JP2021081126A - 熱負荷演算装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より精度の高い熱負荷演算にあたり演算負荷を抑えることができる熱負荷演算装置を提供する。【解決手段】熱負荷演算装置1は、特定空間に影響を及ぼす複数の熱条件を複数の入力パラメータとし、当該入力パラメータを用いてCFD計算して、特定空間内における空気の流れが考慮された計算結果を得るCFD計算部21と、CFD計算部21による計算結果と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータとの組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて、複数の入力パラメータに対する計算結果を算出するための近似関数を生成する近似関数生成部22と、複数の入力パラメータを近似関数生成部22により生成された近似関数に適用して得られた計算結果を利用して、特定空間内における所定期間の熱負荷を演算する連成計算部23と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、熱負荷演算装置に関する。
従来、建物の室内等の特定空間(特定空間は建物全体であっても、建物内の或る部屋等の一部空間であってもよい)を空調するために必要となる空調機の選定のために、特定空間における所定期間(年単位でもあってもよいし、夏場や冬場等の季節単位であってもよい)の熱負荷を演算することが行われている(特許文献1参照)。このような熱負荷の演算によって例えば負荷のピーク等が判明し、これに対応できる空調機が選定されることとなる。
特開2015−148863号公報
上記のような所定期間における熱負荷の演算(以下ES(エネルギーシミュレーション)と称する)については、設定された外気条件(日射量、日射角度、外気温)と、建物条件(外壁、内壁、天井、床、屋根、窓等)、換気量、内部発熱源(人、OA機器、照明等)等に基づいて特定空間の熱取得量(または熱損失量)が計算される。このような特定空間の熱取得量に基づいて、熱負荷(特定空間を一定の温湿度に維持するために特定空間内の空気から取り除く熱量、又は、特定空間内の空気に供給すべき熱量)を算出することができる。
ここで、このようなESは精度が高いことが好ましいが、一般的には特定空間内の空気の流れが考慮されていないものであった。すなわち、一般的なESは、空気の流れに影響を与えるパラメータとして対流熱伝導率が或る代表値とされていた。このため、一般的なESは決して精度が高いとはいえず、ESにて算出された負荷ピークに対して多くの余裕分を考慮した空調機が選定される傾向にあった。
そこで、ESとCFD(数値対流力学)計算とを連成して空気の流れを考慮した計算手法が考えられる。この計算手法では、例えば1時間等の計算ステップ(計算の区切り)毎にESと同条件(例えば同じ建物条件)でCFD計算された対流熱伝導率を用いてESを行うものである。
しかし、CFD計算は、計算ステップ毎にESと辻褄が合うように、ESの表面温度等が一定値に収束するように繰り返し実行される。よって、計算負荷が大きいCFD計算が繰り返し実行されて全体として演算負荷が過大となってしまう。特に、年間を通じたESを行うような場合、ESとCFD計算を連成させることは演算負荷が極めて過大となってしまう。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その発明の目的とするところは、より精度の高い熱負荷演算にあたり演算負荷を抑えることができる熱負荷演算装置を提供することにある。
本発明の熱負荷演算装置は、建物内における特定空間内の熱負荷を所定期間に亘り演算するものであって、前記特定空間に影響を及ぼす複数の熱条件を複数の入力パラメータとし、当該入力パラメータを用いてCFD計算して、前記特定空間内における空気の流れが考慮された計算結果を得るCFD計算手段と、前記CFD計算手段による計算結果と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータとの組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて、複数の入力パラメータに対する計算結果を算出するための近似関数を生成する近似関数生成手段と、複数の入力パラメータを前記近似関数生成手段により生成された近似関数に適用して得られた計算結果を利用して、前記特定空間内における前記所定期間の熱負荷を演算する熱負荷算出手段と、を備える。
この熱負荷演算装置によれば、CFD計算手段による計算結果と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータとの組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき応答曲面法を用いて近似関数を生成するため、CFD計算を何度か実行して近似関数を生成しておけば、以後は近似関数を利用できるため、計算負荷を抑えることができる。従って、より精度の高い熱負荷演算にあたり演算負荷を抑えることができる。
本発明によれば、より精度の高い熱負荷演算にあたり演算負荷を抑えることができる熱負荷演算装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る熱負荷演算装置を示すブロック図である。 図1に示したCFD計算部による計算イメージを示す概念図である。 多数の組合せデータの一例を示す概念図である。 応答曲面法を用いて算出された近似関数の一例を示す概念図である。 図1に示したES部による計算イメージを示す概念図である。 第1実施形態に係る熱負荷演算装置の処理を示すフローチャートである。 比較例に係る熱負荷演算装置の処理の詳細を示すフローチャートである。 図6に示したステップS5における処理の詳細を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るステップS5における処理の詳細を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るステップS5の処理の詳細を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る熱負荷演算装置を示すブロック図である。 第4実施形態に係る熱負荷演算装置による処理を示すフローチャートであって、演算選択処理を示している。 変形例に係る熱負荷演算装置を示すブロック図である。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾点が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る熱負荷演算装置を示すブロック図である。図1に示す熱負荷演算装置1は、建物内における特定空間(特定空間は建物全体であっても、建物内の或る部屋等の一部空間であってもよい)内の熱負荷を所定期間(年単位でもあってもよいし、夏場や冬場等の季節単位であってもよい)に亘り演算するものであって、例えば所定のプログラムが格納されたパーソナルコンピューター等によって構成されている。このような熱負荷演算装置1は、入力部10と、処理部20と、出力部30とを備えている。
入力部10は、熱負荷演算装置1を利用する利用者によって操作される操作部等によって構成されている。この入力部10には、各種条件や初期値等が入力される。処理部20は、所定のプログラムが実行されることで機能するものであり、CFD計算部(CFD計算手段)21と、近似関数生成部(近似関数生成手段)22と、連成計算部(熱負荷算出手段)23と、記憶部(記憶手段)24と、を備えている。出力部30は、連成計算部23による熱負荷の算出結果を利用者に向けて出力するものであり、例えばディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の紙媒体の印刷機で構成されている。また、出力部30は、メール等によって結果を出力する通信部で構成されていてもよい。
CFD計算部21は、特定空間の表面温度を複数の入力パラメータとし、入力パラメータを用いてCFD計算して、特定空間の表面部における対流熱伝達率を計算結果として取得するものである。
図2は、図1に示したCFD計算部21による計算イメージを示す概念図である。図2に示すように、例えばCFD計算部21は、特定空間の各面(天井、床、壁、窓等)における表面温度を入力パラメータとし、特定空間の各面における対流熱伝達率を出力パラメータとしたCFD計算を行う。これにより、CFD計算部21は、特定空間の各面における対流熱伝達率を算出する。
近似関数生成部22は、上記したように、近似関数を生成するものである。この近似関数生成部22は、CFD計算部21による計算結果(例えば特定空間の6面の対流熱伝達率)と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータ(例えば特定空間の6面の表面温度)との組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて、複数の入力パラメータに対する計算結果を算出するための近似関数を生成する。
図3は、多数の組合せデータの一例を示す概念図である。なお、図3においては入力パラメータを5つとし、出力パラメータについても5つである例を示している。
図3に示すTi,oは外壁の室内側表面温度であり、Ti,lは自室(特定空間)と隣室とを隔てる壁の室内側表面温度であり、Ti,cは天井の室内側表面温度であり、Ti,fは床の室内側表面温度であり、Ti,wは窓の室内側表面温度である。
また、図3に示すhiN,oは外壁の対流熱伝達率であり、hiN,lは自室(特定空間)と隣室とを隔てる壁の対流熱伝達率であり、hiN,cは天井の対流熱伝達率であり、hiN,fは床の対流熱伝達率であり、hiN,wは窓の対流熱伝達率である。
CFD計算部21は、上記のような入力パラメータに基づいて上記のような出力パラメータを算出するが、近似関数生成部22は、このような入力パラメータと出力パラメータとの多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて、近似関数を生成する。
図4は、応答曲面法を用いて算出された近似関数の一例を示す概念図である。なお、図4においては、図示の関係上、3次元的に示しているが、実際には行列計算等によって4次元以上であっても可能であることはいうまでもない。図4に示すように、近似関数生成部22は、入力パラメータと出力パラメータとの相関を示す近似関数を生成する。これにより、例えば図3に示す例においては、hiN,o=f{(Ti,o),(Ti,l),(Ti,c),(Ti,f),(Ti,w)}なる近似関数が算出される。hiN,l、hiN,c、hiN,f、及びhiN,wについても同様である。なお、生成された近似関数は、処理部20の記憶部24に記憶される。
連成計算部23は、図1に示すように、ES部25と、近似関数計算部26とを備え、ES部25と近似関数計算部26とによる連成計算を行うものである。
ES部25は、特定空間における熱負荷を算出するものである。図5は、図1に示したES部25による計算イメージを示す概念図である。図5に示すように、ES部25は、設定された外気条件(日射量、日射角度、外気温)と、建物条件(外壁、内壁、天井、床、屋根、窓等)、換気量、内部発熱源(人、OA機器、照明等)等に基づいて室内の熱取得量(または熱損失量)を計算し、この熱取得量(または熱損失量)に基づいて特定空間における熱負荷を算出する。このES部25は、例えば1時間等の計算ステップ(計算の区切り)毎に特定空間内の熱負荷を計算する。
なお、ES部25は、上記の計算(初回)を行うにあたり対流熱伝達率(表面値)について代表値を採用している。また、ES部25のみによる熱負荷の算出結果については、近似関数計算部26との連成計算(収束計算)が行われておらず、仮の熱負荷の算出結果ともいえる。また、ES部25は、熱負荷を算出する過程において、特定空間の表面温度についても算出する。
近似関数計算部26は、ES部25によって算出された特定空間の表面温度を複数の入力パラメータとし、複数の入力パラメータを近似関数生成部22により生成された近似関数(記憶部24に記憶された近似関数)に適用して計算結果(対流熱伝達率)を得るものである。
ここで、近似関数計算部26により得られた対流熱伝達率は、再度ES部25に送信される。ES部25は、近似関数計算部26により得られた対流熱伝達率を利用して再度特定空間の熱負荷を算出する(この算出過程において表面温度も算出する)。ここで算出した今回の表面温度が既に算出済みの前回の表面温度と所定値以上離れている場合には、辻褄が合うように(ES部25により算出される表面温度が一定値に収束するように)繰り返し処理が実行される。すなわち、今回の表面温度が前回の表面温度と所定値以上離れている場合、熱負荷演算装置1は、今回の表面温度を入力パラメータとして、特定空間の表面部における対流熱伝達率を再度近似関数計算部26により取得させる。取得後、近似関数計算部26は、得られた対流熱伝達率を再度ES部25に送信し、ES部25は、近似関数計算部26により得られた対流熱伝達率を利用して再度特定空間の表面温度を算出する。以後、今回算出した表面温度と前回算出した表面温度との差が(特定空間の全ての面において)所定値未満となるまで繰り返し上記処理が実行される。
なお、ES部25と近似関数計算部26とは、上記の処理を計算ステップ毎に実行していく。ここで、従来では近似関数計算部26を有しないため、CFD計算部21とES部25による連成計算を行っていたが、CFD計算の計算量が膨大であるため、且つ、上記の如く辻褄が合うように計算が繰り返し実行されるため、ESとCFD計算を連成させることは演算負荷が多大となってしまう。
そこで、第1実施形態に係る熱負荷演算装置1は、予めCFD計算部21に無数の入力パラメータを入力して計算結果を得ておき、これらの結果から近似関数生成部22により応答曲面法を利用して近似関数を算出しておく。これにより、連成計算部23は近似関数生成部22により生成された近似関数を利用して演算を行うことができ、CFD計算を行うことによる長時間の演算を回避するようにしている。
次に、第1実施形態に係る熱負荷演算装置1の処理を説明する。図6は、第1実施形態に係る熱負荷演算装置1の処理を示すフローチャートである。まず、図6に示すように、熱負荷演算装置1の処理部20は、過去に同様の条件(特定空間の仕様(例えば建物条件)や、特定空間に影響を及ぼす熱条件、入力パラメータ及び出力パラメータ)で近似関数を生成済みであるかを判断する(S1)。ここで、同様の条件とは例えば建物条件や特定空間に影響を及ぼす熱条件が略一致する他、複数の入力パラメータ及び出力パラメータが一致していることをいう。すなわち、建物条件や特定空間に影響を及ぼす熱条件が略一致する他、過去に生成された近似関数の入力パラメータの種類と、今回の算出対象となる入力パラメータの種類とが同じであること、及び、過去に生成された近似関数の出力パラメータと、今回の算出対象となる出力パラメータとが同じであること、の双方が成立する場合、ステップS1において「YES」と判断される。
なお、図4を参照して説明したように、近似関数生成部22は、hiN,o=f{(Ti,o),(Ti,l),(Ti,c),(Ti,f),(Ti,w)}なる近似関数を生成する。このため、ステップS1においては、出力パラメータが完全一致している必要は無い。すなわち、複数の入力パラメータが一致している限り、過去に6つの出力パラメータの近似関数を生成しており、今回の処理において5つの出力パラメータのみが必要となる場合には、ステップS1において「YES」と判断してもよい。
過去に同様の条件で近似関数を生成済みでない場合(S1:NO)、CFD計算部21に複数の入力パラメータを多数入力して多数の計算結果(対流熱伝達率)を取得する(S2)。次いで、近似関数生成部22は、ステップS2の計算結果に基づき応答曲面法を適用して近似関数を生成する(S3)。次に、記憶部24は、ステップS3において生成した近似関数を記憶する(S4)。その後、処理はステップS5に移行する。
一方、過去に同様の条件で近似関数を生成済みである場合(S1:YES)、生成済みの近似関数を利用して熱負荷が算出される(S5)。すなわち、連成計算部23(ES部25及び近似関数計算部26)は、複数の入力パラメータを近似関数に適用して対流熱伝達率を算出すると共に、この対流熱伝達率を利用して特定空間内における所定期間の熱負荷を演算する(S5)。その後、図6に示す処理は終了する。
図7は、比較例に係る熱負荷演算装置の処理の詳細を示すフローチャートである。なお、比較例に係る熱負荷演算装置は、近似関数生成部22及び近似関数計算部26を備えず、ES部25とCFD計算部21とによって連成計算部23が構成されているものとする。比較例に係る熱負荷演算装置においては、まず入力部10を介して建物条件や特定空間に影響を及ぼす熱条件等の条件設定が行われる(S11)。
次に、入力部10を介して初期値の設定が行われる(S12)。この処理においては、計算ステップの長さ(例えば1時間等)や、各部位における代表値となる対流熱伝達率hi,jが設定される。
その後、処理部20は、所定期間に亘る熱負荷の演算が完了したかを判断する(S13)。所定期間に亘る熱負荷の演算が完了していない場合(S13:NO)、ES部25は、ステップS11及びステップS12において設定された条件及び初期値に基づいて特定空間の熱負荷を算出する(S14)。特に、初回のステップS14の処理においては、代表値となる対流熱伝達率hi,jが利用されて熱負荷が算出される。また、この処理では、熱負荷の算出過程において特定空間の表面温度Ti,jについても算出される。
次に、CFD計算部21は、特定空間の表面温度Ti,jを入力パラメータとしてCFD計算し、特定空間の表面部における対流熱伝達率hiN,jを算出する(S15)。
その後、ES部25は、ステップS15において算出された対流熱伝達率hiN,jを利用して再度特定空間の熱負荷を算出する(S16)。また、この処理においては、特定空間の表面温度TiN,jについても算出される。
その後、連成計算部23は、表面温度TiN,jと表面温度Ti,jとの差の絶対値が所定値δ未満であるか判断する(S17)。表面温度TiN,j,Ti,jの差の絶対値が所定値δ未満でない場合(S17:NO)、連成計算部23は、表面温度TiN,jを表面温度Ti,jとする(S18)。その後、処理はステップS15に移行する。以後、ステップS17において「YES」と判断されるまで、ステップS15〜S18の処理は繰り返し実行される。
一方、表面温度Ti,j,TiN,jの差の絶対値が所定値δ未満である場合(S17:YES)、連成計算部23は計算ステップを1つ進める(S19)。次いで、連成計算部23は、対流熱伝達率hiN,jを対流熱伝達率hi,jとする(S20)。そして、処理はステップS13に移行する。
ところで、所定期間に亘る熱負荷の演算が完了した場合(S13:YES)、図7に示す処理は終了する。
以上のような比較例に係る処理では、CFD計算部21とES部25とによる連成計算が行われ、且つ、辻褄が合うように集束計算が行われるため、演算負荷が多大となってしまう。
図8は、図6に示したステップS5における処理の詳細を示すフローチャートである。本実施形態に係る連成計算部23(ES部25及び近似関数計算部26)の連成計算においては、まずステップS21〜S24において、図7に示したステップS11〜S14と同様の処理が実行される。
次いで、ステップS25において近似関数計算部26は、近似関数生成部22により生成された近似関数に対して、特定空間の表面温度Ti,jを入力パラメータとして適用し、特定空間の表面部における対流熱伝達率hiN,jを算出する(S25)。
その後、ステップS26〜S30の処理において、図7に示したステップS16〜S20と同様の処理が実行される。
なお、図8からも明らかなようにステップS25の処理においてはCFD計算ではなく、近似関数が利用されることから、計算負荷については格段に減少することとなる。
このようにして、第1実施形態に係る熱負荷演算装置1によれば、CFD計算部21による計算結果と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータとの組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき応答曲面法を用いて近似関数を生成するため、CFD計算を何度か実行して近似関数を生成しておけば、以後は近似関数を利用できるため、計算負荷を抑えることができる。従って、より精度の高い熱負荷演算にあたり演算負荷を抑えることができる。
また、CFD計算では対流熱伝達率を計算結果として得るため、CFD計算については空気の流れに影響がある対流熱伝達率の算出までに留め、CFD計算自体の計算量を抑えて、条件によっては好適に計算負荷を抑えることができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る熱負荷演算装置は、第1実施形態のものと同様であるが、処理内容が一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点について説明する。
図9は、第2実施形態に係るステップS5における処理の詳細を示すフローチャートである。連成計算部23(ES部25及び近似関数計算部26)の連成計算においては、まず入力部10を介して建物条件や特定空間に影響を及ぼす熱条件等の条件設定が行われる(S31)。
次に、入力部10を介して初期値の設定が行われる(S32)。この処理においては、計算ステップや、各部位における代表値となる表面温度Ti,jが設定される。
その後、処理部20は、所定期間に亘る熱負荷の演算が完了したかを判断する(S33)。所定期間に亘る熱負荷の演算が完了していない場合(S33:NO)、近似関数計算部26は、近似関数生成部22により生成された近似関数に対して、特定空間の表面温度Ti,jを入力パラメータとして適用し、特定空間の表面部における対流熱伝達率hiN,jを算出する(S34)。
その後、ES部25は、ステップS31において設定された条件、及び、特定空間の表面部における対流熱伝達率hi,jに基づいて室内の熱負荷を算出する(S35)。この処理では、特定空間の表面温度TiN,jについても算出される。
次に、近似関数計算部26は、特定空間の表面温度TiN,jを入力パラメータとして再度近似関数に適用し、特定空間の表面部における対流熱伝達率hiN,jを算出する(S36)。
その後、連成計算部23は、対流熱伝達率hiN,jと対流熱伝達率hi,jとの差の絶対値が所定値δ’未満であるか判断する(S37)。対流熱伝達率hiN,j,hi,jの差の絶対値が所定値δ’未満でない場合(S37:NO)、連成計算部23は、対流熱伝達率hiN,jを対流熱伝達率hi,jとする(S38)。その後、処理はステップS35に移行する。以後、ステップS37において「YES」と判断されるまで、ステップS35〜S38の処理は繰り返し実行される。
一方、対流熱伝達率hiN,j,hi,jの差の絶対値が所定値δ’未満である場合(S37:YES)、連成計算部23は計算ステップを1つ進める(S39)。次いで、第1連成計算部21は、表面温度TiN,jを表面温度Ti,jとする(S40)。そして、処理はステップS33に移行する。
ところで、所定期間に亘る熱負荷の演算が完了した場合(S33:YES)、図9に示す処理は終了する。
なお、図9からも明らかなように第2実施形態においてもステップS34,S36の処理においてはCFD計算ではなく、近似関数が利用されることから、計算負荷については格段に減少することとなる。
このようにして、第2実施形態に係る熱負荷演算装置1によれば、より精度の高い熱負荷演算にあたり演算負荷を抑えることができる。また、CFD計算自体の計算量を抑えて、条件によっては好適に計算負荷を抑えることができる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態に係る熱負荷演算装置は、第1実施形態のものと同様であるが、処理内容が一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点について説明する。
第3実施形態においては、CFD計算の入力パラメータの数が第1実施形態よりも多くなっている。すなわち、CFD計算部21は、特定空間の表面温度に加えて特定空間の外部的熱要因(例えば外気温、日射、建物条件、隣室条件)及び内部的熱要因(例えば人、OA機器等の発熱)の少なくとも1つを複数の入力パラメータとし、複数の入力パラメータを用いてCFD計算して、特定空間における空気の流れが考慮された空間内温湿度を計算結果として取得する。なお、外気温と日射については必須となることが好ましい(入力パラメータとすることが好ましい)。
また、第3実施形態に係る近似関数生成部22は、入力パラメータ数が増大したCFD計算部21の計算結果と、複数の入力パラメータとの多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて、近似関数を生成する。
このような第3実施形態においてはCFD計算の計算負荷が増大する代わりに、空間内温湿度を求めてしまうため、辻褄を合わせるための収束計算が不要となる。
図10は、第3実施形態に係るステップS5の処理の詳細を示すフローチャートである。第3実施形態において連成計算部23(ES部25及び近似関数計算部26)の連成計算においては、まず入力部10を介して建物条件や特定空間に影響を及ぼす熱条件等の条件設定が行われる(S41)。
次に、入力部10を介して初期値の設定が行われる(S42)。この処理においては、計算ステップの長さ(例えば1時間等)や、各部位における代表値となる空間内温湿度が設定される。
その後、処理部20は、所定期間に亘る熱負荷の演算が完了したかを判断する(S43)。所定期間に亘る熱負荷の演算が完了していない場合(S43:NO)、近似関数計算部26は、ステップS41,S42において設定された条件や初期値又はこれらから算出される値(表面温度、外部的熱要因及び内部的熱要因)を複数の入力パラメータとし、近似関数生成部22により生成された近似関数に対して複数の入力パラメータを適用し、特定空間における空気の流れが考慮された空間内温湿度を算出する(S44)。
次いで、ES部25は、近似関数計算部26により算出された空間内温湿度に基づいて熱負荷を算出する(S45)。その後、連成計算部23は計算ステップを1つ進める(S46)。次に、連成計算部23は、今回算出された空間内温湿度を前回値に置き換える(S47)。これにより、次回のステップS44の処理においては、今回算出された空間内温湿度が利用されることとなる。その後、処理はステップS43に移行する。ステップS43において所定期間に亘る熱負荷の演算が完了したと判断された場合(S43:YES)、図10の処理は終了する。
このようにして、第3実施形態に係る熱負荷演算装置1によれば、第1実施形態と同様に、より精度の高い熱負荷演算にあたり演算負荷を抑えることができる。
また、CFD計算では、特定空間の表面温度に加えて特定空間の外部的熱要因及び内部的熱要因の少なくとも1つを複数の入力パラメータとし、特定空間における空気の流れが考慮された空間内温湿度を計算結果として取得して、近似関数を生成するため、一度近似関数を生成してしまえば、その後は、熱負荷の演算に関する演算負荷を大きく抑えることができる。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態に係る熱負荷演算装置2は、第1及び第3実施形態に係る熱負荷演算装置1と同様であるが、構成及び処理内容が一部異なっている。以下、第4実施形態について説明する。
図11は、第4実施形態に係る熱負荷演算装置2を示すブロック図である。図11に示すように、第4実施形態に係る熱負荷演算装置2は、図1に示すものに加えて、演算時間推定部(演算時間推定手段)27と、選択部(選択手段)28とを備えている。
演算時間推定部27は、第1実施形態において説明したCFD計算部21による計算、近似関数生成部22による近似関数の生成、及び、連成計算部23による計算(第1演算)に要する時間と、第3実施形態において説明したCFD計算部21による計算、近似関数生成部22による近似関数の生成、及び、連成計算部23による計算(第2演算)に要する時間とを推定するものである。
詳細に説明すると、第1演算は、特定空間の表面温度を複数の入力パラメータとし、CFD計算部21により、複数の入力パラメータを用いてCFD計算して、特定空間の表面部における対流熱伝達率を計算結果として取得し、近似関数生成部22により、CFD計算部21による計算結果と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータとの組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて、複数の入力パラメータに対する計算結果を算出するための近似関数を生成し、連成計算部23により、近似関数生成部22により生成された近似関数に複数の入力パラメータを適用して得られた計算結果を利用した収束計算により特定空間内における所定期間の熱負荷を演算するものである。
第2演算は、特定空間の表面温度に加えて特定空間の外部的熱要因及び内部的熱要因を複数の入力パラメータとし、CFD計算部21により、複数の入力パラメータを用いてCFD計算して、特定空間の表面部における対流熱伝達率が考慮された空間内温湿度を計算結果として取得し、近似関数生成部22により、CFD計算部21による計算結果と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータとの組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて、複数の入力パラメータに対する計算結果を算出するための近似関数を生成し、連成計算部23により、近似関数生成部22により生成された近似関数に複数の入力パラメータを適用して得られた計算結果を利用して、特定空間内における所定期間の熱負荷を演算するものである。
具体的に第1演算の演算時間は以下のようにして推定される。まず、入力パラメータを部屋(特定空間)の6面の室内壁面温度(天井、壁、床等の表面温度)及び窓の室内側表面温度の7つとした場合、経験則からすると計算回数は124回となる。ここで、1回あたりの計算時間を0.5時間とすると、CFD計算部21による計算時間は62時間となる。
また、連成計算部23における収束計算については、1回あたりの収束計算時間×計算ステップ数から求めることができる。1回あたりの収束計算時間は経験則から0.000278時間であり、計算ステップ数は175200回(=8760時間(1年間)/0.05時間(単位計算ステップ))である。このため、収束計算は48.7時間となる。従って、62時間+48.7時間=110.7時間となる。
また、第2演算の演算時間は以下のようにして推定される。まず、入力パラメータを部屋(特定空間)の6面の室内壁面温度(天井、壁、床等の表面温度)、窓の室内側表面温度、6面の室外壁面温度(天井、壁、床等の室外側の表面温度)、窓の室外側表面温度、及び、日射量の計15個とした場合、経験則からすると計算回数は344回となる。なお、344回とした根拠は、多元配置がサンプリングデータ全体の20%とすると69点であり、ランダムな組合せの数が(入力パラメータの数の二乗)+30=255点であり、サンプリング領域の粗密を補うためのデータ数が20点であるためである。
ここで、1回あたりの計算時間を0.5時間とすると、CFD計算部21による計算時間は172時間となる。なお、第2演算については第3実施形態において説明したように収束計算が不要であるため、計算時間は172時間となる。
選択部28は、第1演算と第2演算とのうち、演算時間推定部27により推定された演算時間が短い方を選択するものである。例えば上記した例において第1演算の推定の演算時間は110.7時間であり、第2演算の推定の演算時間は172時間である。この例の場合、選択部28は第1演算を選択することとなる。
このように、第4実施形態では選択部28により選択された演算が実行されるため、近似関数生成部22は、第1演算及び第2演算のうち選択された方のCFD計算部21の計算結果に基づいて近似関数を生成することとなる。
図12は、第4実施形態に係る熱負荷演算装置2による処理を示すフローチャートであって、演算選択処理を示している。まず、同様の条件で近似関数が生成済みでない場合にいて演算時間推定部27は、第1演算による演算時間を推定する(S51)。次いで、演算時間推定部27は、第2演算による演算時間を推定する(S52)。
次に、選択部28は、ステップS51にて推定された演算時間と、ステップS52にて推定された演算時間とを比較し、短い方の演算を選択する(S53)。その後、ステップS53において選択された演算によって熱負荷演算処理が実行される(S54)。この処理においては、図6に示した処理が実行される。なお、ステップS53において第1演算が選択されていた場合には、図6に示したステップS5の処理において図8に示す処理が実行される。一方、ステップS53において第2演算が選択されていた場合には、図6に示したステップS5の処理において図10に示す処理が実行される。その後、図12に示す処理は終了する。
このようにして、第4実施形態に係る熱負荷演算装置2によれば、より精度の高い熱負荷演算にあたり演算負荷を抑えることができる。
また、第1演算と第2演算とのうち熱負荷演算の完了までに要する時間が短い方を予め推定し、短いと推定された方で近似関数を生成するため、より短い時間で熱負荷を算出することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、実施形態同士の技術や適宜公知や周知の技術を組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態においては特定空間が箱状であることを想定したが、これに限らず、他の形状であれば、これに応じて入力パラメータの数が変化することはいうまでもない。同様に、内部的熱要因や外部的熱要因については、例示したものに限られない。また、特定空間に用いられる空調機を条件や入力パラメータに含めるようにしてもよい。さらに、特定空間については、建物内の特定の部屋を更に分割した空間であってもよい。
また、上記実施形態においては特定空間が壁等によって仕切られていることを想定したため、対流熱伝達率を算出したが、特定空間が壁等によって仕切られることなく他の空間と隣接する場合には、これらの空間の間で空気の移流が発生する。よって、このような場合には、対流熱伝達率に代えて、空気の移流量(表面値)を算出することが好ましい。特に、特定空間の一部が壁等によって仕切られて、残部が壁等によって仕切られることなく他の空間と隣接する場合には、一部について対流熱伝達率を算出し、残部について移流量を算出することはいうまでもない。
さらに、以下のように構成されていてもよい。図13は、変形例に係る熱負荷演算装置を示すブロック図である。図13に示すように、変形例に係る熱負荷演算装置3は、影響度算出部(影響度算出手段)29を備えていてもよい。影響度算出部29は、CFD計算の計算結果に対する各入力パラメータの影響度を算出するものである。この影響度算出部29は、例えば過去のCFD計算の結果から、1つの入力パラメータを除外した場合に計算結果がどれだけ変化したかに基づいて入力パラメータの影響度を算出する。このような影響度算出部29を備えるため、変形例においてCFD計算部21は、影響度算出部29により算出された影響度が予め定めた設定値以下である入力パラメータを除外してCFD計算を行う。これにより、CFD計算における次元数を適切に抑えて、より一層演算負荷を抑えることができるからである。
加えて、本実施形態に係る熱負荷演算装置1〜3は、予めCFD計算部21、及び、近似関数生成部22に相当する構成が外部に設けられており、生成された近似関数が記憶部24に記憶されている構成であってもよい。すなわち、熱負荷演算装置1〜3自体が近似関数を生成する機能を有していなくともよい。
1〜3 :熱負荷演算装置
10 :入力部
20 :処理部
21 :CFD計算部(CFD計算手段)
22 :近似関数生成部(近似関数生成手段)
23 :連成計算部(熱負荷算出手段)
24 :記憶部(記憶手段)
25 :ES部
26 :近似関数計算部
27 :演算時間推定部(演算時間推定手段)
28 :選択部(選択手段)
29 :影響度算出部(影響度算出手段)
30 :出力部

Claims (6)

  1. 建物内における特定空間内の熱負荷を所定期間に亘り演算する熱負荷演算装置であって、
    前記特定空間に影響を及ぼす複数の熱条件を複数の入力パラメータとし、当該入力パラメータを用いてCFD計算して、前記特定空間内における空気の流れが考慮された計算結果を得るCFD計算手段と、
    前記CFD計算手段による計算結果と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータとの組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて、複数の入力パラメータに対する計算結果を算出するための近似関数を生成する近似関数生成手段と、
    複数の入力パラメータを前記近似関数生成手段により生成された近似関数に適用して得られた計算結果を利用して、前記特定空間内における前記所定期間の熱負荷を演算する熱負荷算出手段と、
    を備えることを特徴とする熱負荷演算装置。
  2. 前記CFD計算手段は、前記特定空間の表面温度を複数の入力パラメータとし、入力パラメータを用いてCFD計算して、前記特定空間の表面部における対流熱伝達率及び前記特定空間と隣接する空間との空気の移流量の少なくとも一方の表面値を計算結果として取得し、
    前記熱負荷算出手段は、複数の入力パラメータを前記近似関数生成手段により生成された近似関数に適用して得られた表面値を利用して、前記特定空間内における熱負荷を演算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱負荷演算装置。
  3. 前記CFD計算手段は、前記特定空間の表面温度に加えて前記特定空間の外部的熱要因及び内部的熱要因の少なくとも1つを複数の入力パラメータとし、入力パラメータを用いてCFD計算して、前記特定空間における空気の流れが考慮された空間内温湿度を計算結果として取得し、
    前記熱負荷算出手段は、複数の入力パラメータを前記近似関数生成手段により生成された近似関数に適用して得られた空間内温湿度を利用して、前記特定空間内における熱負荷を演算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱負荷演算装置。
  4. 前記特定空間の表面温度を複数の入力パラメータとし、前記CFD計算手段により、複数の入力パラメータを用いてCFD計算して、前記特定空間の表面部における対流熱伝達率及び前記特定空間と隣接する空間との空気の移流量の少なくとも一方の表面値を計算結果として取得し、前記近似関数生成手段により、前記CFD計算手段による計算結果と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータとの組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて、複数の入力パラメータに対する計算結果を算出するための近似関数を生成し、前記熱負荷算出手段により、前記近似関数生成手段により生成された近似関数に複数の入力パラメータを適用して得られた計算結果を利用して、前記特定空間内における前記所定期間の熱負荷を演算する第1演算と、前記特定空間の表面温度に加えて前記特定空間の外部的熱要因及び内部的熱要因を複数の入力パラメータとし、前記CFD計算手段により、複数の入力パラメータを用いてCFD計算して、前記特定空間の表面部における対流熱伝達率が考慮された空間内温湿度を計算結果として取得し、前記近似関数生成手段により、前記CFD計算手段による計算結果と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータとの組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて、複数の入力パラメータに対する計算結果を算出するための近似関数を生成し、前記熱負荷算出手段により、前記近似関数生成手段により生成された近似関数に複数の入力パラメータを適用して得られた計算結果を利用して、前記特定空間内における前記所定期間の熱負荷を演算する第2演算と、のそれぞれで熱負荷の演算に必要となる時間を推定する演算時間推定手段と、
    前記第1演算と前記第2演算とのうち、前記演算時間推定手段により推定された演算時間が短い方を選択する選択手段と、をさらに備え、
    前記近似関数生成手段は、前記第1演算と前記第2演算とのうち、前記選択手段により選択されて実行された方の前記CFD計算手段による計算結果に基づいて、近似関数を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱負荷演算装置。
  5. CFD計算の計算結果に対する各入力パラメータの影響度を算出する影響度算出手段をさらに備え、
    前記CFD計算手段は、前記影響度算出手段により算出された影響度が予め定めた設定値以下である入力パラメータを除外してCFD計算を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱負荷演算装置。
  6. 建物内における特定空間内の熱負荷を所定期間に亘り演算する熱負荷演算装置であって、
    前記特定空間に影響を及ぼす複数の熱条件を複数の入力パラメータとし、当該入力パラメータを用いてCFD計算して、前記特定空間内における空気の流れが考慮された計算結果を得るCFD計算手段による計算結果と当該計算結果を算出するためにCFD計算に用いられた複数の入力パラメータとの組合せを組合せデータとし、多数の組合せデータに基づき、補間法又は近似法による応答曲面法を用いて生成された、複数の入力パラメータに対する計算結果を算出するための近似関数を記憶する記憶手段と、
    複数の入力パラメータを前記記憶手段により記憶された近似関数に適用して得られた計算結果を利用して、前記特定空間内における前記所定期間の熱負荷を演算する熱負荷算出手段と、
    を備えることを特徴とする熱負荷演算装置。
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