JP2003228898A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2003228898A
JP2003228898A JP2002025132A JP2002025132A JP2003228898A JP 2003228898 A JP2003228898 A JP 2003228898A JP 2002025132 A JP2002025132 A JP 2002025132A JP 2002025132 A JP2002025132 A JP 2002025132A JP 2003228898 A JP2003228898 A JP 2003228898A
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Toshio Iwai
敏夫 岩井
Shigeo Yoshikawa
成雄 吉川
Toshikazu Takayanagi
俊和 高柳
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録再生装置のテープローディング機構
で、ローデンィング時に異物等が挟まって発生するロー
ディングモーターロックで、従来はモードスイッチによ
る位置移動のタイムオーバーを使い検出までに10秒以
上かかっていた。 【解決手段】 モーター駆動集積回路1とローディング
モーター2の間に電気抵抗器6を挿入し、ローディング
モーターロック時の電流増加を電圧に変換して、コンパ
レーター7で比較する事により、基準電位8を越えたと
き、ローディングモーターロックと判断し、判別出力9
を出力する。これにより、瞬時にローディングモーター
ロックを検出し、マイクロコンピューター7から、モー
ター回転反転信号5を出力し、ローディングモーターを
逆回転して直ちに、挟み込みを解消できる優れた特性を
持つ磁気記録再生装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローディングモー
ターを使用して、カセットテープをローディングする機
構を持っていて、カセットのテープローディング時に、
異物等を挟み込む可能性がある磁気記録再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ一体型の磁気記録再生装置
では、テープのローディングメカニズムが、カセットテ
ープごと移動して、カセットテープの占めていた空間
に、回転ビデオヘッドシリンダーが入り込む機構を使
い、動作時の容積を小さく押さえ、小型化を図ったメカ
ニズムが採用された、軽量コンパクトな磁気記録再生装
置が多くなってきている。
【0003】このような機構を採用した磁気記録再生装
置の場合、ローディング機構の一部分でテープカセット
に近い部分がサブメカニズムとして別個に動き、カセッ
トテープが出た状態では、サブメカニズムが、本体のメ
カニズムから大きく外に飛び出した状態になる。そのサ
ブメカニズムにカセットテープを挿入すると、テープの
ローディング機構が動作し、そのサブメカニズムごと、
カセットテープが本体のメカニズム内に引き込まれる。
その移動により、カセットテープの占めていた空間に、
回転ビデオヘッドシリンダーが入り込むことにより、動
作時の容積を小さく押さえ、小型化を図ることができ
る。つまり、最近のカメラ一体型の磁気記録再生装置で
は、サブメカニズムの動きが大きい分、ローディング時
に異物等を挟む可能性も高くなってきている。本発明は
このような磁気記録再生装置に関するものである。
【0004】以下に従来の磁気記録再生装置のローディ
ングモーターとその駆動回路について説明する。従来の
磁気記録再生装置のローディングモーターとモーター駆
動回路のブロック図を図4に示す。
【0005】図4において、1はモータ駆動手段である
モーター駆動集積回路で、ローディングモーター2を駆
動する。ローディングモーター2は、カセットテープを
引き出し、回転ビデオヘッドシリンダーに巻き付ける為
のローディング機構を駆動している。また、3はモード
スイッチであり、ローディング機構のメカニズムの位置
を検出し、4の制御手段であるマイクロコンピューター
にその位置を入力する。5はその入力を受けて、マイク
ロコンピューター4が判断した結果をモーター駆動集積
回路1へ出力するモーター回転反転信号である。6はマ
イクロコンピューター4が通常時、モーター駆動集積回
路1へ出力するモーター回転制御信号である。
【0006】図3にこのような機構を採用した、従来の
磁気記録再生装置におけるローディング機構の動きを表
す模式図を示す。図3において、17は信号の記録再生
が可能なカセットテープである。18はカセットテープ
17の中に納められたテープである。19は回転及び固
定ポストであり、カセットテープ17からテープ18を
引き出し、回転ビデオシリンダー20に巻き付ける働き
をする。20は回転ビデオシリンダーであり、映像記録
再生用のビデオヘッドを装着して回転する。詳しく図示
していないが、本構成はメインシャーシとサブシャーシ
と呼ばれる2つのシャーシから構成されるシャーシに搭
載され、回転及び固定ポスト19や回転ビデオヘッドシ
リンダー20はメインシャーシに、カセット17が装着
される機構はサブシャーシに配されている。そしてこの
サブシャーシは移動可能となっている。以下、メインシ
ャーシに搭載されるメカニズムをメインメカニズム、サ
ブシャーシに搭載されるメカニズムをサブメカニズムと
する。
【0007】まず、カセット17を磁気記録再生装置に
挿入すると、装置全体の動きを制御しているマイクロコ
ンピューター4はカセット17の挿入を検知して、モー
ター駆動集積回路1にモーター回転制御信号6を送り、
ローディングモーター2を回転させる。そのローディン
グモーター2の回転により、ローディング機構が動き、
回転及び固定ポスト19を使って、テープ18をカセッ
ト17から引き出す。さらにローディングモーターが回
転し、ローディング機構が動き、回転及び固定ポスト1
9で、引き出したテープ18を、回転ビデオヘッドシリ
ンダー20に巻き付ける方向に動かす。最終的には、回
転または固定ポスト等でテープ18を回転ビデオヘッド
シリンダー20に、所望の角度だけ巻き付ける。その
後、さらにローディング機構が動作し、そのサブメカニ
ズムごと、カセットテープ17が本体のメカニズム内に
引き込まれる。その移動により、カセットテープ17の
占めていた空間に、回転ビデオヘッドシリンダー20が
入り込むことにより、動作時の全体の体積が小さくな
る。以上がローディング機構の動作の説明である。
【0008】次に、ローディング機構の移動量がマイク
ロコンピューター4に検出できるようにするためにロー
ディング機構に取り付けられた、モードスイッチ3の動
作について説明する。
【0009】ローディング機構の移動量は、ローディン
グ機構に取り付けられたモードスイッチ3により検出さ
れる。従来の磁気記録再生装置のテープローディング機
構のメカニズム位置とモードスイッチ3の出力値の関係
を、図2の従来のテープローディング機構の位置とモー
ドスイッチ出力の関係図に示す。
【0010】図2は、各ローディング機構の8個のメカ
ニズム上の位置を、モードスイッチ3個の2進法3桁の
カウント値で表したものである。16はローディング機
構メカニズムの位置である。「カセットUP」はカセッ
トホルダーにカセット17を挿入可能な位置にある、い
わゆるローディングのスタート位置を示すもので、「ロ
ーディング完」はテープ18を完全に回転ビデオシリン
ダー20に巻き付けた状態(図3(d))を表す。位置
A〜位置Eまでは、その途中の位置を必要に応じて区切
ったメカニズムの途中通過するポジションであり、メカ
ニズムの種類によって数が異なるものである。モードス
イッチ3の構成部品は、モードスイッチA電極11、モ
ードスイッチB電極12、モードスイッチC電極13の
3個の固定電極と、その上をローディング機構に同期し
て移動する可動電極14からなる。
【0011】電気的には、可動電極14はグランドに接
続し、モードスイッチA電極11、モードスイッチB電
極12、モードスイッチC電極13の3個の固定電極は
電気抵抗器にて電源にプルアップする。また同時に、3
個それぞれの固定電極を別々の結線で、マイクロコンピ
ューター4の別々の入力ポートへ接続する。
【0012】上記のように構成された従来の磁気記録再
生装置のモードスイッチ3の動作について説明する。
【0013】今、ローディング機構が、ローディングモ
ーター2により動かされて、16で示すローディング機
構メカニズムの位置を、「カセットUP」から、「ロー
ディング完」まで移動していく。すると、その動きに同
期して可動電極14も、3個それぞれの固定電極の上を
摺動し、3個それぞれの固定電極を接続したり、離した
りする。3個それぞれの固定電極の、電気接続部分が存
在する部分では、その電気接続部分を可動電極14がグ
ランドへ接続するため、固定電極の電位がグランドと同
電位となり、マイクロコンピューター4の入力ポートに
Lowが入力される。また、3個それぞれの固定電極
の、電気接続部分の存在しない部分では、可動電極14
が固定電極をグランドへ接続することがないので、電気
抵抗器にて電源にプルアップしている固定電極は、マイ
クロコンピューター4の入力ポートにHiを入力する。
【0014】モードスイッチA電極11、モードスイッ
チB電極12、モードスイッチC電極13の3個の固定
電極の電気接続部分の有り無しを図2に示すように、2
進法3桁のカウント値を出力するように配置しておけば
3個の電極のモードスイッチ3で、8箇所のメカニズム
上の位置を検出できる。15はそのモードスイッチ3の
出力を2進値で表したものである。
【0015】このようにして、モードスイッチ3を使っ
て、ローディング機構のメカニズムの位置をマイクロコ
ンピューター4に入力することができる。つまり、モー
ドスイッチ3を使って、その可動電極14の位置に応じ
た、電気的な信号をマイクロコンピューター4に入力す
ることにより、マイクロコンピューター4は、ローディ
ング機構の現在位置を把握することができるわけであ
る。さらにモードスイッチ3よりの入力とローディング
モーター2の駆動時間とを組み合わせることによって、
マイクロコンピューター4は、ローディング機構の移動
量を把握することができ、ローディング機構の動作を正
しく制御できるのである。なお、ローディングモータ2
の駆動時間の管理や、基準時間情報との比較は、マイク
ロコンピュータ4で行っている。
【0016】前記説明の中で、ローディング機構に同期
して移動する可動電極14とモードスイッチA電極1
1、モードスイッチB電極12、モードスイッチC電極
13の3個の固定電極のグランドと電源に対する電気的
な接続は、前記とは逆でも良い。すなわち、可動電極1
4を電源に接続し、モードスイッチA電極11、モード
スイッチB電極12、モードスイッチC電極13の3個
の固定電極を電気抵抗器にてグランドにプルダウンして
も同様の動作をさせることができる。この場合では、3
個それぞれの固定電極の、電極の存在する部分では、そ
の固定電極を可動電極14が電源へ接続するため、マイ
クロコンピューター4の入力ポートには、Hiが入力さ
れる。また、3個それぞれの固定電極の、電極の存在し
ない部分では、その固定電極は電気抵抗器にてグランド
にプルダウンしているため、マイクロコンピューター4
の入力ポートには、Lowが入力される。この設定でも
同様に、論理をひっくり返せば、マイクロコンピュータ
ー4は、モードスイッチ3によりローディング機構の移
動量を把握することができ、ローディング機構の動作を
正しく制御できるのである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、何らかの原因で、ローディングモータ
ー2のロックが起きたとき、その検出に時間がかかる。
ローディングモーター2のロックとは、ローディング機
構のどこかに、異物等が挟まり、ローディング機構が動
けなくなり、その結果、ローディングモーター2が回転
できなくなる現象のことである。
【0018】以下に従来のローディングモーター2のロ
ックが起きたときの検出方法について説明する。従来の
技術では、ローディングモーター2のロック検出にもモ
ードスイッチ3による位置検出を利用している。つま
り、モードスイッチ3による位置検出でローディング機
構の現在動いている位置が検出できるが、その情報とロ
ーディングモーター2を駆動した時間を組み合わせるこ
とによって、ロック発生の異常を検出する。すなわち、
ローディングモーター2を一定時間駆動したにもかかわ
らず、モードスイッチ3により検出している位置が、一
定時間を経過しても、次の位置へ移行しない時、ローデ
ィングモーター2がロックしたとマイクロコンピュータ
ー4で判断することができるのである。マイクロコンピ
ューター4は判断の結果を受けて、5のモーター回転反
転信号をモーター駆動集積回路1へおくる。この信号に
より、ローディングモーター2は反転して、挟み込みを
解消する。
【0019】しかしながら、この方法では、検出に時間
が掛かる。ローディング機構が正常時に位置移動に掛か
る時間の、倍以上の時間がローディングモーターのロッ
ク検出するまでに掛かることになる。
【0020】以下に、時間が掛かる理由について、もう
少し詳しく説明する。ローディング機構が正常時に位置
移動に掛かる時間は、メカニズムの重い軽いのバラツキ
や、経時変化等によりバラつくため、そのバラツキの最
大値に対して余裕を取って、比較的長めに想定してい
る。ローディングモーターのロック時は、この長めに想
定している時間、つまり正常時に位置移動に掛かると想
定した時間に、さらに2倍以上の余裕を取って決めた比
較的長い設定時間を経過しても、モードスイッチ3が示
す現在位置が、次のモード位置へ移行しない時、初め
て、マイクロコンピューター4はローディングモーター
2がロックしたと判断するのである。つまり、このモー
ドスイッチ3を使った「ローディング位置が一定時間内
に、次の位置へ移動しないこと」を利用したロック検出
では、メカニズムの重い軽いのバラツキや、経時変化等
を考慮して、誤動作を避けるために、ロックを検出する
ときに、次の位置へ移動するのに掛かる時間に対して、
十分余裕をとった時間を設定して、ロックと検出するタ
イマーの時間を設定せざるを得ない訳である。
【0021】そのため、場合によっては、マイクロコン
ピューター4がローディングモーター2のロックを検出
するまでに、10秒以上の時間を必要とする時もある。
しかもその間、挟まった異物等には、ローディングモー
ター2の駆動力による締め付けトルクが加わったままと
なる。
【0022】近年の、特にカメラ一体型の磁気記録再生
装置では、軽量でコンパクトなことが求められている。
そのような磁気記録再生装置では、デッキ本体の動作時
の容積を小さく抑え、小型化を図る為に、テープのロー
ディングメカニズムが、カセットテープごと移動するよ
うなローディング機構を備えていることが多い。すなわ
ち、回転ビデオヘッドシリンダーが、テープのローディ
ングが完了した状態では、カセットテープの開口部分
に、深く入り込むようなローディング機構を採用したメ
カニズムを搭載した磁気記録再生装置が多い。
【0023】このような機構を採用した磁気記録再生装
置の場合、ローディング機構の一部分でテープカセット
に近い部分がサブメカニズムとして別個に動き、カセッ
トテープが出た状態では、サブメカニズムが、本体のメ
カニズムから大きく外に飛び出した状態になる。そのサ
ブメカニズムにカセットテープを挿入すると、テープの
ローディング機構が動作し、そのサブメカニズムごと、
カセットテープが本体のメカニズム内に引き込まれる。
つまり、最近のカメラ一体型の磁気記録再生装置では、
サブメカニズムの動きが大きい分、ローディング時に異
物等を挟む可能性も高くなってきている。
【0024】ローディング時に、サブメカニズムが本体
のメカニズムに引き込まれる時に、何らかの異物等を挟
んだとする。前記のように、従来の技術では、ローディ
ングモーターのロック検出に、モードスイッチ3の検出
した位置情報が一定時間内に移行しないことを利用して
いるため、ロックを検出するまでに、10秒以上の時間
を必要とする。その異物等が、ある程度柔らかいもので
あった場合、挟まってからローディングモーター2が停
止するまで少し時間がかかり、十分異物等を挟んで、ロ
ーディングモーター2が停止した後も、継続して、挟ま
った異物等には、ローディングモーター2の駆動力によ
る締め付けが加わり、異物等に対して相当な圧力が掛か
ったままとなる。10秒以上の時間が経過した後、初め
て、マイクロコンピューター4は、モーター回転反転信
号5をモーター駆動集積回路1へ送る。この信号によ
り、ローディングモーター2は反転して、挟み込みを解
消し、異物等に対して掛かっていた圧力を解放する。
【0025】以上より、従来のローディング機構の構成
では、異物等が挟まったとき、モードスイッチ3の検出
した位置情報が一定時間内に移行しないことを利用して
いたので、モーターロックを検出するまでに、少なくと
も10秒以上の時間を必要とし、品格を著しく低下させ
ていたという問題点を有していた。
【0026】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ローディング機構に、異物等が挟まったとき、瞬時
にローディングモーターロックを検出し、挟み込みを解
消する磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気記録再生装置は、ローディングモーター
と、ローディングモーターを駆動するモーター駆動集積
回路と、ローディングモーターとその結線の間に挿入す
る電気抵抗器と、基準電位と、電気抵抗器に発生する電
位と、基準電位を比較するコンパレータと、コンパレー
タの判別出力と、別出力を受けるマイクロコンピュータ
ーと、マイクロコンピューターからモーター駆動集積回
路に出力するモーター回転反転信号を備えた構成を有し
ている。
【0028】この構成によって、ローディング機構に、
異物等が挟まったとき、瞬時にローディングモーターの
ロックを検出し、マイクロコンピューターで判断し、モ
ーター回転反転信号をモーター駆動集積回路1へ送り、
ローディングモーターを反転させて、挟み込みを解消す
る磁気記録再生装置を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ローディングモーターと、ローディングモーターを
駆動するモーター駆動集積回路と、基準電位と、ローデ
ィングモーターとモーター駆動集積回路の結線の間に挿
入する電気抵抗器と、電気抵抗器に発生する電位と基準
電位を比較するコンパレータと、そのコンパレータの判
別出力と、その判別出力を受けるマイクロコンピュータ
ーと、そのマイコンの判断の結果を受けて、モーター駆
動集積回路へ送るモーター回転反転信号とを備えたこと
を特徴としたものであり、ローディング機構に、異物等
が挟まったとき、瞬時にローディングモーターロックを
検出し、挟み込みを解消することができるという優れた
作用を有する。
【0030】請求項2に記載の発明は、ローディングモ
ーターがローディング方向へ動く時、グランド側になる
結線側にのみ電気抵抗器を挿入したことを特徴としてい
る。普通は、電気抵抗器の両端に発生する電圧を、作動
増幅器等で受け、発生する電圧を検出する場合、ローデ
ィング方向、アンローディング方向の両方向について検
出し、電流の向きによって変わる符号を絶対値回路等で
一方の符号にそろえる等の構成を取るが、どうしても、
回路が複雑になり、コストも掛かることが多い。しかし
ながら、通常、異物の挟み込みが発生するのは、カセッ
トテープを挿入して、ローディング方向にメカニズムが
動くときである。カセットテープを取り出すアンローデ
ィング方向に、メカニズムが動くときの挟み込みの可能
性はきわめて少ない。そこで、検出用の電気抵抗器7
を、ローディングモーターがローディング方向へ動く
時、グランド側になる結線側にのみに挿入し、そのホッ
ト側を直接コンパレータで比較することにより、作動増
幅器、絶対値回路等が不要になり、回路構成を簡素化す
ることができるという優れた特徴を有する。
【0031】請求項3に記載の発明は、9の基準電位に
関してであり、基準電位9を、可変直流電圧を出力でき
る集積回路の出力から取るように構成するものである。
このようにすると、ローディングモーターのロック検出
時の、検出基準レベルを容易に変更することができ、メ
カニズム、電気回路の各部のバラツキや、使用環境、経
時変化等によるモーター負荷の変動バラツキ等に用意に
対応できるという、優れた特徴を持たせることができ
る。
【0032】以下、本発明の実施の形態について、図1
を用いて説明する。
【0033】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における磁気記録再生装置の構成を示すブロック図
である。同図において従来と同一の構成要素には同一番
号を付与しており、説明は省略する。
【0034】図1において、7はローディングモーター
2とモーター駆動集積回路1との結線間に挿入し、ロー
ディングモータ2と同電位を有しその電位をコンパレー
タ8に出力するモータ電位発生手段である電気抵抗器で
あり、ローディングモーター2に流れる電流を電圧に変
換する働きをする。
【0035】9は基準電位であり、一定の電位を保つ部
品にて構成する。好ましくは、電源とグランド間を複数
の電気抵抗器等で直列に結び、その中点電位を利用する
のがコスト面からは有利である。また基準電位9を、可
変直流電圧を出力できる集積回路の出力から取るように
構成することもできる。このようにすると、ローディン
グモーター2のロック検出時の、検出基準レベルを容易
に変更することができる。すなわち、マイクロコンピュ
ーター4で、可変直流電圧を出力できる集積回路の制御
を行うことにより、メカニズムの経時変化、製造バラツ
キ、環境温度の違いによる動作負荷の変化等に応じて、
ローディングモーター2のロック検出の、検出基準レベ
ルを容易に変更または、調整して個々の状況に応じて設
定することができる。この設定により、誤動作を防ぎな
がら、より正確にローディングモーター2のロック検出
ができるという、優れた特徴を持たせることができる。
【0036】8は比較手段であるコンパレーターであ
り、電気抵抗器7に発生する電圧と、基準電位9の電圧
比較を行う。このコンパレーター8は、入力インピーダ
ンスの高い集積回路等で構成されたものが、より好まし
い。また、この電気抵抗器7に発生する電圧を、コンパ
レーター8に入力する手前には高周波ノイズや、余分な
変動成分による誤動作を防ぐため、適当なフィルター等
を掛けて、不要成分を除去することが望ましい。
【0037】10はコンパレーター8の判別出力であ
る。例えば、基準電位9をコンパレーター8の正転入力
に接続し、電気抵抗器7に発生する電圧をコンパレータ
ー8の反転入力に接続する。その接続状態で、ロックが
発生したとき、電気抵抗器7に発生する電圧が、基準電
位9を上回り、判別出力10はLowとなる。その判別
出力10のLowの信号を受けて、マイクロコンピュー
ター4は、5のモーター回転反転信号をモーター駆動集
積回路1へ送る。この信号により、ローディングモータ
ー2は反転して、挟み込みを解消し、掛かっていた圧力
を解放する。
【0038】以上のように構成された本実施の形態の磁
気記録再生装置について、図1を用いてその動作を説明
する。
【0039】まず、ローディング機構に異物等が挟まっ
ていない正常動作時は、ローディングモーター2がロッ
クせず、ローディングモーター2の回転時の動作電流も
一定値以下である。そこでローディングモーター2とモ
ーター駆動集積回路1の結線の間に挿入している電気抵
抗器7の両端に発生する電圧も、一定値以下である。そ
の時の、電気抵抗器7の両端に発生する電圧は、基準電
位9の値に比べて十分小さい値となる。そこで、例とし
て、基準電位9をコンパレーター8の正転入力に接続
し、電気抵抗器7に発生する電圧をコンパレーター8の
反転入力に接続した場合で説明する。この場合、電気抵
抗器7に発生する電圧が、基準電位9より小さいので、
コンパレーター8の判別出力10はHiとなる。
【0040】この判別出力10をマイクロコンピュータ
ー4の入力ポートに接続しておく。そうすれば、正常動
作時、マイクロコンピューター4として、Hiの入力を
確認することにより、ローディングが正常に行われてい
ることを常時確認できる。
【0041】次に、ローディング機構に異物等が挟ま
り、ローディングモーター2がロックした時について説
明する。
【0042】ローディングモーター2がロックした時、
ローディングモーター2には、正常回転時の動作電流の
数倍ものロック電流が流れる。すると、ローディングモ
ーター2とモーター駆動集積回路1の結線の間に挿入し
ている電気抵抗器7の両端に発生する電圧も、正常時の
数倍の大きな電圧となる。その電気抵抗器7の両端に発
生する電圧は、基準電位9の値に比べて十分大きくな
る。そこで、例として、前記と同様に、基準電位9をコ
ンパレーター8の正転入力に接続し、電気抵抗器7に発
生する電圧をコンパレーター8の反転入力に接続した場
合で説明する。この場合は、電気抵抗器7に発生する電
圧が、基準電位9より十分大きいので、コンパレーター
8の判別出力10はLowとなる。
【0043】この判別出力10をマイクロコンピュータ
ー4の入力ポートに接続しておけば、判別出力10がL
owの時、マイクロコンピューター4でローディングモ
ーター2がロックしていると瞬時に判定することができ
る。実際の判定ソフトウエアーではチャタリング防止を
考慮して入力ポートの2度読みを実施している。しかし
ながらチャタリング防止の時間を考慮しても0.05秒
程度の時間で判定することができる。
【0044】マイクロコンピューター4でローディング
モーター2がロックしていると瞬時に判定すると、モー
ター回転反転信号5をモーター駆動集積回路1へ送る。
この信号により、ローディングモーター2を反転させ、
メカニズムを反転駆動し、異物の挟み込みを瞬時に解消
する。
【0045】以上のように本実施の形態1によれば、ロ
ーディングモーター2と、ローディングモーター2を駆
動するモーター駆動集積回路1と、基準電位9と、その
結線の間に挿入する電気抵抗器7と、その電気抵抗器7
に発生する電位と基準電位を比較するコンパレータ8
と、コンパレータ8の判別出力10と、マイクロコンピ
ューター4と、モーター回転反転信号5を設けることに
より、ローディング機構に異物等が挟まったとき、瞬時
にローディングモーター2のロックを検出し、ローディ
ングモーター2を反転させて挟み込みを解消するという
優れた作用を実現することができる。
【0046】また、例とは反対に、基準電位9をコンパ
レーター8の反転入力に接続し、電気抵抗器7に発生す
る電圧をコンパレーター8の正転入力に接続した場合
も、判別出力10のLow/Hiは逆となるが、判別の
判定論理のLow/Hiも逆にすれば、全く同様に、ロ
ーディングモーターのロック時に対応した動作をさせる
ことができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明は、ローディング機
構に異物等が挟まったとき、瞬時にローディングモータ
ーのロックを検出し、ローディングモーターを反転して
挟み込みを解消することができるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における磁気記録再生装
置のブロック図
【図2】従来のローディング機構の位置とモードスイッ
チ出力の関係図
【図3】ローディング機構の動きを示す模式図
【図4】従来の磁気記録再生装置のブロック図
【符号の説明】
1 モーター駆動集積回路 2 ローディングモーター 3 モードスイッチ 4 マイクロコンピューター 5 モーター回転反転信号 6 モーター回転制御信号 7 電気抵抗器 8 コンパレータ 9 基準電位 10 判別出力 11 モードスイッチA電極 12 モードスイッチB電極 13 モードスイッチC電極 14 可動電極 15 モードスイッチ出力の2進値 16 ローディング機構メカニズムの位置 17 カセットテープ 18 テープ 19 回転及び固定ポスト 20 回転ビデオヘッドシリンダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高柳 俊和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D101 AB11 AC01 AC35 CH06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モーターと、前記モーターを駆動するモ
    ーター駆動手段と、基準電位と、前記モーターの駆動電
    位を発生するモータ電位発生手段と、前記モータ電位発
    生手段からのモータ電位と前記基準電位とを比較する比
    較手段と、前記比較手段の判別出力を受け前記モーター
    駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段
    は、前記比較手段における比較の結果、前記モータ電位
    が前記基準電位よりも大きくなると前記モーターを反転
    制御することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 電気抵抗器を、ローディングモーターが
    ローディング方向へ動く時、グランド側になる結線側に
    のみに挿入したことを特徴とする請求項1記載の磁気記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】 基準電位が、可変直流電圧を出力できる
    集積回路の出力からなることを特徴とする請求項1記載
    の磁気記録再生装置。
JP2002025132A 2002-02-01 2002-02-01 磁気記録再生装置 Pending JP2003228898A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8013549B2 (en) 2004-09-17 2011-09-06 Airbus Deutschland Gmbh Counter electro-motoric force based functional status detection of an electro-motor
US8525452B2 (en) 2004-09-17 2013-09-03 Airbus Operations Gmbh Counter electro-motoric force based functional status detection of an electro-motor

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