JP2003227308A - レーザを用いたタービンスケール除去装置及びタービンスケール除去方法 - Google Patents

レーザを用いたタービンスケール除去装置及びタービンスケール除去方法

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JP2003227308A JP2002026042A JP2002026042A JP2003227308A JP 2003227308 A JP2003227308 A JP 2003227308A JP 2002026042 A JP2002026042 A JP 2002026042A JP 2002026042 A JP2002026042 A JP 2002026042A JP 2003227308 A JP2003227308 A JP 2003227308A
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憲秀 松村
Yutaka Uchida
裕 内田
Hironobu Kimura
博信 木村
Hajime Sato
一 佐藤
Ryuichi Togawa
隆一 外川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取り扱いが容易で、防塵対策が不要、施工にお
ける消耗品も少なく、また施工に伴う母材への影響がな
いレーザを用いたタービンスケール除去装置及びタービ
ンスケール除去方法を提供する。 【解決手段】タービンスケール除去に必要なレーザパル
ス光を出射するレーザ発振器1と、1からのレーザパル
ス光をタービン翼4のスケール4aの存在する位置近く
まで伝送することのできる導光系2と、2からのレーザ
パルス光を取り込み、これをタービン翼の表面であって
該表面に付着した酸化鉄やアカガナイト(β-FeOOH)等
を主成分としたスケール4aに照射する照射装置3と、
照射装置3を、タービン翼4に平行に配設されたガイド
レール5に沿って移動可能な移動装置11とを具備した
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラントに用
いられるタービンロータのタービン翼の表面に付着する
スケールをレーザ光を用いて除去するタービンスケール
除去装置及びこの除去装置を使用したタービンスケール
除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、火力発電所及び原子力発電所等
の発電用タービンロータは、図4に示すように、回転軸
12と、回転軸12の軸方向に配設された多段構成のタ
ービン翼(翼群又は翼段)4からなり、各タービン翼4
は回転軸12の外周面に放射状に並設固定された複数枚
の翼から構成されている。
【0003】これらのタービン翼4の表面には、酸化鉄
やアカガナイト(赤金鉱:β-FeOOH)等を主成分としたス
ケールが付着する。これは、具体的にはタービン翼4の
使用に伴い蒸気中に微量含まれる珪素やマグネシウムな
どが化合物化して付着したり、高温環境であるため金属
表面が酸化或いは水酸化されたりして皮膜化、堆積する
ことである。
【0004】タービン翼4の表面に付着したスケールは
材料の腐食を引き起こしたり、またタービン動作中に剥
離した場合タービン内に飛散し、機器の損傷などの問題
を引き起こす。そのため、従来タービンの点検、保守時
にサンドブラスト法(砂吹き法)を用いてスケールを定
期的に除去することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記サ
ンドブラスト法では施工時にブラスト材である砂の飛散
を防ぐために、防塵エリアを設置する必要がある、施工
時に多大な粉塵が生じ作業環境が劣悪である、ブラスト
材の消費量が多く費用がかかる、施工時にタービン翼母
材に損傷を与え易いなどの課題がある。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的は取り扱いが容易で、防塵対
策が不要、施工における消耗品も少なく、また施工に伴
う母材への影響がないレーザを用いたタービンスケール
除去装置及びタービンスケール除去方法を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、レーザパルス光を出射
するレーザ発振器と、前記レーザパルス光をタービン翼
近くまで伝送することのできる導光系と、前記導光系か
らのレーザパルス光を取り込み、前記タービン翼の表面
であって該表面に付着した酸化鉄やアカガナイト(β-Fe
OOH)等を主成分としたスケールに照射する照射装置と、
前記照射装置を、前記タービン翼に平行な方向に配設さ
れたガイドレールに沿って移動可能な移動装置とを具備
したことを特徴とするレーザを用いたタービンスケール
除去装置である。
【0008】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、次のように構成したものである。すなわ
ち、請求項1記載の照射装置は、前記レーザ発振器から
のレーザパルス光を平行光に変換する光学素子と、該光
学素子により変換された平行光を所定の振幅で前記ガイ
ドレールの配設方向に対して直交する方向に走査する走
査用ミラーと、該走査用ミラーからのレーザ光を集光す
る集光素子とから構成したものである。
【0009】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、次のように構成したものである。すなわ
ち、請求項1記載の照射装置は、前記レーザ発振器から
のレーザパルス光を平行光に変換する光学素子と、該光
学素子により変換された平行光を所定方向に折り曲げる
ミラーと、該ミラーからのレーザ光を前記ガイドレール
の配設方向に対し直交する線状に集光するシリンドリカ
ルレンズ等の光学素子とから構成したものである。
【0010】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、請求項1記載のレーザを用いたタービンス
ケール除去装置を使用して前記タービン翼の表面に付着
したスケールを除去する場合、前記照射装置からのパル
スエネルギー密度を100mJ/cm2以上357mJ/cm2
下の範囲内で行うことを特徴とするレーザを用いたター
ビンスケール除去方法である。
【0011】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、請求項1記載のレーザを用いたタービンス
ケール除去装置を使用して前記タービン翼の表面に付着
したスケールを除去する場合、前記照射装置からのパル
スエネルギー密度を50mJ/cm2以上500mJ/cm2以下
の範囲内で行うことを特徴とするレーザを用いたタービ
ンスケール除去方法である。
【0012】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、請求項1記載のレーザを用いたタービンス
ケール除去装置を使用して前記タービン翼の表面に付着
したスケールを除去する場合、前記照射装置からのパル
スの重畳数を40回以上1000回以下の範囲内で行う
ことを特徴とするレーザを用いたタービンスケール除去
方法である。
【0013】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、請求項1記載のレーザを用いたタービンス
ケール除去装置を使用して前記タービン翼の表面に付着
したスケールを除去する場合、前記照射装置からのパル
スの重畳数を40回以上1600回以下の範囲内で行う
ことを特徴とするレーザを用いたタービンスケール除去
方法である。
【0014】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、請求項1記載のレーザを用いたタービンス
ケール除去装置を使用して前記タービン翼の表面に付着
したスケールを除去する場合、前記照射装置からのレー
ザパルスの時間幅を50ns以上150ns以下の範囲内で
行うことを特徴とするレーザを用いたタービンスケール
除去方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明に係る
タービンスケールの除去装置の第1の実施形態を示す概
略構成図である。ここで、示されているタービンロータ
は、回転軸12に、この軸方向に例えば4段のタービン
翼4が並設固定され、回転軸12には軸方向両端部にフ
ランジ12aが形成されており、フランジ12aを有す
る回転軸12の両端部は、点検架台(主として点検時に
使用するもの)13に回転可能に支承されている。そし
て、スケールを除去する際に点検架台13に、例えば油
圧又は手動により駆動する回転機構(図示しない)を付
加することで回転軸12を回転できるように構成されて
いる。
【0016】タービンスケール除去装置は次のように構
成されている。すなわち、タービンスケール除去に必要
なレーザパルス光を出射するレーザ発振器1と、レーザ
発振器1からのレーザパルス光をタービン翼4の施工位
置近くつまり後述するスケールの存在する位置近くまで
伝送することのできる光ファイバーと鏡からなる導光系
2と、導光系2からのレーザパルス光を取り込み、これ
をタービン翼の表面であって該表面に付着した酸化鉄や
アカガナイト(β-FeOOH)等を主成分としたスケール(図
示せず)に照射する照射装置3と、タービン翼4に平行
であって回転軸12に対して直交する半径方向、具体的
には回転軸12近くからタービン翼4の外周側の放射方
向に延びるようにガイドレール5を複数本(ここでは2
本)配設し、この各ガイドレール5に沿って照射装置3
を夫々移動可能に構成したものである。
【0017】図1(a)のような構成のタービンスケー
ル除去装置を使用して実際に、タービンスケールを除去
するには、例えば始めに直径の大きいタービン翼4にお
いて照射装置3を半径方向に移動させながら所望のレー
ザパルス光を照射してタービンスケールを除去した後、
照射装置3が配設されている各ガイドレール5を、直径
の小さいタービン翼4側に移動した後、直径の小さいタ
ービン翼4において照射装置3を半径方向に移動させな
がら所望のレーザパルス光を照射してタービンスケール
の除去を行えばよい。
【0018】図1(a)のようにタービン翼4の半径方
向に照射装置3が移動できるようにガイドレール5が配
設されているので、回転軸に近接した位置であってもタ
ービンスケールの除去が容易に行える。
【0019】図1(b)は本発明に係わるタービンスケ
ール除去装置の第2の実施形態を示す概略構成図であ
り、図1(a)とは次の点が異なる。図1(a)ではタ
ービン翼4のほぼ半径方向に照射装置3を移動できるよ
うにガイドレール5を配設したものであるのに対して、
図1(b)ではタービン翼4のほぼ直径方向、具体的に
はタービン翼4の直径寸法より長めのガイドレール5
を、タービン翼4に形成されている回転軸12の近傍に
配設にしたものである。
【0020】なお、図1(b)においては、タービン翼
4を1段のみしか示していないが、スケール4aを除去
する際には、図1(a)と同様に回転軸12を点検架台
13により支承することは言うまでもない。また、図1
(b)に示す実施形態も、必要に応じて例えば油圧又は
手動により回転軸を回転させる回転機構(図示せず)を
使用することも、図1(a)の実施形態と同様である。
【0021】図1(b)に示す実施形態も、前述の図1
(a)の実施形態と同様に、タービン翼4に付着したス
ケール4aを除去できる。
【0022】図2は、図1の照射装置3の構成を説明す
るための図である。これは、レーザ発振器1からのレー
ザパルス光を導光系2を介して導かれ、平行光に変換す
る光学素子例えばコリメータレンズ6と、コリメータレ
ンズ6により変換された平行光を所定の振幅で前記ガイ
ドレールの配設方向に対して直交する方向に走査する走
査用ミラー7と、走査用ミラー7からのレーザ光を集光
する集光素子例えば集光レンズ8とから構成したもので
ある。
【0023】このような構成のタービンスケール除去装
置を用いて、タービン翼4に付着したスケール4aを除
去するには、スケール4aに対して、照射装置3からの
所望のエネルギのレーザパルス光を照射すればよい。こ
の場合、移動装置11及び回転機構を使用してスケール
4aに対応するように照射する。
【0024】このようにしてタービン翼4の表面に付着
したスケール4aに対してレーザ光を照射すると、スケ
ール4aはレーザ光のエネルギーを吸収し、これにより
スケール4aは急速に過熱、プラズマ化することにより
達成される。この加熱によりスケール4aの一部は蒸散
し、また一部は急速な過熱により母材は変化せずに表面
のみが熱膨張するため母材との境界が剥離することによ
り除去される。
【0025】従って、この場合、吸収されるレーザ光の
エネルギーが少な過ぎる場合、上述した蒸散量が極めて
少ない、表面加熱による熱膨張が剥離に至るほど大きく
ない、などにより除去することができない。
【0026】また、スケール4aの除去可能な所定のエ
ネルギーを与えた場合、翼表面のスケールは無くなり、
それ以上多大なエネルギーを与えた場合スケール除去に
寄与することなく無効となるばかりか、タービン翼その
ものへ悪影響を及ぼす可能性がある。このため、照射エ
ネルギー密度はスケールが完全に除去できる量とするこ
とが望ましい。
【0027】本発明に係るスケール4aの除去加工では
レーザ動作の繰り返しは5〜10kHzであり、照射パル
スを重畳することは100〜200マイクロ秒毎にスケ
ール表面が繰り返し加熱されることとなる。パルス重畳
せずに高エネルギー密度のレーザを1パルス照射する場
合、照射領域内の密度分布やショットごとのエネルギー
変動などが除去結果に及ぼす影響が大きく、実用的では
ない。
【0028】一方、低エネルギー密度の照射条件で重畳
数(照射重畳数)を増やして照射した場合、スケールが
除去されることなく、表面のみならず母材も加熱される
ため、前述したように本発明の手法によるスケール4a
の除去の除去機構で重要となるプラズマ発生や熱膨張に
よる母材との剥離が生じず、スケール4aを除去するこ
とができない。ここで、重畳数は、レーザパルスを所定
の間隔で同じ位置に何回照射したかを表す。
【0029】従って、重畳数は、エネルギー分布のばら
つきが平均化され除去特性に影響を及ぼさず、かつレー
ザ照射による母材の加熱も問題にならない範囲内に設定
する必要がある。
【0030】これらの条件に対して適性条件を求めるた
めの試験結果の一例を表1及び表2に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表1(a)及び表1(b)には、エネルギー密
度、重畳数をパラメータとした場合の低圧タービン翼の
スケール除去特性の一例について示している。表2には
同じくエネルギー密度、重畳数をパラメータとした場合
の高中圧タービンの翼のスケール除去特性の一例につい
て示している。
【0034】表1、表2において、結果の欄で記載され
ている「残る」はスケールが除去できないことを意味
し、又、「僅かに残る」はスケールが一部残っているが
実用上問題がないことを意味し、更に、「除去」はスケ
ールが完全に除去できていることを意味している。
【0035】表1、表2から明らかなように、前述のタ
ービンスケール除去装置を使用してタービン翼4の表面
に付着したスケール4aを除去する場合、この測定例に
おいては、照射装置3からのパルスエネルギー密度をス
ケールが除去可能となる100mJ/cm2以上とし、かつ
母材に損傷を与えない357mJ/cm2以下の範囲内で行
えば、スケール4aが完全に除去されるか、叉はスケー
ル4aが一部に残っているが実用上問題がない状態とな
る。
【0036】なお、パルスエネルギー密度を50mJ/cm
2以上500mJ/cm2以下の範囲内に設定することにより
本発明の効果が得られる。
【0037】また、表1、表2から明らかなように、前
述のタービンスケール除去装置を使用して前記タービン
翼4の表面に付着したスケール4aを除去する場合、こ
の測定例においては照射装置3からのパルスの重畳数を
スケールが除去可能となる40回以上とし、かつ母材に
損傷を与えない1000回以下の範囲内で行えば、スケ
ール4aが完全に除去されるか、叉はスケール4aが一
部に残っているが実用上問題がない状態となる。
【0038】なお、パルスの重畳数を40回以上160
0回以下の範囲内に設定することにより本発明の効果が
得られる。
【0039】さらに照射するレーザパルス幅に対してパ
ルス幅が長い場合、パルス後半においてスケール表面に
よって吸収されたエネルギーはスケールを加熱し、さら
に熱伝導により母材温度を上昇させる。このような条件
下ではスケールと母材との境界での剥離が生じず、除去
特性が良くない。したがって本発明による手法では、適
用可能な最大パルス幅が存在する。
【0040】また、パルス幅を短くした場合、同じエネ
ルギーを照射するためにはより大きなピークパワーのレ
ーザ出力が必要となり、使用するレーザや光学素子とし
て高品質、高価の部品が必要となり、さらに使用時にも
部品表面の清浄度の管理が必要になる、など実用上望ま
しくない事象が生じる。したがって実用上最短パルス幅
も存在することになる。
【0041】そこで、表1、表2から明らかなように、
前述のタービンスケール除去装置を使用してタービン翼
4の表面に付着したスケール4aを除去する場合、照射
装置3からのレーザパルスの時間幅をスケールが除去可
能となる50ns以上とし、かつ母材に損傷を与えない1
50ns以下の範囲内で行えば、スケール4aが完全に除
去されるか、叉はスケール4aが一部に残っているが実
用上問題がない状態となる。
【0042】図3は本発明のタービンスケール除去装置
の第2の実施形態の照射装置3のみを示す概略構成図で
ある。照射装置3は、レーザ発振器1からのレーザパル
ス光を平行光に変換する光学素子例えばコリメータレン
ズ6と、コリメータレンズ6により変換された平行光を
所定方向に折り曲げるミラー9と、ミラー9からのレー
ザ光を線状に集光するシリンドリカルレンズ10とから
構成されている。
【0043】このように構成された照射装置3は、導光
系2からのレーザ光はコリメータレンズ6により径を拡
大した平行ビームに変換後ミラー9により所定の方向に
折り曲げた後、シリンドリカルレンズ10により加工点
で必要とされるエネルギー密度を持つように線状に集光
され、タービン翼4のスケール4a上に照射される。こ
の結果、前述の第1の実施形態と同様な作用効果が得ら
れる。
【0044】なお、シリンドリカルレンズ10は他の光
学素子、例えばレンズアレイ等に置き換えることによっ
て線状に集光されるものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、取り扱いが
容易で、防塵対策が不要、施工における消耗品も少な
く、また施工に伴う母材への影響がないレーザを用いた
タービンスケール除去装置及びタービンスケール除去方
法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタービンスケール除去装置の第1
及び第2の実施形態を示す概略構成図。
【図2】図1の照射装置を拡大して示す構成図。
【図3】本発明によるタービンスケール除去装置の第2
の実施形態に係る照射装置を拡大して示す構成図。
【図4】一般的なタービン翼の概略を示す斜視図。
【符号の説明】
1…レーザ発振器 2…導光系 3…照射装置 4…タービン翼 4a…スケール 5…ガイドレール 6…コリメータレンズ 7…走査用ミラー 8…集光レンズ 9…ミラー 10…シリンドリカルレンズ 11…移動装置 12…回転軸 13…点検架台
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月15日(2002.2.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 レーザを用いたタービンスケ
ール除去装置及びタービンスケール除去方法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 憲秀 香川県高松市屋島西町2109番地8 株式会 社四国総合研究所内 (72)発明者 内田 裕 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 木村 博信 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 佐藤 一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 外川 隆一 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザパルス光を出射するレーザ発振器
    と、 前記レーザパルス光をタービン翼近くまで伝送すること
    のできる導光系と、 前記導光系からのレーザパルス光を取り込み、前記ター
    ビン翼の表面であって該表面に付着した酸化鉄やアカガ
    ナイト(β-FeOOH)等を主成分としたスケールに照射する
    照射装置と、前記照射装置を、前記タービン翼に平行な
    方向に配設されたガイドレールに沿って移動可能な移動
    装置と、を具備したことを特徴とするレーザを用いたタ
    ービンスケール除去装置。
  2. 【請求項2】 前記照射装置は、前記レーザ発振器から
    のレーザパルス光を平行光に変換する光学素子と、該光
    学素子により変換された平行光を所定の振幅で前記ガイ
    ドレールの配設方向に対して直交する方向に走査する走
    査用ミラーと、該走査用ミラーからのレーザ光を集光す
    る集光素子とからなることを特徴とする請求項1記載の
    レーザを用いたタービンスケール除去装置。
  3. 【請求項3】 前記照射装置は、前記レーザ発振器から
    のレーザパルス光を平行光に変換する光学素子と、該光
    学素子により変換された平行光を所定方向に折り曲げる
    ミラーと、該ミラーからのレーザ光を前記ガイドレール
    の配設方向に対し直交する線状に集光するシリンドリカ
    ルレンズ等の光学素子とからなることを特徴とする請求
    項1記載のレーザを用いたタービンスケール除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のレーザを用いたタービン
    スケール除去装置を使用して前記タービン翼の表面に付
    着したスケールを除去する場合、前記照射装置からのパ
    ルスエネルギー密度を100mJ/cm2以上357mJ/cm2
    以下の範囲内で行うことを特徴とするレーザを用いたタ
    ービンスケール除去方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のレーザを用いたタービン
    スケール除去装置を使用して前記タービン翼の表面に付
    着したスケールを除去する場合、前記照射装置からのパ
    ルスエネルギー密度を50mJ/cm2以上500mJ/cm2
    下の範囲内で行うことを特徴とするレーザを用いたター
    ビンスケール除去方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のレーザを用いたタービン
    スケール除去装置を使用して前記タービン翼の表面に付
    着したスケールを除去する場合、前記照射装置からのパ
    ルスの重畳数を40回以上1000回以下の範囲内で行
    うことを特徴とするレーザを用いたタービンスケール除
    去方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のレーザを用いたタービン
    スケール除去装置を使用して前記タービン翼の表面に付
    着したスケールを除去する場合、前記照射装置からのパ
    ルスの重畳数を40回以上1600回以下の範囲内で行
    うことを特徴とするレーザを用いたタービンスケール除
    去方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のレーザを用いたタービン
    スケール除去装置を使用して前記タービン翼の表面に付
    着したスケールを除去する場合、前記照射装置からのレ
    ーザパルスの時間幅を50ns以上150ns以下の範囲内
    で行うことを特徴とするレーザを用いたタービンスケー
    ル除去方法。
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