JP2003226432A - 瓶ケース用ピッキング装置及びそれを用いた瓶ケース・段ボール箱両用積替機 - Google Patents

瓶ケース用ピッキング装置及びそれを用いた瓶ケース・段ボール箱両用積替機

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JP2003226432A
JP2003226432A JP2002027025A JP2002027025A JP2003226432A JP 2003226432 A JP2003226432 A JP 2003226432A JP 2002027025 A JP2002027025 A JP 2002027025A JP 2002027025 A JP2002027025 A JP 2002027025A JP 2003226432 A JP2003226432 A JP 2003226432A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瓶ケース群の層ピッキングが可能なピッキン
グ装置を提供する。 【解決手段】 四角形の底板と4枚の外板で構成され各
外板に係合孔を有する瓶ケースYを、同一平面上に複数
個整列させた瓶ケース群を層ピッキングし搬送する装置
である。本装置は、走行台車11の下方に位置する瓶ケ
ース群を前後方向と左右方向から整列させる4辺の整列
手段20、30と、瓶ケース群の対向する二辺に位置す
る各瓶ケースの外板の係合孔yに、係合金具41を係脱
自在に係合する外側吊り上げ手段と、瓶ケース群の外周
より内側に位置する外板の係合孔yに係合金具53を係
脱自在に係合する内側吊上げ手段と、層ピッキングされ
た瓶ケース群をその前後方向と走行方向のそれぞれ一面
について端面合わせを行う端面合わせ手段200を持
つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓶ケース用層ピッ
キング装置及びそれを用いた瓶ケース・段ボール箱両用
積替機に関する。
【0002】現在、工場や配送センターでは、飲料瓶や
各種物品を効率よく搬送するため、複数本の瓶や複数個
の缶、物品を瓶ケースや段ボール箱などに詰めて取扱っ
ている。瓶ケースには通常数本から数10本の食料瓶等
が収容され、段ボール箱にも、種々の物品が同様に数個
から数10個収容される。この瓶ケースや段ボール箱を
1個や2個程度ずつ扱うなら、特別の方法をとらなくて
も、人力や簡単なハンドリング装置で取り扱える。ま
た、反対に、同時に大量に扱うなら瓶ケースや段ボール
箱を、任意のコンテナに収容して搬送したり、コンベヤ
等で連続的に搬送する方法が適している。
【0003】これらの中間の量、例えば、瓶ケースを4
〜10個程度同時にハンドリングしたり、あるいは段ボ
ール箱をほぼ同数ハンドリングしたりというときは、簡
単なハンドリング装置では取扱いが極めて不便であり、
かといって大量流通に適したコンベヤ等では能率が悪く
なる。そこで、数個〜数10個程度の段ボール箱を同一
平面上に整列させて、それらを一度にまとめてピッキン
グする層ピッキングが行われるようになっている。
【0004】この層ピッキング方法を利用すると小口の
顧客に卸す場合に便利である。例えば、ビール瓶の瓶ケ
ース数箱を一層分、ジュース缶の段ボール箱数箱を一層
分積み重ね、さらに茶飲料缶の段ボール箱数箱を一層分
を積み重ねるような発送形態がとれるからである。
【0005】本発明はこのような複数の梱包物を層単位
でピッキングするピッキング装置と、これを用いて数種
の梱包物を層単位で積み替え、顧客の要求する数量の物
品を仕分ける積替機に関する。
【0006】
【従来の技術】層ピッキング装置が使用される場所で
は、搬送されてきた段ボール箱や瓶ケースが複数列複数
行に整列され、かつそれらの段ボール箱群や瓶ケース群
が上下に積層されている。この中から最上層の段ボール
箱群や瓶ケース群をピッキングするために層ピッキング
装置が用いられる。このような用途に用いられる従来の
層ピッキング装置としては、つぎのものがあった。
【0007】第1は、バキューム装置を用いるものであ
る。この装置では、上下に積み重ねた段ボール箱の層を
上層側だけピッキングしようとしたとき、荷崩れ防止に
上層の段ボール箱と下層の段ボール箱を仮接着していた
接着剤を剥がさなければならないが、接着面に対し垂直
な方向に吸引力を加えても剥がし取りが困難であり、ま
た隣接する段ボール箱間の隙間や合わせ目をバキューム
しても十分な吊上げ力が得られないので、段ボール箱の
層ピッキングには不適である。また、瓶ケースは平坦な
吸着面がそもそも存在しないので、吸引吊上げは不可能
である。
【0008】第2は、クランプ装置を用いるものであ
る。この装置では、2列2行に整列させた段ボール箱群
なら外側からクランプして搬送可能であるが、3列3行
以上に整列させた段ボール箱群は、外側の段ボール箱を
クランプできても、内側の段ボール箱は直接クランプで
きないので、搬送途中で落下の危険性がある。また、内
側の段ボール箱が落下しないようにするには、クランプ
力を強くするしかないが、そうすると外側の段ボール箱
がつぶれてしまう。瓶ケースのクランプは段ボール箱よ
り容易であるが、それでも瓶ケースは重量があるので、
内側に挟まれた瓶ケースは落下の可能性がある。
【0009】第3は、ピックアップローラを備えたロー
ラコンべヤを用いるものである。この装置では、上下に
積み重ねられている段ボール箱群の層分けには、上下層
間の接着層を端から順に剥がし取れるので、能率がよ
く、下面からローラで支えるので内側の段ボール箱の落
下も生じず、段ボール箱群のピッキングには現在最適と
いわれている。しかし、瓶ケースの場合は外周にエッジ
部があるので、ピックアッブローラがそのエッジ部で摩
耗損傷しやすく、使用不可能である。
【0010】層ピッキング装置を組み込み、仕分け前の
瓶ケース群や段ボール箱群を指定されたとおりにピッキ
ングし、仕分け先の要求どおりの品数、品種の瓶ケース
群や段ボール箱群を積み重ねて、数個〜10個程度まで
のケース数や箱数で仕分けする積替機としては、特開平
8−277036号公報に記載された技術がある。この
従来例を図18に基づき説明する。
【0011】基本的な構造は、層ピッキング装置110
と払出装置140を間隔をあけて設け、その間に走行台
車130を配置したものである。層ピッキング装置11
0は段ボール箱専用で、走行台車130は、ピックアッ
プローラ115を備えた前記第3タイプのものである。
111は搬入コンベヤである。
【0012】走行台車130の後端に払い出すべき一層
分の段ボール箱X0があると、この状態から、走行台車
130は層ピッキング装置110側に向かって走行し、
ピックアップローラ115が最上層の段ボール箱X1の
下部に入り込む。そして、ピックアップローラ115が
ピックアップ領域の最奥部まで進入すると払出装置14
0側では走行台車130がそこから出るので、走行台車
130上の段ボール箱X0はリフター142に払い出さ
れる。リフター142は段ボール箱X0を搬送コンベヤ
141上に移し替える。このように、ピックアップ動作
と払出動作とが並行して行われる。
【0013】また、層ピッキング装置110側では、最
上層の段ボール箱X1が走行台車130の移動ベルト1
32上に移し替えられるので、走行台車130が払出装
置140側へ向けて走行するのと同時に移送ベルト13
2を同じ方向に同じ速度で回転させると、走行台車13
0の後端が払出装置140の奥部に達したとき、移送ベ
ルト132上の段ボール箱X1が払出装置140に到達
するようにすることができる。このようにして、走行台
車130の走行と移送ベルト132の回転とを並行して
行うことにより、次の段ボール箱X1をリフター142
に移し替えることができる。
【0014】このように、複数層の段ボール箱X1、X
2を順次搬送コンベヤ141に積み替えて、仕分けする
ことができる。
【0015】しかるに、前記従来例の積替機では、層ピ
ッキング装置110がピックアップロールを用いるタイ
プであるため、段ボール箱しか扱えず、瓶ケースを積み
替えすることができない。
【0016】ところが、層単位でのピッキング及び積み
替えは効率が高いため、瓶ケースも同様に層単位でのピ
ッキング・積み替えをできるようにすることが要望され
ている。特に、瓶ケースは重いので、人手による作業は
つらいので、機械化の要望は強いものがある。
【0017】しかし、図18の従来例を使用するなら
ば、段ボール箱のピッキングから瓶ケースのピッキング
に変えるたびに層ピッキング装置110や走行台車13
1を取外し、瓶ケースに適したクランプ式の層ピッキン
グ装置やピックアップローラ115の無い走行台車13
1に変換しなければならない。このような作業は、非常
に不便で、時間がかかるものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の三種
類の層ピッキング装置で不可能であった瓶ケース群の層
ピッキングが可能なピッキング装置を提供することを目
的とする。
【0019】また、本発明は、段ボール箱群と瓶ケース
群を層単位で能率よくピッキングして同一搬送先のパレ
ットに積み替えて仕分けする積替機を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の態様によれば、
四角形の底板と4枚の外板で構成され各外板に係合孔を
有する瓶ケ−スを、同一平面上に複数個整列させて、こ
の複数個の瓶ケースからなる瓶ケース群を同時に層ピッ
キングし搬送する装置であって、走行台車と、該走行台
車に備えられ、該走行台車の下方に位置する平面上に載
せられている瓶ケース群を前後方向と左右方向から整列
させる四辺の整列手段と、前記走行台車に備えられ、整
列済みの瓶ケース群の対向する二辺に位置する各瓶ケー
スの外板の係合孔に、係合金具を係脱自在に係合する外
側吊り上げ手段と、前記走行台車に備えられ、整列済み
の瓶ケース群の外周より内側に位置する外板の係合孔に
係合金具を係脱自在に係合する内側吊上げ手段と、層ピ
ッキングされた瓶ケース群をその前後方向と左右方向の
それぞれ一面について端面合わせを行う端面合わせ手段
とからなる瓶ケース用ピッキング装置が提供される。
【0021】本態様による瓶ケース用ピッキング装置に
おいては、前記四辺の整列手段のうち前後方向の整列手
段のそれぞれを、前記走行台車を構成する前後方向の枠
に取付けられ、該前後方向の枠の対向辺側に向けて前進
後退する前後進手段と、該前後進手段の前端に取付けら
れた整列板とからなるように構成することができる。
【0022】本態様による瓶ケース用ピッキング装置に
おいてはまた、前記四辺の整列手段のうち左右方向の整
列手段のそれぞれを、前記走行台車を構成する左右方向
の枠に対応して設置され、該左右方向の枠の対向辺側に
向けて前進後退する前後進手段と、該前後進手段の前端
に取付けられた整列板とからなるように構成することが
できる。
【0023】本態様による瓶ケース用ピッキング装置に
おいては更に、前記外側吊上げ手段が、前記走行台車を
構成する左右方向の枠に対応して設置された一対の外側
吊上げユニットからなり、各外側吊上げユニットは、前
記左右方向の枠の対向辺側に向けて前進後退する一対の
前後進手段と、該一対の前後進手段の前端に取付けられ
た一対の係合金具とからなるように構成することができ
る。
【0024】本態様による瓶ケース用ピッキング装置に
おいては更に、前記外側吊上げユニットは、その前後進
手段が、前記左右方向の整列手段における前後進手段で
構成されており、前記係合金具が前記整列手段の整列板
の前面に取付けられているように構成することができ
る。
【0025】本態様による瓶ケース用ピッキング装置に
おいては更に、前記左右方向の整列手段はそれぞれ、前
後方向に間隔をあけて配置した3枚以上の整列板と、各
整列板を前進後退させる前後進手段とを含み、前記一対
の外側吊上げユニットはそれぞれ、各整列板の前面に取
付けられた係合金具を含み、前記3枚以上の整列板のう
ち2枚以上が、前記瓶ケース群における瓶ケースの前記
同一平面上でのずれに応じて左右方向に追従移動可能に
されているように構成することができる。
【0026】本態様による瓶ケース用ピッキング装置に
おいては更に、前記内側吊上げ手段が、前記瓶ケース群
の外周より内側に位置する外板の係合孔に対応させた数
の内側吊上げユニットからなり、各内側吊り上げユニッ
トは、垂直面内で回転自在に取付けられた鉤形の係合金
具と、該係合金具を前記係合孔に挿入させた挿入位置
と、そこから離脱させた離脱位置との間で回転させる回
転手段とからなるように構成することができる。
【0027】本態様による瓶ケース用ピッキング装置に
おいては更に、前記内側吊上げ手段が、前記走行台車を
構成する枠内において前後方向に間隔をあけて前後方向
及び左右方向に移動自在に取付けられた3枚以上のプレ
ートと、各プレートを前後方向に駆動する駆動源とを備
えており、各プレートのそれぞれに、左右方向の取付位
置を異ならせた複数の内側吊上げユニットの組が、前後
方向に少なくとも1組設けられているように構成するこ
とができる。
【0028】本態様による瓶ケース用ピッキング装置に
おいては更に、前記3枚以上の整列板とこれを前進後退
させる前後進手段との組合わせがそれぞれ、前記3枚以
上のプレートの左右方向の両端部の下側に取り付けられ
ているように構成することができる。
【0029】本態様による瓶ケース用ピッキング装置に
おいては更に、前記端面合わせ手段を、前記3枚以上の
プレートのそれぞれと係合してそれぞれの左右方向の位
置を規制する規制板と、該規制板を左右方向に前進後退
させる前後進手段とで構成することができる。
【0030】本発明の他の態様によれば、瓶ケース搬入
設備から複数個の瓶ケースを受取って、その上方のピッ
キング領域へ移動させる瓶ケースリフターと、段ボール
搬入設備から複数個の段ボール箱を受取って、その上方
のピッキング領域へ移動させる段ボール箱リフターと、
積重ね領域において、複数個の瓶ケースを層状に揃えた
瓶ケース群あるいは複数個の段ボール箱を層状に揃えた
段ボール箱群を積み重ねて受取る払出しリフターと、前
記払出しリフターから積重ねられた層状の瓶ケース群や
層状の段ボール箱群を受取って搬出する搬出設備を備え
ており、前記瓶ケースリフターのピッキング領域と前記
積重ね領域との間に配置された上記の態様による瓶ケー
ス用ピッキング装置と、前記段ボール箱リフターのピッ
キング領域と前記積重ね領域との間に配置された段ボー
ル箱層ピッキング装置とからなる瓶ケース・段ボール箱
両用積替機が提供される。
【0031】本発明の瓶ケース用ピッキング装置によれ
ば、ある平面上に載せられた瓶ケース群を4辺の整列手
段により前後方向と左右方向に整列させてピッキングを
確実に行えるよう準備でき、外側吊上げ手段で、瓶ケー
ス群の対向する2辺に位置する外板の係合孔に係合金具
を係合させ、内側吊上げ手段で、瓶ケース群の外周の内
側に位置する外板の係合孔に係合金具を係合させると、
全ての瓶ケースを吊上げることができ、重量の重い瓶ケ
ースでも層ピッキングできる。そして、走行台車を走行
させて吊上げた瓶ケース群を移動させたうえで、外側吊
上げ手段と内側吊上げ手段の係合金具を各瓶ケースの係
合孔から離脱させると、瓶ケース群を移動先の平面上に
整列状態のままで置くことができる。
【0032】本発明によればまた、未整理の瓶ケース群
の上方に走行台車を移動させ、前後進手段で四辺の整列
板を前進させると、複数個の瓶ケースをピッキング位置
の平面上で整列させることができる。このため、次工程
のピッキングを確実に行うことができる。
【0033】本発明によればまた、整理済みの瓶ケース
群の上方に走行台車を停止させ、前後進手段を前進させ
ると係合金具を瓶ケ一ス群の対向する2辺に位置する係
合孔に係合させることができるので、瓶ケース群を層ピ
ッキングできる状態となる。また、走行台車を目的位置
に移動させた後、瓶ケース群を積降し位置の平面上に置
き、前後進手段を後退させて係合金具を係合孔から離脱
させると、瓶ケース群の搬送を完了できる。
【0034】本発明によればまた、前後進手段が外側吊
上げ手段と整列手段とで兼用されているので、装置をコ
ンパクトにでき、操作も簡単となる。
【0035】本発明によればまた、瓶ケースを整列させ
る数と並べ方のパターンに応じて、瓶ケース群の対向す
る2辺における外板の係合孔と係合金具との係合位置が
変わっても、外側吊上げ手段が3枚の整列板に分割さ
れ、それぞれに係合金具が取付けられているので、瓶ケ
ースの整列パターンに応じた係合位置を選択して確実に
瓶ケース群を吊上げることができる。
【0036】本発明によればまた、瓶ケース群のうち外
周より内側に位置する外板の係合孔には、内側吊上げユ
ニットの鉤形の係合金具を回転手段で垂直面内で回転さ
せて、引掛けることができるので、係合金具を瓶ケース
の他の構成部材と干渉することなく吊上げることができ
る。また、鉤形の係合金具を逆向きに回転させると、瓶
ケース群から係合金具を離脱させることができる。
【0037】本発明によればまた、瓶ケースの数と並べ
方のパターンに応じて、瓶ケース群の外周より内側の外
板の係合孔と鉤形の係合金具との係合位置が変わって
も、3枚のプレートの前後位置を変えることによって、
内側吊上げユニット係合金具の左右方向の取付位置と数
を変更できるので、全ての整列パターンニ応じた係合位
置を選択して確実に瓶ケース群を吊上げることができ
る。
【0038】本発明の瓶ケース・段ボール箱両用積替機
によれば、段ボール箱用の層ピッキング装置と瓶ケース
用の層ピッキング装置とを備えているのて、従来不可能
であった瓶ケース群のピッキングも可能となり、段ボー
ル箱群と瓶ケース群の積み重ね搬出も可能にできる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を説明する前
に、図6〜図17を参照して本発明の基礎となる瓶ケー
ス用ピッキング装置及びそれを用いた瓶ケース・段ボー
ル箱両用積替機について説明する。この積替機は本発明
者により提案(特願2000−316400)されてい
るものである。まず、本装置によるピッキング対象であ
る瓶ケースを説明しておく。図7及び図8に、符号Yで
示すものが瓶ケースである。この瓶ケースYは、底板と
4枚の外板から構成されており、外板の一部には係合孔
yが形成されている。この係合孔yに係合金具を挿入す
ると、瓶ケースYを走行台車の下面に吊り下げることが
できる。
【0040】図11(a)〜(c)は、各種瓶ケースの
並べ方のパターンを示しているが、本図における符号A
〜Hが、瓶ケース群の外周部分の係合位置を示し、符号
I〜Qは瓶ケース群の内側部分の係合位置を示してい
る。
【0041】つぎに、図12を参照して、瓶ケース用ピ
ッキング装置を組み込んだ瓶ケース・段ボール箱両用積
替機を説明する。本積替機は、水平に設けられたベース
フレーム10を有しており、このベースフレーム10の
下方であって、図中右側に段ボール箱リフター1、図中
中央に瓶ケースリフター2、図中左側に払出しリフター
3が配置されている。瓶ケースリフター2と払出しリフ
ター3との間に瓶ケース群を層ピッキングして搬送する
瓶ケース用ピッキング装置4が配置されている。
【0042】ベースフレーム10の上方であって、段ボ
ール箱リフター1と払出しリフター3との間には、段ボ
ール箱群を層ピッキングして搬送する段ボール箱ピッキ
ング装置5が配置されている。6は段ボール箱の搬入設
備の一種であるローラコンベヤであり、段ボール箱リフ
ター1の下方に設置されている。7は瓶ケースの搬入設
備の一種であるローラコンベヤであり、瓶ケースリフタ
ー2の下方に設置されている。8は搬出設備の一種であ
るローラコンベヤである。
【0043】搬入搬出用のローラコンベヤ6、8は、工
場や倉庫、配送センター等の床面上において紙面に直角
な向きに配置されており、リフター1、3はローラコン
ベヤ6、8の途中または終端または始端に設けられてい
る。
【0044】リフター1、3は、ローラコンベヤ6、8
のローラの間を通して上下動可能な2本のフォーク1
a、3aを有する。リフター1のフォーク1aは、通
常、ローラコンベヤ6の下方にあって、段ボール箱Xを
積層したパレット9がローラコンベヤ6により搬送され
てくると、フォーク1aがパレット9を載せた状態で上
方に駆動される。リフター3はフォーク3aに段ボール
箱群や瓶ケース群を載せた状態で下降し、ローラコンベ
ヤ8のローラ間より下方にフォーク3aが降りると、載
せていた段ボール箱や瓶ケース群をローラコンベヤ8上
に載せ替えることができる。
【0045】瓶ケースリフター2がパレット9上に瓶ケ
ースYを複数個載せてリフトアップすると、瓶ケース用
ピッキング装置4はパレット9上で瓶ケース群を整列さ
せ、ついで層状の状態で吊上げて、払出しリフター3の
上方の積重ね領域ヘ搬送していく。
【0046】段ボール箱リフター1がパレット9上に段
ボール箱を複数個載せてリフトアップすると、段ボール
箱ピッキング装置5はパレット9上で段ボール箱群を整
列させ、ついで層状の状態で吊上げて、払出しリフター
3上の積重ね領域ヘ搬送していく。
【0047】払出しリフター3は、上昇位置で、瓶ケー
ス用ピッキング装置4で運ばれた瓶ケース群や段ボール
箱ピッキング装置5で運ばれた段ボール箱群を層状に積
み重ねて受取り、ついで下降してローラコンベヤ8に多
段に積み重ねられている瓶ケース群や段ボール箱群を受
渡す。ローラコンベヤ8はこれらの荷物を出荷口まで搬
送する。このようにして、瓶ケース同士の積み重ね、段
ボール箱同士の積み重ね、そして両者を混合して積み重
ねるような発送形態がとれる。
【0048】つぎに、瓶ケース用ピッキング装置4の詳
細を説明する。図6は瓶ケース用ピッキング装置の拡大
平面図である。図7は同瓶ケース用ピッキング装置の拡
大正面図である。図8は同瓶ケース用ピッキング装置の
拡大側面図である。図9は外側吊上げユニットの斜視図
である。図10は内側吊上げユニットを示す図であっ
て、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図
である。図11は瓶ケース群における係合位置のパター
ン図である。図12は瓶ケース・段ボール箱両用積替機
の側面図である。図13は瓶ケース用ピッキング装置の
作用説明図である。図14は同積替機の概略平面図であ
る。図15はピックアップローラの作用説明図である。
図16は同積替機における段ボール箱群のピッキング作
業の説明図である。図17は同積替機における段ボール
箱群のピッキング作業の説明図である。 図6〜図8に
おいて、11は走行台車で、走行方向あるいは前後方向
(X方向)の枠11a、11bと幅方向あるいは左右方
向(Y方向)の枠11c、11dと枠11c、11dよ
り内側に設けられた内枠11e、11fとから構成され
ている。この走行台車11は、エンドレスベルト式、エ
ンドレスチェーン式、車輪式、シリンダ式など適宜の駆
動方式で、図12に示すベースフレーム10の下面に沿
って走行する。なお、エンドレスベルト式を採用する場
合は、ベースフレーム10に駆動プーリと従動プーリを
取付け、これにエンドレスに巻き掛けたタイミングベル
トの一部を走行台車11に固定し、前記駆動プーリを正
逆方向に駆動するようにすればよい。
【0049】図6〜図8に示すように、走行台車11に
おける4辺の枠11a、11b、11c、11dには4
辺の整列手段20、30が取付けられている。この4辺
の整列手段は、前後方向の整列手段20と左右(幅)方
向の整列手段30とからなる。
【0050】前後方向の2辺の枠11a、11bに取付
けられている前後一対の整列手段20を図6及び図7に
基づき説明する。この整列手段20は、いずれも昇降シ
リンダ21と、前後進シリンダ22と、整列板23とか
らなる。昇降シリンダ21はピストンロッドを下向きに
して、枠11a、11bに固定されている。前後進シリ
ンダ22は、水平な状態で、ピストンロッドを内向きに
して、昇降シリンダ21のピストンロッドに取付けられ
ている。整列板23は枠11a、11bの幅方向長さよ
りやや短い板で、前後進シリンダ22のピストンロッド
の先端に固定されている。
【0051】図7に示すように、昇降シリンダ21を伸
長させ、前後進シリンダ22を伸長させると、整列板2
3が瓶ケースY、Y(図示しないがリフター1のフォー
ク1a上に載せられている)の外周を押すので、瓶ケー
ス群を前後方向に整列させることができる。
【0052】左右方向の整列手段30は図6及び図8に
示すように、正面側と背面側の整列手段30、30で構
成されている。このうち正面側の整列手段30は、昇降
シリンダ31と、前後進シリンダ32と、整列板33と
からなり、昇降シリンダ31と前後進シリンダ32のユ
ニットは1台である。昇降シリンダ31はピストンロッ
ドを下向きにして枠11dに固定されている。前後進シ
リンダ32は、水平な状態でピストンロッドを内向きに
して、昇降シリンダ31のピストンロッドに取付けられ
ている。整列板33は、枠11dの前後方向長さよりや
や短い板で、前後進シリンダ32のピストンロッドの先
端に固定されている。
【0053】背面側の整列手段30は、3個のユニット
30A、30B、30Cから構成されている。各ユニッ
トは、昇降シリンダ31と前後進シリンダ32と整列板
33とからなり、整列板は前後方向の長さの短いもので
ある。要するに、背面側の整列手段30は図11に示さ
れるような各種のパターンの幅寸法差に迫従させるため
に前後方向に3分割されている。
【0054】図8に示すように、昇降シリンダ31を伸
長させ、前後進シリンダ32を伸長させると、整列板3
3が瓶ケースY、Yの外周を押すので、瓶ケース群を左
右(幅)方向に整列させることができる。
【0055】つぎに、外側吊上げ手段40を図6及び図
8に基づき説明する。本装置の外側吊上げ手段40は、
左右一対の外側吊上げユニットから構成されている。各
外側吊上げユニットは、いずれも整列手段30の昇降シ
リンダ31と前後進シリンダ32を兼用で用いるタイプ
である。
【0056】正面側の外側吊上げユニットを図6に基づ
き説明する。この外側吊上げユニットは、正面側の整列
手段30を構成する昇降シリンダ31、前後進シリンダ
32及び整列板33を流用している。そして、正面側の
整列板33における両端部に、短い角棒状の係合金具4
1が取付けられている。また、図8及び図9に示すよう
に、正面側の整列板33の中央部には、2個の係合金具
41が配置され、整列板33に穿孔された孔を通して出
没するようになっている。すなわち、この2個の係合金
具41はそれぞれ、係脱シリンダ42のピストンロッド
先端に固定され、係脱シリンダ42は前後進シリンダ3
2の適所に固定されている。よって、係脱シリンダ42
を伸縮させると、係合金具41を出没させることができ
る。このように、2個の係合金具41を隣接して配置し
たのは、後に詳述するごとく、瓶ケースの配列パターン
(図11参照)によって、係合位置を変えなければなら
ないからである。なお、図9における符号34は前後進
シリンダ32のピストンロッドと整列板33を連結する
取付板である。
【0057】背面側の外側吊上げユニットを図6及び図
8に基づき説明する。まず、背面側の両サイドの整列ユ
ニット30A、30Cの整列板33には固定の係合金具
41が取付けられている。そして、背面側の中央の整列
ユニット30Bにおける整列板33の中央部には、2個
の係合金具41が配置され、整列板33に穿孔された孔
を通して出没するようになっている。すなわち、図9に
おいて、整列板33は横長であるが、これに代えて短い
ものを用いた外は実質同一の構造である。つまり、2個
の係合金具41はそれぞれ、係脱シリンダ42のピスト
ンロッド先端に固定され、係脱シリング42は前後進シ
リンダ32の適所に固定されている。よって、係脱シリ
ンダ42を伸縮させると、係合金具41を出没させるこ
とができる。
【0058】このように、2個の係合金具41を隣接し
て配置したのは、瓶ケースの配列パターン(図11参
照)によって、係合位置を変えなければならないからで
ある。具体的には、図11の(a)における符号A、C
で示す係合位置と、図11(c)における符号B、Dで
示す係合位置とは若干の位置ズレがあるからである。
【0059】つぎに、内側吊上げ手段を説明する。走行
台車11の前後方向の枠11a、11bの間に2本のス
ライドレール12、12が平行に渡し掛けられている。
一方、このスライドレール12、12の下面に前プレー
ト13、中央プレート14、後プレート15の3枚の取
付プレートが配置されている。各プレート13、14、
15の上面であって、前後方向両端部には、それぞれス
ライダー16が取付けられている。そして、各スライダ
ー16は、スライドレール12に摺動自在に嵌合してい
るので、各プレート13、14、15は、前後の枠11
a、11b内で前後方向に移動自在である。
【0060】中央プレート14と走行台車11の適所と
の間には、移動シリンダ17が連結され、移動シリンダ
17の伸縮動作で中央プレート14が前後方向に少し動
くようになっている。中央プレート14と前プレート1
3との間には移動シリンダ18が連結され、移動シリン
ダ18の伸縮動作で前プレート13が前後方向に少し動
くようになっている。中央プレート14と後プレート1
5との間には移動シリンダ19が連結され、移動シリン
ダ19の伸縮動作で後プレート15が前後方向に少し動
くようになっている。
【0061】そして、各プレート13、14、15に
は、つぎのように内側吊上げ手段を構成する複数の内側
吊上げユニット50が取付けられている。前プレート1
3には、前より1列目に2個、2列目に1個、3列目に
3個の内側吊上げユニット50が設けられている。中央
プレート14には、前より1列目に1個、2列目に3個
の内側吊上げユニット50が設けられている。後プレー
ト15には、前より1列目に1個、2列目に2個、3列
目に1個の内側吊上げユニット50が設けられている。
そして、各列における内側吊上げユニット50の幅方向
の取付間隔は、図11に示す瓶ケースの種類と配列パタ
ーンに合うように設定されている。
【0062】図10に基づき内側吊上げユニット50の
構成を説明する。各プレート13、14、15の下面に
は、ブラケット51が固定されており、支軸52が回転
自在に保持されている。この支軸52に鉤形の係合金具
53の基部が取付けられており、係合金具53は、その
先端の鉤部が瓶ケースの係合孔yに挿入された位置(二
点鎖線図示)と抜去された位置(実線図示)との間で回
動自在である。この係合金具53には係脱シリンダ54
のピストンロッドが連結され、シリンダ本体はプレート
13、14、15に任意の手段で固定されている。よっ
て、係脱シリンダ54の伸縮動作によって、係合金具5
3の係合離脱操作が行える。
【0063】図11は層ピッキングする場合の瓶ケース
の配列パターンを示している。瓶ケース群の形状は
(a)〜(c)のパターンで異なっている。
【0064】図11(a)、(b)は正面と奥側の外側
吊上げ位置(G、C、HとE、A、F)が全て同じ位置
であるが、(c)の吊上げ位置は異なっている。すなわ
ち、Cの代りにD位置であり、A位置の代わりにB位置
である。
【0065】図11(a)〜(c)において、内側吊上
げ位置は、各パターンによって異っている。図11
(a)では符号I、J、Kで示す位置であるが、図11
(c)ではI位置の代りにL、Mで示す位置が加わり、
図11(b)ではL、M位置に加えN、O、P、Qで示
す位置が加わっている。このため、本積替機の制御装置
(図示せず)にはあらかじめパターン情報が入力され、
このパターン情報に基づいて3枚のプレート13、1
4、15を前後方向に動かして、I〜Qの吊上位置に合
う内側吊上げユニット50を選択し、かつ移動させて、
全ての瓶ケースの内側を確実に吊上げるようにしてい
る。
【0066】図12に示す瓶ケース用ピッキング装置4
は、図6〜図10で説明した装置である。このピッキン
グ装置は、リフター2上の瓶ケースYを層ピッキングし
て、積重ね領域まで搬送し、払出しリフター3上に積載
する。
【0067】つぎに、このピッキング作用を図13に基
づき説明する。
【0068】(a)複数個(図では6個)の瓶ケース
を、整列手段20、30の各整列板を当てて整列させ
る。
【0069】(b)外側吊上げユニット40と内側吊上
げユニット50により、全ての瓶ケースを2ケ所ずつ引
掛けた係合金具を用いて吊上げる。
【0070】(c)走行台車11を走行させ、リフター
2の上方から、払出しリフター3の上方へ移動させる。
【0071】(d)払出しリフター3を上昇させておい
て、走行台車11の外側吊上げユニット40と内側吊上
げユニット50を外すと、瓶ケースYを払出しリフター
3上に載せ換えることができる。
【0072】つぎに、図12に示す積替機に組込まれた
段ボール箱用ピッキング装置5を説明する。リフター1
の上方空間はピックアップ領域であり、リフター3の上
方空間は積重ね領域である。このピックアップ領域と積
重ね領域の間におけるベースフレーム10上を第1走行
台車60と第2走行台車70が走行する。
【0073】前記ピックアップ領域の右端部には第1位
置決めストッパ81が設置されている。この第1位置決
めストッパ81は、パレット9上の段ボール箱Xの最後
列を押して、最上層の段ボール箱Xの下に後述するピッ
クアップローラ61が入り込んだ時の反力を受け止め
る。
【0074】前記ピックアップ領域における第1位置決
めストッパ81と反対側の位置には、第1クランプ82
が設置されている。この第1クランプ82は、最上層の
段ボ一ル箱Xの下にピックアップローラ61を入れてピ
ックアップを行う時に最前列の段ボール箱Xの倒れを防
止する。第1位置決めストッパ81と第1クランプ82
との間であって、複数個の段ボール箱X、X、…の両サ
イドには、整列用ストッパ83、84が配置されてい
る。
【0075】第1走行台車60は支持枠を有し、その前
後の側面に設けられた車輪がベースフレーム10上を回
転して走行する。さらに、前記支持枠の間には複数本の
ローラ62が架け渡され、このローラ62が回転して段
ボール箱Xを移送できるようになっている。第1走行台
車60の先端には、ピックアップローラ61が架け渡さ
れている。このピックアップローラ61は、図示しない
ギャードモータによって回転する。
【0076】第2走行台車70は、支持枠の前後に備え
た図示しない車輪でベースフレ一ム10上を走行し、そ
の上面に荷送り用のローラ72を複数本設けている。こ
の第2走行台車70は払出し領域と、そこから図中左側
の退避位置との間を往復走行する。
【0077】前記払出領域の左端部には第2位置決めス
トッパ91が設置されている。第2位置決めストッパ9
1は、段ボール箱が移送されてきた時に最前列の段ボー
ル箱の位置を規制する。
【0078】前記払出領域における第2位置決めストッ
パ91と反対側の位置には、第2クランプ92が設置さ
れている。この第2クランプ92は、第1走行台車61
から一層分の段ボール箱が移送されてくる間は開かれて
おり、一層分の段ボール箱の移送が終了すると閉じられ
て最後列の段ボール箱の位置を規制する。
【0079】前記払出領域の段ボール箱X、X、…の両
サイドには整列用ストッパ93、94が配置されてい
る。
【0080】つぎに、本積替機におけるピッキング動作
について説明する。はじめに、段ボール箱用ピッキング
装置5の動作について説明する。ローラコンベヤ6より
段ボール箱Xの積層されたパレット9がピックアップ領
域に運ばれてくると、リフター1によりパレット9が上
昇する。次に、第1位置決めストッパ81と第1クラン
プ82が駆動され、パレット9上の複数層の段ボール箱
X1の位置決めを行う。
【0081】つぎに、図15(a)に示すように第1走
行台車60を走行させ、移送ローラ62とピックアップ
ローラ61を反時計回り方向に回転させながら最上層の
段ボール箱X1の下に入り込ませる。各層の段ボール箱
X1−X2の間が接着剤により接着されている場合で
も、図15(b)に示すように、最上層の段ボール箱X
1はピックアップローラ61の摩擦力と回転力で次々と
引きはがされる。引きはがされた最上層の段ボール箱X
1は第1位置決めストッパ81で転倒を防止されつつピ
ックアップローラ61の後ろの移送ローラ62上に移さ
れる。
【0082】ここで、ピックアップローラ61と移送ロ
ーラ62の回転速度は第1走行台車60の走行速度と同
じになるようにされている。このことにより、ピックア
ップローラ61から移送ローラ62に移される時の段ボ
ール箱X1と移送ローラ62との相対速度は零となり、
第1走行台車60上に全ての段ボールX1を載せること
ができる。
【0083】次に、図16及び図17に基づき、層ピッ
キング動作を説明する。
【0084】(a)第1走行台車60が最上層の段ボー
ル箱群X1の下面に入り込んだ状態である。
【0085】(b)第1、第2クランプ82、92を上
方向に退避させることにより、移送ローラ62上の一層
分の段ボール箱X1を第2走行台車70側に搬送可能と
する。続いて、第1走行台車60を第2走行台車70側
に走行させる。
【0086】(c)払出領域では、第1走行台車60の
走行開始と同時に第2クランプ92を上方に退避させて
おく。このとき払出領域には第2走行台車70が停止し
ている。そして、第1走行台車60の前端が第2走行台
車70に当る位置までくると、第1走行台車60の走行
が停止する。ここで、第1走行台車60の移送ローラ6
2と第2走行台車70の移送ローラ72を前方送り方向
に回転させると、段ボール箱群Xを第2走行台車70の
上面に載せ替えることができる。
【0087】(d)第2位置決めストッパ91と第2ク
ランプ92とで段ボール箱群X1をクランプした状態で
第1走行台車60、第2走行台車70を退避させて、段
ボール箱X1を払出しリフター3上の他の荷物の上に層
状に積み替える。第1走行台車60は、次の段ボール箱
群X2の層ピッキング作業を開始する。
【0088】上記のごとく、本積替機によれば、段ボー
ル箱用の層ピッキング装置と瓶ケース用の層ピッキング
装置とを備えているので、従来不可能であった瓶ケース
群のピッキングも可能となり、段ボール箱群と瓶ケース
群の積み重ね搬出も可能となる。
【0089】つぎに、図1〜図5を参照して、本発明の
実施形態について説明する。前に述べたように、本発明
の実施形態は図6〜図17で説明した瓶ケース用ピッキ
ング装置及びそれを用いた瓶ケース・段ボール箱両用積
替機の改良とも言えるものである。それゆえ、図6〜図
17で説明した積替機の構成要素と同じ機能を持つ部分
については同一番号を付して詳しい説明は省略し、図6
〜図17で説明した積替機と異なる部分について説明す
る。
【0090】本発明による積替機と図6〜図17で説明
した積替機との相違部分を列挙すると、以下の通りであ
る。
【0091】(1)正面側の整列手段30を、背面側の
整列手段30と同様に、3個のユニット30A、30
B、30Cで構成するようにし、これらの取り付け位置
を変更した点(図2参照)。従って、正面側の外側吊上
げユニットも3個となる。
【0092】(2)瓶ケース用ピッキング装置4におけ
る昇降手段(昇降シリンダ)をすべて省略した点。つま
り、前後方向の整列手段20、20における昇降シリン
ダ22、正面側及び背面側の整列手段30における昇降
シリンダ31を省略している。
【0093】(3)プレート13〜15をそれぞれ、前
後方向だけでなく左右方向にも移動可能にしている点。
【0094】(4)プレート13〜15の左右方向の位
置を規制する手段として、プレート13〜15の両端部
に近い上方にセンタリングシリンダ201と規制板20
2とを含む2つの端面合わせ手段200を設けた点(図
1参照)。
【0095】(5)内側吊上げユニットとして、前後方
向に移動可能な内側吊上げユニット50´を各プレート
13〜15に追加した点(図1参照)。このために、内
側吊上げユニット50´を前後方向に駆動するための移
動シリンダが設置されている。
【0096】(6)正面側及び背面側の整列手段30の
各ユニットにおける整列板33を瓶ケース群における瓶
ケースの同一平面上でのずれに応じて前後方向に追従可
能に制御するようにした点。
【0097】(7)前後方向の2つの整列手段20と左
右方向の2つの端面合わせ手段200とにより、瓶ケー
ス群をその前後方向と左右方向のそれぞれ一面について
基準面に端面合わせを行うように制御する点。
【0098】本発明の一実施形態による瓶ケース用ピッ
キング装置を組み込んだ瓶ケース・段ボール箱両用積替
機の全体構成は図12に示された積替機と同じである
が、繰り返し図12を参照して説明する。本実施形態の
積替機は、水平に設けられたベースフレーム10を有し
ており、このベースフレーム10の下方であって、図中
右側に段ボール箱リフター1、図中中央に瓶ケースリフ
ター2、図中左側に払出しリフター3が配置されてい
る。瓶ケースリフター2と払出しリフター3との間に瓶
ケース群を層ピッキングして搬送する瓶ケース用ピッキ
ング装置4が配置されている。ベースフレーム10の上
方であって、段ボール箱リフター1と払出しリフター3
との間には、段ボール箱群を層ピッキングして搬送する
段ボール箱ピッキング装置5が配置されている。
【0099】搬入搬出用のローラコンベヤ6、8は、工
場や倉庫、配送センター等の床面上において紙面に直角
な向きに配置されており、リフター1、3はローラコン
ベヤ6、8の途中または終端または始端に設けられてい
る。
【0100】リフター1、3は、ローラコンベヤ6、8
のローラの間を通して上下動可能な2本のフォーク1
a、3aを有する。リフター1のフォーク1aは、通
常、ローラコンベヤ6の下方にあって、段ボール箱Xを
積層したパレット9がローラコンベヤ6により搬送され
てくると、フォーク1aがパレット9を載せた状態で上
方に駆動される。リフター3はフォーク3aに段ボール
箱群や瓶ケース群を載せた状態で下降し、ローラコンベ
ヤ8のローラ間より下方にフォーク3aが降りると、載
せていた段ボール箱や瓶ケース群をローラコンベヤ8上
に載せ替えることができる。
【0101】瓶ケースリフター2がパレット9上に瓶ケ
ースYを複数個載せてリフトアップすると、瓶ケース用
ピッキング装置4はパレット9上で瓶ケース群を整列さ
せ、ついで層状の状態で吊上げて、払出しリフター3の
上方の積重ね領域ヘ搬送していく。
【0102】段ボール箱リフター1がパレット9上に段
ボール箱を複数個載せてリフトアップすると、段ボール
箱ピッキング装置5はパレット9上で段ボール箱群を整
列させ、ついで層状の状態で吊上げて、払出しリフター
3上の積重ね領域ヘ搬送していく。
【0103】払出しリフター3は、上昇位置で、瓶ケー
ス用ピッキング装置4で運ばれた瓶ケース群や段ボール
箱ピッキング装置5で運ばれた段ボール箱群を層状に積
み重ねて受取り、ついで下降してローラコンベヤ8に多
段に積み重ねられている瓶ケース群や段ボール箱群を受
渡す。ローラコンベヤ8はこれらの荷物を出荷口まで搬
送する。このようにして、瓶ケース同士の積み重ね、段
ボール箱同士の積み重ね、そして両者を混合して積み重
ねるような発送形態がとれる。
【0104】つぎに、本発明により改良された瓶ケース
用ピッキング装置4の実施形態を説明する。
【0105】図1〜図4において、11は走行台車で、
走行方向あるいは前後方向(X方向)の枠11a、11
bと、幅方向あるいは左右方向(Y方向)の枠11c、
11dと、枠11c、11dより内側に設けられた内枠
11e、11fとを有する。この走行台車11は、エン
ドレスベルト式、エンドレスチェーン式、車輪式、シリ
ンダ式などのいずれの駆動方式で駆動されても良く、図
12に示すベースフレーム10の下面に沿って走行す
る。本実施形態では、走行方向(前後方向)に2本のラ
ック211を配設しこのラック211にかみ合った歯車
による車輪212を減速機付きの走行用モータ210で
プーリを介して回転させることで駆動する。また、ラッ
ク211に平行に2本の走行支持体215が設けられ、
一方の走行支持体215ではLMガイド216によるガ
イドが行われ、他方の走行支持体215ではローラ21
7による走行を可能にしている。なお、エンドレスベル
ト式を採用する場合は、ベースフレーム10に駆動プー
リと従動プーリを取付け、これにエンドレスに巻き掛け
たタイミングベルトの一部を走行台車11に固定し、前
記駆動プーリを正逆方向に駆動するようにすればよい。
【0106】図1、図2に示すように、走行台車11に
おける4辺の枠11a、11b、11c、11dのうち
前後方向の枠11a、11bにはそれぞれ、前後方向の
整列手段20、20が取り付けられている。勿論、整列
手段20、20は整列のみならず、瓶ケース群を前後方
向に関してクランプする機能をも有する。
【0107】整列手段20は、前後進シリンダ22と整
列板23とからなる。前後進シリンダ22は、水平な状
態で、ピストンロッドを内向きにして、枠11a、11
bに取付けられている。整列板23は枠11a、11b
の左右(幅)方向長さより短い板で、前後進シリンダ2
2のピストンロッドの先端に固定されている。前後進シ
リンダ22を伸長させると、整列板23が瓶ケースY、
Yの外周を押すので、瓶ケース群を前後方向に整列させ
ることができる。なお、本実施形態では、整列手段20
は昇降シリンダを持たないので、瓶ケース群は瓶ケース
リフター2(図12)により整列板23に対向する高さ
位置までリフトアップされる。
【0108】左右方向の整列手段30のうち正面側の整
列手段30は、3個のユニット30A、30B、30C
から構成されている。これら3個のユニット30A、3
0B、30Cはそれぞれ、図4に示されるように、プレ
ート13〜15の左右方向の正面側端部の下側に取り付
けられている。各ユニットは、前後進シリンダ32と整
列板33とからなる。前後進シリンダ32は、水平な状
態でピストンロッドを内向きにして取り付けられてい
る。背面側の整列手段30についても、3個のユニット
における前後進シリンダが、水平な状態でピストンロッ
ドを内向きにして、プレート13〜15の左右方向の背
面側端部の下側に取り付けられている点を除いてまった
く同じである。前後進シリンダ32を伸長させると、整
列板33が瓶ケースY、Yの外周を押すので、瓶ケース
群を左右(幅)方向に整列させることができる。勿論、
整列手段30、30も整列のみならず、瓶ケース群を左
右方向に関してクランプする機能をも有する。整列手段
30も昇降シリンダを持たないので、瓶ケース群は瓶ケ
ースリフター2(図12)により整列板33に対向する
高さ位置までリフトアップされる。
【0109】つぎに、外側吊上げ手段40を説明する。
本装置の外側吊上げ手段40は、左右一対の外側吊上げ
ユニットから構成されている。各外側吊上げユニット
は、いずれも整列手段30の前後進シリンダ32、整列
板33を兼用するタイプである。つまり、正面側の外側
吊上げユニットは、正面側の整列手段30における整列
ユニット30A、30B、30Cを構成する前後進シリ
ンダ32及び整列板33を流用している。整列ユニット
30A、30B、30Cの整列板33には固定の短い角
棒状の係合金具41が取付けられている。背面側の外側
吊上げユニットについてもまったく同じである。なお、
図9で説明したように、係合金具41に係脱シリンダを
組み合わせることで、係合金具41を整列板33から出
没自在にするようにしても良い。
【0110】つぎに、内側吊上げ手段を説明する。図
1、図4において、内側吊上げ手段は、前後方向に間隔
をおいて配置される前プレート13、中央プレート1
4、後プレート15の3枚のプレートにより構成される
ことは前に説明した通りである。しかし、プレート13
〜15の保持及びガイド構造は図6で説明した構造とは
異なる。走行台車11の前後方向の枠11a、11bの
間に内枠11e、11fが平行に渡し掛けられ、内枠1
1e、11fの下面側にはそれぞれガイドレール220
が設けられている。一方、この内枠11e、11fの下
側に対応するプレート13〜15の上面であって前後方
向の両端側にはそれぞれ、左右方向に関して所定の長さ
を持つスライドレール13−1〜15−1が一体的に取
り付けられている。プレート13〜15はそれぞれ、ガ
イドレール220とスライドレール13−1〜15−1
との間に設置された可動吊下部230によりスライドレ
ール13−1〜15−1において左右方向に可動である
と共に、ガイドレール220において前後方向にも可動
であるように吊り下げられている。
【0111】中央プレート14と走行台車11の適所と
の間には移動用ボールネジ付モータ225がプレート移
動用の駆動源として設置され、移動用ボールネジ付モー
タ225の回転動作で中央プレート14が前後方向に少
し動くようになっている。中央プレート14と前プレー
ト13との間には移動用ボールネジ付モータ226が設
置され、移動用ボールネジ付モータ226の回転動作で
前プレート13が前後方向に少し動くようになってい
る。中央プレート14と後プレート15との間には移動
用ボールネジ付モータ227が設置され、移動用ボール
ネジ付モータ227の回転動作で後プレート15が前後
方向に少し動くようになっている。
【0112】更に、各プレート13〜15の左右方向の
両端部における上面側にはそれぞれ、上方に延びる係合
突起13−2〜15−2が設けられている。
【0113】一方、前に述べたように、左右方向の枠1
1c、11dにはそれぞれ、センタリングシリンダ20
1と規制板202とからなる端面合わせ手段200が設
けられている。2枚の規制板202は、互いに近付く方
向に駆動されるとプレート13〜15の係合突起13−
1〜15−1に係合するようにされている。これによ
り、3枚のプレート13〜15を一体的に左右方向に関
して同じ位置に揃えることができる。
【0114】各プレート13、14、15には、つぎの
ように内側吊上げ手段を構成する複数の内側吊上げユニ
ット50が取付けられている。前プレート13には、前
より1列目に2個、2列目に2個、3列目に1個の内側
吊上げユニット50が設けられている。中央プレート1
4には、1列だけ3個の内側吊上げユニット50が設け
られている。後プレート15には、前より1列目に1
個、2列目に1個、3列目に1個の内側吊上げユニット
50が設けられている。そして、各列における内側吊上
げユニット50の左右(幅)方向の取付間隔は、図11
に示す瓶ケースの種類と配列パターンに合うように設定
されている。図10で説明したように、上記の内側吊上
げユニット50はいずれも、各プレート13、14、1
5の下面にブラケット51が固定され、支軸52が回転
自在に保持されている。この支軸52に鉤形の係合金具
53の基部が取付けられ、係合金具53は、その先端の
鉤部が瓶ケースの係合孔yに挿入された位置(二点鎖線
図示)と抜去された位置(実線図示)との間で回動自在
である。そして、この回動は、左右方向に平行な面内で
の回動である。係合金具53には係脱シリンダ54のピ
ストンロッドが連結され、シリンダ本体はプレート1
3、14、15に任意の手段で固定されている。よっ
て、係脱シリンダ54の伸縮動作によって、係合金具5
3の係合離脱操作が行える。
【0115】前に述べたように、本実施形態では内側吊
上げユニット50に加えて更に、内側吊上げユニット5
0´を備えている。この内側吊上げユニット50´は内
側吊上げユニット50と構造においてまったく同じであ
るが、係合金具53の回動面が異なる。つまり、内側吊
上げユニット50の係合金具53は左右方向に平行な面
内での回動であるのに対し、内側吊上げユニット50´
の係合金具53は前後方向に平行な面内での回動であ
る。これは、瓶ケース群のパターンが図11(b)に示
されるようなインターロックのパターンである場合に、
図11(b)のL〜Q点のみならず、例えば図11
(b)にRで示す点での吊上げを可能にするためのもの
である。本実施形態においても、本積替機の制御装置
(図示せず)にはあらかじめパターン情報が入力され、
このパターン情報に基づいて3枚のプレート13、1
4、15を前後方向に動かして、I〜Qの吊上位置に合
う内側吊上げユニット50を選択し、かつ移動させて、
全ての瓶ケースの内側を確実に吊上げるようにしてい
る。そして、必要に応じて内側吊上げユニット50´を
も選択し更には前後方向に移動させて瓶ケースを吊り上
げる。
【0116】図5を参照して、本瓶ケース用ピッキング
装置の動作について説明する。前に述べたように、本装
置は、瓶ケースリフター2(図12)での瓶ケース群の
パターンがずれていたとしても左右(幅)方向における
各整列板33がずれに追従する機能を有する。そこで、
図5(a)では、破線で示す理想位置に対して実線で示
すようにずれているものと仮定する。
【0117】図5(b)では、走行台車11の走行ブレ
ーキを解放状態にして図中右側の整列手段20の整列板
23を位置決めし、左側の整列手段20により瓶ケース
群を右側の整列手段20の整列板23に寄せる。この
時、右側の整列手段20の整列板23を押す力の方が、
左側の整列手段20の整列板23を押す力より大きいこ
とは言うまでもない。このようにして、瓶ケース群に対
して走行方向のみクランプが行われ、瓶ケース群は前後
方向の一面を基準面に合わされる。
【0118】図5(c)では、走行台車11のブレーキ
がかけられる。この状態では、走行方向について瓶ケー
ス群はクランプされたままであるが、そのクランプ力
は、つぎに行われる左右方向のクランプ時に瓶ケースの
スライドを妨げないような値にされることは言うまでも
ない。特に、上下の瓶ケース、つまり下側の瓶ケースの
上端部と上側の瓶ケースの下端部とがいんろう嵌め合い
により重ねられているような場合には、上記のクランプ
力は、クランプしている瓶ケース群の下側の瓶ケースを
開こうとする力を抑えつつ、クランプしている瓶ケース
群については左右方向のスライドが可能となるような力
加減が必要となる。
【0119】図5(d)では、左右方向のそれぞれ3枚
の整列板33を移動させて瓶ケース群を左右方向に関し
てクランプする。この時、左右方向それぞれ3枚の整列
板33は独立して移動するので、瓶ケース群の左右方向
の端面に段差があるような場合でも整列板33を追従さ
せることができる。なお、ここでは、正面側(図中下
側)の3枚の整列板33を押す力の方が、背面側(図中
上側)の3枚の整列板33を押す力よりも大きくなるよ
うにされる。その結果、瓶ケース群は左右方向に関して
は正面側の3枚の整列板33のうち最も右側の整列板3
3の位置を基準位置とし、これに残りの2枚の整列板3
3の位置を合わせればこれを左右方向の基準面としてこ
れに瓶ケース群の左右方向の一面を合わせることができ
る。いずれにしても、この状態では整列板33のそれぞ
れに設けられている外側吊上げユニットの係合金具41
が瓶ケースの係合孔yに嵌入している。
【0120】図5(e)では、瓶ケース群の4面が規制
された状態(左右方向についてはスライド可能な状態)
になっており、内側吊上げユニット50における係合金
具53の鉤部が瓶ケースの係合孔yに嵌入される。続い
て、瓶ケースリフター2が下降下する。これで、瓶ケー
ス群の掴みが完了する。
【0121】続いて、図5(f)では、左右方向の2つ
の端面合わせ手段200による定ストロークの押し付け
が行われる。つまり、瓶ケース群はその左右方向につい
てはスライド可能な状態にあるので、端面合わせ手段2
00における2枚の規制板202が互いに近付く方向に
移動すると規制板202がプレート13〜15における
係合突起13−1〜15−1に係合することにより3枚
のプレート13〜15の位置を揃える、つまり端面合わ
せすることができる。
【0122】図5(g)では、前後方向のクランプ力が
確認され、払出しリフター3側への搬送のための補正動
作が実行される。この補正動作というのは、基準面の位
置情報とパターン情報とが積替機の制御装置に与えら
れ、走行台車11の移動距離が補正されることである。
つまり、走行台車11は走行用モータ210あるいはそ
れによる可動部にエンコーダが備えられて移動距離が制
御できるようにされており、基準面の位置が変化したと
してもその位置情報が送られることで補正が行われ、走
行台車11を払出しリフター3上方の所定位置に停止さ
せることができる。
【0123】払出しリフター3を上昇させた状態で、瓶
ケース用ピッキング装置4の外側吊上げユニット40と
内側吊上げユニット50を外すと、瓶ケース群を払出し
リフター3上に載せ換えることができる。
【0124】一方、本実施形態による積替機に組込まれ
た段ボール箱用ピッキング装置5の構成、作用は、図1
2、図14、図15〜図17で説明したものとまったく
同じであるので説明は省略する。
【0125】上記のごとく、本積替機によれば、段ボー
ル箱用の層ピッキング装置と瓶ケース用の層ピッキング
装置とを備えているので、従来不可能であった瓶ケース
群のピッキングも可能となり、段ボール箱群と瓶ケース
群の積み重ね搬出も可能となる。なお、プレート13〜
15は3枚に限らず、瓶ケース群のパターンに応じて4
枚以上にされても良い。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果が得
られる。
【0127】(1)外側吊上げ手段と内側吊上げ手段と
で、全ての瓶ケースを吊上げることができ、走行台車を
走行させて瓶ケース群を移動させると、瓶ケース群を移
動先の平面上に整列状態のままで置くことができる。
【0128】(2)複数個の瓶ケースをピッキング位置
の平面上で整列させることができるため、次工程のピッ
キングを確実に行うことができる。
【0129】(3)瓶ケース群の上方に走行台車を停止
させている状態で、瓶ケース群を層ピッキングでき、走
行台車を目的位置に移動させると、瓶ケース群の搬送を
完了できる。
【0130】(4)前後進手段が外側吊上げ手段と整列
手段とで兼用されているので、装置をコンパクトにで
き、操作も簡単となる。
【0131】(5)瓶ケースの整列パターンに応じた係
合位置を選択して確実に瓶ケース群を吊上げることがで
きる。
【0132】(6)係合金具を瓶ケースの他の構成部材
と干渉することなく、係脱させることができる。
【0133】(7)3枚のプレートの前後位置を変える
ことによって、全ての整列パターンに応じた係合位置を
選択して確実に瓶ケース群を吊上げることができる。
【0134】(8)瓶ケース用の層ピッキング装置にお
ける昇降手段を省略したことにより装置が更にコンパク
トになる。
【0135】(9)段ボール箱用の層ピッキング装置と
瓶ケース用の層ピッキング装置とを備えているので、従
来不可能であった瓶ケース群のピッキングも可能とな
り、段ボール箱群と瓶ケース群の積み重ね搬出も可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る瓶ケース用ピッキン
グ装置の平面図である。
【図2】図1に示された瓶ケース用ピッキング装置を左
右方向の一方から見た図である。
【図3】図1に示された瓶ケース用ピッキング装置を前
後方向の一方から見た図である。
【図4】図1に示された瓶ケース用ピッキング装置を左
右方向の一方から見た断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る瓶ケース用ピッキン
グ装置の動作を説明するための図である。
【図6】本発明者により提案されている瓶ケース用ピッ
キング装置の平面図である。
【図7】図6に示された瓶ケース用ピッキング装置の正
面図である。
【図8】図6に示された瓶ケース用ピッキング装置の側
面図である。
【図9】外側吊上げユニットの斜視図である。
【図10】内側吊上げユニットを示す図であって、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図であ
る。
【図11】瓶ケース群のパターンと吊上げユニットの係
合位置の関係を説明するための図である。
【図12】本発明が適用される瓶ケース・段ボール箱両
用積替機の側面図である。
【図13】図6に示された瓶ケース用ピッキング装置の
作用を説明するための図である。
【図14】図12に示された積替機の概略平面図であ
る。
【図15】図12に示された段ボール箱ピッキング装置
におけるピックアップローラの作用を説明するための図
である。
【図16】図12に示された積替機における段ボール箱
群のピッキング作業を説明するための図である。
【図17】図12に示された積替機における段ボール箱
群のピッキング作業を説明するための図である。
【図18】従来の積替機の概略側面図である。
【符号の説明】
1 段ボール箱リフター 2 瓶ケースリフター 3 払出しリフター 4 瓶ケース用ピッキング装置 5 段ボール箱ピッキング装置 6、7 ローラコンベヤ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形の底板と4枚の外板で構成され各
    外板に係合孔を有する瓶ケ−スを、同一平面上に複数個
    整列させて、この複数個の瓶ケースからなる瓶ケース群
    を同時に層ピッキングし搬送する装置であって、 走行台車と、 該走行台車に備えられ、該走行台車の下方に位置する平
    面上に載せられている瓶ケース群を前後方向と左右方向
    から整列させる四辺の整列手段と、 前記走行台車に備えられ、整列済みの瓶ケース群の対向
    する二辺に位置する各瓶ケースの外板の係合孔に、係合
    金具を係脱自在に係合する外側吊り上げ手段と、 前記走行台車に備えられ、整列済みの瓶ケース群の外周
    より内側に位置する外板の係合孔に係合金具を係脱自在
    に係合する内側吊上げ手段と、 層ピッキングされた瓶ケース群をその前後方向と左右方
    向のそれぞれ一面について端面合わせを行う端面合わせ
    手段とからなる、ことを特徴とする瓶ケース用ピッキン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 前記四辺の整列手段のうち前後方向の整
    列手段のそれぞれが、 前記走行台車を構成する前後方向の枠に取付けられ、該
    前後方向の枠の対向辺側に向けて前進後退する前後進手
    段と、 該前後進手段の前端に取付けられた整列板とからなる、
    ことを特徴とする請求項1記載の瓶ケース用ピッキング
    装置。
  3. 【請求項3】 前記四辺の整列手段のうち左右方向の整
    列手段のそれぞれが、 前記走行台車を構成する左右方向の枠に対応して設置さ
    れ、該左右方向の枠の対向辺側に向けて前進後退する前
    後進手段と、 該前後進手段の前端に取付けられた整列板とからなる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の瓶ケース用ピ
    ッキング装置。
  4. 【請求項4】 前記外側吊上げ手段が、前記走行台車を
    構成する左右方向の枠に対応して設置された一対の外側
    吊上げユニットからなり、 各外側吊上げユニットは、前記左右方向の枠の対向辺側
    に向けて前進後退する一対の前後進手段と、 該一対の前後進手段の前端に取付けられた一対の係合金
    具とからなる、ことを特徴とする請求項3記載の瓶ケー
    ス用ピッキング装置。
  5. 【請求項5】 前記外側吊上げユニットは、その前後進
    手段が、前記左右方向の整列手段における前後進手段で
    構成されており、 前記係合金具が前記整列手段の整列板の前面に取付けら
    れている、ことを特徴とする請求項4記載の瓶ケース用
    ピッキング装置。
  6. 【請求項6】 前記左右方向の整列手段はそれぞれ、前
    後方向に間隔をあけて配置した3枚以上の整列板と、各
    整列板を前進後退させる前後進手段とを含み、 前記一対の外側吊上げユニットはそれぞれ、各整列板の
    前面に取付けられた係合金具を含み、 前記3枚以上の整列板のうち2枚以上が、前記瓶ケース
    群における瓶ケースの前記同一平面上でのずれに応じて
    左右方向に追従移動可能にされている、ことを特徴とす
    る請求項5記載の瓶ケース用ピッキング装置。
  7. 【請求項7】 前記内側吊上げ手段が、前記瓶ケース群
    の外周より内側に位置する外板の係合孔に対応させた数
    の内側吊上げユニットからなり、 各内側吊り上げユニットは、垂直面内で回転自在に取付
    けられた鉤形の係合金具と、該係合金具を前記係合孔に
    挿入させた挿入位置と、そこから離脱させた離脱位置と
    の間で回転させる回転手段とからなる、ことを特徴とす
    る請求項1記載の瓶ケース用ピッキング装置。
  8. 【請求項8】 前記内側吊上げ手段が、前記走行台車を
    構成する枠内において前後方向に間隔をあけて前後方向
    及び左右方向に移動自在に取付けられた3枚以上のプレ
    ートと、各プレートを前後方向に駆動する駆動源とを備
    えており、各プレートのそれぞれに、左右方向の取付位
    置を異ならせた複数の内側吊上げユニットの組が、前後
    方向に少なくとも1組設けられている、ことを特徴とす
    る請求項7記載の瓶ケース用ピッキング装置。
  9. 【請求項9】 前記3枚以上の整列板とこれを前進後退
    させる前後進手段との組合わせがそれぞれ、前記3枚以
    上のプレートの左右方向の両端部の下側に取り付けられ
    ている、ことを特徴とする請求項8記載の瓶ケース用ピ
    ッキング装置。
  10. 【請求項10】 前記端面合わせ手段は、前記3枚以上
    のプレートのそれぞれと係合してそれぞれの左右方向の
    位置を規制する規制板と、該規制板を左右方向に前進後
    退させる前後進手段とで構成する、ことを特徴とする請
    求項8記載の瓶ケース用ピッキング装置。
  11. 【請求項11】 瓶ケース搬入設備から複数個の瓶ケー
    スを受取って、その上方のピッキング領域へ移動させる
    瓶ケースリフターと、 段ボール搬入設備から複数個の段ボール箱を受取って、
    その上方のピッキング領域へ移動させる段ボール箱リフ
    ターと、 積重ね領域において、複数個の瓶ケースを層状に揃えた
    瓶ケース群あるいは複数個の段ボール箱を層状に揃えた
    段ボール箱群を積み重ねて受取る払出しリフターと、 前記払出しリフターから積重ねられた層状の瓶ケース群
    や層状の段ボール箱群を受取って搬出する搬出設備を備
    えており、 前記瓶ケースリフターのピッキング領域と前記積重ね領
    域との間に配置された請求項1記載の瓶ケース用ピッキ
    ング装置と、 前記段ボール箱リフターのピッキング領域と前記積重ね
    領域との間に配置された段ボール箱層ピッキング装置と
    からなる、ことを特徴とする瓶ケース・段ボール箱両用
    積替機。
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