JP2003225202A - 励起光照射プローブ - Google Patents

励起光照射プローブ

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JP2003225202A
JP2003225202A JP2002029938A JP2002029938A JP2003225202A JP 2003225202 A JP2003225202 A JP 2003225202A JP 2002029938 A JP2002029938 A JP 2002029938A JP 2002029938 A JP2002029938 A JP 2002029938A JP 2003225202 A JP2003225202 A JP 2003225202A
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excitation light
prism
endoscope
light irradiation
irradiation probe
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JP2002029938A
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Tetsuya Utsui
哲也 宇津井
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Pentax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡の先端面から被検体の表面をあまり離れ
させることなく、内視鏡の対物光学系の光軸上に存する
被検体の被測定範囲に、励起光を照射することができる
励起光照射プローブを提供する。 【解決手段】励起光照射プローブ3は、光ファイババン
ドル30及びチューブ31の先端面に固定されたプリズ
ム32を有している。このプリズム32は、直角不等辺
三角形の底面を持つ三角柱形状を有している。底面にお
ける短辺に接するプリズム32の側面が、光ファイババ
ンドル30の先端面に固定されており、その側面に対し
て鋭角に接する他の側面には、反射コーティングが施さ
れている。従って、光ファイバの先端面から励起光がプ
リズム基端面に励起光が入射すると、この励起光は、光
ファイバの先端面からプリズム32内に入射すると、反
射コーティングが施されている面によって斜めに反射さ
れて、プリズム32外へ射出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の鉗子チャ
ンネルに挿通されてその先端が内視鏡の先端面から突出
した状態で使用され、内視鏡によって撮影される視野の
範囲に、生体組織を励起して自家蛍光を生じさせるため
の励起光を照射する励起光照射プローブに、関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生体組織に特定波長の紫外光(励
起光)が照射されると、この生体組織が励起されて蛍光
(自家蛍光)を発すること、及び、腫瘍や癌などの病変
が生じた異常な生体組織が発する自家蛍光の分光特性は
正常な生体組織が発する自家蛍光の分光特性とは異なる
ことが、知られている。具体的には、正常な生体組織が
発する自家蛍光は、その緑色帯域の強度が赤色帯域の強
度よりもかなり大きい一方で、病変が生じた生体組織が
発する自家蛍光は、その緑色帯域と赤色帯域との強度差
が正常組織に比べて小さくなる。このような自家蛍光に
関する分光特性に基づいて、自家蛍光を発している生体
組織が正常であるか異常であるかを判定する蛍光診断シ
ステムが、開発されている。
【0003】従来用いられていた蛍光診断システムで
は、紫外域透過フィルタが照明ランプから内視鏡先端に
至る照明光路中に選択的に進入可能に配置されている。
そして、蛍光観察時には、この紫外域透過フィルタが照
明光路に挿入されるとともに、分光器から延びる測定用
プローブ(光ファイバ)が内視鏡の鉗子チャネルに挿通
される。これにより、内視鏡の先端から被検体(体腔内
壁)へ励起光が照射され、体腔内壁から発せられた自家
蛍光が測定用プローブにより導光され、分光器によって
その自家蛍光の分光特性が検出される。この分光器が検
出した自家蛍光の分光特性に関する情報は、この分光器
に接続されたコンピュータによって処理されて、上述し
た判定に供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、内視鏡の先
端面において、照明窓(照明光路の射出端)と鉗子口
(鉗子チャネルの開口,即ち、測定用プローブの先端)
とはずれているので、被検体(体腔内壁)が内視鏡先端
面からある程度離れていなければ、照明窓を通じて照射
される励起光の照射範囲が測定用プローブによって測定
される範囲と完全には重ならない。そして、被検体(体
腔内壁)を内視鏡先端面からある程度離すと、照明窓か
ら発散して照射される励起光の被検体(体腔内壁)表面
での単位面積当たりの光量が極端に落ちてしまうので、
分光器での検出のために十分な量の自家蛍光を得られな
いという問題が、生じてしまう。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、その課題は、内視鏡の先端面から被検体
の表面をあまり離れさせることなく、内視鏡の対物光学
系の光軸上に存する被検体の被測定範囲に励起光を照射
することができる励起光照射プローブを提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に案出された本発明による励起光照射プローブは、生体
組織を励起して自家蛍光を生じさせる波長の励起光を透
過する長尺な可撓性を有する光ファイバと、この光ファ
イバの先端面から射出される励起光を斜めに偏向するた
めにこの光ファイバの先端面に固定された偏向部材と
を、備える。
【0007】このように構成されると、偏向部材が、光
ファイバの先端面から射出された励起光を、この光ファ
イバの中心軸に対して斜めな方向へ偏向させる。従っ
て、この励起光照射プローブを内視鏡の鉗子チャンネル
に挿通し、その偏向部材が内視鏡の先端面から突出さ
せ、励起光を偏向する向きを内視鏡の対物光学系の光軸
へ向ければ、被検体の表面を内視鏡の先端面からあまり
離れさせなくても、被検体の被測定範囲に励起光を照射
することができる。その結果、被測定範囲に照射される
励起光の強度が高く保たれる。
【0008】本発明において、偏向部材は、励起光を反
射させることによって偏向させても良いし、励起光を屈
折させることによって偏向させても良い。何れの場合に
おいても、反射面又は屈折面は、プリズムの側面として
構成することができる。このプリズムの形状には、制限
はないが、三角柱とすれば、最も単純な形状となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0010】
【実施形態1】<実施形態の構成>図1は、本発明の第
1実施形態による励起光照射プローブが用いられた蛍光
診断用システムの概略構成図である。この蛍光診断用シ
ステムは、内視鏡1,照明光光源装置2,励起光照射プ
ローブ3,励起光光源装置4,光路切換器5,テレビカ
メラ6,モニタ7,及び分光測定システム8を、備え
る。
【0011】先ず、内視鏡1について説明する。図1に
は、この内視鏡1の詳細な形状は図示されていないが、
内視鏡1は、生体内(体腔内)の経路に沿って挿入され
る挿入部を有している。この挿入部は、その先端近傍に
湾曲機構が組み込まれている可撓管と、この可撓管の先
端を封止する硬質部材製の先端部とからなる。また、挿
入部の基端には操作部が連結されており、この操作部に
は、湾曲機構を湾曲操作するためのダイヤル及び各種操
作スイッチが設けられている。
【0012】この内視鏡1の挿入部を構成する先端部に
は、少なくとも3つの貫通孔が穿たれており、そのうち
の一対の貫通孔には、配光レンズ11及び対物レンズ1
2が、夫々、填め込まれている。他の1つの貫通孔は、
鉗子口13aとして利用される。そして、この鉗子口1
3aと操作部に穿たれた鉗子口13bとを結んで内視鏡
1内を引き通された管が、電気メス等の処置具をガイド
する鉗子チャネル13として、機能する。
【0013】更に、内視鏡1は、ライトガイド14及び
イメージガイド15を内蔵している。これら両ガイド1
4,15は、光ファイバが多数束ねられてなる可撓なフ
ァイババンドルから構成されている。ライトガイド14
は、その先端面(出射面)が配光レンズ11に対向した
状態になるように先端部内に固定されて、内視鏡1及び
ライトガイド可撓管内を引き通され、その基端面(入射
面)が操作部の側面から延びたライトガイド可撓管の先
端に設けられた図示せぬコネクタに固定されている。そ
して、この図示せぬコネクタが照明光光源装置2の図示
せぬメスコネクタに接続されると、ライトガイド14の
入射面が照明光光源装置2内に導入される。
【0014】イメージガイド15は、その先端面が対物
レンズ12に対向した状態となるように先端部内に固定
されて、内視鏡1内を引き通され、その基端が操作部内
に固定されている。このイメージガイド15の先端面
は、内視鏡1の先端部が被検体(体腔内壁)に対向配置
されたときに対物レンズ12が当該被検体(体腔内壁)
の像を結ぶ位置の近傍に、配置されている。従って、こ
のイメージガイド15は、対物レンズ12による被検体
の像をその基端面に伝送する。
【0015】更に、内視鏡1の操作部内には、接眼レン
ズ16が、固定されている。具体的には、接眼レンズ1
6は、操作部における挿入部が連結されている側とは反
対側の端部近傍に配置され、イメージガイド15の基端
面に対向している。この接眼レンズ16は、後述する光
路切換装置5が操作部に接続されていない時には、イメ
ージガイド15の基端面に伝送された被検体の像を虚像
として、拡大する。
【0016】次に、照明光光源装置2について説明す
る。この照明光光源装置2は、リフレクタ付きの白色光
源21及び集光レンズ22を、備えている。白色光源2
1は、そのリフレクタにより、白色光を平行光として射
出する。集光レンズ22は、白色光源21により射出さ
れた白色光の光路上に配置されている。なお、内視鏡1
のライトガイド可撓管の先端に設けられた図示せぬコネ
クタが照明光光源装置2の図示せぬメスコネクタに装着
されると、ライトガイド14の入射面が、集光レンズ2
2の焦点近傍に配置される。従って、集光レンズ22に
よって集光された白色光が、ライトガイド14の入射面
に入射する。その結果、白色光は、ライトガイド14に
よって内視鏡1内を導かれ、配光レンズ11により拡散
され、内視鏡1の先端に対向した被検体(体腔内壁)を
照明する。なお、白色光源21は、白色光をリフレクタ
によって収束光として射出するタイプのものであっても
良い。その場合には、集光レンズ22を省いても、白色
光をライトガイド14の入射面に収束することが可能と
なる。
【0017】次に、励起光光源装置4について説明す
る。この励起光光源装置4は、上述した照明光光源装置
2に類似した構成を有している。但し、その励起光源4
1は、水銀ランプが発する輝線のうちの一つである36
5nmの紫外光(励起光)を、リフレクタを介して平行
光として射出する。このように平行光として励起光源4
1から射出された励起光は、集光レンズ42によって、
集光される。なお、この励起光光源装置4の筐体には、
上述した励起光照射プローブ3の基端面を集光レンズ4
2の焦点に固定する受口(図示略)が、形成されてい
る。また、励起光源41も、励起光をリフレクタによっ
て収束光として射出するタイプのものであっても良い。
その場合には、集光レンズ42を省いても、励起光を励
起光照射プローブ3の基端面に収束することが可能とな
る。
【0018】次に、励起光照射プローブ3を説明する。
図2は、励起光照射プローブ3の軸方向に沿った縦断面
図である。励起光照射プローブ3は、複数本の光ファイ
バからなる光ファイババンドル30と、この光ファイバ
バンドル30を被覆するチューブ31と、これら光ファ
イババンドル30及びチューブ31の先端面に固定され
た三角プリズム32とを、主要構成としている。そし
て、励起光照射プローブ3の基端は、励起光光源装置4
に形成された図示せぬ受口に差し込まれて固定され得る
様に、構成されている。即ち、励起光照射プローブ3の
基端には、金属パイプ等からなる口金が被せられてい
る。
【0019】なお、この励起光照射プローブ3の外径
は、上記鉗子チャンネル13よりも小さく、その長さ
は、鉗子チャンネル13の長さと鉗子口13bから励起
光光源装置4に形成された図示せぬ受口までの距離との
和よりも長い。従って、術者が、内視鏡1の鉗子チャン
ネル13に励起光照射プローブ3を挿通し、その先端
を、内視鏡1の先端面から突出させることができる。
【0020】但し、励起光照射プローブ3が内視鏡1の
鉗子チャンネル13に挿通されるとき、チューブ31が
硬過ぎると、プローブ3は鉗子チャンネル13の湾曲に
倣って屈曲することができず、逆に、チューブ31が軟
らか過ぎると、プローブ3は鉗子チャンネル13内で座
屈してしまい、何れにしても、術者は、その先端を、内
視鏡1の先端面まで到達させることができなくなる。そ
こで、チューブ31は適度な可撓性を有するプラスチッ
クから形成されている。
【0021】光ファイババンドル30を構成する単ファ
イバは、夫々、励起光の波長域に対する透過率が高い石
英ガラス又はプラスチックから形成されている。従っ
て、励起光照射プローブ3の基端が励起光光源装置4の
図示せぬ受口に差し込まれて固定されている状態で、光
ファイババンドル30の基端面に励起光が入射すると、
励起光は光ファイババンドル30内を伝わって、その先
端面から射出される。
【0022】偏向部材としてのプリズム32の形状は、
直角不等辺三角形の底面(図2の紙面と平行な面)を持
つとともに、この底面における短辺と同じ高さを有する
三角柱形状である。従って、このプリズム32の3つの
側面(図2の紙面に直交する面)のうち、底面における
短辺と接する側面の形状は、正方形となっている。この
正方形の側面が、光ファイババンドル30及びチューブ
31の先端面に固定されているので、以下、入射端面3
2aと称される。この入射端面32aに対して鋭角(約
60度)に接する側面32bには、UV反射コートが施
されている(以下、この側面32bを反射面と称す)。
従って、入射端面32aからこのプリズム32内に入射
した光のうち、励起光の成分のみが、この反射面32b
によって反射され、入射端面32aに対して直角に接す
る側面32cに向かう(以下、この側面32cを出射端
面と称す)。従って、励起光源41から発された光に不
可避的に含まれる可視光成分が、反射面32bを透過し
て、励起光成分から分離される。なお、上述したよう
に、反射面32bは入射端面32aに対して約60度に
接しているので、励起光は、励起光照射プローブ3の斜
め前方に向けて偏向されることになる。
【0023】次に、図1に戻り、光路切換器5について
説明する。この光路切換器5は、内視鏡1の操作部に対
して上記接眼レンズ16に対向した状態で装着され得る
筐体51と、この筐体51に内蔵されたプリズム52,
プリズム枠53,切替レバー54,及び集光レンズ55
とから、構成されている。なお、上記接眼レンズ16
は、この光路切換器5の筐体51が内視鏡1の操作部に
装着された時には、図示せぬ機構によって、イメージガ
イド15の基端面に対して0ディオプトリの位置へ移動
される。
【0024】この筐体51が内視鏡1の操作部に装着さ
れた時に接眼レンズ16の背後に位置する壁面には、図
示せぬ撮影レンズ及びCCDからなるテレビカメラ6が
固定されている。
【0025】筐体51における当該テレビカメラ6が装
着された壁面と直角に接する壁面には、接眼レンズ16
及びテレビカメラ6の図示せぬ撮影レンズの光軸に対し
て直交する方向にのみ進退自在に、切換レバー54が貫
通している。この切換レバー54の外端は、操作者がこ
の切換レバー54を操作するためのツマミとなってお
り、その内端には、プリズム52を保持するプリズム枠
53が固定されている。
【0026】プリズム52は、その斜面が鏡面となるよ
うにコーティングされた直角プリズムであり、プリズム
枠53により、その斜面の中心が接眼レンズ16及びテ
レビカメラ6の図示せぬ撮影レンズの光軸に対して45
度傾いて交わるように、保持されている。従って、術者
は、この切換レバー54の外端を摘んで切換レバー54
を進退させることにより、プリズム52を接眼レンズ1
6とテレビカメラ6の図示せぬ撮影レンズとの間の光路
中に挿入し、また、この光路からプリズム52を待避さ
せることができる。
【0027】プリズム52が、接眼レンズ16とテレビ
カメラ6の図示せぬ撮影レンズとの間の光路から退避し
ている状態では、イメージガイド15の基端面に伝送さ
れた被検体(体腔内壁)の像が、接眼レンズ16及びテ
レビカメラ6の図示せぬ撮影レンズにより、テレビカメ
ラ6の図示せぬ撮像素子の撮像面にリレーされる。その
撮像面上にリレーされた被検体(体腔内壁)の像は、映
像信号に変換され、その映像信号がモニタ7に入力され
ることにより、このモニタ7上に表示される。
【0028】一方、プリズム52が、接眼レンズ16と
テレビカメラ6の図示せぬ撮影レンズとの間の光路に挿
入されている状態では、接眼レンズ16の光軸は、この
プリズム52の斜面によって直角に折り曲げられる。こ
のようにして直角に折り曲げられた接眼レンズ16の光
軸の先には、集光レンズ55が同軸に配置されている。
従って、イメージガイド15を構成する個々の単ファイ
バの基端面のコアから発して接眼レンズ16によって平
行光とされた光束は、プリズム52の斜面により反射さ
れて、集光レンズ55に入射する。
【0029】この集光レンズ55は、入射した個々の光
束を、その焦点において光軸に直交する焦平面に集光す
る。即ち、この集光レンズ55は、接眼レンズ16とと
もに、イメージガイド15の基端面に現れた被検体(体
腔内壁)の像をリレーするリレーレンズとして機能す
る。
【0030】筐体51における上記切換レバー54が貫
通している壁面に対向した壁面には、後述する分光測定
システム8を構成する導光プローブ81を、その入射端
面が集光レンズ55の焦平面の中心に位置するように保
持するための口金が、形成されている。
【0031】次に、この分光測定システム8について説
明する。この分光測定システム8は、上記導光プローブ
81と、この導光プローブ81によって導かれた光を受
光する分光器82と、この分光器82の信号出力端子に
接続されたコンピュータ83と、このコンピュータ83
の画像出力端子に接続されたモニタ84とから、構成さ
れている。
【0032】導光プローブ81は、励起光が透過可能な
多数又は単一の可撓な光ファイバである。この導光プロ
ーブ81が伝送できる画像の径(この導光プローブ81
が単一の光ファイバから構成されている場合にはそのコ
アの径)は、接眼レンズ16及び集光レンズ55によっ
てリレーされる像と同径でも良いが、それより小さいこ
とが望ましい。なぜならば、対物レンズ12の光軸の延
長線上に存するごく狭い範囲からの光(蛍光)のみが、
この導光プローブ81に導入されることになるからであ
る。
【0033】分光器82は、受光した光に含まれる幾つ
かの特定波長成分の強度を測定し、測定結果をその信号
出力端子から出力する装置である。
【0034】コンピュータ83は、CPUやRAMや記
憶装置などを有して、分光器82から出力された測定結
果を記憶装置に記憶するとともに、所定の処理プログラ
ムに従って、その測定結果に基づいた演算処理を行う。
そして、このコンピュータ83は、その演算結果に基づ
いて、診断に有用な情報として利用可能な図表やグラフ
等を示す画面の画面データを生成する。生成された画面
データは、その映像出力端子からモニタ84に出力さ
れ、その画面データが表す画面が、モニタ84に表示さ
れる。 <実施形態の動作>次に、図1及び図3を用いて、本実
施形態による蛍光診断システムの動作を説明する。
【0035】まず、術者は、照明光光源装置2を起動し
て白色光を発生させて被検体(体腔内壁)をこの白色光
によって照明させるとともに、光路切換装置5の切替レ
バー54を操作することによって、プリズム52を接眼
レンズ16とテレビカメラ6との間の光路から待避させ
る。これによって、被検体(体腔内壁)の可視光による
像がモニタ7上に表示されるので、術者は、異常部位を
探すことができる。
【0036】このようにして異常部位である疑いのある
箇所を探し出すと、術者は、その箇所がモニタ7の中心
に表示されるように内視鏡1を操作した後に、励起光照
射プローブ3を内視鏡1の鉗子チャンネル13に挿通し
て、図3の断面図に示すように、その射出端面32cを
対物レンズ12側へ向けて、プリズム32を内視鏡1の
挿入部の先端面から突出させる。そして、照明光光源装
置2を停止させる一方で、励起光光源装置4を起動する
とともに、光路切換装置5の切替レバー54を操作する
ことによって、プリズム52を接眼レンズ16とテレビ
カメラ6との間の光路に挿入する。
【0037】すると、励起光光源装置4から励起光照射
プローブ3内の光ファイババンドル30の基端に入射し
た励起光は、この光ファイババンドル30によって伝送
され、プリズム32内にその入射端面32aから入射す
る。その結果、励起光は、発散しつつ、反射面32bに
よって反射されることによって、対物レンズ12の光軸
に対して斜めに偏向され、その射出端面32cからプリ
ズム32外へ射出される。
【0038】従って、内視鏡1の挿入部の先端面と被検
体(体腔内壁)との間隔が適度に保たれていれば、励起
光は、被検体(体腔内壁)の表面における対物レンズ1
2の光軸を中心とした比較的狭い範囲に、集中して照射
される。その結果、この励起光が照射された体腔内壁の
生体組織からは、平均的に強い自家蛍光が発生する。
【0039】このように発生した自家蛍光の一部は、対
物レンズ12を介してイメージガイド15の先端面に入
射する。そして、このイメージガイド15に入射した自
家蛍光は、このイメージガイド15の基端面から射出さ
れ、接眼レンズ16,プリズム52及び集光レンズ55
を介して、導光プローブ81の入射端面に入射する。そ
して、この導光プローブ81に入射した自家蛍光は、分
光器82によって受光される。その結果、この分光器8
2とコンピュータ83によって、上述した分析がなさ
れ、対物光学系12の光軸の延長線上に存する被検体
(体腔内壁)の箇所が異常であるか否かを正確に表す図
表やグラフ等が、モニタ84上に表示される。術者は、
これら図表等に表された結果に基づいて、必要な処理を
施すことが可能となるのである。
【0040】
【実施形態2】図4は、本発明の第2実施形態による励
起光照射プローブ9が、上記蛍光診断用システムを構成
する内視鏡1の鉗子チャンネル13に挿通された状態を
示す断面図である。本第2実施形態による励起光照射プ
ローブ9は、上記第1実施形態による励起光照射プロー
ブ3と比較して、光ファイババンドル30及びチューブ
31の先端に固定されたプリズム91の構成のみが異な
り、他の構成を共通としている。従って、以下において
は、上記第1実施形態と共通する構成の説明は省略す
る。
【0041】偏向部材としてのプリズム91の形状は、
直角不等辺三角形の底面(図2の紙面と平行な面)を持
つとともに、この底面における短辺と同じ高さを有する
三角柱形状である。従って、このプリズム91の3つの
側面(図2の紙面に直交する面)のうち、底面における
短辺と接する側面の形状は、正方形となっている。この
正方形の側面が、光ファイババンドル30及びチューブ
31の先端面に固定されているので、以下、入射端面9
1aと称される。この入射端面91aに対して直角に接
する側面91bには、UV反射コートが施されている
(以下、この側面91bを反射面と称す)。従って、プ
リズム91内においてこの反射面91bに入射した光の
うち、励起光の成分のみが、この反射面91bによって
反射される。プリズム91の他の側面91cには、何ら
コーティングはなされていない(以下、この側面91c
を屈折面と称す)。
【0042】入射端面91aからこのプリズム91内に
発散しつつ入射して、直接屈折面91cに達した光,及
び、反射面91bによって反射されてからこの屈折面9
1cに達した光は、この屈折面91cに対して斜めに入
射するので、この屈折面91cを透過することにより、
この屈折面91cの法線に近づく様に屈折される。その
結果、励起光は、励起光照射プローブ3の斜め前方に向
けて偏向されることになる。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の照射プ
ローブによれば、内視鏡の先端面から被検体の表面をあ
まり離れさせることなく、内視鏡の対物光学系の光軸上
に存する被検体の被測定範囲に、励起光を照射すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1実施形態による励起光照射
プローブが用いられた蛍光診断用システムの概略構成図
【図2】 第1実施形態によよる励起光照射プローブの
軸方向に沿った縦断面図
【図3】 内視鏡の鉗子チャンネルに励起光照射プロー
ブが挿通されている状態を示す内視鏡の挿入部の縦断面
【図4】 本発明の第2実施形態によよる励起光照射プ
ローブの軸方向に沿った縦断面
【符号の説明】
1 内視鏡 3 励起光照射プローブ 4 励起光光源 8 分光測定システム 9 励起光照射プローブ 12 対物レンズ 13 鉗子チャンネル 15 イメージガイド 16 接眼レンズ 30 光ファイババンドル 32 プリズム 32b 反射面 41 励起光源 82 分光器 91 プリズム 91c 屈折面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体組織を励起して自家蛍光を生じさせる
    波長の励起光を透過する長尺な可撓性を有する光ファイ
    バと、 この光ファイバの先端面から射出される励起光を斜めに
    偏向するためにこの光ファイバの先端面に固定された偏
    向部材とを備えることを特徴とする励起光照射プロー
    ブ。
  2. 【請求項2】前記偏向部材は、前記励起光を反射させる
    ことによって偏向させる反射面を有することを特徴とす
    る請求項1記載の励起光照射プローブ。
  3. 【請求項3】前記偏向部材は、前記反射面を備えるプリ
    ズムであることを特徴とする請求項2記載の励起光照射
    プローブ。
  4. 【請求項4】前記偏向部材は、前記反射面をその側面に
    備える三角プリズムであることを特徴とする請求項3記
    載の励起光照射プローブ。
  5. 【請求項5】前記偏向部材は、前記励起光を屈折させる
    ことによって偏向させる屈折面を有することを特徴とす
    る請求項1記載の励起光照射プローブ。
  6. 【請求項6】前記偏向部材は、前記屈折面を備えるプリ
    ズムであることを特徴とする請求項5記載の励起光照射
    プローブ。
  7. 【請求項7】前記偏向部材は、前記屈折面をその側面に
    備える三角プリズムであることを特徴とする請求項6記
    載の励起光照射プローブ。
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