JP2003232586A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2003232586A
JP2003232586A JP2002032096A JP2002032096A JP2003232586A JP 2003232586 A JP2003232586 A JP 2003232586A JP 2002032096 A JP2002032096 A JP 2002032096A JP 2002032096 A JP2002032096 A JP 2002032096A JP 2003232586 A JP2003232586 A JP 2003232586A
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C2400/00Auxiliary features or devices for producing, working or handling ice
    • F25C2400/06Multiple ice moulds or trays therefor

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  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の製氷皿のうち利用者が製氷動作の停止
を望む方の製氷皿での製氷動作を簡単に停止させる。 【解決手段】 第2製氷皿11bによる製氷動作を行っ
ている場合に、第2製氷皿停止ボタン20を押す操作を
すると、製氷制御手段24が、第1、第2製氷皿11
a,11bのうちの第2製氷皿11bによる製氷を強制
的に停止し、第2製氷皿11bによる製氷を強制的に停
止している場合に、第2製氷皿停止ボタン20を押す操
作をすると、製氷制御手段24が、第2製氷皿11bに
よる製氷を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数の製氷皿を有
する自動製氷装置を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫の製氷機能は、より短時間
で大量の氷ができること、また、使用用途に応じた形状
の違う氷が求められてきている。
【0003】従来の冷蔵庫に搭載される自動製氷装置と
しては、2つの製氷皿に給水して製氷し、製氷後それぞ
れの製氷皿を回動させて脱氷させるものがある(特開平
6−241627号公報参照)。
【0004】以下、図38、図39を参照しながら、上
記従来の自動製氷装置について説明する。
【0005】図38は、従来の自動製氷装置を示す斜視
図である。図39従来の自動製氷装置の駆動部を示す正
面図である。
【0006】図38、図39において、100は駆動部
である。101,102は注水された水を製氷する製氷
皿であり、それぞれ一端を駆動部100の駆動軸10
3,104に連結されている。105,106は駆動軸
103,104へ回転力を伝達するゼネバ歯車であり、
107はゼネバ歯車105,106を駆動するピン10
8を有する駆動歯車である。駆動歯車107は減速歯車
列(図示せず)に連繋され、減速歯車列はモータ(図示
せず)の回転を減速伝達する。
【0007】以上のように構成された自動製氷装置につ
いて、以下その動作を説明する。
【0008】製氷皿101,102に注水された水が凍
結し製氷が完了すると、モータが始動しその回転を減速
歯車列が駆動歯車107へ伝達する。駆動歯車107が
回転するとピン108がゼネバ歯車105(又は10
6)と連結されて回転が伝達され駆動軸103(又は1
04)が回動し、製氷皿101(又は102)を回動さ
せて脱氷することとなる。
【0009】なお、ゼネバ歯車105と駆動軸103と
の間にはモータの回転方向に関係無く駆動軸103を一
定方向に回転させる機構が設置されており、駆動軸10
3は製氷皿101を一方向にしか回転させない。
【0010】同様に、ゼネバ歯車106と駆動軸104
との間にはモータの回転方向に関係無く駆動軸103を
一定方向に回転させる機構が設置されており、駆動軸1
04は製氷皿102を一方向にしか回転させない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動製氷装置は、2つの製氷皿101,102で同
形状の氷を製氷し、共用の貯氷容器に貯氷するものであ
り、氷の使用量が少ない(貯えておくべき氷の量が少な
い)時期や、2つの製氷皿101,102のうち一方で
通常用途の氷を製氷し他方で特殊用途の氷を製氷できる
ようにした場合に、2つの製氷皿101,102のどち
らか片方の製氷動作を停止させることができなかった。
【0012】そこで、本発明は、複数の製氷皿を有する
自動製氷装置を備えた冷蔵庫において、複数の製氷皿の
うち利用者が製氷動作の停止を望む方の製氷皿での製氷
動作を簡単に停止できるようにすることを目的とする。
【0013】また、上記従来の自動製氷装置は、大きさ
が変わらない一つの貯氷領域を有する貯氷容器を使って
いたため、2つの製氷皿101,102のうち一方で通
常用途の氷を製氷し他方で特殊用途の氷を製氷できるよ
うにした場合に、貯氷容器内で2種類の氷が混ざってし
まうという問題があった。また、その問題を解決するた
め貯氷容器内を2つの製氷皿101,102に対応して
貯氷容器内を2つに仕切ると、2種類の氷の貯氷したい
量が異なる場合や、1種類の氷のみ貯氷する場合に、仕
切りにより2つの貯氷領域が定められているために、不
足する貯氷領域や無駄に使われる貯氷領域ができ、貯氷
容器の貯氷領域を有効利用できなかいという問題があっ
た。
【0014】そこで、本発明は、複数の製氷皿を有する
自動製氷装置を備えた冷蔵庫において、自動製氷装置の
使い方に合わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効利用でき
るようにすることを目的とする。
【0015】また、上記従来の自動製氷装置は、大きさ
が変わらない一つの貯氷領域を有する貯氷容器を使って
いたため、氷の使用量が少ない(貯えておくべき氷の量
が少ない)時期に、余った貯氷領域を他の冷凍貯蔵物の
収納に利用することが困難であった。
【0016】そこで、本発明は、複数の製氷皿を有する
自動製氷装置を備えた冷蔵庫において、状況に応じて貯
氷に使っていた領域を、他の冷凍貯蔵物の収納に利用で
きるようにすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の冷蔵庫の発明は、複数の製氷皿をもつ自動製氷装置
と、所定の操作をすることにより前記複数の製氷皿のう
ちの特定の製氷皿による製氷を強制的に停止させる操作
部とを備えたものであり、操作部に対して所定の操作を
すると、複数の製氷皿のうちの特定の製氷皿による製氷
が強制的に停止される。したがって、複数の製氷皿のう
ち特定の製氷皿での製氷動作を、利用者が簡単に停止で
きるという作用を有する。
【0018】例えば、複数の製氷皿に応じて複数の貯氷
領域が形成された貯氷容器の場合は貯氷容器における特
定の製氷皿に対応する貯氷領域に、複数の製氷皿に応じ
て複数の独立した貯氷容器がある場合は特定の製氷皿に
対応する独立した貯氷容器に、他の冷凍貯蔵物を収納し
たい場合に、操作部に対して所定の操作をすると、複数
の製氷皿のうちの特定の製氷皿による製氷が強制的に停
止され、特定の製氷皿に対応する貯氷領域(または、特
定の製氷皿に対応する独立した貯氷容器)に他の冷凍貯
蔵物を収納しても、その冷凍貯蔵物の上に氷が落ちてく
ることはない。
【0019】したがって、同形状の氷を複数の製氷皿で
製氷する場合で、氷の使用量が少ない(貯えておくべき
氷の量が少ない)時や、通常用途の氷と特殊用途の氷と
を別々の製氷皿で製氷させ、特殊用途の氷を製氷する製
氷皿を強制停止可能な特定の製氷皿に設定してある場合
で、特殊用途の氷を使わない(貯えておく必要がない)
時などに、操作部に対して所定の操作をすることによ
り、特定の製氷皿に対応する貯氷領域(または、特定の
製氷皿に対応する独立した貯氷容器)を、他の冷凍貯蔵
物の収納容器として、他の冷凍貯蔵物の収納に利用する
ことができるという作用を有する。
【0020】また、単純に、通常用途の氷と特殊用途の
氷とを別々の製氷皿で製氷させ、特殊用途の氷を製氷す
る製氷皿を強制停止可能な特定の製氷皿に設定してある
場合で、特殊用途の氷を使わず(貯えておく必要がな
く)、通常用途の氷を多く貯えておきたい場合に、操作
部に対して所定の操作をすることにより、特殊用途の氷
の貯氷領域(または、貯氷容器)を、通常用途の氷の貯
氷に利用することができるという作用を有する。
【0021】このとき、取外し可能な仕切りにより一つ
の貯氷容器が複数の製氷皿に応じた複数の貯氷領域に区
画されているのであれば、仕切りを取外すことにより、
一つの貯氷容器全体に通常用途の氷を貯氷することがで
きる。
【0022】また、複数の製氷皿に応じて複数の独立し
た取外し可能な貯氷容器がある場合は、通常用途の氷で
満杯になった貯氷容器を空の貯氷容器と入れ替えること
により、複数の貯氷容器に通常用途の氷を貯氷すること
ができ、その他の場合でも、満杯の氷を移し替えること
により、特殊用途の氷の貯氷領域(または、貯氷容器)
を、通常用途の氷の貯氷に利用することができる本発明
の請求項2に記載の冷蔵庫の発明は、複数の製氷皿をも
つ自動製氷装置と、前記複数の製氷皿のそれぞれに対応
して個別に設けられた複数の操作部とを備え、前記操作
部に対して所定の操作をすると前記操作部に対応した前
記製氷皿による製氷が強制的に停止されるものであり、
複数の操作部の内のいずれかの操作部に対して所定の操
作をすると、複数の製氷皿の内の操作した操作部に対応
した製氷皿による製氷が強制的に停止される。
【0023】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における操作部を複数に増やして、製氷を強制的
に停止できる製氷皿を、請求項1に記載の発明の1つか
ら操作部の数と同数の複数に増やせるようにしたもので
あり、複数の製氷皿のうち利用者が製氷動作の停止を望
む方の製氷皿での製氷動作を、利用者が簡単に停止でき
るという作用を有する。
【0024】例えば、複数の製氷皿に応じて複数の貯氷
領域が形成された貯氷容器の場合は貯氷容器における使
用者が希望する貯氷領域に、複数の製氷皿に応じて複数
の独立した貯氷容器がある場合は使用者が希望する独立
した貯氷容器に、他の冷凍貯蔵物を収納したい場合に、
他の冷凍貯蔵物を収納するために貯氷を止めたい貯氷領
域(または、貯氷容器)に対応する(製氷を止めたい製
氷皿に対応する)操作部に対して所定の操作をすると、
複数の製氷皿のうちの操作した操作部に対応した製氷皿
による製氷が強制的に停止され、複数の貯氷領域(また
は、独立した貯氷容器)のうちの操作した操作部に対応
した貯氷領域(または、独立した貯氷容器)に他の冷凍
貯蔵物を収納しても、その冷凍貯蔵物の上に氷が落ちて
くることはない。
【0025】したがって、同形状の氷を複数の製氷皿で
製氷する場合で、氷の使用量が少ない(貯えておくべき
氷の量が少ない)時や、形状大きさの異なる複数種類の
氷を複数の製氷皿を使って製氷する(製氷する氷の形状
大きさを製氷皿毎に変える)ようにしてある場合で、全
種類の氷を使わない(貯えておく必要がない)時など
に、貯氷を止めたい貯氷領域(または、貯氷容器)に対
応する(製氷を止めたい製氷皿に対応する)操作部に対
して所定の操作をすることにより、特定の製氷皿に対応
する貯氷領域(または、特定の製氷皿に対応する独立し
た貯氷容器)を、他の冷凍貯蔵物の収納容器として、他
の冷凍貯蔵物の収納に利用することができるという作用
を有する。
【0026】また、単純に、形状大きさの異なる複数種
類の氷を複数の製氷皿を使って製氷する(製氷する氷の
形状大きさを製氷皿毎に変える)ようにしてある場合
で、使わない(貯えておく必要がない)種類の氷の製氷
を止めて、その分、使用する種類の氷の貯氷量を増やし
たい場合に、製氷を止めたい氷(製氷皿)に対応する操
作部に対して所定の操作をすることにより、使わない
(貯えておく必要がない)種類の氷のための貯氷領域
(または、貯氷容器)に、使用する種類の氷を入れて使
用する種類の氷の貯氷量を増やすことができるという作
用を有する。
【0027】なお、複数の操作部は、操作部を操作する
ことにより前回操作された別の操作部の操作が自動的に
解除されるようにして、複数の製氷皿のうちのいずれか
一つの製氷皿を選択するものとしても構わないが、前回
操作された別の操作部の操作が自動的に解除されないよ
うにして、複数の製氷皿を両方を選択できるようにした
方が、使い勝手がよい。
【0028】本発明の請求項3に記載の冷蔵庫の発明
は、複数の製氷皿をもつ自動製氷装置と、前記複数の製
氷皿のうちで製氷を強制的に停止させたい製氷皿を選択
する切り換えスイッチとを備え、前記切り換えスイッチ
を操作して停止させたい製氷皿を選択すると選択された
前記製氷皿による製氷が強制的に停止されるものであ
り、切り換えスイッチを操作して複数の製氷皿のうちの
停止させたい製氷皿を選択すると、複数の製氷皿のうち
の選択された製氷皿による製氷が強制的に停止される。
【0029】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において複数の操作部で行っていた操作を、一つ
の切り換えスイッチの操作で行えるようにしたものであ
り、複数の製氷皿のうち利用者が製氷動作の停止を望む
方の製氷皿での製氷動作を、利用者が簡単に停止できる
という作用を有する。
【0030】例えば、複数の製氷皿に応じて複数の貯氷
領域が形成された貯氷容器の場合は貯氷容器における使
用者が希望する貯氷領域に、複数の製氷皿に応じて複数
の独立した貯氷容器がある場合は使用者が希望する独立
した貯氷容器に、他の冷凍貯蔵物を収納したい場合に、
切り換えスイッチを操作して、他の冷凍貯蔵物を収納す
るために貯氷を止めたい貯氷領域(または、貯氷容器)
に対応する製氷皿(製氷を止めたい製氷皿)を選択する
と、複数の製氷皿のうちの選択された製氷皿による製氷
が強制的に停止され、複数の貯氷領域(または、独立し
た貯氷容器)のうちの選択された製氷皿に対応した貯氷
領域(または、独立した貯氷容器)に他の冷凍貯蔵物を
収納しても、その冷凍貯蔵物の上に氷が落ちてくること
はない。
【0031】したがって、同形状の氷を複数の製氷皿で
製氷する場合で、氷の使用量が少ない(貯えておくべき
氷の量が少ない)時や、形状大きさの異なる複数種類の
氷を複数の製氷皿を使って製氷する(製氷する氷の形状
大きさを製氷皿毎に変える)ようにしてある場合で、全
種類の氷を使わない(貯えておく必要がない)時など
に、切り換えスイッチを操作して、貯氷を止めたい貯氷
領域(または、貯氷容器)に対応する製氷皿(製氷を止
めたい製氷皿)を選択することにより、特定の製氷皿に
対応する貯氷領域(または、特定の製氷皿に対応する独
立した貯氷容器)を、他の冷凍貯蔵物の収納容器とし
て、他の冷凍貯蔵物の収納に利用することができるとい
う作用を有する。
【0032】また、単純に、形状大きさの異なる複数種
類の氷を複数の製氷皿を使って製氷する(製氷する氷の
形状大きさを製氷皿毎に変える)ようにしてある場合
で、使わない(貯えておく必要がない)種類の氷の製氷
を止めて、その分、使用する種類の氷の貯氷量を増やし
たい場合に、切り換えスイッチを操作して、貯氷を止め
たい貯氷領域(または、貯氷容器)に対応する製氷皿
(製氷を止めたい製氷皿)を選択することにより、使わ
ない(貯えておく必要がない)種類の氷のための貯氷領
域(または、貯氷容器)に、使用する種類の氷を入れて
使用する種類の氷の貯氷量を増やすことができるという
作用を有する。
【0033】なお、切り換えスイッチとしては、ダイヤ
ル式のスイッチを採用でき、複数の製氷皿のうちのいず
れか一つの選択だけでなく、複数の製氷皿の全ての製氷
皿の製氷動作の停止や、複数の製氷皿の全ての製氷皿で
製氷動作の実行、自動製氷装置が3つ以上の製氷皿を有
する場合であれば、さらに、2つ以上の複数の製氷皿の
同時選択を選択できるようなものが望ましい。
【0034】本発明の請求項4に記載の冷蔵庫の発明
は、請求項1から3のいずれか一項記載の発明におい
て、回動動作の途中の時点で、製氷を強制的に停止する
ための操作がなされた製氷皿は、前記製氷皿の開口部が
上になる初期位置に戻って停止するものであり、脱氷動
作に入った製氷皿に対して、製氷を強制的に停止するた
めの操作がなされた場合は、脱氷動作を終了して初期位
置まで戻って製氷動作を停止する。
【0035】そのため、脱氷動作の途中で製氷皿が停止
してしまうことで駆動部分に高負荷の回転力が加わり続
けることもなく、また脱氷のため製氷皿がひねられた状
態で長時間停止してしまうことで製氷皿が変形してしま
う虞もなく、自動製氷装置の品質(信頼性)を長期に亘
って維持できるという作用を有する。
【0036】なお、製氷動作を停止された製氷皿につい
ては、脱氷して空の状態で初期位置で停止しているの
か、氷または水が入った状態で初期位置で停止している
のかを自動製氷装置において記憶させ、再び製氷動作を
行うようになった時に、その記憶内容をもとに次の動作
に入るものとする。
【0037】本発明の請求項5に記載の冷蔵庫の発明
は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明に加え
て、取外し可能な区画壁もしくは変位可能な区画壁によ
り、複数の製氷皿のそれぞれに対応した複数の貯氷領域
を形成する状態と、一つの貯氷領域を形成する状態とに
変化する貯氷容器を備えたものであり、取外し可能な区
画壁の取付け取外し、または、変位可能な区画壁の移動
により、貯氷容器を複数の製氷皿のそれぞれに対応した
複数の貯氷領域を形成する状態と、一つの貯氷領域を形
成する状態とに変化させることができるので、自動製氷
装置の使い方に合わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効利
用できるという作用を有する。
【0038】例えば、形状大きさの異なる複数種類の氷
を複数の製氷皿を使って製氷する(製氷する氷の形状大
きさを製氷皿毎に変える)ようにしてある場合などで、
複数の製氷皿のそれぞれに対応した複数の貯氷領域が必
要な時は、取外し可能な区画壁を所定の位置に取付ける
ことにより、または、変位可能な区画壁を所定の位置に
位置させることにより、複数の製氷皿のそれぞれに対応
した複数の貯氷領域を形成する貯氷容器とすることがで
き、1種類の氷を多く貯えておきたい場合や、複数種類
の氷が混ざっても構わないからとにかく氷を多く貯えて
おきたい場合などで、大きい一つの貯氷領域が必要な時
は、取外し可能な区画壁を取外すか貯氷容器の端に寄せ
て固定することにより、または、変位可能な区画壁を貯
氷容器の端に寄せることにより、一つの貯氷領域を形成
する貯氷容器とすることができるという作用を有する。
【0039】本発明の請求項6に記載の冷蔵庫の発明
は、複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する貯氷容器
と、前記貯氷容器内の所定の複数の取付位置に取外し可
能に取付けられ複数の製氷皿に対応して前記貯氷容器内
を複数の貯氷領域に区画する区画壁と、前記製氷皿の真
下になる取付位置に前記区画壁を取付けたときに真下に
前記区画壁が取付けられた製氷皿による製氷を強制的に
停止させる製氷停止手段とを備えたものであり、区画壁
を取付けることができる複数の取付位置を適切に設定し
ておき、必要に応じて、取外し可能な区画壁を取付け取
外し付替えを行うことにより、貯氷領域の数の増減(最
小は1から最大は複数の製氷皿と同数までの増減)、各
貯氷領域の大きさ(複数の製氷皿が並ぶ方向の幅)の調
節ができるので、自動製氷装置の使い方に合わせて、貯
氷容器の貯氷領域を有効利用できるという作用を有す
る。
【0040】なお、取外した区画壁を、貯氷容器におけ
る邪魔にならない箇所(例えば、貯氷容器の端)に固定
できるようにしておけば、取外した区画壁の紛失を防止
できる。
【0041】また、製氷皿の真下に区画壁を取付けた場
合は、その区画壁の真上に位置する製氷皿による製氷が
停止するので、区画壁の上に製氷皿から脱氷された氷が
落下することがなく、落下する氷により区画壁が破損す
る虞がないという作用を有する。
【0042】また、複数の製氷皿のうちの特定の製氷皿
による製氷を停止させると共に、その特定の製氷皿に隣
接する製氷皿の貯氷領域を拡大したい場合は、製氷を停
止させたい製氷皿の貯氷領域とそれに隣接し領域を拡大
したい貯氷領域とを区画する区画壁を、停止させたい製
氷皿の真下に付け替えるという簡単な作業だけで、特定
の製氷皿による製氷を停止させ、その特定の製氷皿に隣
接する製氷皿の貯氷領域を拡大することができるという
作用を有する。
【0043】本発明の請求項7に記載の冷蔵庫の発明
は、複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する貯氷容器
と、前記貯氷容器内に複数の製氷皿の並ぶ方向にスライ
ド移動可能に設けられ前記貯氷容器内を複数の貯氷領域
に区画する区画壁と、前記製氷皿の真下になる位置に前
記区画壁を位置させたときに真下に前記区画壁が位置し
ている製氷皿による製氷を強制的に停止させる製氷停止
手段とを備えたものであり、不要な数の区画壁を他の区
画壁や貯氷容器の側壁に重ねることにより、貯氷領域の
数の増減(最小は1から最大は複数の製氷皿と同数まで
の増減)でき、また、区画壁をスライド移動させること
により、各貯氷領域の大きさ(複数の製氷皿が並ぶ方向
の幅)の調節ができるので、自動製氷装置の使い方に合
わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効利用できるという作
用を有する。
【0044】また、製氷皿の真下に区画壁を配置させた
場合は、その区画壁の真上に位置する製氷皿による製氷
が停止するので、区画壁の上に製氷皿から脱氷された氷
が落下することがなく、落下する氷により区画壁が破損
する虞がないという作用を有する。
【0045】また、複数の製氷皿のうちの特定の製氷皿
による製氷を停止させると共に、その特定の製氷皿に隣
接する製氷皿の貯氷領域を拡大したい場合は、製氷を停
止させたい製氷皿の貯氷領域とそれに隣接し領域を拡大
したい貯氷領域とを区画する区画壁を、停止させたい製
氷皿の真下にスライド移動させるという簡単な作業だけ
で、特定の製氷皿による製氷を停止させ、その特定の製
氷皿に隣接する製氷皿の貯氷領域を拡大することができ
るという作用を有する。
【0046】本発明の請求項8に記載の冷蔵庫の発明
は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明に加え
て、複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する貯氷容器
と、複数の製氷皿に対応して前記貯氷容器内を複数の貯
氷領域に区画する区画壁とを備え、前記区画壁は、下端
が前記貯氷容器の固定部に前記区画壁の下辺を回動軸と
して回動自在に固定されると共に、前記区画壁が前記貯
氷容器の底面に対して垂直に立った状態と前記貯氷容器
の底面に対して平行に倒れた状態で前記貯氷容器に保持
されるものである。
【0047】上記構成において、貯氷容器内の区画が必
要な場合は区画壁を貯氷容器の底面に対して垂直に立た
せることにより、区画壁として機能させて、例えば、製
氷皿毎に異なる種類の氷を製氷している場合に適した、
複数の製氷皿に対応した複数の貯氷領域を形成すること
ができ、貯氷容器内の区画が不要な場合は区画壁を貯氷
容器の底面に対して平行に倒して区画壁を貯氷容器の底
面に重ねることにより、区画壁として機能せず、しかも
区画壁が貯氷の邪魔にならないようにでき、例えば、同
じ種類の氷を多量に貯氷する場合に適した、一つの大き
な貯氷領域を形成することができ、自動製氷装置の使い
方に合わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効利用できると
いう作用を有する。また、切り換えのための区画壁の操
作が簡単で、区画壁が貯氷容器に回動可能に固定されて
いるので、外した区画壁の置き場所に困ることも、区画
壁を紛失する虞も、区画壁の位置がずれてしまう虞もな
いという作用を有する。
【0048】本発明の請求項9に記載の冷蔵庫の発明
は、複数の製氷皿をもつ自動製氷装置と、前記複数の製
氷皿のそれぞれに対応して取付け取外し可能に配設され
る複数の貯氷容器と、各貯氷容器の配設状態を感知する
貯氷容器感知手段とを備え、前記複数の貯氷容器の内の
いずれかの貯氷容器が取外された場合に、前記貯氷容器
感知手段が働いて、前記複数の製氷皿の内の対応する貯
氷容器がなくなった製氷皿による製氷が強制的に停止さ
れるものである。
【0049】上記構成において、貯氷容器を取外すと、
貯氷容器が取外されたことを貯氷容器感知手段で感知し
て、取外された貯氷容器に対応する製氷皿の製氷動作が
停止する。したがって、複数の製氷皿のうち利用者が製
氷動作の停止を望む方の製氷皿での製氷動作を、利用者
が簡単に停止できるという作用を有する。
【0050】また、取外された貯氷容器は、冷蔵庫の外
で使ったり、冷蔵庫の他の貯蔵物の容器として利用でき
る。また、貯氷容器を取外すことにより空いたスペース
には貯氷容器感知手段によって誤感知されない貯蔵物収
納容器を使って氷以外の冷凍食品を収納する(貯氷容器
が別の収納容器内に配置される構造であれば、空いたス
ペースに直接、冷凍食品を収納する)ことができ、その
冷凍食品などの冷凍貯蔵物の上に製氷皿から氷が落下し
てくることはない。したがって、自動製氷装置の使い方
に合わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効利用できるとい
う作用を有する。
【0051】また、取外していた貯氷容器を元の位置に
戻すと、貯氷容器が取付けられたことを貯氷容器感知手
段で感知して、貯氷容器が戻された貯氷容器に対応する
製氷皿が製氷動作を再開する。したがって、停止してい
た製氷皿による製氷が必要になった時には、利用者が、
貯氷容器を元の位置に戻すという簡単な作業で、停止し
ていた製氷皿による製氷動作を再開させることができる
という作用を有する。
【0052】本発明の請求項10に記載の冷蔵庫の発明
は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明に加え
て、複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する貯氷容器を
備え、前記貯氷容器は前記複数の製氷皿の並ぶ方向の寸
法を伸縮できるように構成されているものであり、必要
に応じて貯氷容器全体または伸縮する側の製氷皿に対応
する貯氷領域の貯氷容量を増減できるという作用を有す
る。
【0053】また、貯蔵容器が冷凍室の片側に寄せて配
置され、冷凍室の残りの空間が冷凍食品などの他の冷凍
貯蔵物の収納に使われる構造になっている場合は、貯氷
容器の伸縮により冷凍貯蔵物の収納空間を増減でき、冷
凍貯蔵物の収納空間を拡げたいときは貯氷容器(伸縮す
る側の製氷皿に対応する貯氷領域)を小さく縮めること
により冷凍貯蔵物の収納空間を拡げ、冷凍貯蔵物の収納
空間は小さくても構わないから貯氷容器全体の貯氷量ま
たは伸縮する側の製氷皿に対応する貯氷領域を増やした
いときは貯氷容器を大きく伸ばすことにより冷凍貯蔵物
の収納空間を小さくして貯氷容器の貯氷量を増やすこと
ができるという作用を有する。
【0054】なお、貯蔵容器の伸縮する側の製氷皿は、
他の製氷皿と同じ種類の氷を製氷する製氷皿とするか、
他の製氷皿と種類の異なる利用者や季節等によって使用
量が変動しやすい特殊用途の氷にしておけば、実用的で
ある。
【0055】また、貯蔵容器の伸縮する側の製氷皿を、
操作により製氷を強制的に停止するようにしておけば、
貯氷容器を小さく縮めた場合に、製氷皿から脱氷された
氷が貯氷容器の外に落下することを防止できる。
【0056】本発明の請求項11に記載の冷蔵庫の発明
は、請求項10記載の発明において、貯氷容器に複数の
製氷皿に対応して複数の貯氷領域が形成され、複数の貯
氷領域のうち一方の端の貯氷領域を無くすことができる
ように構成されているものであり、必要に応じて貯氷容
器の一方の端の貯氷領域を無くすことができるという作
用を有する。
【0057】また、貯蔵容器が冷凍室の片側に寄せて配
置され、冷凍室の残りの空間が冷凍食品などの他の冷凍
貯蔵物の収納に使われる構造になっている場合で、冷凍
貯蔵物の収納空間を大きく拡げたいときは、貯氷容器を
小さく縮めて貯氷容器の一方の端の貯氷領域を無くすこ
とにより冷凍貯蔵物の収納空間を大きく拡げることがで
きるという作用を有する。
【0058】本発明の請求項12に記載の冷蔵庫の発明
は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明におい
て、複数の製氷皿をもつ自動製氷装置は、引出し式扉と
共に前方に引出される冷凍容器を有する冷凍室の左右ど
ちらか片側に寄せて配置され、前記複数の製氷皿の下方
には前記複数の製氷皿に対応して前記冷凍容器内を貯氷
領域と他の冷凍貯蔵物の収納領域とに仕切る仕切り壁を
兼ねる複数の貯氷容器が取付け取外し可能に前記冷凍容
器内に配設され、前記複数の製氷皿は、製氷が強制的に
停止されない製氷皿もしくは前記複数の製氷皿のうち製
氷が強制的に停止されない可能性が比較的高い製氷皿が
前記冷凍室の側面に近接して位置し、前記複数の製氷皿
のうち製氷が強制的に停止される可能性が最も高い製氷
皿が前記冷凍容器における他の冷凍貯蔵物の収納領域に
近接して位置するものである。
【0059】上記構成において、冷凍容器における他の
冷凍貯蔵物の収納領域に近接して位置する製氷皿の製氷
動作を、操作により強制的に停止させると、その製氷皿
に対応した貯氷容器を他の冷凍貯蔵物の収納に利用でき
るだけでなく、その製氷皿に対応した貯氷容器を取外し
て、取外した貯氷容器の分だけ他の冷凍貯蔵物の収納領
域を広くすることができる。したがって、自動製氷装置
の使い方に合わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効利用で
きるという作用を有する。
【0060】また、複数の製氷皿は、製氷が強制的に停
止されない製氷皿もしくは複数の製氷皿のうち製氷が強
制的に停止されない可能性が比較的高い製氷皿を冷凍室
の側面に近接して位置させ、複数の製氷皿のうち製氷が
強制的に停止される可能性が最も高い製氷皿を冷凍容器
における他の冷凍貯蔵物の収納領域に近接して位置させ
たので、氷を多く貯えておく必要がない時や、貯えてお
く必要がない種類の氷を製氷する製氷皿がある時で、一
部の製氷皿の製氷を停止させる場合に、他の冷凍貯蔵物
の収納領域に近接する製氷皿を停止させることになる可
能性が高く、そのため、停止させた製氷皿の氷を貯氷す
る貯氷容器を取外した場合に、取外した貯氷容器の分だ
け他の冷凍貯蔵物の収納領域が広くなる可能性が高く、
実用的である。
【0061】本発明の請求項13に記載の冷蔵庫の発明
は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明におい
て、複数の製氷皿をもつ自動製氷装置は、引出し式扉と
共に前方に引出される冷凍容器を有する冷凍室の左右ど
ちらか片側に寄せて配置され、前記複数の製氷皿の下方
には前記冷凍容器内を貯氷領域と他の冷凍貯蔵物の収納
領域とに仕切る仕切壁を兼ねる貯氷容器が前記冷凍容器
内に配設され、前記複数の製氷皿は、製氷が強制的に停
止されない製氷皿もしくは前記複数の製氷皿のうち製氷
が強制的に停止されない可能性が比較的高い製氷皿が前
記冷凍室の側面に近接して位置し、前記複数の製氷皿の
うち製氷が強制的に停止される可能性が最も高い製氷皿
が前記冷凍容器における他の冷凍貯蔵物の収納領域に近
接して位置し、前記貯氷容器における前記仕切壁として
機能する側壁が前記冷凍室の左右方向に移動可能に構成
されているものである。
【0062】上記構成において、冷凍容器における他の
冷凍貯蔵物の収納領域に近接して位置する製氷皿による
氷を通常より多く貯えたい場合は、貯氷容器における仕
切壁として機能する側壁を貯氷容器が大きくなる方向に
移動させることにより、冷凍容器の他の冷凍貯蔵物の収
納領域を全て貯氷領域にしてしまう場合を上限として、
その製氷皿による氷を通常より多く貯えることができ
る。
【0063】また、冷凍容器における他の冷凍貯蔵物の
収納領域に近接して位置する製氷皿による氷の貯氷量を
通常より少なくしたい場合は、貯氷容器における仕切壁
として機能する側壁を貯氷容器が小さくなる方向に移動
させることにより、その製氷皿による氷の貯氷量を通常
より少なくでき、貯氷容器における仕切壁として機能す
る側壁を移動した分だけ他の冷凍貯蔵物の収納領域を広
くすることができる。したがって、自動製氷装置の使い
方に合わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効利用できると
いう作用を有する。
【0064】この時、冷凍容器における他の冷凍貯蔵物
の収納領域に近接して位置する製氷皿による氷の製氷
を、操作により停止させた場合は、停止させた製氷皿の
隣の停止させていない製氷皿から脱氷された氷が貯氷容
器の外に落ちないように、貯氷容器における仕切壁とし
て機能する側壁の位置を調節する必要があり、冷凍容器
における他の冷凍貯蔵物の収納領域に近接して位置する
製氷皿による氷の製氷を続ける場合は、その製氷皿から
脱氷された氷が貯氷容器の外に落ちないように、貯氷容
器における仕切壁として機能する側壁の位置を調節する
必要がある。
【0065】また、複数の製氷皿は、製氷が強制的に停
止されない製氷皿もしくは複数の製氷皿のうち製氷が強
制的に停止されない可能性が比較的高い製氷皿を冷凍室
の側面に近接して位置させ、複数の製氷皿のうち製氷が
強制的に停止される可能性が最も高い製氷皿を冷凍容器
における他の冷凍貯蔵物の収納領域に近接して位置させ
たので、氷を多く貯えておく必要がない時や、貯えてお
く必要がない種類の氷を製氷する製氷皿がある時で、一
部の製氷皿の製氷を停止させる場合に、他の冷凍貯蔵物
の収納領域に近接する製氷皿を停止させることになる可
能性が高く、そのため、停止させた製氷皿の氷を貯氷す
る貯氷領域を無くすか小さくして、その分他の冷凍貯蔵
物の収納領域を広くできる可能性が高く、実用的であ
る。
【0066】本発明の請求項14に記載の冷蔵庫の発明
は、請求項13記載の発明において、貯氷容器に複数の
製氷皿に対応して複数の貯氷領域が形成され、複数の貯
氷領域のうち他の冷凍貯蔵物の収納領域に近接する貯氷
領域を無くすことができるように構成されているもので
あり、必要に応じて、複数の貯氷領域のうち他の冷凍貯
蔵物の収納領域に近接する貯氷領域を無くし、その分だ
け冷凍貯蔵物の収納空間を拡げることができるという作
用を有する。
【0067】なお、貯氷容器を小さく縮めることにより
氷を貯めるための領域が無くなる貯氷領域に対応する製
氷皿は、他の製氷皿と同じ種類の氷を製氷する製氷皿と
するか、他の製氷皿と種類の異なる利用者や季節等によ
って使用量が変動しやすい特殊用途の氷にしておけば、
実用的である。
【0068】また、貯氷容器を小さく縮めることにより
氷を貯めるための領域が無くなる貯氷領域に対応する製
氷皿を、操作により製氷を強制的に停止するようにして
おけば、貯氷容器を小さく縮めた場合に、製氷皿から脱
氷された氷が貯氷容器の外に落下することを防止でき
る。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、本発明による冷蔵庫の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、
先に説明した実施の形態のものと同一構成については、
同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0070】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1による冷蔵庫の自動製氷装置の構成を示すブロック
図、図2は同実施の形態による冷蔵庫の冷凍室部分を切
り欠いた正面図、図3は同実施の形態による冷蔵庫の自
動製氷装置の構成を示す概略図、図4は同実施の形態に
よる冷蔵庫の自動製氷装置の動作を示すフローチャー
ト、図5は同実施の形態による冷蔵庫において第2製氷
皿を停止させる操作をしたときの動作を示すフローチャ
ート、図6は同実施の形態による冷蔵庫において第2製
氷皿の停止を解除する操作をしたときの動作を示すフロ
ーチャートである。
【0071】図において、1は冷蔵庫であり、上段に冷
蔵室2、中段に野菜室3、下段に冷凍室4が、それぞれ
形成された断熱箱体からなる冷蔵庫本体5と、冷蔵室2
と野菜室3と冷凍室4の前面開口部をそれぞれ開閉する
右または左開きの冷蔵室扉6、引き出し式の野菜室扉
7、引き出し式の冷凍室扉とから構成されている。
【0072】冷凍室4には、冷凍室扉と共に引き出され
る上下2段の冷凍容器8,9が設けられている。上段の
冷凍容器8内の左端には第1貯氷領域10a(左側(外
側)の貯氷領域)、第2貯氷領域10b(右側(内側)
の貯氷領域)と区画壁10cとを有する貯氷容器10が
配置され、各貯氷領域10a,10bの上方には、対応
する貯氷領域10a,10bに氷を落下させる2つの第
1製氷皿11a、第2製氷皿11bと各製氷皿11a,
11bを回動駆動する駆動装置12が配置されている。
【0073】左側の第1製氷皿11aと右側の第2製氷
皿11bは、可塑性樹脂のポリプロピレンで成形されて
おり、氷形状を決定する複数の氷室と、氷室を一括固定
する氷室枠と、氷室枠の長手方向中心軸の端部に形成さ
れた回転軸とを有する。
【0074】この氷室は、回動軸を中心に第1、第2製
氷皿11a,11bの長手方向の両端部を互いに逆方向
に回動させる力を加えて、第1、第2製氷皿11a,1
1bを捻ると、氷室内の氷に氷室の開口部方向に押し出
す力が働くように、氷室の側面は上方に向かうにしたが
って外側に傾斜している。
【0075】なお、左側(冷凍室4の左側壁に近接する
側)の第1製氷皿11aは、通常用途に使用する大きさ
形の氷を製氷するものであり、右側(上段の冷凍容器8
の氷以外の冷凍貯蔵物の収納領域8aに隣接する側)の
第2製氷皿11bは、特殊用途に使用する氷、例えば、
小さい氷を製氷するものである。
【0076】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bの下面には、それぞれ温度センサーからなり、氷室内
の水(氷)の温度を間接検知する第1温度検知手段13
a、第2温度検知手段13bが取り付けられている。
【0077】駆動装置12は、第1製氷皿11a、第2
製氷皿11bの各々の回転軸を保持し必要に応じて第1
製氷皿11a、第2製氷皿11bを図中矢印方向(外向
き)に反転させて脱氷させるものであり、駆動装置12
の内部には駆動源たるモータと、モータの回転を第1製
氷皿11a、第2製氷皿11bに減速伝達する複数の減
速歯車等が配置されている。
【0078】14a,14bは、それぞれ、一端(固定
端)が駆動装置12の左右両側面に回動自在に支持され
駆動装置12(減速歯車に形成されたのカムと、バネな
どの付勢手段の働き)により上下に回動駆動され、第1
製氷皿11a、第2製氷皿11bが脱氷動作を行う前
に、他端(自由端)が貯氷容器10内への進入動作(バ
ネなどの付勢手段による付勢力による動作)と、貯氷容
器10内からの退出動作(カムによる動作)を行い、貯
氷容器10内へ進入(降下)したときの他端の進入深さ
(回動角度)を基に各貯氷領域10a,10bの貯氷量
を判断するための第1検氷レバー、第2検氷レバーであ
る。
【0079】15は、第1製氷皿11a、第2製氷皿1
1bへ供給する水を貯えておくための取り外し可能な給
水タンクであり、給水タンク15の蓋15aには給水パ
イプ15bが取り付けられており、給水パイプ15bの
出口側を冷蔵室2の奥面側にして、冷蔵室2内の所定位
置に配置される。
【0080】16は、給水タンク15内の水を第1製氷
皿11a、第2製氷皿11bへ供給するためのギアポン
プからなる給水ポンプであり、冷蔵室2に設けられ、給
水タンク15が所定位置に配置された時に給水タンク1
5の給水パイプ15bの出口端が給水ポンプ16の吸入
口に接続されるようになっている。
【0081】17は、1つの入口と2つの出口を有する
流路切換弁であり、冷蔵室2に設けられ、入口が給水ポ
ンプ16の出口に接続され、一方の出口が第1製氷皿1
1aへ水を導く第1パイプ18aに接続され、他方の出
口が第2製氷皿11bへ水を導く第2パイプ18bに接
続され、給水ポンプ16から出た水の流路を第1製氷皿
11a側か、もしくは第2製氷皿11b側に切り換え
る。
【0082】19は、冷蔵室扉6の表面に設けられた自
動製氷装置の制御を外部から操作する操作部であり、第
2製氷皿11bの製氷を強制停止させる第2製氷皿停止
ボタン20を備えている。第2製氷皿停止ボタン20
は、第2製氷皿11bが製氷動作を行っている時に押す
と、第2製氷皿11bの製氷を強制停止させ、第2製氷
皿11bの製氷を強制停止させている時に押すと、製氷
の強制停止が解除され、第2製氷皿11bの製氷動作が
再開する。
【0083】ここで、第2製氷皿11bが製氷動作を行
っているか強制停止されているかが、操作部19を見る
だけで分かるように、表示手段に状態表示を行うか、も
しくは、表示ランプの点灯、消灯に連動するようにして
いる。
【0084】21aは、第1製氷皿11aと第1検氷レ
バー14aとを回動駆動する第1製氷皿駆動手段であ
り、21bは、第2製氷皿11bと第2検氷レバー14
bとを回動駆動する第2製氷皿駆動手段である。第1製
氷皿駆動手段21aと第2製氷皿駆動手段21bは、駆
動装置12の内部のモータと、モータの回転を第1製氷
皿11a、第2製氷皿11bに減速伝達する複数の減速
歯車と、カム歯車などから構成される。
【0085】モータは、第1製氷皿11aと第2製氷皿
11bで、別々に専用のモータを設けた方が、並行して
独立した動作を行えるので、特に第1製氷皿11aで製
氷する氷と第2製氷皿11bで製氷する氷が異なる場合
に、好ましい。
【0086】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bとを一つのモータで動作させる場合は、モータの動力
が選択的にどちらか一方の製氷皿に伝達されるような機
構を設ける。
【0087】22a,22bは、それぞれ、第1貯氷量
検知手段、第2貯氷量検知手段である。第1貯氷量検知
手段22aは、押しボタンの押圧時と押圧解除時とで出
力信号が異なる第1製氷皿11a用の押しボタンスイッ
チと、第1検氷レバー14aが貯氷容器10の第1貯氷
領域10a内への進入動作をした時に、そのスイッチの
押しボタンを押圧する押圧機構と、第1検氷レバー14
aが第1貯氷領域10a内へ所定深さ以上進入した場合
に押圧機構による押しボタンの押圧を阻止する押圧阻止
機構とからなる。
【0088】同様に、第2貯氷量検知手段22bは、押
しボタンの押圧時と押圧解除時とで出力信号が異なる第
2製氷皿11b用の押しボタンスイッチと、第2検氷レ
バー14bが貯氷容器10の第2貯氷領域10b内への
進入動作をした時に、そのスイッチの押しボタンを押圧
する押圧機構と、第2検氷レバー14bが第2貯氷領域
10b内へ所定深さ以上進入した場合に押圧機構による
押しボタンの押圧を阻止する押圧阻止機構とからなる。
【0089】23a,23bは、それぞれ、第1製氷皿
位置検知手段、第2製氷皿位置検知手段であり、第1製
氷皿位置検知手段23aは、押しボタンの押圧時と押圧
解除時とで出力信号が異なる第1製氷皿11a用の押し
ボタンスイッチ(第1貯氷量検知手段22aのスイッチ
と兼用)と、第1製氷皿11aが最大回動位置に達した
時と初期位置(水平位置)に戻った時に、そのスイッチ
の押しボタンを押圧する押圧機構と、スイッチの出力信
号が変化した時点からの時間を計測するタイマー手段と
からなる。
【0090】同様に、第2製氷皿位置検知手段23b
は、押しボタンの押圧時と押圧解除時とで出力信号が異
なる第2製氷皿11b用の押しボタンスイッチ(第2貯
氷量検知手段22bのスイッチと兼用)と、第2製氷皿
11bが最大回動位置に達した時と初期位置(水平位
置)に戻った時に、そのスイッチの押しボタンを押圧す
る押圧機構と、スイッチの出力信号が変化した時点から
の時間を計測するタイマー手段とからなる。
【0091】24は、第1、第2製氷皿11a,11b
の製氷動作を制御する製氷制御手段であり、第1、第2
温度検知手段13a,13bと、第1、第2貯氷量検知
手段22a,22bと、第1、第2製氷皿位置検知手段
23a,23bと、第2製氷皿停止ボタン20とからの
信号を基に、給水ポンプ16と、流路切換弁17と、第
1、第2製氷皿駆動手段21a,21bとを制御する。
【0092】本実施の形態の冷蔵庫の自動製氷装置は、
図1に示された各構成要素(第1、第2温度検知手段1
3a,13bと第1、第2貯氷量検知手段22a,22
bと第1、第2製氷皿位置検知手段23a,23bと第
2製氷皿停止ボタン20と給水ポンプ16と流路切換弁
17と第1、第2製氷皿駆動手段21a,21bと第
1、第2検氷レバー14a,14bと第1、第2製氷皿
11a,11bと製氷制御手段24)と、給水タンク1
5と、第1、第2パイプ18a,18bと、駆動装置1
2と、貯氷容器10とからなる。
【0093】自動製氷装置の製氷部(第1、第2製氷皿
11a,11bと第2検氷レバー14a,14bと駆動
装置12と貯氷容器10)は、冷凍温度帯の室(冷凍室
4)に設けられ、給水タンク15と給水ポンプ16と流
路切換弁17は冷蔵温度帯の室(冷蔵室2)に設けられ
る。
【0094】以上のように構成された本実施の形態の冷
蔵庫について、以下、製氷制御手段24の制御動作を中
心に、製氷動作を、図4のフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0095】なお、給水タンク15内には充分な量の水
が入っており、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bの
複数の氷室は空状態で、第2製氷皿停止ボタン20が押
されていない(第2製氷皿11bの製氷停止機能が働い
ていない)ものとする。また、本実施の形態では、第1
製氷皿11aと第2製氷皿11bへの給水は、第1製氷
皿11aを優先させている。
【0096】まず、流路切換弁17が、第1製氷皿11
aへ水を導く第1パイプ18aを選択している(給水ポ
ンプ16の出口と、第1製氷皿11aへ水を導く第1パ
イプ18aとを連通させている)状態で、製氷制御手段
24が、ギアポンプからなる給水ポンプ16を所定回転
数で所定時間駆動する。
【0097】このとき、給水ポンプ16の働きで、給水
タンク15内の水は、給水タンク15の蓋15aに取り
付けられた給水パイプ15bの水没側の端部から吸い込
まれ、給水ポンプ16と流路切換弁17と第1パイプ1
8aとを通って、第1製氷皿11aに注がれ、第1製氷
皿11aの複数の氷室に適量の水が入る(Step
1)。なお、この時の給水ポンプ16の駆動時間は、予
め計測しておいた、給水ポンプ16の駆動により第1製
氷皿11aの複数の氷室に適量の水を入れるのに必要な
時間に設定している。
【0098】第1製氷皿11aへの定量給水が終了する
と、製氷制御手段24が、流路切換弁17を制御して、
給水ポンプ16の出口と、第2製氷皿11bへ水を導く
第2パイプ18bとが連通するように、流路切換弁17
を切換させた後、給水ポンプ16を所定回転数で所定時
間駆動して、第2製氷皿11bへの定量給水を行う。な
お、この時の給水ポンプ16の駆動時間は、予め計測し
ておいた、給水ポンプ16の駆動により第2製氷皿11
bの複数の氷室に適量の水を入れるのに必要な時間に設
定している。
【0099】やがて、第1製氷皿11a(または、第2
製氷皿11b)内の水が周囲の冷気(ファンにより循環
する冷凍室4の冷気)により凍結する(Step2)。
【0100】そして、第1製氷皿11a(または、第2
製氷皿11b)の温度(氷室の氷の温度)が所定温度に
まで低下したことを第1温度検知手段13a(または、
第2温度検知手段13b)により検知する(Step
3)と、製氷制御手段24からの指令により、第1製氷
皿駆動手段21a(または、第2製氷皿駆動手段21
b)が第1製氷皿11a(または、第2製氷皿11b)
の回動を開始する(Step4)。このとき、左側に位
置する第1製氷皿11aは左回り(反時計回り)に回動
し、右側に位置する第2製氷皿11bは右回り(時計回
り)に回動する。
【0101】第1製氷皿11a(または、第2製氷皿1
1b)が回動を開始した後、バネなどの付勢手段により
第1製氷皿駆動手段21a(または、第2製氷皿駆動手
段21b)の減速歯車に形成されたカムに押し付けられ
る第1検氷レバー14a(または、第2検氷レバー14
b)の回転軸の外周突起が、カムの下り傾斜面にさしか
かり、第1検氷レバー14a(または、第2検氷レバー
14b)の回転軸の外周突起をカムに押し付ける付勢手
段による付勢力で、第1検氷レバー14a(または、第
2検氷レバー14b)の自由端が貯氷容器10の第1貯
氷領域10a(または、第2貯氷領域10b)内へ進入
(降下)していく(Step5)。
【0102】この時、貯氷容器10の第1貯氷領域10
a(または、第2貯氷領域10b)には所定量以上の氷
がないので、第1検氷レバー14a(または、第2検氷
レバー14b)の自由端は、貯氷容器10の第1貯氷領
域10a(または、第2貯氷領域10b)内へ所定深さ
以上進入(Step6をYes側に分岐)し、第1貯氷
量検知手段22a(第2貯氷量検知手段22b)におい
て、押圧阻止機構が、第1検氷レバー14a(または、
第2検氷レバー14b)進入(降下)動作時の押圧機構
によるスイッチの押しボタンの押圧を阻止するため、第
1貯氷量検知手段22a(第2貯氷量検知手段22b)
のスイッチの出力信号は変わらない。
【0103】そして、第1製氷皿11a(または、第2
製氷皿11b)が最大回動位置に向かう方向に回動中
で、第1検氷レバー14a(または、第2検氷レバー1
4b)の自由端が貯氷容器10の第1貯氷領域10a
(または、第2貯氷領域10b)内へ進入(降下)して
いるはずの時間帯に、第1貯氷量検知手段22a(第2
貯氷量検知手段22b)のスイッチの出力信号が変わら
なかったことから、製氷制御手段24は氷不足と判断し
(Step7)、第1製氷皿11a(または、第2製氷
皿11b)の回動を続ける。
【0104】その後、第1検氷レバー14a(または、
第2検氷レバー14b)の回転軸の外周突起が、カムの
上り傾斜面にさしかかり、付勢手段の付勢力に抗するカ
ムの押圧力で、貯氷容器10の第1貯氷領域10a(ま
たは、第2貯氷領域10b)内へ進入(降下)していた
第1検氷レバー14a(または、第2検氷レバー14
b)の自由端が貯氷容器10の第1貯氷領域10a(ま
たは、第2貯氷領域10b)内から退出(上昇)する。
【0105】やがて、第1製氷皿11a(または、第2
製氷皿11b)が初期位置から所定角度(120〜15
0度)回動すると、第1製氷皿11a(または、第2製
氷皿11b)の反駆動装置側の回動軸から離れた縁がス
トッパーに当接し脱氷動作に入る(Step8)。
【0106】第1製氷皿11a(または、第2製氷皿1
1b)の反駆動装置側の縁がストッパーに当接した後
も、第1製氷皿駆動手段21a(または、第2製氷皿駆
動手段21b)による第1製氷皿11a(または、第2
製氷皿11b)の回動は続けられ、第1製氷皿11a
(または、第2製氷皿11b)は捻られて変形し、第1
製氷皿11a(または、第2製氷皿11b)の複数の氷
室内の氷は、貯氷容器10の第1貯氷領域10a(また
は、第2貯氷領域10b)内へ第1検氷レバー14a
(または、第2検氷レバー14b)寄りに落下してい
く。
【0107】そして、第1製氷皿11a(または、第2
製氷皿11b)が最大回動位置に達した時に、第1製氷
皿位置検知手段23a(または、第2製氷皿位置検知手
段23b)が信号を出力し(Step9)、製氷制御手
段24は、第1製氷皿位置検知手段23a(または、第
2製氷皿位置検知手段23b)からの信号により、第1
製氷皿11a(または、第2製氷皿11b)が最大回動
位置に達したと判断して、第1製氷皿駆動手段21a
(または、第2製氷皿駆動手段21b)のモータを逆方
向に回転させて、第1製氷皿駆動手段21a(または、
第2製氷皿駆動手段21b)により第1製氷皿11a
(または、第2製氷皿11b)を逆方向に(初期位置に
戻す方向に)回動させる(Step10)。
【0108】ここで、第1製氷皿11a(または、第2
製氷皿11b)の反駆動装置側の縁がストッパーに当接
するときの回動位置から最大回動位置までの回動角度
と、最大回動位置の回動角度と、氷室の側面の傾斜角度
は、第1製氷皿11a(または、第2製氷皿11b)の
複数の氷室の氷が、全て確実に、第1製氷皿11a(ま
たは、第2製氷皿11b)から落下するように設定して
ある。
【0109】なお、第1製氷皿11a(または、第2製
氷皿11b)が最大回動位置から初期位置に戻る途中に
おいても、第1検氷レバー14a(または、第2検氷レ
バー14b)の自由端が貯氷容器10の第1貯氷領域1
0a(または、第2貯氷領域10b)内に進入(降下)
し、退出(退出)する。
【0110】この時、もし、進入(降下)する第1検氷
レバー14a(または、第2検氷レバー14b)の自由
端が、氷に当たって、貯氷容器10の第1貯氷領域10
a(または、第2貯氷領域10b)内へ所定深さ以上進
入(降下)できず、第1貯氷量検知手段22a(第2貯
氷量検知手段22b)において、押圧阻止機構が、第1
検氷レバー14a(または、第2検氷レバー14b)進
入動作時の押圧機構によるスイッチの押しボタンの押圧
を阻止できないため、第1貯氷量検知手段22a(第2
貯氷量検知手段22b)のスイッチの出力信号が変わっ
たとしても、製氷制御手段24は、無視するように(第
1製氷皿11a(または、第2製氷皿11b)を初期位
置から最大回動位置に向かう方向に回動させている時の
第1貯氷量検知手段22a(第2貯氷量検知手段22
b)のスイッチの出力信号のみ有効となるように)設定
してある。
【0111】やがて、第1製氷皿11a(または、第2
製氷皿11b)が初期位置(水平位置)に戻った時に、
第1製氷皿位置検知手段23a(または、第2製氷皿位
置検知手段23b)が信号を出力し(Step11)、
製氷制御手段24は、第1製氷皿位置検知手段23a
(または、第2製氷皿位置検知手段23b)からの信号
により、第1製氷皿11a(または、第2製氷皿11
b)が初期位置に戻ったと判断して、第1製氷皿駆動手
段21a(または、第2製氷皿駆動手段21b)により
第1製氷皿11a(または、第2製氷皿11b)を初期
位置で停止させる(Step12)。そして、Step
1に戻って、必要なら流路切換弁17を切り換えて、脱
氷により複数の氷室が空になった第1製氷皿11a(ま
たは、第2製氷皿11b)に対して、給水ポンプ16に
より定量給水を行う。
【0112】やがて、Step1からStep12まで
の動作を繰り返していくうちに、貯氷容器10の第1貯
氷領域10a(または、第2貯氷領域10b)の氷が増
えて、Step5で、第1検氷レバー14a(または、
第2検氷レバー14b)の自由端が貯氷容器10の第1
貯氷領域10a(または、第2貯氷領域10b)内へ進
入(降下)した時に、第1貯氷領域10a(または、第
2貯氷領域10b)の氷に当たることより、所定深さ以
上進入(降下)できなくなる(Step6をNo側に分
岐)。
【0113】その時、第1貯氷量検知手段22a(第2
貯氷量検知手段22b)において、押圧阻止機構が、第
1検氷レバー14a(または、第2検氷レバー14b)
進入動作時の押圧機構によるスイッチの押しボタンの押
圧を阻止できないため、第1貯氷量検知手段22a(第
2貯氷量検知手段22b)のスイッチの出力信号が変わ
る(押しボタンが押されることによりスイッチが信号を
出力する)。
【0114】そして、第1製氷皿11a(または、第2
製氷皿11b)が最大回動位置に向かう方向に回動中
で、第1検氷レバー14a(または、第2検氷レバー1
4b)の自由端が貯氷容器10の第1貯氷領域10a
(または、第2貯氷領域10b)内へ進入(降下)して
いるはずの時間帯に、第1貯氷量検知手段22a(第2
貯氷量検知手段22b)のスイッチの出力信号が変わっ
た(スイッチが信号を出力した)ことから、製氷制御手
段24は満氷(充分な量の氷が貯えられている)と判断
し(Step13)、第1製氷皿駆動手段21a(また
は、第2製氷皿駆動手段21b)のモータを逆方向に回
転させて、第1製氷皿駆動手段21a(または、第2製
氷皿駆動手段21b)により第1製氷皿11a(また
は、第2製氷皿11b)を逆方向に(初期位置に戻す方
向に)回動させる(Step14)。
【0115】やがて、第1製氷皿11a(または、第2
製氷皿11b)が初期位置(水平位置)に戻った時に、
第1製氷皿位置検知手段23a(または、第2製氷皿位
置検知手段23b)が信号を出力し(Step15)、
製氷制御手段24は、第1製氷皿位置検知手段23a
(または、第2製氷皿位置検知手段23b)からの信号
により、第1製氷皿11a(または、第2製氷皿11
b)が初期位置に戻ったと判断して、第1製氷皿駆動手
段21a(または、第2製氷皿駆動手段21b)により
第1製氷皿11a(または、第2製氷皿11b)を初期
位置で停止させる(Step16)。そして、その状態
で所定時間(例えば1〜2時間)待機して(Step1
7)、Step4に戻り、Step17の所定時間待機
中に、貯氷容器10の第1貯氷領域10a(または、第
2貯氷領域10b)の氷が不足していないかの確認動作
を行う。
【0116】なお、貯氷容器10の第1貯氷領域10a
(または、第2貯氷領域10b)の氷を使う時には、冷
凍室4の冷凍室扉を開閉するので、冷凍室4の冷凍室扉
の開閉を検知する冷凍室扉開閉検知手段を設け、Ste
p17で、所定時間待機している時に、冷凍室4の冷凍
室扉の開閉を検知した場合は、所定時間の時間経過を待
たずに、Step4に戻って、貯氷容器10の第1貯氷
領域10a(または、第2貯氷領域10b)の氷が不足
していないかの確認動作を行うようにしても構わない。
【0117】なお、第1製氷皿駆動手段21aと第2製
氷皿駆動手段21bが、それぞれ、第1製氷皿11aと
第2製氷皿11bを回動させるために、別々に専用のモ
ータを設けている場合は、Step4からStep17
までの動作を、並行して行う。また、同一のモータで第
1製氷皿11aと第2製氷皿11bの両方を回動させる
場合は、まず優先順位の高い第1製氷皿11aを回動駆
動し、第1製氷皿11aの回動駆動が終了した後に、第
2製氷皿11bの回動駆動を行う。
【0118】次に、第2製氷皿11bを使って製氷して
いる状態で第2製氷皿停止ボタンが押された時の動作
を、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0119】まず、第2製氷皿11bを使って製氷して
いる状態で、冷蔵庫1の利用者により冷蔵室扉6の操作
部19の第2製氷皿停止ボタン20が押される(Ste
p1)と、製氷制御手段24は、給水ポンプ16の動作
状態、流路切換弁17の切換状態、第2製氷皿駆動手段
21bの動作状態、第2製氷皿位置検知手段23bのス
イッチの信号とタイマーの計測時間を基に、第2製氷皿
11b(の製氷動作)の状態を判断する(Step
2)。
【0120】Step2の判断の結果、第2製氷皿11
bが初期位置で(Step3をYes側に分岐)、給水
ポンプ16による給水中であれば(Step4をYes
側に分岐)、製氷制御手段24は、給水ポンプ16によ
る定量給水が終了後、製氷動作を停止する(Step
5)。そして、第2製氷皿11b内に水が入った状態で
製氷動作を停止したことを記憶手段に記憶する(Ste
p6)。
【0121】ここで、製氷動作の停止とは、第2製氷皿
駆動手段21bによる第2製氷皿11bと第2検氷レバ
ー14bの回動動作の停止と、給水ポンプ16と流路切
換弁17とによる第2製氷皿11bへの給水動作の停止
を意味する。
【0122】Step2の判断の結果、第2製氷皿11
bが初期位置になく(Step3をNo側に分岐)、脱
氷動作前であれば(Step7をYes側に分岐)、第
2製氷皿駆動手段21bのモータを逆方向に回転させ
て、第2製氷皿11bを初期位置に戻す方向に回動さ
せ、第2製氷皿位置検知手段23bの信号を基に、第2
製氷皿11bが初期位置に戻ったことを確認して、第2
製氷皿11bによる製氷動作を停止する(Step
8)。そして、第2製氷皿11b内に氷が入った状態で
製氷動作を停止したことを記憶手段に記憶する(Ste
p6)。
【0123】なお、Step7で、第2製氷皿11bが
脱氷動作前(第2製氷皿11bの反駆動装置側の縁が、
まだストッパーに当接していない段階)であるかどうか
は、第2製氷皿位置検知手段23bのタイマー手段が計
測している第2製氷皿11bが初期位置から最大回動位
置への回動を開始してからの経過時間を基に判断するこ
とができる。
【0124】Step2の判断の結果、第2製氷皿11
bが初期位置になく(Step3をNo側に分岐)、脱
氷動作中、もしくは脱氷動作後であれば(Step7を
No側に分岐)、第2製氷皿11bが初期位置に戻って
くるのを待ち、第2製氷皿位置検知手段23bの信号を
基に、第2製氷皿11bが初期位置に戻ったことを確認
して、第2製氷皿11bによる製氷動作を停止する(S
tep9)。そして、第2製氷皿11b内に氷または水
が入っていない空の状態で製氷動作を停止したことを記
憶手段に記憶する(Step10)。
【0125】Step2の判断の結果、第2製氷皿11
bが初期位置で(Step3をYes側に分岐)、給水
ポンプ16による給水中でなければ(Step4をNo
側に分岐)、直ちに第2製氷皿11bによる製氷動作を
停止する(Step11)。この時、第2製氷皿11b
が給水前で空であれば(Step12をYes側に分
岐)、第2製氷皿11b内に氷または水が入っていない
空の状態で製氷動作を停止したことを記憶手段に記憶す
る(Step10)。もし、第2製氷皿11bが給水後
で、第2製氷皿11bは空でなければ(Step11の
後、Step12をNo側に分岐)、第2製氷皿11b
内に氷が入った状態で製氷動作を停止したことを記憶手
段に記憶する(Step6)。
【0126】次に、第2製氷皿11bによる製氷動作を
強制的に停止している状態で第2製氷皿停止ボタンが押
された時の動作を、図6のフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0127】まず、第2製氷皿11bによる製氷動作を
強制的に停止している状態で、冷蔵庫1の利用者により
冷蔵室扉6の操作部19の第2製氷皿停止ボタン20が
押される(Step1)と、製氷制御手段24は、第2
製氷皿11bによる製氷動作を強制的に停止させた時に
第2製氷皿11b内に氷または水が入っていたかどうか
を記憶手段の記憶内容を基に判断し(Step2)、第
2製氷皿11b内に氷または水が入っていない空の状態
で製氷動作を強制的に停止していたことが分かると(S
tep3をNo側に分岐)、流路切換弁17の状態を確
認して、流路切換弁17が第1製氷皿11aへ水を導く
第1パイプ18a側になっていたならば、第2製氷皿1
1bへ水を導く第2パイプ18b側に切り換えて、給水
ポンプ16により第2製氷皿11bに適した量の水を定
量給水する(Step4)。
【0128】その後、第2温度検知手段13bにより、
第2製氷皿11bの温度(氷室の氷の温度)を検知し
(Step5)、第2温度検知手段13bが検知した第
2製氷皿11bの温度(氷室の氷の温度)が所定温度
(製氷完了温度)に達していなければ(Step6をN
o側に分岐して)、所定時間経過後に、再び、第2温度
検知手段13bにより第2製氷皿11bの温度(氷室の
氷の温度)を検知する(Step5)。
【0129】そして、第2製氷皿11bの温度(氷室の
氷の温度)が所定温度(製氷完了温度)に達すると(S
tep6をYes側に分岐して)、製氷制御手段24か
らの指令により、第2製氷皿駆動手段21bが第2製氷
皿11bの回動を開始し、第2製氷皿11bに対して、
図4のフローチャートのStep4以降の製氷動作を行
う(Step7)。
【0130】本実施の形態では、一つの給水ポンプ16
と流路切換弁17を使って、第1製氷皿11aと第2製
氷皿11bに給水しているが、図7のブロック図に示す
ように、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bのそれぞ
れに専用の給水ポンプ、第1給水ポンプ16a、第2給
水ポンプ16bを設けても構わない。
【0131】この場合は、流路切換弁17が不要とな
り、図4のフローチャートのStep1の製氷皿への定
量給水の動作も、第1製氷皿11aと第2製氷皿11b
とで並行して行うことができる。
【0132】また、本実施の形態では、冷凍室4の上段
の冷凍容器8内の左側に貯氷容器10を配置し、貯氷容
器10の上部に、自動製氷装置の第1、第2製氷皿11
a,11bと、第1、第2検氷レバー14a,14b
と、それらを駆動する駆動装置12を設けたが、図8に
示すように、冷凍室における自動製氷と貯氷に使ってい
た部分を貯氷室25として独立させ、下段の冷凍容器9
の部分のみを、引き出し式の冷凍室扉26により前面開
口部が開閉される冷凍室とし、貯氷室25の右側の貯蔵
室を、引き出し式の切換室扉27により前面開口部が開
閉される広範囲の温度調節が可能な切換室としても構わ
ない。
【0133】なお、本実施の形態の製氷制御手段24
は、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場合は貯氷室扉)
が開いたことを検知すると、冷凍室扉(独立した貯氷室
がある場合は貯氷室扉)が閉じるまで、第1、第2製氷
皿駆動手段21a,21bによる第1、第2製氷皿11
a,11bの回動動作を停止させ、冷凍室扉(独立した
貯氷室がある場合は貯氷室扉)が開いている時の第1、
第2製氷皿11a,11bからの脱氷を防止するものと
する。
【0134】また、本実施の形態では、複数の製氷皿
(第1製氷皿11aと第2製氷皿11b)に応じて複数
の貯氷領域(第1貯氷領域10aと第2貯氷領域10
b)が形成された貯氷容器10に、第1、第2製氷皿1
1a,11bで製氷された氷を貯えているが、図9、図
10に示すように、貯氷容器10の代わりに、複数の製
氷皿(第1製氷皿11aと第2製氷皿11b)に応じて
複数の独立した貯氷容器(第1貯氷容器28と第2貯氷
容器29)を使用しても構わない。なお、図9は、冷凍
室4の上段の冷凍容器8内に、第1貯氷容器28と第2
貯氷容器29とを左側につめて配置した状態を示してお
り、図10は、貯氷室25に、第1貯氷容器28と第2
貯氷容器29とを配置した状態を示している。
【0135】以上のように、本実施の形態の冷蔵庫は、
第1、第2製氷皿11a,11bをもつ自動製氷装置
と、所定の操作(第2製氷皿停止ボタン20を押す操
作)をすることにより第1、第2製氷皿11a,11b
のうちの特定の製氷皿(第2製氷皿11b)による製氷
を強制的に停止させる操作部19とを備えたものであ
り、第2製氷皿11bによる製氷動作を行っている場合
に、操作部19の第2製氷皿停止ボタン20を押す操作
をすると、第1、第2製氷皿11a,11bのうちの第
2製氷皿11bによる製氷が強制的に停止される。した
がって、第1、第2製氷皿11a,11bのうちの第2
製氷皿11bでの製氷動作を、利用者が簡単に停止でき
る。
【0136】例えば、第1、第2製氷皿11a,11b
に応じて第1、第2貯氷領域10a,10bが形成され
た貯氷容器10を使用する場合は、貯氷容器10におけ
る第2製氷皿11bに対応する第2貯氷領域10bに、
他の冷凍貯蔵物を収納したい場合に、操作部19の第2
製氷皿停止ボタン20を押す操作をすると、第1、第2
製氷皿11a,11bのうちの第2製氷皿11bによる
製氷が強制的に停止され、第2製氷皿11bに対応する
第2貯氷領域10bに他の冷凍貯蔵物を収納しても、そ
の冷凍貯蔵物の上に氷が落ちてくることはない。
【0137】また、第1、第2製氷皿11a,11bに
応じて独立した2つの貯氷容器(第1貯氷容器28と第
2貯氷容器29)を使用する場合は、第2製氷皿11b
に対応する独立した第2貯氷容器29に、他の冷凍貯蔵
物を収納したい場合に、操作部19の第2製氷皿停止ボ
タン20を押す操作をすると、第1、第2製氷皿11
a,11bのうちの第2製氷皿11bによる製氷が強制
的に停止され、第2製氷皿11bに対応する第2貯氷容
器29に他の冷凍貯蔵物を収納しても、その冷凍貯蔵物
の上に氷が落ちてくることはない。
【0138】したがって、同形状の氷を第1、第2製氷
皿11a,11bで製氷する場合で、氷の使用量が少な
い(貯えておくべき氷の量が少ない)時や、通常用途の
氷と特殊用途の氷とを別々の第1、第2製氷皿11a,
11bで製氷させ、特殊用途の氷を製氷する第2製氷皿
11bを強制停止可能な特定の製氷皿に設定してある場
合で、特殊用途の氷を使わない(貯えておく必要がな
い)時などに、操作部19に対して第2製氷皿停止ボタ
ン20を押す操作をすることにより、第2製氷皿11b
に対応する第2貯氷領域10b(または、第2貯氷容器
29)を、他の冷凍貯蔵物の収納容器(収納領域)とし
て、他の冷凍貯蔵物の収納に利用することができるとい
う効果がある。
【0139】また、単純に、通常用途の氷と特殊用途の
氷とを別々の第1、第2製氷皿11a,11bで製氷さ
せ、特殊用途の氷を製氷する第2製氷皿11bを強制停
止可能な特定の製氷皿に設定してある場合で、特殊用途
の氷を使わず(貯えておく必要がなく)、通常用途の氷
を多く貯えておきたい場合に、操作部19に対して第2
製氷皿停止ボタン20を押す操作をすることにより、特
殊用途の氷の貯氷領域10bを、通常用途の氷の貯氷に
利用することができるという効果がある。
【0140】このとき、もし、貯氷容器10を第1、第
2製氷皿11a,11bに応じた第1、第2貯氷領域1
0a,10bに区画する仕切り(区画壁10c)が取外
し可能であれば、仕切り(区画壁10c)を取外すこと
により、一つの貯氷容器10全体に通常用途の氷を貯氷
することができる。
【0141】また、第1、第2製氷皿11a,11bに
応じて複数の独立した取外し可能な第1貯氷容器28と
第2貯氷容器29がある場合は、通常用途の氷で満杯に
なった第1貯氷容器28を空の第2貯氷容器29と入れ
替えることにより、第1貯氷容器28と第2貯氷容器2
9に通常用途の氷を貯氷することができる。
【0142】また、区画壁10cが貯氷容器10に固定
されていて、貯氷容器10から区画壁10cを取り外せ
なくても、貯氷容器10を冷凍室4の上段の冷凍容器
8、または貯氷室25から取り出し可能で、且つ、貯氷
容器10を前後逆に取り付けることが可能であれば、第
1貯氷領域10aに充分な量の氷が貯えられた時に、貯
氷容器10を冷凍室4の上段の冷凍容器8、または貯氷
室25から取り出して、貯氷容器10の前後を逆にし
て、貯氷容器10を冷凍室4の上段の冷凍容器8、また
は貯氷室25に取り付けると、第1、第2貯氷領域10
a,10bの左右が逆転し、第1製氷皿11aの下に第
2貯氷領域10bが位置させることができ、第1、第2
貯氷領域10a,10bの両方の貯氷領域に、第1製氷
皿11aで製氷される通常用途の氷を貯氷することがで
きる。
【0143】また、その他の場合でも、満杯の氷を移し
替えることにより、第2製氷皿11bで製氷する特殊用
途の氷の貯氷領域10bを、第1製氷皿11aで製氷す
る通常用途の氷の貯氷に利用することができる。
【0144】また、本実施の形態では、回動動作の途中
の時点で、製氷を強制的に停止するための第2製氷皿停
止ボタン20を押す操作がなされた第2製氷皿11b
は、第2製氷皿11bの複数の氷室の開口部が上になる
初期位置に戻って停止するものであり、脱氷動作に入っ
た第2製氷皿11bに対して、製氷を強制的に停止する
ための第2製氷皿停止ボタン20を押す操作がなされた
場合は、脱氷動作を終了して初期位置まで戻って製氷動
作を停止する。
【0145】そのため、脱氷動作の途中で第2製氷皿1
1bが停止してしまうことで第2製氷皿駆動手段21b
の駆動部分に高負荷の回転力が加わり続けることもな
く、また脱氷のため第2製氷皿11bがひねられた状態
で長時間停止してしまうことで第2製氷皿11bが変形
してしまう虞もなく、自動製氷装置の品質(信頼性)を
長期に亘って維持できるという効果がある。
【0146】また、本実施の形態の冷蔵庫において、貯
氷容器10の代わりに、図9に示すように、複数の製氷
皿(第1製氷皿11aと第2製氷皿11b)に応じて複
数の独立した貯氷容器(第1貯氷容器28と第2貯氷容
器29)を使用する場合は、複数の製氷皿11a,11
bをもつ自動製氷装置(の製氷部)は、引出し式扉と共
に前方に引出される冷凍容器8,9を有する冷凍室4の
左右どちらか片側(左側)に寄せて配置され、複数の製
氷皿11a,11bの下方には複数の製氷皿11a,1
1bに対応して上段の冷凍容器8内を貯氷領域と他の冷
凍貯蔵物の収納領域8aとに仕切る仕切り壁を兼ねる複
数の貯氷容器28,29が取付け取外し可能に上段の冷
凍容器8内に配設され、複数の製氷皿11a,11b
は、製氷が強制的に停止されない第1の製氷皿11aが
冷凍室4の側面に近接して位置し、複数の製氷皿11
a,11bのうち製氷が強制的に停止される可能性が高
い第2製氷皿11bが上段の冷凍容器8における他の冷
凍貯蔵物の収納領域8aに近接して位置している。
【0147】上記構成において、上段の冷凍容器8にお
ける他の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近接して位置する
第2製氷皿11bの製氷動作を、第2製氷皿停止ボタン
20のボタンを押す操作により強制的に停止させると、
第2製氷皿11bに対応した第2貯氷容器29を他の冷
凍貯蔵物の収納に利用できるだけでなく、第2製氷皿1
1bに対応した第2貯氷容器29を取外して、取外した
第2貯氷容器29の分だけ他の冷凍貯蔵物の収納領域8
aを広くすることができる。したがって、自動製氷装置
の使い方に合わせて、貯氷容器28,29の貯氷領域を
有効利用できるという効果がある。
【0148】また、複数の製氷皿11a,11bは、製
氷が強制的に停止されない第1製氷皿11aを冷凍室4
の側面に近接して位置させ、複数の製氷皿11a,11
bのうち製氷が強制的に停止される可能性が高い第2製
氷皿11bを上段の冷凍容器8における他の冷凍貯蔵物
の収納領域8aに近接して位置させたので、氷を多く貯
えておく必要がない時や、貯えておく必要がない種類の
氷を製氷する製氷皿がある時で、一部の製氷皿の製氷を
停止させる場合に、他の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近
接する第2製氷皿11bを停止させることになる可能性
が高く、そのため、停止させた第2製氷皿11bの氷を
貯氷する第2貯氷容器11bを取外した場合に、取外し
た第2貯氷容器29の分だけ他の冷凍貯蔵物の収納領域
8aが広くなる可能性が高く、実用的である。
【0149】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2による冷蔵庫について説明するが、実施の形態1と
同一構成については同一符号を付してその詳細な説明
は、省略する。
【0150】図11は本発明の実施の形態2による冷蔵
庫の冷凍室部分を切り欠いた正面図、図12は同実施の
形態による冷蔵庫の自動製氷装置の構成を示すブロック
図、図13は同実施の形態による冷蔵庫において第1製
氷皿を停止させる操作をしたときの動作を示すフローチ
ャート、図14は同実施の形態による冷蔵庫において第
1製氷皿の停止を解除する操作をしたときの動作を示す
フローチャートである。
【0151】図において、30は、冷蔵室扉6の表面に
設けられた自動製氷装置の制御を外部から操作する操作
部であり、第1製氷皿11aの製氷を強制停止させる第
1製氷皿停止ボタン31と、第2製氷皿11bの製氷を
強制停止させる第2製氷皿停止ボタン32とを備えてい
る。
【0152】なお、停止させる製氷皿を間違えないよう
に、第1、第2製氷皿11a,11bのうちの左側に位
置する第1製氷皿11aの製氷を強制停止させる第1製
氷皿停止ボタン31を操作部30の左寄りに配置し、右
側に位置する第2製氷皿11bの製氷を強制停止させる
第2製氷皿停止ボタン32を操作部30の右寄りに配置
している。
【0153】第1製氷皿停止ボタン31は、第1製氷皿
11aが製氷動作を行っている時に押すと、第1製氷皿
11aの製氷を強制停止させ、第1製氷皿11aの製氷
を強制停止させている時に押すと、製氷の強制停止が解
除され、第1製氷皿11aの製氷動作が再開する。同様
に、第2製氷皿停止ボタン32は、第2製氷皿11bが
製氷動作を行っている時に押すと、第2製氷皿11bの
製氷を強制停止させ、第2製氷皿11bの製氷を強制停
止させている時に押すと、製氷の強制停止が解除され、
第2製氷皿11bの製氷動作が再開する。
【0154】33は、第1、第2製氷皿11a,11b
の製氷動作を制御する製氷制御手段であり、第1、第2
温度検知手段13a,13bと、第1、第2貯氷量検知
手段22a,22bと、第1、第2製氷皿位置検知手段
23a,23bと、第1製氷皿停止ボタン31と、第2
製氷皿停止ボタン32とからの信号を基に、給水ポンプ
16と、流路切換弁17と、第1、第2製氷皿駆動手段
21a,21bとを制御する。
【0155】本実施の形態は、実施の形態1の冷蔵庫に
おける、第2製氷皿11bの製氷を強制停止させる第2
製氷皿停止ボタン20を備えた操作部19を、第1製氷
皿11aの製氷を強制停止させる第1製氷皿停止ボタン
31と第2製氷皿11bの製氷を強制停止させる第2製
氷皿停止ボタン32とを備えた操作部30に変え、実施
の形態1の冷蔵庫における、第2製氷皿停止ボタン20
が押された時に第2製氷皿11bの製氷動作を強制停止
する製氷制御手段24を、第1製氷皿停止ボタン31が
押された時には第1製氷皿11aの製氷動作を強制停止
し、第2製氷皿停止ボタン32が押された時に第2製氷
皿11bの製氷動作を強制停止する製氷制御手段33に
変えたものであり、その他の構成は、実施の形態1の冷
蔵庫と同じである。
【0156】また、第1製氷皿停止ボタン31もしくは
第2製氷皿停止ボタン32が操作されていないときの製
氷制御手段33の制御動作を中心とする製氷動作は、実
施の形態1の図4のフローチャートに示された製氷制御
手段24の制御動作を中心とする製氷動作と同じであ
る。
【0157】次に、第1製氷皿11aを使って製氷して
いる状態で第1製氷皿停止ボタン31が押された時の動
作を、図13のフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0158】まず、第1製氷皿11aを使って製氷して
いる状態で、冷蔵庫1の利用者により冷蔵室扉6の操作
部30の第1製氷皿停止ボタン31が押される(Ste
p1)と、製氷制御手段33は、給水ポンプ16の動作
状態、流路切換弁17の切換状態、第1製氷皿駆動手段
21aの動作状態、第1製氷皿位置検知手段23aのス
イッチの信号とタイマーの計測時間を基に、第1製氷皿
11a(の製氷動作)の状態を判断する(Step
2)。
【0159】Step2の判断の結果、第1製氷皿11
aが初期位置で(Step3をYes側に分岐)、給水
ポンプ16による給水中であれば(Step4をYes
側に分岐)、製氷制御手段33は、給水ポンプ16によ
る定量給水が終了後、製氷動作を停止する(Step
5)。そして、第1製氷皿11a内に水が入った状態で
製氷動作を停止したことを記憶手段に記憶する(Ste
p6)。
【0160】ここで、製氷動作の停止とは、第1製氷皿
駆動手段21aによる第1製氷皿11aと第1検氷レバ
ー14aの回動動作の停止と、給水ポンプ16と流路切
換弁17とによる第1製氷皿11aへの給水動作の停止
を意味する。
【0161】Step2の判断の結果、第1製氷皿11
aが初期位置になく(Step3をNo側に分岐)、脱
氷動作前であれば(Step7をYes側に分岐)、第
1製氷皿駆動手段21aのモータを逆方向に回転させ
て、第1製氷皿11aを初期位置に戻す方向に回動さ
せ、第1製氷皿位置検知手段23aの信号を基に、第1
製氷皿11aが初期位置に戻ったことを確認して、第1
製氷皿11aによる製氷動作を停止する(Step
8)。そして、第1製氷皿11a内に氷が入った状態で
製氷動作を停止したことを記憶手段に記憶する(Ste
p6)。
【0162】なお、Step7で、第1製氷皿11aが
脱氷動作前(第1製氷皿11aの反駆動装置側の縁が、
まだストッパーに当接していない段階)であるかどうか
は、第1製氷皿位置検知手段23aのタイマー手段が計
測している第1製氷皿11aが初期位置から最大回動位
置への回動を開始してからの経過時間を基に判断するこ
とができる。
【0163】Step2の判断の結果、第1製氷皿11
aが初期位置になく(Step3をNo側に分岐)、脱
氷動作中、もしくは脱氷動作後であれば(Step7を
No側に分岐)、第1製氷皿11aが初期位置に戻って
くるのを待ち、第1製氷皿位置検知手段23aの信号を
基に、第1製氷皿11aが初期位置に戻ったことを確認
して、第1製氷皿11aによる製氷動作を停止する(S
tep9)。そして、第1製氷皿11a内に氷または水
が入っていない空の状態で製氷動作を停止したことを記
憶手段に記憶する(Step10)。
【0164】Step2の判断の結果、第1製氷皿11
aが初期位置で(Step3をYes側に分岐)、給水
ポンプ16による給水中でなければ(Step4をNo
側に分岐)、直ちに第1製氷皿11aによる製氷動作を
停止する(Step11)。この時、第1製氷皿11a
が給水前で空であれば(Step12をYes側に分
岐)、第1製氷皿11a内に氷または水が入っていない
空の状態で製氷動作を停止したことを記憶手段に記憶す
る(Step10)。もし、第1製氷皿11aが給水後
で、第1製氷皿11aは空でなければ(Step11の
後、Step12をNo側に分岐)、第1製氷皿11a
内に氷が入った状態で製氷動作を停止したことを記憶手
段に記憶する(Step6)。
【0165】なお、第2製氷皿11bを使って製氷して
いる状態で第2製氷皿停止ボタン32が押された時の動
作は、上記動作において、「第1」と書いている部分を
「第2」に置き換えたものに相当する。
【0166】次に、第1製氷皿11aによる製氷動作を
強制的に停止している状態で第1製氷皿停止ボタンが押
された時の動作を、図14のフローチャートを参照しな
がら説明する。
【0167】まず、第1製氷皿11aによる製氷動作を
強制的に停止している状態で、冷蔵庫1の利用者により
冷蔵室扉6の操作部30の第1製氷皿停止ボタン31が
押される(Step1)と、製氷制御手段33は、第1
製氷皿11aによる製氷動作を強制的に停止させた時に
第1製氷皿11a内に氷または水が入っていたかどうか
を記憶手段の記憶内容を基に判断し(Step2)、第
1製氷皿11a内に氷または水が入っていない空の状態
で製氷動作を強制的に停止していたことが分かると(S
tep3をNo側に分岐)、流路切換弁17の状態を確
認して、流路切換弁17が第1製氷皿11aへ水を導く
第1パイプ18a側になっていたならば、第1製氷皿1
1aへ水を導く第1パイプ18a側に切り換えて、給水
ポンプ16により第1製氷皿11aに適した量の水を定
量給水する(Step4)。
【0168】その後、第1温度検知手段13aにより、
第1製氷皿11aの温度(氷室の氷の温度)を検知し
(Step5)、第1温度検知手段13aが検知した第
1製氷皿11aの温度(氷室の氷の温度)が所定温度
(製氷完了温度)に達していなければ(Step6をN
o側に分岐して)、所定時間経過後に、再び、第1温度
検知手段13aにより第1製氷皿11aの温度(氷室の
氷の温度)を検知する(Step5)。
【0169】そして、第1製氷皿11aの温度(氷室の
氷の温度)が所定温度(製氷完了温度)に達すると(S
tep6をYes側に分岐して)、製氷制御手段33か
らの指令により、第1製氷皿駆動手段21aが第1製氷
皿11aの回動を開始し、第1製氷皿11aに対して、
図4のフローチャートのStep4以降の製氷動作を行
う(Step7)。
【0170】なお、第2製氷皿11bによる製氷動作を
強制的に停止している状態で第2製氷皿停止ボタン32
が押された時の動作は、上記動作において、「第1」と
書いている部分を「第2」に置き換えたものに相当す
る。
【0171】本実施の形態では、一つの給水ポンプ16
と流路切換弁17を使って、第1製氷皿11aと第2製
氷皿11bに給水しているが、図15のブロック図に示
すように、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bのそれ
ぞれに専用の給水ポンプ、第1給水ポンプ16a、第2
給水ポンプ16bを設けても構わない。
【0172】この場合は、流路切換弁17が不要とな
り、図4のフローチャートのStep1の製氷皿への定
量給水の動作も、第1製氷皿11aと第2製氷皿11b
とで並行して行うことができる。
【0173】また、本実施の形態では、冷凍室4の上段
の冷凍容器8内の左側に貯氷容器10を配置し、貯氷容
器10の上部に、自動製氷装置の第1、第2製氷皿11
a,11bと、第1、第2検氷レバー14a,14b
と、それらを駆動する駆動装置12を設けたが、図16
に示すように、冷凍室における自動製氷と貯氷に使って
いた部分を貯氷室25として独立させ、下段の冷凍容器
9の部分のみを、引き出し式の冷凍室扉26により前面
開口部が開閉される冷凍室とし、貯氷室25の右側の貯
蔵室を、引き出し式の切換室扉27により前面開口部が
開閉される広範囲の温度調節が可能な切換室としても構
わない。
【0174】また、本実施の形態では、複数の製氷皿
(第1製氷皿11aと第2製氷皿11b)に応じて複数
の貯氷領域(第1貯氷領域10aと第2貯氷領域10
b)が形成された貯氷容器10に、第1、第2製氷皿1
1a,11bで製氷された氷を貯えているが、図9、図
10に示すように、貯氷容器10の代わりに、複数の製
氷皿(第1製氷皿11aと第2製氷皿11b)に応じて
複数の独立した貯氷容器(第1貯氷容器28と第2貯氷
容器29)を使用しても構わない。
【0175】以上のように、本実施の形態の冷蔵庫は、
第1、第2製氷皿11a,11bをもつ自動製氷装置
と、第1、第2製氷皿11a,11bのそれぞれに対応
して個別に設けられた複数の操作部(第1、第2製氷皿
停止ボタン31,32)とを備え、第1、第2製氷皿停
止ボタン31,32に対して所定の操作(第1、第2製
氷皿停止ボタン31,32を押す操作)をすると、第
1、第2製氷皿停止ボタン31,32に対応した第1、
第2製氷皿11a,11bによる製氷が強制的に停止さ
れるものであり、第1、第2製氷皿停止ボタン31,3
2の内のいずれかの製氷皿停止ボタンに対して製氷皿停
止ボタンを押す操作をすると、第1、第2製氷皿11
a,11bの内の操作した第1、第2製氷皿停止ボタン
31,32に対応した製氷皿による製氷が強制的に停止
される。
【0176】本実施の形態の冷蔵庫は、実施の形態1の
冷蔵庫における製氷皿停止ボタンを複数(2つ)に増や
して、製氷を強制的に停止できる製氷皿を、実施の形態
1の1つから製氷皿停止ボタンの数と同数の複数(2
つ)に増やせるようにしたものであり、第1、第2製氷
皿11a,11bのうち利用者が製氷動作の停止を望む
方の製氷皿での製氷動作を、利用者が簡単に停止できる
という効果がある。
【0177】例えば、第1、第2製氷皿11a,11b
に応じて第1、第2貯氷領域10a,10bが形成され
た貯氷容器10を使用する場合は、冷蔵庫の使用者が、
貯氷容器10における使用者が希望する貯氷領域10a
(10b)に、他の冷凍貯蔵物を収納したい場合に、他
の冷凍貯蔵物を収納するために貯氷を止めたい貯氷領域
10a(10b)に対応する(製氷を止めたい製氷皿に
対応する)第1製氷皿停止ボタン31(または、第2製
氷皿停止ボタン32)のボタンを押す操作をすると、第
1、第2製氷皿11a,11bのうちのボタンを押した
第1製氷皿停止ボタン31(または、第2製氷皿停止ボ
タン32)に対応した製氷皿による製氷が強制的に停止
され、第1、第2貯氷領域10a,10bのうちのボタ
ンを押す操作をした方の第1製氷皿停止ボタン31(ま
たは、第2製氷皿停止ボタン32)に対応した貯氷領域
10a(10b)に他の冷凍貯蔵物を収納しても、その
冷凍貯蔵物の上に氷が落ちてくることはない。
【0178】また、第1、第2製氷皿11a,11bに
応じて独立した2つの貯氷容器(第1貯氷容器28と第
2貯氷容器29)を使用する場合は、冷蔵庫の使用者
が、第1貯氷容器28と第2貯氷容器29のうちの使用
者が希望する独立した第1貯氷容器28(または、第2
貯氷容器29)に、他の冷凍貯蔵物を収納したい場合
に、他の冷凍貯蔵物を収納するために貯氷を止めたい第
1貯氷容器28(または、第2貯氷容器29)に対応す
る(製氷を止めたい第1製氷皿11a(または、第2製
氷皿11b)に対応する)第1製氷皿停止ボタン31
(または、第2製氷皿停止ボタン32)に対してボタン
を押す操作をすると、第1、第2製氷皿11a,11b
のうちのボタンを押した第1製氷皿停止ボタン31(ま
たは、第2製氷皿停止ボタン32)に対応した第1製氷
皿11a(または、第2製氷皿11b)による製氷が強
制的に停止され、複数の独立した第1貯氷容器28と第
2貯氷容器29のうちのボタンを押した第1製氷皿停止
ボタン31(または、第2製氷皿停止ボタン32)に対
応した第1貯氷容器28(または、第2貯氷容器29)
に他の冷凍貯蔵物を収納しても、その冷凍貯蔵物の上に
氷が落ちてくることはない。
【0179】したがって、同形状の氷を第1、第2製氷
皿11a,11bで製氷する場合で、氷の使用量が少な
い(貯えておくべき氷の量が少ない)時や、形状大きさ
の異なる複数種類の氷を第1、第2製氷皿11a,11
bを使って製氷する(製氷する氷の形状大きさを製氷皿
毎に変える)ようにしてある場合で、全種類の氷を使わ
ない(貯えておく必要がない)時などに、貯氷を止めた
い貯氷領域10a(10b)(または、貯氷容器28
(29))に対応する(製氷を止めたい製氷皿11a
(11b)に対応する)第1製氷皿停止ボタン31(ま
たは、第2製氷皿停止ボタン32)に対してボタンを押
す操作をすることにより、特定の製氷皿11a(11
b)に対応する貯氷領域10a(10b)(または、特
定の製氷皿11a(11b)に対応する独立した貯氷容
器28(29))を、他の冷凍貯蔵物の収納容器とし
て、他の冷凍貯蔵物の収納に利用することができるとい
う効果がある。
【0180】また、単純に、形状大きさの異なる複数種
類の氷を第1、第2製氷皿11a,11bを使って製氷
する(製氷する氷の形状大きさを製氷皿11a(11
b)毎に変える)ようにしてある場合で、使わない(貯
えておく必要がない)種類の氷の製氷を止めて、その
分、使用する種類の氷の貯氷量を増やしたい場合に、製
氷を止めたい氷(製氷皿)に対応する第1製氷皿停止ボ
タン31(または、第2製氷皿停止ボタン32)に対し
てボタンを押す操作をすることにより、使わない(貯え
ておく必要がない)種類の氷のための貯氷領域10a
(10b)(または、貯氷容器28(29))に、使用
する種類の氷を入れて、使用する種類の氷の貯氷量を増
やすことができるという効果がある。
【0181】このとき、もし、貯氷容器10を第1、第
2製氷皿11a,11bに応じた第1、第2貯氷領域1
0a,10bに区画する仕切り(区画壁10c)が取外
し可能であれば、仕切り(区画壁10c)を取外すこと
により、一つの貯氷容器10全体に、使用する種類の氷
を貯氷することができる。
【0182】また、第1、第2製氷皿11a,11bに
応じて複数の独立した取外し可能な第1貯氷容器28と
第2貯氷容器29がある場合は、満杯になった貯氷容器
を空の貯氷容器と入れ替えることにより、第1貯氷容器
28と第2貯氷容器29の両方に、使用する種類の氷を
貯氷することができる。
【0183】また、区画壁10cが貯氷容器10に固定
されていて、貯氷容器10から区画壁10cを取り外せ
なくても、貯氷容器10を冷凍室4の上段の冷凍容器
8、または貯氷室25から取り出し可能で、且つ、貯氷
容器10を前後逆に取り付けることが可能であれば、一
方の貯氷領域に充分な量の氷が貯えられた時に、貯氷容
器10を冷凍室4の上段の冷凍容器8、または貯氷室2
5から取り出して、貯氷容器10の前後を逆にして、貯
氷容器10を冷凍室4の上段の冷凍容器8、または貯氷
室25に取り付けると、第1、第2貯氷領域10a,1
0bの左右が逆転し、第1、第2貯氷領域10a,10
bの両方の貯氷領域に、使用する種類の氷を貯氷するこ
とができる。
【0184】また、その他の場合でも、満杯の氷を移し
替えることにより、第1、第2貯氷領域10a,10b
の両方の貯氷領域に、使用する種類の氷を貯氷すること
ができる。
【0185】なお、第1製氷皿停止ボタン31と第2製
氷皿停止ボタン32は、ボタンを押す操作することによ
り前回操作された別の製氷皿停止ボタンの操作が自動的
に解除されるようにして、第1、第2製氷皿11a,1
1bのうちのいずれか一つの製氷皿を選択するものとし
ても構わないが、前回操作された別の製氷皿停止ボタン
の操作が自動的に解除されないようにして、第1、第2
製氷皿11a,11bの両方を選択できるようにした方
が、使い勝手がよい。この時、第1製氷皿停止ボタン3
1と第2製氷皿停止ボタン32の両方のボタンを押す操
作すると、第1、第2製氷皿11a,11bの両方の製
氷動作が強制的に停止され、貯氷容器を他の冷凍貯蔵物
の収納容器として、他の冷凍貯蔵物の収納に利用するこ
とができる。
【0186】また、本実施の形態では、回動動作の途中
の時点で、製氷を強制的に停止するための製氷氷皿停止
ボタン31(32)を押す操作がなされた製氷皿11a
(11b)は、製氷皿11a(11b)の複数の氷室の
開口部が上になる初期位置に戻って停止するものであ
り、脱氷動作に入った製氷皿11a(11b)に対し
て、製氷を強制的に停止するための製氷皿停止ボタン3
1(32)を押す操作がなされた場合は、脱氷動作を終
了して初期位置まで戻って製氷動作を停止する。
【0187】そのため、脱氷動作の途中で製氷皿11a
(11b)が停止してしまうことで製氷皿駆動手段21
a(21b)の駆動部分に高負荷の回転力が加わり続け
ることもなく、また脱氷のため製氷皿11a(11b)
がひねられた状態で長時間停止してしまうことで製氷皿
11a(11b)が変形してしまう虞もなく、自動製氷
装置の品質(信頼性)を長期に亘って維持できるという
効果がある。
【0188】また、本実施の形態の冷蔵庫において、貯
氷容器10の代わりに、図9に示すように、複数の製氷
皿(第1製氷皿11aと第2製氷皿11b)に応じて複
数の独立した貯氷容器(第1貯氷容器28と第2貯氷容
器29)を使用する場合は、複数の製氷皿11a,11
bをもつ自動製氷装置(の製氷部)は、引出し式扉と共
に前方に引出される冷凍容器8,9を有する冷凍室4の
左右どちらか片側(左側)に寄せて配置され、複数の製
氷皿11a,11bの下方には複数の製氷皿11a,1
1bに対応して上段の冷凍容器8内を貯氷領域と他の冷
凍貯蔵物の収納領域8aとに仕切る仕切り壁を兼ねる複
数の貯氷容器28,29が取付け取外し可能に上段の冷
凍容器8内に配設され、複数の製氷皿11a,11b
は、複数の製氷皿11a,11bのうち製氷が強制的に
停止されない可能性が比較的高い第1製氷皿11aが冷
凍室4の側面に近接して位置し、複数の製氷皿11a,
11bのうち製氷が強制的に停止される可能性が高い第
2製氷皿11bが冷凍容器4における他の冷凍貯蔵物の
収納領域8aに近接して位置している。
【0189】上記構成において、上段の冷凍容器8にお
ける他の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近接して位置する
第2製氷皿11bの製氷動作を、第2製氷皿停止ボタン
32のボタンを押す操作により強制的に停止させると、
第2製氷皿11bに対応した第2貯氷容器29を他の冷
凍貯蔵物の収納に利用できるだけでなく、第2製氷皿1
1bに対応した第2貯氷容器29を取外して、取外した
第2貯氷容器29の分だけ他の冷凍貯蔵物の収納領域8
aを広くすることができる。したがって、自動製氷装置
の使い方に合わせて、貯氷容器28,29の貯氷領域を
有効利用できるという効果がある。
【0190】また、複数の製氷皿11a,11bは、複
数の製氷皿11a,11bのうち製氷が強制的に停止さ
れない可能性が比較的高い第1製氷皿11aを冷凍室4
の側面に近接して位置させ、複数の製氷皿11a,11
bのうち製氷が強制的に停止される可能性が高い第2製
氷皿11bを上段の冷凍容器8における他の冷凍貯蔵物
の収納領域8aに近接して位置させたので、氷を多く貯
えておく必要がない時や、貯えておく必要がない種類の
氷を製氷する製氷皿がある時で、一部の製氷皿の製氷を
停止させる場合に、他の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近
接する第2製氷皿11bを停止させることになる可能性
が高く、そのため、停止させた第2製氷皿11bの氷を
貯氷する第2貯氷容器29を取外した場合に、取外した
第2貯氷容器29の分だけ他の冷凍貯蔵物の収納領域8
aが広くなる可能性が高く、実用的である。
【0191】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3による冷蔵庫について説明するが、実施の形態1、
2と同一構成については同一符号を付してその詳細な説
明は、省略する。
【0192】図17は本発明の実施の形態3による冷蔵
庫の冷凍室部分を切り欠いた正面図、図18は同実施の
形態による冷蔵庫における操作部の拡大図、図19は同
実施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0193】図において、34は、冷蔵室扉6の表面に
設けられた自動製氷装置の制御を外部から操作する操作
部であり、切り換えスイッチ35を備えている。切り換
えスイッチ35は、つまみ部をつかんで回すダイヤル式
のスイッチであり、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bの両方による製氷運転と、第1製氷皿11aによる製
氷の強制停止と、第2製氷皿11bによる製氷の強制停
止と、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bによる製氷
を両方とも強制停止とを切り換える。
【0194】なお、停止させる製氷皿を間違えないよう
に、第1、第2製氷皿11a,11bのうちの左側に位
置する第1製氷皿11aの製氷を強制停止させる場合
は、切り換えスイッチ35を左に、つまみの矢印が表示
の位置に合うまで回し、右側に位置する第2製氷皿11
bの製氷を強制停止させる場合は、切り換えスイッチ3
5を右に、つまみの矢印が表示の位置に合うまで回す。
また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bの両方で製
氷する場合は、矢印が上になるように回し、第1製氷皿
11aと第2製氷皿11bによる製氷を両方とも強制停
止する場合は、矢印が下になるように回す。
【0195】36は、切り換えスイッチ35により、第
1製氷皿11aによる製氷の強制停止が選択された場合
と、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bによる製氷を
両方とも強制停止が選択された場合に、製氷制御手段3
3に対し、第1製氷皿11aによる製氷の強制停止を指
令する信号を出力する第1製氷皿停止スイッチである。
【0196】37は、切り換えスイッチ35により、第
2製氷皿11bによる製氷の強制停止が選択された場合
と、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bによる製氷を
両方とも強制停止が選択された場合に、製氷制御手段3
3に対し、第2製氷皿11bによる製氷の強制停止を指
令する信号を出力する第2製氷皿停止スイッチである。
【0197】本実施の形態は、実施の形態2の冷蔵庫に
おける、第1製氷皿11aの製氷を強制停止させる第1
製氷皿停止ボタン31と第2製氷皿11bの製氷を強制
停止させる第2製氷皿停止ボタン32とを備えた操作部
30を、切り換えスイッチ35を備えた操作部36に変
え、第1製氷皿停止スイッチと第2製氷皿停止スイッチ
とを設けたものであり、その他の構成は、実施の形態2
の冷蔵庫と同じである。
【0198】また、切り換えスイッチ35により第1製
氷皿11aと第2製氷皿11bの両方による製氷運転が
選択されている場合(第1、第2製氷皿停止スイッチ3
6,37から、製氷制御手段33に対し、第1、第2製
氷皿11a,11bによる製氷の強制停止を指令する信
号を出力していない場合)の第1、第2製氷皿11a,
11bによる製氷動作と、第1製氷皿11aによる製氷
の強制停止が選択されている場合(第2製氷皿停止スイ
ッチ37から、製氷制御手段33に対し、第2製氷皿1
1bによる製氷の強制停止を指令する信号を出力してい
ない場合)の第2製氷皿11bによる製氷動作と、第2
製氷皿11bによる製氷の強制停止が選択されている場
合(第1製氷皿停止スイッチ36から、製氷制御手段3
3に対し、第1製氷皿11aによる製氷の強制停止を指
令する信号を出力していない場合)の第1製氷皿11a
による製氷動作は、実施の形態1の図4のフローチャー
トに示された製氷動作と同じである。
【0199】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bの両方による製氷運転が行われている時に、冷蔵庫の
利用者が、切り換えスイッチ35の切り換えにより、第
1製氷皿11aによる製氷の強制停止を選択して、第1
製氷皿停止スイッチ36が、製氷制御手段33に対し、
第1製氷皿11aによる製氷の強制停止を指令する信号
を出力した場合の動作は、実施の形態2において、同じ
状況で、第1製氷皿停止ボタン31を押したときの動作
と同じである。
【0200】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bの両方による製氷運転が行われている時に、冷蔵庫の
利用者が、切り換えスイッチ35の切り換えにより、第
2製氷皿11aによる製氷の強制停止を選択して、第2
製氷皿停止スイッチ37が、製氷制御手段33に対し、
第2製氷皿11bによる製氷の強制停止を指令する信号
を出力した場合の動作は、実施の形態2において、同じ
状況で、第2製氷皿停止ボタン32を押したときの動作
と同じである。
【0201】また、第1製氷皿11aによる製氷のみ強
制的に停止している時に、冷蔵庫の利用者が、切り換え
スイッチ35の切り換えにより、第1製氷皿11aと第
2製氷皿11bの両方による製氷運転を選択した場合の
動作は、実施の形態2において、同じ状況で、第1製氷
皿停止ボタン31を押したときの動作と同じである。
【0202】また、第2製氷皿11bによる製氷のみ強
制的に停止している時に、冷蔵庫の利用者が、切り換え
スイッチ35の切り換えにより、第1製氷皿11aと第
2製氷皿11bの両方による製氷運転を選択した場合の
動作は、実施の形態2において、同じ状況で、第2製氷
皿停止ボタン32を押したときの動作と同じである。
【0203】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bの両方による製氷運転が行われている時に、冷蔵庫の
利用者が、切り換えスイッチ35の切り換えにより、第
1製氷皿11aと第2製氷皿11bによる製氷を両方と
も強制停止を選択して、第1製氷皿停止スイッチ36
が、製氷制御手段33に対し、第1製氷皿11aによる
製氷の強制停止を指令する信号を出力し、第2製氷皿停
止スイッチ37が、製氷制御手段33に対し、第2製氷
皿11bによる製氷の強制停止を指令する信号を出力し
た場合の動作は、実施の形態2において、同じ状況で、
第1製氷皿停止ボタン31と第2製氷皿停止ボタン32
を押したときの動作と同じである。
【0204】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bによる製氷を両方とも強制停止されている時に、冷蔵
庫の利用者が、切り換えスイッチ35の切り換えによ
り、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bの両方による
製氷運転を選択した場合の動作は、実施の形態2におい
て、同じ状況で、第1製氷皿停止ボタン31と第2製氷
皿停止ボタン32を押したときの動作と同じである。
【0205】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bによる製氷を両方とも強制停止されている時に、冷蔵
庫の利用者が、切り換えスイッチ35の切り換えによ
り、第1製氷皿11aによる製氷の強制停止を選択した
場合の動作は、実施の形態2において、同じ状況で、第
2製氷皿停止ボタン32を押したときの動作と同じであ
る。
【0206】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bによる製氷を両方とも強制停止されている時に、冷蔵
庫の利用者が、切り換えスイッチ35の切り換えによ
り、第2製氷皿11bによる製氷の強制停止を選択した
場合の動作は、実施の形態2において、同じ状況で、第
1製氷皿停止ボタン31を押したときの動作と同じであ
る。
【0207】また、第1製氷皿11aによる製氷のみ強
制的に停止している時に、冷蔵庫の利用者が、切り換え
スイッチ35の切り換えにより、第1製氷皿11aと第
2製氷皿11bによる製氷を両方とも強制停止を選択し
た場合の動作は、実施の形態2において、同じ状況で、
第2製氷皿停止ボタン32を押したときの動作と同じで
ある。
【0208】また、第2製氷皿11bによる製氷のみ強
制的に停止している時に、冷蔵庫の利用者が、切り換え
スイッチ35の切り換えにより、第1製氷皿11aと第
2製氷皿11bによる製氷を両方とも強制停止を選択し
た場合の動作は、実施の形態2において、同じ状況で、
第1製氷皿停止ボタン31を押したときの動作と同じで
ある。
【0209】また、第2製氷皿11bによる製氷のみ強
制的に停止している時に、冷蔵庫の利用者が、切り換え
スイッチ35の切り換えにより、第1製氷皿11aによ
る製氷の強制停止を選択した場合の動作は、実施の形態
2において、同じ状況で、第1製氷皿停止ボタン31と
第2製氷皿停止ボタン32を押したときの動作と同じで
ある。
【0210】また、第1製氷皿11aによる製氷のみ強
制的に停止している時に、冷蔵庫の利用者が、切り換え
スイッチ35の切り換えにより、第2製氷皿11bによ
る製氷の強制停止を選択した場合の動作は、実施の形態
2において、同じ状況で、第1製氷皿停止ボタン31と
第2製氷皿停止ボタン32を押したときの動作と同じで
ある。
【0211】本実施の形態では、一つの給水ポンプ16
と流路切換弁17を使って、第1製氷皿11aと第2製
氷皿11bに給水しているが、図20のブロック図に示
すように、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bのそれ
ぞれに専用の給水ポンプ、第1給水ポンプ16a、第2
給水ポンプ16bを設けても構わない。
【0212】この場合は、流路切換弁17が不要とな
り、図4のフローチャートのStep1の製氷皿への定
量給水の動作も、第1製氷皿11aと第2製氷皿11b
とで並行して行うことができる。
【0213】また、本実施の形態では、冷凍室4の上段
の冷凍容器8内の左側に貯氷容器10を配置し、貯氷容
器10の上部に、自動製氷装置の第1、第2製氷皿11
a,11bと、第1、第2検氷レバー14a,14b
と、それらを駆動する駆動装置12を設けたが、図21
に示すように、冷凍室における自動製氷と貯氷に使って
いた部分を貯氷室25として独立させ、下段の冷凍容器
9の部分のみを、引き出し式の冷凍室扉26により前面
開口部が開閉される冷凍室とし、貯氷室25の右側の貯
蔵室を、引き出し式の切換室扉27により前面開口部が
開閉される広範囲の温度調節が可能な切換室としても構
わない。
【0214】また、本実施の形態では、複数の製氷皿
(第1製氷皿11aと第2製氷皿11b)に応じて複数
の貯氷領域(第1貯氷領域10aと第2貯氷領域10
b)が形成された貯氷容器10に、第1、第2製氷皿1
1a,11bで製氷された氷を貯えているが、図9、図
10に示すように、貯氷容器10の代わりに、複数の製
氷皿(第1製氷皿11aと第2製氷皿11b)に応じて
複数の独立した貯氷容器(第1貯氷容器28と第2貯氷
容器29)を使用しても構わない。
【0215】以上のように、本実施の形態の冷蔵庫は、
複数の製氷皿11a,11bをもつ自動製氷装置と、複
数の製氷皿11a,11bのうちで製氷を強制的に停止
させたい製氷皿を選択する切り換えスイッチ35とを備
え、切り換えスイッチ35を操作して停止させたい製氷
皿を選択すると選択された製氷皿による製氷が強制的に
停止されるものであり、切り換えスイッチ35を操作し
て複数の製氷皿11a,11bのうちの停止させたい製
氷皿を選択すると、複数の製氷皿11a,11bのうち
の選択された製氷皿による製氷が強制的に停止される。
【0216】本実施の形態の冷蔵庫は、実施の形態2に
おいて第1製氷皿停止ボタン31と第2製氷皿停止ボタ
ン32とで行っていた操作を、一つの切り換えスイッチ
35の操作で行えるようにしたものであり、複数の製氷
皿11a,11bのうち利用者が製氷動作の停止を望む
方の製氷皿での製氷動作を、利用者が簡単に停止できる
という効果がある。
【0217】例えば、第1、第2製氷皿11a,11b
に応じて第1、第2貯氷領域10a,10bが形成され
た貯氷容器10を使用する場合は、冷蔵庫の使用者が、
貯氷容器10における使用者が希望する貯氷領域10a
(10b)に、他の冷凍貯蔵物を収納したい場合に、他
の冷凍貯蔵物を収納するために貯氷を止めたい貯氷領域
10a(10b)に対応する製氷皿による製氷の強制停
止を、切り換えスイッチ35の切り換えにより選択する
と、切り換えスイッチ35で選択された製氷皿(第1、
第2製氷皿11a,11bのうちの一方、または両方)
による製氷が強制的に停止され、第1、第2貯氷領域1
0a,10bのうちの切り換えスイッチ35で選択され
た製氷皿(第1、第2製氷皿11a,11bのうちの一
方、または両方)に対応した貯氷領域(第1、第2貯氷
領域10a,10bのうちの一方、または両方)に他の
冷凍貯蔵物を収納しても、その冷凍貯蔵物の上に氷が落
ちてくることはない。
【0218】また、第1、第2製氷皿11a,11bに
応じて独立した2つの貯氷容器(第1貯氷容器28と第
2貯氷容器29)を使用する場合は、冷蔵庫の使用者
が、第1貯氷容器28と第2貯氷容器29のうちの使用
者が希望する独立した第1貯氷容器28(または、第2
貯氷容器29)に、他の冷凍貯蔵物を収納したい場合
に、他の冷凍貯蔵物を収納するために貯氷を止めたい第
1貯氷容器28(または、第2貯氷容器29)に対応す
る製氷皿による製氷の強制停止を、切り換えスイッチ3
5の切り換えにより選択すると、切り換えスイッチ35
で選択された製氷皿(第1、第2製氷皿11a,11b
のうちの一方、または両方)による製氷が強制的に停止
され、第1、第2貯氷容器28,29のうちの切り換え
スイッチ35で選択された製氷皿(第1、第2製氷皿1
1a,11bのうちの一方、または両方)に対応した貯
氷容器(第1、第2貯氷容器28,29のうちの一方、
または両方)に他の冷凍貯蔵物を収納しても、その冷凍
貯蔵物の上に氷が落ちてくることはない。
【0219】したがって、同形状の氷を第1、第2製氷
皿11a,11bで製氷する場合で、氷の使用量が少な
い(貯えておくべき氷の量が少ない)時や、形状大きさ
の異なる複数種類の氷を第1、第2製氷皿11a,11
bを使って製氷する(製氷する氷の形状大きさを製氷皿
毎に変える)ようにしてある場合で、全種類の氷を使わ
ない(貯えておく必要がない)時などに、切り換えスイ
ッチ35を操作して、貯氷を止めたい貯氷領域10a
(10b)(または、貯氷容器28(29))に対応す
る製氷皿(製氷を止めたい製氷皿)を選択することによ
り、特定の製氷皿11a(11b)に対応する貯氷領域
10a(10b)(または、特定の製氷皿11a(11
b)に対応する独立した貯氷容器28(29))を、他
の冷凍貯蔵物の収納容器として、他の冷凍貯蔵物の収納
に利用することができるという効果がある。
【0220】また、単純に、形状大きさの異なる複数種
類の氷を第1、第2製氷皿11a,11bを使って製氷
する(製氷する氷の形状大きさを製氷皿11a(11
b)毎に変える)ようにしてある場合で、使わない(貯
えておく必要がない)種類の氷の製氷を止めて、その
分、使用する種類の氷の貯氷量を増やしたい場合に、切
り換えスイッチ35を操作して、貯氷を止めたい貯氷領
域10a(10b)(または、貯氷容器28(29))
に対応する製氷皿(製氷を止めたい製氷皿)を選択する
ことにより、使わない(貯えておく必要がない)種類の
氷のための貯氷領域10a(10b)(または、貯氷容
器28(29))に、使用する種類の氷を入れて、使用
する種類の氷の貯氷量を増やすことができるという効果
がある。
【0221】このとき、もし、貯氷容器10を第1、第
2製氷皿11a,11bに応じた第1、第2貯氷領域1
0a,10bに区画する仕切り(区画壁10c)が取外
し可能であれば、仕切り(区画壁10c)を取外すこと
により、一つの貯氷容器10全体に、使用する種類の氷
を貯氷することができる。
【0222】また、第1、第2製氷皿11a,11bに
応じて複数の独立した取外し可能な第1貯氷容器28と
第2貯氷容器29がある場合は、満杯になった貯氷容器
を空の貯氷容器と入れ替えることにより、第1貯氷容器
28と第2貯氷容器29の両方に、使用する種類の氷を
貯氷することができる。
【0223】また、区画壁10cが貯氷容器10に固定
されていて、貯氷容器10から区画壁10cを取り外せ
なくても、貯氷容器10を冷凍室4の上段の冷凍容器
8、または貯氷室25から取り出し可能で、且つ、貯氷
容器10を前後逆に取り付けることが可能であれば、一
方の貯氷領域に充分な量の氷が貯えられた時に、貯氷容
器10を冷凍室4の上段の冷凍容器8、または貯氷室2
5から取り出して、貯氷容器10の前後を逆にして、貯
氷容器10を冷凍室4の上段の冷凍容器8、または貯氷
室25に取り付けると、第1、第2貯氷領域10a,1
0bの左右が逆転し、第1、第2貯氷領域10a,10
bの両方の貯氷領域に、使用する種類の氷を貯氷するこ
とができる。
【0224】また、その他の場合でも、満杯の氷を移し
替えることにより、第1、第2貯氷領域10a,10b
の両方の貯氷領域に、使用する種類の氷を貯氷すること
ができる。
【0225】また、本実施の形態では、回動動作の途中
の時点で、製氷を強制的に停止するための切り換えスイ
ッチ35の切り換え操作がなされた製氷皿11a(11
b)は、製氷皿11a(11b)の複数の氷室の開口部
が上になる初期位置に戻って停止するものであり、脱氷
動作に入った製氷皿11a(11b)に対して、製氷を
強制的に停止するための切り換えスイッチ35の切り換
え操作がなされた場合は、脱氷動作を終了して初期位置
まで戻って製氷動作を停止する。
【0226】そのため、脱氷動作の途中で製氷皿11a
(11b)が停止してしまうことで製氷皿駆動手段21
a(21b)の駆動部分に高負荷の回転力が加わり続け
ることもなく、また脱氷のため製氷皿11a(11b)
がひねられた状態で長時間停止してしまうことで製氷皿
11a(11b)が変形してしまう虞もなく、自動製氷
装置の品質(信頼性)を長期に亘って維持できるという
効果がある。
【0227】また、本実施の形態の冷蔵庫において、貯
氷容器10の代わりに、図9に示すように、複数の製氷
皿(第1製氷皿11aと第2製氷皿11b)に応じて複
数の独立した貯氷容器(第1貯氷容器28と第2貯氷容
器29)を使用する場合は、複数の製氷皿11a,11
bをもつ自動製氷装置(の製氷部)は、引出し式扉と共
に前方に引出される冷凍容器8,9を有する冷凍室4の
左右どちらか片側(左側)に寄せて配置され、複数の製
氷皿11a,11bの下方には複数の製氷皿11a,1
1bに対応して上段の冷凍容器8内を貯氷領域と他の冷
凍貯蔵物の収納領域8aとに仕切る仕切り壁を兼ねる複
数の貯氷容器28,29が取付け取外し可能に上段の冷
凍容器8内に配設され、複数の製氷皿11a,11b
は、複数の製氷皿11a,11bのうち製氷が強制的に
停止されない可能性が比較的高い第1製氷皿11aが冷
凍室4の側面に近接して位置し、複数の製氷皿11a,
11bのうち製氷が強制的に停止される可能性が高い第
2製氷皿11bが冷凍容器4における他の冷凍貯蔵物の
収納領域8aに近接して位置している。
【0228】上記構成において、上段の冷凍容器8にお
ける他の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近接して位置する
第2製氷皿11bの製氷動作を、切り換えスイッチ35
の切り換え操作により強制的に停止させると、第2製氷
皿11bに対応した第2貯氷容器29を他の冷凍貯蔵物
の収納に利用できるだけでなく、第2製氷皿11bに対
応した第2貯氷容器29を取外して、取外した第2貯氷
容器29の分だけ他の冷凍貯蔵物の収納領域8aを広く
することができる。したがって、自動製氷装置の使い方
に合わせて、貯氷容器28,29の貯氷領域を有効利用
できるという効果がある。
【0229】また、複数の製氷皿11a,11bは、複
数の製氷皿11a,11bのうち製氷が強制的に停止さ
れない可能性が比較的高い第1製氷皿11aを冷凍室4
の側面に近接して位置させ、複数の製氷皿11a,11
bのうち製氷が強制的に停止される可能性が高い第2製
氷皿11bを上段の冷凍容器8における他の冷凍貯蔵物
の収納領域8aに近接して位置させたので、氷を多く貯
えておく必要がない時や、貯えておく必要がない種類の
氷を製氷する製氷皿がある時で、一部の製氷皿の製氷を
停止させる場合に、他の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近
接する第2製氷皿11bを停止させることになる可能性
が高く、そのため、停止させた第2製氷皿11bの氷を
貯氷する第2貯氷容器29を取外した場合に、取外した
第2貯氷容器29の分だけ他の冷凍貯蔵物の収納領域8
aが広くなる可能性が高く、実用的である。
【0230】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4による冷蔵庫について説明するが、実施の形態1か
ら3と同一構成については同一符号を付してその詳細な
説明は、省略する。
【0231】図22は本発明の実施の形態4による冷蔵
庫に使用する貯氷容器の上面図である。
【0232】図22において、38は上面を開口した箱
状の貯氷容器であり、39は貯氷容器38内を左右に第
1貯氷領域38aと第2貯氷領域38bとに区画する取
り外し可能な板状の区画壁である。38cは貯氷容器3
8内の前面側の壁と奥面側の壁からそれぞれ貯氷容器3
8の内側に突出するリブであり、上下方向に長く、左右
方向に複数形成されている。
【0233】なお、貯氷容器38内の前面側の壁または
奥面側の壁において、隣接する2つのリブ38cの間隔
は、区画壁39の前後方向の端部の厚みに合わせてあ
り、隣接する2つのリブ38cの間に区画壁39の前後
方向の端部を上方から挿入することにより、区画壁39
の前後方向の端部を隣接する2つのリブ38cで保持で
きるように設定してある。また、貯氷容器38内の前面
側の壁のリブ38cの位置と奥面側の壁のリブ38cの
位置は前後対称になっている。
【0234】38dは貯氷容器38内の右側壁から、区
画壁39の前後方向の端部の厚み分だけ左に離して、貯
氷容器38内の前面側の壁と奥面側の壁からそれぞれ貯
氷容器38の内側に突出するリブであり、上下方向に長
く、貯氷容器38内の右側壁とリブ38dの間に区画壁
39の前後方向の端部を上方から挿入することにより、
区画壁39の前後方向の端部を貯氷容器38内の右側壁
とリブ38dで保持できるように設定してある。また、
貯氷容器38内の前面側の壁のリブ38dの位置と奥面
側の壁のリブ38dの位置は前後対称になっている。
【0235】本実施の形態は、実施の形態1から3にお
ける貯氷容器10を、取り外し可能な板状の区画壁39
の取り付け位置を変えることにより、第1貯氷領域38
aと第2貯氷領域38bとの割合を変えることができる
貯氷容器38に変えたものであり、その他の構成は、実
施の形態1から3と同じである。
【0236】本実施の形態において、第1製氷皿11a
により製氷される氷の貯氷量を減らして、第2製氷皿1
1bにより製氷される氷の貯氷量を増やしたい時など
に、左側の第1貯氷領域38aを減らして右側の第2貯
氷領域38bを増やしたい場合は、区画壁39の取付位
置を左にずらす。
【0237】逆に、第1製氷皿11aにより製氷される
氷の貯氷量を増やして、第2製氷皿11bにより製氷さ
れる氷の貯氷量を減らしたい時などに、左側の第1貯氷
領域38aを増やして右側の第2貯氷領域38bを減ら
したい場合は、区画壁39の取付位置を右にずらす。
【0238】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bとで同じ種類の氷を製氷する時や第1製氷皿11aと
第2製氷皿11bのどちらか一方の製氷動作を強制的に
停止して1種類の氷だけを製氷する時などで、貯氷領域
を2つに分ける必要がない場合は、区画壁39を取り外
すか、もしくは、取り外した区画壁39の紛失を防止す
るために区画壁39を貯氷容器38内の右側壁とリブ3
8dの間に取り付ける。この時、区画壁39が第2検氷
レバー14bの回動動作を妨害しないように、区画壁3
9が第2検氷レバー14bの自由端よりも充分右側に位
置するものとする。
【0239】なお、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bのどちらか一方の製氷動作を強制的に停止して、第1
貯氷領域38aと第2貯氷領域38bのどちらか一方を
他の冷凍貯蔵物の収納に用いる場合で、第1貯氷領域3
8aと第2貯氷領域38bの割合を変えたい時に、区画
壁39の取付位置を変えても構わない。
【0240】本実施の形態では、リブ38cを貯氷容器
38の左右方向の中央部近辺に設けているが、リブ38
cを設ける位置を、中央部近辺に限らず、もっと左右方
向に拡大しても構わない。
【0241】また、本実施の形態では、リブ38cを等
間隔で設けているが、区画壁39を保持可能な所定間隔
離れた2つのリブ38cを1組と考え、それぞれのリブ
38cの組を他の組と任意の間隔離して設けても構わな
い。
【0242】また、本実施の形態では、区画壁を所定の
位置に保持させるため、貯氷容器38内の前面側の壁と
奥面側の壁からそれぞれ貯氷容器38の内側に突出する
リブ38cを設けているが、リブ38cの代わりに、区
画壁39の前後方向の端部を保持可能な上下方向の溝
を、貯氷容器38内の前面側の壁と奥面側の壁に設けて
も同様の効果が得られる。
【0243】以上のように本実施の形態は、実施の形態
1から3における貯氷容器10の代わりに、取外し可能
な区画壁39により、複数の製氷皿11a,11bのそ
れぞれに対応した複数の貯氷領域38a,38bを形成
する状態と、一つの貯氷領域を形成する状態とに変化す
る貯氷容器38を備えたものであり、取外し可能な区画
壁39の取付け取外しにより、貯氷容器38を複数の製
氷皿11a,11bのそれぞれに対応した複数の貯氷領
域38a,38bを形成する状態と、一つの貯氷領域を
形成する状態とに変化させることができるので、自動製
氷装置の使い方に合わせて、貯氷容器38の貯氷領域を
有効利用できるという効果がある。
【0244】例えば、形状大きさの異なる複数種類の氷
を複数の製氷皿11a,11bを使って製氷する(製氷
する氷の形状大きさを製氷皿11a,11b毎に変え
る)ようにしてある場合などで、複数の製氷皿11a,
11bのそれぞれに対応した複数の貯氷領域38a,3
8bが必要な時は、取外し可能な区画壁39を所定の位
置(リブ38cが設けられている位置)に取付けること
により、複数の製氷皿11a,11bのそれぞれに対応
した複数の貯氷領域38a,38bを形成する貯氷容器
38とすることができ、1種類の氷を多く貯えておきた
い場合や、複数種類の氷が混ざっても構わないからとに
かく氷を多く貯えておきたい場合などで、大きい一つの
貯氷領域が必要な時は、取外し可能な区画壁39を取外
すか貯氷容器38の端に寄せてリブ38dで固定するこ
とにより、一つの貯氷領域を形成する貯氷容器38とす
ることができるという効果がある。
【0245】また、本実施の形態では、区画壁39を取
付可能な位置(リブ38cを設けた位置)を複数設け
て、第1貯氷領域38aと第2貯氷領域38bの割合を
複数通りに変更できるようにしたので、複数の製氷皿1
1a,11bで製氷される氷の使い方に合わせて、複数
の製氷皿11a,11bの貯氷量の割合を調節したり、
また、複数の製氷皿11a,11bのどちらか一方での
製氷動作を強制的に停止して第1貯氷領域38aと第2
貯氷領域38bのどちらか一方を他の冷凍貯蔵物の収納
に用いる場合のその収納領域の大きさを調節したりで
き、冷蔵庫の使用者にとって便利である。
【0246】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5による冷蔵庫について説明するが、実施の形態1か
ら3と同一構成については同一符号を付してその詳細な
説明は、省略する。
【0247】図23は本発明の実施の形態5による冷蔵
庫に使用する貯氷容器の上面図である。
【0248】図23において、40は上面を開口した箱
状の貯氷容器であり、41は貯氷容器40内を左右に第
1貯氷領域40aと第2貯氷領域40bとに区画する左
右方向にスライド移動、取り外し可能な板状の区画壁で
あり、区画壁41の前方向の端部には貯氷容器40の前
壁の上部と係合する溝を有する保持部41aが設けら
れ、区画壁41の奥方向の端部には貯氷容器40の奥壁
の上部と係合する溝を有する保持部41bが設けられて
いる。
【0249】本実施の形態は、実施の形態1から3にお
ける貯氷容器10を、左右方向にスライド移動、取り外
し可能な板状の区画壁41の位置を変えることにより、
第1貯氷領域40aと第2貯氷領域40bとの割合を変
えることができる貯氷容器40に変えたものであり、そ
の他の構成は、実施の形態1から3と同じである。
【0250】本実施の形態において、第1製氷皿11a
により製氷される氷の貯氷量を減らして、第2製氷皿1
1bにより製氷される氷の貯氷量を増やしたい時など
に、左側の第1貯氷領域40aを減らして右側の第2貯
氷領域40bを増やしたい場合は、区画壁41の位置を
左にずらす。
【0251】逆に、第1製氷皿11aにより製氷される
氷の貯氷量を増やして、第2製氷皿11bにより製氷さ
れる氷の貯氷量を減らしたい時などに、左側の第1貯氷
領域40aを増やして右側の第2貯氷領域40bを減ら
したい場合は、区画壁41の位置を右にずらす。
【0252】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bとで同じ種類の氷を製氷する時や第1製氷皿11aと
第2製氷皿11bのどちらか一方の製氷動作を強制的に
停止して1種類の氷だけを製氷する時などで、貯氷領域
を2つに分ける必要がない場合は、区画壁41を取り外
すか、もしくは、取り外した区画壁41の紛失を防止す
るために区画壁41を貯氷容器40内の右端に寄せる。
この時、区画壁41が第2検氷レバー14bの回動動作
を妨害しないように、区画壁41が第2検氷レバー14
bの自由端よりも充分右側に位置するものとする。
【0253】なお、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bのどちらか一方の製氷動作を強制的に停止して、第1
貯氷領域40aと第2貯氷領域40bのどちらか一方を
他の冷凍貯蔵物の収納に用いる場合で、第1貯氷領域4
0aと第2貯氷領域40bの割合を変えたい時に、区画
壁41の取付位置を変えても構わない。
【0254】なお、区画壁41は、冷蔵庫の使用者の意
に反して勝手に移動しないように、左右方向に所定の大
きさ以上の力を加えないと移動しないものとする。ま
た、第1製氷皿11aから脱氷された氷が第2貯氷領域
40b内に落下しないぎりぎりの位置と、第2製氷皿1
1bから脱氷された氷が第1貯氷領域40a内に落下し
ないぎりぎり位置とが分かるように貯氷容器40に目印
を付けておけば、使用者がその目印を基に区画壁41を
正しく移動させる限り、冷蔵庫の使用者の意に反して、
第1製氷皿11aから脱氷された氷が第2貯氷領域40
b内に落下したり、第2製氷皿11bから脱氷された氷
が第1貯氷領域40a内に落下することを予防できる。
【0255】以上のように本実施の形態は、実施の形態
1から3における貯氷容器10の代わりに、変位可能な
区画壁41により、複数の製氷皿11a,11bのそれ
ぞれに対応した複数の貯氷領域40a,40bを形成す
る状態と、一つの貯氷領域を形成する状態とに変化する
貯氷容器40を備えたものであり、変位可能な区画壁4
1の移動により、貯氷容器40を複数の製氷皿11a,
11bのそれぞれに対応した複数の貯氷領域40a,4
0bを形成する状態と、一つの貯氷領域を形成する状態
とに変化させることができるので、自動製氷装置の使い
方に合わせて、貯氷容器40の貯氷領域を有効利用でき
るという効果がある。
【0256】例えば、形状大きさの異なる複数種類の氷
を複数の製氷皿11a,11bを使って製氷する(製氷
する氷の形状大きさを製氷皿11a,11b毎に変え
る)ようにしてある場合などで、複数の製氷皿11a,
11bのそれぞれに対応した複数の貯氷領域40a,4
0bが必要な時は、変位可能な区画壁41を所定の位置
に位置させることにより、複数の製氷皿11a,11b
のそれぞれに対応した複数の貯氷領域40a,40bを
形成する貯氷容器40とすることができ、1種類の氷を
多く貯えておきたい場合や、複数種類の氷が混ざっても
構わないからとにかく氷を多く貯えておきたい場合など
で、大きい一つの貯氷領域が必要な時は、区画壁41を
取外すか貯氷容器40の右端に寄せることにより、一つ
の貯氷領域を形成する貯氷容器40とすることができる
という効果がある。
【0257】また、本実施の形態では、変位(左右方向
にスライド移動)可能な区画壁41を任意の位置に移動
させて、第1貯氷領域40aと第2貯氷領域40bの割
合を複数通りに変更できるようにしたので、複数の製氷
皿11a,11bで製氷される氷の使い方に合わせて、
複数の製氷皿11a,11bの貯氷量の割合を調節した
り、また、複数の製氷皿11a,11bのどちらか一方
での製氷動作を強制的に停止して第1貯氷領域40aと
第2貯氷領域40bのどちらか一方を他の冷凍貯蔵物の
収納に用いる場合のその収納領域の大きさを調節したり
でき、冷蔵庫の使用者にとって便利である。
【0258】(実施の形態6)次に、本発明の実施の形
態6による冷蔵庫について説明するが、実施の形態1か
ら3と同一構成については同一符号を付してその詳細な
説明は、省略する。
【0259】図24は本発明の実施の形態6による冷蔵
庫に使用する貯氷容器の縦断面図である。
【0260】図24において、42は上面を開口した箱
状の貯氷容器であり、43は貯氷容器42内を左右に第
1貯氷領域42aと第2貯氷領域42bとに区画する板
状の可撓性の区画壁である。
【0261】区画壁43は、下端が貯氷容器42の固定
部42cに区画壁43の下辺を回動軸43aとして回動
自在に固定されると共に、区画壁43が貯氷容器42の
底面に対して垂直に立った状態と貯氷容器42の底面に
対して平行に倒れた状態で貯氷容器42内の奥側の面と
前側の面から突出する突起42d,42e,42fに保
持される。
【0262】区画壁43が貯氷容器42の底面に対して
垂直に立った状態で区画壁43を保持する突起42d,
42eのうちの左側の突起42dは、区画壁43の前後
方向の端部と貯氷容器42内の奥側の面または前側の面
との間隔よりも充分大きく貯氷容器42内に突出して、
区画壁43が左側に回動するのを防止する。
【0263】また、区画壁43が貯氷容器42の底面に
対して垂直に立った状態で区画壁43を保持する突起4
2d,42eのうちの右側の突起42eは、区画壁43
の前後方向の端部と貯氷容器42内の奥側の面または前
側の面との間隔よりも若干大きく貯氷容器42内に突出
して、手で所定以上の大きさの力を加えて区画壁43が
突起42eを越える方向に区画壁43を回動させようと
した時に、区画壁43が突起42eを越えるように構成
してある。
【0264】また、区画壁43が貯氷容器42の底面に
対して平行に倒れた状態で区画壁43を保持する突起4
2fは、突起42eと同様に、区画壁43の前後方向の
端部と貯氷容器42内の奥側の面または前側の面との間
隔よりも若干大きく貯氷容器42内に突出して、手で所
定以上の大きさの力を加えて区画壁43が突起42fを
越える方向に区画壁43を回動させようとした時に、区
画壁43が突起42fを越えるように構成してある。
【0265】ここで、所定以上の大きさの力というの
は、区画壁43が、冷蔵庫の使用者の意に反して勝手に
回動するのを充分に防止できる程度の力である。
【0266】本実施の形態は、実施の形態1から3にお
ける貯氷容器10を、下辺を回動軸として回動自在で、
貯氷容器42の底面に対して垂直に立った状態と貯氷容
器42の底面に対して平行に倒れた状態で貯氷容器42
に保持される区画壁43を有する貯氷容器42に変えた
ものであり、その他の構成は、実施の形態1から3と同
じである。
【0267】本実施の形態において、第1製氷皿11a
で製氷した氷と第2製氷皿11bで製氷した氷とが混ざ
らないようにしたい時や、第1製氷皿11aと第2製氷
皿11bのどちらか一方の製氷動作を強制的に停止し、
どちらか他方で製氷動作を行わせ、第1製氷皿11aと
第2製氷皿11bのどちらか製氷動作を停止している方
に対応する貯氷領域を他の冷凍貯蔵物の収納に使用した
い時で、貯氷容器42内を、複数の製氷皿11a,11
bに対応した複数の貯氷領域42a,42bに区画した
い場合は、貯氷容器42の底面に対して平行に倒れた状
態の区画壁43を手で起こして、突起42d,42eに
より区画壁43を、区画壁43が貯氷容器42の底面に
対して垂直に立った状態に保持させると、貯氷容器42
内に、複数の製氷皿11a,11bに対応した複数の貯
氷領域42a,42bが形成される。
【0268】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bとで同じ種類の氷を製氷する時や第1製氷皿11aと
第2製氷皿11bのどちらか一方の製氷動作を強制的に
停止して1種類の氷だけを製氷する時などで、貯氷領域
を2つに分ける必要がない場合は、貯氷容器42の底面
に対して垂直に立った状態の区画壁43を手で右に倒し
て、貯氷容器42の底面と突起42fとにより区画壁4
3を、区画壁43が貯氷容器42の底面に対して平行に
倒れた状態に保持させると、貯氷容器42内が一つの貯
氷領域になる。
【0269】以上のように本実施の形態は、実施の形態
1から3における貯氷容器10の代わりに、複数の製氷
皿11a,11bで製氷された氷を貯氷する貯氷容器4
2と、複数の製氷皿11a,11bに対応して貯氷容器
42内を複数の貯氷領域42a,42bに区画する区画
壁43とを備え、区画壁43は、下端が貯氷容器42の
固定部42cに区画壁43の下辺を回動軸43aとして
回動自在に固定されると共に、区画壁43が貯氷容器4
2の底面に対して垂直に立った状態と貯氷容器42の底
面に対して平行に倒れた状態で貯氷容器42に保持され
るものである。
【0270】上記構成において、貯氷容器42内の区画
が必要な場合は区画壁43を貯氷容器42の底面に対し
て垂直に立たせることにより、区画壁43として機能さ
せて、例えば、製氷皿11a,11b毎に異なる種類の
氷を製氷している場合に適した、複数の製氷皿11a,
11bに対応した複数の貯氷領域42a,42bを形成
することができ、貯氷容器42内の区画が不要な場合は
区画壁43を貯氷容器42の底面に対して平行に倒して
区画壁43を貯氷容器42の底面に重ねることにより、
区画壁43として機能せず、しかも区画壁43が貯氷の
邪魔にならないようにでき、例えば、同じ種類の氷を多
量に貯氷する場合に適した、一つの大きな貯氷領域を形
成することができ、自動製氷装置の使い方に合わせて、
貯氷容器42の貯氷領域を有効利用できるという効果が
ある。切り換えのための区画壁43の操作が簡単で、区
画壁43が貯氷容器42に回動可能に固定されているの
で、外した区画壁43の置き場所に困ることも、区画壁
43を紛失する虞も、区画壁43の位置がずれてしまう
虞もないという効果がある。
【0271】(実施の形態7)次に、本発明の実施の形
態7による冷蔵庫について説明するが、実施の形態1か
ら3と同一構成については同一符号を付してその詳細な
説明は、省略する。
【0272】図25は本発明の実施の形態7による冷蔵
庫に使用する貯氷容器の第2貯氷領域を広げた状態を示
す上面図、図26は同実施の形態による冷蔵庫に使用す
る貯氷容器の第2貯氷領域を無くした状態を示す上面図
である。
【0273】図25、図26において、44は冷凍室4
の上段の冷凍容器8内の左端に寄せて配置される貯氷容
器であり、上面を開口した箱形の貯氷容器本体44a
と、上面と左側面とが開口した箱形で貯氷容器本体44
aの右側に位置し左右にスライド移動可能な移動容器4
4bとからなる。
【0274】貯氷容器本体44aの奥側の壁と前側の壁
と底の壁は、それぞれ、移動容器44bの奥側の壁と前
側の壁と底の壁よりも厚く、移動容器44bの奥側の壁
と前側の壁と底の壁を右側から壁内に挿入可能な溝44
cが形成されている。
【0275】第1製氷皿11aから脱氷された氷を貯え
る第1貯氷領域44dは、貯氷容器本体44a内の空間
であり、第2製氷皿11bから脱氷された氷を貯える第
2貯氷領域44eは、移動容器44bの内面と貯氷容器
本体44aの右側面(外面)とで囲まれた空間である。
【0276】本実施の形態は、実施の形態1から3にお
ける貯氷容器10を、複数の製氷皿11a,11bの並
ぶ左右方向の寸法を伸縮でき、第2貯氷領域44eの左
右方向の大きさを伸縮できる貯氷容器44に変えたもの
であり、その他の構成は、実施の形態1から3と同じで
ある。
【0277】本実施の形態において、第2貯氷領域44
eを広げたい場合は、貯氷容器本体44aから移動容器
44bを必要な分だけ右に引き出す。第2貯氷領域44
eを広げる場合は、移動容器44bが貯氷容器本体44
aの溝44cから完全に抜け出ないようにする。逆に、
第2貯氷領域44eを狭くしたい場合は、移動容器44
bを必要な分だけ左に(貯氷容器本体44a側に)押し
込む。
【0278】なお、第2製氷皿11bによる製氷を行う
のであれば、第2検氷レバー14bが第2貯氷領域44
e内に入るように第2貯氷領域44eの左右方向の大き
さを調節する必要がある。
【0279】もし、第2製氷皿11bによる製氷を強制
的に停止しているのであれば、第2検氷レバー14bが
降りてくる位置を気にせずに、第2貯氷領域44eを狭
くすることができ、第2貯氷領域44eが必要なけれ
ば、図26に示すように、移動容器44bを貯氷容器本
体44a側に最後まで押し込んで、第2貯氷領域44e
を無くしてしまい、その分上段の冷凍容器8内のその他
の冷凍貯蔵物の収納領域8a(上段の冷凍容器8内の貯
氷容器44の右側にできる領域)を広げることができ
る。
【0280】以上のように本実施の形態は、実施の形態
1から3における貯氷容器10の代わりに、複数の製氷
皿11a,11bで製氷された氷を貯氷でき、複数の製
氷皿11a,11bの並ぶ方向(冷蔵庫の左右方向)の
寸法を伸縮できるように構成された貯氷容器44を備え
たものであり、必要に応じて貯氷容器44全体または伸
縮する側の製氷皿11bに対応する第2貯氷領域44e
の貯氷容量を増減できるという効果がある。
【0281】また、貯蔵容器44が冷凍室4の上段の冷
凍容器8の片側(左端)に寄せて配置され、冷凍室4の
上段の冷凍容器8の残りの空間8aが冷凍食品などの他
の冷凍貯蔵物の収納に使われる構造になっている場合
は、貯氷容器44の伸縮により冷凍貯蔵物の収納空間
(収納領域)8aを増減でき、冷凍貯蔵物の収納空間
(収納領域)8aを拡げたいときは貯氷容器44(伸縮
する側の第2製氷皿11bに対応する第2貯氷領域44
e)を小さく縮めることにより冷凍貯蔵物の収納空間
(収納領域)8aを拡げ、冷凍貯蔵物の収納空間(収納
領域)8aは小さくても構わないから貯氷容器44全体
の貯氷量または伸縮する側の第2製氷皿11bに対応す
る第2貯氷領域44eを増やしたいときは貯氷容器44
(移動容器44b)を右側に大きく伸ばすことにより冷
凍貯蔵物の収納空間(収納領域)8aを小さくして貯氷
容器44の貯氷量を増やすことができるという効果があ
る。
【0282】なお、貯蔵容器44の伸縮する側の第2製
氷皿11bは、他の第1製氷皿11aと同じ種類の氷を
製氷する製氷皿とするか、他の第1製氷皿11aと種類
の異なる利用者や季節等によって使用量が変動しやすい
特殊用途の氷にしておけば、実用的である。
【0283】また、貯蔵容器44の伸縮する側の第2製
氷皿11bを、操作により製氷を強制的に停止するよう
にしておけば、貯氷容器44を小さく縮めた場合に、第
2製氷皿11bから脱氷された氷が貯氷容器44の外に
落下することを防止できる。
【0284】また、本実施の形態は、貯氷容器44に複
数の製氷皿11a,11bに対応して複数の貯氷領域4
4d,44eが形成され、複数の貯氷領域44d,44
eのうち一方の端(右端)の貯氷領域44eを無くすこ
とができるように構成されているものであり、必要に応
じて貯氷容器44の一方の端(右端)の貯氷領域44e
を無くすことができるという効果がある。
【0285】また、貯蔵容器44が冷凍室4の上段の冷
凍容器8の片側(左端)に寄せて配置され、冷凍室4の
上段の冷凍容器8の残りの空間8aが冷凍食品などの他
の冷凍貯蔵物の収納に使われる構造になっている場合
で、冷凍貯蔵物の収納空間(収納領域)8aを大きく拡
げたいときは、貯氷容器44を小さく縮めて貯氷容器4
4の一方の端(右端)の第2貯氷領域44eを無くすこ
とにより冷凍貯蔵物の収納空間(収納領域)8aを大き
く拡げることができるという効果がある。
【0286】また、本実施の形態は、複数の製氷皿11
a,11bをもつ自動製氷装置(の製氷部)が、引出し
式扉と共に前方に引出される冷凍容器8,9を有する冷
凍室4の左右どちらか片側(左側)に寄せて配置され、
複数の製氷皿11a,11bの下方には上段の冷凍容器
8内を貯氷領域44d,44eと他の冷凍貯蔵物の収納
領域8aとに仕切る仕切り壁を兼ねる貯氷容器44が上
段の冷凍容器8内に配設され、複数の製氷皿11a,1
1bは、製氷が強制的に停止されない製氷皿11aもし
くは複数の製氷皿11a,11bのうち製氷が強制的に
停止されない可能性が比較的高い製氷皿11aが冷凍室
4の左側面に近接して位置し、複数の製氷皿11a,1
1bのうち製氷が強制的に停止される可能性が最も高い
製氷皿11bが上段の冷凍容器8における他の冷凍貯蔵
物の収納領域8aに近接して位置し、貯氷容器44にお
ける仕切壁として機能する側壁(移動容器44bの右側
壁)が冷凍室4の左右方向に移動可能に構成されている
ものである。
【0287】上記構成において、上段の冷凍容器8にお
ける他の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近接して位置する
第2製氷皿11bによる氷を通常より多く貯えたい場合
は、貯氷容器44における仕切壁として機能する側壁
(移動容器44bの右側壁)を貯氷容器44が大きくな
る方向(右方向)に移動させることにより、上段の冷凍
容器8の他の冷凍貯蔵物の収納領域8aを全て貯氷領域
にしてしまう場合を上限として、その第2製氷皿11b
による氷を通常より多く貯えることができる。
【0288】また、上段の冷凍容器8における他の冷凍
貯蔵物の収納領域8aに近接して位置する第2製氷皿1
1bによる氷の貯氷量を通常より少なくしたい場合は、
貯氷容器44における仕切壁として機能する側壁(移動
容器44bの右側壁)を貯氷容器44が小さくなる方向
(左方向)に移動させることにより、その第2製氷皿1
1bによる氷の貯氷量を通常より少なくでき、貯氷容器
44における仕切壁として機能する側壁(移動容器44
bの右側壁)を移動した分だけ他の冷凍貯蔵物の収納領
域8aを広くすることができる。したがって、自動製氷
装置の使い方に合わせて、貯氷容器44の貯氷領域を有
効利用できるという効果がある。
【0289】この時、上段の冷凍容器8における他の冷
凍貯蔵物の収納領域8aに近接して位置する第2製氷皿
11bによる氷の製氷を、操作により停止させた場合
は、停止させた第2製氷皿11bの隣の停止させていな
い第1製氷皿11aから脱氷された氷が貯氷容器44の
外に落ちないように、貯氷容器44における仕切壁とし
て機能する側壁(移動容器44bの右側壁)の位置を調
節する必要があり、上段の冷凍容器8における他の冷凍
貯蔵物の収納領域8aに近接して位置する第2製氷皿1
1bによる氷の製氷を続ける場合は、その第2製氷皿1
1bから脱氷された氷が貯氷容器44の外に落ちないよ
うに、貯氷容器44における仕切壁として機能する側壁
(移動容器44bの右側壁)の位置を調節する必要があ
る。
【0290】また、複数の製氷皿11a,11bは、製
氷が強制的に停止されない第1製氷皿11aもしくは複
数の製氷皿11a,11bのうち製氷が強制的に停止さ
れない可能性が比較的高い第1製氷皿11aを冷凍室4
の左側面に近接して位置させ、複数の製氷皿11a,1
1bのうち製氷が強制的に停止される可能性が最も高い
第2製氷皿11bを上段の冷凍容器8における他の冷凍
貯蔵物の収納領域8aに近接して位置させたので、氷を
多く貯えておく必要がない時や、貯えておく必要がない
種類の氷を製氷する第2製氷皿11bがある時で、一部
の第2製氷皿11bの製氷を停止させる場合に、他の冷
凍貯蔵物の収納領域8aに近接する第2製氷皿11bを
停止させることになる可能性が高く、そのため、停止さ
せた第2製氷皿11bの氷を貯氷する第2貯氷領域44
eを小さくして、その分他の冷凍貯蔵物の収納領域8a
を広くできる可能性が高く、実用的である。
【0291】さらに、本実施の形態は、貯氷容器44に
複数の製氷皿11a,11bに対応して複数の貯氷領域
44d,44eが形成され、複数の貯氷領域44d,4
4eのうち他の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近接する第
2貯氷領域44eを無くすことができるように構成され
ているものであり、必要に応じて、複数の貯氷領域44
d,44eのうち他の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近接
する第2貯氷領域44eを無くし、その分だけ冷凍貯蔵
物の収納空間8aを大きく拡げることができるという効
果がある。
【0292】(実施の形態8)次に、本発明の実施の形
態8による冷蔵庫について説明するが、実施の形態1か
ら3と同一構成については同一符号を付してその詳細な
説明は、省略する。
【0293】図27は本発明の実施の形態8による冷蔵
庫の貯氷容器を取り外した状態の冷凍室部分を切り欠い
た正面図、図28は同実施の形態による冷蔵庫における
貯氷容器とその周辺の部品を示す上面図、図29は同実
施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0294】図において、6は冷蔵庫扉である。本実施
の形態の冷蔵庫扉6には、実施の形態1から3における
冷蔵庫扉6に設けられていた操作部がない。
【0295】45は上面を開口した箱状の貯氷容器であ
り、46は貯氷容器45内を左右に第1貯氷領域45a
と第2貯氷領域45bとに区画する取り外し可能な板状
の区画壁である。なお、区画壁46の前側端部46a
は、貯氷容器45の前側の壁を上に乗り越えて貯氷容器
45の前面よりも前方に突出している。
【0296】45cは貯氷容器45内の前面側の壁と奥
面側の壁からそれぞれ貯氷容器45の内側に突出するリ
ブであり、上下方向に長く、左右方向に複数形成されて
いる。このリブ45cは区画壁46を保持可能な所定間
隔離れた2つのリブ45cを1組として、貯氷容器45
内の前面側の壁と奥面側の壁に、それぞれ3組ずつ設け
られている。
【0297】3組のうちの1組は、区画壁46を第1製
氷皿11aと第2製氷皿11bとの間の下(第1製氷皿
11aで製氷した氷と第2製氷皿11bで製氷した氷と
が混ざらないように第1貯氷領域45aと第2貯氷領域
45bとに別々に貯氷できる位置)で保持するものであ
り、他の2組は、それぞれ第1製氷皿11aの下、第2
製氷皿11bの下で保持するものである。
【0298】なお、貯氷容器45内の前面側の壁または
奥面側の壁において、各組の隣接する2つのリブ45c
の間隔は、前側端部46aを除いた板状の区画壁46の
厚みに合わせてあり、各組の隣接する2つのリブ45c
の間に区画壁46を上方から挿入することにより、区画
壁46を1組の隣接する2つのリブ45cで保持できる
ように設定してある。また、貯氷容器45内の前面側の
壁のリブ45cの位置と奥面側の壁のリブ45cの位置
は前後対称になっている。
【0299】45dは貯氷容器45内の右側壁から、前
側端部46aを除いた板状の区画壁46の厚み分だけ左
に離して、貯氷容器45内の前面側の壁と奥面側の壁か
らそれぞれ貯氷容器45の内側に突出するリブであり、
上下方向に長く、貯氷容器45内の右側壁とリブ45d
の間に区画壁46を上方から挿入することにより、区画
壁46を貯氷容器45内の右側壁とリブ45dで保持で
きるように設定してある。また、貯氷容器45内の前面
側の壁のリブ45dの位置と奥面側の壁のリブ45dの
位置は前後対称になっている。
【0300】47は、区画壁46を3組のうちの右側の
組の2つのリブ45cの間に挿入させて区画壁46を第
1製氷皿11aの下に取り付けた場合に、区画壁46の
前側端部46aによりボタン47aが押されて、製氷制
御手段33に対し、第1製氷皿11aによる製氷の強制
停止を指令する信号を出力する第1製氷皿停止スイッチ
である。
【0301】48は、区画壁46を3組のうちの左側の
組の2つのリブ45cの間に挿入させて区画壁46を第
2製氷皿11bの下に取り付けた場合に、区画壁46の
前側端部46aによりボタン48aが押されて、製氷制
御手段33に対し、第2製氷皿11bによる製氷の強制
停止を指令する信号を出力する第2製氷皿停止スイッチ
である。
【0302】なお、第1製氷皿停止スイッチ47と第2
製氷皿停止スイッチ48とは冷凍室扉の背面側に設けら
れる。
【0303】本実施の形態は、実施の形態2における貯
氷容器10を、取り外し可能な板状の区画壁46の取り
付け位置を変えることにより、第1貯氷領域45aと第
2貯氷領域45bとの割合を変えることができる貯氷容
器45に変え、実施の形態2における操作部30と第1
製氷皿停止ボタン31と第2製氷皿停止ボタン32との
代わりに、第1製氷皿停止スイッチ47と第2製氷皿停
止スイッチ48とを冷凍室扉の背面側に設けたものであ
り、その他の構成は、実施の形態2と同じである。
【0304】また、第1、第2製氷皿11a,11bに
よる通常の製氷動作は、実施の形態1の図4のフローチ
ャートに示された製氷動作と同じである。
【0305】また、区画壁46の前側端部46aにより
第1製氷皿停止スイッチ47のボタン47aが押された
時の第1製氷皿11aについての動作は、実施の形態2
において第1製氷皿11aによる製氷を行っている場合
に第1製氷皿停止ボタン31のボタンが押された時の第
1製氷皿11aについての動作と同じである。
【0306】また、区画壁46の前側端部46aにより
第2製氷皿停止スイッチ48のボタン48aが押された
時の第2製氷皿11bについての動作は、実施の形態2
において第2製氷皿11bによる製氷を行っている場合
に第2製氷皿停止ボタン32のボタンが押された時の第
2製氷皿11bについての動作と同じである。
【0307】また、区画壁46の前側端部46aが第1
製氷皿停止スイッチ47のボタン47aを押す位置か
ら、前側端部46aがボタン47aを押さない位置に、
区画壁46の取付位置が変更された場合、または前側端
部46aがボタン47aを押す位置にあった区画壁46
が取り外された場合の第1製氷皿11aについての動作
は、実施の形態2において第1製氷皿11aによる製氷
動作が強制的に停止されている場合に第1製氷皿停止ボ
タン31のボタンが押された時の第1製氷皿11aにつ
いての動作と同じである。
【0308】また、区画壁46の前側端部46aが第2
製氷皿停止スイッチ48のボタン48aを押す位置か
ら、前側端部46aがボタン48aを押さない位置に、
区画壁46の取付位置が変更された場合、または前側端
部46aがボタン48aを押す位置にあった区画壁46
が取り外された場合の第2製氷皿11bについての動作
は、実施の形態2において第2製氷皿11bによる製氷
動作が強制的に停止されている場合に第2製氷皿停止ボ
タン32のボタンが押された時の第2製氷皿11bにつ
いての動作と同じである。
【0309】なお、本実施の形態の製氷制御手段33
は、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場合は貯氷室扉)
が開いたことを検知すると、冷凍室扉(独立した貯氷室
がある場合は貯氷室扉)が閉じるまで、第1、第2製氷
皿駆動手段21a,21bによる第1、第2製氷皿11
a,11bの回動動作を停止させ、冷凍室扉(独立した
貯氷室がある場合は貯氷室扉)が開いている時の第1、
第2製氷皿11a,11bからの脱氷を防止するものと
する。
【0310】したがって、冷凍室扉(独立した貯氷室が
ある場合は貯氷室扉)が開いている間に、区画壁46の
前側端部46aにより製氷皿停止スイッチ47(48)
のボタン47a(48a)が押された(製氷動作から製
氷強制停止に切り換えられた)方の製氷皿11a(11
b)については、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場合
は貯氷室扉)が開いている間は、扉が開いているときの
製氷制御手段33の制御により製氷皿11a(11b)
の回動動作が停止しており、その後、扉が閉められた時
に、製氷皿停止スイッチ47(48)からの信号に基づ
いて製氷制御手段33が製氷皿11a(11b)による
製氷動作を強制的に停止する。
【0311】また、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場
合は貯氷室扉)が開いている間に、区画壁46の前側端
部46aにより製氷皿停止スイッチ47(48)のボタ
ン47a(48a)が押されなくなった(製氷強制停止
から製氷動作に切り換えられた)方の製氷皿11a(1
1b)については、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場
合は貯氷室扉)が開いている間は、扉が開いているとき
の製氷制御手段33の制御により製氷皿11a(11
b)の回動動作が停止しており、その後、扉が閉められ
た時に、製氷皿停止スイッチ47(48)に基づいて製
氷制御手段33が製氷皿11a(11b)による製氷動
作を始める。
【0312】本実施の形態において、第1製氷皿11a
で製氷した氷と第2製氷皿11bで製氷した氷とが混ざ
らないように第1貯氷領域45aと第2貯氷領域45b
とに別々に貯氷する場合は、区画壁46を第1製氷皿1
1aと第2製氷皿11bとの間の下の位置になるよう
に、3組のリブ45cのうちの中央の組の間に挿入させ
る。
【0313】この場合は、区画壁46の前側端部46a
は、第1製氷皿停止スイッチ47と第2製氷皿停止スイ
ッチ48の両方のボタン47a,48aから離れている
ので、第1製氷皿停止スイッチ47と第2製氷皿停止ス
イッチ48は、両方とも動作せず、第1製氷皿11aと
第2製氷皿11bとで製氷動作が行われ、第1製氷皿1
1aから脱氷された氷は全て区画壁46の左側の第1貯
氷領域45a内に落下し、第1貯氷領域45a内に貯え
られる。また、第2製氷皿11bから脱氷された氷は全
て区画壁46の右側の第2貯氷領域45b内に落下し、
第2貯氷領域45b内に貯えられる。
【0314】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bとで同じ種類の氷を製氷する時や、第1製氷皿11a
で製氷した氷と第2製氷皿11bで製氷した氷とが混ざ
っても構わないから多くの氷を貯えたい時などで、貯氷
領域を2つに分ける必要がない場合は、区画壁46を取
り外すか、もしくは、取り外した区画壁46の紛失を防
止するために区画壁46を貯氷容器45内の右側壁とリ
ブ45dの間に取り付ける。この時、区画壁46が第2
検氷レバー14bの回動動作を妨害しないように、区画
壁46が第2検氷レバー14bの自由端よりも充分右側
に位置するものとする。
【0315】この場合は、区画壁46の前側端部46a
は、第1製氷皿停止スイッチ47と第2製氷皿停止スイ
ッチ48の両方のボタン47a,48aから離れている
ので、第1製氷皿停止スイッチ47と第2製氷皿停止ス
イッチ48は、両方とも動作せず、第1製氷皿11aと
第2製氷皿11bとで製氷動作が行われ、第1製氷皿1
1aから脱氷された氷と第2製氷皿11bから脱氷され
た氷は、全て貯氷容器45内に形成される一つの貯氷領
域内に落下し、貯えられる。
【0316】また、第1製氷皿11aによる製氷は必要
であるが、第2製氷皿11bによる製氷は不要である場
合は、区画壁46を第2製氷皿11bの下の位置になる
ように、3組のリブ45cのうちの右側の組の間に挿入
させる。
【0317】この場合は、区画壁46の前側端部46a
が、第2製氷皿停止スイッチ48のボタン48aを押す
ので、第2製氷皿停止スイッチ48が、製氷制御手段3
3に対し、第2製氷皿11bによる製氷の強制停止を指
令する信号を出力し、製氷制御手段33により第2製氷
皿11bによる製氷動作は停止する。一方、区画壁46
の前側端部46aは、第1製氷皿停止スイッチ47のボ
タン47aから離れているので、第1製氷皿停止スイッ
チ47は動作せず、第1製氷皿11aで製氷動作が行わ
れ、第1製氷皿11aから脱氷された氷は全て区画壁4
6の左側の通常より広めの第1貯氷領域45a内に落下
し、第1貯氷領域45a内に貯えられる。なお、この
時、区画壁46上に落下してくる氷はない。
【0318】また、第2製氷皿11bによる製氷は必要
であるが、第1製氷皿11aによる製氷は不要である場
合は、区画壁46を第1製氷皿11bの下の位置になる
ように、3組のリブ45cのうちの左側の組の間に挿入
させる。
【0319】この場合は、区画壁46の前側端部46a
が、第1製氷皿停止スイッチ47のボタン47aを押す
ので、第1製氷皿停止スイッチ47が、製氷制御手段3
3に対し、第1製氷皿11aによる製氷の強制停止を指
令する信号を出力し、製氷制御手段33により第1製氷
皿11aによる製氷動作は停止する。一方、区画壁46
の前側端部46aは、第2製氷皿停止スイッチ48のボ
タン48aから離れているので、第2製氷皿停止スイッ
チ48は動作せず、第2製氷皿11bで製氷動作が行わ
れ、第2製氷皿11bから脱氷された氷は全て区画壁4
6の右側の通常より広めの第2貯氷領域45b内に落下
し、第2貯氷領域45b内に貯えられる。なお、この
時、区画壁46上に落下してくる氷はない。
【0320】本実施の形態では、3組のリブ45cを設
けているが、区画壁46の前側端部46aが、第1、第
2製氷皿停止スイッチ47,48のいずれのボタン47
a,48aも押さない位置に区画壁46を保持する組の
リブ45cと、区画壁46の前側端部46aが、第1、
第2製氷皿停止スイッチ47,48のいずれかのボタン
47a,48aを押す位置に区画壁46を保持する組の
リブ45cのどちらも、増やしても構わない。
【0321】また、本実施の形態では、区画壁46を所
定の位置に保持させるため、貯氷容器45内の前面側の
壁と奥面側の壁からそれぞれ貯氷容器45の内側に突出
するリブ45cを設けているが、リブ45cの代わり
に、区画壁45の前後方向の端部を保持可能な上下方向
の溝を、貯氷容器45内の前面側の壁と奥面側の壁に設
けても同様の効果が得られる。
【0322】また、区画壁46の前側端部46aが貯氷
容器45の前側の壁を上に乗り越える構造としては、貯
氷容器45の前側の壁を低くして壁の上を乗り越え易く
する構造や、必要な箇所のみ貯氷容器45の前側の壁の
上部を必要な分だけ切り欠く構造がある。
【0323】本実施の形態では、一つの給水ポンプ16
と流路切換弁17を使って、第1製氷皿11aと第2製
氷皿11bに給水しているが、図30のブロック図に示
すように、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bのそれ
ぞれに専用の給水ポンプ、第1給水ポンプ16a、第2
給水ポンプ16bを設けても構わない。
【0324】この場合は、流路切換弁17が不要とな
り、図4のフローチャートのStep1の製氷皿への定
量給水の動作も、第1製氷皿11aと第2製氷皿11b
とで並行して行うことができる。
【0325】また、本実施の形態では、冷凍室4の上段
の冷凍容器8内の左側に貯氷容器45を配置し、貯氷容
器45の上部に、自動製氷装置の第1、第2製氷皿11
a,11bと、第1、第2検氷レバー14a,14b
と、それらを駆動する駆動装置12を設けたが、図31
に示すように、冷凍室における自動製氷と貯氷に使って
いた部分を貯氷室25として独立させ、下段の冷凍容器
9の部分のみを、引き出し式の冷凍室扉26により前面
開口部が開閉される冷凍室とし、貯氷室25の右側の貯
蔵室を、引き出し式の切換室扉27により前面開口部が
開閉される広範囲の温度調節が可能な切換室としても構
わない。
【0326】以上のように本実施の形態は、複数の製氷
皿11a,11bで製氷された氷を貯氷する貯氷容器4
5と、貯氷容器45内の所定の複数の取付位置(3組の
リブ45cのある位置)に取外し可能に取付けられ複数
の製氷皿11a,11bに対応して貯氷容器45内を複
数の貯氷領域45a,45bに区画する区画壁46と、
製氷皿11a,11bの真下になる取付位置(左側また
は右側の組のリブ45cのある位置)に区画壁46を取
付けたときに真下に区画壁46が取付けられた製氷皿1
1a(11b)による製氷を強制的に停止させる製氷停
止手段(前側端部46a、第1、第2製氷皿停止スイッ
チ47,48、製氷制御手段33)とを備えたものであ
り、区画壁46を取付けることができる複数の取付位置
を適切に設定しておき、必要に応じて、取外し可能な区
画壁46を取付け取外し付替えを行うことにより、貯氷
領域45a,45bの数の増減(最小は1から最大は複
数の製氷皿11a,11bと同数までの増減)、各貯氷
領域45a,45bの大きさ(複数の製氷皿11a,1
1bが並ぶ左右方向の幅)の調節ができるので、自動製
氷装置の使い方に合わせて、貯氷容器45の貯氷領域4
5a,45bを有効利用できるという効果がある。
【0327】なお、取外した区画壁46を、貯氷容器4
5における邪魔にならない貯氷容器45の端に固定でき
るようにリブ45dを設けたので、取外した区画壁46
の紛失を防止できる。
【0328】また、製氷皿11a,11bの真下に区画
壁46を取付けた場合は、その区画壁46の真上に位置
する製氷皿11a(11b)による製氷が停止するの
で、区画壁46の上に製氷皿11a,11bから脱氷さ
れた氷が落下することがなく、落下する氷により区画壁
46が破損する虞がないという効果がある。
【0329】また、複数の製氷皿11a,11bうちの
特定の製氷皿11a(11b)による製氷を停止させる
と共に、その特定の製氷皿11a(11b)に隣接する
製氷皿11b(11a)の貯氷領域45b(45a)を
拡大したい場合は、製氷を停止させたい製氷皿11a
(11b)の貯氷領域45a(45b)とそれに隣接し
領域を拡大したい貯氷領域45b(45a)とを区画す
る区画壁46を、停止させたい製氷皿11a(11b)
の真下に付け替えるという簡単な作業だけで、特定の製
氷皿11a(11b)による製氷を停止させ、その特定
の製氷皿11a(11b)に隣接する製氷皿11b(1
1a)の貯氷領域45b(45a)を拡大することがで
きるという効果がある。
【0330】(実施の形態9)次に、本発明の実施の形
態9による冷蔵庫について説明するが、実施の形態1か
ら3または実施の形態5と同一構成については同一符号
を付してその詳細な説明は、省略する。
【0331】図32は本発明の実施の形態9による冷蔵
庫における貯氷容器とその周辺の部品を示す上面図、図
33は同実施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の構成
を示すブロック図である。
【0332】図において、49は、貯氷容器40内を第
1貯氷領域40aと第2貯氷領域40bとに区画する区
画壁41が、第1製氷皿11aの下方または第1検氷レ
バー14aの下方にスライド移動された場合に、区画壁
41の前側の保持部41aによりボタン49aが押され
て、製氷制御手段33に対し、第1製氷皿11aによる
製氷の強制停止を指令する信号を出力する第1製氷皿停
止スイッチである。
【0333】また、50は、貯氷容器40内を第1貯氷
領域40aと第2貯氷領域40bとに区画する区画壁4
1が、第2製氷皿11bの下方または第2検氷レバー1
4bの下方にスライド移動された場合に、区画壁41の
前側の保持部41aによりボタン50aが押されて、製
氷制御手段33に対し、第2製氷皿11bによる製氷の
強制停止を指令する信号を出力する第2製氷皿停止スイ
ッチである。
【0334】なお、第1製氷皿停止スイッチ49と第2
製氷皿停止スイッチ50とは冷凍室扉の背面側に設けら
れる。
【0335】本実施の形態の冷蔵庫扉6には、実施の形
態1から3における冷蔵庫扉6に設けられていた操作部
がない。
【0336】また、本実施の形態の貯氷容器40と、貯
氷容器40内を第1貯氷領域40aと第2貯氷領域40
bとに区画するスライド移動可能な区画壁41は、実施
の形態5で使用したものと同じである。
【0337】また、区画壁41を、第1製氷皿11aの
下方または第1検氷レバー14aの下方にスライド移動
させたことにより第1製氷皿停止スイッチ49のボタン
49aが押されたときの動作は、実施の形態8におい
て、第1製氷皿11aの真下になる取付位置(左側の組
のリブ45cのある位置)に区画壁46を取付けたこと
により第1製氷皿停止スイッチ47のボタン47aが押
されたときの動作と同じである。
【0338】同様に、区画壁41を、第2製氷皿11b
の下方または第2検氷レバー14bの下方にスライド移
動させたことにより第2製氷皿停止スイッチ50のボタ
ン50aが押されたときの動作は、実施の形態8におい
て、第2製氷皿11bの真下になる取付位置(右側の組
のリブ45cのある位置)に区画壁46を取付けたこと
により第2製氷皿停止スイッチ48のボタン48aが押
されたときの動作と同じである。
【0339】本実施の形態は、実施の形態8における区
画壁46を有する貯氷容器45を、実施の形態5で使用
した区画壁41を有する貯氷容器40に変え、貯氷容器
の変更に合わせて、実施の形態8における第1製氷皿停
止スイッチ47を、スイッチ機能は変えずに、第1製氷
皿11aの下方または第1検氷レバー14aの下方に区
画壁41が位置している時にボタンが押された状態にな
るように仕様変更した第1製氷皿停止スイッチ49に変
え、実施の形態8における第2製氷皿停止スイッチ48
を、スイッチ機能は変えずに、第2製氷皿11bの下方
または第2検氷レバー14bの下方に区画壁41が位置
している時にボタンが押された状態になるように仕様変
更した第2製氷皿停止スイッチ50に変えたものであ
り、その他の構成は実施の形態8と同じである。
【0340】なお、本実施の形態の製氷制御手段33
は、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場合は貯氷室扉)
が開いたことを検知すると、冷凍室扉(独立した貯氷室
がある場合は貯氷室扉)が閉じるまで、第1、第2製氷
皿駆動手段21a,21bによる第1、第2製氷皿11
a,11bの回動動作を停止させ、冷凍室扉(独立した
貯氷室がある場合は貯氷室扉)が開いている時の第1、
第2製氷皿11a,11bからの脱氷を防止するものと
する。
【0341】したがって、冷凍室扉(独立した貯氷室が
ある場合は貯氷室扉)が開いている間に、区画壁41の
保持部41aにより製氷皿停止スイッチ49(50)の
ボタン49a(50a)が押された(製氷動作から製氷
強制停止に切り換えられた)方の製氷皿11a(11
b)については、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場合
は貯氷室扉)が開いている間は、扉が開いているときの
製氷制御手段33の制御により製氷皿11a(11b)
の回動動作が停止しており、その後、扉が閉められた時
に、製氷皿停止スイッチ49(50)からの信号に基づ
いて製氷制御手段33が製氷皿11a(11b)による
製氷動作を強制的に停止する。
【0342】また、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場
合は貯氷室扉)が開いている間に、区画壁41の保持部
41aにより製氷皿停止スイッチ49(50)のボタン
49a(50a)が押されなくなった(製氷強制停止か
ら製氷動作に切り換えられた)方の製氷皿11a(11
b)については、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場合
は貯氷室扉)が開いている間は、扉が開いているときの
製氷制御手段33の制御により製氷皿11a(11b)
の回動動作が停止しており、その後、扉が閉められた時
に、製氷皿停止スイッチ49(50)に基づいて製氷制
御手段33が製氷皿11a(11b)による製氷動作を
始める。
【0343】本実施の形態において、第1製氷皿11a
と第2製氷皿11bの両方で製氷動作を行わせながら、
左側の第1貯氷領域40aを減らして右側の第2貯氷領
域40bを増やしたい場合は、区画壁41の前側の保持
部41aが第1製氷皿停止スイッチ49のボタン49a
も第2製氷皿停止スイッチ50のボタン50aも押さな
い範囲内で、区画壁41の位置を適度に左にずらせば良
い。
【0344】逆に、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bの両方で製氷動作を行わせながら、左側の第1貯氷領
域40aを増やして右側の第2貯氷領域40bを減らし
たい場合は、区画壁41の前側の保持部41aが第1製
氷皿停止スイッチ49のボタン49aも第2製氷皿停止
スイッチ50のボタン50aも押さない範囲内で、区画
壁41の位置を適度に右にずらせば良い。
【0345】また、第1製氷皿11aの製氷動作を停止
させ第2製氷皿11bでのみ製氷動作を行わせながら、
左側の第1貯氷領域40aを減らして右側の第2貯氷領
域40bを増やしたい場合は、区画壁41の前側の保持
部41aが第1製氷皿停止スイッチ49のボタン49a
を押す範囲内で、区画壁41の位置を適度に左にずらせ
ば良い。
【0346】逆に、第2製氷皿11bの製氷動作を停止
させ第1製氷皿11aでのみ製氷動作を行わせながら、
左側の第1貯氷領域40aを増やして右側の第2貯氷領
域40bを減らしたい場合は、区画壁41の前側の保持
部41aが第2製氷皿停止スイッチ50のボタン50a
を押す範囲内で、区画壁41の位置を適度に右にずらせ
ば良い。
【0347】また、第1製氷皿11aと第2製氷皿11
bの両方で製氷動作を行わせ、それぞれの氷を同じ貯氷
領域に貯えたい場合は、区画壁41を取り外す。
【0348】もし、区画壁41を貯氷容器40の左端
(右端)まで移動させた場合に、区画壁41の前側の保
持部41aが第1製氷皿停止スイッチ49のボタン49
a(第2製氷皿停止スイッチ50のボタン50a)を押
さないように構成してあれば、区画壁41を貯氷容器4
0の左端(右端)まで移動させることにより、第1製氷
皿11aと第2製氷皿11bの両方で製氷動作を行わ
せ、それぞれの氷を同じ貯氷領域に貯えることができ
る。この場合は、区画壁41を取り外さないので、区画
壁41を紛失してしまう虞がない。
【0349】本実施の形態では、一つの給水ポンプ16
と流路切換弁17を使って、第1製氷皿11aと第2製
氷皿11bに給水しているが、図34のブロック図に示
すように、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bのそれ
ぞれに専用の給水ポンプ、第1給水ポンプ16a、第2
給水ポンプ16bを設けても構わない。
【0350】この場合は、流路切換弁17が不要とな
り、図4のフローチャートのStep1の製氷皿への定
量給水の動作も、第1製氷皿11aと第2製氷皿11b
とで並行して行うことができる。
【0351】なお、本実施の形態において、自動製氷装
置の第1、第2製氷皿11a,11bと、第1、第2検
氷レバー14a,14bと、それらを駆動する駆動装置
12と、貯氷容器40は、図27に示すように、冷凍室
4の上段の冷凍容器8内の左側に貯氷容器40を配置
し、貯氷容器40の上部に、自動製氷装置の第1、第2
製氷皿11a,11bと、第1、第2検氷レバー14
a,14bと、それらを駆動する駆動装置12を設ける
ことを想定したが、図31に示すように、冷凍室におけ
る自動製氷と貯氷に使っていた部分を貯氷室25として
独立させ、下段の冷凍容器9の部分のみを、引き出し式
の冷凍室扉26により前面開口部が開閉される冷凍室と
し、貯氷室25の右側の貯蔵室を、引き出し式の切換室
扉27により前面開口部が開閉される広範囲の温度調節
が可能な切換室としても構わない。
【0352】以上のように本実施の形態は、複数の製氷
皿11a,11bで製氷された氷を貯氷する貯氷容器4
0と、貯氷容器40内に複数の製氷皿11a,11bの
並ぶ左右方向にスライド移動可能に設けられ貯氷容器4
0内を複数の貯氷領域40a,40bに区画する区画壁
41と、製氷皿11a,11bの真下になる位置に区画
壁41を位置させたときに真下に区画壁41が位置して
いる製氷皿11a(11b)による製氷を強制的に停止
させる製氷停止手段(保持部41a、第1、第2製氷皿
停止スイッチ47,48、製氷制御手段33)とを備え
たものであり、不要な数の区画壁41を他の区画壁41
や貯氷容器40の側壁に重ねることにより、貯氷領域4
0a,40bの数の増減(最小は1から最大は複数の製
氷皿11a,11bと同数までの増減)でき、また、区
画壁41をスライド移動させることにより、各貯氷領域
40a,40bの大きさ(複数の製氷皿11a,11b
が並ぶ左右方向の幅)の調節ができるので、自動製氷装
置の使い方に合わせて、貯氷容器40の貯氷領域を有効
利用できるという効果がある。
【0353】また、製氷皿11a,11bの真下に区画
壁41を配置させた場合は、その区画壁41の真上に位
置する製氷皿11a(11b)による製氷が停止するの
で、区画壁41の上に製氷皿11a(11b)から脱氷
された氷が落下することがなく、落下する氷により区画
壁41が破損する虞がないという効果がある。
【0354】また、複数の製氷皿11a,11bのうち
の特定の製氷皿11a(11b)による製氷を停止させ
ると共に、その特定の製氷皿11a(11b)に隣接す
る製氷皿11b(11a)の貯氷領域40b(40a)
を拡大したい場合は、製氷を停止させたい製氷皿11a
(11b)の貯氷領域40a(40b)とそれに隣接し
領域を拡大したい貯氷領域40b(40a)とを区画す
る区画壁41を、停止させたい製氷皿11a(11b)
の真下にスライド移動させるという簡単な作業だけで、
特定の製氷皿11a(11b)による製氷を停止させ、
その特定の製氷皿11a(11b)に隣接する製氷皿1
1b(11a)の貯氷領域40b(40a)を拡大する
ことができるという効果がある。
【0355】(実施の形態10)次に、本発明の実施の
形態10による冷蔵庫について説明するが、実施の形態
1から3と同一構成については同一符号を付してその詳
細な説明は、省略する。
【0356】図35は本発明の実施の形態10による冷
蔵庫における貯氷容器とその周辺の部品を示す上面図、
図36は同実施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の構
成を示すブロック図である。
【0357】図において、51は、取付け取外し可能に
配設され第1製氷皿11aから脱氷された氷を貯える第
1貯氷容器であり、前面上部に突起51aを有する。5
2は、取付け取外し可能に配設され第2製氷皿11bか
ら脱氷された氷を貯える第2貯氷容器であり、前面上部
に突起52aを有する。
【0358】53は、冷凍室扉の背面側に設けられ第1
貯氷容器51の配設状態を感知する第1貯氷容器感知手
段としての第1貯氷容器感知スイッチであり、第1貯氷
容器51が取り外された時に、ボタン53aを押してい
た第1貯氷容器51の突起51aがボタン53aから離
れ、ボタン53aが突出して、製氷制御手段33に対
し、第1製氷皿11aによる製氷の強制停止を指令する
信号を出力する。
【0359】54は、冷凍室扉の背面側に設けられ第2
貯氷容器52の配設状態を感知する第2貯氷容器感知手
段としての第2貯氷容器感知スイッチであり、第2貯氷
容器52が取り外された時に、ボタン54aを押してい
た第2貯氷容器52の突起52aがボタン54aから離
れ、ボタン54aが突出して、製氷制御手段33に対
し、第2製氷皿11bによる製氷の強制停止を指令する
信号を出力する。
【0360】本実施の形態の冷蔵庫扉6には、実施の形
態1から3における冷蔵庫扉6に設けられていた操作部
がない。
【0361】本実施の形態は、実施の形態8における区
画壁46を有する貯氷容器45を、複数の製氷皿11
a,11bのそれぞれに対応して取付け取外し可能に配
設される複数の貯氷容器51,52に変え、また、実施
の形態8における、区画壁46の前側端部46aにより
ボタン47aが押された時に、製氷制御手段33に対
し、第1製氷皿11aによる製氷の強制停止を指令する
信号を出力する第1製氷皿停止スイッチ47を、ボタン
53aを押していた第1貯氷容器51の突起51aがボ
タン53aから離れた時に、製氷制御手段33に対し、
第1製氷皿11aによる製氷の強制停止を指令する信号
を出力する第1貯氷容器感知スイッチ53に変え、区画
壁46の前側端部46aによりボタン48aが押された
時に、製氷制御手段33に対し、第2製氷皿11bによ
る製氷の強制停止を指令する信号を出力する第2製氷皿
停止スイッチ48を、ボタン54aを押していた第2貯
氷容器52の突起52aがボタン54aから離れた時
に、製氷制御手段33に対し、第2製氷皿11bによる
製氷の強制停止を指令する信号を出力する第2貯氷容器
感知スイッチ54に変えたものであり、その他の構成
は、実施の形態8と同じである。
【0362】また、第1、第2製氷皿11a,11bに
よる通常の製氷動作は、実施の形態1の図4のフローチ
ャートに示された製氷動作と同じである。
【0363】また、第1貯氷容器51が取り外されて、
第1貯氷容器感知スイッチ53のボタン53aを押して
いた第1貯氷容器51の突起51aがボタン53aから
離れた時の第1製氷皿11aについての動作は、実施の
形態2において第1製氷皿11aによる製氷を行ってい
る場合に、第1製氷皿停止ボタン31のボタンが押され
た時の第1製氷皿11aについての動作と同じである。
【0364】また、第2貯氷容器52が取り外されて、
第2貯氷容器感知スイッチ54のボタン54aを押して
いた第2貯氷容器52の突起52aがボタン54aから
離れた時の第2製氷皿11bについての動作は、実施の
形態2において第2製氷皿11bによる製氷を行ってい
る場合に、第2製氷皿停止ボタン32のボタンが押され
た時の第2製氷皿11bについての動作と同じである。
【0365】また、取り外されていた第1貯氷容器51
を所定の位置(第1製氷皿11aの下方)に取り付け
て、第1貯氷容器51の突起51aが第1貯氷容器感知
スイッチ53のボタン53aを押した時の第1製氷皿1
1aについての動作は、実施の形態2において第1製氷
皿11aによる製氷動作が強制的に停止されている場合
に、第1製氷皿停止ボタン31のボタンが押された時の
第1製氷皿11aについての動作と同じである。
【0366】また、取り外されていた第2貯氷容器52
を所定の位置(第2製氷皿11bの下方)に取り付け
て、第2貯氷容器52の突起52aが第2貯氷容器感知
スイッチ54のボタン54aを押した時の第2製氷皿1
1bについての動作は、実施の形態2において第2製氷
皿11bによる製氷動作が強制的に停止されている場合
に、第2製氷皿停止ボタン32のボタンが押された時の
第2製氷皿11bについての動作と同じである。
【0367】なお、第1、第2貯氷容器51,52を前
後逆に取り付けることが可能な場合で、第1貯氷容器5
1または第2貯氷容器52を前後逆に取り付けた場合
は、前後逆に取り付けた第1貯氷容器51または第2貯
氷容器52の上方にある第1製氷皿11aまたは第2製
氷皿11bの製氷動作が強制的に停止されているので、
前後逆に取り付けた第1貯氷容器51または第2貯氷容
器52に、第1製氷皿11aまたは第2製氷皿11bか
ら脱氷された氷が落下してこないので、前後逆に取り付
けた第1貯氷容器51または第2貯氷容器52を他の冷
凍貯蔵物の収納に使用することができる。
【0368】なお、本実施の形態の製氷制御手段33
は、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場合は貯氷室扉)
が開いたことを検知すると、冷凍室扉(独立した貯氷室
がある場合は貯氷室扉)が閉じるまで、第1、第2製氷
皿駆動手段21a,21bによる第1、第2製氷皿11
a,11bの回動動作を停止させ、冷凍室扉(独立した
貯氷室がある場合は貯氷室扉)が開いている時の第1、
第2製氷皿11a,11bからの脱氷を防止するものと
する。
【0369】したがって、冷凍室扉(独立した貯氷室が
ある場合は貯氷室扉)が開いている間に、貯氷容器51
(52)が取り外された(製氷動作から製氷強制停止に
切り換えられた)方の製氷皿11a(11b)について
は、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場合は貯氷室扉)
が開いている間は、扉が開いているときの製氷制御手段
33の制御により製氷皿11a(11b)の回動動作が
停止しており、その後、扉が閉められた時に、貯氷容器
感知スイッチ53(54)からの信号に基づいて製氷制
御手段33が製氷皿11a(11b)による製氷動作を
強制的に停止する。
【0370】また、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場
合は貯氷室扉)が開いている間に、貯氷容器51(5
2)が所定位置に正しく取り付けられた(製氷強制停止
から製氷動作に切り換えられた)方の製氷皿11a(1
1b)については、冷凍室扉(独立した貯氷室がある場
合は貯氷室扉)が開いている間は、扉が開いているとき
の製氷制御手段33の制御により製氷皿11a(11
b)の回動動作が停止しており、その後、扉が閉められ
た時に、貯氷容器感知スイッチ53(54)に基づいて
製氷制御手段33が製氷皿11a(11b)による製氷
動作を始める。
【0371】本実施の形態の冷蔵庫は、複数の製氷皿1
1a,11bをもつ自動製氷装置(の製氷部)が、引出
し式扉と共に前方に引出される冷凍容器8,9を有する
冷凍室4の左右どちらか片側(左側)に寄せて配置さ
れ、複数の製氷皿11a,11bの下方には複数の製氷
皿11a,11bに対応して上段の冷凍容器8内を貯氷
領域と他の冷凍貯蔵物の収納領域8aとに仕切る仕切り
壁を兼ねる複数の貯氷容器51,52が取付け取外し可
能に上段の冷凍容器8内に配設され、複数の製氷皿11
a,11bは、製氷が強制的に停止される可能性が低い
第1の製氷皿11aが冷凍室4の左側面に近接して位置
し、複数の製氷皿11a,11bのうち製氷が強制的に
停止される可能性が高い第2製氷皿11bが上段の冷凍
容器8における他の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近接し
て位置している。
【0372】上記構成において、第2製氷皿11bに対
応した第2貯氷容器52を取外して、第2製氷皿11b
による製氷を強制的に停止させ、取外した第2貯氷容器
52の分だけ他の冷凍貯蔵物の収納領域8aを広くする
ことができる。したがって、自動製氷装置の使い方に合
わせて、貯氷容器51,52の貯氷領域を有効利用でき
るという効果がある。
【0373】また、複数の製氷皿11a,11bは、製
氷が強制的に停止される可能性が低い第1製氷皿11a
を冷凍室4の左側面に近接して位置させ、複数の製氷皿
11a,11bのうち製氷が強制的に停止される可能性
が高い第2製氷皿11bを上段の冷凍容器8における他
の冷凍貯蔵物の収納領域8aに近接して位置させたの
で、氷を多く貯えておく必要がない時や、貯えておく必
要がない種類の氷を製氷する製氷皿がある時で、一方の
製氷皿の製氷を停止させる場合に、他の冷凍貯蔵物の収
納領域8aに近接する第2製氷皿11bを停止させるこ
とになる可能性が高く、そのため、停止させる第2製氷
皿11bの氷を貯氷する第2貯氷容器52bを取外した
場合に、取外した第2貯氷容器29の分だけ他の冷凍貯
蔵物の収納領域8aが広くなる可能性が高く、実用的で
ある。
【0374】本実施の形態では、一つの給水ポンプ16
と流路切換弁17を使って、第1製氷皿11aと第2製
氷皿11bに給水しているが、図37のブロック図に示
すように、第1製氷皿11aと第2製氷皿11bのそれ
ぞれに専用の給水ポンプ、第1給水ポンプ16a、第2
給水ポンプ16bを設けても構わない。
【0375】この場合は、流路切換弁17が不要とな
り、図4のフローチャートのStep1の製氷皿への定
量給水の動作も、第1製氷皿11aと第2製氷皿11b
とで並行して行うことができる。
【0376】なお、本実施の形態において、自動製氷装
置の第1、第2製氷皿11a,11bと、第1、第2検
氷レバー14a,14bと、それらを駆動する駆動装置
12と、貯氷容器51,52は、図27に示すように、
冷凍室4の上段の冷凍容器8内の左側に貯氷容器51,
52を順に配置し、貯氷容器51,52の上部に、自動
製氷装置の第1、第2製氷皿11a,11bと、第1、
第2検氷レバー14a,14bと、それらを駆動する駆
動装置12を設けることを想定したが、図31に示すよ
うに、冷凍室における自動製氷と貯氷に使っていた部分
を貯氷室25として独立させ、下段の冷凍容器9の部分
のみを、引き出し式の冷凍室扉26により前面開口部が
開閉される冷凍室とし、貯氷室25の右側の貯蔵室を、
引き出し式の切換室扉27により前面開口部が開閉され
る広範囲の温度調節が可能な切換室としても構わない。
【0377】以上のように本実施の形態は、複数の製氷
皿11a,11bをもつ自動製氷装置と、複数の製氷皿
11a,11bのそれぞれに対応して取付け取外し可能
に配設される複数の貯氷容器51,52と、各貯氷容器
51,52の配設状態を感知する貯氷容器感知手段5
3,54とを備え、複数の貯氷容器51,52の内のい
ずれかの貯氷容器51(52)が取外された場合に、貯
氷容器感知手段53(54)が働いて、複数の製氷皿1
1a,11bの内の対応する貯氷容器51(52)がな
くなった製氷皿11a(11b)による製氷が強制的に
停止されるものである。
【0378】上記構成において、貯氷容器51(52)
を取外すと、貯氷容器51(52)が取外されたことを
貯氷容器感知手段53(54)で感知して、取外された
貯氷容器51(52)に対応する製氷皿11a(11
b)の製氷動作が停止する。したがって、複数の製氷皿
11a(11b)のうち利用者が製氷動作の停止を望む
方の製氷皿11a(11b)での製氷動作を、利用者が
簡単に停止できるという効果がある。
【0379】また、取外された貯氷容器51(52)
は、冷蔵庫の外で使ったり、冷蔵庫の他の貯蔵物の容器
として利用できる。また、貯氷容器51(52)を取外
すことにより空いたスペースには貯氷容器感知手段53
(54)によって誤感知されない貯蔵物収納容器を使っ
て氷以外の冷凍食品を収納する(貯氷容器51,52が
別の収納容器8内に配置される構造であれば、空いたス
ペース8aに直接、冷凍食品を収納する)ことができ、
その冷凍食品などの冷凍貯蔵物の上に製氷皿11a(1
1b)から氷が落下してくることはない。したがって、
自動製氷装置の使い方に合わせて、貯氷容器51,52
の貯氷領域を有効利用できるという効果がある。
【0380】また、取外していた貯氷容器51(52)
を元の位置に戻すと、貯氷容器51(52)が取付けら
れたことを貯氷容器感知手段53(54)で感知して、
貯氷容器51(52)が戻された貯氷容器51(52)
に対応する製氷皿11a(11b)が製氷動作を再開す
る。したがって、停止していた製氷皿11a(11b)
による製氷が必要になった時には、利用者が、貯氷容器
51(52)を元の位置に戻すという簡単な作業で、停
止していた製氷皿11a(11b)による製氷動作を再
開させることができるという効果がある。
【0381】なお、実施の形態1から10において、製
氷皿が2つの場合について説明したが、3つ以上の製氷
皿を有する自動製氷装置を備えた冷蔵庫にも、適用が可
能である。
【0382】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の冷蔵庫の発明は、複数の製氷皿をもつ自動製氷
装置と、所定の操作をすることにより前記複数の製氷皿
のうちの特定の製氷皿による製氷を強制的に停止させる
操作部とを備えたことにより、複数の製氷皿のうち特定
の製氷皿での製氷動作を、氷をあまり必要としない冬場
等に、利用者が必要に応じて簡単に停止でき、停止した
側の貯氷領域を他の冷凍貯蔵物の収納容器として、他の
冷凍貯蔵物の収納に利用することができるという効果が
ある。
【0383】また、本発明の請求項2に記載の冷蔵庫の
発明は、請求項1に記載の発明における操作部を複数に
増やして、製氷を強制的に停止できる製氷皿を、請求項
1に記載の発明の1つから操作部の数と同数の複数に増
やせるようにしたものであり、複数の製氷皿のうち利用
者が製氷動作の停止を望む方の製氷皿での製氷動作を、
利用者が簡単に停止できるという効果がある。例えば、
複数の製氷皿の形状が異なる場合、必要とする製氷皿の
方だけを製氷し、必要のない製氷皿は停止できるので利
用頻度に応じて使い分けができ更に便宜性が図れる。
【0384】また、本発明の請求項3に記載の冷蔵庫の
発明は、請求項2に記載の発明において複数の操作部で
行っていた操作を、一つの切り換えスイッチの操作で行
えるようにしたものであり、複数の製氷皿のうち利用者
が製氷動作の停止を望む方の製氷皿での製氷動作を、利
用者が一つの切り換えスイッチの操作で簡単に停止でき
るという効果がある。
【0385】本発明の請求項4に記載の冷蔵庫の発明
は、請求項1から3のいずれか一項記載の発明におい
て、回動動作の途中の時点で、製氷を強制的に停止する
ための操作がなされた製氷皿は、前記製氷皿の開口部が
上になる初期位置に戻って停止するものであり、脱氷動
作の途中で製氷皿が停止してしまうことで駆動部分に高
負荷の回転力が加わり続けることもなく、また脱氷のた
め製氷皿がひねられた状態で長時間停止してしまうこと
で製氷皿が変形してしまう虞もなく、自動製氷装置の品
質(信頼性)を長期に亘って維持できるという効果があ
る。
【0386】また、本発明の請求項5に記載の冷蔵庫の
発明は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明に加
えて、取外し可能な区画壁もしくは変位可能な区画壁に
より、複数の製氷皿のそれぞれに対応した複数の貯氷領
域を形成する状態と、一つの貯氷領域を形成する状態と
に変化する貯氷容器を備えたものであり、貯氷容器を複
数の製氷皿のそれぞれに対応した複数の貯氷領域を形成
する状態と、一つの貯氷領域を形成する状態とに変化さ
せることができるので、自動製氷装置の使い方に合わせ
て、貯氷容器の貯氷領域を有効利用できるという効果が
ある。
【0387】また、本発明の請求項6に記載の冷蔵庫の
発明は、複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する貯氷容
器と、前記貯氷容器内の所定の複数の取付位置に取外し
可能に取付けられ複数の製氷皿に対応して前記貯氷容器
内を複数の貯氷領域に区画する区画壁と、前記製氷皿の
真下になる取付位置に前記区画壁を取付けたときに真下
に前記区画壁が取付けられた製氷皿による製氷を強制的
に停止させる製氷停止手段とを備えたものであり、貯氷
領域の数の増減、各貯氷領域の大きさ(複数の製氷皿が
並ぶ方向の幅)の調節ができるので、自動製氷装置の使
い方に合わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効利用でき、
また、落下する氷により区画壁が破損する虞がないとい
う効果がある。また、停止させたい製氷皿の真下に付け
替えるという簡単な作業だけで、特定の製氷皿による製
氷を停止させ、その特定の製氷皿に隣接する製氷皿の貯
氷領域を拡大することができるという効果がある。
【0388】また、本発明の請求項7に記載の冷蔵庫の
発明は、複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する貯氷容
器と、前記貯氷容器内に複数の製氷皿の並ぶ方向にスラ
イド移動可能に設けられ前記貯氷容器内を複数の貯氷領
域に区画する区画壁と、前記製氷皿の真下になる位置に
前記区画壁を位置させたときに真下に前記区画壁が位置
している製氷皿による製氷を強制的に停止させる製氷停
止手段とを備えたものであり、不要な数の区画壁を他の
区画壁や貯氷容器の側壁に重ねることにより、貯氷領域
の数の増減でき、また、区画壁をスライド移動させるこ
とにより、各貯氷領域の大きさ(複数の製氷皿が並ぶ方
向の幅)の調節ができるので、自動製氷装置の使い方に
合わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効利用でき、また、
落下する氷により区画壁が破損する虞がないという効果
がある。また、停止させたい製氷皿の真下にスライド移
動させるという簡単な作業だけで、特定の製氷皿による
製氷を停止させ、その特定の製氷皿に隣接する製氷皿の
貯氷領域を拡大することができるという効果がある。
【0389】また、本発明の請求項8に記載の冷蔵庫の
発明は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明に加
えて、複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する貯氷容器
と、複数の製氷皿に対応して前記貯氷容器内を複数の貯
氷領域に区画する区画壁とを備え、前記区画壁は、下端
が前記貯氷容器の固定部に前記区画壁の下辺を回動軸と
して回動自在に固定されると共に、前記区画壁が前記貯
氷容器の底面に対して垂直に立った状態と前記貯氷容器
の底面に対して平行に倒れた状態で前記貯氷容器に保持
されるので、複数の製氷皿に対応した複数の貯氷領域と
一つの大きな貯氷領域とを形成することができ、自動製
氷装置の使い方に合わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効
利用できるという効果がある。また、切り換えのための
区画壁の操作が簡単で、区画壁が貯氷容器に回動可能に
固定されているので、外した区画壁の置き場所に困るこ
とも、区画壁を紛失する虞も、区画壁の位置がずれてし
まう虞もないという効果がある。
【0390】また、本発明の請求項9に記載の冷蔵庫の
発明は、複数の製氷皿をもつ自動製氷装置と、前記複数
の製氷皿のそれぞれに対応して取付け取外し可能に配設
される複数の貯氷容器と、各貯氷容器の配設状態を感知
する貯氷容器感知手段とを備え、前記複数の貯氷容器の
内のいずれかの貯氷容器が取外された場合に、前記貯氷
容器感知手段が働いて、前記複数の製氷皿の内の対応す
る貯氷容器がなくなった製氷皿による製氷が強制的に停
止されるので、複数の製氷皿のうち利用者が製氷動作の
停止を望む方の製氷皿での製氷動作を、貯氷容器の取外
し作業で、利用者が簡単に停止でき、利用者が貯氷容器
を元の位置に戻すという簡単な作業で、停止していた製
氷皿による製氷動作を再開させることができるという効
果がある。また、自動製氷装置の使い方に合わせて、貯
氷容器の貯氷領域を有効利用できるという効果がある。
【0391】また、本発明の請求項10に記載の冷蔵庫
の発明は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明に
加えて、複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する貯氷容
器を備え、前記貯氷容器は前記複数の製氷皿の並ぶ方向
の寸法を伸縮できるように構成されているものであり、
必要に応じて貯氷容器全体または伸縮する側の製氷皿に
対応する貯氷領域の貯氷容量を増減できるという効果が
ある。
【0392】また、本発明の請求項11に記載の冷蔵庫
の発明は、請求項10記載の発明において、貯氷容器に
複数の製氷皿に対応して複数の貯氷領域が形成され、複
数の貯氷領域のうち一方の端の貯氷領域を無くすことが
できるように構成されているものであり、必要に応じて
貯氷容器の一方の端の貯氷領域を無くすことができると
いう効果がある。
【0393】また、本発明の請求項12に記載の冷蔵庫
の発明は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明に
おいて、複数の製氷皿をもつ自動製氷装置は、引出し式
扉と共に前方に引出される冷凍容器を有する冷凍室の左
右どちらか片側に寄せて配置され、前記複数の製氷皿の
下方には前記複数の製氷皿に対応して前記冷凍容器内を
貯氷領域と他の冷凍貯蔵物の収納領域とに仕切る仕切り
壁を兼ねる複数の貯氷容器が取付け取外し可能に前記冷
凍容器内に配設され、前記複数の製氷皿は、製氷が強制
的に停止されない製氷皿もしくは前記複数の製氷皿のう
ち製氷が強制的に停止されない可能性が比較的高い製氷
皿が前記冷凍室の側面に近接して位置し、前記複数の製
氷皿のうち製氷が強制的に停止される可能性が最も高い
製氷皿が前記冷凍容器における他の冷凍貯蔵物の収納領
域に近接して位置するので、他の冷凍貯蔵物の収納領域
に近接する側の製氷皿を停止させ、その貯氷容器を取外
すことにより、他の冷凍貯蔵物の収納領域を広くするこ
とができ、自動製氷装置の使い方に合わせて、貯氷容器
の貯氷領域を有効利用できるという効果がある。
【0394】また、本発明の請求項13に記載の冷蔵庫
の発明は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明に
おいて、複数の製氷皿をもつ自動製氷装置は、引出し式
扉と共に前方に引出される冷凍容器を有する冷凍室の左
右どちらか片側に寄せて配置され、前記複数の製氷皿の
下方には前記冷凍容器内を貯氷領域と他の冷凍貯蔵物の
収納領域とに仕切る仕切壁を兼ねる貯氷容器が前記冷凍
容器内に配設され、前記複数の製氷皿は、製氷が強制的
に停止されない製氷皿もしくは前記複数の製氷皿のうち
製氷が強制的に停止されない可能性が比較的高い製氷皿
が前記冷凍室の側面に近接して位置し、前記複数の製氷
皿のうち製氷が強制的に停止される可能性が最も高い製
氷皿が前記冷凍容器における他の冷凍貯蔵物の収納領域
に近接して位置し、前記貯氷容器における前記仕切壁と
して機能する側壁が前記冷凍室の左右方向に移動可能に
構成されているので、貯氷容器における仕切壁として機
能する側壁の移動により、貯氷領域と他の冷凍貯蔵物の
収納領域との割合を調節でき、自動製氷装置の使い方に
合わせて、貯氷容器の貯氷領域を有効利用できるという
効果がある。
【0395】また、本発明の請求項14に記載の冷蔵庫
の発明は、請求項13記載の発明において、貯氷容器に
複数の製氷皿に対応して複数の貯氷領域が形成され、複
数の貯氷領域のうち他の冷凍貯蔵物の収納領域に近接す
る貯氷領域を無くすことができるように構成されている
ので、必要に応じて、複数の貯氷領域のうち他の冷凍貯
蔵物の収納領域に近接する貯氷領域を無くし、その分だ
け冷凍貯蔵物の収納空間を拡げることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による冷蔵庫の自動製氷
装置の構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態による冷蔵庫の冷凍室部分を切り
欠いた正面図
【図3】同実施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の構
成を示す概略図
【図4】同実施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の通
常の製氷動作を示すフローチャート
【図5】同実施の形態による冷蔵庫において第2製氷皿
を停止させる操作をしたときの動作を示すフローチャー
【図6】同実施の形態による冷蔵庫において第2製氷皿
の停止を解除する操作をしたときの動作を示すフローチ
ャート
【図7】同実施の形態の変形例1による冷蔵庫の自動製
氷装置の構成を示すブロック図
【図8】同実施の形態の変形例2による冷蔵庫の貯氷室
部分を切り欠いた正面図
【図9】同実施の形態の変形例3による冷蔵庫の冷凍室
内の自動製氷装置の構成を示す概略図
【図10】同実施の形態の変形例4による冷蔵庫の貯氷
室内の自動製氷装置の構成を示す概略図
【図11】本発明の実施の形態2による冷蔵庫の冷凍室
部分を切り欠いた正面図
【図12】同実施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の
構成を示すブロック図
【図13】同実施の形態による冷蔵庫において第1製氷
皿を停止させる操作をしたときの動作を示すフローチャ
ート
【図14】同実施の形態による冷蔵庫において第1製氷
皿の停止を解除する操作をしたときの動作を示すフロー
チャート
【図15】同実施の形態の変形例1による冷蔵庫の自動
製氷装置の構成を示すブロック図
【図16】同実施の形態の変形例2による冷蔵庫の貯氷
室部分を切り欠いた正面図
【図17】本発明の実施の形態3による冷蔵庫の冷凍室
部分を切り欠いた正面図
【図18】同実施の形態による冷蔵庫における操作部の
拡大図
【図19】同実施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の
構成を示すブロック図
【図20】同実施の形態の変形例1による冷蔵庫の自動
製氷装置の構成を示すブロック図
【図21】同実施の形態の変形例2による冷蔵庫の貯氷
室部分を切り欠いた正面図
【図22】本発明の実施の形態4による冷蔵庫に使用す
る貯氷容器の上面図
【図23】本発明の実施の形態5による冷蔵庫に使用す
る貯氷容器の上面図
【図24】本発明の実施の形態6による冷蔵庫に使用す
る貯氷容器の縦断面図
【図25】本発明の実施の形態7による冷蔵庫に使用す
る貯氷容器の第2貯氷領域を広げた状態を示す上面図
【図26】同実施の形態による冷蔵庫に使用する貯氷容
器の第2貯氷領域を無くした状態を示す上面図
【図27】本発明の実施の形態8による冷蔵庫の貯氷容
器を取り外した状態の冷凍室部分を切り欠いた正面図
【図28】同実施の形態による冷蔵庫における貯氷容器
とその周辺の部品を示す上面図
【図29】同実施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の
構成を示すブロック図
【図30】同実施の形態の変形例1による冷蔵庫の自動
製氷装置の構成を示すブロック図
【図31】同実施の形態の変形例2による冷蔵庫の貯氷
室部分を切り欠いた正面図
【図32】本発明の実施の形態9による冷蔵庫における
貯氷容器とその周辺の部品を示す上面図
【図33】同実施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の
構成を示すブロック図
【図34】同実施の形態の変形例1による冷蔵庫の自動
製氷装置の構成を示すブロック図
【図35】本発明の実施の形態10による冷蔵庫におけ
る貯氷容器とその周辺の部品を示す上面図
【図36】同実施の形態による冷蔵庫の自動製氷装置の
構成を示すブロック図
【図37】同実施の形態の変形例1による冷蔵庫の自動
製氷装置の構成を示すブロック図
【図38】従来の自動製氷装置の要部斜視図
【図39】従来の自動製氷装置の駆動部の要部正面図
【符号の説明】
1 冷蔵庫 4 冷凍室 8 冷凍容器 8a 冷凍貯蔵物の収納領域 10 貯氷容器 10a 第1貯氷領域 10b 第2貯氷領域 11a 第1製氷皿 11b 第2製氷皿 12 駆動装置 19 操作部 20 第2製氷皿停止ボタン 21a 第1製氷皿駆動手段 21b 第2製氷皿駆動手段 24 製氷制御手段 28 第1貯氷容器 29 第2貯氷容器 30 操作部 31 第1製氷皿停止ボタン 32 第2製氷皿停止ボタン 33 製氷制御手段 34 操作部 35 切り換えスイッチ 36 第1製氷皿停止スイッチ 37 第2製氷皿停止スイッチ 38 貯氷容器 38a 第1貯氷領域 38b 第2貯氷領域 39 区画壁 40 貯氷容器 40a 第1貯氷領域 40b 第2貯氷領域 41 区画壁 42 貯氷容器 42a 第1貯氷領域 42b 第2貯氷領域 42c 固定部 43 区画壁 43a 回転軸 44 貯氷容器 44a 第1貯氷領域 44b 第2貯氷領域 45 貯氷容器 45a 第1貯氷領域 45b 第2貯氷領域 46 区画壁 46a 前側端部 47 第1製氷皿停止スイッチ 48 第2製氷皿停止スイッチ 49 第1製氷皿停止スイッチ 50 第2製氷皿停止スイッチ 51 第1貯氷容器 51a 突起 52 第2貯氷容器 52a 突起 53 第1貯氷容器感知スイッチ 54 第2貯氷容器感知スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 裕子 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3L110 AA07 AC03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の製氷皿をもつ自動製氷装置と、所
    定の操作をすることにより前記複数の製氷皿のうちの特
    定の製氷皿による製氷を強制的に停止させる操作部とを
    備えた冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 複数の製氷皿をもつ自動製氷装置と、前
    記複数の製氷皿のそれぞれに対応して個別に設けられた
    複数の操作部とを備え、前記操作部に対して所定の操作
    をすると前記操作部に対応した前記製氷皿による製氷が
    強制的に停止される冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 複数の製氷皿をもつ自動製氷装置と、前
    記複数の製氷皿のうちで製氷を強制的に停止させたい製
    氷皿を選択する切り換えスイッチとを備え、前記切り換
    えスイッチを操作して停止させたい製氷皿を選択すると
    選択された前記製氷皿による製氷が強制的に停止される
    冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 回動動作の途中の時点で、製氷を強制的
    に停止するための操作がなされた製氷皿は、前記製氷皿
    の開口部が上になる初期位置に戻って停止することを特
    徴とした請求項1から3のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 取外し可能な区画壁もしくは変位可能な
    区画壁により、複数の製氷皿のそれぞれに対応した複数
    の貯氷領域を形成する状態と、一つの貯氷領域を形成す
    る状態とに変化する貯氷容器を備えた請求項1から4の
    いずれか一項記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する
    貯氷容器と、前記貯氷容器内の所定の複数の取付位置に
    取外し可能に取付けられ複数の製氷皿に対応して前記貯
    氷容器内を複数の貯氷領域に区画する区画壁と、前記製
    氷皿の真下になる取付位置に前記区画壁を取付けたとき
    に真下に前記区画壁が取付けられた製氷皿による製氷を
    強制的に停止させる製氷停止手段とを備えた冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する
    貯氷容器と、前記貯氷容器内に複数の製氷皿の並ぶ方向
    にスライド移動可能に設けられ前記貯氷容器内を複数の
    貯氷領域に区画する区画壁と、前記製氷皿の真下になる
    位置に前記区画壁を位置させたときに真下に前記区画壁
    が位置している製氷皿による製氷を強制的に停止させる
    製氷停止手段とを備えた冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷する
    貯氷容器と、複数の製氷皿に対応して前記貯氷容器内を
    複数の貯氷領域に区画する区画壁とを備え、前記区画壁
    は、下端が前記貯氷容器の固定部に前記区画壁の下辺を
    回動軸として回動自在に固定されると共に、前記区画壁
    が前記貯氷容器の底面に対して垂直に立った状態と前記
    貯氷容器の底面に対して平行に倒れた状態で前記貯氷容
    器に保持される請求項1から4のいずれか一項記載の冷
    蔵庫。
  9. 【請求項9】 複数の製氷皿をもつ自動製氷装置と、前
    記複数の製氷皿のそれぞれに対応して取付け取外し可能
    に配設される複数の貯氷容器と、各貯氷容器の配設状態
    を感知する貯氷容器感知手段とを備え、前記複数の貯氷
    容器の内のいずれかの貯氷容器が取外された場合に、前
    記貯氷容器感知手段が働いて、前記複数の製氷皿の内の
    対応する貯氷容器がなくなった製氷皿による製氷が強制
    的に停止される冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 複数の製氷皿で製氷された氷を貯氷す
    る貯氷容器を備え、前記貯氷容器は前記複数の製氷皿の
    並ぶ方向の寸法を伸縮できるように構成されている請求
    項1から4のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 貯氷容器に複数の製氷皿に対応して複
    数の貯氷領域が形成され、複数の貯氷領域のうち一方の
    端の貯氷領域を無くすことができるように構成されてい
    る請求項10記載の冷蔵庫。
  12. 【請求項12】 複数の製氷皿をもつ自動製氷装置は、
    引出し式扉と共に前方に引出される冷凍容器を有する冷
    凍室の左右どちらか片側に寄せて配置され、前記複数の
    製氷皿の下方には前記複数の製氷皿に対応して前記冷凍
    容器内を貯氷領域と他の冷凍貯蔵物の収納領域とに仕切
    る仕切り壁を兼ねる複数の貯氷容器が取付け取外し可能
    に前記冷凍容器内に配設され、前記複数の製氷皿は、製
    氷が強制的に停止されない製氷皿もしくは前記複数の製
    氷皿のうち製氷が強制的に停止されない可能性が比較的
    高い製氷皿が前記冷凍室の側面に近接して位置し、前記
    複数の製氷皿のうち製氷が強制的に停止される可能性が
    最も高い製氷皿が前記冷凍容器における他の冷凍貯蔵物
    の収納領域に近接して位置する請求項1から4のいずれ
    か一項記載の冷蔵庫。
  13. 【請求項13】 複数の製氷皿をもつ自動製氷装置は、
    引出し式扉と共に前方に引出される冷凍容器を有する冷
    凍室の左右どちらか片側に寄せて配置され、前記複数の
    製氷皿の下方には前記冷凍容器内を貯氷領域と他の冷凍
    貯蔵物の収納領域とに仕切る仕切壁を兼ねる貯氷容器が
    前記冷凍容器内に配設され、前記複数の製氷皿は、製氷
    が強制的に停止されない製氷皿もしくは前記複数の製氷
    皿のうち製氷が強制的に停止されない可能性が比較的高
    い製氷皿が前記冷凍室の側面に近接して位置し、前記複
    数の製氷皿のうち製氷が強制的に停止される可能性が最
    も高い製氷皿が前記冷凍容器における他の冷凍貯蔵物の
    収納領域に近接して位置し、前記貯氷容器における前記
    仕切壁として機能する側壁が前記冷凍室の左右方向に移
    動可能に構成されている請求項1から4のいずれか一項
    記載の冷蔵庫。
  14. 【請求項14】 貯氷容器に複数の製氷皿に対応して複
    数の貯氷領域が形成され、複数の貯氷領域のうち他の冷
    凍貯蔵物の収納領域に近接する貯氷領域を無くすことが
    できるように構成されている請求項13記載の冷蔵庫。
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