JP2003235087A - 防水型マイクロホン用風防 - Google Patents

防水型マイクロホン用風防

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JP2003235087A
JP2003235087A JP2002073271A JP2002073271A JP2003235087A JP 2003235087 A JP2003235087 A JP 2003235087A JP 2002073271 A JP2002073271 A JP 2002073271A JP 2002073271 A JP2002073271 A JP 2002073271A JP 2003235087 A JP2003235087 A JP 2003235087A
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JP
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microphone
windshield
water
polytetrafluoroethylene
ptfe
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JP2002073271A
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Goro Yamauchi
五郎 山内
Hirahiro Toshimitsu
平大 利光
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】音響特性にすぐれ、かつ防水性にすぐれかつ静
電遮蔽効果のあるマイクロホン用風防の提供 【解決手段】発泡樹脂あるいは織物、金網、不職布等の
透音性材料(以下透音材)の開口部の内壁面または前面
あるいは両者に、水に対する接触角が100度以上であ
る分子量約8000のPTFE(ポリテトラフロロエチ
レン)粉末を重量分率で80±10%、フッカビニリデ
ンを18±5%、パーフルオロエーテルを2±1%混合
したものを酢酸ブチルで希釈し、ボールミルで攪拌した
もの、または同じく分子量約8000のPTFE(ポリ
テトラフロロエチレン)粉末を重量分率で79±10
%、フッカビニリデンを18±5%、パーフルオロエー
テルを1.5±1%、光触媒性二酸化チタン粒子を0.
5±1%混合したものを酢酸ブチルで希釈し、ボールミ
ルで攪拌したもの等の、高撥水材料に、カーボン等の導
電性粒子を混入した導電性撥水剤でコーティングし、そ
れを以って形成する防水型マイクロホン用風防。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水性及び静電遮蔽性
に優れたマイクロホン用風防を提供し、これにより通信
機器、音響装置、計測装置およびシステムに利用されそ
の利便性を高めるためのものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロホン用風防は、音響透過
特性を維持するための開口部から雨滴等の水分が進入し
て内部のマイクロホンに到達し、マイクロホンの特性が
劣化するばかりでなく、場合によっては破壊するなどの
欠点がある。、このため優れた音響特性と、防水性の両
立した風防によって屋外での連続長時間使用に耐える集
音機能を実現するためには、風防の内部に吸湿材を入れ
て、水滴を吸収したり、電気ヒーターを入れて乾燥させ
るなどきわめて複雑、高価、大消費電力、低信頼性であ
り、より低廉で、構造の単純な、高信頼性の防水型マイ
クロホン用風防の実現が望まれてきた。また近年の小型
無線通信機器においては、マイクロホンと高周波回路部
分との距離が短く、その高周波成分がマイクロホンを経
由することによる妨害が発生し、多大の障害となり上記
防水性と共に静電遮蔽機能を有することが要求され、別
途に金網等による静電遮蔽対策が取られていた
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マイクロホンを屋外で
集音する場合など、風がマイクロホンにあたるときに、
マイクロホンによって乱流が発生し、いわゆる風切り音
が発生して雑音となり、マイクロホン本来の機能、性能
が著しく劣化するものである これを防止するために、
マイクロホン全体を覆う形で発泡樹脂や、金網、布など
のカバーを設け、風がマイクロホン振動板およびその周
辺にあたるのを防ぐためのいわゆる風防が用いられてい
る この風防は当然ながら音響信号を透過させる必要が
あるため、通気性であり、その開口部が細ければ音響透
過性が劣化するため文献(1)等によれば一般に平均半
径が数十ミクロンから数ミリメートル程度必要とされて
いる。然るに、この程度の大きさの開口部では、雨滴が
容易に浸入し、マイクロホン内部に到達するため、場合
によってはさらに全体を傘状に保護するなどの対策が必
要であるが、この傘状のものが、音響反射や回折を惹起
し、さらに課題が輻輳する言い換えれば、電気ヒーター
や乾燥剤などの補助手段を用いることなく、音響特性と
防水性の両立することを特徴とする防水型マイクロホン
用風防の実現が課題であった一方、マイクロホンは振動
膜としてPETなどのプラスチックスが多用され、特に
電気インピーダンスレベルの高いコンデンサマイクロホ
ンでは、振動膜を導電化するために付着させている金属
の層が極めて薄いため、これを通過して固定電極に到達
する妨害波の除去ないしは防止が課題であったしかして
これら二つの課題を、極めて小さいスペースに、効率よ
く、安価に実施することは困難を極めるものであった
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、通気性の有
る面布の少なくとも外面が、水に対する接触角が100
度以上であるPTFE(ポリテトラフロロエチレン)粒
子分散複合材料(2)やシランカップリング剤等の高撥
水材料に、カーボン等の導電材料を混入することによっ
て導電化した材料でコーティングされている材料によっ
てマイクロホン用風防を構成することによって課題を解
決しようとするものであるすなわち発泡樹脂あるいは織
物、不職布等の透音性材料(以下透音材)の開口部の内
壁面または前面あるいは両者に、水に対する接触角が1
00度以上であるPTFE(ポリテトラフロロエチレ
ン)粒子分散複合材料やシランカップリング剤等の高撥
水材料にカーボン等の導電粒子を混入することによって
全体として導電化した材料でコーティングすることによ
り、透音材への水の付着そのものを阻止するとともに、
この導電化撥水材によって静電遮蔽効果を持たしめるこ
とを可能にした。
【0005】
【構成と作用】材料が撥水性を有するか否かは材料の上
に水滴をたらし、図1に示すがごとく、材料と水滴がな
す角度すなわち接触角によって評価される。図1におい
て、11は水滴、12は評価対象の板材、13は接触角
である.本発明の請求項において接触角の値を100度
以上としたのはこれより少ない接触角をしめす材料では
水滴の付着を阻止するには十分といえないからである。
この高い接触角を有する材料では表面エネルギーが小さ
く、水との相互作用も少ないことから水の付着を阻止す
る作用が現れる.本発明においては、かかる材料を以っ
て撥水材と称するものである.この撥水材は塗布前は酢
酸ブチル等の溶剤によって希釈されていて通常は液状で
あり、これにカーボン粒子、または銀などの金属粒子を
混入することができる本発明の基本構成をの例を概念的
断面図として図2に示すこの図は、本発明をコンデンサ
マイクロホンに摘要した例である 図2の20は上に述
べた透音材のひとつである.21は前置増幅器 22は
透音材外面にコーテイングされた導電化撥水材である
また23はマイクロホンの内部接続線、24は固定電
極、25は金属製マイクロホンケース、26は出力ケー
ブル、27はマイクロホンの振動膜を示す図示の構造に
ついて説明する 雨滴等がこの装置に注がれたときに導
電化撥水材によって浸入が妨げられ、マイクロホン振動
膜には音響波のみが到達する 一方この導電化撥水材
は、マイクロホンの金属ケースに接触しているため、電
気的には接地されており、静電遮蔽の効果をもつもので
ある
【0006】
【実施例】本発明の1実施例として、図2の構造を具体
的化したものについて述べる、透音材をメッシュ200
程度の不織布とし マイクロホンの前面に設置した こ
の不織布に、撥水材として分子量約8000のPTFE
(ポリテトラフロロエチレン)粉末を重量分率で80±
10%、フッカビニリデンを18±5%、パーフルオロ
エーテルを1.5±1%、光触媒性二酸化チタン粒子を
0.55±1%混合したものを酢酸ブチルで希釈し、ボ
ールミルで攪拌したものに、カーボン粉末を体積比で3
0%混入して導電化撥水材としたものを、不織布の外面
にコーティングした.このようにして作成したマイクロ
ホン用風防を、防水性能の評価法の一つとして一般化さ
れているJIS−C−0920における保護等級3(防
雨型)で試験をしたところ、マイクロホン振動膜面上へ
の水滴の侵入はなく、かつ音響特性はIEC651:1
979 TYPE1に適合するものが得られ、また静電
遮蔽性能として現用携帯電話の送信部に5mmまで接近
させても誘導妨害はなく、本発明の有効性が確認された
【0007】
【発明の効果】本発明の防水型マイクロホン用風防によ
って、優れた音響特性、防水性と静電遮蔽性能の両立し
た低廉で、構造の単純な、高信頼性の防水型マイクロホ
ン用風防が提供できる、これにより、一般の小型携帯型
通信装置の機能、性能を著しく向上せしめるとともに、
たとえば屋外での連続長時間使用に耐える集音機能が容
易となり、社会的システム構築にも寄与できるものであ
る、
【参考文献】(1)日本音響学会編 電気音響工学 コ
ロナ社 昭和54年 (2)山内五郎「雪害対策用超はっ水材料」工業材料,
No.8(1996),pp.59−63 (3)JIS−C−0920 日本規格協会 1998
【図面の簡単な説明】
【図1】接触角の定義
【図2】本発明の基本概念図
【符号の説明】
11:水滴、12:評価対象の板材、13:接触角 2
0:透音材.21:前置増幅器 22:透音材外面にコ
ーテイングされた導電化撥水材 23:マイクロホンの
内部接続線、24:固定電極、25:金属製マイクロホ
ンケース、26:出力ケーブル、27:マイクロホンの
振動膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04R 1/08 D06M 11/00 G Fターム(参考) 4L031 AB32 AB34 BA02 BA09 DA14 DA15 4L033 AB05 AB07 AC03 AC06 AC15 BA96 CA17 CA31 DA00 DA06 5D017 BE01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロホン前面、背面のいずれかもしく
    は一方が通気性の有る面布によって構成されており、こ
    の面布の少なくとも外面が、水に対する接触角が100
    度以上であるPTFE(ポリテトラフロロエチレン)粒
    子分散複合材料やシランカップリング剤等の高撥水材料
    に、カーボン等の導電性粒子を体積比で10%以上混入
    することによって全体として導電性を有する材料ででコ
    ーティングされていることを特徴とする防水型マイクロ
    ホン用風防
  2. 【請求項2】請求項1において、面布は発泡樹脂、多孔
    質金属板、金網、不職布あるいは布またはこれらの組み
    合わせにより構成されていることを特徴とする防水型マ
    イクロホン用風防
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Cited By (4)

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