JP2003232101A - 紙張り軽量気泡コンクリートパネル - Google Patents

紙張り軽量気泡コンクリートパネル

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JP2003232101A
JP2003232101A JP2002028303A JP2002028303A JP2003232101A JP 2003232101 A JP2003232101 A JP 2003232101A JP 2002028303 A JP2002028303 A JP 2002028303A JP 2002028303 A JP2002028303 A JP 2002028303A JP 2003232101 A JP2003232101 A JP 2003232101A
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panel
cardboard
alc
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Toshiya Muto
俊哉 武藤
Seigo Kanbayashi
省悟 神林
Sumio Honda
純夫 本多
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Clion Co Ltd
Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
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Clion Co Ltd
Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚紙の捲れや剥がれもなくかつ表面平滑性に優
れた紙張り軽量気泡コンクリートパネルを提供する。 【解決手段】軽量気泡コンクリートパネルPの表面Wに
水溶性接着糊を塗布し、重量が100g/m2以上であ
るボール紙またはクラフト紙などの厚紙20を張り付け
た紙張り軽量気泡コンクリートパネル10であって、前
記パネル表面Wの周縁部を除いてこの周縁部の内側の全
表面に前記厚紙20を張り付けた軽量気泡コンクリート
パネルとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に厚紙を張っ
た紙張り軽量気泡コンクリートパネルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】軽量気泡コンクリートパネル(以下、A
LCパネルという)は、従来から外壁や間仕切りとして
広く用いられており、建て込み後において外壁の室内側
や間仕切りの両表面に直接紙、繊維類、プラスチック
類、および鉱物類を主な構成材料としてシート状に成形
した壁紙やクロスなどの壁装材による内装仕上げを施す
ことがある。この場合、ALCパネル表面にザラツキや
凹凸段差があると、前記ザラツキや凹凸段差の窪みの陰
影による表面不陸が発生していた。従って、ALCパネ
ル表面上に樹脂モルタルや石膏系接着材を塗着したの
ち、合板や石膏ボードなどを取付け、その上に内装仕上
げを施こすのが一般的な施行方法であった。
【0003】しかしながら、前記工法には次のような問
題がある。 (1)ALCパネルと石膏ボード等の接着に使用する樹
脂モルタルや接着材の硬化に時間が掛かり、次工程の内
装仕上げ工程にも支障がでるため長期間の工期を要す
る。 (2)石膏ボード等の接着に樹脂モルタルや接着材を多
量に使用するため、結果的に壁や間仕切りなどが厚くな
り、室内空間が広く取れなくなると共に建物重量も重く
なる。 (3)地盤の振動や地震等により壁体が揺れたり動いた
りすることによって、樹脂モルタルや接着材がALCパ
ネル或いは石膏ボードから剥離し、その結果、壁や間仕
切りとしての性能が損なわれる。
【0004】そこで、前記問題を解決する方法として、
特開昭57−89054公報に開示されているように、
ALCパネルを内装材として施工した後に、その表面に
直接厚紙を接着糊で張り付ける方法が採用されている。
つまり、厚さ0.2mm〜3.0mmの厚紙の裏面に接
着糊をつけ、紙の収縮膨張により前記ALCパネル表面
の凹凸を解消し、平滑な面を形成することが提案されて
いる。また、建築現場での工期短縮も兼ねて予めALC
パネル表面に接着糊で厚紙を張り付けたものを施工現場
に搬入することなどが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した方法におい
て、ALCパネル表面に予め接着糊で厚紙を張り付けた
場合、ALCパネルの移動やハンドリングなどにより厚
紙端辺からの剥がれや端辺の押圧によるつぶれが発生す
る。すなわち、図4に示すように建築現場に搬入したA
LCパネルPは、通常6枚を1単位として段積みされた
状態で搬入され仮置きされる。そしてALCパネルPの
建て込みを行う際には、最上段にあるALCパネルPa
から一枚ずつ仕分け、建て込み場所まで手で持ち運ばれ
る。この時、通常二人でALCパネルPのハンドリング
や運搬を行っている。先ず、二人が両短辺小口面51位
置にそれぞれ分かれ、図4(b)に示すように段積みさ
れたALCパネルPaをその幅方向(図示矢印、A方
向)に数十cm程度ずらす。次に、図4(c)に示すよう
に前記ALCパネルPaの直下にあるALCパネルPb
の目地部40の上部側長辺41を支点として、ALCパ
ネルPaの外方側の長辺小口面50aが下方に傾くよう
にALCパネルPaの上から手で押さえる。そのことで
両長辺小口面50a,50bの下方に両手を差し入れら
れる空間ができる。次に前記ALCパネルPaを把持し
持ち上げて、所望の場所まで持ち運び建て込みを行う。
【0006】しかし図5に示すように予めALCパネル
Pの表面に厚紙20を張り付けた紙張りALCパネル1
0を上述したハンドリングを行う場合に不具合が発生す
る。すなわち前記したように上段の紙張りALCパネル
10aをA方向に数十cm程度ずらし、この紙張りALC
パネル10aの長辺小口面50aを下方に傾けると、直
下にある紙張りALCパネル10bの厚紙20の端辺2
2が剥がれたり(図8にも示す)、押しつぶされて裂傷
するという問題が発生する。そのため、前記紙張りAL
Cパネル10の建て込み後に、その厚紙20の上に壁装
材を張り付ける際には、厚紙20の端辺22の裂傷や押
圧部のつぶれなどを修復しなければならず、かなりの手
間が必要となり施工効率が非常に悪くなるという問題が
あった。また、図6に示すようにALCパネルPの表面
Wは、大きな凹凸段差C(凹凸の頂部60と底部61と
の距離)があり、この面に接着糊を用いて厚紙を張り付
けた場合、厚紙の表面に不陸を発生させ、そのため陰影
を生じ平滑性が得られなかった。さらに、大きな凹凸段
差Cがあれば、接着糊が充分に前記表面Wに塗着できな
いため、図8に示すように厚紙20の端辺22が剥がれ
るという問題があった。そこで、本発明の目的は、予め
ALCパネル表面に張り付けられた厚紙が種々のハンド
リングにおいても端辺からの厚紙の剥がれがなく、さら
に厚紙の接着性や平滑性が向上した紙張り軽量気泡コン
クリートパネルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、軽量気泡コン
クリートパネルの少なくとも一方の表面に水溶性接着糊
を塗布し、重量が100g/m2以上のボール紙または
クラフト紙などの厚紙を張り付けた紙張り軽量気泡コン
クリートパネルで、前記パネル表面の周縁部を除いてこ
の周縁部の内側の全表面に前記厚紙を張り付けた紙張り
軽量気泡コンクリートパネルである。また、本発明は、
前記周縁部の幅を2.0mm〜10.0mmとした紙張
り軽量気泡コンクリートパネルである。さらに、前記軽
量気泡コンクリートパネル表面の凹凸段差を0.5mm
以下とした軽量気泡コンクリートパネルである。本発明
でいう周縁部30とは、図7に示すようにALCパネル
Pの表面において、目地部40、短辺小口面51及び長
辺小口面50を除く面であり、前記厚紙20を張り付け
ていない面をいう。また、周縁部30の幅Bとは、前記
面において、厚紙20の端辺22から目地部40の長辺
41までの最短長さ又は前記端辺22から短辺小口面5
1の一片42までの最短長さのことをいう。さらに、凹
凸段差Cとは、図6に示すようにALCパネルPの表面
Wにある凹凸形状の凸部60と底部61との距離をい
う。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1〜図3は本発明の紙張り軽量気
泡コンクリートパネル10を示す。図1に示すようにA
LCパネルP表面の周縁部30を除いて、この周縁部3
0の内側の全表面に渡って接着糊で厚紙20を張り付け
て紙張り軽量気泡コンクリートパネル10を完成させ
た。このことにより、図5に示すように本発明の紙張り
ALCパネル10は前述した長辺小口面50aを下方に
傾けるハンドリングにおいて、下部側の紙張りALCパ
ネル10bの厚紙20の端辺22は、上部側にある紙張
りALCパネル10aの裏面に当接することがないた
め、厚紙20の剥がれや裂傷を防止することができ、か
つ厚紙20の平滑な仕上がり面を作り出すことができ
る。この時、ALCパネルPの表面Wの凹部に予めしご
くように接着糊を塗着させれば、厚紙20を張り付けた
後においてより厚紙20の接着性や平滑性が増すととも
により外観性の向上が図られ好ましい。
【0009】また、前記周縁部30の幅Bを2.0mm
〜10.0mmにすることにより剥がれや裂傷のない紙
張りALCパネル10を得ることができる。さらに前記
幅Bが、2.0mm〜5.0mmであると、前述したよ
うな紙張りALCパネル10のハンドリング時に、厚紙
20の端辺22が引きずられて剥がれることもなく、ま
た施工後に隣接した紙張りALCパネル10間における
厚紙20間の段差も拡大しないためよりよい。さらに、
前記厚紙20は100g/m2〜200g/m2である
と、前記ALCパネルPの表面Wにおける大きな凹凸段
差Cの影響を受けることもないためより好ましい。ま
た、使用する厚紙20としてはボール紙が他の厚紙より
廉価であるためより好ましい。
【0010】また、本発明を実施する際に用いる厚紙2
0は、図2に示すように前記厚紙20の端辺22の断面
形状が常法通り方形のものとしてもよいが、図3に示す
ように端辺22の断面形状が斜面のものにすればより好
適である。すなわちこの端辺22の断面を斜面にした厚
紙20を使用した場合、前述したように紙張りALCパ
ネル10のハンドリング時に上部側のALCパネル10
により端辺22が押しつぶされることもないため、より
効果的である。そして前記斜面の角度が鋭角であればあ
るほど一層効果が発揮され好適である。また厚紙20の
接着性向上や透水性を低下させるため厚紙20を張り付
ける前にALCパネルPの表面Wにシーラーなどを塗布
してもよい。さらに建て込まれたALCパネルP,P間
にできる目地部40やその周辺部(図示せず)にパテや
フィラーなどの充填材を厚紙20と同一平面となるよう
塗着すれば、壁紙等の壁装材による内装仕上げ後の平滑
性が一層増加し効果的である。
【0011】また、厚紙20の裏面側に塗着された接着
糊中の水分は時間の経過と共に厚紙20内部に浸透し、
次第にその内部が高含水状態となる。一方厚紙20の表
面側(接着糊面と反対側の面)は低含水状態のままであ
る。こうした厚紙20の表裏面において起こる含水率の
差異現象により、厚紙20の端辺22から剥がれ易くな
る。これらの防止を図るため、前記厚紙20の表面側に
予め霧状に均一に水を噴霧しておき、その後厚紙20の
裏面側に接着糊を塗布して張り付けると、厚紙表裏面の
含水率に差異がなくなり、厚紙20の反りやふくれなど
がなくなるため好適である。
【0012】さらに、図6に示すように前記表面Wの凹
凸段差Cが0.5mm以下のALCパネルPに、前記表
面Wの周縁部30を除いてこの周縁部30の内側の全表
面に渡って接着糊で張り付ければ、厚紙20の剥がれを
解消できるとともに、パネル表面Wの段差Cが小さいた
めに厚紙20の表面に不陸を発生させることもなく、よ
り平滑な仕上がり面を作り出すことができる。
【0013】また、前述した方法によって紙張りした紙
張りALCパネル10を3〜6枚の数枚単位で段積みし
ておくと、ALCパネルの重さにより厚紙20と前記表
面Wとの接着性が向上するとともに剥がれがなく好まし
い。この段積みの場合、最上段の紙張りALCパネル1
0の厚紙接着性確保のために、最上段の紙張りALCパ
ネル10を上下逆転し載置するか、若しくは全体に重力
を掛けることができる重しを乗せておくと全厚紙の接着
性がより確保できるため好適である。
【0014】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳述す
る。
【0015】[実施例1〜8] <ALCパネルの製作>珪酸質原料粉末と石灰質原料粉
末とを水と共に混合しスラリー状にした後、アルミニウ
ムの金属粉末等の発泡剤を混入し、補強筋を載置させた
型枠に打設し発泡・硬化させた後、ピアノ線を振動させ
ながら所定の寸法に切断し高温・高圧蒸気養生した。次
いで長さおよび幅の切断を行い、その後図1に示すよう
に長辺小口面50に目地部40の加工を行い、ALCパ
ネルPを完成させた。この時のALCパネルPの寸法
は、長さ×幅×厚さ=2.5m×0.6m×0.1mで
あった。またALCパネル表面Wの凹凸段差Cは、0.
3mmであった。
【0016】<ALCパネルへの厚紙張り>厚紙として
表1に示す重量のボール紙及びクラフト紙を準備し、表
1に示す周縁部30の幅Bを除く大きさとなるよう裁断
した。次に厚紙の裏面側に澱粉糊をハケで全面に塗着し
たのち、ALCパネルPの表面Wの前記周縁部30を除
く内側表面に厚紙を張り、さらにローラーを用いて上か
ら押さえながら張り付け紙張りALCパネル10を完成
させた。この作業を繰り返し行い、各実施例毎にそれぞ
れ6枚の紙張りALCパネル10を完成させ、この紙張
りALCパネル10を各実施例毎に手で順次段積みし
た。また、最上段の紙張りALCパネル10の上にはA
LCパネルPを載置し、屋内にて1日養生を行った。
【0017】[実施例9及び10] <ALCパネルの製作>切断の方法のみ変更し、その他
は上記実施例と同様の方法で製造を行った。すなわち、
発泡・硬化させたブロックを切断する際にピアノ線を振
動させずに切断し製造した。このALCパネル表面Wの
凹凸段差Cは、1.2mmであった。このALCパネル
表面Wをスクレーパーを用いて、凹凸段差Cが0.4m
mとなるよう研磨した。
【0018】<ALCパネルへの厚紙張り>表1に示す
重量のクラフト紙を準備し、表1に示す周縁部30の幅
Bを除く大きさとなるよう裁断した。そして厚紙の裏面
側に澱粉糊をハケで全面に塗着し、次いでALCパネル
Pの表面Wの前記周縁部30の幅Bを除く内側表面にク
ラフト紙を張り、さらにローラーを用いて厚紙の上から
押さえながら張り付け紙張りALCパネル10を完成さ
せた。その後、上記実施例1〜8と同様に段積みを行
い、屋内にて1日養生を行った。
【0019】[比較例1〜6] <ALCパネルの製作>上記実施例1〜8と同様の方法
で製作したALCパネルPを用いた。
【0020】<ALCパネルへの厚紙張り>厚紙として
表1に示す重量のボール紙及びクラフト紙を準備し、A
LCパネルPの目地部40を除く表面Wと同面積となる
よう裁断した。そして厚紙の裏面側に澱粉糊をハケで全
面に塗着し、前記厚紙を表面Wに張り、さらにローラー
を用いて上から押さえながら張り付け紙張りALCパネ
ル10を完成させた。その後、上記実施例1〜8と同様
に段積みを行い、屋内にて1日養生を行った。
【0021】[比較例7] <ALCパネルの製作>上記実施例9及び10と同様の
方法で製作したALCパネルPの表面Wを上記同様スク
レーパーを用いて研磨し、凹凸段差Cが0.6mmのA
LCパネルPを得た。
【0022】<ALCパネルへの厚紙張り>表1に示す
重量のクラフト紙を準備し、ALCパネルPの目地部4
0を除く表面Wと同面積となるようクラフト紙を裁断し
た。そして厚紙の裏面側に澱粉糊をハケで全面に塗着
し、次いでクラフト紙をALCパネルPの表面Wに張
り、さらにローラーを用いて上から押さえながら張り付
け紙張りALCパネル10を完成させた。その後、上記
実施例1〜8と同様に段積みを行い、屋内にて1日養生
を行った。
【0023】[比較例8] <ALCパネルの製作>上記実施例9及び10と同様の
方法で製作したALCパネルPの表面Wを上記同様スク
レーパーを用いて研磨し、凹凸段差Cが1.0mmのA
LCパネルPを得た。
【0024】<ALCパネルへの厚紙張り>表1に示す
重量のクラフト紙を準備し、ALCパネルPの目地部4
0を除く表面Wと同面積となるようクラフト紙を裁断し
た。そして厚紙の裏面側に澱粉糊をハケで全面に塗着
し、次いでクラフト紙をALCパネルPの表面Wに張
り、さらにローラーを用いて上から押さえながら張り付
け紙張りALCパネル10を完成させた。その後、上記
実施例1〜8と同様に段積みを行い、屋内にて1日養生
を行った。
【0025】<外観評価>上記の実施例および比較例で
段積みし養生した紙張りALCパネル10を別の場所へ
フォークリフトで運搬し、ハンドリングを行い、紙の剥
がれの有無、平滑性の良否を目視により評価した。厚紙
の平滑性の良否についての判定は、厚紙表面に凹凸状の
窪みによる陰影が厚紙の表面全体に明確に確認でき、明
らかに平滑性の劣るるものは×、部分的に陰影が確認で
きるものは△、陰影が殆ど目視で発見できないものを○
として評価した。評価結果を表1に示す。
【0026】<総合評価>前記実施例および比較例の外
観評価を基に総合評価を行った。その判定は、外観評価
の項で剥がれおよび厚紙の平滑性共によい場合を◎とし
た。また剥がれが無く厚紙の平滑性が△の場合を○とし
た。そして厚紙の平滑性が良好でも剥がれがあった場合
は×として評価した。その結果を表1に示す。尚、剥が
れが無く厚紙の平滑性が△の場合の総合評価○はなかっ
た。
【0027】
【表1】
【0028】表1の実施例結果から周縁部の幅が2.0
mm〜10.0mmを除いて厚紙を張り付けた本発明の
紙張りALCパネルは、剥がれもなく、また平滑性が良
好な紙張りALCパネルが得られることが分かった。さ
らに、ALCパネルの凹凸段差を0.5mm以下とする
ことにより平滑性が良好な紙張りALCパネルが得られ
ることが分かった。一方比較例の結果より、いずれの重
量の厚紙も周縁部まで厚紙を張り付けた場合は、全て剥
がれが確認でき、またALCパネルの凹凸段差が0.5
mmを越えるといずれも厚紙の平滑性が損なわれること
が分かった。
【0029】尚、上述した本発明の実施例は、ALCパ
ネルPの片側1面のみに厚紙20を張り付けた実施例で
あるが、当然ながらALCパネルPの両側面に厚紙2
0,21を張り付けても同様の効果が得られるものであ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明の紙張りALCパネルは、ALC
パネル同士の接触や建築現場でのハンドリングの際にも
厚紙の剥がれがなくなり、また、厚紙表面の平滑性もよ
く、予め紙張りしてあるALCパネルを施工することが
できるので、施工時の工期の短縮が図られる。また、前
記ALCパネル表面の凹凸段差を0.5mm以下とする
ことでより剥がれがなくなる。さらに、前記凹凸段差が
小さいため、厚紙面の陰影発生が少なくなるため厚紙の
平滑性もより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図。
【図2】本発明の実施の形態の部分拡大斜視図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す部分拡大斜視
図。
【図4】(a)一般的なALCパネルを段積みした状態
を示す図。 (b)最上段のALCパネルを水平にずらした状態を示
す図。 (c)最上段のALCパネルを傾けた状態を示す図。
【図5】紙張りALCパネルを傾けた状態を示す図。
【図6】ALCパネル表面の凹凸部の拡大断面図。
【図7】本発明の実施の形態を示す斜視図。
【図8】厚紙の剥がれの状態を示す斜視図。
【符号の説明】
P,Pa,Pb ALCパネル 10,10a,10b 紙張りALCパネル 20 厚紙 22 端辺 30 周縁部 40 長辺目地部 41 長辺 42 一片 50,50a,50b 長辺小口面 51 短辺小口面 60 頂部 61 底部 W ALCパネル表面 A ALCパネルの幅方向 B 周縁部の幅 C 凹凸段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 純夫 東京都千代田区西神田三丁目8番1号 株 式会社建材技術研究所内 Fターム(参考) 2E162 CA13 CC06 4G028 CA01 CB00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽量気泡コンクリートパネルの少なくとも
    一方の表面に水溶性接着糊を塗布し、重量が100g/
    2以上のボール紙またはクラフト紙などの厚紙を張り
    付けた紙張り軽量気泡コンクリートパネルであって、前
    記パネル表面の周縁部を除いてこの周縁部の内側の全表
    面に前記厚紙を張り付けたことを特徴とする紙張り軽量
    気泡コンクリートパネル。
  2. 【請求項2】前記周縁部の幅が、2.0mm〜10.0
    mmであることを特徴とする請求項1記載の紙張り軽量
    気泡コンクリートパネル。
  3. 【請求項3】前記軽量気泡コンクリートパネル表面の凹
    凸段差が、0.5mm以下であることを特徴とする請求
    項1または2記載の紙張り軽量気泡コンクリートパネ
    ル。
JP2002028303A 2002-02-05 2002-02-05 紙張り軽量気泡コンクリートパネル Withdrawn JP2003232101A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018012968A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 積水化学工業株式会社 Alc部材、alc部材の固定構造及び建物

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