JP2003235173A - 電気二重層キャパシタの充電方法 - Google Patents

電気二重層キャパシタの充電方法

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JP2003235173A
JP2003235173A JP2002035165A JP2002035165A JP2003235173A JP 2003235173 A JP2003235173 A JP 2003235173A JP 2002035165 A JP2002035165 A JP 2002035165A JP 2002035165 A JP2002035165 A JP 2002035165A JP 2003235173 A JP2003235173 A JP 2003235173A
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Japan
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charging
double layer
electric double
voltage
circuit
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JP2002035165A
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English (en)
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Kenji Morisada
健二 森貞
Takamasa Mitsuya
高正 三ツ矢
Norihiko Ninomiya
紀彦 二宮
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Nichicon Corp
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Nichicon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気二重層キャパシタの充電制御を容易に行
うことができる効率の良い充電方法を提供する。 【解決手段】 直列に接続された複数の電気二重層キャ
パシタC〜Cを充電する充電方法において、主充電
回路から上記直列接続された電気二重層キャパシタC
〜Cを直列に充電し、その充電電圧が所定の設定電圧
に達するとその充電を停止し、電気二重層キャパシ
タC〜Cの各々が接続される補充電回路から各キャ
パシタを補充電することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気二重層キャパシ
タのエネルギー貯蔵の方法、すなわち、電荷を蓄積する
充電方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気二重層キャパシタは定格電圧が2.
5V程度と低い。そのためにエネルギー貯蔵装置に使用
するには複数個を直列に接続して使用しなければならな
い。例えば100V用では40個直列、400V用では
160個直列に接続して使用することになる。一方、こ
の電気二重層キャパシタは同じ製法で作製しても静電容
量に±10〜20%のバラツキが生じるために、単に直
流電源から一括直列充電しても均等に充電されない。す
なわち、直列に接続された電気二重層キャパシタ群の中
で、最も容量の小さいものが定格電圧に達すると充電を
停止しなければならないために、他のキャパシタは定格
電圧まで充電可能であるのに、その電圧以下に留まって
しまい、エネルギー貯蔵が有効になされない。そのため
に各単位キャパシタを個別に定格電圧まで充電する方法
が試みられている。この種の従来例を図5に示す。
【0003】図5に示した回路はバック・ブースト型コ
ンバータによる多出力充電方法に関するもので、例えば
特開平8−214454号公報に示されている。ここ
で、直流発生器1と発振器2と変圧器Trの一次巻線が
順次接続される。変圧器Trの二次巻線は多出力にする
ために複数個設けられ、それぞれの出力と整流器S
同極性になるように接続され、かつ、その出力側に各
々、平滑用コンデンサCが接続される。一方、電気二
重層キャパシタC〜Cは変圧器Trの二次巻線と同
じ数だけ直列に接続されている。そしてその各々の電気
二重層キャパシタC 〜Cは各々の平滑用コンデンサ
と接続される。
【0004】次に、動作を説明する。発振器2は直流発
生器1よりエネルギーの供給を受け、スイッチング作用
により高周波を変圧器Trに与える。その後、整流器S
を介して平滑用コンデンサCにはバック・ブースト
型コンバータの動作原理によって所定の直流電圧が出力
し、平滑後、電気二重層キャパシタC〜Cを所定の
電圧に充電する。このバック・ブースト型コンバータの
良い点は、上記公報によると変圧器Trの二次巻線が同
一コアに巻かれ、電磁的に密結合され、定電力動作をす
ることにより、負荷となる電気二重層キャパシタC
に容量差または電圧差があっても均等充電ができる
ことである。
【0005】しかしながら、この電気二重層キャパシタ
〜Cは通常直列数が多い。このような場合、変圧
器Trの二次巻線を同数回巻くことは現実的に難しく、
いくつかの変圧器に分割するにしても大変大きなものに
なり、かつ、高価になる。また、このような充電方式を
採用すると、電気二重層キャパシタC〜Cを充電す
るために整流回路も同数必要とし、かつ、全容量をまか
なう大容量の変圧器Trが必要となる。一方、このよう
な電気二重層キャパシタC〜Cが使用されるエネル
ギー貯蔵装置は、夜間電力の利用を目的とすると、日に
1回の充放電サイクルとなり、停電対策用では年に数回
の利用となる。従って、充電開始時には比較的大容量の
充電装置を必要とするが、その後は、電気二重層キャパ
シタの電圧降下分や漏れ電流を補給し、定格電圧または
所定の電圧を維持する程度の極めて小容量、小電流の充
電装置で良いことになる(後述する)。しかし、前記大
容量の充電装置ではこの低電流を制御することが難し
く、1つの充電装置で大容量から小容量の変化に対応で
き、かつ低電流制御を行うことができるようにするため
には複雑な制御を必要とし、かつ、大型で高価な充電装
置となるという問題があった。
【0006】また、特開2001−25162号公報に
は、図7のような電気二重層キャパシタ用均等充電装置
が記載されている。ところが、当該装置に用いられる回
路は、電気二重層キャパシタに並列接続された均等化回
路を、均等充電タイミング回路から制御する方式であっ
て、全キャパシタにかかる総電圧が、(均等化したいキ
ャパシタの所定電圧)×(キャパシタの数)の値に達す
るまで待たなければならず、かつ充電制御が難しいとい
う問題があった。
【0007】さらに、特開2000−50496号公報
には、図8のような電気二重層キャパシタ用充電制御装
置が記載されている。ところが、当該装置に用いられる
回路は、電気二重層キャパシタを直列接続したブロック
を、ワンチップ・マイコンにより充電制御する方式であ
り、充電側から平滑コンデンサを経ずに充電するもので
あるため、充電側の電圧変動に対する安定性に乏しいと
いう問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題があ
ったために、大容量の充電装置のみを使用せず、できる
限り小型で、常時は低電流充電できる程度に低容量であ
り、かつ、充電時間が短く、充電制御が容易で、しかも
充電側の電圧変動が小さい充電制御システムが求められ
ていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するもので、直列に接続された複数の電気二重層キャ
パシタを充電する充電方法において、主充電回路から上
記電気二重層キャパシタを直列に充電し、その充電電圧
が所定の設定電圧に達すると主充電回路からの充電を停
止し、次に上記電気二重層キャパシタの各々が接続され
る補充電回路から各キャパシタを補充電することを特徴
とする電気二重層キャパシタの充電方法である。
【0010】また、上記の充電方法において、主充電回
路がリアクトルと主充電スイッチと主制御ユニットを接
続して構成され、補充電回路が発振器と変圧器と整流器
とリアクトルと平滑コンデンサを接続して構成された充
電装置を用いることを特徴とする電気二重層キャパシタ
の充電方法である。
【0011】さらに、その補充電が上記直列に接続され
た複数の電気二重層キャパシタに順次充電して行われる
ことを特徴とする電気二重層キャパシタの充電方法であ
る。
【0012】そして、その補充電回路が連続的または段
階的に充電電流を低減する機能を有することを特徴とす
る電気二重層キャパシタの充電方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に示す電気二重層キャパシタ
の充電装置の構成図において、まず、スイッチSを閉
じ、主充電回路3から電気二重層キャパシタ5の全部に
充電し、その充電電圧が所定の設定電圧に達すると、ス
イッチSを開き、充電を停止する。次にスイッチS
を閉にして、補充電回路4から上記電気二重層キャパシ
タ5の各キャパシタに順次補充電する。
【0014】
【実施例】図1は本発明による電気二重層キャパシタの
充電方法を示す構成図である。図1において、直流発生
器1を主充電回路3と補充電回路4に接続する。主充電
回路3はその出力にスイッチSを、補充電回路4はそ
の出力にスイッチSを介して電気二重層キャパシタ5
に接続する。図2は電気二重層キャパシタ5の内部を電
気的に示した等価回路である。エネルギーを貯蔵する純
粋なキャパシタCと抵抗Rが直列接続され、かつ、抵
抗Rが並列接続されている。従って、キャパシタCの
充電時には抵抗Rと充電電流の積による電圧降下△V
が生じる。そのために充電が完了する段階では、限りな
く低電流で電荷を供給し、電圧降下△Vを小さくしてエ
ネルギー蓄積効率を上げる努力をせねばならない。一
方、充電された電荷は抵抗Rを介して常時微小放電す
ることになるが、その放電時定数は10秒程度である
ので、実用上問題とはならない。
【0015】図3に上記充電方法による電流、電圧の経
時変化を示す。縦軸には充電電流I、充電電圧Vを、横
軸に時間をとる。まず図(a)を用いてその動作を説明
する。直流発生器1より主充電回路3と補充電回路4に
直流エネルギーを供給する。まずスイッチSを閉じ
て、主充電回路3から定電流の充電電流Iで電気二重層
キャパシタ5に電荷を供給し、急速に主充電を開始す
る。キャパシタの主充電回路3の電圧Vは徐々に上昇
し、やがて定格電圧または所定の設定電圧Vに達する
(時間t)と、スイッチSを開き主充電を停止す
る。その結果、電気二重層キャパシタ5は電圧降下△V
だけ電位が下がったキャパシタ電圧Vを実際に充電し
たことになる。その後スイッチSを閉じて補充電回路
4から低電流で不足電圧△Vの補充電を開始し、所定の
設定電圧Vに達する(時間t)と、スイッチS
開き、補充電を停止する。以降、この電圧降下△Vが許
容範囲になるまで電流値を下げて上記動作を繰り返す。
さらに電圧降下△Vを小さくしたい場合は、時間t
降を定電圧充電する方法もある。例えば、定電圧の設定
を設定電圧Vにして充電電流Iを徐々に減じて行くこ
とによって限りなくキャパシタ電圧Vを設定電圧V
に近づけることが可能である。
【0016】次に、他の実施例である図3(b)を説明
する。まず、主充電回路3を動作させて、定電流の充電
電流Iで電気二重層キャパシタ5を定格電圧または所定
の設定電圧Vに達する時間tまで充電する。その
後、充電電流Iを徐々に減少させながら、設定電圧V
を維持するように定電圧充電に切換え、充電を続ける。
そして、所定の設定電流に達する時間tになると主充
電回路3を停止させて、補充電回路4を動作させ、小さ
な充電電流Iによって補充電を開始する。充電電圧Vは
急に充電電流が小さくなったために、それに相当する電
圧降下△Vだけ充電電圧Vは下がるが、再度上昇を続
け、設定電圧Vに達すると充電を停止する。より細か
く充電制御をする例として、設定電圧Vに達する度に
時間t、t に示すように充電電流Iを段階的に減少
させる方法もある。なお、それ以降は充電電圧が自然放
電により低下してくれば、その値を検出して再充電を行
い、設定電圧Vを維持するように作用させる。以上の
とおり、補充電回路4の低電流制御によって真のキャパ
シタ電圧Vを限りなく設定電圧Vに近づけてエネル
ギーの貯蔵効率を向上させることができる。
【0017】次に、図4に本発明の充電方法を示す具体
的な実施例を示す。電気二重層キャパシタ5は電気二重
層キャパシタC〜Cが直列に接続されたもので構成
される。主充電回路3は直流発生器1と電流抑制用リア
クトルLと主充電スイッチSWと電気二重層キャパ
シタ5とが閉回路になるように構成される。そして、主
制御ユニット6は、主充電スイッチSWと電気二重
層キャパシタ5と電気的に接続して定電圧、定電流制御
する機能と、電気二重層キャパシタ5の充電電圧Vを計
測する機能とを有する。また、充電電流Iは直流発生器
1と電気二重層キャパシタ5の閉回路中に電流検出器8
を挿入して計測される。
【0018】補充電回路4は発振器2と変圧器Trとが
接続され、かつ、その二次巻線には整流器Sとフイル
タ回路であるリアクトルLと平滑用キャパシタC
接続されて構成される。また、上記発振器2は直流発生
器1と接続されて電力の供給を受ける。さらに、平滑用
コンデンサCの両端、すなわち、補充電回路4の出力
は補充電スイッチSW11と電気二重層キャパシタC
と補充電スイッチSW 12とが閉回路になるように接続
され、同様にその補充電回路4の出力は補充電スイッチ
SW21と電気二重層キャパシタCと補充電スイッチ
SW22とも閉回路になるように接続され、このような
閉回路を順次接続していき、その補充電回路4の出力は
補充電スイッチSWn1と電気二重層キャパシタCnと
補充電スイッチSWn2とも閉回路になるように接続さ
れる。すなわち、1つの補充電回路4から各電気二重層
キャパシタC〜Cを各補充電スイッチSW11〜S
n2を介して並列充電できるように接続されたことに
なる。また、各補充電スイッチSW11〜SWn2の制
御と各電気二重層キャパシタC〜Cの充電電圧の計
測は、それぞれの補制御ユニット6〜6によってな
され、充電電流の計測は補充電回路4の出力線の片方に
挿入された電流検出器8によって行われる。次に、制
御器7は主、補制御ユニット6〜6と発振器2およ
び電流検出器8、8に接続され、電気二重層キャパ
シタC〜Cの充電電圧Vや充電電流を監視し、予
め設定された充電方法による運転プログラムに従って、
発振器2や補制御ユニット6〜6に運転指令を送信
する。なお、制御器7は図示しない中央制御盤に接続さ
れて、中央の指示に従って制御される場合もある。
【0019】次に、図3(b)の充電方法による時間チ
ャートに従って動作を説明する。制御器7は、主制御ユ
ニット6に運転指令を送信する。この信号により主制
御ユニット6は、主充電スイッチSWに定電流充電
動作指令を出し、電気二重層キャパシタ5を充電し始め
る。電気二重層キャパシタ5が各電気二重層キャパシタ
〜Cが直列に接続されてなるため、各キャパシタ
の充電電圧は静電容量および抵抗Rのバラツキにより
自ら異なってくる。その後、電気二重層キャパシタC
〜Cの1つが定格電圧または所定の設定電圧Vに達
する(時間t)と、該当する補制御ユニットから制御
器7に信号を送り、該制御器7は制御ユニット6に定
電圧充電動作に移るように指示を出し、定格電圧以上に
ならないように電流を減ずる制御をしながら充電を継続
する。そして予め設定した充電電流値に達する(時間t
)と、制御器7は主制御ユニット6に主充電スイッ
チSWの停止指令を送信し主充電回路3は停止する。
【0020】次に、補充電回路4が低電流定電流動作を
開始する。制御器7は発振器2に動作指令を出すと共
に、補制御ユニット6に補スイッチSW11とSW
12にオン指令を出して電気二重層キャパシタCの補
充電を開始する。そして設定電圧Vに達する(時間t
)と補制御ユニット6は補充電スイッチSW11
SW12をオフさせ、充電を停止させると共に制御器7
に充電を停止した確認信号を送る。次に、制御器7は補
制御ユニット6に補充電スイッチSW21とSW22
にオン指令を出して電気二重層キャパシタCの補充電
を開始する。そして、設定電圧Vに達すると補充電ス
イッチSW21とSW22をオフさせ、充電を停止させ
ると共に制御器7に充電を停止した確認信号を送る。こ
のようにして順次電気二重層キャパシタC〜Cの補
充電を行い、一巡後は改めて充電電流の設定値を下げて
最初の電気二重層キャパシタCから補充電を繰返す。
このように繰返し充電を続け、充電電流も徐々に下げて
行くと、キャパシタ電圧Vは設定電圧Vに限りなく
接近することになるので、最大充電エネルギー状態に常
に維持することができる。
【0021】さて、上記では電気二重層キャパシタC
〜Cを順次繰返し充電を続けるとしたが、エンドレス
にする必要はない。電圧降下△Vをどの程度許すか、例
えば設定電圧Vに対して電圧降下△Vを1%なり許容
すると予め規定すれば、電気二重層キャパシタC〜C
が上記許容範囲に達したものから充電を停止させ、未
達成のものを順次補充電して行く。そして、すべての電
気二重層キャパシタC 〜Cの充電電圧が前記許容範
囲に達すれば、補充電はすべて停止する。
【0022】さて、電気二重層キャパシタ5がエネルギ
ー貯蔵装置として実際の回路に接続されると、該電気二
重層キャパシタ5と並列に放電要素素子が接続されて、
徐々にキャパシタ電圧Vが低下して来ることがある。
この場合は、電気二重層キャパシタC〜Cの1つが
電圧降下△Vの許容値を超えて低下したことを、該当す
る補充電ユニットが検知してその信号を制御器7に送
り、その該当する電気二重層キャパシタを補充電するよ
うに補制御ユニットに充電指令を出したり、あるいは全
電気二重層キャパシタC〜Cを再度繰返し補充電を
させる基点として、補制御ユニット6〜6に充電指
令を出すなどの方法で常に所定の電圧降下△Vの許容範
囲を維持するように動作させることができる。このよう
な運転方法の制御形態は制御器7に内蔵したCPUにプ
ログラムされて発振器2と主制御ユニット6および補
充電ユニット6〜6を制御することによってなされ
る。
【0023】さて、このような主充電、補充電方式を採
用すると制御が大変容易になる。主充電回路3は、通常
主充電スイッチSWにNPNトランジスタ、PNPト
ランジスタ、IGBTやFETなどの半導体を用い簡易
な定電流、定電圧制御を行うが、その精度は必ずしも高
いものでなくてよい。従って、前記実施例のような定電
流制御に限らず、充電電流を抑制するリアクトルL
適正な値に選択することで、主放電スイッチSWが電
磁開閉器のような単なるオン/オフ制御であっても有効
に働く。そしてこの主充電回路3では、電気二重層キャ
パシタC〜C の抵抗Rと静電容量の誤差を考慮し
て、およそ設定電圧の80%程度まで充電される。
【0024】一方、補充電回路4は、上記主充電の後、
約20%の電圧加算を行うために、電気二重層キャパシ
タC〜Cをすべて同時に並列充電すると、その数だ
け補充電回路4が必要になり、制御も複雑でコストも高
くなる。従って、補充電回路4を1台にし、各電気二重
層キャパシタC〜Cを順次低電流で時間をかけて充
電することにした。この方法によれば、補充電回路4は
極めて小型で制御も簡単、かつ、価格も安いという利点
がある。なお、電気二重層キャパシタC〜C の直列
数があまりにも多い場合は、いくつかに分割ユニット化
してその数に合わせた補充電回路4を用意して運転して
も有効である。他方で、このようなゆるやかな充電で
は、その時間帯に緊急運転の要求(負荷に電力を供給す
る命令)が来たらどうするかとの危惧がある。しかし、
これは前述したとおり、エネルギー貯蔵装置は日に1回
または年に数回程度の運転になるために、電圧の立上げ
時と重なる状況は極めて少ない。この対応として立上げ
時は主充電回路3により80%程度の充電電圧まで急速
充電を行い対処すればよい。従って、補充電には充分な
時間をかけても実用上問題ない。
【0025】補充電スイッチSW11〜SWn2は単に
充電回路をオン、オフするスイッチであるために電磁開
閉器でも良いし、ソリッドステートリレーのような半導
体スイッチでも良く、汎用性に富んでいる。また、この
充電能力は発振器2の制御により決まり、充電電流が調
整される。一方、発振器2は主充電回路3と同じ直流発
生器1から電力の供給を受けているが、必ずしもこれに
限られるものではない。他の直流電源を使用しても良い
し、また、時間をかけて補充電する場合は、充電電流の
制御だけできる機能を持たせれば商用周波から直接変圧
器Trに電力を供給しても同じ効果を得ることができ
る。
【0026】次に、各電気二重層キャパシタC〜C
の充電電圧の測定は各補制御ユニット6〜6にその
機能を持たせたが、補充電時に補充電スイッチSW11
〜SWn2の電圧降下が充電電圧に比して無視できる値
である場合は、個々に設ける必要はなく、補充電回路4
の出力端に1つ設けて、各電気二重層キャパシタC
を充電するたびにその充電電圧を測定し、制御器7
にその値を送信しても同様の効果がある。
【0027】
【発明の効果】上記のように本発明は、電気二重層キャ
パシタC〜Cを一括同時並列充電する方法によら
ず、主充電回路3を用いて電気二重層キャパシタ5を所
定の電圧まで比較的急速充電を行い、その後補充電回路
4を用いてゆっくりと各電気二重層キャパシタC〜C
を順次低容量電源で補充電を行う2段階充電方式を採
用したので、充電回路が簡略化され、その制御が容易な
ものとなり、特に補充電回路4は低容量のDC−DCコ
ンバータを使用することが可能となる。この補充電回路
4は電気二重層キャパシタC〜Cの容量差と抵抗R
による充電電圧のアンバランスを個別に定格電圧まで
補充電し、順次繰返し補充電することによって、常に限
りなく定格充電状態、すなわち最大充電エネルギー状態
を維持することができる。さらに小型、軽量化が図れ、
かつ、充電時間が短く、充電制御が容易で、充電側の電
圧変動も小さく、コストダウンも実現できるので工業的
価値大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による電気二重層キャパシタの
充電方法を示す構成図である。
【図2】電気二重層キャパシタの電気的等価回路であ
る。
【図3】本発明の実施例の電気二重層キャパシタの充電
方法による、電流・電圧の経時変化を示す図である。
【図4】本発明の実施例による電気二重層キャパシタの
充電方法を示す回路である。
【図5】従来例による電気二重層キャパシタの充電方法
を示す回路図である。
【図6】他の従来例による電気二重層キャパシタの充電
方法を示す回路図である。
【図7】他の従来例による電気二重層キャパシタの充電
方法を示す回路図である。
【符号の説明】
1 直流発生器 2 発振器 3 主充電回路 4 補充電回路 5 電気二重層キャパシタ 6 主制御ユニット 6〜6 補制御ユニット 7 制御器 8、8 電流検出器 11 均等充電回路 12 充電回路 13 電圧検出回路 14 均等充電タイミング制御回路 15 均等化回路 16 電気二重層キャパシタ Tr 変圧器 S 整流器 L リアクトル L リアクトル R 抵抗 R 抵抗 C 平滑用コンデンサ C キャパシタ C〜C 電気二重層キャパシタ S、S スイッチ SW 主充電スイッチ SW11、SW12〜SWn1、SWn2 補充電スイ
ッチ V 充電電圧 V キャパシタ電圧 V 設定電圧 △V 電圧降下 I 充電電流 CB コンデンサブロック C1〜C5 電気二重層キャパシタ Trp 充電用スイッチング素子 Tr1〜Tr5 充電制限用スイッチング素子 Da、Db、D1〜D5 ダイオード VO 端子電圧
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月19日(2002.2.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】また、特開2001−25162号公報に
は、図6のような電気二重層キャパシタ用均等充電装置
が記載されている。ところが、当該装置に用いられる回
路は、所定の電圧に達するとバイパス回路に充電電流を
流すか、あるいは放電させるかの方法により充電電圧を
均等化させようとしているために、所定の電圧とバイパ
ス電流との積で生じる損失が発生するので効率的ではな
いという問題があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】さらに、特開2000−50496号公報
には、図7のような電気二重層キャパシタ用充電制御装
置が記載されている。ところが、当該装置に用いられる
回路は、電気二重層キャパシタを直列接続したブロック
を、ワンチップ・マイコンにより充電制御する方式であ
るが、原理的には特開2001−25162号公報と同
じ問題を有している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題があ
ったために、大容量の充電装置のみを使用せず、できる
限り小型で、常時は低電流充電できる小容量の電源で、
かつ効率も良く、しかも充電制御が容易な充電制御シス
テムが求められていた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【発明の効果】上記のように本発明は、電気二重層キャ
パシタC〜Cを一括同時並列充電する方法によら
ず、主充電回路3を用いて電気二重層キャパシタ5を所
定の電圧まで比較的急速充電を行い、その後補充電回路
4を用いてゆっくりと各電気二重層キャパシタC〜C
を順次低容量電源で補充電を行う2段階充電方式を採
用したので、充電回路が簡略化され、その制御が容易な
ものとなり、特に補充電回路4は低容量のDC−DCコ
ンバータを使用することが可能となる。この補充電回路
4は電気二重層キャパシタC〜Cの容量差と抵抗R
による充電電圧のアンバランスを個別に定格電圧まで
補充電し、順次繰返し補充電することによって、常に限
りなく定格充電状態、すなわち最大充電エネルギー状態
を維持することができる。さらに充電制御が容易で、小
型、軽量化が図れ、コストダウンも実現できるので工業
的価値大なるものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 紀彦 京都府京都市中京区御池通烏丸東入一筋目 仲保利町191番地の4 上原ビル3階 ニ チコン株式会社内 Fターム(参考) 5G003 AA01 BA03 CA14 CC07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続された複数の電気二重層キャパ
    シタを充電する充電方法において、 主充電回路から上記直列接続された電気二重層キャパシ
    タを充電し、その充電電圧が設定電圧に達すると主充電
    回路からの充電を停止し、次に上記電気二重層キャパシ
    タの各々が接続される補充電回路から各キャパシタを補
    充電することを特徴とする電気二重層キャパシタの充電
    方法。
  2. 【請求項2】 上記の充電方法において、主充電回路が
    リアクトルと主充電スイッチと主制御ユニットを接続し
    て構成され、補充電回路が発振器と変圧器と整流器とリ
    アクトルと平滑コンデンサを接続して構成された充電装
    置を用いることを特徴とする請求項1記載の電気二重層
    キャパシタの充電方法。
  3. 【請求項3】 上記補充電が上記直列に接続された複数
    の電気二重層キャパシタに順次充電して行われることを
    特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタの充電
    方法。
  4. 【請求項4】 上記補充電回路が連続的または段階的に
    充電電流を低減する機能を有することを特徴とする請求
    項1または請求項3記載の電気二重層キャパシタの充電
    方法。
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