JP2003228022A

JP2003228022A - ステレオビュアー装置

Info

Publication number: JP2003228022A
Application number: JP2002029352A
Authority: JP
Inventors: Toshimasa Hanya; 年正半谷; Yutaka Saito; 豊斎藤; Hisao Mihashi; 久雄三橋; Kimihiko Shibuya; 公彦渋谷; Hiroyuki Kudo; 裕之工藤
Original assignee: Tohoku Pioneer Corp; Pioneer Electronic Corp
Current assignee: Tohoku Pioneer Corp; Pioneer Corp
Priority date: 2002-02-06
Filing date: 2002-02-06
Publication date: 2003-08-15

Abstract

(57)【要約】【課題】コンパクトな収納が可能であると共に、レン
ズを痛めることが無く、ステレオビュアーとして充分な
機能を果たすことが可能になる。【解決手段】支持トレイ１１の端辺１１Ａ，１１Ｂに
レンズ保持板１２と写真保持板１４とをそれぞれ立てて
支持させ、写真保持板１４の保持孔１４Ｂ内にステレオ
写真を挿入して窓部１４Ａから見えるように設置する。
レンズ保持板１２を倒した状態で収納部１０に収納さ
せ、そのレンズ保持板１２の上に重ねて写真保持板１４
を倒して収納し、写真保持板１４が収納部１０の外蓋と
なるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一対のレンズを通
してステレオ写真を見ることによって立体的な写真観賞
を行うステレオビュアー装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ステレオビュアー装置は、同一被写体に
対して位置を変えて写真撮影した左右２枚の写真（ステ
レオ写真）を一対のレンズで見ることによって、立体的
な写真観賞を行うものである。このステレオビュアー装
置の基本構造は、一対のレンズを保持するレンズ保持板
とステレオ写真を保持する写真保持板とをレンズの焦点
距離に応じた設定間隔で離して対面支持したものである
が、このレンズ保持板と写真保持板とを非使用時に折り
たたんでコンパクトに収納できるようにしたものや、こ
のステレオビュアー装置自体を光ディスク用の収納ケー
スとしたものなどが提案されている。

【０００３】図５は、そのようなステレオビュアー装置
の従来例（特開平９−２４９８５号）を示す説明図であ
る。同図（ａ）はビュアーとしての使用状態を示し、同
図（ｂ）は収納ケースとしての使用状態を示している。

【０００４】これによると、光ディスクの収納部５０を
有するプラスチック製のケース本体５１と、このケース
本体５１の一辺に回動可能に取り付けられてケース本体
５１の一部に被さる第１蓋部材５２と、ケース本体５１
の一辺と対向する他の辺に回動可能に取り付けられてケ
ース本体５１の残りの一部に被さる第２蓋部材５３とか
らなり、第１蓋部材５２にステレオ写真Ａを保持する保
持部５２ａを設けると共に、第２蓋部材５３に一対のレ
ンズ５４を設けている。

【０００５】そして、ビュアーとして使用するときに
は、同図（ａ）のように第１蓋部材５２と第２蓋部材５
３とをケース本体５１に対して立てて用い、収納時に
は、同図（ｂ）に示すように、第１蓋部材５２と第２蓋
部材５３とを合わせて収納部の蓋部としている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このような従来のステ
レオビュアー装置によると、収納時にはコンパクトな収
納が可能であるが、レンズを保持したレンズ保持板を外
蓋の一部としているので、収納時にレンズが外に露出し
た状態になり、その上に他のケースが重ねられた場合や
蓋面を下にして置いた場合にレンズが傷つき、ステレオ
ビュアーとしての機能が損ねられるという問題がある。

【０００７】また、ビュアーとして使用する際に、写真
保持板となる第１蓋部材５２とレンズ保持板となる第２
蓋部材とが共にケース本体５１の端辺に回動可能に取り
付けられており、両者の間隔が固定されているので、視
力の異なる観賞者によっては見やすいポイントが異なり
ステレオ画像が結像されない場合があるという問題があ
った。

【０００８】本発明は、このような事情に対処するため
に提案されたものであって、コンパクトな収納が可能で
あると共に、レンズを痛めることが無く、ステレオビュ
アーとして充分な機能を果たすことが可能な装置を提供
することを目的とするものである。

【０００９】また、コンパクトな収納が可能であると共
に、視力の異なる鑑賞者に対しても立体的な写真観賞を
可能とすることで、ステレオビューアとして充分な機能
を果たすことが可能な装置を提供することを目的とする
ものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のステレオビュアー装置は以下の構成
を備えるものである。

【００１１】請求項１に係る発明は、ステレオ写真が保
持された写真保持板に対して一対のレンズを保持したレ
ンズ保持板を対面させて支持し、前記一対のレンズを通
して前記ステレオ写真を見るステレオビュアー装置にお
いて、前記レンズ保持板と前記写真保持板とを対向する
端辺に立てて支持すると共に、その端辺間の底面上に収
納部を形成する支持トレイを備え、前記底面上に前記レ
ンズ保持板を倒し、その上に重ねて前記写真保持板を倒
して収納することによって前記写真保持板が前記収納部
の外蓋になることを特徴とする。

【００１２】請求項２に係る発明は、請求項１のステレ
オビュアー装置を前提として、前記支持トレイにおい
て、前記レンズ保持板と前記写真保持板との間隔が調整
可能に支持されることを特徴とする。

【００１３】請求項３に係る発明は、ステレオ写真が保
持された写真保持板に対して一対のレンズを保持したレ
ンズ保持板を対面させて支持し、前記一対のレンズを通
して前記ステレオ写真を見るステレオビューアー装置に
おいて、前記レンズ保持板と前記写真保持板とを対向す
る端辺に立てて支持すると共に、その端辺間の底面上に
収納部を形成する支持トレイを備え、前記底面上に前記
レンズ保持板と写真保持板を倒して収納することによっ
て前記収納部の外枠になるように構成すると共に、前記
支持トレイにおいて、前記レンズ保持板と前記写真保持
板との間隔が調整可能に支持されていることを特徴とす
る。

【００１４】請求項４に係る発明は、請求項１〜３のス
テレオビュアー装置を前提として、前記収納部の底面上
に情報記録盤を収納させることを特徴とする。このよう
な各請求項に係る発明によると以下に示すような作用を
為す。

【００１５】請求項１のステレオビュアー装置では、ビ
ュアーとしての使用時には、支持トレイの対向する端辺
にレンズ保持板と写真保持板とを立てて支持し、レンズ
保持板における一対のレンズを通して写真保持板に保持
されたステレオ写真を見ることで立体的な写真観賞を行
うことができ、また、収納時には、支持トレイの底面上
に形成された収納部に、まずレンズ保持板を倒して収納
し、その上に重ねて写真保持板を倒して収納することで
コンパクトな装置の折りたたみ収納を行うことができ
る。そして、このようなステレオビュアー装置による
と、収納時には写真保持板がレンズ保持板を覆ってレン
ズ保持板を外部に露出させないようにしているので、レ
ンズが傷つくことが無く、良好な立体写真の観賞が可能
となる。

【００１６】請求項２のステレオビュアー装置による
と、前述の作用と併せて、レンズ保持板と写真保持板と
の間隔を調整可能にすることで、立体画像結像時の焦点
調整が可能となるので、視力の異なる全ての人に対して
立体的な写真観賞が可能な装置を提供することができ
る。

【００１７】請求項３のステレオビューア装置では、ビ
ュアーとしての使用時には、支持トレイの対向する端辺
にレンズ保持板と写真保持板とを立てて支持し、レンズ
保持板における一対のレンズを通して写真保持板に保持
されたステレオ写真を見ることで立体的な写真観賞を行
うことができ、また、収納時には、支持トレイの底面上
に形成された収納部に、レンズ保持板と写真保持板をそ
れぞれ倒して収納することでコンパクトな装置の折りた
たみ収納を行うことができる。さらには、レンズ保持板
と写真保持板との間隔を調整可能にすることで、立体画
像結像時の焦点調整が可能となるので、視力の異なる全
ての人に対して立体的な写真観賞が可能になる。

【００１８】請求項４のステレオビュアー装置による
と、前述の作用と併せて、光ディスク等の情報記録盤の
収納ケースを兼用させることができると共に、写真保持
板に保持されるステレオ写真の写真画像と収納される情
報記録盤に記録された画像情報とを関連づけることによ
って付加価値の高いステレオビュアー装置にすることが
できる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図１は本発明の一実施形態に係るス
テレオビュアー装置における使用状態を示す外観図であ
り、図２は同実施形態における収納状態を示す外観図で
ある。このステレオビュアー装置は、支持トレイ１１、
レンズ保持板１２、写真保持板１４によって構成されて
いる。

【００２０】支持トレイ１１には、その対向する端辺１
１Ａ，１１Ｂのそれぞれにレンズ保持板１２と写真保持
板１４をぞれぞれ立てて支持する支持部が形成されてい
る。支持部の構造自体は既知の構造でよいが、図示の実
施形態では、端辺１１Ａの側辺にレンズ保持板１２の下
部を軸支して回転自在に支持しており、端辺１１Ｂ側で
は側辺に写真保持板の下部を軸支して端辺１１Ｂ側に立
てかけた状態で写真保持板１２を回転自在に支持してい
る。

【００２１】また、支持トレイ１１の底面１１Ｃ上には
収納部１０が形成されている。この収納部１０はレンズ
保持板１２と写真保持板１４とを倒した状態で収納する
と共に、底面１１Ｃ上の中央付近にディスクセンター孔
を係止するディスク係止部１０Ａを備えて、光ディスク
等（ＣＤ，ＤＶＤ等）の情報記録盤を収納できるように
している。

【００２２】レンズ保持板１２は、一対のレンズ１３
ａ，１３ｂを有するレンズ部１３を保持しており、一対
のレンズ１３ａ，１３ｂ間の下方に観賞者の鼻当てとな
る切り欠き部１２Ａが形成されている。写真保持板１４
は、ステレオ写真が見える窓部１４Ａ、ステレオ写真を
挟んで保持する保持孔１４Ｂ、写真引き出し用の切り欠
き１４Ｃを有し、保持孔１４Ｂには複数枚のステレオ写
真を保持できるようにしている。

【００２３】この実施形態において、ステレオビュアー
としての使用時には、図１に示すように支持トレイ１１
の端辺１１Ａ，１１Ｂにレンズ保持板１２と写真保持板
１４とをそれぞれ立てて支持させ、写真保持板１４の保
持孔１４Ｂ内にステレオ写真を挿入して窓部１４Ａから
見えるように設置する。そして、レンズ１３ａ，１３ｂ
を通して写真保持板１４に設置したステレオ写真を見る
ことで、立体的な写真画像を観賞する。そして、支持ト
レイ１１の収納部１０には写真の説明用等の付属光ディ
スクを収納させることができる。

【００２４】このようなステレオビューア装置を収納す
る際には、レンズ保持板１２を倒した状態で収納部１０
に収納させる。そして、そのレンズ保持板１２の上に重
ねて写真保持板１４を倒して収納し、図２に示すように
写真保持板１４が収納部１０の外蓋になるようにするこ
とでコンパクトな収納を可能にしている。また、これに
よって収納部１０に収納された光ディスク及びレンズ保
持板１２上には写真保持板１４が被さった状態になり、
光ディスク及びレンズ保持板１２が外部に露出すること
がないのでこれらが傷つくことがなく、更には収納部１
０に対する外蓋の外表面は写真保持板１４の背面１４Ｄ
になるので、写真保持板１４内に保持されたステレオ写
真も保護されることになる。

【００２５】図３は本発明の他の実施形態に係るステレ
オビュアー装置における使用状態を示す外観図であり、
図４は同実施形態における収納状態を示す外観図であ
る。前述の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し
て一部説明を省略する。この実施形態によると、支持ト
レイ１１の側辺にスライド孔１１Ｄが形成されており、
そのスライド孔１１Ｄに沿ってレンズ保持板１２をスラ
イド可能に支持している。これによると、レンズ保持板
１２と写真保持板１４との間隔を可変に調整することが
できるので、立体画像結像時の焦点調整が可能となり、
視力の異なる全ての人に対して立体的な写真観賞が可能
な装置を提供することができる。

【００２６】そして、この実施形態においても前述の実
施形態と同様に、レンズ保持板１２を倒した状態で収納
部１０に収納させ、そのレンズ保持板１２の上に重ねて
写真保持板１４を倒して収納し、図４に示すように写真
保持板１４が収納部１０の外蓋となるようにしてコンパ
クトな収納を可能にしている。したがって、これによっ
ても収納された光ディスク及びレンズ保持板１２が外部
に露出することがなく、これらが傷つくことがない。

【００２７】なお、図３の実施形態においては、レンズ
保持板１２と写真保持板１４を倒して収納したときに、
両保持板１２，１４が収納部１０の外蓋となるように構
成することもできる。この場合にも、前述のようなコン
パクトな収納が可能であると共に、視力の異なる全ての
人に対して立体的な写真観賞が可能になるという従来技
術では得られない効果が得られる。

【００２８】

【発明の効果】本発明は、このように構成されるので、
コンパクトな収納が可能であると共に、レンズを痛める
ことが無く、ステレオビュアーとして充分な機能を果た
すことが可能になる。また、焦点調整を可能にしている
ので、視力の異なる全ての人に対して立体的な写真観賞
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るステレオビュアー装
置における使用状態を示す外観図である。

【図２】同実施形態における収納状態を示す外観図であ
る。

【図３】本発明の他の実施形態に係るステレオビュアー
装置における使用状態を示す外観図である。

【図４】同実施形態における収納状態を示す外観図であ
る。

【図５】従来例を示す説明図である。

【符号の説明】

１０収納部１１支持トレイ１１Ａ，１１Ｂ端辺１１Ｃ底面１１Ｄ背面１２レンズ保持部材１３レンズ部１３ａ，１３ｂレンズ１４写真保持部１４Ａ窓部１４Ｂ保持孔１４Ｃ切り欠き

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者斎藤豊山形県天童市大字久野本字日光1105番地東北パイオニア株式会社内 (72)発明者三橋久雄山形県天童市大字久野本字日光1105番地東北パイオニア株式会社内 (72)発明者渋谷公彦山形県天童市大字久野本字日光1105番地東北パイオニア株式会社内 (72)発明者工藤裕之山形県天童市大字久野本字日光1105番地東北パイオニア株式会社内Ｆターム(参考） 2H059 AA25 AA35

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ステレオ写真が保持された写真保持板に
対して一対のレンズを保持したレンズ保持板を対面させ
て支持し、前記一対のレンズを通して前記ステレオ写真
を見るステレオビュアー装置において、前記レンズ保持板と前記写真保持板とを対向する端辺に
立てて支持すると共に、その端辺間の底面上に収納部を
形成する支持トレイを備え、前記底面上に前記レンズ保
持板を倒し、その上に重ねて前記写真保持板を倒して収
納することによって前記写真保持板が前記収納部の外蓋
になることを特徴とするステレオビュアー装置。
【請求項２】前記支持トレイにおいて、前記レンズ保
持板と前記写真保持板との間隔が調整可能に支持される
ことを特徴とする請求項１記載のステレオビュアー装
置。
【請求項３】ステレオ写真が保持された写真保持板に
対して一対のレンズを保持したレンズ保持板を対面させ
て支持し、前記一対のレンズを通して前記ステレオ写真
を見るステレオビューアー装置において、前記レンズ保持板と前記写真保持板とを対向する端辺に
立てて支持すると共に、その端辺間の底面上に収納部を
形成する支持トレイを備え、前記底面上に前記レンズ保
持板と写真保持板を倒して収納することによって前記収
納部の外枠になるように構成すると共に、前記支持トレイにおいて、前記レンズ保持板と前記写真
保持板との間隔が調整可能に支持されていることを特徴
とするステレオビュアー装置。
【請求項４】前記収納部の底面上に情報記録盤を収納
させることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載
のステレオビュアー装置。