JP2003224860A - 映像表示装置および色補正方法 - Google Patents

映像表示装置および色補正方法

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JP2003224860A JP2002020522A JP2002020522A JP2003224860A JP 2003224860 A JP2003224860 A JP 2003224860A JP 2002020522 A JP2002020522 A JP 2002020522A JP 2002020522 A JP2002020522 A JP 2002020522A JP 2003224860 A JP2003224860 A JP 2003224860A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より好適な色に補正して視覚的に鮮やかでよ
り自然な色調を持つ映像を表示できるようにした色補正
回路を備えた映像表示装置を提供する。 【解決手段】 A/D変換回路21と、マトリクス変換
回路22と、色相変換回路23と、彩度変換回路24と
色差変換回路25と、逆マトリクス変換回路26と、信
号処理回路1と、マイコン3と、表示装置4とを備えた
映像表示装置において、信号処理回路1に、入力された
映像信号のうち、特定色における色相を制御する特定色
相補正回路11と、特定色における彩度を補正する特定
彩度補正回路12と、特定色における明るさを制御する
色適応輝度利得制御回路14Aを備え、特定色の色相の
制御に関連付けて特定色の明るさを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号の色を最
適に色補正するための方法および色補正回路、ならびに
そのような色補正回路を備えたカラーテレビジョン受信
機や液晶プロジェクタ等の映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、DVD、VTR、デジタル放送チ
ューナ、パソコン等の映像ソースが多様化している。こ
れらの多様化した映像ソースを、カラーテレビジョン受
信機、プラズマディスプレイパネル、液晶プロジェク
タ、パソコンディスプレイ等の様々な映像表示装置に表
示している。これら映像表示装置は、それぞれ異なる発
光特性を持つことから、映像表示装置毎に様々な色合い
や色の濃淡等の見え方が異なるので、映像ソースにより
忠実に映像を表示する色再現技術や、映像ソースの実際
の色とは異なっても映像表示装置に合わせて色合いを調
整したり実際の映像では淡い色であってもあえて濃い色
にすることや鮮やかな色を表現する色補正技術に対する
要求が益々高まってきている。また、これらの映像表示
装置には、映像信号のインターフェイスをデジタル信号
で接続する機器も多いことから、色再現・色補正をデジ
タル信号処理で実現したいとう要求も増えてきている。
【0003】これらの要求を満たす従来技術としては、
例えば、特開2001−125557号公報に記載され
た技術がある。これは、3原色信号からデジタル化した
色相信号と彩度信号を得、任意の色相信号を所望の色相
信号に変換することにより色合いを調整したり、また、
任意の色相における彩度信号のレベルを所望の彩度レベ
ルの彩度信号に変換することにより色の濃さを調整する
という色補正技術である。
【0004】ところで、上述した従来技術では、任意の
色相や任意の彩度を調整することによって、色合いや色
の濃淡を自在に調整することが可能であるが、色によっ
てはこのような色補正を行ったとしても映像表示装置へ
の見え方が必ずしも好適な色に補正することができない
という問題点があった。
【0005】以下、その例として、芝生や樹木などの風
景等の映像を挙げて説明する。芝生の黄緑色部分の色補
正について説明する。まず、芝生の黄緑色部分の色相を
可変することによりみずみずしい緑色に制御するように
色相を調整したり、またその芝生の色の濃さを濃くなる
ように彩度レベルを増幅することを想定する。この制御
を行うにあたり、彩度レベルを制御する際に、以下に述
べるような問題点があった。それは、色を濃く制御する
と、芝生のような比較的輝度レベルが高い輝度が支配的
な色では、緑色が強調され色が濃く表示されるが、それ
と同時に、視覚上明るさがより増して見えることにより
彩度階調が劣化したように見え、また明るすぎてしまい
若干不自然な落ち着きのない緑色の芝生となってしまう
場合があった。また、比較的輝度レベルが低い生い茂っ
た深緑色の樹木の葉等においては、彩度強調により色が
濃くなるのであるが、その分、視覚上葉の色が若干暗目
に表示されてしまい階調が劣化して見えるという問題点
があった。
【0006】このように、彩度を強調することによって
全体的には鮮やかな発色が豊かになるが、画像の細部に
渡って隈なく観察すると、前述した芝生等の例のように
映像の色やその色の明るさによっては、輝度レベルの高
い箇所では色は濃くなっても、視覚上不自然に明るい映
像を表示してしまったり、逆に、樹木の葉等の例のよう
に輝度レベルの低い所の彩度強調を行った箇所の色は濃
くなり、視覚上その部分の色が暗く見えてしまう等、ユ
ーザーにとって必ずしも好適に色補正を行うことができ
ないという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題に鑑みて為されたものであって、より好適な色に
補正して視覚的に鮮やかでより自然な色調を持つ映像を
表示できるようにした色補正方法および色補正回路なら
びにこのような色補正回路を備えた映像表示装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、映像表示装置において、入力された映像
信号のうち特定色における色相を制御する特定色相制御
手段と、入力された映像信号のうち特定色における明る
さを制御する特定色輝度制御手段を備え、特定色の色相
の制御に関連付けて特定色の明るさを制御することを特
徴とする。
【0009】上記目的を達成するために、本発明は、上
記映像表示装置において、入力された映像信号のうち、
特定色の彩度レベルを利得制御する特定色彩度制御手段
と、この彩度利得制御された映像信号の明るさを制御す
る輝度制御手段を含む信号処理手段を備えたことを特徴
とする。
【0010】具体的には、前記信号処理手段は、入力映
像信号をデジタル信号に変換するAD変換器と、該AD
変換器から出力されたデジタル信号を輝度信号および少
なくとも2つの色差信号に変換するマトリクス変換回路
と、該マトリクス変換回路から出力された色差信号から
色相信号を得るための色相変換回路と、該色差信号から
彩度信号を得るための彩度変換回路と、マイクロコンピ
ュータとを含み、前記色輝度制御手段は、前記マイクロ
コンピュータから供給される所定色相範囲の設定値に基
づいて、輝度信号の利得や直流レベルを制御する信号処
理を行うことを特徴とする。
【0011】前記輝度制御手段としては、輝度信号の利
得を制御する乗算器または輝度信号の直流レベルを可変
する加算器を含む信号処理回路より構成する。
【0012】また、本発明にかかる色補正方法は、入力
映像信号をデジタル信号に変換するステップと、該デジ
タル信号を輝度信号と色差信号に分離するステップと、
該色差信号を色相信号と彩度信号に変換するステップ
と、該色相信号より特定の色相における彩度信号の利得
を制御するステップと、この彩度信号を利得した映像に
含まれる明るさを可変するステップ、とを少なくとも有
することを特徴とする。
【0013】上記本発明の構成によれば、彩度補正を施
した映像信号に含まれる輝度信号を制御することによっ
て色の明るさを可変するように構成されているので、例
えば、芝生のように明るい緑色(黄緑色)が主体の映像
であっても、例えば、彩度を強調して色を濃く制御して
も明るさを若干下げることができるので、色に深みをも
たせることができ自然でより鮮明な緑色を実現すること
ができる。このように明るい色に対してもより美しい色
に補正、再現が可能な映像を提供することが可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1のブロック図を用い
て、本発明の第1の実施の形態にかかる映像表示装置に
用いられる信号処理回路の構成を説明する。
【0015】映像表示装置は、信号処理回路1Aと、A
/D変換回路21と、マトリクス変換回路22と、色相
変換回路23と、彩度変換回路24と、色差変換回路2
5と、逆マトリクス変換回路26と、マイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンという)3と、表示装置4とを有
して構成される。
【0016】信号処理回路1Aは、入力された映像信号
のうち特定色における輝度を制御する働きを有してお
り、特定色相補正回路11と、特定彩度補正回路12
と、加算器13と、色適応輝度利得制御回路14Aと、
乗算器15とを有して構成される。
【0017】色適応輝度利得制御回路14は、輝度比較
回路141と、色相比較回路142と、輝度利得制御回
路143とを有して構成される。
【0018】A/D変換回路21は、R原色信号が入力
されるR入力端子T21Rと、G原色信号が入力される
G入力端子T21Gと、B原色信号が入力されるB入力
端子T21Bとを有しており、入力されたアナログ原色
信号をそれぞれディジタル原色信号信号に変換する働き
を有している。
【0019】マトリクス変換回路22は、A/D変換回
路21から入力されたデジタル形式の3原色信号(R,
G,B)をマトリックス変換処理し、輝度信号Y、およ
び色差信号である(R−Y)信号と(B−Y)信号を出
力する働きを有している。輝度信号Yは、色適応輝度利
得制御回路14Aと、乗算器15へ出力される。(R−
Y)信号と(B−Y)信号は、いずれも色相変換回路2
3と彩度変換回路24へ出力される。
【0020】色相変換回路23は、マトリクス変換回路
22から入力された(R−Y)信号と(B−Y)信号を
用いて、例えば下記数1式に示すような属性変換演算を
してデジタル形式の色相信号θを出力する。
【0021】
【数1】
【0022】彩度変換回路24は、マトリクス変換回路
22から入力された(R−Y)信号と(B−Y)信号を
用いて、例えば下記数2式に示すような属性変換演算を
してデジタル形式の彩度信号Sを出力する。
【0023】
【数2】
【0024】色差変換回路25は、信号処理回路1の特
定色相補正回路11で補正された色相信号と特定彩度補
正回路12で補正された彩度信号が入力され、(R−
Y)’と(B−Y)’の色差信号に変換して逆マトリク
ス変換回路26へ出力する。
【0025】逆マトリクス変換回路26は、輝度制御さ
れた輝度信号Y’および色相補正と彩度補正が行われた
色差信号(R−Y)’と色差信号(B−Y)’を、色補
正が行われたR,G,Bの3原色信号に変換して、表示
装置4へ出力する。映像表示装置4は、この3原色信号
に基づき色補正が行われた映像を表示する。
【0026】R入力端子T21R、G入力端子T21
G、B入力端子T21Bを介してA/D変換回路21に
供給されたR原色信号、G原色信号、B原色信号は、そ
れぞれ、デジタル信号に変換され、マトリクス変換回路
22へ出力される。マトリクス変換回路22は、A/D
変換回路21から出力されたデジタル形式の3原色信号
(R,G,B)をマトリックス変換処理し、該デジタル
3原色信号から輝度信号Y、および色差信号である(R
−Y)信号と(B−Y)信号に変換して出力する。この
輝度信号Yは、色適応輝度利得制御回路14へ出力され
る。また、色差信号である(R−Y)信号と(B−Y)
信号は、色相変換回路23と彩度変換回路24へそれぞ
れ出力される。
【0027】ここで、図2を用いて、色相信号と彩度信
号について説明する。図2に示すように、横軸に(B−
Y)信号をとり、縦軸に(R−Y)信号をとり、図示を
省略した垂直軸に輝度(明るさ)をとったとき、色はベ
クトルで表される。そのベクトルの方向(横軸である
(B−Y)軸とそのベクトルとが為す角度)が色合いで
ある色相θを示し、ベクトルの大きさが色の濃淡である
彩度Sを示している。このように、色をベクトル表示し
たものは色相環と呼ばれ、一般的に知られている。
【0028】この色相環において、例えばマゼンタは、
図2に示すように、(B−Y)軸から45°の角度に位
置するベクトルで表される。すなわち、マゼンタの色相
θは45°である。彩度Sは、そのベクトルの大きさに
より決定され、ベクトルの大きさが大きいほど色が濃
く、小さければ色が淡い。またベクトルの大きさが0で
あればその色が無いことを示している。また、赤色、黄
色、緑色、シアン色、青色の色相は、それぞれ113.
2°、173.0°、225.0°、293.2°、3
53.0°である。
【0029】色相変換回路23は、デジタル形式の色相
信号を出力しており、デジタル信号のビット精度を10
ビットとすると、色相0°〜359.9°を0〜102
3のデジタル信号として出力する。すなわち、色相36
0°を2の10乗である1024で分割した精度とな
り、色相デジタル信号の1LSBは約0.35°とな
る。
【0030】図3を用いて、以上説明してきた内容を補
足する。図3は、色相信号と彩度信号との関係の一例を
波形Aで示した図であり、横軸を色相信号θ(10ビッ
ト精度)、縦軸を彩度信号S(8ビット精度)としてい
る。また、代表的な色相である(B−Y)を0、(R−
Y)を256、−(B−Y)を512、−(R−Y)を
768として示してある。
【0031】一方、彩度変換回路24は、色相信号0〜
1023に対応した色ベクトルの大きさである彩度信号
Sをデジタル信号として出力する。このデジタル彩度信
号のビット精度を8ビットとすると、彩度変換回路24
は、0〜255のデジタル信号を出力する。
【0032】色相変換回路23から出力されたデジタル
色相信号θは、信号処理回路1Aの特定色相補正回路1
1に入力される。特定色相補正回路11は、入力された
デジタル色相信号θのうち、特定の色相範囲の色相信号
を補正して出力することにより色合いを調整する。特定
色相補正回路11において補正される色相信号θの色相
範囲および補正量は、マイコン3から出力される各種設
定値によって決定される。
【0033】特定色相補正回路11の構成と働きの詳細
について、図4および図5、図6を参照しつつ説明す
る。図4は、特定色相補正回路11の具体的な構成を示
したブロック図である。特定色相補正回路11は、加算
器111と、局部色相補正回路112と、色相信号入力
端子T111と、色相範囲設定信号入力端子T112
と、補正後色相信号出力端子T113とを有して構成さ
れる。
【0034】特定色相補正回路11は、加算器111に
おいて入力されたデジタル色相信号θに補正信号を加算
しなかった場合、図5(a)の直線Bに示されるよう
な、入力がそのまま出力されるリニアな入出力特性を持
つものとする。色相変換回路23から出力されたデジタ
ル色相信号θは、色相信号入力端子T111を介して加
算器111と局部色相補正回路112へそれぞれ入力さ
れる。局部色相補正回路112では、色相範囲設定信号
であるマイコン3から出力された色相の中心値(図5
(b)に示すHP)とレベル(図5(b)に示すH)と
色相幅(図5(b)に示すW)が色相範囲設定信号入力
端子T112を介して入力され、これらの値をもとにこ
の色相範囲内の色相をデコードし、図5(b)の波形C
に示すような台形状の波形を持つ信号を出力する。
【0035】加算器111では、デジタル色相信号θと
この台形状の波形Cを有する局部色相補正回路112の
出力信号とを加算する。この結果、加算器111の出力
は、図6(a)に示すように、HPを中心としたWの区
間、上方にHだけシフトした波形Dを持つ信号を出力す
る。このシフト(制御)量は、マイコン3から入力され
るレベルHによって決定される。
【0036】前述の芝生の映像を一例として今述べた色
相補正の動作を説明すると、色相範囲を黄緑色の色相に
指定して、この色にシフト量を加算することにより、こ
の黄緑色の色相が図2に示す色相環の緑方向(反時計周
り)に色相が制御されるのである。このように、特定色
相補正回路11は、マイコン3より指定された範囲内の
色相を、同じくマイコンにより指定されたレベルで可変
制御しているので、局部的に色合いを制御することが可
能となる。
【0037】さらに、加算器111の出力信号(波形
D)は、出力端子T113を介して加算器13の一方の
入力端子に入力される。加算器13の他方の入力端子に
は、マイコン3から出力されたオフセット値が入力され
る。このオフセット値は、図6(b)の直線Eに示され
るように、全色相に渡って一定の値aを持っている。加
算器13は、特定色相補正回路11から出力された信号
Dと、マイコン3から出力されたオフセット値aとを加
算する。この結果、加算器13は、図6(c)の波形F
に示すような、図6(a)に示す信号の全体をオフセッ
ト値aだけ上方にシフト(オフセット)した信号を出力
する。このように、加算器13は、全体的な(全色相に
渡る)色合いの制御を可能とする。これは、いわゆるテ
ィント調整に相当する機能であり、全体の色相を調整し
たい場合に用いる。
【0038】なお、本発明の第1の実施の形態において
は、加算器13として、入出力とも10ビットの加算器
を使用しているので、その加算結果が1023を超える
とオーバーフローして0に戻る。従って、加算器13
は、加算結果が1023を超えた場合、その加算結果か
ら1023を引いた値を出力する。
【0039】以上のようにして、特定色相補正回路11
は、マイコン3により指定した色相範囲の色相信号を別
の色相に可変することができる。例えば、芝生のような
黄緑色の映像であっても、指定した色相範囲の特定な色
相を半時計周りにシフト制御させて黄色成分から遠ざけ
て純粋な緑色になるように色相シフト制御をすることが
できる。また、加算器13によってオフセットを加算す
るように設定することにより色相全体を所定の値だけオ
フセットした信号を出力することができるので全体の色
合いを調整することもできる。
【0040】ここで、色相信号のビット精度が10ビッ
トのデジタル信号を用いているので、約0.35度を単
位とした高精度な色相シフト制御および色相オフセット
制御が可能となる。また、色相のシフト量H、シフト範
囲Wおよびオフセット量a等の色相補正にかかるパラメ
ータをマイコン3により設定しているので、これらのパ
ラメータを任意に変更・調整することができる。
【0041】なお、この実施の形態では、色相シフトの
範囲を1つとしているが、局部色相補正回路112を複
数系統用意しそれぞれ独立に色相補正にかかるパラメー
タをマイコン3により設定し、これら局部色相補正回路
112の出力信号を全て加算してから加算器13に入力
することにより、複数範囲の色相を独立にシフト(制
御)することも可能である。そして、加算器13からの
色補正された色相信号θ’は色差変換回路25に入力さ
れる。
【0042】一方、彩度変換回路24から出力されたデ
ジタル彩度信号Sは、特定彩度補正回路12に入力され
る。また、前述した色相変換回路23の出力のデジタル
色相信号θも特定彩度補正回路12に入力される。そし
て、特定彩度補正回路12は、入力されたデジタル彩度
信号Sのうち、特定の色相範囲における彩度信号を補正
して彩度利得を調整することにより色の濃淡を調整す
る。特定彩度補正回路12において補正される彩度信号
の色相範囲(彩度利得制御範囲)および補正量は、マイ
コン3から出力される各種設定値によって決定される。
【0043】特定彩度補正回路12の構成および働きの
詳細について、図7および図8を参照して説明する。図
7は、特定彩度補正回路12の具体的な回路構成例を示
すブロック図である。特定彩度補正回路12は、乗算器
121と、局部彩度補正回路122と、加算器123
と、彩度信号入力端子T121と、色相信号入力端子T
122と、色相範囲設定信号入力端子T123と、補正
後彩度信号出力端子T124とを有して構成される。
【0044】特定彩度補正回路12は、デジタル彩度信
号に加算器123では何も加算せず、かつ乗算器121
で何も乗算しなかった場合(利得1に設定した場合)、
図8(a)の直線Gに示されるような、入力がそのまま
出力されるリニアな入出力特性を持つものとする。彩度
変換回路24から出力されたデジタル彩度信号Sは、特
定彩度補正回路12の彩度信号入力端子T121を介し
て乗算器121の一方に入力される。また、色相変換回
路23から出力されたデジタル色相信号θは、色相信号
入力端子T122を介して局部彩度補正回路122に入
力される。
【0045】局部彩度補正回路122では、マイコン3
によって指定された色相範囲の色相の中心値(図8
(b)に示すHP)とレベル(図8(b)に示すSH)
と色相幅(図8(b)に示すW)が入力され、これら値
をもとにデジタル色相信号からこの範囲内の色相をデコ
ードし、図8(b)の波形Hに示すような、台形状の波
形を持つ特定範囲の色相における彩度を局部的に補正す
るための彩度補正信号Hを出力する。加算器123は、
マイコン3から出力されるオフセット値(デフォルト値
は、128)とこの局部彩度補正回路122の出力信号
Hを加算する。その結果、加算器123は、図8(c)
の波形Iに示すように、HPを中心としたWの区間上方
にSHだけシフトし全体的にオフセット値分だけオフセ
ットした特性の彩度増幅係数Iを出力する。従って、特
定色相範囲における彩度信号の増幅度を決定するのは高
さSHであり、彩度信号全体(全色相における彩度信
号)の増幅度は、マイコン3からのオフセット値によっ
て決定される。
【0046】このオフセット値は、全色相に渡って一定
であり、そのレベルは、本実施の形態においては、彩度
信号(8ビット精度)の最小値(0)と最大値(25
5)の中間である128に設定している。加算器123
の出力信号(彩度増幅係数I)は、乗算器121の他方
の入力端子に入力され、乗算器121は、先程もう一方
に入力された彩度変換回路24出力のデジタル彩度信号
Sと乗算される。デジタル彩度信号Sと彩度増幅係数I
を乗算することにより、特定色相範囲の彩度が利得制御
された彩度信号S’が出力端子T124から出力され
る。
【0047】このように、特定彩度補正回路12は、指
定された色相範囲の彩度信号を局部的に補正して特定色
相における彩度利得を制御することにより色の濃淡を可
変制御することできる。この実施の形態では、特定彩度
補正回路12で補正する色は黄緑色であるが、前述の特
定色相補正回路11によって黄緑色から緑色に色相補正
したことにより、結果として緑色の彩度が強調されるこ
とになる。例えば、芝生のよう黄緑色の映像であって、
その色を強調するために彩度レベルの利得を上げる制御
をすることで色を濃くすることができる。
【0048】ここで、前述した特定色相補正回路11に
おいて例に挙げたように芝生の黄緑色を純粋な緑色に色
相補正した場合であるとすると、この特定彩度補正回路
12では、純粋な緑色に色相補正された色に対して彩度
を補正することになるので、芝生の色は純粋な緑色の色
が濃く補正された映像に補正されたことになる。また、
特定彩度補正回路12の構成要素である加算器123に
よって全色相の彩度信号を制御して全色相における色の
濃淡を可変制御することもでき、これは、いわゆるカラ
ー調整に相当する機能である。
【0049】また、彩度の補正量SH、補正範囲Wおよ
びオフセット量等の彩度補正にかかるパラメータをマイ
コン3により設定しているので、これらのパラメータを
任意に変更・調整することができる。
【0050】なお、第1の実施の形態では、彩度の補正
範囲を1つとしているが、局部彩度補正回路122を複
数系統用意しそれぞれ独立に彩度利得にかかるパラメー
タをマイコン3により設定し、これらの出力を全て加算
して加算器123に入力することにより、複数の色相範
囲における彩度を独立に補正することも可能である。
【0051】特定彩度補正回路12から出力される彩度
信号S’は色差変換回路25の他方の入力に入力され
る。そして、色差変換回路25で、彩度信号S’と前述
した色相信号θ’を色差信号(R−Y)’と色差信号
(B−Y)’に変換し、逆マトリクス変換回路26へ出
力する。
【0052】以下に述べる色適応輝度利得制御回路14
Aは、本発明の主たる特徴部分であり、特定彩度補正回
路12によって彩度の利得制御を行った映像に含まれる
輝度信号の利得を制御する回路である。この色適応輝度
利得制御回路14Aは、輝度比較回路141と色相比較
回路142と輝度利得制御回路143を有して構成され
る。
【0053】以下、図9を用いて、色適応輝度利得制御
回路14Aの動作について説明する。図9は色適応輝度
利得制御回路14Aを構成する各部の特性を示してい
る。
【0054】マトリクス変換回路22より出力された輝
度信号Yは、輝度比較回路141の一方の入力端子に入
力される。輝度比較回路141の他方の入力端子には、
マイコン3から出力された輝度しきい値YLが入力され
る。輝度比較回路141では、この輝度しきい値YLと
輝度信号Yとをレベル比較する。図9(a)は輝度比較
回路141の入出力特性を示し、横軸は入力の輝度信号
Y、縦軸は出力のフラグ信号YFである。輝度信号Yの
横軸にはマイコン3から入力された輝度しきい値YLが
示されている。輝度比較回路141は、図9(a)の波
形Jに示すように、輝度信号Yのレベルが輝度しきい値
YLより大きければフラグ信号“1”を出力し、逆に輝
度信号Yのレベルが輝度しきい値YLより小さければフ
ラグ信号“0”を出力する。なお、この輝度しきい値Y
Lは、マイコン3によって所望の値に設定することがで
きる。
【0055】また、色相変換回路23より出力されたデ
ジタル色相信号θは、色相比較回路142の一方の入力
端子に入力される。色相比較回路142の他方の入力端
子には、マイコン3から出力された色相範囲の値θWが
入力される。この色相範囲の値θWとしては、特定彩度
補正回路12においてマイコン3から指定した色相指定
情報(図8(b)に示すHPとW)と同じ情報を指定す
ることができる。色相比較回路142では、この入力さ
れた色相信号θがマイコン3で指定された色相範囲内の
値θWであるかどうかを比較検出する。図9(b)は色
相比較回路142の入出力特性を示し、横軸は入力の色
相信号θ、縦軸は出力の一致フラグ信号θFである。色
相信号θの横軸にはマイコン3で設定された色相範囲が
示されている。色相比較回路142は、図9(b)の波
形Kに示すように、色相範囲内の値θWであれば一致フ
ラグ信号“1”を出力し、不一致であれば一致フラグ信
号“0”を出力する。
【0056】輝度比較回路141の出力のフラグ信号Y
Fと、色相比較回路142出力の一致フラグ信号θF
は、それぞれ輝度利得制御回路143に入力される。さ
らに、マイコン3より出力された輝度利得制御値YGC
が輝度利得制御回路143に入力され設定される。輝度
利得制御回路143では、以下で述べるように制御され
た輝度利得信号が出力され、この輝度利得信号は乗算器
15に入力される。図9(c)の波形Lは、輝度利得制
御回路143の入出力特性を示し、横軸は輝度信号Y、
縦軸は出力である輝度利得信号(YGAIN)である。
輝度利得制御回路143は、輝度比較回路141の出力
のフラグ信号YFが“1”であり且つ色相比較回路14
2出力の一致フラグ信号θFが“1”である条件の時の
入出力特性を示しており、この時利得Aを出力する。な
お、この利得Aの値は、前述したマイコン3よりの輝度
利得制御値YGCのことであり所望の値に設定すること
ができる。ここでは、利得Aは1より小さな値、0.9
が設定されているものとする。また、前述のフラグ条件
以外の時、即ち輝度比較回路141より出力されるフラ
グ信号YF、または色相比較回路142より出力される
一致フラグ信号θFのうちどちらか一方のフラグ信号が
“0”の時は、輝度利得制御回路143は利得1(図9
(c)中に示す波形L)を出力する。このようにして輝
度利得制御回路143は、指定した色における輝度信号
Yの輝度しきい値YLを境に2値の輝度利得信号YGA
IN(1またはA)を生成することができる。
【0057】輝度利得制御回路143から出力された輝
度利得信号YGAINは、乗算器15に入力され、前述
したマトリクス変換回路22出力の輝度信号Yとこの輝
度利得信号YGAINを乗算し、輝度信号Yレベルが基
礎信号しきい値YL以下であれば利得1であるので輝度
信号Yをそのまま出力し、しきい値YL以上であれば利
得A(=0.9)であるので、輝度信号Yの振幅レベル
を小さく制御して制御された輝度信号Y’を出力する。
【0058】前述した芝生の例では、特定色相補正回路
11によって色相補正され、特定彩度補正回路12によ
って彩度補正された芝生の緑色は、色相補正、彩度補正
する前の芝生の黄緑色映像に含まれる輝度信号のレベル
はかなり高いためかなり明るい輝度信号である。このた
め、色適応輝度利得制御回路14Aによって、芝生の映
像部分は高彩度でしかも緑色の輝度信号のレベルを下げ
るように制御することができるので、輝度を適度に下げ
ることによって、低減した明るさで自然な深みを持たせ
た緑色に色補正することができる。
【0059】ここで、色適応輝度利得制御回路14Aの
構成要素である色相比較回路142は、特定彩度補正回
路12によって彩度の利得制御を施した色に対して、前
述したような輝度利得制御を必ずしも行わなければなら
ないわけではなく、特定の色、例えば、芝生のような黄
緑色の箇所に対してのみ輝度利得制御するように、マイ
コン3を介して輝度利得制御を行う色を指定することが
できる。また、色適応輝度利得制御回路14の構成要素
の中に輝度比較回路141を設けているが、色相比較回
路142で色相範囲を限りなく狭く限定することにより
高輝度レベルの色のみに限定して、色適応輝度利得制御
回路14を実現できるので、必ずしも輝度比較回路14
1の機能がなくてもよい。
【0060】また、輝度利得制御回路143に対し図9
(c)に示したような2値の利得特性をもたせるのでは
なく、図10に示すように、輝度しきい値YL以上で
は、波形Mに示すように輝度信号レベルが大きくなるに
従って輝度利得YGを下げるような右下がりの傾き特性
を持たせても良い。このことによって、映像によって入
力輝度の高い箇所ほど輝度を抑えることができるとうい
う効果がある。
【0061】また、輝度比較回路141に、輝度しきい
値YLを2つ以上指定し、3つ以上の値の輝度レベルを
識別する複数本のフラグ信号を持たせて、輝度利得制御
回路143で3つ以上の輝度利得制御値を持つ輝度利得
信号を生成する構成としてもよい。
【0062】このようにして、利得制御された輝度信号
Y’は、色差変換回路25出力の色差信号(R−
Y)’,(B−Y)’とともに逆マトリクス変換回路2
6へ入力され、逆マトリクス変換処理によって、R,
G,Bの3原色信号に変換される。逆マトリクス変換回
路26から出力された3原色信号は、映像表示装置4に
供給され、映像表示装置4は、この3原色信号に基づき
色補正が行われた映像を表示する。
【0063】以上のように、第1の実施の形態では、彩
度利得制御を行う映像信号に含まれる輝度信号の利得を
制御することができる構成であるので、上述してきた映
像の例のように、芝生の輝度レベルが比較的高い黄緑色
を主体とした映像においても彩度を強調して色を濃く利
得制御しても、輝度の利得を下げるように制御すること
ができるので、深みのある自然な色に補正された映像を
表示することができるという効果がある。
【0064】また、輝度利得制御は、指定した色に対し
て最適な制御を行うことができるので、他の色の明るさ
には影響を与えずに輝度制御を行うことができ、容易に
好適な色補正を行うことができる効果がある。
【0065】さらに、特定色の彩度利得を制御する際、
必ずしも輝度利得制御をする必要はなく、特定彩度利得
制御と輝度利得制御は互いに独立制御することが可能で
ある。色によっては彩度利得制御を行わず、指定した色
に含まれる輝度信号のみの利得を制御することも可能で
あり、このように制御する方法についても第1の実施の
形態に含まれることは言うまでもない。また、マイコン
により輝度しきい値YL,色相幅θWなどの設定を自在
に行うことができ、これらの制御は任意色に対して制御
レベルを調節することができる。
【0066】図11を用いて、本発明の第2の実施の形
態にかかる映像表示装置に用いられる信号処理回路の構
成の概要を説明する。図11に示される第2の実施の形
態においては、図1に示した第1の実施の形態と同じ機
能を有するブロックには同一符号を付け、その説明を省
略する。第2の実施の形態は、乗算器15に代えて加算
器16を用いた点と、輝度利得制御回路143を備えた
色適応輝度利得制御回路14Aに代えて輝度DC制御回
路144を設けた色適応輝度DC制御回路14Bを用い
た点で、第1の実施の形態と異なっている。
【0067】輝度比較回路141出力のフラグ信号YF
と、色相比較回路142出力の一致フラグ信号θFは、
それぞれ輝度DC制御回路144に入力される。さら
に、マイコン3は、後述する輝度オフセットYO値を輝
度DC制御回路144へ出力する。
【0068】図12を用いて、輝度DC制御回路144
の出力信号の特性を説明する。同図において、横軸は色
適応輝度DC制御回路14Bに入力される輝度信号Y、
縦軸は輝度DC制御回路144の出力信号である輝度オ
フセット信号YOFFSETであり、縦軸の−Bはマイ
コン3から入力された輝度オフセットYO値を示す。以
下、図12を参照しながら、輝度DC制御回路144の
動作を述べる。
【0069】輝度DC制御回路144は、輝度比較回路
141出力のフラグ信号YFが“1”(輝度しきい値Y
Lより大きな輝度信号における画素を示す)であり且つ
色相比較回路142出力の一致フラグ信号θFが“1”
(特定した色の色相信号における画素を示す)の時の
み、図12に示すように、出力信号である輝度オフセッ
ト信号(YOFFSET)に輝度オフセットYO値に等
しいオフセット量を発生する。両フラグ信号が“1”で
ない時は、輝度オフセット信号YOFFSETとしてデ
フォルト値“0”を出力する。なお、この輝度オフセッ
トYO値は、マイコン3によって所望の値に設定するこ
とができる。今、この輝度オフセットYO値を負の値に
設定する(ここでは、−Bとする)。
【0070】次に、加算器16の動作を説明する。ま
ず、輝度オフセット信号(YOFFSET)は、加算器
16の一方の入力端子へ入力される。一方、マトリクス
変換回路22より出力された輝度信号Yは、加算器16
の他方の入力端子に入力される。そして、加算器16
は、輝度信号Yと輝度オフセット信号(YOFFSE
T)を加算する。このようにして、加算器16は、輝度
しきい値YL以上の輝度で且つ特定色の彩度利得を制御
する映像に含まれる輝度信号の直流レベルをYOFFS
ET分(−B)だけ下げた輝度信号を出力することがで
きる。
【0071】前述した例と同じく芝生を例にとって説明
すると、輝度DC制御回路144によって、芝生の映像
部分は高輝度でしかも緑色の映像に含まれる輝度信号の
直流レベルを下げるように制御することができる。
【0072】以上のように、第2の実施の形態では、彩
度利得制御を行う映像信号に含まれる輝度信号の直流レ
ベルを制御することができる構成であるので、上述して
きた例で説明した映像のように、芝生の輝度レベルが比
較的高い黄緑色を主体とした映像であっても彩度を強調
し色を濃く利得制御し、そして輝度のブライトネスを若
干下げるように制御することができるので、第1の実施
の形態と同様に、適度に明るさを抑えることができるの
でより鮮やかで色に深みのある自然で新鮮な映像を表示
することができるという効果がある。
【0073】図13を用いて、本発明の第3の実施の形
態にかかるにかかる映像表示装置に用いられる信号処理
回路の構成を説明する。第3の実施の形態の説明におい
ては、第1の実施の形態と同じ機能を有するブロックに
は同一符号を付け、その説明を省略する。第3の実施の
形態は、色適応輝度利得制御回路14Aに新たに彩度利
得制御回路145を追加して色適応輝度彩度利得制御回
路14Cとした点と、特定彩度補正回路12の出力に新
たに乗算器17を設けた点の2点で、第1の実施の形態
と異なっている。
【0074】まず、色適応輝度彩度利得制御回路14C
の構成要素である彩度利得制御回路145について説明
する。輝度比較回路141出力のフラグ信号YFと、色
相比較回路142出力の一致フラグ信号θFは、それぞ
れ彩度利得制御回路145に入力される。さらに、マイ
コン3は、後述する彩度利得制御値SGCを彩度利得制
御回路145に入力する。彩度利得制御回路145で
は、輝度比較回路141出力のフラグ信号YFが“0”
(輝度しきい値YL以下の輝度信号における画素)であ
り且つ色相比較回路142出力の一致フラグ信号θFが
“1”(特定した色の色相信号における画素)の時の
み、図14(a)のように、出力信号である彩度利得信
号SGに利得“C”を出力する。この利得“C”の値
は、マイコン3により入力された彩度利得制御値SGC
のことであり、所望の値に設定することができる。ここ
では、利得“C”は“1”より小さい値としている。そ
して、両フラグ信号が今述べた条件以外の時は、デフォ
ルト値の彩度利得として、SG=“1”を出力する。こ
のように、彩度利得制御回路145は、図14(a)に
示すように輝度しきい値YLを境にした低輝度部分の彩
度利得を可変した彩度利得Pを得ることができる。
【0075】以上のように本実施の形態では、特定彩度
補正回路12により特定の色の彩度利得を一定の利得で
制御した後に、乗算器17において、彩度利得信号SG
によって低輝度部分における彩度信号S’の利得を下げ
ることができるので、第1の実施の形態で述べた効果に
加え、特定彩度補正回路12により特定の色を濃く制御
することよって比較的暗くなり、階調が劣化する低輝度
部分における色においても、視覚上最適な明るさに調整
することができる効果がある。
【0076】また、いま述べてきた図14(a)に示し
た特性のように低輝度部分における彩度利得を制御する
のではなく、図14(b)の波形Qに示すように輝度利
得制御回路143により輝度しきい値YLを境にした低
輝度部分の輝度の利得を可変して、上述と同様な効果を
得ることもできる。それは、特定彩度補正回路12によ
り特定色の彩度利得を一定の利得で制御された色に対
し、輝度利得制御回路143は低輝度の利得を上げるよ
うに制御する(図14(b)の“D”)。これにより、
特定彩度補正回路12により特定色を濃く制御すること
よって視覚上暗く見えるてしまう低輝度部分の明るさを
輝度を上げて明るくなるように調整することができるの
で、図1で述べた実施の形態の効果に加え、同様に低輝
度の明るさを調整することとができる効果がある。
【0077】図15を用いて、本発明の第4の実施の形
態にかかる映像表示装置に用いられる信号処理回路の構
成を説明する。第4の実施の形態において、第1の実施
の形態と同じ機能を有するブロックには同一符号を付
け、その説明を省略する。第4の実施の形態は、信号処
理回路1Aに輝度非線形補正回路18を新たに設けて信
号処理回路1Dとした点が、第1の実施の形態と異なっ
ている。
【0078】輝度非線形補正回路18は、マトリクス変
換回路22によって入力映像信号から分離された輝度信
号Yの振幅レベルや直流レベルを可変制御するものであ
り、図16に、その詳細な回路図を示す。輝度非線形補
正回路18は、黒伸長回路181と、白伸長回路182
と、乗算器183と、クリップ回路184と、加算器1
85と、クリップ回路186とを従属接続するととも
に、最大値最小値検出回路112を設けて構成される。
さらに、輝度非線形補正回路18は、輝度信号Yが入力
される輝度信号入力端子T181と、黒伸長上限設定値
YBKとゲイン係数が入力されるYBK入力端子T18
2と、白伸長下限設定値YWTとゲイン係数が入力され
るYWT入力端子T183と、コントラスト制御係数が
入力されるコントラスト制御係数入力端子T184と、
直流レベル信号が入力される直流レベル入力端子T18
5と、最大値最小値検出信号出力端子T186と、輝度
信号出力端子T187とを有している。
【0079】マトリクス変換回路22から出力された輝
度信号Yは、輝度信号入力端子T181を介して黒伸長
回路181の一方の入力端子に供給される。黒伸長回路
181の他方の入力端子には、マイコン3によって設定
された黒伸長上限設定値YBKとゲイン係数が、YBK
入力端子T182を介して供給される。黒伸長回路18
1は、黒伸長上限設定値YBK以下の輝度信号の輝度振
幅を可変制御して出力し、白伸長回路182の一方の入
力端子に供給する。
【0080】白伸長回路182の他方の入力端子には、
マイコン3によって設定された白伸長下限設定値YWT
とゲイン係数が、YWT入力端子T183を介して供給
される。白伸長回路182は、白伸長下限設定値YWT
以上の輝度信号の輝度振幅を可変制御して出力する。白
伸長回路182によって振幅制御された輝度信号は、乗
算器183に供給される。
【0081】乗算器183は、この輝度信号と、コント
ラスト制御係数入力端子T184を介して入力されたマ
イコン3からのコントラスト制御係数とを乗算して振幅
を可変制御(コントラスト制御)する。
【0082】クリップ回路184は、乗算器183から
の出力信号にオーバーフローが生じた場合に、そのオー
バーフロー分を上限値(8ビット精度で最大値255)
でクリップして出力する。この出力信号は、加算器18
5に入力される。
【0083】加算器185は、この出力信号と直流レベ
ル入力端子T185を介して入力されたマイコン3から
の直流(DC)値とを加算してブライトネス制御を行
う。
【0084】クリップ回路186は、加算器185から
の出力信号にオーバーフローが生じた場合に、このオー
バーフロー分を上限値(8ビット精度で最大値255)
でクリップする。クリップ回路186の出力信号は、輝
度出力端子T187を介して、逆マトリクス変換回路2
6へ出力される。
【0085】最大値最小値検出制御回路187は、輝度
信号入力端子T181を介して入力される輝度補正を行
う前の輝度信号Yの最大レベルと最小レベルを検出し、
最大値最小値検出信号出力端子T186を介してマイコ
ン3へ出力する。
【0086】マイコン3は、検出された最大レベルおよ
び最小レベルに基づいて、前述の黒伸長回路181に入
力される黒伸長上限設定値YBKおよびゲイン係数、白
伸長回路182に入力される白伸長下限設定値YWTお
よびゲイン係数、乗算器183に入力されるコントラス
ト制御係数、および加算器185に入力される直流レベ
ルを演算して決定する。
【0087】図17は、今述べてきた輝度非線形補正回
路18の動作を補足説明するための図で、輝度非線形補
正回路18の各部の入出力特性を示している。図17
(a)の波形Rは、輝度非線形補正回路18で何も補正
されないときの入出力特性を示し、輝度信号入力端子T
181から入力された輝度信号Yがそのまま出力された
場合を示す。図17(b)の波形Sは黒伸長回路181
と白伸長回路182とで、黒部分および白部分が伸長さ
れた出力信号を示している。波形Sにおいて、黒伸長回
路181により処理された部分は、設定値YBKレベル
以下のゲイン調整された実線の部分であり、白伸長回路
182により処理された部分は、設定値YWTレベル以
上のゲイン調整された実線の部分である。図17(c)
の波形Tは、輝度入力信号を乗算器183とクリップ回
路184で、コントラスト制御処理を行ったときの信号
を示している(図17(c)では、図示を簡単とするた
め、黒伸長と白伸長はされてないものとして示してあ
る)。図17(d)の波形Uは、波形Rを、加算器18
5とクリップ回路186でブライトネス制御処理を行っ
たときの信号を示している(図17(d)では、図示を
簡単とするため、黒伸長、白伸長、コントラスト制御は
されてないものとして示してある)。
【0088】このように、本実施の形態では、輝度信号
Yに対して明るさ制御(コントラスト制御)および直流
レベル制御(ブライトネス制御)を行うとともに、高レ
ベルの輝度信号Yの階調を強調制御(白伸長制御)、お
よび低レベルの輝度信号の階調を強調制御(黒伸長制
御)している。これにより、メリハリのついた階調豊か
な輝度信号(以下、補正輝度信号と呼ぶ)を得ることが
できる。このようにして非線形に補正されたた、補正輝
度信号が、乗算器15および色適応輝度利得制御回路1
4Dに入力されることから、特定の色に対して彩度利得
制御並びに輝度利得制御を行うことができる。従って、
輝度補正を行った方が画質的に良好になる映像表示装置
に対しても、より最適に色補正を補正が行えるという効
果がある。
【0089】以上、本発明にかかる輝度利得制御を含め
た色補正信号処理回路の詳細について説明したが、この
信号処理回路は、直視型テレビジョン受像機や、背面投
射型テレビジョン受像機に用いられる。また、コンピュ
ータのモニタ用のディスプレイ装置にも適用できる。更
に、この信号処理回路を備えた映像表示装置の表示デバ
イスとしては、ブラウン管のみならず、液晶パネルやプ
ラズマディスプレイパネル(PDP)等も用いることが
できる。つまり、本発明は、どのような発光特性の異な
る表示デバイスを用いても、上述したような効果を得る
ことができる。また、表示デバイスの種類(色再現や輝
度飽和などの各種特性)に応じて、色相補正、彩度補正
に関する各種パラメータ(例えば、輝度下限設定値YL
等)を、マイコン3により適宜変更することも好適であ
る。そのような実施の形態も本発明に含まれることは言
うまでもない。
【0090】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、所望の映
像信号における色相および彩度を好適に補正できる。特
に、彩度強調を行った際に含まれる輝度信号の利得制御
を行うことができるので、深みのある自然な色補正する
ことができ容易に好適な色補正をすることがきる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる映像表示装
置に用いられる信号処理回路の構成を説明するブロック
図。
【図2】色をベクトルで表した色相環を説明する図。
【図3】色相信号と彩度信号の関係の一例を説明する
図。
【図4】特定色相補正回路の詳細な構成を説明するブロ
ック図。
【図5】特定色相補正回路の各部の特性を説明する図。
【図6】特定色相補正回路の各部の特性を説明する図。
【図7】特定彩度補正回路の詳細な構成を説明するブロ
ック図。
【図8】特定彩度補正回路の各部の特性を説明する図。
【図9】色適応輝度利得制御回路の各部の特性を説明す
る図。
【図10】色適応輝度利得制御回路の利得制御特性の一
例を説明する図。
【図11】本発明の第2の実施の形態にかかる映像表示
装置に用いられる信号処理回路の構成を説明するブロッ
ク図。
【図12】輝度DC制御回路の出力信号の特性を説明す
る図。
【図13】本発明の第3の実施の形態にかかる映像表示
装置に用いられる信号処理回路の構成を説明するブロッ
ク図。
【図14】図13の各部の特性を説明する図。
【図15】本発明の第4の実施の形態にかかる映像表示
装置に用いられる信号処理回路の構成を説明するブロッ
ク図。
【図16】輝度非線形補正回路の詳細な構成を説明する
ブロック図。
【図17】輝度非線形補正回路の各部の入出力特性を説
明する図。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D 信号処理回路 11 特定色相補正回路 111 加算器 112 局部色補正回路 12 特定彩度補正回路 121 乗算器 122 局部彩度補正回路 123 加算器 13 加算器 14A 色適応輝度利得制御回路 14B 色適応輝度DC制御回路 14C 色適応輝度彩度利得制御回路 14D 色適応輝度利得制御回路 141 輝度比較回路 142 色相比較回路 143 輝度利得制御回路 144 輝度DC制御回路 145 彩度利得制御回路 15 乗算器 16 加算器 17 乗算器 18 輝度非線形補正回路 181 黒伸長回路 182 白伸長回路 183 乗算器 184 クリップ回路 185 加算器 186 クリップ回路 187 最大値最小値検出制御回路 T21R R原色信号入力端子 T21G G原色信号入力端子 T21B B原色信号入力端子 21 AD変換回路 22 マトリックス変換回路 23 色相変換回路 24 彩度変換回路 25 色差変換回路 26 逆マトリクス変換回路 3 マイコン 4 映像表示装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/14 H04N 1/40 D 5C082 9/77 1/46 Z (72)発明者 高田 春樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立情映テック内 (72)発明者 坂井 武 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立情映テック内 (72)発明者 青木 浩司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立情映テック内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE17 CE18 CH08 5C021 PA17 RB09 XA13 XA33 5C066 AA03 AA05 BA20 CA05 EA03 EA05 EB01 GA02 JA03 KA12 KD01 KE02 KE03 KE04 5C077 LL19 MP08 PP32 PP34 PP37 PP48 PQ08 PQ12 SS05 SS06 5C079 HB01 HB04 HB11 LA02 LB11 MA11 MA17 NA03 NA06 PA05 5C082 AA01 AA02 BA12 BA34 BA35 CA12 CA81 CB05 DA86 MM10

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された映像信号のうち、特定色にお
    ける色相を制御する特定色相制御手段と、特定色におけ
    る明るさを制御する特定色輝度制御手段を備え、特定色
    の色相の制御に関連付けて特定色の明るさを制御するこ
    とを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 入力された映像信号のうち、特定色にお
    ける彩度信号の利得を制御する特定色彩度制御手段と、
    該特定色彩度制御手段によって彩度利得制御された映像
    信号に含まれる特定色の明るさ制御する特定色輝度制御
    手段を備えたことを特徴とする映像表示装置。
  3. 【請求項3】 上記特定色彩度制御手段が入力された映
    像信号のうち特定色の彩度信号の利得を大きくすること
    によって彩度レベルを強調する手段であり、上記特定色
    輝度制御手段が前記上記特定色彩度制御手段よりの彩度
    信号のレベルが強調された映像に含まれる輝度信号の利
    得が小さくなるように制御する輝度利得制御手段である
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 【請求項4】 上記特定色彩度制御手段が入力された映
    像信号のうち特定色の彩度レベルの利得を制御する手段
    であり、上記特定色輝度制御手段が前記特定色彩度制御
    手段によって彩度利得制御された映像信号に含まれる輝
    度信号の直流レベルを下げるように制御する輝度直流レ
    ベル制御手段であることを特徴とする請求項2に記載の
    映像表示装置。
  5. 【請求項5】 入力された映像信号より色相信号を得る
    色相変換回路と、前記映像信号より彩度信号を得る彩度
    変換回路と、前記色相変換回路より得た色相信号から特
    定色の色相値を可変した色相信号を得る特定色相制御回
    路と、前記色相変換回路より得る色相信号と上記彩度変
    換回路より得る彩度信号とから特定の色相における彩度
    信号の利得を制御した彩度信号を得るための特定色彩度
    制御回路を備えて構成された映像表示装置において、 前記特定色彩度制御回路において彩度信号の利得を制御
    する映像に含まれる輝度信号を制御する特定色輝度制御
    手段を備えることを特徴とする映像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記入力映像信号をデジタル信号に変換
    するAD変換器と、該AD変換器から出力されたデジタ
    ル信号を輝度信号および少なくとも2つの色差信号に変
    換するマトリクス変換回路と、該マトリクス変換回路か
    ら出力された色差信号から色相信号を得る色相変換回路
    と、該色差信号から彩度信号を得る彩度変換回路と、前
    記色相変換回路で得た色相信号から特定色の色相値を可
    変した色相信号を得るための特定色相制御回路と、前記
    色相変換回路で得た色相信号と前記彩度変換回路で得た
    彩度信号とから特定色相の彩度レベルを可変した彩度信
    号を得る特定色彩度制御回路を備えて構成された映像表
    示装置において、 前記特定色彩度制御回路において彩度レベルを利得制御
    する色を含む輝度信号を制御する特定色輝度制御手段を
    備えることを特徴とする映像表示装置。
  7. 【請求項7】 上記特定色輝度制御手段が、輝度信号の
    利得を制御する輝度利得制御手段を含むことを特徴とす
    る請求項2または請求項5もしくは請求項6のいずれか
    1項に記載の映像表示装置。
  8. 【請求項8】 上記特定色輝度制御手段が、輝度信号の
    直流レベルを制御する輝度直流レベル制御手段を含むこ
    とを特徴とする請求項2または請求項5もしくは請求項
    6のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  9. 【請求項9】 上記輝度利得制御手段が、輝度信号のペ
    デスタルレベルを基準に振幅レベルを可変する乗算回路
    を含むことを特徴とする請求項3または請求項4もしく
    は請求項7のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  10. 【請求項10】 上記輝度直流レベル制御手段が、輝度
    信号の直流レベルを可変する加算回路または減算回路を
    含むことを特徴とする請求項3または請求項4もしくは
    請求項8のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  11. 【請求項11】 上記輝度利得制御手段が、上記色相変
    換回路で得た色相信号から所定の色相を検出してフラグ
    信号を得る色相比較回路と、該色相比較回路で得たフラ
    グ信号から輝度利得制御信号を生成する輝度利得制御回
    路と、該輝度利得制御回路で得た輝度利得制御信号と上
    記マトリクス変換回路から得た輝度信号とを乗算するこ
    とにより利得制御された輝度信号を得る乗算回路とを含
    むことを特徴とする請求項3または請求項7に記載の映
    像表示装置。
  12. 【請求項12】 上記輝度利得制御手段が、上記マトリ
    クス変換回路で得た輝度信号と所定レベルとを比較して
    フラグ信号を得る輝度比較回路と、上記色相変換回路で
    得た色相信号から所定の色相を検出してフラグ信号を得
    る色相比較回路と、前記輝度比較回路で得たフラグ信号
    と前記色相比較回路で得たフラグ信号から輝度利得制御
    信号を生成する輝度利得制御回路と、該輝度利得制御回
    路で得た利得制御信号と前記輝度信号とを乗算すること
    により利得制御された輝度信号を得る乗算回路とを含む
    ことを特徴とする請求項3または請求項7に記載の映像
    表示装置。
  13. 【請求項13】 上記輝度レベル制御手段が、上記色相
    変換回路で得た色相信号から所定の色相を検出してフラ
    グ信号を得る色相比較回路と、該色相比較回路で得たフ
    ラグ信号から輝度レベル制御信号を生成する輝度利得制
    御回路と、該輝度利得制御回路より得る輝度レベル制御
    信号と上記マトリクス変換回路で得た輝度信号とを乗算
    することにより輝度レベル制御された輝度信号を得る加
    算回路とを含むことを特徴とする請求項4または請求項
    7に記載の映像表示装置。
  14. 【請求項14】 上記輝度レベル制御手段が、上記マト
    リクス変換回路で得た輝度信号と所定レベルとを比較し
    てフラグ信号を得る輝度比較回路と、上記色相変換回路
    で得た色相信号から所定の色相を検出してフラグ信号を
    得る色相比較回路と、前記輝度比較回路で得たフラグ信
    号と前記色相比較回路で得たフラグ信号から輝度レベル
    制御信号を生成する輝度レベル制御信号生成回路と、該
    輝度レベル制御信号生成回路で得た輝度レベル制御信号
    と前記輝度信号とを加算することにより輝度レベルが制
    御された輝度信号を得る加算回路とを含むことを特徴と
    する請求項4または請求項7に記載の映像表示装置。
  15. 【請求項15】 輝度信号の情報を検出して輝度信号に
    おける利得を非線形に制御を行い、直流レベルを制御す
    る非線形輝度信号制御手段を備え、該非線形輝度信号制
    御手段で得た輝度信号を用いて上記輝度制御手段による
    輝度制御を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項
    6のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  16. 【請求項16】 上記非線形輝度信号制御手段が、輝度
    信号において所定黒色輝度以下の黒色信号の振幅を制御
    する黒伸長回路と、所定白色輝度以上の白色信号の振幅
    を制御する白伸長回路と、該白伸長回路の出力信号の振
    幅を制御するコントラスト制御回路と、該コントラスト
    制御回路の出力信号の直流レベルを制御するブライトネ
    ス制御回路を含むことを特徴とする請求項15に記載の
    映像表示装置。
  17. 【請求項17】 入力された映像信号のうち、特定色の
    色相の制御に関連付けて特定色の明るさを制御すること
    を特徴とする輝度利得制御方法。
  18. 【請求項18】 入力された映像信号のうち、特定の色
    に対応した輝度信号の直流レベルを制御することを特徴
    とする輝度レベル制御方法。
  19. 【請求項19】 入力された映像信号に対して特定色の
    彩度の利得制御を行う方法であって、該入力映像信号の
    うち、彩度の利得制御を行う際に映像信号に含まれる輝
    度信号の利得を制御することを特徴とする色補正方法。
  20. 【請求項20】 入力された映像信号に対して特定色の
    彩度の利得制御を行う方法であって、該入力映像信号の
    うち、彩度の利得制御を行う際に映像信号に含まれる輝
    度信号の直流レベルを制御することを特徴とする色補正
    方法。
  21. 【請求項21】 入力された映像信号に対して特定色の
    彩度の利得制御を行う方法であって、該入力映像信号の
    うち、彩度の利得制御を行う際に映像信号に含まれる輝
    度信号の直流レベルを制御することを特徴とする色補正
    方法。
  22. 【請求項22】 入力された映像信号に対して特定色の
    彩度レベルを強調する方法であって、該入力映像信号の
    うち、彩度の利得を上げる制御を行う際に映像信号に含
    まれる輝度信号の利得を下げるように制御することを特
    徴とする色補正方法。
  23. 【請求項23】 入力された映像信号に対して特定色の
    彩度レベルを強調する方法であって、該入力映像信号の
    うち、彩度の利得を上げる制御を行う際に映像信号に含
    まれる輝度信号の直流レベルを下げるように制御するこ
    とを特徴とする色補正方法。
  24. 【請求項24】 入力された映像信号に対し色補正を行
    う方法であって、該入力映像信号をデジタル信号に変換
    するステップと、該デジタル信号を輝度信号と色差信号
    に分離するステップと、該色差信号を色相信号と彩度信
    号に変換するステップと、該色相信号のうち指定した色
    相信号における彩度レベルの利得を制御するステップ
    と、彩度レベルの利得を制御した色に含まれる輝度信号
    の利得を制御するステップ、とを有することを特徴とす
    る色補正処理方法。
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