JP2003233870A - カップミキシング式自動販売機及びカップミキシング式自動販売機の管理システム - Google Patents

カップミキシング式自動販売機及びカップミキシング式自動販売機の管理システム

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JP2003233870A
JP2003233870A JP2002029297A JP2002029297A JP2003233870A JP 2003233870 A JP2003233870 A JP 2003233870A JP 2002029297 A JP2002029297 A JP 2002029297A JP 2002029297 A JP2002029297 A JP 2002029297A JP 2003233870 A JP2003233870 A JP 2003233870A
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、自らの異常の状態を通知する機能
と共に、指令を受信して簡単な異常を自ら解消する機能
を有するカップミキシング式自動販売機及びカップミキ
シング式自動販売機の管理システムを提供することを課
題とする。 【解決手段】 本発明は液体原料とキャニスタ3d中に
貯蔵された粉末原料とをカップ内で調理して飲料を提供
するカップミキシング式自動販売機において、自らの状
態を検知する検知手段3と、前記状態を記憶する記憶手
段6と、前記状態が正常か異常かを判断する判定手段5
とを備え、前記状態が異常と判断された場合には、この
異常をカップミキシング式自動販売機の外部に設けられ
た管理装置7に通知する通知手段8を備えたことを特徴
とするカップミキシング式自動販売機を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末原料と液体原
料とを混合して飲料を製造し、カップに入れて提供する
カップミキシング式自動販売機に関し、より詳細には、
自らの状態を通知する機能と共に、指令を受信して簡単
な故障を修復する機能を有するカップミキシング式自動
販売機及びカップミキシング式自動販売機の管理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カップ式自動販売機は、キャニ
スタといわれる粉末原料の容器から粉末原料を混合容器
に供給した後に、液体原料をこの混合容器に供給し、さ
らに、粉末原料と液体原料を混合した後に混合後の飲料
をカップに供給するミキシングボール式と、販売するカ
ップに原料を直接供給し、カップ内で調理を行うカップ
ミキシング式とが存在する。カップミキシング式自動販
売機は販売するカップ内で調理を行うものであるので、
前の利用者の飲料が混入しないために品質面で非常に優
れた方式であるとされている。尚、「カップミキシング
式自動販売機」を、以下、単に自動販売機と略称する。
【0003】ここで、典型的な自動販売機について図1
7を参照しながら説明する。自動販売機は、ユーザがコ
インメック(不図示)にコインを投入したことを契機と
してキャニスタ102に蓄積された粉末原料をカップ1
07に供給し、ポンプ109により液体原料をカップ1
07に供給し、この2つの原料を撹拌装置110により
カップ107内で撹拌して飲料を調理し、ユーザに提供
する装置である。
【0004】キャニスタ102は、飲料の粉末原料を貯
蔵する容器であり、飲料の種類に対応して複数のキャニ
スタ102が備えられている。個々のキャニスタ102
の内部には、下方にオーガ105Aが設置されており、
このオーガ105Aをモータ105により回転させるこ
とで所定量の粉末原料を供給口142Aからカップ10
7に供給するように構成されている。
【0005】カップ107は、粉末原料及び液体原料を
混合する混合容器を兼ねる飲料の提供容器である。カッ
プ107は、カップを蓄積しているカップサーバ111
からカップベース106に投下される。カップベース1
06は、図示しない搬送レール等を備えた搬送手段によ
り縦横に移動可能に支持される。そして、ユーザが選択
した飲料に応じてカップ107に供給される飲料も異な
ることから、カップベース106は、選択された飲料に
対応したキャニスタ102の供給口142Aの下方や、
液体原料が供給されるノズル109Aの下方へとカップ
を移動できるように制御されている。
【0006】また、自動販売機には、定期的に行われる
ノズル109A等の自己洗浄作業時に発生する廃液を蓄
積するためのバケツ108が設けられている。ユーザが
自動販売機に所定金額のコインを投入してから、前記し
たように飲料が提供されるまでに自動販売機が行う作業
は、全て不図示の制御装置により制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような自動販売機
においては、(1)キャニスタ102の粉末原料の原料
切れ、(2)コインメックの詰まり及び釣銭切れ、
(3)カップ107が切れてしまう、(4)バケツ10
8が廃液で満杯状態となる、(5)粉末原料が大気中の
水分を吸収して凝固してキャニスタ102より正常に供
給されなくなる、(6)水、調味料等の液体原料の原料
切れ、等の異常が発生することがある。このような異常
が発生すると、自動販売機は飲料の販売を停止すること
で対処する。
【0008】しかし、従来の自動販売機は、これらの異
常が発生した場合に、その異常を通知する手段を持たな
いために、自動販売機のメンテナンスを行う巡回オペレ
ータ(人間)は、その場に到着するまで、自動販売機が
異常であるかどうかを知ることができない。巡回オペレ
ータが到着するまでの間は、自動販売機は異常のまま放
置された状態となり、販売機会を逸してしまうという問
題点が存在する。
【0009】また、巡回オペレータが自動販売機に到着
して、自動販売機が異常であることを知ったとしても、
異常を特定するための各種テストを行わねばならない場
合も存在し、異常が解消されるまでに時間が掛かるとと
もに、巡回オペレータの作業負担が大きくなるという問
題点が存在する。
【0010】この点、特開平6−195561号公報に
記載された発明は、前記したキャニスタの粉末原料の原
料切れ及びバケツの満杯状態という異常を解決すること
を目的としている。特開平6−195561号公報に記
載された発明では、キャニスタ中に粉末原料の残量を評
価するための圧電式センサを一定の高さ間隔で複数個設
け、又バケツにも圧電式センサを設け、これらのセンサ
からの信号を、管理センタからの要求に応じて有線又は
無線により管理センタに送信する構成が記載されてい
る。
【0011】しかし、特開平6−195561号公報に
記載された発明は、キャニスタとバケツで発生する特定
の異常に対処するものであり、自動販売機を構成するコ
インメック、カップサーバ、液体原料容器等、他の装置
の異常については検出することができなかった。また、
特開平6−195561号公報に記載された発明は、キ
ャニスタの粉末原料の残量を評価して原料切れを未然に
防ぐものであったが、粉末原料がこの圧電センサに固着
した場合に正確に粉末原料の残量を評価できない可能性
がある。さらに、キャニスタ中で粉末原料が固着してし
まい、キャニスタ中に粉末原料が存在するにも拘わらず
カップに供給されなくなるという異常を検知できなかっ
た。
【0012】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たものであり、自らの異常の状態を通知する機能と共
に、指令を受信して簡単な異常を自ら解消する機能を有
するカップミキシング式自動販売機及びカップミキシン
グ式自動販売機の管理システムを提供することを課題と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために次のように構成した。請求項1に記載の
発明は、液体原料とキャニスタ中に貯蔵された粉末原料
とをカップ内で調理して飲料を提供するカップミキシン
グ式自動販売機において、自らの状態を検知する検知手
段と、前記状態を記憶する記憶手段と、前記検知された
状態が正常か異常かを判断する判定手段とを備え、前記
状態が異常と判断された場合には、この異常をカップミ
キシング式自動販売機の外部に設けられた管理装置に通
知する通知手段を備えたことを特徴とするカップミキシ
ング式自動販売機である。
【0014】請求項1に記載の発明によれば、カップミ
キシング式自動販売機は、自らの状態を検知手段により
検知し、判定手段により異常が検知された場合には、こ
の異常を通知手段を介してカップミキシング式自動販売
機の外部、例えば、管理センタ等に設けられた管理装置
に通知するので、巡回オペレータは管理装置の表示を確
認するだけで、そのカップミキシング式自動販売機の異
常内容を知ることができ、カップミキシング式自動販売
機を巡回する労力や、異常内容をテストする労力を低減
することが可能となる。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記判定手段が
判断する異常は、(1)コインメックにおける釣銭切
れ、(2)粉末原料の残量不足、(3)液体原料の残量
不足、(4)カップの残量不足、(5)廃液の満杯状
態、(6)キャニスタ中での粉末原料の固着、を少なく
とも含むことを特徴とする請求項1記載のカップミキシ
ング式自動販売機である。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、判定手段
は、自動販売機で発生する主だった異常を検知すること
が可能である。特に、粉末原料の残量不足、液体原料の
残量不足、カップの残量不足及び廃液の満杯状態を、通
知手段により管理装置に通知するので、巡回オペレータ
は、実際に不具合が発生し自動販売機が販売を停止する
前に異常状態を解決することが可能となるので、販売機
会を逸することがない。
【0017】請求項3に記載の発明は、前記カップミキ
シング式自動販売機が、前記管理装置から送信される異
常回復信号を受信する受信手段を有し、受信手段が受信
した異常回復信号に基づいて、特定の異常について異常
回復動作を行う異常回復手段を有することを特徴とする
請求項1または請求項2記載のカップミキシング式自動
販売機である。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、自動販売
機において発生した、キャニスタ中での粉末原料の固着
という特定の異常は通知手段により管理装置に通知さ
れ、管理装置から送信される異常回復信号を受信手段が
受信して、異常回復手段が例えばキャニスタ内部で粉末
原料を撹拌したり、キャニスタを振動させることにより
固着した粉末原料を粉砕するという異常回復動作を行
う。
【0019】これにより、この特定の異常が発生した場
合に、従来は、巡回オペレータが自動販売機まで出向い
て異常回復を行っていたのに対し、本発明では、管理装
置から自動販売機に向けて異常回復信号を送信するだけ
で異常を回復できるので、巡回オペレータの巡回負担を
軽減できるとともに、販売機会を逸することがない。
【0020】請求項4に記載の発明は、前記カップミキ
シング式自動販売機が、前記カップ及び前記カップ内に
供給された原料の総重量を測定する前記検知手段として
の第1計量装置を備え、この第1計量装置は、前記カッ
プを支持する第1支持部材と、前記第1支持部材を第1
弾性部材を介して支持する第2支持部材と、前記第2支
持部材を第2弾性部材を介して指示するベースとを有
し、前記第1弾性部材と前記第2弾性部材は異なる弾性
率を有し、前記第1支持部材に接続された可動電極板
と、前記ベースに固定された固定電極板によりキャパシ
タを形成し、前記キャパシタの静電容量を検出すること
で、前記カップ及び前記カップ内に供給された原料の総
重量を測定するよう構成されたことを特徴とする請求項
1から請求項3の何れか一項に記載のカップミキシング
式自動販売機である。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、第1計量
装置は、前記第1支持部材に接続された可動電極板と前
記ベースに固定された固定電極板により、キャパシタを
構成し、このキャパシタの静電容量が検出されること
で、カップ及びカップ内に供給された原料の総重量が測
定される。この際、第1弾性部材と第2弾性部材は異な
る弾性率を有することから、キャパシタの静電容量は、
第1支持部材にかかる荷重が小さいときには敏感に、大
きいときには鈍感に変化する。これにより、カップに供
給される粉末原料(重量小)と液体原料(重量大)の供
給量をどちらも正確に評価することができ、誤作動な
く、確実に飲料を提供することが可能となる。請求項5
に記載の発明は、前記カップミキシング式自動販売機
が、さらに前記キャニスタの重量を測定する前記検知手
段としての第2計量装置を備え、この第2計量装置によ
り前記粉末原料の残量を測定することを特徴とする請求
項4に記載のカップミキシング式自動販売機である。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、カップミ
キシング式自動販売機はキャニスタの重量を測定する第
2計量装置とカップ及び前記カップ内に供給された原料
の総重量を測定する第1計量装置とを有している。この
ように、キャニスタ内の粉末原料の残量とカップに供給
された原料の量を別々に評価することで、キャニスタ内
で粉末原料が固着するという特定の異常を確実に検知す
ることが可能となる。つまり、キャニスタ内部の粉末原
料の残量が充分であるにも拘わらず、カップに供給され
た原料が規定値に満たない場合には、キャニスタ中で粉
末原料が固着している異常が生じていることを示してい
る訳である。
【0023】請求項6に記載の発明は、前記判定手段
は、前記第1計量装置がカップの重量を検出しない場合
に、異常と判断することを特徴とする請求項4記載のカ
ップミキシング式自動販売機である。請求項6に記載の
発明によれば、第1計量装置が供給されるべきカップの
重量を検出しない場合には、判定手段がカップ切れの異
常と判断するので、確実にカップ切れの異常を検知でき
る。
【0024】請求項7に記載の発明は、前記判定手段
は、前記第2計量装置がキャニスタ内に粉末原料が貯蔵
されていることを検出すると共に、第1計量装置がカッ
プ内に設定量の粉末原料が検出されない場合に、異常と
判断することを特徴とする請求項5に記載のカップミキ
シング式自動販売機である。請求項7に記載の発明によ
れば、第2計量装置により評価されるキャニスタ内の粉
末原料の残量が充分であるにも拘わらず、第1計量装置
により評価されるカップへの粉末原料の供給量が規定値
に満たない場合に、判定手段はキャニスタ内で粉末原料
の固着という異常が発生していると判断する。これによ
り、確実にキャニスタ内での粉末原料の固着という異常
を検知できる。
【0025】請求項8に記載の発明は、前記判定手段
は、前記第1計量装置がカップ内に設定量の液体原料が
検出されない場合に、異常と判断することを特徴とする
請求項4に記載のカップミキシング式自動販売機であ
る。請求項8に記載の発明によれば、第1計量装置によ
り評価される液体原料の重量が規定値に満たない場合
に、判定手段は液体原料の原料不足又は液体原料供給用
のノズルの詰まりという異常が発生していると判断す
る。これにより確実にカップに供給される液体原料の量
に関係する異常を検知できる。
【0026】請求項9に記載の発明は、前記判定手段
は、前記第2計量装置がキャニスタ内に規定量未満の粉
末原料が貯蔵されていることを検出した場合に、異常と
判断することを特徴とする請求項5に記載のカップミキ
シング式自動販売機である。請求項9に記載の発明によ
れば、第2計量装置により評価されるキャニスタ内の粉
末原料の残量が規定値未満の場合には、判定手段は粉末
原料切れという異常が発生していると判断する。これに
より確実に粉末原料切れを検知できる。
【0027】請求項10に記載の発明は、前記カップミ
キシング式自動販売機は、前記検知手段で検知された状
態を記憶する記憶手段を備え、前記第1計量装置で計測
された粉末原料の重量を前記記憶手段に蓄積して、これ
を累積した結果からキャニスタ内の粉末原料の残量を計
算することを特徴とする請求項4に記載のカップミキシ
ング式自動販売機である。請求項10に記載の発明によ
れば、カップミキシング式自動販売機は検知手段で検知
された状態を記憶することが可能な記憶手段を有してい
る。また、この記憶手段は第1計量装置で計測された粉
末原料の重量を累積して記憶することが可能であり、こ
の累積結果を初期値より差し引くことにより、キャニス
タ内の粉末原料の残量を計算することができ、粉末原料
不足を確実に判断することが可能となる。
【0028】請求項11に記載の発明は、前記通知手段
は、前記検知手段で検知された状態を定期的に前記管理
装置に通知することを特徴とする請求項1から請求項1
0の何れか一項に記載のカップミキシング式自動販売機
である。請求項11に記載の発明によれば、自動販売機
は、記憶手段に記憶された自らの状態を定期的に管理装
置に通知するので、巡回オペレータは定期的に送信され
る状態の時間的変化(例えば、粉末原料の消費量の時間
的変化、廃液量の時間的変化等)を把握することによ
り、商品の入れ替え、巡回時期の予測等の自動販売機の
販売管理を効率的に行うことが可能となる。
【0029】請求項12に記載の発明は、前記通知手段
は、前記管理装置からの要求に応じて前記検知手段で検
知された状態を前記管理装置に通知することを特徴とす
る請求項1から請求項11の何れか一項に記載のカップ
ミキシング式自動販売機である。請求項12に記載の発
明によれば、自動販売機は、管理装置の要求に応じて記
憶手段に記憶された自らの状態を通知することができる
ので、巡回オペレータは必要に応じて自動販売機の最新
の状態を知ることが可能となる。
【0030】請求項13に記載の発明は、カップミキシ
ング式自動販売機と管理装置とからなるカップミキシン
グ式自動販売機の管理システムにおいて、前記カップミ
キシング式自動販売機は、自らの状態を検知する検知手
段と、前記検知手段が検知した状態が正常か異常かを判
断する判定手段と、前記判定手段により前記状態が異常
と判断された場合、管理装置が送信する状態要求信号を
受信した場合及び定期的に、前記状態を前記管理装置に
通知する通知手段と、前記状態要求信号を受信する受信
手段とを有し、前記管理装置は、前記通知手段により通
知される前記状態を受信する管理側受信手段と、前記状
態を表示する表示手段と、前記状態をカップミキシング
式自動販売機毎に記憶する管理側記憶手段と、前記状態
要求信号を送信するための送信手段と、を有することを
特徴とするカップミキシング式自動販売機の管理システ
ムである。
【0031】請求項13に記載の発明によれば、自動販
売機は自らの状態を管理装置に通知し、この通知を受信
した管理装置は、自動販売機の状態を表示手段を介して
表示し、巡回オペレータ等に自動販売機の状態を認識さ
せることが可能となる。この構成により、巡回オペレー
タは、自動販売機に出向かなくとも自動販売機の状態を
認識することができるので、巡回オペレータの作業負担
を軽減することが可能となる。また、定期的に行われる
自動販売機の状態の通知を自動販売機毎に管理側記憶手
段に記憶して、状態の時間的変化を表示手段により表示
させることにより、商品の入れ替え、原料補充、廃液交
換及びコイン補充等を行うための巡回間隔予測等の販売
管理を行うことが可能となる。
【0032】また、自動販売機は、異常が発生した場合
には自動的にその異常を通知手段により管理装置に通知
し、巡回オペレータは、自動販売機に発生した異常の内
容を遅滞なく知ることができるので、異常発生からメン
テナンスを実施するまでの時間を従来よりも短縮するこ
とが可能となり、販売機会を逃すことが少なくなる。さ
らに、自動販売機は、管理装置の送信手段から送信され
る状態要求信号を受信した場合に、それに呼応して自ら
の状態を管理装置に送信するので、巡回オペレータは、
自動販売機の最新の状態を把握することが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を適宜
図面を参照して説明する。本発明の特徴は、自動販売機
の構造面よりも、その機能の部分に多くが存在するの
で、この欄においては、自動販売機の構造の説明を省略
する。自動販売機の構造は、(従来の技術)の欄で述べ
た図17と同様であるので、以降の説明で構造面の説明
が必要となる場合には、適宜図17を参照する。
【0034】[自動販売機の概説]図1には、本発明の
自動販売機の機能ブロック図を示した。本発明の自動販
売機50は、コイン投入口、飲料選択ボタン、調味料選
択ボタン、飲料取り出し口等のユーザインターフェース
1、ユーザによるコインの投入から飲料をユーザに提供
するまでの全ての作業及び自動販売機50に異常が発生
した場合に、記憶されたプログラムに基づき自動販売機
50を制御する制御手段2、制御手段2が実行するプロ
グラムに基づき、飲料を調理する作業等を行う要素装置
群3、要素装置群3の計測・評価を行うための計測・評
価装置群4、この計測・評価装置群4から出力される情
報に基づき、要素装置群3の状態を判断する判定手段
5、自動販売機50の状態を記憶するための記憶手段
6、自動販売機50の状態を管理装置7に通知するため
の通知手段8、管理装置7からの状態要求信号及び異常
回復信号を受信するための受信手段9及び自動販売機5
0で特定の異常が発生しているときに、その異常を回復
する動作を行う異常回復手段10とからなる。
【0035】尚、特許請求の範囲で言うところの「検知
手段」が「計測・評価装置群4」に対応する。また、以
降、要素装置群3を構成する個々の要素のことを、名称
(例えば、コインメック3a、カップサーバ3b等)を
指定しない場合には、単に要素装置と称することとす
る。同様に、計測・評価装置群4を構成する個々の要素
のことを、名称を指定しない場合には、単に計測・評価
装置と称することとする。
【0036】ユーザがユーザインターフェース1を介し
てコインを投入し、飲料の種類、量、調味料の量を決定
すると、制御手段2は飲料の値段を確定し、ユーザが投
入した金額と比較して、必要ならば、要素装置群3中の
コインメック3aを制御して釣銭を返却する。そして、
制御手段2は、データベース11中のドリンクライブラ
リ(飲料の種類)、ミキシングデータベース(調味料の
量)を参照し、ユーザが選択した飲料を調理すべく各要
素装置群3の制御を開始する。先ず、制御手段2はカッ
プサーバ3bを制御し、ユーザが選択した大きさのカッ
プをカップベース3cに載置させる。続いて、制御手段
2はカップを載置したカップベース3cを、ユーザが選
択した飲料の粉末原料が貯蔵されたキャニスタ3dの直
下に移動させ、オーガを回転させることで、所定量の粉
末原料をカップ中に投入させる。次に、制御手段2は、
水、お湯、調味量等が貯蔵された液体原料容器3eにカ
ップベース3cを移動させ、ポンプにより所定量の液体
原料をカップ中に注入させる。最後に、制御手段2は、
撹拌装置3fを稼動させカップ中の粉末原料と液体原料
とを撹拌させて、ユーザに提供する。また、制御手段2
は、液体原料容器3e中に貯蔵された水等を用いて自動
販売機50の洗浄を行っており、この際に発生する廃液
はバケツ3gに蓄積される。
【0037】要素装置であるコインメック3aは、計測
・評価装置であるコインメック判定手段4aにより、釣
銭の残量、コイン詰まり状態が評価されている。同様
に、要素装置であるカップサーバ3bは、計測・評価装
置であるカップ残量検出手段4bにより常にカップ残量
が評価されている。また、要素装置であるカップベース
3cは、計測・評価装置である第1計量装置4cによ
り、常に粉末原料及び液体原料のカップへの投入重量が
評価されている。また、要素装置であるキャニスタ3d
は、計測・評価装置である第2の計量装置4dにより、
常にキャニスタ3d内の粉末原料の残量が評価されてい
る。また、要素装置である液体原料容器3eは、計測・
評価装置である液体原料残量検出手段4eにより常に液
体原料容器3e中の液体原料の残量が評価されている。
さらに、要素装置であるバケツ3gは、計測・評価装置
であるバケツ残量検出手段に4gによりバケツ3g内の
廃液量が常に評価されている。
【0038】これらの計測・評価装置群4より得られた
状態は判定手段5に送られる。判定手段5は計測・評価
装置群4より得られた状態を異常データベース12に予
め記憶されている異常値と比較することにより要素装置
の異常の有無を検知する。要素装置に異常があると判断
された場合には、判定手段5は、記憶手段6に記憶され
ている自動販売機50の状態を更新するとともに、直ち
に通知手段8を介して管理装置7に対して、異常内容
(異常発生装置及び異常種類)を通知する。
【0039】また、判定手段5は、異常があると判断さ
れた場合、その異常内容を制御手段2に送信し、制御手
段2は、その異常内容に基づいて要素装置群3に対して
適切な処置を講ずる。例えば、コインメック3aでコイ
ン詰まり、釣銭切れの異常が検知された場合、カップサ
ーバ3bにおいてカップ切れの異常が発生した場合、バ
ケツ3gの廃液量が満杯となった場合、には制御手段2
は、要素装置群3に対して、全飲料の販売を停止する処
置を講ずる。また、キャニスタ3dにおいて粉末原料切
れが発生した場合、液体原料容器3eで液体原料切れが
発生した場合、には制御手段2は、対応する飲料の販売
を停止する処置を講ずる。
【0040】判定手段5において異常が検知されない場
合には、計測・評価装置群4より得られた状態は、その
まま記憶手段6に送られ、記憶手段6中に記憶されてい
る自動販売機50の状態が更新される。
【0041】このように本発明の自動販売機50は、異
常が発生した場合に、直ちに異常内容を通知手段8を介
して例えば、管理センタ等に設置された管理装置7に通
知するので、巡回オペレータは、自動販売機50の異常
内容(異常発生装置及び異常種類)を遅滞なく知ること
ができ、異常を特定するための現場におけるテストを実
施する必要が無くなり、直ちに異常回復作業に取り掛か
れるので、販売機会を失うことを最小限に留めることが
可能となる。
【0042】また、本発明の自動販売機50は、異常が
発生した際に、判定手段5が、異常内容(異常発生装置
及び異常種類)を管理装置7に通知するので、従来のよ
うに巡回オペレータが、その場で自動販売機50のテス
トを行い、異常原因を調査する必要が殆ど無くなり、巡
回オペレータは直ちに適切な処置を講ずることができる
ので、巡回オペレータの作業負担が減るとともに、作業
に要する時間を短縮することが可能となり、販売機会を
失うことを最小限に留めることが可能となる。
【0043】また、本発明の自動販売機50は、管理装
置7に異常を通知するだけでなく、管理装置7からの各
種信号(状態要求信号、異常回復信号)を受信して、こ
れらの信号に対応した動作を行うことができる。管理装
置7からの各種信号は、自動販売機50の受信手段9に
より受信され、受信手段9内部で、その信号が状態要求
信号か、異常回復信号かが判断され、信号に応じて処理
がなされる。
【0044】状態要求信号とは、いわば、「最新の状態
を報告しろ」と言う命令であり、この状態要求信号が受
信された場合には、受信手段9は、判定手段5に指令を
送り、判定手段5は、計測・評価装置群4から自動販売
機50の最新の状態を収集するとともに、この状態に基
づいて異常の有無の判断を行い、記録手段6に記録され
ている状態を最新のものに更新するとともに、通知手段
8より、この最新の状態を管理装置7に通知する。この
ように、本発明の自動販売機50は、管理装置7からの
状態要求信号に対応して、自動販売機50の最新の状態
を管理装置7に送信することが可能であり、巡回オペレ
ータは、必要なときに自動販売機50の最新の状態を知
ることが可能となるので、よりきめの細かい自動販売機
50管理を行うことが可能となる。
【0045】また、異常回復信号とは、いわば「特定の
異常に対して回復措置を取れ」と言う命令である。この
特定の異常とは、キャニスタ3d中で粉末原料が固着し
てしまい、キャニスタ3d(図17:102)中の粉末
原料の量が充分であるにも拘わらず、オーガ105A
(図17)を回転させてもカップに粉末原料が供給され
ないと言う異常を指している。異常回復信号を受信した
場合に受信手段9は、例えば、キャニスタ3d(図1
7:102)内部の粉末原料の撹拌装置やキャニスタ振
動装置等の異常回復手段10を稼動させて、キャニスタ
3d(図17:102)内部の粉末原料を粉砕する措置
を講じ、特定の異常の回復を行う。このように本発明の
自動販売機50は、特定の異常が発生した場合に、それ
を回復するための異常回復手段10を有しており、管理
装置7からの異常回復信号によりその異常回復手段10
を稼動させて異常回復動作を行うので、キャニスタ3d
(図17:102)内部における原料粉末の固着と言う
異常を従来よりも格段に短い時間で回復することが可能
となる。これにより、販売機会の損失を軽減できるとと
もに、巡回オペレータの作業負担を軽減できる。
【0046】さらに、本発明の自動販売機50は、自ら
の状態を定期的に管理装置7に通知することができる。
通知手段8は、タイマを有しており、設定された任意の
時間間隔で、記憶手段6に記憶されている自らの状態を
管理装置7に通知する。このように、本発明の自動販売
機50は、異常が発生した場合及び管理装置7から要求
があった場合のみでなく、定期的に自らの状態を管理装
置7に通知するので、巡回オペレータは、定期的に通知
される自動販売機50の状態を管理装置7に蓄積し、適
宜状態の時間的な変化を表示させることで、各種原料の
消費量、売れ筋商品等の把握、バケツ3g中の廃液量が
満杯となる時期の予測、コイン不足、コイン詰まりの予
測等を行うことが可能となり、自動販売機50の販売管
理を行うことができるとともに、巡回時期の正確な予測
を立てることが可能となる。
【0047】ここで、図2を参照して、自動販売機50
の制御の大まかな処理フローについて説明する。この処
理フローは、計測・評価装置群4が要素装置群3の状態
を常に評価しており、その状態を判定手段5に送信して
いることを前提としている。
【0048】先ず、通知flagを0に設定する(S2
00)。通知flagは、管理装置7に対する通知の緊
急度を表す「0」と「1」の2値を取るフラグであり、
通常は「通知flag=0」と設定されている。この場
合には、自動販売機50は、通知手段8に備えられたタ
イマのカウントダウンに従い、定期的に管理装置7に対
して通知を行う。「通知flag=1」の場合には、自
動販売機50は、前記したタイマのカウントダウンにか
かわらず、直ちに自らの状態を通知手段8により管理装
置7に通知する。続いて、受信手段9により、管理装置
7から状態要求信号または異常回復信号が受信されてい
ないかどうかが判断される(S201)。
【0049】受信手段9に特別な信号(状態要求信号ま
たは異常回復信号)が受信されていない場合には、処理
はS202に移行し、判定手段5において、要素装置の
異常の有無が判断される。具体的には、判定手段5は、
異常データベース12(図1)に記憶されている要素装
置毎の規定値と現在の状態との比較を行うことで異常の
有無を判断する。S202において、要素装置に異常が
あると判断された場合には、判定手段5は、制御手段2
に指令を送信し、異常に対して適切な対処を講じさせる
(S203)。さらに、判定手段5は、異常内容(異常
発生装置及び異常種類)を特定するために、異常毎に予
め定まった異常IDを付与する(S204)。さらに、
異常の発生を管理装置7に通知するために、通知fla
gを1に設定する(S205)。
【0050】異常が発生した場合には、要素装置の状態
は、異常IDと共に判定手段5に備えられた一時記憶装
置に逐次記憶されていく(S206)。異常が発生して
いない場合には、要素装置の状態のみが一時記憶装置に
逐次記録されていく。続いて、S207において、全要
素装置の状態をチェックしたかどうかが判断され、全要
素装置のチェックが終了していない場合には、処理はS
202に戻り、次の要素装置のチェックが行われる。
【0051】S207において全要素装置のチェックが
終了したと判断されたならば、一時記憶装置に記憶され
ている要素装置の状態が記憶手段6に書き込まれ、記憶
手段6の内容が更新される(S208)。続いて、通知
flagの値が判断される(S209)。「通知fla
g=0」の場合、通知手段8は管理装置7に対して緊急
に通知を行う必要が無いので、処理はS210に移行
し、通知手段8に備えられたタイマのカウントダウンに
従い、通知時間かどうかが判断され、通知時間と判断さ
れた場合には通知手段8から管理装置7に対して通知が
行われる(S211)。S210において、通知時間で
は無いと判断された場合には、処理はS200に戻り、
通知時間となるまでS200〜S210の処理が繰り返
される。
【0052】S209において、「通知flag=1」
の場合、自動販売機50に異常が発生したか、または、
管理装置からの状態要求信号があったことを示してお
り、通知手段8は管理装置7に対して直ちに通知を行う
必要があるので、処理はS211に移行して、通知手段
8は記憶手段6に記憶されている自動販売機50の状態
を管理装置7へ通知する。S211において管理装置7
への通知が行われた後は、処理はS200に戻る。
【0053】また、S201において、管理装置7から
の何らかの信号が受信されていると判断された場合に
は、処理は、S212に移行し、受信手段9によりその
信号の種類が判別される。その信号が異常回復信号でな
い(つまり、状態要求信号である)と判断された場合に
は、S213において、通知flag=1とされて、処
理はS202に移行する。その後、判定手段5による異
常判断がなされ(S202〜S207)、記憶手段6の
記憶内容が自動販売機50の最新の状態に更新され(S
208)、通知手段8から直ちに通知が行われる(S2
11)。
【0054】それに対し、S212において、異常回復
信号が受信された場合には、受信手段9は、粉末原料撹
拌装置やキャニスタ振動装置等の異常回復手段10に指
令を送り、キャニスタ内部における粉末原料の固着(特
定の異常)に対する回復措置を講じさせ(S214)。
その後、処理はS200に戻る。
【0055】[異常検知]続いて、判定手段5が要素装
置の異常を判断し、それに対する対処を行う際の処理フ
ロー(図2において破線で囲んだ部分)について、要素
装置ごとに説明する。
【0056】(1)コインメック 図3は、コインメック3aの状態を評価しているコイン
メック判定手段4aから得られる状態に基づいて異常を
判断する場合の処理フローである。理解を容易にするた
めに、コインメック3aの構造を簡単に述べる。コイン
メック3aはコイン投入口とそれに連続したコインの種
類を判定するコイン選別器、選別されたコインをコイン
ごとに蓄積するコイン容器とから構成される。飲料の販
売により釣銭が発生する場合には、釣銭は、前記したコ
イン容器から適宜供給される。
【0057】このコインメック3aはコインメック判定
手段4aによりコイン容器毎にコイン量が例えば重量等
により計測されており、その状態は判定手段5に送信さ
れている。コイン容器には、常時規定範囲のコイン量が
蓄積されていることが望ましい。コイン容器に蓄積され
るコイン量が規定範囲を超えると、近い将来にコイン詰
まりが発生する可能性が大きくなる。また、コイン量が
規定範囲未満であると、近い将来釣銭切れが発生する可
能性が大きくなる。特に、コイン詰まりが発生した場合
については、迅速な処理が求められるので、コインメッ
ク判定手段4aより特別の信号であるコイン詰まり信号
が判定手段5に送信される。
【0058】判定手段5は、まず、コインメック判定手
段4aから、コイン詰まり信号が発せられているかどう
かを判断する(S300)。ここで、S300におい
て、コイン詰まりが発生していないと判断された場合に
は、続いて、判定手段5は、異常データベース12(図
1)を参照して、コインメック3a中のコイン量が規定
範囲内(例えば、満杯量の20〜80%の間)であるか
どうか判断する(S301)。ここで、コイン量が規定
範囲に収まっている場合には、判定手段5は、コインメ
ック3aに異常は存在しないと判断し(S302)、処
理は、図2のS206に移行して、コインメック3aの
状態が判定手段5に備えられた一時記憶装置に書き込ま
れる。ここでコインメック3aの状態とは、コイン容器
が満杯状態におけるコイン量に対する現在のコイン量の
比率を表すものとする。
【0059】S300において、コイン詰まり信号が検
出された場合には、判定手段5は、制御手段2に指令を
送り、制御手段2は、全飲料の販売を停止する措置を取
る(S303(S203))。その後、判定手段5は、
コイン詰まりの異常に対して、固有の異常IDを付与し
(S304(S204))、通知flag=1として
(S205)、処理は図2のS206に移行する。ここ
で、異常IDとは、異常の種類毎に予め定められた符号
(数値、文字等)であり、異常IDを特定することによ
り異常発生装置及び異常種類とが特定される。
【0060】S301において、コイン量が規定範囲に
収まっていないと判断された場合には、処理はS305
に移行し、コイン量が多いのか、少ないのかが判断され
る。コイン量が規定範囲よりも少ない(コイン不足)と
判断された場合(YES)には、近いうちに釣銭切れが
発生する可能性があるので、この状態を通知するため
に、固有の異常IDが設定され(S306)、S205
において通知flag=1とされた後に処理はS206
に移行する。S305においてコイン量が規定範囲より
も多い(コイン過剰)と判断された場合(NO)には、
近いうちにコイン詰まりが発生する可能性があるので、
この状態を通知するために、固有の異常IDが設定され
(S307)、S205において通知flag=1とさ
れた後に、処理はS206に移行する。
【0061】(2)カップサーバ 図4は、カップサーバ3bの状態を評価しているカップ
残量検出手段4bから得られる状態に基づいて異常を判
断する場合の処理フローである。
【0062】図17で示したように、カップサーバ3b
(図17では111)とは、カップ107(図17)を
蓄積するための容器である。カップ残量検出手段4bは
カップサーバ3bのカップ残量を計測しており、その状
態を判定手段5に常に送信している。尚、カップ残量
は、カップサーバ3b中の初期値よりカップ使用量を逐
次計数していく方法、又は、カップサーバ3bの重量を
計測する方法により計測することが可能である。
【0063】この状態を受信した判定手段5は、カップ
残量が、予め設定された規定値(例えば、最大カップ量
の20%)以上であるかどうかを、異常データベース1
2(図1)を参照して判断する(S400)。カップ1
07(図17)の残量が、規定値以上の場合には、判定
手段5は、カップサーバ3bに異常は存在しないと判断
し(S401)、処理は、図2のS206に移行して、
カップサーバ3bの状態が判定手段に備えられた一時記
憶装置に書き込まれる。ここで、カップサーバ3bの状
態とは、最大カップ量に対するカップ残量の比率を示す
ものとする。
【0064】S400において、カップ残量が規定値未
満であると判断された場合には、処理はS402に移行
し、カップサーバ3bに蓄積されたカップの残量が0で
あるかどうかが判断される。S402で、カップ量が0
ではないと判断された場合には、カップ残量が0〜規定
値の間であることを示し、近いうちにカップ切れが発生
する可能性があるので、判定手段5はカップ不足の異常
が発生していると判断し、この状態を通知するために、
固有の異常IDを付与し(S403)、S205におい
て通知flag=1とされた後に、処理はS206に移
行する。S402において、カップ量が0である(カッ
プ切れ)と判断された場合には、判定手段5は、制御手
段2に指令を送り、制御手段2は、全飲料の販売を停止
する措置を取る(S404(S203))。その後、判
定手段5は、カップ切れの異常に対して、固有の異常I
Dを付与し(S405(S204))、通知flag=
1として(S205)、処理は図2のS206に移行す
る。
【0065】(3)カップベース 図5は、カップベース3cの状態を評価している第1計
量装置4cから得られる状態に基づいて異常を判断する
場合の処理フローである。図17で示したように、カッ
プベース3c(図17:106)は、カップサーバ3b
より投下されるカップ107(図17)を支持するとと
もに、カップ107(図17)を粉末原料が貯蔵された
キャニスタ3d(図17:102)や液体原料のノズル
109A(図17)の直下に移動させる機能を有する。
また、カップベース3cには、第1計量装置が設けられ
ており、カップ107及びカップ107(図17)に供
給される粉末原料や液体原料の量を計測できるようにな
っている。尚、図5の処理フローは、カップサーバ3b
には充分な個数のカップ107(図17)が、キャニス
タ3d(図17:102)と液体原料容器3e中には充
分な量の粉末原料及び液体原料(水、お湯、調味料等)
が貯蔵されており、これらの容器においてはカップ切れ
及び原料不足に関する異常が発生していないことを前提
としている。また、他の要素装置の場合と異なり、カッ
プベース3cに関する状態の評価は、常時行われている
訳ではなく、自動販売機50が飲料を調理している場合
にのみ実施されるものである。
【0066】カップベース3c(図17:106)にカ
ップ107(図17)が投下されると、第1計量装置4
cによる重量測定からカップ107(図17)が正常に
カップベース3c(図17:106)に供給されたかど
うかが判断される(S500)。S500において正常
にカップ107(図17)が投下されたと判断された場
合(YES)には、カップベース3c(図17:10
6)はユーザが指定した飲料の粉末原料が貯蔵されてい
るキャニスタ3d(図17:102)の直下に移動す
る。すると、キャニスタ3d(図17:102)に備え
られたオーガ105A(図17)が回転して、供給口1
42A(図17)より粉末原料が供給される。供給され
た粉末原料の量は、カップベース3c(図17:10
6)に備えられた第1計量装置4cにより計量され、計
量結果は判定手段5に送信される。判定手段5は、異常
データベース12を参照して、規定量の粉末原料が供給
されたかどうかを判断し(S501)、問題がない場合
(YES)には、カップベース3c(図17:106)
は、液体原料が貯蔵されている液体原料容器3eのノズ
ル109A(図17)直下に移動し、このノズル109
A(図17)よりカップ107(図17)に液体原料が
供給される。供給された液体原料の量は、第1計量装置
4cにより計量され、計量結果は判定手段5に送信され
る。判定手段5は、異常データベース12を参照して、
規定量の液体原料が供給されたかを判断し(S50
2)、問題がない場合、S503において、異常なしと
判断し、調理された飲料をユーザに提供する。
【0067】それに対し、S500において、カップ1
07(図17)が正常に供給されなかったと判断された
場合には、カップサーバ3bには充分な個数のカップ1
07(図17)が存在する(前提条件)にも拘わらず、
カップ107(図17)が供給されなかったということ
であるので、判定手段5はカップ107(図17)がカ
ップ供給路中で詰まるという異常が発生したと判断し、
判定手段5は制御手段2に指令を送り、全飲料の販売を
停止すると共に、ユーザに対して投入したコインの返却
を行う(S504)。さらに判定手段5は、この異常に
対して固有の異常IDを付与し(S505)、通知fl
ag=1として(S205)、処理は図2のS206に
移行する。
【0068】また、S501において、規定量の粉末原
料が供給されなかったと判断された場合には、キャニス
タ3d(図17:102)には充分な粉末原料が存在し
ている(前提条件)にも拘わらず、カップ107(図1
7)に供給された粉末原料の量が少ない、つまり、キャ
ニスタ3d(図17:102)中で粉末原料の固着が発
生しているということであるので、判定手段5は、制御
手段2に指令を送り、粉末原料の固着が生じているキャ
ニスタ3d(図17:102)の販売を停止すると共
に、ユーザに対して、投入したコインの返却を行う(S
506)。さらに、判定手段5は、この異常に対して、
固有の異常IDを付与し(S507)、通知flag=
1として(S205)、処理は図2のS206に移行す
る。
【0069】さらに、S502において、規定量の液体
原料が供給されなかったと判断された場合には、液体原
料容器3e中には、充分な液体原料が存在している(前
提条件)にも拘わらず、カップ107(図17)に供給
された液体原料の量が少ないということであるので、判
定手段5は、ノズル109Aが何らかの原因で詰まって
いるとの判断を下し、制御手段2に指令を送り、全飲料
の販売を停止する共に、ユーザに対して、投入したコイ
ンの返却を行う(S508)。さらに、判定手段は、こ
の異常に対して、固有の異常IDを付与し(S50
9)、通知flag=1として(S205)、処理は図
2のS206に移行する。
【0070】カップベース3c(図17:106)に備
えられる第1計量装置4cは本発明の特徴点の1つであ
るので、ここで、図面を参照しながら説明する。図6に
第1計量装置4cの断面図を、図7に第1計量装置4c
の分解斜視図を、図8に、第1計量装置4cの電極間−
重量特性のグラフを示した。
【0071】図6に示すように、第1計量装置4cは、
外部から受ける荷重の変化により静電容量が変化するキ
ャパシタを形成する静電容量センサ部212を備えてい
る。この静電容量センサ部212は、カップ107(図
17)を載置する秤量皿214と、スプリング215A
により秤量皿214を上下方向に移動可能に支持する可
動板216と、可動板216をスプリング215Bによ
り上下方向に移動可能に支持するベース板217を有し
ている。この静電容量センサ部212は、秤量皿214
に固定される可動電極板218とベース217に固定さ
れる固定電極板219で空気を誘電体とするキャパシタ
を形成している。尚、秤量皿214、可動板216が特
許請求の範囲の第1支持部材、第2支持部材にそれぞれ
相当する。また、スプリング215A、スプリング21
5Bが、特許請求の範囲に記載の第1弾性部材、第2弾
性部材にそれぞれ相当する。
【0072】図7を参照すると、秤量皿214は、四隅
に貫通孔220が穿孔された板状の部材である。この秤
量皿214の下面には図示しない固定ネジで可動電極板
218と、ストッパ214Aが固定されている。可動電
極板218は、所定面積を有する平板218Aと、平板
218Aを秤量皿214から所定距離だけ離間して固定
させるための脚部218Bを有している。ストッパ21
4Aは、秤量皿214の下降量を制御する際に用いられ
る。ストッパ214Aの下端と可動板216までの距離
が、秤量皿214が下降可能な距離になる。
【0073】可動板216は、秤量皿214の貫通孔2
20の位置に穿設位置に対応する位置に支柱221が立
設する底部222を有し、底部222の両端は側壁22
3を介してフランジ224を有し、全体として正面視で
凹形状になっている。可動板216は、コイル状のスプ
リング215Aを外嵌させた支柱221を秤量皿214
の貫通孔220に挿入させることで、秤量皿214を上
下方向に移動可能にするために2分割されており、フラ
ンジ224にはベース217から立設する支柱225を
挿入するための貫通孔226が穿孔されている。
【0074】ベース217は、可動板216の貫通孔2
26の穿設位置に対応する位置に支柱225が立設さ
れ、支柱225の間にはスペーサ227が設けられてい
る。また、支柱225にはコイル状のスプリング215
Bが外嵌され、支柱225を貫通孔226に挿入させる
ことで、可動板216を上下移動可能に支持している。
ここで、固定電極板219は、所定の面積を有する平板
部219Aと、平板部219Aの両端から延びる腕部2
19Bとから構成されている。この腕部219Bが、図
示しない固定ネジで前記したスペーサ227に固定され
ている。
【0075】この第1計量装置において、スプリング2
15Bのバネ定数(弾性率)は、スプリング215Aの
バネ定数に比べて十分に大きく設定されている。従っ
て、カップ107(図17)の重量が小さい場合、つま
り、秤量皿214がカップ107(図17)から受ける
荷重が小さい場合は、スプリング215Bは剛体として
振る舞い、スプリング215Aのみが縮んで、秤量皿2
14のみが下降する。一方、カップ107(図17)の
重量が充分に大きい場合、つまり、秤量皿214がカッ
プ107(図17)から受ける荷重が充分に大きい場合
は、スプリング215Aは縮んだ状態で剛体として振る
舞い、スプリング215Bのみが縮んで、秤量皿214
及び可動板216が下降する。
【0076】例えば、スプリング215Bのバネ定数を
スプリング215Aの10倍とし、可動電極板218か
ら固定電極板219までの距離の最大変位を5mmに設
定した場合のカップ107(図17)の重量と、電極間
距離との関係を図8に示す。図8によれば、第1計量装
置4cの特性は、カップ107(図17)の重量が小さ
い領域においてはスプリング215Aによる電極間距離
とカップ107(図17)の重量の関係を示す直線L1
に従い、カップ107(図17)の重量が0.15Kg
以上の領域においては、スプリング215Bのバネ定数
による電極間距離とカップ107(図17)の重量の関
係を示す直線L2に従っていることがわかる。
【0077】1つのバネ定数のみから計量装置を構成し
た場合は、直線L1または直線L2のどちらか一方の電
極間距離−重量特性に従って測定が行われる。直線L1
にのみ従う場合には、1Kg近い重量を計量するために
は膨大な長さのスプリングが必要になってしまう。一
方、直線L2のみに従う場合には、0.1Kg未満の重
量を高精度に計量することができない。これに対して第
1計量装置4cによれば、広い重量範囲にわたって、高
精度な計量を行うことが可能となる。
【0078】(4)キャニスタ 図9は、キャニスタ3dの状態を評価している第2計量
装置4dから得られる状態に基づいて異常を判断する場
合の処理フローである。図17に示すように、キャニス
タ3d(図17:102)は粉末原料を貯蔵するための
容器であり、容器中には、粉末原料を供給口142A
(図17)より供給するためのオーガ105Aが備えら
れている。自動販売機50には飲料の種類に応じて複数
個のキャニスタ3d(図17:102)が備えられてい
る。
【0079】このキャニスタ3d(図17:102)
は、第2計量装置4dにより、常にキャニスタ3d(図
17:102)内部の粉末原料の残量が計測されてお
り、その状態は常に判定手段5に送信されている。この
状態を受信した判定手段5は、異常データベース12
(図1)を参照し、キャニスタ3d(図17:102)
中の粉末原料の残量が予め設定された規定値(例えば、
満杯状態の20%)以上であるかどうかを判断する(S
900)。S900で粉末原料が規定値以上存在すると
判断された場合には、判定手段5はキャニスタ3d(図
17:102)中の粉末原料の残量には異常がないと判
断し(S901)、処理はS206に移行する。ここ
で、キャニスタ3dの状態とは、キャニスタ3dが満杯
状態における粉末原料の量に対する現在の粉末原料の比
率を示すものとする。
【0080】それに対し、S900において、キャニス
タ3d(図17:102)中の粉末原料の残量が規定値
未満であると判断された場合(NO)、粉末原料の残量
が0であるかどうかが判断される(S902)。S90
2において、粉末原料の残量が0ではないと判断された
場合(NO)には、近いうちに、粉末原料切れが発生す
る可能性があるので、この状態を管理装置7に通知する
ために、固有の異常IDが付与され(S903)、S2
05において通知flag=1とされた後に、処理はS
206に移行する。
【0081】S902において、粉末原料の残量が0で
ある(粉末原料切れ)と判断された場合には、判定手段
5は制御手段2に指令を送り、制御手段2は、原料切れ
が発生したキャニスタ3d(図17:102)に貯蔵さ
れていた飲料の販売停止措置を取る(S904)。その
後、判定手段5は、この異常に対して、固有の異常ID
を付与し(S905)、通知flag=1として(S2
05)、処理はS206に移行する。
【0082】尚、キャニスタ3d(図17:102)
は、飲料の種類毎に複数個設けられているが、図9は、
その内の一個のキャニスタ3d(図17:102)の異
常を検知する場合を示した処理フローである。全てのキ
ャニスタ3d(図17:102)の状態判断は、図9の
処理をキャニスタ3d(図17:102)の個数分だけ
繰り返すことで行う。キャニスタ3d(図17:10
2)において異常が発見された場合の異常IDはキャニ
スタ3d(図17:102)毎に異なったものが付与さ
れる。
【0083】また、キャニスタ3d(図17:102)
の粉末原料の残量はキャニスタ3d(図17:102)
に取り付けられた第2計量装置4dにより計量される。
この第2計量装置4dの模式図を図10に示した。
【0084】第2計量装置4dは、キャニスタ3d(1
02)の荷重の変化により静電容量が変化するキャパシ
タを形成する第1静電容量センサ部341を含んでい
る。この第1静電容量センサ部341は、キャニスタ3
d(102)の下部に取り付けられている秤量板342
と、複数のスプリング343Bにより秤量板342を上
下方向に移動可能に指示するキャニスタベース板344
を有している。この第1静電容量センサ部341は、秤
量板342の下面に固定された可動電極板342Aとキ
ャニスタベース板344に固定された固定電極板344
Aで空気を誘電体とするキャパシタを形成している。
【0085】キャニスタベース板344には、四隅に支
柱343Aが立設され、支柱343Aで秤量板342を
上下にスライド移動可能にガイドしている。支柱343
Aにはそれぞれコイル状のスプリング343Bが外嵌さ
れ、スプリング343Bによりキャニスタ3d(10
2)の重量を受けた秤量板342を支持している。この
第2計量装置4dにおいて、スプリング343Bのバネ
定数(弾性率)は、キャニスタ3d(102)全体の重
量が測定できるように設定されている。
【0086】第2計量装置4dの特性は、キャニスタ3
d(102)の重量が変化、つまり、秤量板342にか
かる荷重が変化して、秤量板342とキャニスタベース
板344との間の距離が変化すると、両電極板342
A、344Aより形成されるキャパシタの静電容量は、
電極間距離に基づいて変化する。この静電容量の変化を
検出することによりキャニスタ3d(102)中の粉末
原料の残量を検出している。尚、この第2計量装置4d
は、必須の構成要件ではない。第2計量装置4dを備え
ない場合には、キャニスタ3d(102)中の粉末原料
の残量は、粉末原料の使用量を逐次累積して記憶手段6
に記憶しておき、その累積値をキャニスタ3d中の粉末
原料の初期値より差し引くことにより把握することが可
能となる。
【0087】(5)液体原料容器 図11は、液体原料容器3eの状態を評価している液体
原料残量検出手段4eから得られる状態に基づいて異常
を判断する場合の処理フローである。液体原料容器3e
は、水、お湯、調味料等の液体原料を貯蔵するための容
器であり、液体原料ごとに複数の液体原料容器3eが備
えられている。液体原料容器3e中における液体原料の
残量の把握は、キャニスタ3d(102)の場合と同様
に、液体原料容器3eの重量を測定することによっても
把握できるし、液体原料の使用量を逐次累積して記憶手
段6に記憶しておき、その累積値を液体原料容器3eの
液体原料の初期値より差し引くことによっても求められ
る。
【0088】この液体原料容器3eは、液体原料残量検
出手段4eにより、液体原料の残量が計測されており、
その状態は常に判定手段5に送信されている。この状態
を受信した判定手段5は、異常データベース12(図
1)を参照し、液体原料容器3e中の液体原料が予め設
定された規定値(例えば、満杯状態の20%)以上であ
るかどうかを判断する(S1100)。S1100で液
体原料が規定値以上存在すると判断された場合には、判
定手段5は、液体原料容器3e中の液体原料の残量には
異常がないと判断し(S1101)、処理はS206に
移行する。それに対し、S1100において、液体原料
容器3e中の液体原料の残量が規定値未満であると判断
された場合(NO)には、液体原料の残量が0であるか
どうかが判断される(S1102)。S1102におい
て、液体原料の残量が0ではないと判断された場合(N
O)には、近いうちに、液体原料切れが発生する可能性
があるので、この状態を管理装置7に通知するために、
固有の異常IDが付与され(S1103)、S205に
おいて通知flag=1とされた後に処理はS206に
移行する。S1102において、液体原料の残量が0で
ある(液体原料切れ)と判断された場合には、判定手段
5は制御手段2に指令を送り、制御手段2は、液体原料
切れが発生した液体原料容器3eに対応する飲料の販売
停止措置を取る(S1104)。その後、判定手段5
は、この異常に対して、固有の異常IDを付与し(S1
105)、通知flag=1として(S205)、処理
はS206に移行する。
【0089】ここで、液体原料容器3eの状態とは、液
体原料の最大貯蔵量に対する現在の液体原料の残量の比
率を示すものとする。尚、液体原料容器3eは、液体原
料(水、お湯、調味料)毎に複数個設けられているが、
図11は、その内の一個の液体原料容器3eの異常を検
知する場合を示した処理フローである。全ての液体原料
容器3eの状態判断は、図11の処理を液体原料容器3
eの個数分だけ繰り返すことで行う。また、液体原料容
器3eにおいて異常が発見された場合の異常IDは液体
原料容器3e毎に異なったものが付与される。
【0090】(6)バケツ 図12は、バケツ3g(図17:108)の状態を評価
しているバケツ残量検出手段4gから得られる状態に基
づいて異常を判断する場合の処理フローである。図17
に示すように、バケツ3gは自己洗浄作業等で発生する
廃液を蓄積するためのものである。バケツ3gの廃液量
は、バケツ3gの重量を測定することによっても評価す
ることができるし、光電センサを所定高さ間隔でバケツ
3gに設置し、この光電センサのON/OFFにより評
価することもできるし、バケツ内にフロート(浮き)を
設けて、フロートの高さによりスイッチをON/OFF
することにより廃液量を評価することもできる。
【0091】このバケツ3g(図17:108)は、バ
ケツ残量検出手段4gにより、バケツ3g(図17:1
08)の内部の廃液残量が計測されており、その状態は
常に判定手段5に送信されている。この状態を受信した
判定手段5は、異常データベース12(図1)を参照し
て、バケツ3g(図17:108)中の廃液量が予め設
定された規定値(例えば、満杯状態の80%)以下に収
まっているかどうかを判断する(S1200)。ここ
で、バケツ3gの状態とは、バケツ3gの満杯状態にお
ける廃液量に対する現在の廃液量の比率を示すものとす
る。
【0092】S1200で廃液が規定値以下であると判
断された場合には、判定手段5はバケツ3g(図17:
108)内の廃液残量には異常がないと判断し(S12
01)、処理はS206に移行する。それに対し、S1
200において、バケツ3g(図17:108)中の廃
液量が規定値よりも多いと判断された場合(NO)に
は、バケツ3g(図17:108)中で廃液が満杯とな
っているかどうかが判断される(S1202)。S12
02において、廃液が満杯でないと判断された場合(N
O)には、近いうちにバケツ3g(図17:108)に
おいて廃液が満杯となる可能性があるので、この状態を
管理装置7に通知するために、固有の異常IDが付与さ
れ(S1203)、S205において通知flag=1
とされた後に処理はS206に移行する。S1202に
おいて、廃液が満杯であると判断された場合には、判定
手段5は制御装置2に指令を送り、制御装置2は、全飲
料の販売停止措置を取る(S1204)。その後、判定
手段5は、この異常に対して、固有の異常IDを付与し
(S1205)、処理はS206に移行する。
【0093】[データ構造]続いて、本発明の自動販売
機50で用いられる各種のデータの流れ及びそのデータ
構造について説明する。図1において、判定手段5には
計測・評価装置群4より、要素装置の状態が、パラレル
形式のデジタル値で常に入力されている。判定手段5
は、このパラレル形式のデジタル値をI/Oポートを介
して読み込み、前記した一時記憶装置中に備えられた作
業ファイルに書き込んでいく。一時記憶装置は、RAM
等の記憶装置より構成される。作業ファイルは図13
(a)に示すようなデータ構造を有している。即ち、作
業ファイルは、少なくとも要素装置数+1個のレコード
を有しており、各レコードは、要素装置を示す装置ID
フィールド、その要素装置の状態を示す数値を格納する
ための状態フィールド及び異常IDを格納するための異
常IDフィールドとからなる。装置IDフィールドに
は、予め要素装置毎に割り振られた装置IDが格納され
ており、前記したデジタル値化された要素装置の状態
は、対応する装置IDを有する状態フィールドに書き込
まれていく。また、異常IDフィールドは、異常が発見
されない場合には0が書き込まれている。
【0094】ここで、作業ファイルが要素装置数よりも
多いレコード(要素装置数+1個)を有するのは、予め
想定されている以外の異常が自動販売機50に発生した
場合に備えてである。想定されていない異常が発生した
場合には、要素装置数+1番目のレコードに、想定外の
異常が発生したことが書き込まれる。
【0095】例えば、図13(a)においては、第1レ
コードは、要素装置であるコインメック3a(図1)に
対応しており、装置IDフィールドにはコインメック3
a(図1)に対して与えられた装置IDである「1」が
書き込まれており、状態フィールドには、コインメック
判定手段4a(図1)より得られた状態が書き込まれて
いる。この例においては、コインメック3a(図1)の
コイン量が満杯状態の60%であることが書き込まれて
いる。第2レコードは、要素装置であるカップサーバ3
b(図1)に対応しており、装置IDフィールドにはカ
ップサーバ3b(図1)に対して与えられた装置IDで
ある「2」が書き込まれており、状態フィールドには、
カップ残量検出手段4bより得られた状態が書き込まれ
ている。この例においてはカップサーバ3b(図1)の
カップ残量が10%であることが書き込まれている。ま
だ、この段階では、判定手段5による異常の判断がなさ
れていないので全レコードの異常IDフィールドには
「0」が書き込まれている。
【0096】一方、判定手段5が自動販売機50の異常
発生の有無を判断するために参照する異常データベース
12は、図13(b)に示すようなデータ構造を有して
いる。つまり、異常データベースは要素装置数のレコー
ドを有し、要素装置を示す装置IDフィールドと、その
要素装置に対応する規定値を示す上限値フィールドと下
限値フィールドを有している。
【0097】例えば、図13(b)においては、第1レ
コードは、要素装置であるコインメック3a(図1)に
対応しており、装置IDフィールドには、作業ファイル
と同様に「1」が書き込まれており、下限値フィールド
には、コイン量の下限値が満杯状態の20%であること
が、上限値フィールドには、コイン量の上限値が満杯状
態の80%であることがそれぞれ書き込まれている。同
様に、第2レコードは要素装置であるカップサーバに対
応しており、装置IDフィールドには、作業ファイルと
同様に「2」が書き込まれており、下限値フィールドに
は、カップ量の下限値が20%であることが書き込まれ
ており、上限値フィールドはブランクとなっている。
【0098】判定手段5は作業ファイル中に記憶された
装置IDをキーとして、異常データベース12を検索し
て、下限値、上限値フィールドと作業ファイル中の状態
フィールドとを比較することで、異常の有無を判断す
る。異常が無いと判断された場合には、判定手段は、異
常IDフィールドに対して書込みを行わない。それに対
し、要素装置に異常があると判断された場合には、判定
手段5は、作業ファイル中の対応する要素装置の異常I
Dフィールドに異常IDを書き込む。
【0099】すべての要素装置について異常データベー
ス12との比較が終了したならば、作業ファイルは送信
データとして記憶手段6に対して書き込まれる。この
際、送信データのヘッダには、管理装置7が自動販売機
50を識別できるような自動販売機IDと状態調査を行
った日時が書き込まれる。
【0100】ここで、自動販売機50の状態が図13
(a)であり、異常データベースが図13(b)である
場合の送信データを図14に示した。第1レコードのコ
インメック3a(図1)の状態フィールドには、実際の
状態である60%が書き込まれている。コインメック3
a(図1)の実際の状態が60%であり、規定値(20
〜80%(図13(b))の範囲内に収まっているの
で、異常IDフィールドには、正常であることを示す
「0」が書き込まれている。第2レコードのカップサー
バ3b(図1)の状態フィールドには、実際の状態であ
る10%が書き込まれている。カップサーバ3b(図
1)の状態が10%であり、規定値(20%)よりも小
さいので、異常IDフィールドには、カップ不足の異常
を示す異常IDである「2」が書き込まれている。
【0101】[自動販売機の管理システムの概要]続い
て、本発明の自動販売機の管理システムについて適宜図
面を参照して説明する。図15は、本発明の自動販売機
の管理システムの機能ブロック図である。この管理シス
テムは、複数台の自動販売機50,50・・と有線又は
無線で双方向に通信可能に接続された管理装置7とから
構成されている。
【0102】自動販売機50は、前記した自動販売機と
同様であるので、その説明を省略する。管理装置7は、
自動販売機50,50・・・から通知される状態を受信
するための管理側受信装置52、自動販売機より通知さ
れた状態を自動販売機毎に記憶するためのハードディス
ク等からなる管理側記憶手段53、管理側受信手段52
が受信した状態及び管理側記憶手段53に記憶されてい
る状態を表示するためのCRT等からなる表示手段5
4、この表示手段54を介して、入力を行ったり、自動
販売機50へ送信する指令を入力するためのキーボード
等の入力手段55及び、自動販売機50,50・・・に
各種指令を送信するための送信手段56とから構成され
る。
【0103】自動販売機50,50・・・は、定期的
に、異常が発生した場合及び管理装置7が要求した場合
に、自らの状態を前記した送信データ(図14)として
管理装置7に向けて送信する。この送信データを受信す
るのが管理側受信装置52である。管理側受信装置52
により受信された送信データは管理側記憶手段53中
に、自動販売機IDをキーとして自動販売機毎に時系列
に沿って記憶される。
【0104】このように自動販売機毎に時系列に記憶さ
れた自動販売機の状態データは、入力手段55から要求
があった場合には、様々な形式で表示手段54に表示さ
せ、処理を行うことが可能である。ここで様々な形式と
は、例えば、(1)一台の自動販売機を指定して、その
全状態又は指定した状態を時系列に表示させる、(2)
複数台の自動販売機について、全状態または指定した状
態を表示させる、(3)複数台の自動販売機について指
定した状態の時系列データを表示させて画面上で比較さ
せる、等である。このように、状態の時間的な変化を知
ることにより巡回オペレータは、個々の自動販売機50
について、各種原料の消費量、売れ筋商品等の把握、バ
ケツ3g中の廃液量が満杯となる時期の予測、コイン不
足、コイン詰まりの予測等を行うことが可能となり自動
販売機50の販売管理を行うことができるとともに、巡
回時期の正確な予測を立てることができる。また、複数
台の自動販売機50,50・・・の比較を行うことで、
自動販売機50,50・・・の設置位置等の検討を行う
ことができる。
【0105】前記した処理中であっても、管理側受信装
置52は、自動販売機からの送信データを受信すること
が可能であり、受信された送信データ中の異常IDフィ
ールド(図14)に異常を示す記載があった場合には、
管理側受信装置52は表示手段54で処理が行われてい
る場合には、表示手段54上に、「自動販売機で異常が
検出された」旨の報知を行い、巡回オペレータの注意を
喚起し、表示手段54の表示を送信データに切り替え
る。
【0106】このようにすることで、巡回オペレータ
は、遅滞なく自動販売機の異常発生を知ることが可能と
なる。また、巡回オペレータは異常IDフィールドに書
き込まれた異常IDを参照して直ちに異常内容を知るこ
とができるので、異常を特定するための現場におけるテ
ストを実施する必要が無くなり、直ちに異常回復作業に
取り掛かれるので、販売機会を失うことを最小限に留め
ることが可能となる。
【0107】また、本管理システムは、送信手段56か
ら、自動販売機50,50・・・に向けて状態要求信号
と異常回復信号を送信することが可能である。状態要求
信号は、ある特定の自動販売機50に対して、最新の状
態を報告しろという指令であり、自動販売機IDを指定
して送信手段56から送信される。この状態要求信号を
受信した自動販売機50は、前記したように、判定手段
5(図1)が各要素装置の状態を判断し通知手段8(図
1)より直ちに送信データを管理装置7に向けて送信す
る。
【0108】このように、本発明の管理システムによれ
ば、任意の自動販売機50の最新の状態を知ることが可
能となるので巡回オペレータはよりきめの細かい自動販
売機50の管理を行うことが可能となる。
【0109】異常回復信号とは、自動販売機50のキャ
ニスタ3d内で粉末原料が固着するという特定の異常が
発生した場合に、自動販売機50に対して異常回復動作
を行わせるために送信手段56より送信される信号であ
り、自動販売機IDを指定して送信される。管理装置7
が受信した送信データ中に、この特定の異常を示す異常
IDが含まれているときには、巡回オペレータは、入力
手段55を操作して、送信手段より、自動販売機50に
対して異常回復信号を送信する。この信号を受信した自
動販売機50は、キャニスタ撹拌装置、キャニスタ振動
装置等の異常回復手段10(図1)を稼動させること
で、この特定の異常の回復を行う。
【0110】梅雨時等、環境の湿度が高い時期には、こ
の特定の異常が生じることがある。従来この異常に対し
ては、巡回オペレータが自動販売機50まで出向き回復
措置を講じていたが、本発明の管理システムによれば、
異常回復信号を送信するだけで、この特定の異常の復旧
を行うことができるので、この特定の異常を従来よりも
格段に短い時間で回復することが可能となる。これによ
り、販売機会の損失を軽減できるとともに、巡回オペレ
ータの作業負担を軽減できる。
【0111】また、管理装置7は、状態要求信号及び異
常回復信号の他にも自動販売機50,50・・・の各種
設定を変更することができる設定変更信号を送信するよ
うに構成しても良い。各種設定としては、飲料の濃度の
変更、飲料の温度の変更、飲料の値段等が挙げられ、例
えば、寒い冬には温飲料の温度を高めに設定し、暑い夏
には、温飲料の温度を低めに設定する、ユーザの嗜好に
より、飲料の濃度を微調整する、その自動販売機50の
競争力を高めるために値段を低く設定する等が考えられ
る。このように、管理装置7が設定変更信号を送信でき
るような構成とすることにより、従来は巡回オペレータ
が現場で作業することでしか変更できなかった自動販売
機50の各種設定を管理センタに居ながらにして変更で
きるので、巡回オペレータの巡回負担を軽減できる。
【0112】続いて、図16を参照して、管理装置7側
の処理フローを説明する。管理装置7においては、前記
のように、表示手段54上において、種々の処理が行わ
れている。その間にも管理側受信手段52は、自動販売
機50,50・・・からの送信データの受信を行ってい
る。送信データが受信された場合には、先ず、S150
0において、送信データの異常IDフィールド(図1
4)が参照され異常の有無が確認される。異常が無い
(NO)と判断された場合には、この送信データは、管
理側記憶手段53中の所定の場所に記憶される(S15
01)。それに対してS1500において異常が発見さ
れた場合には、この送信データは管理側記憶手段53に
記憶される(S1502)とともに、管理側受信手段5
2は、表示手段54に対して例えば、画面を点滅させ
る、ビープ音を鳴らす等で「自動販売機において異常が
発生した」旨の警告を行い、巡回オペレータの注意を喚
起する(S1503)。その後、異常が見つかった送信
データの内容を表示手段54に表示する(S150
4)。巡回オペレータは、送信データ中の異常IDフィ
ールド(図14)をチェックし、キャニスタ中での粉末
原料の固着という特定の異常が発生したのかどうかをチ
ェックする(S1505)。特定の異常が発生していな
いと判断された場合(NO)には、巡回オペレータは画
面上の送信データを閉じ処理はS1500に戻る。それ
に対し、S1505において、特定の異常が発見された
場合には、巡回オペレータは入力手段55を操作して、
送信手段56より異常回復信号を自動販売機50に対し
て送信する(S1506)。その後、処理はS1500
に戻る。
【0113】
【発明の効果】本発明は前記のように構成したので次の
ような顕著な効果を奏する。本発明の自動販売機は、異
常が発生した場合に、その異常内容を管理装置に自動的
に通知することができるので、巡回オペレータは管理装
置の表示を確認するだけで、そのカップミキシング式自
動販売機の異常内容を知ることができ、カップミキシン
グ式自動販売機を巡回する労力や、異常内容をテストす
る労力を低減することが可能となる(請求項1,2)。
【0114】本発明の自動販売機は、受信手段が受信す
る異常回復信号に基づきキャニスタ内で粉末原料が固着
するという特定の異常の解決を図るので、巡回オペレー
タの巡回負担を軽減できるとともに、販売機会を逸する
ことがない(請求項3)。
【0115】本発明の自動販売機は、カップベースに第
1計量装置を有しており、この第1計量装置は、第1支
持部材にかかる荷重が小さいときには敏感に、大きいと
きには鈍感に変化するので、カップに供給される粉末原
料(重量小)と液体原料(重量大)の供給量をどちらも
正確に評価することができる(請求項4)。
【0116】本発明の自動販売機は、キャニスタの重量
を測定する第2計量装置とカップに供給される粉末原料
及び液体原料の重量の測定を行う第1計量装置とを別々
に有しているので、キャニスタ内に粉末原料が充分に残
っているにも拘わらず、カップに粉末原料が供給されな
いという、いわゆる粉末原料のキャニスタ内での固着と
いう特定の異常を確実に把握することが可能となる(請
求項5)。
【0117】本発明の自動販売機は、各種異常を確実に
検出することが可能となる(請求項6〜9) 本発明の自動販売機は、粉末原料の重量を測定し、これ
を累積して記憶手段中に記憶することができ、この累積
結果を初期値より差し引くことにより粉末原料の残量に
関する異常を確実に把握できる(請求項10)。
【0118】本発明の自動販売機は、定期的に自らの状
態を管理装置に通知するので、巡回オペレータは、状態
の経時変化等より自動販売機の販売管理、巡回時期の予
測を行うことが可能となる(請求項11)。
【0119】本発明の自動販売機は、管理装置の要求に
応じて自らの最新の状態を管理装置に送信するので、巡
回オペレータは適宜自動販売機の最新の状態を知ること
が可能となる(請求項12)。
【0120】本発明の自動販売機の管理システムによれ
ば、管理装置に送信された自動販売機の状態は適宜表示
装置に表示されるので、巡回オペレータは、自動販売機
における異常の発生を遅滞なく知ることが可能となる。
これにより、巡回オペレータの作業負担を軽減すること
が可能となる。また、自動販売機の状態は、管理側記憶
手段に自動販売機毎に経時的に記憶されるので、巡回オ
ペレータは適宜このデータを呼び出すことにより、自動
販売機の販売管理や巡回時期の決定を行うことができる
(請求項13)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の機能ブロック図である。
【図2】本発明の自動販売機の処理フローである。
【図3】コインメックの状態を評価しているコインメッ
ク判定手段から得られる状態に基づいて異常を判断する
場合の処理フローである。
【図4】カップサーバの状態を評価しているカップ残量
検出手段から得られる状態に基づいて異常を判断する場
合の処理フローである。
【図5】カップベースの状態を評価している第1計量装
置から得られる状態に基づいて異常を判断する場合の処
理フローである。
【図6】第1計量装置の断面図である。
【図7】第1計量装置の分解斜視図である。
【図8】第1計量装置の電極間−重量特性のグラフであ
る。
【図9】キャニスタの状態を評価している第2計量装置
から得られる状態に基づいて異常を判断する場合の処理
フローである。
【図10】第2計量装置の模式図である。
【図11】液体原料容器の状態を評価している液体原料
残量検出手段から得られる状態に基づいて異常を判断す
る場合の処理フローである。
【図12】バケツの状態を評価しているバケツ残量検出
手段から得られる状態に基づいて異常を判断する場合の
処理フローである。
【図13】作業ファイルのデータ構造を示す図面
(a)、異常データベースのデータ構造を示す図面
(b)である。
【図14】送信データのデータ構造を示す図面である。
【図15】本発明の自動販売機の管理システムの機能ブ
ロック図である。
【図16】管理装置側の処理フローである。
【図17】典型的な自動販売機の機能を示した模式図で
ある。
【符号の説明】
1 ユーザインターフェース 2 制御手段 3 要素装置群 3a コインメック 3b カップサーバ 3c カップベース 3d キャニスタ 3e 液体原料容器 3f 撹拌装置 3g バケツ 4 計測・評価装置群 4a コインメック判定手段 4b カップ残量検出手段 4c 第1計量装置 4d 第2計量装置 4e 液体原料残量検出手段 4g バケツ残量検出手段 5 判定手段 6 記憶手段 7 管理装置 8 通知手段 9 受信手段 10 異常回復手段 11 データベース 12 異常データベース 50 自動販売機 52 管理側受信手段 53 管理側記憶手段 54 表示手段 55 入力手段 56 送信手段 212 静電容量センサ部 214 秤量皿 214A ストッパ 215A スプリング 215B スプリング 216 可動板 217 ベース板 218 可動電極板 218A 平板 218B 脚部 219固定電極板 219A 平板部 219B 腕部 220、226 貫通孔 221、225 支柱 222 底部 223 側壁 224 フランジ 227 スペーサ 341 第1静電容量センサ部 342 秤量板 342A 可動電極板 343A 支柱 343B スプリング 344 キャニスタベース板 344A 固定電極板

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体原料とキャニスタ中に貯蔵された粉
    末原料とをカップ内で調理して飲料を提供するカップミ
    キシング式自動販売機において、 自らの状態を検知する検知手段と、前記検知手段で検知
    された状態が正常か異常かを判断する判定手段とを備
    え、 前記状態が異常と判断された場合には、この異常をカッ
    プミキシング式自動販売機の外部に設けられた管理装置
    に通知する通知手段を備えたことを特徴とするカップミ
    キシング式自動販売機。
  2. 【請求項2】 前記判定手段が判断する異常は、(1)
    コインメックにおける釣銭切れ、(2)粉末原料の残量
    不足、(3)液体原料の残量不足、(4)カップの残量
    不足、(5)廃液の満杯状態、(6)キャニスタ中での
    粉末原料の固着、を少なくとも含むことを特徴とする請
    求項1記載のカップミキシング式自動販売機。
  3. 【請求項3】 前記カップミキシング式自動販売機が、
    前記管理装置から送信される異常回復信号を受信する受
    信手段を有し、 受信手段が受信した異常回復信号に基づいて、特定の異
    常について異常回復動作を行う異常回復手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のカップミ
    キシング式自動販売機。
  4. 【請求項4】 前記カップミキシング式自動販売機が、 前記カップ及び前記カップ内に供給された原料の総重量
    を測定する前記検知手段としての第1計量装置を備え、
    この第1計量装置は、前記カップを支持する第1支持部
    材と、前記第1支持部材を第1弾性部材を介して支持す
    る第2支持部材と、前記第2支持部材を第2弾性部材を
    介して指示するベースとを有し、前記第1弾性部材と前
    記第2弾性部材は異なる弾性率を有し、前記第1支持部
    材に接続された可動電極板と、前記ベースに固定された
    固定電極板によりキャパシタを形成し、前記キャパシタ
    の静電容量を検出することで、前記カップ及び前記カッ
    プ内に供給された原料の総重量を測定するよう構成され
    たことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項
    に記載のカップミキシング式自動販売機。
  5. 【請求項5】 前記カップミキシング式自動販売機が、
    さらに前記キャニスタの重量を測定する前記検知手段と
    しての第2計量装置を備え、この第2計量装置により前
    記粉末原料の残量を測定することを特徴とする請求項4
    に記載のカップミキシング式自動販売機。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記第1計量装置がカ
    ップの重量を検出しない場合に、異常と判断することを
    特徴とする請求項4記載のカップミキシング式自動販売
    機。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記第2計量装置がキ
    ャニスタ内に粉末原料が貯蔵されていることを検出する
    と共に、第1計量装置がカップ内に設定量の粉末原料が
    検出されない場合に、異常と判断することを特徴とする
    請求項5に記載のカップミキシング式自動販売機。
  8. 【請求項8】 前記判定手段は、前記第1計量装置がカ
    ップ内に設定量の液体原料が検出されない場合に、異常
    と判断することを特徴とする請求項4に記載のカップミ
    キシング式自動販売機。
  9. 【請求項9】 前記判定手段は、前記第2計量装置がキ
    ャニスタ内に規定量未満の粉末原料が貯蔵されているこ
    とを検出した場合に、異常と判断することを特徴とする
    請求項5に記載のカップミキシング式自動販売機。
  10. 【請求項10】 前記カップミキシング式自動販売機
    は、前記検知手段で検知された状態を記憶する記憶手段
    を備え、前記第1計量装置で計測された粉末原料の重量
    を前記記憶手段に蓄積して、これを累積した結果からキ
    ャニスタ内の粉末原料の残量を計算することを特徴とす
    る請求項4に記載のカップミキシング式自動販売機。
  11. 【請求項11】 前記通知手段は、前記検知手段で検知
    された状態を定期的に前記管理装置に通知することを特
    徴とする請求項1から請求項10の何れか一項に記載の
    カップミキシング式自動販売機。
  12. 【請求項12】 前記通知手段は、前記管理装置からの
    要求に応じて前記検知手段で検知された状態を前記管理
    装置に通知することを特徴とする請求項1から請求項1
    1の何れか一項に記載のカップミキシング式自動販売
    機。
  13. 【請求項13】 カップミキシング式自動販売機と管理
    装置とからなるカップミキシング式自動販売機の管理シ
    ステムにおいて、 前記カップミキシング式自動販売機は、自らの状態を検
    知する検知手段と、前記検知手段が検知した状態が正常
    か異常かを判断する判定手段と、 前記判定手段により前記状態が異常と判断された場合、
    管理装置が送信する状態要求信号を受信した場合及び定
    期的に、前記状態を前記管理装置に通知する通知手段
    と、前記状態要求信号を受信する受信手段とを有し、 前記管理装置は、前記通知手段により通知される前記状
    態を受信する管理側受信手段と、前記状態を表示する表
    示手段と、前記状態をカップミキシング式自動販売機毎
    に記憶する管理側記憶手段と、前記状態要求信号を送信
    するための送信手段と、を有することを特徴とするカッ
    プミキシング式自動販売機の管理システム。
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