JP2003230709A - 立体画像表示装置並びに遊技機及び弾球遊技機 - Google Patents

立体画像表示装置並びに遊技機及び弾球遊技機

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JP2003230709A
JP2003230709A JP2002031653A JP2002031653A JP2003230709A JP 2003230709 A JP2003230709 A JP 2003230709A JP 2002031653 A JP2002031653 A JP 2002031653A JP 2002031653 A JP2002031653 A JP 2002031653A JP 2003230709 A JP2003230709 A JP 2003230709A
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JP
Japan
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image
image display
display device
stereoscopic
stereoscopic image
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Application number
JP2002031653A
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English (en)
Inventor
Sakae Nishiyama
栄 西山
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Sammy Corp
Samy KK
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Sammy Corp
Samy KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背景画像と立体画像とを同時に表示可能な立
体画像表示装置において、看者の視点移動に伴う立体画
像の結像位置の移動によって背景画像との位置関係が変
化し、製作者の意図した立体表現が損なわれることを防
ぐ。 【解決手段】 背景画像を表示する第1画像表示装置21
を制御する第1画像制御手段40及び立体画像を表示する
第2画像表示装置24を制御する第2画像制御手段50並び
に背景画像及び立体画像が遊技者から視認される表示窓
17を設ける。この表示窓17は、その辺縁を装飾する装飾
部材65を備えるとともに、この装飾部材65には、遊技者
が前記表示窓17の内部を視認可能な視野範囲を狭める視
野範囲規制部材66を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背景画像とその手
前に結像する立体画像とを表示可能な立体画像表示装置
並びにこの立体画像表示装置を備えた遊技機及び弾球遊
技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像上立体的な表現を可能とする
技術は様々なものが提供されている。このような技術と
して、特願2001−330393号に記載された立体
画像表示装置がある。この立体画像表示装置は、以下の
ような構造を備えている。背景画像用の画像表示装置
と、立体画像用の画像表示装置と、ハーフミラーと、凹
面鏡とを備えている。背景画像用の画像表示装置からの
画像は、ハーフミラーの透過面を透過して看者に視認さ
れる。一方、立体画像用の画像表示装置からの画像は、
このハーフミラーの透過面を透過した後、凹面鏡で反射
され、更にこのハーフミラーの反射面でも反射されて遊
技者等の看者に視認される。
【0003】ここで、凹面鏡で反射された画像は、ハー
フミラーでも反射されることによって、背景画像用の画
像表示装置の画像表示面よりも看者寄りに結像するよう
になっている。これによって、立体画像用の画像表示装
置からの画像が、背景画像用の画像表示装置からの画像
よりも手前に位置するかのように看者に感じさせること
が可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(1)第1の課題 上述のような従来の立体画像表示装置においては、立体
表現の効果を高めるべく、背景画像と立体画像との表示
制御を適切なものにする必要がある。そこで、本発明
は、背景画像と立体画像とが相まった立体表現の可能な
立体画像表示装置を提供することを第1の課題とする。
この第1の課題においては特に、立体画像は背景画像と
関連のある画像とすることで、立体表現の効果を高める
ことを目的とする。さらに、立体画像用の画像表示装置
から発せられる光のうち、立体表現とは直接関係ない部
分が、背景画像の視認を妨げないようにすることを通じ
て、立体表現の効果を高めることをも目的とする。ま
た、この第1の課題に関連して、立体画像表示装置を遊
技機、とりわけ弾球遊技機に応用することを目的とす
る。
【0005】(2)第2の課題 上述のような従来の立体画像表示装置においては、立体
画像は少なくとも2度の反射を経て看者に視認されるた
め、反射を経ずに視認される背景画像に比べて減衰によ
る輝度の低下が顕著で、背景画像の方が立体画像より輝
度が高くなり立体画像が見えにくくなるため、そのため
立体表現が効果を奏しないという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、立体画像を表示する際
において背景画像により立体画像の視認が妨げられない
ようにすることを第2の課題とする。また、この第2の
課題に関連して、立体画像表示装置を遊技機、とりわけ
弾球遊技機に応用することを目的とする。 (3)第3の課題 上述のような従来の立体画像表示装置においては、立体
表現の効果を高めるべく、背景画像と立体画像とを関連
づけることが望まれるが、そのためには、背景画像の表
示と立体画像の表示とを同期させる必要がある。
【0007】そこで、本発明は、立体画像を表示する際
において背景画像の表示と立体画像の表示とを同期させ
ることで、立体表現の効果を高めることを目的とする。
また、この第3の課題に関連して、立体画像表示装置を
遊技機、とりわけ弾球遊技機に応用することを目的とす
る。 (4)第4の課題 上述のような従来の立体画像表示装置においては、看者
の視点が移動することによって、立体画像も移動して見
えるため、背景画像との相対的な位置関係が不明となる
ことも考えられる。
【0008】そこで、本発明は、背景画像に基準となる
面を表示させることで、立体画像の背景画像との相対的
位置関係をより明確に看者に認識させることを目的とす
る。また、この基準となる面を遠近法により表現するこ
とで、より立体感を増した立体表現を可能とすることを
も目的とする。さらに、この第4の課題に関連して、立
体画像表示装置を遊技機、とりわけ弾球遊技機に応用す
ることを目的とする。
【0009】(5)第5の課題 上述のような従来の立体画像表示装置においては、看者
の視点が移動することによって、立体画像も移動して見
えるため、背景画像との位置関係が変わることで、意図
した立体表現が損なわれることも考えられる。そこで、
本発明は、立体画像が視認可能な視野範囲を狭めること
で、立体表現を意図したとおりに実現可能とすることを
目的とする。さらに、この第5の課題に関連して、立体
画像表示装置を遊技機、とりわけ弾球遊技機に応用する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明 上述の第1の課題に鑑み、本発明のうち、第1の発明に
係る立体画像表示装置10は、(a)第1画像表示面22を
有する第1画像表示装置21と、(b)前記第1画像表示
面22に表示される画像を制御する第1画像制御手段40
と、(c)第2画像表示面25を有する第2画像表示装置
24と、(d)前記第2画像表示面25に表示される画像を
制御する第2画像制御手段50と、(e)凹面鏡12と、
(f)透過面15と反射面14とを有するとともに、前記第
1画像表示面22及び前記第2画像表示面25の側に該透過
面15を、前記凹面鏡12の反射面側に該反射面14をそれぞ
れ位置させるように設置されるハーフミラー13とを有
し、(g)前記第1画像制御手段40により表示制御され
る画像は、前記ハーフミラー13の透過面15を透過して遊
技者に視認可能となり、(h)前記第2画像制御手段50
により表示制御される画像は、前記ハーフミラー13の透
過面15を透過してから前記凹面鏡12で反射され、さらに
該ハーフミラー13の反射面14で反射されて遊技者に視認
可能となり、(i)前記第2画像制御手段50により表示
制御される画像が、前記第1画像表示面22より遊技者寄
りに結像するように前記凹面鏡12及び前記ハーフミラー
13が設置され、(j)前記第1画像制御手段40により表
示制御される画像と、前記第2画像制御手段50により表
示制御される画像とは、同時に表示可能であるととも
に、(k)前記第1画像制御手段40により表示制御され
る画像と、前記第2画像制御手段50により表示制御され
る画像とが同時に表示される場合には、これらの画像
は、遊技者から見て奥行き方向に重複して視認可能に表
示されるように形成されたことを特徴とする。
【0011】「第1画像表示装置21」とは、たとえば、
液晶ディスプレイのような「第1画像表示面22」を有す
る装置であって、この第1画像表示面22上に、動画や静
止画を表示可能な装置をいう。「第2画像表示装置24」
とは、たとえば、液晶ディスプレイのような「第2画像
表示面25」を有する装置であって、この第2画像表示面
25上に、動画や静止画を表示可能な装置をいう。
【0012】「第1画像制御手段40」とは、第1画像表
示面22上に表示される画像を制御する手段をいう。本発
明に係る立体画像表示装置10が、ある遊技を実行可能な
遊技機に組み込まれて使用されるものである場合に、こ
の遊技機がコンピュータ制御されるものであるときに
は、当該コンピュータのCPUに当該遊技機の制御プロ
グラムのうちの画像制御に係る部分を実行させることに
より、当該CPUをこの第1画像制御手段40として機能
させることが可能である。また、本発明に係る立体画像
表示装置10が、画像制御用のCPUを備えている場合に
は、当該CPUに、画像制御用のコマンドを実行させる
ことにより、当該CPUをこの第1画像制御手段40とし
て機能させることが可能である。
【0013】「第2画像制御手段50」とは、第2画像表
示面25上に表示される画像を制御する手段をいう。本発
明に係る立体画像表示装置10が、ある遊技を実行可能な
遊技機に組み込まれて使用されるものである場合に、こ
の遊技機がコンピュータ制御されるものであるときに
は、当該コンピュータのCPUに当該遊技機の制御プロ
グラムのうちの画像制御に係る部分を実行させることに
より、当該CPUをこの第2画像制御手段50として機能
させることが可能である。また、本発明に係る立体画像
表示装置10が、画像制御用のCPUを備えている場合に
は、当該CPUに、画像制御用のコマンドを実行させる
ことにより、当該CPUをこの第2画像制御手段50とし
て機能させることが可能である。
【0014】第1画像制御手段40により制御される画像
と、第2画像制御手段50により制御される画像とは、互
いに重複して同時に遊技者に視認可能となっている。そ
して、第2画像表示装置24により表示される画像は、凹
面鏡12とハーフミラー13の反射面14とで反射されること
で、第1画像表示面22より遊技者寄りの位置に結像する
こととなっている。なお、第2画像制御手段50により制
御される画像は、ハーフミラー13に至るまでに鏡面によ
り屈折することとしてもよい。
【0015】このことにより、遊技者から見れば、第2
画像制御手段50に制御される画像を、第1画像制御手段
40に制御される画像の手前に位置させることで、両画像
の相まった立体表現が可能となっている。また、この第
1の発明においては、前記第2画像制御手段50は、前記
第1画像制御手段40が前記第1画像表示面22に表示させ
る画像である背景画像と関連する立体画像を、前記第2
画像表示面25に表示させるように形成されることが望ま
しい。
【0016】ここで、背景画像と立体画像との関連と
は、立体画像の出現、変化及び消滅が、背景画像の表示
との何らかの意味的関連において実行されることをい
う。このことにより、立体表現の効果を高めることが可
能となっている。さらに、この第1の発明においては、
前記第2画像制御手段50は、前記第2画像表示面25に前
記立体画像を表示させる場合には、該第2画像表示面25
において該立体画像が表示されている部分以外の部分を
黒色表示とするように形成されることが望ましい。これ
は、たとえば、画像表示データにおいて、立体画像部分
以外の部分の色彩データを黒色に指定することで可能と
なる。
【0017】すなわち、第2画像表示面25において、立
体画像として表現したい部分以外の部分が黒色表示され
るため、立体画像として表現したい部分以外の部分の光
によって背景画像の表示が妨げられることがなくなる。
これにより、立体表現の効果が高まることとなってい
る。また、この第1の発明においては、前記第2画像制
御手段50は、前記第2画像表示面25に前記立体画像を表
示させる場合以外の場合には、該第2画像表示面25の全
面を黒色表示とするように形成されることが望ましい。
これは、たとえば、画像表示データにおいて、全面の色
彩データを黒色に指定することで可能となる。
【0018】すなわち、第2画像表示面25において、立
体画像を表示しない場合には全面黒色表示とするため、
この第2画像表示面25の光によって背景画像の表示が妨
げられることがなくなる。これにより、背景画像が視認
しやすくなる。なお、この第1の発明においては、上述
の各特徴は、必要に応じて適宜組み合わせることが可能
である。
【0019】また、この第1の発明においては、上述の
ような立体画像表示装置10は、スロットマシン80及び弾
球遊技機60に代表される遊技機に組み込んで用いること
も可能である。特に、弾球遊技機60に組み込んで用いる
場合には、前記背景画像には、複数桁の図柄を変動表示
可能な図柄表示部64を含むこととすることが可能であ
る。
【0020】(2)第2の発明 上述の第2の課題に鑑み、本発明のうち、第2の発明に
係る立体画像表示装置10は、(a)背景画像を表示する
第1画像表示面22を有する第1画像表示装置21と、
(b)前記背景画像を制御する第1画像制御手段40と、
(c)前記背景画像に関連する立体画像を表示する第2
画像表示面25を有する第2画像表示装置24と、(d)前
記立体画像を制御する第2画像制御手段50と、(e)凹
面鏡12と、(f)透過面15と反射面14とを有するととも
に、前記第1画像表示面22及び前記第2画像表示面25の
側に該透過面15を、前記凹面鏡12の反射面側に該反射面
14をそれぞれ位置させるように設置されるハーフミラー
13とを有し、(g)前記第1画像制御手段40により表示
制御される背景画像は、前記ハーフミラー13の透過面15
を透過して遊技者に視認可能となり、(h)前記第2画
像制御装置により表示制御される立体画像は、前記ハー
フミラー13の透過面15を透過してから前記凹面鏡12で反
射され、さらに該ハーフミラー13の反射面14で反射され
て遊技者に視認可能となり、(i)前記第2画像制御手
段50により表示制御される立体画像が、前記第1画像表
示面22より遊技者寄りに結像するように前記凹面鏡12及
び前記ハーフミラー13が設置され、(j)前記第1画像
制御手段40により表示制御される背景画像と、前記第2
画像制御手段50により表示制御される立体画像とは、同
時に表示可能であるとともに、(k)前記第1画像制御
手段40は、前記第2画像表示面25に前記立体画像が表示
される場合には、該第1画像制御手段40が表示制御する
背景画像の輝度を低下させるように形成されたことを特
徴とする。
【0021】「第1画像表示装置21」とは、たとえば、
液晶ディスプレイのような「第1画像表示面22」を有す
る装置であって、この第1画像表示面22上に、動画や静
止画を表示可能な装置をいう。「第2画像表示装置24」
とは、たとえば、液晶ディスプレイのような「第2画像
表示面25」を有する装置であって、この第2画像表示面
25上に、動画や静止画を表示可能な装置をいう。
【0022】そして、第2画像表示装置24には、第1画
像表示装置21に表示される背景画像に関連する立体画像
が表示されることとなっている。ここで、背景画像と立
体画像との関連とは、立体画像の出現、変化及び消滅
が、背景画像の表示との何らかの意味的関連において実
行されることをいう。「第1画像制御手段40」とは、第
1画像表示面22上に表示される画像を制御する手段をい
う。本発明に係る立体画像表示装置10が、ある遊技を実
行可能な遊技機に組み込まれて使用されるものである場
合に、この遊技機がコンピュータ制御されるものである
ときには、当該コンピュータのCPUに当該遊技機の制
御プログラムのうちの画像制御に係る部分を実行させる
ことにより、当該CPUをこの第1画像制御手段40とし
て機能させることが可能である。また、本発明に係る立
体画像表示装置10が、画像制御用のCPUを備えている
場合には、当該CPUに、画像制御用のコマンドを実行
させることにより、当該CPUをこの第1画像制御手段
40として機能させることが可能である。
【0023】「第2画像制御手段50」とは、第2画像表
示面25上に表示される画像を制御する手段をいう。本発
明に係る立体画像表示装置10が、ある遊技を実行可能な
遊技機に組み込まれて使用されるものである場合に、こ
の遊技機がコンピュータ制御されるものであるときに
は、当該コンピュータのCPUに当該遊技機の制御プロ
グラムのうちの画像制御に係る部分を実行させることに
より、当該CPUをこの第2画像制御手段50として機能
させることが可能である。また、本発明に係る立体画像
表示装置10が、画像制御用のCPUを備えている場合に
は、当該CPUに、画像制御用のコマンドを実行させる
ことにより、当該CPUをこの第2画像制御手段50とし
て機能させることが可能である。
【0024】第1画像制御手段40により制御される画像
と、第2画像制御手段50により制御される画像とは、互
いに重複して同時に遊技者に視認可能となっている。そ
して、第2画像表示装置24により表示される画像は、凹
面鏡12とハーフミラー13の反射面14とで反射されること
で、第1画像表示面22より遊技者寄りの位置に結像する
こととなっている。なお、第2画像制御手段50により制
御される画像は、ハーフミラー13に至るまでに鏡面によ
り屈折することとしてもよい。
【0025】さらに、第2画像表示面25に立体画像が表
示される場合には、第1画像制御手段40は、背景画像の
輝度を低下させることとしている。これは、たとえば、
第1画像制御手段40に、立体表示の実行を判断する手段
と、背景画像の輝度を調節する手段を設け、前者の手段
により立体表示が実行されると判断された場合に、後者
の手段により第1画像表示面22の輝度を低下させるよう
にすることで実現可能である。
【0026】これにより、立体画像を表示する際におい
て背景画像により立体画像の視認が妨げられないように
することが可能となる。また、この第2の発明において
は、上述のような立体画像表示装置10は、スロットマシ
ン80及び弾球遊技機60に代表される遊技機に組み込んで
用いることも可能である。特に、弾球遊技機60に組み込
んで用いる場合には、前記背景画像には、複数桁の図柄
を変動表示可能な図柄表示部64を含むこととすることが
可能である。
【0027】(3)第3の発明 上述の第3の課題に鑑み、本発明のうち、第3の発明に
係る立体画像表示装置10は、(a)背景画像を表示する
第1画像表示面22を有する第1画像表示装置21と、
(b)前記第1画像表示装置21において順次表示される
単位背景画像56を表す単位背景画像情報を記憶した背景
画像情報記憶手段42と、(c)前記背景画像情報記憶手
段42から単位背景画像情報を取得してこれに係る背景画
像を表示させるコマンドを前記第1画像表示装置21に送
信する第1画像制御手段40と、(d)前記背景画像に関
連する立体画像を表示する第2画像表示面25を有する第
2画像表示装置24と、(e)前記第2画像表示装置24に
おいて前記各単位背景画像と対応して順次表示される単
位立体画像57を表す単位立体画像情報を記憶した立体画
像情報記憶手段52と、(f)前記立体画像情報記憶手段
52から単位立体画像情報を取得してこれに係る立体画像
を表示させるコマンドを前記第2画像表示装置24に送信
する第2画像制御手段50と、(g)前記第1画像制御手
段40及び前記第2画像制御手段50を制御する総合画像制
御手段30と、(h)凹面鏡12と、(i)透過面15と反射
面14とを有するとともに、前記第1画像表示面22及び前
記第2画像面の側に該透過面15を、前記凹面鏡12の反射
面側に該反射面14をそれぞれ位置させるように設置され
るハーフミラー13とを有するとともに、(j)前記第1
画像制御手段40により表示制御される背景画像は、前記
ハーフミラー13の透過面15を透過して遊技者に視認可能
となり、(k)前記第2画像制御手段50により表示制御
される立体画像は、前記ハーフミラー13の透過面15を透
過してから前記凹面鏡12で反射され、さらに該ハーフミ
ラー13の反射面14で反射されて遊技者に視認可能とな
り、(l)前記第2画像制御手段50により表示制御され
る立体画像が、前記第1画像表示面22より遊技者寄りに
結像するように前記凹面鏡12及び前記ハーフミラー13が
設置され、(m)前記総合画像制御手段30は、(イ)前
記第1画像表示装置21において直近の単位背景画像56の
表示が完了したか否か、及び、前記第2画像表示装置24
において直近の単位立体画像57の表示が完了したか否か
を監視する表示完了監視手段32を有するとともに、
(ロ)前記表示完了監視手段32により直近の単位背景画
像56及び直近の単位立体画像57の表示がいずれも完了し
たと判断された場合に、前記第1画像制御手段40に次の
単位背景画像情報を取得させ、かつ、前記第2画像制御
手段50に次の単位立体画像情報を取得させるように形成
されたことを特徴とする。
【0028】「第1画像表示装置21」とは、たとえば、
液晶ディスプレイのような「第1画像表示面22」を有す
る装置であって、この第1画像表示面22上に、動画や静
止画を表示可能な装置をいう。「第2画像表示装置24」
とは、たとえば、液晶ディスプレイのような「第2画像
表示面25」を有する装置であって、この第2画像表示面
25上に、動画や静止画を表示可能な装置をいう。
【0029】そして、第2画像表示装置24には、第1画
像表示装置21に表示される背景画像に関連する立体画像
が表示されることとなっている。ここで、背景画像と立
体画像との関連とは、立体画像の出現、変化及び消滅
が、背景画像の表示との何らかの意味的関連において実
行されることをいう。「第1画像制御手段40」とは、第
1画像面上に表示される画像を制御する手段をいう。本
発明に係る立体画像表示装置10が、ある遊技を実行可能
な遊技機に組み込まれて使用されるものである場合に、
この遊技機がコンピュータ制御されるものであるときに
は、当該コンピュータのCPUに当該遊技機の制御プロ
グラムのうちの画像制御に係る部分を実行させることに
より、当該CPUをこの第1画像制御手段40として機能
させることが可能である。また、本発明に係る立体画像
表示装置10が、画像制御用のCPUを備えている場合に
は、当該CPUに、画像制御用のコマンドを実行させる
ことにより、当該CPUをこの第1画像制御手段40とし
て機能させることが可能である。
【0030】「第2画像制御手段50」とは、第2画像表
示面25上に表示される画像を制御する手段をいう。本発
明に係る立体画像表示装置10が、ある遊技を実行可能な
遊技機に組み込まれて使用されるものである場合に、こ
の遊技機がコンピュータ制御されるものであるときに
は、当該コンピュータのCPUに当該遊技機の制御プロ
グラムのうちの画像制御に係る部分を実行させることに
より、当該CPUをこの第2画像制御手段50として機能
させることが可能である。また、本発明に係る立体画像
表示装置10が、画像制御用のCPUを備えている場合に
は、当該CPUに、画像制御用のコマンドを実行させる
ことにより、当該CPUをこの第2画像制御手段50とし
て機能させることが可能である。
【0031】第1画像制御手段40により制御される画像
と、第2画像制御手段50により制御される画像とは、互
いに重複して同時に遊技者に視認可能となっている。そ
して、第2画像表示装置24により表示される画像は、凹
面鏡12とハーフミラー13の反射面14とで反射されること
で、第1画像表示面22より遊技者寄りの位置に結像する
こととなっている。なお、第2画像制御手段50により制
御される画像は、ハーフミラー13に至るまでに鏡面によ
り屈折することとしてもよい。
【0032】「総合画像制御手段30」とは、背景画像と
立体画像とを同期させるために、第1画像制御手段40及
び第2画像制御手段50を制御する手段をいい、上述の
「表示完了監視手段32」を備えることとなっている。本
発明に係る立体画像表示装置10が、ある遊技を実行可能
な遊技機に組み込まれて使用されるものである場合に、
この遊技機がコンピュータ制御されるものであるときに
は、当該コンピュータのCPUに当該遊技機の制御プロ
グラムのうちの背景画像と立体画像との同期に係る部分
を実行させることにより、当該CPUをこの総合画像制
御手段30として機能させることが可能である。また、本
発明に係る立体画像表示装置10が、画像制御用のCPU
を備えている場合には、当該CPUに、背景画像と立体
画像との同期用のコマンドを実行させることにより、当
該当該CPUをこの総合画像制御手段30として機能させ
ることが可能である。
【0033】「単位背景画像56」及び「単位立体画像5
7」とは、互いに関連するとともに同期して表示される
1コマの画像をいう。ここでいう「関連」とは、背景画
像と立体画像とが何らかの意味的関係を有することをい
う。そして、この単位背景画像56及び単位立体画像57
は、望ましくは、それぞれ1秒間に60コマ程度連続し
て表示されることで、第1画像表示装置21及び第2画像
表示装置24においてアニメーションのような動画表現が
可能となっている。
【0034】そして、個々の単位背景画像56を表現する
ための画像データが「単位背景画像情報」であり、ま
た、この単位背景画像情報は、ROM等の記憶装置によ
る背景画像情報記憶手段42に記憶される。一方、個々の
単位立体画像57を表現するための画像データが「単位立
体画像情報」であり、また、この単位立体画像情報は、
ROM等の記憶装置による立体画像情報記憶手段52に記
憶される。
【0035】この総合画像制御手段30による処理は、た
とえば、以下のようにして行うことができる。 表示完了監視手段32が、第1画像表示装置21及び第2
画像表示装置24において、直近の単位背景画像56及び単
位立体画像57の画像表示がそれぞれ完了するのを監視す
る。
【0036】上記の監視によって両画像表示がいずれ
も終了したと判断されたら、総合画像制御手段30は、第
1画像制御手段40に、背景画像情報記憶手段42から次に
表示すべき単位背景画像56の単位背景画像情報を取得さ
せるとともに、第2画像制御手段50に、立体画像情報記
憶手段52から次に表示すべき単位立体画像57の単位立体
画像情報を取得させる。
【0037】第1画像制御手段40が、取得した単位背
景画像情報に基づいて第1画像表示面22上における位置
計算等を行い、これに基づくコマンドを作成する。同様
に、第2画像制御手段50が、取得した単位立体画像情報
に基づいて第2画像表示面25上における位置計算等を行
い、これに基づくコマンドを作成する。 第1画像制御手段40が、上記コマンドを第1画像表示
装置21に送信し、当該単位背景画像56を表示させる。同
様に、第2画像制御手段50が、上記コマンドを第2画像
表示装置24に送信し、当該単位立体画像57を表示させ
る。
【0038】に戻る。 これにより、背景画像と立体画像との同期をとることが
可能となっている。なお、背景画像の表示は、複数の単
位背景画像56が所定の順番で連続して表示されることで
実行され、同様に、立体画像の表示は、複数の単位立体
画像57が所定の順番で連続して表示されることで実行さ
れる。したがって、上述の説明でいう「直近の単位背景
画像56」とは、連続した単位背景画像56のうち、前記表
示完了監視手段32が上述の監視をしている時点から見
て、最後に第1画像制御手段40から第1画像表示装置21
に送信されたコマンドに係る単位背景画像56を意味す
る。また、「直近の単位立体画像57」とは、連続した単
位立体画像57のうち、前記表示完了監視手段32が上述の
監視をしている時点から見て、最後に第2画像制御手段
50から第2画像表示装置24に送信されたコマンドに係る
単位立体画像57を意味する。
【0039】また、この第3の発明においては、上述の
ような立体画像表示装置10は、スロットマシン80及び弾
球遊技機60に代表される遊技機に組み込んで用いること
も可能である。特に、弾球遊技機60に組み込んで用いる
場合には、前記背景画像には、複数桁の図柄を変動表示
可能な図柄表示部64を含むこととすることが可能であ
る。
【0040】(4)第4の発明 上述の第4の課題に鑑み、本発明のうち、第4の発明に
係る立体画像表示装置10は、(a)背景画像を表示する
第1画像表示面22を有する第1画像表示装置21と、
(b)前記背景画像を制御する第1画像制御手段40と、
(c)前記背景画像に関連する立体画像を表示する第2
画像表示面25を有する第2画像表示装置24と、(d)前
記立体画像を制御する第2画像制御手段50と、(e)凹
面鏡12と、(f)透過面15と反射面14とを有するととも
に、前記第1画像表示面22及び前記第2画像表示面25の
側に該透過面15を、前記凹面鏡12の反射面側に該反射面
14をそれぞれ位置させるように設置されるハーフミラー
13とを有し、(g)前記第1画像制御手段40により表示
制御される背景画像は、前記ハーフミラー13の透過面15
を透過して遊技者に視認可能となり、(h)前記第2画
像制御装置により表示制御される立体画像は、前記ハー
フミラー13の透過面15を透過してから前記凹面鏡12で反
射され、さらに該ハーフミラー13の反射面14で反射され
て遊技者に視認可能となり、(i)前記第2画像制御手
段50により表示制御される立体画像が、前記第1画像表
示面22より遊技者寄りに結像するように前記凹面鏡12及
び前記ハーフミラー13が設置され、(j)前記第1画像
制御手段40により表示制御される背景画像と、前記第2
画像制御手段50により表示制御される立体画像とは、同
時に表示可能であるとともに、(k)前記第1画像制御
手段40は、前記第2画像表示面25に前記立体画像が表示
される場合には、前記背景画像として、該立体画像の空
間位置を認識させるための基準面58を表示するように形
成されたことを特徴とする。
【0041】「第1画像表示装置21」とは、たとえば、
液晶ディスプレイのような「第1画像表示面22」を有す
る装置であって、この第1画像表示面22上に、動画や静
止画を表示可能な装置をいう。「第2画像表示装置24」
とは、たとえば、液晶ディスプレイのような「第2画像
表示面25」を有する装置であって、この第2画像表示面
25上に、動画や静止画を表示可能な装置をいう。
【0042】そして、第2画像表示装置24には、第1画
像表示装置21に表示される背景画像に関連する立体画像
が表示されることとなっている。ここで、背景画像と立
体画像との関連とは、立体画像の出現、変化及び消滅
が、背景画像の表示との関連において実行されることを
いう。「第1画像制御手段40」とは、第1画像表示面22
上に表示される画像を制御する手段をいう。本発明に係
る立体画像表示装置10が、ある遊技を実行可能な遊技機
に組み込まれて使用されるものである場合に、この遊技
機がコンピュータ制御されるものであるときには、当該
コンピュータのCPUに当該遊技機の制御プログラムの
うちの画像制御に係る部分を実行させることにより、当
該CPUをこの第1画像制御手段40として機能させるこ
とが可能である。また、本発明に係る立体画像表示装置
10が、画像制御用のCPUを備えている場合には、当該
CPUに、画像制御用のコマンドを実行させることによ
り、当該CPUをこの第1画像制御手段40として機能さ
せることが可能である。
【0043】「第2画像制御手段50」とは、第2画像表
示面25上に表示される画像を制御する手段をいう。本発
明に係る立体画像表示装置10が、ある遊技を実行可能な
遊技機に組み込まれて使用されるものである場合に、こ
の遊技機がコンピュータ制御されるものであるときに
は、当該コンピュータのCPUに当該遊技機の制御プロ
グラムのうちの画像制御に係る部分を実行させることに
より、当該CPUをこの第2画像制御手段50として機能
させることが可能である。また、本発明に係る立体画像
表示装置10が、画像制御用のCPUを備えている場合に
は、当該CPUに、画像制御用のコマンドを実行させる
ことにより、当該CPUをこの第2画像制御手段50とし
て機能させることが可能である。
【0044】第1画像制御手段40により制御される画像
と、第2画像制御手段50により制御される画像とは、互
いに重複して同時に遊技者に視認可能となっている。そ
して、第2画像表示装置24により表示される画像は、凹
面鏡12とハーフミラー13の反射面14とで反射されること
で、第1画像表示面22より遊技者寄りの位置に結像する
こととなっている。なお、第2画像制御手段50により制
御される画像は、ハーフミラー13に至るまでに鏡面によ
り屈折することとしてもよい。
【0045】また、「基準面58」とは、たとえば、地面
や水面のように表現されるものをいう。これにより、背
景画像に基準となる面を表示させることで、立体画像の
背景画像との相対的位置関係をより明確に遊技者に認識
させることが可能となっている。
【0046】また、この第4の発明においては、前記基
準面58は、遊技者から見て奥側に収束するように描かれ
ていることが望ましい。たとえば、ここでいう「奥側に
収束」とは、収束点を奥側に設定した遠近法に基づいて
基準面58を作図することをいう。また、この第4の発明
においては、上述のような立体画像表示装置10は、スロ
ットマシン80及び弾球遊技機60に代表される遊技機に組
み込んで用いることも可能である。特に、弾球遊技機60
に組み込んで用いる場合には、前記背景画像には、複数
桁の図柄を変動表示可能な図柄表示部64を含むこととす
ることが可能である。
【0047】(5)第5の発明 上述の第5の課題に鑑み、本発明のうち、第5の発明に
係る立体画像表示装置10は、(a)背景画像を表示する
第1画像表示面22を有する第1画像表示装置21と、
(b)前記背景画像に関連する立体画像を表示する第2
画像表示面25を有する第2画像表示装置24と、(c)凹
面鏡12と、(d)透過面15と反射面14とを有するととも
に、前記第1画像表示面22及び前記第2画像面の側に該
透過面15を、前記凹面鏡12の反射面側に該反射面14をそ
れぞれ位置させるように設置されるハーフミラー13と、
(e)表示窓17とを有し、(f)前記第1画像表示装置
21により表示される背景画像は、前記ハーフミラー13の
透過面15を透過して前記表示窓17から遊技者に視認可能
となるとともに、(g)前記第2画像表示装置24により
表示される立体画像は、前記ハーフミラー13の透過面15
を透過してから前記凹面鏡12で反射され、さらに該ハー
フミラー13の反射面14で反射されて前記表示窓17より遊
技者側に結像することで遊技者に視認可能となるように
形成された立体画像表示装置10であって、(h)前記表
示窓17の辺縁を装飾する装飾部材65を備えるとともに、
(i)前記装飾部材65には、遊技者が前記表示窓17の内
部を視認可能な視野範囲を狭める視野範囲規制部材66を
備えたことを特徴とする。
【0048】「第1画像表示装置21」とは、たとえば、
液晶ディスプレイのような「第1画像表示面22」を有す
る装置であって、この第1画像表示面22上に、動画や静
止画を表示可能な装置をいう。「第2画像表示装置24」
とは、たとえば、液晶ディスプレイのような「第2画像
表示面25」を有する装置であって、この第2画像表示面
25上に、動画や静止画を表示可能な装置をいう。
【0049】第1画像表示装置21により表示される画像
と、第2画像表示装置24により表示される画像とは、互
いに重複して同時に遊技者に視認可能となっている。そ
して、第2画像表示装置24により表示される画像は、凹
面鏡12とハーフミラー13の反射面14とで反射されること
で、第1画像表示面22より遊技者寄りの位置に結像する
こととなっている。なお、第2画像制御手段50により制
御される画像は、ハーフミラー13に至るまでに鏡面によ
り屈折することとしてもよい。
【0050】「視野範囲規制部材66」とは、たとえば、
表示窓17の辺縁に装着される枠体であって、遊技者が視
点を移動させた際に、表示窓が見える範囲を規制するよ
うなものをいう。この視野範囲規制部材66を含む枠体
は、装飾目的で使用されることもある。この視野範囲規
制部材66により、表示窓17の正面から視点がずれた場合
には、画像を視認することが困難となるため、遊技者の
視点は表示窓17の正面近くに確保されることとなり、結
果として、立体表現を意図したとおりに遊技者に見せる
ことが可能となっている。
【0051】また、この第5の発明においては、上述の
ような立体画像表示装置10は、スロットマシン80及び弾
球遊技機60に代表される遊技機に組み込んで用いること
も可能である。特に、弾球遊技機60に組み込んで用いる
場合には、前記背景画像には、複数桁の図柄を変動表示
可能な図柄表示部64を含むこととすることが可能であ
る。
【0052】(6)その他 本発明においては、上述の各発明の特徴は、必要に応じ
て適宜組み合わせて用いることが可能である。また、こ
のような、上述の各発明の特徴を適宜組み合わせた立体
画像表示装置10は、スロットマシン80及び弾球遊技機60
に代表される遊技機に組み込んで用いることも可能であ
る。特に、弾球遊技機60に組み込んで用いる場合には、
前記背景画像には、複数桁の図柄を変動表示可能な図柄
表示部64を含むこととすることが可能である。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る発明の実施の
形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明
においては、遊技者に近い手前側の方向を「前方」とし
て、手前側に位置する面を「正面」とするとともに、遊
技者から見て奥側の方向を「後方」として、奥側に位置
する面を「背面」とする。
【0054】(1)第1の実施の形態 (1−1)構造 第1の実施の形態に係る立体画像表示装置10は、図2及
び図3の組立図で示す各部材からなり、これにより図4
(正面図)及び図5(右側面図)に示すような外観を呈
する。
【0055】すなわち、本実施の形態に係る立体画像表
示装置10は、 右枠11a及び左枠11bから成り、正面に表示窓17が開口
している光学枠11cの内部に、凹面鏡12、ハーフミラー1
3及びミラー16を備えた光学ユニット11(図2参照)、 前記光学ユニット11の前方に装着され、正面に前記表
示窓17が収まる開口部19を有する前方枠18(図2参
照)、 前記光学ユニット11の後方に装着され、液晶画面によ
る第1画像表示面22を備えた第1画像表示装置21及び液
晶画面による第2画像表示面25を備えた第2画像表示装
置24を支持するモニター枠20(図3参照)、並びに 基板28を支持する基板枠27(図3参照) から構成される。
【0056】したがって、図2に示すように、立体画像
表示装置10の正面には、前方枠18の開口部19を通して、
表示窓17が位置している。前記光学ユニット11内におけ
る第1画像表示装置21、第2画像表示装置24、ミラー1
6、ハーフミラー13及び凹面鏡12の位置関係は、図1の
左断面図に示すとおりである。
【0057】光学ユニット11内では、第1画像表示装置
21が後方の上部に位置し、また、第2画像表示装置24は
後方の下部に位置している。そして、第1画像表示面22
及び第2画像表示面25は、いずれも正面を向いている。
ミラー16は、光学ユニット11内の下部に位置し、反射面
を上向きにしつつ、その下縁部を奥側にするとともに上
縁部を手前側とするようにして、水平面に対し約45度
の角度をなして傾斜している。すなわち、ミラー16の反
射面は、第2画像表示面25側に位置している。
【0058】凹面鏡12は、光学ユニット11内のほぼ最上
部に位置し、その反射面をやや後方に向けつつ下向きと
している。ハーフミラー13は、反射面14を手前側に、透
過面15を奥側にして、かつ、下縁部を手前側に、上縁部
を奥側として、水平面に対し約55度の角度をなして傾
斜している。すなわち、ハーフミラー13の反射面14は表
示窓17側に位置し、また、透過面15は第1画像表示装置
21及び第2画像表示装置24側に位置している。
【0059】上記位置関係により、第1画像表示面22に
表示される画像は、ハーフミラー13の透過面15を透過し
て、表示窓17を通して遊技者に視認されることとなる。
これに対して、第2画像表示面25に表示される画像は、
ミラー16の反射面で反射され、ハーフミラー13の透過面
15を透過し、凹面鏡12の反射面で反射され、さらにハー
フミラー13の反射面14で反射されることで、表示窓17よ
り手前側で結像する。すなわち、遊技者からは、第2画
像表示面25に表示される画像(立体画像)は、第1画像
表示面22に表示される画像(背景画像)より手前側に位
置するように感じられることとなっている。
【0060】(1−2)弾球遊技機60への組み込み本実
施の形態に係る立体画像表示装置10は、図6に示すよう
な弾球遊技機60に使用される。 (1−2−1)弾球遊技機60の構成 この弾球遊技機60は、おおよそ以下のような構成を有し
ている。
【0061】遊技盤62のほぼ中央には、図柄表示部64を
含む中央ユニット63(図7参照)が位置している。図柄
表示部64からは、液晶画面により表示される3桁の図柄
が視認される。また、中央ユニット63の前面には、キャ
ラクタ等を立体的に表示した装飾部材65が設けられてい
る。さらに、この中央ユニット63の上部には、4個の保
留ランプ67、67、67、67も設けられている。
【0062】本実施の形態に係る立体画像表示装置10
は、表示窓17を図柄表示部64に一致させるようにして、
この中央ユニット63の一部として盤面に組み込まれるこ
ととなっている(図8参照)。そして、第1画像表示面
22に表示される背景画像は、ハーフミラー13の透過面15
を透過して、表示窓17、すなわち画像表示部に表示され
る。一方、第2画像表示面25に表示される立体画像は、
ミラー16の反射面で反射され、ハーフミラー13の透過面
15を透過し、凹面鏡12の反射面で反射され、さらにハー
フミラー13の反射面14で反射されることで、表示窓17よ
り手前側、すなわち画像表示部より手前側に位置するよ
うに遊技者に感じさせることとなっている。
【0063】上記中央ユニット63の下方には、打球が入
賞可能な始動入賞口68が設けられている。上記始動入賞
口68の下方には、アタッカーユニット69が取り付けられ
ており、その一部が、後述の大当たり遊技の際に開放す
る大入賞口70となっている。また、このアタッカーユニ
ット69の左右両端には、入賞口71、71が設けられてい
る。さらに、このアタッカーユニット69の左右にもまた
入賞口71、71が設けられている。
【0064】また、遊技盤62下端には、上記始動入賞口
68、大入賞口70、及び各入賞口71、71、71、71のいずれ
にも入賞し得なかった打球が排出されるアウト口72が設
けられている。遊技盤62には、上記以外にも、打球の落
下方向に変化を付けるための風車73、73、73、73及び図
示しない釘が設けられている。また、遊技盤62の前面
は、図示しないガラス板で覆われている。更に、遊技盤
62の下方には弾球ハンドル74、賞球払出口75、球受け皿
76、76が位置している。
【0065】(1−2−2)弾球遊技機60における遊技
の概要 この弾球遊技機60における遊技の概要は、以下の通りで
ある。まず、前記弾球ハンドル74を遊技者が操作するこ
とで、遊技盤62に打球が弾球される。この打球は、各風
車73、73、73、73や前記図示しない釘等に接触しなが
ら、遊技盤62を落下する。そして、落下の過程で各入賞
口71、71、71、71のいずれかに入賞すると、前記賞球払
出口75から5球の賞球が遊技者に払い出される。
【0066】そして、始動入賞口68への入賞があると、
前記図示しない賞球払出口75から5球の賞球が遊技者に
払い出されるのに加え、中央ユニット63の図柄表示部64
に表示された図柄の変動が開始される。この変動の結
果、表示される表示図柄の組合せが、たとえば「7、
7、7」のようないわゆるゾロ目となった「当たり図
柄」の場合には、「大当たり遊技」が発生する。この大
当たり遊技においては、普段は閉鎖している大入賞口70
が、図示しないソレノイドの作動により開放する。この
大入賞口70への入賞があると、前記賞球払出口75から1
5球の賞球が遊技者に払い出される。この大入賞口70
は、開放して30秒経過するか、又は10球の入賞があ
るかのいずれかにより一旦閉鎖する。そして、この大入
賞口70が開放している間に、この大入賞口70の内部に設
けられている図示しないVゾーンへの入賞があると、大
入賞口70は一旦閉鎖した後、再度開放することとなって
いる。これにより、大入賞口70の開放は、最大16回連
続することが可能となっている。また、大入賞口70が1
6回開放し終えるか、又は大入賞口70の開放中に上記V
ゾーンへの入賞がなかった場合には、この大当たり遊技
は終了する。
【0067】なお、「3,3,3」又は「7,7,7」
等の特定種類の当たり図柄で大当たり遊技となった場合
は、当該大当たり遊技の終了後、次回に当たりとなるま
での遊技において、当たりの発生する確率が上昇するこ
ととなっている。また、中央ユニット63の図柄表示部64
における変動表示の最中などに打球が始動入賞口68に入
賞した場合には、保留ランプ67、67、67、67が最大4個
まで点灯することとなっている。すなわち、この保留ラ
ンプ67、67、67、67が点灯している個数分に相当する回
数だけ、以後の図柄の変動表示が保証されることとなっ
ている。
【0068】(1−3)立体画像表示装置10の制御 本実施の形態に係る立体画像表示装置10の制御は、図9
に示すブロック図で概念的に表される。背景画像を表示
する第1画像表示装置21は、液晶による第1画像表示面
22と、この液晶による画面表示のための電圧変化を直接
実行する第1画像用駆動回路23とを備える。
【0069】第1画像表示装置21を制御する第1画像制
御手段40は、 単位背景画像情報を記憶することで背景画像情報記憶
手段42として機能する画像ROM42と、 この画像ROM42に記憶されている単位背景画像情報
を処理するVDP41(ヴィジュアル・ディスプレイ・プ
ロセッサ)と、 単位背景画像情報の制御の過程で必要となる制御デー
タを一時的に記憶する制御RAM44と、 単位背景画像情報の処理の過程で生ずる画像データを
一時的に記憶するVRAM43と、 VDP41による処理によって作成されたコマンドを第
1画像表示装置21に出力する駆動信号出力回路45とを備
える。
【0070】立体画像を表示する第2画像表示装置24
は、液晶による第2画像表示面25と、この液晶による画
面表示のための電圧変化を直接実行する第2画像用駆動
回路26とを備える。第2画像表示装置24を制御する第2
画像制御手段50は、 単位立体画像情報を記憶することで立体画像情報記憶
手段52として機能する画像ROM52と、 この画像ROM52に記憶されている単位立体画像情報
を処理するVDP51と、 単位立体画像情報の制御の過程で必要となる制御デー
タを一時的に記憶する制御RAM54と、 単位立体画像情報の処理の過程で生ずる画像データを
一時的に記憶するVRAM53と、 VDP51による処理によって作成されたコマンドを第
2画像表示装置24に出力する駆動信号出力回路55とを備
える。
【0071】第1画像制御手段40及び第2画像制御手段
50を制御する総合画像制御手段30は、 弾球遊技機60における制御を司る遊技制御装置61(制
御プログラムやデータを記憶するROM、この制御プロ
グラムにしたがった制御を実行するCPU、処理の過程
で生ずるデータを一時的に記憶するRAM等により構成
される)から、画像制御に係るコマンドが入力されるコ
マンド入力回路33と、 背景画像及び立体画像の制御情報を記憶する制御RO
M34と、 コマンド入力回路33より入力されたコマンドに従って
この制御ROM34に記憶されている制御情報を処理する
とともに、この処理により得られた制御コマンドを第1
画像制御手段40及び第2画像制御手段50に出力するCP
U31と、 CPU31の作動クロックを発生させるクロック発生回
路36と、 制御情報の処理の過程で生ずるデータを一時的に記憶
する制御RAM35とを備える。
【0072】上述の総合画像情報制御手段のCPU31は
また、第1画像表示装置21における単位背景画像56の表
示及び第2画像表示装置24における単位立体画像57の表
示が完了したか否かを監視する表示完了監視手段32とし
ても機能する。 (1−4)背景画像と立体画像 単位背景画像56及び単位立体画像57は、互いに関連する
とともに同期して表示される1コマの画像をいう。ここ
でいう「関連」とは、背景画像と立体画像とが何らかの
意味的関係を有することをいう。そして、この単位背景
画像56及び単位立体画像57は、それぞれ1秒間に60コ
マ程度表示される画像として設計されるが、実際の制御
及び表示の処理に要する時間により、1コマの表示時間
は60分の1秒を上回ることもあり得る。ただし、1コ
マの表示時間が60分の1秒を上回る場合であっても、
互いに関連する1コマの単位背景画像56及び単位立体画
像57は表示時間は同じとなるように制御がなされること
となっている。
【0073】単位背景画像56は、第1画像表示面22に表
示される画像である。そして、単位背景画像情報は、こ
の単位背景画像56を表現するための画像データであっ
て、背景画像情報記憶手段42に記憶されている。単位立
体画像57は、第2画像表示面25に表示される画像であ
る。そして、単位立体画像情報は、この単位立体画像57
を表現するための画像データであって、立体画像情報記
憶手段52に記憶されている。
【0074】たとえば、図10Aに示す単位背景画像56
では、3桁の図柄がすべて背景画像に表示される様子が
表されている。一方、これに対応する図11Aに示す単
位立体画像57では、全面黒色表示がされる。そして、図
10Aに示す単位背景画像56が第1画像表示面22に表示
され、同時に図11Aに示す単位立体画像57が第2画像
表示面25に表示されると、第2画像表示面25は全面黒色
表示であるため、立体画像は結像せず、その結果図12
Aに示すように遊技者には背景画像のみが視認されるこ
ととなる。
【0075】また、図10Bに示す単位背景画像56で
は、3桁の図柄のうち左図柄及び右図柄が背景画像に表
示される様子が表されている。一方、これに対応する図
11Bに示す単位立体画像57では、3桁の図柄のうち中
図柄が立体画像に表示され、この中図柄を表す以外の部
分は、黒色表示がされる様子が表されている。そして、
図10Bに示す単位背景画像56が第1画像表示面22に表
示され、同時に図11Bに示す単位立体画像57が第2画
像表示面25に表示されると、図12Bに示すように、立
体画像の中図柄が、背景画像の左図柄及び右図柄の手前
に結像することで、立体表現がなされることとなってい
る。加えて、第2画像表示面25においては中図柄以外の
部分は黒色表示されることで(図11B)、当該黒色表
示部分に係る立体画像は結像せず、背景画像の視認は妨
げられないこととなっている。
【0076】さらに、図10Cに示す単位背景画像56で
は、3桁の図柄のうち左図柄及び右図柄が背景画像に表
示され、加えて背景画像の下半分に、地面又は水面のよ
うな基準面58が、画面後方に収束する遠近法をもって表
示される様子が表されている。一方、図11Cに示す単
位立体画像57では、3桁の図柄のうち中図柄が立体画像
に表示される様子が表されている。そして、図10Cに
示す単位背景画像56が第1画像表示面22に表示され、同
時に図11Cに示す単位立体画像57が第2画像表示面25
に表示されると、図12Cに示すように、立体画像の中
図柄が、背景画像の左図柄及び右図柄の手前に結像する
ことで、立体表現がなされることとなっている。加え
て、第2画像表示面25においては中図柄以外の部分は黒
色表示されることで(図11C)、当該黒色表示部分に
係る立体画像は結像せず、背景画像の視認は妨げられな
いこととなっている。
【0077】同時に、図12Cにおいては、立体画像の
中図柄が、基準面58上に浮かんでいるかのような効果を
奏することとなっている。また、立体画像は、遊技者の
見る角度によって結像位置が異なって見える。たとえ
ば、遊技者の視点が右にずれると図13Aに示すように
立体画像は左にずれて見え、また、遊技者の視点が左に
ずれると図13Bに示すように立体画像は右にずれて見
えることとなっている。この場合でも、背景画像に基準
面58が表示されることにより、基準面58に対する相対的
な位置関係を遊技者に感じさせる効果を奏することとな
っている。
【0078】(1−5)立体画像制御 本実施の形態における立体画像制御の概要を、図14に
示すフローチャートを用いて説明する。立体画像制御処
理が開始されると、まず、S100に示す段階において、総
合画像制御手段30のCPU31が、コマンド入力回路33を
介して、遊技制御装置61からの制御コマンドを受信す
る。そして、S110に示す段階へ進む。
【0079】S110に示す段階においては、総合画像制御
手段30のCPU31から、当該制御コマンドに従った指令
が第1画像制御手段40のVDP41に送信される。そし
て、このVDP41が、背景画像情報記憶手段42である画
像ROM42から当該指令に係る最初の単位背景画像情報
を取得する。同様に、総合画像制御手段30のCPU31か
ら、当該制御コマンドに従った指令が第2画像制御手段
50のVDP51にも送信される。そして、このVDP51
が、立体画像情報記憶手段52である画像ROM52から当
該指令に係る、最初の単位立体画像情報を取得する。そ
して、S120に示す段階へ進む。
【0080】S120に示す段階においては、第1画像制御
手段40のVDP41が、取得した単位背景画像情報に従っ
て背景画像の位置計算等を行い、それを第1画像表示装
置21に実行させるためのコマンドを作成し、そして、駆
動信号出力回路45を介して第1画像用駆動回路23へ送信
する。同様に、第2画像制御手段50のVDP51が、取得
した単位立体画像情報に従って立体画像の位置計算等を
行い、それを第2画像表示装置24に実行させるためのコ
マンドを作成し、そして、駆動信号出力回路55を介して
第2画像用駆動回路26へ送信する。そして、S130に示す
段階へ進む。
【0081】S130に示す段階においては、立体表示をす
るか否かが、総合画像制御手段30により判断される。表
示する場合には、S140に示す段階へ進み、また、表示し
ない場合には、S150に示す段階へ進む。S140に示す段階
においては、第1画像制御手段40は、駆動信号出力回路
45及び第1画像用駆動回路23を通じて、第1画像表示面
22の輝度を低下させる。これにより、同時に表示される
立体画像の視認が容易となる。そして、S160に示す段階
へ進む。
【0082】S150に示す段階においては、第2画像制御
手段50は、駆動信号出力回路55及び第2画像用駆動回路
26を通じて、第2画像表示面25を全面黒色表示させる。
これにより、同時に表示される背景画像の視認が妨げら
れないこととなる。そして、S160に示す段階へ進む。S1
60に示す段階においては、前記コマンドに従い、第1画
像表示面22に背景画像が、また、第2画像表示面25に立
体画像(黒色表示の場合もあり)が表示される。そし
て、総合画像制御手段30が表示完了監視手段32として、
背景画像及び立体画像の表示が完了したかどうかを監視
し、完了しない限り監視を続行する。そして、完了した
と判断された場合には、当該背景画像と当該立体画像と
の同期がとれたものとして、S170に示す段階へ進む。
【0083】S170に示す段階においては、当該制御コマ
ンドに係る次の単位背景画像情報及び次の単位立体画像
情報があるか否かが総合画像制御手段30により判断され
る。次の単位背景画像情報及び次の単位立体画像情報が
ある場合には、S110に示す段階へ進み、第1画像制御手
段40のVDP41が、背景画像情報記憶手段42である画像
ROM42から当該制御コマンドに係る、次の単位背景画
像情報を取得する。同様に、第2画像制御手段50のVD
P51が、立体画像情報記憶手段52である画像ROM52か
ら当該制御コマンドに係る、次の単位立体画像情報を取
得する。そして、上述の通りS120以下に示す段階が繰り
返される。
【0084】一方、次の単位背景画像情報及び次の単位
立体画像情報がない場合には、本処理は終了する。な
お、再び遊技制御装置61からの制御コマンドが生じた場
合には、S100に示す段階から本処理は再開される。 (2)第2の実施の形態 第2の実施の形態においては、第1画像表示面22が正面
を向いているのは第1の実施の形態と同様であるが、図
15に示すように、第2画像表示面25が上向きとなるよ
うに、第2画像表示装置24が光学ユニット11内で設置さ
れている。また、第1の実施の形態におけるミラー16
(図1参照)は設けられていない。これにより、第2画
像表示面25に表示される立体画像は、ミラー16の反射な
しに、直接ハーフミラー13の透過面15を透過して、凹面
鏡12により反射され、再びハーフミラー13の反射面14で
反射されることで、第1画像表示面22に表示される背景
画像より手前に結像することとなっている。
【0085】その他の構成、機能及び制御については、
第1の実施の形態と同様である。 (3)第3の実施の形態 第3の実施の形態においては、図16に示すように、中
央ユニット63前面の装飾部材65に、表示窓17の左辺縁及
び右辺縁から前方へ張り出す視野範囲規制部材66が設け
られている。これにより、遊技者の視点が右又は左に大
きくずれた場合には、遊技者からは視野範囲規制部材66
に遮られて表示窓17が見えないこととなる。したがっ
て、遊技者の視点は自然に表示窓17の正面に位置するこ
ととなるため、遊技者の視点のずれによる立体画像の結
像位置のずれ(図13参照)が起こり得ず、弾球遊技機
60製作者の意図したような立体表現が損なわれないこと
となっている。
【0086】なお、この視野範囲規制部材66は、上述の
ように表示窓17の左辺縁及び右辺縁にのみ設けられるの
ではなく、上辺縁や下辺縁に設けることで、遊技者の上
下方向の視点のずれにも対処することが可能である。そ
の他の構成、機能及び制御については、第1の実施の形
態又は第2の実施の形態と同様である。
【0087】(4)第4の実施の形態 第4の実施の形態においては、図17に示すように、立
体画像表示装置10は、スロットマシン80のリール設置部
分81の上方に、表示窓17を位置させるようにして設けら
れることとなっている。すなわち、立体画像表示装置10
の表示窓17から視認される背景画像及び立体画像によ
り、スロットマシン80における演出表現がなされること
となっている。
【0088】その他の構成、機能及び制御については、
第1の実施の形態、第2の実施の形態又は第3の実施の
形態と同様である。
【0089】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、以下に記す効果を奏する。すなわち、本発明におけ
る第1の発明の説明によると、背景画像と立体画像とが
相まった立体表現の可能な立体画像表示装置を提供する
ことが可能となる。特に、立体画像は背景画像と関連の
ある画像とすることで、立体表現の効果を高めることが
可能となる。さらに、立体画像用の画像表示装置から発
せられる光のうち、立体表現とは直接関係ない部分が、
背景画像の視認を妨げないようにすることを通じて、立
体表現の効果を高めることが可能となる。そして、この
第1の発明に係る立体画像表示装置を、遊技機、とりわ
け弾球遊技機に応用することも可能となる。
【0090】また、本発明における第2の発明の説明に
よると、立体画像を表示する際において背景画像により
立体画像の視認が妨げられないようにすることが可能と
なる。そして、この第2の発明に係る立体画像表示装置
を、遊技機、とりわけ弾球遊技機に応用することも可能
となる。さらに、本発明における第3の発明の説明によ
ると、立体画像を表示する際において背景画像の表示と
立体画像の表示とを同期させることで、立体表現の効果
を高めることが可能となる。そして、この第3の発明に
係る立体画像表示装置を、遊技機、とりわけ弾球遊技機
に応用することも可能となる。
【0091】また、本発明における第4の発明の説明に
よると、背景画像に基準となる面を表示させることで、
立体画像の背景画像との相対的位置関係をより明確に看
者に認識させることが可能となる。特に、この基準とな
る面を遠近法により表現することで、より立体感を増し
た立体表現が可能となる。そして、この第4の発明に係
る立体画像表示装置を、遊技機、とりわけ弾球遊技機に
応用することも可能となる。
【0092】さらに、本発明における第5の発明の説明
によると、立体画像が視認可能な視野範囲を狭めること
で、立体表現を意図したとおりに実現可能とすることが
可能となる。そして、この第5の発明に係る立体画像表
示装置を、遊技機、とりわけ弾球遊技機に応用すること
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表表
示装置の主要部を左断面図で示したものである。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表示
装置を組立図で示したものである。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表示
装置を組立図で示したものである。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表示
装置を正面図で示したものである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表示
装置を右側面図で示したものである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表示
装置が組み込まれる弾球遊技機を正面図で示したもので
ある。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表示
装置が組み込まれる弾球遊技機における中央ユニットを
斜視図で示したものである。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表示
装置が弾球遊技機に組み込まれる態様を左断面図で示し
たものである。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表示
装置の制御をブロック図で示したものである。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表
示装置において、第1画像表示装置に表示される背景画
像の例を示したもので、Aは立体画像を表示しない場
合、Bは立体画像を表示する場合、及び、Cは立体画像
を表示し、かつ、背景画像に基準面を表示する場合をそ
れぞれ示す。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表
示装置において、第2画像表示装置に表示される立体画
像の例を示したもので、Aは立体画像を表示しない場
合、Bは立体画像を表示する場合、及び、Cは立体画像
を表示し、かつ、背景画像に基準面を表示する場合をそ
れぞれ示す。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表
示装置において、表示窓から視認される画像の例を示し
たもので、Aは立体画像を表示しない場合、Bは立体画
像を表示する場合、及び、Cは立体画像を表示し、か
つ、背景画像に基準面を表示する場合をそれぞれ示す。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表
示装置において、表示窓から視認される画像の例を示し
たもので、Aは遊技者の視点が正面より右にずれた場
合、及び、Bは遊技者の視点が正面より左にずれた場合
をそれぞれ示す。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像表
示装置の制御をフローチャートで示したものである。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る立体画像表
表示装置を左断面図で示したものである。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係る立体画像表
示装置が組み込まれる弾球遊技機における中央ユニット
を斜視図で示したものである。
【図17】本発明の第4の実施の形態において、立体画
像表示装置が組み込まれるスロットマシンを正面図で示
したものである。
【符号の説明】
10 立体画像表示装置 11 光学ユニット 11a 右枠 11b 左枠 11c 光学枠 12 凹面鏡 13 ハーフミラー 14 反射面 15 透過面 16 ミラー 17 表示窓 18 前方枠 19 開口部 20 モニター枠 21 第1画像表示装置 22 第1画像表示面 23 第1画像用駆動回路 24 第2画像表示装置 25 第2画像表示面 26 第2画像用駆動回路 27 基板枠 28 基板 30 総合画像制御手段 31 CPU 32 表示完了監視手段 33 コマンド入力回路 34 制御ROM 35 制御RAM 36 クロック発生回路 40 第1画像制御手段 41 VDP 42 画像ROM(背景画像情報記憶手段) 43 VRAM 44 制御RAM 45 駆動信号出力回路 50 第2画像制御手段 51 VDP 52 画像ROM(立体画像情報記憶手段) 53 VRAM 54 制御RAM 55 駆動信号出力回路 56 単位背景画像 57 単位立体画像 58 基準面 60 弾球遊技機 61 遊技制御装置 62 遊技盤 63 中央ユニット 64 図柄表示部 65 装飾部材 66 視野範囲規制部材 67 保留ランプ 68 始動入賞口 69 アタッカーユニット 70 大入賞口 71 入賞口 72 アウト口 73 風車 74 弾球ハンドル 75 賞球払出口 76 球受け皿 80 スロットマシン 81 リール設置部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)背景画像を表示する第1画像表示
    面を有する第1画像表示装置と、 (b)前記背景画像に関連する立体画像を表示する第2
    画像表示面を有する第2画像表示装置と、 (c)凹面鏡と、 (d)透過面と反射面とを有するとともに、前記第1画
    像表示面及び前記第2画像表示面の側に該透過面を、前
    記凹面鏡の反射面側に該反射面をそれぞれ位置させるよ
    うに設置されるハーフミラーと、 (e)表示窓とを有し、 (f)前記第1画像表示装置により表示される背景画像
    は、前記ハーフミラーの透過面を透過して前記表示窓か
    ら遊技者に視認可能となるとともに、 (g)前記第2画像表示装置により表示される立体画像
    は、前記ハーフミラーの透過面を透過してから前記凹面
    鏡で反射され、さらに該ハーフミラーの反射面で反射さ
    れて前記表示窓より遊技者側に結像することで遊技者に
    視認可能となるように形成された立体画像表示装置であ
    って、 (h)前記表示窓の辺縁を装飾する装飾部材を有すると
    ともに、 (i)前記装飾部材には、遊技者が前記表示窓の内部を
    視認可能な視野範囲を狭める視野範囲規制部材を有する
    ことを特徴とする立体画像表示装置。
  2. 【請求項2】 (a)背景画像を表示する第1画像表示
    面を有する第1画像表示装置と、 (b)前記背景画像に関連する立体画像を表示する第2
    画像表示面を有する第2画像表示装置と、 (c)凹面鏡と、 (d)透過面と反射面とを有するとともに、前記第1画
    像表示面及び前記第2画像表示面の側に該透過面を、前
    記凹面鏡の反射面側に該反射面をそれぞれ位置させるよ
    うに設置されるハーフミラーと、 (e)表示窓とを有し、 (f)前記第1画像表示装置により表示される背景画像
    は、前記ハーフミラーの透過面を透過して前記表示窓か
    ら遊技者に視認可能となるとともに、 (g)前記第2画像表示装置により表示される立体画像
    は、前記ハーフミラーの透過面を透過してから前記凹面
    鏡で反射され、さらに該ハーフミラーの反射面で反射さ
    れて前記表示窓より遊技者側に結像することで遊技者に
    視認可能となるように形成された立体画像表示装置であ
    って、 (h)前記表示窓の辺縁を装飾する装飾部材を有すると
    ともに、 (i)前記装飾部材には、遊技者が前記表示窓の内部を
    視認可能な視野範囲を狭める視野範囲規制部材を有する
    立体画像表示装置を備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 (a)背景画像を表示する第1画像表示
    面を有する第1画像表示装置と、 (b)前記背景画像に関連する立体画像を表示する第2
    画像表示面を有する第2画像表示装置と、 (c)凹面鏡と、 (d)透過面と反射面とを有するとともに、前記第1画
    像表示面及び前記第2画像表示面の側に該透過面を、前
    記凹面鏡の反射面側に該反射面をそれぞれ位置させるよ
    うに設置されるハーフミラーと、 (e)表示窓とを有し、 (f)前記第1画像表示装置により表示される背景画像
    は、前記ハーフミラーの透過面を透過して前記表示窓か
    ら遊技者に視認可能となるとともに、 (g)前記第2画像表示装置により表示される立体画像
    は、前記ハーフミラーの透過面を透過してから前記凹面
    鏡で反射され、さらに該ハーフミラーの反射面で反射さ
    れて前記表示窓より遊技者側に結像することで遊技者に
    視認可能となるように形成された立体画像表示装置であ
    って、 (h)前記表示窓の辺縁を装飾する装飾部材を有すると
    ともに、 (i)前記装飾部材には、遊技者が前記表示窓の内部を
    視認可能な視野範囲を狭める視野範囲規制部材を有する
    立体画像表示装置を備えたことを特徴とする弾球遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記背景画像には、複数桁の図柄を変動
    表示可能な図柄表示部を含むことを特徴とする請求項3
    記載の弾球遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007125064A (ja) * 2005-10-31 2007-05-24 Aruze Corp 遊技機
JP2012100923A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Sankyo Co Ltd 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007125064A (ja) * 2005-10-31 2007-05-24 Aruze Corp 遊技機
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