JP2003231170A - ブロー成形方法及び装置並びに最終成形品 - Google Patents
ブロー成形方法及び装置並びに最終成形品Info
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- JP2003231170A JP2003231170A JP2002043235A JP2002043235A JP2003231170A JP 2003231170 A JP2003231170 A JP 2003231170A JP 2002043235 A JP2002043235 A JP 2002043235A JP 2002043235 A JP2002043235 A JP 2002043235A JP 2003231170 A JP2003231170 A JP 2003231170A
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Abstract
に、キャビティ面と一次成形品の離型を確実に行い、成
形品の変形を防止することのできるブロー成形方法を提
供する。 【解決手段】 加熱した一次ブロー金型142内で二軸
延伸ブロー成形して一次成形品43を製造する一次ブロ
ー成形工程と、一次成形品43を用いて最終ブロー金型
内で二軸延伸ブロー成形して最終成形品を製造する最終
ブロー成形工程とを含むブロー成形方法において、一次
ブロー成形工程では、一次成形品43を二軸延伸ブロー
成形した後、加熱状態の一次成形品43の胴部45及び
底部54をほぼ同時に一次ブロー金型142から離型さ
せて収縮させる。
Description
び装置並びに最終成形品に関し、特に一次ブロー成形で
加熱した後二次ブロー成形を行うブロー成形方法及び装
置並びにそれによって成形される最終成形品に関する。
包装用の容器としてポリエチレンテレフタレート(PE
T)等の合成樹脂製の容器が知られている。
加熱したプリフォーム等の成形品をブロー金型内で延伸
ロッド及び高圧のブローエアにより縦軸及び横軸方向に
二軸延伸ブローして製品の形状に成形されている。
部に例えば加熱殺菌された果汁飲料等の高温の内容物を
充填した場合に、容器が変形してしまうという耐熱性の
問題がある。
種々の成形方法が提案されている。
1-29858号公報、特公平1-56891号公報、特
公平2-35656号公報及び特公平3-51568号公
報等に示されるようなものが知られている。
プリフォームを加熱した一次成形金型内で一次ブローし
て膨張させて中間成形品を成形し、かつ、この中間成形
品を加熱した後、中間成形品を一次成形金型から取り出
し、収縮して軟化状態にある中間成形品を二次成形金型
内で二次ブローして再膨張させるようにしている。
装置は、現実には実用化されなかった。
品は、高圧のブローエアによりその外表面が一次成形金
型のキャビティ面に密着された状態となり、ブロー成形
後にブローエアを排気すると同時に胴部が収縮すること
となる。
部がキャビティ面から離型せずに張り付いた状態になっ
ていると、中間成形品が変形し、成形不良を生じさせる
こととなる。
た形状の底型を用いている場合、底型と底部が密着して
離型しにくい状態となりやすく、底部が底型に密着した
まま収縮すると、底部形状の変形や反転等が生じてしま
うこととなる。
の耐熱性を向上させるために、底型を加熱している場合
に生じやすい。
された状態となっているため、底部が底型に張り付いた
状態となっていると、中間成形品のネック部と底部が固
定された状態で、胴部がキャビティ面より剥がれたとこ
ろから収縮することとなり、形状が不安定となる上に、
胴部に縦縞が生じたりすることとなる。
して二次ブロー成形が困難となったり、二次ブロー成形
時に二次成形金型で中間成形品を挟んでしまったり、中
間成形品が偏肉になって最終成形品にも偏肉が生じたり
してしまい、さらに、縦縞が生じると最終成形品にも縦
縞が残ってしまい商品価値がなくなってしまう。
た中間成形品を一次成形金型に密着させて加熱した後、
脱気を行うと中間成形品が収縮し始める。
付いた状態で、収縮によって無理に剥離されると、中間
成形品の外表面がざらついて荒れた状態となる。
面のざらつきはとれずそのままの荒れた透明度の低い状
態となってしまい商品価値がなくなってしまう。
品を加熱する場合であっても底部の変形や胴部形状が不
安定となったり、縦縞が入ったりすることがなく、外表
面が荒れることのないブロー成形方法及び装置を提供す
ることにある。
成形品を加熱する場合であっても外表面に縦縞が入った
り、荒れたりすることのない品質良好な最終成形品を提
供することにある。
め、本発明のブロー成形方法は、加熱した一次ブロー金
型内で二軸延伸ブロー成形して一次成形品を製造する一
次ブロー成形工程と、前記一次成形品を用いて最終ブロ
ー金型内で二軸延伸ブロー成形して最終成形品を製造す
る最終ブロー成形工程とを含むブロー成形方法におい
て、前記一次ブロー成形工程では、前記一次成形品を二
軸延伸ブロー成形した後、加熱状態の前記一次成形品の
胴部及び底部をほぼ同時に前記一次ブロー金型から離型
させて収縮させることを特徴とする。
ロー成形した後、加熱状態の一次成形品の胴部及び底部
をほぼ同時に一次ブロー金型から離型させて収縮させる
ことで、底部が一次ブロー金型に張り付いた状態で一次
成形品が収縮して変形し、芯ずれや偏肉が生じて成形不
良になったり、胴部に縦縞が生じたりするのを防止して
最終成形品とほぼ相似形の形状の安定した一次成形品を
得ることができ、その結果、最終ブロー成形工程におい
て確実なブロー成形を行うことができ、かつ、良好な品
質の最終成形品を得ることができる。
き、表面がざらついて荒れた状態となるのを防止でき、
その結果、透明度の高い良好な品質の最終成形品を得る
ことができる。
部の断面がほほ円形に形成され、収縮後の一次成形品
は、胴部所定位置の断面における長径部に対する短径部
の長さの比が80%以上とすることができる。
置の断面において、最も小さい収縮率に対する最も大き
い収縮率の比が80%以上とすることができる。
定位置の断面において、長径部に対する短径部の長さの
比、あるいは最も小さい収縮率に対する最も大きい収縮
率の比が80%以上の収縮後の一次成形品を用いて、最
終ブロー成形工程で最終ブロー成形を行うことにより良
好な品質の最終成形品を得ることができる。
品は、胴部の濁度が10%以下とすることができる。
濁度が10%以下の収縮後に一次成形品を用いて最終ブ
ロー成形工程で最終ブロー成形を行うことで、透明度の
高い良好な品質の最終成形品を得ることができる。
は、前記一次成形品の胴部の形状に対応したブローキャ
ビティ型と、前記一次成形品の底部の形状に対応した底
型と、前記底型に組み込まれた突出部材とを有し、一次
ブロー成形終了後、前記一次成形品内のブローエア排気
開始と同時もしくは開始からわずかな時間経過後、前記
底型から前記一次成形品の底部に向けて予め設定した距
離で前記突出部材を突出させ、前記一次成形品の底部と
前記底型との離型を強制的に行うことができる。
エア排気開始と同時もしくはわずかな時間経過後に突出
部材を底型から突出させることで、少なくとも収縮によ
る底型との離型よりも早く強制的に離型させることがで
きるので、一次成形品の底部が底型に張り付いて胴部よ
り離型が遅れることによる変形を防止することができ
る。
ことで、突出距離が長すぎて変形させてしまったり、短
すぎて偏芯してしまったりすることを防止できる。
エア排気開始の命令からスタートするタイマー設定によ
って、タイマーの設定時間経過後に突出部材を駆動する
ように制御部によって制御することができる。
最終成形品よりも高さ方向で大きい一次成形品を成形
し、前記一次ブロー金型のブローキャビティ型は、少な
くとも160℃以上に加熱され、前記突出部材の突出距
離は、前記一次成形品の高さ方向の収縮距離に設定する
ことができる。
れた一次ブロー金型で熱処理された一次成形品は、ブロ
ーエアが排気された途端に内部応力に従って急速に収縮
するため、その収縮に遅れずに突出部材が底部を押すこ
とで、底部が底型との密着力によって収縮が遅れること
による変形なしに、確実に底型から離型させることがで
きる。
エアの排気後、一次成形品の高さ方向に大きく収縮する
ため、この収縮距離を予めテスト成形で測定もしくは経
験値から計算した距離に設定することで、偏芯を防止
し、最終ブロー成形時に底部の偏芯による成形不良を防
止することができる。
前記一次ブロー金型の前記底型の高さ位置と、前記最終
ブロー金型の底型の高さ位置の差と同じか短い値に設定
できる。
にブロー成形する場合、収縮後の一次成形品の高さが、
最終成形品の高さと同じかそれよりも高いほうが好まし
いため、このように収縮距離を設定することで、望まし
い最終成形品を得ることができる。
金型は、前記一次成形品の胴部の形状に対応したブロー
キャビティ型と、前記一次成形品の底部の形状に対応し
た底型とを有し、少なくとも前記ブローキャビティ型
は、キャビティ面に離型用の表面コーティング処理が施
され、前記底型には、前記底部を強制的に離型させる強
制離型手段が配設され、前記表面コーティングにより前
記胴部の離型を促進させ、前記強制離型手段により底型
に対する底部の強制離型を行うことができる。
ティ面の表面コーティングにより胴部の離型を促進さ
せ、強制離型手段により底型に対する底部の強制離型を
行うことで、底部及び胴部のキャビティ面に対する張り
付きを防止し、最終成形品とほぼ相似形の形状の安定し
た一次成形品を得ることができ、しかも胴部の透明度も
高いものとすることができるため、最終ブロー成形工程
において確実なブロー成形を行うことができ、かつ、良
好な品質の最終成形品を得ることができる。
法によって成形された容器形状の最終成形品であって、
胴部の濁度が10%以下とすることができる。
の透明度の高いものとすることができる。
ブロー金型内で二軸延伸ブロー成形を行い一次成形品を
製造する一次ブロー成形部と、一次成形品を用いて最終
ブロー金型内で二軸延伸ブロー成形を行って最終成形品
を製造する最終ブロー成形部とを有するブロー成形装置
において、前記一次ブロー金型は、前記一次成形品の胴
部の形状に対応したブローキャビティ型と、前記一次成
形品の底部の形状に対応した底型とを有し、前記底型に
は、前記底型内に組み込まれて先端部分が前記底型のキ
ャビティ面を構成する突出部材と、前記突出部材を前記
底型のキャビティ面より突出させる駆動手段と、ブロー
成形時に前記突出部材を常時後退方向に付勢する弾性部
材とが設けられていることを特徴とする。
用いている場合に、底型に突出部材を組み込み、ブロー
成形時は弾性部材により突出部材を後退させて、その先
端部分を底型のキャビティ面の一部とし、成形終了後の
一次成形品内のブローエア排気による一次成形品の収縮
時に駆動手段により底型より底部に向けて突出部材を突
出させることで、底部と底型との離型を強制的に行い、
収縮時に底部が変形したり反転した形状となるのを確実
に防止することができる。
一次ブロー金型内で二軸延伸ブロー成形を行い一次成形
品を製造する一次ブロー成形部と、前記一次成形品を用
いて最終ブロー金型内で二軸延伸ブロー成形を行って最
終成形品を製造する最終ブロー成形部とを有するブロー
成形装置において、前記一次ブロー金型は、前記一次成
形品の胴部の形状に対応したブローキャビティ型と、前
記一次成形品の底部の形状に対応した底型とを有し、少
なくとも前記ブローキャビティ型は、キャビティ面に離
型用の表面コーティング処理が施され、前記底型には、
前記底部を強制的に離型させる強制離型手段が配設され
ることを特徴とする。
と底型との離型を強制的に行い、収縮時に底部が変形し
たり反転した形状となるのを確実に防止することがで
き、しかも、ブローキャビティ型のキャビティ面に施し
た離型用の表面コーティングによりキャビティ面からの
胴部の離型を促進させることができ、最終成形品とほぼ
同じ大きさで安定したしかも透明度の高い一次成形品を
得ることができ、その結果、品質の良好な最終成形品を
得ることができる。
て、図面を参照して説明する。
るブロー成形装置を示す図である。
平面図である。
である耐熱容器を製造するもので、供給部102と、加
熱ステーション104と、転送部106と、ブロー成形
ステーション108とがプリフォーム(図示せず)の搬
送方向Aに沿って直線上に配設されている。
ーション104に供給するもので、供給レール110
と、整列機構112と、反転受渡し機構114とを備え
る。
フォームのネック部の下部を支持して倒立状態でプリフ
ォームを自重により搬送方向Aに沿って整列機構112
へと連続搬送し、整列機構112によって連続搬送され
たプリフォームを所定個数ずつ受け取って搬送方向Aと
直交する方向に所定ピッチで整列し、この整列機構11
2で整列された所定ピッチのプリフォームを反転受渡し
機構114により把持部材116にて把持し、反転させ
て倒立状態で加熱ステーション104へと受け渡すよう
になっている。
から供給されたプリフォームを加熱するもので、搬送方
向Aに沿って2本並列に配設させた搬送路118と、各
搬送路118に2つずつ配設された加熱ボックス120
とを備える。
渡されたプリフォームを倒立状態で支持する複数の搬送
部材122を有し、この複数の搬送部材122によって
プリフォームを搬送方向Aに沿って間欠搬送し、加熱ボ
ックス120内を通過する際にプリフォームを加熱し
て、プリフォームを延伸適温まで加熱するようになって
いる。
機構が配設され、プリフォームを自転させながら搬送す
ることで、プリフォームの温度を周方向で均一にし得る
ようになっている。
るプリフォームを遮る状態でプリフォームの搬送方向A
に沿って遮蔽板124が設けられている。
で加熱された所定個数のプリフォームを倒立状態のまま
ブロー成形ステーション108に転送するようになって
いる。
機構126を有し、プリフォーム間のピッチをブロー成
形ステーション108におけるブロー成形ピッチに変換
させるようになっている。
搬送部材128を固定した搬送チェーン130を4つの
スプロケット132に掛け渡したほぼ矩形状の搬送路1
34を有している。
転送部106と対向させてプリフォームの受取部136
とすると共に、この受取部136と対向する一辺に最終
成形品である容器を装置外に取出す取出部138を配設
している。
の一辺に、プリフォームを一次ブロー金型142内で二
軸延伸ブロー成形して一次成形品を成形しかつ一次ブロ
ー金型142の内面で熱処理する一次ブロー成形部14
0と、一次ブロー成形部140を経た一次成形品を最終
ブロー金型144内で最終成形品の形状に二軸延伸ブロ
ー成形する最終ブロー成形部146とを配設した状態と
なっている。
れた倒立状態のプリフォームをそのまま搬送部材128
上に受け取るようになっており、取出部138は、最終
ブロー成形された倒立状態の容器を反転取出機構148
にて反転して正立状態で取り出すようになっている。
形部146には、それぞれ一次ブロー金型142及び最
終ブロー金型144の型開閉、型締を行う型締機構15
0が設けられている。
金型144とは、一次ブロー金型142のキャビティが
最終ブロー金型144のキャビティより大きくされてい
る点、一次ブロー金型142は加熱されるのに対し、最
終ブロー金型144は加熱されない点及び一次ブロー金
型はブローキャビティ型のキャビティ面に表面コーティ
ングがされ、かつ、底型に強制離型手段が配設されるの
に対し、最終ブロー金型は表面コーティングも強制離型
手段もない点で相違するだけであるため、以下では、一
次ブロー金型142についてのみ説明し、最終ブロー金
型144については説明を省略する。
140の状態を示している。
送路134が配設され、この搬送路134上方に一次ブ
ロー金型142として割型からなるブローキャビティ型
14と、底型16とが配設されている。
た搬送レール18にカムフォロア20を介して搬送部材
128が係合し、この搬送部材128に固定された搬送
チェーン130が搬送方向に沿って配設されたガイド部
材26に沿って移動可能にされ、この搬送チェーン13
0を図示せぬ駆動手段により駆動させることで、搬送部
材128が間欠搬送されるようになっている。
28と、この載置部材28を貫通させる外筒状の固定部
材30とを有し、載置部材28の上端部にプリフォーム
(図示せず)のネック部に差し込まれてプリフォームを
倒立状態で載置する載置部32が設けられている。
ォームが一次ブロー成形部140に搬送され停止した状
態で、搬送部材128の下方から延伸ロッド34が載置
部材28内を挿通してプリフォーム内に挿入され縦軸方
向での延伸を行うと共に、載置部材28内を通してブロ
ーエアがプリフォーム内に供給され横軸方向での延伸を
行うことで、二軸延伸ブロー成形を行うようになってい
る。
され、各割型が加熱板36、断熱板38及び取付板40
を介して図示せぬ型締め板に取り付けられている。
ビティ面80には、離型用の表面コーティング152が
形成され、一次成形品43の胴部45がキャビティ面8
0に張り付くのを防止して離型を促進し、胴部45の表
面のざらついた荒れた状態や変形あるいは縦縞の発生を
防止するようにしている。
は、金属、セラミックス、化成被膜などの高硬度の無機
材料にフッ素樹脂、シロキサン系樹脂などのそれぞれ潤
滑、離型、防食、絶縁などの特性のある有機系材料を組
み合わせたものを採用することができる。
ャビティ型14がアルミニウムなどの熱伝導率の高い材
料を用いた場合であっても、その熱膨張、収縮に追従さ
せることができる。
駆動手段により駆動されてブローキャビティ型14の型
開閉及び型締めが行われるようになっている。
タ42を有しており、この鋳込みヒータ42を加熱する
ことによって、ブローキャビティ型14を160℃〜2
00℃に加熱し、一次ブロー成形されてブローキャビテ
ィ型14に接触した一次成形品43を熱処理するように
なっている。
0に伝達されるのを防止するようになっている。
この冷却路44内に冷却媒体が供給されることで、型締
め板への熱の伝達を防止するようになっている。
部材46がそれぞれ対向方向で進退動可能にされ、ブロ
ーキャビティ型14を閉じた状態で、ネック部保持部材
46がプリフォームのネック部を保持し得るようになっ
ている。
ーキャビティ型14の上方に取り付けられ、底型駆動手
段(図示せず)の駆動により、ブローキャビティ型14
に対して昇降及び型締め可能にされている。
ャビティ内方に突出し、かつ、複数の環状の段部が形成
された状態となっており、一次成形品43の底部54に
一次成形品43の内方に凹む環状段部付きの凹部(上げ
底)76を形成するようになっている。
れ、この加熱路56内に加熱媒体を供給することで、底
型16を成形材料のガラス転移点(PETの場合、約7
0℃)以上、好ましくは80℃〜100℃程度に加熱
し、一次成形品43の底部54を加熱することで、底部
54の耐熱性を向上させるようにしている。
下方向にわたり、シリンダ58が形成され、このシリン
ダ58内にピストン60と一体に形成された強制離型手
段としての突出部材62が配設されている。
グ64が配設され、ピストン60を常時上方に付勢する
ようにしており、これによって、突出部材62の丸棒状
の先端は常時底型16のキャビティ面52の一部を形成
する状態となっている。
収縮後の状態を示した。
らエアを供給することで、スプリング64の付勢力に抗
して、ピストン60が下降し、突出部材62がキャビテ
ィ面52より一次成形品43の底部54の中心に向けて
突出するようになっている。
ー成形終了後、一次成形品43内のブローエア排気開始
と同時もしくはわずかな時間後に行われ、一次成形品4
3の底部54が収縮によって底型16から離型するより
も早く突出することで離型を強制的に行うことができ
る。
命令からスタートするタイマー設定によって行うことが
でき、タイマーの設定時間経過後に突出部材62のシリ
ンダ58へのエア供給弁を開くように制御部によって制
御される。
ーエア排気と同時に突出することになる。
を成形したが、このタイマー設定が0〜0.3秒まで
は、底部に変形を伴うことなく成形ができた。
さによって変わり、最終成形品の状態をみて、成形者が
制御手段のタイマー設定を適宜設定することができる。
成形後の収縮量(収縮距離)Lと同じかそれ以内に予め
ストロークを設定されている。
いては、収縮後の一次成形品43の高さを最終成形品の
高さと同じかそれよりも多少高くなるように調整してい
るので、突出部材62のストロークも最終成形品の高さ
と同じかそれよりも多少短く設定するのが望ましい。
形品の底部の状態を確認しながら、スペーサ等で任意に
調整することができる。
おけるブロー成形方法について説明する。
されたプリフォームは、供給レール110より整列機構
112に至り、そこで整列され、反転受渡し機構114
により倒立状態とされて加熱ステーション104の搬送
路118に設けられた搬送部材122上に受け渡され
る。
ムを保持した搬送部材122が搬送路118に沿って移
動しつつ、自転機構によりプリフォームを自転させなが
ら加熱ボックス120位置を間欠搬送してプリフォーム
を延伸適温に加熱する。
送部106位置まで搬送されて転送部106でピッチを
ブロー成形ピッチに変換されて倒立状態のまま、ブロー
成形ステーション108の受取部136位置にある搬送
路134上の搬送部材128に受け渡される。
ムは、搬送チェーン130の駆動により一次ブロー成形
部140へと搬送される。
搬送されてきた状態で、型締め駆動手段により型締め板
を駆動してブローキャビティ型14を型閉し、かつ、型
締めするとともに、底型駆動手段により底型16を下降
させ、型締め駆動手段により型締め板を駆動してブロー
キャビティ型14を型閉し、かつ型締めする。
を挿通させて延伸ロッド34をプリフォーム内に挿入
し、延伸ロッド34によりプリフォームの底部が底型1
6に到達するまで縦軸延伸を行うとともに、載置部材2
8内を通してプリフォーム内にブローエアを供給し、プ
リフォームの横軸延伸を行ってプリフォームを一次成形
品43の形状に二軸延伸ブロー成形する。
一次成形品43内のブローエアを排気すると同時に一次
成形品43が収縮を始める。
0には離型用表面コーティング152が施されているの
で、この収縮によって、胴部45から離型を開始するも
のと思われ、排気と同時もしくはわずかな時間、例えば
0.2秒でシリンダ58内にエアを供給して、ピストン
60を下降させると、底型16のキャビティ面52から
突出部材62の先端が一次成形品43の底部54の中心
を押しながら突出し、底部54が底型16からほとんど
遅れることなく強制的に離型させられ、さらに底部54
の中心を突出部材62の先端で保持しながら所定の収縮
量(収縮距離)L分移動する。
が底型16のキャビティ面52から強制的に離型され
て、一次成形品43の底部54が反転して一次成形品4
3の外方に突出するような変形を起こすのを確実に防止
することができる。
成形品43の収縮量L以内に収まる範囲とされているた
め、突出部材62が必要以上に一次成形品43の底部5
4を押して逆に変形させるような事態を防止することが
できる。
底部54の中心を押すことで、一次成形品43の収縮時
に一次成形品43の変形によって中心位置がずれるのを
防止することができ、これによって、最終ブロー成形部
146における最終ブロー金型140による一次成形品
43のかじりや底部成形不良等を防止して最終ブロー成
形を容易かつ確実に行うことができる。
ーキャビティ型14及び底型16からほぼ同時に離型さ
せることで、収縮時の胴部45の変形や縦縞の発生を防
止することができる。
54を確実に底型16のキャビティ面52から離型させ
た状態で、突出部材62を底型16内に退行させ、ブロ
ーキャビティ型14及び底型16を型開すれば、一次成
形品43が搬送部材128により搬送可能な状態とな
り、この状態で一次成形品43をブロー成形部へと搬送
して、最終成形品を成形した後、取出部138で最終成
形品を正立状態で外部へと取り出すこととなる。
れる一次ブロー成形部のブローキャビティ型のキャビテ
ィ面に離型用表面コーティングを施した場合に成形され
る収縮後の一次成形品と、キャビティ面に離型用コーテ
ィングを施していないブローキャビティ型を用いて成形
した収縮後の一次成形品のそれぞれの胴部の形状比較を
行った結果を図3に示す。
容器を成形するためのもので、高さが200mm程度
で、測定はそれぞれネック部の天端から65mm、12
5mm、170mmの3箇所の位置で行った。
径部の長さの比をもって判定した。
ている場合には、左側の欄に示すように各位置で全て8
0%以上となっており、離型用表面コーティングを施し
ていない場合には、右側の欄に示すように、65mm及
び170mmの位置では80%を超えているが125m
mの位置で63.1%と80%を割った変形の大きな状
態となった。
施した場合には、収縮後の一次成形品は全ての位置で長
径部に対する短径部の長さの比が80%以上の良好な形
状のものが得られることが判明した。
ローキャビティ型と、離型用表面コーティングを施して
いないブローキャビティ型を用いて成形した一次成形品
及び最終成形品のそれぞれの濁度を比較した結果を図4
(1)及び(2)に示す。
(株)NDH−300A(濁度計Turbidimeter)standa
rd JIS K7105を用いた。
00 測定は、一次成形品及び最終成形品ともに、下胴部及び
中胴部の2箇所で行った。
(1)に示すように、離型用表面コーティングを施して
いる場合は左側の欄に示すように、全ての位置において
濁度が10%以下で非常に透明度が高く、表面がざらつ
いて荒れた状態や縦縞が生じていないのに対し、離型用
表面コーティングを施していない場合には全ての位置に
おいて濁度が10%を超え、非常に透明度が低く、表面
がざらついて荒れた状態や縦縞が生じた状態となってい
る。
ように、一次成形品の場合とほぼ同様の結果が得られ
た。
グを施した場合には、一次成形品及び最終成形品のいず
れの場合にも濁度10%以上の透明度の高いものが得ら
れることが判明した。
突出部材の先端部分を示す斜視図である。
状に十字形に延びる当接部70が設けられ、この当接部
70の一次成形品43の底部54との接触面72が底部
54の形状である環状の段部74の形状に対応させた段
部形状とされている。
の接触面積を確保し、底部54の変形を防止すると共
に、より確実な離型を可能としている。
につき、説明を省略する。
のではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態
に変形可能である。
をブロー成形する一次ブロー成形工程において、一次ブ
ロー金型に離型用表面コーティング及び底部を底型から
強制離型する強制離型手段としての突出部材を設けてい
るが、条件に応じては離型用表面コーティングを省略す
ることも可能である。
ー成形工程においても、一次ブロー成形工程と同様に底
型から突出部材を突出させるようにすることも可能であ
る。
ダとしたが、油圧シリンダなど公知の駆動機構が採用可
能である。
らず、底型から底部にエアを吹き付けて離型させるよう
にすることも可能である。
ィ型のキャビティ面に加えて、底型のキャビティ面にも
離型用表面コーティングを施すようにしてもよい。
が断面がほぼ円形のキャビティを有するものについて説
明したが、ほぼ四角形やほぼ楕円形のものでもよい。
示す断面図である。
ある。
表面コーティングを施した場合と施さなかった場合の収
縮後の一次ブロー成形品の形状を測定した結果を示す図
である。
に離型用表面コーティングを施した場合と施さなかった
場合の一次成形品の濁度を測定した結果を示す図で、
(2)は同様の場合の最終成形品の濁度を測定した結果
を示す図である。
部分を示す斜視図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 加熱した一次ブロー金型内で二軸延伸ブ
ロー成形して一次成形品を製造する一次ブロー成形工程
と、前記一次成形品を用いて最終ブロー金型内で二軸延
伸ブロー成形して最終成形品を製造する最終ブロー成形
工程とを含むブロー成形方法において、 前記一次ブロー成形工程では、前記一次成形品を二軸延
伸ブロー成形した後、加熱状態の前記一次成形品の胴部
及び底部をほぼ同時に前記一次ブロー金型から離型させ
て収縮させることを特徴とするブロー成形方法。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記一次成形品は、胴部の断面がほぼ円形に形成され、 収縮後の一次成形品は、胴部所定位置の断面における長
径部に対する短径部の長さの比が80%以上であること
を特徴とするブロー成形方法。 - 【請求項3】 請求項1において、 収縮後の一次成形品は、胴部所定位置の断面において、 最も小さい収縮率に対する最も大きい収縮率の比が80
%以上であることを特徴とするブロー成形方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記収縮後の一次成形品は、胴部の濁度が10%以下で
あることを特徴とするブロー成形方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記一次ブロー金型は、前記一次成形品の胴部の形状に
対応したブローキャビティ型と、前記一次成形品の底部
の形状に対応した底型と、前記底型に組み込まれた突出
部材とを有し、 一次ブロー成形終了後、前記一次成形品内のブローエア
排気開始と同時もしくは開始からわずかな時間経過後、
前記底型から前記一次成形品の底部に向けて予め設定し
た距離で前記突出部材を突出させ、前記一次成形品の底
部と前記底型との離型を強制的に行うことを特徴とする
ブロー成形方法。 - 【請求項6】 請求項5において、 前記一次ブロー成形工程では、最終成形品よりも高さ方
向で大きい一次成形品を成形し、 前記一次ブロー金型のブローキャビティ型は、少なくと
も160℃以上に加熱され、 前記突出部材の突出距離は、前記一次成形品の高さ方向
の収縮距離に設定されていることを特徴とするブロー成
形方法。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記一次成形品の収縮距離は、前記一次ブロー金型の前
記底型の高さ位置と、前記最終ブロー金型の底型の高さ
位置の差と同じか短い値に設定されていることを特徴と
するブロー成形方法。 - 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記一次ブロー金型は、前記一次成形品の胴部の形状に
対応したブローキャビティ型と、前記一次成形品の底部
の形状に対応した底型とを有し、 少なくとも前記ブローキャビティ型は、キャビティ面に
離型用の表面コーティング処理が施され、 前記底型には、前記底部を強制的に離型させる強制離型
手段が配設され、 前記表面コーティングにより前記胴部の離型を促進さ
せ、前記強制離型手段により底型に対する底部の強制離
型を行うことを特徴とするブロー成形方法。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかのブロー成形方
法によって成形された容器形状の最終成形品であって、 胴部の濁度が10%以下であることを特徴とする最終成
形品。 - 【請求項10】 加熱した一次ブロー金型内で二軸延伸
ブロー成形を行い一次成形品を製造する一次ブロー成形
部と、 一次成形品を用いて最終ブロー金型内で二軸延伸ブロー
成形を行って最終成形品を製造する最終ブロー成形部と
を有するブロー成形装置において、 前記一次ブロー金型は、前記一次成形品の胴部の形状に
対応したブローキャビティ型と、前記一次成形品の底部
の形状に対応した底型とを有し、 前記底型には、前記底型内に組み込まれて先端部分が前
記底型のキャビティ面を構成する突出部材と、前記突出
部材を前記底型のキャビティ面より突出させる駆動手段
と、ブロー成形時に前記突出部材を常時後退方向に付勢
する弾性部材とが設けられていることを特徴とするブロ
ー成形装置。 - 【請求項11】 加熱した一次ブロー金型内で二軸延伸
ブロー成形を行い一次成形品を製造する一次ブロー成形
部と、 前記一次成形品を用いて最終ブロー金型内で二軸延伸ブ
ロー成形を行って最終成形品を製造する最終ブロー成形
部とを有するブロー成形装置において、 前記一次ブロー金型は、前記一次成形品の胴部の形状に
対応したブローキャビティ型と、前記一次成形品の底部
の形状に対応した底型とを有し、 少なくとも前記ブローキャビティ型は、キャビティ面に
離型用の表面コーティング処理が施され、 前記底型には、前記底部を強制的に離型させる強制離型
手段が配設されることを特徴とするブロー成形装置。
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