JP2003234665A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JP2003234665A JP2002031149A JP2002031149A JP2003234665A JP 2003234665 A JP2003234665 A JP 2003234665A JP 2002031149 A JP2002031149 A JP 2002031149A JP 2002031149 A JP2002031149 A JP 2002031149A JP 2003234665 A JP2003234665 A JP 2003234665A
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 TDMA/TDD方式においてプリアンブル
信号長を短くしフレーム効率を改善する。 【解決手段】 利得制御手段48は、送信元となる加入
者局40からの利得調整信号のA/Dコンバータ38へ
の入力電力レベルが適正レベルになるように利得可変増
幅器32に入力する制御指令値を更新し、更新後の制御
指令値をメモリ50内の送信元となる加入者局40に対
応するアドレスに記憶する。メモリ50内に記憶された
更新後の制御指令値は、同一の加入者局40からの次の
無線信号を受信した場合に、制御指令値の初期値として
設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FWA(Fixed Wi
reless Access、固定系無線アクセス)システムにおい
て、TDMA/TDD(Time Division Multiple Acces
s/Time DivisionDiplex、時分割多元接続/時分割復
信)方式を用いて無線通信を行う装置に関し、特に、受
信信号のAGC(Automatic Gain Control)を行うため
の装置に関する。そして以下の説明においては、基地局
と複数の加入者局との間(Point-to-Multipoint、一対
他方向方式)で無線通信を行う場合について説明する
が、本発明はPoint-to-Point(対向方式)で無線通信を
行う場合についても適用可能である。
【0002】
【従来の技術】FWAシステムにおけるPoint-to-Multi
point(一対他方向方式)通信では、固定設置された基
地局と固定設置された複数の加入者局との間で無線通信
を行う。そして、通信方式としてTDMA/TDD方式
を用いる場合には、各加入者局から送信される無線信号
を基地局で受信するタイミングが異なり、基地局では無
線信号はバースト的に受信される。また、FWAシステ
ムにおけるPoint-to-Multipoint通信では、各加入者局
の設置条件が異なるため、基地局でバースト的に受信さ
れる無線信号の振幅レベルが加入者局ごとに大きく異な
る。
【0003】このような無線通信装置において、ディジ
タルデータで変調された変調信号を復調してディジタル
データを取り出すには以下の順で行われる。まず受信し
た変調信号を増幅してRF帯からIF帯にダウンコンバ
ートする。次に、IF帯の変調信号を検波してベースバ
ンド信号を取り出す。そしてA/Dコンバータによって
ベースバンド信号をA/D変換し、ベースバンド信号の
シンボル周期ごとのレベルを判定することでディジタル
データを取り出す。
【0004】上記の順では、A/DコンバータでA/D
変換できる信号レベルには設定範囲があり、さらに量子
化雑音による影響を少なくする必要があるので、A/D
コンバータに入力するベースバンド信号レベルを適正レ
ベルに調整する必要がある。一方、先述したように、F
WAシステムにおけるPoint-to-Multipoint通信では、
基地局でバースト的に受信される無線信号の振幅レベル
が加入者局ごとに大きく異なる。したがって、基地局に
おいては、A/Dコンバータに入力されるベースバンド
信号レベルが常に適正レベルになるように、各加入者局
からの変調信号の利得を調整するすなわちAGCを行う
必要がある。
【0005】従来、TDMA/TDD方式において基地
局でAGCを行う場合は、加入者局においてディジタル
データで変調された変調信号の前に設けられたプリアン
ブル信号中に利得調整信号を用意しておき、基地局でこ
の利得調整信号を受信してA/D変換した後の信号レベ
ルを検出し、その検出値が適正レベルになるように利得
調整信号の利得を調整する。このように変調信号の受信
前に、プリアンブル信号中の利得調整信号を用いてあら
かじめ利得を調整しておくことで、A/Dコンバータに
入力されるベースバンド信号レベルが常に適正レベルに
なるように制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先述したように、A/
DコンバータでA/D変換できる信号レベルには設定範
囲がある。例えばA/D変換後の信号レベルには最大飽
和レベルがあり、それより大きいレベルの信号がA/D
コンバータに入力されてもA/D変換後の信号レベルは
その最大飽和レベルのままである。また、A/Dコンバ
ータに入力される信号レベルが小さすぎる場合は、量子
化雑音の影響が大きくなる。いずれの場合もA/D変換
後の信号レベルを正しく検出することができないので、
その場合は信号レベルの検出が可能な設定範囲に入るま
で利得の調整及び信号レベルの検出を繰り返す必要があ
り、プリアンブル信号中の利得調整信号長を長くする必
要がある。さらに先述したように、FWAシステムにお
けるPoint-to-Multipoint通信では、基地局でバースト
的に受信される無線信号の振幅レベルが加入者局ごとに
大きく異なる。したがって、第一の加入者局からの無線
信号に含まれる利得調整信号を用いて利得の調整が適正
化されたとしても、次に受信される第二の加入者局から
の無線信号の振幅レベルは第一の加入者局と大きく異な
るため、再度利得の調整及び信号レベルの検出を繰り返
す必要がある。したがって、従来のTDMA/TDD方
式におけるAGCでは、各加入者局からの無線信号を受
信する度に、利得調整信号を用いて信号レベルの検出と
利得の調整を適正レベルになるまで繰り返さなければな
らないので、プリアンブル信号中の利得調整信号長を長
くせざるを得なくなり、フレーム効率が悪化してしまう
という課題があった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、TDMA/TDD方式においてプリアンブル信号
長を短くしフレーム効率を改善することのできる無線通
信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1の本発明に係る無線通信装置は、通信局
から送信される利得調整信号を含む無線信号をバースト
的に受信する無線通信装置であって、入力される制御指
令値に応じて受信した無線信号の利得を調整する利得調
整手段と、前記利得調整信号の受信時に、前記利得調整
手段出力における該利得調整信号の振幅レベルが適正範
囲になるように前記制御指令値を更新する利得制御手段
と、を備えた無線通信装置において、前記利得制御手段
は、利得調整信号の受信時における制御指令値の初期値
を、前回の利得調整信号の受信時における更新後の制御
指令値に基づいて設定することを特徴とする。
【0009】このように、利得調整信号の受信時におけ
る制御指令値の初期値を、前回の利得調整信号の受信時
における更新後の制御指令値に基づいて設定するので、
利得調整信号の受信時における初期状態から、A/Dコ
ンバータに入力する信号レベルを設定範囲内にすること
ができ、A/D変換後の信号レベルを正しく検出するこ
とができる。したがって、利得調整手段出力における利
得調整信号の振幅レベルが適正範囲になるまでの時間を
大幅に短縮できるので、プリアンブル信号中の利得調整
信号長を短くすることができ、フレーム効率を改善する
ことができる。
【0010】第2の本発明に係る無線通信装置は、第1
の本発明に記載の無線通信装置であって、複数の通信局
の中から無線信号の送信元を示す信号を前記利得調整信
号の受信前に前記利得制御手段に入力する手段を備え、
前記利得制御手段は、利得調整信号の受信時における制
御指令値の初期値を、前記送信元を示す信号と、前回の
該送信元からの利得調整信号の受信時における更新後の
制御指令値に基づいて設定することを特徴とする。
【0011】第3の本発明に係る無線通信装置は、第1
または第2の本発明に記載の無線通信装置であって、前
記利得制御手段は、利得調整信号の受信時における制御
指令値の初期値を、該初期値入力時の前記利得調整手段
の利得が前記更新後の制御指令値入力時の利得より所定
レベル低下するように設定することを特徴とする。
【0012】このように、利得調整信号の受信時におけ
る制御指令値の初期値を、初期値入力時の前記利得調整
手段の利得が前記更新後の制御指令値入力時の利得より
所定レベル低下するように設定するので、同一の通信局
からの無線信号の受信レベルに変動がある場合でも、A
/Dコンバータに入力する信号レベルが最大飽和レベル
よりも大きくなることを防止でき、A/D変換後の信号
レベルを正しく検出することができる。したがって、利
得調整信号長が短い場合でも安定した利得制御を実現で
きる。
【0013】第4の本発明に係る無線通信装置は、第1
から第3の本発明のいずれかに記載の無線通信装置であ
って、前記更新後の制御指令値を次回の前記制御指令値
の初期値として記憶する記憶手段を有することを特徴と
する。
【0014】第5の本発明に係る無線通信装置は、第3
の本発明に記載の無線通信装置であって、入力時の前記
利得調整手段の利得が前記更新後の制御指令値入力時の
利得より所定レベル低下するように設定された指令値
を、次回の前記制御指令値の初期値として記憶する記憶
手段を有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。
【0016】(1)第1実施形態 図1は、本発明の第1実施形態に係る無線通信装置を含
む無線通信システムの構成の概略を示すブロック図であ
り、FWAシステムにおいてTDMA/TDD方式を用
いて固定設置された基地局10と固定設置された複数の
通信局としての加入者局40との間で無線通信を行う場
合に本発明を適用した図である。
【0017】基地局10内の構成は大きく分けて、ディ
ジタルデータで変調された変調信号を複数の加入者局4
0に送信するための送信部、加入者局40から送信され
た変調信号からディジタルデータを取り出すための受信
部及び基地局10と複数の加入者局40との間の通信タ
イミングを制御するためのMAC(Media Access Contr
oller)44に分けられる。そして図示はしていない
が、各加入者局40内の構成は大きく分けて、ディジタ
ルデータで変調された変調信号を基地局10に送信する
ための送信部及び基地局10から送信された変調信号か
らディジタルデータを取り出すための受信部に分けら
れ、加入者局40内の送信部及び受信部の構成について
は後に説明する基地局10の構成と同様である。そし
て、以下の説明では変調方式としてQPSKを想定して
説明するが、本発明はBPSK、QAM等の他の変調方
式でも適用可能である。
【0018】まず、基地局10内の送信部の構成につい
て説明する。変調器12においては、搬送波が送信ディ
ジタルデータによって所定の変調方式に従ってディジタ
ル変調される。変調器12からの変調信号はミキサ14
に入力され、ミキサ14では変調信号がIF帯からRF
帯へアップコンバートされて、バンドパスフィルタ16
によってRF帯の変調信号が取り出される。バンドパス
フィルタ16からのRF帯の変調信号は増幅器18に入
力されて増幅される。増幅器18によって増幅された変
調信号は切り換え器20を介してアンテナ22から加入
者局40へ送信される。
【0019】次に、基地局10内の受信部の構成につい
て説明する。アンテナ22によって受信された加入者局
40からの変調信号は、切り換え器20を介して増幅器
24に入力されて増幅される。増幅器24によって増幅
された変調信号はバンドパスフィルタ26によって歪成
分が抑制された後にミキサ28に入力される。ミキサ2
8では変調信号がRF帯からIF帯にダウンコンバート
されて、バンドパスフィルタ30によってIF帯の変調
信号が取り出される。バンドパスフィルタ30からのI
F帯の変調信号は利得調整手段としての利得可変増幅器
32に入力され、変調信号の振幅レベルが後述する適正
レベルに調整される。利得可変増幅器32からの変調信
号は直交検波器34に入力され、直交検波器34では変
調信号が直交検波されることで同相成分及び直交成分に
分離され、ローパスフィルタ36によってベースバンド
信号の同相成分及び直交成分が取り出される。次にベー
スバンド信号の同相成分及び直交成分はA/Dコンバー
タ38に入力され、A/Dコンバータ38では所定のサ
ンプリング周期でベースバンド信号の同相成分及び直交
成分がA/D変換される。A/D変換後のベースバンド
信号の同相成分及び直交成分は判定器42に入力され、
判定器42ではシンボル周期ごとにベースバンド信号の
同相成分及び直交成分のレベルをそれぞれ検出すること
で加入者局40から送信されたディジタルデータを取り
出す。また、ミキサ28とバンドパスフィルタ30との
間の信号線路は途中で分配され、その先に検出器46が
設けられており、検出器46が信号を検出した場合は受
信タイミング信号を出力し、受信タイミング信号は後述
する利得制御手段48に入力される。
【0020】本実施形態のシステムでは通信方式として
TDMA/TDD方式を用いている。したがって、各加
入者局40から送信される無線信号を基地局10で受信
するタイミングが異なり、さらに基地局10及び加入者
局40において、無線信号の送信タイミングと受信タイ
ミングが異なる。そのために、基地局10内には、基地
局10と複数の加入者局40との間の通信タイミングを
制御するためのMAC44が設けられている。MAC4
4は各加入者局40からの無線信号の送信タイミングを
制御するための指令信号を変調器12に入力する。各加
入者局40は、基地局10からの無線信号に含まれるそ
の指令信号を検出してその送信タイミング指令に従って
基地局10に無線信号を送信する。また、MAC44は
無線信号の送信元となる加入者局40を示す信号及び送
信元からの無線信号の受信タイミングを示す指令信号を
後述する利得制御手段48に入力する。
【0021】TDMA/TDD方式においては、基地局
10では加入者局40からの無線信号は図2に示すよう
にバースト的に受信される。そして、各加入者局40の
設置条件が異なるため、基地局10においてバースト的
に受信される無線信号の振幅レベルはバーストごとに大
きく異なる。一方、加入者局40から送信された変調信
号からディジタルデータを正確に取り出すためには、A
/Dコンバータ38に入力されるベースバンド信号レベ
ルを適正レベルに保つ必要がある。したがって、加入者
局40からの無線信号を受信する度に、A/Dコンバー
タ38に入力されるベースバンド信号レベルが適正レベ
ルになるように受信した無線信号の利得を制御する動作
すなわちAGCを利得可変増幅器32において行ってい
る。利得を制御するために利得可変増幅器32に入力す
る制御指令値は、利得制御手段48によって演算され
る。
【0022】基地局10と加入者局40との間で送受信
される無線信号は図2に示すようにディジタルデータに
よって変調された変調信号の前にプリアンブル信号を有
している。プリアンブル信号は、判定器42においてベ
ースバンド信号のシンボル周期ごとのレベルを検出する
タイミングを設定するためのクロック再生信号、AGC
を行うための制御指令値を演算するための利得調整信号
等を有している。利得制御手段48は、利得調整信号受
信時の判定器42の検出レベルから制御指令値を演算し
てその制御指令値を利得可変増幅器32に入力すること
で、利得調整信号のA/Dコンバータ38への入力レベ
ルが適正レベルになるように利得を制御する。このよう
に変調信号受信前に、プリアンブル信号中の利得調整信
号を用いて、A/Dコンバータ38に入力されるベース
バンド信号レベルが適正レベルになるようにあらかじめ
利得を調整しておく。なお、利得調整信号としては、例
えば無変調信号であるCR(Carrier Recovery)が用い
られる。
【0023】本実施形態においては、利得制御手段48
は記憶手段としてのメモリ50を備えている。メモリ5
0は、図3に示すように加入者局40のそれぞれに対応
したアドレスを有しており、各加入者局40からの無線
信号の受信時における利得制御のための制御指令値を、
後述する処理に従って加入者局40のそれぞれに対応し
たアドレスに記憶する。なお、メモリ50は必ずしも利
得制御手段48内に備えられる必要はない。
【0024】次に、利得制御手段48内で実行される利
得可変増幅器32に入力する制御指令値を演算するルー
チンについて図4に示すフローチャートを用いて説明す
る。本ルーチンはバースト的に受信される各無線信号ご
とに行われる。まずステップ(以下、Sと記載する)1
01において、無線信号の送信元となる加入者局40を
特定する。送信元を示す信号はMAC44から入力され
る。次にS102において、送信元となる加入者局40
に対応した制御指令値の初期値をメモリ50内の送信元
となる加入者局40に対応したアドレスから読み出して
利得可変増幅器32に入力する。そしてS103では、
利得調整信号が判定器42に入力されているか否かが判
定される。具体的には、基地局10において加入者局4
0からの無線信号を受信すると検出器46によって無線
信号の受信が検出され、利得制御手段48に受信タイミ
ング信号が入力されることで利得調整信号の判定器42
への入力タイミングを検出する。現時点が利得調整信号
の入力タイミングでない場合はS103の判定結果はN
Oとなり、利得調整信号の入力タイミングになる、すな
わちS103の判定結果がYESになるまでS103を
繰り返す。S103の判定結果がYESになればS10
4に進み、判定器42において検波後の利得調整信号の
電力レベルを検出する。ただし、判定器42において検
出される電力レベルは雑音を含んでいるため、平均化し
て演算する必要があり、ある程度のシンボル数が必要と
なる。ここで、判定器42において検出された電力レベ
ルの平均値G(dB)は(1)式で表される。
【数1】
【0025】ただし、rは同相成分の検出値、r
直交成分の検出値、kはシンボルカウント数、NCR
シンボル数、Prefは適正電力である。ここでNCR
は雑音条件を考慮して実験的に設定する。また、(1)
式では電力の平均値が適正受信電力Prefに等しい場
合を0dBとしている。
【0026】次にS105において、S104で演算さ
れた電力レベルの平均値が設定範囲内にあるか否かが判
定される。例えば設定範囲の上限は+ydBで下限は−
ydBであり、yの値については同一の加入者局40か
らの無線信号のバースト間におけるレベル変動を考慮し
て各加入者局40ごとについて実験的に設定される。S
105においてYESの場合はS107に進み、利得可
変増幅器32に入力する制御指令値を更新してS108
に進む。具体的にはS104で演算された電力レベルの
平均値G(dB)の値は、適正電力レベルと検出電力レ
ベルとの偏差レベルを示しているので、検出電力レベル
を適正レベルにするために利得目標値をこの偏差レベル
分更新する。したがって、利得目標値の更新式は(2)
式で表される。
【数2】 G(m,n)=G(m,n−1)−10log10(P(n)/Pref) (2)
【0027】ただし、G(m,n)(dB)は現在送信
元となっているm番の加入者局40からのn回目の無線
信号受信時における利得目標値、P(n)はS104で
演算された検出電力の平均値である。制御指令値と利得
可変増幅器32の利得の間には、例えば図5に示すよう
な関係があるので、利得制御手段48内にこの制御マッ
プを記憶しておき、(2)式により更新された利得目標
値から制御指令値を演算して更新する。なお、適正電力
レベルはA/Dコンバータ38の最大飽和レベルより低
いレベルに設定されている。
【0028】一方、S105においてNOの場合はS1
06に進み、利得可変増幅器32に入力する制御指令値
を更新してS108に進む。ただし、この場合は利得調
整信号電力検出の際の雑音の影響が大きいと判断し、利
得目標値を偏差レベル分更新しないで更新量に制限を与
える。例えば、電力レベルの平均値が+ydBより大き
い場合は利得目標値を−ydB更新し、電力レベルの平
均値が−ydBより小さい場合は利得目標値を+ydB
更新する。
【0029】S108においては、S106またはS1
07で更新した後の制御指令値をメモリ50内の送信元
となる加入者局40に対応するアドレスに記憶させて本
ルーチンの実行を終了する。ここで、S108において
メモリ50内に記憶された制御指令値は、同一の加入者
局40からの次の無線信号を受信した場合に、S102
において制御指令値の初期値として設定される。なお、
本ルーチンでは、ある加入者局40からの1回目の無線
信号の受信時においては、S102で制御指令値の初期
値としてメモリ50内にあらかじめ記憶させた初期値を
用いる。例えば、利得可変増幅器32の利得のダイナミ
ックレンジの中央値から信号線路の損失分を補償した利
得に対応した制御指令値をメモリ50内にあらかじめ記
憶させておく。
【0030】本実施形態においては、ある加入者局40
からの利得調整信号の受信時における制御指令値の初期
値として、メモリ50内に記憶された同一の加入者局4
0からの前回の利得調整信号の受信時における更新後の
制御指令値を設定する。FWAシステムにおいては、同
一の加入者局40からの無線信号の振幅レベルの変動が
少ないので、前回の利得調整信号の受信時における更新
後の制御指令値を制御指令値の初期値として設定すれ
ば、利得調整信号の受信時における初期状態から、A/
Dコンバータ38に入力する電力レベルを設定範囲内に
することができ、A/D変換後の電力レベルを正しく検
出することができる。A/Dコンバータ38に入力する
電力レベルを設定範囲内にできれば、その後は制御指令
値を適正電力レベルと検出電力レベルとの偏差レベル分
更新することで、A/Dコンバータ38に入力する電力
レベルを適正レベルにすることができる。したがって、
電力レベルの検出と制御指令値の更新を繰り返す必要が
なく、利得調整信号受信時におけるA/Dコンバータ3
8への入力電力レベルが適正レベルになるまでの時間を
大幅に短縮できるので、プリアンブル信号中の利得調整
信号長を短くすることができ、フレーム効率を改善する
ことができる。また、A/Dコンバータ38のビット数
を減らすことができ、コスト低減を図ることができる。
【0031】(2)第2実施形態 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を含む無線通
信システムの構成については、図1に示す第1実施形態
と同様である。本実施形態では、図4に示すルーチンの
S108において、メモリ50内の送信元である加入者
局40に対応するアドレスに記憶させる指令値を、その
指令値入力時の利得可変増幅器32の利得が更新後の制
御指令値入力時の利得より所定レベル(ydB)低下す
るように設定する。具体的には、メモリ50内のm番の
加入者局40に対応したアドレスに記憶される値M
(m)は(3)式で表される。
【数3】 M(m)=f(G(m,n)−y) (3)
【0032】ただし、fは利得可変増幅器32の利得と
制御指令値との間の関数であり、図5に示す特性から求
めることができる。そして、S108においてメモリ5
0内に記憶されたM(m)は、m番の加入者局40から
の次の無線信号を受信した場合に、S102において、
M(m)が制御指令値の初期値として設定される。ま
た、本実施形態のS102で設定される制御指令値の初
期値は、第1実施形態と比較して利得がydB低下する
ように設定されるので、S105における設定範囲の一
例については、第1実施形態の設定範囲から−ydBシ
フトして上限が0dBで下限が−2ydBとなる。そし
て、S106において行われる利得目標値の更新量の制
限の一例については、電力レベルの平均値が0dBより
大きい場合は利得目標値の更新量は0dBに制限し、電
力レベルの平均値が−2ydBより小さい場合は利得目
標値の更新量を+2ydBに制限して更新する。なお、
yの値については、第1実施形態と同様に同一の加入者
局40からの無線信号のバースト間におけるレベル変動
を考慮して各加入者局40ごとについて実験的に設定さ
れる。他の構成は第1実施形態と同様のため省略する。
【0033】本実施形態においても、プリアンブル信号
中の利得調整信号長を短くすることができ、フレーム効
率を改善することができる。さらに本実施形態において
は、メモリ50内に記憶させる指令値を、その指令値入
力時の利得可変増幅器32の利得が更新後の制御指令値
入力時の利得より所定レベル(ydB)低下するように
設定している。したがって、同一の加入者局40からの
無線信号の受信レベルに変動がある場合でも、A/Dコ
ンバータ38への入力電力レベルが最大飽和レベルより
も大きくなることを防止でき、A/D変換後の電力レベ
ルを常に正しく検出することができる。したがって、利
得調整信号長が短い場合でも安定した利得制御を実現で
きる。
【0034】なお、本実施形態では、図4に示すルーチ
ンのS108において更新後の制御指令値をメモリ50
内に記憶させ、S102において制御指令値の初期値
を、その初期値入力時の利得可変増幅器32の利得がメ
モリ50内に記憶された更新後の制御指令値入力時の利
得より所定レベル(ydB)低下するように補正して設
定してもよい。
【0035】第1、2実施形態においては、基地局10
内の受信部でAGCを行う場合について説明したが、本
発明のAGCは加入者局40の受信部においても適用可
能である。加入者局40の受信部において本発明のAG
Cを行う場合は、加入者局40内に設けられたメモリは
基地局10に関する制御指令値を記憶し、図4に示すフ
ローチャートに従ってメモリ内に記憶させる制御指令値
を更新する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1、2実施形態に係る無線通信装
置を含む無線通信システムの構成の概略を示すブロック
図である。
【図2】 本発明の第1、2実施形態に係る無線通信装
置を含む無線通信システムにおいて、基地局で受信され
る無線信号の構成を示す図である。
【図3】 本発明の第1、2実施形態に係る無線通信装
置を含む無線通信システムにおいて、メモリ内に記憶さ
れる指令値の形式を説明する図である。
【図4】 本発明の第1、2実施形態に係る無線通信装
置を含む無線通信システムにおいて、利得制御手段内で
実行される制御指令値を演算するルーチンを示すフロー
チャートである。
【図5】 本発明の第1、2実施形態に係る無線通信装
置を含む無線通信システムにおいて、利得可変増幅器の
利得−制御指令値特性を示す図である。
【符号の説明】
10 基地局、12 変調器、32 利得可変増幅器、
34 直交検波器、38 A/Dコンバータ、40 加
入者局、42 判定器、44 MAC、46検出器、4
8 利得制御手段、50 メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 秀史 東京都三鷹市下連雀五丁目1番1号 日本 無線株式会社内 (72)発明者 安井 由幸 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 水本 幸秀 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K062 AA09 AB01 AD04 AD09 AG03 BE06 5K067 AA13 CC04 DD27 EE10 EE13 HH22 HH23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信局から送信される利得調整信号を含
    む無線信号をバースト的に受信する無線通信装置であっ
    て、 入力される制御指令値に応じて受信した無線信号の利得
    を調整する利得調整手段と、 前記利得調整信号の受信時に、前記利得調整手段出力に
    おける該利得調整信号の振幅レベルが適正範囲になるよ
    うに前記制御指令値を更新する利得制御手段と、 を備えた無線通信装置において、 前記利得制御手段は、利得調整信号の受信時における制
    御指令値の初期値を、前回の利得調整信号の受信時にお
    ける更新後の制御指令値に基づいて設定することを特徴
    とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線通信装置であっ
    て、 複数の通信局の中から無線信号の送信元を示す信号を前
    記利得調整信号の受信前に前記利得制御手段に入力する
    手段を備え、 前記利得制御手段は、利得調整信号の受信時における制
    御指令値の初期値を、前記送信元を示す信号と、前回の
    該送信元からの利得調整信号の受信時における更新後の
    制御指令値に基づいて設定することを特徴とする無線通
    信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の無線通信装置
    であって、 前記利得制御手段は、利得調整信号の受信時における制
    御指令値の初期値を、該初期値入力時の前記利得調整手
    段の利得が前記更新後の制御指令値入力時の利得より所
    定レベル低下するように設定することを特徴とする無線
    通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の無線通
    信装置であって、 前記更新後の制御指令値を次回の前記制御指令値の初期
    値として記憶する記憶手段を有することを特徴とする無
    線通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の無線通信装置であっ
    て、 入力時の前記利得調整手段の利得が前記更新後の制御指
    令値入力時の利得より所定レベル低下するように設定さ
    れた指令値を、次回の前記制御指令値の初期値として記
    憶する記憶手段を有することを特徴とする無線通信装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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