JP2003227078A - 織物の染色法 - Google Patents

織物の染色法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヨコハリ織物を染めスジやシワなどのない表面
品位の良好なものとすることのできる織物の染色法を提
供する。 【解決手段】ヨコ糸に単糸繊度20デシテックス以上の
ポリエステルマルチフィラメント糸を含むものであっ
て、KES曲げ特性のヨコのB値をタテのB値で除した
値が15以上である織物を拡布状で染料を染着させるこ
とを特徴とする織物の染色方法。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はヨコ方向の曲げ反発
性が高く、曲げ回復性が良いヨコハリ織物をロープ状染
めスジやシワなどのない品位に仕上げる染色方法に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】現在では一般的に織物を染色する方法と
して、液流染色法が挙げられる。しかしながら、液流染
色では生地をロープ状で染色することからロープ状の染
めムラやシワが発生しやすく、特にヨコハリ織物は一旦
シワが発生するとシワの移動が少ないため、表面品位が
問題であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点を解消せんとするものであり、ヨコハリ織
物を染めスジやシワなどのない表面品位の良好なものと
することのできる織物の染色法を提供せんとするもので
ある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は以下の構成を採用する。すなわち、ヨコ糸
に単糸繊度20デシテックス以上のポリエステルマルチ
フィラメント糸を含むものであって、KES曲げ特性の
ヨコのB値をタテのB値で除した値が15以上であるヨ
コハリ織物を拡布状で染料を染着させることを特徴とす
る織物の染色方法である。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明について、さらに詳
しく説明する。 【0006】本発明により得られる良好なヨコハリを有
する織物は、胸芯地として用いると好適である。 【0007】本発明が対象とする織物は、構成するヨコ
糸に単糸繊度が20デシテックス以上のポリエステルマ
ルチフィラメント糸を含むことが重要であり、単糸繊度
が20デシテックス未満のポリエステルマルチフィラメ
ント糸では十分なヨコハリが得られない。 【0008】本発明のヨコ糸として、単糸繊度が20デ
シテックス以上のポリエステルマルチフィラメント糸と
その他のポりエステル糸が合撚、交撚、引き揃え、交絡
などにより複合しているものが好適である。 【0009】単糸繊度が20デシテックス以上のポリエ
ステル糸の総繊度および、その他のポリエステル糸の総
繊度は、太くなりすぎると織物が厚くなり重くなるた
め、単糸繊度が20デシテックス以上のポリエステル糸
の総繊度は200〜400デシテックスが好ましく、そ
の他のポリエステル糸の総繊度は200〜400デシテ
ックスが好ましい。 【0010】単糸繊度が20デシテックス以上のポリエ
ステル糸とその他のポリエステル糸の複合比率は、その
他のポリエステル糸の複合比率が高くなると織物が重く
なるため、単糸繊度が20デシテックス以上のポリエス
テル糸が40〜95重量%が好ましい。 【0011】また、その他のポリエステル糸として好ま
しくは溶融紡糸における引取速度が2000〜4500
m/分のPOYなどが挙げられれ、引き取り速度は25
00〜3500m/分がより好ましい。 【0012】例えば、引き取り速度1500m/分のポ
リエステル糸は実質的に未延伸といわれるものであり、
延伸の伴わない熱処理を施すと極めて脆弱なものとな
り、産業上の利用価値を失ってしまうため好ましくな
く、また、引き取り速度5000m/分のポリエステル
糸は反発弾性や形状保持性の発現が著しく劣ったものに
なるため好ましくない。 【0013】タテ糸としては、一般に多く用いられる、
例えば総繊度が84デシテックスのポリエステルマルチ
フィラメント糸を用いればよく、仮撚加工糸や融着糸あ
るいは、複合糸を用いてもよい。総繊度が110デシテ
ックスより太いポリエステルマルチフィラメント糸を用
いると織物が厚く、織物のヨコ密度が少なくなりヨコ方
向の反発性が低くなるので好ましくない。 【0014】使用する織機は、エアージェット方式やウ
ォータージェット方式やスルーザー方式やレピア方式な
どがあるが製織できる織機で織ることが望ましい。 【0015】織物の組織は、平組織が織物の変形が少な
く好ましい。 【0016】製織した生機はヨコハリを持たせるため生
機セットを175〜200℃で実施し、ヨコ方向に7〜
14%収縮させることが望ましい。 【0017】精練は、通常の精練機を用い、生機に付着
している糊剤を除去するポリエステル系繊維織物の条件
でよい。 【0018】本発明の染色前の織物としては、風合い評
価法である、Kawabata`sEvaluatio
n SystemいわゆるKESにおける物理特性のヨ
コの曲げ剛性B値(gf・cm2/cm)をタテの曲げ
剛性B値(gf・cm2/cm)で除した値が15以上
の織物であって、本発明の良好な表面品位を得るために
は拡布状で染色することであり、拡布状で染料を染着さ
せる方法であれば特に限定するものではない。 【0019】例えば、拡布状で染料を染着させる方法と
しては、染液浸漬後に絞り、スチーミングまたは乾燥・
ベーキングする方法、染料を含んだ色糊を生地表面にプ
リント後スチーミングする方法、染料を含んだ液を片面
または両面に塗布後熱処理をする方法などの連続染色法
やジッガー染色、ビーム染色などのバッチ染色法などが
挙げられる。染色加工時にシワなどの欠点が発生しにく
い方式など、染色しやすい方法を選択することが好まし
い。染料は織物素材であるポリエステル系繊維、例えば
ポリエチレンテレフタレート繊維やポリプロピレンテレ
フタレート繊維やポリブチレンテレフタレート繊維など
に適する染料を用いることが好ましく、ポリエステル系
繊維織物を染色する通常条件でよい。 【0020】染色後の還元洗浄もポリエステル系繊維織
物を還元洗浄する通常条件でよい。 【0021】乾燥は、120〜130℃で行うのが好ま
しい。 【0022】仕上げセットは、しわを取り除く程度で仕
上げセット前の幅に対し0〜1cmの範囲で広く設定し
150〜180℃で行うことが望ましい。 【0023】また、仕上げに用いる樹脂加工は、必要に
応じて帯電防止剤、撥水剤、柔軟剤、硬仕上げ剤、抗菌
剤、制菌剤、防汚剤、吸湿剤、などを使用してもよい。 【0024】KESにおける物理特性のヨコの曲げ剛性
B値(gf・cm2 /cm)をタテの曲げ剛性B値
(gf・cm2/cm)で除した値が15以上の織物と
しては、前記したヨコ糸を用いて製織し、好ましくは前
記したタテ糸を用い、好ましくは前記した生機セットを
行い、KESにおける物理特性のヨコの曲げ剛性B値
(gf・cm2/cm)をタテの曲げ剛性B値(gf・
cm2/cm)で除した値が15以上の織物となるよう
に、適宜これらの条件を選択設定することにより得るこ
とができる。 【0025】本発明においては、スーツなどの表地と裏
地の間に挿入され、胴の形態を保持する役目を果たす胸
芯地などの織物に好適に使用され、ヨコ方向の曲げ反発
性が高い(ハリ、コシがあること)ことが特徴である。 【0026】本発明の織物としては平織り、綾織りなど
特に限定するものではない。なお、本発明の物性の測定
法は次のとおりである。 1)KES曲げ特性B値 風合い評価法Kawabata`s Evaluati
on SystemいわゆるKESにおける物理特性の
曲げ剛性B値(gf・cm2 /cm)を測定する。 測定条件 最大曲率:K=±2.5cm-1 変形速度:曲率 0.5/sec 試 料 :20cm×20cm KESの測定法は、衣料の風合いを数値化する方法で、
社団法人繊維機械学会繊維機械学会誌 1980年Vol.
33 に、「風合いと衣料」で示され、たとえば、カト
ーテック(株)で測定器が製造販売されている。 【0027】ヨコの曲げ剛性は、織物のヨコ糸を折り曲
げ(織物をタテに折る形)、その剛性を測定したもので
ある。 2)洗濯試験 JIS−L−0844のA−2法で洗濯する。 【0028】 【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明する。 【0029】実施例1 83デシテックス、36フィラメントのポリエステル仮
撚り加工糸のタテ糸に、333デシテックス、10フィ
ラメントの延伸糸と285デシテックス、30フィラメ
ントのPOY(引き取り速度3000m/分)糸を引き
揃えヨコ糸として打ち込み、タテ密度110本/イン
チ、ヨコ密度40本/インチの生機を製織した。 【0030】この生機をピンテンターを用い、タテヨコ
とも張力負荷の小さい状態で180℃×30秒のセット
を行い幅方向に8%収縮させ、次いで拡布状で精練乾燥
を行った。この生地を風合い評価法Kawabata`
s EvaluationSystemいわゆるKES
における物理特性のヨコの曲げ剛性B値(gf・cm2
/cm)をタテの曲げ剛性B値(gf・cm2/cm)
で除した値が26であった次にパッド液として Dianix Black E−G 30g/L イオネット300(三洋化成製分散剤) 2g/L アルギン酸ナトリウム 2g/l の水溶液を作り、ピックアップ60%で絞り100℃で
乾燥後、220℃×45秒で熱処理、還元洗浄湯水洗、
乾燥、ピンテンターによる仕上げセットを行った。得ら
れた織物はシワ、染めスジのない表面品位の良好なグレ
ーであった。 【0031】比較例1 同様の生機を用いて、液流染色機でグレーに染色したと
ころ、ロープ状の染めシワが確認された。 【0032】 【発明の効果】本発明の効果は次のとおりである。 1)良好な表面品位のヨコハリ織物が得られる。 2)胸芯地として洗濯による寸法変化が少ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H057 AA02 DA01 DA17 FA35 GA04 GA07 GA90

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ヨコ糸に単糸繊度20デシテックス以上の
    ポリエステルマルチフィラメント糸を含むものであっ
    て、KES曲げ特性のヨコのB値をタテのB値で除した
    値が15以上である織物を拡布状で染料を染着させるこ
    とを特徴とする織物の染色方法。
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