JP2003233326A - アクティブマトリクス型表示装置及びその作製方法 - Google Patents
アクティブマトリクス型表示装置及びその作製方法Info
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Abstract
Cチップの実装に要する表示部以外の面積を低減し、小
型化、狭額縁化を達成する。また、ICチップの実装に
伴う信号線の接続不良を低減する。 【解決手段】アクティブマトリクス型表示装置におい
て、対向基板上にTFTを作製し、所望のロジック回路
を作製することで、従来は外付けで実装されていたロジ
ック回路を対向基板上に形成する。また、画素基板上の
画素あるいは駆動回路と、対向基板上のロジック回路
と、をそれぞれ最適なTFT構造や電源電圧とすること
で、アクティブマトリクス型表示装置の高速化、高性能
化を実現する。
Description
板上に薄膜トランジスタ(以下、TFTと表記する)を
形成してなるアクティブマトリクス方式の表示部を有す
る液晶表示装置、EL表示装置その他のアクティブマト
リクス型表示装置に関する。
を搭載した電子機器の発展はめざましく、その応用例
は、ゲーム機、ノートパソコン、携帯電話をはじめとす
る携帯機器、液晶テレビ、液晶ディスプレイ(液晶表示
装置)、OLEDディスプレイ(EL表示装置)等、さ
まざまである。半導体装置や半導体表示装置は、従来の
CRTと比較して軽量薄型化が可能であり、消費電力が
小さいことを特徴とする。
Tをマトリクス状に配置したアクティブマトリクス方式
の半導体表示装置(アクティブマトリクス型表示装置)
が知られている。
素を駆動する駆動回路(例えば、ゲート信号線駆動回路
やソース信号線駆動回路)以外のロジック回路は、画素
基板とは別にシリコン基板等上に形成され、画素基板に
外付けで実装される。なお、画素基板上のTFTの活性
層としてアモルファスシリコン(非晶質珪素膜)を用い
て形成するときは、ロジック回路は外付けで実装される
ことが多いが、活性層をポリシリコン(結晶質珪素膜)
を用いて形成する場合、ロジック回路は画素基板上に一
体形成することも可能である。
は、画素領域が形成された基板を指す。より正確には、
各画素に配置されるTFT(画素TFT)が形成される
基板を指す。
たTFT(以下、アモルファスTFTとも呼ぶ)による
アクティブマトリクス型表示装置の構成を図4に示す。
ゲート信号線駆動回路(走査線駆動回路ともいう)10
1及びソース信号線駆動回路(信号線駆動回路ともい
う)102は、TAB(Tape automated bonding)など
の方法によりFPC103に実装され、画素領域100
が形成される基板(画素基板)104に外付けされる。
ゲート信号線駆動回路101及びソース信号線駆動回路
102の制御信号や画像データはFPC103を伝わっ
て外部から入力される。
(以下、ポリシリコンTFTとも呼ぶ)によるアクティ
ブマトリクス方式半導体表示装置の構成を図2に示す。
ゲート信号線駆動回路203及びソース信号線駆動回路
202は画素基板200上に一体形成される。ゲート信
号線駆動回路及びソース信号線駆動回路の制御信号や画
像データはFPC204を伝って外部から入力される。
FTによるアクティブマトリクス型表示装置(具体的に
はアクティブマトリクス型液晶表示装置)の一例を示
す。ゲート信号線駆動回路302及びソース信号線駆動
回路303は、画素領域304が形成された基板300
上に一体形成されている。基板300はインターフェー
ス回路305を介してシステムバス310に接続され
る。基板300とインターフェース回路305はFPC
321により電気的に接続される。システムバスにはさ
らに、画像処理回路306、VRAM307、CPU3
11、メモリ308及び外部装置と通信するためのイン
ターフェース回路309などが接続されている。
格納するためのメモリである。また、インターフェース
回路とは、信号のフォーマット変換や増幅等の外部装置
との通信の仲介をする回路である。
Bでの断面図を示す。また、画素領域及びゲート信号線
駆動回路には複数のTFTが含まれるが、ここでは代表
的に、画素領域を形成するnチャネル型TFT、ゲート
信号線駆動回路部を形成するnチャネル型TFT及びp
チャネル型TFTを図示する。また、アクティブマトリ
クス方型液晶表示装置には反射型と透過型があるが、こ
こでは反射型のアクティブマトリクス型液晶表示装置の
断面図を示す。
対向基板301及びシール剤315により囲まれる空間
に液晶314が充填されている。ガラス基板上に形成さ
れるTFTの上には、層間絶縁膜(平坦化膜)318が
形成され、その上に画素TFTのドレイン電極と電気的
に接続する反射電極317が形成され、その上に配向膜
319が形成される。対向基板上には、まず平坦化膜3
22が形成され、その上に透明電極(ITO)からなる
対向電極313、そして配向膜320が形成される。
などの外光が反射電極317に反射し、表示を認識す
る。これは屋外での使用が多いモバイル製品に用いられ
ている。
される液晶表示装置では、ドライバ回路を構成する薄膜
TFTは画素スイッチング素子と比較して設計ルールが微
細なため、画素スイッチング素子とドライバ回路を、T
FT基板と対向基板にそれぞれ分離して形成するものが
ある(例えば、特許文献1参照)。
載した電子機器においては、ゲート信号線駆動回路及び
ソース信号線駆動回路以外のロジック回路は、画素基板
とは別の基板に形成され、実装されている。
機器の小型化が重要な課題となっているが、画素領域と
は別に、ICチップを複数実装することが必要となる従
来のような構成では小型化が難しい。理由の1つとし
て、ICチップ内のロジック回路は小さくできても、実
装するためのマージンが大きいことが挙げられる。
めのマージンを減らそうとすると、高度な実装技術が必
要となり、コスト面、実装部分での信頼性において問題
が生じてくる。
トリクス型表示装置を提供することを課題とする。ま
た、IC等を基板に接続する際に発生する、接続不良を
低減したアクティブマトリクス型表示装置を提供するこ
とを課題とする。更に本発明のアクティブマトリクス型
表示装置を備えた電子機器を提供することを課題とす
る。
ィブマトリクス型表示装置において、液晶層又は発光層
を挟んで、画素が形成される基板に対向する基板(以
下、対向基板と表記する)上にTFTを形成し、所望の
ロジック回路を作製する。
画素基板から見る構成とする。つまり、液晶素子を用い
る場合には反射型の表示方式を、OLED素子のような
発光素子を用いる場合には下面出射方式を採用する。
ック回路を対向基板上に形成するアクティブマトリクス
型表示装置の小型化を実現でき、またアクティブマトリ
クス型表示装置の狭額縁化も実現することも可能であ
る。また、IC等の実装を大幅に削減することができ、
実装面での信頼性が向上する。
示装置は、装置を構成するロジック回路を対向基板上に
形成するため、従来ICと画素基板間を電気的に接続す
る際に用いられてきた、FPC等の配線容量の大きな方
法が避けられるため、消費電力が低減される。
用いてロジック回路を作製する場合には、シリコン基板
上で作製したロジック回路と比較して動作速度が問題に
なる場合が多い。従って、絶縁表面を有する基板上にT
FTを用いてロジック回路を作製する場合には、特に電
界効果移動度やしきい値電圧という電気的特性におい
て、優れた特性のTFTを作製することが好ましい。
は、連続発振レーザを用いた半導体膜の結晶化又は活性
化の方法を用いるとよい。このような高移動度のTFT
を作製するプロセスを用いることによって、より多様な
ロジック回路を、絶縁表面を有する基板上に作製するこ
とが可能となり、より小型で多様なアクティブマトリク
ス型表示装置が実現される。
示装置は、画素(及びソース信号線駆動回路回路やゲー
ト信号線駆動回路等の駆動回路)とロジック回路とを別
の基板に作製するために、画素基板と対向基板のそれぞ
れに対して、最適なTFT構造や回路仕様を採用するこ
とができる。例えば、画素基板と対向基板とで、TFT
のLDD構造を変えたり、電源電圧を変えたりすること
も可能である。
ことにより画質が低下することを避けるために、画素T
FTの下部に遮光膜を設けてもよい。
型表示装置とは、半導体特性を利用することで機能する
装置全般を指し、例えば、液晶表示装置や発光装置に代
表される半導体表示装置や、半導体表示部を有する電子
機器をその範疇に含む。なお、表示部とは、絶縁表面を
有する基板上に電極又は薄膜トランジスタを形成してな
る表示部を言い、例えば、液晶表示部、発光表示部その
他のアクティブマトリクス型表示部をその範疇に含む。
ランジスタ、容量素子、抵抗素子等の回路素子によって
構成された特定の機能を有する電気回路全体を指し、レ
ジスタ、デコーダ、カウンタ、分周回路、メモリ、制御
回路、CPU等をその範疇に含む。また、電気回路とロ
ジック回路とは同義で用いる。
基板上に形成するため、TFTがロジック回路の主な構
成素子となる。なおTFTとは、SOI技術を用いて形
成されるトランジスタの全体を含む。
基板と、前記第1の基板に対向する絶縁表面を有する第
2の基板と、を有し、前記第1の基板は複数のトランジ
スタで構成される画素領域が設けられ、前記第2の基板
は複数のトランジスタで構成される電気回路が設けられ
るアクティブマトリクス型表示装置であって、前記画素
領域と、前記電気回路が設けられる領域とは重なること
を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置が提供さ
れる。
基板と、前記第1の基板に対向する絶縁表面を有する第
2の基板と、を有し、前記第1の基板は複数のトランジ
スタで構成される画素領域が設けられ、前記第2の基板
は複数のトランジスタで構成される電気回路及びソース
信号線駆動回路が設けられるアクティブマトリクス型表
示装置であって、前記画素領域と、前記電気回路が設け
られる領域とは重なることを特徴とするアクティブマト
リクス型表示装置が提供される。
基板と、前記第1の基板に対向する絶縁表面を有する第
2の基板と、を有し、前記第1の基板は複数のトランジ
スタで構成される画素領域が設けられ、前記第2の基板
は複数のトランジスタで構成される電気回路、ソース信
号線駆動回路及びゲート信号線駆動回路が設けられるア
クティブマトリクス型表示装置であって、前記画素領域
と、前記電気回路が設けられる領域とは重なることを特
徴とするアクティブマトリクス型表示装置が提供され
る。
基板と、前記第1の基板に対向する絶縁表面を有する第
2の基板と、を有し、前記第1の基板は複数のトランジ
スタで構成される画素領域、ソース信号線駆動回路及び
ゲート信号線駆動回路が設けられ、前記第2の基板は複
数のトランジスタで構成される電気回路が設けられるア
クティブマトリクス型表示装置であって、前記画素領域
と、前記電気回路が設けられる領域とは重なることを特
徴とするアクティブマトリクス型表示装置が提供され
る。
記第2の基板との間には、液晶素子又は発光素子が設け
られていてもよい。
けられたトランジスタと、前記第2の基板に設けられた
トランジスタとは、前記液晶素子又は発光素子を介して
対称な構造を有するようにに設けられていてもよい。
は透明電極が形成されており、前記第2の基板上には反
射電極が形成されていてもよい。
形成された第1のTFTはLDD構造を有し、すなわち
チャネル形成領域と、ソース領域及びドレイン領域との
間に低濃度不純物領域を有し、且つ前記第2の基板上に
形成された第2のTFTはLDD構造を有さない、すな
わちチャネル形成領域とソース領域及びドレイン領域と
が接していてもよい。
形成されたTFTの第1の駆動電圧と前記第2の基板上
に形成されたTFTの第2の駆動電圧とは異なってもよ
い。更に、前記第1の駆動電圧は、前記第2の駆動電圧
よりも高くてもよい。
絶縁表面上に設けられた薄膜トランジスタであってもよ
い。
する薄膜トランジスタの活性層は結晶性半導体膜(多結
晶半導体膜)を有すると好ましい。
する薄膜トランジスタの活性層は結晶性半導体膜を有
し、前記結晶性半導体膜は、半導体膜に連続発振レーザ
光を照射し、当該レーザ光を前記半導体膜に対して一方
向に走査することによって得ると好ましい。
する薄膜トランジスタのチャネル長方向と前記レーザ光
の走査方向とのなす角は−30°〜30°であると好ま
しい。
する薄膜トランジスタの活性層は結晶性半導体膜を有
し、前記結晶性半導体膜を構成する結晶粒は一軸方向に
延在することが好ましい。
する薄膜トランジスタのチャネル方向と前記一軸方向と
のなす角は−30°〜30°であることが好ましい。
前記第2の基板は、プラスチック基板、ガラス基板ある
いは石英基板のうちのいずれか一つであってもよい。
は、SRAM、DRAM、フレームメモリ、タイミング
生成回路、画像処理回路、CPU、DSP及びマスクR
OMのいずれかが形成されていてもよい。
出しサイクル時間は200nsec以下、前記DRAM
の読み出しサイクル時間は1μsec以下、前記画像処
理回路の動作周波数は5MHz以上、前記CPUの動作
周波数は5MHz以上、前記DSPの動作周波数は5M
Hz以上であることが好ましい。
域だけを設け、更に画素領域上方の対向基板に駆動回路
及びロジック回路を形成することにより、画面サイズと
同程度の非常に小型のアクティブマトリクス型表示装
置、すなわち狭額縁化を達成するアクティブマトリクス
型表示装置を実現する事も可能となる。
を有するアクティブマトリクス型表示装置の一形態を、
図1を用いて説明する。
基板)400と対向基板406とによって挟まれてなる
アクティブマトリクス方式液晶表示部を有するアクティ
ブマトリクス型表示装置の模式図を示す。図1(A)に
おいて、ガラス基板400上には、画素領域401及び
ゲート信号線駆動回路402が、対向基板406上に
は、ソース信号線駆動回路403及びロジック回路40
4が、それぞれ形成されている。また、図1(B)は、
図1(A)の面ABCDにおける断面図である。
に形成された画素領域401とゲート信号線駆動回路4
02と、及び対向基板406上に形成されたソース信号
線駆動回路403とロジック回路404と、を囲むよう
にしてシール剤405が設けられている。ガラス基板
(画素基板)400とシール剤405と対向基板406
とで囲まれた空間に液晶407が充填されている。
動回路402、ソース信号線駆動回路403及びロジッ
ク回路404は複数のTFTによって主に構成されてい
る。図1(B)では、ゲート信号線駆動回路を代表して
TFT414を、画素領域を代表して画素TFT413
を、ソース信号線駆動回路及びロジック回路を代表して
TFT415を図示した。
形成されたゲート信号線駆動回路402に含まれるTF
T414には、公知の方法で作製されたpチャネル型T
FTあるいはnチャネル型TFTが用いられ、画素TF
T413には公知の方法で作製されたnチャネル型TF
Tが用いられる。
FT414及び画素TFT413上には層間絶縁膜(平
坦化膜)416が形成され、その上に画素TFT413
のドレインと電気的に接続する画素電極411が形成さ
れ、その上に配向膜418が形成される。
線駆動回路及びロジック回路を代表とするTFT415
には、公知の方法、又は高速動作が要求される場合に
は、連続発振レーザを用いるレーザ結晶化の方法を用い
て作製されたpチャネル型TFTあるいはnチャネル型
TFTが用いられる。対向基板406上に形成されたT
FT415の上には、層間絶縁膜417が形成される。
410、配向膜419が形成される。
FT415について、図1(C)に示すように、ソース
信号線駆動回路又はロジック回路を形成するTFT42
3を対向基板の上面とは反対側の面(液晶材料と接しな
い側の面)に形成し、TFT423の下部に反射電極4
20、配向膜421を形成してもよい。すなわち、TF
T423をTFT413及びTFT414と同様に活性
層の上方にゲート電極を形成し、対向基板406の下部
に反射電極420、配向膜421を形成してもよい。
向基板406は、シール剤405で貼り合わせる。ガラ
ス基板400と対向基板406の間は、スペーサ(図示
せず)により一定の間隔に保たれる。
フィルターや偏向板を適宜設ける。
407、及び反射電極410を有する液晶セルが形成さ
れる。本実施の形態において、液晶セルの対向基板上に
は、所望のロジック回路404やソース信号線駆動回路
403が形成されている点が特徴である。
ミングジェネレータ、SRAM、DRAM、画像処理回
路、外部インターフェース回路、CPU、DSP、グラ
フィックアクセラレータ等が挙げられる。
各TFTや各配線の接続方法としては、公知のどのよう
な方法を用いても良い。例えば、いったんFPCを介し
て接続しても良いし、画素基板と対向基板上の入出力端
子が共に液晶層側に形成されている場合(例えば、図1
(B)の場合)には、FPCを介さずに、導電性フィラ
ーを含む異方導電性フィルムによって直接接続してもよ
い。また、対向基板上の入出力端子が液晶層と反対側に
形成されている場合(例えば、図1(C)の場合)に
は、ワイヤボンディング法等によって接続してもよい。
導体部品への入出力端子は必要に応じて設けられ、FP
C等を介して他の半導体部品と接続される。勿論、入出
力端子は基板400及び対向基板406の四辺のどこか
ら取り出しても構わない。また接続方法は公知のどのよ
うな方法であってもよい。
と画素を基板400上に、ソース信号線駆動回路とロジ
ック回路を対向基板406上に形成する場合を示した
が、本発明はこれに限定されない。ゲート信号線駆動回
路及びソース信号線駆動回路の両方を、ガラス基板(画
素基板)400上に形成しても良いし、ゲート信号線駆
動回路及びソース信号線駆動回路の両方を、対向基板4
06上に形成しても良い。あるいは、画素が形成された
ガラス基板と対向基板を接続するFPCにTABで実装
するというような構成であっても構わない。本発明の半
導体装置や半導体表示装置がとり得る形態は様々である
が、本発明の本質は、対向基板の任意の領域に、ソース
信号線駆動回路あるいはゲート信号線駆動回路といった
駆動回路又は任意のロジック回路を形成する形態にあ
る。
更に画素領域上方の対向基板に駆動回路及びロジック回
路を形成することにより、画面サイズと同程度の非常に
小型、すなわち狭額縁化を達成するアクティブマトリク
ス型表示装置を実現する事も可能となる。
電子機器(つまり半導体表示装置)として、液晶表示部
を用いたものを示したが、電界が生じると発光する有機
化合物層を、陽極及び陰極で挟んだ構造を有する素子
(例えばOLED素子)を、画素ごとに発光素子として
用いた発光表示部であってもよい。
ら基底状態に遷移する際の発光(蛍光)を利用するもの
と、三重項励起子から基底状態に遷移する際の発光(燐
光)を利用するものとが含まれる。
及び対向基板としてガラス基板を用いてもよいし、TF
Tの作製工程の処理温度に耐えうるプラスチック基板を
用いてもよい。
Tの構造として、トップゲート型(プレーナー型)、ボ
トムゲート型(逆スタガ型)、あるいはチャネル領域の
上下にゲート絶縁膜を介して配置された2つのゲート電
極を有する、デュアルゲート型のいずれの構造とするこ
とも可能である。
ス型表示装置は、対向基板上にTFTを作製することに
よって、従来は表示部を構成する基板とは異なる基板上
に形成され実装されていたロジック回路を、対向基板上
に形成することを特徴とする。その結果、小型のアクテ
ィブマトリクス型表示装置を実現する事ができると共
に、ICチップ等の実装を大幅に簡略化することが可能
となり、実装面での信頼性を向上する事ができる。
形成する場合には、主に、活性層としてアモルファスシ
リコンを用いる場合と、ポリシリコンを用いる場合とが
ある。ロジック回路の動作速度の観点からは、TFTの
電界効果移動度が高いことが好ましく、アモルファスT
FTよりもポリシリコンTFTでロジック回路を形成す
ることが好ましい。一方、用途上、ロジック回路の高速
動作が必要とならない場合には、簡単なプロセスかつ低
コストで形成されるアモルファスTFTを用いることが
好ましい。
信号線駆動回路又はソース信号線駆動回路を一体形成し
ないならアモルファスTFT、一体形成するならポリシ
リコンTFTが好ましい。一体形成する例として、画素
基板上に画素部、ソース信号線駆動回路及びゲート信号
線駆動回路を設け、対向基板にロジック回路を設ければ
よい。更に対向基板においても、動作速度を考慮して、
アモルファスシリコンとポリシリコンを使い分けてもよ
い。
には、必要に応じて、より高い電界効果移動度を実現で
きるプロセスを用いてTFTを作製することが好まし
い。例えば、特開平7−183540号公報において開
示されている金属触媒を用いた半導体膜の熱結晶化の方
法又は連続発振レーザを用いた半導体膜の結晶化法、更
にはそれらを合わせた方法で作製されたTFTを用いる
ことができる。
リクス型表示装置は、画素とロジック回路とを別の基板
に作製するために、画素基板と対向基板のそれぞれに対
して、最適なTFT構造や回路仕様を採用することがで
きる。本実施の形態では、対向基板上のロジック回路と
画素基板上のロジック回路とで、TFT構造や回路の駆
動電圧が異なる形態について説明する。
は、素子に必要な電圧より高い電源電圧を必要とするた
め、ロジック回路に必要な電源電圧よりも高い場合が多
い。例えば、ロジック回路では3V〜5Vの電源が必要
であるのに対して、液晶表示部では16V程度、EL表
示部では12V程度が必要となる。
は5V、画素基板の電源は16Vとし、基板によって異
なる電源電圧を選択することができる。その場合には、
動作電圧による信頼性を考慮して、対向基板上に形成す
るTFTはシングルドレイン構造とし、画素基板上に形
成するTFTはLDDを有する(チャネル形成領域とソ
ース及びドレイン領域との間に低濃度不純物領域を有す
る)信頼性の高い構造とすることも好ましい。
のTFTとにおいて、ゲート構造だけでなく活性層や配
線構造を含めて独立に最適化することができる。
路の駆動周波数が、画素基板上で必要となる駆動周波数
より高い場合には、画素基板上では通常のポリシリコン
を活性層(活性層は薄膜トランジスタのチャネル形成領
域、ソース領域及びドレイン領域を含む)とするTFT
を用い、対向基板上では連続発振レーザを用いて結晶化
を行った活性層を有するTFTを用いる構成とすること
も好ましい。
成し、画素基板上には画素TFTだけを作製する構成と
し、画素基板上のTFTはアモルファスシリコンを活性
層とするTFTを用い、対向基板上では通常のポリシリ
コンあるいは連続発振レーザを用いて結晶化を行った活
性層を有するTFTを用いる構成とすることも可能であ
る。
駆動回路を形成し、対向基板上にはCPU等の複雑なロ
ジック回路を形成する場合には、画素基板上ではゲート
配線と1層のメタル配線構造とし、対向基板上ではゲー
ト配線と2層以上のメタル配線構造ととすることも好ま
しい。
動回路と、対向基板上のロジック回路と、をそれぞれ最
適なTFT構造や電源電圧とすることで、処理速度の高
速化、アクティブマトリクス型表示装置の高性能化を実
現することができる。
路で構成される駆動回路部と、スイッチング用TFT及
び駆動用TFTを有する画素領域(画素部)とが同一基
板(画素基板)上に形成された場合の基板を便宜上アク
ティブマトリクス基板と呼ぶ。そして本実施の形態で
は、アクティブマトリクス基板の作製工程及びアクティ
ブマトリクス基板を備える液晶表示装置の作製工程につ
いて図5、図6を用いて説明する。
を形成したものを用いる。また本作製工程の処理温度に
耐えうる耐熱性を有するプラスチック基板を用いても良
い。本実施の形態ではバリウムホウケイ酸ガラス、アル
ミノホウケイ酸ガラス等のガラスからなる基板5000
を用いた。
00上に酸化珪素膜、窒化珪素膜又は酸化窒化珪素膜な
どの絶縁膜から成る下地膜5001を形成する。本実施
の形態の下地膜5001は2層構造で形成したが、前記
絶縁膜の単層構造又は前記絶縁膜を2層以上積層させた
構造であっても良い。
目として、プラズマCVD法を用いて、SiH4、N
H3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される窒化酸化珪
素膜5001aを10〜200nm(好ましくは50〜
100nm)の厚さに形成する。本実施の形態では、窒
化酸化珪素膜5001aを50nmの厚さに形成した。
次いで下地膜5001の2層目として、プラズマCVD
法を用いて、SiH4及びN2Oを反応ガスとして成膜さ
れる酸化窒化珪素膜5001bを50〜200nm(好
ましくは100〜150nm)の厚さに形成する。本実
施の形態では、酸化窒化珪素膜5001bを100nm
の厚さに形成した。
02〜5005を形成する。半導体層5002〜500
5は公知の手段(スパッタ法、LPCVD法、プラズマ
CVD法等)により25〜80nm(好ましくは30〜6
0nm)の厚さで半導体膜を成膜すればよい。次いで前
記半導体膜を公知の結晶化法(レーザ結晶化法、RTA
又はファーネスアニール炉を用いる熱結晶化法、結晶化
を助長する金属元素を用いる熱結晶化法等)を用いて結
晶化させればよい。
製する場合のレーザは、連続発振又はパルス発振の気体
レーザ又は固体レーザを用いれば良い。前者の気体レー
ザとしては、エキシマレーザ、YAGレーザ、YVO4
レーザ、YLFレーザ、YAlO3レーザ、ガラスレー
ザ、ルビーレーザ、Ti:サファイアレーザ等を用いる
ことができる。また後者の固体レーザとしては、Cr、
Nd、Er、Ho、Ce、Co、Ti又はTmがドーピ
ングされたYAG、YVO4、YLF、YAlO3などの
結晶を使ったレーザを用いることができる。当該レーザ
の基本波はドーピングする材料によって異なり、1μm
前後の基本波を有するレーザ光が得られる。基本波に対
する高調波は、非線形光学素子を用いることで得ること
ができる。なお非晶質半導体膜の結晶化に際し、大粒径
に結晶を得るためには、連続発振が可能な固体レーザを
用い、基本波の第2高調波〜第4高調波を適用するのが
好ましい。代表的には、Nd:YVO4レーザー(基本波
1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波
(355nm)を適用する。
ザから射出されたレーザ光は、非線形光学素子により高
調波に変換する。さらに、共振器の中にYVO4結晶と
非線形光学素子を入れて、高調波を射出する方法もあ
る。そして、好ましくは光学系により照射面にて矩形状
又は楕円形状のレーザ光に成形して、被処理体に照射す
る。このときのエネルギー密度は0.01〜100MW
/cm2程度(好ましくは0.1〜10MW/cm2)が必要
である。そして、10〜2000[cm/s]程度の速度で
レーザ光に対して相対的に半導体膜を移動させて照射す
る。
ザ発振器から放射されたレーザビームを光学系で線状に
集光して、半導体膜に照射すると良い。結晶化の条件は
適宜設定されるが、エキシマレーザを用いる場合はパル
ス発振周波数300Hzとし、レーザエネルギー密度を
100〜700mJ/cm2(代表的には200〜300
mJ/cm2)とすると良い。またYAGレーザを用いる
場合には、その第2高調波を用いてパルス発振周波数1
〜300Hzとし、レーザエネルギー密度を300〜1
000mJ/cm2(代表的には350〜500mJ/cm
2)とすると良い。そして幅100〜1000μm(好ま
しくは幅400μm)で線状に集光したレーザ光を基板
全面に渡って照射し、このときの線状ビームの重ね合わ
せ率(オーバーラップ率)を50〜98%として行っても
良い。
続発振レーザを用いる方法で半導体膜を形成することに
より、単結晶半導体を用いたTFTと同程度の電界効果
移動度を有するTFTが得られる。
膜、微結晶半導体膜、結晶質半導体膜、又は非晶質珪素
ゲルマニウム膜などの非晶質構造を有する化合物半導体
膜などを用いてもよい。
法を用いて、膜厚55nmの非晶質珪素膜を成膜した。
そして、ニッケルを含む溶液を非晶質珪素膜上に保持さ
せ、この非晶質珪素膜に脱水素化(500℃、1時間)を
行った後、熱結晶化(550℃、4時間)を行って結晶質
珪素膜を形成した。
助長する金属元素を用いて非晶質珪素膜の結晶化を行っ
たため、前記金属元素が結晶質珪素膜中に残留してい
る。そのため、前記結晶質珪素膜上に50〜100nm
の非晶質珪素膜を形成し、加熱処理(RTA法やファー
ネスアニール炉を用いた熱アニール等)を行って、該非
晶質珪素膜中に前記金属元素を拡散させ、前記非晶質珪
素膜は加熱処理後にエッチングを行って除去する。その
結果、前記結晶質珪素膜中の金属元素の含有量を低減又
は除去することができる。その後、フォトリソグラフィ
法を用いたパターニング処理によって半導体層5002
〜5005を形成した。
た後、TFTのしきい値を制御するために微量な不純物
元素(ボロン又はリン)のドーピングを行ってもよい。
うゲート絶縁膜5006を形成する。ゲート絶縁膜50
06はプラズマCVD法やスパッタ法を用いて、膜厚を
40〜150nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。
本実施の形態では、ゲート絶縁膜5006としてプラズ
マCVD法により酸化窒化珪素膜を115nmの厚さに
形成した。勿論、ゲート絶縁膜5006は酸化窒化珪素
膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む絶縁膜を単
層又は積層構造として用いても良い。
膜を用いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tet
raethyl Orthosilicate)とO2とを混合し、反応圧力4
0Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(1
3.56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放
電させて形成しても良い。上記の工程により作製される
酸化珪素膜は、その後400〜500℃の熱アニールに
よって、ゲート絶縁膜5006として良好な特性を得る
ことができる。
0〜100nmの第1の導電膜5007と、膜厚100
〜400nmの第2の導電膜5008とを積層形成す
る。本実施の形態では、膜厚30nmのTaN膜からな
る第1の導電膜5007と、膜厚370nmのW膜から
なる第2の導電膜5008を積層形成した。
であるTaN膜はスパッタ法で形成し、Taのターゲッ
トを用いて、窒素を含む雰囲気内でスパッタ法により形
成した。また第2の導電膜5008であるW膜は、Wの
ターゲットを用いたスパッタ法により形成した。その他
に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法で
形成することもできる。いずれにしてもゲート電極とし
て使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜の
抵抗率は20μΩcm以下にすることが望ましい。W膜
は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図ることがで
きるが、W膜中に酸素などの不純物元素が多い場合には
結晶化が阻害され高抵抗化する。従って、本実施の形態
では、高純度のW(純度99.9999%)のターゲット
を用いたスパッタ法で、さらに成膜時に気相中からの不
純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成するこ
とにより、抵抗率9〜20μΩcmを実現することがで
きた。
07をTaN膜、第2の導電膜5008をW膜とした
が、第1の導電膜5007及び第2の導電膜5008を
構成する材料は特に限定されない。第1の導電膜500
7及び第2の導電膜5008は、Ta、W、Ti、M
o、Al、Cu、Cr、Ndから選択された元素、又は
前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で
形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピン
グした多結晶珪素膜に代表される半導体膜やAgPdC
u合金で形成してもよい。
ジストからなるマスク5009を形成し、電極及び配線
を形成するための第1のエッチング処理を行う。第1の
エッチング処理では第1及び第2のエッチング条件で行
う。(図5(B))
して、ICP(Inductively CoupledPlasma:誘導結合型
プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにC
F4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を2
5:25:10sccmとし、1.0Paの圧力でコイ
ル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を
投入してプラズマを生成してエッチングを行った。基板
側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MH
z)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印
加した。そしてこの第1のエッチング条件によりW膜を
エッチングして第1の導電層5007の端部をテーパー
形状とした。
を除去せずに第2のエッチング条件に変更し、エッチン
グ用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量
比を30:30sccmとし、1.0Paの圧力でコイ
ル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を
投入してプラズマを生成して15秒程度のエッチングを
行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(1
3.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイ
アス電圧を印加した。第2のエッチング条件では第1の
導電層5007及び第2の導電層5008とも同程度に
エッチングが行われた。なお、ゲート絶縁膜5006上
に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜
20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良
い。
トからなるマスクの形状を適したものとすることによる
基板側に印加するバイアス電圧の効果により、第1の導
電層5007及び第2の導電層5008の端部がテーパ
ー形状となる。こうして、第1のエッチング処理により
第1の導電層5007と第2の導電層5008から成る
第1の形状の導電層5010〜5014を形成した。ゲ
ート絶縁膜5006においては、第1の形状の導電層5
010〜5014で覆われない領域が20〜50nm程度
エッチングされたため、膜厚が薄くなった領域が形成さ
れた。
を除去せずに第2のエッチング処理を行う。(図5(C))
第2のエッチング処理では、エッチングガスにSF6と
Cl2とO2を用い、それぞれのガス流量比を24:1
2:24sccmとし、1.3Paの圧力でコイル側の
電力に700WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズ
マを生成して25秒程度のエッチングを行った。基板側
(試料ステージ)にも10WのRF(13.56MHz)電力を投入
し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加した。こうし
て、W膜を選択的にエッチングして、第2の形状の導電
層5015〜5019を形成した。このとき、第1の導
電層5015a〜5018aは、ほとんどエッチングさ
れない。
を除去せずに第1のドーピング処理を行い、半導体層5
002〜5005にN型を付与する不純物元素を低濃度
に添加する。第1のドーピング処理はイオンドープ法又
はイオン注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件は
ドーズ量を1×1013〜5×1014/cm2とし、加速
電圧を40〜80keVとして行う。本実施の形態では
ドーズ量を5.0×1013/cm2とし、加速電圧を5
0keVとして行った。N型を付与する不純物元素とし
ては、15族に属する元素を用いれば良く、代表的には
リン(P)又は砒素(As)を用いられるが、本実施の形態
ではリン(P)を用いた。この場合、第2の形状の導電層
5015〜5019がN型を付与する不純物元素に対す
るマスクとなって、自己整合的に第1の不純物領域(N-
-領域)5020〜5023を形成した。そして第1の不
純物領域5020〜5023には1×1018〜1×10
20/cm3の濃度範囲でN型を付与する不純物元素が添
加された。
除去した後、新たにレジストからなるマスク5024を
形成して、第1のドーピング処理よりも高い加速電圧で
第2のドーピング処理を行う。イオンドープ法の条件は
ドーズ量を1×1013〜3×1015/cm2とし、加速
電圧を60〜120keVとして行う。本実施の形態で
は、ドーズ量を3.0×1015/cm2とし、加速電圧
を65keVとして行った。第2のドーピング処理は第
2の導電層5015b〜5019bを不純物元素に対す
るマスクとして用い、第1の導電層5015a〜501
9aのテーパー部の下方の半導体層に不純物元素が添加
されるようにドーピングを行う。続いて第2のドーピン
グ処理より加速電圧を下げて第3のドーピング処理を行
う。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1015〜1
×1017/cm2とし、加速電圧を50〜100keV
として行う。
った結果、図5(D)に示すように、第1の導電層と重
なる第2の不純物領域(N−領域、Lov領域)5026に
は1×1018〜5×1019/cm3の濃度範囲でN型を
付与する不純物元素を添加された。また第3の不純物領
域(N+領域)5025、5028には1×1019〜5×
1021/cm3の濃度範囲でN型を付与する不純物元素
を添加された。また、第1、第2のドーピング処理を行
った後、半導体層5002〜5005において、不純物
元素が全く添加されない領域又は微量の不純物元素が添
加された領域が形成された。本実施の形態では、不純物
元素が全く添加されない領域又は微量の不純物元素が添
加された領域をチャネル領域5027、5030とよ
ぶ。また前記第1のドーピング処理により形成された第
1の不純物領域(N--領域)5020〜5023のうち、
第2のドーピング処理においてレジスト5024で覆わ
れていた領域が存在するが、本実施の形態では、引き続
き第1の不純物領域(N--領域、LDD領域)5029とよ
ぶ。
ピング処理により、第2の不純物領域(N−領域)502
6及び第3の不純物領域(N+領域)5025、5028
を形成したが、これに限定されない。ドーピング処理を
行う条件を適宜変えて、1回あるいは複数回のドーピン
グ処理で形成しても良い。
らなるマスク5024を除去した後、新たにレジストか
らなるマスク5031を形成する。その後、第4のドー
ピング処理を行う。第4のドーピング処理により、Pチ
ャネル型TFTの活性層となる半導体層に、前記第1の
導電型とは逆の導電型を付与する不純物元素が添加され
た第4の不純物領域(P+領域)及び第5の不純物領域
(P−領域)が形成される。本実施の形態の第4のドーピ
ング処理では、ジボラン(B2H6)を用いたイオンドープ
法で形成する。イオンドープ法の条件としては、ドーズ
量を1×1016/cm2とし、加速電圧を80keVと
した。そして第2の導電層5016b、5018bを不
純物元素に対するマスクとして、P型を付与する不純物
元素を添加し、自己整合的に第4の不純物領域(P+領
域)5032、5034及び第5の不純物領域(P−領
域)5033、5035を形成する。
チャネル型TFTを形成する半導体層はレジストからな
るマスク5031によって覆われている。
よって、第4の不純物領域(P+領域)5032、503
4及び第5の不純物領域(P−領域)5033、5035
にはそれぞれリンが添加されている。しかし、第4の不
純物領域(P+領域)5032、5034及び第5の不純
物領域(P−領域)5033、5035のいずれの領域に
おいても、第4のドーピング処理によって、P型を付与
する不純物元素の濃度が1×1019〜5×1021/cm
3となるようにドーピング処理される。こうして、第4
の不純物領域(P+領域)5032、5034及び第5の
不純物領域(P−領域)5033、5035は、Pチャネ
ル型TFTのソース領域及びドレイン領域として問題な
く機能する。
処理のみにより、第4の不純物領域(P+領域)503
2、5034及び第5の不純物領域(P−領域)503
3、5035を形成したが、これに限定されない。ドー
ピング処理を行う条件を適宜変えて、複数回のドーピン
グ処理で形成しても良い。
らなるマスク5031を除去して第1の層間絶縁膜50
36を形成する。この第1の層間絶縁膜5036として
は、プラズマCVD法又はスパッタ法を用い、厚さを1
00〜200nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。
本実施の形態では、プラズマCVD法により膜厚100
nmの酸化窒化珪素膜を形成した。勿論、第1の層間絶
縁膜5036は酸化窒化珪素膜に限定されるものでな
く、他の珪素を含む絶縁膜を単層又は積層構造として用
いても良い。
(熱処理)を行って、半導体層の結晶性の回復、半導体層
に添加された不純物元素の活性化を行う。この加熱処理
はファーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行う。
熱アニール法としては、酸素濃度が1ppm以下、好ま
しくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中、400〜70
0℃で行えばよく、本実施の形態では410℃、1時間
の熱処理で活性化処理を行った。なお、熱アニール法の
他に、レーザアニール法、又はラピッドサーマルアニー
ル法(RTA法)を適用することができる。
る前に加熱処理を行っても良い。ただし、第1の導電層
5015a〜5019a及び、第2の導電層5015b
〜5019bを構成する材料が熱に弱い場合には、本実
施の形態のように配線等を保護するため第1の層間絶縁
膜5036(珪素を主成分とする絶縁膜、例えば窒化珪
素膜)を形成した後で熱処理を行うことが好ましい。
(珪素を主成分とする絶縁膜、例えば窒化珪素膜)を形成
した後に熱処理することにより、活性化処理と同時に、
半導体層の水素化も行うことができる。水素化の工程で
は、第1の層間絶縁膜5036に含まれる水素により半
導体層のダングリングボンドが終端される。
に、水素化のための加熱処理を行っても良い。
に関係なく、半導体層を水素化することもできる。水素
化の他の手段として、プラズマにより励起された水素を
用いる手段(プラズマ水素化)や、3〜100%の水素を
含む雰囲気中において、300〜450℃で1〜12時
間の加熱処理を行う手段でも良い。
第2の層間絶縁膜5037を形成する。第2の層間絶縁
膜5037としては、無機絶縁膜を用いることができ
る。例えば、CVD法によって形成された酸化珪素膜
や、SOG(Spin On Glass)法によって塗布された酸化
珪素膜等を用いることができる。また、第2の層間絶縁
膜5037として、有機絶縁膜を用いることができる。
例えば、ポリイミド、ポリアミド、BCB(ベンゾシク
ロブテン)、アクリル等の膜を用いることができる。ま
た、アクリル膜と酸化窒化珪素膜の積層構造を用いても
良い。
リル膜を形成した。第2の層間絶縁膜5037によっ
て、基板上5000に形成されたTFTによる凹凸を緩
和し、平坦化することができる。特に、第2の層間絶縁
膜5037は平坦化の意味合いが強いので、平坦性に優
れた膜が好ましい。
ッチングを用い、第2の層間絶縁膜5037、第1の層
間絶縁膜5036、及びゲート絶縁膜5006をエッチ
ングし、第3の不純物領域5025、5028、第4の
不純物領域5032、5034に達するコンタクトホー
ルを形成する。
接続する配線5038〜5041及び画素電極5042
を形成する。なお、これらの配線は、膜厚50nmのT
i膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiの合金
膜)との積層膜をパターニングして形成する。もちろ
ん、二層構造に限らず、単層構造でも良いし、三層以上
の積層構造にしても良い。また、配線材料としては、A
lとTiに限らない。例えば、TaN膜上にAl膜やC
u膜を形成し、さらにTi膜を形成した積層膜をパター
ニングして配線を形成しても良いが、反射性に優れた材
料を用いることが望ましい。
む部分上に配向膜5043を形成しラビング処理を行
う。なお、本実施の形態では配向膜5043を形成する
前に、アクリル樹脂膜等の有機樹脂膜をパターニングす
ることによって基板間隔を保持するための柱状のスペー
サ5045を所望の位置に形成した。また、柱状のスペ
ーサに代えて、球状のスペーサを基板全面に散布しても
よい。また、配向膜5043を形成する前に、適宜カラ
ーフィルターを形成してもよい。
5046を用意する。
体層形成、ゲート絶縁膜形成、第1及び第2の導電層形
成、第1及び第2のエッチング処理、第1乃至第4のド
ーピング処理、第1及び第2の層間絶縁膜形成、配線、
コンタクトホール形成が施されたのと同様な方法で、あ
るいは必要に応じて以下の実施の形態5及び6に示す方
法で形成した半導体膜を用いて、対向基板5046上に
TFTが作製される。
051を少なくとも画素領域に形成し、対向基板の全面
に配向膜5052を形成し、ラビング処理を施した。
アクティブマトリクス基板と対向基板とをシール材50
44で貼り合わせる。シール材5044にはフィラーが
混入されていて、このフィラーと柱状スペーサによって
均一な間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。そ
の後、両基板の間に液晶材料5053を注入し、封止剤
(図示せず)によって完全に封止する。液晶材料505
3には公知の液晶材料を用いれば良い。このようにして
図6(D)に示す液晶表示装置が完成する。そして、必
要があれば、アクティブマトリクス基板又は対向基板を
所望の形状に分断する。さらに、偏光板及びFPC(図
示せず)を貼りつけてもよい。
と組み合わせて実施することが可能である。
明のアクティブマトリクス型表示装置が有するTFTの
半導体からなる活性層を作製する上で、半導体膜を結晶
化する手法の例を示す。
VD法により酸化窒化珪素膜(組成比Si=32%、O
=59%、N=7%、H=2%)400nmを形成し
た。続いて、前記下地膜上に半導体膜として、プラズマ
CVD法により非晶質珪素膜150nmを形成した。そ
して、500℃で3時間の熱処理を行って、半導体膜が
含有する水素を放出させた後、レーザアニール法により
半導体膜の結晶化を行った。
は、連続発振のYVO4レーザを用いた。レーザアニー
ル法の条件は、レーザ光としてYVO4レーザの第2高
調波(波長532nm)を用いた。レーザ光を光学系に
より所定の形状のビームとして、基板表面上に形成した
半導体膜を照射した。
は、レーザの種類や、光学系によって変化させることが
できる。こうして、基板上に照射されるビームのアスペ
クト比やエネルギー密度の分布を変えることができる。
例えば、基板上に照射されるビームの形状は、線状、矩
形状、楕円状など、様々な形状とすることができる。本
実施の形態では、YVO4レーザの第2高調波を、光学
系によって200μm×50μmの楕円状にし、半導体
膜に照射した。
半導体膜に照射する際に用いる、光学系の模式図を図7
に示す。
VO4レーザの第2高調波)は、ミラー702を経由し
て、凸レンズ703に入射する。レーザ光は凸レンズ7
03に対して斜めに入射させる。このようにすること
で、非点収差などの収差により焦点位置がずれ、照射面
又はその近傍において楕円状ビーム706を形成するこ
とができる。
ビーム706を照射しながら、例えば707で示す方向
又は708で示す方向にガラス基板705を移動させ
た。こうして、ガラス基板705上に形成された半導体
膜704において、楕円状ビーム706を相対的に移動
させながら照射した。
方向は、楕円状ビーム706の長軸に垂直な方向とし
た。
るレーザ光の入射角φを約20°として200μm×5
0μmの楕円状ビームを形成し、ガラス基板705を5
0cm/sの速度で移動させながら照射して、半導体膜
の結晶化を行った。
セコエッチングを行って、SEMにより500倍にて表
面を観察した結果を図8に示す。なお、セコエッチング
におけるセコ液はHF:H2O=2:1に添加剤として
K2Cr2O7を用いて作製されるものである。図8は、
図中の矢印で示す方向にレーザ光を相対的に走査させて
得られたものである。レーザ光の走査方向に平行に大粒
径の結晶粒が形成されている様子がわかる。つまり、レ
ーザ光の走査方向に対して延在するように結晶成長がな
される。
結晶化を行った半導体膜には大粒径の結晶粒が形成され
ている。そのため、前記半導体膜を半導体活性層として
用いてTFTを作製すると、前記TFTのチャネル形成
領域に含まれる結晶粒界の本数を少なくすることができ
る。また、個々の結晶粒の内部は実質的に単結晶と見な
せる結晶性を有することから、単結晶半導体を用いたト
ランジスタと同等の高いモビリティ(電界効果移動度)
を得ることも可能である。
が、形成された結晶粒の延在する方向と揃うように配置
すれば、キャリアが結晶粒界を横切る回数を極端に減ら
すことができる。そのため、オン電流値(TFTがオン
状態にある時に流れるドレイン電流値)、オフ電流値
(TFTがオフ状態にある時に流れるドレイン電流
値)、しきい値電圧、S値及び電界効果移動度のバラツ
キを低減することも可能となり、電気的特性は著しく向
上する。
706を照射するため、楕円状ビーム706をその長軸
に垂直な方向に走査して半導体膜に照射する動作(以
下、スキャンと表記する)を、複数回行っている。ここ
で、1回のスキャン毎に、楕円状ビーム706の位置
は、その長軸に平行な方向にずらされる。また、連続す
るスキャン間では、その走査方向を逆にする。ここで、
連続する2回のスキャンにおいて、一方を往路のスキャ
ン、もう一方を復路のスキャンと呼ぶことにする。
ャン毎にその長軸に平行な方向にずらす大きさを、ピッ
チdと表現する。また、往路のスキャンにおいて、図8
に示したような大粒径の結晶粒が形成された領域の、楕
円状ビーム706の走査方向に垂直な方向の長さを、D
1と表記する。復路のスキャンにおいて、図8に示した
ような大粒径の結晶粒が形成された領域の、楕円状ビー
ム706の走査方向に垂直な方向の長さを、D2と表記
する。また、D1とD2の平均値を、Dとする。
を式1で定義する。
O.Lを0[%]とした。
明のアクティブマトリクス型表示装置が有するTFTの
半導体からなる活性層を作製する上で、半導体膜を結晶
化する手法において、実施の形態5とは異なる例を示
す。
での工程は、実施の形態5と同様である。その後、特開
平7−183540号公報に記載された方法を利用し、
前記半導体膜上にスピンコート法にて酢酸ニッケル水溶
液(重量換算濃度5ppm、体積10ml)を塗布し、
500℃の窒素雰囲気で1時間、550℃の窒素雰囲気
で12時間の熱処理を行った。続いて、レーザアニール
法により、半導体膜の結晶性の向上を行った。
は、連続発振のYVO4レーザを用いた。レーザアニー
ル法の条件は、レーザ光としてYVO4レーザの第2高
調波(波長532nm)を用い、図7で示した光学系に
おける凸レンズ703に対するレーザ光の入射角φを約
20°として、200μm×50μmの楕円状ビームを
形成した。ガラス基板705を50cm/sの速度で移
動させながら、前記楕円ビームを照射して、半導体膜の
結晶性の向上を行った。
方向は、楕円状ビーム706の長軸に垂直な方向とし
た。
セコエッチングを行って、SEMにより500倍にて表
面を観察した。その結果を図9に示す。図9は、図中の
矢印で示す方向にレーザ光を相対的に走査させて得られ
たものであり、走査方向に対して延在して大粒径の結晶
粒が形成されている様子がわかる。
を行った半導体膜には大粒径の結晶粒が形成されている
ため、前記半導体膜を用いてTFTを作製すると、その
チャネル形成領域に含まれる結晶粒界の本数を少なくす
ることができる。また、個々の結晶粒は実質的に単結晶
と見なせる結晶性を有することから、単結晶半導体を用
いたトランジスタと同等の高いモビリティ(電界効果移
動度)を得ることも可能である。
ている。そのため、TFTを、そのキャリアの移動方向
が、形成された結晶粒の延在する方向と揃うように配置
すれば、キャリアが結晶粒界を横切る回数を極端に減ら
すことができる。そのため、オン電流値、オフ電流値、
しきい値電圧、S値及び電界効果移動度のバラツキを低
減することも可能となり、電気的特性は著しく向上す
る。
706を照射するため、楕円状ビーム706をその長軸
に垂直な方向に走査して半導体膜に照射する動作(スキ
ャン)を、複数回行っている。ここで、1回のスキャン
毎に、楕円状ビーム706の位置は、その長軸に平行な
方向にずらされる。また、連続するスキャン間では、そ
の走査方向を逆にする。すなわち実施の形態5と同様
に、連続する2回のスキャンにおいて、一方を往路のス
キャン、もう一方を復路のスキャンと呼ぶ。
ャン毎にその長軸に平行な方向にずらす大きさを、ピッ
チdと表現する。また、往路のスキャンにおいて、図9
に示したような大粒径の結晶粒が形成された領域の、楕
円状ビーム706の走査方向に垂直な方向の長さを、D
1と表記する。復路のスキャンにおいて、図9に示した
ような大粒径の結晶粒が形成された領域の、楕円状ビー
ム106の走査方向に垂直な方向の長さを、D2と表記
する。また、D1とD2の平均値を、Dとする。
率RO.L[%]を定義する。本実施の形態では、オーバ
ーラップ率RO.Lを0[%]とした。
半導体膜(図中、Improved CG−Siliconと表記)のラマ
ン散乱分光の結果を図10に太線で示す。ここで、比較
のため、単結晶シリコン(図中、ref.(100)Si Waferと
表記)のラマン散乱分光の結果を細線で示した。また、
非晶質珪素膜を形成後、熱処理を行って半導体膜が含有
する水素を放出させた後、パルス発振のエキシマレーザ
を用い結晶化を行った半導体膜(図中、excimer laser
annealingと表記)のラマン散乱分光の結果を図10に
点線で示した。
体膜のラマンシフトは、517.3cm-1のピークを有
する。また、半値幅は、4.96cm-1である。一方、
単結晶シリコンのラマンシフトは、520.7cm-1の
ピークを有する。また、半値幅は、4.44cm-1であ
る。パルス発振のエキシマレーザを用い結晶化を行った
半導体膜のラマンシフトは、516.3cm-1である。
また、半値幅は、6.16cm-1である。
た結晶化の手法によって得られた半導体膜の結晶性が、
パルス発振のエキシマレーザを用い結晶化を行った半導
体膜の結晶性と比べて、単結晶シリコンに近いことがわ
かる。
の形態5に示した手法によって結晶化した半導体膜を用
いてTFTを作製した例について、図11を用いて説明
し、更にそれらTFTの電気的特性について、図12を
用いて説明する。
基板を用い、ガラス基板上に下地膜21として、プラズ
マCVD法により酸化窒化珪素膜(組成比Si=32
%、O=27%、N=24%、H=17%)50nm、
酸化窒化珪素膜(組成比Si=32%、O=59%、N
=7%、H=2%)100nmを積層した。次いで、下
地膜21上に半導体膜22として、プラズマCVD法に
より非晶質珪素膜150nmを形成した。そして、50
0℃で3時間の熱処理を行って、半導体膜が含有する水
素を放出させた。(図11(A))
4レーザの第2高調波(波長532nm、5.5W)を
用い、図7で示した光学系における凸レンズ703に対
するレーザ光の入射角φを約20°として200μm×
50μmの楕円状ビームを形成した。前記楕円ビーム
を、50cm/sの速度で相対的に走査して、半導体膜
23に照射した。(図11(B))
れはしきい値を制御するためのチャネルドープである。
材料ガスとしてB2H6を用い、ガス流量30sccm、
電流密度0.05μA、加速電圧60keV、ドーズ量
1×1014/cm2として行った。(図11(C))
24を所望の形状にエッチングした後、エッチングされ
た半導体膜を覆うゲート絶縁膜27としてプラズマCV
D法により膜厚115nmの酸化窒化珪素膜を形成す
る。次いで、ゲート絶縁膜27上に導電膜として膜厚3
0nmのTaN膜28と、膜厚370nmのW膜29を
積層形成する。(図11(D))
らなるマスク(図示せず)を形成して、W膜、TaN
膜、ゲート絶縁膜をエッチングする。
し、新たにマスク33を形成して第2のドーピング処理
を行い、半導体膜にn型を付与する不純物元素を導入す
る。この場合、導電層30、31がn型を付与する不純
物元素に対するマスクとなり、自己整合的に不純物領域
34が形成される。本実施の形態では第2のドーピング
処理は、半導体膜の膜厚が150nmと厚いため2条件
に分けて行った。本実施の形態では、材料ガス(原料ガ
ス)としてフォスフィン(PH3)を用い、ドーズ量を
2×1013/cm2とし、加速電圧を90keVとして
行った後、ドーズ量を5×1014/cm2とし、加速電
圧を10keVとして行った。(図11(E))
去した後、新たにレジストからなるマスク35を形成し
て第3のドーピング処理を行う。第3のドーピング処理
により、pチャネル型TFTの活性層となる半導体膜に
前記一導電型とは逆の導電型を付与する不純物元素が添
加された不純物領域36を形成する。導電層30、31
を不純物元素に対するマスクとして用い、p型を付与す
る不純物元素を添加して自己整合的に不純物領域36を
形成する。本実施の形態では第3のドーピング処理にお
いても、半導体膜の膜厚が150nmと厚いため2条件
に分けて行った。本実施の形態では、材料ガスとしてジ
ボラン(B2H6)を用い、ドーズ量を2×1013/cm
2とし、加速電圧を90keVとして行った後、ドーズ
量を1×1015/cm2とし、加速電圧を10keVと
して行った。(図11(F))
不純物領域34、36が形成される。
去して、プラズマCVD法により第1の層間絶縁膜37
として膜厚50nmの酸化窒化珪素膜(組成比Si=3
2.8%、O=63.7%、N=3.5%)を形成し
た。
の回復、それぞれの半導体層に添加された不純物元素の
活性化を行う。本実施の形態ではファーネスアニール炉
を用いた熱アニール法により、窒素雰囲気中にて550
度4時間の熱処理を行った。(図11(G))
縁膜材料又は有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜
38を形成する。本実施の形態では、CVD法により膜
厚50nmの窒化珪素膜を形成した後、膜厚400nm
の酸化珪素膜を形成した。
ことができる。本実施の形態では、ファーネスアニール
炉を用い、410度で1時間、窒素雰囲気中にて熱処理
を行った。
接続する配線39を形成する。本実施の形態では、膜厚
50nmのTi膜と、膜厚500nmのAl―Si膜
と、膜厚50nmのTi膜との積層膜をパターニングし
て形成した。もちろん、二層構造に限らず、単層構造で
もよいし、三層以上の積層構造にしてもよい。また、配
線の材料としては、AlとTiに限らない。例えば、T
aN膜上にAlやCuを形成し、さらにTi膜を形成し
た積層膜をパターニングして配線を形成してもよい。
(図11(H))
ネル幅4μmのnチャネル型TFT51とpチャネル型
TFT52が形成された。
2に示す。nチャネル型TFT51の電気的特性を図1
2(A)に、pチャネル型TFT52の電気的特性を図
12(B)に示す。電気的特性の測定条件は、測定点を
それぞれ2点とし、ゲート電圧Vg=−16〜16Vの
範囲で、ドレイン電圧Vd=1V及び5Vとした。ま
た、図12において、ドレイン電流(ID)、ゲート電
流(IG)は実線で、電界効果移動度(μFE)は点線
で示している。
体膜には大粒径の結晶粒が形成されているため、前記半
導体膜を用いてTFTを作製すると、そのチャネル形成
領域に含まれる結晶粒界の本数を少なくすることができ
る。さらに、形成された結晶粒は一方向に揃っているた
め、キャリアが結晶粒界を横切る回数を極端に減らすこ
とができる。そのため、図12に示したように電気的特
性の良いTFTが得られる。特に電界効果移動度が、n
チャネル型TFTにおいて524cm2/Vs、pチャ
ネル型TFTにおいて205cm2/Vsとなることが
わかる。このようなTFTを用いてアクティブマトリク
ス型表示装置を作製すれば、その動作特性及び信頼性を
も向上することが可能となる。
の形態7とは異なる方法で半導体膜の結晶化を行い、前
記半導体膜を用いてTFTを作製した例について、図1
3を用いて説明し、それらTFTの電気的特性について
図14〜図16を用いて説明する。
での工程は、実施の形態7と同様である。なお、非晶質
珪素膜は、150nmの厚さで形成した。(図13
(A))
記載された方法を利用し、前記半導体膜上にスピンコー
ト法にて酢酸ニッケル水溶液(重量換算濃度5ppm、
体積10ml)を塗布して金属含有層41を形成する。
そして、500℃の窒素雰囲気で1時間、550℃の窒
素雰囲気で12時間の熱処理を行った。こうして半導体
膜42を得た。(図13(B))
膜42の結晶性の向上を行う。
て連続発振のYVO4レーザの第2高調波(波長532
nm、5.5W)を用い、図7で示した光学系における
凸レンズ703に対するレーザ光の入射角φを約20°
として200μm×50μmの楕円状ビームを形成し
た。前記楕円状ビームを、基板を20cm/s又は50
cm/sの速度で移動させながら照射して、半導体膜4
2の結晶性の向上を行った。こうして半導体膜43を得
た。(図13(C))
程は、実施の形態7において示した図11(C)〜図1
1(H)の工程と同様である。こうして、チャネル長6
μm、チャネル幅4μmのnチャネル型TFT51とp
チャネル型TFT52が形成された。これらの電気的特
性を測定した。
特性を、図14、図15、図16に示す。
(C)のレーザアニール工程において、基板の速度を2
0cm/sで移動させて作製したTFTの電気的特性を
示す。図14(A)に、nチャネル型TFT51の電気
的特性を示す。また図14(B)に、pチャネル型TF
T52の電気的特性を示す。また、図15(A)及び図
15(B)に、図13(C)のレーザアニール工程にお
いて、基板の速度を50cm/sで移動させて作製した
TFTの電気的特性を示す。図15(A)に、nチャネ
ル型TFT51の電気的特性を示す。また図15(B)
に、pチャネル型TFT52の電気的特性を示す。
圧Vg=−16〜16Vの範囲で、ドレイン電圧Vd=
1V及び5Vとした。また、図14、図15において、
ドレイン電流(ID)、ゲート電流(IG)は実線で、
電界効果移動度(μFE)は点線で示している。
は大粒径の結晶粒が形成されているため、前記半導体膜
を用いてTFTを作製すると、そのチャネル形成領域に
含まれる結晶粒界の本数を少なくすることができる。さ
らに、形成された結晶粒は一方向に揃っており、レーザ
光の相対的な走査方向に対して交差する方向に形成され
る粒界が少ないため、キャリアが結晶粒界を横切る回数
を極端に減らすことができる。
に電気的特性の良いTFTが得られる。特に電界効果移
動度が、図14ではnチャネル型TFTにおいて510
cm 2/Vs、pチャネル型TFTにおいて200cm2
/Vs、また、図15ではnチャネル型TFTにおいて
595cm2/Vs、pチャネル型TFTにおいて19
9cm2/Vsと非常に優れていることがわかる。そし
て、このようなTFTを用いてアクティブマトリクス型
表示装置を作製すれば、その動作特性及び信頼性をも向
上することが可能となる。
ニール工程において、基板の速度を50cm/sで移動
させて作製したTFTであって、図15と異なるTFT
を測定した電気的特性を示す。図16(A)に、nチャ
ネル型TFT51の電気的特性を示す。また図16
(B)に、pチャネル型TFT52の電気的特性を示
す。
圧Vg=−16〜16Vの範囲で、ドレイン電圧Vd=
0.1V及び5Vとした。
FTが得られる。特に電界効果移動度が、図16(A)
に示したnチャネル型TFTにおいて657cm2/V
s、図16(B)に示したpチャネル型TFTにおいて
219cm2/Vsと非常に優れていることがわかる。
そして、このようなTFTを用いて半導体装置や半導体
表示装置を作製すれば、その動作特性及び信頼性をも向
上することが可能となる。
5上にロジック回路を形成したアクティブマトリクス型
表示装置の一例を示したものである。
マトリクス型表示装置の動作について説明する。図17
には、対向基板1705上に設けられた画像処理回路1
700、ワークメモリ1701、ゲート信号線駆動回路
1702、ソース信号線駆動回路1703、フレームメ
モリ1704、DSP(Digital Signal Processor)1
706を示す。そして、インターフェース回路を介して
外部装置から受け取ったデータは、画像処理回路で画像
データの処理を行う。デジタル信号の処理はDSP17
06が行う。画像処理回路1700は制御信号あるいは
画像データを作成する際のデータの一時的な格納場所で
あるワークメモリ1701との間で、随時データの読み
書きを行う。さらに、画像処理回路1700はフレーム
メモリ1704に二次元的にアクセスし、ディスプレイ
に表示すべき画像データを書き込む。フレームメモリ1
704に書き込まれた画像データは、ゲート信号線駆動
回路1702及びソース信号線駆動回路1703により
画素に表示される。
8で示した方法で形成した半導体膜を用いて対向基板1
705上のTFTを作製することにより、DSP170
6及び画像処理回路1700は5MHz以上の動作速度
を実現できる。また、ワークメモリ1701やフレーム
メモリ1704として、SRAMやDRAMが用いられ
るが、SRAMの場合200nsec以下、DRAMの
場合1μsec以下の読み出しサイクル時間が実現され
る。
外付けで実装されていてもよい。
の形態1乃至4と組み合わせて実施することが可能であ
る。
05上にロジック回路を形成したアクティブマトリクス
型表示装置の一例を示したものである。
の動作について説明する。タイミング生成回路(タイミ
ングジェネレータ)1800で、ゲート信号線駆動回路
1801及びソース信号線駆動回路1802の動作タイ
ミングを決めるクロック信号を生成する。階調電源生成
部1804で、階調基準を決める電圧を出力する。フォ
ーマット変換部1803で、圧縮符号化された入力信号
の伸長復号、画像の補間やリサイズなどの画像処理が行
われる。フォーマット変換された画像データは、ゲート
信号線駆動回路1801及びソース信号線駆動回路18
02により画素に表示される。
外付けで実装されていてもよい。
Tは実施の形態5乃至8に記載の方法で作製すればよ
い。また本実施の形態のロジック回路は実施の形態1乃
至4と組み合わせて実施することが可能である。
04上に第1のゲート信号線駆動回路1901、第2の
ゲート信号線駆動回路1903及び、第1のソース信号
線駆動回路1900、第2のソース信号線駆動回路19
02が、基板の4辺に沿うように形成された、アクティ
ブマトリクス型表示装置の一例を示したものである。本
実施の形態では、第1のゲート信号線駆動回路及び第1
のソース信号線駆動回路で背景画の表示を行い、第2の
ゲート信号線駆動回路及び第2のソース信号線駆動回路
で背景画の表示とは独立にテキストモードの表示を行
う。
の方法に限定されない。また、駆動回路のうちの一部が
外付けで実装されていてもよい。
Tは実施の形態5乃至8に記載の方法で作製すればよ
い。また本実施の形態のロジック回路は実施の形態1乃
至4と組み合わせて実施することが可能である。
示装置を利用した携帯ゲーム機の表示部において、対向
基板2008上に形成されたロジック回路のブロック図
を示したものである。
マトリクス型表示装置の動作について説明する。インタ
ーフェース回路2001を介して、対向基板2008上
にない外部装置からシステムバス2005にデータが送
られる。外部装置としては、たとえばROMやキーボー
ドなどが挙げられる。外部装置との通信はCPU200
0で制御される。データはシステムバス2005を経由
して、メモリ2002に格納される。さらに、データは
画像処理回路2003により画像処理が施され、VRA
M2004に格納される。VRAM2004に格納され
た画像データは、ゲート信号線駆動回路2006及びソ
ース信号線駆動回路2007によって画素に表示され
る。
8で示した方法で形成した半導体膜を用いて対向基板2
008上のTFTを作製することにより、5MHz以上
の動作周波数をもつCPU2000を実現できる。ま
た、メモリ2002及びVRAM2004として、SR
AMやDRAMが用いられるが、SRAMの場合200
nsec以下、DRAMの場合1μsec以下の読み出
しサイクル時間が実現される。
外付けで実装されていてもよい。
施の形態1乃至4と組み合わせて実施することが可能で
ある。
器として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型
ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲ
ーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オ
ーディオコンポ等)、ノート型パーソナルコンピュー
タ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュー
タ、携帯電話、携帯型ゲーム機又は電子書籍等)、記録
媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versat
ile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を
表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられ
る。それらの電子機器の具体例を図21に示す。
01、支持台2102、表示部2103を含む。本発明
は表示部2103を有する表示装置に適用が可能であ
る。
2111、表示部2112、音声入力2113、操作ス
イッチ2121、バッテリー2115、受像部2116
などによって構成されている。本発明は表示部2112
を有する表示装置に適用が可能である。
ピュータであり、本体2121、筐体2122、表示部
2123、キーボード2124などによって構成されて
いる。本発明は表示部2123を有する表示装置に適用
が可能である。
2131、スタイラス2132、表示部2133、操作
ボタン2134、外部インターフェース2135などに
よって構成されている。本発明は表示部2133を有す
る表示装置に適用が可能である。
車載用のオーディオ装置であり、本体2141、表示部
2142、操作スイッチ2143、2144などによっ
て構成されている。本発明は表示部2142を有する表
示装置に適用が可能である。また、今回は車載用オーデ
ィオ装置を例に上げたが、携帯型もしくは家庭用オーデ
ィオ装置に用いてもよい。
体2151、表示部(A)2152、接眼部2153、
操作スイッチ2154、表示部(B)2155、バッテ
リー2156などによって構成されている。本発明は表
示部(A)2152及び表示部(B)2155を有する
表示装置に適用が可能である。
61、音声出力部2162、音声入力部2163、表示
部2164、操作スイッチ2165、アンテナ2166
などによって構成されている。本発明は表示部2164
を有する表示装置に適用が可能である。
ラス基板だけでなく耐熱性のプラスチック基板を用いる
こともできる。それによってよりいっそうの軽量化を図
ることができる。
であり、これらの用途に限定するものではないことを付
記する。
記載のTFTの作製方法やロジック回路を自由に組み合
わせて実施することが可能である。
素基板上に画素部、ソース信号線駆動回路及びゲート信
号線駆動回路を一体形成し、対向基板にロジック回路を
設ける場合を説明する。
部501、ソース信号線駆動回路502及びゲート信号
線駆動回路503(以下、ソース信号線駆動回路及びゲ
ート信号線駆動回路を駆動回路と表記する)が設けられ
ている。また、対向基板505にロジック回路の一例で
あるCPU506が設けられている。
ト線とが交差する各画素、ソース信号線駆動回路50
2、ゲート信号線駆動回路503、CPU505はそれ
ぞれTFTが設けられており、実施の形態4乃至13の
いずれかの記載を参照してTFTを作製すればよい。
の間には液晶層が設けられているが、説明の便宜上図示
しない。
設けられた電気パッド507を介し、配線508を用い
たワイヤボンディング法により接続されている。CPU
と駆動回路とに設けられる複数の電気バッド507は、
TFTを保護するために形成されるパッシベーション膜
に開口部(100μm×100μm程度)を設けて形成
される。また、パッシベーション膜はSiN、SiNの
応力を緩和するためにTEOSを混入させたSiN/T
EOS、アクリル等の有機樹脂材料から形成すればよ
い。
A’での断面図を示す。図22(B)には、画素基板5
00と対向基板505とを接着し、固定するためのシー
ル剤509が設けられている。なお、シール剤509は
画素基板と対向基板との間隔(ギャップ)を保持するた
めのスペーサを兼ねている。もちろんギャップを保持す
るために、適宜柱状スペーサや球状スペーサを設けても
構わない。また、シール剤509を画素部の一部と駆動
回路との一部とを覆うように設けてもよく、駆動回路上
に設けてもよい。但しこのような場合、画素部や駆動回
路に対するシール剤等による接着時の応力を考慮して配
置する必要がある。
あるため、シール剤509を設ける位置にCPUを設け
てスペーサと機能させても構わない。この場合、駆動回
路を設ける領域(辺)にCPUを設け、基板のその他の
領域(その他の辺)にシール剤を設ければよい。また、
駆動回路とCPUとは導電ペースト等を用いて接続すれ
ばよい。
に基づいて画素部501、ソース信号線駆動回路50
2、ゲート信号線駆動回路503と、CPU505とを
異なる基板に形成することを特徴とする。
TFTを形成するプロセスを異ならせることが可能とな
る。
は、高移動度が要求されるため、対向基板上のTFTで
は、レーザ、結晶化を助長させる金属元素を用い、更に
はそれらを合わせた結晶化プロセスを採用すればよい。
一方、画素基板上のTFTでも高移動度は必要である
が、CPUと比較すると、TFTの移動度は高くなくと
もよい。
動電圧の低電圧化と、それに伴うゲート絶縁膜の薄膜化
が求められる。しかしながら、画素部に用いられるTF
T等では表示装置の駆動電圧の制約により、駆動電圧の
低電圧化及びゲート絶縁膜の薄膜化は難しかった。
異なっている各TFTを、異なる基板に設け、TFTを
それぞれ作製することを特徴とする。
続方法の例を記載する。
トリクス型表示装置の外枠(一般的に樹脂等で形成され
る外枠)601に予め配線602を形成する。配線60
2は、外枠601に溝を形成し、該溝にリード線を形成
して得ることができる。また、プリント基板のように導
電性物質を印刷法により形成することも可能である。更
に、印刷法により形成された配線上に、電気パッドと接
続される接続部を除き絶縁膜を印刷してもよい。このと
き、配線の間隔は電気パッドの間隔と一致することが望
ましい。またプリント基板と同様に配線を引き回し、他
の半導体素子を実装させることも可能である。
された画素基板501と対向基板505とをはめ込み、
駆動回路の電気パッドとCPUとの電気パッドを接続す
る。このように外枠に配線を設けることは、各電気パッ
ドをワイヤボンディング法により接続するよりも簡単で
あり、更に接続不良を低減することができる。図23に
示す接続法以外としては、プリント基板の要領で開口部
と電気パッドを接続したり、ソケットの要領で接続した
りすればよい。
すなわち画素領域上以外に設けたり、シール剤領域に設
けたりすることにより、反射型液晶表示装置に限定され
ることなく、透過型液晶表示装置とすることが可能であ
る。
表示装置は、対向基板上にTFTを作製することによっ
て、従来は表示部を構成する基板とは異なる基板上に形
成され実装されていたロジック回路を、対向基板上に形
成することを特徴とする。その結果、小型の半導体装置
や半導体表示装置を実現する事ができると共に、ICチ
ップ等の実装を大幅に簡略化することが可能となり、実
装面での信頼性を向上することができる。
装置において、対向基板上にTFTを形成し、ロジック
回路を作製する。これにより、ロジック回路から成る制
御部を表示部と一体化した、小型化された半導体表示シ
ステムを実現する。また、画素基板以外のIC基板の実
装や基板間を電気的に接続する際のFPCの実装等が不
要となるので、これらの実装に関わる諸問題から開放さ
れる。
す図。
路が画素基板上に形成された従来の表示装置を示す図。
のシステム構成例を示す図。
路が外付けされた従来の表示装置を示す図。
製工程を示す図。
製工程を示す図。
像。
像。
クトル。
Tの作製工程。
Tの作製工程。
一例を示すブロック図。
一例を示すブロック図。
一例を示すブロック図。
一例を示すブロック図。
用いた電子機器を示す図。
示す図。
示す図。
Claims (33)
- 【請求項1】絶縁表面を有する第1の基板と、前記第1
の基板に対向する絶縁表面を有する第2の基板と、を有
し、前記第1の基板は複数のトランジスタで構成される
画素領域が設けられ、前記第2の基板は複数のトランジ
スタで構成される電気回路が設けられるアクティブマト
リクス型表示装置であって、前記画素領域と、前記電気
回路が設けられる領域とは重なることを特徴とするアク
ティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項2】絶縁表面を有する第1の基板と、前記第1
の基板に対向する絶縁表面を有する第2の基板と、を有
し、前記第1の基板は複数のトランジスタで構成される
画素領域が設けられ、前記第2の基板は複数のトランジ
スタで構成される電気回路及びソース信号線駆動回路が
設けられるアクティブマトリクス型表示装置であって、
前記画素領域と、前記電気回路が設けられる領域とは重
なることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装
置。 - 【請求項3】絶縁表面を有する第1の基板と、前記第1
の基板に対向する絶縁表面を有する第2の基板と、を有
し、前記第1の基板は複数のトランジスタで構成される
画素領域が設けられ、前記第2の基板は複数のトランジ
スタで構成される電気回路、ソース信号線駆動回路及び
ゲート信号線駆動回路が設けられるアクティブマトリク
ス型表示装置であって、前記画素領域と、前記電気回路
が設けられる領域とは重なることを特徴とするアクティ
ブマトリクス型表示装置。 - 【請求項4】絶縁表面を有する第1の基板と、前記第1
の基板に対向する絶縁表面を有する第2の基板と、を有
し、前記第1の基板は複数のトランジスタで構成される
画素領域、ソース信号線駆動回路及びゲート信号線駆動
回路が設けられ、前記第2の基板は複数のトランジスタ
で構成される電気回路が設けられるアクティブマトリク
ス型表示装置であって、前記画素領域と、前記電気回路
が設けられる領域とは重なることを特徴とするアクティ
ブマトリクス型表示装置。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか一において、前
記第1の基板と前記第2の基板との間には、液晶素子又
は発光素子が設けられることを特徴とするアクティブマ
トリクス型表示装置。 - 【請求項6】請求項5において、前記第1の基板に設け
られたトランジスタと、前記第2の基板に設けられたト
ランジスタとは、前記液晶素子又は発光素子を介して対
称な構造を有するようにに設けられることを特徴とする
アクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか一において、前
記第1の基板上には透明電極が設けられ、前記第2の基
板上には反射電極が設けられていることを特徴とするア
クティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか一において、前
記第1の基板上に形成されたトランジスタのチャネル形
成領域と、ソース領域及びドレイン領域との間に低濃度
不純物領域を有し、前記第2の基板上に形成されたトラ
ンジスタのチャネル形成領域と、ソース領域及びドレイ
ン領域とは接することを特徴とするアクティブマトリク
ス型表示装置。 - 【請求項9】請求項1乃至8のいずれか一において、前
記第1の基板上に形成されたトランジスタの駆動電圧と
前記第2の基板上に形成されたトランジスタの駆動電圧
とは異なることを特徴とするアクティブマトリクス型表
示装置。 - 【請求項10】請求項1乃至9のいずれか一において、
前記第1の基板上に形成されたトランジスタの駆動電圧
は、前記第2の基板上に形成されたトランジスタの駆動
電圧よりも高いことを特徴とするアクティブマトリクス
型表示装置。 - 【請求項11】請求項1乃至10のいずれか一におい
て、前記トランジスタは絶縁表面上に設けられた薄膜ト
ランジスタであることを特徴とするアクティブマトリク
ス型表示装置。 - 【請求項12】請求項11において、前記電気回路を構
成する薄膜トランジスタの活性層は結晶性半導体膜を有
することを特徴とするアクティブマトリクス型表示装
置。 - 【請求項13】請求項11又は12において、前記電気
回路を構成する薄膜トランジスタの活性層は結晶性半導
体膜を有し、前記結晶性半導体膜は、半導体膜に連続発
振レーザ光を照射し、当該レーザ光を前記半導体膜に対
して一方向に走査することによって得られたことを特徴
とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項14】請求項13において、前記電気回路を構
成する薄膜トランジスタのチャネル長方向と前記レーザ
光の走査方向とのなす角は−30°〜30°であること
を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項15】請求項11又は12において、前記電気
回路を構成する薄膜トランジスタの活性層は結晶性半導
体膜を有し、前記結晶性半導体膜を構成する結晶粒は一
軸方向に延在することを特徴とするアクティブマトリク
ス型表示装置。 - 【請求項16】請求項15において、前記電気回路を構
成する薄膜トランジスタのチャネル方向と前記一軸方向
とのなす角は−30°〜30°であることを特徴とする
アクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項17】請求項1乃至16のいずれか一におい
て、前記第1の基板はプラスチック基板、ガラス基板及
び石英基板のいずれか一つであることを特徴とするアク
ティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項18】請求項1乃至17のいずれか一におい
て、前記第1の基板はプラスチック基板、ガラス基板及
び石英基板のいずれか一つであることを特徴とするアク
ティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項19】請求項1乃至18のいずれか一におい
て、前記第2の基板にはSRAMが設けられることを特
徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項20】請求項19において、前記SRAMの読
み出しサイクル時間は200nsec以下であることを
特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項21】請求項1乃至18のいずれか一におい
て、前記第2の基板にはDRAMが設けられることを特
徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項22】請求項21において、前記DRAMの読
み出しサイクル時間は1μsec以下であることを特徴
とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項23】請求項1乃至18のいずれか一におい
て、前記第2の基板にはフレームメモリが設けられるこ
とを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項24】請求項1乃至18のいずれか一におい
て、前記第2の基板上にはタイミング生成回路が設けら
れることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装
置。 - 【請求項25】請求項1乃至18のいずれか一におい
て、前記第2の基板上には画像処理回路が設けられるこ
とを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項26】請求項15において、前記画像処理回路
の動作周波数は5MHz以上であることを特徴とするア
クティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項27】請求項1乃至18のいずれか一におい
て、前記第2の基板上にはCPUが設けられることを特
徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項28】請求項27において、前記CPUの動作
周波数は5MHz以上であることを特徴とするアクティ
ブマトリクス型表示装置。 - 【請求項29】請求項1乃至18のいずれか一におい
て、前記第2の基板上にはDSPが設けられることを特
徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項30】請求項29において、前記DSPの動作
周波数は5MHz以上であることを特徴とするアクティ
ブマトリクス型表示装置。 - 【請求項31】請求項1乃至18のいずれか一におい
て、前記第2の基板上にはマスクROMが設けられるこ
とを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。 - 【請求項32】絶縁表面を有する第1の基板上に複数の
トランジスタを有する画素領域、ソース信号線駆動回路
及びゲート信号線駆動回路を形成し、絶縁表面を有する
第2の基板上に複数のトランジスタを有するロジック回
路を形成し、ワイヤボンディング法により前記ソース信
号線駆動回路及び前記ゲート信号線駆動回路と前記ロジ
ック回路とを接続することを特徴とするアクティブマト
リクス型表示装置の作製方法。 - 【請求項33】絶縁表面を有する第1の基板上に複数の
トランジスタを有する画素領域、ソース信号線駆動回路
及びゲート信号線駆動回路を形成し、絶縁表面を有する
第2の基板上に複数のトランジスタを有するロジック回
路を形成し、外枠に形成された配線により前記ソース信
号線駆動回路及び前記ゲート信号線駆動回路と前記ロジ
ック回路とを接続することを特徴とするアクティブマト
リクス型表示装置の作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002339235A JP2003233326A (ja) | 2001-11-30 | 2002-11-22 | アクティブマトリクス型表示装置及びその作製方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001-367879 | 2001-11-30 | ||
JP2001367879 | 2001-11-30 | ||
JP2002339235A JP2003233326A (ja) | 2001-11-30 | 2002-11-22 | アクティブマトリクス型表示装置及びその作製方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009088808A Division JP4663799B2 (ja) | 2001-11-30 | 2009-04-01 | アクティブマトリクス型表示装置 |
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---|---|
JP2003233326A true JP2003233326A (ja) | 2003-08-22 |
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JP2002339235A Withdrawn JP2003233326A (ja) | 2001-11-30 | 2002-11-22 | アクティブマトリクス型表示装置及びその作製方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003233326A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100622903B1 (ko) | 2003-08-22 | 2006-09-19 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 화소 소자 기판, 표시 장치, 전자 기기, 및 화소 소자기판의 제조 방법 |
JP2008152226A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Genta Kagi Kogyo Kofun Yugenkoshi | 電子インク表示パネルおよびその製造方法 |
JP2014511126A (ja) * | 2011-01-31 | 2014-05-08 | グローバル・オーエルイーディー・テクノロジー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 画像信号のセキュアな伸長を有するディスプレイ |
WO2018152948A1 (zh) * | 2017-02-27 | 2018-08-30 | 武汉华星光电技术有限公司 | Oled显示模组及该显示模组的制备方法 |
JP2019109517A (ja) * | 2014-04-25 | 2019-07-04 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置 |
-
2002
- 2002-11-22 JP JP2002339235A patent/JP2003233326A/ja not_active Withdrawn
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