JP2003225246A - 医療用装置 - Google Patents

医療用装置

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JP2003225246A
JP2003225246A JP2002026062A JP2002026062A JP2003225246A JP 2003225246 A JP2003225246 A JP 2003225246A JP 2002026062 A JP2002026062 A JP 2002026062A JP 2002026062 A JP2002026062 A JP 2002026062A JP 2003225246 A JP2003225246 A JP 2003225246A
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heat
blade member
heat generating
blade
living tissue
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JP2002026062A
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English (en)
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Hitoshi Karasawa
均 唐沢
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐性が比較的劣るこの発熱板を取り外し自在に
して、不具合が発生した場合に簡単かつ確実に新しい発
熱板に交換できる医療用装置を提供する。 【解決手段】生体組織の凝固、切開などの処置を行なう
医療用装置であって、生体組織を把持するための一対の
把持部3,4と、この一対の把持部3,4の一方あるい
は両方に設けられた熱発生素子(発熱手段20)と、取
り外し自在であり、熱発生素子(発熱手段20)からの
熱を伝熱可能な刃部材16と、この刃部材16を固定す
るための固定部材(刃固定板5)とを備えた処置部を有
し、固定部材(刃固定板5)により刃部材16を熱発生
素子(発熱手段20)に密着固定させて生体組織の処置
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体組織の凝固、
切開などの処置を行なう医療用装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、生体組織を把持する一対の把持
部を備え、把持部の一方または両方に発熱体を設け、生
体組織を把持したままで発熱体を発熱させて生体組織を
凝固および凝固部位を切開する医療用装置が知られてい
る。これらの医療用装置は通常、生体組織に含まれる血
管の止血、生体組織の表層の病変部や出血部の焼灼、凝
固そして避妊を目的とした卵管の閉塞等、多様な手術症
例に用いられ、生体組織の凝固や凝固した生体組織の切
開ができるようになっている。
【0003】例えば、特開2000−210296や特
願2000−327148では、一対の把持部の一方あ
るいは両方に熱発生素子を設けて、熱発生素子の熱で生
体組織を凝固したり、切開する医療用装置を開示してい
る。
【0004】これらの装置では、生体組織の凝固と切開
の両方を行なえるようにするために、熱発生素子で発生
した熱を収束させて効率良く生体組織に伝えるために、
生体組織と接触する先端部の幅を狭くした発熱板が用い
られている。
【0005】また、凝固と切開の最中に組織や固まった
血液が付着するのを防ぐために、発熱板の表面にテフロ
ンなどの薄い皮膜が施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、繰り返
し使用したり、強い力で生体組織などを挟み込んでしま
った場合などは、発熱板の先端が変形したり、表面のテ
フロンなどの皮膜が剥がれてしまい、その結果として凝
固能や切開能が劣化してしまう。
【0007】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであり、その目的とするところは、耐性が比較
的劣るこの発熱板を取り外し自在にして、不具合が発生
した場合に簡単かつ確実に新しい発熱板に交換できる医
療用装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、生体組織の凝固、切開などの処置
を行なう医療用装置であって、生体組織を把持するため
の一対の把持部と、この一対の把持部の一方あるいは両
方に設けられた熱発生素子と、取り外し自在であり、前
記熱発生素子からの熱を伝達可能な刃部材と、この刃部
材を固定するための固定部材とを備えた処置部を有し、
前記固定部材により前記刃部材を前記熱発生素子に密着
固定させて生体組織の処置を行なう。
【0009】また、第2の発明は、第1の発明に係る医
療用装置において、前記固定部材と、前記一対の把持部
とが共通の軸を中心に旋回可能である。
【0010】また、第3の発明は、生体組織の凝固、切
開などの処置を行なう医療用装置であって、生体組織を
把持するための一対の把持部を有し、この一対の把持部
の一方あるいは両方には、熱発生素子と、この熱発生素
子からの熱を伝達可能な刃部材と、前記熱発生素子に対
向して、前記刃部材を受け取る受け手段と、前記熱発生
素子と、前記受け手段との間に設けられ、前記刃部材を
固定するための固定手段とを設けている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施形態を詳細に説明する。
【0012】(第1実施形態) (構成)図1は、本発明の第1実施形態に係る医療用装
置としての処置具1の全体図を示し、図2は、図1に示
す処置具1を含むシステムの全体構成を示す図である。
【0013】処置具1は、お互いに開閉する第1把持部
3と第2把持部4とこれら一対の把持部3,4の間に配
置された刃固定部材としての刃固定板5とからなり、第
1把持部3と第2把持部4と刃固定板5は共通の回転軸
6を中心にして回転自在に連結されている。
【0014】これらの第1把持部3、第2把持部4及び
刃固定板5は、各々、回転軸6より後方の位置において
第1操作アーム7、第2操作アーム8及びロックアーム
9が接続されている。第1操作アーム7、第2操作アー
ム8の後端には、夫々、術者が指を入れて操作するため
のリング10が設けられている。第1操作アーム7に
は、図2に示される電源2から伸びるケ−ブル11を接
続するための接続口金12が取付けられている。
【0015】図3は、上記した処置具1の分解斜視図で
ある。図3に示すように、回転軸6は、一対のビス部品
6−aと6−bとからなり、刃固定板5と第1把持部3
と第2把持部4の夫々に設けられた回転穴13、回転穴
14、回転穴15を貫通するとともにこれらを挟み込ん
で束ねている。刃固定板5と第1把持部3と第2把持部
4は回転軸6の回りで、各々が独立して回転できるよう
になっている。
【0016】図3に示すように、刃固定板5には、熱を
伝達可能な刃部材(後述)を受け取る溝17が設けられ
ている。ロックアーム9は回転方向に弾性を有し、ロッ
クアーム9の後端には、ロックアーム9を第1把持部3
の第1操作アーム7にロック位置で固定するためのロッ
ク爪18が設けられ、第1操作アーム7にはこのロック
爪18を受け取る爪受け部19が設けられている。
【0017】図4は、第1把持部3に対して取り外し自
在な刃部材16が刃固定板5の溝17に取付けられるよ
うすを示す図である。また、図5は、図4に示す刃部材
16のA−A断面図である。
【0018】図4に示すように、第1把持部3の内部に
は、発熱手段20と当該発熱手段20に熱的に結合され
た伝熱平板21が設けられている。発熱手段20として
は、ニクロム線あるいはシリコーン半導体やモリブデン
薄膜抵抗半導体などの熱発生素子などが用いられてい
る。そして、発熱手段20から後方に、発熱手段20に
通電するためのリード線22が第1把持部3の手元の接
続口金12(図1)まで伸びている。
【0019】一方、刃部材16は銅、銅合金、アルミ合
金、タングステンあるいはモリブデン等の熱を伝え易い
材料からなり伝熱可能となっている。刃部材16には、
伝熱平板21から熱を受け取る熱受け平面23と、生体
組織に接触する刃先部24、および刃固定板5と噛み合
う肩部25とが形成されている。少なくとも刃先部24
には、生体組織や血液が付着するのを防ぐためにテフロ
ン(登録商標)などの薄い皮膜が施されている。
【0020】(作用)以下に、上記した構成の作用を説
明する。刃固定板5の上から溝17に刃部材16を嵌め
込んで、肩部25を刃固定板5に引っかけた状態でこの
刃固定板5を回転軸6の回りで第1把持部3の方へ回転
させ、図1のようにロック爪18を第1操作アーム7の
爪受け部19にかみ合わせると、ロックアーム9の弾性
力により、刃部材16の熱受け平面23が伝熱平板21
に密着するように押し付けられて固定される。この状態
でリード線22を介して電源2から電流を発熱手段20
に通電すると、発熱手段20が発生した熱は伝熱平板2
1に伝わり、更に伝熱平板21に密着した刃部材16の
熱受け平面23へと伝わり、刃部材16全体が熱くな
る。これにより、刃先部24での生体組織の凝固や切開
が可能となる。
【0021】(効果)刃部材16が着脱可能なので、刃
部材16の刃先部24が変形したり、表面のテフロンな
どの皮膜が剥がれて凝固能や切開能が劣化した場合に
は、新しい刃部材に交換できるので、常に良好な凝固能
や切開能が得られる。
【0022】また、一対の把持部材3,4と独立して回
転可能な刃固定板5の操作で刃部材16の交換や固定が
可能なので、術中でも、簡単、確実に新しい刃部材に交
換することが出来る。
【0023】(第2実施形態) (構成)図6は、本発明の第2実施形態に係る医療用装
置としての処置具30の斜視図である。処置具30の先
端はお互いに開閉する第1の把持部31と図示しない第
2把持部とで構成される。第1把持部31の先端には、
刃受け手段としての開放するスリット33が設けられ、
固定手段としてのロック手段34は、スリット33と直
角をなす方向に延在する回転軸35を中心にして回転可
能に取付けられている。また、第1把持部31には刃部
材36を着脱自在に取付けることができる。この刃部材
36は熱を伝え易い材質からなり、スリット33にはめ
込める寸法を有する取付け部37と生体組織に接触する
刃先部38とを有する。
【0024】図7は、刃部材36を装着した第1把持部
31の垂直断面を示し、図8は、刃部材36を装着した
第1把持部31の水平断面を示す。第1把持部31の内
部には発熱手段39と、この発熱手段39に熱的に結合
された伝熱枠40が設けられており、伝熱枠40の一部
がスリット33の横壁の一部を形成するように配置され
ている。
【0025】発熱手段39から後方に当該発熱手段39
に通電するためのリード線41が第1把持部31の手元
へと伸びている。リード線41は手元側で図示しない電
源に接続されている。
【0026】一対の回転軸35を介して第1把持部31
に回転自在に取付けられているロック手段34の回転軸
35より先端側は、一対のフォーク部42に分かれて第
1把持部31を挟むように前方に伸び、フォーク部42
の先端内側には、締め付け突起部43が形成されてい
る。また、ロック手段34の回転軸35より後方側はア
ーチ状のアーム部44となり、後方に伸びている。
【0027】(作用)以下に、上記した構成の作用を説
明する。ロック手段34のアーム部44を操作して、フ
ォーク部42が第1把持部31から外れる位置まで回転
させ、スリット33の幅を大きくした状態でスリット3
3の中に刃部材36の取付け部37をはめ込んだ後、ロ
ック手段34を逆に回転させて、フォーク部42の突起
部43で第1把持部31を挟み込むと、スリット33の
幅が狭まるように第1把持部31が締め付けられ、刃部
材36の取付け部37が伝熱枠40に押し付けられるよ
うに密着する。リード線41を介して図示しない電源か
ら電流を発熱手段39に通電すると、発熱手段39が発
生した熱が伝熱枠40に伝わり、これが更に伝熱枠40
に密着した刃部材36の取付け部37へと伝わり、刃部
材36全体が熱くなる。これにより、刃先部38での生
体組織の凝固や切開が可能となる。
【0028】(効果)ロック手段34が刃部材36の近
くに配置されているのでスリット33が強い力で締め付
けられることになり、刃部材36の取付け部37と伝熱
枠40の密着牲を高め、効率よく熱を伝えられる。
【0029】(第3実施形態) (構成)図9は、本発明の第3実施形態に係る医療用装
置としての処置具50の断面図であり、処置具50の先
端部を構成する互いに開閉する一対の把持部のうちの一
方の第1把持部51の水平断面を示す。第1把持部51
の先端で把持部本体52と可動片53が繋がっており、
把持部本体52と可動片53の間に後方に開放するスリ
ット54が形成されている。第1把持部51の先端部
は、丸く滑らかな先端球部55を形成している。
【0030】また、第1把持部51と対をなす図示しな
い第2把持部と、前記第1把持部51とを相互に回転自
在に結合する回転軸56には、更にロック手段57が回
転自在に取付けられている。ロック手段57の回転軸5
6よりも先端側には固定リブ58、回転軸56よりも後
方側には作動アーム部59が形成されている。一方、可
動片53の後端には受けリブ60が形成されている。
【0031】第1把持部51の把持部本体52の内部に
は発熱手段64と、この発熱手段64に熱的に結合され
た伝熱枠65が設けられており、伝熱枠65の一部がス
リット54の横壁の一部を形成するように配置されてい
る。発熱手段64から後方に当該発熱手段64に通電す
るためのリード線66が第1把持部51の手元へと伸び
ている。リード線66は手元側で図示しない電源に接続
している。
【0032】一方、第1把持部51に着脱自在な刃部材
61は熱を伝え易い材質からなり、スリット54にはめ
込める寸法を有する取付け部62と生体組織に接触する
刃先部63とを有している。
【0033】(作用)以下に、上記した構成の作用を説
明する。図10に示すように、ロック手段57の作動ア
ーム部59を操作して、固定リブ58が可動片53の後
端の受けリブ60から外れる位置まで回転させるとスリ
ット54の幅が広がる。この状態でスリット54の中に
刃部材61の取付け部62をはめ込んだ後、図11に示
すように、ロック手段57を逆に回転させて、固定リブ
58を受けリブ60と重複する位置に配置すると、スリ
ット54の幅が狭まるように可動片53が締め付けら
れ、刃部材61の取付け部62が伝熱枠65に押し付け
られるように密着する。
【0034】リード線66を介して図示しない電源から
電流を発熱手段64に通電すると、発熱手段64が発生
した熱が伝熱枠65に伝わり、更に伝熱枠65に密着し
た刃部材61の取付け部62へと伝わり、刃部材61全
体が熱くなる。これにより、刃先部63での生体組織の
凝固や切開が可能となる。
【0035】(効果)第1把持部51の先端に溝や段差
がなく、滑らかな球形状の一部を形成しているので、把
持部材により生体組織を傷つける恐れがない。また、ロ
ック手段57を第1把持部51と第2把持部の間に隠れ
るように配置できるので、使用中に、ロック手段57が
組織に引っ掛かったり、患者を傷付ける恐れがない。
【0036】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明に関連する技術を第4、第5実施形態として
以下に説明する。
【0037】(第4実施形態) (構成)図12は、本発明の第3実施形態に係る医療用
装置としての処置具70の互いに開閉する一対の把持部
のうちの一方の第1把持部71の垂直断面を示す図であ
る。第1把持部71の内部には、発熱手段72とこの発
熱手段72に熱的に結合された伝熱枠73が設けられ、
伝熱枠73の下面には刃部材74が着脱自在に配置され
ている。伝熱枠73と刃部材74は互いに平面部75と
平面部76とで接触しており、伝熱枠73から刃部材7
4に熱を伝える。
【0038】発熱手段72から後方に当該発熱手段72
に通電するための発熱用リード線77が伸び、発熱用電
源78に接続されている。また、伝熱枠73と刃部材7
4の各々に検出用リード線79が接続され、検出用リー
ド線79は手元に伸びて検出装置80に接続されてい
る。検出装置80は、更に、メーター、スピーカーある
いは発光ランプなどの告知装置81に接続されている。
【0039】また、図14は、第4実施形態の変形例を
示す図である。このように、発熱用電源78と検出装置
80とを通信ケ−ブル81で連結し、検出装置80の検
出結果を発熱用電源78にフィードバックできるように
しても良い。
【0040】(作用)以下に、上記した構成の作用を説
明する。図13に示すように、あらかじめ、伝熱枠73
と刃部材74の間の接触抵抗と伝熱効率の関係を確認
し、生体組織の凝固、切開に最低限必要な伝熱効率
(α)と、その時の接触抵抗R(α)を確認しておく。
処置具70の使用前または使用中に、検出装置80にて
伝熱枠73と刃部材74の間に検出電流を流して両者の
間の接触抵抗を測定し、接触抵抗がR(α)以下になっ
たとき、検出装置80から告知装置81に信号を送って
告知装置81から発する表示、音、光などで術者に危険
を認識させる。
【0041】また、図14に示す変形例の場合は、接触
抵抗がR(α)以下になったときには、検出装置80か
ら発熱用電源78にOFF信号が送られ、発熱用電源7
8をOFF状態にする。また、接触抵抗がR(α)以上
になったときには、検出装置80から発熱用電源78に
ON信号が送られ、発熱用電源78をON状態にする。
【0042】(効果)発熱板と熱発生素子、相互の密着
面の汚れ、変形や傾きなどにより、熱発生素子と発熱板
の間の熱的結合状態が劣化し、発熱板が擬固や切開に十
分な温度まで上昇しなくなっても、術者が異常を認識検
出でき、安全、確実に使用できる。
【0043】(第5実施形態) (構成)図15は、本発明の第5実施形態に係る医療用
装置としての処置具83の互いに開閉する一対の把持部
のうちの一方の第1把持部84の垂直断面を示す図であ
る。第1把持部84の内部には発熱手段85が設けら
れ、発熱手段85の下面には刃部材86が着脱自在に配
置されている。発熱手段85と刃部材86は互いに接触
して発熱手段85から刃部材86に熱を伝えられる。
【0044】発熱手段85から後方には当該発熱手段8
5に通電するための発熱用リード線87が第1把持部8
4の手元へ伸び、発熱用電源100に接続されている。
また、刃部材86の上面と、第1把持部84内の肩部8
8の間に圧電素子89が1つあるいは複数設けられてい
る。圧電素子89から検出用リード線90が手元に伸び
て検出装置101に接続されている。
【0045】図16は、第5実施形態の変形例を示す図
である。図16に示すように、発熱手段92とその下の
刃部材94がユニット枠93内に設けられ、ユニット枠
93は第1把持部91の内部に着脱可能に取付けられ
る。発熱手段85と刃部材94は互いに接触し、発熱手
段85から刃部材94に熱が伝えられる。
【0046】発熱手段85から後方に当該発熱手段85
に通電するための発熱用リード線95が第1把持部84
の手元へ伸び、発熱用電源100に接続されている。ユ
ニット枠93の上面と第1把持部91の間に圧電素子9
6が設けられ、圧電素子96から伸びる検出用リード線
97は、手元に伸びて検出装置101に接続されてい
る。更に、検出装置101にメーター、スピーカーある
いは発光ランプなどの、告知装置を接続しても良い。
【0047】(作用)以下に、上記した構成の作用をこ
こでは図15を参照して説明する。刃部材86が第1把
持部84に押し付けられる力量と発熱手段85−刃部材
86間の伝熱効率の関係をあらかじめ確認し、生体組織
の凝固、切開に最低限必要な伝熱効率が得られる押し付
け力量F(α)を確認しておく。処置具83の使用前あ
るいは使用中に、圧電素子89と検出装置101により
刃部材86が第1把持部84に押し付けられる力量を測
定し、押し付け力量が予め確認した力量F(α)以下に
なったとき、検出装置101から告知装置に信号を送っ
て、告知装置から発する表示、音、光などで術者に危険
を認識させたり、検出装置101から発熱用電源100
に信号を送って電源をOFFにする。
【0048】また、図16の変形例の場合は、圧電素子
96と検出装置101によりユニット枠93が第1把持
部91に押し付けられる力量を測定し、押し付け力量が
予め確認した力量F(β)以下になったとき、検出装置
101から告知装置に信号を送って、告知装置から発す
る表示、音、光などで術者に危険を認識させたり、検出
装置101から発熱用電源100に信号を送って電源を
OFFにする。
【0049】(効果)圧電素子で伝熱効率を検出するよ
うにしたので、水分や油分が回り込んでも、安定して、
検出できる。
【0050】以下に、上記した第4及び第5実施形態か
ら抽出される発明の「構成」、「発明が解決しようとす
る課題」、「発明の効果」について説明する。
【0051】「第4実施形態の構成」 1.生体組織の凝固、切開などの処置を行なう医療用装
置であって、生体組織を把持するための一対の把持部
と、この一対の把持部の一方あるいは両方に設けられた
熱発生素子と、取り外し自在であり、前記熱発生素子か
らの熱を伝達可能な刃部材と、前記熱発生素子と、前記
刃部材との間の熱的結合状態を検出する検出手段と、を
具備することを特徴とする医療用装置。
【0052】2. 1.の医療用装置において、前記検
出手段は、前記熱発生素子と前記刃部材の間の接触抵抗
により熱的結合状態を検出する、ことを特徴とする医療
用装置。
【0053】3. 1.の医療用装置において、前記検
出手段は、前記刃部材に取付けた圧電素子により熱的結
合状態を検出することを特徴とする医療用装置。
【0054】「第5実施形態の構成」 1.生体組織の凝固、切開などの処置を行なう医療用装
置であって、生体組織を把持するための一対の把持部
と、この一対の把持部の一方あるいは両方に設けられた
熱発生素子と、取り外し自在であり、前記熱発生素子か
らの熱を伝達可能な刃部材と、前記熱発生素子と、前記
刃部材との間の熱的結合状態を検出する検出手段と、検
出された熱的結合状態に応じて、前記熱発生素子への通
電を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする
医療用装置。
【0055】「発明が解決しようとする課題」発熱板
を、熱発生素子が設けられた把持部に着脱可能にする
と、発熱板と熱発生素子、相互の密着面の汚れ、変形や
傾きなどによる密着状態の変化などの原因で熱発生素子
と発熱板の間の熱的結合状態が悪くなり、発熱板が凝固
や切開に十分な温度まで上昇しないという不具合があっ
た。
【0056】本発明は、こうした不具合に対して、発熱
板と熱発生素子の間の熱的結合状態の良否を検知するこ
とにより、安全、確実に使用できる手術機器を提供する
ことを目的としている。
【0057】「発明の効果」一方あるいは両方の把持部
に設けた通電発熱する素子と熱を伝える刃部材との間の
熱的結合状態を検出して、更に光や音などで術者に告知
する手段とを設けたので、発熱板と熱発生素子、相互の
密着面の汚れ、変形や傾きなどにより、熱発生素子と発
熱板の間の熱的結合状態が劣化し、発熱板が凝固や切開
に十分な温度まで上昇しなくなった時に、術者が発熱板
と熱発生素子の間の熱的結合状態の良否を検出でき、安
全、確実に使用できる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、医療用処置具の一方あ
るいは両方の把持部に設けた熱発生素子に、伝熱可能な
刃部材を固定部材により密着固定するようにしたので、
熱発生素子に不具合が発生した場合に、簡単、確実に新
しい熱発生素子に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る医療用装置として
の処置具1の全体図を示す図である。
【図2】図1に示す処置具1を含むシステムの全体構成
を示す図である。
【図3】上記した処置具1の分解斜視図である。
【図4】第1把持部3から取り外された伝熱可能な刃1
6が刃固定板5の溝17に取付けられるようすを示す図
である。
【図5】図4に示す刃16のA−A断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る医療用装置として
の処置具30の斜視図である。
【図7】刃36を装着した第1把持部31の垂直断面を
示す図である。
【図8】刃36を装着した第1把持部31の水平断面を
示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る医療用装置として
の処置具50の断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態の作用を説明するため
の図(その1)である。
【図11】本発明の第3実施形態の作用を説明するため
の図(その2)である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る医療用装置とし
ての処置具70の互いに開閉する一対の把持部のうちの
一方の第1把持部71の垂直断面を示す図である。
【図13】第3実施形態の作用を説明するための図であ
る。
【図14】本発明の第4実施形態の変形例を示す図であ
る。
【図15】本発明の第5実施形態に係る医療用装置とし
ての処置具83の互いに開閉する一対の把持部のうちの
一方の第1把持部84の垂直断面を示す図である。
【図16】本発明の第5実施形態の変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 処置具 2 電源 3 第1把持部 4 第2把持部 5 刃固定板 6 回転軸 7 第1操作アーム 8 第2操作アーム 9 ロックアーム 10 リング 11 ケーブル 12 接続口金 13 回転穴 14 回転穴 15 回転穴 16 刃 17 溝 18 ロック爪 19 爪受け部 20 発熱手段 21 伝熱平板 22 リード線 23 熱受け平面 24 刃先部 25 肩部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体組織の凝固、切開などの処置を行な
    う医療用装置であって、 生体組織を把持するための一対の把持部と、 この一対の把持部の一方あるいは両方に設けられた熱発
    生素子と、 取り外し自在であり、前記熱発生素子からの熱を伝達可
    能な刃部材と、 この刃部材を固定するための固定部材と、 を具備し、 前記固定部材により前記刃部材を前記熱発生素子に密着
    固定させて生体組織の処置を行なうようにしたことを特
    徴とする医療用装置。
  2. 【請求項2】 前記固定部材と、前記一対の把持部とが
    共通の軸を中心に旋回可能であることを特徴とする医療
    用装置。
  3. 【請求項3】 生体組織の凝固、切開などの処置を行な
    う医療用装置であって、 生体組織を把持するための一対の把持部と、 この一対の把持部の一方あるいは両方に設けられた熱発
    生素子と、 取り外し自在であり、前記熱発生素子からの熱を伝達可
    能な刃部材と、 前記熱発生素子に対向して、前記刃部材を受け取る刃受
    け手段と、 前記熱発生素子と、前記刃受け手段との間に設けられ、
    前記刃部材を固定するための固定手段とを具備すること
    を特徴とする医療用装置。
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