JP2003233791A - Rf−idメディアの製造方法 - Google Patents

Rf−idメディアの製造方法

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JP2003233791A
JP2003233791A JP2002032172A JP2002032172A JP2003233791A JP 2003233791 A JP2003233791 A JP 2003233791A JP 2002032172 A JP2002032172 A JP 2002032172A JP 2002032172 A JP2002032172 A JP 2002032172A JP 2003233791 A JP2003233791 A JP 2003233791A
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sheets
adhesive
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JP2002032172A
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Mitsugi Saito
貢 齋藤
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RF−IDメディアを構成する複数の層を、
加熱することにより溶融する熱活性型接着剤を用いて接
着する場合に、複数の層に挟まれるように層上に搭載さ
れたICモジュールが破損してしまうことを防止する。 【解決手段】 ベースシート110、接着シート120
a,120b及び中間シート140a,140bを挟む
ように低い圧力で加圧しながら加熱、冷却することによ
り、ベースシート110と中間シート140a,140
bとが接着シート120a,120bを介して接着され
たコアシート160を製造し、その後、このコアシート
160を挟むように、接着シート150a,150b及
び表面シート130a,130bを重ね合わせ、これら
を高い圧力で加圧しながら加熱、冷却することにより、
コアシート160と表面シート130a,130bとを
接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触状態にて情
報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型ICカード
等のRF−IDメディアの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会の進展に伴って、情報
をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等
が行われている。
【0003】このようなカードを用いた情報管理におい
ては、カードに対して非接触状態にて情報の書き込み及
び読み出しを行うことが可能なICが搭載された非接触
型ICカードがその優れた利便性から急速な普及が進み
つつある。
【0004】非接触状態にて情報の書き込み及び読み出
しが可能な非接触型ICカードにおいては、交流磁界に
よるコイルの相互誘導を利用した電磁結合方式によるも
のや、2つのコイルの誘電磁束による誘起電力を利用し
た電磁誘導方式によるのものや、マイクロ波によってデ
ータを送受信するマイクロ波方式によるものや、カード
側と外部に設けられた情報書込/読出側のアンテナ間を
コンデンサ原理で帯電させて通信を行う静電結合方式に
よるものや、近赤外線光を高速で点滅させて光のエネル
ギー変調を用いた光方式によるもの等がある。
【0005】図6は、電磁誘導方式による従来の非接触
型ICカードの一構造例を示す図であり、(a)は内部
構造を示す図、(b)は断面図である。
【0006】本従来例は図6に示すように、外部からの
情報の書き込み及び読み出しが可能なICモジュール5
11が搭載されるとともに、接点513を介してICモ
ジュール511と接続され、外部に設けられた情報書込
/読出装置(不図示)からの電磁誘導によりICモジュ
ール511に電流を供給し、ICモジュール511に対
する情報の書き込み及び読み出しを非接触状態にて行う
ための導電性のアンテナ512がコイル状に形成された
インレット510が接着層520a,520bによって
表面層530a,530bに接着されて構成されてい
る。
【0007】上記のように構成された非接触型ICカー
ド501においては、外部に設けられた情報書込/読出
装置に近接すると、情報書込/読出装置からの電磁誘導
によりアンテナ512に電流が流れ、この電流が接点5
13を介してICモジュール511に供給され、それに
より、非接触状態において、情報書込/読出装置からI
Cモジュール511に情報が書き込まれたり、ICモジ
ュール511に書き込まれた情報が情報書込/読出装置
にて読み出されたりする。
【0008】以下に、上述した非接触型ICカードの製
造方法について説明する。
【0009】図7は、図6に示した非接触型ICカード
501の製造方法を説明するためのフローチャートであ
り、図8は、図6に示した非接触型ICカード501の
製造方法を説明するための模式図である。
【0010】まず、少なくとも1つのインレット510
を含むインレットシート610と、接着層520a,5
20bを構成する接着シート620a,620bと、表
面層530a,530bを構成する表面シート630
a,630bとを重ね合わせる(ステップS101)
(図8(a))。なお、接着シート620a,620b
は、常温ではシート状に固形状態である接着剤からなる
ものであり、固形接着剤としては、熱可塑性接着剤や熱
硬化型接着剤、UV硬化型接着剤、粘着剤等が挙げられ
る。
【0011】ここで、インレットシート610、接着シ
ート620a,620b及び表面シート630a,63
0bについて説明する。
【0012】図9は、図8に示したインレットシート6
10の構成を示す図である。
【0013】図8に示したインレットシート610は図
9に示すように、図6に示した非接触型ICカード50
1を構成するインレット510が複数配列されて構成さ
れており、また、このインレットシート610に重ね合
わされる接着シート620a,620b及び表面シート
630a,630bは、インレットシート610に含ま
れる複数のインレット510を全て覆うだけの大きさを
有するものである。
【0014】次に、重ね合わされたインレットシート6
10、接着シート620a,620b及び表面シート6
30a,630bを挟むように加圧しながら所定の温度
の熱を加え(ステップS102)、接着シート620
a,620bを溶融させる。
【0015】次に、加圧状態を保ちながら、重ね合わさ
れたインレットシート610、接着シート620a,6
20b及び表面シート630a,630bを冷却し(ス
テップS103)、溶融した接着シート620a,62
0bを硬化させ、それにより、インレットシート610
と表面シート630a,630bとを接着する(図8
(b))。
【0016】その後、接着シート620a,620bに
よって互いに接着されたインレットシート610と表面
シート630a,630bとを、インレット510毎に
断裁し、非接触型ICカード501を完成させる(ステ
ップS104)。なお、接着シート620a,620b
によって互いに接着されたインレットシート610及び
表面シート630a,630bのインレット510毎の
断裁は、表面シート630a,630bに印刷された情
報に従って行う。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
非接触型ICカードの製造方法においては、インレット
シートと表面シートとを接着するために、インレットシ
ートと表面シートを挟むように加圧した状態で所定の温
度の熱を加えて接着シートを溶融させるが、接着シート
においては、熱が加えられてから溶融するまで一定の時
間を要する。
【0018】一方、インレットシートにおいては、IC
モジュールが突出したような状態で搭載されているた
め、接着シートが溶融していない状態にてインレットシ
ートと表面シートを挟むように加圧された場合、その応
力の多くがICモジュールに加わることになり、ICモ
ジュールが破損してしまう虞れがある。
【0019】ここで、ICモジュールの破損を防止する
ために、インレットシートと表面シートを挟むように加
圧する際の圧力を低減させた場合、表面シートがPVC
やPET−Gから構成されるものであると、その表面の
仕上がりが良好なものとならなくなってしまう。
【0020】このため、従来の非接触型ICカードの製
造方法においては、インレットシートと表面シートとを
接着するためにインレットシートと表面シートを挟むよ
うに加圧した際に、インレットシートに搭載されたIC
モジュールが破損してしまうという問題点がある。
【0021】また、接着シートの厚さを厚くすることに
よりICモジュールの破損を防止することも考えられる
が、その場合、非接触型ICカードの柔軟性が損なわれ
るとともに、大幅なコストアップが生じてしまうという
問題点がある。
【0022】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、非接触型I
Cカード等のRF−IDメディアを構成する複数の層
を、加熱することにより溶融する熱活性型接着剤を用い
て接着する場合に、大幅なコストアップを生じさせるこ
となく、複数の層に挟まれるように層上に搭載されたI
Cモジュールが破損してしまうことを防止することがで
きるRF−IDメディアの製造方法を提供することを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、情報の書き込み及び読み出しが可能なIC
モジュールが搭載されるとともに、前記ICモジュール
と接続され、該ICモジュールに対する情報の書き込み
及び読み出しを非接触状態にて行うためのアンテナが形
成されたベース基材と、前記ベース基材を挟むように構
成される表面層とを少なくとも有してなるRF−IDメ
ディアの製造方法であって、前記ベース基材を少なくと
も1つ含むベースシートを挟むように、前記ベースシー
トに含まれる全ての前記ベース基材を覆うだけの大きさ
を有する2つの中間シートを、前記ベースシートに含ま
れる全ての前記ベース基材を覆うだけの大きさを有し、
熱活性型接着剤からなる第1の接着シートを介して該ベ
ースシートに重ね合わせる工程と、前記ベースシート、
前記第1の接着シート及び前記中間シートを挟むように
加圧しながら加熱、冷却することにより前記ベースシー
トと前記中間シートとを前記第1の接着シートを介して
接着する工程と、接着された前記ベースシート及び前記
中間シートを挟むように、前記ベースシートに含まれる
全ての前記ベース基材を覆うだけの大きさを有し、前記
表面層を構成する2つの表面シートを前記ベースシート
及び前記中間シートに重ね合わせる工程と、前記2つの
表面シートによって前記ベースシート及び前記中間シー
トを挟むように加圧しながら加熱、冷却することにより
前記表面シートと前記中間シートとを接着する工程と、
前記ベースシート、前記中間シート及び前記表面シート
を、前記ベース基材毎に断裁する工程とを有し、前記ベ
ースシートと前記中間シートとを接着する工程にて加圧
する圧力は、前記表面シートと前記中間シートとを接着
する工程にて加圧する圧力よりも低い圧力であることを
特徴とする。
【0024】また、前記2つの表面シートを、熱活性型
接着剤からなる第2の接着シートを介して前記ベースシ
ート及び前記中間シートと重ね合わせ、前記2つの表面
シート及び前記第2の接着シートによって前記ベースシ
ート及び前記中間シートを挟むように加圧しながら加
熱、冷却することにより前記表面シートと前記中間シー
トとを前記第2の接着シートを介して接着することを特
徴とする。
【0025】また、前記中間シート及び前記表面シート
は、熱可塑性を有するプラスチック樹脂からなることを
特徴とする。
【0026】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、情報の書き込み及び読み出しが可能なICモ
ジュールが搭載されるとともに、ICモジュールと接続
され、該ICモジュールに対する情報の書き込み及び読
み出しを非接触状態にて行うためのアンテナが形成され
たベース基材と、ベース基材を挟むように構成される表
面層とを少なくとも有してなるRF−IDメディアを製
造するために、まず、ベース基材を少なくとも1つ含む
ベースシートを挟むように、ベースシートに含まれる全
てのベース基材を覆うだけの大きさを有する2つの中間
シートを、ベースシートに含まれる全てのベース基材を
覆うだけの大きさを有し、熱活性型接着剤からなる第1
の接着シートを介して該ベースシートに重ね合わせ、次
に、ベースシート、第1の接着シート及び前記中間シー
トを挟むように加圧しながら加熱、冷却することにより
ベースシートと中間シートとを第1の接着シートを介し
て接着し、これにより、ベースシートが2つの中間シー
トに挟まれて構成されたコアシートを製造する。その
後、このコアシートを挟むように、ベースシートに含ま
れる全てのベース基材を覆うだけの大きさを有し、表面
層を構成する2つの表面シートをコアシートに重ね合わ
せ、2つの表面シートによってコアシートを挟むように
加圧しながら加熱、冷却することにより表面シートとコ
アシートとを接着する。
【0027】ここで、コアシートと表面シートとを接着
する工程においては、表面シートの表面仕上がりを良好
なものとするためにある程度の高い圧力でコアシートと
表面シートとを挟むように加圧する必要があるが、この
工程においては既にベース基材上に搭載されたICモジ
ュールがコアシート内に埋め込まれた状態となっている
ため、高い圧力で加圧してもICモジュールが破損して
しまうことはない。また、ICモジュールは、ベースシ
ートと中間シートとが第1の接着シートを介して接着さ
れる工程において、コアシートと表面シートとを接着す
る工程にて加圧される圧力よりも低い圧力が加圧される
ことによりコアシートに埋め込まれるような構成となっ
ているので、コアシートに埋め込まれる工程においても
破損することはない。
【0028】また、コアシートは、ベースシートの表面
が第1の接着シート及び中間シートによって覆われてい
る構造となっているため、ベースシートに、任意の情報
が印字される表面層を構成する表面シートを接着しない
状態にてベースシートを製造して保管しておくことがで
きる。
【0029】また、中間シート及び表面シートを、熱可
塑性を有するプラスチック樹脂からなるものとすれば、
中間シートと表面シートとを接着するために、ベースシ
ートと中間シートとを接着する際に用いた接着シート等
を用いる必要がなくなる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0031】図1は、本発明のRF−IDメディアの製
造方法によって製造された非接触型ICカードの実施の
一形態を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、
(b)は断面図である。
【0032】本形態は図1に示すように、外部からの情
報の書き込み及び読み出しが可能なICモジュール11
が搭載されるとともに、接点13を介してICモジュー
ル11と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装
置(不図示)からの電磁誘導によりICモジュール11
に電流を供給し、ICモジュール11に対する情報の書
き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電性
のアンテナ12がコイル状に形成されたベース基材であ
るインレット10が熱活性型接着剤からなる接着層20
a,20bによって中間層40a,40bに挟まれるよ
うに接着され、さらに、この中間層40a,40bが熱
活性型接着剤からなる接着層50a,50bによって表
面層30a,30bに接着されて構成されている。
【0033】上記のように構成された非接触型ICカー
ド1においては、外部に設けられた情報書込/読出装置
に近接すると、情報書込/読出装置からの電磁誘導によ
りアンテナ12に電流が流れ、この電流が接点13を介
してICモジュール11に供給され、それにより、非接
触状態において、情報書込/読出装置からICモジュー
ル11に情報が書き込まれたり、ICモジュール11に
書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出され
たりする。
【0034】以下に、上述した非接触型ICカードの製
造方法について説明する。
【0035】図2は、図1に示した非接触型ICカード
1の製造方法を説明するためのフローチャートであり、
図3は、図1に示した非接触型ICカード1の製造方法
を説明するための模式図である。
【0036】まず、少なくとも1つのインレット10を
含むベースシートであるインレットシート110と、中
間層40a,40bを構成する中間シート140a,1
40bとを、接着層20a,20bを構成する第1の接
着シート120a,120bを介して重ね合わせる(ス
テップS1)(図3(a))。
【0037】ここで、インレットシート110、接着シ
ート120a,120b及び中間シート140a,14
0bについて説明する。
【0038】図4は、図3に示したインレットシート1
10の構成を示す図である。
【0039】図3に示したインレットシート110は図
4に示すように、図1に示した非接触型ICカード1を
構成するインレット10が複数配列されて構成されてお
り、また、このインレットシート110に重ね合わされ
る接着シート120a,120b及び中間シート140
a,140b、並びに後の工程にてこれらに重ね合わさ
れる接着シート150a,150b及び表面シート13
0a,130bは、インレットシート110に含まれる
複数のインレット10を全て覆うだけの大きさを有する
ものである。
【0040】次に、重ね合わされたインレットシート1
10、接着シート120a,120b及び中間シート1
40a,140bを挟むように加圧しながら所定の温度
の熱を加え(ステップS2)、接着シート120a,1
20bを溶融させる。
【0041】次に、加圧状態を保ちながら、重ね合わさ
れたインレットシート110、接着シート120a,1
20b及び中間シート140a,140bを冷却し(ス
テップS3)、溶融した接着シート120a,120b
を硬化させ、それにより、インレットシート110と中
間シート140a,140bとが接着されたコアシート
160を作製する(図3(b))。
【0042】ここで、ステップS2,S3にてインレッ
トシート110、接着シート120a,120b及び中
間シート140a,140bを挟むように加圧する際の
圧力について説明する。
【0043】インレットシート110と中間シート14
0a,140bとを接着させるために、インレットシー
ト110、接着シート120a,120b及び中間シー
ト140a,140bを挟むように加圧する際の圧力
は、0.5〜5kg/cm2である。
【0044】一方、通常、インレットシートと表面シー
トとを接着シートを介して接着する際の圧力は、表面シ
ートの表面仕上がりを良好にするために30〜50kg
/cm2である。
【0045】このように、インレットシート110と中
間シート140a,140bとを接着させるために、イ
ンレットシート110、接着シート120a,120b
及び中間シート140a,140bを挟むように加圧す
る際の圧力は、通常、インレットシートと表面シートと
を接着シートを介して接着する際の圧力に比べて微弱な
圧力となっており、そのため、インレットシート110
と中間シート140a,140bとを接着するために、
インレットシート110、接着シート120a,120
b及び中間シート140a,140bを挟むように加圧
した際、インレットシート110に搭載されたICモジ
ュール10が破損してしまうことはない。
【0046】図5は、図3に示したコアシート160の
構造を説明するためのコアシート160の一部の断面図
である。
【0047】図3に示したコアシート160は、上述し
たように、インレットシート110と中間シート140
a,140bとを接着する際にインレットシート11
0、接着シート120a,120b及び中間シート14
0a,140bに加圧される圧力が微弱であるため、図
5に示すように、この加圧によって、インレットシート
110上に搭載されたICモジュール11が破損してし
まうことはなく、かつ、製造されたコアシート160の
表面となる中間シート140a,140bの表面へ平坦
なものとなる。また、接着シート120a,120bの
厚さをICモジュール11の厚さよりも薄くすることが
でき、非接触型ICカードの柔軟性を確保することがで
きる。
【0048】このように構成されたコアシート160
は、インレットシート110の表面が接着シート120
a,120b及び中間シート140a,140bによっ
て覆われているため、インレットシート110に、任意
の情報が印字される表面層30a,30bを構成する表
面シート130a,130bを接着しない状態にてイン
レットシート110を製造して保管しておくことができ
る。
【0049】次に、インレットシート110と中間シー
ト140a,140bとが接着シート120a,120
bを介して接着されたコアシート160と、表面層30
a,30bを構成する表面シート130a,130bと
を、接着層50a,50bを構成する第2の接着シート
150a,150bを介して重ね合わせる(ステップS
4)(図3(c))。
【0050】次に、重ね合わされたコアシート160、
接着シート150a,150b及び表面シート130
a,130bを挟むように加圧しながら所定の温度の熱
を加え(ステップS5)、接着シート150a,150
bを溶融させる。
【0051】次に、加圧状態を保ちながら、重ね合わさ
れたコアシート160、接着シート150a,150b
及び表面シート130a,130bを冷却し(ステップ
S6)、溶融した接着シート150a,150bを硬化
させ、それにより、コアシート160と表面シート13
0a,130bとを接着する(図3(d))。ここで、
コアシート160と表面シート130a,130bとを
接着させるために、コアシート160、接着シート15
0a,150b及び表面シート130a,130bを挟
むように加圧する際の圧力は、上述したように、30〜
50kg/cm 2であるが、インレットシート110上
に搭載されたICモジュール11がコアシート160内
に埋め込まれたような状態となっており、かつ、コアシ
ート160の表面が平坦となっているため、コアシート
160、接着シート150a,150b及び表面シート
130a,130bを挟むように加圧した場合において
もICモジュール11が破損することはない。
【0052】その後、接着シート150a,150bに
よって互いに接着されたコアシート160と表面シート
130a,130bとを、インレット10毎に断裁し、
非接触型ICカード1を完成させる(ステップS7)。
なお、表面シート130aには、互いに接着されたコア
シート160と表面シート130a,130bとをイン
レット10毎に断裁するための情報が印刷されており、
この情報に従って、コアシート160及び表面シート1
30a,130bを断裁する。
【0053】なお、本形態においては、中間シート14
0a,140bを接着シート150a,150bによっ
て表面シート130a,130bに接着しているが、中
間シート140a,140bの材質をPET−Gあるい
はPVC等の熱可塑性を有するプラスチック樹脂とし、
かつ、表面シート130a,130bの材質をPET−
GあるいはPVC等の熱可塑性を有するプラスチック樹
脂とすれば、上述したステップS5,S6における加圧
状態での加熱/冷却によって中間シート140aと表面
シート130a、並びに中間シート140bと表面シー
ト130bとを接着シート150a,150bを用いず
に接着することができる。
【0054】また、本形態においては、非接触状態にて
情報の書き込み及び読み出しが可能なRF−IDメディ
アとして非接触型ICカードを例に挙げて説明したが、
本発明は、非接触型ICカードの製造方法に限らず、非
接触型ICタグや非接触型ICラベル等、複数の層が加
熱により互いに接着されて構成されるものであれば適用
することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
情報の書き込み及び読み出しが可能なICモジュールが
搭載されるとともに、ICモジュールと接続され、該I
Cモジュールに対する情報の書き込み及び読み出しを非
接触状態にて行うためのアンテナが形成されたベース基
材と、ベース基材を挟むように構成される表面層とを少
なくとも有してなるRF−IDメディアの製造方法であ
って、ベース基材を少なくとも1つ含むベースシートを
挟むように、ベースシートに含まれる全てのベース基材
を覆うだけの大きさを有する2つの中間シートを、ベー
スシートに含まれる全てのベース基材を覆うだけの大き
さを有し、熱活性型接着剤からなる第1の接着シートを
介して該ベースシートに重ね合わせる工程と、ベースシ
ート、第1の接着シート及び中間シートを挟むように加
圧しながら加熱、冷却することによりベースシートと中
間シートとを第1の接着シートを介して接着する工程
と、接着されたベースシート及び中間シートを挟むよう
に、ベースシートに含まれる全てのベース基材を覆うだ
けの大きさを有し、表面層を構成する2つの表面シート
をベースシート及び中間シートに重ね合わせる工程と、
2つの表面シートによってベースシート及び中間シート
を挟むように加圧しながら加熱、冷却することにより表
面シートと中間シートとを接着する工程と、ベースシー
ト、中間シート及び表面シートを、ベース基材毎に断裁
する工程とから構成し、ベースシートと中間シートとを
接着する工程にて加圧する圧力を、表面シートと中間シ
ートとを接着する工程にて加圧する圧力よりも低い圧力
としたため、表面シートを接着する工程にて加圧する圧
力を高い圧力として表面層の表面仕上がりを良好なもの
としながらも、ICモジュールが搭載されたベースシー
トと中間シートとを接着する工程にて加圧する圧力を低
い圧力としてICモジュールの破損を防止することがで
きる。
【0056】また、ベースシートの表面が中間シートに
よって覆われるため、ベースシートに、任意の情報が印
字される表面層を構成する表面シートを接着しない状態
にてベースシートを製造して保管しておくことができ
る。
【0057】また、中間シート及び表面シートを、熱可
塑性を有するプラスチック樹脂からなるものとすれば、
中間シートと表面シートとを接着するために、ベースシ
ートと中間シートとを接着する際に用いた接着シート等
を用いる必要がなくなり、コストダウンを図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のRF−IDメディアの製造方法によっ
て製造された非接触型ICカードの実施の一形態を示す
図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は断面図
である。
【図2】図1に示した非接触型ICカードの製造方法を
説明するためのフローチャートである。
【図3】図1に示した非接触型ICカードの製造方法を
説明するための模式図である。
【図4】図3に示したインレットシートの構成を示す図
である。
【図5】図3に示したコアシートの構造を説明するため
のコアシートの一部の断面図である。
【図6】電磁誘導方式による従来の非接触型ICカード
の一構造例を示す図であり、(a)は内部構造を示す
図、(b)は断面図である。
【図7】図6に示した非接触型ICカードの製造方法を
説明するためのフローチャートである。
【図8】図6に示した非接触型ICカードの製造方法を
説明するための模式図である。
【図9】図8に示したインレットシートの構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 非接触型ICカード 10 インレット 11 ICモジュール 12 アンテナ 13 接点 20a,20b,50a,50b 接着層 30a,30b 表面層 40a,40b 中間層 110 インレットシート 120a,120b,150a,150b 接着シー
ト 130a,130b 表面シート 140a,140b 中間シート 160 コアシート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の書き込み及び読み出しが可能なI
    Cモジュールが搭載されるとともに、前記ICモジュー
    ルと接続され、該ICモジュールに対する情報の書き込
    み及び読み出しを非接触状態にて行うためのアンテナが
    形成されたベース基材と、前記ベース基材を挟むように
    構成される表面層とを少なくとも有してなるRF−ID
    メディアの製造方法であって、 前記ベース基材を少なくとも1つ含むベースシートを挟
    むように、前記ベースシートに含まれる全ての前記ベー
    ス基材を覆うだけの大きさを有する2つの中間シート
    を、前記ベースシートに含まれる全ての前記ベース基材
    を覆うだけの大きさを有し、熱活性型接着剤からなる第
    1の接着シートを介して該ベースシートに重ね合わせる
    工程と、 前記ベースシート、前記第1の接着シート及び前記中間
    シートを挟むように加圧しながら加熱、冷却することに
    より前記ベースシートと前記中間シートとを前記第1の
    接着シートを介して接着する工程と、 接着された前記ベースシート及び前記中間シートを挟む
    ように、前記ベースシートに含まれる全ての前記ベース
    基材を覆うだけの大きさを有し、前記表面層を構成する
    2つの表面シートを前記ベースシート及び前記中間シー
    トに重ね合わせる工程と、 前記2つの表面シートによって前記ベースシート及び前
    記中間シートを挟むように加圧しながら加熱、冷却する
    ことにより前記表面シートと前記中間シートとを接着す
    る工程と、 前記ベースシート、前記中間シート及び前記表面シート
    を、前記ベース基材毎に断裁する工程とを有し、 前記ベースシートと前記中間シートとを接着する工程に
    て加圧する圧力は、前記表面シートと前記中間シートと
    を接着する工程にて加圧する圧力よりも低い圧力である
    ことを特徴とするRF−IDメディアの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のRF−IDメディアの
    製造方法において、 前記2つの表面シートを、熱活性型接着剤からなる第2
    の接着シートを介して前記ベースシート及び前記中間シ
    ートと重ね合わせ、 前記2つの表面シート及び前記第2の接着シートによっ
    て前記ベースシート及び前記中間シートを挟むように加
    圧しながら加熱、冷却することにより前記表面シートと
    前記中間シートとを前記第2の接着シートを介して接着
    することを特徴とするRF−IDメディアの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のRF−IDメディアの
    製造方法において、 前記中間シート及び前記表面シートは、熱可塑性を有す
    るプラスチック樹脂からなることを特徴とするRF−I
    Dメディアの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008234245A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Dainippon Printing Co Ltd Icタグラベル及びicタグラベルの製造方法
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WO2015001953A1 (ja) * 2013-07-02 2015-01-08 大日本印刷株式会社 Icカード、積層シート、icカードの製造方法

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