JP2003223753A - カセットホルダー装置 - Google Patents

カセットホルダー装置

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JP2003223753A
JP2003223753A JP2002019661A JP2002019661A JP2003223753A JP 2003223753 A JP2003223753 A JP 2003223753A JP 2002019661 A JP2002019661 A JP 2002019661A JP 2002019661 A JP2002019661 A JP 2002019661A JP 2003223753 A JP2003223753 A JP 2003223753A
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圭司 阪本
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秀夫 上利
Akihiko Yamamura
明彦 山村
Yukihiro Araki
之宏 荒木
Yasuhiro Nakagai
泰裕 中貝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセットの厚さ差を利用した蹴り出しストロ
ークの可変機構では、大カセットの装置外への露出量を
十分に小さくはできにくい。 【解決手段】 大カセットの係止手段を有したサブカセ
ットキャリアを小カセットのカセットキャリアに対して
相対的に移動できる構成として、排出時に一時停止手段
である挿入防止パネルによって大カセットを一時的停止
させて確実に水平移動方向の移動ストロークを減少させ
て大カセットの排出量を少なくする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置など
に使用されるテープカセットを記録再生可能な位置へ案
内するカセットホルダー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カセットサイズの異なる複数のカセット
を選択的に使用する装置においては、大型カセット及び
小型カセットの大きさの差、特に奥行き方向の差を起因
としてカセット取り出し時におけるユーザーの適切な掴
み代の確保が問題となる。小型カセットに十分な掴み代
を確保しようと設定すると、大型カセットではそれは飛
び出しすぎてしまう。また大型カセットで十分な掴み代
とすると小型カセットは掴み代が十分でないという問題
を起こす。
【0003】そこで、これらの問題を解決する方法とし
て、特開平9−180327「カセット式記録再生装
置」が提案されている。同公報の図1を用いて、以下こ
の発明について説明する。同公報図1に示すように大き
さ及び厚さの異なる複数種類のテープカセット1及び2
を用いるカセット記録再生装置において、カセット排出
機構の排出ストロークをテープカセットの厚みの差を利
用して切り替える排出ストローク切り替え手段を備えた
ものである。そして、カセットイジェクト時でのカセッ
ト強制排出量を小型カセット1は大きく、大型カセット
2は小さくするものである。
【0004】この発明のカセット式記録再生装置は、大
きさD1、D2及び厚みH1、H2が異なる2種類のテ
ープカセット1、2をカセット排出手段である同じカセ
ット排出レバー8を用いて排出するカセット排出機構1
6とこれらのテープカセット1、2の厚みH1、H2の
差を利用してそのカセット排出レバー8によるカセット
排出ストロークを切り替える排出ストローク切り替え手
段17を備えている。
【0005】そして同公報図1(A)に示すように厚み
H1が小さい小型テープカセット1のイジェクト時に
は、カセット排出レバー8による小型テープカセット1
のカセットステージ6に対する矢印a‘方向への排出ス
トロークS11を大きくして、カセットステージ6がカ
セット挿入位置P1へ復帰したイジェクト完了時点では
小型テープカセット1の後端1bのフロントパネル3外
への突出量L1を大きくし、その後に、その小型テープ
カセット1の後端1bを手で容易につまんでフロントパ
ネル3外へ容易に抜き取ることができる。
【0006】一方、同公報図1(B)に示すように、厚
みH2が大きい大型テープカセット2のイジェクト時に
は、カセット排出レバー8による大型テープカセット2
のカセットステージ6に対する矢印a‘方向への排出ス
トロークS12を小さくして、カセットステージ6がカ
セット挿入位置P1へ復帰したイジェクト完了時点では
大型テープカセット2の後端2bのフロントパネル3外
への突出量L5が過大にならないように、この突出量L
5を十分小さくできるようにしたものである。
【0007】カセットの圧着機構は、図示しないが、カ
セットステージ6に取り付けられており、フロントパネ
ル3のカセット挿入口4を内側から開閉する開閉蓋12
に構成されている。開閉蓋12の下端側で左右方向ほぼ
中央部の両側には小型カセット1を圧着するための左右
一対のカセット圧着部13が一体で成形されている。
【0008】さらに開閉蓋12には大型カセット2を圧
着するための左右一対のカセット圧着部14が一体成形
されている。この開閉蓋12は、カセットローディング
開始前では、開閉蓋バネ39によって閉蓋位置にある。
カセットローディング時には小型及び大型テープカセッ
ト1、2をカセット挿入口4を通してカセットステージ
6内に挿入する際にカセットによって開閉蓋を押し開
く。そして、カセットを挿入基準位置まで挿入して停止
する。この開閉蓋12をカセット圧着バネ37によって
カセットの上面に圧接させる。これによりカセットはカ
セットステージ6に圧着されて保持される。このカセッ
トと共にカセットステージ6が挿入位置P1からP2を
経て装着位置P3に至る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決を図るた
めの第1の課題は、従来のカセット排出機構が大型及び
小型のカセット厚の差を利用した排出ストローク切り替
え手段であるために、厚さの差のない同一厚さの大型及
び小型カセットについては、適用が不可能であるという
点である。
【0010】本発明の第1の目的は、上記の問題点を解
決するために成されたものであり、小型カセットを保持
し案内する手段と大型カセットを保持する手段を独立に
構成し、同じ厚さのカセットであっても大型カセットの
移動ストロークを小型カセットの移動ストロークよりも
少なくすることができるカセットホルダー装置を提供す
るものである。
【0011】本発明が解決を図るための第2の課題は、
フロントパネルのカセット挿入口を覆う開閉蓋がカセッ
ト押さえと共用しているためにカセットが記録再生位置
にあるときには、フロントパネル部のカセット挿入口を
覆うものがなく、ましてや2個目のカセットの挿入防止
を行うことができないという点である。
【0012】本発明の第2の目的は、上記の問題点を解
決するために成されたものであり、記録再生位置にカセ
ットがあってもフロントパネル部を覆いかつ2個目のカ
セットが間違って投入されないように挿入防止機構を設
けたカセットホルダー装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決するた
めの、本発明の第1の手段は、小型カセットを保持して
案内するカセットキャリアと大型カセットの係止手段を
有したサブカセットキャリアを相対的に移動可能に設け
て、かつ大型カセットの一時停止手段を構成した。その
ために大型カセットを排出方向で一時強制停止させカセ
ットの装置外への排出量を少なくすることができる第2
の課題を解決するための、本発明の第2の手段は、カセ
ットの移動空間内に露出してカセットを一時停止させて
カセットの排出量を小さくすると共に、記録再生位置に
カセットがあるときに、その一時停止手段をカセット移
動空間に露出させたので、その状態では他のカセットが
挿入口から挿入できない、2重挿入禁止機構を設けた
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、小型カセットと大型カ
セットが選択的に装着できるカセットホルダー装置であ
って、前記小型カセットを挿入もしくは取り出し可能な
第1の位置から記録再生可能な第2の位置へ案内するカ
セットキャリアと、前記大型カセットの係止手段を有し
前記カセットキャリアに相対的に移動可能なサブカセッ
トキャリアと、前記大型カセットが移動する空間内に一
部が露出し前記大型カセットを一時停止させる停止位置
と前記大型カセットが移動する空間外に全てが退避した
退避位置とを移動可能なカセット一時停止手段とからな
るカセットホルダー装置であって、カセット一時停止手
段でカセット排出動作時に大型カセットを一時停止させ
小型カセットの排出ストロークよりも小さくして、大型
カセットが装置外へ排出される量を小さくするという作
用を有するものである。
【0015】本発明は、小型カセットと大型カセットが
選択的に装着できるカセットホルダー装置であって、前
記小型カセットを挿入もしくは取り出し可能な第1の位
置から記録再生可能な第2の位置へ案内するカセットキ
ャリアと、前記大型カセットの係止手段を有し前記カセ
ットキャリアに相対的に移動可能なサブカセットキャリ
アと、前記小型カセットが移動する空間内に一部が露出
し前記大型カセットを一時停止させる停止位置と前記小
型カセットが移動する空間外に全てが退避した退避位置
とを移動可能なカセット一時停止手段と、前記カセット
一時停止手段を前記小型もしくは大型カセットが前記第
2の位置にあるときに前記停止位置とする一時停止制御
手段とからなるカセットホルダー装置であって、カセッ
ト一時停止手段で大型カセットの排出量を減らすと共に
大型もしくは小型カセットが記録再生位置にある場合に
このカセット一時停止手段により挿入口の一部を覆い他
のカセットが挿入できないという作用を有するものであ
る。
【0016】以下、本発明の実施形態について、図面を
用いて説明する。
【0017】記録フォーマットが同じであるが記録時間
の異なる複数のカセットを使用するシステムがいくつか
存在する。本発明の実施例の場合もこの様なシステムの
1つで、例えばサイズの異なる3つのカセットを使用す
る場合として以下説明を進める。3つのカセットは、サ
イズの大きいほうからLカセット、Mカセット、Sカセ
ットと以下称する。
【0018】まずこの3つのカセットは、記録時間に対
応してテープ長が異なり、結果リールへのテープ巻径が
それぞれ異なる。そのため、2つのリールのリール間ピ
ッチもまたそれぞれ異なる。Lカセット101は前方中
央部に2個の共通の位置決め孔101b、101cを有
している。他のカセットも同じ位置決め孔を有してお
り、この位置決め孔を共通位置にして3つのカセットを
配置すると、図2に示すように、供給リール101gと
巻き取りリール101h間に架張されたテープを引き出
すための引き出しポストが挿入可能な開口部101a、
102a、103aが3つのカセットでほぼ同じ位置と
なる。
【0019】これらの3つのカセットは、いずれも同じ
厚さで構成されている。しかし図からわかるように、M
カセット102はLカセット101の空間内にあり、S
カセット103はMカセット102の空間内にある。ま
た、左右方向では、中心線Yを中心に左右同一幅であ
る。この図では、前面に架張する磁気テープを覆うフロ
ントリッドを図示していないが、このフロントリッドを
閉じた状態にロックするフロントリッドロック爪は、各
カセットの前方左右位置101d、101e、102
d、102e、103d、103eにそれぞれ存在す
る。
【0020】図3、図4にてLカセット101のフロン
トリッドロック機構を説明するが、基本的には、他のカ
セットSカセット103、Mカセット102も同様の構
成である。図2のK−Kから見た図が、図3及び図4で
ある。Lカセット101のフロントリッドロック爪10
4は、軸104bを中心に回動自在に支持されており、
図示しないバネにより矢印L方向に付勢されている。そ
の先端にある爪部104aがフロントリッド105の一
部に係合してフロントリッド105を図3の状態にロッ
クしている。
【0021】これに対して、メカニズム側の解除爪10
6がM方向から進入してくると、フロントリッドロック
爪104は、バネ(図示せず)に抗して時計方向に回動
してLカセットの側壁部101fに一端が当接して停止
する。つまり、Lカセット101は、フロントリッドロ
ック爪104を解除爪106と側壁部101fに挟まれ
た位置で停止し、位置が規定される。図5は、その解除
爪106を含めて、メカニズム側の構成を表わしている
が、詳細はメカニズムの構成の中で説明する。
【0022】この様な構成のLカセット101、Mカセ
ット102、Sカセット103をユーザーが取り出し可
能な位置(取り出し可能な第1の位置)から記録再生可
能な位置(記録再生可能な第2の位置)へそれぞれ直接
案内が可能なカセットホルダー機構の構成を図6以降説
明する。
【0023】図6は、このカセットホルダー機構の概観
図で、主に全体の駆動機構を示している。機構は、左右
に右側板107、左側板108と天面に天板109を備
えてなる。左側板108に駆動源であるモータ110を
含めて歯車機構111が構成されている事を除けば左側
板108も右側板107と基本的には同じような構成を
成している。
【0024】後述するメインホルダーを案内するL字溝
107aとスライド孔107b、107cを備える。天
板109は、4本のネジ152によって、右側板10
7、左側板108に固定されている。Lカセット10
1、Mカセット102、Sカセット103は、N方向か
ら挿入、または、取り出しが可能となっている。カセッ
トを保持したメインホルダーは図示するP方向にまず水
平に移動し、その後垂直に移動を行う。これによって、
カセットを所定位置に強固に位置決めし、内包する磁気
テープを引き出し、記録再生が可能な状態に移行するこ
とが出来る。
【0025】無論、カセット取り出しは、矢印Pとは逆
方向にまず上昇し、水平に後退後、Nの方向からユーザ
ーが取り出すことが可能となる。
【0026】カセットの取り出しや、挿入を行うカセッ
ト挿入案内機構112が図7である。図7の状態は、カ
セットが装置に装着される以前の状態である。挿入案内
機構112には、Lカセット101の横幅G3の幅とL
カセット101の厚さよりも若干大きい高さの開口部を
有するフロントパネル113とその開口部を覆うブライ
ンダパネル114補助ブラインダ115が、設けられて
いる。またSカセット103の横幅G3を挟んで両サイ
ドにSカセットガイド機構116、Mカセット102の
横幅G2を挟んで両サイドにMカセットガイド機構11
7が配置されている。Sカセットガイド機構116及び
Mカセットガイド機構117は、左右に対称形状構成で
あり、それぞれ左右連動して上下に移動可能に構成され
ている。フロントパネル113は、中央部上下にくぼみ
113a、113bを形成しているが、これは、カセッ
トを掴みやすくするためのものである。
【0027】図8は、Lカセット101、Mカセット1
02、Sカセット103を保持して記録再生位置と取り
出し可能位置間を往復動するメインホルダー機構118
である。メインホルダー機構118は、コの字形状のカ
セットキャリアであるホルダー119とホルダー119
の右側板部119a、左側板部119bを連結するスイ
ッチ基板120とからなる。ホルダー119には、Sカ
セット103の横幅G3を挟んで両サイドにSホルダー
ガイド機構121、Mカセット102の横幅G2を挟ん
で両サイドにMホルダーガイド機構122が構成されて
いる。またLカセット101は、右側板部119a、左
側板部119bによって案内されるが、Lカセット10
1に係合して前後に移動するサブホルダー機構123が
右側板部119a、左側板部119bの近傍に設けられ
ている。また、右側板部119a、左側板部119bに
カセットを下方に押圧するカセット押さえ機構127が
回動自在に構成されている。スイッチ基板120には、
Sカセット103、Mカセット102、Lカセット10
1をそれぞれ検出可能なSカセット検知スイッチ12
4、Mカセット検出スイッチ125、Lカセット検出ス
イッチ126が、設けられている。
【0028】次に図18〜20で駆動機構を説明する。
図19に示す様に、モータ110の出力は、歯車機構1
11を介してウォーム軸142に伝えられる。ウォーム
軸142は、両端を回転自在に支持され、中央部でウォ
ーム歯車143を一体的に構成している。このウォーム
歯車143にはラックが歯合している。このラックは、
相手がウォームであるため、ウォームの進み角だけねじ
れ角を有したいわゆるハスバ歯形となっている。つまり
ラックはハスバラック145なのである。これで、ウォ
ームとラックという組み合わせながら、スムーズに駆動
力の伝達が可能である。このハスバラック145は、メ
インラック板(S)144に植設された2本のハスバラ
ック軸239にガイドされてスライド自在に支持されて
いる。
【0029】そして、ラックバネ146により、ハスバ
ラック145はA方向に付勢されている。メインラック
板(S)144には、傾斜溝(F)144a、傾斜溝
(R)144bと中央上部に同期軸147を回動自在に
支持するための軸受け148を備えている。左側板10
8にはL字溝108aと2本のスライド孔108b、1
08cが構成されているが、スライド孔108cには、
同期軸147が係合している。さらにL字溝108aに
は、ホルダー軸A150がメインラック板(S)144
の傾斜溝(R)144bを貫通して係合している。
【0030】図18に示すようにモータ軸に固着された
モータギア165、中継ギア166、出力ギア230、
カサ歯車(A)167、カサ歯車(B)168と連結し
ており、モータ出力が伝達されていく。出力ギア230
とカサ歯車(A)167は一体構成である。カサ歯車
(A)167とカサ歯車(B)は90度の角度で噛み合
っている。カサ歯車(B)168は、ウォーム軸142
に圧入されており、ウォーム歯車143と一体的に回転
する。同期軸147の両端には差動ギア(S)161と
差動ギア(T)162が一体的に構成されている。
【0031】そして、それぞれ、右側板107と左側板
108に固定された、固定ラック(S)163と固定ラ
ック(T)164に歯合している。ハスバラック145
とともにメインラック板(S)144が移動すると、メ
インラック板(S)108に設けられた軸受け148
によって同期軸147が移動させられる。この時に同期
軸147に差動ギア(S)161が一体的に構成されて
いるために、固定ラック(S)163によって差動ギア
(S)161と同期軸147は回転させながら移動す
る、つまり転動することとなる。その回転力は、差動ギ
ア(T)162に伝達され、その回転力で、固定ラック
(T)164に対して相対的に移動する力となり、同期
軸147の差動ギア(T)162側を移動させる。その
結果、同期軸147を支持するメインラック板(T)2
31を移動させる。このようにして、左右のメインラッ
ク板(S)144(T)231は同期して移動すること
が出来る。メインラック板(S)144とメインラック
版(T)231は、蹴り出しプレート175のラック固
定部175a、175cにネジ固定されているために、
左右のメインラック板(S)144(T)231と蹴り
出しプレート175と一体構成である。
【0032】図21に示すようにサブホルダー機構12
3は、ホルダー119の底面に配置され、2本のホルダ
ーガイドピン189によってホルダー119に対して前
後にスライド自在に支持された中継部材であるサブホル
ダープレート181と、そのサブホルダープレート18
1に対してスライド自在に支持されたサブカセットキャ
リアであるLリッドロック解除爪レバー191からな
る。サブホルダー181は、通常サブホルダーバネ18
0によって、U方向に付勢されている。また、Lリッド
ロック解除爪レバー191は、Lカセット101のフロ
ントリッド105のロックを行うフロントリッドロック
爪104に相対してロックを解除するロック解除爪19
1dをサブホルダープレート181及びホルダー119
を貫通してカセット空間に露出している。そして、解除
爪バネ190によってサブホルダープレート181に対
してV方向に付勢されている。よって通常は、サブホル
ダープレート181は、ホルダーガイドピン189にガ
イド孔181bの一端が係止した図21の位置関係にあ
る。同様にLリッドロック解除爪レバー191はロック
解除爪191dが、サブホルダープレート181の爪規
制孔181cの一端に係止した図21の位置関係にあ
る。192は、Lカセットが挿入されたことを報知する
L挿入検知スイッチ(カセット位置検知スイッチ)であ
る。
【0033】図12は、すでに記録再生位置にカセット
があるときに、他のカセットを間違って挿入しないよう
にするためのカセット2重挿入防止を説明する図であ
る。なおカセット2重挿入防止機構は、後述するLカセ
ットの一時停止機構と兼用である。
【0034】図12はカセット挿入側から見た図である
が、すでに1つのカセットが記録再生可能位置にある場
合の構成である。Sカセットガイド(S)128、
(T)129、Mカセットガイド(S)133、(T)
132は、バネによって、上方位置にある。これは、カ
セットが挿入されていない状態と同じである。ブライン
ダパネル114もまたカセットが挿入されていない状態
と同様、バネによってカセット開口部を覆っている。し
かし、図7でブラインダパネル114の中央の切り欠き
部にあった補助ブラインダ115の位置には、挿入防止
パネル204が位置している。この挿入防止パネル20
4は、図12、13,14のように上方に付勢された状
態では図1にある様にLカセット101、Mカセット10
2、Sカセット103が移動する空間内に一部が露出し
ている。そのため例えばLカセット101をフロントパ
ネル部113から挿入することもできないし、逆に記録
再生位置から排出されたLカセット101もこの挿入防
止パネルでその排出が停止される。
【0035】この構成をさらに詳細に図13及び14に
て説明する。ガイド基板131にネジ固定されたパネル
ガイドプレート205は、挿入防止パネル204(カセ
ット一時停止手段)の周囲を覆う構成であり、挿入防止
パネル204を上下にスライド可能に支持している。挿
入防止パネル204の中央部には、係合長孔204aが
形成され、パネル駆動レバー206の一端に植設された
パネル駆動軸211に係合している。パネル駆動レバー
206はパネルガイドプレート205の植設されたレバ
ー軸209に回動自在に支持されており、他端に駆動ア
ーム207(一時停止制御手段)の駆動ピン208に係
止可能な当接部206aを有している。また、この駆動
アーム207は、右側板107に植設されたアーム支軸
212に回動自在に支持され、同じく右側板107に植
設された2本のアームガイド軸210に位置規制されて
いる。通常パネル駆動レバー206は、Z方向にバネに
よって付勢されており、挿入防止パネル204は図13
に示すように上方に位置している。そのため、ブライン
ダパネル114にブラインダ軸115a、115bによ
って回動自在に支持された補助ブラインダ115は、挿
入防止パネル204によって後方へ回動させられてい
る。よって、図12の状態では、ブラインダパネル11
4の下方には補助ブラインダ115ではなく挿入防止パ
ネル204が位置している。ブラインダパネル114
は、パネル支軸によりフロントパネル113に回動自在
に支持されている。そして図示しないバネによってX方
向に付勢されている。また補助ブラインダ115も図示
しないバネによってY方向に付勢されている。
【0036】図15に、ブラインダ駆動機構を示す。右
側板107に植設された軸によって、ブラインダ駆動レ
バー213と連結アーム214は、軸受け孔213a、
214aを中心に回動自在に支持されている。連結アー
ム214は、一端がブラインダ駆動レバー214に係合
し、他端の駆動ピン部214bがブラインダパネル11
4に当接している。この駆動機構によって、ブラインダ
パネル114と補助ブラインダ115をバネに抗して回
動させ、カセット挿入口を開放する。
【0037】以上の構成のカセットホルダー機構につい
てその動作を以下説明する。まず、カセットの移動軌跡
について、図9及び図17で説明する。図9は、カセッ
トが、取り出し可能位置と記録再生可能位置を側面から
示した図である。(a)は、Sカセット103とMカセ
ット102を便宜上重ねて表示したものである。Sカセ
ット103s、Mカセット102s(実線で示す)はそ
れぞれのカセットをホルダー119に挿入した位置であ
る。この状態からカセットを水平方向に寸法Aだけ移動
し、寸法Tだけ垂直方向に移動した結果が想像線で示す
Sカセット103pとMカセット102pである。M
1、M2で示す線は、各カセットの位置決め孔(Lカセ
ット101では図2に示す101b、101c)を示す
ものである。この位置決め孔は記録再生位置では全ての
カセットで共通であるため、今Lカセットの記録再生時
での位置をM2の位置に合わせて101pとし、水平方
向の移動量をA、垂直方向の移動量をTとすると、当然
図(b)のように、カセット挿入位置は、実線で示す1
01sとなる。カセットは、取り出し時にカセット蹴り
出し機構でホルダーの移動量よりも少しだけ多く水平移
動を行う。その蹴り出し量を仮にHとおく。そうすると
最も小さいカセットSカセット103は、カセット取り
出し時には、(a)に示す想像線となり、フロントパネ
ル113のくぼみ113a、113bの底面位置113
cからJ1だけ突出した位置になる。Mカセット102
は、長さJ2となり、Lカセット101は長さJ3とな
る。これは、それぞれカセットの大きさの差がそのまま
長さ差になっている。最も小さいカセットであるSカセ
ット103では、その長さJ1を取り出すに必要な最低
限の長さを確保すると、Lカセット101での飛び出し
長さJ3はカセットのサイズ差分だけ長くなり、非常に
大きな飛び出し量となる。この様な大きな飛び出し量J
3は、フロントパネル113の前の空間を非常に大きく
必要とする。例えば、カセットを多数収納して、必要な
カセットを自動的に選択して装置に送り込むいわゆる、
カートマシンでは、待機すべきカセット201とフロン
トパネル113の距離をJ4としたときには、当然J4
>J3という関係でなくてはならない。そのため、その
ままカートマシンの大型化を招く事となる。
【0038】また、実線で示す101sの位置がカセッ
ト吸い込みスタートの位置となるが、Lカセット101
はJ3−Hだけ飛び出しているので、ユーザーが無理に
カセットを挿入しても装置が破壊しないように防止する
ために設ける挿入方向のダンパーストロークも非常に大
きくなりメカニズムの構成が非常に難しくなる。
【0039】その様な問題を解決する為には、水平方向
のストロークを減らすことが必要である。そこで、本発
明では、(c)に示すようにLカセット101の蹴り出
し完了位置をMカセット102と同じとした。これによ
って、Lカセット101を使用することによる寸法的な
デメリットは解消される。これを実現するには、Lカセ
ット101の場合だけ水平ストロークを他のカセットの
水平ストロークAよりもCだけ短くしてBとしなければ
いけない。その様な基本的な考え方に沿って、Lカセッ
ト移動機構の考え方を示したのが図17である。この図
では、中心線を挟んで上にMカセット102を下にLカ
セット101を重ねて表示した。水平移動のストローク
についての説明なので、垂直移動は割愛した。図17の
(a)は、図9の(a)と同じ、ホルダー119へカセ
ットを挿入完了し挿入完了のスイッチが動作する位置で
ある。図17の(g)は蹴り出し完了位置であり、Mカ
セット102kとLカセット101kの背面が同一面に
なっていることがわかる。図17の(f)は蹴り出し直
前の位置で(a)と同じ位置関係である。今Lカセット
101の蹴り出しストロークを11.5mm、Mカセッ
ト102の蹴り出しストロークを14mmとすると、
(a)でのLカセット101cとMカセット102cの
背面は相対的に2.5mmの差がある。その状態から、
水平全ストロークAに対してBだけ移動後、Lカセット
101は、その位置101dで停止する。Mカセット1
02は、全ストロークAだけ移動し102dから102
eへと至る。LカセットはC=A−Bの区間は停止して
いるので、101eも101dと同じ位置である。この
後垂直移動に移る。記録再生可能位置でのLカセット1
01とMカセット102の相対位置関係は、(c)の位
置関係である。再びカセット取り出し指令に従ってカセ
ットが上昇を完了した位置は、(c)の位置である。こ
の位置からストロークDだけMカセット102、Lカセ
ット101は後退し、102f、101fの位置とな
る。この位置で、再びLカセット101を停止させる。
その停止間にMカセットは102fから102gへとス
トロークCだけ移動する。そのストローク移動が完了し
て(e)の位置関係になったら、Lカセット101の停
止を解除する。よって以降再びMカセットと同様ストロ
ークFだけ移動し、Lカセットは101hにMカセット
は102hに至る。この移動ストローク間中に蹴り出し
機構が作用して、Mカセット102は14mm、Lカセ
ット101は11.5mmけりだされ、(g)の位置に
至る。この位置でカセット取り出し操作は完了する。つ
まり、Mカセット102がAだけ水平移動する間にLカ
セット101を一時的にCだけ停止させる区間を設ける
のである。これによって、Lカセット101は水平移動
ストロークをB(=A−C)に減らすことが出来る。
【0040】この様な考え方に沿ったカセットホルダー
機構の動作を以下説明する。Mカセット102をカセッ
ト取り出し位置から記録再生位置に案内する場合につい
て説明する。図7の状態で、Mカセット102を挿入す
る。この図7の状態では、駆動アーム207がホルダー
駆動機構によって、図13のG方向に最大回動している
ために、駆動ピン208がパネル駆動レバー206を反
時計方向(Z方向と逆方向)に回動させ挿入防止パネル
204をバネに抗して図16の如く押し下げている。よ
って、挿入防止パネル204はMカセット102の移動
空間外(開口部の中央に位置しているので、Sカセット
103、Lカセット101の移動空間外でもある)にあ
りMカセット102の挿入の障害となることはない。つ
まり、挿入防止パネル204は、カセットの移動空間外
の退避位置ある。また、フロントパネル113のカセッ
ト開口部には、ブラインダパネル114と補助ブライン
ダ115が位置している。特に補助ブラインダ115
は、図16にあるように挿入防止パネル204の上方に
位置してブラインダパネル114の切り欠き部114b
を覆っている。
【0041】Mカセット102の横幅は、G2である。
よって、Mカセットガイド機構117に沿って案内され
ながら挿入することとなる。Sカセットガイド(S)1
28、Sカセットガイド(T)129は、Mカセットガ
イド(S)133、Mカセットガイド(T)132より
も少しだけ奥に位置している。よって、まずMカセット
102は、Mカセットガイド(T)132、Mカセット
ガイド(S)133の挿入案内部132b、133bに
案内されながら進入していくこととなる。さらにMカセ
ット102を挿入していくと、Mカセット102は、ブ
ラインダパネル114に当接し、ブラインダパネル11
4を図15と同様(図15は、連結アーム214によっ
て強制的に回動させられているが)パネル支軸114a
を中心にバネに抗してMカセット102自身で回動させ
る。さらにMカセット102を挿入していくと、ホルダ
ー119に至り、図8の左右のSホルダーガイド機構1
21をカセット自身でカセット下方に退避させながらM
カセット102は進入していく。そうしてMカセット1
02は、図8にあるMホルダーガイド(T)196、Mホ
ルダーガイド(S)235に案内されながらさらに挿入
されていく。やがて、Mカセット102のフロントリッ
ドの回動をロックしているリッドロック爪がMリッドロ
ック解除爪レバー197の爪部197bに当接する。図
4でLカセット101のフロントリッドロック爪104
について説明したが、Mカセット102でも同様にフロ
ントリッドロック爪がMカセット102の側壁部に当接
することによって、Mカセット102の進入方向の位置
を決める構造となっている。このMカセット102の挿
入で、Mカセット102の上面部によりカセット押さえ
機構127のカセット押さえ軸177が、アーム支軸1
78を中心に回動させられ、結果Mカセット102をホ
ルダー119の底面に対して弾性的に付勢する。この付
勢力でMカセット102をホルダー119が保持して以
下一体的に移動させられていく。
【0042】Mカセットが最終位置まで挿入されると、
モータ110に通電されモータギア165、中継ギア1
66、カサ歯車(A)167、カサ歯車(B)168、
ウォーム歯車143へと回転力が伝達される。ウォーム
歯車143の回転によって、これに噛み合うハスバラッ
ク145をA方向(図19、図18)に移動させる。ハ
スバラック145とともに、ハスバラック軸239を介
してメインラック板(S)144も一体的にA方向に移
動させる。メインラック板(S)144に構成された軸
受け148を介して同期軸147をもA方向に移動させ
る。メインラック板(S)144は、この同期軸147
とラック板軸153が左側板108のスライド孔108
b、108cに係合しているのでそのスライド孔に沿っ
て水平に(A方向に)移動する。同期軸147は、差動
ギア(S)161と固定ラック(S)163により回転
しながらA方向へ進むことになり、いわゆる転動という
動きをする。このため、同期軸147を介して、差動ギ
ア(S)161の相対した位置にある差動ギア(T)に
回転力を伝達する。差動ギア(T)161と固定ラック
(T)により、差動ギア(T)側もA方向に前進する推
力を得る。これが、メインラック板(T)231をA方
向に移動させる力となる。よって、メインラック板
(S)144とメインラック板(T)231は、同期し
てA方向に進むことが可能となる。
【0043】メインラック板(T)231が少し進む
と、その移動からブラインダ駆動レバー213を図15
のE方向に回動させる変位を得て、連結アーム214の
駆動ピン部214bを時計方向に回動させる。ブライン
ダパネル114はMカセット102によってすでに回動
されているが、この駆動ピン214bによってさらにブ
ラインダパネル114をパネル支軸114aを中心に回
動させ、ブラインダパネル114はMカセット102か
ら離間して保持されることとなる。
【0044】さらにメインラック板(T)231が進
み、Mカセット102が完全にブラインダパネル114
や挿入防止パネル204位置を通過した後、メインラッ
ク板(T)231の移動に連動して、図13、14に示
す駆動アーム207をG方向とは逆方向の反時計方向に
回動させる。それによって、駆動ピン208によるパネ
ル駆動レバー206のG方向への回動付勢力が開放さ
れ、パネル駆動レバー206は、図示しないバネによっ
てZ方向に回動させられる。パネル駆動軸211によっ
て挿入防止パネル204は上方へ移動させられ、挿入防
止パネル204の一端がパネルガイドプレート205に
当接して弾性的に付勢された状態で保持される。図で
は、補助ブラインダ115と挿入防止パネル204が接
触しているが、この時点ではまだブラインダパネル11
4は、開放されているために図15のような関係にあり
干渉は起きていない。
【0045】連結アーム214にてカセット挿入空間か
ら退避させられた位置に保持されていたブラインダパネ
ル114は、水平移動完了ポイント前後で再びカセット
開口部を覆う位置に復帰する。それはブラインダ駆動レ
バー213が駆動機構によって時計方向に回動させられ
て、連結アーム214を押圧することがなくなり、ブラ
インダパネル114は、バネによって時計方向に回動、
カセット開口部を覆う図14の姿勢に復帰する。なお、
この時に補助ブラインダ115は、挿入防止パネル20
4が図13、図14のようにバネで上方に付勢されてい
るために、挿入防止パネル204に当接した位置で停止
する。この状態をフロントパネル113の前面からから
見ると図12となる。カセット開口部はブラインダパネ
ル114と挿入防止パネル204、Sカセットガイド
(S)128、Sカセットガイド(T)129、Mカセ
ットガイド(S)133、Mカセットガイド(T)13
2によって覆われている。
【0046】Mカセット102が、記録再生可能な位置
にある時には、図12、図14の如く、カセット開口部
はブラインダパネル114と挿入防止パネル204、S
カセットガイド(S)128、Sカセットガイド(T)
129、Mカセットガイド(S)133、Mカセットガ
イド(T)132によって覆われている。そこで、例え
ばこのときにSカセット103をカセット開口部から挿
入しようとすることを考えて見る。Sカセット103を
その本来の位置であるG1の範囲で挿入すると、図1に
示すように挿入防止パネル204に当接する。挿入防止
パネル204は、パネルガイドプレート205にガイド
されバネにより上方に付勢されているという簡単な構造
であるが、図13のF方向からSカセット103挿入の
力を受けても、挿入防止パネル204は、下降すること
はない。また、Sカセット103を側面から挿入しよう
としてもこの挿入防止パネル204は中央に位置してい
るために同じように侵入は許されない。このように最も
小さいSカセット103をいずれの姿勢でも挿入するこ
とはできない。
【0047】挿入防止パネル204は、単に上方にバネ
付勢しているだけなので、ユーザーが挿入防止パネル2
04を上方から押さえれば簡単に下げることができる。
さらにブラインダパネル114もまたバネ付勢されてい
るだけなので、簡単に開放させることができる。つま
り、ユーザーが望めば、簡単にカセット開口部は開放さ
せることができる。
【0048】カセット取り出し指令が発せられると、モ
ータ110が逆に回転して、歯車機構111を介してウ
ォーム歯車143を回転させ、ハスバラック145を図
18の矢印Aとは逆方向に移動させる。こうして、ホル
ダー119は左側板108のL字溝に沿って上昇を開始
する。上昇動作を完了し、水平動作に入る前後で、ブラ
インダパネル114を再び、図15の示すように連結ア
ーム214により強制的に開放させる。その状態で、ホ
ルダー119を水平移動させて、後退させていく。挿入
防止パネル204は、Mカセット102が挿入防止パネ
ル204を通過する以前にMカセット102の移動空間
外の退避位置に移動させられる。またブラインダパネル
114もMカセット102がブラインダパネル114の
下を通過した後のモータ停止直前に開放を解除してバネ
により開口部を覆うことが可能になる。やがて、Mカセ
ット102はカセット取り出し可能な位置に至り、モー
タは通電を停止し、駆動機構は停止する。
【0049】次に最も大きなカセットであるLカセット
101を挿入した場合について説明をする。これについ
ても基本的な動作は、Mカセット102の場合と同じで
あるが、重複を避けるために、異なる部分を中心に説明
を進める。
【0050】まず、Lカセット101をカセット開口部
に挿入する。Lカセットは、図7のG3に相当する幅を
有しているので、Sカセットガイド機構116、Mカセ
ットガイド機構117をも含んでしまう。よってSカセ
ットガイド機構116及び、Mカセットガイド機構11
7をカセット自身で移動空間外の下方へ付勢して進入し
ていく。この時にLカセット101は、フロントパネル
113の側壁面113cに案内されて進入していく。さ
らにブラインダパネル114も回動させて、ホルダー1
19に至る。さらにLカセット101を挿入させていく
と、Lカセット101のフロントリッドロック爪104
がLリッドロック解除爪レバー191のロック解除爪1
91dに当接。ロック解除爪191dを解除爪バネ19
0に抗して後退させる。さらに進むとロック解除爪19
1dは、ホルダー119に形成された爪逃げ孔119c
の端面部119kに当接してLカセット101の挿入は
完了する。(図11)この時には、Mカセット102の
場合と同様、フロントリッドロック爪104が解除爪1
06(ロック解除爪191d)に押されて側壁部101
fに当接してLカセット101の進入方向の位置が規制
される。この最終位置に至るとモータに通電の指令を発
する。
【0051】このLカセット101の進入でLカセット
101の天面にカセット押さえ軸177が作用して、L
カセット101をホルダー119に押し付けている。図
21に示すようにLカセット101のLリッドロック解
除爪レバー191のロック解除爪191dはMリッドロ
ック解除爪レバー197の爪部197bよりも前方にあ
るため、Lカセット101は、Mカセット102よりも
前方にまで挿入ができる。その差は、図17における図
(a)の位置関係である。Mカセット102とLカセッ
ト101はカセット奥行きの差が23mmあるにも関わ
らずカセットをホルダー119に挿入した状態では、カ
セットの背面は相対的に2.5mmとほぼ同じ位置とな
るまでLカセット101がMカセット102よりもたく
さん挿入されていることがわかる。この差がほぼそれぞ
れのリッドロック解除爪の位置差である。その状態で、
さらに水平移動を進めると、図11のサブホルダープレ
ート181の係止部181aが右側板107や左側板1
08を固定している基板(図示せず)の一部のサブカセ
ットキャリア停止手段であるホルダーストッパー(図示
せず)に当接する。そのため、サブホルダー181はそ
れ以上の移動はできなくなる。サブホルダープレート1
81が停止後もホルダー119は水平移動を続ける。よ
って、サブホルダー181は2本のホルダーガイドピン
189に案内されながら、その位置に停止してサブホル
ダーバネ180が引き伸ばされていく。
【0052】この様に、ホルダー119は、左側板10
8L字溝108aの水平溝108eの範囲は水平移動を
続けるが、サブホルダー181はその中途で停止させる
ため、Lカセット101も水平移動の途中で停止させら
れる。こうして、ホルダー119が水平溝108eを移
動完了した位置では、ホルダーとともに移動するMカセ
ット102のフロントリッドの前面部と途中で停止させ
られたLカセット101のフロントリッドの前面部はほ
ぼ同一面となる。図17で説明すると、Mカセット10
2は、ホルダー119とともにストロークAだけ移動す
る。Lカセット101は、ストロークBだけ移動したと
ころで、停止させられる。よって、Mカセット102が
ストロークAを移動完了した時には図(c)の様にな
る。最初にユーザーがLカセット101をMカセット1
02よりも多く挿入したその差だけ、Lカセット101
を停止させるという考え方である。この後、ホルダー1
19が垂直移動に移ると、サブホルダープレート181
の係止部181aはホルダーストッパーに当接したまま
摺動しながら下降していく。その後、Lカセット101
を高さ決めピンに圧着させる動作は、Mカセット102
と同じなので、割愛する。このカセット装着動作での挿
入防止パネル204の動きはMカセット102の時と全
く同じで、挿入開始時には、図16のようにLカセット
101の移動空間外に強制的に退避させられている。し
かしLカセット101がこの挿入防止パネル204の上
方を通過すると、挿入防止パネル204の一部がLカセ
ット101の移動空間内に露出して図1、図13、1
4、15のように上方に移動した停止位置にバネにより
復帰させられる。その状態のまま、Lカセット101は
記録再生位置に至るので、記録再生状態では挿入防止パ
ネル204がフロントパネル113開口部の中央の一部
を覆うことになり、Mカセット102のときに説明した
ようにSカセット103を含めどのカセットも挿入する
ことができない。つまり2重挿入防止機能を有するもの
である。
【0053】カセット取り出し指令が発せられた後の動
作も基本的には、Mカセット102の場合と同じである
が、サブホルダー180関連とLカセット101の動き
が多少異なるのでその点を中心に説明する。
【0054】垂直移動が完了して、水平動作に移ると、
ホルダー119は水平溝108eに沿って後退をしてい
くが、サブホルダー181はサブホルダーバネ180に
よって、サブホルダーストッパーに当接を続けるが、や
がてサブホルダー181もホルダー119と一体になっ
て後退をする。サブホルダー181にLリッドロック解
除レバー191はバネ付勢されかつ位置規制がされてい
るために、Lリッドロック解除レバー191はサブホル
ダー181とともに停止した状態が一定区間続く。一方
Lカセット101は、カセット押さえ軸177によって
ホルダー119に押圧されているため、その摩擦力でホ
ルダー119とともに後退をする。よってLカセット1
01のフロントリッドロック爪104とロック解除爪1
91d間には相対的に距離ができる。
【0055】やがて、Lカセット101は、その背面部
が挿入防止パネル204に当接する。(図1)Lカセッ
ト101は摩擦力で移送されていたので、ホルダー11
9はその後も水平移動を続けるが、Lカセット101は
この挿入防止パネル204によって一時停止させられ
る。図17で説明すると、垂直移動が完了した(c)の
図の位置から後退を開始し、Lカセット101は距離D
だけ後退した後、挿入防止パネル204によってMカセ
ット102が(ホルダー119が)距離Cだけ移動する
時間だけ停止させられる。実質は距離Cの移動が完了す
る直前に一時停止制御手段によって、駆動アーム207
を時計方向に(G方向)回動、駆動ピン208を介して
パネル駆動レバー206が反時計方向に(Z方向と逆方
向)回動する。それによって、挿入防止パネル204は
下降して、Lカセット101の移動空間外に退避する。
結果Lカセット101は再びホルダー119とともに後
退を始める。しかし、この一時停止でLカセット102
の水平ストロークは短くなり、図17の(g)にあるよ
うに最終的にはMカセット102とその背面位置が同じ
となる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、大型カセ
ット(Lカセット)の挿入方向のストッパーとなる係止
手段(Lリッドロック解除爪)を有したサブカセットキ
ャリア(Lリッドロック解除爪レバー)が、小型カセッ
ト(SもしくはMカセット)を保持するカセットキャリ
ア(ホルダー)に対して相対的に移動可能に構成してあ
るので、ホルダーを直接に駆動して水平方向に一定量移
動させたときに、Lリッドロック解除爪レバーは、何ら
かの手段により水平方向の移動ストロークを容易に変え
ることができる。つまりLカセットとMカセット(Sカ
セット)に任意の移動ストロークを簡単に与えることが
できる。また、一時停止手段(挿入防止パネル)を設け
たので、Lカセット101が摩擦力でカセットキャリア
と共に排出されてきてもこの一時停止手段によりLカセ
ット101を一時的に強制的に停止させるので、確実に
Lカセットの排出方向のストロークを短くすることがで
きる。結果実施例でも説明したようにカセット排出完了
位置では、両カセットの背面部の位置をほぼ同等にでき
るほど大きな改善をすることができる。さらに言えば、
ストロークを自由に設定できるわけだから、Lカセット
の飛び出し量を実施例よりもさらに小さくしてSカセッ
トと同じにすることもできる。
【0057】また、Lカセット101をこの一時停止機
構で確実にストロークを減少させることができるので、
Mカセット102やSカセット103の搬送手段である
ホルダー119に保持して同様に搬送する構成とするこ
とができる。もしこの一時停止機能がなければ、Lカセ
ット101は、ホルダー119の下面にあるサブホルダ
ープレート181と一体的に動く構成をとらざるを得
ず、例えばサブホルダー181をホルダー119の上面
に配置するなどの制限がでてくる。この一時停止機構で
その必要もなく構成が実施例のように非常にシンプルに
なる。
【0058】また、本発明によれば、一時停止手段(挿
入防止パネル)をカセットが記録再生位置にあるときも
カセットの移動空間にその一部を露出させているので、
他のカセットを間違って挿入することを防止することが
できる。この2重挿入防止とLカセットの排出を一時的
に停止させて水平移動ストロークの減少を図るという機
能を兼用して設けているので、部品点数を少なくして合
理的なメカニズムの設計が可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】Lカセット排出時の一時停止中での挿入防止パ
ネル構成図
【図2】S、M、Lカセットの平面図
【図3】Lカセットのリッドロック機構ロック状態図
【図4】Lカセットのリッドロック機構ロック解除状態
【図5】Mカセット挿入時のホルダーガイド機構正面図
【図6】カセットホルダー装置主要部の構成図
【図7】カセット挿入開口部カセット未挿入状態図
【図8】カセットホルダー外観図
【図9】カセット移動軌跡説明図
【図10】カセット未挿入でのサブホルダー機構構成図
【図11】Lカセット挿入完了時のサブホルダー機構構
成図
【図12】カセットが記録再生可能位置にあるときのフ
ロントパネル部の正面図
【図13】カセットが記録再生可能位置にあるときのフ
ロントパネル部の構成図
【図14】カセットが記録再生可能位置にあるときのフ
ロントパネル部の構成図
【図15】駆動機構の左側面サイドの構成図
【図16】Lカセット排出時の一時停止中での挿入防止
パネル構成図
【図17】カセット移動説明図
【図18】左右同期をとる駆動機構構成図
【図19】駆動機構構成図
【図20】左右のメインラック板構成図
【図21】カセット未挿入でのS/Mホルダーガイド機
構構成図
【符号の説明】
101 Lカセット 102 Mカセット 103 Sカセット 119 ホルダー 123 サブホルダー機構 181 サブホルダープレート 204 挿入防止パネル 207 駆動アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上利 秀夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山村 明彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 荒木 之宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中貝 泰裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D094 AA04 AB07 BD05 BD10 BD12 BD17 BD23 BD25 BD27 CB01 CC15 CC18 EA08 EC03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を内蔵したカセットを装着して
    前記記録媒体に信号の記録または再生を行う装置であっ
    て、 小型カセットと大型カセットとを選択的に装着可能であ
    り、 これらカセットを挿入する挿入口を前面に設け、前記カ
    セットを前記装置から取り出し可能な第1の位置及び記
    録再生可能な第2の位置へ保持しつつ案内するカセット
    キャリアと、前記大型カセットの係止手段を有し前記カ
    セットキャリアに相対的に移動可能に設けられたサブカ
    セットキャリアと、前記大型カセットが移動する空間内
    に一部が露出し前記大型カセットを一時停止させる停止
    位置と前記大型カセットが移動する空間外に全てが退避
    した退避位置とを移動可能なカセット一時停止手段とか
    らなるカセットホルダー装置。
  2. 【請求項2】 小型カセットと大型カセットが選択的に
    装着できるカセットホルダー装置であって、前記小型カ
    セットを挿入もしくは取り出し可能な第1の位置から記
    録再生可能な第2の位置へ案内するカセットキャリア
    と、前記大型カセットの係止手段を有し前記カセットキ
    ャリアに相対的に移動可能なサブカセットキャリアと、
    前記大型カセットが移動する空間内に一部が露出し前記
    大型カセットを一時停止させる停止位置と前記大型カセ
    ットが移動する空間外に全てが退避した退避位置とを移
    動可能なカセット一時停止手段とからなるカセットホル
    ダー装置。
  3. 【請求項3】 小型カセットと大型カセットが選択的に
    装着できるカセットホルダー装置であって、前記小型カ
    セットを挿入もしくは取り出し可能な第1の位置から記
    録再生可能な第2の位置へ案内するカセットキャリア
    と、前記大型カセットの係止手段を有し前記カセットキ
    ャリアに相対的に移動可能なサブカセットキャリアと、
    前記小型カセットが移動する空間内に一部が露出し前記
    大型カセットを一時停止させる停止位置と前記小型カセ
    ットが移動する空間外に全てが退避した退避位置とを移
    動可能なカセット一時停止手段と、前記カセット一時停
    止手段を前記小型もしくは大型カセットが前記第2の位
    置にあるときに前記停止位置とする一時停止制御手段と
    からなるカセットホルダー装置。
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