JP2003234498A - 赤外線データ通信モジュール - Google Patents

赤外線データ通信モジュール

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JP2003234498A
JP2003234498A JP2002032609A JP2002032609A JP2003234498A JP 2003234498 A JP2003234498 A JP 2003234498A JP 2002032609 A JP2002032609 A JP 2002032609A JP 2002032609 A JP2002032609 A JP 2002032609A JP 2003234498 A JP2003234498 A JP 2003234498A
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irda
signal
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JP2002032609A
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Hiroshi Mizuno
博 水野
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Original Assignee
Sharp Corp
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 IrDAデータ用のデバイスとIrDAコン
トロール用のデバイスとを同時に使用する場合に、実装
するPWBの実装面積を増やす必要がなく、コスト低減
を実現する。 【解決手段】 電子機器間の一対多数伝送に用いられる
IrDAコントロール用光空間伝送センサ(発信部1,
受信部3)とモバイル機器間の一対一伝送に用いられる
IrDAデータ用光空間伝送センサ(発信部1,受信部
2)とを備えており、IrDAコントロール用光空間伝
送センサと、IrDAデータ用光空間伝送センサと、I
rDAデータ用信号およびIrDAコントロール用信号
を処理する信号処理・制御部4とを1個のパッケージ
(樹脂部)6内に搭載している。また、パッケージ表面
に、IrDAデータ用の受光レンズ部6bと、IrDA
コントロール用の受光レンズ部6cと、発光レンズ部6
aとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコン(パーソ
ナルコンピュータ)とパソコン周辺機器との間のデータ
通信に用いられる赤外線データ通信モジュールに関する
ものである。特に、IrDA(Infrared Da
ta Association)規格の赤外線通信方式
を採用した赤外線データ通信モジュールに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンと、マウス、キーボード
およびジョイスティック等といった周辺機器との間にお
ける伝送をコードレス化するために用いられたり、また
は双方向リモコン等といったAV(audio−vis
ual)機器や家電製品に展開されたりしている赤外線
通信方式の規格としてIrDA規格がある。
【0003】IrDAは、赤外線を利用したコードレス
通信によって情報機器や通信機器等を相互接続するため
の標準規格を策定し普及させることを目的とした民間の
標準化団体の名称である。IrDAは、機器を対向させ
るだけでワイヤレスのデータ通信ができることや、異な
るメーカおよび異なる種類の情報機器を相互に接続する
ことを目標に活動を進めている。
【0004】IrDA規格のデバイスとしては、IrD
AデータとIrDAコントロールとがある。IrDAで
は、伝送速度が最大115.2kbps、通信距離が1
mのIrDA1.0、およびさらに高速の伝送速度が最
大4Mbps、通信距離が1mのIrDA1.3が規定
されている。また、最近では、モバイル通信用として、
伝送速度が最大4Mbpsの短距離通信向けのIrDA
1.3Low Powerが規定されている。
【0005】ここで、従来のIrDA用のデータ通信シ
ステムの一例について説明する。
【0006】まず初めに、IrDA1.0について図面
を参照しつつ説明する。
【0007】図5は、IrDA用のデータ通信システム
の一従来例であるIrDA1.0用のデータ通信システ
ムの構成を示す説明図である。図中の矢印はデータの伝
送方向を示している。
【0008】このIrDA1.0用のデータ通信システ
ムは、UART(Universal Asynchr
onous Receiver/Transmitte
r)101と、変調回路102と、送信回路103と、
受信回路104と、復調回路105とから構成されてい
る。
【0009】図6は、図5に示すIrDA1.0用のデ
ータ通信システムを構成する変調回路の入力信号の波形
(S1:変調回路入力)、送信回路の入力信号の波形
(S2:送信回路入力)、送信回路からの光出力の波形
および受信回路への光入力の波形(S3:光入出力波
形)、受信回路の出力信号の波形(S4:受信回路出
力)および復調回路の出力信号の波形(S5:復調回路
出力)を示すグラフであり、横軸は時間を示しており、
縦軸は電圧値を示している。なお、図中の「T」は1ビ
ットを伝送するのに必要な時間(1/伝送速度)を示し
ており、この伝送速度の一例としては、2.4kbp
s、9.6kbps、19.2kbps、38.4kb
ps、57.6kbpsおよび115.2kbpsがあ
げられる。
【0010】図5に示す変調回路102および送信回路
103はシステムの送信側を構成しており、送信側で
は、UART101から送られた送信データを変調回路
102において3T/16(Tは1ビットを伝送するの
に必要な時間)に変調した後、送信回路103において
光信号に変換し、図示していないもう一方のデータ通信
システムに送る。また、受信回路104および復調回路
105はシステムの受信側を構成しており、受信側で
は、受信した光信号を受信回路104において電気信号
に変換し、復調回路105においてデータを復調した
後、UART101へ送る。
【0011】IrDA1.0では、伝送速度が2.4k
bps〜115kbpsである場合、通信距離1mでの
一対一の半二重通信を実現している。さらに、伝送デー
タが「0」のとき(図6の変調回路入力のA101で示
す期間)には、3T/16期間赤外光(850nm〜9
00nm)を放射し(図6の送信回路入力のA101で
示す期間)、伝送データが「1」のとき(図6の変調回
路入力のA102で示す期間)には、赤外光を放射しな
い(図6の送信回路入力のA102で示す期間)ことに
よって消費電力を抑えている。
【0012】また、副搬送波を用いないので、変調回路
の構成を単純にできる。
【0013】これらの特徴から、低消費電力や小型化が
求められる携帯情報端末等の通信方式として適してい
る。
【0014】次に、IrDA1.1について図面を参照
しつつ説明する。
【0015】図7は、IrDA1.1用のデータ通信シ
ステムの送信信号の波形例を示すグラフであり、同図
(a)は、伝送速度が2.4kbps〜115.2kp
bsのときの送信信号の波形を示しており、同図(b)
は、伝送速度が1.152kpbsのときの送信信号の
波形を示しており、同図(c)は、伝送速度が4Mbp
sのときの送信信号の波形を示している。
【0016】伝送速度が2.4kbps〜115.2k
pbsのときは、IrDA1.0の送信信号の波形(図
6の送信回路入力参照)と同じ、パルス幅が3T/16
の波形になる。なお、このときの「T」は8.68μs
〜104μsである。
【0017】また、伝送速度が1.152kpbsのと
きは、パルス幅がT/4の波形になる。なお、このとき
の「T」は868nsである。
【0018】さらにまた、伝送速度が4Mbpsのとき
は、変調方式が4値PPM(Puls Positio
n Modulation)方式となり、1つの光パル
スで2ビットの信号を伝送するので、パルス幅が125
nsになる。
【0019】次に、IrDA用のデータ通信システムの
デバイス構成例について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】図8は、IrDA用のデータ通信システム
のデバイスの一例を示すブロック図である。また、図9
は、図8に示すIrDA用のデータ通信システムの構成
例を示す説明図であり、同図(a)はIrDA用のデー
タ通信システムの正面図、同図(b)は同図(a)のB
−B線断面図である。
【0021】IrDA用のデータ通信システムは、送信
信号を出力する送信回路としてのLED(Light
Emitting Diode)チップ111と、PD
(Photo Diode)チップ112と、LEDド
ライブ回路(TxDRV)113aおよび受光部の信号
処理回路であるAMP113b、Comp113cを内
蔵したIC(integrated circuit)
チップ113とを1枚の基板115上に搭載し、1パッ
ケージにした受発光一体型のデバイスになっている。
【0022】さらに、各チップ表面は保護用の樹脂部1
16で覆われている。また、LEDチップ111からの
光の放出およびPDチップ112への光の導入のため
に、樹脂部116のうち、LEDチップ111の上方部
分が発光レンズ部116aとしてレンズ形状に成形され
ており、PDチップ113の上方部分が受光レンズ部1
16bとしてレンズ形状に成形されている。
【0023】一方、長距離伝送および周辺機器の複数台
制御を目的とした規格として、IrDAコントロールが
ある。
【0024】このIrDAコントロールの規格を、IR
(infrared)リモコンおよびIrDA1.1の
規格とともに表1〜表3に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】 IrDAコントロールは、一対多数個(n)の半二重通
信を行っており、例えば、パソコン(ホスト側)と複数
のマウス、キーボードおよびジョイスティックといった
周辺機器(ペリフェラル側)との間で通信を行う。
【0028】また、今後は、双方向リモコンに展開しW
ebTV、DVD(DigitalVersatile
Disk)およびVTR(videotape re
corder)といったAVや家電製品のインテリジェ
ントリモコンの応用にまでIrDAコントロールの利用
範囲が広がりつつある。このため、長距離伝送(例え
ば、最短5mの距離での伝送)が必須となっている。
【0029】図10は、IrDAコントロール送信信号
の伝送波形の一例を示す説明図であり、上段に0×F5
のデータ値が示されており、中段に16PSMコード化
の結果が示されており、下段にIrDAコントロール信
号(下方にIrDAコントロール信号の一部分の拡大図
が示されている)が示されている。
【0030】さらに、表4にIrDAコントロール送信
信号のデータ値(Data Value)、DBS(D
ata Bit Set)および16PSM(Puls
eSequence Modulation)データ記
号(Data Symbol)の一例を示す。
【0031】
【表4】 長距離伝送を実現するためには、図10に示すように、
ASK(アスク)方式(例えば、伝送速度75Kbps
の信号に副搬送波1.5MHzを重畳している)による
伝送が行われている。
【0032】ホスト側は、ペリフェラルとの間での一対
多数個(n)通信に対応できるようにする必要があり
(広い角度での通信に対応できる必要があり)、発光側
の指向性(TYP約±20°)から複数個の補助の発光
素子(補助のLED)を使用して対応している。
【0033】図11は、長距離伝送用のデータ通信シス
テムのデバイスの一例を示すブロック図である。図12
は、図11に示す長距離伝送用のデータ通信システムの
構成例を示す説明図であり、同図(a)は長距離伝送用
のデータ通信システムの正面図であり、同図(b)は同
図(a)のC−C線断面図である。
【0034】このようなデバイスは、フォトダイオード
(PD)121と、アンプ回路(AMP)122a、B
PF(band pass filter)回路(B.
P.F.)122b、検波回路(detect)122
cおよびコンパレータ回路(Comp)122dからな
るIC部122と、赤外線発光ダイオード(LED)1
23、LED駆動用ドライバ(TxDRV)124(図
12には図示せず)で構成されており、これらを一枚の
基板125上に搭載し、1パッケージに納めた構造にな
っている。
【0035】さらに、各部表面は保護用の樹脂部126
で覆われている。また、赤外線発光ダイオード123か
らの光の放出およびフォトダイオード121への光の導
入のために、この樹脂部126のうち、赤外線発光ダイ
オード123の上方部分が発光部126aとしてレンズ
形状に成形されており、フォトダイオード121の上方
部分が受光部126bとしてレンズ形状に成形されてい
る。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、Ir
DAデータ用のデバイスとIrDAコントロール用のデ
バイスとはそれぞれ別々のパッケージになっている。そ
のため、同時に使用する場合には、それぞれ1個ずつを
実装する必要があり、実装するPWBの実装面積が増
え、結果としてコストアップにつながるといった問題が
あった。
【0037】本発明はこのような問題を解決すべく創案
されたものであり、IrDAデータ用のデバイスとIr
DAコントロール用のデバイスとを同時に使用する場合
に、実装するPWBの実装面積を増やす必要がなく、結
果としてコスト低減を実現できる赤外線データ通信モジ
ュールを提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線データ通
信モジュールは、パソコン、パソコン周辺機器、携帯情
報端末等の情報通信機器、AV機器、および双方向リモ
コンを含むインテリジェントリモコン等といった電子機
器間の一対多数伝送に用いられるIrDAコントロール
用光空間伝送センサと、携帯電話等の情報通信機器や時
計、およびゲーム機器等といったモバイル機器間の一対
一伝送に用いられるIrDAデータ用光空間伝送センサ
とを備えてなる赤外線データ通信モジュールであって、
IrDAコントロール用光空間伝送センサとIrDAデ
ータ用光空間伝送センサとを1個のパッケージ内に搭載
し、このパッケージ内に、IrDAデータ用信号とIr
DAコントロール用信号とを処理する受信信号用集積回
路を備えているものである。
【0039】この発明によれば、IrDAデータ用のデ
バイスとIrDAコントロール用のデバイスとを同時に
使用する場合であっても、赤外線データ通信モジュール
を構成する素子チップが搭載されるPWBの実装面積が
増えることを防止できる。
【0040】また、前記パッケージ表面に、IrDAデ
ータ用の受光レンズ部と、IrDAコントロール用の受
光レンズ部と、発光レンズ部とが設けられていることが
好ましい。
【0041】また、前記発光レンズ部が、IrDAデー
タ用の発光レンズ部およびIrDAコントロール用の発
光レンズ部の両方の機能を備えていてもよい。
【0042】この場合には、パッケージのレンズ部形成
面積を減らすことができる。
【0043】また、前記IrDAデータ用の受光レンズ
部、IrDAコントロール用の受光レンズ部および発光
レンズ部のうち、IrDAデータ用の受光レンズ部がパ
ッケージ上面の中央部に設けられており、IrDAコン
トロール用の受光レンズ部がパッケージ上面の端部に設
けられているものであってもよい。
【0044】この場合には、ノイズの影響を低減するこ
とができる。
【0045】また、前記パッケージが、PWBとこのP
WBに搭載された素子チップとで形成されており、Ir
DAデータ用の素子チップのグランド端子とIrDAコ
ントロール用の素子チップのグランド端子とを1個のグ
ランド端子で共用しているものであってもよい。
【0046】この場合には、端子数を減らすことができ
る。
【0047】また、前記受信信号用集積回路がIrDA
データ用信号を処理する回路部とIrDAコントロール
用信号を処理する回路部とからなり、受信した信号がI
rDAデータ用信号である場合にはIrDAデータ用信
号を処理する回路部に受信した信号を伝送し、受信した
信号がIrDAコントロール用信号である場合にはIr
DAコントロール用信号を処理する回路部に受信した信
号を伝送するモード切り替え手段をさらに備えているも
のであってもよい。
【0048】この場合には、1個の受信信号用集積回路
をIrDAデータ用信号およびIrDAコントロール用
信号の両方の処理に使用できる。
【0049】また、前記受信信号用集積回路が、IrD
Aデータ用信号を処理する第1集積回路と、IrDAコ
ントロール用信号を処理する第2集積回路とから構成さ
れているものであってもよい。
【0050】この場合には、使用される機器のノイズが
多い場合においても、問題なく信号処理を実施すること
ができる。
【0051】また、前記IrDAコントロール用信号の
代わりに、長距離用の赤外線通信用信号が用いられてい
るものであってもよい。
【0052】この場合には、本発明の赤外線データ通信
モジュールの利用範囲を広げることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】次に、本発明の赤外線データ通信
モジュールの実施の形態について、図面を参照しつつ説
明する。
【0054】図1は、赤外線データ通信モジュールの一
実施の形態を示す説明図であり、同図(a)は赤外線デ
ータ通信モジュールの正面図、同図(b)は同図(a)
のD−D線断面図である。
【0055】この赤外線データ通信モジュールは、Ir
DAデータ用の信号送受信機能とIrDAコントロール
用の信号送受信機能とを兼ね備えた光空間伝送センサで
あり、図示されているように、LEDチップで形成され
た1個の発信部1と、PDチップで形成されたIrDA
データ用受信部2と、PDチップで形成されたIrDA
コントロール用受信部3と、ICチップ形成された信号
処理・制御部4とを備えている。これら各部は一枚のP
WB5上に搭載され、保護用の樹脂部6で覆われてい
る。そして、この樹脂部6のうち、発信部1の上方部分
が発光レンズ部6aとしてレンズ形状に成形されてお
り、IrDAデータ用受信部2の上方部分が第1受光レ
ンズ部6bとしてレンズ形状に成形されており、IrD
Aコントロール用受信部3の上方部分が第2受光レンズ
部6cとしてレンズ形状に成形されている。
【0056】即ち、発信部1は、IrDAデータ用の発
信部およびIrDAコントロール用の発信部として共用
している。これは、IrDAデータ用の発信部に関する
規格とIrDAコントロール用の発信部に関する規格と
が同一であるため(指向角度±15°以内で発光強度1
00mW/sr、波長850nm〜900nm以上)、
同一の赤外線発光ダイオードが、IrDAデータ用とし
てもIrDAコントロール用としても、利用可能だから
である。
【0057】一方、IrDAデータ用受信部2およびI
rDAコントロール用受信部3については、IrDAデ
ータとIrDAコントロールとで伝送信号が異なってお
り(IrDAデータではベースバンド方式の伝送信号を
採用しており、IrDAコントロールでは1.5MHz
のキャリア付きのASK方式の伝送信号を採用してい
る。)、さらに、機能面での規格も異なっている(Ir
DAデータでは指向性±15°で伝送距離1mであり、
IrDAコントロールでは指向性±30°で伝送距離5
mであり、指向性±50°で伝送距離3mである。)の
で、受信部に関しては、IrDAデータ用受信部2とI
rDAコントロール用受信部3とがそれぞれ必要とな
る。
【0058】但し、信号処理・制御部4としてのICチ
ップについては、ICチップの内部でIrDAデータ用
の部分とIrDAコントロール用の部分とに分けて構成
されているが、部品数としては1個で実現することがで
きる。
【0059】図2は、図1に示す赤外線データ通信モジ
ュールのデバイスの一例を示すブロック図である。信号
処理・制御部4は、図示されているように、IrDAデ
ータ受信部回路14として第1増幅回路(AMP)14
aと第1コンパレータ回路(第1Comp)14bとを
備えており、IrDAコントロール受信部回路24とし
て第2増幅回路(AMP)24aとフィルター回路
(B.P.F)24bと検波回路(Detect)24
cと第2コンパレータ回路(第2Comp)24dとを
備えており、さらに、発光部ドライブ回路34を備えて
いる。
【0060】但し、このような赤外線データ通信モジュ
ールを、ノイズの影響を受けやすいシステム機器(例え
ば、バックライトの影響を受けやすい液晶TV画面等)
に用いる場合には、IrDAデータ用のICチップとI
rDAコントロール用のICチップとを別々に搭載する
必要がある。
【0061】また、図示されているように、IrDAデ
ータ用の赤外線データ通信モジュールとIrDAコント
ロール用の赤外線データ通信モジュールとを1個のデバ
イスで実現する場合には、PWB5上には、発信部1と
してのLEDチップとIrDAデータ用受信部2として
のPDチップとIrDAコントロール用受信部3として
のPDチップと信号処理・制御部4としてのICチップ
とが搭載されることになる。また、PWB5からは入出
力端子が出ているため、搭載されるチップ数が多くなる
と端子数が増えていく。そのため、本実施の形態では、
IrDAデータ用のGND(グランド)端子とIrDA
コントロール用のGND端子とを共通(AGND)にし
ている。このように、GND端子を共通にすることによ
り、端子数を低減することができる。
【0062】図3は、図1に示す赤外線データ通信モジ
ュール内に設けられたモード切り替え手段の一例を示す
ブロック図である。
【0063】赤外線データ通信モジュール20には、I
rDAデータ30とIrDAコントロール40とが接続
されている。
【0064】この赤外線データ通信モジュール20は、
IrDAデータ受信部回路14、IrDAコントロール
受信部回路24およびモード切替回路7等を備えており
(但し、ここでは発信部1、IrDAデータ用受信部
2、IrDAコントロール用受信部3等の図示を省略し
ている。)、IrDAデータ30は、変復調回路31お
よびUART32を備えており、IrDAコントロール
40は、変復調回路41およびコントローラ42を備え
ている。
【0065】さらに、IrDAデータ受信部回路14と
IrDAコントロール受信部回路24とモード切替回路
7とは、本実施の形態では1個のICチップで実現され
ており、IrDAデータ30のデータ信号用の送信端子
と受信端子とは赤外線データ通信モジュール20の送信
端子(TxD)と受信端子(RxD)とにそれぞれ接続
されている。また、IrDAコントロール40のコント
ロール信号用の送信端子と受信端子とは赤外線データ通
信モジュール20の送信端子(Tx)と受信端子(R
x)とにそれぞれ接続されており、さらに、コントロー
ラ42に設けられたリセット信号用の出力端子はモード
切替回路7のリセット端子(Reset)に接続されて
いる。
【0066】次いで、このモード切替回路7の動作例に
ついて図面を参照しつつ説明する。
【0067】図4は、図3に示す赤外線データ通信モジ
ュールにおいてモード切替に用いられるリセット信号の
一例を示すグラフであり、上段には赤外線データ通信モ
ジュールが受信した光信号が示されており、中段には受
信した光信号に基づき形成された電気信号が示されてお
り、下段にはリセット信号が示されている。
【0068】なお、リセット信号は、長さ13μs以上
のローレベルパルス(例えば、0.6V以下の信号)で
あり、ハイレベル時の電圧は2.1V〜Vccであり、
Gap time中に出力されるようにコントローラ4
2にて調整されている。また、図中のTretはAGC
N(Auto Gain Control Next)
を入力するまでの時間を示している。
【0069】例えば、赤外線データ通信モジュール20
がIrDAコントロール用の光信号を受信した場合に
は、このIrDAコントロール用の光信号の先頭に設け
られたGap time(データが無い状態になってい
る期間)中に、コントローラ42のリセット信号用の出
力端子からモード切替回路7のリセット端子(Rese
t)へリセット信号が出力される。そして、モード切替
回路7は、リセット信号を検出すると、受信した光信号
に基づき形成された電気信号(V0)をIrDAコント
ロール受信部回路24に送信する。一方、IrDAデー
タ用の光信号を受信した場合には、リセット信号は出力
されないので、モード切替回路7は、受信した光信号に
基づき形成された電気信号(V0)をIrDAデータ受
信部回路14に送信する。
【0070】また、本実施の形態においては、3個のレ
ンズ部のうち、IrDAデータ用のレンズ部である第1
受光レンズ部6bをデバイス上面の中央部に配置し、I
rDAコントロール用のレンズ部である第2受光レンズ
部6cをデバイス上面の左端部に配置している。これ
は、IrDAコントロール用の光信号の電流値がIrD
Aデータ用の光信号の電流値よりも小さいため(IrD
Aコントロール用の光信号は数十nAオーダであり、I
rDAデータコントロール用の光信号は数百nAオーダ
である。)、IrDAコントロール用の光信号がノイズ
に影響されにくいように、IrDAコントロール用のレ
ンズ部である第2受光レンズ部6cをデバイス上面の中
央部に配置せずに、デバイス上面の端部に配置してい
る。
【0071】また、本実施の形態の赤外線データ通信モ
ジュールでは、IrDAコントロールは規格に従ってい
るもの(16PSMのIrDAコントロールの信号伝送
を実施するもの)を使用しているが、IrDAコントロ
ールの規格に従っていないものを使用してもよく、独自
のフォーマットによる赤外線の長距離伝送用にも使用が
可能である。
【0072】例えば、一般の通信ゲーム等といったIr
DAコントロール規格に従わずに独自のフォーマット
(ある一定のパルス幅で一定の伝送速度での信号伝送を
実施するもの)での通信を行っているものでも、本発明
の赤外線データ通信モジュールを使用してリモコン(約
1kbps程度の伝送速度での信号伝送)より高速(7
5kbps程度の伝送速度)で長距離の赤外線通信を実
施することができる。
【0073】以上のように、IrDAデータ用の素子チ
ップとIrDAコントロール用の素子チップとを1個の
デバイス内に搭載することにより、IrDAデータ用の
デバイスとIrDAコントロール用のデバイスとを同時
に使用する場合に、実装するPWBの実装面積を増やす
必要がなく、結果としてコスト低減を実現することがで
きる。
【0074】
【発明の効果】本発明の赤外線データ通信モジュール
は、電子機器間の一対多数伝送に用いられるIrDAコ
ントロール用光空間伝送センサと、モバイル機器間の一
対一伝送に用いられるIrDAデータ用光空間伝送セン
サとを備えてなる赤外線データ通信モジュールであっ
て、IrDAコントロール用光空間伝送センサとIrD
Aデータ用光空間伝送センサとを1個のパッケージ内に
搭載し、このパッケージ内に、IrDAデータ用信号と
IrDAコントロール用信号とを処理する受信信号用集
積回路を備えているものであり、この発明によれば、I
rDAデータ用のデバイスとIrDAコントロール用の
デバイスとを同時に使用する場合であっても、赤外線デ
ータ通信モジュールを構成する素子チップが搭載される
PWBの実装面積が増えることを防止できるので、コス
ト低減を実現することができる。
【0075】また、前記パッケージ表面に、IrDAデ
ータ用の受光レンズ部と、IrDAコントロール用の受
光レンズ部と、発光レンズ部とが設けられており、前記
発光レンズ部が、IrDAデータ用の発光レンズ部およ
びIrDAコントロール用の発光レンズ部の両方の機能
を備えていてもよく、この場合には、パッケージの小型
化を実現することができる。
【0076】また、前記IrDAデータ用の受光レンズ
部、IrDAコントロール用の受光レンズ部および発光
レンズ部のうち、IrDAデータ用の受光レンズ部がパ
ッケージ上面の中央部に設けられており、IrDAコン
トロール用の受光レンズ部がパッケージ上面の端部に設
けられているものであってもよく、この場合には、性能
を安定させることができる。
【0077】また、前記パッケージが、PWBとこのP
WBに搭載された素子チップとで形成されており、Ir
DAデータ用の素子チップのグランド端子とIrDAコ
ントロール用の素子チップのグランド端子とが1個のグ
ランド端子で共用されているものであってもよく、この
場合には、端子数を減らすことができる。
【0078】また、前記受信信号用集積回路がIrDA
データ用信号を処理する回路部とIrDAコントロール
用信号を処理する回路部とからなり、受信した信号がI
rDAデータ用信号である場合にはIrDAデータ用信
号を処理する回路部に受信した信号を伝送し、受信した
信号がIrDAコントロール用信号である場合にはIr
DAコントロール用信号を処理する回路部に受信した信
号を伝送するモード切り替え手段をさらに備えているも
のであってもよく、この場合には、パッケージの小型化
を実現することができる。
【0079】また、前記受信信号用集積回路が、IrD
Aデータ用信号を処理する第1集積回路と、IrDAコ
ントロール用信号を処理する第2集積回路とから構成さ
れているものであってもよく、この場合には、使用され
る機器のノイズが多い場合においても、性能を安定させ
ることができる。
【0080】また、前記IrDAコントロール用信号の
代わりに、長距離用の赤外線通信用信号が用いられてい
るものであってもよく、この場合には、本発明の赤外線
データ通信モジュールの利用範囲を広げることができ、
より多くの電子機器やモバイル機器に関して赤外線デー
タ通信モジュールの小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】赤外線データ通信モジュールの一実施の形態を
示す説明図である。
【図2】図1に示す赤外線データ通信モジュールのデバ
イスの一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す赤外線データ通信モジュール内に設
けられたモード切り替え手段の一例を示すブロック図で
ある。
【図4】図3に示す赤外線データ通信モジュールにおい
てモード切替に用いられるリセット信号の一例を示すグ
ラフである。
【図5】IrDA用のデータ通信システムの一従来例で
あるIrDA1.0用のデータ通信システムの構成を示
す説明図である。
【図6】図5に示すIrDA1.0用のデータ通信シス
テムにおいて扱われる信号の波形を示すグラフである。
【図7】IrDA1.1用のデータ通信システムの送信
信号の波形例を示すグラフである。
【図8】IrDA用のデータ通信システムのデバイスの
一例を示すブロック図である。
【図9】図8に示すIrDA用のデータ通信システムの
構成例を示す説明図である。
【図10】IrDAコントロール送信信号の伝送波形の
一例を示す説明図である。
【図11】長距離伝送用のデータ通信システムのデバイ
スの一例を示すブロック図である。
【図12】図11に示す長距離伝送用のデータ通信シス
テムの構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
1発信部 2IrDAデータ用受信部 3IrDAコントロール用受信部 4信号処理・制御部 5PWB 6樹脂部 6a 発光レンズ部 6b 第1受光レンズ部 6c 第2受光レンズ部 7 モード切替回路 20 赤外線データ通信モジュール 30 IrDAデータ 40 IrDAコントロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F089 AA01 AC06 AC15 AC30 EA04 FA06 5K002 AA05 BA02 BA14 CA14 DA04 DA05 FA03 GA05 5K067 AA42 BB21 DD51 EE02 EE10 EE37 FF02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器間の一対多数伝送に用いられる
    IrDAコントロール用光空間伝送センサと、モバイル
    機器間の一対一伝送に用いられるIrDAデータ用光空
    間伝送センサとを備えてなる赤外線データ通信モジュー
    ルであって、 IrDAコントロール用光空間伝送センサとIrDAデ
    ータ用光空間伝送センサとを1個のパッケージ内に搭載
    し、このパッケージ内に、IrDAデータ用信号とIr
    DAコントロール用信号とを処理する受信信号用集積回
    路を備えていることを特徴とする赤外線データ通信モジ
    ュール。
  2. 【請求項2】 前記パッケージ表面に、IrDAデータ
    用の受光レンズ部と、IrDAコントロール用の受光レ
    ンズ部と、発光レンズ部とが設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の赤外線データ通信モジュール。
  3. 【請求項3】 前記発光レンズ部が、IrDAデータ用
    の発光レンズ部およびIrDAコントロール用の発光レ
    ンズ部の両方の機能を備えていることを特徴とする請求
    項2記載の赤外線データ通信モジュール。
  4. 【請求項4】 前記IrDAデータ用の受光レンズ部、
    IrDAコントロール用の受光レンズ部および発光レン
    ズ部のうち、IrDAデータ用の受光レンズ部がパッケ
    ージ上面の中央部に設けられており、IrDAコントロ
    ール用の受光レンズ部がパッケージ上面の端部に設けら
    れていることを特徴とする請求項2記載の赤外線データ
    通信モジュール。
  5. 【請求項5】 前記パッケージが、PWBとこのPWB
    に搭載された素子チップとで形成されており、IrDA
    データ用の素子チップのグランド端子とIrDAコント
    ロール用の素子チップのグランド端子とが1個のグラン
    ド端子で共用されていることを特徴とする請求項1ない
    し請求項4のいずれかに記載の赤外線データ通信モジュ
    ール。
  6. 【請求項6】 前記受信信号用集積回路が、IrDAデ
    ータ用信号を処理する回路部とIrDAコントロール用
    信号を処理する回路部とからなり、受信した信号がIr
    DAデータ用信号である場合にはIrDAデータ用信号
    を処理する回路部に受信した信号を伝送し、受信した信
    号がIrDAコントロール用信号である場合にはIrD
    Aコントロール用信号を処理する回路部に受信した信号
    を伝送するモード切り替え手段をさらに備えていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載
    の赤外線データ通信モジュール。
  7. 【請求項7】 前記受信信号用集積回路が、IrDAデ
    ータ用信号を処理する第1集積回路と、IrDAコント
    ロール用信号を処理する第2集積回路とから構成されて
    いる請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の赤外線
    データ通信モジュール。
  8. 【請求項8】 前記IrDAコントロール用信号の代わ
    りに、長距離用の赤外線通信用信号が用いられることを
    特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の
    赤外線データ通信モジュール。
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