JP2003232548A - 空調方式 - Google Patents

空調方式

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JP2003232548A
JP2003232548A JP2002031508A JP2002031508A JP2003232548A JP 2003232548 A JP2003232548 A JP 2003232548A JP 2002031508 A JP2002031508 A JP 2002031508A JP 2002031508 A JP2002031508 A JP 2002031508A JP 2003232548 A JP2003232548 A JP 2003232548A
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air
room
outside air
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temperature
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JP2002031508A
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Shinsuke Kato
信介 加藤
Tosan So
斗三 宋
Shuzo Murakami
周三 村上
Yasunobu Kin
泰延 金
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Foundation for the Promotion of Industrial Science
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調のための設備コストを低減させ、またラ
ンニングコストを減少させ、かつ省エネルギー化を図る
ことが可能な空調設備を提供する。 【解決手段】 本発明の空調方式は、部屋の左側面部1
の上部に設けられた、外気を取り入れる自然通風流入口
6と、左側面部1に対向した右側面部2の上部に設けら
れた、外気を排出する自然通風流出口7とを具備し、自
然通風流入口6と自然通風流出口7とにより、部屋の上
部に流入する外気の流れの層を形成することを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の空調方式に
関し、ビルや住宅における冷暖房等、特に冷房及び換気
を、省エネルギによって有効に行う空調方式に係わるも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅やビルにおいて、快適な温熱
環境を維持するために、空調設備等を用いて、温度及び
湿度の調整を行なっている。特に、日本のように、高温
多湿となる夏の期間には、空調設備が無くては快適な温
熱環境を維持することが出来ない。このため、ビルだけ
ではなく、一般住宅にも、広く空調設備が用いられるよ
うになっている。
【0003】そして、ビルの空調方式において、各階毎
或いは各部屋毎に空調機を設置する個別分散方式は、設
備の台数が増加し又各階毎或いは各部屋毎の最大負荷に
対応可能にするため設備コストが増大するという欠点を
有している。そのため、従来の空調方式として、例えば
ビルの屋上に一台の空調機を設置するとともに、ビルの
屋上から1階まで垂直ダクトを設け、空調機で製造され
た冷温風を垂直ダクトに供給し、各階には、垂直ダクト
から風量調整用ダンパの制御により供給するセントラル
方式が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の空調方式は、各階に所望の冷温風を供給するために
は、空調機で製造された冷温風を相当の圧力で垂直ダク
トに供給しなければならず、空気が非常に高い粘性を有
するため大きな送風機動力が必要となり、非常に大量の
エネルギを用いることとなる。また、従来の空調方式
は、送風経路の各所で冷温風がリークしやすく無駄なエ
ネルギーを消費し、効率が非常に悪いという問題を有し
ている。
【0005】さらに、従来の空調方式は、空調機から送
られる冷温風と、周囲温度との温度差が大きいため、ダ
クトの断熱が不充分であるとその温度差により結露が発
生するという問題を有している。加えて、従来の空調方
式は、人間や装置等の排出する様々なガスにより、部屋
の空気の汚れを清浄にするための換気を行うとき、実質
的な冷房処理に必要なエネルギ以外に、新鮮な空気(外
気)を除湿して送るための余分なエネルギも必要となる
欠点がある。
【0006】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、空調のための設備コストを低減させ、またランニ
ングコストを減少させ、かつ省エネルギー化を図ること
が可能な空調設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の空調方式は、部
屋側面部の上部に設けられた、外気を取り入れる自然通
風流入口と、前記部屋側面部に対向した他の部屋側面部
の上部に設けられた、外気を排出する自然通風流出口と
を具備し、上記自然通風流入口と自然通風流出口とによ
り、部屋の上部において、流入する外気の流れる層を形
成することを特徴とする。
【0008】本発明の空調方式は、前記層における外気
の流れのフラックス・リチャードソン数が、0.23以
上となる厚さの層とするように、前記自然通風流入口及
び自然通風流出口の開口部の上下幅を制御することを特
徴とする。
【0009】本発明の空調方式は、前記自然通風流入口
の下部に、外気を流入させるスリットを設け、このスリ
ットから流入する外気が通過する位置に、この外気を冷
却する冷却パイプを設けることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よる空調方式の構成例を示す部屋の配置を示す、図前面
の壁を透視した透視図である。この一実施形態において
は、例えば、図のX1方向(紙面の横方向)に長さ10.
8m,図のX3方向(紙面に垂直方向)に幅1.8m,図
のX2方向(紙面の上下方向)に高さ2.6mの大きさの
部屋に対応した空調の構成としている。上記部屋は、X
1方向において左側面1と右側面2とが対向しており、
X2方向において上部の面を天井面3とし、下部の面を
床面4としており、X3方向において奥の面を裏面5と
し、また、X3方向における前面は、図の記載の都合
上、省略した。
【0011】この図において、自然通風流入口6は、左
側面1の上部、例えば、天井3及び左側面1の接合部と
一方の辺を共有した、開口部の上下幅(縦幅)0.5m
で、幅(横幅)1.8m(X3方向の部屋の奥行きいっぱ
い、すなわち左側面部1の幅)の矩形上の開口部とし
て、左側面部1に設けられている。
【0012】自然通風流出口7は、右側面部2の上部、
例えば、天井3及び上記左側面1に対向する右側面2の
接合部と一方の辺を共有した、開口部の上下幅(縦幅)
0.5mで、幅(横幅)1.8m(X3方向の部屋の奥行
きいっぱい、すなわち右側面2の幅)の矩形上の開口部
として、右側面部2に設けられている。ここで、左側面
部1と右側面部2とは、建物の外部に面した、開放面に
位置している。
【0013】スリット8は、自然通風流入口6の下部
に、0.1mの高さで、幅1.8m(X3方向の部屋の奥
行きいっぱい、すなわち左側面部1の幅)の矩形上の開
口部として、左側面部1に設けられている。冷却パイプ
9は、フィンが設けられたパイプで構成されており、左
側面部1において、スリット8から流入する外気が通過
して接触する位置に設けられている。また、冷却パイプ
9には、例えば、井戸水などを用いており、外気より低
い水温の水であれば利用可能である。壁面10は、左側
面部1における床面4から0.8mの高さで、幅1.8m
(X3方向の部屋の奥行きいっぱい、すなわち左側面部
1の幅)の矩形上の建物の壁部分である。
【0014】窓面15は、左側面部1において、スリッ
ト8と壁面10との間にある、0.8mの高さで、幅1.
8m(X3方向の部屋の奥行きいっぱい、すなわち左側
面1の幅)の矩形上の窓部分である。壁面14は、右側
面部2における床面4から2.1mの高さで、幅1.8m
(X3方向の部屋の奥行きいっぱい、すなわち右側面部
2の幅)の矩形上の建物の壁部分である。裏面5は、紙
面の奥の壁であり、パーティション(放射パネル)11
が、例えば、井戸水などを用いて、局部的な冷房用とし
て設けられている。上記裏面5に対向する前面の壁は省
略している。
【0015】次に、図1を用いて、夏季のような外気温
度が高く、湿度も高い環境における、上述した一実施形
態の構成の空調方式の働きについて説明する。外気が自
然通風流入口6から吹き込み、自然通風流出口7から排
出されるとする。このとき、建物は、左側面部1から右
側面部2へ空気の流れがあるように立てられている必要
がある。例えば、図2に示すように建物Cは円筒状に建
てられ、この円筒を輪切りにして、階層を形成して、各
階層Cを区切ることにより部屋Rを構成する。
【0016】ここで、部屋Rは、図1に示す部屋を示し
ており、円筒(建物C)の外周面が左側面部1に対応
し、円筒の内周面が右側面部2に対応している。このよ
うに、建物を構成することで、風がいずれの方向から吹
いたとしても、上記円筒(建物)内部の空気が、上記風
の空気との粘性で吸い出され、この円筒の内側の圧力
が、円筒の外面部に対して低くなり、円筒外周面と円筒
内周面との間に圧力差が生じる。これにより、風の流れ
は、部屋Rの円筒外部から、部屋Rの中を通過し円筒内
部へ抜け、すなわち図1にいて、左側面部1の自然通風
流入口6から、部屋内部を通過し、自然通風流出口7へ
抜けて行く。
【0017】上述した図2のような構成は、オフィスビ
ルや集合住宅に用いられる構成である。一方、通常の一
戸建て住宅の場合、円筒状に建物を建てることが困難で
あり、風の方向が常に一定とは限らないので、外気を導
き入れるファンを自然通風流入口6に設ける必要があ
る。これにより、風速に関係なく、外気を一定の風量,
及び一定の風速において、自然通風流入口6から流入す
ることが可能となる。
【0018】図1に戻り、自然通風流入口6から自然通
風流出口7へ抜ける空気(以降、外気とする)の流れ
は、部屋内の空気と異なる外気の流れる層を形成する。
このとき、上記外気の層と、部屋内の空気の層との境界
を安定して形成させるためには、室内の空気に対する外
気の層の限界フラックス・リチャードソン数を「0.2
3」以上とする必要がある。このフラックス・リチャー
ドソン数は密度成層した水平流れ場で密度成層により上
下方向の拡散が抑制され上下方向の混合が抑制される条
件である。そして、フラックス・リチャードソン数を大
きな正の値に保つには、自然通風流入口6及び自然通風
流出口7における自然開口の上下幅(上下寸法)を大き
くし、流速を低速にし、かつ上下密度差を(即ち温度
差)を大きくすることが肝要となる。
【0019】したがって、限界フラックス・リチャード
ソン数が、使用する期間(例えば、春季,夏季,秋季)
において、外気温度及び部屋の気温とにより変化したと
しても、「0.23」以上となるように、部屋の上部に
流れる外気の作る層の厚さ(自然通風流入口6及び自然
通風流出口7の上下幅(すなわち、各々の開口部の上下
寸法))と、この層の風速(風の流れの速度,すなわち
外気の流れの速度)とを調整しておく。このため、自然
通風流入口6には、図2の建物の場合、可変空気バルブ
等を設け、流入する外気が一定の風量となるように自動
調整できるような構成とする(さらに、すでに述べたよ
うに、図2に示す形状の集合住宅でない場合や一戸建て
の場合、自然通風流入口6にファン(電動)を設けて、
このファンにより定量、低速で外気を流入させる)。
【0020】上述したように、外気の層が自然通風流入
口6から自然通風流出口7へ流れるため、部屋の上部に
こもる人間や機器(電子機器など)の出す熱が、この外
気(特に、夏季は、外気の温度が高いだけでなく、水蒸
気の割合が1〜2%であり、この湿度が高いため、空気
に浮力があり上部存在しやすくなる)の層の流れにより
外部に排出される。
【0021】また、室内の冷えた空気は、部屋の自然通
風流入口6の位置より下部に存在し、上記外気の層とは
所定の境界により分離されるため、部屋の中に蓄えられ
る。このとき、人間や機器の発生する熱が部屋の上部に
移動し、外気の層により自然通風流出口7から排出され
ることにより、部屋下部において空気の圧力が下がるた
め、部屋の上部から下部に対して空気を補給しようとす
る空気の流れ、すなわち部屋に空気の対流が起こる。
【0022】ここで、スリット8から供給される外気が
冷却パイプ9により冷やされ、重くなったこの外気が部
屋の下部に供給され、人間や機器の発生する熱ととも
に、外気の層により自然通風流出口7から排出された空
気の量を補充する。このとき、外気を冷やすことによ
り、外気が除湿される効果もあるので、除湿により冷却
パイプ9に露結する水分を、冷却パイプ9の下部にドレ
インを設け、冷却パイプ9から落ちる水分を部屋の外部
に排出する。これにより、部屋における空気の対流分に
おいて、部屋の上部に移動して部屋の外部に排出される
空気の量に対応し、部屋の外部から外気を流入させ、部
屋の下部に供給することで、部屋の換気(フレッシュな
空気の補給)及び冷房を、効率的に行うことが可能であ
る。
【0023】ここで、外気を冷却パイプ9で冷やすこと
により、外気の温度が低下して密度が増加し、かつ外気
に含まれる水分の割合が低下するため、この外気は部屋
の下部に移動する。すなわち、H2Oの分子量18よ
り、N2の分子量28及びO2の分子量32が大きいた
め、除湿されることでN2の分子量28,及びO2の分子
量32の割合が増加し、かつ温度が低下することで密度
が高くなることから、外気の比重が大きくなり、冷却パ
イプ9で冷却された外気は部屋の下部に移動することに
なる。
【0024】また、放射パネル11は、近傍の空気を冷
やすことにより、部屋の局部的な箇所を冷房することが
可能である。これにより、放射パネル11は、部屋全体
を膨大なエネルギを用いて冷房する必要が無く、冷房が
必要な限定した領域にのみ快適な環境を作成する。そし
て、放射パネル11の近傍の空気は冷やされ、部屋の下
部に移動することになるが、冷却パイプ9により冷却さ
れて部屋の下部に移動する空気の流れにより拡散され、
外気の流れの層の下部の部屋の空気を冷やす効果もあ
る。
【0025】次に、上述した本発明の構成に基づき、夏
季の厳しい外気条件の下での自然通風時に、自然通風と
放射パネル冷房を併用したハイブリットな空調方式を用
いた場合の室内温熱空気環境性状を検討する。この検討
において、図1に示すように、部屋の上部に設けられた
自然通風流入口6に対して、室内側の直下に冷却パイプ
9を付加することで、各機器や人体の内部発熱による室
内上昇流に対応して生じる室上部から下部に向かう(対
流により下降する)空気を、積極的に冷やす効果の検討
を行う。
【0026】効果の検討における解析に用いた境界条件
及び計算条件は、以下に示す通りである。上記解析は、
標準k−eモデルに基づく、対流・放射・湿気輸送による
連成シミュレーションをCFD(数値流体力学)解析に
より行っている。 自然通風の自然通風流入口6及び自然通風流出口7
における空気の流れの乱流モデルとして標準k−eモデ
ルを用い、 k=(3/2)×(Uin×0.05)2 e=Cμ・k3/2/I としている。ここで、Iは自然通風流入口6の高さであ
り、Uinは自然通風の流入速度であり、Cμは経験定数
である。 自然通風流出口7からの空気の流出における力学的
境界条件をfree-slipとする。
【0027】 裏面5及びこの裏面5に対向する前面
の壁面は一般化代数則を適用し、対称面における力学的
境界条件をfree-slipとする。 各部分における温度αcは固定とする。(例えば、
放射パネル11:5.5W/m2k、冷却パイプ9:2
0.0W/m2k、パソコン(パーソナルコンピュータ)
12:20.0W/m2k、断熱面:4.0W/m2k) 湿度において、放射パネル11は表面が露点温度以
下の場合、その飽和水蒸気圧に対する絶対温度を与え、
露点以上の場合、絶対温度の勾配0を与える。 その他の壁面は断湿とする。
【0028】解析対象空間は、図1の部屋の構成を用い
る。また、図3に熱負荷等条件を示すテーブルを示す。
室内において、部屋の床面4に人体(人体モデル)3,
及び他の内部発熱体が(パソコン12等)存在し、これ
らの発生する熱により熱上昇流が存在し、これに対応し
た下降流が部屋の上部と下部との圧力差に基づき発生す
る。今回の検討は、この下降流の生ずる位置を成り行き
(ランダムに均衡が崩れる位置)とはせず、予め冷却パ
イプ9を設置して、スリット8からの外気を下降流とす
るように積極的に制御して、室内を効果的に冷却するこ
とを意図している。以下に説明する解析は、室内居住域
に放射パネル11のみを設置した場合及び、これに加え
て自然通風流入口6の直下に冷却パイプ9を付加した場
合について行った。
【0029】ここで対流・放射・湿度輸送の解析は、解
析プログラムがインストールされたコンピュータシステ
ムにおいて、CFDを用いた対流・放射・湿気輸送による
連成シミュレーションを実行することにより行う。ここ
で、連成シミュレーションにおける対流計算は、標準k
-eモデルに基づく3次元解折で行い、湿度解折は湿度輸
送方程式を解くことにより行う。形態係数はモンテカル
ロ法により、壁間相互放射熱伝達解析はGebhart吸収係
数法により行う。境界条件等の詳細は上述した〜で
ある。また、人体温冷感はFanger(P.O Fanger, Therma
l Cmfort, Danish TechnicalPress,1970)による人体の
熱収支モデルに基づくPMV値により評価する。
【0030】そして、冷房制御の達成解析としては、計
算対象の中央に直方体状の人体モデル13を一体設置
し、この人体モデル13のPMV値が0.5になるよう
に冷房制御(放射パネル11及び冷却パイプ9の表面温
度を制御)する。ここで、PMV算出に当り、人体モデ
ル13の代謝量は1.2Met、着衣状態は0.5clo(着
衣の基礎熱抵抗)とした。
【0031】このとき、図3のテーブルに示すように、
解析ケースとして、自然通風の条件を外気温度30℃、
湿度70%、風量150m3/h(換気回数3回)を仮定す
る。 また、図3のテーブルに示すように人工空調システムと
して放射パネル11のみを考慮する場合をCasel(放射パ
ネル高さ1.2[m])とし、Case2(放射パネル高さ2.4
[m])とし、それに対して自然通風流入口6直下に冷却パ
イプ9を付加した場合を、各々Case3(放射パネル高さ
1.2[m])、Case4(放射パネル高さ2.4[m])とする。
【0032】以下に、室中央の人体モデル13における
のPMV値が0.5となるように、冷却パイプ9の表面
温度,及び放射パネル11の表面温度を制御した場合の
温熱環境及び冷房負荷の解析結果を以下に示す。 以下の図5〜図7においては、分布が等高線で示されて
いる。 (1)各Caseにおける気流分布の結果 以下、図4を参照して各Caseにおける気流分布のシミュ
レーション結果を示す。図4は、図1の部屋を、X3方
向において人体モデル13の位置の断面(X1−X2平
面)であり、部屋内部の気流分布を示す概念図である。
矢印の向きが気流の流れる方向を示している。図4にお
いて、横方向が図1のX1方向に対応し、縦方向が図1
のX2方向に対応している。
【0033】A.Caselにおける気流分布 Caselにおいては、図4(a)に示すように、自然通風
流入口6から流入した自然通風(30℃)が、室内平均温
度(30.6℃)(図5(a)参照)との温度差が小さいた
め、室内低部には落下せず室内気流と混合し、自然通風流
出口7から排出される。 上述したように、放射パネル11の高さ位置において、
部屋内部の上下の温度勾配が大きくなり、室内全体に時
計回りの循環流(図における矢印の方向に対して)が生
じる。 ここでは示さないが、放射パネル近傍では冷却された空
気が床面近傍に下降しているのが観察されている。
【0034】B.Case2における気流分布 Case2においては、図4(b)に示すように、放射パネ
ル11の高さを2.4[m]とすると、パネル面積の増大
にともない、放射パネル11の表面温度(18.4℃)が
高くなる。しかし、居住域(人体モデル13の近傍)で
の全般的な温度が、パネル高さ1.2[m]の場合(Casel)
に比べて低くなるため、内部発熱として、パソコン12
からの上昇流が顕著になる。この上昇流は、すでに述べ
たように、室上部から下部に向かって下降する循環流を
形成する。
【0035】C.Case3における気流分布 Case3においては、放射パネル11の高さを1.2[m]と
し、かつ冷却パイプ9を自然通風流入口6直下に付加す
る(設ける)ことにより、図4(c)に示すように、室
上部の空気は冷却パイプ9周辺で下降流を形成し、この
下降流は床面4まで達している。図4(c)に示すよう
に、室内全般において、室中央の人体モデル13を中心
とし、時計周り、及び時計周りと反時計周りの循環流が
形成されている。
【0036】D.Case4における気流分布 Case4においては、放射パネル11の高さを2.4[m]と
し、かつ冷却パイプ9を自然通風流入口6直下に付加す
る(設ける)。このCase4において、図4(d)に示す
ように、パソコン12近傍で上昇流が生じ、この上昇流
はCase2と同様である。 冷却パイプ9近傍に下降流が生じるが、冷却パイプ9に
より冷やされた空気と部屋の低部の空気との温度差が小
さいため、下降流は部屋底部まで到達せず、床面4から
高さ約0.8[m]で循環される。
【0037】(2)各Caseにおける温度分布 以下、図5を参照して各Caseにおける温度分布のシミュ
レーション結果を示す。図5は、図1の部屋を、X3方
向において人体モデル13の位置の断面(X1−X2平
面)であり、部屋内部の温度分布を示す概念図である。
図5において、横方向が図1のX1方向に対応し、縦方
向が図1のX2方向に対応している。 A.Case1における流入空気の温度分布 放射パネル11の高さを1.2[m]とした場合、図5
(a)に示すように、室内平均温度は約30℃である
が、室内全体に大きな温度成層が生じており、人体モデル
13周辺の温度差は22〜32℃となる結果が得られ
た。
【0038】B.Case2における温度分布 放射パネル11の高さを2.4[m]とした場合、図5
(b)に示すように、室内平均温度は29.4℃であ
り、人体モデル13周辺の上下温度差が約2℃となり、
室全体に比較的均一な温度分布となる結果が得られた。
【0039】C.Case3における温度分布 放射パネル11の高さを1.2[m]とし、かつ冷却パイ
プ9を自然通風流入口6直下に付加した場合、図5
(c)に示すように、室内平均温度も28.5℃と低く
なり、室内上下温度差も小さくなる結果が得られる。
【0040】D.Case4における温度分布 放射パネル11の高さを2.4[m]とし、かつ冷却パイ
プ9を自然通風流入口6直下に付加した場合、図5
(d)に示すように、冷却パイプ9周辺の下降流により
空気は良く混合され、室全体に均一な温度分布となって
いる。
【0041】(3)各Caseにおける相対湿度分布 以下、図6を参照して各Caseにおける相対湿度分布のシ
ミュレーション結果を示す。図6は、図1の部屋を、X
3方向において人体モデル13の位置の断面(X1−X
2平面)であり、部屋内部の相対湿度分布を示す概念図
である。図6において、横方向が図1のX1方向に対応
し、縦方向が図1のX2方向に対応している。
【0042】A.Case1における相対湿度分布 放射パネル11の高さを1.2[m]とした場合、図6
(a)に示すように、室内の相対湿度は約70%となる。
そして、放射パネル11表面(表面温度4.5℃)では結
露が生じ、床面4近傍には相対湿度100%の領域が現れ
る。また、図5(a)に示す温度分布と同様、室内上下
部において、大きな湿度勾配が形成される。
【0043】B.Case2における相対湿度分布 放射パネル11の高さを2.4[m]とした場合、図6
(b)に示すように、室内の相対湿度は約63%となる。
そして、パネル高さ1.2[m]のCase1に比較して放射
パネル11の表面温度は「18.4℃」と高くなる。ま
た、Case1に比較して床面4の相対湿度は低くなる。
【0044】C.Case3における相対湿度分布 放射パネル11の高さを1.2[m]とし、かつ冷却パイ
プ9を自然通風流入口6直下に付加した場合、図6
(c)に示すように、外部から流入した外気が冷却パイ
プ9により除湿されており、また、室内空気温が高めで
あるので、相対湿度は室全体に比較的低い分布となる。
【0045】D.Case4における相対湿度分布 放射パネル11の高さを2.4[m]とし、かつ冷却パイ
プ9を自然通風流入口6直下に付加した場合、図6
(d)に示すように、室内の相対湿度は67%であり、
室内全体にやや高い分布となっている。
【0046】(4)各Caseにおける流入空気の空気齢
(室内空気の鮮度を示す単位が分の数値、すなわち、新
鮮な外気を取り入れた時を0分とし、家の中を巡って外
に出て行くまでの時間を示している) 以下、図7を参照して各Caseにおける流入空気の空気齢
のシミュレーション結果を示す。図7は、図1の部屋
を、X3方向において人体モデル13の位置の断面(X
1−X2平面)であり、部屋内部の相対湿度分布を示す
概念図である。図7において、横方向が図1のX1方向
に対応し、縦方向が図1のX2方向に対応している。こ
こで、図7に示されている数値は、名目換気時間(室容
積を単位時間あたりの換気量で除したもので時間の単位
を持つ。すなわち、室容積分の空気を室内に供給・排出
するのに必要な時間を示している。)で無次元化したも
のである。数字が大きいほど空気齢は高い。
【0047】A.Case1における相対湿度分布 放射パネル11の高さを1.2[m]とした場合、図7
(a)に示すように、流入した外気は比較的、室の上部
を通過するため、室の上部は相対的に若い空気齢分布と
なる。また、図6(a)に示す温度分布と同様に、居住
域より低い高さ(0.7[m])の机14近傍では空気齢の
上下勾配が大きく、この高さを境として混合が抑制され
ていることが示された。
【0048】B.Case2における流入空気の空気齢 放射パネル11の高さを2.4[m]とした場合、図7
(b)に示すように、パソコン12近傍での上昇流の影
響により、若い(空気齢の小さい)外気が室内空気と混
合し、放射パネル11の高さが1.2[m]としたCase1に
比較して、室内の空気齢は全般に均一になり、大きくな
る。
【0049】C.Case3における流入空気の空気齢 放射パネル11の高さを1.2[m]とし、かつ冷却パイ
プ9を自然通風流入口6直下に付加した場合、図7
(c)に示すように、外部から流入した外気が冷却パイ
プ9により冷却され、この冷却パイプ9周辺の下降流に
より、この冷却された外気は室低部の空気と良く混合す
る。このため、冷却パイプ9の下部及び近傍の空気齢は
若いくなり、一方、反対側(壁面2周辺)の室内では、
外気と室内空気とが余り混合しないため、空気齢は高く
なっている。
【0050】D.Case4における流入空気の空気齢 放射パネル11の高さを2.4[m]とし、かつ冷却パイ
プ9を自然通風流入口6直下に付加した場合、図7
(d)に示す空気齢の分布は、図7(c)に示すCase3
の場合と同様な分布であるが、Case3より全体的に空気
齢は高くなっている。
【0051】(4)各Caseにおける壁面の表面温度,作
用温度,及びMRT(壁や天井、窓などの表面温度:平
均輻射温度) 図8は、図1の部屋を、斜め方向から見た透視図であ
り、部屋内部の壁面の表面温度,作用温度,及びMRT
の温度分布を示す概念図である。図8において、横方向
が図1のX1方向に対応し、縦方向が図1のX2方向に
対応し、図面の奥方向がX3方向に対応している。
【0052】図8(c)に示すCase3の場合、図8
(a)に示すCase1より室内平均温度は低く、作用温度
(気温や放射熱等を考慮した総合指数で体感温度に近い
温度を示す)がやや低くなっている。しかしながら、Ca
se3のMRTは放射パネル11の表面温度が高いため、C
aselに比較して高くなっている。また、Case2とCase4
とは、各々図8(b),(d)に示すように、表面温
度,作用温度,及びMRTの対応関係が、それぞれCase
1とCase3とほぼ同様な傾向を示している。
【0053】(5)各Caseにおける冷房負荷の評価 以下に、図9の冷房負荷の比較を示すテーブルに基づ
き、Case毎に各冷房負荷の評価を行う。冷却パイプ9を
設けないCase1,Case2の場合、放射パネル11の高さが
2倍異なると(Case1からCase2)、外気の導入による潜
熱負荷は、放射パネル11表面温度の上昇の効果も大き
くなることにより、大変小さな値となる。また、冷却パ
イプ9を設けた(付加した)Case3,Case4の場合、外気
の導入による潜熱負荷は、Case2(放射パネル11の高さ
2.4[m])とほぼ同様となる。そして、放射パネル1
1を高さ1.2[m]として、冷却パイプ9を付加したCas
e3の場合、室内温熱環境性状は、Case1に比較して大幅
に改善されることが確認された。
【0054】したがって、上述したように、夏季のよう
な厳しい外気条件下で、自然通風と放射パネル11を併
用したハイブリット空調に、冷却パイプ9を設置した場
合の室内温熱空気環境性状及び冷房負荷を検討した。 (1)放射パネル11の高さを1.2[m]から2倍の2.
4[m]とした場合、室内上下温度差が小さくなり、外
気の導入による潜熱負荷が少なくなる。 (2)放射パネル11の高さを1.2[m]とし、自然通
風流入口6の直下に冷却パイプ9を付加した場合、冷房
負荷は放射パネル11が高さ2.4[m]で冷却パイプ9
のない場合と同様となる。 (3)放射パネル11の高さが2.4[m]の場合、冷却
パイプ9を付加した効果はあまり顕著でない。
【0055】上述したように、本願発明の空調システム
は、使用する期間(例えば、春季,夏季,秋季)におい
て、室内の空気に対して、外部から流入する外気の層の
限界フラックス・リチャードソン数が、室内の空気と混
ざらない「0.23」以上となるように、部屋に流れる
外気の作る層の厚さ(自然通風流入口6及び自然通風流
出口7の開口部の上下幅)と、この層の風速(風の流れ
の速度,すなわち外気の流れの速度)とを調整しておく
ことで、外気温度及び部屋の気温とにより変化したとし
ても、室内に不要な対流を起こし、外気と室内の空気と
が混ざらず、室内で発生した熱を外部に排出させること
ができるため、室内の温度上昇を防ぎ、冷房効率の低下
を防止させることが可能である。
【0056】また、本願発明の空調システムは、冷却パ
イプ9により、外部の空気を冷却及び除湿してそのまま
送風できるため、空調装置から各部屋までへ冷気を送風
するための大型のファンのエネルギも必要とせずに、フ
ァンの回転による振動もなく、静かな冷房及び換気の動
作により、高いエネルギ効率の冷房を可能する。さら
に、本願発明の空調システムは、冷房能力が足らなけれ
ば、水を利用した冷却パネル11を利用することによ
り、冷房効率を向上させることが可能である。上述して
きた冷却パイプ9及び放射パネル11に供給する水は、
冷却装置により冷却した冷却水を用いても良いが、地下
水などを用いることにより、特に冷却した水を使用する
必要をなくすことで、エネルギ効率をさらに高めること
も可能である。
【0057】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。
【0058】
【発明の効果】本願発明の空調システム(方式)によれ
ば、使用する期間(例えば、春季,夏季,秋季)におい
て、室内の空気に対して、外部から流入する外気の層の
限界フラックス・リチャードソン数が、室内の空気と混
ざらない「0.23」以上となるように、部屋に流れる
外気の作る層の厚さ(自然通風流入口及び自然通風流出
口の開口部の上下幅)と、この層の風速(風の流れの速
度,すなわち外気の流れの速度)とを調整しておくこと
で、外気温度及び部屋の気温とにより変化したとして
も、室内に不要な対流を起こし、外気と室内の空気とが
混ざらず、室内で発生した熱を外部に排出させることが
できる。
【0059】これにより、本願発明の空調システムによ
れば、冷却パイプにより、流入する外気を冷却して、冷
房に用いることにより、部屋の冷房と換気とを同時に行
うことができ、従来のように各部屋に対して空調を行う
ために、膨大なエネルギを使用する空気を供給する空調
機,ダクト及びダンパを設ける必要が無く、省エネルギ
による空調を実現することが可能である。また、本願発
明の空調システムによれば、上記冷却パイプに供給する
水を、外気より低い温度の地下水等を用いることによ
り、ランニングコストを大幅に低下させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による空調方式の構成例
を示す、図前面の壁を透視した透視図である。
【図2】 集合住宅の一室として、図1の部屋を実現す
るための集合住宅の構造の概念を示す斜視図である。
【図3】 CFDによる連成シミュレーションに用いる
熱負荷条件を示すテーブルである。
【図4】 部屋内部の空気の流れ、すなわち人体モデル
13を含むX1−X2平面における気流分布を示す概念
図である。
【図5】 部屋内部の人体モデル13を含むX1−X2
平面における温度分布を示す概念図である。
【図6】 部屋内部の人体モデル13を含むX1−X2
平面における相対湿度分布を示す概念図である。
【図7】 部屋内部の空気の新鮮度、すなわち人体モデ
ル13を含むX1−X2平面における流入外気の空気齢
の分布を示す概念図である。
【図8】 部屋内部の表面温度,作用温度及びMRTの
分布を示す概念図である。
【図9】 上記連成シミュレーションにより得られた冷
房負荷の比較結果を示すテーブルである。
【符号の説明】
1 左側面部 2 右側面部 3 天井面 4 床面 5 裏面 6 自然通風流入口 7 自然通風流出口 8 スリット 9 冷却パイプ 10,14 壁面 11 放射パネル 12 パソコン 13 人体モデル 15 窓面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 周三 東京都杉並区本天沼二丁目45番13号 (72)発明者 金 泰延 東京都目黒区駒場四丁目6番1号 東京大 学生産技術研究所内 Fターム(参考) 3L056 BA03 3L058 BA04 BB04 3L080 AC01 AD04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部屋側面部の上部に設けられた、外気を
    取り入れる自然通風流入口と、 前記部屋側面部に対向した他の部屋側面部の上部に設け
    られた、外気を排出する自然通風流出口とを具備し、 上記自然通風流入口と自然通風流出口とにより、部屋の
    上部において、流入する外気の流れる層を形成すること
    を特徴とする空調方式。
  2. 【請求項2】 前記層における外気の流れのフラックス
    ・リチャードソン数が、0.23以上となる厚さの層と
    するように、前記自然通風流入口及び自然通風流出口の
    開口部の上下幅を制御することを特徴とする請求項1記
    載の空調方式。
  3. 【請求項3】 前記自然通風流入口の下部に、外気を流
    入させるスリットを設け、このスリットから流入する外
    気が通過する位置に、この外気を冷却する冷却パイプを
    設けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の空調方式。
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