JP2003233072A - 電気光学装置、その製造方法、照明装置、及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その製造方法、照明装置、及び電子機器

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JP2003233072A
JP2003233072A JP2002034423A JP2002034423A JP2003233072A JP 2003233072 A JP2003233072 A JP 2003233072A JP 2002034423 A JP2002034423 A JP 2002034423A JP 2002034423 A JP2002034423 A JP 2002034423A JP 2003233072 A JP2003233072 A JP 2003233072A
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light emitting
electro
anode
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Tetsuhiko Takeuchi
哲彦 竹内
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置等を照明するのに好適な照明装
置であって、特にフロントライトとして好適な照明装置
を提供する。 【解決手段】 本発明に係る液晶装置(電気光学装置)
10は、対向して配置された支持基板21と対向基板2
2との間に液晶層(電気光学物質層)23を挟持した液
晶表示装置であって、前記対向基板22の外面側に、光
学変調機能を有する偏光基板301が配設され、この偏
光基板301上に、陰極308、発光層321、陽極3
04を積層して含む発光部300が形成された構成とさ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気光学装置、電気
光学装置の製造方法、照明装置、及び電子機器に係り、
特に、その前面側にフロントライトを備えた電気光学装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から液晶表示装置等の電気光学装置
において、太陽光などの外光を観察者側から液晶パネル
等の電気光学パネル内に入射し、入射光のうち電気光学
パネル内において反射される反射光を観察者側に出射す
る形式の反射型表示装置が知られている。しかしなが
ら、反射型表示装置は、暗所では表示が視認困難となる
場合があるため、電気光学パネルの観察者側(観察側又
は視認側)にフロントライトとして照明装置を備えた反
射型表示装置が提案されている。
【0003】このようなフロントライトとしては、光源
を電気光学パネルの側方に配置する側方配置型と光源を
電気光学パネルの視認側に配置する前方配置型とが知ら
れている。このうち、前者の側方配置型のフロントライ
トは、電気光学パネルの視認側の側方に配置される光源
と、電気光学パネルの視認側に配置され、光源から出射
された光を電気光学パネル側に照射するための導光板と
を備えて構成されている。一方、後者の前面配置型のフ
ロントライトは、透明基板内に設けられた発光素子から
なる発光部を有し、発光素子の発光方向を電気光学パネ
ル側に向けた構造を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来用
いられてきたフロントライトでは、上記側方配置型、前
方配置型のいずれの場合にも、表示視認性の低下が問題
となっていた。まず、側方配置型のフロントライトで
は、導光板の側方から入射された光を導光板の主面から
出射させるために、導光板の上面又は下面に微細なプリ
ズム形状が形成されているが、この微細構造により光散
乱が生じ、この散乱の程度が特に大きくなると表示面が
白化して視認性が大幅に低下する場合があった。一方、
上記前方配置型のフロントライトに適用される照明装置
としては、発光部が、例えば陰極と陽極との間に介在す
る発光層を具備してなるものがあり、具体的には、発光
層がEL等の電界発光材料を主体として構成され、陰極
と陽極との間に電界を発生させることで発光層における
発光を実現している。この構成のフロントライトでは、
その上下面に上記側方配置型のような微細構造は形成さ
れないため、上記のような光散乱は生じにくいが、電気
光学パネルの前面側にフロントライトを配設するため、
表示光が発生される面である電気光学パネルの反射面
と、表示装置の表面(すなわちフロントライトの外側
面)との距離が大きくなり、表示の奥行き感が増し、表
示の視認性が低下するという問題があった。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、照明手段を備えた電気光学装置、特にフロン
トライトとして照明手段を備え、かつ視認性に優れる電
気光学装置を提供することを目的とする。また、本発明
はこのような電気光学装置を製造するのに適した製造方
法と、さらには、電気光学装置の照明手段として好適な
照明装置、並びに前記電気光学装置を備えた電子機器と
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(電気光学装置)
【0007】次に、本発明に係る電気光学装置は、対向
して配置された第1基板と第2基板との間に電気光学物
質を挟持した電気光学装置であって、前記第1基板又は
第2基板の外面側に、光学変調機能を有する基板が配設
され、前記光学変調機能を有する基板上に、陰極、発光
層、陽極を積層して含む発光部が形成されたことを特徴
とする。
【0008】係る構成の電気光学装置は、前記第2基板
の外側に配設される光学変調機能を有する基板が、前記
発光部が形成される基板を兼ねて構成されている。この
光学変調機能としては、光偏光機能、位相変調機能、あ
るいは防反射機能等を挙げることができ、これらを組み
合わせ、複数の機能を備えた構成であっても良い。上記
発光部は、当該電気光学装置のフロントライト又はバッ
クライトとして機能させることができる。このような構
成とすることで、例えば本構成の電気光学装置として、
反射型の液晶パネル(電気光学パネル)の前面側に配設
してフロントライトを備えた液晶表示装置を構成する場
合に、液晶パネルの基板外面に配設される偏光板や位相
差板などの光学変調素子上に、前記発光部が形成されて
いるので、構成部材の共有による装置の薄型化を実現す
ることができ、製造コストの低減にも寄与し得るもので
ある。そして、従来上記フロントライトを備えた液晶表
示装置の問題点とされてきた表示視認性については、フ
ロントライト上面から液晶表示素子までの距離が短縮さ
れるため、表示の奥行き感が低減され、視認性を向上さ
せることができる。
【0009】次に、本発明に係る電気光学装置は、対向
して配置された第1基板と第2基板との間に電気光学物
質を挟持した電気光学装置であって、前記第1基板又は
第2基板の外面側に、陰極と、発光層と、陽極とをこの
順で積層して含む発光部が形成されたことを特徴とす
る。
【0010】すなわち、係る構成の電気光学装置は、一
方の基板の外面側(電気光学物質側と反対側)に直接形
成された照明手段を備えた電気光学装置であり、その照
明手段として発光層を挟持して配置された陽極と陰極と
を備えた照明手段を採用したものである。、特に、前記
照明手段が電気光学装置の前面側(表示面側)に備えら
れている場合には、従来の照明装置を電気光学パネルの
前面側に備えた電気光学装置に比して、電気光学物質
と、電気光学装置の表示側面との距離が小さくなるた
め、視認時の奥行き感が低減され、優れた視認性を得る
ことができる。尚、前記発光部により構成される照明手
段は、当該電気光学装置のフロントライト又はバックラ
イトとして機能させることができ、いずれの場合にも、
従来に比して薄型の電気光学装置を構成することができ
る。
【0011】次に、本発明に係る電気光学装置は、前記
光学変調機能を備えた基板が、光偏光機能を有する偏光
板とされた構成とすることができ、また、前記光学変調
機能を備えた基板が、位相変調機能を有する位相差板と
された構成とすることもできる。係る構成によれば、電
気光学パネルのうち、特に液晶パネルの前面や背面に設
けられる偏光板や位相差板、あるいはこれらを組み合わ
せたものを照明装置の基板として用いるため、液晶パネ
ル側のこれらの光学変調素子を省略することができ、照
明装置と液晶パネルとを組み合わせた液晶表示装置の薄
型化を実現することができる。
【0012】次に、本発明に係る電気光学装置において
は、前記陰極が、前記基板面内で所定形状にパターニン
グされており、前記陽極が透明電極とされた構成とする
ことができる。係る構成によれば、基板面内で所定形状
にパターニングされた陰極に従って、発光部を所定形状
にパターニングされた状態で発光させることが可能とな
り、前記発光部を電気光学装置のフロントライトとして
用いることが可能となる。すなわち、パターニング形成
された陰極(発光部)の間隙から被照明部(対向基板、
支持基板、及び電気光学物質)を、前記発光部を透過し
て表示させることが可能となる。
【0013】次に、本発明に係る電気光学装置は、前記
陽極が、前記基板面内で所定形状にパターニングされて
いる構成とすることもできる。係る構成において、陽極
は例えばITO(Indium-Tin-Oxide)又はIZO(Indi
um-Zinc-Oxide)等の透明電極であるため、フォトプロ
セスによるパターニングが可能で、微細なパターン形成
が可能となる。つまり、陰極構成部材として用いられ、
フォトプロセスが困難なCa,Mg等のアルカリ土類金
属層を例えばマスク蒸着によりパターン形成する場合
や、発光層を例えば塗布によりパターン形成する場合に
比して、確実に微細な、例えば50μm以下のパターン
形成を実現することができる。従って、例えば当該電気
光学装置において、前記発光部をフロントライトとして
用いる場合には、前記被照明部をパターン形成された陽
極(発光部)の間隙を介して表示させることとなるが、
この場合に、例えばパターン形状の影が視認されてしま
う等の不具合が生じ難くなる。
【0014】次に、本発明に係る電気光学装置において
は、前記基板面内で複数の線状にパターニングされ、そ
の線幅は、50μm以下、更に5μm以上20μm以下
の範囲とされることが好ましい。係る構成によれば、前
記発光部をフロントライトとして機能させ、前記被照明
部からの反射光を、複数の線状にパターン形成された陽
極の間隙から出射させて表示を行うことができるが、上
記構成とするならば、線状の影が視認されてしまう等の
不具合が生じ難くなる。本発明に係る電気光学装置に設
けられた発光部の陽極は、線幅50μm以下の線状にパ
ターニングすることができ、例えば陰極構成部材である
アルカリ土類金属層をマスク蒸着によりパターン形成し
た場合(線幅は小さくても約60μm)に比して、大幅
に微細化させることが可能となる。また、本発明におい
ては、発光部におけるパターニング形成の面積率、すな
わちパターニング形成された要素の基板面に対する割合
は、5〜20%程度となるように形成されている。これ
により、十分な発光部における発光と、反射光の透過と
を実現することが可能となる。
【0015】次に、本発明に係る電気光学装置は、前記
発光層が、前記陽極と前記陰極との間に、正孔輸送層
と、発光本体層と、バッファ層とを積層して含む構成と
することもできる。このような正孔輸送層、発光本体
層、バッファ層は微細にパターン形成するのが困難な場
合が多いものの、本発明では、陽極をパターン形成して
いるために、前記発光部をフロントライトとして機能さ
せた場合にも視認されるに至らない微細なパターンの発
光部を実現することが可能とされている。本発明におい
て、正孔輸送層としては例えばPEDT(ポリエチレン
ジオキシチオフェン)等の導電性ポリマーを、発光本体
層としては例えば高分子ELを、バッファ層としては例
えばLiFを主体として構成することができる。この場
合、正孔輸送層及び発光本体層は例えばスピンコート、
印刷等による塗布により、バッファ層は例えば真空蒸着
等によるマスク蒸着により形成することができる。
【0016】次に、本発明に係る電気光学装置において
は、前記正孔輸送層、発光本体層、バッファ層が、前記
パターニングされた個々の陽極に跨って形成されていて
も良い。すなわち、陽極を線状等にパターニング形成す
る一方、正孔輸送層、発光本体層、バッファ層を基板面
内にパターン形成せず、面内ベタ状に非パターン形成し
たため、簡便な構成にて発光部の発光パターンを微細に
形成することが可能となる。また、本発明に係る電気光
学装置では、陰極に含まれるアルカリ土類金属層も上記
各層とともに前記陽極に跨るように形成してもよく、微
細なパターン形状の形成が困難なアルカリ土類金属層を
このようなベタ状に形成することで、製造を容易にする
ことができる。
【0017】あるいは、本発明に係る電気光学装置にお
いては、前記正孔輸送層、発光本体層、バッファ層が、
照明領域全域に跨って形成されていても良い。係る構成
によっても上記と同様の効果を得ることができる。
【0018】次に、本発明に係る電気光学装置において
は、前記陰極が、前記アルカリ土類金属層と、Al又は
Agを主体とする反射電極層とが積層された構成を備
え、前記アルカリ土類金属層が前記反射電極層よりも前
記陽極側に形成されるとともに、前記反射電極層が前記
陽極と略同一の形状にて前記基板面内でパターニングさ
れている構成とすることができる。係る構成によれば、
反射電極層を具備させることにより、被照明部に対する
光の照射効率が向上するが、反射電極層は非透光性であ
るために、上記陽極と略同一の形状にて基板面内でパタ
ーニングする必要が生じる。従って、このような反射電
極層のパターニングによりパターン化した発光部を形成
することが可能となる。上記アルカリ土類金属層は、層
厚を2〜40nmとすることが好ましい。このような層
厚とすることにより、アルカリ土類金属層を透明に形成
することが可能となり、ベタに形成できるようになる。
さらに好ましくは層厚を2〜10nmとするのがよい。
また、前記反射電極層は例えばAlとAgとの合金を主
体として構成することができる。また、陰極と基板との
間には、例えば樹脂ブラック層又はクロム層等からなる
光吸収層を形成することができ、この場合、例えば陰極
による観察者側への反射光を防止することが可能となり
視認性が向上する。
【0019】次に、本発明に係る照明装置においては、
前記発光本体層が、高分子ELを主体として構成されて
いることが好ましい。係る構成とすることで、発光本体
層をスピンコートや印刷により容易に均一に形成するこ
とができる。尚、本明細書において、「主体とする」成
分とは、構成成分のうち最も含有量の多い成分のことを
言うものとする。
【0020】(電気光学装置の製造方法)次に、本発明
に係る照明装置の製造方法は、先のいずれかに記載の電
気光学装置の製造方法であって、前記第1、第2基板又
は前記光学変調機能を備えた基板上に、透明導電膜から
なる陽極を形成する陽極形成工程と、前記陽極上に発光
層を積層する発光層形成工程と、前記発光層上に所定形
状の陰極を形成する陰極形成工程と、を含むことを特徴
とする。
【0021】係る製造方法によれば、前記第2基板、第
1基板、光学変調機能を備えた基板のいずれかの上に発
光部が形成された電気光学装置を簡便に提供することが
できる。また、上記陰極形成工程において、陰極を所定
形状にパターニングして形成すれば、この陰極のパター
ン形状に沿って発光部を発光可能な電気光学装置を製造
できるので、パターニングされた陰極の間隙を介して前
記発光部を透過した表示が可能になり、フロントライト
として機能する発光部を備えた電気光学装置を製造する
ことができる。
【0022】また、本発明に係る照明装置の製造方法と
しては、先に記載の電気光学装置の製造方法であって、
前記第1、第2基板又は前記光学変調機能を備えた基板
上に、透明電極を該基板面内に所定形状にパターニング
して形成する陽極形成工程と、前記陽極上に発光層を積
層する発光層形成工程と、前記発光層上に陰極の構成部
材の一部としてアルカリ土類金属層を積層するアルカリ
土類金属層形成工程とを含む第1工程と、透明基板上
に、陰極の構成部材の残余の層を形成する陰極形成工程
を含む第2工程と、前記第1工程及び第2工程により得
られた前記基板同士を貼り合わせる基板貼り合わせ工程
と、を含むことを特徴とする製造方法も適用することが
できる。
【0023】係る製造方法によれば、所定形状にパター
ニングされた陽極を有する発光部を備えた構成の電気光
学装置を簡便に提供することが可能となる。この場合、
陽極形成工程においては、透明電極を真空蒸着、スパッ
タリング、イオンプレーティング等にて成膜した後に、
フォトエッチングにて所定形状のパターニングを行うも
のとすることができる。なお、この場合のエッチング又
はレジスト剥離は、ウェット或いはドライのいずれでも
行うことが可能である。このような製造方法を採用すれ
ば、陰極の構成部材であるアルカリ土類金属層のパター
ニングを行う必要が無く、より簡便に、フロントライト
として機能させた場合に奥行き感が緩和され、視認性に
優れる電気光学装置を提供することができる。
【0024】上記の製造方法に含まれる発光層形成工程
においては、例えば導電性ポリマーを主体として構成さ
れる正孔輸送層を形成する正孔輸送層形成工程と、高分
子ELを主体として構成される発光本体層を形成する発
光本体層形成工程と、LiFを主体として構成されるバ
ッファ層を形成するバッファ層形成工程とを含むものと
することができる。正孔輸送層形成工程及び発光本体層
形成工程においては、スピンコート又は印刷にて各層を
形成することができ、バッファ層形成工程においては、
LiFの真空蒸着にてバッファ層を形成することができ
る。さらに、アルカリ土類金属層形成工程においては、
アルカリ土類金属の真空蒸着によりアルカリ土類金属層
を形成することができる。なお、各層を形成した第1基
板は、例えば腐食防止のため、不活性ガス雰囲気、又は
真空雰囲気にて保管することが好ましい。
【0025】また、前記陰極形成工程において透明基板
上に形成される陰極は、陽極のパターン形状に略一致さ
せてパターン形成するものとすることができる。これに
より、陰極をAl又はAg等の反射電極にて構成した場
合にも、陽極のパターンに沿って発光する、フロントラ
イトとして使用可能な発光部が得られる。この場合の陰
極形成工程においては、Al又はAgを主体とする成分
又はこれらの合金を真空蒸着、スパッタリング、イオン
プレーティング等にて成膜し、フォトエッチングにて所
定形状にパターニングするものとすることができる。な
お、上記透明基板上に上述した光吸収層を形成する場合
にも、所定形状にパターン形成することで、パターン化
した発光部を得ることが可能となる。この場合、光吸収
層は、例えば樹脂ブラックを主体として形成する場合、
樹脂ブラックを塗布した後に、マスク露光、現像、ポス
トベークを行うことで、所定形状にパターン形成するこ
とができる。なお、陰極形成後の透明基板も、例えば腐
食防止のため、不活性ガス雰囲気、又は真空雰囲気にて
保管することが好ましい。
【0026】また、前記基板貼り合せ工程は、真空ない
し減圧下、又は不活性ガス雰囲気にて行い、両基板周辺
部をエポキシ樹脂等の封止材にて封止する方法を適用す
ることができる。
【0027】(照明装置)上記課題を解決するために本
発明の照明装置は、基板上に発光部を有する照明装置で
あって、前記発光部が、少なくとも陰極と、発光層と、
陽極とを積層して含み、前記基板に、光学変調機能が備
えられたことを特徴としている。
【0028】すなわち、本発明に係る照明装置は、その
基板として光学変調機能を備えた基板を適用されたもの
であり、係る照明装置を電気光学装置に配設して使用す
る場合に、電気光学装置側に光学変調素子を設ける必要
がなく、照明装置及び電気光学装置全体として薄型化を
実現することができる。
【0029】次に、本発明に係る照明装置は、前記光学
変調機能を備えた基板が、光偏光機能を有する偏光板と
された構成とすることができ、また、前記光学変調機能
を備えた基板が、位相変調機能を有する位相差板とされ
た構成とすることもできる。係る構成によれば、電気光
学パネルのうち、特に液晶パネルの前面や背面に設けら
れる偏光板や位相差板、あるいはこれらを組み合わせた
ものを照明装置の基板として用いるため、液晶パネル側
のこれらの光学変調素子を省略することができ、照明装
置と液晶パネルとを組み合わせた液晶表示装置の薄型化
を実現することができる。
【0030】次に、本発明に係る電子機器は、先に記載
のいずれかの電気光学装置を備えたことを特徴とする。
係る構成の電子機器は、上述の照明手段を備え、かつ薄
型の電気光学装置を備えたことで、視認性に優れるとと
もに、薄型化、小型化が図れる電子機器とされている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0032】(第1実施形態)まず、図1及び図2に基
づいて、本発明に係る電気光学装置の第1実施形態であ
る液晶表示装置の構造について説明する。図1は本実施
形態の液晶表示装置を分解した概略斜視図、図2は本実
施形態の液晶表示装置の部分概略断面図である。本実施
形態では、液晶表示装置の一例として、TFT素子をス
イッチング素子として用いたアクティブマトリクス型の
反射型液晶表示装置を取り上げて説明する。また、各図
において、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大
きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてあ
る。
【0033】はじめに、図1、図2に基づいて、本実施
形態の液晶表示装置の全体構造について説明する。図
1、図2において、符号10が本実施形態の液晶表示装
置、符号20が液晶パネル(被照明部)、符号30が液
晶表示装置10に備えられた照明手段としての照明部を
示している。図1、図2において、液晶パネル20(液
晶表示装置10)の図示上側が表示を視認する側(視認
側、即ち観測者側)であり、照明部30は液晶パネル2
0の視認側に備えられている。すなわち、本実施形態に
おいて、照明部30は、視認側から液晶パネル20を照
明するフロントライトとして機能するようになってい
る。
【0034】図1、図2に示すように、液晶パネル20
は、内面にTFT素子28、画素電極29等が形成され
た支持基板(第1基板)21と、内面に共通電極24が
形成された対向基板(第2基板)22とが対向配置さ
れ、支持基板21と対向基板22との間に液晶層(電気
光学物質層)23が挟持された構造を基本構成とし、対
向基板22の図示上側で粘着材(図示せず)を介して照
明部30と接合されている。なお、液晶層23が基板2
1、22間に挟持される基本構成としては、基板21、
22の周縁部側にシール材が介在され、実際には基板2
1、22とシール材とに囲まれて液晶層23が挟持され
ている。一方、図1においては、液晶層23の表示は省
略している。また、図2においては、支持基板21、対
向基板22の内面に形成されたTFT素子28、画素電
極29、共通電極24等の表示を省略している。
【0035】次に、本実施形態において、支持基板2
1、対向基板22の「内面」とは、支持基板21、対向
基板22の「液晶層23側の面」を意味しているものと
する。図1に示すように、支持基板21の内面には、多
数のソース線26(データ線)および多数のゲート線2
7(走査線)が互いに交差するようにマトリクス状に設
けられている。各ソース線26と各ゲート線27の交差
点の近傍にはTFT素子28が形成されており、各線に
は各TFT素子28を介して画素電極29が接続されて
いる。一方、対向基板22の内面側には、表示領域に対
応するようにITO(インジウム錫酸化物)などからな
る透明の共通電極24が形成されている。
【0036】液晶パネル20において、個々の画素電極
29が形成された領域が画素2とされる。また、通常の
液晶表示装置では、素子基板21の内面に、赤、緑、青
を表示するためのカラーフィルタが設けられるが、本実
施形態ではカラーフィルタは略されて、液晶パネル20
は白黒表示タイプとして構成されている。
【0037】本実施形態では、画素電極29は光反射性
の金属材料からなり、反射電極として機能する。そし
て、使用場所が明所では、照明装置30を点灯せず、太
陽光や蛍光灯等の外光を視認側から液晶パネル20内に
入射し、素子基板21の内面に形成された画素電極29
により反射させて再び観察者側(視認側:図示上方)に
出射させることにより表示が行われるようになってい
る。一方、使用場所が暗所では、照明部30を点灯さ
せ、照明部30により液晶パネル20側に照射された光
を素子基板21の内面に形成された画素電極29により
反射させて、再び照明部30を透過させて観察者側(視
認側:図示上方)に出射させ、表示が行われるようにな
っている。なお、画素電極29を反射層とする代わり
に、画素電極29とは別に支持基板21の内面に反射層
を設ける構成としてもよいのは勿論である。
【0038】次に、液晶表示装置10に備えられた本実
施形態の照明部30の構造について説明する。図1、図
2に示すように本実施形態の照明部30は、ガラス、透
明樹脂等からなる透明の基板302と、この基板302
と対向して液晶パネル20側に配置された偏光基板30
1と、これら偏光基板301及び基板302間に挟持さ
れた発光部300とから概略構成されている。
【0039】発光部300は、偏光基板301側から陽
極304と、発光層321と、陰極308とをこの順で
積層して含んでいる。陽極304は、ITO(インジウ
ム錫酸化物)からなる透明電極を偏光基板301上にベ
タに成膜して構成されている。発光層321は、陽極3
04側から正孔輸送層305と、発光本体層306と、
バッファ層307とをこの順で積層して含んでおり、正
孔輸送層305及び発光本体層306は、上記陽極30
4上にベタに成膜されている。そして、バッファ層30
7は所定形状にパターニングされて前記発光本体層30
6上に形成されており、そのパターン形状は本実施形態
では複数の線状とされている。また、陰極308は、上
記複数の線状に形成されたバッファ層307上に、バッ
ファ層307とほぼ同一形状に形成され、平面的にバッ
ファ層307と重なるように形成されている。
【0040】一方、基板302の内面側には、上記バッ
ファ層307及び陰極308と略同一形状の線状にパタ
ーニングされた光吸収層309が形成されている。そし
て、粘着層37を介して偏光基板301と貼り合わされ
ている。また、この貼り合わせにおいて、上記光吸収層
309と、陰極308とが平面的に重なる位置に位置合
わせされている。
【0041】以下、照明部30を構成する各層について
詳しく説明する。まず、陽極304は、上述した通りI
TOにて構成された透明電極とされており、その他、例
えばIZO(インジウム亜鉛酸化物)を主体とする透明
電極にて構成することも可能である。
【0042】正孔輸送層305は、陽極304から注入
される正孔を発光本体層306に輸送する機能をなし、
例えばポリエチレンジオキシチオフェン(導電性ポリマ
ー)を主体として構成され、その層厚は0.05〜0.
2μm程度とされている。
【0043】発光本体層306は、例えば高分子EL
(エレクトロルミネセンス:有機電界発光物質)を主体
とする電界発光材料にて構成され、その層厚は0.05
〜0.2μm程度とされている。このような高分子EL
にて構成した発光本体層306では、低電圧で発光が可
能であるとともに、高い輝度の発光を実現できる。な
お、高分子ELを構成する高分子材料としては、例えば
フルオレン系高分子誘導体や、ポリパラフェニレンビニ
レン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリフルオレン誘
導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体
等を用いることができる。
【0044】バッファ層307は、陰極308から発光
本体層306への電子の注入を促進するための緩衝層と
して機能しており、本実施形態に係る照明部30では、
LiFを主体して構成され、その層厚は0.5〜5nm
程度されている。
【0045】陰極308は、図2に示す積層構造とされ
ており、バッファ層307側がCa又はMgなどのアル
カリ土類金属を主体として含むアルカリ土類金属層とさ
れ、このアルカリ土類金属層上にAlやAg若しくはこ
れらの合金等からなる金属層が形成された構成とされて
いる。このような積層構造とされていることで、上記金
属層によって発光層321の光を反射させ、偏光基板3
01側へ向かう光量を大きくすることができる。また、
前記陰極308の層厚は、0.1〜0.5μm程度とさ
れている。あるいは、陰極308は、アルカリ土類金属
層による単層構造とすることもできる。
【0046】光吸収層309は、陰極308に含まれる
金属層による観察者側への反射光を防止する機能を有し
ており、樹脂ブラックを主体として構成され、その層厚
は0.5〜2μm程度とされている。なお、光吸収層3
09は、クロムを主体として構成することも可能であ
る。
【0047】上記の構成を備えた本実施形態の液晶表示
装置10の特徴的な点は、照明部30の下側(液晶パネ
ル20側)の基板が偏光基板301とされている点にあ
る。この偏光基板301は、通常液晶パネル20上に設
けられる偏光板と同等の構造を有するものである。従っ
て、本実施形態の液晶パネル20の対向基板22側には
偏光板は設けられておらず、偏光基板301が液晶パネ
ル20の偏光板を兼ねる構成となっている。このような
構成とされていることで、本実施形態の液晶表示装置1
0は、従来の液晶表示装置に比して、薄型化することが
可能であるとともに、基板302表面から液晶層23ま
での距離が従来よりも短くなるため、表示の奥行き感を
低減することができ、優れた視認性を得ることができ
る。
【0048】また、本実施形態の液晶表示装置では、偏
光基板301が液晶パネル20の偏光板として用いられ
るため、両者が粘着材により接合されて構成されている
ことで、良好な視認性を得ることができる。これは、従
来構成においては、フロントライトと液晶パネルとは直
接接合されることはなく、両者を所定位置に固定するフ
レームを用いるのが一般的であり、このフロントライト
と液晶パネルとの間に空気層が存在するため、フロント
ライトの液晶パネル側の表面、あるいは液晶パネルのフ
ロントライト側の面での光の反射が生じ、視認性が低下
することがあったが、本実施形態の液晶表示装置10で
は、フロントライトとして機能する照明部30と、液晶
パネル20との界面に空気層が存在しないため、照明部
30と液晶パネル20との間で光の反射が生じることが
ないからである。
【0049】(第2実施形態)次に、図3を参照して、
本発明に係る電気光学装置の第2実施形態である液晶表
示装置について説明する。図3は、本実施形態の液晶表
示装置の部分概略断面図であり、この図に示す液晶表示
装置11と、上記第1実施形態の液晶表示装置10との
異なる点は、照明部33の構成であり、この照明部33
と接合された液晶パネル20は図1、2に示すものと同
等のものである。従って、本実施形態では照明部33に
ついて詳細に説明することとする。尚、本実施形態に係
る照明部33と液晶パネル20も図示しない粘着材によ
り互いに接合されている。
【0050】本実施形態の液晶表示装置11に備えられ
た照明部33は、ガラス、透明樹脂等からなる透明の基
板312と、この基板312と対向して液晶パネル20
側に配置された偏光基板311と、これら偏光基板31
1及び基板312との間に挟持された発光部310とか
ら概略構成されている。
【0051】発光部310は、偏光基板311側から陽
極314と、発光層331と、陰極330とをこの順で
積層して含んでいる。陽極314は、ITOからなる透
明電極にて構成され、基板311を平面視した場合に複
数の線状となる形状にパターニングされている。本実施
形態の場合、パターニングされた陽極の線幅は5〜50
μm程度とされ、照明領域全域の面積に対し、線状の陽
極314の総面積が5〜20%程度とされている。
【0052】また、発光層331は、陽極314側から
正孔輸送層315と、発光本体層316と、バッファ層
317をこの順で積層して含んでおり、複数の線状にパ
ターニングされた陽極314の各々にまたがって形成さ
れている。さらに詳しくは、本実施形態に係る照明部3
3の照明領域全域にまたがって、正孔輸送層315、発
光本体層316、バッファ層317が平面視ベタ状に形
成されている。
【0053】また、陰極330は、発光層331側から
アルカリ土類金属層318Aと、反射電極層318B
と、光吸収層319とをこの順で積層して含んでおり、
アルカリ土類金属層318Aは、複数の陽極314にま
たがって、すなわち照明領域全域にまたがって平面視ベ
タ状に形成されている。一方、反射電極層318B及び
光吸収層319は、陽極314の線状パターンと略一致
する線状にパターン形成されており、基板積層方向に陽
極314と位置合わせされている。
【0054】以下、照明部33を構成する各層について
詳しく説明する。まず、陽極314は、上述した通りI
TOにて構成されており、線状等の所定形状にパターニ
ングされ、パターニングされた線状の各電極の層厚は
0.1〜0.2μm程度とされている。なお、陽極31
4は、例えばIZO(インジウム亜鉛酸化物)を主体と
する透明電極にて構成することも可能である。
【0055】正孔輸送層315、発光本体層316、バ
ッファ層317については、その構成材料及び層厚など
は、図2に示す第1実施形態に係る正孔輸送層305、
発光本体層306、及びバッファ層307と同等とする
ことができ、その詳細な説明は省略する。
【0056】陰極330の一部を構成するアルカリ土類
金属層318Aは、Ca又はMgを主体として構成され
ており、透明性を付与するために薄膜形成され、その層
厚は0.2〜40nm程度(好ましくは0.2〜10n
m程度)とされている。また、同じく陰極330を構成
する反射電極層318BはAlを主体として構成されて
おり、その層厚は0.1〜0.2μm程度とされてい
る。なお、反射電極層318Bは、例えばAl合金、又
はAg、若しくはAg合金等を主体として構成すること
も可能である。さらに、光吸収層319は反射電極層3
18Bからの観察者側への反射光を防止する機能を有し
ており、樹脂ブラックやクロムを主体として構成され、
その層厚は0.5〜2μm程度とされている。
【0057】このように本実施形態に係る照明部33に
おいては、ITOを主体として構成される陽極314を
線状にパターニングして構成し、発光層331及びアル
カリ土類金属層318Aを照明領域全域に跨って平面視
ベタ状に構成するとともに、反射電極層318B及び光
吸収層319を陽極314の線状パターンに略一致させ
て構成している。従って、発光部310を線状パターン
にて発光させることが可能となり、これを液晶パネル2
0のフロントライトとして用いることで、発光部のパタ
ーン形成による線状の影等が視認される等の不具合の生
じ難い液晶表示装置11を実現している。また、陽極3
14、反射電極層318B及び光吸収層319をパター
ン化する場合はフォトプロセスを用いることが可能で、
フォトプロセスを行うことが困難な正孔輸送層315、
発光本体層316、バッファ層317、アルカリ土類金
属層318Aを線状にパターン化する場合に比して、よ
り線幅の小さいパターニングを実現することが可能とな
る。従って、本実施形態に係る照明部33は、一層微細
化したパターンの発光部310を具備する構成となって
いる。
【0058】上記第1、第2実施形態では、照明部3
0,33の液晶パネル20側の基板として偏光基板30
1,311を用いた構成としたが、この液晶パネル20
側の基板としては偏光基板に限定されず、位相差板や、
防反射板など、光学変調機能を備え、液晶パネル20上
に配設できるものであれば問題なく適用することができ
る。たとえば、偏光基板301に代えて位相差板を用い
た場合には、液晶パネル20の対向基板22外面に偏光
板を設け、この偏光板と位相差板上に形成された照明部
とを接合すればよい。あるいは、偏光板上に位相差板を
接合した基板など、複数の光学変調機能を兼ね備える基
板を偏光基板301に代えて用いることもできる。
【0059】(第3実施形態)次に、図4を参照して、
本発明に係る電気光学装置の第3実施形態である液晶表
示装置について説明する。図4は、本実施形態の液晶表
示装置の部分概略断面図であり、この図に示す液晶表示
装置12は、対向して配置された支持基板(第1基板)
121と、対向基板(第2基板)122との間に液晶層
123を挟持した液晶パネル120の対向基板122の
外面側に、陽極314と、発光層331と、陰極330
と、基板312とがこの順に積層されて含まれる照明部
43が設けられている。換言するならば、本実施形態の
液晶表示装置12は、上記第2実施形態に係る照明部3
3の偏光基板311を除く部分が、液晶パネル20の対
向基板22上に直接形成された構成である。
【0060】以下本実施形態の液晶表示装置12の各部
について詳細に説明する。まず、液晶パネル120は、
内面にTFT素子128、画素電極129等が形成され
た支持基板121と、内面に偏光層124及び対向電極
125が形成された対向基板122とが対向配置され、
支持基板121と対向基板122との間に液晶層23が
挟持されるとともに、シール材126により封止された
構造を基本構成とし、対向基板122の上面側に照明部
43が形成されている。また、液晶パネル120の平面
構造は、図1に示す液晶パネル20とほぼ同等である。
支持基板121の内面側(液晶層123側)には、図4
に示すように、複数の画素102が配列されて形成され
ており、それぞれの画素102毎に、TFT素子128
と、このTFT素子128に接続された画素電極129
と、画素電極129の下側に形成された反射偏光層12
7とが形成されている。また、図示を省略したが、TF
T素子128には、画素電極129のほか、走査線やデ
ータ線、あるいは容量線などが実際は接続されている。
また、画素102は、基板面内で平面視マトリクス状に
形成されている。
【0061】本実施形態では、画素電極129は、IT
O等の透明導電膜で形成された透明電極とされており、
液晶層123側から画素102に入射した光は、前記画
素電極129を透過し、反射偏光層127により特定方
向の偏光成分のみを反射されるようになっている。そし
て、この反射光を液晶層123によりスイッチングする
ことで表示を行うようになっている。ここで、反射偏光
層127の構造を、図5を参照して説明する。図5は、
図4に示す反射偏光層129の部分斜視図である。この
図に示すように、反射偏光層129は、基板121上に
形成された金属反射膜に複数の微細なスリット127a
を設けた構成とされている。複数のスリット127a
は、互いに平行に形成され、そのスリット幅Psは各ス
リットでほぼ同一に形成されている。このような反射偏
光層127において、その層厚dは、100〜400n
m程度とされ、スリット幅Psは30〜300nm程度
とされ、スリット127aのピッチ(金属反射膜の幅)
Pmは、30〜300nmとされる。上記構成の反射偏
光層127は、図示上面側(図4では、液晶層123
側)から光が入射されると、この入射光のうち、スリッ
ト127aの延在方向と平行な偏光成分は反射され、ス
リット127aの延在方向と垂直な成分は透過されるよ
うになっている。すなわち、図5において、反射偏光層
127を透過した光Etはスリット127aと垂直な直
線偏光となり、反射された光Erは、スリット127a
と平行な直線偏光になる。尚、この反射偏光層127と
しては、プリズム形状を成す誘電体干渉膜を積層した構
造とされた構成も適用することができ、この場合には、
誘電体干渉膜に形成された溝の延在方向と平行な偏光成
分が反射され、前記溝の延在方向と垂直な偏光成分が透
過される。
【0062】一方、対向基板122の内面側に設けられ
た偏光層124は、その透過軸と平行な偏光成分以外を
吸収する偏光層とされており、前記反射偏光層により反
射された直線偏光が液晶層123を透過した後の偏光方
向と、この偏光層124の透過軸とは平行となるように
形成される。
【0063】上記対向基板122の外面側に形成される
発光部43は、図3に示す第2実施形態に係る照明部3
3と、偏光基板311以外の構成は同様とされているた
め、ここではその詳細な説明は省略する。また、図4に
示す構成の照明部43に代えて図2に示す照明部30の
偏光基板301を除く部分を対向基板122の外面側に
配設した構成も適用可能であるのは勿論であり、この場
合にも表示の奥行き感を低減し、優れた視認性を得るこ
とができる。
【0064】上記構成の液晶表示装置12は、液晶パネ
ル120の対向基板122上に、陽極314、発光層3
31、陰極330及び基板312が形成された構成とさ
れており、液晶パネル120の内側に偏光層を内蔵した
ことで、さらなる薄型化を実現している。また、これに
より基板312表面と液晶層123との距離が、液晶パ
ネル外面に偏光板を配設する場合に比して短くなり、表
示の奥行き感を更に低減し、優れた視認性を得ることが
できる。
【0065】本実施形態では、反射偏光層を備えた液晶
パネルを用いた構成について説明したが、上記構成に適
用可能な液晶パネルは上記構成に限定されず、例えば散
乱モードの切替により明暗表示のスイッチングを行うポ
リマー分散型の液晶パネルも適用することができ、この
種の液晶パネルは偏光板を必要としないため、本実施形
態の液晶表示装置に用いて特に好適である。
【0066】尚、上記第1〜第3実施形態では、本発明
に係る電気光学装置の形態として液晶表示装置を構成し
た場合についてのみ説明したが、本発明はこれらに限定
されず、例えば液晶パネル20に代えて、電極への色粒
子の付着状態により画素をスイッチングする電気泳動表
示パネルや、電圧印加状態による色の変化を利用するエ
レクトロクロミック型の表示パネルも適用することがで
きる。
【0067】(照明装置の製造方法)次に、本発明に係
る電気光学装置の製造方法の一実施の形態として、図3
に示す照明部33を備えた液晶表示装置11の製造方法
について説明する。但し、図3に示す液晶パネル20と
しては、通常用いられている反射型の液晶パネルを適用
することができるので、以下では照明部33の製造方法
についてのみ説明することとする。
【0068】図3に示す液晶表示装置11を製造するに
は、まず、照明部33の下側基板となる偏光基板311
を用意し、この偏光基板311上に透明電極(陽極)3
14を基板面内で線状にパターン形成する(陽極形成工
程)。この場合、真空蒸着、スパッタリング、イオンプ
レーティング等の所定の成膜方法にてITO(インジウ
ム錫酸化物)を基板311上に成膜した後、レジストを
塗布し、マスク露光、現像、エッチング、レジスト除去
を行うフォトプロセスを採用している。したがって、パ
ターン化された陽極314の線幅は20μm以下と微細
なものとなっている。なお、エッチング、レジスト除去
工程は、ウェット又はドライのいずれの方式を採用する
ことも可能である。
【0069】次に、線状にパターン化された陽極314
の各々に跨って平面視ベタ状にポリエチレンジオキシチ
オフェン(PEDT)を塗布し、正孔輸送層315を形
成する(正孔輸送層形成工程)。この場合の塗布形成
は、スピンコートないし印刷法にて行うものとされてい
る。次いで、形成された正孔輸送層315の上層には、
高分子EL材料としてフルオレン系高分子誘導体を、ス
ピンコートないし印刷法にて塗布し、発光本体層316
を形成する(発光本体層形成工程)。次いで、形成され
た発光本体層316の上層にLiFを真空蒸着させ、バ
ッファ層317を形成する(バッファ層形成工程)。こ
のような正孔輸送層形成工程、発光本体層形成工程、バ
ッファ層形成工程により、発光層331が形成される
(発光層形成工程)。
【0070】さらに、上記にて形成されたバッファ層3
17の上層にCa(アルカリ土類金属)を真空蒸着さ
せ、アルカリ土類金属層318Aを形成する(アルカリ
土類金属層形成工程)。なお、これら正孔輸送層形成工
程、発光本体層形成工程、バッファ層形成工程、アルカ
リ土類金属層形成工程においては、照明領域全域に各層
をベタ状に塗布ないし蒸着して成膜するのみとしてい
る。以上の工程により、偏光基板311、陽極314、
正孔輸送層315、発光本体層316、バッファ層31
7、アルカリ土類金属層318Aを含む第1基板34が
形成される(第1工程)。なお、形成した第1基板34
は、不活性ガス雰囲気下、又は真空雰囲気下にて保管さ
れる。
【0071】一方、上側基板となる透明なガラス基板3
12を用意し、このガラス基板312に光吸収層たる樹
脂ブラック層を基板面内で線状にパターン形成する(光
吸収層形成工程)。この場合、樹脂ブラックを塗布した
後、マスク露光、現像、ポストベークを行うことで線状
のパターンの樹脂ブラックを得る。
【0072】また、上記ガラス基板302に形成した光
吸収層319に対しAlを積層して反射電極層318B
を形成する。この場合、Alを真空蒸着、スパッタリン
グ等の所定の成膜方法にてガラス基板312ないし光吸
収層319に成膜した後、レジストを塗布し、マスク露
光、現像、エッチング、レジスト除去を行うことで、光
吸収層319に積層された線状のパターンの反射電極層
318Bが得られる。なお、エッチング、レジスト除去
工程は、ウェット又はドライのいずれの方式を採用する
ことも可能である。以上の工程により、上側基板31
2、光吸収層319、反射電極層318Bを含む第2基
板35が形成される(第2工程)。なお、形成した第2
基板35は、不活性ガス雰囲気下、又は真空雰囲気下に
て保管される。
【0073】以上のような工程により得られた第1基板
34及び第2基板35を、アルカリ土類金属層318A
と反射電極層318Bとが対向する向きに貼り合せるこ
とで照明部33を得る。具体的には、この貼合せ工程に
おいては、各基板を不活性ガス雰囲気中で圧着し、圧着
した各基板の周辺部をエポキシ樹脂等の封止材にて封止
することで貼合せが行われる。なお、不活性ガス雰囲気
の他、減圧雰囲気中において圧着を行うものとすること
も可能である。
【0074】このような製造方法により、上記実施形態
の照明装置、すなわち微細化したパターンを有する発光
部を具備した照明装置を提供することが可能となる。こ
れは、ITO等の透明電極からなる陽極をフォトプロセ
ス工程にてパターニングしたためであり、本実施形態に
係る照明部33では、この陽極の線状パターン化に基づ
いて発光部が線状のパターンに発光するようになってい
る。
【0075】尚、上記第3実施形態の図4に示す液晶表
示装置12を製造する場合には、上記の製造方法におい
て、偏光基板311に代えて対向基板122を用いるか
又は、組み立てが終了した液晶パネル120を用い、陽
極形成工程以降の工程を行うことで、図4に示す対向基
板122上に照明部43が設けられた液晶表示装置12
を製造することができる。
【0076】(電気光学装置の製造方法:他の形態)次
に、図1及び図2に示す液晶表示装置10の製造方法に
ついて説明する。液晶表示装置10の製造方法について
も、上記液晶表示装置11の製造方法と同様に、照明部
30の製造方法についてのみ説明することとする。
【0077】[陽極形成工程]図2に示す照明部30を
製造するには、まず、照明部30の下側基板となる偏光
基板301を用意し、この偏光基板301上に透明電極
(陽極)304を基板面にベタ状に形成する。この場
合、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング
等の所定の成膜方法にてITO(インジウム錫酸化物)
を基板311上に成膜することで陽極304が得られ
る。
【0078】[発光層形成工程]次に、形成された陽極
314上に順次正孔輸送層305、発光本体層306を
形成する。これらの層は、上記照明部33の製造工程と
同様の工程にて形成することができる。次いで、形成さ
れた発光本体層306上に、所定の形状にパターニング
されたバッファ層307を形成する。この場合、LiF
を前記発光本体層306上に真空蒸着させ、その後レジ
ストを塗布し、マスク露光、現像、エッチング、レジス
ト除去を行うフォトプロセスにより所定形状にLiF膜
をパターニングすることでバッファ層307が得られ
る。以上の工程により、発光層321が得られる。
【0079】[陰極形成工程]次いで、バッファ層30
7と略同一形状の陰極308を形成する。この陰極30
8は、CaやMg等のアルカリ土類金属を主体とするア
ルカリ土類金属層と、AlやAg等の金属層とを、バッ
ファ層307上に順次真空蒸着やスパッタリングなどの
成膜法により形成した後、上記LiFからなるバッファ
層307と同様のフォトプロセスによってパターニング
することで形成することができる。そして、形成された
陰極308は、バッファ層307と略同一形状とされる
とともに、平面的にバッファ層307と重なる位置とさ
れる。尚、この陰極308のパターニング工程と、上記
バッファ層307のパターニング工程は、同時に行って
も良い。つまり、LiFを前記発光本体層306上に成
膜した後、陰極を構成するアルカリ土類金属層及びAl
やAg等の金属層を順次成膜し、その後バッファ層30
7及び陰極308をフォトプロセスによりパターニング
して略同一の形状に形成することもできる。
【0080】以上の工程により、偏光基板301上に陽
極304、発光層321、陰極308が形成された第1
基板31が得られる。その一方で、照明部30の上基板
となるガラス基板302を用意し、このガラス基板30
2上に、所定形状にパターニングされた光吸収層309
を形成する。この光吸収層309は、先に記載の図3に
示す光吸収層319の形成工程と同様の工程にて形成す
ることができる。このようにして、ガラス基板302上
に光吸収層309が形成された第2基板32が得られ
る。
【0081】以上の工程により得られた第1基板31及
び第2基板32を、粘着層37を介して互いに貼り合わ
せ、図2に示す照明部30が得られる。このような製造
方法により、上記実施形態の照明装置、すなわち微細化
したパターンを有する発光部を具備した照明装置を提供
することが可能となる。これは、陰極308をフォトプ
ロセス工程にてパターニングしたためであり、上記製造
方法にて得られる照明部30では、この陰極の線状パタ
ーン化に基づいて発光部が線状パターンに発光するよう
になっている。
【0082】(電子機器)次に、上記実施形態の液晶表
示装置10ないし12を備えた電子機器の具体例につい
て説明する。図6(a)は、携帯電話の一例を示した斜
視図である。図6(a)において、符号500は携帯電
話本体を示し、符号501は上記実施形態の液晶表示装
置10〜12を用いた液晶表示部を示している。図6
(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装
置の一例を示した斜視図である。図6(b)において、
符号600は情報処理装置、符号601はキーボードな
どの入力部、符号603は情報処理装置本体、符号60
2は上記いずれかの実施形態の液晶表示装置10〜12
を用いた液晶表示部を示している。図6(c)は、腕時
計型電子機器の一例を示した斜視図である。図6(c)
において、符号700は時計本体を示し、符号701は
上記いずれかの実施形態の液晶表示装置10〜12を用
いた液晶表示部を示している。図6(a)〜(c)に示
すそれぞれの電子機器は、上記実施形態の液晶表示装置
10〜12のいずれかを用いた液晶表示部を備えたもの
であるので、フロントライトによる常に明るい反射表示
を行うことが可能であり、特に全体に薄型化されるとと
もに、液晶表示装置の視認側の表面から液晶層までの距
離が小さくされていることで、表示の奥行き感を抑え、
優れた視認性を得ることができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電気光学装
置は、前記支持基板(第1基板)又は対向基板(第2基
板)の外面側に、光学変調機能を有する基板が配設さ
れ、前記光学変調機能を有する基板上に、陰極、発光
層、陽極を積層して含む発光部が形成された構成とした
場合には、対向基板と支持基板と、これらに挟まれた電
気光学物質とから概略構成される電気光学パネルの外面
側の光学変調機能を、前記照明部の基板が兼ねることが
できる。これにより、電気光学パネル上に光学変調素子
を設けなくとも良くなり、電気光学装置が全体として薄
型化される。また、前記発光部が観察者側に配置される
場合には、前記薄型化により表示の奥行き感が緩和さ
れ、視認性に優れる電気光学装置を提供することができ
る。
【0084】また本発明に係る電気光学装置は、前記対
向基板(第2基板)の外面側に配置され、前記対向基板
と対向する照明基板と、前記対向基板と前記照明基板と
の間に設けられ、陰極と、発光層と、陽極とをこの順で
積層して含む発光部とを備える構成としたことで、前記
対向基板上に照明手段である発光部が形成された電気光
学装置を実現することができ、発光部の下側に設けられ
る基板が、支持基板と対向基板、及び電気光学物質とに
より概略構成される電気光学パネルの対向基板とされて
いることで、電気光学装置が全体として薄型化される。
これにより本構成の場合にも表示の奥行き感が抑制さ
れ、優れた視認性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る電気光学装置の第1実
施形態である液晶表示装置について概略を示す分解斜視
図である。
【図2】 図2は、図1の液晶表示装置の部分断面模式
図である。
【図3】 図3は、本発明に係る電気光学装置の第2実
施形態の液晶表示装置の部分断面模式図である。
【図4】 図4は、本発明に係る電気光学装置の第3実
施形態の液晶表示装置の部分断面模式図である。
【図5】 図5は、図4に示す反射偏光層127の部分
斜視図である。
【図6】 図6は、本発明に係る電子機器について、複
数の例を示す斜視図群である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置 20,120 液晶パネル 21 支持基板(第1基板) 22 対向基板(第2基板) 30,33,43 照明部 300,310 発光部 301,311 偏光基板(光学変調機能を備えた基
板) 304,314 陽極 305,315 正孔輸送層 306,316 発光本体層 307,317 バッファ層 308,330 陰極 318A アルカリ土類金属層(陰極) 318B 反射電極層(陰極) 309,319 光吸収層 321,331 発光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/24 H05B 33/24

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置された第1基板と第2基板
    との間に電気光学物質を挟持した電気光学装置であっ
    て、 前記第1基板又は第2基板の外面側に、光学変調機能を
    有する基板が配設され、前記光学変調機能を有する基板
    上に、陰極、発光層、陽極を積層して含む発光部が形成
    されたことを特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】 対向して配置された第1基板と第2基板
    との間に電気光学物質を挟持した電気光学装置であっ
    て、 前記第1基板又は第2基板の外面側に、陰極と、発光層
    と、陽極とを積層して含む発光部が形成されたことを特
    徴とする電気光学装置。
  3. 【請求項3】 前記光学変調機能を備えた基板が、光偏
    光機能を有する偏光板とされたことを特徴とする請求項
    1に記載の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記光学変調機能を備えた基板が、位相
    変調機能を有する位相差板とされたことを特徴とする請
    求項1に記載の電気光学装置。
  5. 【請求項5】 前記陰極が、前記基板面内で所定形状に
    パターニングされており、前記陽極が透明電極とされた
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記
    載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記陽極が、前記基板面内で所定形状に
    パターニングされていることを特徴とする請求項5に記
    載の電気光学装置。
  7. 【請求項7】 前記陽極が、前記基板面内で複数の線状
    にパターニングされ、その線幅が50μm以下の範囲と
    されたことを特徴とする請求項6に記載の電気光学装
    置。
  8. 【請求項8】 前記発光層が、前記陽極と前記陰極との
    間に、正孔輸送層と、発光本体層と、バッファ層とを少
    なくともこの順で積層して含むことを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  9. 【請求項9】 前記正孔輸送層、発光本体層、バッファ
    層が、前記パターニングされた個々の陽極に跨って形成
    されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の電
    気光学装置。
  10. 【請求項10】 前記正孔輸送層、発光本体層、バッフ
    ァ層が、照明領域全域に跨って形成されていることを特
    徴とする請求項7又は8に記載の電気光学装置。
  11. 【請求項11】 前記陰極が、アルカリ土類金属を主体
    とするアルカリ土類金属層と、Al又はAgを主体とす
    る反射電極層とが積層された構成を備え、 前記アルカリ土類金属層が前記反射電極層よりも前記陽
    極側に形成されるとともに、前記反射電極層が前記陽極
    と略同一の形状にて前記基板面内でパターニングされて
    いることを特徴とする請求項6ないし10のいずれか1
    項に記載の電気光学装置。
  12. 【請求項12】 前記発光本体層が、高分子ELを主体
    として構成されていることを特徴とする請求項6ないし
    11のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれか1項に
    記載の電気光学装置の製造方法であって、 前記第1、第2基板又は前記光学変調機能を備えた基板
    上に、透明導電膜からなる陽極を形成する陽極形成工程
    と、 前記陽極上に発光層を積層する発光層形成工程と、 前記発光層上に所定形状の陰極を形成する陰極形成工程
    と、 を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項6ないし12のいずれか1項に
    記載の電気光学装置の製造方法であって、 前記第1、第2基板又は前記光学変調機能を備えた基板
    上に、透明電極を該基板面内に所定形状にパターニング
    して形成する陽極形成工程と、前記陽極上に発光層を積
    層する発光層形成工程と、前記発光層上に陰極の構成部
    材の一部としてアルカリ土類金属層を積層するアルカリ
    土類金属層形成工程とを含む第1工程と、 透明基板上に、陰極の構成部材の残余の層を形成する陰
    極形成工程を含む第2工程と、 前記第1工程及び第2工程により得られた前記基板同士
    を貼り合わせる基板貼り合わせ工程と、 を含むことを特徴とする照明装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 基板上に発光部を有する照明装置であ
    って、前記発光部が、少なくとも陰極と、発光層と、陽
    極とを積層して含み、 前記基板に、光学変調機能が備えられたことを特徴とす
    る照明装置。
  16. 【請求項16】 前記光学変調機能を備えた基板が、光
    偏光機能を有する偏光板とされたことを特徴とする請求
    項15に記載の照明装置。
  17. 【請求項17】 前記光学変調機能を備えた基板が、位
    相変調機能を有する位相差板とされたことを特徴とする
    請求項15に記載の照明装置。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし12に記載の電気光学
    装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006350303A (ja) * 2005-05-20 2006-12-28 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置
JP2007041536A (ja) * 2005-05-20 2007-02-15 Sanyo Epson Imaging Devices Corp 表示装置及び液晶表示装置
JP2007052160A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Sanyo Epson Imaging Devices Corp 表示装置
WO2008149617A1 (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Konica Minolta Holdings, Inc. 有機エレクトロルミネッセンス素子および照明装置

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