JP2003234474A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2003234474A JP2002031154A JP2002031154A JP2003234474A JP 2003234474 A JP2003234474 A JP 2003234474A JP 2002031154 A JP2002031154 A JP 2002031154A JP 2002031154 A JP2002031154 A JP 2002031154A JP 2003234474 A JP2003234474 A JP 2003234474A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上層と下層の半導体素子の特性のばらつきを
抑え、熱雑音が生じるのを防ぐことができる半導体装置
の提供を課題とする。 【解決手段】 層間絶縁膜を間に介して積層されている
第1のTFT及び第2のTFTを有し、第1及び第2の
TFTは、2つの不純物領域及び該2つの不純物領域に
挟まれている複数のチャネル形成領域を有する活性層
と、活性層に接するゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜を間
に挟んで複数のチャネル形成領域と重なっているゲート
電極とを有し、複数のチャネル形成領域は、ゲート絶縁
膜及びゲート電極を間に挟んで互いに分離しており、第
1のTFTの複数のチャネル形成領域は単結晶であり、
層間絶縁膜と第2のTFTの間に下地膜が形成されてお
り、下地膜は、第2のTFTの複数の各チャネル形成領
域と、2つの不純物領域とで囲まれた領域の一部に凸部
を有していることを特徴とする半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶構造を有する
半導体膜を用いて構成される半導体装置に係り、電界効
果型トランジスタ、特に薄膜トランジスタを用いた半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの微細化の最小寸法がサブミクロ
ン領域に近づくにつれて、高集積化に歯止めがかかりつ
つある。そこで更なる高集積化を進めるために、三次元
回路素子という技術が注目されている。三次元回路素子
は、絶縁膜を間に挟んで半導体素子を階層的に積み上げ
ていく技術であり、飛躍的な高集積化や、複合的な機能
の集積化による新機能素子、将来のシステム・オン・チ
ップを実現しようとするのものである。
【0003】三次元回路素子は、下層の半導体素子の耐
熱温度に制限があることがから、上層の半導体素子の半
導体膜の結晶化にはレーザーアニールを用いるのが一般
的である。レーザーアニールの特徴は、輻射加熱或いは
伝導加熱を利用するアニール法と比較して処理時間を大
幅に短縮できることや、半導体又は半導体膜を選択的、
局所的に加熱して、基板に殆ど熱的損傷を与えないこと
などが上げられている。
【0004】なお、ここでいうレーザーアニール法と
は、半導体基板又は半導体膜に形成された損傷層やアモ
ルファス層を再結晶化する技術や、非晶質半導体膜を結
晶化させる技術を指している。また、半導体基板又は半
導体膜の平坦化や表面改質に適用される技術も含んでい
る。適用されるレーザー発振装置は、エキシマレーザー
に代表される気体レーザー発振装置、YAGレーザーに
代表される固体レーザー発振装置であり、レーザー光の
照射によって半導体の表面層を数十〜数百ナノ秒程度の
ごく短時間加熱して結晶化させるものとして知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】レーザーアニール法を
用いて結晶化された半導体膜(結晶質半導体膜)は、一
般的に複数の結晶粒が集合して形成される。その結晶粒
の位置と大きさはランダムなものであり、結晶粒の位置
や大きさを指定して結晶質半導体膜を形成する事は難し
い。そのため前記結晶質半導体膜を島状にパターニング
することで形成された活性層中には、結晶粒の界面(粒
界)が存在することがある。
【0006】結晶粒内と異なり、粒界には非晶質構造や
結晶欠陥などに起因する再結合中心や捕獲中心が無数に
存在している。この捕獲中心にキャリアがトラップされ
ると、粒界のポテンシャルが上昇し、キャリアに対して
障壁となるため、キャリアの電流輸送特性が低下するこ
とが知られている。よって、例えば半導体素子としてT
FTを形成する場合に、粒界が活性層、特にチャネル形
成領域中に粒界が存在すると、TFTの移動度が著しく
低下したり、オン電流が低減したり、また粒界において
電流が流れるためにオフ電流が増加したりと、TFTの
特性に重大な影響を及ぼす。また同じ特性が得られるこ
とを前提に作製された複数のTFTにおいて、活性層中
の粒界の有無によって特性がばらついたりする。
【0007】半導体膜にレーザー光を照射したときに、
得られる結晶粒の位置と大きさがランダムになるのは、
以下の理由による。レーザー光の照射によって完全溶融
した液体半導体膜中に固相核生成が発生するまでには、
ある程度の時間が掛かる。そして時間の経過と共に、完
全溶融領域において無数の結晶核が発生し、該結晶核か
らそれぞれ結晶が成長する。この結晶核の発生する位置
は無作為であるため、不均一に結晶核が分布する。そし
て、互いの結晶粒がぶつかり合ったところで結晶成長が
終了するため、結晶粒の位置と大きさは、ランダムなも
のとなる。
【0008】よって、粒界の存在しない単結晶珪素膜を
レーザーアニール法で形成するのは難しく、レーザーア
ニール法を用いて結晶化された結晶質珪素膜を活性層と
するTFTで、単結晶シリコン基板に作製されるMOS
トランジスタの特性と同等なものは、今日まで得られて
いない。
【0009】三次元回路素子の半導体素子は、一般的に
最下層の半導体素子が単結晶半導体膜を用いて形成され
ており、その上層の半導体素子はレーザーアニールによ
り結晶化された結晶質半導体膜を用いて形成されてい
る。三次元回路素子において、上層の半導体素子と、下
層の半導体素子とでその特性に差が生じると、その回路
の動作速度が最も動作速度の遅い半導体素子によって律
速され、他の回路への信号の授受が遅れてしまう。他の
回路への信号の授受が遅れてしまうと、三次元回路素子
を用いてLSIを形成する場合、LSI全体の機能が損
なわれ、チップの歩留が低下する。
【0010】また、半導体素子を積層させる事で問題と
なるのが、半導体素子から発せられる熱による雑音(熱
雑音)が生じることである。積層構造を採用すること
で、各半導体素子から発せられる熱が逃げにくくなり、
チップ温度が上昇するためである。特に集積化が高くな
ればなるほど発熱量が膨大になる。各種の機能回路を集
積化する場合は、発熱量の多い回路の近辺において熱雑
音を発生させる可能性が高くなる。
【0011】本発明は上述した問題に鑑み、上層と下層
の半導体素子の特性のばらつきを抑え、熱雑音が生じる
のを防ぐことができる半導体装置の提供を課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、凹凸を有
する絶縁膜上に半導体膜を形成し、該半導体膜にレーザ
ー光を照射すると、結晶化された半導体膜の、絶縁膜の
凸部上に位置する部分において選択的に粒界が形成され
ることを見出した。
【0013】図26に、凹凸を有する絶縁膜上に形成さ
れた200nmの非晶質半導体膜に、連続発振のレーザ
ー光を走査速度が5cm/secとなるように照射した
ときの、レーザー光の走査方向と垂直な方向におけるT
EMの断面像を示す。図26(A)において、8001
及び8002は絶縁膜に形成された凸部である。そして
結晶化された半導体膜8004は、凸部8001、80
02の上部において粒界8003を有している。
【0014】図26(B)に、図26(A)に示したT
EMの断面像を模式的に図示する。図26(B)に示す
とおり、凸部8001、8002の上部において粒界8
003が形成されている。本発明者らは、これはレーザ
ー光の照射により一次的に半導体膜が溶融することで、
絶縁膜の上部に位置していた半導体膜が凹部の底部方向
に向かって体積移動し、そのため凸部の上に位置する半
導体膜が薄くなり、応力に耐えられなくて粒界が生じた
のではないかと考えた。そして、このように結晶化され
た半導体膜は、凸部の上部において粒界が選択的に形成
される一方、凹部(点線で示す領域)8001、800
2に位置する部分には粒界が形成されにくい。なお凹部
は、凸部が形成されていない窪んだ領域を指す。
【0015】そこで本発明者らは、意図的に該半導体膜
に応力が集中的にかかる部分を形成することで、粒界が
形成される位置を選択的に定めることができるのではな
いかと考えた。本発明では、基板上に凹凸を設けた絶縁
膜を形成し、該絶縁膜上に半導体膜を形成することで、
レーザー光による結晶化の際に、該半導体膜に応力が集
中的にかかる部分を選択的に形成する。具体的には、該
半導体膜に凹凸を設ける。そして、該半導体膜に形成さ
れた凹凸の長手方向に沿って、連続発振のレーザー光を
照射する。なおこのとき、連続発振のレーザー光を用い
るのが最も好ましいが、パルス発振のレーザー光を用い
ても良い。なおレーザー光の走査方向に対して垂直な方
向における凸部の断面は、矩形、三角形または台形であ
っても良い。
【0016】上記構成により、レーザー光の照射による
結晶化の際、半導体膜の凸部上において粒界が選択的に
形成される。そして絶縁膜の凹部上に位置する半導体膜
は比較的粒界が形成されにくい、絶縁膜の凹部上に位置
する半導体膜は結晶性が優れているが、必ずしも粒界を
含まないわけではない。しかし、たとえ粒界が存在した
としても絶縁膜の凸部上に位置する半導体膜に比較する
と、その結晶粒は大きく、結晶性が比較的優れたものと
言える。よって、絶縁膜の形状を設計した段階で、半導
体膜の粒界の形成される位置をある程度予測することが
できる。つまり本発明では粒界が形成される位置を選択
的に定めることができるので、活性層、より望ましくは
チャネル形成領域に粒界がなるべく含まれないように、
活性層をレイアウトすることが可能になる。
【0017】本発明では、最下層にトランジスタを形成
した後、凹凸を有する絶縁膜からなる下地膜を形成し、
該下地膜上に半導体膜を成膜する。そして該半導体膜に
レーザー光を照射して結晶化を行なった後、下地膜の凸
部上に位置する結晶性の芳しくない部分を除去する。そ
して下地膜の凸部の一部または全てを除去し、下地膜の
凹部上に位置する結晶性の優れている部分を用いて、互
いに分離した複数のチャネル形成領域を有するTFT
(マルチチャネル型TFT)を形成した。
【0018】絶縁膜の凹部上に位置する半導体膜を、T
FTの活性層として積極的に用いることで、TFTのチ
ャネル形成領域に粒界が形成されるのを防ぐことがで
き、粒界によってTFTの移動度が著しく低下したり、
オン電流が低減したり、オフ電流が増加したりするのを
防ぐことができ、TFTの特性のバラツキを抑えること
ができる。
【0019】また本発明では、三次元回路素子の最下層
に、単結晶半導体膜を用いて、互いに分離した複数のチ
ャネル形成領域を有するTFT(マルチチャネル型TF
T)を形成した。このように三次元回路素子において、
上層のみならず最下層にもマルチチャネル型TFTを用
いることで、各半導体素子から発せられる熱を効率的に
逃がすことができ、チップ温度が上昇し、熱雑音が発生
するのを防ぐことができる。
【0020】また本発明のマルチチャネル型TFTは、
最下層においても上層においても、複数の各チャネル形
成領域間にゲート絶縁膜とゲート電極が存在するように
する。つまり、各チャネル形成領域の側面と上面とが、
ゲート絶縁膜を間に挟んでゲート電極と重なるような構
成にする。上記構成により、特開平10−065164
号に開示されているトランジスタに比べて、ゲート絶縁
膜を間に挟んでゲート電極と重なるチャネル形成領域の
面積を、チャネル幅の長さの割りに大きくすることがで
き、オン電流を大きくすることができる。
【0021】なお、レーザー光のレーザービームのエッ
ジの近傍は、中央付近に比べて一般的にエネルギー密度
が低く、半導体膜の結晶性も劣る場合が多い。そのため
レーザー光を走査する際に、後にTFTのチャネル形成
領域となる部分と、その軌跡のエッジとが重ならないよ
うにするのが望ましい。
【0022】そこで本発明では、まず設計の段階で得ら
れた、基板上面から見た絶縁膜または半導体膜の形状の
データ(パターン情報)を記憶手段に記憶する。そして
そのパターン情報と、レーザー光のレーザービームの走
査方向と垂直な方向における幅とから、少なくともTF
Tのチャネル形成領域となる部分と、レーザー光の軌跡
のエッジとが重ならないように、レーザー光の走査経路
を決定する。そして、マーカーを基準として基板の位置
を合わせ、決定された走査経路にしたがってレーザー光
を基板上の半導体膜に対して照射する。
【0023】上記構成により、基板全体にレーザー光を
照射するのではなく、少なくとも必要不可欠な部分にの
みレーザー光を走査するようにすることができる。よっ
て、不必要な部分にレーザー光を照射するための時間を
省くことができ、よって、レーザー光照射にかかる時間
を短縮化することができ、なおかつ基板の処理速度を向
上させることができる。また不必要な部分にレーザー光
を照射し、基板にダメージが与えられるのを防ぐことが
できる。
【0024】なお、マーカーは、基板を直接レーザー光
等によりエッチングすることで形成しても良いし、凹凸
を有する絶縁膜を形成する際に、同時に絶縁膜の一部に
マーカーを形成するようにしても良い。また、実際に形
成された絶縁膜または半導体膜の形状をCCD等の撮像
素子を用いて読み取り、データとして第1の記憶手段に
記憶し、第2の記憶手段に設計の段階で得られた絶縁膜
または半導体膜のパターン情報を記憶し、第1の記憶手
段に記憶されているデータと、第2の記憶手段に記憶さ
れているパターン情報とを照合することで、基板の位置
合わせを行うようにしても良い。
【0025】絶縁膜の一部にマーカーを形成したり、絶
縁膜の形状をマーカーとして用いることで、マーカー用
のマスクを1枚減らすことができ、なおかつ基板にレー
ザー光で形成するよりもよりも、正確な位置にマーカー
を形成することができ、位置合わせの精度を向上させる
ことができる。
【0026】なお、レーザー光のエネルギー密度は、一
般的には完全に均一ではなく、レーザービーム内の位置
によりその高さが変わる。本発明では、最低限チャネル
形成領域となる部分、より好ましくは凹部の平らな面全
体または凸部の平らな面全体に、一定のエネルギー密度
のレーザー光を照射することが必要である。よって本発
明では、レーザー光の走査により、均一なエネルギー密
度を有する領域が、最低限チャネル形成領域となる部
分、より好ましくは凹部の平らな面全体または凸部の平
らな面全体と完全に重なるような、エネルギー密度の分
布を有するレーザービームを用いることが必要である。
上記エネルギー密度の条件を満たすためには、レーザー
ビームの形状を、矩形または線形等にすることが望まし
いと考えられる。
【0027】さらにスリットを介し、レーザービームの
うちエネルギー密度の低い部分を遮蔽するようにしても
良い。スリットを用いることで、比較的均一なエネルギ
ー密度のレーザー光を凹部の平らな面全体または凸部の
平らな面全体に照射することができ、結晶化を均一に行
うことができる。またスリットを設けることで、絶縁膜
または半導体膜のパターン情報によって部分的にレーザ
ービームの幅を変えることができ、チャネル形成領域、
さらにはTFTの活性層のレイアウトにおける制約を小
さくすることができる。なおレーザービームの幅とは、
走査方向と垂直な方向におけるレーザービームの長さを
意味する。
【0028】また複数のレーザー発振装置から発振され
たレーザー光を合成することで得られた1つのレーザー
ビームを、レーザー結晶化に用いても良い。上記構成に
より、各レーザー光のエネルギー密度の弱い部分を補い
合うことができる。
【0029】また半導体膜を成膜した後、大気に曝さな
いように(例えば希ガス、窒素、酸素等の特定されたガ
ス雰囲気または減圧雰囲気にする)レーザー光の照射を
行い、半導体膜を結晶化させても良い。上記構成によ
り、クリーンルーム内における分子レベルでの汚染物
質、例えば空気の清浄度を高めるためのフィルター内に
含まれるボロン等が、レーザー光による結晶化の際に半
導体膜に混入するのを防ぐことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の半導体装置の作製
方法について説明する。
【0031】まず、最下層のマルチチャネル型TFTの
活性層を形成する。本発明では、互いに分離した複数の
チャネル形成領域を有する単結晶半導体膜を、最下層の
TFTの活性層として用いる。単結晶シリコン層を形成
したSOI(Silicon On Insulators)基板には、その
構造や作製方法によっていくつかの種類が知られている
が、代表的には、SIMOX(Separation by Implante
d Oxygen)、ELTRAN(Epitaxial Layer Transfe
r:キャノン社の登録商標)、Smart-Cut(SOITEC社の登
録商標)などを使用することができる。勿論、その他の
SOI基板を使用することも可能である。ここではSI
MOXを用いたSOI基板を例に挙げて説明する。
【0032】まず図1(A)に示すように、単結晶シリ
コン基板101を用意する。そして、この単結晶シリコ
ン基板101中に酸素イオンの注入を行う。この工程は
公知のSIMOX技術と同じである。ここでは酸素イオ
ンの注入をイオンドーピング法を用いて行い、ドーズ量
を1×1018/cm2とした。加速電圧は、埋め込み酸
化珪素膜の形成位置(深さ位置)に従って決定する。
【0033】なお、図1(A)は、図2(A)のA−
A’における断面図じ相当する。
【0034】この酸素イオンの注入工程は基板101を
500℃に加熱した状態で行う。これは、酸素イオンの
注入によって、単結晶結晶シリコン基板101の最表面
が損傷し、その結晶性が著しく損なわれることを防ぐた
めである。この加熱は、400℃〜600℃程度とする
ことが好ましい。
【0035】酸素イオンの注入により、102で示され
る酸化イオン注入層が単結晶シリコン基板101中に形
成される。この状態では、酸素イオン注入層102は安
定なSiO2 となっていない。即ち、結合状態が不安定
なSi−O化合物が高い割合で含まれている。当然、こ
の状態では酸素イオン注入層は高い欠陥密度を有してい
る。
【0036】また、この図1(A)に示す状態において
は、103で示される領域(単結晶シコン基板101の
最表面)が残存シリコン層となる。注入条件を慎重に設
定しないと、この残存シリコン層103の結晶性が損な
われてしまうので注意が必要である。
【0037】次に非酸化性雰囲気(ここでは窒素雰囲
気)中で1150℃の加熱処理を行い、酸素イオン注入
層102を4000Å厚の酸化珪素膜104に変成す
る。この状態で一応、絶縁膜である酸化珪素膜104上
に単結晶である残存シリコン層103が形成された状態
を得る。この状態は、従来から公知のSIMOX構造と
呼ばれる状態に対応する。そして、残存シリコン層10
3をパターニングすることで、活性層として用いるアイ
ランド105が形成される(図1(B))。
【0038】アイランド105は、複数のチャネル形成
領域となる部分が互いに分離している。なお、図1
(B)は、図2(B)のA−A’における断面図に相当
する。
【0039】該アイランドを用いることで最下層のTF
Tを作製することができる。なおTFTの構造及びその
作製方法は様々である。本実施の形態では、図1(C)
に示すように、アイランド105上にゲート絶縁膜10
6を成膜し、ゲート絶縁膜106上にゲート電極107
を形成する。なお、図1(C)は、図2(C)のA−
A’における断面図に相当し、図3(A)は図2(C)
のB−B’における断面図に相当し、図3(B)は図2
(C)のC−C’における断面図に相当する。
【0040】ゲート電極107はゲート絶縁膜106を
間に介して、アイランド105が有するチャネル形成領
域108と重なっている。チャネル形成領域108は、
アイランド105が有する不純物領域109、110に
挟まれている。
【0041】そして、アイランド105、ゲート絶縁膜
106及びゲート電極107を覆って、第1の層間絶縁
膜108が形成される。なお図1(C)では、TFTの
構造を明確にするために、ゲート絶縁膜106及び第1
の層間絶縁膜108は省略して示した。そして、第1の
層間絶縁膜108に形成されたコンタクトホールを介し
て、不純物領域105、106に接続される配線10
9、110を第1の層間絶縁膜108上に形成した。
【0042】以上までの工程で、最下層における半導体
素子の作製工程が終了する。
【0043】なお、チャネル幅方向における、各チャネ
ル形成領域の幅Wsとその厚さWtの値は、設計者が適
宜設定することができる。図4(A)にチャネル形成領
域108のチャネル形成領域の厚さWtがチャネル幅W
sよりも小さい場合を示す。また逆に、図4(B)にチ
ャネル形成領域108のチャネル形成領域の厚さWtが
チャネル幅Wsよりも大きい場合を示す。チャネル形成
領域をレイアウトすることができる領域の面積が限られ
ている場合、図4(B)に示した場合の方が、チャネル
形成領域において、ゲート電極とゲート絶縁膜を間に挟
んで重なる面積が広くなるので、オン電流を大きくする
ことができる。また、図4(A)に示した場合の方が、
後に形成されるゲート絶縁膜やゲート電極の成膜の際の
膜切れを防ぐことができる。
【0044】次に、図5(A)、図5(B)に示すよう
に、第1の層間絶縁膜108上に配線109、110を
覆って、第2の層間絶縁膜111を形成する。なお、図
5(B)は、図5(A)のA−A’における断面図に相
当する。第2の層間絶縁膜は、無機の絶縁膜であっても
有機の絶縁膜であっても良い。本実施例では酸化窒化珪
素などに、後の工程において照射されるレーザー光を吸
収するような物質、例えば有色の顔料やカーボンを混入
したものを用いる。
【0045】なお、第2の層間絶縁膜111の表面の歪
がそのまま後に形成される下地膜の形状に影響を与える
ことになる。下地膜の歪は後に形成される半導体膜をレ
ーザー光により結晶化したときに、結晶性の均一性を乱
す原因になるので、第2の層間絶縁膜111が無機の絶
縁膜で形成されている場合、表面を、その歪の差が10
nm以下に抑えられるように化学的機械的研磨法(CM
P法)を用いて研磨しておくと良い。
【0046】次に、2層目における半導体素子の作製工
程について説明する。
【0047】まず、第2の層間絶縁膜111上に、絶縁
膜からなる第1の下地膜121を形成する。そして、第
1の下地膜121上に矩形状の絶縁膜からなる第2の下
地膜122が形成され、第1及び第2の下地膜121、
122を覆うように、第3の下地膜123が形成されて
いる。本実施の形態では、第1の下地膜121として窒
化珪素を用い、第2の下地膜として酸化珪素を用い、第
3の絶縁膜として酸化珪素膜を用いた。なお第1乃至第
3の下地膜の材料はこれに限定されず、後の工程におけ
る熱処理に耐え得る材料で、なおかつ後に形成される半
導体膜に、TFTの特性に悪影響を与えうるアルカリ金
属が混入するのを防ぐことができ、凹凸を形成すること
ができる絶縁膜であれば良い。なおこの凹凸の形成の仕
方については、後段において詳しく説明する。また、こ
れらの他の絶縁膜を用いても良い。また2つ以上の膜の
積層構造であってもよい。本実施例では下地膜120の
凸部124が、矩形状の第2の絶縁膜122と、第3の
絶縁膜123のうち第2の絶縁膜122に接している部
分と、で構成されている。
【0048】なお、凸部124の形状及びそのサイズつ
いては、設計者が適宜設定することができるが、後に形
成される半導体膜が凸部のエッジ近傍において膜切れを
起こさない程度の厚さに設定する必要がある。本実施の
形態では凸部の高さを0.1〜1μm程度にする。
【0049】そして図5(A)、図5(B)では第1乃
至第3の下地膜を区別して示しているが、単一の層から
なる絶縁膜で下地膜を形成していても良いし、3層以外
の複数の絶縁膜で形成していても良い。ここでは3つの
下地膜を合わせて下地膜120と総称しする。
【0050】このとき、下地膜120と同時に、下地膜
の一部を利用してマーカーを形成するようにしても良
い。
【0051】次に、下地膜120を覆うように、非晶質
半導体膜125を形成する。非晶質半導体膜125は、
公知の手段(スパッタ法、LPCVD法、プラズマCV
D法等)により成膜することができる。なお、本実施の
形態では非晶質半導体膜を用いたが、微結晶半導体膜、
結晶質半導体膜であっても良い。また珪素だけではなく
シリコンゲルマニウムを用いるようにしても良い。ま
た、第3の下地膜123を成膜した後、大気開放せずに
連続的に成膜することで、半導体膜と下地膜との間に不
純物が混入するのを防ぐことができる。
【0052】次に、図6(A)に示すように、非晶質半
導体膜125にレーザー光を照射する。なお、図6
(B)は、図6(A)の破線A−A’における断面図に
相当する。このとき、レーザー光の走査方向は、後に形
成されるチャネル形成領域においてキャリアが移動する
方向と同じ方向に揃える。本実施の形態では、白抜きの
矢印で示したように、走査方向を矩形の凸部124の長
手方向に揃えてレーザー光を照射した。レーザー光の照
射により、非晶質半導体膜125は一次的に溶融し、白
抜きの矢印で示したように、凸部の上部から凹部に向か
ってその体積が移動する。そして表面が平坦化され、な
おかつ結晶性が高められた結晶質半導体膜126が形成
される。レーザー光のエネルギー密度は、レーザービー
ムのエッジの近傍において低くなっており、そのためエ
ッジの近傍は結晶粒が小さく、結晶の粒界に沿って突起
した部分(リッジ)が出現する。そのため、レーザー光
のレーザービームの軌跡のエッジと、チャネル形成領域
となる部分または非晶質半導体膜125の凹部上に位置
する部分とが重ならないように照射する。
【0053】本発明では公知のレーザーを用いることが
できる。レーザー光は連続発振であることが望ましい
が、パルス発振であってもある程度本発明の効果を得る
ことができると考えられる。レーザーは、気体レーザー
もしくは固体レーザーを用いることができる。気体レー
ザーとして、エキシマレーザー、Arレーザー、Krレ
ーザーなどがあり、固体レーザーとして、YAGレーザ
ー、YVO4レーザー、YLFレーザー、YAlO3レー
ザー、ガラスレーザー、ルビーレーザー、アレキサンド
ライドレーザー、Ti:サファイアレーザーなどが挙げ
られる。固体レーザーとしては、Cr、Nd、Er、H
o、Ce、Co、Ti又はTmがドーピングされたYA
G、YVO4、YLF、YAlO3などの結晶を使ったレ
ーザーが適用される。当該レーザーの基本波はドーピン
グする材料によって異なり、1μm前後の基本波を有す
るレーザー光が得られる。基本波に対する高調波は、非
線形光学素子を用いることで得ることができる。
【0054】またさらに、固体レーザーから発せられら
た赤外レーザー光を非線形光学素子でグリーンレーザー
光に変換後、さらに別の非線形光学素子によって得られ
る紫外レーザー光を用いることもできる。
【0055】結晶質半導体膜126は、レーザー光の照
射による体積移動により、下地膜120の凹部上におい
て膜厚が厚くなり、逆に凸部124上において膜厚が薄
くなっている。そのため応力によって凸部上に粒界14
9が発生しやすく、逆に凹部上においては結晶性の良い
状態が得られる。なお、凹部上において結晶質半導体膜
126が必ずしも粒界を含まないわけではない。しか
し、たとえ粒界が存在したとしても結晶粒が大きいの
で、結晶性は比較的優れたものとなっている。
【0056】なお、半導体膜の結晶化に際し、レーザー
光の照射の工程と、触媒を用いて半導体膜を結晶化させ
る工程とを組み合わせていても良い。触媒元素を用いる
場合、特開平7−130652号公報、特開平8−78
329号公報で開示された技術を用いることができる。
【0057】次に、図7(A)に示すように結晶質半導
体膜126をパターニングすることで、サブアイランド
127を形成する。なお、図7(B)は、図7(A)の
破線A−A’における断面図に相当する。サブアイラン
ド127は、凸部124間に形成される凹部上にその一
部が存在する。目的とするマルチチャネル型TFTのチ
ャネル形成領域は、結晶質半導体膜126の凹部上に位
置する部分を用いて形成されるので、そのチャネル形成
領域の数、チャネル長、チャネル幅を考慮して、サブア
イランド127と凸部124との位置関係を定めること
が肝要である。
【0058】次に、図8(A)に示すように、サブアイ
ランド127の表面をエッチングしていき、下地膜12
0の凸部124上面を露出させる。なお、図8(B)
は、図8(A)の破線A−A’における断面図に相当す
る。本実施の形態では、第3の下地膜123の凸部上面
を露出させるように、サブアイランド127をエッチン
グし、下地膜120の凹部に一部に半導体膜が残るよう
にする。サブアイランド127の上面からの除去は、ど
のような方法を用いて行っても良く、例えばエッチング
により行っても良いし、CMP法により行っても良い。
【0059】このサブアイランド127の上面からの除
去により、凸部124上の粒界が存在する部分が除去さ
れ、凸部124間に相当する凹部の上には、後にチャネ
ル形成領域となる結晶性の良い半導体膜が残される。そ
して、図8(A)、(B)に示すような、チャネル形成
領域の部分のみ分離したスリット状のアイランド128
が形成される。なお、ソース領域またはドレイン領域と
なる部分はチャネル形成領域ほど半導体膜の結晶性によ
るTFTの特性への影響が大きくない。そのため、ソー
ス領域またはドレイン領域となる部分が、チャネル形成
領域となる部分に比べて結晶性が芳しくなくても然程問
題にはならない。
【0060】次に、図9(A)に示すように、下地膜1
20の凸部124の一部を除去し、アイランド128の
チャネル形成領域となる部分を露出する。なお、図9
(B)は、図9(A)の破線A−A’における断面図に
相当する。この凸部124の除去は、ドライエッチング
でもウェットエッチングでも良く、その他の方法を用い
ていても良い。エッチングに際し、アイランド128の
一部が除去されることもあり得る。
【0061】そして、アイランド128の下に位置する
第3の絶縁膜123の一部を第4の絶縁膜129とす
る。
【0062】なお、下地膜120と、アイランド128
とは、エッチングの際に選択比が取れる材料であること
が重要である。例えば、本実施の形態のように下地膜1
22、123に酸化珪素を用いている場合、CHF3
CF3ガスを用いたドライエッチングか、またはフッ酸
系のエッチャントを用いたウェットエッチングを用いる
のが好ましい。ドライエッチングを用いた場合、アイラ
ンド128の下に位置する下地膜が回り込みによりエッ
チングされることなく、なおかつ半導体膜の側面をテー
パー形状にすることができる。半導体膜の側面がテーパ
ー形状だと、後の工程において形成される絶縁膜やゲー
ト電極が膜切れを起こすのを防ぐことができる。またウ
ェットエッチングを用いた場合、半導体膜の上面がエッ
チングされることなく下地膜の凸部を除去することがで
きる。
【0063】なお、凸部124が完全に除去されずに、
チャネル形成領域と一部が接する状態で残っていても良
い。また、下地膜120のうち、凸部124以外の部分
も多少エッチングされることも有り得る。また、凸部1
24のうち、後に形成されるチャネル形成領域となる部
分と接していない部分も除去するようにしても良いし、
凸部124を全て除去するようにしても良い。本実施例
では、凸部124を一部除去することで、第4の下地膜
129が形成される。
【0064】上述した一連の工程によって得られたアイ
ランドをTFTの活性層として用いる。なお、本発明は
必ずしも以下の工程及び構造に限定されるわけではな
い。互いに分離した複数のチャネル形成領域を有するT
FTの作製工程及びその具体的な構造は様々である。
【0065】次に、図10(A)に示すように、アイラ
ンド128を用いてTFTを作製する。図10(B)
は、図10(A)の破線A−A’における断面図に相当
し、図10(C)は、図10(A)の破線B−B’にお
ける断面図に相当し、図11(A)は、図10(A)の
破線C−C’における断面図に相当し、図11(B)
は、図10(A)の破線D−D’における断面図に相当
する。ただし、図10、図11においては、第2の層間
絶縁膜111以下は省略して示している。
【0066】アイランド128が有するチャネル形成領
域130は、ゲート絶縁膜131を間に挟んでゲート電
極132と重なっている。またチャネル形成領域130
は、同じくアイランド128が有する2つの不純物領域
133に挟まれている。なお、2つの不純物領域133
はソース領域又はドレイン領域として機能する。
【0067】そして、アイランド128、ゲート絶縁膜
131及びゲート電極132を覆って、第3の層間絶縁
膜134が形成されている。そして第3の層間絶縁膜1
34を覆って、第4の層間絶縁膜135が形成されてい
る。なお、第3の層間絶縁膜134は無機の絶縁膜であ
り、第4の層間絶縁膜135が有する炭素等の不純物が
アイランド128に入るのを防ぐことができる。また第
4の層間絶縁膜135は有機樹脂膜であり、後に形成さ
れる配線が断線されないように、表面を平坦化する効果
がある。
【0068】そして、ゲート絶縁膜131、第3の層間
絶縁膜134及び第4の層間絶縁膜135に形成された
コンタクトホールを介して、不純物領域133に接続さ
れた配線136が、第4の層間絶縁膜135上に形成さ
れている。
【0069】上記作製工程によって、互いに分離した複
数のチャネル形成領域を有するTFTが完成する。各チ
ャネル形成領域の側面と上面とが、ゲート絶縁膜を間に
挟んでゲート電極と重なるような構成にすることで、ゲ
ート絶縁膜を間に挟んでゲート電極と重なるチャネル形
成領域の面積を、チャネル幅の長さの割りに大きくする
ことができ、オン電流を大きくすることができる。
【0070】本発明においてチャネル形成領域の数は4
つに限定されず、1つまたは4以外の数のチャネル形成
領域を有していても良い。
【0071】またソース領域またはドレイン領域となる
不純物領域と、チャネル形成領域との間にLDD領域や
オフセット領域を有していてもよい。LDD領域やオフ
セット領域は、互いに分離していても良いし、ソース又
はドレイン領域と同様に、複数のチャネル形成領域で共
有していても良い。
【0072】なお、上記工程において、レーザー光の照
射後または結晶質半導体膜を下地膜の凸部が露出する程
度にエッチングした後において、500〜600℃で1
分から60分程度加熱することで、半導体膜内において
生じている応力を緩和することができる。
【0073】また、3層目の半導体素子を形成する場
合、再び第2の層間絶縁膜111のような、レーザー光
を遮ることができる絶縁性の平坦化膜を形成し、2層目
と同様の作製工程を用いて、アイランドを形成し、半導
体素子を作製する。
【0074】なお、最下層の半導体素子と、上層の半導
体素子との電気的な接続は、ダマシンプロセス等によっ
て作製された配線(プラグ)によって行なう。図12
(A)に、最下層の半導体素子700と、2層目の半導
体素子701とをプラグ703で電気的に接続している
図を示す。704は第2の層間絶縁膜であり、705は
2層目の下地膜であり、706は第3及び第4の層間絶
縁膜である。
【0075】本発明の三次元回路素子で、例えばLSI
を用いたCPU、各種ロジック回路の記憶素子(例えば
SRAM)、カウンタ回路、分周回路ロジック等を形成
することができる。このように三次元化された半導体装
置は高集積化が可能であり、また各素子間を電気的に接
続する配線を短くすることができるので、配線の容量に
よる信号の遅延を防ぎ、より高速な動作が可能になる。
【0076】なお本発明を用いたTFTは、第4回新機
能素子技術シンポジウム予稿集、1985年7月p20
5.に記載されている、CAM、RAM共存チップにも
用いることができる。図12(B)は、メモリ(RA
M)に対応するプロセッサを配置した連想メモリ(CA
M)と、RAMの共存チップ化を図ったモデルである。
第1層目はワード処理系の回路が形成された層であり、
第2層目は3層目のRAMに対応したプロセッサが各種
論理回路によって形成された層であり、第3層目はRA
Mセルが形成された層である。第2層目のプロセッサと
3層目のRAMセルとによって連想メモリ(CAM)が
形成される。さらに、第4層目はデータ用のRAM(デ
ータRAM)であり、2層目及び3層目で形成される連
想メモリと共存している。
【0077】このように、本発明の三次元回路素子は、
様々な半導体装置に応用することが可能である。
【0078】また、凸部124を除去せずに、TFTを
作製しても良い。図13(A)に、図8(A)で得られ
たアイランド128を用いて作製したTFTの上面図を
示す。なお図13(B)は図13(A)のA−A’にお
ける断面図に相当し、図13(C)は図13(A)のB
−B’における断面図に相当する。
【0079】アイランド128が有するチャネル形成領
域6130は、ゲート絶縁膜6131を間に挟んでゲー
ト電極6132と重なっている。またチャネル形成領域
6130は、同じくアイランド128が有する2つの不
純物領域6133に挟まれている。なお、2つの不純物
領域6133はソース領域又はドレイン領域として機能
する。
【0080】そして、アイランド128、ゲート絶縁膜
6131及びゲート電極6132を覆って、第3の層間
絶縁膜6134が形成されている。そして第3の層間絶
縁膜6134を覆って、第4の層間絶縁膜6135が形
成されている。なお、第3の層間絶縁膜6134は無機
の絶縁膜であり、第4の層間絶縁膜6135が有する炭
素等の不純物がアイランド128に入るのを防ぐことが
できる。また第4の層間絶縁膜6135は有機樹脂膜で
あり、後に形成される配線が断線されないように、表面
を平坦化する効果がある。
【0081】そして、ゲート絶縁膜6131、第3の層
間絶縁膜6134及び第4の層間絶縁膜6135に形成
されたコンタクトホールを介して、不純物領域6133
に接続された配線6136が、第4の層間絶縁膜613
5上に形成されている。このような構成にすることで、
TFTを駆動させることで発生した熱を効率的に放熱す
ることができる。
【0082】また、最下層に形成されるTFTも、その
チャネル形成領域の厚さWtとチャネル幅Wsを設計者
が適宜設定することができる。図27(A)に、ゲート
電極を作製した時点での、最下層に形成されたTFTの
斜視図を示す。図27(A)のA−A’における断面図
が図27(B)に相当する。図27(A)に示したTF
Tは、アイランド770に接してゲート絶縁膜771が
形成されており、ゲート絶縁膜771に接してゲート電
極772が形成されている。ゲート電極772はアイラ
ンド770が有するチャネル形成領域773と、ゲート
絶縁膜771を間に挟んで重なっている。図27に示し
たTFTは、チャネル幅Wsが0.05〜0.2μmで
あり、チャネル形成領域の厚さWtは2〜5μm程度で
ある。このようにチャネル幅Ws対して厚さWtを10
倍以上とすることで、チャネル形成領域における空乏層
がチャネル形成領域の両側面の破線774に示す領域に
形成することができる。
【0083】このように本発明では、絶縁膜の凹部上に
位置する半導体膜を、TFTの活性層として積極的に用
いることで、TFTのチャネル形成領域に粒界が形成さ
れるのを防ぐことができ、粒界によってTFTの移動度
が著しく低下したり、オン電流が低減したり、オフ電流
が増加したりするのを防ぐことができ、TFTの特性の
バラツキを抑えることができる。
【0084】また三次元回路素子において、上層のみな
らず最下層にもマルチチャネル型TFTを用いること
で、各半導体素子から発せられる熱を効率的に逃がすこ
とができ、チップ温度が上昇し、熱雑音が発生するのを
防ぐことができる。
【0085】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0086】(実施例1)本実施例では、最下層にレベ
ルシフタを、2層目にインバーターとアナログスイッチ
を有する、本発明の三次元回路素子について説明する。
【0087】図14に示す本発明の三次元回路素子は、
最下層にレベルシフタ750が形成されている。このレ
ベルシフタ750を構成するTFTは、753に示すよ
うな、ソース領域またはドレイン領域となる2つの不純
物領域と、単結晶からなる複数のチャネル形成領域とを
有している。そして、該複数のチャネル形成領域は、互
いにゲート絶縁膜及びゲート電極を間に挟んで分離して
いる。なお、Vinはレベルシフタに入力された信号で
あり、VinbはVinの極性を反転させた信号であ
る。
【0088】入力されたVinは、その電圧の振幅の幅
を変えられて、2層目のインバーター751及びアナロ
グスイッチ752に入力される。
【0089】2層目のインバーター751及びアナログ
スイッチ752を構成するTFTは、754に示すよう
に、ソース領域またはドレイン領域となる2つの不純物
領域と、レーザー光で結晶化された結晶質半導体膜から
なる複数のチャネル形成領域を有しいる。そして、該複
数のチャネル形成領域は、互いにゲート絶縁膜及びゲー
ト電極を間に挟んで分離している。また、TFT754
は凸部を有する下地膜上に形成されているが、該凸部
は、ソース領域またはドレイン領域となる2つの不純物
領域と、複数のチャネル形成領域とで囲まれている領域
の一部に存在している。
【0090】レベルシフタ750からインバーター75
1に入力された信号は、その極性が反転されてアナログ
スイッチ752に入力される。アナログスイッチ752
では、インバーター751から入力された信号とレベル
シフタ750から入力された反転された信号とに同期し
て、入力された信号Inをサンプリングし、出力の信号
Outを生成する。
【0091】なお本実施例で示した三次元回路素子はほ
んの一例であり、その他の回路を形成することは無論可
能である。
【0092】(実施例2)スマートカット法とは、水素
イオン注入により形成された微小ボイドの熱処理による
成長を利用してSi基板を劈開する方法であり、フラン
スのSOITEC社から提案され、貼り合わせSOI基板の作
製に応用されている。本実施例では、スマートカット法
を用いてSOI基板を形成し、該SOI基板を用いて最
下層のアイランドを形成する例について説明する。
【0093】
【0094】スマートカット法(1996年、フランスのSO
ITEC社が発表)とは貼り合わせSOI技術の一つであ
り、水素脆化を積極的に利用するものである。ここでス
マートカット法の簡単な手順を図2に説明する。
【0095】まず、ボンドウェハ201を熱酸化するこ
とで熱酸化膜202を形成し、その後、イオンインプラ
ンテーション法により水素イオン(H^(+ ))を添加す
る。水素イオンの添加工程によってボンドウェハ201
内には、水素で終端された微小な空洞(micro cavity)
203が形成される。本明細書では、この微小な空洞2
03を水素打ち込み層と呼ぶことにする。(図2
(A))
【0096】次に、上記処理を終えたボンドウェハ20
1と、後に薄膜の支持基板となるベースウェハ204と
を室温で貼り合わせ、500 ℃程度の加熱処理を施す。こ
の加熱処理によって上述の水素打ち込み層では水素脆化
が生じ、水素脆化による破断層205が形成される。
(図2(B))
【0097】こうして水素脆化によ破断層205が形成
されると単結晶シリコン薄膜206のみを残して容易に
ボンドウェハ201が剥がれる。(図2(C))
【0098】従って、ベースウェハ204上には下地と
なる熱酸化膜202と単結晶シリコン薄膜206が形成
される。なお、この時の単結晶シリコン薄膜206の膜
厚は図2(A)における熱酸化膜202の膜厚と水素イ
オン注入の打ち込み深さによって決定される。
【0099】こうして図2(C)の状態が得られたら、
10nmオーダーの浅い研摩(タッチポリッシュ)を行い、
さらに1000〜1100℃程度の温度で2時間ぐらいの加熱処
理を行って結合力の強い単結晶シリコン薄膜207を得
る。(図2(D))
【0100】以上の様に、スマートカット法は非常に簡
易な手段で単結晶シリコン薄膜を得られるという利点を
有している。また、これまでの貼り合わせSOI基板ほ
ど単結晶シリコン層の膜厚が研摩精度に影響されないの
で、非常に膜厚の均一性が高い。
【0101】また、最近ではこのスマートカット法を利
用して合成石英の上に単結晶シリコン薄膜を形成する試
みもなされている。(阿部孝夫:第24回アモルファス物
質の物性と応用セミナーテキスト,p.25-32,1997)
【0102】しかしながら、この報告によると合成石英
とシリコンウェハ(ボンドウェハ)とを貼り合わせると
熱膨張係数の差が大きいため300 ℃程度の加熱で破壊が
起こる。従って、同報告ではボンドウェハを200 ℃前後
で貼り合わせた後、50μmまで平面研摩(またはエッチ
ング)して、その後で500 ℃の加熱処理を施して貼り合
わせを完了している。まず、図15(A)に示すよう
に、単結晶シリコン基板760を熱酸化することで熱酸
化膜761を形成する。次に、図15(B)に示すよう
に水素イオンを注入する。水素イオンのドーズ量は、3
×1016〜1×1017cm-2が一般的である。水素イオ
ンの注入により、水素のピーク濃度付近に微小ボイド
(void)762が形成される。微小ボイドは大きさ〜2
0nm、厚さが〜1nmのものが大多数である。
【0103】次に、図15(C)に示すように、アイラ
ンドの支持基板となる基板763を貼り合わせる。そし
て、500℃程度の加熱処理を施す。この加熱処理によ
って上述の微小ボイドが成長してサイズが増加する。こ
の微小ボイドのサイズの増加と、残留ストレスとによっ
て、単結晶シリコン基板760が劈開(スマートカッ
ト)される。スマートカットが起こる深さはイオン注入
された水素のピーク濃度付近である。このスマートカッ
トにより、熱酸化膜761の一部761aと、単結晶シ
リコン基板の一部760aが基板763上に残留する
(図15(D))。
【0104】こうして図15(D)の状態が得られた
ら、単結晶シリコン基板の一部760aの表面に10n
mオーダーの浅い研摩(タッチポリッシュ)を行い、さ
らに1000〜1100℃程度の温度で2時間ぐらいの
加熱処理を行う。
【0105】そして、熱酸化膜761の一部761a
と、単結晶シリコン基板の一部760aをパターニング
し、熱酸化膜761の一部761aから形成された絶縁
膜764上に、互いに分離した複数のチャネル形成領域
となる領域を有するアイランド765を単結晶シリコン
基板の一部760aから形成した。
【0106】以上の様に、スマートカット法は非常に簡
易な手段で単結晶からなるアイランドを得られるという
利点を有している。また、これまでの貼り合わせSOI
基板ほどアイランドの膜厚が研摩精度に影響されないの
で、非常に膜厚の均一性が高い。
【0107】本実施例は、実施例1と組み合わせて実施
することが可能である。
【0108】(実施例3)本実施例では、実施の形態と
は工程順序が異なる、アイランドの作製方法について説
明する。なお、各工程の詳しい説明については、実施の
形態を参照する。
【0109】図16(A)に示すように、まず矩形状の
凸部301を有する下地膜を第2の層間絶縁膜上に形成
し、該下地膜上に非晶質半導体膜302を形成する。次
に、該非晶質半導体膜302にレーザー光を照射し、結
晶質半導体膜303を形成する(図16(B))。
【0110】次に、結晶質半導体膜303を、凸部30
1の上面が露出する程度まで、その表面から一部を除去
していく。なお、本実施例ではエッチングを用いて除去
を行い、除去後の結晶質半導体膜をここでは結晶質半導
体膜(エッチング後)304とする(図16(C))。
【0111】次に、結晶質半導体膜(エッチング後)3
04をパターニングし、アイランド305を形成する
(図16(D))。そして、アイランド305のチャネ
ル形成領域となる部分を露出するように、凸部301の
一部または全てを除去する。なお、本実施例ではエッチ
ングを用いて凸部301の一部のみを除去し、凸部(エ
ッチング後)306を形成した(図16(E))。
【0112】なお、上記工程において、レーザー光の照
射後、結晶質半導体膜を下地膜の凸部が露出する程度に
エッチングした後またはアイランドを形成した後におい
て、500〜600℃で1分から60分程度加熱するこ
とで、半導体膜内において生じている応力を緩和するこ
とができる。
【0113】上記工程によって、アイランドを形成する
前に、結晶質半導体膜を下地膜の凸部が露出する程度に
エッチングすることで、アイランドの端部及び側面が一
部エッチングによって除去されてしまうのを防ぐことが
できる。
【0114】本実施例は、実施例1または2と組み合わ
せて実施することが可能である。
【0115】(実施例4)本実施例では、実施の形態、
実施例1とは工程順序が異なる、アイランドの作製方法
について説明する。なお、各工程の詳しい説明について
は、実施例1を参照する。
【0116】図16(A)に示すように、まず矩形状の
凸部311を有する下地膜を第2の層間絶縁膜上に形成
し、該下地膜上に非晶質半導体膜312を形成する。
【0117】次に、結晶質半導体膜(エッチング後)3
14をパターニングし、サブアイランド313を形成す
る(図16(B))。
【0118】次に、該サブアイランド313にレーザー
光を照射し、結晶化させる。本実施例では結晶化後のサ
ブアイランドをサブアイランド(結晶化後)314とす
る(図16(C))。
【0119】次に、サブアイランド(結晶化後)314
を、凸部311の上面が露出する程度まで、その表面か
ら一部を除去していく。なお、本実施例ではエッチング
を用いて除去を行い、アイランド315を形成する(図
16(D))。
【0120】そして、アイランド315のチャネル形成
領域となる部分を露出するように、凸部311の一部ま
たは全てを除去する。なお、本実施例ではエッチングを
用いて凸部311の一部のみを除去し、凸部(エッチン
グ後)316を形成した(図16(E))。
【0121】なお、上記工程において、レーザー光の照
射後またはアイランドを形成した後において、500〜
600℃で1分から60分程度加熱することで、半導体
膜内において生じている応力を緩和することができる。
【0122】本実施例は、実施例1〜3と自由に組み合
わせて実施することが可能である。
【0123】(実施例5)本実施例では、凹凸を有する
下地膜の形成の仕方について説明する。
【0124】まず、図18(A)に示すように、第2の
層間絶縁膜250上に絶縁膜からなる第1の下地膜25
1を成膜する。第1の下地膜251は本実施例では酸化
窒化珪素を用いるがこれに限定されず、第2の下地膜と
エッチングにおける選択比が大きい絶縁膜であれば良
い。本実施例では第1の下地膜251をCVD装置でS
iH4とN2Oを用いて50〜200nmの厚さになるよ
うに形成した。なお第1の下地膜は単層であっても、複
数の絶縁膜を積層した構造であってもよい。
【0125】次に、図18(B)に示すように、第1の
下地膜251に接するように絶縁膜からなる第2の下地
膜252を形成する。第2の下地膜252は後の工程に
おいてパターニングし、凹凸を形成したときに、その後
に成膜される半導体膜の表面に凹凸が現れる程度の膜厚
にする必要がある。本実施例では第2の下地膜252と
して、プラズマCVD法を用いて30nm〜300nm
の酸化珪素を形成する。
【0126】次に、図18(C)に示すようにマスク2
53を形成し、第2の下地膜252をエッチングする。
なお本実施例では、フッ化水素アンモニウム(NH4
2)を7.13%とフッ化アンモニウム(NH4F)を
15.4%含む混合溶液(ステラケミファ社製、商品名
LAL500)をエッチャントとし、20℃においてウ
エットエッチングを行う。このエッチングにより、矩形
状の凸部254が形成される。本明細書では、第1の下
地膜251と凸部253とを合わせて1つの下地膜とみ
なす。
【0127】なお、第1の下地膜251として窒化アル
ミニウム、窒化酸化アルミニウムまたは窒化珪素を用
い、第2の下地膜252として酸化珪素膜を用いる場
合、RFスパッタ法を用いて第2の下地膜252をパタ
ーニングすることが望ましい。第1の下地膜251とし
て窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウムまたは窒化
珪素は熱伝導度が高いので、発生した熱をすばやく拡散
することができ、TFTの劣化を防ぐことができる。
【0128】次に、第1の下地膜251と凸部253を
覆うように半導体膜を形成する。本実施例では凸部の厚
さが30nm〜300nmであるので、半導体膜の膜厚
を50〜200nmとするのが望ましく、ここでは60
nmとする。なお、半導体膜と下地膜との間に不純物が
混入すると、半導体膜の結晶性に悪影響を与え、作製す
るTFTの特性バラツキやしきい値電圧の変動を増大さ
せる可能性があるため、下地膜と半導体膜とは連続して
成膜するのが望ましい。そこで本実施例では、第1の下
地膜251と凸部253とからなる下地膜を形成した後
は、酸化珪素膜255を薄く該下地膜上に成膜し、その
後大気にさらさないように連続して半導体膜256を成
膜する。酸化珪素膜の厚さは設計者が適宜設定すること
ができるが、本実施例では5nm〜30nm程度とし
た。
【0129】次に、図18とは異なる下地膜の形成の仕
方について説明する。まず図19(A)に示すように第
2の層間絶縁膜260上に絶縁膜からなる第1の下地膜
を形成する。第1の下地膜は、酸化珪素膜、窒化珪素
膜、酸化窒化珪素膜などで形成する。
【0130】酸化珪素膜を用いる場合には、プラズマC
VD法で、オルトケイ酸テトラエチル(Tetraethyl Or
thosilicate:TEOS)とO2とを混合し、反応圧力4
0Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(13.
56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形
成することができる。酸化窒化珪素膜を用いる場合に
は、プラズマCVD法でSiH4、N2O、NH3から作
製される酸化窒化珪素膜、またはSiH4、N2Oから作
製される酸化窒化珪素膜で形成すれば良い。この場合の
作製条件は反応圧力20〜200Pa、基板温度300〜
400℃とし、高周波(60MHz)電力密度0.1〜
1.0W/cm2で形成することができる。また、SiH4
2O、H2から作製される酸化窒化水素化珪素膜を適用
しても良い。窒化珪素膜も同様にプラズマCVD法でS
iH4、NH3から作製することが可能である。
【0131】第1の下地膜は20〜200nm(好ましく
は30〜60nm)の厚さに基板の全面に形成した後、図
19(B)に示すように、フォトリソグラフィーの技術
を用いマスク262を形成する。そして、エッチングに
より不要な部分を除去して、矩形状の凸部263を形成
する。第1の下地膜261に対してはフッ素系のガスを
用いたドライエッチング法を用いても良いし、フッ素系
の水溶液を用いたウエットエッチング法を用いても良
い。後者の方法を選択する場合には、例えば、フッ化水
素アンモニウム(NH4HF2)を7.13%とフッ化ア
ンモニウム(NH 4F)を15.4%含む混合溶液(ス
テラケミファ社製、商品名LAL500)でエッチング
すると良い。
【0132】次いで、凸部262及び第2の層間絶縁膜
260を覆うように、絶縁膜からなる第2の下地膜26
4を形成する。この層は第1の下地膜261と同様に酸
化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜などで50〜3
00nm(好ましくは100〜200nm)の厚さに形成す
る。
【0133】上記作製工程によって、凸部262及び第
2の下地膜264からなる下地膜が形成される。なお、
第2の下地膜264を形成した後、大気に曝さないよう
に連続して半導体膜を成膜するようにすることで、半導
体膜と下地膜の間に大気中の不純物が混入するのを防ぐ
ことができる。
【0134】本実施例は実施例1〜4と自由に組み合わ
せて実施することが可能である。
【0135】(実施例6)次に、本発明において用いら
れるレーザー照射装置の構成について、図20を用いて
説明する。151はレーザー発振装置である。図20で
は4つのレーザー発振装置を用いているが、レーザー照
射装置が有するレーザー発振装置はこの数に限定されな
い。
【0136】なお、レーザー発振装置151は、チラー
152を用いてその温度を一定に保つようにしても良
い。チラー152は必ずしも設ける必要はないが、レー
ザー発振装置151の温度を一定に保つことで、出力さ
れるレーザー光のエネルギーが温度によってばらつくの
を抑えることができる。
【0137】また154は光学系であり、レーザー発振
装置151から出力された光路を変更したり、そのレー
ザービームの形状を加工したりして、レーザー光を集光
することができる。さらに、図20のレーザー照射装置
では、光学系154によって、複数のレーザー発振装置
151から出力されたレーザー光のレーザービームを互
いに一部を重ね合わせることで、合成することができ
る。
【0138】なお、レーザー光を一次的に完全に遮蔽す
ることができるAO変調器153を、被処理物である基
板156とレーザー発振装置151との間の光路に設け
ても良い。また、AO変調器の代わりに、アテニュエイ
ター(光量調整フィルタ)を設けて、レーザー光のエネ
ルギー密度を調整するようにしても良い。
【0139】また、被処理物である基板156とレーザ
ー発振装置151との間の光路に、レーザー発振装置1
51から出力されたレーザー光のエネルギー密度を測定
する手段(エネルギー密度測定手段)165を設け、測
定したエネルギー密度の経時変化をコンピューター16
0において監視するようにしても良い。この場合、レー
ザー光のエネルギー密度の減衰を補うように、レーザー
発振装置160からの出力を高めるようにしても良い。
【0140】合成されたレーザービームは、スリット1
55を介して被処理物である基板156に照射される。
スリット155は、レーザー光を遮ることが可能であ
り、なおかつレーザー光によって変形または損傷しない
ような材質で形成するのが望ましい。そして、スリット
155はスリットの幅が可変であり、該スリットの幅に
よってレーザービームの幅を変更することができる。
【0141】なお、スリット155を介さない場合の、
レーザー発振装置151から発振されるレーザー光の基
板156におけるレーザービームの形状は、レーザーの
種類によって異なり、また光学系により成形することも
できる。
【0142】基板156はステージ157上に載置され
ている。図20では、位置制御手段158、159が、
被処理物におけるレーザービームの位置を制御する手段
に相当しており、ステージ157の位置が、位置制御手
段158、159によって制御されている。
【0143】図20では、位置制御手段158がX方向
におけるステージ157の位置の制御を行っており、位
置制御手段159はY方向におけるステージ157の位
置制御を行う。
【0144】また図20のレーザー照射装置は、メモリ
等の記憶手段及び中央演算処理装置を兼ね備えたコンピ
ューター160を有している。コンピューター160
は、レーザー発振装置151の発振を制御し、レーザー
光の走査経路を定め、なおかつレーザー光のレーザービ
ームが定められた走査経路にしたがって走査されるよう
に、位置制御手段158、159を制御し、基板を所定
の位置に移動させることができる。
【0145】なお図20では、レーザービームの位置
を、基板を移動させることで制御しているが、ガルバノ
ミラー等の光学系を用いて移動させるようにしても良い
し、その両方であってもよい。
【0146】さらに図20では、コンピューター160
によって、該スリット155の幅を制御し、マスクのパ
ターン情報に従ってレーザービームの幅を変更すること
ができる。なおスリットは必ずしも設ける必要はない。
【0147】さらにレーザー照射装置は、被処理物の温
度を調節する手段を備えていても良い。また、レーザー
光は指向性およびエネルギー密度の高い光であるため、
ダンパーを設けて、反射光が不適切な箇所に照射される
のを防ぐようにしても良い。ダンパーは、反射光を吸収
させる性質を有していることが望ましく、ダンパー内に
冷却水を循環させておき、反射光の吸収により隔壁の温
度が上昇するのを防ぐようにしても良い。また、ステー
ジ157に基板を加熱するための手段(基板加熱手段)
を設けるようにしても良い。
【0148】なお、マーカーをレーザーで形成する場
合、マーカー用のレーザー発振装置を設けるようにして
も良い。この場合、マーカー用のレーザー発振装置の発
振を、コンピューター160において制御するようにし
ても良い。さらにマーカー用のレーザー発振装置を設け
る場合、マーカー用のレーザー発振装置から出力された
レーザー光を集光するための光学系を別途設ける。なお
マーカーを形成する際に用いるレーザーは、代表的には
YAGレーザー、CO2レーザー等が挙げられるが、無
論この他のレーザーを用いて形成することは可能であ
る。
【0149】またマーカーを用いた位置合わせのため
に、CCDカメラ163を1台、場合によっては数台設
けるようにしても良い。なおCCDカメラとは、CCD
(電荷結合素子)を撮像素子として用いたカメラを意味
する。
【0150】なお、マーカーを設けずに、CCDカメラ
163によって絶縁膜または半導体膜のパターンを認識
し、基板の位置合わせを行うようにしても良い。この場
合、コンピューター160に入力されたマスクによる絶
縁膜または半導体膜のパターン情報と、CCDカメラ1
63において収集された実際の絶縁膜または半導体膜の
パターン情報とを照らし合わせて、基板の位置情報を把
握することができる。この場合マーカーを別途設ける必
要がない。
【0151】また、基板に入射したレーザー光は該基板
の表面で反射し、入射したときと同じ光路を戻る、いわ
ゆる戻り光となるが、該戻り光はレーザの出力や周波数
の変動や、ロッドの破壊などの悪影響を及ぼす。そのた
め、前記戻り光を取り除きレーザの発振を安定させるた
め、アイソレータを設置するようにしても良い。
【0152】なお、図20では、レーザー発振装置を複
数台設けたレーザー照射装置の構成について示したが、
レーザー発振装置は1台であってもよい。図21にレー
ザー発振装置が1台の、レーザー照射装置の構成を示
す。図21において、201はレーザー発振装置、20
2はチラーである。また215はエネルギー密度測定装
置、203はAO変調器、204は光学系、205はス
リット、213はCCDカメラである。基板206はス
テージ207上に設置し、ステージ207の位置はX方
向位置制御手段208、Y方向位置制御手段209によ
って制御されている。そして図20に示したものと同様
に、コンピューター210によって、レーザー照射装置
が有する各手段の動作が制御されており、図20と異な
るのはレーザー発振装置が1つであることである。また
光学系204は図20の場合と異なり、1つのレーザー
光を集光する機能を有していれば良い。
【0153】なお、半導体膜全体にレーザー光を走査し
て照射するのではなく、少なくとも必要不可欠な部分を
最低限結晶化できるようにレーザー光を走査すること
で、半導体膜を結晶化させた後パターニングにより除去
される部分にレーザー光を照射する時間を省くことがで
き、基板1枚あたりにかかる処理時間を大幅に短縮する
ことができる。
【0154】本実施例は、実施例1〜5と組み合わせて
実施することが可能である。
【0155】(実施例7)本実施例では、複数のレーザ
ービームを重ね合わせることで合成される、レーザービ
ームの形状について説明する。
【0156】図22(A)に、複数のレーザー発振装置
からそれぞれ発振されるレーザー光の、スリットを介さ
ない場合の被処理物におけるレーザービームの形状の一
例を示す。図22(A)に示したレーザービームは楕円
形状を有している。なお本発明において、レーザー発振
装置から発振されるレーザー光のレーザービームの形状
は、楕円に限定されない。レーザービームの形状はレー
ザーの種類によって異なり、また光学系により成形する
こともできる。例えば、ラムダ社製のXeClエキシマ
レーザー(波長308nm、パルス幅30ns)L33
08から射出されたレーザー光の形状は、10mm×3
0mm(共にビームプロファイルにおける半値幅)の矩
形状である。また、YAGレーザーから射出されたレー
ザー光の形状は、ロッド形状が円筒形であれば円状とな
り、スラブ型であれば矩形状となる。このようなレーザ
ー光を光学系により、さらに成形することにより、所望
の大きさのレーザー光をつくることもできる。
【0157】図22(B)に図22(A)に示したレー
ザービームの長軸L方向におけるレーザー光のエネルギ
ー密度の分布を示す。図22(A)に示すレーザービー
ムは、図22(B)におけるエネルギー密度のピーク値
の1/e2のエネルギー密度を満たしている領域に相当
する。レーザービームが楕円形状であるレーザー光のエ
ネルギー密度の分布は、楕円の中心Oに向かうほど高く
なっている。このように図22(A)に示したレーザー
ビームは、中心軸方向におけるエネルギー密度がガウス
分布に従っており、エネルギー密度が均一だと判断でき
る領域が狭くなる。
【0158】次に、図22(A)に示したレーザービー
ムを有するレーザー光を合成したときの、レーザービー
ムの形状を、図22(C)に示す。なお図22(C)で
は4つのレーザー光のレーザービームを重ね合わせるこ
とで1つの線状のレーザービームを形成した場合につい
て示しているが、重ね合わせるレーザービームの数はこ
れに限定されない。
【0159】図22(C)に示すように、各レーザー光
のレーザービームは、各楕円の長軸が一致し、なおかつ
互いにレーザービームの一部が重なることで合成され、
1つのレーザービーム360が形成されている。なお以
下、各楕円の中心Oを結ぶことで得られる直線をレーザ
ービーム360の中心軸とする。
【0160】図22(D)に、図22(D)に示した合
成後のレーザービームの、中心軸y方向におけるレーザ
ー光のエネルギー密度の分布を示す。なお、図22
(C)に示すレーザービームは、図22(B)における
エネルギー密度のピーク値の1/e2のエネルギー密度
を満たしている領域に相当する。合成前の各レーザービ
ームが重なり合っている部分において、エネルギー密度
が加算される。例えば図示したように重なり合ったビー
ムのエネルギー密度L1とL2を加算すると、ビームの
エネルギー密度のピーク値L3とほぼ等しくなり、各楕
円の中心Oの間においてエネルギー密度が平坦化され
る。
【0161】なお、L1とL2を加算するとL3と等し
くなるのが理想的だが、現実的には必ずしも等しい値に
はならない。L1とL2を加算した値とL3との値のず
れの許容範囲は、設計者が適宜設定することが可能であ
る。
【0162】レーザービームを単独で用いると、エネル
ギー密度の分布がガウス分布に従っているので、絶縁膜
の平坦な部分に接している半導体膜またはアイランドと
なる部分全体に均一なエネルギー密度のレーザー光を照
射することが難しい。しかし、図22(D)からわかる
ように、複数のレーザー光を重ね合わせてエネルギー密
度の低い部分を互いに補い合うようにすることで、複数
のレーザー光を重ね合わせないで単独で用いるよりも、
エネルギー密度が均一な領域が拡大され、半導体膜の結
晶性を効率良く高めることができる。
【0163】なお、B−B’、C−C’におけるエネル
ギー密度の分布は、B−B’の方がC−C’よりも弱冠
小さくなっているが、ほぼ同じ大きさとみなすことがで
き、合成前のレーザービームのピーク値の1/e2のエ
ネルギー密度を満たしている領域における、合成された
レーザービームの形状は、線状と言い表すことができ
る。
【0164】図23は、合成されたレーザービームのエ
ネルギー分布を示す図である。380で示した領域はエ
ネルギー密度が均一な領域であり、381で示した領域
はエネルギー密度が低い領域である。図23において、
レーザービームの中心軸方向の長さをWTBWとし、エネ
ルギー密度が均一な領域380における中心軸方向の長
さをWmaxとする。WTBWがWmaxに比べて大きくなれば
なるほど、結晶化に用いることができるエネルギー密度
が均一な領域380に対する、半導体膜の結晶化に用い
ることができないエネルギー密度が均一ではない領域3
81の割合が大きくなる。エネルギー密度が均一ではな
い領域381のみが照射された半導体膜は、微結晶が生
成し結晶性が芳しくない。よって半導体膜のアイランド
となる領域と、領域381のみを重ねないように、走査
経路及び絶縁膜の凹凸のレイアウトを定める必要が生
じ、領域380に対する領域381の比率が高くなると
その制約はさらに大きくなる。よってスリットを用い
て、エネルギー密度が均一ではない領域381のみが絶
縁膜の凹部または凸部上に形成された半導体膜に照射さ
れるのを防ぐことは、走査経路及び絶縁膜の凹凸のレイ
アウトの際に生じる制約を小さくするのに有効である。
【0165】本実施例は実施例1〜6と組み合わせて実
施することが可能である。
【0166】(実施例8)本実施例では、本発明に用い
られるレーザー照射装置の光学系と、各光学系とスリッ
トとの位置関係について説明する。
【0167】楕円形状のレーザービームを有するレーザ
ー光は、走査方向と垂直な方向におけるエネルギー密度
の分布がガウス分布に従っているので、エネルギー密度
の低い領域の全体に占める割合が、矩形または線形のレ
ーザービームを有するレーザー光に比べて高い。そのた
め本発明では、レーザー光のレーザービームが、エネル
ギー密度の分布が比較的均一な矩形または線形であるこ
とが望ましい。
【0168】図24は、レーザービームを4つ合成して
1つのレーザービームにする場合の光学系を示してい
る。図24に示す光学系は、6つのシリンドリカルレン
ズ417〜422を有している。矢印の方向から入射し
た4つのレーザー光は、4つのシリンドリカルレンズ4
19〜422のそれぞれに入射する。そしてシリンドリ
カルレンズ419、421において成形された2つのレ
ーザー光は、シリンドリカルレンズ417において再び
そのレーザービームの形状が成形されて被処理物423
に照射される。一方シリンドリカルレンズ420、42
2において成形された2つのレーザー光は、シリンドリ
カルレンズ418において再びそのレーザービームの形
状が成形されて被処理物423に照射される。
【0169】被処理物423における各レーザー光のレ
ーザービームは、互いに一部重なることで合成されて1
つのレーザービームを形成している。
【0170】各レンズのf値及び入射角は設計者が適宜
設定することが可能であるが、被処理物423に最も近
いシリンドリカルレンズ417、418のf値は、シリ
ンドリカルレンズ419〜422のf値よりも小さくす
る。例えば、被処理物423に最も近いシリンドリカル
レンズ417、418のf値を20とし、シリンドリカ
ルレンズ419〜422のf値を150とする。そして
シリンドリカルレンズ417、418から被処理物40
0へのレーザー光の入射角は、本実施例では25°と
し、シリンドリカルレンズ419〜422からシリンド
リカルレンズ417、418へのレーザー光の入射角を
10°とするように各レンズを設置する。なお、戻り光
を防ぐためにレーザー光の基板への入射角度を0°より
大きく、望ましくは5〜30°に保つのが望ましい。
【0171】図24では、4つのレーザービームを合成
する例について示しており、この場合4つのレーザー発
振装置にそれぞれ対応するシリンドリカルレンズを4つ
と、該4つのシリンドリカルレンズに対応する2つのシ
リンドリカルレンズとを有している。合成するレーザー
ビームの数はこれに限定されず、合成するレーザービー
ムの数は2以上8以下であれば良い。n(n=2、4、
6、8)のレーザービームを合成する場合、nのレーザ
ー発振装置にそれぞれ対応するnのシリンドリカルレン
ズと、該nのシリンドリカルレンズに対応するn/2の
シリンドリカルレンズとを有している。n(n=3、
5、7)のレーザービームを合成する場合、nのレーザ
ー発振装置にそれぞれ対応するnのシリンドリカルレン
ズと、該nのシリンドリカルレンズに対応する(n+
1)/2のシリンドリカルレンズとを有している。
【0172】そして、レーザービームを5つ以上重ね合
わせるとき、光学系を配置する場所及び干渉等を考慮す
ると、5つ目以降のレーザー光は基板の反対側から照射
するのが望ましく、その場合スリットを基板の反対側に
も設ける必要がある。また、基板は透過性を有している
ことが必要である。
【0173】なお、照射面に垂直な平面であって、かつ
前記長いビームの形状を長方形と見立てたときの短辺を
含む面を入射面と定義すると、前記レーザビームの入射
角度φは、前記短辺の長さがW、前記照射面に設置さ
れ、かつ、前記レーザビームに対して透光性を有する基
板の厚さがdであるとき、φ≧arcsin(W/2d)を満たす
のが望ましい。なお、レーザビームの軌跡が、前記入射
面上にないときは、該軌跡を該入射面に射影したものの
入射角度をφとする。この入射角度φでレーザビームが
入射されれば、基板の表面での反射光と、前記基板の裏
面からの反射光とが干渉せず、一様なレーザビームの照
射を行うことができる。
【0174】なお本発明に用いられるレーザー照射装置
が有する光学系は、本実施例で示した構成に限定されな
い。
【0175】また、複数のレーザービームを組み合わせ
なくとも矩形または線形のレーザービームを得られるガ
スレーザーとして代表的なのはエキシマレーザーがあ
り、固体レーザーとして代表的なのはスラブレーザーで
ある。本発明では、これらのレーザーを用いていても良
い。また光ファイバーを用いて、エネルギー密度が均一
な線状又は矩形状のレーザービームを形成することも可
能である。
【0176】本実施例は実施例1〜7と組み合わせて実
施することが可能である。
【0177】(実施例9)本発明を用いて作製されるT
FTを搭載した半導体装置は、様々な電子機器への適用
が可能である。その一例は、携帯情報端末(電子手帳、
モバイルコンピュータ、携帯電話等)、ビデオカメラ、
デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、テレビ受像
器、携帯電話、投影型表示装置等が挙げられる。それら
電子機器の具体例を図25に示す。
【0178】図25(A)は表示装置であり、筐体20
01、支持台2002、表示部2003、スピーカー部
2004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発明の
半導体装置を表示部2003に用いることで、本発明の
表示装置が完成する。発光装置は自発光型であるためバ
ックライトが必要なく、液晶ディスプレイよりも薄い表
示部とすることができる。なお、表示装置は、パソコン
用、TV放送受信用、広告表示用などの全ての情報表示
用表示装置が含まれる。
【0179】図25(B)はデジタルスチルカメラであ
り、本体2101、表示部2102、受像部2103、
操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッタ
ー2106等を含む。本発明の半導体装置を表示部21
02に用いることで、本発明のデジタルスチルカメラが
完成する。
【0180】図25(C)はノート型パーソナルコンピ
ュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2
203、キーボード2204、外部接続ポート220
5、ポインティングマウス2206等を含む。本発明の
半導体装置を表示部2203に用いることで、本発明の
ノート型パーソナルコンピュータが完成する。
【0181】図25(D)はモバイルコンピュータであ
り、本体2301、表示部2302、スイッチ230
3、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含
む。本発明の半導体装置を表示部2302に用いること
で、本発明のモバイルコンピュータが完成する。
【0182】図25(E)は記録媒体を備えた携帯型の
画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本
体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部
B2404、記録媒体(DVD等)読み込み部240
5、操作キー2406、スピーカー部2407等を含
む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表
示部B2404は主として文字情報を表示する。なお、
記録媒体を備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機器な
ども含まれる。本発明の半導体装置を表示部A、B24
03、2404に用いることで、本発明の画像再生装置
が完成する。
【0183】図25(F)はゴーグル型ディスプレイ
(ヘッドマウントディスプレイ)であり、本体250
1、表示部2502、アーム部2503を含む。本発明
の半導体装置を表示部2502に用いることで、本発明
のゴーグル型ディスプレイが完成する。
【0184】図25(G)はビデオカメラであり、本体
2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポ
ート2604、リモコン受信部2605、受像部260
6、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キ
ー2609等を含む。本発明の半導体装置を表示部26
02に用いることで、本発明のビデオカメラが完成す
る。
【0185】ここで図25(H)は携帯電話であり、本
体2701、筐体2702、表示部2703、音声入力
部2704、音声出力部2705、操作キー2706、
外部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。
なお、表示部2703は黒色の背景に白色の文字を表示
することで携帯電話の消費電流を抑えることができる。
本発明の半導体装置を表示部2703に用いることで、
本発明の携帯電話が完成する。
【0186】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能であ
る。また、本実施例は実施例1〜12に示したいずれの
構成とも組み合わせて実施することが可能である。
【0187】
【発明の効果】本発明では、絶縁膜の凹部上に位置する
半導体膜を、TFTの活性層として積極的に用いること
で、TFTのチャネル形成領域に粒界が形成されるのを
防ぐことができ、粒界によってTFTの移動度が著しく
低下したり、オン電流が低減したり、オフ電流が増加し
たりするのを防ぐことができ、TFTの特性のバラツキ
を抑えることができる。
【0188】また本発明では、三次元回路素子の最下層
に、単結晶半導体膜を用いて、互いに分離した複数のチ
ャネル形成領域を有するTFT(マルチチャネル型TF
T)を形成した。このように三次元回路素子において、
上層のみならず最下層にもマルチチャネル型TFTを用
いることで、各半導体素子から発せられる熱を効率的に
逃がすことができ、チップ温度が上昇し、熱雑音が発生
するのを防ぐことができる。
【0189】また本発明のマルチチャネル型TFTは、
最下層においても上層においても、複数の各チャネル形
成領域間にゲート絶縁膜とゲート電極が存在するように
する。つまり、各チャネル形成領域の側面と上面とが、
ゲート絶縁膜を間に挟んでゲート電極と重なるような構
成にする。上記構成により、特開平10−065164
号に開示されているトランジスタに比べて、ゲート絶縁
膜を間に挟んでゲート電極と重なるチャネル形成領域の
面積を、チャネル幅の長さの割りに大きくすることがで
き、オン電流を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 最下層のTFTの作製工程を示す断面図。
【図2】 最下層のTFTの作製工程を示す上面図。
【図3】 最下層のTFTの断面図。
【図4】 チャネル形成領域の幅と厚さの関係を示す
図。
【図5】 上層のTFTの作製工程を示す図。
【図6】 上層のTFTの作製工程を示す図。
【図7】 上層のTFTの作製工程を示す図。
【図8】 上層のTFTの作製工程を示す図。
【図9】 上層のTFTの作製工程を示す図。
【図10】 上層のTFTの完成図。
【図11】 上層のTFTの断面図。
【図12】 下層と上層のTFTの接続を示す図と、各
層に設けられた回路を示す図。
【図13】 上層のTFTの完成図。
【図14】 各層に設けられた半導体素子で構成される
三次元回路素子の回路図。
【図15】 スマートカット法を用いた最下層のアイラ
ンドの作製方法。
【図16】 上層のTFTの作製工程を示す図。
【図17】 上層のTFTの作製工程を示す図。
【図18】 上層の凸部を有する下地膜の作製方法を示
す図。
【図19】 上層の凸部を有する下地膜の作製方法を示
す図。
【図20】 レーザー照射装置の図。
【図21】 レーザー照射装置の図。
【図22】 レーザービームのエネルギー密度の分布を
示す図。
【図23】 レーザービームのエネルギー密度の分布を
示す図。
【図24】 光学系の図。
【図25】 本発明の半導体装置を用いた電子機器の
図。
【図26】 凸部を有する下地膜上に形成された半導体
膜にレーザー光を照射して結晶化させた後のTEMの断
面像と、その模式図。
【図27】 最下層のTFTの構造を示す斜視図及び断
面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/12 H01L 29/78 626C 627G 627D 616A 618C Fターム(参考) 5F048 AA04 AC01 BA09 BA17 BA19 BA20 BC11 BD06 BD07 BG07 CB01 CB10 5F052 AA02 BA01 BA04 BA11 BA18 BB01 BB02 BB04 BB05 BB07 DA01 DA02 DA03 DB02 DB03 DB07 EA11 EA12 FA06 FA13 HA04 JA01 5F110 AA07 AA23 BB01 BB03 BB05 BB07 BB11 CC02 DD05 DD12 DD13 DD14 DD15 DD17 DD21 DD24 GG01 GG02 GG12 GG13 GG22 GG25 GG28 GG29 GG30 GG43 GG45 GG47 HM14 HM15 NN02 NN03 NN22 NN27 PP03 PP04 PP05 PP06 PP07 PP29 PP34 PP38 QQ09 QQ17 QQ19

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁表面上に形成された2つの不純物領域
    及び該2つの不純物領域に挟まれている複数のチャネル
    形成領域を有する活性層と、前記活性層に接するゲート
    絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を間に挟んで前記複数のチ
    ャネル形成領域と重なっているゲート電極とを有するT
    FTを用いた半導体装置であって、 前記複数のチャネル形成領域は、前記ゲート絶縁膜及び
    前記ゲート電極を間に挟んで互いに分離しており、 前記複数のチャネル形成領域は単結晶であることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】絶縁表面上に形成された活性層と、前記活
    性層に接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を間に
    挟んで前記複数のチャネル形成領域と重なっているゲー
    ト電極とを有するTFTを用いた半導体装置であって、 前記活性層は2つの第1不純物領域と、複数のチャネル
    形成領域と、前記2つの第1不純物領域と前記複数のチ
    ャネル形成領域の間に挟まれた2つの第2不純物領域と
    を有し、 前記複数のチャネル形成領域は、前記ゲート絶縁膜及び
    前記ゲート電極を間に挟んで互いに分離しており、 前記2つの第2の不純物領域における一導電型を付与す
    る不純物の濃度は、前記第1の不純物領域における前記
    一導電型を付与する不純物の濃度よりも低く、 前記複数のチャネル形成領域は単結晶であることを特徴
    とする半導体装置。
  3. 【請求項3】絶縁表面上に形成された活性層と、前記活
    性層に接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を間に
    挟んで前記複数のチャネル形成領域と重なっているゲー
    ト電極とを有するTFTを用いた半導体装置であって、 前記活性層は2つの第1不純物領域と、複数のチャネル
    形成領域と、前記2つの第1不純物領域と前記複数のチ
    ャネル形成領域の間に挟まれた複数の第2不純物領域と
    を有し、 前記複数のチャネル形成領域は、前記ゲート絶縁膜及び
    前記ゲート電極を間に挟んで互いに分離しており、 前記複数の第2不純物領域は、前記ゲート電極を間に挟
    んで互いに分離しており、 前記複数の第2の不純物領域における一導電型を付与す
    る不純物の濃度は、前記第1の不純物領域における前記
    一導電型を付与する不純物の濃度よりも低く、 前記複数のチャネル形成領域は単結晶であることを特徴
    とする半導体装置。
  4. 【請求項4】層間絶縁膜を間に介して積層されている第
    1のTFT及び第2のTFTを有する半導体装置であっ
    て、 前記第1及び第2のTFTは、2つの不純物領域及び該
    2つの不純物領域に挟まれている複数のチャネル形成領
    域を有する活性層と、前記活性層に接するゲート絶縁膜
    と、前記ゲート絶縁膜を間に挟んで前記複数のチャネル
    形成領域と重なっているゲート電極とを有し、 前記複数のチャネル形成領域は、前記ゲート絶縁膜及び
    前記ゲート電極を間に挟んで互いに分離しており、 前記第1のTFTの前記複数のチャネル形成領域は単結
    晶であり、 前記層間絶縁膜と前記第2のTFTの間に下地膜が形成
    されており、 前記下地膜は、前記第2のTFTの前記複数の各チャネ
    ル形成領域と、前記2つの不純物領域とで囲まれた領域
    の一部に凸部を有していることを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】層間絶縁膜を間に介して積層されている第
    1のTFT及び第2のTFTを有する半導体装置であっ
    て、 前記第1及び第2のTFTは、活性層と、前記活性層に
    接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を間に挟んで
    前記複数のチャネル形成領域と重なっているゲート電極
    とを有し、 前記活性層は2つの第1不純物領域と、複数のチャネル
    形成領域と、前記2つの第1不純物領域と前記複数のチ
    ャネル形成領域の間に挟まれた2つの第2不純物領域と
    を有し、 前記2つの第2の不純物領域における一導電型を付与す
    る不純物の濃度は、前記第1の不純物領域における前記
    一導電型を付与する不純物の濃度よりも低く、 前記複数のチャネル形成領域は、前記ゲート絶縁膜及び
    前記ゲート電極を間に挟んで互いに分離しており、 前記第1のTFTの前記複数のチャネル形成領域は単結
    晶であり、 前記層間絶縁膜と前記第2のTFTの間に下地膜が形成
    されており、 前記下地膜は、前記第2のTFTの前記複数の各チャネ
    ル形成領域と、前記2つの第1不純物領域とで囲まれた
    領域の一部に凸部を有していることを特徴とする半導体
    装置。
  6. 【請求項6】層間絶縁膜を間に介して積層されている第
    1のTFT及び第2のTFTを有する半導体装置であっ
    て、 前記第1及び第2のTFTは、活性層と、前記活性層に
    接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を間に挟んで
    前記複数のチャネル形成領域と重なっているゲート電極
    とを有し、 前記活性層は2つの第1不純物領域と、複数のチャネル
    形成領域と、前記2つの第1不純物領域と前記複数のチ
    ャネル形成領域の間に挟まれた複数の第2不純物領域と
    を有し、 前記複数の第2の不純物領域における一導電型を付与す
    る不純物の濃度は、前記第1の不純物領域における前記
    一導電型を付与する不純物の濃度よりも低く、 前記複数のチャネル形成領域は、前記ゲート絶縁膜及び
    前記ゲート電極を間に挟んで互いに分離しており、 前記複数の第2不純物領域は、前記ゲート電極を間に挟
    んで互いに分離しており、 前記第1のTFTの前記複数のチャネル形成領域は単結
    晶であり、 前記層間絶縁膜と前記第2のTFTの間に下地膜が形成
    されており、 前記下地膜は、前記第2のTFTの前記複数の各チャネ
    ル形成領域と、前記2つの第1不純物領域とで囲まれた
    領域の一部に凸部を有していることを特徴とする半導体
    装置。
  7. 【請求項7】層間絶縁膜を間に介して積層されている第
    1のTFT及び第2のTFTを有する半導体装置であっ
    て、 前記第1及び第2のTFTは、2つの不純物領域及び該
    2つの不純物領域に挟まれている複数のチャネル形成領
    域を有する活性層と、前記活性層に接するゲート絶縁膜
    と、前記ゲート絶縁膜を間に挟んで前記複数のチャネル
    形成領域と重なっているゲート電極とを有し、 前記複数のチャネル形成領域は、前記ゲート絶縁膜及び
    前記ゲート電極を間に挟んで互いに分離しており、 前記第1のTFTの前記複数のチャネル形成領域は単結
    晶であり、 前記層間絶縁膜と前記第2のTFTの間に下地膜が形成
    されており、 前記下地膜は、前記第2のTFTの前記複数の各チャネ
    ル形成領域間に凸部を有していることを特徴とする半導
    体装置。
  8. 【請求項8】層間絶縁膜を間に介して積層されている第
    1のTFT及び第2のTFTを有する半導体装置であっ
    て、 前記第1及び第2のTFTは、活性層と、前記活性層に
    接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を間に挟んで
    前記複数のチャネル形成領域と重なっているゲート電極
    とを有し、 前記活性層は2つの第1不純物領域と、複数のチャネル
    形成領域と、前記2つの第1不純物領域と前記複数のチ
    ャネル形成領域の間に挟まれた2つの第2不純物領域と
    を有し、 前記2つの第2の不純物領域における一導電型を付与す
    る不純物の濃度は、前記第1の不純物領域における前記
    一導電型を付与する不純物の濃度よりも低く、 前記複数のチャネル形成領域は、前記ゲート絶縁膜及び
    前記ゲート電極を間に挟んで互いに分離しており、 前記第1のTFTの前記複数のチャネル形成領域は単結
    晶であり、 前記層間絶縁膜と前記第2のTFTの間に下地膜が形成
    されており、 前記下地膜は、前記第2のTFTの前記複数の各チャネ
    ル形成領域間に凸部を有していることを特徴とする半導
    体装置。
  9. 【請求項9】層間絶縁膜を間に介して積層されている第
    1のTFT及び第2のTFTを有する半導体装置であっ
    て、 前記第1及び第2のTFTは、活性層と、前記活性層に
    接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を間に挟んで
    前記複数のチャネル形成領域と重なっているゲート電極
    とを有し、 前記活性層は2つの第1不純物領域と、複数のチャネル
    形成領域と、前記2つの第1不純物領域と前記複数のチ
    ャネル形成領域の間に挟まれた複数の第2不純物領域と
    を有し、 前記複数の第2の不純物領域における一導電型を付与す
    る不純物の濃度は、前記第1の不純物領域における前記
    一導電型を付与する不純物の濃度よりも低く、 前記複数のチャネル形成領域は、前記ゲート絶縁膜及び
    前記ゲート電極を間に挟んで互いに分離しており、 前記複数の第2不純物領域は、前記ゲート電極を間に挟
    んで互いに分離しており、 前記第1のTFTの前記複数のチャネル形成領域は単結
    晶であり、 前記層間絶縁膜と前記第2のTFTの間に下地膜が形成
    されており、 前記下地膜は、前記第2のTFTの前記複数の各チャネ
    ル形成領域間に凸部を有していることを特徴とする半導
    体装置。
  10. 【請求項10】請求項4乃至請求項9のいずれか一項に
    おいて、前記第2のTFTの活性層はレーザー光によっ
    て結晶化されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記レーザー光
    は、YAGレーザー、YVO4レーザー、YLFレーザ
    ー、YAlO3レーザー、ガラスレーザー、ルビーレー
    ザー、アレキサンドライドレーザー、Ti:サファイア
    レーザーまたはNd:YVO4レーザーから選ばれた一種
    または複数種を用いて出力されていることを特徴とする
    半導体装置。
  12. 【請求項12】請求項10または請求項11のいずれか
    一項において、前記レーザー光は、スラブレーザーを用
    いて出力されていることを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】請求項10乃至請求項12のいずれか1
    項において、前記レーザー光は連続発振であることを特
    徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】請求項10乃至請求項13のいずれか一
    項において、前記レーザー光は第2高調波であることを
    特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】請求項1乃至請求項14のいずれか1項
    において、第1のTFTの活性層はスマートカット法、
    SIMOX法またはELTRAN法を用いて形成されて
    いることを特徴とする半導体装置。
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