JP2003229609A - 熱電変換モジュール用の熱応力緩和材とその製造方法と熱電変換装置 - Google Patents
熱電変換モジュール用の熱応力緩和材とその製造方法と熱電変換装置Info
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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- H01L2924/0002—Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のグラファイト製の熱応力緩和材に比べ
て、熱伝導性が改善され、熱発電効率を向上できる熱応
力緩和材とその製造方法と熱電変換装置を提供する。 【解決手段】 熱電変換モジュールと低温側部材との
間、および熱電変換モジュールと高温側部材との間の少
なくとも一方に介在されるグラファイト製の熱応力緩和
材6であって、箔状のグラファイト8が多重に積層され
たグラファイト体を、積層方向と略平行方向にスライス
して短冊状のグラファイト材8aを形成し、該短冊状の
グラファイト材8aを複数、そのスライス面8bが熱応
力緩和材6のシート面6a,6bとなるように面状に配
置し、圧着して形成する。
て、熱伝導性が改善され、熱発電効率を向上できる熱応
力緩和材とその製造方法と熱電変換装置を提供する。 【解決手段】 熱電変換モジュールと低温側部材との
間、および熱電変換モジュールと高温側部材との間の少
なくとも一方に介在されるグラファイト製の熱応力緩和
材6であって、箔状のグラファイト8が多重に積層され
たグラファイト体を、積層方向と略平行方向にスライス
して短冊状のグラファイト材8aを形成し、該短冊状の
グラファイト材8aを複数、そのスライス面8bが熱応
力緩和材6のシート面6a,6bとなるように面状に配
置し、圧着して形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱電変換モジュール
用の熱応力緩和材とその製造方法と熱電変換装置に関す
る。
用の熱応力緩和材とその製造方法と熱電変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】N型半導体とP型半導体を用いてこれを
高温源と低温源間に介在し、高温源と低温源の温度差に
よって熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変
換モジュールが知られており、一般的には前記熱電変換
モジュールの低温側側面に低温側熱交換器等の低温側部
材を接触させ、高温側側面に高温側熱交換器等の高温側
部材を接触させて熱電変換装置が構成されている。
高温源と低温源間に介在し、高温源と低温源の温度差に
よって熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変
換モジュールが知られており、一般的には前記熱電変換
モジュールの低温側側面に低温側熱交換器等の低温側部
材を接触させ、高温側側面に高温側熱交換器等の高温側
部材を接触させて熱電変換装置が構成されている。
【0003】ところが、前記熱電変換モジュールと低温
側部材と高温側部材は、それぞれの温度が相互に異なる
とともにそれぞれの熱膨張量が相互に異なることによ
り、接触面の密着不良と、それによって生じる熱伝導度
の悪化を招き、その結果熱電変換効率が悪化するという
問題がある。
側部材と高温側部材は、それぞれの温度が相互に異なる
とともにそれぞれの熱膨張量が相互に異なることによ
り、接触面の密着不良と、それによって生じる熱伝導度
の悪化を招き、その結果熱電変換効率が悪化するという
問題がある。
【0004】この問題を解決するために、前記各部材間
に、グラファイトからなる熱応力緩和材を介在させる技
術が特許第3056047号公報に開示されている。
に、グラファイトからなる熱応力緩和材を介在させる技
術が特許第3056047号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の熱
電変換装置に用いられるグラファイト製の熱応力緩和材
は、図16に示すように、箔状のグラファイト101を
多層に積み重ねてシート状に押し固めたもの、或いはそ
の箔状のグラファイト101間に形状維持のためのステ
ンレス箔102を介在したシート状のものであり、その
シート面103,104に直交する方向(箔の積み重ね
方向)Aは、シート面103,104に平行な方向Bに
比べて層と層の間が熱伝導抵抗となり熱伝導度が低いと
いう、熱伝導度の異方性を有する。
電変換装置に用いられるグラファイト製の熱応力緩和材
は、図16に示すように、箔状のグラファイト101を
多層に積み重ねてシート状に押し固めたもの、或いはそ
の箔状のグラファイト101間に形状維持のためのステ
ンレス箔102を介在したシート状のものであり、その
シート面103,104に直交する方向(箔の積み重ね
方向)Aは、シート面103,104に平行な方向Bに
比べて層と層の間が熱伝導抵抗となり熱伝導度が低いと
いう、熱伝導度の異方性を有する。
【0006】したがって、前記のように箔状のグラファ
イトを層状に積み重ねた熱応力緩和材105を、そのシ
ート面103,104側が前記熱電変換装置の両温源側
に接触するように配置すると、熱電変換効率が悪いとい
う本来的な問題を有する。
イトを層状に積み重ねた熱応力緩和材105を、そのシ
ート面103,104側が前記熱電変換装置の両温源側
に接触するように配置すると、熱電変換効率が悪いとい
う本来的な問題を有する。
【0007】そのため、熱応力緩和に優れたグラファイ
トであって、かつ、前記の問題を解決できる熱電変換モ
ジュール用の熱応力緩和材とその製造方法と熱電変換装
置の出現が待たれていた。
トであって、かつ、前記の問題を解決できる熱電変換モ
ジュール用の熱応力緩和材とその製造方法と熱電変換装
置の出現が待たれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、熱電変換モジュー
ルと低温側部材との間、および熱電変換モジュールと高
温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグラファ
イト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラファイトが
多重に積層されたグラファイト体を、積層方向と略平行
方向にスライスして短冊状のグラファイト材を形成し、
該短冊状のグラファイト材を複数、そのスライス面が熱
応力緩和材のシート面となるように面状に配置し、圧着
して形成されていることを特徴とする熱電変換モジュー
ル用の熱応力緩和材である。
めに、請求項1記載の第1の発明は、熱電変換モジュー
ルと低温側部材との間、および熱電変換モジュールと高
温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグラファ
イト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラファイトが
多重に積層されたグラファイト体を、積層方向と略平行
方向にスライスして短冊状のグラファイト材を形成し、
該短冊状のグラファイト材を複数、そのスライス面が熱
応力緩和材のシート面となるように面状に配置し、圧着
して形成されていることを特徴とする熱電変換モジュー
ル用の熱応力緩和材である。
【0009】請求項2記載の第2の発明は、熱電変換モ
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラファ
イトが多重に積層されたグラファイト体を、積層方向と
略平行方向にスライスして短冊状のグラファイト材を形
成し、該短冊状のグラファイト材を、そのスライス面が
熱応力緩和材のシート面となるように渦巻状、かつ、面
状に配置し、圧着して形成されていることを特徴とする
熱電変換モジュール用の熱応力緩和材である。
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラファ
イトが多重に積層されたグラファイト体を、積層方向と
略平行方向にスライスして短冊状のグラファイト材を形
成し、該短冊状のグラファイト材を、そのスライス面が
熱応力緩和材のシート面となるように渦巻状、かつ、面
状に配置し、圧着して形成されていることを特徴とする
熱電変換モジュール用の熱応力緩和材である。
【0010】請求項3記載の第3の発明は、前記第2の
発明において、前記熱応力緩和材が、その外周をトリム
して略角形に形成されていることを特徴とする熱電変換
モジュール用の熱応力緩和材である。
発明において、前記熱応力緩和材が、その外周をトリム
して略角形に形成されていることを特徴とする熱電変換
モジュール用の熱応力緩和材である。
【0011】請求項4記載の第4の発明は、熱電変換モ
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材の製造方法であって、先
ず、箔状のグラファイトが多重に積層されたグラファイ
ト体を、積層方向と略平行方向にスライスして短冊状の
グラファイト材に形成し、次に、前記短冊状のグラファ
イト材を、そのスライス面が熱応力緩和材のシート面と
なるように面状に配置し、圧着して形成することを特徴
とする熱電変換モジュール用の熱応力緩和材の製造方法
である。
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材の製造方法であって、先
ず、箔状のグラファイトが多重に積層されたグラファイ
ト体を、積層方向と略平行方向にスライスして短冊状の
グラファイト材に形成し、次に、前記短冊状のグラファ
イト材を、そのスライス面が熱応力緩和材のシート面と
なるように面状に配置し、圧着して形成することを特徴
とする熱電変換モジュール用の熱応力緩和材の製造方法
である。
【0012】請求項5記載の第5の発明は、熱電変換モ
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材の製造方法であって、先
ず、箔状のグラファイトが多重に積層されたグラファイ
ト体を、積層方向と略平行方向にスライスして短冊状の
グラファイト材に形成し、次に、前記短冊状のグラファ
イト材を、そのスライス面が熱応力緩和材のシート面と
なるように渦巻状、かつ、面状に配置し、圧着して形成
することを特徴とする熱電変換モジュール用の熱応力緩
和材の製造方法である。
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材の製造方法であって、先
ず、箔状のグラファイトが多重に積層されたグラファイ
ト体を、積層方向と略平行方向にスライスして短冊状の
グラファイト材に形成し、次に、前記短冊状のグラファ
イト材を、そのスライス面が熱応力緩和材のシート面と
なるように渦巻状、かつ、面状に配置し、圧着して形成
することを特徴とする熱電変換モジュール用の熱応力緩
和材の製造方法である。
【0013】請求項6記載の第6の発明は、前記第5の
発明において、前記熱応力緩和材を、その外周をトリム
して略角形に形成することを特徴とする熱電変換モジュ
ール用の熱応力緩和材の製造方法である。
発明において、前記熱応力緩和材を、その外周をトリム
して略角形に形成することを特徴とする熱電変換モジュ
ール用の熱応力緩和材の製造方法である。
【0014】請求項7記載の第7の発明は、熱電変換モ
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラファ
イトが多重に積層されたグラファイト体を、積層方向と
略平行方向にスライスして短冊状のグラファイト材に形
成し、該短冊状のグラファイト材を、そのスライス面が
熱応力緩和材のシート面となるように渦巻状、かつ、面
状に配置し、圧着して形成されている熱応力緩和材を用
い、該熱応力緩和材の中心部に中心穴を形成し、低温側
部材と高温側部材の少なくとも一方における熱応力緩和
材を配置する側の面には前記中心穴に嵌合する突起部を
設け、前記中心穴と前記突起部を嵌合して前記熱応力緩
和材を設置したことを特徴とする熱電変換装置である。
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラファ
イトが多重に積層されたグラファイト体を、積層方向と
略平行方向にスライスして短冊状のグラファイト材に形
成し、該短冊状のグラファイト材を、そのスライス面が
熱応力緩和材のシート面となるように渦巻状、かつ、面
状に配置し、圧着して形成されている熱応力緩和材を用
い、該熱応力緩和材の中心部に中心穴を形成し、低温側
部材と高温側部材の少なくとも一方における熱応力緩和
材を配置する側の面には前記中心穴に嵌合する突起部を
設け、前記中心穴と前記突起部を嵌合して前記熱応力緩
和材を設置したことを特徴とする熱電変換装置である。
【0015】請求項8記載の第8の発明は、熱電変換モ
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラファ
イトが多重に積層されたグラファイト体を、積層方向と
略平行方向にスライスして短冊状のグラファイト材に形
成し、該短冊状のグラファイト材を複数、そのスライス
面が熱応力緩和材のシート面となるように面状に配置
し、圧着して形成されている熱応力緩和材を用い、低温
側部材と高温側部材の少なくとも一方における熱応力緩
和材を配置する側の面に窪み部を設け、該窪み部に前記
熱応力緩和材を嵌着して配置したことを特徴とする熱電
変換装置である。
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラファ
イトが多重に積層されたグラファイト体を、積層方向と
略平行方向にスライスして短冊状のグラファイト材に形
成し、該短冊状のグラファイト材を複数、そのスライス
面が熱応力緩和材のシート面となるように面状に配置
し、圧着して形成されている熱応力緩和材を用い、低温
側部材と高温側部材の少なくとも一方における熱応力緩
和材を配置する側の面に窪み部を設け、該窪み部に前記
熱応力緩和材を嵌着して配置したことを特徴とする熱電
変換装置である。
【0016】請求項9記載の第9の発明は、熱電変換モ
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラファ
イトが多重に積層されたグラファイト体を、積層方向と
略平行方向にスライスして短冊状のグラファイト材に形
成し、該短冊状のグラファイト材を、そのスライス面が
熱応力緩和材のシート面となるように渦巻状、かつ、面
状に配置し、圧着して形成されている熱応力緩和材を用
い、低温側部材と高温側部材の少なくとも一方における
熱応力緩和材を配置する側の面に窪み部を設け、該窪み
部に前記熱応力緩和材を嵌着して配置したことを特徴と
する熱電変換装置である。
ジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジュー
ルと高温側部材との間の少なくとも一方に介在されるグ
ラファイト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラファ
イトが多重に積層されたグラファイト体を、積層方向と
略平行方向にスライスして短冊状のグラファイト材に形
成し、該短冊状のグラファイト材を、そのスライス面が
熱応力緩和材のシート面となるように渦巻状、かつ、面
状に配置し、圧着して形成されている熱応力緩和材を用
い、低温側部材と高温側部材の少なくとも一方における
熱応力緩和材を配置する側の面に窪み部を設け、該窪み
部に前記熱応力緩和材を嵌着して配置したことを特徴と
する熱電変換装置である。
【0017】請求項10記載の第10の発明は、熱電変
換モジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジ
ュールと高温側部材との間の少なくとも一方に介在され
るグラファイト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラ
ファイトが多重に積層されたグラファイト体を、積層方
向と略平行方向にスライスして短冊状のグラファイト材
に形成し、該短冊状のグラファイト材を複数、そのスラ
イス面が熱応力緩和材のシート面となるように面状に配
置し、圧着して形成されている熱応力緩和材を用い、該
熱応力緩和材を、熱電変換モジュールの低温側側面と高
温側側面の少なくとも一方に固着したことを特徴とする
熱電変換装置である。
換モジュールと低温側部材との間、および熱電変換モジ
ュールと高温側部材との間の少なくとも一方に介在され
るグラファイト製の熱応力緩和材であって、箔状のグラ
ファイトが多重に積層されたグラファイト体を、積層方
向と略平行方向にスライスして短冊状のグラファイト材
に形成し、該短冊状のグラファイト材を複数、そのスラ
イス面が熱応力緩和材のシート面となるように面状に配
置し、圧着して形成されている熱応力緩和材を用い、該
熱応力緩和材を、熱電変換モジュールの低温側側面と高
温側側面の少なくとも一方に固着したことを特徴とする
熱電変換装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図15に示す実施例に基
づいて本発明の実施の形態について説明する。
づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0019】図1は本発明の熱応力緩和材を用いた熱変
換装置の実施例を示す断面図である。
換装置の実施例を示す断面図である。
【0020】図1において、1はN型半導体とP型半導
体を用いた熱電変換モジュールで、該熱電変換モジュー
ル1の低温側側面1aと、低温媒体通路2を備えた低温
側部材(低温側熱交換器)3との間、および熱電変換モ
ジュール1の高温側側面1bと高温媒体通路4を備えた
高温側部材(高温側熱交換器)5との間に本発明のグラ
ファイト製でシート状の熱応力緩和材6が介在されてい
る。
体を用いた熱電変換モジュールで、該熱電変換モジュー
ル1の低温側側面1aと、低温媒体通路2を備えた低温
側部材(低温側熱交換器)3との間、および熱電変換モ
ジュール1の高温側側面1bと高温媒体通路4を備えた
高温側部材(高温側熱交換器)5との間に本発明のグラ
ファイト製でシート状の熱応力緩和材6が介在されてい
る。
【0021】そして、ボルト等の結合手段7により、低
温側部材3と高温側部材5のみが相互に結合され、熱電
変換モジュール1および熱応力緩和材6は、低温側部材
3と高温側部材5との間で夫々相対的に摺動できるよう
に挟持されている。すなわち、相互が接着剤等の固着手
段を用いず、フローティング支持されている。なお、低
温側部材3と高温側部材5との相互の結合構造は、常
時、該両部材3,5と両熱応力緩和材6との間および熱
電変換モジュール1と両熱応力緩和材6との間に隙間が
生じないように、低温側部材3と高温側部材5がボルト
7の軸方向に動かないように固定され、一方、低温側部
材3のボルト貫通孔3aをボルト7の直径よりも大きく
する等して、低温側部材3と高温側部材5がボルト軸と
直交する方向に相対的に移動可能に結合される構造にな
っている。
温側部材3と高温側部材5のみが相互に結合され、熱電
変換モジュール1および熱応力緩和材6は、低温側部材
3と高温側部材5との間で夫々相対的に摺動できるよう
に挟持されている。すなわち、相互が接着剤等の固着手
段を用いず、フローティング支持されている。なお、低
温側部材3と高温側部材5との相互の結合構造は、常
時、該両部材3,5と両熱応力緩和材6との間および熱
電変換モジュール1と両熱応力緩和材6との間に隙間が
生じないように、低温側部材3と高温側部材5がボルト
7の軸方向に動かないように固定され、一方、低温側部
材3のボルト貫通孔3aをボルト7の直径よりも大きく
する等して、低温側部材3と高温側部材5がボルト軸と
直交する方向に相対的に移動可能に結合される構造にな
っている。
【0022】なお、前記熱応力緩和材6を形成するグラ
ファイトは電導性材料であるため、前記低温側部材3、
高温側部材5、熱電変換モジュール1に電気絶縁手段を
設けたり電気絶縁処理を施す。例えば、低温側部材3お
よび高温側部材5の材質を窒化アルミとしたり、アルマ
イト処理したり、また、熱電変換モジュールに電気絶縁
基板を備えたりする。
ファイトは電導性材料であるため、前記低温側部材3、
高温側部材5、熱電変換モジュール1に電気絶縁手段を
設けたり電気絶縁処理を施す。例えば、低温側部材3お
よび高温側部材5の材質を窒化アルミとしたり、アルマ
イト処理したり、また、熱電変換モジュールに電気絶縁
基板を備えたりする。
【0023】次に、前記熱応力緩和材6として使用する
本発明の熱応力緩和材の第1実施例を図2乃至図6によ
り説明する。
本発明の熱応力緩和材の第1実施例を図2乃至図6によ
り説明する。
【0024】先ず、図2に示すように、箔状のグラファ
イト材8を多重に積層(図の例では3層)した後に、そ
の積層方向Cに押し固めて層状のグラファイト体9を用
意する。なお、箔状のグラファイト材8の積層数は、図
の例では3重としたが、これに限るものではなく所望に
設定するものである。また、前記グラファイト体9の形
状を維持するために箔状のグラファイト材8の層間10
にステンレス箔等の補強材を挟んでもよい。しかし、こ
の補強材は熱伝導抵抗となるため、無いほうが好まし
い。
イト材8を多重に積層(図の例では3層)した後に、そ
の積層方向Cに押し固めて層状のグラファイト体9を用
意する。なお、箔状のグラファイト材8の積層数は、図
の例では3重としたが、これに限るものではなく所望に
設定するものである。また、前記グラファイト体9の形
状を維持するために箔状のグラファイト材8の層間10
にステンレス箔等の補強材を挟んでもよい。しかし、こ
の補強材は熱伝導抵抗となるため、無いほうが好まし
い。
【0025】前記のように形成された層状のグラファイ
ト体9は熱伝導度の異方性を有する。すなわち、箔状の
グラファイト材8の積層方向Cにおいては、その層と層
との接合部(層間)10が熱伝導抵抗となって、積層方
向Cと略直交する方向である箔状のグラファイト材8と
平行する方向Dに比べて熱伝導度が低い特性がある。
ト体9は熱伝導度の異方性を有する。すなわち、箔状の
グラファイト材8の積層方向Cにおいては、その層と層
との接合部(層間)10が熱伝導抵抗となって、積層方
向Cと略直交する方向である箔状のグラファイト材8と
平行する方向Dに比べて熱伝導度が低い特性がある。
【0026】次に、前記グラファイト体9を図3に示す
ように、その積層方向Cと略平行する方向C′にカッタ
ー等の切断手段11を用いて所定の厚みtにスライスし
て、1本の短冊状のグラファイト材8aを形成する。こ
のスライスする厚みtとしては、例えば0.5mm以上
とする。
ように、その積層方向Cと略平行する方向C′にカッタ
ー等の切断手段11を用いて所定の厚みtにスライスし
て、1本の短冊状のグラファイト材8aを形成する。こ
のスライスする厚みtとしては、例えば0.5mm以上
とする。
【0027】次に、図4に示すように、複数の箔状のグ
ラファイト8からなる短冊状のグラファイト材8aのス
ライス面8bがシート面となるようにして、複数本の短
冊状のグラファイト材8aを略平行に並べて配置する。
この場合、各短冊状のグラファイト材8a同士は若干隙
間dを有してもよい。次に、各短冊状のグラファイト材
8aのスライス面8bを、図4の矢印A,B方向から加
圧して各短冊状のグラファイト材8aを圧縮する。
ラファイト8からなる短冊状のグラファイト材8aのス
ライス面8bがシート面となるようにして、複数本の短
冊状のグラファイト材8aを略平行に並べて配置する。
この場合、各短冊状のグラファイト材8a同士は若干隙
間dを有してもよい。次に、各短冊状のグラファイト材
8aのスライス面8bを、図4の矢印A,B方向から加
圧して各短冊状のグラファイト材8aを圧縮する。
【0028】この圧縮方法としては、図5に示すよう
に、所望の外周形状、例えば略四角形の凹部12を有す
る下型13を用い、その凹部12内に前記の複数本の短
冊状のグラファイト材8aを、そのスライス面8bがシ
ート面となるように、すなわち、図5において上下方向
に向くようにして略平行に並べて面状に敷設し、上型1
4を下降して各短冊状のグラファイト材8aのシート面
となる両スライス面8bを加圧して、各短冊状のグラフ
ァイト材8aを圧縮する。この圧縮により、各短冊状の
グラファイト8aが圧延され、隣接している短冊状のグ
ラファイト材8a同士が圧着されて図6に示すように1
枚のシート状になり、所望のシート厚さ(例えば肉厚
0.5mm程)および所望の外周形状(例えば略角形)
の熱応力緩和材6が形成される。
に、所望の外周形状、例えば略四角形の凹部12を有す
る下型13を用い、その凹部12内に前記の複数本の短
冊状のグラファイト材8aを、そのスライス面8bがシ
ート面となるように、すなわち、図5において上下方向
に向くようにして略平行に並べて面状に敷設し、上型1
4を下降して各短冊状のグラファイト材8aのシート面
となる両スライス面8bを加圧して、各短冊状のグラフ
ァイト材8aを圧縮する。この圧縮により、各短冊状の
グラファイト8aが圧延され、隣接している短冊状のグ
ラファイト材8a同士が圧着されて図6に示すように1
枚のシート状になり、所望のシート厚さ(例えば肉厚
0.5mm程)および所望の外周形状(例えば略角形)
の熱応力緩和材6が形成される。
【0029】次に、図7に示す第2実施例について説明
する。
する。
【0030】先ず、前記第1実施例と同様に、図2に示
すような箔状のグラファイト8を多重に積層して押し固
めたグラファイト体9を用意し、これを前記図3に示す
ようにカッター等の切断手段11を用いて積層方向と略
平行方向にスライスして、短冊状のグラファイト材8a
を形成する。このスライスする厚みtとしては、例えば
0.5mm以上とする。
すような箔状のグラファイト8を多重に積層して押し固
めたグラファイト体9を用意し、これを前記図3に示す
ようにカッター等の切断手段11を用いて積層方向と略
平行方向にスライスして、短冊状のグラファイト材8a
を形成する。このスライスする厚みtとしては、例えば
0.5mm以上とする。
【0031】なお、前記第1実施例の熱応力緩和材6
は、前記のようにスライスされた複数本の短冊状のグラ
ファイト材8aから形成されるが、本第2実施例では、
1本の短冊状のグラファイト材8aから形成されるた
め、例えば前記第1実施例の熱応力緩和材6と同じシー
ト面積の熱応力緩和材を形成するためには、前記第1実
施例の短冊状のグラファイト材8aよりも数倍長い短冊
状のグラファイト材8aを必要とする。
は、前記のようにスライスされた複数本の短冊状のグラ
ファイト材8aから形成されるが、本第2実施例では、
1本の短冊状のグラファイト材8aから形成されるた
め、例えば前記第1実施例の熱応力緩和材6と同じシー
ト面積の熱応力緩和材を形成するためには、前記第1実
施例の短冊状のグラファイト材8aよりも数倍長い短冊
状のグラファイト材8aを必要とする。
【0032】次に、前記のようにして得られた1本の短
冊状のグラファイト材8aを、図7に示すように、その
スライス面8bがシート面6a,6bとなるようにし
て、渦巻状、かつ、面状に巻いていく。巻き方法として
は、短冊状のグラファイト材8a自身を、巻き中心に中
心穴15が形成されるようにドーナツ状に巻く方法、ま
たは円盤状等のダミー部品を巻き中心におき、その周り
に短冊状のグラファイト材8aを渦巻状に巻き付け、所
望回数巻いた後にダミー部品を除去し、中心穴15を有
するドーナツ状に巻く方法を採用でき、この巻き方法は
特に限定しない。これにより、シート状でかつ、ドーナ
ツ状の熱応力緩和材6が形成される。
冊状のグラファイト材8aを、図7に示すように、その
スライス面8bがシート面6a,6bとなるようにし
て、渦巻状、かつ、面状に巻いていく。巻き方法として
は、短冊状のグラファイト材8a自身を、巻き中心に中
心穴15が形成されるようにドーナツ状に巻く方法、ま
たは円盤状等のダミー部品を巻き中心におき、その周り
に短冊状のグラファイト材8aを渦巻状に巻き付け、所
望回数巻いた後にダミー部品を除去し、中心穴15を有
するドーナツ状に巻く方法を採用でき、この巻き方法は
特に限定しない。これにより、シート状でかつ、ドーナ
ツ状の熱応力緩和材6が形成される。
【0033】また、図8に示す第3実施例で示すよう
に、熱伝導性の良い銅、ステンレス、アルミ等の線材を
低密度にプレス成形した円盤状等の緩衝材(ワイヤメッ
シュ)16を中心として、その周りに短冊状のグラファ
イト材8aを渦巻状に巻き付ける方法でもよい。
に、熱伝導性の良い銅、ステンレス、アルミ等の線材を
低密度にプレス成形した円盤状等の緩衝材(ワイヤメッ
シュ)16を中心として、その周りに短冊状のグラファ
イト材8aを渦巻状に巻き付ける方法でもよい。
【0034】そして、前記のように巻かれたものを、図
示しない加圧機における略円形の型の中にセットし、ス
ライス面8b,8bである表裏面を加圧して圧縮する。
これにより、前記第1実施例と同様に、短冊状のグラフ
ァイト材8aの境界面が圧着されて1枚のシート状にな
り、所望のシート厚さ(例えば0.5mm程)および所
望の面積で外周略円形の熱応力緩和材6が形成される。
示しない加圧機における略円形の型の中にセットし、ス
ライス面8b,8bである表裏面を加圧して圧縮する。
これにより、前記第1実施例と同様に、短冊状のグラフ
ァイト材8aの境界面が圧着されて1枚のシート状にな
り、所望のシート厚さ(例えば0.5mm程)および所
望の面積で外周略円形の熱応力緩和材6が形成される。
【0035】図9は第4実施例を示す。
【0036】本第4実施例は、前記図7に示す第2実施
例及び図8に示す第3実施例により形成されたシート状
の熱応力緩和材6の外周部をトリムして角形、例えば四
角形に形成したものである。図9において、17はその
トリムラインを示す。
例及び図8に示す第3実施例により形成されたシート状
の熱応力緩和材6の外周部をトリムして角形、例えば四
角形に形成したものである。図9において、17はその
トリムラインを示す。
【0037】本第4実施例においては、熱応力緩和材6
の外周形状をトリムして、図1に示すような熱電変換モ
ジュール1の低温側側面1a及び高温側側面1bの外周
形状に略一致するように形成することにより、熱応力緩
和材6からの無駄な放熱を防ぐことができ、熱電変換装
置の熱電変換効率を向上させることができる。したがっ
て、熱電変換モジュールの外周形状が四角形の熱電変換
装置に使用する場合には、前記第2実施例で形成された
外周が円形の熱応力緩和材6の外周を、熱電変換モジュ
ールの外周形状に合わせて四角形にトリムする。
の外周形状をトリムして、図1に示すような熱電変換モ
ジュール1の低温側側面1a及び高温側側面1bの外周
形状に略一致するように形成することにより、熱応力緩
和材6からの無駄な放熱を防ぐことができ、熱電変換装
置の熱電変換効率を向上させることができる。したがっ
て、熱電変換モジュールの外周形状が四角形の熱電変換
装置に使用する場合には、前記第2実施例で形成された
外周が円形の熱応力緩和材6の外周を、熱電変換モジュ
ールの外周形状に合わせて四角形にトリムする。
【0038】以上、第1乃至第4実施例で得られたシー
ト状の熱応力緩和材6は、その短冊状のグラファイト材
8aの接合部(層間)10が、そのシート状の熱応力緩
和材6のシート面(表裏面)6a,6bと略直交する方
向Eと平行に形成される。したがって、このシート状の
熱応力緩和材6は、その表裏方向Eの間が箔状のグラフ
ァイト8の接合部(層間)で分断されない状態となり、
すなわち、シート面6a,6b間においては層間による
熱伝導度の低下は発生せず、熱伝導度が高い。
ト状の熱応力緩和材6は、その短冊状のグラファイト材
8aの接合部(層間)10が、そのシート状の熱応力緩
和材6のシート面(表裏面)6a,6bと略直交する方
向Eと平行に形成される。したがって、このシート状の
熱応力緩和材6は、その表裏方向Eの間が箔状のグラフ
ァイト8の接合部(層間)で分断されない状態となり、
すなわち、シート面6a,6b間においては層間による
熱伝導度の低下は発生せず、熱伝導度が高い。
【0039】そして、このシート状の熱応力緩和材6
を、そのスライス面、すなわち、シート面(表裏面)6
a,6bが前記低温側部材3の伝熱面、高温側部材5の
伝熱面、熱電変換モジュール1の低温側側面1a、熱電
変換モジュール1の高温側側面1bに接触するよう配置
にして前記図1に示すように使用する。
を、そのスライス面、すなわち、シート面(表裏面)6
a,6bが前記低温側部材3の伝熱面、高温側部材5の
伝熱面、熱電変換モジュール1の低温側側面1a、熱電
変換モジュール1の高温側側面1bに接触するよう配置
にして前記図1に示すように使用する。
【0040】このような使用により、熱応力緩和材6に
おける積層方向と略直交する熱伝導度が高い方向が、低
温側部材3および高温側部材5からの熱電変換モジュー
ル1への熱伝導方向と一致するため、熱伝導が良好とな
り、優れた熱電変換効率が得られる。
おける積層方向と略直交する熱伝導度が高い方向が、低
温側部材3および高温側部材5からの熱電変換モジュー
ル1への熱伝導方向と一致するため、熱伝導が良好とな
り、優れた熱電変換効率が得られる。
【0041】図10及び図11は、前記図7の第2及び
図9の第4実施例のような中心穴15を有する熱応力緩
和材6を使用して、これを低温側部材3及び高温側部材
5の少なくとも一方に係止させる第5実施例を示す。
図9の第4実施例のような中心穴15を有する熱応力緩
和材6を使用して、これを低温側部材3及び高温側部材
5の少なくとも一方に係止させる第5実施例を示す。
【0042】本第5実施例は、前記図1に示すような熱
電変換装置における低温側部材3および高温側部材5の
少なくとも一方に、図10及び図11に示すような突起
部(凸部)18を設け、前記第2及び第4実施例に示す
ようなドーナツ状の熱応力緩和材6の中心穴15を突起
部18に嵌合係止するようにしたものである。
電変換装置における低温側部材3および高温側部材5の
少なくとも一方に、図10及び図11に示すような突起
部(凸部)18を設け、前記第2及び第4実施例に示す
ようなドーナツ状の熱応力緩和材6の中心穴15を突起
部18に嵌合係止するようにしたものである。
【0043】本第5実施例によれば、突起部18によ
り、低温側部材3および/または高温側部材5への熱応
力緩和材6の位置決めがされるとともに、図1に示すよ
うに低温側部材3と高温側部材5とをボルト7により締
め付けたときの過剰締め付けによる熱応力緩和材6の破
損を防止することができる。
り、低温側部材3および/または高温側部材5への熱応
力緩和材6の位置決めがされるとともに、図1に示すよ
うに低温側部材3と高温側部材5とをボルト7により締
め付けたときの過剰締め付けによる熱応力緩和材6の破
損を防止することができる。
【0044】なお、前記の突起部18の外周形状は、熱
応力緩和材6の中心穴15とほぼ同じ形状にしても良い
し、または、低温側部材3または高温側部材5と熱応力
緩和材6とが相対的に摺動できるように、中心穴15よ
りも小さい形状にしてもよい。また、突起部18の高さ
は、係止前の熱応力緩和材6の厚み以下とする。
応力緩和材6の中心穴15とほぼ同じ形状にしても良い
し、または、低温側部材3または高温側部材5と熱応力
緩和材6とが相対的に摺動できるように、中心穴15よ
りも小さい形状にしてもよい。また、突起部18の高さ
は、係止前の熱応力緩和材6の厚み以下とする。
【0045】図12に示す第6実施例は、前記第5実施
例において、熱伝導性の良い銅、ステンレス、アルミ等
の線材を低密度にプレス成形した緩衝材(ワイヤメッシ
ュ)16aを、突起部18の上面部に設置したものであ
る。なお、突起部18の高さは、前記第5実施例のもの
よりも低くしている。
例において、熱伝導性の良い銅、ステンレス、アルミ等
の線材を低密度にプレス成形した緩衝材(ワイヤメッシ
ュ)16aを、突起部18の上面部に設置したものであ
る。なお、突起部18の高さは、前記第5実施例のもの
よりも低くしている。
【0046】本第6実施例によれば、突起部18により
前記と同様な位置決めがされ、また、緩衝材16aによ
り、低温側部材3と高温側部材5とをボルト7により締
め付けたときの過剰締め付けによる熱応力緩和材6の破
損を防止できる。
前記と同様な位置決めがされ、また、緩衝材16aによ
り、低温側部材3と高温側部材5とをボルト7により締
め付けたときの過剰締め付けによる熱応力緩和材6の破
損を防止できる。
【0047】図13は第7実施例を示す。
【0048】本第7実施例は、前記図1に示すような熱
電変換装置における低温側部材3及び高温側部材5の少
なくとも一方に、熱電変換モジュール1と対向する面側
において、窪み部(凹部)19を設け、該窪み部19
に、前記第1乃至第4実施例のシート状の熱応力緩和材
6を嵌着するようにしたものである。前記の窪み部19
の外周形状は、熱応力緩和材6の外周形状と同じ形状に
してもよく、また、低温側部材3または高温側部材5と
熱応力緩和材6とが相対的に摺動できるように、熱応力
緩和材6の外周形状よりも大きくしても良い。更に、窪
み部19の深さは、嵌着前の熱応力緩和材6の厚み以下
とする。
電変換装置における低温側部材3及び高温側部材5の少
なくとも一方に、熱電変換モジュール1と対向する面側
において、窪み部(凹部)19を設け、該窪み部19
に、前記第1乃至第4実施例のシート状の熱応力緩和材
6を嵌着するようにしたものである。前記の窪み部19
の外周形状は、熱応力緩和材6の外周形状と同じ形状に
してもよく、また、低温側部材3または高温側部材5と
熱応力緩和材6とが相対的に摺動できるように、熱応力
緩和材6の外周形状よりも大きくしても良い。更に、窪
み部19の深さは、嵌着前の熱応力緩和材6の厚み以下
とする。
【0049】本第7実施例によれば、低温側部材3また
は高温側部材5への熱応力緩和材6の位置決めおよび熱
応力緩和材6のシート側面の補強ができる。
は高温側部材5への熱応力緩和材6の位置決めおよび熱
応力緩和材6のシート側面の補強ができる。
【0050】図14は第8実施例を示す。
【0051】本第8実施例は、前記図7に示す第2実施
例および図9に示す第4実施例の熱応力緩和材6の一面
を、熱電変換モジュール1における低温側側面1aと高
温側側面1bの少なくとも一方に固着して一体ユニット
20とし、また、低温側部材3または高温側部材5の少
なくとも一方に前記図10及び図11に示す第5実施例
と同様の突起部18を設け、熱応力緩和材6に形成され
た中心穴15を前記突起部18に嵌合するようにしたも
のである。
例および図9に示す第4実施例の熱応力緩和材6の一面
を、熱電変換モジュール1における低温側側面1aと高
温側側面1bの少なくとも一方に固着して一体ユニット
20とし、また、低温側部材3または高温側部材5の少
なくとも一方に前記図10及び図11に示す第5実施例
と同様の突起部18を設け、熱応力緩和材6に形成され
た中心穴15を前記突起部18に嵌合するようにしたも
のである。
【0052】図15は第9実施例を示す。
【0053】本第9実施例は、前記第1実施例に示す熱
応力緩和材6の一面を、熱電変換モジュール1における
低温側側面1aと高温側側面1bの少なくとも一方に固
着して一体ユニット20とし、また、低温側部材3また
は高温側部材5の少なくとも一方に、前記図13に示す
第7実施例と同様の窪み部19を設け、熱応力緩和材6
を窪み部19に嵌着するようにしたものである。
応力緩和材6の一面を、熱電変換モジュール1における
低温側側面1aと高温側側面1bの少なくとも一方に固
着して一体ユニット20とし、また、低温側部材3また
は高温側部材5の少なくとも一方に、前記図13に示す
第7実施例と同様の窪み部19を設け、熱応力緩和材6
を窪み部19に嵌着するようにしたものである。
【0054】前記のような熱応力緩和材6と熱電変換モ
ジュール1との一体化は、熱電変換モジュール1と熱応
力緩和材6との接触面の少なくとも一部を貼付け剤を用
いて貼り付けすればよく、少なくともこれらを低温側部
材3と高温側部材5の間に挟持(セット)するまで剥が
れないように維持されればよい。また、貼付け剤の材質
は特に問わないが、熱伝導性の良いものが好ましい。
ジュール1との一体化は、熱電変換モジュール1と熱応
力緩和材6との接触面の少なくとも一部を貼付け剤を用
いて貼り付けすればよく、少なくともこれらを低温側部
材3と高温側部材5の間に挟持(セット)するまで剥が
れないように維持されればよい。また、貼付け剤の材質
は特に問わないが、熱伝導性の良いものが好ましい。
【0055】前記の図14に示す第8および図15に示
す図9実施例のように、一体ユニット化したものによれ
ば、熱変換モジュール1と熱応力緩和材6を高温側部材
5や低温側部材3へ組み付ける作業が、熱変換モジュー
ル1と熱応力緩和材6を別体状態から高温側部材5や低
温側部材3に夫々組み付ける場合に比べて容易に行える
とともに、部品の管理も容易になる。
す図9実施例のように、一体ユニット化したものによれ
ば、熱変換モジュール1と熱応力緩和材6を高温側部材
5や低温側部材3へ組み付ける作業が、熱変換モジュー
ル1と熱応力緩和材6を別体状態から高温側部材5や低
温側部材3に夫々組み付ける場合に比べて容易に行える
とともに、部品の管理も容易になる。
【0056】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1及び2
及び3に記載の発明によれば、熱応力緩和材におけるシ
ート面の表裏方向の間が、箔状のグラファイトの接合部
(層間)で分断されないため、シートの表裏方向の熱伝
導度が高くなる。したがって、熱応力緩和材における熱
伝導度の高い方の面が、熱電変換モジュール、低温側部
材、高温側部材と接触するため、すなわち熱応力緩和材
の熱伝導度の高い方向と、熱電変換モジュール・低温側
部材・高温材部材の配置方向とが一致するため、前記従
来の熱応力緩和材に比べて熱発電効率が向上する。
及び3に記載の発明によれば、熱応力緩和材におけるシ
ート面の表裏方向の間が、箔状のグラファイトの接合部
(層間)で分断されないため、シートの表裏方向の熱伝
導度が高くなる。したがって、熱応力緩和材における熱
伝導度の高い方の面が、熱電変換モジュール、低温側部
材、高温側部材と接触するため、すなわち熱応力緩和材
の熱伝導度の高い方向と、熱電変換モジュール・低温側
部材・高温材部材の配置方向とが一致するため、前記従
来の熱応力緩和材に比べて熱発電効率が向上する。
【0057】更に、請求項3に記載の発明のように、渦
巻状の熱応力緩和材の外周をトリムして角形、例えば四
角形に形成することにより、熱電変換モジュールの低温
側面や高温側面の外周形状と、熱応力緩和材の外周形状
とを略一致させて熱応力緩和材からの無駄な放熱を防ぐ
ことができ、熱電変換効率を向上できる。
巻状の熱応力緩和材の外周をトリムして角形、例えば四
角形に形成することにより、熱電変換モジュールの低温
側面や高温側面の外周形状と、熱応力緩和材の外周形状
とを略一致させて熱応力緩和材からの無駄な放熱を防ぐ
ことができ、熱電変換効率を向上できる。
【0058】請求項4乃至6に記載の発明によれば、請
求項1乃至3に記載の熱応力緩和材を製造できる。
求項1乃至3に記載の熱応力緩和材を製造できる。
【0059】請求項7に記載の発明によれば、前記請求
項1の発明の効果を発揮できるとともに、低温側部材、
高温側部材への熱応力緩和材の位置決め(組み付け作業
性の向上、使用時のズレ防止)、および低温側部材と高
温側部材とを、ボルトにより締め付けたときの過剰締め
付けによる熱応力緩和材の破損を防止することができ
る。
項1の発明の効果を発揮できるとともに、低温側部材、
高温側部材への熱応力緩和材の位置決め(組み付け作業
性の向上、使用時のズレ防止)、および低温側部材と高
温側部材とを、ボルトにより締め付けたときの過剰締め
付けによる熱応力緩和材の破損を防止することができ
る。
【0060】請求項8及び9に記載の発明によれば、請
求項1の発明の効果を発揮できるとともに、低温側部
材、高温側部材への熱応力緩和材の位置決め(組み付け
作業性の向上、使用時のズレ防止)、および熱応力緩和
材のシート側面を補強することできる。
求項1の発明の効果を発揮できるとともに、低温側部
材、高温側部材への熱応力緩和材の位置決め(組み付け
作業性の向上、使用時のズレ防止)、および熱応力緩和
材のシート側面を補強することできる。
【0061】請求項10記載の発明によれば、前記第1
の発明の効果を発揮できるとともに、熱電変換モジュー
ルと熱応力緩和材とが一体ユニットとなり、これらを低
温側部材や高温側部材へ組み付ける作業が容易になると
ともに、部品の管理も容易になる。
の発明の効果を発揮できるとともに、熱電変換モジュー
ルと熱応力緩和材とが一体ユニットとなり、これらを低
温側部材や高温側部材へ組み付ける作業が容易になると
ともに、部品の管理も容易になる。
【図1】本発明の熱応力緩和材を使用した熱電変換装置
の実施例を示す断面図。
の実施例を示す断面図。
【図2】本発明の第1実施例の熱応力緩和材を製造する
素材である多層グラファイト体を示す斜視図。
素材である多層グラファイト体を示す斜視図。
【図3】図2の多層グラファイト体をスライスする状態
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図4】図3でスライスして得られた短冊状のグラファ
イト材を面状に配置した状態を示す斜視図。
イト材を面状に配置した状態を示す斜視図。
【図5】図4の状態の短冊状のグラファイト材を圧縮す
る状態を示す斜視図。
る状態を示す斜視図。
【図6】図5による圧縮により得られたシート状の熱応
力緩和材を示す斜視図。
力緩和材を示す斜視図。
【図7】本発明の第2実施例の熱応力緩和材を示す斜視
図。
図。
【図8】本発明の第3実施例の熱応力緩和材を示す斜視
図。
図。
【図9】本発明の第4実施例の熱応力緩和材を示す斜視
図。
図。
【図10】本発明の第5実施例を示す斜視図。
【図11】図10の熱応力緩和材と低(高)温側部材の
嵌合状態を示す断面図。
嵌合状態を示す断面図。
【図12】本発明の第6実施例を示す断面図。
【図13】本発明の第7実施例を示す斜視図。
【図14】本発明の第8実施例を示す断面図。
【図15】本発明の第9実施例を示す断面図。
【図16】従来の熱応力緩和材を示す斜視図。
1 熱変換モジュール
3 低温側部材
5 高温側部材
6 熱応力緩和材
6a,6b シート面
8 箔状のグラファイト材
8a 短冊状のグラファイト材
8b スライス面
13,14 圧縮用の型
15 中心穴
16 緩衝材(ワイヤメッシュ)
17 トリムライン
18 突起部
19 窪み部
20 一体ユニット
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 三吉 猛
兵庫県三田市下内神字打場541番地の1
日本ピラー工業株式会社三田工場内
(72)発明者 前田 桐志
兵庫県三田市下内神字打場541番地の1
日本ピラー工業株式会社三田工場内
(72)発明者 宮下 直人
大阪府大阪市淀川区野中南2丁目11番48号
日本ピラー工業株式会社内
Fターム(参考) 5F036 AA01 BA33 BC03
Claims (10)
- 【請求項1】 熱電変換モジュールと低温側部材との
間、および熱電変換モジュールと高温側部材との間の少
なくとも一方に介在されるグラファイト製の熱応力緩和
材であって、箔状のグラファイトが多重に積層されたグ
ラファイト体を、積層方向と略平行方向にスライスして
短冊状のグラファイト材を形成し、該短冊状のグラファ
イト材を複数、そのスライス面が熱応力緩和材のシート
面となるように面状に配置し、圧着して形成されている
ことを特徴とする熱電変換モジュール用の熱応力緩和
材。 - 【請求項2】 熱電変換モジュールと低温側部材との
間、および熱電変換モジュールと高温側部材との間の少
なくとも一方に介在されるグラファイト製の熱応力緩和
材であって、箔状のグラファイトが多重に積層されたグ
ラファイト体を、積層方向と略平行方向にスライスして
短冊状のグラファイト材を形成し、該短冊状のグラファ
イト材を、そのスライス面が熱応力緩和材のシート面と
なるように渦巻状、かつ、面状に配置し、圧着して形成
されていることを特徴とする熱電変換モジュール用の熱
応力緩和材。 - 【請求項3】 前記熱応力緩和材が、その外周をトリム
して略角形に形成されていることを特徴とする請求項2
記載の熱電変換モジュール用の熱応力緩和材。 - 【請求項4】 熱電変換モジュールと低温側部材との
間、および熱電変換モジュールと高温側部材との間の少
なくとも一方に介在されるグラファイト製の熱応力緩和
材の製造方法であって、先ず、箔状のグラファイトが多
重に積層されたグラファイト体を、積層方向と略平行方
向にスライスして短冊状のグラファイト材に形成し、次
に、前記短冊状のグラファイト材を、そのスライス面が
熱応力緩和材のシート面となるように面状に配置し、圧
着して形成することを特徴とする熱電変換モジュール用
の熱応力緩和材の製造方法。 - 【請求項5】 熱電変換モジュールと低温側部材との
間、および熱電変換モジュールと高温側部材との間の少
なくとも一方に介在されるグラファイト製の熱応力緩和
材の製造方法であって、先ず、箔状のグラファイトが多
重に積層されたグラファイト体を、積層方向と略平行方
向にスライスして短冊状のグラファイト材に形成し、次
に、前記短冊状のグラファイト材を、そのスライス面が
熱応力緩和材のシート面となるように渦巻状、かつ、面
状に配置し、圧着して形成することを特徴とする熱電変
換モジュール用の熱応力緩和材の製造方法。 - 【請求項6】 前記熱応力緩和材を、その外周をトリム
して略角形に形成することを特徴とする請求項5記載の
熱電変換モジュール用の熱応力緩和材の製造方法。 - 【請求項7】 熱電変換モジュールと低温側部材との
間、および熱電変換モジュールと高温側部材との間の少
なくとも一方に介在されるグラファイト製の熱応力緩和
材であって、箔状のグラファイトが多重に積層されたグ
ラファイト体を、積層方向と略平行方向にスライスして
短冊状のグラファイト材に形成し、該短冊状のグラファ
イト材を、そのスライス面が熱応力緩和材のシート面と
なるように渦巻状、かつ、面状に配置し、圧着して形成
されている熱応力緩和材を用い、該熱応力緩和材の中心
部に中心穴を形成し、低温側部材と高温側部材の少なく
とも一方における熱応力緩和材を配置する側の面には前
記中心穴に嵌合する突起部を設け、前記中心穴と前記突
起部を嵌合して前記熱応力緩和材を設置したことを特徴
とする熱電変換装置。 - 【請求項8】 熱電変換モジュールと低温側部材との
間、および熱電変換モジュールと高温側部材との間の少
なくとも一方に介在されるグラファイト製の熱応力緩和
材であって、箔状のグラファイトが多重に積層されたグ
ラファイト体を、積層方向と略平行方向にスライスして
短冊状のグラファイト材に形成し、該短冊状のグラファ
イト材を複数、そのスライス面が熱応力緩和材のシート
面となるように面状に配置し、圧着して形成されている
熱応力緩和材を用い、低温側部材と高温側部材の少なく
とも一方における熱応力緩和材を配置する側の面に窪み
部を設け、該窪み部に前記熱応力緩和材を嵌着して配置
したことを特徴とする熱電変換装置。 - 【請求項9】 熱電変換モジュールと低温側部材との
間、および熱電変換モジュールと高温側部材との間の少
なくとも一方に介在されるグラファイト製の熱応力緩和
材であって、箔状のグラファイトが多重に積層されたグ
ラファイト体を、積層方向と略平行方向にスライスして
短冊状のグラファイト材に形成し、該短冊状のグラファ
イト材を、そのスライス面が熱応力緩和材のシート面と
なるように渦巻状、かつ、面状に配置し、圧着して形成
されている熱応力緩和材を用い、低温側部材と高温側部
材の少なくとも一方における熱応力緩和材を配置する側
の面に窪み部を設け、該窪み部に前記熱応力緩和材を嵌
着して配置したことを特徴とする熱電変換装置。 - 【請求項10】 熱電変換モジュールと低温側部材との
間、および熱電変換モジュールと高温側部材との間の少
なくとも一方に介在されるグラファイト製の熱応力緩和
材であって、箔状のグラファイトが多重に積層されたグ
ラファイト体を、積層方向と略平行方向にスライスして
短冊状のグラファイト材に形成し、該短冊状のグラファ
イト材を複数、そのスライス面が熱応力緩和材のシート
面となるように面状に配置し、圧着して形成されている
熱応力緩和材を用い、該熱応力緩和材を、熱電変換モジ
ュールの低温側側面と高温側側面の少なくとも一方に固
着したことを特徴とする熱電変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002027539A JP2003229609A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 熱電変換モジュール用の熱応力緩和材とその製造方法と熱電変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002027539A JP2003229609A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 熱電変換モジュール用の熱応力緩和材とその製造方法と熱電変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003229609A true JP2003229609A (ja) | 2003-08-15 |
Family
ID=27749010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002027539A Withdrawn JP2003229609A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 熱電変換モジュール用の熱応力緩和材とその製造方法と熱電変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003229609A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011228708A (ja) * | 2010-04-17 | 2011-11-10 | J Eberspaecher Gmbh & Co Kg | 熱転送装置および製造方法 |
KR101270486B1 (ko) * | 2009-03-25 | 2013-06-12 | 와 홍 인더스트리얼 코포레이션 | 도금된 금속 레이어를 포함하는 열 방출 장치 |
JP2013211470A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Jfe Steel Corp | 熱電発電装置 |
JP2017183566A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 日立金属株式会社 | 応力緩和構造体及び熱電変換モジュール |
-
2002
- 2002-02-05 JP JP2002027539A patent/JP2003229609A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101270486B1 (ko) * | 2009-03-25 | 2013-06-12 | 와 홍 인더스트리얼 코포레이션 | 도금된 금속 레이어를 포함하는 열 방출 장치 |
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EP3226314A3 (en) * | 2016-03-31 | 2017-10-25 | Hitachi Metals, Ltd. | Stress relaxation structure and thermoelectric conversion module |
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