JP2003226376A - ２種類の液体を投与するパッケージ - Google Patents

２種類の液体を投与するパッケージ

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JP2003226376A
JP2003226376A JP2002302148A JP2002302148A JP2003226376A JP 2003226376 A JP2003226376 A JP 2003226376A JP 2002302148 A JP2002302148 A JP 2002302148A JP 2002302148 A JP2002302148 A JP 2002302148A JP 2003226376 A JP2003226376 A JP 2003226376A
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Leonora M Brozell
エム ブロゼル レオノラ
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Owens Illinois Closure Inc
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    • B65D81/00—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/325—Containers having parallel or coaxial compartments, provided with a piston or a movable bottom for discharging contents
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A45—HAND OR TRAVELLING ARTICLES
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    • A45D34/04—Appliances specially adapted for applying liquid, e.g. using roller or ball
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A45—HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45D—HAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
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  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 複数成分の液体溶液を収容し投与するための
パッケージであって、液体成分をパッケージ内部にて塗
布するときまで分離させておいて、塗布毎に投与される
液体の相対的な量はパッケージの設計によって管理でき
るような上記パッケージを提供する。 【解決手段】 キャニスタ３２の側壁の内部に移動可能
に取付けられてなる製品チャンバ部材７８を含み、かか
るチャンバ部材は、投与すべき液体を収容するために少
なくとも第１と第２の別々の製品チャンバ８０，８２を
形成してなる。第１と第２のピストン６６，６８は、キ
ャニスタの内部における固定位置に取付けられていて、
これらはそれぞれ第１と第２のチャンバの内部に摺動可
能に配置される。それぞれのピストンからは第１と第２
の通路７０，７１が延びていて、チャンバからマニホー
ルド５２を介して送出された液体を、キャニスタに取付
けられてなる表面塗布具へ送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば２成分の防
臭剤などの複数成分の液体溶液を収容し投与するための
パッケージと、かかるパッケージの製造方法とに関す
る。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一般的な目的
は、例えば２成分の液体防臭剤などの複数成分の液体溶
液を収容し投与するためのパッケージであって、液体成
分をパッケージの内部にて分離させておいて、塗布する
ときまでは混合されることがなく、塗布毎に投与される
液体の相対的な量はパッケージの設計によって管理でき
るような上記パッケージを提供することである。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の観点に従
った、複数成分の液体溶液を収容し投与するためのパッ
ケージは、キャニスタの側壁の内部に移動可能に取付け
られてなる製品チャンバ部材を含み、かかるチャンバ部
材は、投与すべき液体を収容するために少なくとも第１
と第２の別々の製品チャンバを形成されて含んでいる。
第１と第２のピストンは、キャニスタの内部における固
定位置に取付けられていて、これらはそれぞれ第１と第
２のチャンバの内部に摺動可能に配置される。それぞれ
のピストンからは第１と第２の通路が延びていて、チャ
ンバからマニホールドを介して送出された液体を、キャ
ニスタに取付けられてなる表面塗布具へ送出する。キャ
ニスタとチャンバ部材との協働構造をユーザが操作する
と、キャニスタの内部のチャンバ部材がピストンにかぶ
さったまま動いて、チャンバの液体はピストンを通って
マニホールドへ送出されて、同マニホールドの中で液体
は混合されて塗布具へ供給される。
【０００４】本発明のひとつの好ましい実施形態によ
る、２成分の液体溶液を収容し投与するためのパッケー
ジは、キャニスタの開端にかぶせるようにして取付けら
れてなる表面塗布具を含む。一体的に形成されてなる製
品チャンバ部材は、キャニスタの側壁の内部に移動可能
に取付けられていて、雌ネジ付きのカラーと、投与すべ
き液体を収容するための第１と第２の製品チャンバを含
んでいる。キャニスタの内部において、マニホールドが
塗布具に結合される。マニホールドは、塗布具に結合さ
れてなる出口を有していると共に、一対の間隔を隔てた
平行である入口を有している。第１及び第２の中空のピ
ストンは、マニホールドの入口から吊下されて、それぞ
れ第１及び第２のチャンバの内部に摺動可能に配置され
る。ボルトの雄ネジ付きのシャフトはカラーに受入れら
れて、円形の基部がキャニスタの内部に回転可能に支持
される。キャニスタの内部のボルトを回転させると、ピ
ストンにかぶさっているチャンバ部材が移動して、チャ
ンバの液体をピストンとマニホールドを通して塗布具へ
送出する。開示した実施形態は、キャニスタの内部に取
付けられている押しボタンによってボルトを回転させる
もので、ユーザはこのボタンをキャニスタの外部から操
作できる。変形例としては、キャニスタの側壁に設けた
適当な開口を通して、ユーザがボルトの周縁にアクセス
できるようにしても良い。
【０００５】本発明の他の好ましい実施形態による、２
成分の液体溶液を収容し投与するためのパッケージは、
キャニスタと、キャニスタの開端にかぶせるようにして
取付けられてなる表面塗布具を含む。一体的に形成され
てなる製品チャンバ部材は、キャニスタの側壁の内部に
移動可能に取付けられていて、ギアラックと、投与すべ
き液体を収容するための第１と第２の製品チャンバを含
んでいる。マニホールドは、キャニスタの内部にて塗布
具に結合されていて、一対の間隔を隔てた平行である入
口を有している。第１及び第２の中空のピストンは、マ
ニホールドの入口から吊下されて、それぞれ第１及び第
２のチャンバの内部に摺動可能に配置される。ギアホイ
ールは、キャニスタの側壁に回転可能に取付けられてラ
ックと係合していていて、このホイールをユーザが操作
することで、ピストンにかぶさっているチャンバ部材が
移動して、チャンバの液体はピストンとマニホールドを
通して塗布具へ送出される。
【０００６】本発明の別の観点による、複数成分の液体
溶液を収容し投与するためのパッケージの製造方法は、
開端と側壁とを有しているようなキャニスタを提供する
段階を含む。キャニスタの内部に、一体的にモールド成
形されていて少なくとも第１と第２の製品チャンバを有
しているような製品チャンバ部材と、部材をキャニスタ
の側壁に対して動かすための第１の要素とを取付け
る。、ユーザが操作してキャニスタの内部にある製品チ
ャンバ部材を動かすための、第１の要素と係合する第２
の要素をキャニスタの内部に取付ける。第１及び第２の
中空のピストンを表面塗布具から吊下させる。第１及び
第２のチャンバに、投与すべき第１及び第２の液体を充
填して、表面塗布具をキャニスタの開端にかぶせて組み
立てて、第１及び第２のピストンのそれぞれを第１及び
第２のチャンバの内部に配置させる。本発明及びその更
なる目的、特徴、及び効果については、以下の説明と特
許請求の範囲と添付図面とから理解できるであろう。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１乃至図１７は、本発明のひと
つの好ましい実施形態による、パッケージ３０を示して
いる。中空のカップ形状であるハウジングないしキャニ
スタ３２は、側壁３４と、底壁３６と、開いた上端とを
含んでいる（“上側”や“下側”などの方向を示す用語
は説明のために用いたものであり、図１乃至図３に示す
ようにパッケージを直立配置する旨を限定するわけでは
無いことを認識されたい。）。表面塗布具３８は、キャ
ニスタの側壁３４の開端にかぶせるようにして固定され
る。塗布具３８は、塗布具のホルダ４０と塗布具の本体
４２とを含んでいる。ホルダ４０は、逆さのカップ形状
の構造であって（図２乃至図３および図１４乃至図１
５）、上側の基部壁４４と、キャニスタの側壁３４の上
端外面に固定される周縁スカートとを有している。基部
壁４４の外側の表面には、複数のリブ４６が設けられて
おり（図１４参照）、リブ同士の間にはチャンネルない
し溝が形成されていて、液体製品を塗布具ホルダの上面
の全域に分配する。基部壁４４の下側には、壁４４を貫
通してなる出口開口５８を取囲むような環状の壁４８
と、半円形の互いに対向してなる壁５０とが設けられて
いる。
【０００８】マニホールド５２（図２乃至図３および図
１７）は、塗布具ホルダの基部壁４４の下側内部におい
て、壁５０の間にて壁４８に当接するように固定されて
いて、塗布具の下側から吊下されるように組立てられ
る。マニホールド５２は、逆さのゴールポスト形状の構
造であって、塗布具ホルダ４０の開口５８の内部のチェ
ックバルブを通して連通する上側出口５４と、下向きの
互いに平行である円筒形の入口開口６０と６２とを有し
ている。マニホールド５２の内部の通路６４及び６６
（図３参照）は、入口開口を出口開口に結合していて、
この箇所において混合した後の液体製品が、塗布具に届
けられる。第１のピストン６６（図２乃至図３および図
１０乃至図１１）は、マニホールドの入口６０から吊下
されていて、第２のピストン６８はマニホールドの入口
６２から吊下されている。ピストン６６と６８とは中空
のピストンであって、それぞれに関連して、中空の長手
方向に延在してなる通路７０と７１とを有していると共
に、横方向に配設されてなるピストンヘッド７２と７３
とを有している。こうして、ピストン６６と６８とは、
マニホールド５２の入口６０と６２とから吊下される。
ピストン６６と６８とのそれぞれの通路の内部にはチェ
ックバルブ７４と７６とが配設されていて、混合した液
体が製品チャンバへ逆流することを防止している。ピス
トンヘッド７２と７３とは好ましくは、図３に良く示さ
れているように、組立体において共通の平面に配置され
ている。通路７０と通路７１とは互いに平行になってい
る。
【０００９】製品チャンバ部材７８（図２乃至図３と図
５および図８乃至図９）は、キャニスタ３２の側壁３４
の内側に摺動可能に取付けられている。チャンバ部材７
８は望ましくは、単一の部材であって、一体的にモール
ド成形されたプラスチックの構成であり、一対の製品チ
ャンバ８０と８２とを含んでいる。それぞれの製品チャ
ンバ８０と８２とはカップ形状であって、互いに隣接し
て配置されてなる開いた上端を有していて、これらの上
端はキャニスタの長手寸法を横切るような共通の平面に
配置されている。本発明の図示の実施形態においては、
図８に良く示されているように、チャンバ８０と８２と
は非円筒形の幾何学形状になっていて、チャンバ８０は
チャンバ８２に比べてかなり大きくて概略Ｖ字形になっ
ている。図１０と図８とを対比するとわかるように、ピ
ストンヘッド７２と７３とは対応する形状になってい
る。ピストンヘッド７２と７３との周縁まわりには、Ｏ
リング８４と８６とが設けられていて、これらはそれぞ
れチャンバ８０と８２との内側の壁面に対して密封式に
摺動係合する。また、チャンバ部材７８は、チャンバ８
０とチャンバ８２との間に配置されるようにして、雌ネ
ジ付きのカラーないしスリーブ８８を含んでいる。スリ
ーブ８８は、後述する理由のために、キャニスタ３２の
軸線中心線と一致するようにして、チャンバ部材７８に
配置されている。チャンバ部材７８の両側部には長手方
向に沿って外側リブ９０が延設されており、この外側リ
ブは、キャニスタの側壁３４の両側部に軸線方向に延在
して内側に開かれた溝９２を形成するような、一対の平
行な内側リブの間にて摺動できるように保持されてい
る。これにより、リブ９０と溝９２とは、キャニスタの
内部においてチャンバ部材７８の動きを案内する。リブ
９０と溝９２とは、キャニスタの軸線中心線を含むよう
な、共通の平面に配置することが望ましい。
【００１０】ネジ９４（図２乃至図５および図１２乃至
図１３）は、軸受台９６に支持されていて、この軸受台
はキャニスタ３２の底壁３６に対して上方向に窪んでい
る。ネジ９４は雄ネジ付きのシャフト９８を有してい
て、このシャフトは円形の基部１００の中央に同軸的に
突出している。雄ネジ付きのシャフト９８は、チャンバ
部材７８の雌ネジ付きのカラー８８の内部に螺入する。
基部１００を軸受台９６にゆるく固定するために、基部
１００から延在してなる分割ラグ１０２が軸受台９６の
中央開口に貫通していて、ネジを基部に回転可能に取付
けつつ、基部に対してネジが自由に回転できるようにし
ている。軸受台９６においてキャニスタ３２の内側とな
る上面には、軸受台の周縁まわりに円周方向に間隔を隔
てて配列されてなる、複数の傾斜ラグ（図６及び図７参
照）が設けられている。同様に、ネジの基部１００の下
面には、周縁ラグ１０６が円周方向に間隔を隔てるよう
にして配列されている。ラグ１０４と１０６との互いの
構造によって、キャニスタ３２の内部にてチャンバ要素
７８が上昇するようにネジ９４を一方向へ回転させるこ
とができると共に、キャニスタの内部にてチャンバ要素
７８が下降するような反対方向へはネジ９４が回転しな
いように阻止する。弓形のボタン１０８（図１乃至図４
および図１６参照）は開口中心１１０を有していて、こ
れをピン１１２に枢着させるが、このピンはキャニスタ
の側壁３４に隣接するようにしてキャニスタ３２の基部
３６から上方向に延出している。ボタン１０８の片方の
足部１１４は、キャニスタの側壁３４の内面に沿って延
在している。第２の足部１１６は、キャニスタの側壁に
ある開口１１８を横切るようにして、キャニスタの内面
に沿って延在している。ボタンの頭部１２０は、ボタン
１０８と一体的になっていて、側壁の開口１１８を通し
て突出している。爪アーム１２２は、足部１１６から半
径方向内側へ延びていて、頭部１２０の反対側にある。
爪アーム１２２の内側の端部は、ネジの基部１００の周
縁まわりにある、円周方向に配列されたラチェット歯と
係合している（図４および図１２乃至図１３参照）。
【００１１】組立に際しては、ボタン１０８をキャニス
タ３２の内部に固定して、ネジ９４をチャンバ要素７８
に取付ける。次に、チャンバ要素とネジとのサブ組立体
をキャニスタ３２の中に挿入して、分割ラグ１０２を軸
受台９６に貫通させる。それから、チャンバ８０と８２
とに投与すべき液体を充填する。そして、塗布具の本体
４２を塗布具のホルダ４０に固定して、マニホールド５
２とピストン６６及び６８とをマニホールドの下側に吊
下させる。次に、塗布具３８をキャニスタ３２の開いた
上端にかぶせて組付けて、ピストンヘッド７２と７３と
がチャンバ８０と８２との内部に配置されるようにす
る。ユーザがボタン１０８を半径方向内側へ弾性的に押
込むと、ネジ９４が回転して、ピストン６６及び６８に
嵌着しているチャンバ要素７８は上方向へ移動する。か
かる動きによって、チャンバ８０及び８２の内部の液体
製品は、ピストン通路７０を通ってマニホールド５２へ
送出され、さらにマニホールドの出口５４とバルブ５６
とを通って表面塗布具３８へ送り出される。ボタン１０
８を押込む毎に、増量した各液体が投与される。ボタン
１０８を解放すると、ボタンの足部１１４の幾何学形状
と弾力とのために、ボタンは図４に示した位置に復帰す
る。しかし、ネジ９４は、軸受台９６とネジの基部１０
０とのワンウェイカムラグ１０４と１０６とのために、
ボタンの動きに伴って回転することはない。
【００１２】図１乃至図１７に示した実施形態において
は、チャンバ８０はチャンバ８２に比べて実質的に大き
くなっていて、ピストンヘッド７２も対応してピストン
ヘッド７３よりも大きくなっていることに留意された
い。ピストン６６を貫通している通路７０は、ピストン
６８を貫通している通路７１に比べて大きくなってい
て、マニホールドの通路６４はマニホールドの通路６６
に比べて大きくなっている。従って、かかる液体チャン
バと通路とのデザインでは、ボタン１０８を押込む毎
に、チャンバ８２から送出されるのに比べてより多くの
液体がチャンバ８０から送出されて、この結果、チャン
バ８２よりも多くのチャンバ８０からの液体が塗布具の
本体４２に投与される。このように、液体の相対的な投
薬量は、投与パッケージの内部に設計される。もしも等
しい投薬量の液体を投与することが望ましいのであれ
ば、チャンバ８０と８２とを同じサイズにして、また、
ピストン６６及び６８とマニホールド５２とを通る液体
通路も同じサイズにする。上述の如く、チャンバ８０及
び８２とカラー８８とリブ９０とを含んでなるチャンバ
部材７８は、一体的にモールド成形されたプラスチック
の構成になっている。同様に、キャニスタ３２と、塗布
具のホルダ４０と、ネジ９４と、ボタン１０８と、マニ
ホールド５２と、ピストン６６及び６８とのそれぞれ
は、一体的にモールド成形されたプラスチックの構成に
なっている。表面塗布具の本体４２は、適当な発泡材料
か、または、焼結プラスチックから構成されている。
【００１３】図１８乃至図２７は、図１乃至図１７のパ
ッケージの変形例としてのパッケージ１２６を示してい
る。図１８乃至図２７（ならびに図２８乃至図２９）に
おいて、図１乃至図１７で用いたものと同一の参照符号
は同一の要素を示しており、また、参照符号の末尾に
“ａ”（図２８乃至図２９においては“ｂ”）を付加し
た要素は関連のある変形要素を示している。図１乃至図
１７の実施形態と図１８乃至図２７の実施形態との主要
な相違点は、チャンバ部材７８ａのチャンバ８０ａと８
２ａとが、卵形の横断面のパッケージの長手寸法に対し
て細長い形状になっていることである。すなわち、本実
施形態においても、大きい側のチャンバ８０ａは略Ｖ字
形であるけれども、ここではＶ字形の幅は、卵形である
容器本体の長手寸法の方向へ延びていて、短い寸法の方
向に延びている図８とは異なっている。同様に、小さい
側のチャンバ８２ａの長手寸法も、容器本体の長手寸法
に対して平行になっている。ピストン６６ａと６８ａと
は、チャンバ８０ａと８２ａとのそれぞれの輪郭に一致
するような寸法及び輪郭になっている。
【００１４】図２８及び図２９は、本発明の他の実施形
態による、２種類の液体を投与するパッケージ１２８を
示している。塗布具３８ｂは、カップ形状であるキャニ
スタ３２ｂの開端に受入れられる。マニホールド５２ｂ
は塗布具３８ｂの内部に吊下されていて、マニホールド
５２ｂの平行な入口開口からは、一対の中空のピストン
６６ｂ及び６８ｂが吊下されている。ピストン６６ｂと
６８ｂとの頭部７２ｂと７３ｂとは、製品チャンバ部材
７８ｂのうちのチャンバ８０ｂと８２ｂとのそれぞれの
内部に摺動可能に配置されている。本実施形態において
も、製品チャンバ部材７８ｂは、一体的にモールド成形
されたプラスチックの単一構成になっているが、本実施
形態では、チャンバ部材７８ｂの片側の側部に沿って、
チャンバ部材の移動方向と平行である方向に延在してな
るギアラック１３０を含んでいる。ギアラック１３０
は、キャニスタ３２ｂの側壁３４ｂに隣接した内部に配
置されている。側壁３４ｂは開口１３２を有していて、
この中にギアホイール１３４が回転可能に取付けられて
いる。ギアホイール１３４の円周には外歯車の歯が配列
されており、この歯はキャニスタ３２ｂの内部において
チャンバ部材７８ｂのラック１３０と噛合していて、キ
ャニスタ３２ｂの外にある部分はユーザが手操作できる
ように配置されている。ギアホイール１３４を図２９に
おける反時計まわりに回転させると、製品チャンバ部材
７８ｂはピストン６６ｂ及び６８ｂにかぶさったまま、
上方向へ移動する。かかる動きによって、チャンバ８０
ｂ及び８２ｂの内部の液体は、中空のピストンを通り、
マニホールド５２ｂを通って、塗布具３８ｂへ送出され
る。
【００１５】以上、複数成分の液体溶液を収容し塗布す
るためのパッケージと、かかるパッケージの組立方法と
について開示したが、これらは前述したすべての目的及
び目標を満足するものである。本発明について、その好
ましい実施形態に関して開示をして、また、多くの変形
及び改変について説明した。他の変形及び改変について
は、通常の知識を有する当業者にとっては容易に示唆さ
れることだろう。例えば、チャンバ要素の動きを横断す
る方向についての、チャンバのサイズと横断面とは、要
求される液体の投与比率が達成されるようなサイズに定
めることができる。図１乃至図１７の実施形態において
は、チャンバ要素を上昇させるネジをボタンで操作して
いたけれども、ネジの基部をより大きな直径として、キ
ャニスタの側壁に設けた溝孔から外部に突出させて、ネ
ジを手で直接回転させるようにしても良い。図２８乃至
図２９の実施形態においては、キャニスタの側壁に爪や
その他の適当な装置を備えるようにして、ギアホイール
３４が一方向（図２９では反時計まわり）だけに回転で
きるようにしても良い。２成分よりも多い液体溶液を投
与するためには、さらに追加して、チャンバとマニホー
ルドに取付けたピストンとを備えると良い。パッケージ
を最充填できるようにするには、ネジないしギアとチャ
ンバ要素とをキャニスタの下側部分に着脱可能に取付け
るようにすると良い。図示の実施形態では、ピストンと
チャンバ壁との間をシールするために、Ｏリング８４及
び８６などを採用した。生産環境においては、シールは
ピストンの周縁に一体的に形成するようにして、部品点
数と組立コストを削減することができる。また、図示し
たパッケージは通常、保管や輸送中及びユーザの不使用
時に塗布具を包むような、適当なカバーを付けて市販さ
れることを認識されたい。本発明は、そのような及び他
のあらゆる変形や改変であって、特許請求の範囲の精神
及び範囲に含まれるものを包含することを意図してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明のひとつの好ましい実施形態に
よる、２種類の液体を投与するパッケージを示した正面
立面図である。
【図２】図２は、図１の線２−２に沿って、図１のパッ
ケージを破断して示した断面図である。
【図３】図３は、図２の線３−３に沿って、図２のパッ
ケージを破断して示した断面図である。
【図４】図４は、図２の線４−４に沿って示した部分的
な断面図である。
【図５】図５は、図１の線５−５に沿って示した断面図
である。
【図６】図６は、図１乃至図５のパッケージにおけるキ
ャニスタを示した上面図である。
【図７】図７は、図６の線７−７に沿って、図６のキャ
ニスタを破断して示した断面図である。
【図８】図８は、図１乃至図５のパッケージにおける製
品チャンバ部材を示した上面図である。
【図９】図９は、図８の線９−９に沿って、図８のチャ
ンバ部材を破断して示した断面図である。
【図１０】図１０は、図１乃至図５のパッケージにおけ
るピストンを示した上面図である。
【図１１】図１１は、図１０の線１１−１１に沿って、
図１０のピストンを破断して示した断面図である。
【図１２】図１２は、図１乃至図５のパッケージにおけ
る、チャンバ部材を上昇させて液体を投与するためのネ
ジを示した斜視図である。
【図１３】図１３は、図１２のネジを示した底部斜視図
である。
【図１４】図１４は、図１乃至図５のパッケージにおけ
る表面塗布具の基部を示した上部斜視図である。
【図１５】図１５は、図１４の塗布具の基部を示した底
部斜視図である。
【図１６】図１６は、図１乃至図５のパッケージにおけ
る、投与ボタンを示した立面図である。
【図１７】図１７は、図１乃至図５のパッケージにおけ
る、マニホールドを示した上部斜視図である。
【図１８】図１８は、本発明による別の実施形態につい
て、図３と同じように示した断面図である。
【図１９】図１９は、図１８の実施形態について、図２
と同じように示した部分的な断面図である。
【図２０】図２０は、図１８の線２０−２０に沿って示
した断面図である。
【図２１】図２１は、図２０の線２１−２１に沿って示
した断面図である。
【図２２】図２２は、図１８乃至図２１のパッケージに
おける、チャンバ部材を示した上面図である。
【図２３】図２３は、図２２の線２３−２３に沿って示
した断面図である。
【図２４】図２４は、図１８乃至図２１のパッケージに
おける、ピストンのひとつを示した上面図である。
【図２５】図２５は、図２４の線２５−２５に沿って示
した断面図である。
【図２６】図２６は、図１８乃至図２１のパッケージに
おける、第２のピストンを示した上面図である。
【図２７】図２７は、図２６の線２７−２７に沿って示
した断面図である。
【図２８】図２８は、本発明の他の実施形態による、２
種類の液体を投与するパッケージを示した側断面図であ
る。
【図２９】図２９は、図２８の線２９−２９に沿って示
した部分的な断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E014 PA01 PA10 PB05 PB07 PC03 PC08 PC17 PC18 PD30 PE08 PE14 PE15 PE16 PE25 PE30 PF01 PF05 PF10 4F042 AA01 FA23 FA30 FA36

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数成分の液体溶液を収容し投与するた
    めのパッケージ（３０；１２６；１２８）であって、こ
    の装置が、 側壁（３４）を有してなるキャニスタ（３２；３２ｂ）
    と、 前記側壁の内部に移動可能に取付けられてなる製品チャ
    ンバ部材（７８；７８ａ；７８ｂ）であって、投与すべ
    き液体を収容するために少なくとも第１と第２の別々の
    製品チャンバ（８０，８２；８０ａ，８２ａ；８０ｂ，
    ８２ｂ）を形成してなる上記製品チャンバ部材と、 前記キャニスタの内部における固定位置に取付けられて
    なる第１と第２のピストン（６６，６８；６６ａ，６８
    ａ；６６ｂ，６８ｂ）であって、それぞれ前記第１と第
    ２のチャンバの内部に摺動可能に配置されてなる上記第
    １と第２のピストンと、 前記キャニスタの内部に取付けられているマニホールド
    （５２；５２ａ；５２ｂ）と、 前記第１及び第２のピストンから延びてなる第１と第２
    の通路（７０，７１；７０ａ，７１ａ）であって、前記
    第１及び第２のチャンバから送出された液体を前記マニ
    ホールドへ供給するような上記第１と第２の通路と、 前記ピストンにかぶさっている前記チャンバ部材を動か
    すための手段（８８，９４；１３０，１３４）であっ
    て、前記チャンバからの液体を前記通路を通して前記マ
    ニホールドへ送出し、同マニホールドの中で前記液体を
    混合させるような上記動かす手段と、 前記キャニスタに取付けられ前記マニホールドに結合さ
    れてなる塗布具（３８；３８ａ；３８ｂ）であって、前
    記チャンバから前記マニホールドを通して送出された液
    体を投与するための上記塗布具と、 を含んでいることを特徴とするパッケージ。
  2. 【請求項２】 前記第１及び第２のピストン（６６，６
    ８；６６ａ，６８ａ；６６ｂ，６８ｂ）は、前記第１及
    び第２の通路（７０，７１；７０ａ，７１ａ）によっ
    て、前記マニホールド（５２；５２ａ；５２ｂ）から吊
    下されていることを特徴とする請求項１に記載のパッケ
    ージ。
  3. 【請求項３】 前記マニホールド（５２；５２ａ；５２
    ｂ）は、前記塗布具（３８；３８ａ；３８ｂ）に結合さ
    れてなる出口（５４）を有していると共に、一対の間隔
    を隔てた平行である入口（６０，６２）を有していて、
    かかる入口から前記第１及び第２の通路（７０，７１；
    ７０ａ，７１ａ）によって、前記前記第１及び第２のピ
    ストン（６６，６８；６６ａ，６８ａ；６６ｂ，６８
    ｂ）がそれぞれ吊下されていることを特徴とする請求項
    ２に記載のパッケージ。
  4. 【請求項４】 前記マニホールド（５２；５２ａ；５２
    ｂ）は、前記塗布具（３８；３８ａ；３８ｂ）から吊下
    されていることを特徴とする請求項３に記載のパッケー
    ジ。
  5. 【請求項５】 前記第１及び第２の通路（７０，７１；
    ７０ａ，７１ａ）のそれぞれは、前記第１及び第２のピ
    ストン（６６，６８；６６ａ，６８ａ；６６ｂ，６８
    ｂ）に一体的に形成されていると共に、前記ピストンか
    ら前記第１及び第２のチャンバ（８０，８２；８０ａ，
    ８２ａ；８０ｂ，８２ｂ）へ延通していることを特徴と
    する請求項３に記載のパッケージ。
  6. 【請求項６】 前記第１のピストン（６６；６６ａ）及
    び第１の通路（７０，７０ａ）は、前記第２のピストン
    （６８；６８ａ）及び前記第２の通路（７１，７１ａ）
    とは、別個にモールド成形されていることを特徴とする
    請求項５に記載のパッケージ。
  7. 【請求項７】 前記第１及び第２のピストン（６６ｂ，
    ６８ｂ）と関連する通路とは、一体的にモールド成形さ
    れたプラスチックの構成になっていることを特徴とする
    請求項５に記載のパッケージ。
  8. 【請求項８】 前記ピストン（６６，６８；６６ａ，６
    ８ａ；６６ｂ，６８ｂ）は、関連するチャンバ（８０，
    ８２；８０ａ，８２ａ；８０ｂ，８２ｂ）の内面に対し
    て密封式に摺動係合することを特徴とする請求項５に記
    載のパッケージ。
  9. 【請求項９】 前記チャンバ（８０，８２；８０ａ，８
    ２ａ；８０ｂ，８２ｂ）のそれぞれは、カップ形状であ
    って、その開端に通するように関連するピストン（６
    ６，６８；６６ａ，６８ａ；６６ｂ，６８ｂ）が受入れ
    られていることを特徴とする請求項１乃至８のいずれか
    １項に記載のパッケージ。
  10. 【請求項１０】 前記チャンバ部材（７８；７８ａ；７
    ８ｂ）は、これと前記第１及び第２のチャンバ（８０，
    ８２；８０ａ，８２ａ；８０ｂ，８２ｂ）とを含めて、
    一体的にモールド成形されたプラスチックの構成になっ
    ていることを特徴とする請求項９に記載のパッケージ。
  11. 【請求項１１】 前記第１及び第２のチャンバ（８０，
    ８２；８０ａ，８２ａ；８０ｂ，８２ｂ）のうちの少な
    くともひとつと、第１及び第２のピストン（６６，６
    ８；６６ａ，６８ａ；６６ｂ，６８ｂ）のこれに関連す
    るものとは、非円筒形の幾何学形状になっていることを
    特徴とする請求項１０に記載のパッケージ。
  12. 【請求項１２】 前記チャンバ（８０，８２；８０ａ，
    ８２ａ；８０ｂ，８２ｂ）の双方と、これらに関連する
    ピストン（６６，６８；６６ａ，６８ａ；６６ｂ，６８
    ｂ）とは、非円筒形の幾何学形状になっていることを特
    徴とする請求項１１に記載のパッケージ。
  13. 【請求項１３】 前記第１及び第２のチャンバ（８０，
    ８２；８０ａ，８２ａ；８０ｂ，８２ｂ）と、関連する
    前記第１及び第２のピストン（６６，６８；６６ａ，６
    ８ａ；６６ｂ，６８ｂ）とにおける、前記キャニスタ
    （３２；３２ｂ）の内部における前記チャンバ部材（７
    ８；７８ａ；７８ｂ）の移動方向に対して垂直である横
    断面積は異なっていることを特徴とする請求項１０に記
    載のパッケージ。
  14. 【請求項１４】 前記チャンバ部材（７８；７８ａ；７
    ８ｂ）は、前記キャニスタの内部における前記チャンバ
    部材の動きを案内するために、前記キャニスタの側壁
    （３４）に設けられた内側ガイドと協働するような外面
    ガイド（９０）を有していることを特徴とする請求項１
    乃至１３のいずれか１項に記載のパッケージ。
  15. 【請求項１５】 前記チャンバ部材（７８；７８ａ）を
    動かすための前記手段は、前記チャンバ部材に設けられ
    たネジ付きカラー（８８）と、前記キャニスタに回転可
    能に支持されてなるネジ付きボルト（９４）とを含んで
    いて、前記カラーとボルトとが有しているネジは螺合す
    ることを特徴とする請求項１乃至１４のいずれか１項に
    記載のパッケージ。
  16. 【請求項１６】 前記カラー（８８）には雌ネジが設け
    られており、前記ボルト（９４）には雄ネジが設けられ
    て前記カラーに受入れられることを特徴とする請求項１
    ５に記載のパッケージ。
  17. 【請求項１７】 前記ボルト（９４）は、前記キャニス
    タに回転可能に支持されてなる基部を有していて、前記
    基部との係合によって前記ボルトを回転させることを特
    徴とする請求項１６に記載のパッケージ。
  18. 【請求項１８】 前記キャニスタの軸受台（９６）の上
    に前記基部（１００）が支持されて、前記基部と前記軸
    受台とに設けられた対向手段（１０４，１０６）によっ
    て、前記ピストンにかぶさっている前記チャンバ部材を
    上昇させるべく前記ボルトが一方向に回転できるように
    すると共に、前記ボルトが反対方向に回転することを阻
    止することを特徴とする請求項１７に記載のパッケー
    ジ。
  19. 【請求項１９】 前記軸受台（９６）は開口を有してお
    り、前記ボルトの基部は分割ラグ（１０２）を有してい
    て、このラグを前記開口に貫通させて前記ボルトを前記
    軸受台に取付けることを特徴とする請求項１８に記載の
    パッケージ。
  20. 【請求項２０】 前記ボルトの基部に隣接するようにし
    て、前記キャニスタに支持されてなるボタン（１０８）
    をさらに含んでいることを特徴とする請求項１９に記載
    のパッケージ。
  21. 【請求項２１】 前記ボルトの基部（１００）は外面に
    ラチェット歯（１２４）を有しており、前記ボタン（１
    ０８）は前記ラチェット歯に係合するような爪アーム
    （１２２）を有していることを特徴とする請求項２０に
    記載のパッケージ。
  22. 【請求項２２】 前記キャニスタの側壁は前記ボルトの
    基部に隣接しているような開口（１１８）を有してお
    り、前記ボタン（１０８）は前記側壁の内部にピボット
    式に取付けられていると共に、ユーザが操作するための
    前記開口から延出した部分（１２０）を備えていること
    を特徴とする請求項２１に記載のパッケージ。
  23. 【請求項２３】 前記ボタン（１０８）は、前記キャニ
    スタに結合される中心点（１１０）と、前記中心点から
    延在していて前記部分（１２０）と前記爪アーム（１２
    ２）とが取付けられてなる弾性アーム（１１６）と、前
    記部分を前記開口に通すように付勢すべく前記中心点か
    ら反対の方向に延在してなる支持アーム（１１４）と、
    を有していることを特徴とする請求項２２に記載のパッ
    ケージ。
  24. 【請求項２４】 前記チャンバ部材を動かすための前記
    手段は、前記チャンバ部材に設けられてなるギアラック
    （１３０）と、前記キャニスタの側壁に回転可能に支持
    されて前記ラックと係合しているギアホイール（１３
    ４）とを含み、このホイールをユーザが操作して前記キ
    ャニスタの内部にある前記チャンバ部材を動かすことを
    特徴とする請求項１乃至１４のいずれか１項に記載のパ
    ッケージ。
  25. 【請求項２５】 前記キャニスタ（３２；３２ｂ）はカ
    ップ形状であって、その開端にかぶせるようにして前記
    塗布具（３８；３８ａ；３８ｂ）が取付けられることを
    特徴とする請求項１乃至２４のいずれか１項に記載のパ
    ッケージ。
  26. 【請求項２６】 複数成分の液体溶液を収容し投与する
    ためのパッケージ（３０；１２６；１２８）を製造する
    方法であって、この方法が、 （ａ）開端と側壁（３４）とを有しているようなキャニ
    スタ（３２；３２ｂ）を提供する段階と、 （ｂ）前記キャニスタの内部に、一体的にモールド成形
    されていて少なくとも第１と第２の製品チャンバ（８
    ０，８２；８０ａ，８２ａ；８０ｂ，８２ｂ）を有して
    いるような製品チャンバ部材（７８；７８ａ；７８ｂ）
    と、前記部材を前記側壁に対して動かすための第１の手
    段（８８；１３０）とを取付ける段階と、 （ｃ）ユーザが操作して前記キャニスタの内部にある前
    記部材を動かすための、前記第１の手段と係合する第２
    の手段（９４；１３４）を前記キャニスタに取付ける段
    階と、 （ｄ）表面塗布具（３８；３８ａ；３８ｂ）を提供する
    段階と、 （ｅ）少なくとも第１及び第２の中空なピストン（６
    ６，６８；６６ａ，６８ａ；６６ｂ，６８ｂ）を前記塗
    布具から吊下させる段階と、 （ｆ）前記第１及び第２のチャンバに、投与すべき第１
    及び第２の液体を充填する段階と、 （ｇ）前記表面塗布具を前記キャニスタの開端にかぶせ
    て組み立てて、前記第１及び第２のピストンのそれぞれ
    を前記第１及び第２のチャンバの内部に配置させるよう
    な上記組立段階と、 を含んでいることを特徴とする方法。
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