JP2003225582A - チッパ - Google Patents

チッパ

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JP2003225582A
JP2003225582A JP2002028767A JP2002028767A JP2003225582A JP 2003225582 A JP2003225582 A JP 2003225582A JP 2002028767 A JP2002028767 A JP 2002028767A JP 2002028767 A JP2002028767 A JP 2002028767A JP 2003225582 A JP2003225582 A JP 2003225582A
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Japan
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knife
chipper
mark
wear
consumption
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JP2002028767A
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Hisashi Kimura
久司 木村
Masaji Kobayashi
正司 小林
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Komatsu Zenoah Co
Original Assignee
Komatsu Zenoah Co
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C2210/00Codes relating to different types of disintegrating devices
    • B02C2210/01Indication of wear on beaters, knives, rollers, anvils, linings and the like

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  • Debarking, Splitting, And Disintegration Of Timber (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チッパナイフの消耗の進捗状況及び進捗状況
を含めた消耗限界を容易に把握でき、かつ簡単構造のチ
ッパの提供を第1目的とする。さらには、切断品質を一
定に維持できるチッパの提供を第2目的とする。 【解決手段】 ワーク(3)するチッパナイフ(7)と、チッ
パナイフ(7)を支持する支持部材(1a)と、チッパナイフ
(7)、支持部材(1a)及びチッパ(1)自体の内の少なくとも
一つの目視可能領域に設けたマークであって、かつチッ
パナイフ(7)の消耗の進捗状況を意味付けしたマーク(M)
とを有するチッパとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チッパに関する。
【0002】
【従来の技術】チッパは、例えば樹木粉砕機等に組み込
まれ、投入された樹木等(ワーク)を切断する装置であ
る。かかるチッパはチッパナイフを備える。尚、チッパ
ナイフはチッパカッタ等とも呼ばれ、粉砕前のワークを
薄く切断するものである。一方、チッパの中には切断と
同時にチップ状に粉砕するものも多い。ところで、ナイ
フは、当然ながらチッパの稼動に伴ってその刃先が磨耗
する。また、樹木等に混じった石及び釘等に当たって欠
損する等の損耗も生ずる。つまり、ナイフは、刃先の磨
耗及び損耗等による消耗によって切れ味が鈍くなる。そ
こで、消耗したナイフをチッパから取り外し、研磨する
か又は交換するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】チッパを効率よく稼動
させるには、ナイフの切れ味を常時適正に維持すればよ
い。そのためには、ナイフの消耗の進捗状況を容易に把
握できることが要求される。換言すれば、ナイフの研磨
時期(即ち、段階的消耗限界又は段階的使用限界)及び
交換時期(即ち、完全消耗限界又は完全使用限界)を容
易に把握できる構成が要求される。ところが、ナイフの
消耗はワーク材質で異なり、そのワーク材質が一定でな
いことからナイフの研磨時期及び交換時期を容易に把握
できない。そこで、作業者による刃先の目視点検、物差
計測、又は、切断速度若しくはナイフ駆動音の感得等と
いう、作業者の経験に基づく研磨時期及び交換時期の決
定がなされている。ところが、かかる経験は作業者ごと
に異なり、そのため、チッパの高効率稼動の障害となっ
ている。
【0004】そこで、近隣技術として紹介する特許31
87627号には、「構築物のコンクリートや岩石等を
挟圧して破壊する破砕機のアーム先端に固着される破砕
機用爪において、爪がその爪を交換すべき状態まで磨耗
したとき露出するように該爪の中心部に爪本体とは異な
った色の部材が埋め込まれている破砕機用爪」が記載さ
れている。ところが、この技術は、「爪が磨耗して異な
った色の部材が露出するまでの間の磨耗状況を把握でき
ない」との欠点がある。それ故、この技術は、上記の通
り「爪の交換時期」を知るだけとなっている。また、こ
の技術は、「異なった色の部材が何時頃に露出するの
か」といった作業者にとって気のおけない心労が生ずる
(つまり、使用上の問題がある)。さらに、この技術
は、「爪本体と、異なった色の部材との2部材を必要と
し、かつ爪本体の中心部に異なった色の部材を埋め込む
という多工程を経て製造される」という製造上の不経済
性も生ずる(つまり、製造上の問題もある)。従って、
この技術は、研磨することを要件とした詳細を後述する
本発明に係わるチッパにとり、参考とならない。
【0005】本発明は、上記従来技術の実情に鑑み、チ
ッパナイフの消耗の進捗状況及び進捗状況を含めた消耗
限界を容易に把握でき、かつ簡単構造のチッパの提供を
第1目的とする。さらには、切断品質を一定に維持でき
るチッパの提供を第2目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用効果】上記目的を達
成するため、本発明に係わるチッパは、第1に、ワーク
を切断するチッパナイフと、チッパナイフを支持する支
持部材と、チッパナイフ、支持部材及びチッパ自体の内
の少なくとも一つの目視可能領域に設けたマークであっ
て、かつチッパナイフの消耗の進捗状況を意味付けした
マークとを有することとした。
【0007】かかる構成によれば、作業者は、マークを
目視するだけでチッパナイフの消耗の進捗状況を把握
し、チッパナイフの最適研磨時期及び残存寿命を容易に
知ることができる。換言すれば、チッパナイフによるワ
ークの切断品質を一定に維持し易くなる。さらに、マー
クは単にチッパナイフ、支持部材及びチッパ自体に設け
るだけであるから、しかもマークは単なるマークである
から、製造上の問題も生じにくい。
【0008】第2に、上記第1のチッパにおいて、前記
マークには、チッパナイフの消耗限界を意味付けしても
よい。
【0009】かかる構成によれば、次の作用効果を奏す
る。第1構成での消耗の進捗状況には、その文言上、チ
ッパナイフの消耗限界も含まれるが、この第2構成では
このことを明らかにしたものである。即ち、作業者は、
マークを目視するだけでチッパナイフの消耗限界を把握
し、直ちにかつ正確にチッパナイフの交換時期を知りこ
とができる。換言すれば、チッパナイフによるワークの
切断品質をより一層、一定に維持し易くなる。
【0010】第3に、上記第1又は第2のチッパにおい
て、前記チッパナイフの刃先位置がチッパナイフの消耗
の進捗に応じて変化するとき、前記マークには、チッパ
ナイフと支持部材との間に挟み込まれて使用されるシム
の厚さをチッパナイフの消耗の進捗に則して意味付けし
てもよい。
【0011】かかる構成によれば、次の作用効果を奏す
る。チッパナイフと支持部材との間に挟み込まれて使用
されるシムは、必然的にチッパナイフによるワークの切
断品質に直結する。従って、上記構成によれば、作業者
は、マークを目視するだけで所定のシム厚さを把握でき
る。つまり、ワークの切断品質が完全に作業者の制御下
に入る。従って、チッパナイフによるワークの切断品質
を自在に、かつ一定に維持できる。勿論、作業者は、単
なるマークに対する目視だけで最適使用のシム厚さが分
かるのであるから、例えばシム厚さを計算ミスする等の
不都合も生じない。尚、上記「所定のシム厚さ」とは、
上記構成から明らかな通り、「チッパナイフの消耗の進
捗に則しているものとして予めマークに意味付けしたシ
ム厚さ」である。
【0012】第4に、ワークを切断するチッパナイフ
と、チッパナイフを支持する支持部材と、チッパナイ
フ、支持部材及びチッパ自体の内の少なくとも一つの目
視可能領域であり、かつチッパナイフの新品時から消耗
限界時までの消耗が目視可能に現れる領域に設けたマー
クであって、かつチッパナイフの消耗限界を意味付けし
たマークとを有するチッパとしてもよい。
【0013】かかる構成によれば、次の作用効果を奏す
る。上記第1〜第3構成でのマークには、チッパナイフ
の消耗の進捗状況が直接的に意味付けしてある。ところ
が、この第4構成でのマークには、チッパナイフの消耗
の進捗状況は意味付けされておらず、チッパナイフの消
耗限界を意味付けしてある。ところが、この第4構成で
のマークは、チッパナイフの新品時から消耗限界時まで
の消耗が目視可能に現れる領域に設け、かつ消耗限界を
意味付けしてあるから、消耗限界(即ちマーク)を基準
として、チッパナイフの新品時から消耗限界時までの消
耗が目視可能に現れる領域のうちの残存領域(残存率)
を把握すれば、チッパナイフの消耗の進捗状況を把握し
たことになる。即ち、この第4構成によれば、上記第2
構成とほぼ同様の効果が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明に係わる
チッパの実施例を、図1〜図17を参照し、説明する。
図1は、チッパ1を搭載する樹木粉砕機である(以下、
単に「例機」という。)。例機は、チッパ1と、シュレ
ッダ2とを備える。詳しくは、投入された木材、丸太及
び剪定枝等の樹木なるワーク3を受けるホッパ4と、ホ
ッパ4内に設けられてワーク3を送るローラ5と、ロー
ラ5から送られてきたワーク3をチップ状に粉砕するチ
ッパ1と、チッパ1からのチップをさらに細かく、かつ
ほぼ均一に粉砕するシュレッダ2と、シュレッダ2から
の粉砕粒3bを外部に排出するブロワ6a及び排出ダク
ト6bとを有して大略構成される。尚、例機でのローラ
5は不図示のエンジンで駆動され、チッパ1、シュレッ
ダ2及びブロワ6はエンジンによって同軸駆動されてい
る。尚、本例機では、シュレッダ2としてハンマー式
(即ち、打撃式)を、一方、チッパ1として切断破砕式
を例示している。
【0015】チッパ1は、図2に示す通り(尚、ホッパ
4は省略してある。)、エンジン駆動されて回転する円
盤1aを備える。円盤1aには、その回転中心1b(駆
動軸である。)で点対称となるように、半径方向に長い
2つの長孔1cを備える(尚、一方の長孔1cは不図
示。)。各長孔1cのホッパ4側円盤面の凹部1d内に
は、ボルト8a及びナット8b(本例ではダブルナッ
ト)によって、高さ調整用のシム9を介してチッパナイ
フ7がシム9と共に着脱自在に取り付けてある。尚、ナ
イフ7は、図3に示す通り、その刃先7aの研磨面7b
(図示斜面)が長孔1c側とされる。研磨面7bは、ナ
イフ7によるワーク3の切断片3aを長孔1cを経てシ
ュレッダ2へ排出させる面の機能を有する。一方、反研
磨面7c(図示平面)は、刃先7aから反刃先部へ向か
うほど円盤1aに漸近するように設けてあり、この漸近
により刃先7a以外におけるワーク3との接触を回避
し、もってエンジン駆動における省エネ化を達成してい
る。尚、漸近構成としては、図3に示す同厚ナイフなら
ば、円盤1aのナイフ取付面を斜面θ(θ>0)にし、
また、図4に示すように、円盤1aのナイフ取付部が同
厚θ(θ=0)ならば、ナイフ7の厚さを刃先7aから
反刃先部へ向かうほど薄くしたもの及び図示しないがこ
れらの組み合わせを例示できる。尚、例機では図3の構
成を採用しているが、後述の説明では、特に注記しない
が、説明の便宜上、図4の漸近構成を用いて説明するこ
ともある。
【0016】かかる例機の作動を、チッパ1の作動を中
心にして述べる。作業者は、エンジンを回転させ、図3
に示したように、ホッパ4に例えば直径30cmの丸太
3を投入する。丸太3はローラ5によって送られ、その
先端面が円盤1aに当接する。円盤1aは回転Nしてお
り、従って、丸太3の先端部にナイフ7が切り込まれ
る。丸太3の先端面からの切り込み間隔L(いわゆる
「切り込みピッチL」)、は、ナイフ7の刃先7aから
円盤1aまでの距離Lである。尚、この切り込み間隔L
は、センサ及びマイコン等を用いてローラ5による丸太
3の送り速度を制御することにより前記距離L以下の範
囲で自在制御できるのであるが、円盤1aが高速回転
(例えば2000rpm)であるために、例機では通常
最も多用され、かつ安価なシム調整による決定としてあ
る。即ち、ナイフ7と円盤1aのナイフ取付部との間に
出し入れ自在に挟み込んだシム9の厚さを各種変更し、
また重ねることにより切り込み間隔Lを調整している。
丸太3の切り込み片は、円盤1aが回転していることか
ら、図3に示す通り、長孔1cの内壁面に衝突して破砕
される。つまり、切り込み片は輪切りとはならず、チッ
プ状となってシュレッダ2に放出される。このことが、
このチッパ1が上記「切断破砕式」である所以である。
チップ(上記「切断片3a」)は、シュレッダ2におい
てさらに細かく、かつほぼ均一に粉砕され、ブロワ6a
によって排出ダクト6bを経て外部に排出される。排出
ダクト6bを出た粉砕粒3bは、そのまま例えば舗装
材、クッション材及び流体濾過材等とされ、また発酵さ
せて植物培養材及び堆肥等とされ、また炭化処理して土
壌改良剤、吸着材、樹木成長材等として活用される。
【0017】かかる例機において、第1実施例は次の通
り。
【0018】ナイフ7には、図5〜図11にそれぞれ例
示するマークM(M1〜M7)を設けてある。これらマ
ークMは、チッパ1の使用に伴い磨耗し、また損耗する
ナイフ7の当該消耗領域において、それ以上の消耗は許
されないという位置を示すように、設けてある。即ち、 (1)図5のマークM1は、反研磨面7cの消耗限界位
置に設けた溝である。尚、消耗とは、前記の通り、磨耗
と、欠損等の損傷を含む(以下同じ)。そして、消耗限
界位置とは、刃先7aが消耗して切れ味が悪くなるごと
に研磨面7bを研磨して刃先7aを鋭利にすることがで
きないとされた、つまり、ナイフとして再使用できない
とされた、刃先7aの最終位置である(以下同じ)。 (2)図6のマークM2は、側面の消耗限界位置に設け
た溝である。 (3)図7のマークM3は、側面の消耗限界位置に設け
た穴である。尚、穴は打痕(いわゆる「ポンチ穴」)で
あるが、孔を含むものとする(以下同じ)。 (4)図8のマークM4は、反研磨面7cの消耗限界位
置に設けた穴である。 (5)図9のマークM5は、側面の消耗限界位置に設け
た段付きである。 (6)図10のマークM6は、研磨面7b側の面の消耗
限界位置に設けた段付きである。 (7)図11のマークM7は、反研磨面7cの消耗限界
位置に設けた段付きである。
【0019】上記第1実施例によれば、次の作用効果を
奏する。 (a)マークMは、いずれもナイフ7の新品状態から消
耗限界までの間の一連の消耗が現れる領域であり、かつ
外観するに障害のない領域に設けてある。そのため、ナ
イフ7がチッパ1に装着された状態で及び/又は取り外
された状態で、作業者がマークした領域を外観すること
によりマークMと、マークMまでの消耗領域(つまり、
残存領域)とを目視できる。即ち、残存領域の目視によ
って消耗の進捗状況を容易に推定できる。つまり、消耗
限界(使用限界)までの残存使用期間を容易に、かつ随
時に推定できる。即ち、ナイフ7の切れ味を常時適正に
維持し易く、従って、例機の高効率稼動に寄与する。 (b)マークMは単なる溝M1、M2、単なる穴M3、
M4又は単なる段付きM5、M6、M7である。従っ
て、製造上の問題は想定しにくい。また、ナイフ7を構
成する材質又は材料も変わらない。つまり、容易かつ経
済的に製造できる。 (c)消耗の進捗状況を随時推定できるが、このこと
は、消耗が作業者の管理下に置かれたということであ
る。つまり、刃先7aを観察するだけで、マークMが消
滅するまでの刃先研磨(研磨面7bの研磨である)と、
ナイフ交換とを適切に実施できる。引いては、切断品質
を一定に維持できるようになる。 (c)上記マークM1〜M7は、それぞれ単独で用いる
こともでき、また組み合わせて用いることもでき、織り
込み自由度が高い。
【0020】次に、第2実施例を、図12を参照し、説
明する。尚、後述するように、図12は、多くの態様例
を含む。
【0021】ナイフ7にはマークM8を設けてある。マ
ーク8は、反研磨面7cに段階的に複数設けた最適研磨
限度を示すマークM81、研磨完了ナイフ7の円盤1a
への取り付け時のシム厚さを示すマークM82及びマー
クM81、M82間の対応を示す矢視マークM83並び
に前記マークM1と、ナイフ7の側面に設けた上記マー
クM81に対応するマークM84、上記マークM82に
対応するマークM85及び上記マークM83に対応する
マークM84、M85間の引き出しマークM86とで構
成してある。
【0022】補足すれば、 (1)マークM1は、第1実施例のマークM1(図5参
照)と同じく、消耗限界の意味付けである。 (2)マークM82、M85は、シム厚さの寸法0.4
mm、・・・・、3.2mmを直接印してある。但し、マー
クM85は、上記ナイフ7ではその側面厚さが小さいた
めに刻印スペースが小さく、従って、一つ飛びの表示と
した。 (3)マークM84〜M86は、ナイフ7を円盤1aへ
の取付時に外観し易いように、ナイフ7の外側面に設け
た。つまり、外観しにくい駆動軸1b側のナイフ側面に
は設けていない。 (4)ナイフ7の側面は、基本的にはワーク3と接触し
ないために磨耗しない、又は磨耗しにくい。ところが、
反研磨面7cは、切断時においてはワーク3と接触しな
いものの、ローラ5によるワーク送り時に不如意にワー
ク3と強接されてることがあり、そのため、磨耗した
り、傷ついたり、また樹木の樹脂等が付着してマークM
81〜M83が見えにくくなり易い。従って、マークM
81〜M83は、例えば深溝とする等の配慮が必要であ
る(上記図5のマークM1についても同じ)。一方、マ
ークM81、M84、M86は単なる穴又は段付きでも
よい。 (5)マークM81、M84の近傍に、M82、M85
を設ければ、マークM83、M86は不要である。
【0023】上記第2実施例によれば、次の作用効果を
奏する。 (d)上記第1実施例は、ナイフ7の消耗の進捗状況が
残存領域の目視による推定に拠っている。ところが、例
機を初めて扱い、かつ新品のナイフ7を見たことのない
作業者にあっては、かかる推定が困難である(勿論、一
度でも新品のナイフ7を観察すれば、解決する問題では
あるが)。ところが、第2実施例によれば、マークM8
1、M84には、チッパナイフ7の消耗の進捗状況を段
階的に直接意味付けしてある。そのため、初心者でも最
適研磨時期及び交換時期を誤りなく把握できる。つま
り、ナイフ7の切れ味を常時適正に維持でき、上記第1
実施例よりもさらに例機の高効率稼動を達成できる。 (e)ナイフ7の反研磨面7cは、上記の通り、刃先7
aから反刃先に向かうほど円盤1aに漸近し、これによ
り切断時の刃先7a以外におけるワーク3との接触を極
力回避している。即ち、ナイフ7の刃先7aの位置がナ
イフ7の消耗の進捗に応じて変化する。具体的には、消
耗が進むと、又は、研磨面7bの研磨を繰り返すと、円
盤1aに対する刃先高さが漸減して丸太3の先端面から
の切り込み間隔Lも漸減する。そこで、上記の通り、切
り込み間隔Lはシム厚さによって調整される。そして、
当然ながら、消耗及び研磨回数が進むほど、シム厚さは
増す。ところが、上記第1実施例によれば、刃先研磨
と、ナイフ交換とは適切に実施できるものの、マークM
がシム調整量を直接的に示唆してないことから、切断品
質を一定に維持できるとの直接的関係はない。これに対
し、第2実施例は、マークM82、M85がシム厚さ
0.4mm〜3.2mmを示しているために、つまり、
マークM82、M85には、ナイフ7の消耗の進捗に則
した最適使用のシム9を意味付けしてあるために、初心
者であっても最適切り込み間隔Lを誤りなく維持でき
る。
【0024】上記第2実施例の各種態様例を、同じく図
12を参照して説明する。
【0025】(1)マークM81〜M86の総てが必要
であるというものでもなく、マークM81〜M83だけ
を有するナイフ7でもよく、又はマークM84〜M86
だけを有するナイフ7でもよい。さらにまた、マークM
81、M84のみを有するナイフ7でもよく、そして、
上記(d)の効果だけを得ても構わない。
【0026】(2)また、例えばM82及び/又はM8
5Mは、シム9を装着することなく、研磨を完了したば
かりのナイフ7を円盤1aへ取り付けた場合における、
ナイフ7によるワーク3への「切り込み間隔L」を意味
付けしたものとしてもよい。このようにすると、切り込
み間隔L以上の各種サイズのチップ3aを、切り込み間
隔Lに対する単なるシム厚さの増減量の単純加算だけと
なり、そのため計算が容易となる。つまり、作業者は、
切り込み間隔L以上の各種サイズのチップ3aを誤りな
く生産できるようになる。尚、「切り込み間隔L以上の
各種サイズ」とはいっても、例機の場合、制限がある。
即ち、図4に示した通り、ナイフ7は円盤1aの凹部1
d内でボルト8a及びナット8bで固定されているもの
の、例機の場合、凹部1dの壁面がナイフ7によるワー
ク切断時の反力受けとしてある。つまり、例機の場合、
ボルト8a及びナット8bは、ナイフ7の位置決めが狙
いであり、切断時に生ずる大きな剪断力に抗せない構成
としてある。従って、例機の場合、「切り込み間隔L以
上の各種サイズ」まで、即ちナイフ7全体が凹部1d内
から離脱するまで、シム9厚さを厚くすれば、ボルト8
aが折損して使用に耐えない。但し、凹部1dの有無に
係わらず、ボルト8aを例えば太くし円盤1aに固設
し、その高剪断性によってナイフ7からの切断力に抗す
る構成とした場合は、シム9の厚さはさらに厚くでき
る。
【0027】次に、第3、第4実施例を説明する。前記
した本発明の狙い(課題である)は、第1、第2実施例
で示した通り、ナイフ7に設けた各種意味付けされたマ
ークM(M1〜M8)によって達成される。ところで、
ナイフ7は、これを支持する円盤1aと対となってい
る。そして、円盤1aはチッパ1に設けてある。尚、例
機では円盤1aとしたが、例えばナイフを支持したアー
ム等、要するにナイフ7を支持する支持部材であればよ
い(但し、説明の便宜上、以降の説明もまた支持部材は
円盤1aとする。)。一方、マークM(M1〜M8)
は、これも第1、第2実施例で示した通り、作業者にと
って目視可能領域に設けることが条件となる。しかし
て、マークMは、ナイフ7は勿論のこと、円盤1a又は
チッパ1自体に設けてもよいことになる。勿論、ナイフ
7、円盤1a及びチッパ1の内の少なくとも一つに設け
てもよいことになる。尚、例機の場合、チッパ1とシュ
レッダ2とは一体構成であるから、チッパ1にマークM
を設けるといっても、これは例機自体に設けることとな
る(前記「特許請求の範囲」でも同じ。)。即ち、詳細
を後述する第3実施例は円盤1aにマークMを設けた例
であり、一方、第4実施例はチッパ1にマークMを設け
た例である。詳しくは、次の通り。
【0028】第3実施例を、図13〜図16を、参照し
説明する。
【0029】図13は、チッパ1及びシュレッダ2の各
本体を示す。円盤1aのナイフ装着側の面は、ナイフ7
の配置から明らかな通り、ワークが強く当接及び衝突し
て磨耗し、かつ樹液が付着する等の網掛で印した領域1
a1と、当接及び衝突するにしても磨耗及び樹液付着等
が殆ど生じない外周1a2、外側領域1a3及び内側領
域1a4(軸廻領域である)とがある。
【0030】そこで、第3実施例は、図14に示す通
り、ナイフ7近傍の外周1a2に第2実施例のマークM
8に相当するM84及びM5と、第2実施例のマークM
1(図示X印)と打刻してある。マークM84、M8
5、M1の意味付けは、上述の通りである。図示O印は
新品取り付け時を示す。突起1a5は、外側領域1a3
に設けたブロックであり、その外周面にマークM84、
M1を外周1a2に引き続き延長打刻してある。この突
起1a5の設置理由は、マークM84、M1の各先端を
ナイフ先端7aに近づけるためのものである。このよう
に構成すると、作業者は、マークM84に対するナイフ
先端7aの相対位置を精度よく把握できるようになる。
【0031】図15は、第3実施例の第1態様例を示
す。上記第3実施例によれば、作業者の目視方向が斜め
になると、マークM84、M85、M1の意味付けを読
み違えることがある。そこで、第1態様例では、内側領
域1a4に第2突起1a6を設けると共に、突起1a5
を凹状とした(図13の円盤1aの上側半分参照)。そ
して、両突起1a5、1a6の頂点を新品ナイフの装着
位置高さと同じ高さに設けてある。また、突起1a5
は、その凹み内からナイフ7と突起1a6の頂点とを目
視できるように設けてある。このように構成してあるた
めに、作業者が突起1a5、1a6の両頂点が同一線上
で一致するように、かつ突起1a5、1a6間の配置間
隔Loを一定にして目視すると、その線とナイフ先端7
aとの間隔(即ち、消耗量)を明瞭に目視でき、従って
マークM84、M85、M1の意味付けの読み違いもな
くせる。
【0032】図16は、第3実施例の第2態様例を示
す。これは、マークM84、M85、M1を、円盤1a
の外側領域1a3に設けたものである。作用効果は、第
3実施例と同様である。
【0033】第4実施例を、図17を参照し、説明す
る。
【0034】図17は、マークM84、M85、M1を
例機の外装Gに設けたものである。破線枠S1はナイフ
7の載置位置を示し、この枠内に、図示するように、マ
ークM84、M85、M1を打刻してある。突起S2
は、外装Gに設けられてナイフ7のボルト孔に密に嵌合
する2つの小高突起である。即ち、作業者は、取り外し
たナイフ7のボルト孔を小高突起にそれぞれ嵌め込む
と、刃先7aは、マークM84、M1の総てを隠すか、
マークM1とマークM84の一部とを隠すか又は総てを
隠さない。説明するまでもなく、刃先7aがマークM8
4、M1の総てを隠したとき、作業者はそのナイフ7が
新品であると分かる。また、刃先7aがマークM1とマ
ークM84の一部とを隠したとき、これは、ナイフが消
耗中であることを示す、そこで、作業者は、刃先7aに
最も近いマークM84に対応するM85を読み取る。こ
れにより、作業者は、マークM84により、ナイフ7が
研磨時期に達しているか否か、また最適研磨じきを推定
できる。また、作業者は、マークM85により、ナイフ
7が研磨後のものならば、作業者は使用するシム9の最
適厚さが分かる。そして、刃先7aがマークM84、M
1の総てを隠さないとき、即ち、マークM84、M1が
見えたとき、作業者は、ナイフ7が使用限界(消耗限
界)に達していると分かるから、新品の又は消耗の進ん
でいない新たなナイフ7と交換するのがよいと分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を使用する例機の模式構成図である。
【図2】例機のチッパ本体の斜め正面図である。
【図3】ワーク切断中のナイフ及び円盤の側面断面図で
ある。
【図4】他例なるナイフ及び円盤の側面断面図である。
【図5】第1実施例なるナイフの斜視図である。
【図6】第1実施例の第1態様例なるナイフの斜視図で
ある。
【図7】第1実施例の第2態様例なるナイフの斜視図で
ある。
【図8】第1実施例の第3態様例なるナイフの斜視図で
ある。
【図9】第1実施例の第4態様例なるナイフの斜視図で
ある。
【図10】第1実施例の第5態様例なるナイフの斜視図
である。
【図11】第1実施例の第6態様例なるナイフの斜視図
である。
【図12】第2実施例なるナイフの斜視図である。
【図13】第3実施例に係わるチッパ及びシュレッダ本
体の斜視図である。
【図14】第3実施例なる円盤の側面図である。
【図15】第3実施例の第1態様例なる円盤の側面図で
ある。
【図16】第3実施例の第2態様例なる円盤の正面図で
ある。
【図17】第4実施例なる例機の外装の部分図である。
【符号の説明】
1:チッパ、2:シュレッダ、1a:支持部材(円
盤)、3:ワーク、7:チッパナイフ、9:シム、M:
マーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B241 DA33 4D065 CA06 CB10 CC01 DD04 EA05 EB20 ED02 ED06 ED14 ED35 ED45

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク(3)を切断するチッパナイフ(7)
    と、チッパナイフ(7)を支持する支持部材(1a)と、チッ
    パナイフ(7)、支持部材(1a)及びチッパ(1)自体の内の少
    なくとも一つの目視可能領域に設けたマークであって、
    かつチッパナイフ(7)の消耗の進捗状況を意味付けした
    マーク(M)とを有することを特徴とするチッパ。
  2. 【請求項2】 前記マーク(M)には、チッパナイフ(7)の
    消耗限界を意味付けしてあることを特徴とする請求項1
    記載のチッパ。
  3. 【請求項3】 前記チッパナイフ(7)の刃先位置がチッ
    パナイフ(7)の消耗の進捗に応じて変化するとき、前記
    マーク(M)には、チッパナイフ(7)と支持部材(1a)との間
    に挟み込まれて使用されるシム(9)の厚さを、チッパナ
    イフ(7)の消耗の進捗に則して意味付けしてあることを
    特徴とする請求項1又は2記載のチッパ。
  4. 【請求項4】 ワーク(3)を切断するチッパナイフ(7)
    と、チッパナイフ(7)を支持する支持部材(1a)と、チッ
    パナイフ(7)、支持部材(1a)及びチッパ(1)自体の内の少
    なくとも一つの目視可能領域であり、かつチッパナイフ
    (7)の新品時から消耗限界時までの消耗が目視可能に現
    れる領域に設けたマークであって、かつチッパナイフ
    (7)の消耗限界を意味付けしたマーク(M)とを有すること
    を特徴とするチッパ。
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