
子の内周に吸着して移動不能に固着することがあり、回
転子を固定子内に挿入することが困難となる。このた
め、従来磁石を未着磁のままで回転子を固定子に挿入
し、その後、固定子のコイルに着磁用電圧を印加して磁
界を発生させ、その磁界により未着磁状態の磁石を着磁
する、いわゆる組み込み着磁方式が一般的である。この
ような着磁方法のうち従来のものを以下に具体的に説明
する。
【0004】従来の分布巻き永久磁石型電動機の組込着
磁は、図4に示すように極歯20aの中心と回転子21
内の磁石21aの中心を一致させて固定子20のコイル
22に着磁用電圧を印可して磁界を発生させ、その磁界
により未着磁状態の磁石21aを着磁している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の着磁方法では、永久磁石を有する回転子と、前記回転
子に対向する複数の極歯を有する固定子鉄心と、2つ以
上の極歯に跨らないよう極歯に巻装された固定子コイル
とからなり、前記永久磁石のN極が固定子極歯に対向す
る第1の回転子位置と、S極が固定子極歯に対向する第
2の回転子位置を有する所謂集中巻きの永久磁石電動機
では、着磁出来る回転子位置が2箇所有るため、第1の
回転子位置で1回目の着磁用電圧の印可を行うが、それ
だけではN極は100%の着磁が出来るが、S極は磁界
形成が十分では無いので100%の着磁が出来ていな
い。
【0006】そこで、100%の着磁を行うため、回転
子を第2の回転子位置まで回転しその位置で2回目の着
磁電圧の印可を行い、回転子内のS極の着磁を行う必要
がある。ところが第2の回転子位置に保持するのは第1
の回転子位置で既に着磁されているので、他の極歯との
間で吸引が発生し、第2の回転子位置に正確に位置決め
することは困難である。
【0007】また、2回の着磁を行うために、固定子の
コイルに2回着磁電圧を印可する事となり、電圧印可時
のコイル変形に伴うコイル表面の絶縁被膜の剥がれが発
生しやすく、完成品でレアショート不良が発生しやすく
なるという課題があった。
【0008】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、第1の回転子位置と第2の回転子位置の位
置合わせと確認を容易にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、永久磁石を有する回転子と、その回転子
に対向する複数の極歯を有する固定子鉄心と、2つ以上
の極歯に跨らないよう極歯に巻装された固定子コイルと
からなり、回転子内の永久磁石のN極が固定子極歯に対
向する第1の回転子位置と、S極が固定子極歯に対向す
る第2の回転子位置を有する所謂集中コイル型の永久磁
石電動機の、第1の回転子位置で固定子の目印に合致す
る第1目印と、第2の回転子位置で固定子の目印に合致
する第2目印の2つを、回転子に設け、それぞれの回転
子目印形状を異ならせたものであり、第1の回転子位置
と第2の回転子位置で2回に分けて着磁電流を通電して
着磁するものである。
【0010】また、第1または第2の回転子位置で前記
2回に分けて通電する場合に比較して1.3〜1.8倍
のエネルギーを供給することにより1回の通電で回転子
磁石を着磁するものである。
【0011】さらには、密閉容器内部という空間的に制
限の大きな場所で回転子位置の確認がしにくい密閉型電
動圧縮機に上記永久磁石電動機とその着磁方法を使用す
ることで、生産性が良く着磁位置精度の良い(性能的に
優れた)密閉型圧縮機を得るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0013】(実施の形態1)図1は本発明第1の実施
の形態を示す。図1において、集中巻き型の4極6スロ
ット永久磁石電動機の回転子2が第1の回転子位置にあ
り、固定子1には目印1aが、回転子2には第1の回転
子位置を示す目印2aおよび第2の回転子位置を示す目
印2bが鉄心コアシートの一部を切り欠いて設けられて
いる。図1の位置では、回転子2のN極3が固定子1の
固定子極歯5aに対向している。この時は固定子1の目
印1aと回転子2の第1目印2aが一致している。この
第1の回転子位置で固定子1のコイル6aに着磁電流を
通電してN極の着磁を行う。この時、N極3の磁石は完
全に着磁されるがS極4の磁石は完全に着磁出来ていな
い。
【0014】次に図2に示すようにS極4の磁石も完全
に着磁するために、S極4が固定子1の固定子極歯5b
に対向する第2の回転子位置に回転して位置決め保持
し、固定子1のコイル6bに着磁電流を通電してS極の
着磁を行う。この第2の回転子位置では、固定子1の目
印1aと回転子2に設けられた第2の目印2bとが一致
する。この2回の位置決め、着磁電圧の印可の操作を行
うことにより、集中巻き型の永久磁石電動機の組み込み
着磁が完了する。
【0015】各々の位置決めに際し、固定子1の目印1
aと回転子2の第1目印2aを一致させると例えばN極
3の磁石を着磁する第1の回転子位置、固定子1の目印
1aと回転子2の第2目印2bを一致させると例えばS
極を着磁する第2の回転子位置となる。このように回転
子2に第1および第2の目印を2カ所設けることによ
り、固定子1と回転子2の位相をずらして回転子2内の
磁石を着磁する位置合わせが非常に正確かつ容易となる
ため、高い着磁率で安定して量産することが出来る。
【0016】また、回転子2の2カ所の目印形状を異な
らせることにより、第1の回転子位置と、第2の回転子
位置の位置間違いが無くなり、より確実である。
【0017】なお、この実施形態では、固定子に1カ
所、回転子に2カ所の目印を設け、各々位置合わせを行
うようにしているが、固定子に2カ所、回転子に1カ所
の目印でも同等の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0018】(実施の形態2)図3は本発明第2の実施
の形態を示す平面図であり、集中巻き型4極6スロット
永久磁石電動機における回転子12のN極13が固定子
11の固定子極歯11aに対向する第1の回転子位置を
示している。実施の形態1に示すような2つの位置で磁
石の着磁を行う場合は1050ボルトの通電パワーを固
定子11のコイル16aに印可する必要があるが、図3
の第1の回転子位置で1400ボルトを印可すると、N
極13の磁石とS極14の磁石を同時に着磁することが
出来る。
【0019】なお、第2の回転子位置で行っても同様な
結果となることは言うまでもない。また、この時のコン
デンサー容量は同一であり、これは集中コイル型の永久
磁石電動機を2回で着磁する場合の1回分に対して1.
3倍強の通電パワーをかけていることになる。この時、
N極13の磁石は100%以上の着磁の通電パワーをか
けているが飽和するために100%の着磁率となり、S
極14の磁石は着磁の通電パワーを上げているために通
常着磁条件では80%程度の着磁率が100%まで向上
しているものと考えられる。
【0020】このように、1回の着磁操作で着磁するこ
とにより、固定子11のコイル16aに電流が流れる回
数が半減するので通電時にコイルが変形を起こし、擦れ
合うことにより表面の絶縁被膜が剥がれてレアショート
に至るという不良を防止することが出来る。
【0021】
【発明の効果】上記より明らかなように、本発明によれ
ば、回転子に第1及び第2の回転子着磁位置に対応する
形状の異なる2つの回転子目印を設け、それぞれの目印
で位置合わせを行って着磁することで、極めて容易に着
磁位置に位置決めすることが出来るので、高い着磁率を
容易に実現することが出来る。
【0022】また、第1または第2の回転子着磁位置で
通常の着磁に対して120〜180%のエネルギーで着
磁することにより、固定子コイルへの着磁電圧印可回数
が半減するため、コイルの変形が減り、コイル表面の絶
縁被膜が剥がれてレアショートが発生するという不良を
防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態における第1の回転子
位置を示す平面図
【図2】本発明第1の実施の形態における第2の回転子
位置を示す平面図
【図3】図3は本発明第2の実施の形態を示す平面図
【図4】従来の分布巻き永久磁石型電動機を示す平面図
【符号の説明】
1、11、20 固定子 1a 固定子の目印 2、12、21 回転子 2a 回転子第1目印 2b 回転子第2目印 3、13 N極 4、14 S極 5a、5b、11a 固定子極歯 6a、6b、16a、22 コイル 20a 極歯 21a 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々 卓士 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA00 AB01 AC01 CF04 5H621 GA01 GA04 GA16 HH01 JK02 JK05 JK13 5H622 AA03 CA02 CA07 CA13 CB03 CB05 QB02 QB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を有する回転子と、前記回転子
    に対向する複数の極歯を有する固定子鉄心に2つ以上の
    極歯に跨らないように固定子コイルを巻装した固定子と
    からなり、前記永久磁石のN極が固定子極歯に対向する
    第1の回転子位置と、S極が固定子極歯に対向する第2
    の回転子位置を有する永久磁石電動機であって、前記固
    定子は回転子との位置合わせを行う目印を有し、前記回
    転子は第1の回転子位置で固定子の目印と合致する第1目
    印と、第2の回転子位置で固定子の目印と合致する第2
    目印を有することを特徴とする永久磁石電動機。
  2. 【請求項2】 回転子が有する第1目印と第2目印が異
    なる形状であることを特徴とする請求項1に記載の永久
    磁石電動機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の永久磁石電動機
    を有する密閉型圧縮機。
  4. 【請求項4】 永久磁石を有する回転子と、前記回転子
    に対向する複数の極歯を有する固定子鉄心に2つ以上の
    極歯に跨らないように固定子コイルを巻装した固定子と
    からなり、前記永久磁石のN極が固定子極歯に対向する
    第1の回転子位置と、S極が固定子極歯に対向する第2
    の回転子位置を有する永久磁石電動機であって、固定子
    の目印に回転子の第1目印を合わせた後に固定子コイル
    にN極を着磁する方向の電流を流して着磁する第1の工
    程と、固定子の目印に回転子の第2目印を合わせた後に
    固定子コイルにS極を着磁する方向の電流を流して着磁
    する第2の工程とからなることを特徴とする永久磁石電
    動機の製造方法。
  5. 【請求項5】 永久磁石を有する回転子と、前記回転子
    に対向する複数の極歯を有する固定子鉄心に2つ以上の
    極歯に跨らないように固定子コイルを巻装した固定子と
    からなり、前記永久磁石のN極が固定子極歯に対向する
    第1の回転子位置と、S極が固定子極歯に対向する第2
    の回転子位置を有する永久磁石電動機であって、固定子
    の目印に回転子の第1または第2目印をあわせ、請求項
    4記載の着磁方法に対して1.3〜1.8倍のエネルギ
    ーで、一工程で着磁することを特徴とする永久磁石電動
    機の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の方法で生産され
    た永久磁石電動機を有する密閉型圧縮機。
JP2002029249A 2002-02-06 2002-02-06 永久磁石電動機とその製造方法およびそれを用いた密閉型圧縮機 Pending JP2003235218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002029249A JP2003235218A (ja) 2002-02-06 2002-02-06 永久磁石電動機とその製造方法およびそれを用いた密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002029249A JP2003235218A (ja) 2002-02-06 2002-02-06 永久磁石電動機とその製造方法およびそれを用いた密閉型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003235218A true JP2003235218A (ja) 2003-08-22

Family

ID=27773615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002029249A Pending JP2003235218A (ja) 2002-02-06 2002-02-06 永久磁石電動機とその製造方法およびそれを用いた密閉型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003235218A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0740397B1 (en) Stator structure for rotary electric machine
RU2006110348A (ru) Система и способ для намагничивания роторов типа постоянных магнитов в электрических машинах
EP0923804B1 (en) Method for manufacturing a dc motor and method for forming a permanent magnet for use in a dc motor
JP2008172859A (ja) アキシャルギャップ型モータおよび圧縮機
JP3474152B2 (ja) 永久磁石回転子の着磁装置
JP2007074887A (ja) 異方性ボンド磁石とそれを用いた直流モータ。
JP2005094996A (ja) インダクションモーターのマグネット及び着磁装置
JP2009278699A (ja) ロータの製造方法及びロータ、並びにブラシレスモータ
JP2003235218A (ja) 永久磁石電動機とその製造方法およびそれを用いた密閉型圧縮機
JP3750620B2 (ja) 永久磁石電動機
US6101081A (en) Magnetizing method for rotor magnet of reluctance magnet motor
JPH10164784A (ja) 磁石回転子
JP4346256B2 (ja) 多極着磁装置
JP5144923B2 (ja) 回転電機
JPH118960A (ja) 磁極ずらし治具およびその治具を用いた回転子の製造方法
JPS63157646A (ja) 電動機の着磁方法
JP2017131034A (ja) ランデル型ロータの着磁方法
SU1182584A1 (ru) Способ намагничивани многополюсных роторов электрических машин с посто нными магнитами
JP2002017075A (ja) 永久磁石ロータの着磁方法及びそれを用いた応用機器
JP2000166160A (ja) 集中巻方式のブラシレスdcモータ
JP2002345221A (ja) 永久磁石界磁型電動機
JP2003047211A (ja) ブラシレスモータおよびその組立方法
JP2003032975A (ja) 永久磁石形モータの組込着磁方法
JP2000166133A (ja) 集中巻方式のブラシレスdcモータ
JPS5967861A (ja) ブラシレスモ−タ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060207